JP6100161B2 - 粒子径の評価方法および評価装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粒子径の評価方法および粒子径の評価装置に関する。より詳細には、高濃度の分散体をなす液体に含まれる微粒子の粒子径を、該液体を希釈せずに短時間で評価する方法およびそれを実現する評価装置に関する。
本願は、2011年4月1日に出願された特願2011−082029号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
エマルション等の分散体をなす液体に含まれた微粒子の粒子径を測定し、管理することは、液体が用いられた製品を品質管理する際の、有効な手段となる。エマルション等を構成する微粒子の粒子径は、通常数十nm〜数十μm程度のオーダーであり、目的に合わせて一定の範囲内に入るように管理されている。
粒子径を測定する際には、例えば、ミー散乱理論あるいはフラウンホーファー回折理論を利用したレーザー粒子径測定装置等が用いられる(特許文献1)。これらの装置を用いて、高濃度の分散体をなす液体に含まれた微粒子の粒子径を測定する場合、一般に高い倍率での希釈と長い測定時間が必要とされている。
しかしながら、液体を構成する溶剤が、微粒子を膨潤させたり、溶解させる性質を有する場合、希釈により微粒子の破壊が促進される(膨潤、溶解が生じる場合がある)。また、溶剤によって微粒子が凝集したり、水系の溶剤を用いる場合に乳化剤の濃度が変わって粒子径が大きくなることもある。そのため、正確な微粒子の粒子径を測定、評価することができなくなり、液体が用いられた製品の品質管理が難しくなる。
特開平8−128943号公報
本発明は以上のような点を考慮してなされたものであり、高濃度の分散体をなす液体に含まれた微粒子の粒子径を、該液体を希釈せずに求めることが可能な、粒子径の評価方法を提供することを第一の目的とする。
また、本発明は、高濃度の分散体をなす液体に含まれた微粒子の粒子径を、該液体を希釈せずに求めることが可能な、粒子径の評価装置を提供することを第二の目的とする。
本発明の第1態様の粒子径の評価方法は、計測される液体中に含まれる微粒子の粒子径の評価方法であって、発光部にて、測定セル内の前記計測される液体に照射光を照射し、前記照射光のうち前記測定セルを透過した透過光を受光部にて受光し、かつ該透過光を電気信号に変換し、制御部にて、前記受光部から出力された電気信号に基づいて前記計測される液体が有する光の透過率を演算し、演算された前記光の透過率とデータベースと照合して、前記光の透過率に対応する、前記微粒子の粒子径を求める。ここで、前記データベースは、前記制御部に予め付設されており、前記データベースは、粒子径に対して相関している波長を有する照射光に対する対照用液体における光の透過率と、前記対照用液体に含まれた対照用微粒子の粒子径とによって示される一組のデータを3点以上有し、前記対照用微粒子は、特定の粒子径を有すると共に、前記計測される液体に含まれた微粒子と同質であり、前記3点以上のデータは、前記対照用微粒子で構成された集団を含む前記対照用液体を3種類以上用いて、所望の粒子径測定装置により前記対照用液体に含まれた前記対照用微粒子の粒子径を測定することによって得られている。
本発明の第1態様の粒子径の評価方法においては、前記発光部は、特定波長の光を発する光源で構成されることが好ましい。
本発明の第1態様の粒子径の評価方法においては、前記発光部と前記測定セルとの間、または前記測定セルと前記受光部との間に、特定波長の光のみを通すフィルターを備えていることが好ましい。
本発明の第1態様の粒子径の評価方法においては、前記発光部と前記測定セルとの間、または前記測定セルと前記受光部との間に、分光器を備えていることが好ましい。
本発明の第1態様の粒子径の評価方法においては、前記測定セルは、前記計測される液体を流すフローセルであることが好ましい。
本発明の第1態様の粒子径の評価方法においては、前記計測される液体は、微粒子と水とで構成されることが好ましい。
本発明の第1態様の粒子径の評価方法においては、前記計測される液体は、微粒子と水以外の溶剤とで構成されることが好ましい。
本発明の第2態様の粒子径の評価装置は、制御部と、照射光を測定セル内の前記計測される液体に照射する発光部と、前記照射光のうち前記測定セルを透過した透過光を受光し、かつ該透過光に基づく光のエネルギーを電気信号に変換する受光部と、を備える。ここで、前記制御部は、前記受光部から出力された電気信号に基づいて前記計測される液体が有する光の透過率を演算し、演算された前記光の透過率とデータベースと照合して前記光の透過率に対応する、前記微粒子の粒子径を求める。また、前記データベースは、前記制御部に予め付設されており、前記データベースは、粒子径に対して相関している波長を有する照射光に対する対照用液体における光の透過率と、前記対照用液体に含まれた対照用微粒子の粒子径とによって示される一組のデータを3点以上有し、前記対照用微粒子は、特定の粒子径を有すると共に、前記計測される液体に含まれた微粒子と同質であり、前記3点以上のデータは、前記対照用微粒子で構成された集団を含む前記対照用液体を3種類以上用いて、所望の粒子径測定装置により前記対照用液体に含まれた前記対照用微粒子の粒子径を測定することによって得られている。
この評価装置においては、発光部は、制御部から発信された電気信号を照射光に変換して、照射光を測定セル内の前記計測される液体に照射してもよい。また、制御部は、発光部の発光状態(ON)と消灯状態(OFF)とを制御するための信号(発光部を駆動させるための電気信号)を発光部に発信してもよい。
本発明の第3態様の粒子径の評価方法は、計測される液体中に含まれる微粒子の粒子径の評価方法であって、発光部にて、測定セル内の前記計測される液体に照射光を照射し、前記照射光のうち前記測定セルを透過した透過光を受光部にて受光し、かつ該透過光を電気信号に変換し、制御部にて、前記受光部から出力された電気信号に基づいて前記計測される液体が有する光の透過率を演算し、演算された前記光の透過率とデータベースと照合して、前記光の透過率に対応する、前記微粒子の粒子径を求める。
本発明の第3態様の粒子径の評価方法においては、前記データベースは、前記制御部に予め付設されており、前記データベースは、粒子径に対して相関している波長を有する照射光に対する対照用液体における光の透過率と、前記対照用液体に含まれた対照用微粒子の粒子径とによって示される一組のデータを複数組有し、前記対照用微粒子は、特定の粒子径を有すると共に、前記計測される液体に含まれた微粒子と同質であり、前記複数組のデータは、前記対照用微粒子で構成された集団を含む前記対照用液体を複数用いて、所望の粒子径測定装置により前記対照用液体に含まれた前記対照用微粒子の粒子径を測定することによって得られていることが好ましい。
本発明の第4態様の粒子径の評価装置は、計測される液体中に含まれる微粒子の粒子径の評価装置であって、制御部と、照射光を測定セル内の前記計測される液体に照射する発光部と、前記照射光のうち前記測定セルを透過した透過光を受光し、かつ該透過光に基づく光のエネルギーを電気信号に変換する受光部とを備える。ここで、前記制御部は、前記受光部から出力された電気信号に基づいて前記計測される液体が有する光の透過率を演算し、演算された前記光の透過率とデータベースと照合して前記光の透過率に対応する、前記微粒子の粒子径を求める。
この評価装置においては、発光部は、制御部から発信された電気信号を照射光に変換して、照射光を測定セル内の前記計測される液体に照射してもよい。また、制御部は、発光部の発光状態(ON)と消灯状態(OFF)とを制御するための信号(発光部を駆動させるための電気信号)を発光部に発信してもよい。
本発明の第4態様の粒子径の評価装置においては、前記データベースは、前記制御部に予め付設されており、前記データベースは、粒子径に対して相関している波長を有する照射光に対する対照用液体における光の透過率と、前記対照用液体に含まれた対照用微粒子の粒子径とによって示される一組のデータを複数組有し、前記対照用微粒子は、特定の粒子径を有すると共に、前記計測される液体に含まれた微粒子と同質であり、前記複数組のデータは、前記対照用微粒子で構成された集団を含む前記対照用液体を複数用いて、所望の粒子径測定装置により前記対照用液体に含まれた前記対照用微粒子の粒子径を測定することによって得られていることが好ましい。
本発明の第5態様の粒子径の評価方法は、計測される液体中に含まれる微粒子の粒子径の評価方法であって、発光部にて、測定セル内の前記計測される液体に照射光を照射し、前記照射光のうち前記測定セルから反射された反射光を受光部にて受光し、かつ該反射光を電気信号に変換し、制御部にて、前記受光部から出力された電気信号に基づいて前記計測される液体が有する光の反射率を演算し、演算された前記光の反射率とデータベースと照合して、前記光の反射率に対応する、前記微粒子の粒子径を求める。
本発明の第5態様の粒子径の評価方法においては、前記データベースは、前記制御部に予め付設されており、前記データベースは、粒子径に対して相関している波長を有する照射光に対する対照用液体における光の反射率と、前記対照用液体に含まれた対照用微粒子の粒子径とによって示される一組のデータを複数組有し、前記対照用微粒子は、特定の粒子径を有すると共に、前記計測される液体に含まれた微粒子と同質であり、前記複数組のデータは、前記対照用微粒子で構成された集団を含む前記対照用液体を複数用いて、所望の粒子径測定装置により前記対照用液体に含まれた前記対照用微粒子の粒子径を測定することによって得られていることが好ましい。
本発明の第6態様の粒子径の評価装置は、計測される液体中に含まれる微粒子の粒子径の評価装置であって、制御部と、照射光を測定セル内の前記計測される液体に照射する発光部と、前記照射光のうち前記測定セルから反射された反射光を受光し、かつ該反射光に基づく光のエネルギーを電気信号に変換する受光部とを備える。ここで、前記制御部は、前記受光部から出力された電気信号に基づいて前記計測される液体が有する光の反射率を演算し、演算された前記光の反射率とデータベースと照合して前記光の反射率に対応する、前記微粒子の粒子径を求める。
この評価装置においては、発光部は、制御部から発信された電気信号を照射光に変換して、照射光を測定セル内の前記計測される液体に照射してもよい。また、制御部は、発光部の発光状態(ON)と消灯状態(OFF)とを制御するための信号(発光部を駆動させるための電気信号)を発光部に発信してもよい。
本発明の第6態様の粒子径の評価装置においては、前記データベースは、前記制御部に予め付設されており、前記データベースは、粒子径に対して相関している波長を有する照射光に対する対照用液体における光の反射率と、前記対照用液体に含まれた対照用微粒子の粒子径とによって示される一組のデータを複数組有し、前記対照用微粒子は、特定の粒子径を有すると共に、前記計測される液体に含まれた微粒子と同質であり、前記複数組のデータは、前記対照用微粒子で構成された集団を含む前記対照用液体を複数用いて、所望の粒子径測定装置により前記対照用液体に含まれた前記対照用微粒子の粒子径を測定することによって得られていることが好ましい。
本発明に係る粒子径の評価方法では、対照用液体に含まれた対照用微粒子が有する光の透過率と粒子径とを一組とするデータを複数備えたデータベースを予め作成している。そして、計測される液体に含まれた微粒子が有する光の透過率を測定して上記のデータベースと照合することにより、測定した光の透過率に対応する微粒子の粒子径を求める。計測される液体に微粒子が高濃度で含まれていても、透過率を測定することができるため、計測される液体を希釈する必要がない。したがって、微粒子を溶解する溶剤を含み、希釈により微粒子の破壊が促進されるような液体に対して適用可能な、粒子径の評価方法を提供することができる。
また、プロセス処理中であって、希釈を行いたくない液体に対しても適用可能な、粒子径の評価方法を提供することができる。
また、製造工程の途中、例えば、反応過程における形成途中の微粒子のように、希釈により粒子径が不安定となるような微粒子を分散させた液体に対して適用可能な、粒子径の評価方法を提供することができる。
また、本発明に係る粒子径の評価装置では、対照用液体に含まれた対照用微粒子が有する光の透過率と粒子径とを一組とするデータを複数備えたデータベースを予め作成している。そして、計測される液体に含まれた微粒子が有する光の透過率を測定して上記のデータベースと照合することにより、測定した光の透過率に対応する該微粒子の粒子径が検出される。微粒子が高濃度で液体に含まれていても、透過率を測定することができるため、該液体は希釈された液体でなくてもよい。したがって、微粒子を溶解する溶剤を含み、希釈により微粒子の破壊が促進されるような液体に対して適用可能な、粒子径の評価装置を提供することができる。
また、プロセス処理中であって、希釈を行いたくない液体に対しても適用可能な、粒子径の評価装置を提供することができる。
また、製造工程の途中、例えば、反応過程における形成途中の微粒子のように、希釈により粒子径が不安定となるような微粒子を含む液体に対して適用可能な、粒子径の評価装置を提供することができる。
本発明に係る粒子径の評価方法では、対照用液体に含まれた対照用微粒子が有する光の反射率と粒子径とを一組とするデータを複数備えたデータベースを予め作成している。そして、計測される液体に含まれた微粒子が有する光の反射率を測定して上記のデータベースと照合することにより、測定した光の反射率に対応する微粒子の粒子径を求める。計測される液体に微粒子が高濃度で含まれていても、反射率を測定することができるため、計測される液体を希釈する必要がない。したがって、微粒子を溶解する溶剤を含み、希釈により微粒子の破壊が促進されるような液体に対して適用可能な、粒子径の評価方法を提供することができる。
また、プロセス処理中であって、希釈を行いたくない液体に対しても適用可能な、粒子径の評価方法を提供することができる。
また、製造工程の途中、例えば、反応過程における形成途中の微粒子のように、希釈により粒子径が不安定となるような微粒子を分散させた液体に対して適用可能な、粒子径の評価方法を提供することができる。
また、本発明に係る粒子径の評価装置では、対照用液体に含まれた対照用微粒子が有する光の反射率と粒子径とを一組とするデータを複数備えたデータベースを予め作成している。そして、計測される液体に含まれた微粒子が有する光の反射率を測定して上記のデータベースと照合することにより、測定した光の反射率に対応する該微粒子の粒子径が検出される。微粒子が高濃度で液体に含まれていても、反射率を測定することができるため、該液体は希釈された液体でなくてもよい。したがって、微粒子を溶解する溶剤を含み、希釈により微粒子の破壊が促進されるような液体に対して適用可能な、粒子径の評価装置を提供することができる。
また、プロセス処理中であって、希釈を行いたくない液体に対しても適用可能な、粒子径の評価装置を提供することができる。
また、製造工程の途中、例えば、反応過程における形成途中の微粒子のように、希釈により粒子径が不安定となるような微粒子を含む液体に対して適用可能な、粒子径の評価装置を提供することができる。
本発明に係る、粒子径の評価装置の構成を説明する図である。 第一実施形態に用いる、液体の構成要素をまとめた表である。 第一実施形態に用いる液体を構成する、乳化剤の配合を示す表である。 第一実施形態における、微粒子が有する光の透過率に関する測定結果を示すグラフである。 第一実施形態における、微粒子が有する光の透過率に関する測定結果を示す表である。 第二実施形態における、微粒子が有する光の透過率に関する測定結果を示すグラフである。 第二実施形態における、微粒子が有する光の透過率に関する測定結果を示す表である。 第三実施形態に用いる、液体の構成要素をまとめた表である。 第三実施形態に用いる、液体の構成要素をまとめた表である。 第三実施形態に用いる、液体の構成要素をまとめた表である。 第三実施形態における、微粒子が有する光の透過率に関する測定結果を示すグラフである。 第三実施形態における、微粒子が有する光の透過率に関する測定結果を示す表である。 第四実施形態における、微粒子が有する光の反射率に関する測定結果を示す表である。 第四実施形態における評価方法および評価装置の一例を示す模式図である。
以下、好適な実施形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係る粒子径の評価装置100と、それに付設される表示部111との構成を説明する図である。評価装置100は、計測部110と、制御部104と、制御部104に付設されているデータベース105aとで構成される。計測部110は、アクリル樹脂の微粒子102aが分散した液体101a(計測される液体)を収容する測定セル103と、制御部104から発信された電気信号を照射光107に変換し、かつ、照射光107を測定セル103内に照射する発光部106と、照射光107のうち測定セル103を透過した透過光108を受光し、かつ、透過光108を電気信号に変換する受光部109と、を有する。
ここで、データベース105aとは、透過率と粒子径とが対応づけされた、例えば、換算表である。この換算表は、製品(液体に微粒子が含有されている製品)の種類に応じて使用される。
また、このデータベース105aは、制御部に記憶されていてもよい。この場合、データベースは、制御部に電気的に接続された記憶装置に記憶される。
発光部106は、レーザーやLED等の、波長が限定された光源であってもよいし、白色光等の、波長幅の広い光を発する光源であってもよい。発光部106として、波長が限定された光源を用いる場合には、波長が350〜3600[nm]の範囲にある単一光のうち一種類または二種類以上を用いる。また、発光部106として、波長幅の広い光を発する光源を用いる場合には、発せられる光から測定セル103内の微粒子102aと相関している波長の光を取り出す必要がある。したがって、発光部106と測定セル103との間(区間)、および測定セル103と受光部109との間(区間)の少なくとも一方に、分光器または特定波長の光のみを通すフィルターを備える必要がある。分光器を用いれば、発光部106を、タングステンランプ、キセノンランプを光源として用いることが可能となる。
複数の発光部106が備えられてもよく、受光部109は、発光部106の数と等しい数だけ備えられる。受光部109の数は、測定したい波長の光の数に応じて変更することができる。なお、複数の発光部106が備えられている場合、すべての発光部106が同時に発光することにより、測定時間を短縮することが可能となる。
測定セル103は、ガラス、合成石英ガラス、プラスチック、準貴石等により構成される。光の透過率を測定する場合には、測定セル103内の光路を、液体101aの濃度に応じて1[mm]〜20[cm]まで変えることができる。
また、光の透過率を測定する場合に、測定セル103は、計測される液体101aを流すフローセルであってもよい。温度制御して測定を行いたい場合には、水または高沸点溶剤をセル周りに設けられたジャケットに循環させることができる。測定セル103としてフローセルを用いることにより、例えば、プロセス処理中における微粒子102aに対して本発明を適用し、微粒子102aの粒子径を求めることが可能となる。
第一実施形態では、スチレン(15部)、メチルメタクリレート(35部)、n−ブチルアクリレート(47部)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(2部)、アクリル酸(1部)で構成されたアクリル樹脂の微粒子と、脱イオン水(40部)、乳化剤(8部)で構成されたアクリル樹脂の溶剤とで構成された液体101aを、一例として用いる。乳化剤としては、例えば、日本乳化剤株式会社製のポリオキシエチレン鎖を有するアニオン性界面活性剤「Newcol707SF」(有効成分30%)を用いる。図2は、上述したアクリル樹脂とその溶剤の構成要素の一例をまとめた表である。表の左欄が構成要素の名称を示し、右欄が各構成要素の質量部数を示している。
また、第一実施形態では、乳化剤量の配合が異なる3種類の液体101aのサンプル(Sample1〜12)を用いる。乳化剤量の配合は、Sample1〜4では、16.2[部]、Sample5〜8では、8.1[部]、Sample9〜12では、14[部]となっている。液体101aを構成する乳化剤量の配合と、アクリル樹脂の微粒子102aの粒子径の関係をまとめた表を、図3に示す。図3において、粒子径150[nm]、193[nm]、255[nm]は、それぞれSample1〜4、Sample5〜8、Sample9〜12における平均値である。
アクリル樹脂の微粒子102aを分散させた液体101aは、以下に示すA1、A2、A3工程により生成される。すなわち、A1工程において、モノマー乳化物とその溶剤を第一反応容器内に仕込み、窒素気流中で攪拌混合して、約80℃になるまで昇温する。
次に、A2工程において、A1工程を経たモノマー乳化物およびその溶剤の一部と、10%過硫酸アンモニウム水溶液と、を第二反応容器内に導入し、約80℃で20分間保持する。ここでは、10%過硫酸アンモニウム水溶液の質量部数は0.15部である。
そして、A3工程において、A1工程を経たモノマー乳化物およびその溶剤の残部と、10%過硫酸アンモニウム水溶液との混合物を、約4時間かけて反応容器内に滴下し、滴下終了後に約1時間熟成を行うことにより、アクリル樹脂の微粒子102aを含む液体101aが得られる。
なお、発光部106は、微粒子102aに適した特定波長の光を発する光源で構成されることが望ましい。また、発光部106又は受光部109が、微粒子102aに適した特定波長の光のみを通すフィルターを備える場合も、同様に、発光部106が微粒子102aに適した特定波長の光を発する光源で構成されることが望ましい。これらの構成によれば、従来の方法のような広範囲の波長の光をモノクロメータ等により分光する工程が不要となるため、より短い時間での測定することが可能となる。したがって、短い時間で変形してしまうような微粒子に対して、時間の経過に伴う粒子径の変化を、より正確に測定することができる。
制御部104は、データベース105aを有する。このデータベース105aは、粒子径に対して相関している波長を有する照射光に対する対照用液体における光の透過率と、対照用液体に含まれた対照用微粒子の粒子径とによって示される一組のデータを3点以上有する。ここで、対照用微粒子は、上述した微粒子102aと同質な微粒子であり、特定の粒子径を有する。このような一組のデータは、照射光107の一波長ごとに得られている。また、光の透過率及び粒子径のデータは、特定の粒子径を有して微粒子102aと同質な対照用微粒子で構成された集団を含む液体(対照用液体)を3種類以上用い、各対照用液体に含まれた微粒子(対照用微粒子)に対して、別々に測定することによって得られる。ここで、光の透過率は本発明の評価装置100を用いて測定されるが、粒子径は、例えば、ミー散乱理論あるいはフラウンホーファー回折理論を利用したレーザー式粒子径測定装置、動的光散乱、レーザー回折、遠心沈降、超音波減衰、画像識別等を利用した粒子径測定装置を用いて測定される。
また、制御部104は、発光部106に向けて、照射光107を発するように促す電気信号を送信する機能を有する。また、制御部104は、受光部109が受けた透過光108に基づく電気信号を受信し、液体101aが有する光の透過率を演算する機能を有する。また、制御部104は、データベース105aと演算された透過率とを照合して、演算された光の透過率に対応する、微粒子102aの粒子径を求める機能を有する。
ここで、データベース105aに基づき、光の透過率と粒子径との関係式が導けることを、図4Aを用いて示す。
図4Aは、光の透過率と粒子径との相関を示す4本線のグラフである。この図4Aに示されたデータによって、データベース105aが構成されている。ここでは、微粒子102aと同質の対照用微粒子(アクリル樹脂の微粒子)が、液体101aに対応する対照用液体に分散されている場合について説明する。
縦軸は光の透過率、横軸は粒子径を示している。微粒子の光の透過率は、本発明の評価装置100を用いて特定波長(ここでは1300[nm])の光で測定されている。微粒子の粒子径は、動的光散乱式粒度分布計(例えば、ベックマン・コールター社製の「COULTER N5型」)を用いて測定されている。各グラフを構成する数値データが、図4Bに示された表にまとめられている。
図4Aの各グラフを構成する数値データは、図4Bに示された表にまとめられている。
測定には、乳化剤量の配合が異なる3種類の液体のサンプル(Sample1〜12)を用いている。乳化剤量の配合はSample1〜4では16.2[部]、Sample5〜8では8.1[部]、Sample9〜12では4[部]となっている。図4Bに示された表に示す、微粒子の粒子径150[nm]、193[nm]、255[nm]は、それぞれSample1〜4、Sample5〜8、Sample9〜12での平均値である。図4Bに示された表には、Sample1〜4、Sample5〜8、Sample9〜12のそれぞれについて、固形分(アクリル樹脂)の濃度を48[%]、44[%]、35[%]、30[%]とした4種類の液体において測定した、微粒子の光の透過率が示されている。
図4Aの4本線のグラフは、脱イオン水を加えることで、アクリル樹脂の濃度をそれぞれ48%、44%、35%、30%に調整した液体に対応する。これらのグラフから、各濃度の液体において、微粒子が有する、光の透過率と粒子径とが比例関係にあることが確認できる。したがって、各濃度の液体(対照用液体)において微粒子(対照用微粒子)が有する、光の透過率および粒子径を一組とするデータを3点以上揃えたデータベース105aを用いることで、光の透過率と粒子径との関係式を導けることが、図4Aのグラフから分かる。
図4Aのグラフには、アクリル樹脂の微粒子の濃度が高くなるほど、濃度の傾きが小さくなる傾向があるが、48[%]程度の高濃度であっても、微粒子の粒子径と光の透過率とを、1対1で対応させるのに十分な傾きが得られている。すなわち、少なくとも48[%]以下の濃度の液体において測定された微粒子の光の透過率から、微粒子102aの粒子径を一義的に求められることが分かる。
また、図4Aのグラフには、アクリル樹脂の微粒子の粒子径が小さくなるほど、アクリル樹脂の濃度依存性が小さくなる傾向があるが、150[nm]程度の小さい粒子径であっても、微粒子の粒子径と光の透過率とを1対1で対応させるのに十分な傾きが得られている。
本実施形態においては、このように対照用液体と対照用微粒子とについて、微粒子径と透過率とを測定し、データベース105aを予め作成している。そして、データベース105aを利用して、任意の液体に分散されている微粒子径を求めている。すなわち、少なくとも150[nm]以上の粒子径の微粒子102aを分散させた液体101aにおいて、測定された光の透過率とデータベース105aとを照合することによって、微粒子102aの粒子径を一義的に求められることが分かる。
第一実施形態の構成を備えた粒子径の評価装置100による、粒子径の評価方法について説明する。まず、制御部104から発信された電気信号を発光部106にて照射光107に変換し、かつ照射光107を測定セル103内の計測される液体101aに照射する。
次に、照射光107のうち測定セル103を透過した透過光108を受光部109にて受光し、かつ透過光108に基づく光のエネルギーまたは波長を電気信号に変換する。
次に、制御部104にて受信した受光部109から出力された電気信号に基づき、計測される液体101aが有する光の透過率を演算して導く。
そして、予め準備したデータベース105aに基づいて得られている、光の透過率と粒子径との関係式を用いることにより、ここで導かれた光の透過率に対応する、微粒子102aの粒子径を求めることができる。
なお、図4Aでは、各濃度の液体101aにおいて、微粒子102aが有する、光の透過率と粒子径とが一次の比例関係にある場合を示したが、測定範囲内で単調減少または増加する場合に、二次以上の関数を適用することにより、任意の光の透過率に対応する粒子径を唯一求めることができる。
また、図4Aでは、光の透過率および粒子径を一組とするデータを3点以上揃えて、粒子径を評価する例について説明したが、データが1点のみ用いる場合または2点のみ用いる場合にも、上述した方法と同様に評価することが可能である。
微粒子102aが高濃度で液体101aに含まれていても、透過率を測定することができるため、液体101aを希釈する必要がない。したがって、第一実施形態によれば、希釈により不安定となる液体に対して適用可能な、粒子径の評価方法を提供することができる。また、プロセス処理中であって、希釈を行いたくない液体に対しても適用可能な、粒子径の評価方法を提供することができる。
そして、第一実施形態によれば、希釈により不安定となる液体、あるいはプロセス処理中であって希釈を行いたくない液体、に対する上述した評価を実現する、粒子径の評価装置を提供することができる。
<第二実施形態>
第二実施形態に係る粒子径の評価装置100の構成、および液体101bの生成方法は、第一実施形態と同様であるが、粒子径の検出を実施する際の、微粒子102bの状態が第一実施形態と異なる。
すなわち、第一実施形態では、上述のA3工程において、モノマー乳化物を反応容器内に滴下した後に得られた、最終状態での、アクリル樹脂の微粒子102aを含む液体101aに対して光の透過率を測定し、それに対応する微粒子102aの粒子径を検出した。
これに対し、第二実施形態では、A3工程において、モノマー乳化物を反応容器内に滴下している間に得られる、中間状態での、アクリル樹脂の微粒子102bを含む液体101bに対して光の透過率を測定し、それに対応する微粒子102bの粒子径を求める。なお、第二実施形態での液体101bは、乳化剤量の配合が、図3に示すSample5〜8と同じサンプルを用いて生成される。
ここで、第二実施形態におけるデータベース105bに基づき、光の透過率と粒子径との関係式が導けることを、図5Aを用いて示す。図5Aは、光の透過率と粒子径との相関を示すグラフである。この図5Aに示されたデータによって、データベース105bが構成されている。ここでは、微粒子102bと同質の対照用微粒子(アクリル樹脂の微粒子)が、液体101bに対応する対照用液体に分散されている場合について説明する。縦軸は光の透過率、横軸は粒子径を示している。微粒子の光の透過率は、本発明の評価装置100を用いて特定波長(ここでは635nm)の光で測定されている。微粒子の粒子径は、動的光散乱式粒度分布計(例えば、ベックマン・コールター社製の「COULTER N5型」)を用いて測定されている。
図5Aのグラフを構成するデータが、図5Bに示された表にまとめられている。測定には、A3工程におけるモノマー乳化物の滴下時間を1[hour]、2[hour]、3[hour]、4[hour]として生成したサンプル(Sample13、14、15、16)を用いている。図5Bに示された表には、Sample13〜16を用いて測定した、微粒子の粒子径および光の透過率が示されている。
図5Aのグラフから、微粒子102bが有する、光の透過率と粒子径とが比例関係にあることが確認できる。
本実施形態においては、このように対照用液体と対照用微粒子とについて、微粒子径と透過率とを測定し、データベース105bを予め作成している。そして、データベース105bを利用して、任意の液体に分散されている微粒子径を求めている。
したがって、第二実施形態においても、液体において微粒子が有する、光の透過率および粒子径を一組とするデータを3点以上揃えたデータベース105bを用いることで、光の透過率と粒子径との関係式を導けることが、図5Aのグラフから分かる。そして、微粒子102bの粒子径を一義的に求められることが分かる。
図5Bに示された表に示したデータによると、A3工程におけるモノマー乳化物の滴下時間と、生成されたアクリル樹脂の微粒子102bの粒子径とは、一次の比例関係をもたない。そのため、滴下時間から微粒子102bの粒子径を一義的に求めることは難しい。しかしながら、図5Aに示すように、微粒子102bの粒子径と光の透過率とは、一次の比例関係にある。そして、微粒子102bの粒子径と光の透過率とを、1対1で対応させるのに十分な傾きが得られる。すなわち、測定された微粒子102bの光の透過率から、微粒子102bの粒子径を一義的に求められることが分かる。
第二実施形態の構成を備えた粒子径の評価装置100による、粒子径の評価方法について説明する。まず、制御部104から発信された電気信号を発光部106にて照射光107に変換し、かつ照射光107を測定セル103内の計測される液体101bに照射する。
次に、照射光107のうち測定セル103を透過した透過光108を受光部109にて受光し、かつ透過光108に基づく光のエネルギーまたは波長を電気信号に変換する。
次に、制御部104にて受信した受光部109から出力された電気信号に基づき、計測される液体101bが有する光の透過率を演算して導く。
そして、予め準備したデータベース105bに基づいて得られている、光の透過率と粒子径との関係式を用いることにより、ここで導かれた光の透過率に対応する、微粒子102bの粒子径を求めることができる。
なお、図5Aでは、微粒子102bが有する、光の透過率と粒子径とが一次の比例関係にある場合を示したが、測定範囲内で単調減少または増加する場合に、二次以上の関数を適用することにより、任意の光の透過率に対応する粒子径を唯一求めることができる。
また、図5Aでは、光の透過率および粒子径を一組とするデータを3点以上揃えて、粒子径を評価する例について説明したが、データが1点のみ用いる場合または2点のみ用いる場合にも、上述した方法と同様に評価することが可能である。
微粒子102bが高濃度で液体101bに含まれていても、透過率を測定することができるため、液体101bを希釈する必要がない。したがって、第二実施形態によれば、製造工程の途中、例えば、反応過程における形成途中の微粒子のように、希釈により粒子径が不安定となる微粒子を含む液体に対しても適用可能な、粒子径の評価方法を提供することができる。また、プロセス処理中であって、希釈を行いたくない液体に対しても適用可能な、粒子径の評価方法を提供することができる。
そして、第二実施形態によれば、製造工程の途中、例えば、反応過程における形成途中の微粒子のように希釈により不安定となる微粒子を含む液体、あるいはプロセス処理中であって希釈を行いたくない液体、に対する上述した評価を実現する、粒子径の評価装置を提供することができる。
<第三実施形態>
第三実施形態では、微粒子102cおよび微粒子102cを分散させた液体101cの構成が、第一実施形態と異なる。すなわち第三実施形態では、液体101cが、微粒子102cと非水系溶剤とで構成され、それにともない、微粒子102cの各構成要素の質量部数が、第一実施形態と異なる。その他の構成は、第一実施形態と同様である。
図6A、図6B、図6Cは、それぞれ液体101cの溶剤を生成するための原料1、原料2、原料3について、構成要素の一例をまとめた表である。いずれに示された表においても、左欄が構成要素の名称を示し、右欄が各構成要素の質量部数を示している。
図6Aに示された表に示すように、原料1は、2−エチルヘキシルメタクリレート(50部)、グリシジルメタクリレート(5部)n−ブチルアクリレート(36部)、t−ブチルパーオキサイド(4.6部)で構成される。また、図6Bに示された表に示すように、原料2は、アクリル酸(0.9部)、4−tert−ブチルピロカテコール(0.01部)、ジメチルアミノエタノール(0.1部)で構成される。また、図6Cに示された表に示すように、原料3は、スチレン(10部)、メチルメタクリレート(24部)、メチルアクリレート(10部)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(56部)、2,2−アゾビスイソブチロニトリル(1.5部)で構成される。
第三実施形態におけるアクリル樹脂の微粒子102cを含む液体101cは、以下に示すC1、C2、C3工程により生成される。すなわち、C1工程において、反応容器内にキシレン70部を配合し、これを約125℃となるように加熱する。そして、原料1を約4時間かけて反応容器内に滴下し、滴下後に約2時間熟成を行うことにより、アクリル樹脂ワニスが生成される。
次に、C2工程において、C1工程で生成されたアクリル樹脂ワニス167部に対して、原料2を加える。そして、約125℃に保持した状態で約3時間攪拌することにより、分散安定剤溶液が得られる。
次に、C3工程において、C2工程で生成された分散安定剤溶液を83.3部、ヘプタンを100部、キシレンを162部の割合で配合する。これに、還流温度で原料3を、約4時間かけて反応容器内に滴下する。そして、滴下後に約2時間熟成を行うことにより、アクリル樹脂の微粒子102cと非水系溶剤とで構成される液体101cが得られる。
ここで、第三実施形態におけるデータベース105cに基づき、光の透過率と粒子径との関係式が導けることを、図7Aを用いて示す。図7Aは、光の透過率と粒子径との相関を示す3本線のグラフでる。この図7Aに示されデータによってデータベース105cが構成されている。ここでは、微粒子102cと同質の対照用微粒子(アクリル樹脂の微粒子)が、液体101cに対応する対照用液体に分散されている場合について説明する。縦軸は光の透過率、横軸は粒子径を示している。微粒子の光の透過率は、本発明の評価装置100を用いて特定波長(ここでは950[nm])の光で測定されている。微粒子の粒子径は、動的光散乱式粒度分布計(例えば、ベックマン・コールター社製の「COULTER N5型」)を用いて測定されている。
図7Aの3本線のグラフは、キシレンを加えることで、アクリル樹脂の濃度をそれぞれ40%、38%、36%に調整した液体に対応する。これらのグラフから、各濃度の液体において、微粒子が有する、光の透過率と粒子径とが比例関係にあることが確認できる。
本実施形態においては、このように対照用液体と対照用微粒子とについて、微粒子径と透過率とを測定し、データベース105cを予め作成している。そして、データベース105cを利用して、任意の液体に分散されている微粒子径を求めている。
したがって、第三実施形態においても、各濃度の液体において微粒子が有する、光の透過率および粒子径を一組とするデータを3点以上揃えたデータベース105cを用いることで、光の透過率と粒子径との関係式を導けることが、図7Aのグラフから分かる。
図7Aのグラフには、アクリル樹脂の微粒子102cの濃度によらず、その傾きが一定となる傾向があり、微粒子102cの粒子径と光の透過率とを1対1で対応させるのに十分な傾きが見られる。すなわち、任意の濃度の液体101cにおいて測定された微粒子102cの光の透過率から、微粒子102cの粒子径を一義的に求められることが分かる。
また、図7Aのグラフには、アクリル樹脂の微粒子102cの粒子径によらず、アクリル樹脂の濃度依存性が一定となる傾向があり、微粒子102cの粒子径と光の透過率とを1対1で対応させるのに十分な傾向が得られている。すなわち、任意の粒子径の微粒子102cを分散させた液体101cにおいて、測定された光の透過率から微粒子102cの粒子径を一義的に求められることが分かる。
第三実施形態の構成を備えた粒子径の評価装置100による、粒子径の評価方法について説明する。まず、制御部104から発信された電気信号を発光部106にて照射光107に変換し、かつ照射光107を測定セル103内の計測される液体101cに照射する。
次に、照射光107のうち測定セル103を透過した透過光108を受光部109にて受光し、かつ透過光108に基づく光のエネルギーまたは波長を電気信号に変換する。
次に、制御部104にて受信した受光部109から出力された電気信号に基づいて計測される液体101cが有する光の透過率を演算して導く。
そして、予め準備したデータベース105cに基づいて得られている、光の透過率と粒子径との関係式を用いることにより、ここで導かれた光の透過率に対応する、微粒子102cの粒子径を求めることができる。
なお、図7Aでは、微粒子102cが有する、光の透過率と粒子径とが一次の比例関係にある場合を示したが、測定範囲内で単調減少または増加する場合に、二次以上の関数を適用することにより、任意の光の透過率に対応する粒子径を唯一求めることができる。
また、図7Aでは、光の透過率および粒子径を一組とするデータを3点以上揃えて、粒子径を評価する例について説明したが、データが1点のみ用いる場合または2点のみ用いる場合にも、上述した方法と同様に評価することが可能である。
微粒子102cが高濃度で液体101cに含まれていても、透過率を測定することができるため、液体101cを希釈する必要がない。したがって、第三実施形態によれば、希釈により不安定となる液体に対して適用可能な、粒子径の評価方法を提供することができる。また、プロセス処理中であって、希釈を行いたくない液体に対しても適用可能な、粒子径の評価方法を提供することができる。
そして、第三実施形態によれば、第三実施形態によっても、希釈により不安定となる液体、あるいはプロセス処理中であって希釈を行いたくない液体に対する上述した評価を実現する、粒子径の評価装置を提供することができる。
<第四実施形態>
上述した実施形態においては、光の透過率と微粒子の粒子径との相関関係が示されたデータベースを利用して、測定された光の透過率から微粒子の粒子径を評価していた。これに対し、第四実施形態においては、光の反射率と微粒子の粒子径との相関関係が示されたデータベースを利用して、計測される任意の液体に含まれる粒子径を推定している。
まず、第四実施形態において用いる装置について説明する。
図9は、本発明の一実施形態に係る粒子径の評価装置10と、それに付設される表示部11との構成を示す図である。評価装置10は、液体中に微粒子2が分散してなる分散体1への光照射および受光を行う計測部12と、データベース15等を備える制御部14を有する。
計測部12は、分散体1を収容する測定セル13と、照射光17を測定セル13に向けて照射する発光部16と、分散体1から反射した反射光18を受光して電気信号に変換する受光部19を有する。
分散体の反射率を測定する装置および方法は、特に限定されるものではなく、公知の適宜のものを利用可能である。
発光部16は、特定波長の光を発する光源であってもよいし、白色光等の、波長幅の広い光を発する光源であってもよい。
発光部16として、レーザーや発光ダイオード(LED)等、特定波長の光を発する光源を用いる場合には、波長が350〜3600nmの範囲にある単一光を1種類または2種類以上発することが好ましい。また、波長幅の広い光を発する光源としては、タングステンランプ、キセノンランプ等が挙げられる。
微粒子2の粒子径等のパラメータを反射率と対応付けて評価できるようにするためには、該パラメータに対して反射光強度の変化が大きい波長を特定波長として選択し、該特定波長における反射率を測定することが好ましい。
例えば、微粒子の一次粒子径が10nm以下の場合は、590nmや635nmなど、可視光の範囲が好ましい。また、近赤外光の範囲の光を用いてもよい。また、微粒子の一次粒子径が100nm以下のように粒子径が比較的小さい場合は、950nmや1450nmなど、より短波長の特定波長を選択する。また、微粒子の粒子径が比較的大きい場合は、1650nmや2000nmなど、より長波長の特定波長を選択することが好ましい。本実施形態では、950nmの波長を有する光を用いた。
受光部19としては、フォトダイオードなどの受光素子や、光センサ、光検出器などが挙げられる。また、発光部16として、波長幅の広い光を発する光源を用いる場合には、発光部16と測定セル13との間に、特定波長の光のみを通過させる帯域フィルターを設置して、帯域フィルターを通した光を分散体に照射したり、測定セル13と受光部19との間に、特定波長の光を選択可能な分光器や特定波長の光のみを通すフィルターを設けて、特定波長の光のみを取り出したりすることが好ましい。
発光部16は複数備えられてもよい。受光部19は、1つの発光部16と対応するように備えられてもよいし、複数の発光部16と対応するように備えられてもよい。
発光部16が複数備えられている場合、そのうち1つの発光部16を選択して発光させ、分散体1からの反射光を共通の受光部19で受光させることもできる。
発光部16から分散体1に照射光17を入射させるとき、分散体表面4の法線に対して45°(好ましくは±25°以内、より好ましくは±15°以内)の方向から光17を照射することが好ましい。この場合、セルの表面で正反射した光が発光部16に戻ることによる影響を抑制することができる。
また、受光部19が分散体1からの反射光18を受光するとき、分散体表面4の法線方向(好ましくは±30°以内、より好ましくは±10°以内)で反射光18を受光することが好ましい。本実施形態では、0°で受光している。特に分散体表面4の法線に対して45°の方向から光17を照射し、表面4の法線方向で受光する場合は、受光部19にセル壁面からの正反射光が受光されにくく、微粒子からの散乱光を主として受光することができる。
分散体1は、測定セル13に充填される。分散体自体は不定形であり、その表面4の形状は、測定セル13の内面の形状によって決定される。この表面4は、平面であることが望ましい。
測定セル13は、ガラス、合成石英ガラス、プラスチック、準貴石等により構成することができる。照射光17が照射されない部分においては、金属などの不透明な材質を組み合わせることもできる。
分散体1の反射率を測定する際、測定セル13内において、分散体1を運動させる必要はないが、測定セル13が計測される分散体1を流すフローセルであってもよい。温度制御して測定を行いたい場合には、水または高沸点溶剤をセル周りのジャケットに循環させることができる。
制御部14においては、測定対象となる分散体1について予め測定された、粒子径と反射率との関係を示すデータを備えたデータベース15が付設されている。制御部14は、反射率の測定結果をデータベース15と照合して、反射率の測定結果に対応する、微粒子2の粒子径を求めることができる。
粒子径と反射率との関係を示すデータは、対照用の分散体を調製して、粒子径と分散体の反射率とを測定し、得られた粒子径と反射率とを対応付けることによって得られる。ここで、対照用の分散体の反射率は、測定対象の分散体の反射率と同様に本形態例の評価装置10を用いて測定される。対照用の分散体の粒子径は、別の装置および方法によって測定される。対照用の分散体における微粒子の粒子径の測定には、公知の粒子径の測定装置を使用でき、例えば、ミー散乱理論あるいはフラウンホーファー回折理論を利用したレーザー式粒子径測定装置、動的光散乱、レーザー回折、遠心沈降、超音波減衰、画像識別等を利用した粒子径測定装置が例示される。
対照用の分散体について測定される粒子径は、粒子径分布ではなく、単一の数値からなる平均粒子径である。平均粒子径には種々の定義があるが、本発明においては、対照用の分散体の平均粒子径を、特定の方法で測定すればよい。すなわち、測定対象の分散体の反射率から後述のように換算される粒子径は、対照用の分散体の平均粒子径の測定に採用した特定の方法により定義される平均粒子径として、与えられる。
対照用の分散体について粒子径および反射率を測定する点数は、3点以上が好ましいが、2点以下とすることもできる。
データベース15に備えられる反射率と粒子径との関係は、測定範囲内で単調に減少または増加するものであれば、一次式で表される線形的な関係であってもよく、二次式以上の高次の多項式で表される関係であってもよい。
また、制御部14は、発光部16に対して、照射光17を発するように促す電気信号を送信する機能と、受光部19が受けた反射光18に基づく電気信号を受信し、分散体1の反射率を演算する機能を有することが好ましい。これにより、反射率を照射光17と反射光18との強度比として、自動的に計算することができる。この場合、発光部16は、制御部14から発信された電気信号に基づいて、所望の強度の照射光17を発生するものであることが好ましい。
表示部11は、制御部14によって得られた結果を表示できるものであれば特に限定されるものではないが、文字、図形、音や光など、作業者が認識可能な方式によって出力可能とすることが好ましい。異常な結果が得られたときに警告や警報など特に作業者の注意を喚起できる方式による出力を可能にすることもできる。
評価装置10による、粒子径の評価方法は、例えば次の(1)〜(4)のような手順によって行うことができる。
(1)まず、制御部14から発信された電気信号を発光部16により照射光17に変換し、かつ照射光17を測定セル13内の分散体1に照射する。
(2)次に、分散体1から反射した反射光18を受光部19により受光し、反射光18を電気信号に変換する。
(3)次に、制御部14により反射光18から得られた電気信号と、発光部16に発信された電気信号とを比較して、分散体1の反射率を演算して導く。
(4)そして、データベース15に備えられている反射率と粒子径との関係を参照して、測定で得られた分散体1の反射率に対応する、微粒子2の粒子径を求める。
反射率は、微粒子2が高濃度で分散体1に含まれていても測定可能であるため、分散体1の希釈を行う必要がない。したがって、本形態例の評価装置および評価方法は、希釈により不安定となる液体に対して適用可能である。また、プロセス中の希釈を行いたくない分散体1に対しても適用可能である。
塗料の調製に使用する分散体は、塗料調製時にビヒクル形成成分である樹脂成分やその他の添加物等と混合し、さらに希釈されるため、通常は微粒子を高濃度で含有する。本発明は高濃度の分散体にも適用可能であるが、このような分散体を取り扱う場合、測定や洗浄等の取り扱いが容易なものを採用することが望ましい。
第四実施形態では、乳化剤量の配合が異なる3種類の液体のサンプル(Sample1,5,9)を用いている。このサンプルは、第一実施形態において示されている。特に、乳化剤量の配合は、Sample1では、16.2[部]、Sample5では、8.1[部]、Sample9では、14[部]となっている。第四実施形態において用いられる液体101aを構成する乳化剤量の配合と、アクリル樹脂の微粒子の粒子径の関係をまとめた表は図3に示されている。
図8は、微粒子を分散させた液体において、微粒子の光の反射率と粒子径との相関を示すグラフである。この図8に示されデータによって本実施形態のデータベースが構成されている。ここでは、微粒子102aと同質の対照用微粒子(アクリル樹脂の微粒子)が、液体101aに対応する対照用液体に分散されている場合について説明する。
縦軸は光の反射率、横軸は粒子径を示している。微粒子の光の反射率は、以下に述べる評価装置10を用いて特定波長(ここでは950[nm])の光で測定されている。また、反射率の算出においては、白色校正板が基準として用いられている。
図8のグラフから、微粒子が有する、光の反射率と粒子径とが比例関係にあることが確認できる。したがって、第四実施形態においても、液体において微粒子が有する、光の反射率および粒子径を一組とするデータを3点以上揃えたデータベースを用いることで、光の反射率と粒子径との関係式を導けることが、図8のグラフから分かる。
本実施形態においては、このように対照用液体と対照用微粒子とについて、反射率と微粒子径とを測定し、データベースを予め作成している。そして、データベースを利用して、任意の液体に分散されている微粒子径を求めている。
すなわち、測定された微粒子の光の反射率から、微粒子の粒子径を一義的に求められることが分かる。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記形態では、分散体における微粒子の粒子径を測定する場合に基づいて説明したが、本発明は粒子径の評価に限定されるものではなく、分散体の密度、濃度、色合い等、分散体の反射率に対して有意な差をもたらすものであれば、分散体の状態に関する他のパラメータに適用することも可能である。
本発明は、例えば希釈によって形状が変化する粒子や、粒子径が短時間で変化するような粒子を管理する手段として、適用することができる。
100・・・評価装置、101a、101b、101c・・・液体、102a、102b、102c・・・微粒子、103・・・測定セル、104・・・制御部、105a、105b、105c・・・データベース、106・・・発光部、107・・・照射光、108・・・透過光、109・・・受光部、110・・・計測部、111・・・表示部。

Claims (4)

  1. 計測される液体中に含まれる微粒子の粒子径の評価方法であって、
    発光部にて、測定セル内の前記計測される液体に照射光を照射し、
    前記照射光のうち前記測定セルから反射された反射光を受光部にて受光し、かつ該反射光を電気信号に変換し、
    制御部にて、前記受光部から出力された電気信号に基づいて前記計測される液体が有する光の反射率を演算し、
    演算された前記光の反射率とデータベースと照合して、前記光の反射率に対応する、前記微粒子の粒子径を求め、
    前記発光部が発する光の波長を、前記微粒子の粒子径が10nm以下である場合には590nm〜635nmとし、前記微粒子の粒子径が10nmより大きく100nm以下である場合には950nm〜1450nmとし、前記微粒子の粒子径が100nmより大きい場合には1650nm〜2000nmとする
    ことを特徴とする粒子径の評価方法。
  2. 請求項に記載の粒子径の評価方法であって、
    前記データベースは、前記制御部に予め付設されており、
    前記データベースは、粒子径に対して相関している波長を有する照射光に対する対照用液体における光の反射率と、前記対照用液体に含まれた対照用微粒子の粒子径とによって示される一組のデータを複数組有し、
    前記対照用微粒子は、特定の粒子径を有すると共に、前記計測される液体に含まれた微粒子と同質であり、
    前記複数組のデータは、前記対照用微粒子で構成された集団を含む前記対照用液体を複数用いて、所望の粒子径測定装置により前記対照用液体に含まれた前記対照用微粒子の粒子径を測定することによって得られている
    ことを特徴とする粒子径の評価方法。
  3. 計測される液体中に含まれる微粒子の粒子径の評価装置であって、
    制御部と、
    照射光を測定セル内の前記計測される液体に照射する発光部と、
    前記照射光のうち前記測定セルから反射された反射光を受光し、かつ該反射光に基づく光のエネルギーを電気信号に変換する受光部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記受光部から出力された電気信号に基づいて前記計測される液体が有する光の反射率を演算し、演算された前記光の反射率とデータベースと照合して前記光の反射率に対応する、前記微粒子の粒子径を求め、
    前記発光部が発する光の波長を、前記微粒子の粒子径が10nm以下である場合には590nm〜635nmとし、前記微粒子の粒子径が10nmより大きく100nm以下である場合には950nm〜1450nmとし、前記微粒子の粒子径が100nmより大きい場合には1650nm〜2000nmとする
    ことを特徴とする粒子径の評価装置。
  4. 請求項に記載の粒子径の評価装置であって、
    前記データベースは、前記制御部に予め付設されており、
    前記データベースは、粒子径に対して相関している波長を有する照射光に対する対照用液体における光の反射率と、前記対照用液体に含まれた対照用微粒子の粒子径とによって示される一組のデータを複数組有し、
    前記対照用微粒子は、特定の粒子径を有すると共に、前記計測される液体に含まれた微粒子と同質であり、
    前記複数組のデータは、前記対照用微粒子で構成された集団を含む前記対照用液体を複数用いて、所望の粒子径測定装置により前記対照用液体に含まれた前記対照用微粒子の粒子径を測定することによって得られている
    ことを特徴とする粒子径の評価装置。
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