実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1および図2に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係わるスイッチギヤを示す側断面図である。図2はこの発明の実施の形態1に係わるスイッチギヤを示す背面図である。
図1および図2は外線ケーブルを例えば下部から引き込む場合を示している。これら各図において、開閉器として真空遮断器101の場合を示し、真空遮断器101は例えば三相構造からなり、外箱102内に挿入および引き出されるとともに上部側可動接触子103と下部側可動接触子104とを有する。真空遮断器101の上部側可動接触子103と下部側可動接触子104は図2に示すようにそれぞれ水平方向一列に配設され、上部側可動接触子103は第1相の上部側可動接触子103a、第2相の上部側可動接触子103b、第3相の上部側可動接触子103cで構成され、下部側可動接触子104は第1相の下部側可動接触子104a、第2相の下部側可動接触子104b、第3相の下部側可動接触子104cで構成されている。また、真空遮断器101は外箱102内の架台105上に載置され、車輪106の回動により真空遮断器101を挿入したり、引き出したりする。
母線接続導体107は真空遮断器101の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち上下方向に延在して配設され、外箱102の後部のフレーム108に碍子109を介して支持されている。そして、母線接続導体107は真空遮断器101の上部側可動接触子103または下部側可動接触子104の何れか一方側が接続される。この実施の形態1においては母線接続導体107の一方側に真空遮断器101の上部側可動接触子103が接続され、母線接続導体107の他方側は垂直方向上側の外箱102の天井側に配置されている。すなわち、母線接続導体107は第1相の母線接続導体107a、第2相の母線接続導体107b、第3相の母線接続導体107cで構成されている。第1相の母線接続導体107aの一方側の下端部は真空遮断器101の第1相の上部側可動接触子103aが接続され、第2相の母線接続導体107bの一方側の下端部は真空遮断器101の第2相の上部側可動接触子103bが接続され、第3相の母線接続導体107cの一方側の下端部は真空遮断器101の第3相の上部側可動接触子103cが接続される。なお、第1相の上部側可動接触子103a、第2相の上部側可動接触子103b、第3相の上部側可動接触子103cは第1相の母線接続導体107a、第2相の母線接続導体107b、第3相の母線接続導体107cのそれぞれの一方側の下端部を挟持して接続される構成となっている。
母線110は例えば三相構造からなり、真空遮断器101の挿入方向と直交して水平方向に延在するとともに母線接続導体107の近傍でその母線接続導体107の後方側にその母線接続導体107の垂直方向である上下方向に配列されている。母線110と母線接続導体107とは母線110の端部を折曲した母線折曲部により接続される。すなわち、母線110は第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cで構成され、第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cのそれぞれ両端部を折曲して形成した第1の母線折曲部110a1,110a2、第2の母線折曲部110b1,110b2、第3の母線折曲部110c1,110c2を有するコ字状に構成されている。スイッチギヤは一般的に複数連設して配置されており、複数のスイッチギヤ間の母線の接続が必要となってくる。この実施の形態1においては、第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cはそれぞれ両端部を折曲して形成した第1の母線折曲部110a1,110a2、第2の母線折曲部110b1,110b2、第3の母線折曲部110c1,110c2を有するコ字状に構成されているので、第1相の母線接続導体107aは例えば図2において左隣のスイッチギヤからの第1相の母線110aの第1の母線折曲部110a1と右隣からのスイッチギヤからの第1相の母線110aの第1の母線折曲部110a2が接続される。第2相の母線接続導体107bは例えば図2において左隣のスイッチギヤからの第2相の母線110bの第2の母線折曲部110b1と右隣からのスイッチギヤからの第2相の母線110bの第2の母線折曲部110b2が接続される。第3相の母線接続導体107cは例えば図2において左隣のスイッチギヤからの第3相の母線110cの第3の母線折曲部110c1と右隣からのスイッチギヤからの第3相の母線110cの第3の母線折曲部110c2が接続される。
外線ケーブル接続導体111は真空遮断器101の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち母線接続導体107の鉛直方向下方で上下方向に延在して配設され、外箱102の後部のフレーム112に碍子113を介して支持されている。そして、外線ケーブル接続導体111は真空遮断器101の上部側可動接触子103または下部側可動接触子104の何れか他方側が接続されるとともに計器用変流器114が接続される。この実施の形態1においては外線ケーブル接続導体111の一方側に真空遮断器101の下部側可動接触子104が接続され、外線ケーブル接続導体111の他方側は垂直方向下側の外箱102の底部側に配置されている。すなわち、外線ケーブル接続導体111は第1相の外線ケーブル接続導体111a、第2相の外線ケーブル接続導体111b、第3相の外線ケーブル接続導体111cで構成されている。第1相の外線ケーブル接続導体111aの一方側の上端部は真空遮断器101の第1相の下部側可動接触子104aが接続され、第2相の外線ケーブル接続導体111bの一方側の上端部は真空遮断器101の第2相の下部側可動接触子104bが接続され、第3相の外線ケーブル接続導体111cの一方側の上端部は真空遮断器101の第3相の下部側可動接触子104cが接続される。なお、第1相の下部側可動接触子104a、第2相の下部側可動接触子104b、第3相の下部側可動接触子104cは第1相の外線ケーブル接続導体111a、第2相の外線ケーブル接続導体111b、第3相の外線ケーブル接続導体111cのそれぞれの一方側の上端部を挟持して接続される構成となっている。
以上のように、この実施の形態1のものにおいては、真空遮断器101の接続位置において真空遮断器101の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち上下方向に延在して母線接続導体107を配設し、真空遮断器101の挿入方向と直交して水平方向に延在するとともに母線接続導体107の近傍にその母線接続導体107の垂直方向である上下方向に母線110を配列するとともに、真空遮断器101の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち母線接続導体107の鉛直方向下方で上下方向に延在して外線ケーブル接続導体111を配設したので、母線接続導体107、母線110、外線ケーブル接続導体111はスイッチギヤの奥行方向に延在させるのではなく垂直方向の上下方向に配置したので、スイッチギヤの奥行空間を著しく減少させることができ、部品点数の削減による組立時間の削減、主回路導体の最短化による発熱損失の低減を図ることができるとともに、装置全体の小型化を図ることができるスイッチギヤを得ることができる。
また、第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cのそれぞれ両端部を折曲して形成した第1の母線折曲部110a1,110a2、第2の母線折曲部110b1,110b2、第3の母線折曲部110c1,110c2を有するコ字状に構成されているので、隣接するスイッチギヤ間の母線110と母線接続導体との接続作業を容易に行うことができ、接続作業の短縮化を図ることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2を図3および図4に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図3はこの発明の実施の形態2に係わるスイッチギヤを示す側断面図である。図4はこの発明の実施の形態2に係わるスイッチギヤを示す背面図である。
上述した実施の形態1のものは外線ケーブルを例えば下部から引き込む場合について述べたが、この実施の形態2においては図3および図4に示すように外線ケーブルを上部から引き込む場合を示している。すなわち、母線接続導体107、母線110は下方側に配電され、外線ケーブル接続導体111は上方側に配置された構成となるものである。
これら各図において、母線接続導体107は真空遮断器101の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち上下方向に延在して配設され、外箱102の後部のフレーム108に碍子109を介して支持されている。そして、母線接続導体107は真空遮断器101の上部側可動接触子103または下部側可動接触子104の何れか一方側が接続される。この実施の形態2においては母線接続導体107の一方側に真空遮断器101の下部側可動接触子104が接続され、母線接続導体107の他方側は垂直方向下側の外箱102の底部側に配置されている。すなわち、母線接続導体107は第1相の母線接続導体107a、第2相の母線接続導体107b、第3相の母線接続導体107cで構成されている。第1相の母線接続導体107aの一方側の上端部は真空遮断器101の第1相の下部側可動接触子104aが接続され、第2相の母線接続導体107bの一方側の上端部は真空遮断器101の第2相の下部側可動接触子104bが接続され、第3相の母線接続導体107cの一方側の上端部は真空遮断器101の第3相の下部側可動接触子104cが接続される。なお、第1相の下部側可動接触子104a、第2相の下部側可動接触子104b、第3相の下部側可動接触子104cは第1相の母線接続導体107a、第2相の母線接続導体107b、第3相の母線接続導体107cのそれぞれの一方側の上端部を挟持して接続される構成となっている。
母線110は三相構造からなり、真空遮断器101の挿入方向と直交して水平方向に延在するとともに母線接続導体107の近傍でその母線接続導体107の後方側にその母線接続導体107の垂直方向である上下方向に配列されている。母線110と母線接続導体107とは母線110の端部を折曲した母線折曲部により接続される。すなわち、母線110は第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cで構成され、第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cのそれぞれ両端部を折曲して形成した第1の母線折曲部110a1,110a2、第2の母線折曲部110b1,110b2、第3の母線折曲部110c1,110c2を有するコ字状に構成されている。この実施の形態2においては、第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cはそれぞれ両端部を折曲して形成した第1の母線折曲部110a1,110a2、第2の母線折曲部110b1,110b2、第3の母線折曲部110c1,110c2を有するコ字状に構成されているので、第1相の母線接続導体107aは例えば図4において左隣のスイッチギヤからの第1相の母線110aの第1の母線折曲部110a1と右隣からのスイッチギヤからの第1相の母線110aの第1の母線折曲部110a2が接続される。第2相の母線接続導体107bは例えば図4において左隣のスイッチギヤからの第2相の母線110bの第2の母線折曲部110b1と右隣からのスイッチギヤからの第2相の母線110bの第2の母線折曲部110b2が接続される。第3相の母線接続導体107cは例えば図4において左隣のスイッチギヤからの第3相の母線110cの第3の母線折曲部110c1と右隣からのスイッチギヤからの第3相の母線110cの第3の母線折曲部110c2が接続される。
外線ケーブル接続導体111は真空遮断器101の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち母線接続導体107の鉛直方向上方で上下方向に延在して配設され、外箱102の後部のフレーム112に碍子113を介して支持されている。そして、外線ケーブル接続導体111は真空遮断器101の上部側可動接触子103または下部側可動接触子104の何れか他方側が接続されるとともに計器用変流器114が接続される。この実施の形態2においては外線ケーブル接続導体111の一方側に真空遮断器101の上部側可動接触子103が接続され、外線ケーブル接続導体111の他方側は垂直方向上側の外箱102の天井側に配置されている。すなわち、外線ケーブル接続導体111は第1相の外線ケーブル接続導体111a、第2相の外線ケーブル接続導体111b、第3相の外線ケーブル接続導体111cで構成されている。第1相の外線ケーブル接続導体111aの一方側の下端部は真空遮断器101の第1相の上部側可動接触子103aが接続され、第2相の外線ケーブル接続導体111bの一方側の下端部は真空遮断器101の第2相の上部側可動接触子103bが接続され、第3相の外線ケーブル接続導体111cの一方側の下端部は真空遮断器101の第3相の上部側可動接触子103cが接続される。なお、第1相の上部側可動接触子103a、第2相の上部側可動接触子103b、第3相の上部側可動接触子103cは第1相の外線ケーブル接続導体111a、第2相の外線ケーブル接続導体111b、第3相の外線ケーブル接続導体111cのそれぞれの一方側の下端部を挟持して接続される構成となっている。
以上のように、この実施の形態2のものにおいては、真空遮断器101の接続位置において真空遮断器101の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち上下方向に延在して母線接続導体107を配設し、真空遮断器101の挿入方向と直交して水平方向に延在するとともに母線接続導体107の近傍にその母線接続導体107の垂直方向である上下方向に母線110を配列するとともに、真空遮断器101の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち母線接続導体107の鉛直方向上方で上下方向に延在して外線ケーブル接続導体111を配設したので、母線接続導体107、母線110、外線ケーブル接続導体111はスイッチギヤの奥行方向に延在させるのではなく垂直方向の上下方向に配置したので、スイッチギヤの奥行空間を著しく減少させることができ、部品点数の削減による組立時間の削減、主回路導体の最短化による発熱損失の低減を図ることができるとともに、装置全体の小型化を図ることができるスイッチギヤを得ることができる。
また、第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cのそれぞれ両端部を折曲して形成した第1の母線折曲部110a1,110a2、第2の母線折曲部110b1,110b2、第3の母線折曲部110c1,110c2を有するコ字状に構成されているので、隣接するスイッチギヤ間の母線110と母線接続導体との接続作業を容易に行うことができ、接続作業の短縮化を図ることができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3を図5および図6に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図5はこの発明の実施の形態3に係わるスイッチギヤを示す側断面図である。図6はこの発明の実施の形態3に係わるスイッチギヤを示す背面図である。
上述した実施の形態1においては、母線110が母線接続導体107の後方側に配設された場合について述べたが、この実施の形態3においては、母線接続導体107の前面側に母線115を配設したものである。
母線115の配置以外は上述した実施の形態1の構成と同様である。母線115は三相構造からなり、真空遮断器101の挿入方向と直交して水平方向に延在するとともに母線接続導体107の近傍でその母線接続導体107の前面側にその母線接続導体107の垂直方向である上下方向に配列されている。母線115と母線接続導体107とは母線115の端部を折曲した母線折曲部により接続される。すなわち、母線115は第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cで構成され、第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cのそれぞれ両端部を折曲して形成した第1の母線折曲部115a1,115a2、第2の母線折曲部115b1,115b2、第3の母線折曲部115c1,115c2を有するコ字状に構成されている。この実施の形態3においては、第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cはそれぞれ両端部を折曲して形成した第1の母線折曲部115a1,115a2、第2の母線折曲部115b1,115b2、第3の母線折曲部115c1,115c2を有するコ字状に構成されているので、第1相の母線接続導体107aは例えば図6において左隣のスイッチギヤからの第1相の母線115aの第1の母線折曲部115a1と右隣からのスイッチギヤからの第1相の母線115aの第1の母線折曲部115a2が接続される。第2相の母線接続導体107bは例えば図6において左隣のスイッチギヤからの第2相の母線115bの第2の母線折曲部115b1と右隣からのスイッチギヤからの第2相の母線115bの第2の母線折曲部115b2が接続される。第3相の母線接続導体107cは例えば図6において左隣のスイッチギヤからの第3相の母線115cの第3の母線折曲部110c1と右隣からのスイッチギヤからの第3相の母線110cの第3の母線折曲部115c2が接続される。
この実施の形態3によれば、母線接続導体107の前面側に母線115を配設したことにより、母線115の接続作業を前面側からできるので、真空遮断器101の上部スペースを利用して母線115の接続作業を実施することができる。これにより、スイッチギヤの後面は単なるカバーとすることができ、スイッチギヤの裏面の接続作業用スペースを必要としないため、スイッチギヤの据付面積の縮小化を図ることができる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4を図7および図8に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図7はこの発明の実施の形態4に係わるスイッチギヤを示す側断面図である。図8はこの発明の実施の形態4に係わるスイッチギヤを示す背面図である。
上述した実施の形態2においては、母線110が母線接続導体107の後方側に配設された場合について述べたが、この実施の形態4においては、母線接続導体107の前面側に母線115を配設したものである。
母線115の配置以外は上述した実施の形態2の構成と同様である。母線115は三相構造からなり、真空遮断器101の挿入方向と直交して水平方向に延在するとともに母線接続導体107の近傍でその母線接続導体107の前面側にその母線接続導体107の垂直方向である上下方向に配列されている。母線115と母線接続導体107とは母線115の端部を折曲した母線折曲部により接続される。すなわち、母線115は第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cで構成され、第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cのそれぞれ両端部を折曲して形成した第1の母線折曲部115a1,115a2、第2の母線折曲部115b1,115b2、第3の母線折曲部115c1,115c2を有するコ字状に構成されている。この実施の形態4においては、第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cはそれぞれ両端部を折曲して形成した第1の母線折曲部115a1,115a2、第2の母線折曲部115b1,115b2、第3の母線折曲部115c1,115c2を有するコ字状に構成されているので、第1相の母線接続導体107aは例えば図8において左隣のスイッチギヤからの第1相の母線115aの第1の母線折曲部115a1と右隣からのスイッチギヤからの第1相の母線115aの第1の母線折曲部115a2が接続される。第2相の母線接続導体107bは例えば図8において左隣のスイッチギヤからの第2相の母線115bの第2の母線折曲部115b1と右隣からのスイッチギヤからの第2相の母線115bの第2の母線折曲部115b2が接続される。第3相の母線接続導体107cは例えば図8において左隣のスイッチギヤからの第3相の母線115cの第3の母線折曲部110c1と右隣からのスイッチギヤからの第3相の母線110cの第3の母線折曲部115c2が接続される。
この実施の形態4によれば、母線接続導体107の前面側に母線115を配設したことにより、母線115の接続作業を前面側からできるので、真空遮断器101の下部スペースを利用して母線115の接続作業を実施することができ接続作業の短縮化を図ることができる。これにより、スイッチギヤの後面は単なるカバーとすることができ、スイッチギヤの裏面の接続作業用スペースを必要としないため、スイッチギヤの据付面積の縮小化を図ることができる。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5を図9〜図11に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図9はこの発明の実施の形態5に係わるスイッチギヤにおける母線接続構造を示す平面図である。図10はこの発明の実施の形態5に係わるスイッチギヤにおける上部側可動接触子と母線接続導体との接続構造を示す平面断面図である。図11はこの発明の実施の形態5に係わるスイッチギヤにおける上部側可動接触子と母線接続導体との接続構造を示す側面図である。
この発明の実施の形態5は上述した実施の形態1をベースにしており、図9に示すように複数のスイッチギヤが連設して配置される場合の一例であり、上方側より見た状態である。従って、母線110としては第3相の母線110cが各スイッチギヤ間に延在している状態である。すなわち、中央のスイッチギヤを基準にした場合、第3相の母線接続導体107cと第3相の母線110cとの接続は、例えば左隣のスイッチギヤからの第3相の母線110cの第3の母線折曲部110c1と右隣からのスイッチギヤからの第3相の母線110cの第3の母線折曲部110c2が第3相の母線接続導体107cに接続されることにより、連設するスイッチギヤの第3相の母線110cの接続が行われる。
このように、第3相の母線110cの端部を折曲して形成した第3の母線折曲部110c1,110c2とすることにより、各スイッチギヤ間の第3相の母線110cの接続を容易に行うことができ、接続作業の短縮化を図ることができる。
第1相の母線110aおよび第2相の母線110bについても第3相の母線110cと同様に接続が行われ、各スイッチギヤ間の第1相の母線110aおよび第2相の母線110bの接続を容易に行うことができ、接続作業の短縮化を図ることができる。
また、図10および図11は例えば第1相の上部側可動接触子103aと第1相の母線接続導体107aとの接続構造を示しており、第1相の上部側可動接触子103aは可動導体116とこの可動導体116を一方側で挟持する挟持体117により構成され、挟持体117は連結体118と押圧ばね119により可動導体116と挟持体117とは固持されている。挟持体117は例えば上下方向に4対設けられた場合を示している。そして、第1相の上部側可動接触子103aの挟持体117の他方側は第1相の母線接続導体107aを挟持して接続される。
可動導体116と挟持体117により構成される第1相の上部側可動接触子103aについて述べたが、このような構成は第2相の上部側可動接触子103b、第3相の上部側可動接触子103cにも適用されるとともに、第1相の下部側可動接触子104a、第2相の下部側可動接触子104b、第3相の下部側可動接触子104cにも適用され、同様の効果を奏する。
また、この実施の形態5は上述した実施の形態1をベースにして述べたが、上述した実施の形態2から上述した実施の形態4の構成のものについても適用することができ、同様の効果を奏する。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6を図12から図14に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図12はこの発明の実施の形態6に係わるスイッチギヤを示す側断面図である。図13はこの発明の実施の形態6に係わるスイッチギヤを示す背面図である。図14はこの発明の実施の形態6に係わるスイッチギヤにおける母線接続構造を示す平面図である。
上述した実施の形態1および実施の形態2は母線110が母線接続導体107の後方側に配設された場合、および上述した実施の形態3および実施の形態4は母線115が母線接続導体107の全面側に配設された場合について述べたが、この実施の形態6においては、母線接続導体107の後方側に母線110を配設し、母線接続導体107の全面側に母線115を配設するとともに、母線110および母線115と母線接続導体107との接続は挟持構造により接続するようにしたものであり、例えば外線ケーブルを例えば下部から引き込む場合を示している。
すなわち、母線110は第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cで構成され、第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cのそれぞれ端部を折曲して形成した第1の母線折曲部110a3,110a4、第2の母線折曲部110b3,110b4、第3の母線折曲部110c3,110c4を有するコ字状に構成されている。
母線115は第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cで構成され、第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cのそれぞれ端部を折曲して形成した第1の母線折曲部115a3,115a4、第2の母線折曲部115b3,115b4、第3の母線折曲部115c3,115c4を有するコ字状に構成されている。
そして、第1相の母線接続導体107aと第1相の母線110aの第1の母線折曲部110a3、および第1相の母線接続導体107aと第1相の母線110aの第1の母線折曲部110a4はそれぞれ第1の母線接触子120aにより挟持されて接続される。さらに、第1相の母線接続導体107aと第1相の母線115aの第1の母線折曲部115a3、および第1相の母線接続導体107aと第1相の母線115aの第1の母線折曲部115a4はそれぞれ第1の母線接触子121aにより挟持されて接続される。
また、第2相の母線接続導体107bと第2相の母線110bの第2の母線折曲部110b3、および第2相の母線接続導体107bと第2相の母線110bの第2の母線折曲部110b4はそれぞれ第2の母線接触子120bにより挟持されて接続される。さらに、第2相の母線接続導体107bと第2相の母線115bの第2の母線折曲部115b3、および第2相の母線接続導体107bと第2相の母線115bの第2の母線折曲部115b4はそれぞれ第2の母線接触子121bにより挟持されて接続される。
また、第3相の母線接続導体107cと第3相の母線110cの第3の母線折曲部110c3、および第3相の母線接続導体107cと第3相の母線110cの第3の母線折曲部110c4はそれぞれ第3の母線接触子120cにより挟持されて接続される。さらに、第3相の母線接続導体107cと第3相の母線115cの第3の母線折曲部115c3、および第3相の母線接続導体107cと第3相の母線115cの第3の母線折曲部115c4はそれぞれ第3の母線接触子121cにより挟持されて接続される。
スイッチギヤが複数連設される母線110および母線115と母線接続導体107との接続は例えば図14に示すような接続構成となる。左隣のスイッチギヤにおいては、第1相の母線110aの第1の母線折曲部110a4は第1相の母線接続導体107aに第1の母線接触子120aにより挟持されて接続され、その第1相の母線接続導体107aに第1相の母線115aの第1の母線折曲部115a4が第1の母線接触子121aにより挟持されて接続される。さらに、中央のスイッチギヤにおいては、第1相の母線115aの第1の母線折曲部115a3が第1相の母線接続導体107aに第1の母線接触子121aにより挟持されて接続され、その第1相の母線接続導体107aに第1相の母線110aの第1の母線折曲部110a3が第1の母線接触子120aにより挟持されて接続される。さらに、右隣のスイッチギヤにおいては、第1相の母線110aの第1の母線折曲部110a4は第1相の母線接続導体107aに第1の母線接触子120aにより挟持されて接続され、その第1相の母線接続導体107aに第1相の母線115aの第1の母線折曲部115a4が第1の母線接触子121aにより挟持されて接続される。
また、左隣のスイッチギヤにおいては、第2相の母線110bの第2の母線折曲部110b4は第2相の母線接続導体107bに第2の母線接触子120bにより挟持されて接続され、その第2相の母線接続導体107bに第2相の母線115bの第2の母線折曲部115b4が第2の母線接触子121bにより挟持されて接続される。さらに、中央のスイッチギヤにおいては、第2相の母線115bの第2の母線折曲部115b3が第2相の母線接続導体107bに第2の母線接触子121bにより挟持されて接続され、その第2相の母線接続導体107bに第2相の母線110bの第2の母線折曲部110b3が第2の母線接触子120bにより挟持されて接続される。さらに、右隣のスイッチギヤにおいては、第2相の母線110bの第2の母線折曲部110b4は第2相の母線接続導体107bに第2の母線接触子120bにより挟持されて接続され、その第2相の母線接続導体107bに第2相の母線115bの第2の母線折曲部115b4が第2の母線接触子121bにより挟持されて接続される。
また、左隣のスイッチギヤにおいては、第3相の母線110cの第3の母線折曲部110c4は第3相の母線接続導体107cに第3の母線接触子120cにより挟持されて接続され、その第3相の母線接続導体107cに第3相の母線115cの第3の母線折曲部115c4が第3の母線接触子121cにより挟持されて接続される。さらに、中央のスイッチギヤにおいては、第3相の母線115cの第3の母線折曲部115c3が第3相の母線接続導体107cに第3の母線接触子121cにより挟持されて接続され、その第3相の母線接続導体107cに第3相の母線110cの第3の母線折曲部110c3が第3の母線接触子120cにより挟持されて接続される。さらに、右隣のスイッチギヤにおいては、第3相の母線110cの第3の母線折曲部110c4は第3相の母線接続導体107cに第3の母線接触子120cにより挟持されて接続され、その第3相の母線接続導体107cに第3相の母線115cの第3の母線折曲部115c4が第3の母線接触子121cにより挟持されて接続される。
このように、スイッチギヤを貫通する第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cおよび第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cの接続を真空遮断器101の上部側可動接触子103と同様の接触子構成で行うようにしている。そのために第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cは前面側からと第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cは後方側からの両方から第1相の母線接続導体107a、第2相の母線接続導体107b、第3相の母線接続導体107cにそれぞれ接続できるようにすることにより、両隣のスイッチギヤに第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cおよび第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cを接続することができる。この構造により第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cおよび第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cを接続する作業も、第1相の母線110a、第2相の母線110b、第3相の母線110cおよび第1相の母線115a、第2相の母線115b、第3相の母線115cを第1の母線接触子120a、第2の母線接触子120b、第3の母線接触子120cおよび第1の母線接触子121a、第2の母線接触子121b、第3の母線接触子121cにそれぞれ差し込むだけで第1相の母線接続導体107a、第2相の母線接続導体107b、第3相の母線接続導体107cに接続することができるので、現地などでの母線接続作業時間の短縮化を図ることができる。
また、この実施の形態6においては外線ケーブルを例えば下部から引き込む場合について述べたが、上述した実施の形態2および実施の形態4のような外線ケーブルを上部から引き込む場合についても適用することができ、この実施の形態6と同様の効果を奏する。
実施の形態7.
この発明の実施の形態7を図15および図16に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図15はこの発明の実施の形態7に係わるスイッチギヤを示す側断面図である。図16はこの発明の実施の形態7に係わるスイッチギヤを示す背面図である。
上述した各実施の形態においては真空遮断器が1段構成の場合について述べたが、この実施の形態7においては真空遮断器が複数段、例えば2段構成の場合を示しており、母線、母線接続導体、外線ケーブル接続導体の配置構成については上述した各実施の形態の配置構成と実質的に同様となっている。そして、図15および図16においては外線ケーブルを例えば下部から引き込む場合を示している。
開閉器として上段側の第1の真空遮断器201の場合を示し、上段側の第1の真空遮断器201は例えば三相構造からなり、外箱102内に挿入および引き出されるとともに上部側可動接触子202と下部側可動接触子203とを有する。第1の真空遮断器201の上部側可動接触子202と下部側可動接触子203は図16に示すようにそれぞれ水平方向一列に配設され、上部側可動接触子202は図示はされていないが第1相の上部側可動接触子202a、第2相の上部側可動接触子202b、第3相の上部側可動接触子202cで構成され、下部側可動接触子203は図示はされていないが第1相の下部側可動接触子203a、第2相の下部側可動接触子203b、第3相の下部側可動接触子203cで構成されている。また、第1の真空遮断器201は外箱102内の架台205上に載置され、車輪206の回動により第1の真空遮断器201を挿入したり、引き出したりする。
開閉器として下段側の第2の真空遮断器301の場合を示し、下段側の第2の真空遮断器301は例えば三相構造からなり、外箱102内に挿入および引き出されるとともに上部側可動接触子302と下部側可動接触子303とを有する。第2の真空遮断器301の上部側可動接触子302と下部側可動接触子303は図16に示すようにそれぞれ水平方向一列に配設され、上部側可動接触子302は第1相の上部側可動接触子302a、第2相の上部側可動接触子302b、第3相の上部側可動接触子302cで構成され、下部側可動接触子303は第1相の下部側可動接触子303a、第2相の下部側可動接触子303b、第3相の下部側可動接触子303cで構成されている。また、第2の真空遮断器301は外箱102内の架台305上に載置され、車輪306の回動により第2の真空遮断器301を挿入したり、引き出したりする。
母線接続導体207は第1の真空遮断器201および第2の真空遮断器301の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち上下方向に延在して配設され、外箱102のフレーム208に碍子209を介して支持されている。そして、母線接続導体207は第1の真空遮断器201の下部側可動接触子104と第2の真空遮断器301の上部側可動接触子302とが接続される。すなわち、母線接続導体207は第1相の母線接続導体207a、第2相の母線接続導体207b、第3相の母線接続導体207cで構成されている。第1相の母線接続導体207aの一方側の上端部は第1の真空遮断器201の第1相の下部側可動接触子203aが接続されるとともに、第1相の母線接続導体207aの他方側の下端部は第2の真空遮断器301の第1相の上部側可動接触子302aが接続される。第2相の母線接続導体207bの一方側の上端部は第1の真空遮断器201の第2相の下部側可動接触子203bが接続されるとともに、第2相の母線接続導体207bの他方側の下端部は第2の真空遮断器301の第2相の上部側可動接触子302bが接続される。第3相の母線接続導体207cの一方側の上端部は第1の真空遮断器201の第3相の下部側可動接触子203cが接続されるとともに、第3相の母線接続導体207cの他方側の下端部は第2の真空遮断器301の第3相の上部側可動接触子302cが接続される。
母線210は例えば三相構造からなり、第1の真空遮断器201および第2の真空遮断器301の挿入方向と直交して水平方向に延在するとともに母線接続導体207の近傍でその母線接続導体207の後方側にその母線接続導体207の垂直方向である上下方向に配列されている。母線210と母線接続導体207とは母線210の端部を折曲した母線折曲部により接続される。すなわち、母線210は第1相の母線210a、第2相の母線210b、第3相の母線210cで構成され、第1相の母線210a、第2相の母線210b、第3相の母線210cのそれぞれ端部を折曲して形成した第1の母線折曲部210a1,210a2、第2の母線折曲部210b1,210b2、第3の母線折曲部210c1,210c2を有するコ字状に構成されている。この実施の形態7においては、第1相の母線210a、第2相の母線210b、第3相の母線210cはそれぞれ端部を折曲して形成した第1の母線折曲部210a1,210a2、第2の母線折曲部210b1,210b2、第3の母線折曲部210c1,210c2を有するコ字状に構成されているので、第1相の母線接続導体207aは左隣のスイッチギヤからの第1相の母線210aの第1の母線折曲部210a1と右隣からのスイッチギヤからの第1相の母線210aの第1の母線折曲部210a2が接続される。第2相の母線接続導体207bは左隣のスイッチギヤからの第2相の母線210bの第2の母線折曲部210b1と右隣からのスイッチギヤからの第2相の母線210bの第2の母線折曲部210b2が接続される。第3相の母線接続導体207cは左隣のスイッチギヤからの第3相の母線210cの第3の母線折曲部210c1と右隣からのスイッチギヤからの第3相の母線210cの第3の母線折曲部210c2が接続される。
外線ケーブル接続導体211は第2の真空遮断器301の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち母線接続導体107の鉛直方向下方で上下方向に延在して配設され、外箱102のフレーム212に碍子213を介して支持されている。そして、外線ケーブル接続導体211の一方側に第2の真空遮断器301の下部側可動接触子303が接続され、外線ケーブル接続導体211の他方側は垂直方向下側の外箱102の底部側に配置されている。すなわち、外線ケーブル接続導体211は第1相の外線ケーブル接続導体211a、第2相の外線ケーブル接続導体211b、第3相の外線ケーブル接続導体211cで構成されている。第1相の外線ケーブル接続導体211aの一方側の上端部は第2の真空遮断器3
01の第1相の下部側可動接触子303aが接続され、第2相の外線ケーブル接続導体211bの一方側の上端部は第2の真空遮断器301の第2相の下部側可動接触子303bが接続され、第3相の外線ケーブル接続導体211cの一方側の上端部は第2の真空遮断器301の第3相の下部側可動接触子303cが接続される。なお、第1相の下部側可動接触子303a、第2相の下部側可動接触子303b、第3相の下部側可動接触子303cは第1相の外線ケーブル接続導体211a、第2相の外線ケーブル接続導体211b、第3相の外線ケーブル接続導体211cのそれぞれの一方側の上端部を挟持して接続される構成となっている。
そして、上段側の第1の真空遮断器201の上部側可動接触子202は、奥行方向に配設され外箱102のフレーム215に碍子216を介して支持された外線ケーブル接続導体217に接続される。外線ケーブル接続導体217には計器用変流器218が接続される。外線ケーブル接続導体217は第1相の外線ケーブル接続導体217a、第2相の外線ケーブル接続導体217b、第3相の外線ケーブル接続導体217cにより構成されている。
この実施の形態7によれば、上段側に第1の真空遮断器201を配置するとともに下段側に第2の真空遮断器301を配置した2段構成とし、母線接続導体207を第1の真空遮断器201および第2の真空遮断器301の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち上下方向に延在して配設し、第1の真空遮断器201および第2の真空遮断器301の挿入方向と直交して水平方向に延在するとともに母線接続導体207の近傍でその母線接続導体207の後方側にその母線接続導体207の垂直方向である上下方向に母線210を配列し、母線210と母線接続導体207とを接続するとともに、上段側の第1の真空遮断器201の下部側可動接触子104と第2の真空遮断器301の上部側可動接触子302とが母線接続導体207に接続されるとともに、第2の真空遮断器301の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち母線接続導体107の鉛直方向下方で上下方向に延在して外線ケーブル接続導体211を配設し、その外線ケーブル接続導体211に第2の真空遮断器301の下部側可動接触子303が接続される構成としたので、スイッチギヤの奥行空間を著しく減少させることができ、部品点数の削減による組立時間の削減、主回路導体の最短化による発熱損失の低減を図ることができるとともに、装置全体の小型化を図ることができるスイッチギヤを得ることができる。
また、母線210は第1相の母線210a、第2相の母線210b、第3相の母線210cのそれぞれ端部を折曲して形成した第1の母線折曲部210a1,210a2、第2の母線折曲部210b1,210b2、第3の母線折曲部210c1,210c2を有するコ字状に構成されているので、隣接するスイッチギヤ間の母線210と母線接続導体との接続作業を容易に行うことができ、接続作業の短縮化を図ることができる。
さらに、上段側に第1の真空遮断器201を配置するとともに下段側に第2の真空遮断器301を配置した2段構成としたことにより、2回路分を一つの外箱102内に収納することできるので、スイッチギヤの面数を削減することができ、スイッチギヤの据付面積を縮小化することができる。
なお、この実施の形態7においては、外線ケーブルを例えば下部から引き込む場合について述べたが、これに限定されるものではなく、外線ケーブルを上部から引き込む場合についても適用することができ、この場合には外線ケーブル接続導体211は第1の真空遮断器201の上部側可動接触子202と接続されるように配置されるとともに、外線ケーブル接続導体217は第2の真空遮断器301の下部側可動接触子303が接続されるように配置され、この実施の形態7と同様の効果を奏する。
また、この実施の形態7においては、母線210が母線接続導体207の後方側に配設された場合について述べたが、これに限定されるものではなく、母線を母線接続導体207の前面側に配設してもよく、この実施の形態7と同様の効果を奏する。さらに、母線を母線接続導体207の前面側に配設したことにより、母線の接続作業を前面側からできるので、母線の接続作業を実施することができ接続作業の短縮化を図ることができる。
実施の形態8.
この発明の実施の形態8を図17および図18に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図17はこの発明の実施の形態8に係わるスイッチギヤを示す側断面図である。図18はこの発明の実施の形態8に係わるスイッチギヤを示す背面図である。
上述した実施の形態7においては、母線210が母線接続導体207の後方側に配設された場合、あるいは母線が母線接続導体207の前面側に配設される場合について述べたが、この実施の形態8においては、上述した実施の形態6と同様に、母線210が母線接続導体207の後方側に配設され、母線315が母線接続導体207の前面側に配設された場合を示している。そして、図17および図18においては外線ケーブルを例えば下部から引き込む場合を示している。
すなわち、母線210は第1相の母線210a、第2相の母線210b、第3相の母線210cで構成され、第1相の母線210a、第2相の母線210b、第3相の母線210cのそれぞれ端部を折曲して形成した第1の母線折曲部210a3、第2の母線折曲部210b3、第3の母線折曲部210c3を有するコ字状に構成されている。
母線315は第1相の母線315a、第2相の母線315b、第3相の母線315cで構成され、第1相の母線315a、第2相の母線315b、第3相の母線315cのそれぞれ端部を折曲して形成した第1の母線折曲部315a3、第2の母線折曲部315b3、第3の母線折曲部315c3を有するコ字状に構成されている。
そして、第1相の母線接続導体207aと第1相の母線210aの第1の母線折曲部210a3は第1の母線接触子220aにより挟持されて接続される。さらに、第1相の母線接続導体207aと第1相の母線315aの第1の母線折曲部315a3は第1の母線接触子320aにより挟持されて接続される。
また、第2相の母線接続導体207bと第2相の母線210bの第2の母線折曲部210b3は第2の母線接触子220bにより挟持されて接続される。さらに、第2相の母線接続導体207bと第2相の母線315bの第2の母線折曲部315b3は第2の母線接触子320bにより挟持されて接続される。
また、第3相の母線接続導体207cと第3相の母線210cの第3の母線折曲部210c3は第3の母線接触子220cにより挟持されて接続される。さらに、第3相の母線接続導体207cと第3相の母線315cの第3の母線折曲部315c3は第3の母線接触子320cにより挟持されて接続される。
この実施の形態8によれば、上段側に第1の真空遮断器201を配置するとともに下段側に第2の真空遮断器301を配置した2段構成とし、母線接続導体207を第1の真空遮断器201および第2の真空遮断器301の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち上下方向に延在して配設し、第1の真空遮断器201および第2の真空遮断器301の挿入方向と直交して水平方向に延在するとともに母線接続導体207の近傍でその母線接続導体207の後方側および前面側にその母線接続導体207の垂直方向である上下方向に母線210および母線315を配列し、母線210と母線接続導体207および母線315と母線接続導体207とを接続するとともに、上段側の第1の真空遮断器201の下部側可動接触子104と第2の真空遮断器301の上部側可動接触子302とが母線接続導体207に接続されるとともに、第2の真空遮断器301の挿入方向と直交し垂直方向、すなわち母線接続導体107の鉛直方向下方で上下方向に延在して外線ケーブル接続導体211を配設し、その外線ケーブル接続導体211に第2の真空遮断器301の下部側可動接触子303が接続される構成としたので、スイッチギヤの奥行空間を著しく減少させることができ、部品点数の削減による組立時間の削減、主回路導体の最短化による発熱損失の低減を図ることができるとともに、装置全体の小型化を図ることができるスイッチギヤを得ることができる。
また、母線210は第1相の母線210a、第2相の母線210b、第3相の母線210cのそれぞれ端部を折曲して形成した第1の母線折曲部210a1、第2の母線折曲部210b1、第3の母線折曲部210c1を有するコ字状に構成され、母線315は第1相の母線315a、第2相の母線315b、第3相の母線315cのそれぞれ端部を折曲して形成した第1の母線折曲部315a1、第2の母線折曲部315b1、第3の母線折曲部315c1を有するコ字状に構成されているので、隣接するスイッチギヤ間の母線と母線接続導体との接続作業を容易に行うことができ、接続作業の短縮化を図ることができる。
第1相の母線210a、第2相の母線210b、第3相の母線210cおよび第1相の母線315a、第2相の母線315b、第3相の母線315cを接続する作業も、第1相の母線210a、第2相の母線210b、第3相の母線210cおよび第1相の母線315a、第2相の母線315b、第3相の母線315cを第1の母線接触子220a、第2の母線接触子220b、第3の母線接触子220cおよび第1の母線接触子320a、第2の母線接触子320b、第3の母線接触子320cにそれぞれ差し込むだけで第1相の母線接続導体207a、第2相の母線接続導体207b、第3相の母線接続導体207cに接続することができるので、現地などでの母線接続作業時間の短縮化を図ることができる。
さらに、上段側に第1の真空遮断器201を配置するとともに下段側に第2の真空遮断器301を配置した2段構成としたことにより、2回路分を一つの外箱102内に収納することできるので、スイッチギヤの面数を削減することができ、スイッチギヤの据付面積を縮小化することができる。
実施の形態9.
この発明の実施の形態9を図19および図20に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。図19はこの発明の実施の形態9に係わるスイッチギヤを示す側断面図である。図20はこの発明の実施の形態9に係わるスイッチギヤを示す背面図である。
上述した実施の形態8においては、外線ケーブルを例えば下部から引き込む場合について述べたが、これに限定されるものではなく、外線ケーブルを上部から引き込む場合についても適用することができ、この場合には図19および図20に示すように外線ケーブル接続導体211は第1の真空遮断器201の上部側可動接触子202と接続されるように配置されるとともに、外線ケーブル接続導体217は第2の真空遮断器301の下部側可動接触子303が接続されるように配置され、上述した実施の形態8と同様の効果を奏する。
なお、上述した各実施の形態の説明では、三相構造の真空遮断器に適用した例を示したが、この発明は三相構造に限定されるものではなく、単相あるいは四相などの多相の回路に適用してもよい。また、真空遮断器に限定されるものではなく、電磁接触器などの遮断機能を有していないが回路の開閉を行なう開閉器であっても、上述した各実施の形態と同様の効果を奏する。この発明では、上記真空遮断器以外に上記電磁接触器も含んだ概念として開閉器と称し、この開閉器を適用すれば、上述した各実施の形態で説明した効果が得られる。そして、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。