JP6101380B2 - パケット受信装置 - Google Patents
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Description
ブロック化遅延は、一定数のソースパケットを集め、AL−FECブロックを構成するときの遅延である。
AL−FEC復元処理の遅延は、プロセッサが演算によって、冗長パケットを生成し、ロスしたソースパケットを復元するときの遅延である。
バッファリング遅延は、AL−FEC復元処理と、映像や音声等のメディア処理(デコード)とを接続するときの遅延、つまり、ソースパケットを取り出した後、メディア処理を行うまでの待ち時間に起因する遅延である。
本願第1発明によれば、パケット送信装置がAL−FEC復元処理を行うタイミングをパケット受信装置に指示し、パケット受信装置がそのタイミングでAL−FEC復元処理を行う。これによって、本願第1発明によれば、AL−FEC復元処理と、映像信号や音声信号のデコード処理とのタイミングを連携させ、スタートアップ遅延を抑制することができる。
本願第2発明によれば、パケット受信装置でのAL−FEC復元処理の遅延を考慮して、そのタイミングをパケット受信装置に指示し、スタートアップ遅延を最小限にすることができる。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るパケット伝送システム100は、AL−FEC技術を用いてストリーミング配信を行うものであり、パケット送信装置1と、パケット受信装置2とを備える。
本実施形態では、パケット伝送システム100が、パケット送信装置1及びパケット受信装置2を1台ずつ備える。
以下、パケット送信装置1の構成について説明する。
パケット送信装置1は、入力信号をエンコードすると共に、AL−FEC処理を施してパケット受信装置2に送信するものである。このため、パケット送信装置1は、AVエンコーダ(エンコーダ)11と、多重化手段(ソースパケット生成手段)12と、ブロック化手段13と、AL−FEC処理手段14と、タイムスタンプ付加手段15と、送信手段16とを備える。
DTSは、復号する時刻を示す情報である。
アクセスユニットは、DTSが同一となる符号(入力信号)の集合である。
具体的には、多重化手段12は、入力された映像及び音声のアクセスユニットを、各アクセスユニット単位でメディアユニット(MU:Media Unit)形式でパケット化する。また、多重化手段12は、ATS(Advanced Transport Scheme)等の多重化方式を用いて、MUパケット化された映像及び音声のアクセスユニットが、1つのメディアユニット列となるように多重化する。
このAL−FECブロックは、後記するAL−FEC処理及びAL−FEC復元処理を行うために生成するブロックである。
このAL−FEC処理は、AL−FECブロックから冗長パケットを生成する処理であり、例えば、XOR演算である。
図2,図3を参照して、AL−FEC処理手段14による冗長パケット92の生成について、2つの具体例を説明する(適宜図1参照)。
この図2,図3では、説明を簡易にするため、ソースパケット91及び冗長パケット92のペイロードPy以外の図示を省略した。
この第1例では、図2に示すように、列方向(一次元方向)に配列されたM個のソースパケット91でAL−FECブロックが構成されている(但し、M≧2を満たす任意の整数)。
この第2例では、図3に示すように、列方向にM個、行方向にN個のソースパケット91が二次元方向に配列されてAL−FECブロック90が構成されている(但し、N≧2を満たす任意の整数)。
なお、AL−FEC処理手段14は、第1例又は第2例の何れを用いるか、予め設定される。
タイムスタンプ付加手段15は、AL−FEC処理手段14からAL−FECブロック90が入力され、同一のAL−FECブロック90に含まれるソースパケット91のペイロードPyに格納されたアクセスユニットから、最も早い時刻となるCTS又はDTSを抽出するものである。そして、タイムスタンプ付加手段15は、抽出したCTS又はDTSに基づいて、同一のAL−FECブロック90から生成された冗長パケット92に、AL−FEC復元処理の開始時刻を示すタイムスタンプを付加する。
図4を参照して、タイムスタンプ付加手段15によるタイムスタンプTsの付加について、具体的に説明する(適宜図1参照)。
この図4には、2個のAL−FECブロック90を図示した。各AL−FECブロック90は、50個のソースパケット91と、10個の冗長パケット92とで構成される。
また、ソースパケット91のシーケンス番号Snと冗長パケット92のシーケンス番号Snは、番号体系が異なるために連続していない。
なお、2個目のAL−FECブロック90も1個目と同様にタイムスタンプTsを付加するため、説明を省略する。
送信手段16は、タイムスタンプ付加手段15からソースパケット91及び冗長パケット92が入力され、ネットワークNを介して、このソースパケット91及び冗長パケット92をパケット受信装置2に送信するものである。
図1,図5を参照し、パケット受信装置2の構成について説明する。
パケット受信装置2は、パケット送信装置1からソースパケット91及び冗長パケット92を受信し、ロスしたソースパケット91をAL−FEC復元処理で復元し、ソースパケット91に含まれるアクセスユニットをデコードするものである。
具体的には、受信手段21は、ネットワークNに応じた復調処理及び伝送路復号処理を行ってIPパケットを受信し、バッファ(IP pkt buffer)21aに蓄積する。
具体的には、ブロック化手段22は、バッファ21aに蓄積されたIPパケットからIPヘッダ及びUDPヘッダを取り除き、ソースパケット91及び冗長パケット92を抽出してバッファ22aに蓄積する。
具体的には、パケットロス検出手段23は、各AL−FECブロック90に含まれるソースパケット91のシーケンス番号Snの欠番により、パケットロスを検出する。つまり、パケットロス検出手段23は、欠番したシーケンス番号Snのソースパケット91がロスしたとして検出する。
このAL−FEC処理は、AL−FECブロック90からロスしたソースパケットを復元する処理であり、例えば、XOR演算である。
なお、AL−FEC復元処理手段24は、AL−FECブロック90でパケットロスが検出されなかった場合、AL−FECブロック90に含まれるソースパケット91のみをバッファ25aに蓄積する。
なお、AVデコーダ26は、アクセスユニットにCTSだけが付加されている場合、DTS及びCTSを同一時刻として扱う。
図6を参照して、パケット送信装置1の動作について説明する(適宜図1参照)。
パケット送信装置1は、AVエンコーダ11によって、入力信号をエンコードして、映像のアクセスユニットと、音声のアクセスユニットとを生成する(ステップS11)。
パケット送信装置1は、ブロック化手段13によって、ソースパケットの集合であるAL−FECブロックを生成する(ステップS13)。
パケット送信装置1は、AL−FEC処理手段14によって、AL−FECブロックにAL−FEC処理を施すことで、冗長パケットを生成する(ステップS14)。
図7を参照して、パケット受信装置2の動作について説明する(適宜図1参照)。
パケット受信装置2は、受信手段21によって、ネットワークNを介して、パケット送信装置1からソースパケット91と、タイムスタンプTsが付加された冗長パケット92とを、IPパケットとして、受信する(ステップS21)。
ここで、パケットロスが検出された場合(ステップS23でYes)、パケット受信装置2は、ステップS24の処理に進む。
一方、パケットロスが検出されない場合(ステップS23でNo)、パケット受信装置2は、ステップS25の処理に進む。
パケット受信装置2は、AVデコーダ26によって、多重分離手段25で分離された映像のアクセスユニットと、音声のアクセスユニットとをデコードする(ステップS26)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例を以下に示す。
また、パケット送信装置1は、同一のAL−FECブロック90に含まれるソースパケット91と冗長パケット92との間で、連続したシーケンス番号Snを付加してもよい。
また、パケット伝送システム100は、パケット送信装置1を2台以上備えてもよく、パケット受信装置2を2台以上備えてもよい。
11 AVエンコーダ(エンコーダ)
12 多重化手段(ソースパケット生成手段)
13 ブロック化手段
14 AL−FEC処理手段
15 タイムスタンプ付加手段
16 送信手段
2 パケット受信装置
21 受信手段
22 ブロック化手段
23 パケットロス検出手段
24 AL−FEC復元処理手段
25 多重分離手段
26 AVデコーダ(デコーダ)
100 パケット伝送システム
Claims (2)
- 提示又は再生する時刻を示すCTSと共に、復号する時刻を示すDTSが用いられるエンコード方式を用いるパケット送信装置から、前記CTS及び前記DTSが付加されたアクセスユニットがペイロードに格納されたソースパケットと、前記ソースパケットを復元するための冗長パケットとを受信するパケット受信装置であって、
前記ソースパケットと、AL−FEC復元処理の開始時刻を示すタイムスタンプが、同一のAL−FECブロックに含まれる前記ソースパケットのペイロードに格納されたアクセスユニットから抽出された最も早い時刻となるCTS又はDTSに基づいて付加された前記冗長パケットとを受信する受信手段と、
同一の前記タイムスタンプを有する冗長パケットと、前記ソースパケットとの集合である前記AL−FECブロックを生成するブロック化手段と、
前記AL−FECブロックごとに、パケットロスを検出するパケットロス検出手段と、
前記パケットロスが検出されたとき、前記冗長パケットのタイムスタンプが示す時刻において、前記AL−FECブロックに前記AL−FEC復元処理を施すことで、前記パケットロスが発生したソースパケットを復元するAL−FEC復元処理手段と、
前記受信手段が受信したソースパケットと、前記AL−FEC復元処理手段が復元したソースパケットとのペイロードに格納されたアクセスユニットをデコードするデコーダと、
を備えることを特徴とするパケット受信装置。 - 前記受信手段は、前記ソースパケットと、前記抽出されたCTS又はDTSが示す時刻、又は、前記抽出されたCTS又はDTSから予め設定された値だけ前の時刻が前記タイムスタンプとして付加された前記冗長パケットとを受信することを特徴とする請求項1に記載のパケット受信装置。
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