JP6100732B2 - 基地局 - Google Patents

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Description

本発明は、移動無線システムの基地局に関するものである。
近年、スマートフォンやモバイルルータの普及により、無線LAN(Local Area Network)の利用者が増加し、無線LANの利便性向上が望まれている。特に、無線端末(以下、端末)の使用者が移動中でも通信を継続できることは、利便性の面で重要である。端末の使用者が、移動しながら基地局(Access Point、以下AP)を切換えて通信を継続する機能としては、ローミング機能がある。しかし、ローミング機能には、以下の課題がある。
まず、ローミング機能は、端末が接続先のAPを切り換える時に、無線接続が一時途絶えるため、通信に悪影響が生じることである。次に、APと端末の位置によっては、接続先のAPの切り換えが頻発して、通信が不安定になるという問題がある。さらに、端末が移動して接続中のAPから離れたり、通信中の電波が障害物に遮られたりして、端末の受信電界強度が弱くなった時の動作の問題がある。すなわち、接続中のAPより受信電界強度が強い別のAPがあったとしても、端末は接続中のAPと受信電界強度が弱いまま接続を維持する。そのため、受信電界強度が強い別のAPと接続する場合と比べて、スループットが低下する。上記の課題を解決するために、複数のAPを1つの仮想APにみたて、端末がAP間を移動する際の、切り換え動作を円滑に行う方法が考えられる。
仮想APを実現する方法としては、特許文献1、および特許文献2の方法がある。特許文献1では、端末で使用するアプリケーション種別を利用して、1つの仮想APを実現する方法が開示されている。一方、特許文献2では、複数の子APが仮想APを構成し、各子APは受信したデータを親APに送信し、親APは各子APから受信したデータを合成する方法が開示されている。すなわち、仮想AP内の各子APは同時にデータを受信し、各子APは受信したデータを親APにデータを送信し、親APは親AP内に子AP毎のデータを一旦蓄積する。親APは子AP毎に蓄積したデータから誤りの無い部分を抽出して、抽出したデータの合成処理を行ってデータを復元する。従って、特許文献2の方法で仮想APを実現しようとすると、親APは子AP毎のデータを蓄積するので大容量のメモリを必要とし、親APはデータの合成処理のために高速の処理能力を必要とする。
特開2006−304116号公報 特開2001−189954号公報
特許文献1の方法は、端末が想定されているアプリケーションを使用している場合にしか、仮想APを実現できないため、汎用性に欠ける。上記の課題を解決するために、本発明は端末の使用するアプリケーションに依存せず一般的な汎用端末に対して仮想APを実現することを目的とする。
本基地局は、無線端末が送出する端末識別符号を受信する無線受信手段と、前記端末識別符号の受信状況を示す第1の情報を、自身と共通の基地局識別符号が付与され所定の通信回線を介して接続された他の基地局に送信し、前記他の基地局での前記端末識別符号の受信状況を示す第2の情報を前記他の基地局から前記通信回線を介して受信する受信状況送受信手段と、前記第1の情報が、前記第1及び第2の情報に基づく所定の条件を充足した場合、前記基地局識別符号を前記無線端末に送出する無線送信手段とを備える。
本発明によれば、端末の使用するアプリケーションに依存しない一般的な汎用端末に対して仮想APの実現が可能になる。
第1の実施形態における無線通信システムの構成例を示す図である。 第1の実施形態における無線通信システムの動作例を示すフローチャートである。 図2を補足するフローチャートである。 第2の実施形態における無線通信システムの動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における端末テーブルの例を示す図である。 第4の実施形態における無線通信システムの構成例を示す図である。 第4の実施形態における無線通信システムの動作例を示すフローチャートである。 図7を補足するフローチャートである。 第5の実施形態における無線通信システムの構成例を示す図である。
[第1の実施形態]
[構成の説明]
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に第1の実施形態の構成を示す。
WLC2は、無線LANコントローラスイッチ(Wireless LAN Controller switch、以下WLC)である。 WLC2は、ネットワーク網1に接続されている。WLC2には、データ処理部21とAP管理部22を備える。データ処理部21は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)によって実現される。また、AP管理部22は、AP31およびAP32と物理的に接続し、後述する仮想AP設定情報等を送受信するハードウェアである。
一方、AP31とAP32(以下AP31等)は、仮想AP30を構成するAPである。
AP31は、データ処理部311、メモリ312、仮想AP管理部313、アンテナ管理部314、アンテナ(Antenna、以下ANT)315a〜315d、および入出力部316を備える。データ処理部311は、CPUによって実現される、APを制御する機能とデータを処理する機能の他に、電子回路によって実現される無線送受信の機能を備える。仮想AP管理部313は、他のAP32と物理的に接続し、データ処理部311の指示に従って、後述する仮想AP制御トラフィックを生成し、交換するソフトウェア機能を伴うハードウェアである。さらに、仮想AP管理部313は、データ処理部の指示に従って、後述する端末テーブルを生成する機能ももつ。またアンテナ管理部314は、データ処理部311の指示に従って、複数のANTを管理するための電子回路である。また、入出力部316は、データ処理部311と通信回線201とを接続するハードウェアである。
AP32はデータ処理部321、メモリ322、仮想AP管理部323、アンテナ管理部324、ANT325a〜325d、および入出力部326を備える。AP32はAP31と同一の構成であるため、AP32の各構成要素については説明を省略する。
WLC2は、通信回線201でAP31と、通信回線202でAP32と接続している。そして、WLC2はIETF(Internet Engineering Task Force)標準準拠のCAPWAP(Control and Provisioning of Wireless Access Points Protocol)に従って、各APを制御する。この制御は、CAPWAPに限らず独自の制御方法に従っても良い。
一方、AP31等はVAPL300で接続されている。VAPL300は仮想APを構成するAP間の通信回線であり、仮想アクセスポイントリンク(Virtual Access Point Link、以下VAPL)と称することとする。
端末41、端末42は、移動可能な無線通信端末である。
各端末とAPの間は無線回線で接続される。この無線回線は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)が定めるIEEE802.11に規定される無線LAN規格に従っている。
[動作の説明]
次に第1の実施形態の動作を図1、図2および図3を参照して説明する。
まず、図2においてAP31等は仮想AP設定情報を共有する(S101)。
AP31等が仮想AP設定情報を共有するプロセス(S101)については、図3を用いて説明する。
まず、AP31等はWLC2と接続して通信し、WLC2のデータ処理部21は仮想AP設定情報210をAP31等に送信する(S201)。続いて、AP31等は仮想AP設定情報210を受信する(S202)。この仮想AP設定情報210には、仮想AP識別符号、仮想MACアドレス(Media Access Control address)、仮想IPアドレス (Internet Protocol address)が含まれる。
ここで、仮想AP識別符号、仮想MACアドレス、仮想IPアドレスは、複数のAPから構成される1つの仮想APに対し1つ割当てる、識別符号、MACアドレス、IPアドレスである。識別符号、MACアドレス、IPアドレスはIEEE802.3で定義される用語であり、AP毎に固有のものである。
ステップS202の後、仮想AP設定情報210は、AP31等のメモリ(AP31ではメモリ312)に格納される(S203)。続いて、AP31等はVAPL300を介して仮想AP制御トラフィック(後述)の設定確認パケット(後述)を交換する(S204)。
ここで、前述の仮想AP制御トラフィックについて説明する。仮想AP制御トラフィックには、次の3種類のパケット(情報単位)がある。第1のパケットは、キープアライブパケットである。キープアライブパケットは、仮想APグループを構成するAPの存在を確認することと、仮想APが端末と接続可能な状態であることを確認するために、AP同士で定期的に交換されるパケットである。一定期間、キープアライブパケットの受信が無ければ、各APは仮想APグループに障害が発生したと判断し、各APは仮想APグループを解消する。すなわち、各APは各端末との通信を終了する。第2のパケットは、更新パケットである。更新パケットは、APが接続する端末の、端末情報が変更になった際に、APが他のAPへ送信する端末情報を含むパケットである。第3のパケットは、設定確認パケットである。設定確認パケットは、各APと端末間との通信の無線設定情報と、前述の仮想AP設定情報とを含み、各AP同士で定期的に交換されるパケットである。
図1では仮想AP30を構成するAPはAP31等の2つのAPであるが、3つ以上のAPで仮想AP30を構成する場合、各APは仮想AP制御トラフィックを、仮想AP30内の全てのAPに対して送信する。そして各APは仮想AP30内に存在する自身以外の全てのAPから送信される仮想AP制御トラフィックを受信する。
ステップS204に続いて、ステップS205とステップS206は並行して処理される。ステップS205では、AP31の仮想AP管理部313がAP32から受信した設定確認パケットに含まれる仮想AP設定情報と、メモリ312の仮想AP設定情報とが一致するか否かを、データ処理部311が判断する(S205)。上記判断(S205)で仮想AP設定情報が一致しないと判断すれば(S205でNo)、ステップS201に戻る。一方、ステップS206では、AP32の仮想AP管理部323がAP31から受信した設定確認パケットに含まれる仮想AP設定情報と、メモリ322の仮想AP設定情報とが一致するか否かを、データ処理部321が判断する(S206)。上記判断(S206)で仮想AP設定情報が一致しないと判断すれば(S206でNo)、ステップS201に戻る。上記の判断(S205)と判断(S206)とも仮想AP設定情報が一致すると判断(S205でYes、かつS206でYes)すれば、AP31等は仮想AP設定情報を共有したことになり、仮想AP設定情報の共有プロセスを終了する。
以上で仮想AP設定情報を共有するプロセス(S101)を終了し、再び図2を用いて説明する。
ANT315a〜ANT315d(以下、ANT315)は、AP31のアンテナ管理部314に管理され、ANT325a〜ANT325d(以下、ANT325)は、AP32のアンテナ管理部324によって管理される。
仮想AP設定情報を共有(S101)すると、AP31等の各ANTと端末41および端末42(以下、端末41等)の各ANTはビーコン(Beacon)を交換する(S102)。ビーコンとは、APおよび端末の存在や通信に必要なさまざまな情報を通知する信号であり、IEEE802.3のMACレイヤ(MAC Layer)で定義されているマネージメント・フレーム(Management Frame)に規定されている。ビーコンは、APや端末に固有の識別情報SSID(Service Set Identifier)、使用している無線チャネル、通信中のデータレートなどの情報を含む。
AP31等は各端末とビーコンを交換する(S102)ことにより、AP31等は、ANT毎に端末の識別符号と電波のデータレートを含んだ端末情報(以下端末情報)を取得する(S103)。端末情報は一旦仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)に保管され、仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)はデータ処理部(AP31ではデータ処理部311)に対し、端末情報取得を通知する信号を発する。端末情報取得の通知信号を受けたデータ処理部(AP31ではデータ処理部311)は、仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)に対し、仮想AP制御トラフィックの更新パケットの生成を指示する。続いて仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)は更新パケットを生成し、AP31等の仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)はVAPL300を介して、仮想AP制御トラフィックの更新パケットを交換する(S104)。
AP同士で更新パケットを交換した(S104)後、仮想AP31の仮想AP管理部313と、仮想AP32の仮想AP管理部323は、端末41等とのそれぞれの通信に最も適したANTを、AP31等の8本のANTから選択する(S105)。その方法は次の通りである。仮想AP管理部313と仮想AP管理部323(以下、仮想AP313等)は、仮想AP30のANT8本の内、端末41等との通信に用いるANTの選択について、同一の基準をもつ。この同一の基準は、8本の各ANTで受信した端末41等の受信信号強度を比較して端末毎に最大受信信号強度のANTを選択する、などの基準である。また、仮想AP313等は上記更新パケットの交換により、AP31の4本のANTとAP32の4本のANTが受信した端末情報を、8本のANT毎の端末情報として同一のものを保有する。従って、各APのどのANTを使用して通信するかの選択は、仮想AP313等で、同一の結果となる。
このようにして、仮想AP管理部313等は端末41等と通信するANTを選択すると(S105)、AP31においては仮想AP管理部313がデータ処理部311、入出力部316、通信回線201を介してWLC2へANT選択完了を伝える。また、AP32においては仮想AP管理部323がデータ処理部321、入出力部326、通信回線202を介してWLC2のデータ処理部21へANT選択完了を伝える。全てのANT選択が完了すると、WLC2のデータ処理部21は仮想AP30がデータ通信中か否かを判断する(S106)。そして、WLC2のデータ処理部21は仮想AP30がデータ通信中でないと判断すれば(S106でNo)、データ処理部21はデータ通信を開始し、仮想AP30としてデータ通信を開始する(S107)。一方、判断(S106)で仮想AP30がデータ通信を行っていると判断すれば(S106でYes)ステップS108へ進む。
仮想AP30がデータ通信を行っている間、AP31等は仮想AP制御トラフィックの前記キープアライブパケットを定期的に交換する(S108)。そして、AP31等の仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)はそれぞれキープアライブパケットの受信を常に監視する。すなわち仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)は、仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)が予定通り定期的にキープアライブパケットを受信したかどうかを判断する(S109)。
判断(S109)の結果、仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)がキープアライブパケットの受信が予定通り受信できなかったと判断した(S109でNo)場合、AP31等は仮想AP30を解消する。また、判断(S109)の結果、仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)が、キープアライブパケットを予定通り受信したと判断した場合(S109でYes)、AP31等は端末41等から端末情報を取得する(S110)。
AP31等のデータ処理部(AP31ではデータ処理部311)は、端末41等から取得した端末情報が、端末情報取得前と変わっているかどうかを判断する(S111)。判断(S111)の結果、端末情報が変わっていないと判断した場合(S111でNo)、AP31等は仮想AP30を維持し、キープアライブパケットの交換(S108)を行う。また、判断(S111)の結果、端末情報が変わっていると判断した場合(S111でYes)、仮想AP管理部313は仮想AP制御トラフィック(AP31では仮想AP制御トラフィック301)の更新パケットを交換するステップS104に戻る。
以上説明したように、本実施形態の仮想APは、特許文献1に示される方法のような、端末のアプリケーションに依存する方法とは異なり、特定のアプリケーションを用いることに限定されず、IEEE802.11に従う一般の端末に対して有効である。また、本実施形態の仮想AP30は、AP31等が端末41等から受信したデータを、そのまま仮想AP30のデータとして扱う。そのため本実施形態における仮想AP30は、特許文献2に示される方法のように親APが各AP毎のデータをメモリに蓄積し、蓄積したデータから一部分を抽出して、抽出したデータの合成処理をしてデータの復元を行う方法とは異なる方法を用いている。従って、本実施形態の仮想AP30は大容量のメモリを必要とせず、仮想AP30は特許文献2の方法のような高速の処理能力を必要としない。
[第2の実施形態]
[構成の説明]
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
第2の実施形態の構成は、第1の実施形態の構成を示す図1と同じである。
端末41や端末42等の各端末とAPの間は無線回線で接続される。この無線回線は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)が定めるIEEE802.11に規定される、MIMO技術を用いた無線LAN規格に従っている。
[動作の説明]
次に第2の実施形態の動作を図1ないし図5を参照して説明する。
まず、図4においてAP31等は仮想AP設定情報を共有する(S301)。AP31等が仮想AP設定情報を共有するプロセス(S301)については、第1の実施形態で図3を用いて説明した通りである。次に、仮想AP設定情報を共有するプロセス(S301)を終了し、AP31等が更新パケットを交換するステップ(S304)までは、第1の実施形態で示した図2のステップS101からステップS104と同一である。
ここで、AP31等が仮想AP制御トラフィックの更新パケットを交換して(S304)AP31等が得た端末情報は、仮想AP管理部(AP31であれば、仮想AP管理部313)によって、端末テーブルに生成される(S305)。仮想AP30を構成するAP31等で生成された端末テーブルは、同一である。この端末テーブルは、AP31等のメモリ(AP31であればメモリ312)に格納される(S306)。図5はメモリ312とメモリ322に格納された、端末情報テーブルの例である。
端末テーブルをメモリ312とメモリ322に格納(S306)後、仮想AP31の仮想AP管理部313と、仮想AP32の仮想AP管理部323は、端末41等との通信に最も適したANTの組合わせを、AP31等の8本のANTから選択する(S307)。その方法は次の通りである。仮想AP313等は、仮想AP30のANT8本の内、端末41等との通信に用いるANTの選択について同一の基準をもつ。この同一の基準は、8本の各ANTで受信した端末41等の受信信号強度を比較して端末毎に受信信号強度の高いANTから順に8本の内の3本を選択するなどの基準である。また、仮想AP313等は、それぞれのAPの各ANT毎に受信した端末情報を含む更新パケットをVAPL300を介して互いに交換することで、仮想AP313等は8本のANT毎の端末情報として同一のものを保有する。従って、各APのどのANTを使用して通信するかの選択は、仮想AP313等で、同一の結果となる。このようにして、仮想AP管理部313と仮想AP管理部323は端末41等と通信するANTを選択(S307)し、AP31等のデータ処理部は通信回線201と通信回線202を介して、ANT選択完了をWLC2のデータ処理部21へ伝える。続いて、WLC2のデータ処理部21は仮想AP30がデータ通信中か否かを判断する(S308)。ステップS308以降は、第1の実施形態で説明した図2のステップS106以降の動作と同一である。
次に、通信データの流れを説明する。一例として、端末41がWLC2とデータを送受信する場合を説明する。ここで、WLC2とAP31等を接続する通信回線201と通信回線202の内、データ送受信については、通信回線201を使用する。
まず、端末41がWLC2に向けてデータを送信する場合を説明する。はじめに、端末41は送信データをMIMO技術に従って、所定のANTの本数(図1では3本)に分離する。次に、端末41はデータを送信し、AP31は仮想AP管理部313の指定する2本のANTでデータを受信し、AP32は仮想AP管理部313の指定する1本のANTでデータを受信する。AP32の仮想AP管理部323は、1本のANTで受信したデータを、VAPL300を介してAP31へ送信する。AP31のデータ処理部311は、AP32からVAPL300を介して仮想AP管理部313で受信したデータと、AP31の2本のANTで受信したデータとをMIMO技術により結合する。データ処理部311は、結合したデータを、入出力部316と通信回線201を介してWLC2へ送信する。一方、AP31の仮想AP管理部313は、2本のANTで受信したデータを、VAPL300を介してAP32へ送信する。AP32のデータ処理部321は、AP31からVAPL300を介して仮想AP管理部323で受信したデータと、AP32の1本のANTで受信したデータとをMIMO技術により結合する。従って、結合したデータはAP31とAP32で同一であるため、データ処理部321が結合したデータを、入出力部326と通信回線202を介してWLC2へ送信することも可能である。結合したデータをAP31がWLC2へ送信するか、AP32がWLC2へ送信するかは、使用者若しくは設計者がいずれか1つに決めておく。ここでは、前述のようにAP31が通信回線201を使用して、WLC2へデータを送信することとした。
次に、WLC2が端末41に向けてデータを送信する場合を説明する。WLC2のAP管理部22は、通信回線201を介してAP31にデータを送信する。AP31では、入出力部316を介して、データ処理部311がデータを受信する。AP31のデータ処理部311は、3本のANTに対してデータの分離を行い、AP31は仮想AP管理部313が選択する2本のANTから、端末41に対してデータを送信する。また、AP31はメモリ312に格納されている端末テーブルに従い、VAPL300を介してAP32に対してANT1本分のデータを伝送する。AP32はVAPL300を介してANT1本分のデータを受信する。AP32は仮想AP管理部323が選択する1本のANTから、端末41に対してデータを送信する。そして、端末41は、3本のアンテナで受信したデータを、MIMO技術により結合する。
以上説明したように、本実施形態の仮想APは、特許文献1に示される方法のような、端末のアプリケーションに依存する方法とは異なり、特定のアプリケーションを用いることに限定されず、IEEE802.11に従う一般の端末に対して有効である。また、本実施形態では仮想AP30が予め選択したANTで受信したデータを、各APがMIMO技術に従って即座に結合する。そのため仮想AP30は、特許文献2に示される方法のように親APが各AP毎のデータをメモリに蓄積し、蓄積したデータから一部分を抽出して、抽出したデータの合成処理をしてデータの復元を行う方法とは異なる方法を用いている。従って、本実施形態の仮想AP30は大容量のメモリを必要とせず、仮想AP30は特許文献2の方法のような高速の処理能力を必要としない。また、第1の実施形態の方法では1台に複数本のANTを備える一般的なAPがANTを切換える時にデータ通信が一瞬切断されるのと同様に、端末が仮想AP内のAP間を移動する際にデータ通信が一瞬切断される。しかし、第2の実施形態の方法では端末がAP間を移動してもMIMO技術を利用することで、データ通信は途絶えない。さらにMIMO技術を用いない第1の実施形態の方法と比べて、第2の実施形態ではMIMO技術の利点である高速通信が可能となる。
[第3の実施形態]
[構成の説明]
次に第3の実施形態について、図1を参照して詳細に説明する。
第3の実施形態の構成では、図1に示される第1の実施形態の構成の内、通信回線201と通信回線202に、IEEE802.3adで標準化されているLink Aggregation技術を用いる。Link Aggregation技術を用いることで、通信回線201と通信回線202は、1つの論理リンクとして扱われる。尚、第3の実施形態の構成では、VAPL300は制御トラフィックの伝送だけでなく、動作の説明で述べるようにデータも伝送する。
[動作の説明]
次に第3の実施形態の動作を、図1を用いて詳細に説明する。
ここでは図1における端末41を例として、動作を説明する。端末41はAP31とAP32の両方に接続されている。AP31の通信回線201とAP32の通信回線202にはLink Aggregationの技術を適用する。通常、Link Aggregationは、2つの装置間の接続で実現されるものであるが、第2の実施形態では、1つのWLCと2つのAPという、3つの装置間で実現される。つまり本実施形態では、AP31とAP32が仮想AP30として動作し、仮想AP30が1つの装置と同等に動作するため、1つのWLC2と1つの仮想AP30間でLink Aggregationが可能となる。
Link Aggregationによれば、1本の通信回線ではなく複数の通信回線(図1では2本)を同時に使用して1本の通信回線として、使用可能である。その使用方法は、例えば端末41に対するデータは通信回線201を使用し、端末42に対するデータは通信回線202を使用するなどの方法である。このように、WLCから端末41に向かって送信されたデータは、Link Aggregationを適用することで、通信回線201と通信回線202の何れかの回線によって伝送される。
まず、端末41等がWLC2に向けてデータを送信する場合を説明する。
はじめに、端末41は送信データをMIMO技術に従って、所定のANTの本数(図1では3本)に分離する。次に、端末41はデータを送信し、AP31とAP32はデータを受信する。AP31は仮想AP管理部313が選択する2本のANTで受信したデータを、VAPL300を介してAP31へ送信する。一方、AP32は仮想AP管理部323が選択する1本のANTで受信したデータを、VAPL300を介してAP31へ送信する。AP31のデータ処理部311は、AP32からVAPLを介して受信したデータと、AP31の2本のANTで受信したデータとをMIMO技術により結合する。同様にAP32のデータ処理部321は、AP31からVAPL300を介して受信したデータと、AP32の1本のANTで受信したデータとをMIMO技術により結合する。この結果、端末41が送信したデータは、AP31とAP32で同時に保持される。
次に端末42も、端末41と同時にWLC2へデータを送信する場合を想定する。上記で説明した、端末41がWLC2に向けてデータを送信する場合の説明と同様に、端末42が送信したデータも、AP31とAP32で同時に保持される。そして、通信回線201と通信回線202にLink Aggregationを適用しているので、例えば端末41のデータはAP31から通信回線201を介して、端末42のデータは通信回線202を介して送信される。
次に、WLC2が端末41にデータを送信する場合を説明する。
WLC2が送信端末41にデータを送信する際、Link Aggregationによって、通信回線201が選択された場合は、第1の実施形態の説明と同様である。しかし、Link Aggregationによって、通信回線202によって伝送された場合は、データは次のように伝送される。WLC2のAP管理部22は、通信回線202を介してAP32にデータを送信する。AP32では、入出力部326を介して、データ処理部321がデータを受信する。AP32のデータ処理部321は、3本のANTに対してデータの分離を行い、AP32は仮想AP管理部323が選択する1本のANTから端末41に対してデータを送信する。また、AP32はメモリ322に格納されている端末テーブルに従い、VAPL300を介してAP31に対してANT2本分のデータを伝送する。AP31はVAPLを介してANT2本分のデータを受信する。AP31のデータ処理部311は、仮想AP管理部313が選択する2本のANTから端末41に対してデータを送信する。そして、端末41は、3本のアンテナで受信したデータを、MIMO技術により結合する。
さらに、端末42が端末41と同時に仮想AP30を使用し、WLC2が端末41と同時に端末42へデータを伝送する場合を説明する。WLC2が送信端末42にデータを送信する際、Link Aggregationによって、通信回線201が選択された場合は、データは次のように伝送される。WLC2のAP管理部22は、通信回線201を介してAP31にデータを送信する。AP31では、入出力部316を介して、データ処理部311がデータを受信する。AP31のデータ処理部311は、3本のANTに対してデータの分離を行い、AP31はメモリ312に格納されている端末テーブルに従って、VAPL300を介してAP32に対してANT3本分のデータを伝送する。AP32はVAPLを介してANT3本分のデータを受信する。AP32のデータ処理部321は、仮想AP管理部323が選択する3本のANTから端末42に対してデータを送信する。そして、端末42は、3本のアンテナで受信したデータを、MIMO技術により結合する。一方、Link Aggregationによって、WLC2から端末42に送信するデータが通信回線202によって伝送された場合は、データは次の様に伝送される。WLC2のAP管理部22は、通信回線202を介してAP32にデータを送信する。AP32では、入出力部326を介して、データ処理部321がデータを受信する。AP32のデータ処理部321は、3本のANTに対してデータの分離を行い、AP32は仮想AP管理部323が選択する3本のANTから端末42に対してデータを送信する。そして、端末42は、3本のアンテナで受信したデータを、MIMO技術により結合する。
第2の実施形態では、データの通信回線は通信回線201の1本であったが、第3の実施形態では通信回線201と通信回線202の2本である。そのため、第3の実施形態の通信方法は第1の実施形態の通信方法と比べてデータ通信容量が多くなり、データ通信速度は高速にできる。
[第4の実施形態]
[構成の説明]
次に、第4の実施形態の構成について図6を参照して詳細に説明する。
第4の実施形態では、図1に示される第1の実施形態の構成に対して、WLC2はAP管理部22に代えて仮想AP管理部24を備え、さらにメモリ23を備える。仮想AP管理部24は、仮想AP30を構成するAP31およびAP32と物理的に接続し、仮想AP30を管理するハードウェアである。なお、第4の実施形態では第1の実施形態のAP31の構成から、メモリ312が取り除かれている。AP32についても同様に、第1の実施形態のAP32の構成から、メモリ322が取り除かれている。
また、WLC2の仮想AP管理部24とAP31の入出力部316とは、通信回線201で接続され、WLC2の仮想AP管理部24とAP32の入出力部326とは、通信回線202で接続される。尚、第4の実施形態では、第1の実施形態の構成に存在した、VAPL300は取り除かれている。
端末41や端末42等の各端末とAPの間は無線回線で接続される。この無線回線は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)が定めるIEEE802.11に規定される、MIMO技術を用いた無線LAN規格に従っている。
[動作の説明]
次に第4の実施形態の動作を図1、図5、図6、図7、および図8を参照して説明する。
まず、図7においてAP31等は仮想AP設定情報を共有する(S401)。
AP31等が仮想AP設定情報を共有するプロセス(S401)については、図8を用いて説明する。はじめに、WLC2は仮想AP設定情報210をメモリ23に格納する(S501)。次いで、WLC2はAP31等と接続して通信し、WLC2のデータ処理部21は仮想AP設定情報210を仮想AP管理部24を介してAP31等に送信し(S502)、AP31等は仮想AP設定情報210を受信する(S503)。続いて、AP31等の仮想AP管理部は、仮想AP制御トラフィックの設定確認パケットを、データ処理部と入出力部と通信回線とを介してWLC2へ送信する(S504)。ステップS504でAP31等がAP31の場合、図1における符号は次の通りである。すなわち、仮想AP管理部は313、仮想AP制御トラフィックは301、データ処理部は311、入出力部は316、通信回線は201である。AP31等から設定確認パケットを受信したWLC2の仮想AP管理部24は、AP31等から受信した設定確認パケットに含まれる仮想AP設定情報と、WLC2のメモリ23の仮想AP設定情報とを比較して一致するかどうかを判断する(S505)。判断(S505)の結果、一致すると判断すれば(判断S505でYes)、AP31等は仮想AP設定情報を共有する。また、判断(S505)の結果、一致しないと判断すれば(判断S505でNo)、ステップS502に戻る。
以上説明したように、第2の実施形態において、AP31等がVAPL300を介して設定確認パケットを交換して、AP31等が仮想AP設定情報を共有したことが、VAPL300を使わずに通信回線201と通信回線202で実現される。
以上で仮想AP設定情報を共有するプロセス(S401)を終了し、再び図7を用いて説明する。
ANT315a〜ANT315d(以下、ANT315)は、AP31のアンテナ管理部314に管理され、ANT325a〜ANT325d(以下、ANT325)は、AP32のアンテナ管理部324によって管理される。
仮想AP設定情報を共有(S401)すると、AP31等の各ANTと端末41および端末42(以下、端末41等)の各ANTは、ビーコンを交換する(S402)。
AP31等は各端末とビーコンを交換する(S402)ことにより、AP31等は、ANT毎に端末情報を取得する(S403)。端末情報は一旦仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)に保管され、仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)はデータ処理部(AP31ではデータ処理部311)に対し、端末情報取得を通知する信号を発する。端末情報取得の通知信号を受けたデータ処理部(AP31ではデータ処理部311)は、仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)に対し、仮想AP制御トラフィックの更新パケットの生成を指示する。続いて仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)は更新パケットを生成する。AP31等の仮想AP管理部(AP31では仮想AP管理部313)は通信回線(AP31では通信回線201)を介して、仮想AP制御トラフィック301の更新パケットをWLC2へ送信する(S404)。WLC2の仮想AP管理部24は更新パケットを受信する(S405)と、更新パケットに含まれる端末情報に基づいて端末テーブルを生成し(S406)、仮想AP管理部24は端末テーブルをメモリ23に格納する(S407)。
端末テーブルをメモリ23に格納(S407)後、WLC2の仮想AP管理部24は、端末41等との通信に最も適したANTの組合せを、AP31等の8本のANTから選択する(S408)。その方法は次の通りである。WLC2はそれぞれのAPのANT毎に受信した端末情報を含む更新パケットを受信し、仮想APの8本のANT毎の端末情報を保有する。WLC2は8本の各ANTで受信した端末41等の受信信号強度を比較して、端末毎に受信信号強度の高いANTから順に8本の内の3本を選択するなどの基準に従って、端末41等との通信に最も適したANTの組合せを選択する。このようにして、仮想AP管理部24は端末41等と通信するANTを選択して(S408)、仮想AP管理部24はAP31等へ選択した情報を伝え、続いてAP31等のアンテナ管理部(AP31ではアンテナ管理部314)はANTの選択を実行する。AP31等のデータ処理部(AP31ではデータ処理部311)は通信回線(AP31では通信回線201)を介して、ANT選択の実行完了をWLC2のデータ処理部21へ伝える。続いて、WLC2のデータ処理部21は仮想AP30がデータ通信中か否かを判断する(S409)。そして、WLC2のデータ処理部21は仮想AP30がデータ通信中でないと判断すれば(S409でNo)、データ処理部21はデータ通信を開始し、仮想AP30としてデータ通信を開始する(S410)。一方、判断(S409)で仮想AP30がデータ通信を行っていると判断すれば(S409でYes)ステップS411へ進む。
仮想AP30がデータ通信を行っている間、AP31等は仮想AP制御トラフィックの前記キープアライブパケットをWLC2に定期的に送信する(S411)。そして、WLC2の仮想AP管理部24はキープアライブパケットの受信を常に監視する。すなわち仮想AP管理部24は、仮想AP管理部24が予定通り定期的にキープアライブパケットを受信したかどうかを判断する(S412)。
判断(S412)の結果、仮想AP管理部24がキープアライブパケットが予定通り受信できなかったと判断した(S412でNo)場合、AP31等は仮想AP30を解消する。また、判断(S412)の結果、仮想AP管理部24が、キープアライブパケットを予定通り受信したと判断した場合(S412でYes)、AP31等は端末41等から端末情報を取得する(S413)。
AP31等のデータ処理部(AP31ではデータ処理部311)は、端末41等から取得した端末情報が、端末情報取得前と変わっているかどうかを判断する(S414)。判断(S414)の結果、端末情報が変わっていないと判断した場合(S414でNo)、AP31等は仮想AP30を維持し、キープアライブパケットの送信(S411)を行う。また、判断(S414)の結果、端末情報が変わっていると判断した場合(S414でYes)、仮想AP管理部313は仮想AP制御トラフィック(AP31では仮想AP制御トラフィック301)の更新パケットを送信するステップS404に戻る。
続いて、通信データの流れを説明する。一例として、端末41がWLC2とデータを送受信する場合を説明する。
まず、端末41がWLC2に向けてデータを送信する場合を説明する。はじめに、端末41は送信データをMIMO技術に従って、所定のANTの本数(図1では3本)に分離する。次に、端末41はデータを送信し、AP31はWLC2の仮想AP管理部24の指定する2本のANTでデータを受信し、AP32はWLC2の仮想AP管理部24の指定する1本のANTでデータを受信する。AP31の仮想AP管理部313は、2本のANTで受信したデータを、入出力部316および通信回線201を介してWLC2へ送信する。一方、AP32の仮想AP管理部323は、1本のANTで受信したデータを、入出力部326および通信回線202を介してWLC2へ送信する。WLC2のデータ処理部21は、AP31から通信回線201を介して受信したデータと、AP32から通信回線202を介して受信したデータとをMIMO技術により結合する。
次に、WLC2が端末41に向けてデータを送信する場合を説明する。まず、WLC2のデータ処理部21は、MIMO技術に従って3本のANTに対してデータの分離を行う。次に、仮想AP管理部24はメモリ23に格納されている端末テーブルに従い、通信回線201を介してAP31に対してANT2本分のデータを伝送し、通信回線202を介してAP32へANT1本分のデータを受信する。AP31はWLC2の仮想AP管理部24が選択する2本のANTから、AP32はWLC2の仮想AP管理部24が選択する1本のANTから、それぞれ端末41に対してデータを送信する。そして、端末41は、3本のアンテナで受信したデータを、MIMO技術により結合する。
以上説明したように、本実施形態の仮想APは、特許文献1に示される方法のような、端末のアプリケーションに依存する方法とは異なり、特定のアプリケーションを用いることに限定されず、IEEE802.11に従う一般の端末に対して有効である。また、本実施形態では仮想AP30が予め選択したANTで受信したデータを、各APがMIMO技術に従って即座に結合する。そのため仮想AP30は、特許文献2に示される方法のように親APが各AP毎のデータをメモリに蓄積し、蓄積したデータから一部分を抽出して、抽出したデータの合成処理をしてデータの復元を行う方法とは異なる方法を用いている。従って、本実施形態の仮想AP30は大容量のメモリを必要とせず、仮想AP30は特許文献2の方法のような高速の処理能力を必要としない。また、第4の実施形態では第2の実施形態に存在した、AP間の接続であるVAPL300を使用せずとも、第2の実施形態と同じ機能をもつ仮想AP30が実現可能である。従って、第4の実施形態の方法は、APとAPの間に通信回線を設置できない環境においても、仮想APを実現できる。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態について図9を参照して詳細に説明する。
第5の実施形態では、AP31は通信回線400(以下、回線)で接続される。
AP31は、端末が送出する端末識別符号を受信する無線受信手段51を有し、さらに受信状況送受信手段(以下、送受手段)53を有する。この送受手段53は、前記端末識別符号の受信状況を示す第1の情報を、自身と共通の基地局識別符号が付与され回線400を介して接続された他の基地局へ送信する。また、前記送受手段53は前記他の基地局での前記端末識別符号の受信状況を示す第2の情報を前記他の基地局から回線400を介して受信する。更に、AP31は前記第1の情報が、前記第1及び第2の情報に基づく所定の条件を充足した場合、前記基地局識別符号を前記無線端末に送出する無線送信手段52とを備える。
このようにして、AP31と他の基地局は1つの仮想APとして動作する。
以上説明したように、本実施形態の仮想APは、特許文献1に示される方法のような、端末のアプリケーションに依存する方法とは異なり、特定のアプリケーションを用いることに限定されず、IEEE802.11に従う一般の端末に対して有効である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
無線端末が送出する端末識別符号を受信する無線受信手段と、
前記端末識別符号の受信状況を示す第1の情報を、自身と共通の基地局識別符号が付与され所定の通信回線を介して接続された他の基地局に送信し、前記他の基地局での前記端末識別符号の受信状況を示す第2の情報を前記他の基地局から前記通信回線を介して受信する受信状況送受信手段と、
前記第1の情報が、前記第1及び第2の情報に基づく所定の条件を充足した場合、前記基地局識別符号を前記無線端末に送出する無線送信手段と
を備えていること
を特徴とする基地局。
(付記2)
前記基地局は、第2の通信回線を介して制御スイッチから、前記他の基地局と共通の基地局識別符号を受信し、
前記制御スイッチとの間でデータを送受信する第2の送受信手段
を備えることを特徴とする、付記1記載の基地局。
(付記3)
前記無線端末から受信したデータを、前記所定の通信回線を介して前記他の基地局に送信する機能を有する前記受信状況送受信手段を備え、
前記所定の通信回線を介して接続された前記他の基地局から受信したデータと前記基地局が前記無線端末から受信した前記データとを、所定の方法に従って結合するデータ結合手段を備え、
さらに前記データ結合手段により結合したデータを、前記第2の通信回線を介して前記制御スイッチに送信する前記第2の送受信手段を備える
ことを特徴とする、付記2記載の基地局。
(付記3)
前記基地局は、前記第2の送受信手段により、前記制御スイッチから前記第2の通信回線を介してデータを受信し、所定の方法に従ってデータを分離するデータ分離手段を備え、
前記他の基地局に対し前記第1及び第2の情報に基づく第2の所定の方法に従って、前記所定の通信回線を介して接続された前記他の基地局に、前記データ分離手段により分離されたデータを、前記受信状況送受信手段から送信し、
前記第2の所定の方法に従い前記所定の方法を用いて、前記無線送信手段から前記無線端末に送信すること
を特徴とする付記2または付記3記載の基地局。
(付記5)
前記基地局は複数のアンテナを備え、前記第1の情報および前記第2の情報は前記アンテナ毎の前記端末識別符号の受信状況であり、前記第1及び第2の情報に基づいて前記受信状況の良好な順に前記無線端末と通信するアンテナを選択する
ことを特徴とする付記2乃至付記4記載の基地局。
(付記6)
前記無線受信手段と前記無線送信手段と、前記所定の方法にIEEE802.11に規定されるMIMO(multiple-input and multiple-output)技術を用いる、付記3乃至付記5記載の基地局。
(付記7)
前記基地局は、前記制御スイッチから前記第2の通信回線を介して、IETF標準準拠のCAPWAP(Control and Provisioning of Wireless Access Points Protocol)に従って制御されることを特徴とする、付記2乃至付記6記載のいずれかの基地局。
(付記8)
前記第2の通信回線は、Link Aggregation技術を用いた通信回線であることを特徴とする、付記2乃至付記7記載のいずれかの基地局。
(付記9)
無線端末が送出する端末識別符号を受信する無線受信手段と、
制御スイッチに接続される他の基地局と共通の基地局識別符号を前記制御スイッチから受信し、前記端末識別符号の受信状況を示す第1の情報を所定の通信回線を介して前記制御スイッチに送信し、前記他の基地局での前記端末識別符号の受信状況を示す第2の情報を前記制御スイッチから所定の通信回線を介して受信し、さらに前記制御スイッチとの間でデータを送受信する送受信手段と、
前記第1の情報が、前記第1及び第2の情報に基づく所定の条件を充足した場合、前記基地局識別符号を前記無線端末に送出する無線送信手段と
を備えていることを特徴とする基地局。
(付記10)
請求項1乃至請求項9のいずれかの請求項に記載された基地局と、
前記他の基地局とを備え、
前記他の基地局は、付記1乃至付記9のいずれかの請求項に記載された基地局を備えていること
を特徴とする無線通信システム。
(付記11)
無線端末が送出する端末識別符号を受信し、
前記端末識別符号の受信状況を示す第1の情報を、自身と共通の基地局識別符号が付与され他の基地局に送信し、
前記他の基地局での前記端末識別符号の受信状況を示す第2の情報を前記他の基地局から受信し、
前記第1の情報が、前記第1及び第2の情報に基づく所定の条件を充足した場合、前記基地局識別符号を前記無線端末に送出すること
を特徴とする基地局の通信方法。
(付記12)
制御スイッチから前記基地局識別符号を受信し、
前記制御スイッチとの間でデータを送受信すること
を特徴とする、付記11記載の基地局の通信方法。
(付記13)
前記無線端末からデータを受信し、
前記他の基地局に前記データを送信し、
前記他の基地局から受信したデータと前記無線端末から受信した前記データとを、所定の方法に従って結合し、
結合したデータを前記制御スイッチに送信すること
を特徴とする、付記12記載の基地局の通信方法。
(付記14)
前記制御スイッチからデータを受信し、所定の方法に従ってデータを分離し、
前記第1及び前記第2の情報に基づく第2の所定の方法に従って、前記他の基地局に前記前記分離されたデータを送信し、前記第2の所定の方法に従い前記所定の方法を用いて、前記無線端末に送信すること
を特徴とする付記12または付記13記載の基地局の通信方法。
(付記15)
前記基地局は複数のアンテナを備え、前記第1の情報および前記第2の情報は前記アンテナ毎の前記端末識別符号の受信状況であり、前記第1及び第2の情報に基づいて前記受信状況の良好な順に前記無線端末と通信するアンテナを選択する
ことを特徴とする付記12乃至付記14記載の基地局の通信方法。
(付記16)
前記所定の方法は、IEEE802.11に規定されるMIMO(multiple-input and multiple-output)技術を用いること
を特徴とする付記13および付記15記載の基地局の通信方法。
(付記17)
前記制御スイッチから、IETF標準準拠のCAPWAP(Control and Provisioning of Wireless Access Points Protocol)に従って制御されることを特徴とする、付記12乃至付記16記載のいずれかの基地局の通信方法。
(付記18)
前記制御スイッチと前記基地局の通信は、
Link Aggregation技術を用いることを特徴とする、付記12乃至付記17記載のいずれかの基地局の通信方法。
(付記19)
無線端末が送出する端末識別符号を受信し、
制御スイッチに接続される他の基地局と共通の基地局識別符号を前記制御スイッチから受信し、
前記端末識別符号の受信状況を示す第1の情報を所定の通信回線を介して前記制御スイッチに送信し、
前記他の基地局での前記端末識別符号の受信状況を示す第2の情報を前記制御スイッチから所定の通信回線を介して受信し、
さらに前記制御スイッチとの間でデータを送受信し、
前記第1の情報が、前記第1及び第2の情報に基づく所定の条件を充足した場合、前記基地局識別符号を前記無線端末に送出する基地局の通信方法。
1 ネットワーク網
2 WLC
21 データ処理部
22 AP管理部
23 メモリ
24 仮想AP管理部
30 仮想AP
31 AP
32 AP
41 端末
42 端末
51 無線受信手段
52 無線送信手段
53 送受手段
201 通信回線
202 通信回線
210 仮想AP設定情報
300 VAPL
301 仮想AP制御トラフィック
302 仮想AP制御トラフィック
311 データ処理部
312 メモリ
313 仮想AP管理部
314 アンテナ管理部
315a アンテナ
315b アンテナ
315c アンテナ
315d アンテナ
316 入出力部
321 データ処理部
322 メモリ
323 仮想AP管理部
324 アンテナ管理部
325a アンテナ
325b アンテナ
325c アンテナ
325d アンテナ
326 入出力部
400 通信回線

Claims (5)

  1. 複数の基地局が第1の通信回線により接続されてなる仮想無線基地局に用いられる前記基地局は、
    複数のアンテナと、
    無線端末が送出する端末識別符号を受信する無線受信手段と、
    前記アンテナ毎の前記端末識別符号の受信状況を示す第1の情報を、自身と共通の基地局識別符号が付与され第1の通信回線を介して接続された他の基地局に送信し、前記他の基地局での前記アンテナ毎の前記端末識別符号の受信状況を示す第2の情報を前記他の基地局から前記第1の通信回線を介して受信し、さらに前記無線端末から受信したデータを、前記第1の通信回線を介して前記他の基地局に送信する機能を有する第1の送受信手段と、
    前記第1及び第2の情報に基づいて前記受信状況の良好な順に前記無線端末と通信するアンテナを選択して、前記基地局識別符号を前記無線端末に送出する無線送信手段と、
    前記第1の通信回線を介して接続された前記他の基地局から受信したデータと前記基地局が前記無線端末から受信した前記データとを、第1の方法に従って結合するデータ結合手段と、
    第2の通信回線を介して制御スイッチから、前記他の基地局と共通の基地局識別符号を受信し、前記制御スイッチとの間でデータを送受信し、さらに前記データ結合手段により結合したデータを、前記第2の通信回線を介して前記制御スイッチに送信する第2の送受信手段と、
    前記第2の送受信手段により、前記制御スイッチから前記第2の通信回線を介してデータを受信し、前記第1の方法に従ってデータを分離するデータ分離手段とを備え、
    前記他の基地局に対し前記第1及び第2の情報に基づく第2の方法に従って、前記第1の通信回線を介して接続された前記他の基地局に、前記データ分離手段により分離されたデータを、前記第1の送受信手段から送信し、
    前記第2の方法に従い前記第1の方法を用いて、前記無線送信手段から前記無線端末に送信することを特徴とする基地局。
  2. 前記無線受信手段と前記無線送信手段と、前記第1の方法にIEEE802.11に規定されるMIMO(multiple-input and multiple-output)技術を用いる、請求項1に記載の基地局。
  3. 前記基地局は、前記制御スイッチから前記第2の通信回線を介して、IETF標準準拠のCAPWAP(Control and Provisioning of Wireless Access Points Protocol)に従って制御されることを特徴とする、請求項1または請求項2記載のいずれかの基地局。
  4. 前記第2の通信回線は、Link Aggregation技術を用いた通信回線であることを特徴とする、請求項1乃至請求項3記載のいずれかの基地局。
  5. 複数の基地局が第1の通信回線により接続されてなる仮想無線基地局に用いられる前記基地局の通信方法は、
    複数のアンテナで無線端末が送出する端末識別符号を受信し、
    前記アンテナ毎の前記端末識別符号の受信状況を示す第1の情報を、自身と共通の基地局識別符号が付与され第1の通信回線を介して接続された他の基地局に送信し、前記他の基地局での前記アンテナ毎の前記端末識別符号の受信状況を示す第2の情報を前記他の基地局から前記第1の通信回線を介して受信し、さらに、前記無線端末から受信したデータを、前記第1の通信回線を介して前記他の基地局に送信し、
    前記第1及び第2の情報に基づいて前記受信状況の良好な順に前記無線端末と通信するアンテナを選択して、前記基地局識別符号を前記無線端末に送出し、
    前記第1の通信回線を介して接続された前記他の基地局から受信したデータと前記基地局が前記無線端末から受信した前記データとを、第1の方法に従って結合し、第2の通信回線を介して制御スイッチから、前記他の基地局と共通の基地局識別符号を受信し、前記制御スイッチとの間でデータを送受信し、
    さらに前記第1の方法に従って結合した前記データを、前記第2の通信回線を介して前記制御スイッチに送信し、
    前記制御スイッチから前記第2の通信回線を介してデータを受信し、前記第1の方法に従ってデータを分離し、
    前記他の基地局に対し前記第1及び第2の情報に基づく第2の方法に従って、前記第1の通信回線を介して接続された前記他の基地局に、前記分離されたデータを送信し、
    前記第2の方法に従い前記第1の方法を用いて、前記無線端末に送信することを特徴とする基地局の通信方法。
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