JP6103463B2 - 車両用クローラの滑り止め構造、板状フック構造および車両用クローラの滑り止め方法 - Google Patents
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ア) 両側端部に係止しラグや凹状部と平行に装着される当該滑り止め具は、その直交方向である車両走行方向に対しては一定の滑り止め効果を期待できるものの、平行方向に対しては滑り止め効果が弱い。つまり、横滑りに対して弱い。
イ) したがって、平行方向の成分を有する斜め方向に対しても、滑り止め効果が弱い。
ウ) したがって、水平な悪路であれば一定の滑り止め効果を得られるものの、山間地など、一箇所において、または走行方向上において、多様に傾斜成分を含むような場合には、安定的な滑り止め効果が得られない。
オ) 滑り止め効果は二箇所の突起部材のみによるものであるため、不十分であり、より十全な効果が望まれる。
カ) 全体構造が複雑であり、その分、取り扱い方法にも煩雑な点がある。
〔2〕 ループ状の帯体と、該帯体に複数設けられた凸状のラグと、該ラグ間に形成された凹条部とを備えた車両用クローラにおける滑り止め構造であって、該滑り止め構造は、該帯体の各側端部に係止する二の板状フック構造と、各板状フック構造の間を連結する連結構造と、該クローラの滑り止めをするための二以上の制動手段とを備えてなり、該制動手段は該板状フック構造上に設けられるとともに該連結構造自体も該制動手段として機能し、該板状フック構造上の制動手段は突起部であってその一つは該板状フック構造の使用時における外側端部に設けられており、該外側端部の制動手段の先端部における形状は平坦ではなく、食い込み効果および滑り止め効果のための凹部または凸部の少なくともいずれかが一箇所以上設けられている形状であり、該連結構造はチェーンであって該チェーンは一本のみであることを特徴とする、車両用クローラの滑り止め構造。
〔4〕 前記外側端部の制動手段以外の制動手段の少なくともいずれか一つに、凹部または凸部の少なくともいずれかが一箇所以上設けられていることを特徴とする、〔1〕ないし〔3〕のいずれかに記載の車両用クローラの滑り止め構造。
〔6〕 前記連結構造は各板状フック構造に設けられていて相互に係合するように形成されていることを特徴とする、〔1〕ないし〔5〕のいずれかに記載の車両用クローラの滑り止め構造。
〔8〕 〔1〕、〔6〕、または〔7〕のいずれかに記載の車両用クローラの滑り止め構造を構成するための、板状フック構造。
〔9〕 〔1〕ないし〔7〕のいずれかに記載の車両用クローラの滑り止め構造を対象の車両用クローラに装着して行う、車両用クローラの滑り止め方法。
図1A、1Bは、車両用クローラの滑り止め構造の構成例を示す説明図であり、図1Aは連結前、図1Bは連結後の状態を示す。これらに示すように本発明の車両用クローラの滑り止め構造50は、ループ状の帯体と、帯体に複数設けられた凸状のラグと、ラグ間に形成された凹条部とを備えた車両用クローラにおける滑り止め構造であって、帯体の各側端部に係止する二の板状フック構造10、20と、各板状フック構造10、20の間を連結する連結構造30と、クローラの滑り止めをするための制動手段とを備えてなり、制動手段は、板状フック構造上に設けられる制動手段14、24の他、連結構造30自体もまた制動手段として機能するようになされていることを、主たる構成とする。
本滑り止め構造における連結構造は、図1A等の構成例の連結構造30のように、各板状フック構造10、20とは独立したものとして、使用時にこれらを連結する構成としてもよいし、図2の例に示す連結構造230のように一方の板状フック構造210に予め固定済みの構成としてもよい。また、連結構造30等と板状フック構造10等との間の連結方式は、各図に示すように、連結構造30等の連結用部位31等と、板状フック構造10等側の連結用部位13等とを、適宜の方法にて連結する方式とすることができる。たとえば環状のフック等である。なお、これに関わらず、二の板状フック構造10、20間を確実、安定的に連結できる手段であれば、後述する実施例のような方式も含め、いかなる方法であってもよい。
図5は、図4に示す滑り止め構造をクローラに装着した状態を示す平面図、
図6は、図5のVI−VI矢視断面図、
図7は、図5のVII−VII矢視断面図、そして、
図8は、図5のVIII矢視側面図である。なお、これら各図において連結構造430やその連結部位は、概念的に示したものであり、図示する形態に限定されるものではない。
<車両用クローラの滑り止め構造、およびそれを用いた滑り止め方法>
図9、10は、本発明実施例をクローラに装着した状態の写真図であり、それぞれ前方からと、側方からの写真図である。なお、装着対象は林業用車両であり、かかる状態で木材を積載して山間地における泥道や積雪の道を走行したところ、横滑りの防止も含め、十分な滑り止め効果を得ることができた。しかも走行中、泥濘や雪が滑り止め構造(用具)に絡まったり詰まったりすることもなく、極めて安定した滑り止め効果を得ることができた。なお、図9、10に示す例では左右各クローラに8個ずつ滑り止め構造を装着する例を示している。8個の滑り止め構造はクローラ全長に対し均等または略均等に装着されており、かかる構成により本実施例では、走行路面に対して常に4箇所で滑り止め構造が機能し、その結果、良好な滑り止め効果を得ることができた。
左右各クローラに装着して十分な滑り止め効果を得るための装着個数について実験した。その結果、路面側に対して常に2箇所での滑り止めが機能するよう4個を装着したところ、滑り止め効果は必ずしも十分とはいえなかった。一方、各クローラに6個装着し、路面側に対して常に3箇所での滑り止めが機能するようにした場合には、十分な滑り止め効果を得ることができた。
13、23、223、413、423…板状フック構造の連結用部位
14、24、214、224、314、315、414、415、424、425…制動手段(板状フック構造上の)
17、27、217、227、317、417、427…係止部位
30、230、430…連結構造
31、32、232…連結構造の連結用部位
418、428…被覆部位
50、250、450、550、550A、550B、550C、550D、550E、550F、550G、550H…車両用クローラの滑り止め構造
C…帯体
C8…凸状部(凸状のラグ)
C9…凹条部
513…板状フック構造の連結用部位
514、524、515、525…制動手段(板状フック構造上の)
517、527…係止部位
530…連結構造
531…連結構造の連結用部位
518、528…被覆部位
56…連結用部材
Claims (9)
- ループ状の帯体と、該帯体に複数設けられた凸状のラグと、該ラグ間に形成された凹条部とを備えた車両用クローラにおける滑り止め構造であって、
該滑り止め構造は、該帯体の各側端部に係止する二の板状フック構造と、
各板状フック構造の間を連結する連結構造と、
該クローラの滑り止めをするための二以上の制動手段とを備えてなり、
該制動手段は該板状フック構造上に設けられるとともに該連結構造自体も該制動手段として機能し、
該板状フック構造上の制動手段は突起部であってその一つは該板状フック構造の使用時における外側端部の最外端に設けられていて、該板状フック構造に係る係止部位を構成するところの¬状(かぎ状)部の端部が該制動手段を形成しており、
該外側端部の制動手段の先端部における形状は平坦ではなく、食い込み効果および滑り止め効果のための凹部または凸部の少なくともいずれかが一箇所以上設けられている形状であり、
該連結構造はチェーンである
ことを特徴とする、車両用クローラの滑り止め構造。 - ループ状の帯体と、該帯体に複数設けられた凸状のラグと、該ラグ間に形成された凹条部とを備えた車両用クローラにおける滑り止め構造であって、
該滑り止め構造は、該帯体の各側端部に係止する二の板状フック構造と、
各板状フック構造の間を連結する連結構造と、
該クローラの滑り止めをするための二以上の制動手段とを備えてなり、
該制動手段は該板状フック構造上に設けられるとともに該連結構造自体も該制動手段として機能し、
該板状フック構造上の制動手段は突起部であってその一つは該板状フック構造の使用時における外側端部に設けられており、
該外側端部の制動手段の先端部における形状は平坦ではなく、食い込み効果および滑り止め効果のための凹部または凸部の少なくともいずれかが一箇所以上設けられている形状であり、
該連結構造はチェーンであって該チェーンは一本のみであることを特徴とする、車両用クローラの滑り止め構造。 - 前記制動手段の一つは前記板状フック構造の使用時における内側端部側に設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両用クローラの滑り止め構造。
- 前記外側端部の制動手段以外の制動手段の少なくともいずれか一つに、凹部または凸部の少なくともいずれかが一箇所以上設けられていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用クローラの滑り止め構造。
- 前記板状フック構造は、前記帯体における一または複数の凸状部を覆うような形状に形成されていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用クローラの滑り止め構造。
- 前記連結構造は各板状フック構造に設けられていて相互に係合するように形成されていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の車両用クローラの滑り止め構造。
- 前記各板状フック構造上の連結構造同士は別の連結用部材により連結されることを特徴とする、請求項6に記載の車両用クローラの滑り止め構造。
- 請求項1、6、または7のいずれかに記載の車両用クローラの滑り止め構造を構成するための、板状フック構造。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載の車両用クローラの滑り止め構造を対象の車両用クローラに装着して行う、車両用クローラの滑り止め方法。
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