JP6099208B2 - 杖の先端構造 - Google Patents

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Description

本発明は、杖の柄部に対する石突き部の角度が可変な杖の先端構造に関する。
従来、杖の先端構造として、杖の先端部に設けられ、地面等の対象面に突き当てられる石突き部と、石突き部を杖の柄部に連結する連結部とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。連結部による石突き部と柄部との連結は、石突き部が対象面に突き当てられたときに石突き部が柄部に対して若干変位し得るように行われる。
特許文献1の杖の先端構造では、連結部は、柄部の先端に固定された球面部と、これを受けるために石突き部の柄部側に固定された球面受け部とを有するボールジョイントを構成している。したがって、石突き部は、対象面に突き当てられたときに対象面から受ける力に応じ、球面部を中心として、3軸周りに自由に回転し得る。また、石突き部の先端には、滑り止め効果を有する盤状の突当て部材が設けられる。
特許文献2の杖の先端構造においても、連結部は、同様に、3軸周りに自由に回転し得るボールジョイントを構成している。また、石突き部の先端には、滑り止め効果を有する盤状の突当て部材が設けられる。
一方、特許文献3の杖の先端構造においては、連結部は、石突き部を柄部の軸方向に沿って移動し得るように案内する案内部と、石突き部と柄部との間に介在するコイルばねとで構成される。これによれば、石突き部により対象面が突かれたとき、石突き部が案内部により柄部の方向に案内されながら、石突き部からの衝撃がコイルばねにより緩和される。
特開昭57−144310号公報 特開平11−276222号公報 特開2009−183436号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2の杖の先端構造によれば、石突き部が3軸周りに自由に回転し得るので、石突き部により対象面が突かれるとき、石突き部が不安定な状態となるおそれがある。
すなわち、盤状の突当て部材が対象面に接触するときに、突当て部材を介して石突き部にその中心軸線を中心とする回転方向の力が加わって、石突き部がその中心軸線の周りで回転するおそれがある。このように石突き部が回転すると、対象面の意図する位置を安定して確実に突くことが困難な状況に陥るおそれがある。
一方、上記特許文献3の杖の先端構造によれば、石突き部の突当て部材は、円盤状ではなく、半円球状であるため、石突き部が回転するおそれは少ない。しかし、石突き部の突当て部材として、特許文献1や2の場合のように滑り止め効果を有する円盤状のものを採用した場合、その滑り止め効果を十分に発揮することができない。
何故ならば、石突き部により対象面が突かれるとき、石突き部が、柄部の軸線方向に沿ってのみ移動し得るように案内されるので、突当て部材が杖部とともに対象面に対して傾き、突当て部材の突当て面全体が対象面に確実に密接しない場合が多いからである。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、円盤状の突当て部により対象面の意図する位置を確実に突くことができる杖の先端構造を提供することにある。
本発明の杖の先端構造は、杖の先端部に設けられ、対象面に突き当てられる石突き部と、前記石突き部を前記杖の柄部に連結する連結部とを備えた杖の先端構造であって、前記石突き部は、前記対象面に突き当てられるときに該対象面に接する盤状の突当て部材を備え、前記連結部は、前記突当て部材に付与される外力に応じて前記石突き部が前記柄部に対して傾くのを許容しかつ該外力により該石突き部がその中心軸線の周りで回転するのを規制しながら該石突き部を前記柄部に連結するものであって、複数のボール溝を有する内輪と、該ボール溝に対応する複数のボール溝を有する外輪と、該内輪の各ボール溝とこれに対応する該外輪のボール溝との間に配置されるボールと、前記外輪と内輪との間で各ボールを保持する保持器とを有する等速ジョイント型のジョイントで構成され、前記石突き部はさらに、下端部に前記突当て部材が設けられ、後方に開放された円筒状のヘッドケースを備え、前記外輪は、前記ヘッドケースの後端側の内側に固定され、前記柄部の下端部には、該柄部の径よりも大きい内輪保持部が設けられ、前記内輪は、前記内輪保持部の先端側に固定されて前記外輪内に配置されており、前記内輪保持部の先端部と前記ヘッドケースの後端部とによって、前記柄部に対する前記石突き部の傾きが制限されることを特徴とする。
本発明の構成において、杖の石突き部が突当て部材を介して対象面に突き当てられるとき、対象面に接する突当て部材の下面の角度が、対象面に一致するように、石突き部が、杖の柄部に対して傾く。これにより、突当て部材の下面全体が対象面に密接するので、突当て部材と対象面との間の摩擦力が適切に作用する。これにより、杖の石突き部が確実に対象面を捉えて杖の機能が適切に発揮される。
このとき、突当て部材の下面が対象面に接するときに、突当て部材の対象面に対する姿勢によっては、石突き部に対してその中心軸線の周りに回転する方向の力が突当て部に作用し、突当て部材がその中心軸線の周りに回転するおそれがある。かかる回転が生じると、石突き部が対象面上に定着するまでに時間がかかるとともに、杖を使用する者の思惑と異なる対象面上の位置に石突き部が定着するおそれがある。
この点、本発明では、連結部によって、突当て部材がその中心軸線の周りで回転することが規制されるので、そのような回転は生じない。したがって、本発明によれば、円盤状の突当て部により対象面の意図する位置を確実に突くことができる杖の先端構造を提供することができる。
また、連結部が等速ジョイント型のジョイントで構成されるので、石突き部の中心軸線が柄部に対して傾くのを許容しながら、石突き部がその中心軸線の周りで回転するのを確実に規制することができる。また、石突き部が柄部に対して自在に傾くことができるので、石突き部は、杖が突かれていない状態で、石突き部の自重によりその中心軸線が鉛直方向に沿った姿勢をとることができる。
したがって、突当て部材を、その盤面が石突き部の中心軸線に垂直となるように構成しておくことにより、水平な対象面に対しては、突当て部材の盤面が対象面に平行な状態で杖を突くことができる。したがって、杖が突かれるときには、突当て部材が対象面に接したその瞬間から、突当て部材の盤面全体が対象面に密接するので、意図する位置をより確実に突くことができる。
本発明において、前記連結部は、球面部と、該球面部を受ける球面受け部とを有するボールジョイント型のジョイントと、該球面部と該球面受け部との間に介在し、該球面部及び該球面受け部の各中心軸線が相互に傾斜するのを許容しつつ、該球面部及び該球面受け部がそれぞれの中心軸線の周りで相対的に回転するのを規制する弾性部材とで構成されてもよい。
これによれば、3軸方向への自由な回転を許容するボールジョイントに対して1軸方向への回転を規制する弾性部材を設けることにより、比較的容易に連結部を構成することができる。また、杖を突かない状態では、弾性部材により、石突き部を、杖の柄部に対して一直線をなす位置、すなわち傾きが無い位置に位置するように付勢することができる。
この場合、杖が突かれるとき、突当て部材が対象面に接する瞬間までは、石突き部は杖の柄部と一直線をなす状態にある。そして、通常は、突当て部材の盤面と対象面とは、ある角度をなしているので、突当て部材が対象面に接してから、突当て部材の盤面の角度が対象面に一致するように、石突き部が杖の柄部に対して傾く。
本発明において、前記連結部は、一端側が前記柄部の先端部に固定され、他端側が前記石突き部の後端部に固定されたコイルばねにより構成され、該先端部と該後端部との間には、該石突き部が前記柄部に対して該コイルばねにより弾性的に傾くのを許容する間隔が設けられてもよい。
これによれば、石突き部が柄部に対してコイルばねにより弾性的に傾くことは許容されるが、石突き部がその軸の周りに回転することは、コイルばねによって規制される。
したがって、コイルばねにより連結部材を容易に構成して、対象面の意図する位置を確実に突くことができるという上記本願発明の効果を得ることができる。また、杖を突かない状態では、コイルばねにより、石突き部を、杖の柄部に対して一直線をなす位置、すなわち傾きが無い位置に位置するように付勢することができる。
この場合も、杖が突かれるとき、突当て部材は、対象面に接する瞬間までは、石突き部は杖の柄部と一直線をなす状態にあり、その後、対象面に接してから、突当て部材の盤面の角度が対象面に一致するように、柄部に対して傾く。
本発明において、前記石突き部は、前記連結部に固定された部分と、前記突当て部材との間に介在して前記突当て部から前記連結部に伝達する衝撃力を緩和する弾性部材とを有してもよい。
これによれば、対象面を杖で突く際に、対象面の意図する位置を遅延なく確実に突きながら、突当て部から連結部に伝達する衝撃力を弾性部材で緩和することができる。
本発明の第1実施形態に係る杖の先端構造の外観を示す斜視図である。 図1の先端構造の内部構造を、一部を断面として示す斜視図である。 図1の先端構造の分解図である。 本発明の第2実施形態に係る杖の先端構造の外観を示す斜視図である。 図4の先端構造の内部構造を、一部を断面として示す斜視図である。 図4の先端構造の分解図である。 本発明の第3実施形態に係る杖の先端構造の外観を示す斜視図である。 図7の先端構造の内部構造を、一部を断面として示す斜視図である。 図7の先端構造の分解図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1に示すように、第1実施形態に係る杖1の先端構造2は、杖1の先端部に設けられ、対象面3に突き当てられる石突き部4と、石突き部4を杖1の柄部5の先端に連結する連結部6とを備える。石突き部4の先端には、対象面3に突き当てられるときに対象面3に接する突当て部材としての盤状の先端ラバー7が設けられる。
なお、以下の説明において、特に言及がない限り、「先」又は「前」は、杖の先端側の方向を意味し、「後」は、杖の握り側の方向を意味する。
図2及び図3に示すように、連結部6においては、柄部5に固定された内輪8と、石突き部4に固定され、内輪8に対向するように配置された外輪9と、内輪8と外輪9との間に介在する複数のボール10と、これらのボール10を保持する保持器11とで等速ジョイント型のジョイントを構成している。
内輪8は、柄部5に固定される内輪保持部12の先端側に固定された球状部分の外周に、ボール10と同数のボール溝13を等間隔で設けることにより構成される。各ボール溝13は、内輪保持部12の中心軸線14にほぼ平行な方向に延在する。
外輪9は、石突き部4に固定されるリング状の部材の内周に、各ボール溝13に対応するボール溝15を設けることにより構成される。保持器11には、内周側から外周側に貫通したボール10と同数のボール孔16が設けられる。保持器11は、内輪8と外輪9との間に配置され、内輪8のボール溝13と、対応する外輪のボール溝15との間で、7個のボール10を保持する。
連結部6は、このようにして、等速ジョイント型のジョイントを構成する。したがって、連結部6は、先端ラバー7に付与される外力に応じて石突き部4が柄部5に対して傾くのを許容しかつ該外力により石突き部4がその中心軸線17の周りで回転するのを規制しながら、石突き部4を柄部5に連結する。
内輪保持部12は、柄部5に対して、締付けリング18及び取付けリング19を用いて固定される。内輪保持部12には、後方に開口し、柄部5の先端部及び取付けリング19の前端部が収容される円筒状空間20が設けられる。円筒状空間20の内周には雌ねじ21が設けられる。取付けリング19の前部には、雌ねじ21に螺合する雄ねじ22が設けられる。
締付けリング18には、その前端から後端近傍にかけて複数のスリット23が周方向に等間隔で設けられ、また、後端から前端近傍にかけて複数のスリット24がスリット23と交互となるように設けられる。これにより、締付けリング18は、径方向に伸縮可能となっている。
また、締付けリング18は、後端にかけて、外径が徐々に小さくなっている。締付けリング18の内径は、柄部5の先端部が通過できるように、該先端部の外径と同程度の寸法を有する。取付けリング19の内周は、締付けリング18の外周と同程度の内径を有し、その内径は、後端にかけてやや小さくなっている。
したがって、柄部5の先端部に対する内輪保持部12の取付けは、取付けリング19の内側に締付けリング18を嵌合し、締付けリング18の内側に柄部5の先端部を通し、取付けリング19の雄ねじ22を内輪保持部12の雌ねじ21に螺合させることにより行われる。
このとき、締付けリング18が内輪保持部12によって押される。このため、締付けリング18の後端側の外周が、取付けリング19の後端側の内周によって、径方向内方に押されて若干収縮する。これにより、締付けリング18の後端側内周が柄部5の対応部分を押して密着する。このようにして、内輪保持部12は、取付けリング19及び締付けリング18を介して、柄部5の先端部に対して確実に固定される。
石突き部4は、両端が開放した中空円筒状のヘッドケース25と、ヘッドケース25の後端側に嵌合される外輪9を固定するためのストップリング26と、後端部がストップリング26に接するコイルばね27と、コイルばね27の前端部を受けるばね受け部28とを備える。ばね受け部28の先端には、上述の先端ラバー7が設けられる。
ヘッドケース25の後端部には、径方向内方に延出した環状壁29が設けられる。また、ヘッドケース25の内壁には、ストップリング26が嵌合される環状溝30が設けられる。外輪9は、ヘッドケース25の内壁に嵌合され、環状壁29と、環状溝30に嵌合されたストップリング26とで前後を挟むようにして、ヘッドケース25の後端側に固定される。
ばね受け部28は、ヘッドケース25の内壁に沿って前後方向にある程度摺動可能となるように、ヘッドケース25内に嵌合される。ばね受け部28は、円筒状の外周部31と、外周部31の内側を前後に仕切る円盤状の仕切り壁32とを備える。仕切り壁32の中央部には、先端ラバー7を固定するための貫通孔33が設けられる。
コイルばね27は、仕切り壁32と外周部31とでばね受け部28の後端側に形成された円盤状凹部34と、ヘッドケース25の環状溝30に嵌合されたストップリング26との間に保持される。
先端ラバー7は、中央部から後方に延びた軸部35を、それに外嵌されたコイルばね36を介して、ばね受け部28の貫通孔33に捩じ込むことにより、ばね受け部28に固定される。先端ラバー7の外周部とヘッドケース25の前端部との間には、図1のように隙間37が設けられる。
したがって、杖1を突くことにより先端ラバー7に付与される衝撃力は、ばね受け部28により支持されたコイルばね27によって緩和されてから、ストップリング26を介してヘッドケース25に伝達される。
杖1の使用時には、連結部6の等速ジョイントとしての作用により、柄部5の中心軸線14と、石突き部4の中心軸線17との角度が、石突き部4に作用する外力に応じて自由に変化する。このため、杖1が突かれていないとき、柄部5の姿勢に拘わらず、石突き部4は、自重により、その中心軸線17が鉛直方向に沿った姿勢をとる。
したがって、杖1が突かれるとき、杖1が突かれる対象面3が水平であれば、先端ラバー7の下面は、対象面3とほぼ平行である。このため、杖1が突かれると同時に先端ラバー7の下面の全体が対象面3に密接する。したがって、先端ラバー7による対象面3に対する滑り止め効果が直ちに適切に作用するので、杖1を確実に確固として突くことができる。
一方、杖1が突かれるときに、先端ラバー7の下面と対象面3とが傾いている場合には、まず、先端ラバー7の下面の一部と対象面3とが接触する。このときに対象面3から受ける力により、石突き部4は、先端ラバー7の下面全体が対象面3に密接するように、柄部5に対して傾く。このとき、連結部6の等速ジョイントとしての作用により、石突き部4が、その中心軸線17の周りで回転することはない。
したがって、石突き部4は、対象面3上を不安定に移動することなく、突かれた位置において、直ちに先端ラバー7の下面全体が対象面3に密接する。したがって、先端ラバー7の下面が対象面3に対して傾いている場合でも、杖1を確実に確固として突くことができる。また、杖1を突いている間、石突き部4がその中心軸線17の周りで回転することはないので、石突き部4と対象面3との位置関係が不安定となってずれることもない。
本発明の第2実施形態に係る杖38の先端構造39は、図4に示すように、杖38の先端部に設けられ、対象面3に突き当てられる石突き部40と、石突き部40を杖38の柄部41に連結する連結部42とを備える。石突き部40は、杖38が対象面3に突き当てられるときに対象面3に接する突当て部材としての盤状の先端ラバー43を備える。
図5及び図6に示すように、連結部42は、半球状の球面部44と、球面部44を受ける球面受け部45とを有するボールジョイント型のジョイントと、球面部44と球面受け部45との間に介在する弾性部材としてのコイルばね46とで構成される。
球面部44は、柄部41に固定される球面保持部47の先端側に固定される。球面保持部47には、第1実施形態における内輪保持部12の場合と同様に、後端側に円筒状空間20が設けられ、その内周に雌ねじ21が設けられる。球面保持部47は、第1実施形態における内輪保持部12の場合と同様に、取付けリング19及び締付けリング18を介して柄部41の先端部に、確実に固定される。
コイルばね46は、後端が、球面保持部47と球面部44とが隣接している部分に形成された段差部48に固定され、前端が、球面受け部45の後端面に固定される。これにより、コイルばね46は、球面部44及び球面受け部45の各中心軸線49及び50が相互に傾斜するのを許容しつつ、球面部44及び球面受け部45がそれぞれの中心軸線49及び50の周りで相対的に回転するのを規制する。なお、中心軸線49及び50は、それぞれ柄部41及び石突き部40の中心軸線でもある。
球面受け部45と球面部44との間には、球面受け部45の球面部44を受ける部分に適合した形状の部分球状のゴムシート51が配置される。このゴムシート51は、例えば、非粘着で摩擦係数の小さいふっ素樹脂シートと、導電性のある特殊ゴムとを一体成型して構成されたものであり、球面受け部45と球面部44との間の衝撃を緩和し、摩擦を低減する効果を有する。
石突き部40は、前端が閉塞され、後端が開放された円筒状のヘッドケース52と、ヘッドケース52の底部に配置される円盤状のばね受け53と、ばね受け53により支持されるコイルばね54と、上述の先端ラバー43とで構成される。
ヘッドケース52の底の中央部には、先端ラバー43を固定するための貫通孔55が設けられる。先端ラバー43は、中央部から後方に延びた軸部56を、貫通孔55に挿入し、前後方向にある程度摺動し得るように取り付けることによって、ヘッドケース52に設けられる。軸部56の後端部は、ばね受け53の中央部に接触している。
ヘッドケース52の先端部と先端ラバー43との間には、図4のように、隙間37が設けられる。したがって、杖38を突くことによって先端ラバー43に付与される衝撃力は、コイルばね54により緩和されてから、球面受け部45及びヘッドケース52に伝達される。
杖38の使用時には、連結部42のボールジョイントとしての作用により、柄部41の中心軸線49に対する石突き部40の中心軸線50の角度が、石突き部40に作用する外力に応じて自由に変化する。ただし、コイルばね46により、石突き部40がその中心軸線50の周りに回転することは阻止される。また、外力が石突き部40に作用していない場合には、コイルばね46により、石突き部40の中心軸線50及び柄部41の中心軸線49は、ほぼ一直線上に位置する。
杖38が突かれるとき、通常は、先端ラバー43の下面と対象面3とが傾いているので、まず、先端ラバー43の下面の一部と対象面3とが接触する。このときに対象面3から受ける力により、石突き部40は、先端ラバー43の下面全体が対象面3に密接するように、柄部41に対して傾く。
このとき、コイルばね46により、石突き部40の中心軸線50周りの回転が阻止されるので、石突き部40は、対象面3上を不安定に移動することなく、突かれた位置において、直ちに先端ラバー43の下面全体が対象面3に密接する。したがって、杖38を確実に確固として突くことができる。また、杖38を突いている間、石突き部40がその中心軸線50の周りで回転することはないので、石突き部40と対象面3との位置関係が不安定となってずれることもない。
本発明の第3実施形態に係る杖57の先端構造58は、図7に示すように、杖57の先端部に設けられ、対象面3に突き当てられる石突き部59と、石突き部59を杖57の柄部60に連結する連結部61とを備える。石突き部59は、杖57が対象面3に突き当てられるときに対象面3に接する盤状の突当て部材としての円盤状の先端ラバー62を備える。
図8及び図9に示すように、連結部61は、コイルばね63と、コイルばね63の前端及び後端にそれぞれ固定された円盤部材64及び65とで構成される。石突き部59は、前端が閉塞され、後端が開放された円筒状のヘッドケース66と、ヘッドケース66の底部に配置される円盤状のばね受け67と、ばね受け67により支持されるコイルばね68と、上述の先端ラバー62とで構成される。
ヘッドケース66の底の中央部には、先端ラバー62を若干前後に移動し得るように案内しつつ取り付けるための貫通孔69が設けられる。先端ラバー62は、中央部から後方に延びた軸部70を、貫通孔69に挿入して摺動し得るように取り付けることによって、ヘッドケース66に設けられる。軸部70の後端部は、ばね受け67の中央部に接触している。
杖57の柄部60の先端部は、先端が開放された中空円筒状をなしており、先端近傍の内周面には、環状の段差部71が形成されている。柄部60における段差部71の先端側の内周面は、後端側の内周面よりも径が大きく、連結部61の後端部の円盤部材64の径と同等の大きさを有する。円盤部材64は、段差部71まで、柄部60内に挿入され、柄部60に固定される。
ヘッドケース66の内周面にも段差部71と同様の形態の段差部72が形成されている。連結部61の前端部の円盤部材65は、段差部72まで、ヘッドケース66内に挿入され、ヘッドケース66に固定される。
ばね受け67は、ヘッドケース66の底に配置される。コイルばね68は、両端がそれぞればね受け67及び円盤部材65に接するように配置される。先端ラバー62の軸部70は、ばね受け67に接している。先端ラバー62とヘッドケース66との間には、図7のように、隙間37が設けられる。
これにより、杖57が突かれたときの先端ラバー62に付与される衝撃が、ある程度コイルばね68により緩和されて、連結部61の円盤部材65及びヘッドケース66に伝達される。
柄部60の先端部とヘッドケース66の後端部との間には、図7のように、所定の間隔dが設けられる。この間隔dが存在するので、連結部61のコイルばね63は、柄部60の中心軸線73に対して石突き部59の中心軸線74が弾性的に傾くのを許容する。ただし、コイルばね63は、石突き部59がその中心軸線74の周りに回転するのを阻止する。
この場合も、杖57が突かれるとき、先端ラバー62は、対象面3に接する瞬間までは、石突き部59は杖57の柄部60と一直線をなす状態にあり、その後、対象面3に接してから、先端ラバー62の盤面の角度が対象面3に一致するように、柄部60に対して傾く。
したがって、杖57の先端構造58によれば、第2実施形態の先端構造39の場合と同様に、円盤状の先端ラバー62により、対象面3を、意図する位置に確実に突くことができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、図2の形態においては、内輪8を柄部5に固定し、外輪9を石突き部4に固定しているが、この逆に、内輪8を石突き部4に固定し、外輪9を柄部5に固定してもよい。図5の形態においても同様である。また、図6の形態におけるコイルばね46の代わりに、他の弾性部材を用いてもよい。
1、38、57…杖、3…対象面、4、40、59…石突き部、6、42、61…連結部、2、39、58…先端構造、7、43、62…先端ラバー(突当て部材)、5、41、60…柄部、14、17、49、50、73、74…中心軸線、13、15…ボール溝、8…内輪、9…外輪、10…ボール、11…保持器、44…球面部、45…球面受け部、27、46、54、68…コイルばね(弾性部材)、63…コイルばね。

Claims (2)

  1. 杖の先端部に設けられ、対象面に突き当てられる石突き部と、
    前記石突き部を前記杖の柄部に連結する連結部とを備えた杖の先端構造であって、
    前記石突き部は、前記対象面に突き当てられるときに該対象面に接する盤状の突当て部材を備え、
    前記連結部は、
    前記突当て部材に付与される外力に応じて前記石突き部が前記柄部に対して傾くのを許容しかつ該外力により該石突き部がその中心軸線の周りで回転するのを規制しながら該石突き部を前記柄部に連結するものであって、
    複数のボール溝を有する内輪と、該ボール溝に対応する複数のボール溝を有する外輪と、該内輪の各ボール溝とこれに対応する該外輪のボール溝との間に配置されるボールと、前記外輪と内輪との間で各ボールを保持する保持器とを有する等速ジョイント型のジョイントで構成され、
    前記石突き部はさらに、先端部に前記突当て部材が設けられ、後方に開放された円筒状のヘッドケースを備え、
    前記外輪は、前記ヘッドケースの後端側の内側に固定され、
    前記柄部の下端部には、該柄部の径よりも大きい内輪保持部が設けられ、
    前記内輪は、前記内輪保持部の先端側に固定されて前記外輪内に配置されており、
    前記内輪保持部の先端部と前記ヘッドケースの後端部とによって、前記柄部に対する前記石突き部の傾きが制限されることを特徴とする杖の先端構造。
  2. 前記石突き部は、前記連結部に固定された部分と、前記突当て部材との間に介在して前記突当て部から前記連結部に伝達する衝撃力を緩和する弾性部材を有することを特徴とする請求項1に記載の杖の先端構造。
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