JP6098846B2 - 真空チャンバ及び質量分析電磁石 - Google Patents
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Description
これらの図からわかるように、特許文献1の真空チャンバは、内部にリボンビームが通過する空間が形成された矩形状の容器である。このような形状の真空チャンバが、特許文献1のイオン注入装置に限らず、リボンビームを用いる他の荷電粒子ビーム装置でも使用されている。
リボンビームの発散不均一性が大きいと正常な質量分析の実施が困難となるが、本発明の真空チャンバを質量分析電磁石のビーム輸送管として使用することで、質量分析電磁石内部を通過するリボンビームの発散不均一性が十分に軽減されて、正常な質量分析の実施が可能となる。
具体的に言えば、Z軸の方向(Z方向)はリボンビームBの進行方向であり、Y軸の方向(Y方向)はZ軸に垂直な平面でリボンビームBを切断したときのビーム断面におけるリボンビームBの長さ方向である。また、X軸の方向(X方向)は、リボンビームBの短辺方向であり、Y軸とZ軸に直交する方向でもある。
ビーム電流計測器5は、例えばY方向に沿って配置された複数のファラデーカップから構成される多点ファラデーカップである。この計測器を用いて、Y方向でのリボンビームBのビーム電流分布の計測が行えるように構成されている。
また、多点ファラデーカップに代えて、ビーム電流計測器5を1つのファラデーカップで構成しておき、これをY方向に沿って移動させることで、Y方向でのビーム電流分布が計測できるように構成されていても良い。
具体的には、図2(A)、(B)に見られるように、Y方向におけるリボンビームBの端部が通過する真空チャンバCの端部領域で、X方向での真空チャンバCの内寸が真空チャンバCの端部ほど小さくなるように構成されている。
なお、真空チャンバCの端部領域とは、Y方向におけるリボンビームBの端部が通過する領域で、同方向における真空チャンバCの端部に形成された内壁面を含む領域のことを指す。
図2(A)の構成例で、真空チャンバCの端部領域におけるX方向での真空チャンバCの内寸とは、X方向での導電性プレートP間の距離のことを言う。
なお、図2(B)の構成例において、真空チャンバCの端部領域におけるX方向での真空チャンバCの内寸とは、X方向での真空チャンバCの内壁間の距離のことを言う。
この理由は、導電性プレートPの取付け場所や取付け角度、導電性プレートPの寸法等を適宜変更するだけで、リボンビームBが通過する真空チャンバCの内部領域の構成を容易に変更することが可能となるからである。
導電性プレートPの形状としては、例えば、図4(A)に示されているように断面形状が階段状の導電性プレートPを使用しても良い。また、図4(B)に示されているように断面形状が湾曲した導電性プレートPを使用しても良い。
例えば、真空チャンバCの内壁のうち、特定の1面に複数の導電性プレートPが固定支持される場合、図5に示す構成例を用いても良い。
さらに、導電性プレートPの電位設定については、真空チャンバCの上下或いは左右に配置される導電性プレートPを組として、導電性プレートPの組ごとに共通の電源を用いて電位設定が行えるように構成しておいても良い。
なお、リボンビームBによって基板Sが処理されている間、これらのビーム電流計測器10a、10bはリボンビームBの輸送を妨げない位置に移動されている。
そして、制御装置Contは、算出結果に基づいて、各導電性プレートPに対して適切な電圧が印加されるように各導電性プレートPに接続されている図示されない電源を制御する。
さらに、各ビーム電流計測器10a、10bの代わりに、ビーム電流計測器5での計測結果に基づいて、各導電性プレートPへの印加電圧の制御を行うようにしても良い。この場合、イオン注入装置IMはビーム電流計測器5のみを備えていれば良い。
また、図8(B)、図8(D)では導電性プレートPが真空チャンバCの内壁に対して角度θaで取り付けられていて、図8(C)では導電性プレートPが真空チャンバCの内壁に対して角度θb(<θa)で取り付けられている。
なお、図8(A)に記載の座標軸は、質量分析電磁石2に入射するリボンビームBと質量分析電磁石2から出射するリボンビームBに関するものである。
このようなX方向でのビーム寸法の変化に合わせて、真空チャンバCの端部領域における電界分布も変化する。この点を考慮して、リボンビームBの長さ方向における発散不均一性を十分に軽減するには、ビーム寸法の変化に合わせて真空チャンバCの端部領域の形状も変化させる必要がある。
図示されるように、図8(B)に記載の導電性プレートPの取付け角度がθaで、図8(C)に記載の導電性プレートPの取付け角度がθb(<θa)だとすると、Z方向に沿って角度θaから角度θbへ徐々に角度が小さくなるようにして導電性プレートPが真空チャンバCに取り付けられる。
この場合、上述の構成とは逆に、Z方向に沿って角度θbから角度θaへ徐々に角度が大きくなるようにして導電性プレートPが真空チャンバCに取り付けられる。
また、X方向でのビーム寸法が変化する例について述べたが、Y方向でのビーム寸法の変化に応じて真空チャンバCの端部領域の構成を変化させても良い。
質量分析電磁石2内でOUT側を通過するリボンビームBの成分は、質量分析電磁石2内での輸送距離が長くなるので、ここに作用するローレンツ力は大きくなる。反対に、質量分析電磁石2内でIN側を通過するリボンビームBの成分は、質量分析電磁石2内での輸送距離が短くなるので、ここに作用するローレンツ力は小さくなる。
これらの図において、導電性プレートPの取付け角度の関係は、θa1>θa2、θa1>θb1、θa2>θb2、θb1>θb2である。
この点を踏まえて、OUT側に配置される導電性プレートPの取付け角度θa1がIN側に配置される導電性プレートPの取付け角度θa2に比べて大きくなるようにする。
上述した構成を採用する理由は、リボンビームBのビーム電流分布、電磁石内の磁場分布、ビームの旋回角度等によっては、質量分析電磁石の一部の輸送経路では、真空チャンバCの内壁形状が変化し、リボンビームBの中心を含むYZ平面に対して真空チャンバCの内壁形状がX方向で対称となりうるからである。
さらに、長さ方向の端部形状がリボンビームBの中心を含むY方向に対してX方向で非対称なリボンビームBが本発明の真空チャンバCを通過する場合にも、真空チャンバCの内壁形状を非対称に構成にしておくことが考えられる。また同様に、長さ方向の端部形状がリボンビームBの中心を含むX方向に対してY方向で非対称なリボンビームBが本発明の真空チャンバCを通過する場合には、真空チャンバCの内壁形状をリボンビームBの中心を含むX方向に対して非対称に構成にしておくことも考えられる。
このような場合、リボンビームBの端部以外の所定位置に対応した導電性プレートPを追加する等しても良い。
B リボンビーム
C 真空チャンバ
P 導電性プレート
V 電源
Claims (7)
- リボンビームの輸送経路を構成する真空チャンバで、
前記真空チャンバ内を通過するリボンビームの進行方向をZ方向、リボンビームの長さ方向をY方向とし、両方向と直交する方向をX方向とすると、
Y方向における前記真空チャンバの端部領域で、X方向での前記真空チャンバの内寸が前記真空チャンバの端部に向かうほど小さくなる真空チャンバ。 - 前記真空チャンバの端部領域で、X方向での前記リボンビームの寸法がZ方向に沿って変化にするのに伴って、X方向での前記真空チャンバの内寸がZ方向に沿って変化する請求項1記載の真空チャンバ。
- 前記真空チャンバの内壁形状が、前記リボンビームの中心を含むY方向に対してX方向で非対称である請求項1または2記載の真空チャンバ。
- 前記真空チャンバの端部領域に複数の導電性プレートが配置される請求項1乃至3のいずれか1項に記載の真空チャンバ。
- 前記真空チャンバと前記導電性プレートとの電位が異なっている請求項4記載の真空チャンバ。
- 前記リボンビームは正の電荷を有し、
前記導電性プレートの電位が前記真空チャンバの電位よりも低い請求項5記載の真空チャンバ。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の真空チャンバを備えた質量分析電磁石。
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