JP6101519B2 - 触媒ユニット - Google Patents

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本発明は、窒素酸化物を還元脱硝する脱硝触媒が担体に担持された触媒ユニットに関する。
各種の燃焼炉や内燃機関(自動車のエンジン等)から排出される燃焼排ガスには窒素酸化物が含まれている。この窒素酸化物は光化学スモッグや酸性雨等の原因物質である。このため、燃焼排ガスを大気放出するに際しては窒素酸化物を浄化する必要がある。そして、窒素酸化物を浄化する装置としては、アンモニアの存在下で窒素酸化物を還元脱硝する浄化触媒が知られている。
例えば特許文献1には、酸化タングステン、酸化ジルコニウム、及び酸化セリウムからなる複合金属酸化物を含み、酸化セリウムを10〜30重量%、酸化タングステンを5〜14重量%含む浄化触媒が記載されている。
特開2006−49290号公報
ところで、燃焼炉はゴミの焼却施設等に用いられており、内燃機関は自動車のエンジン等として広く普及している。このように、大量の窒素酸化物が排出されることから、窒素酸化物の効率的な除去技術の開発は極めて重要であり、窒素酸化物を浄化する浄化触媒も様々な種類のものが用意されていることが好ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、窒素酸化物を含有する燃焼排ガスから当該窒素酸化物を効率よく浄化可能な、新規な組成の触媒ユニットを提供することにある。
前述の目的を達成するための本発明の一つは、窒素酸化物を含有する燃焼排ガスから前記窒素酸化物を還元脱硝する脱硝触媒が担体に担持された触媒ユニットであって、前記脱硝触媒が酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、及び酸化チタンから構成され
前記酸化ニオブの含有率が8.2重量%以上14.1重量%以下であることを特徴とする。
本発明の触媒ユニットによれば、酸化ニオブを含有する脱硝触媒が窒素酸化物に対する高い浄化率を示すので、窒素酸化物を効率よく浄化することができる。
また、上記触媒ユニットのような含有率の範囲で脱硝触媒を構成すると、窒素酸化物をより効率よく浄化することができる。
また、上記触媒ユニットにおいては、前記酸化セリウムの含有率が10重量%以上47重量%以下であることが好ましく、さらに、前記酸化セリウムの含有率が14.8重量%以上29.7重量%以下であることがさらに好ましい。このような酸化セリウムの含有率の範囲で脱硝触媒を構成すると、窒素酸化物をより効率よく浄化することができる。
また、上記触媒ユニットにおいては、前記酸化チタンの含有率が4.7重量%以下であることが好ましい。このような酸化チタンの含有率の範囲で脱硝触媒を構成することで、窒素酸化物をより効率よく浄化することができる。
本発明によれば、燃焼炉や内燃機関から排出される窒素酸化物を還元脱硝する触媒ユニットにおいて、窒素酸化物を効率よく浄化することができる。
各脱硝触媒の組成(酸化物換算での重量比)を示した図である。 窒素酸化物の浄化率の測定に用いた試験装置及びその試験方法を説明する図である。 各触媒ユニットの浄化率を示した図である。 触媒ユニットの夫々における、脱硝触媒中の酸化ニオブの濃度と窒素酸化物の浄化率との関係を示した図である。 酸化ニオブを12.1重量%含む触媒ユニットの浄化率と、酸化ニオブを添加していない触媒ユニットの浄化率とを比較した図である。 各脱硝触媒の組成(酸化物換算での重量比)を示した図である。 各触媒ユニットの浄化率を示した図である。 触媒ユニットの夫々における、脱硝触媒中の酸化セリウムの濃度と窒素酸化物の浄化率との関係を示した図である。 脱硝触媒の組成(酸化物換算での重量比)を示した図である。 各触媒ユニットの浄化率を示した図である。 触媒ユニットの夫々における、脱硝触媒中の酸化チタンの重量%と浄化率との関係を示した図である。
発明者らは、浄化効率の高い脱硝触媒を開発すべく、ジルコニウムと組み合わせた複合酸化物が固体酸性を発現する元素を複数試験した。そして、ニオブのイオン半径がタングステンのイオン半径に近い等、ニオブはタングステンと似た特性を持つこと、タングステンと比べてセリウムと化合物を作り難く、より高温までセリウムの分散性を維持できることが判明したため、ニオブを含有する脱硝触媒を開発した。
そして、ニオブを含有する脱硝触媒の性能を確認すべく、ニオブ濃度が異なる触媒ユニットでの浄化確認実験(第1実験)、酸化セリウム濃度が異なる触媒ユニットでの浄化確認実験(第2実験)、及び、酸化ジルコニウムと酸化チタンの比率が異なる触媒ユニットでの浄化確認実験(第3実験)を行った。以下、第1実験〜第3実験について説明する。
まず、第1実験について説明する。この第1実験では、ニオブ濃度(酸化ニオブ濃度)が異なる複数の脱硝触媒を調製し、それぞれについて触媒ユニットを作成した。そして、作成した触媒ユニットについて、窒素酸化物の浄化効率を測定した。
脱硝触媒の調整は以下の手順で行った。まず、常温下において、酸化ジルコニウム換算で39.3〜50.0gに相当する量の硝酸ジルコニウムと、酸化セリウム換算で14.3gに相当する量の硝酸セリウムと、酸化チタン換算で0〜10.7gに相当する量の四塩化チタンと、五酸化ニオブ換算で7.2gに相当する量の五塩化ニオブを、1Lの水に溶解させた。但し、酸化ジルコニウムと酸化チタンの合計量が一定量(50g)となるようにした。
上記で得られた溶解液に、濃度25%のアンモニア水を600mL加えて中和させ、その中和物(沈殿物)を濾取した。濾取した沈殿物を110℃で恒量になるまで乾燥し、700℃で5時間焼成した。次いで、焼成後の固形物を粉砕することで、平均粒径が10μm以下とされた粉末状の脱硝触媒を得た。尚、得られた粉末にニオブが含まれていることはX線回折により確認した。
図1に、本実験で作成した各脱硝触媒の組成(酸化物換算での重量比)を示した。同図に示すように、サンプルNo1は、酸化ニオブ(Nb)を3.9重量%含有した脱硝触媒である。そして、No2は5.9重量%、No3は8.2重量%、No4は10.8重量%、それぞれ酸化ニオブを含有した脱硝触媒である。同様に、No5は12.1重量%、No6は14.1重量%、No7は20.4重量%、それぞれ酸化ニオブを含有した脱硝触媒である。
これらのサンプルNo1〜7において、酸化セリウム(CeO)は22.1〜22.5重量%の範囲でほぼ一定であり、酸化チタン(TiO)も2.4〜2.5重量%でほぼ一定であった。また、酸化ニオブ(Nb)の含有率が増える程に、酸化ジルコニウム(ZrO)の含有率が低下した。すなわち、酸化ジルコニウムの含有率に関し、サンプルNo1では71.1重量%であったが、サンプルNo7では55.1重量%であった。
また、従来の脱硝触媒を示す比較例として、酸化ニオブに代えて酸化タングステン(WO)を含有するサンプルNo0も調整した。このNo0の組成は、酸化ジルコニウムが66.5重量%、酸化セリウムが22.5重量%、酸化チタンが2.0重量%、酸化タングステンが9.0重量%であった。
以上のようにして得られた粉末状の脱硝触媒の夫々について、バインダー材料(シリカゾル)と純水を混合することでスラリーを調整した。その際の重量比は、乾燥状態において脱硝触媒:シリカ=90:10となるようにした。また、スラリー濃度は約400g/Lであった。このスラリーを、6mil/400cpsi(壁厚が6ミリインチ、セル数が一平方インチあたり400個)のコージェライト製ハニカム担体に担持させ、これを400℃以上の温度で焼成し、触媒ユニットのサンプルを得た。
次に、得られた触媒ユニットの各サンプルを用い、窒素酸化物の浄化率を測定した。図2は、窒素酸化物の浄化率の測定に用いた試験装置10及びその試験方法を説明する図である。
同図に示すように、試験装置10は、筒状のハウジング1と、ハウジング1内を加熱するヒーター2と、ハウジング1内に収納された触媒ユニット3とを含んで構成されている。そして、所定の組成比(NO濃度=NO濃度=150ppm、O濃度=10%、HO濃度=5%)を有する模擬ガス5を、流量24L/min,空間速度60000/hでハウジング1に流入させた。この模擬ガス5は、内燃機関(自動車のエンジン等)から排出される排気ガスを模したものである。
尚、模擬ガス5の温度は200℃に設定した。この200℃という温度は、自動車の脱硝システムにおいて通常想定される温度よりも低い温度、即ち、触媒ユニット3(脱硝触媒)の能力が最も発揮されにくい温度である。従って、本実験における浄化率は、触媒ユニット3で保障し得る最低限の浄化率を示す。この点については、後述する第2実験及び第3実験でも同様である。
そして、触媒ユニット3により浄化された模擬ガス5(処理後ガス6)中の窒素酸化物の濃度(本実験ではNO及びNOの合計濃度)を測定することにより、浄化率を求めた。具体的には、処理後ガス6が含有する窒素酸化物の濃度を、ハウジング1に流入する前の模擬ガス5が含有する窒素酸化物の濃度で除することにより、浄化率を求めた。尚、NO及びNOの濃度測定は窒素酸化物計測器を用いて行った。
以下、実験結果について説明する。図3には、触媒ユニット3の各サンプルNo1〜7,No0の浄化率を示した。図4には、各サンプルにおける、脱硝触媒中の酸化ニオブの濃度と窒素酸化物の浄化率との関係を示した。
図3及び図4に示すように、触媒ユニット3の窒素酸化物の浄化率は、「Fresh」(模擬ガス5を通過させていない触媒ユニット3。以下、「試験前ユニット」とも称する。)と、「750℃×3H」(750℃の模擬ガス5を3時間通過させる加速試験を実施した後の触媒ユニット3。以下、「試験後ユニット」とも称する。)の夫々について求めた。尚、加速試験の上記条件は、ガス温度が500℃〜600℃の場合において100倍以上の加速に相当するものである。また、図4には、酸化ニオブを含まないサンプルNo0に関し、試験前ユニットと試験後ユニットの夫々について、窒素酸化物の浄化率を記載した。
試験前ユニットの結果についてみると、脱硝触媒中の酸化ニオブの濃度が8.2重量%以上14.1重量%以下であるサンプルNo3〜6の浄化率は、酸化タングステンを含むサンプルNo0の浄化率である30%を超えていることがわかる。同様に、試験後ユニットについても、サンプルNo3〜6の浄化率がサンプルNo0の浄化率である36%以上であることがわかる。
尚、図5には、図3及び図4に示した結果の一例として、脱硝触媒中に酸化ニオブを12.1重量%含むサンプルNo5と酸化タングステンを含むサンプルNo0の浄化率(何れも試験後ユニット)を比較した図を示した。同図に示すように、サンプルNo5の浄化率は、サンプルNo0の浄化率よりも明らかに高いことが理解できる。
以上の第1実験の結果より、酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、及び酸化チタンから構成される脱硝触媒を担持させた触媒ユニットは、酸化タングステン、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、及び酸化チタンから構成される従来の脱硝触媒を担持させた触媒ユニットと同様に、窒素酸化物を効率よく浄化できることが確認できた。
特に、酸化ニオブの含有率が8.2重量%以上14.1量%以下の脱硝触媒を担持させた触媒ユニット(サンプルNo3〜6)は、低温状態(本実験では200℃)であっても、従来の触媒ユニット(サンプルNo0)より優れた浄化能力を発揮することが確認できた。
次に、第2実験について説明する。この第2実験では、浄化率の更なる向上の観点から、セリウム濃度(酸化セリウム濃度)が異なる複数の脱硝触媒を調製し、それぞれについて触媒ユニットを作成した。そして、作成した触媒ユニットについて、窒素酸化物の浄化効率を測定した。尚、脱硝触媒の調整方法、触媒ユニットの作成方法、及び、浄化効率の測定方法については、前述した第1実験と同様であることから説明を省略する。
図6に、第2実験で作成した各脱硝触媒の組成(酸化物換算での重量比)を示した。同図に示すように、サンプルNo11は、酸化セリウムを4.9重量%含有した脱硝触媒である。そして、No12は14.8重量%、No13は22.7重量%、No14は24.7重量%、それぞれ酸化セリウムを含有した脱硝触媒である。同様に、No15は27.3重量%、No16は29.7重量%、No17は49.6重量%、それぞれ酸化セリウムを含有した脱硝触媒である。
これらのサンプルNo11〜17において、酸化ニオブは11.8〜12.3重量%の範囲でほぼ一定であり、酸化チタンも2.5〜2.6重量%でほぼ一定であった。また、酸化ジルコニウムの含有率は、酸化セリウムの含有率に応じて変動した。すなわち、酸化ジルコニウムの含有率に関し、サンプルNo11では80.4重量%であったが、サンプルNo17では36.0重量%であった。
尚、この第2実験でも、従来の脱硝触媒を示す比較例として、酸化ニオブに代えて酸化タングステン(WO)を含有するサンプルNo0を用いた。
以下、実験結果について説明する。図7には、各サンプルNο11〜17,No0における窒素酸化物の浄化率を示した。図8には、脱硝触媒中の酸化セリウムの濃度と窒素酸化物の浄化率との関係を示した。尚、図中の「Fresh」及び「750℃×3H」については第1実験で説明した通りである。また、図8にはサンプルNo0による浄化率を点線で示した。
ところで、サンプルNo0に関し、図7及び図8の測定結果と図3及び図4の測定結果とが異なっている。これは、図7及び図8の測定時と図3及び図4の測定時とで測定機器が変更したためである。これらの測定において、サンプルNo0は同じものであることから、サンプルNo0の測定結果を基準にして他のサンプルを評価した。
図8の測定結果より、脱硝触媒中の酸化セリウムの濃度が10重量%以上47重量%以下の範囲であれば、酸化タングステンを用いた従来の脱硝触媒(サンプルNo0)と同等以上の浄化率が得られることが確認できた。尚、上記濃度範囲の下限値(10重量%)、及び上限値(47重量%)は、サンプルNo11とNo12の間、及び、サンプルNo16とNo17の間で、それぞれ線形補間を用いて求めた。
そして、図7に示すように、サンプルNo12〜16の浄化率はサンプルNo0の浄化率を超えていることから、触媒ユニット3において、脱硝触媒中の酸化セリウムの濃度を14.8重量%以上29.7重量%以下とすれば、さらなる浄化率の向上が期待できる。
以上の第2実験から、脱硝触媒が酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、及び酸化チタンから構成される触媒ユニット3において、脱硝触媒における酸化セリウムの含有率を10重量%以上47重量%以下の範囲に定めることで、窒素酸化物を効率よく浄化できることが確認できた。特に、脱硝触媒における酸化セリウムの含有率を14.8重量%以上29.7重量%以下の範囲に定めることで、窒素酸化物を一層効率よく浄化できることが確認できた。
次に、第3実験について説明する。この第3実験では、酸化ジルコニウムと酸化チタンの混合比率が変化すると窒素酸化物の浄化率に影響がみられるかについて確認した。尚、脱硝触媒の調整方法、触媒ユニットの作成方法、及び、浄化効率の測定方法については、前述した各実験と同様であることから説明を省略する。
図9に、第3実験で作成した各脱硝触媒の組成(酸化物換算での重量比)を示した。同図に示すように、サンプルNo21は、酸化チタンを含まない脱硝触媒である。そして、No22は1.1重量%、No23は2.5重量%、No24は4.7重量%、それぞれ酸化チタンを含有した脱硝触媒である。
これらのサンプルNo21〜24において、酸化ニオブは11.9〜12.2重量%の範囲でほぼ一定であり、酸化セリウムも22.3〜22.9重量%の範囲でほぼ一定であった。また、酸化ジルコニウムと酸化チタンの合計量を一定値に定めたことから、酸化セリウムの含有率が増える程に、酸化ジルコニウムの含有率が低下した。すなわち、酸化ジルコニウムの含有率は、サンプルNo11で80.4重量%であったが、サンプルNo17では36.0重量%であった。
尚、この第3実験でも、従来の脱硝触媒を示す比較例として、酸化ニオブに代えて酸化タングステンを含有するサンプルNo0を用いた。
以下、実験結果について説明する。図10には、各サンプルNο21〜24,No0における窒素酸化物の浄化率を示した。図11には、脱硝触媒中の酸化チタンの濃度と窒素酸化物の浄化率との関係を示した。尚、図中の「Fresh」及び「750℃×3H」については第1実験で説明した通りである。また、図11にはサンプルNo0による浄化率を点線で示した。
図10及び図11に示すように、脱硝触媒における酸化チタンの濃度を4.7重量%以下とした各サンプルでは、試験前ユニット及び試験後ユニットの何れも、窒素酸化物の浄化率に有意な差は認められなかった。したがって、脱硝触媒における酸化チタンの含有率が、酸化物換算で4.7重量%以下であれば、いずれの濃度であっても、窒素酸化物を効率よく浄化することができるといえる。言い換えると、酸化ジルコニウムと酸化チタンの合計量が一定であれば、用途等に応じて両者の混合比率を変え、様々な組成の触媒ユニット3を作成することができるといえる。
以上に説明してきた第1実験乃至第3実験の結果から、脱硝触媒が酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、及び酸化セリウムから構成される触媒ユニット3は、燃焼排ガスに含まれる窒素酸化物を効率よく浄化することができることが確認された。
また、脱硝触媒が酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、及び酸化チタンから構成され、脱硝触媒における酸化ニオブの含有率が酸化物換算で8.2重量%以上14.1重量%以下であれば、窒素酸化物をより効率よく浄化することができることが知見された。
また、第1実験乃至第3実験において得られた脱硝触媒の比表面積(BET法により求められる比表面積)はいずれも30m/g以上と大きい値であった。このことも、窒素酸化物を効率よく浄化させた一因と考えられる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。
前述の模擬ガス5は、自動車用エンジン等の内燃機関から排出される排ガスを模したものであるが、ボイラーや焼却炉といった燃焼炉から排出される排ガスも窒素酸化物を含有している。このため、本発明の触媒ユニットは、燃焼炉や内燃機関から排出される燃焼排ガスに含まれる窒素酸化物の浄化に対して好適に使用できる。
また、脱硝触媒が担持される担体に関し、前述の実施形態では、コージェライト製のハニカム担体を例示したが、脱硝触媒を担持できれば他の種類の担体であってもよい。
1…試験装置,2…ヒーター,3…触媒ユニット,5…模擬ガス,6…排ガス,10…試験装置

Claims (4)

  1. 窒素酸化物を含有する燃焼排ガスから前記窒素酸化物を還元脱硝する脱硝触媒が担体に担持された触媒ユニットであって、
    前記脱硝触媒が酸化ニオブ、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、及び酸化チタンから構成され
    前記酸化ニオブの含有率が8.2重量%以上14.1重量%以下であることを特徴とする、触媒ユニット。
  2. 前記酸化セリウムの含有率が10重量%以上47重量%以下であることを特徴とする、請求項に記載の触媒ユニット。
  3. 前記酸化セリウムの含有率が14.8重量%以上29.7重量%以下であることを特徴とする、請求項に記載の触媒ユニット。
  4. 前記酸化チタンの含有率が4.7重量%以下であることを特徴とする、請求項乃至のいずれか一項に記載の触媒ユニット。
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