JP6098315B2 - 光または放射線測定用容器並びに測定システム - Google Patents

光または放射線測定用容器並びに測定システム Download PDF

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Description

この発明は、測定対象の液体に含まれている発光あるいは蛍光物質から発生した光あるいは測定対象の液体に含まれている放射線を測定するために、測定対象の液体を採取する光または放射線測定用容器並びに測定システムに関する。
光または放射線測定用容器は、例えば液体採取装置に用いられる。液体採取装置として、血液を採取する、すなわち採血する採血装置を例にとって説明する。採血装置は、核医学診断(例えば、PET(Positron Emission Tomography)、SPECT(Single Photon Emission CT)など)における定量解析で用いられ、特に小動物(例えばマウスやラットなど)の動脈血中の放射能濃度の測定に用いられている。
具体的には、小動物に放射性薬剤を投与した後に血液を採取(採血)して、既定時間ごとの全採血終了後に遠心分離による血漿分離を行い、全血および血漿中の放射能濃度の時間変化を測定する(例えば、特許文献1〜3参照)。より具体的に説明すると、血液中に含まれているβ線に対して露光を行って放射能分布を可視化するイメージングプレート(IP: Imaging Plate)を用いて測定する。イメージングプレート(「IP」と適宜略記する)から得られたIP画像から放射線量の値を取得するソフトウェアとして、例えば富士フィルム社製のMulti Gaugeがある。このソフトウェアでは、IP画像を読み込んでソフトウェア上で関心領域を設定して、関心領域内の画素値を計算することで、単位面積当たりの放射線量を求めることができる。
特許文献1では、所定の寸法で区切られた容器に放射能を放射する試料(ここでは血液)を入れ、IPで試料の放射線強度を測定し、スキャナで試料の面積を測定する。所定の寸法で容器が設計されていることから、測定結果の試料の面積から試料の体積を求める。そして、IPで取得された放射線強度のIP画像とスキャナで取得されたスキャナ画像とを合わせて、各試料の放射能濃度(=放射線強度/体積)を算出する技術が示されている。特許文献2では、所定の寸法で区切られた容器の例が示されており、平面状の円板に複数の試料を入れる流路が形成された容器が示されている。
特許文献3では、スキャナ画像とIP画像とを重ねあわせて重畳処理することで、放射能濃度(=放射線強度/体積)を算出する方法が示されている。また、ゾーベルフィルタ(Sobel filter)等の輪郭強調を行い、強調された輪郭を、血漿分離された血漿および血球の境界として求める技術が示されている。
国際公開第WO2009−093306号 特開2011−075420号公報 国際公開第WO2011−117952号
しかしながら、上述した特許文献2で示されている容器を用いて、特許文献1〜3の技術によりスキャナ画像とIP画像とを重ね合わせて重畳処理する際に、スキャナ画像およびIP画像におけるそれぞれ容器の位置をプログラムで把握しなければ、同じ液体試料(ここでは血液)の領域を重ね合わせることができないという問題がある。
スキャナ画像は、容器の全てが画像として写るので、例えば外周円などを基準にして、中心位置を把握したり、十字線を容器に形成しておくことで傾きを把握することができる。しかし、放射能しか写らないIP画像では、上述した外周円や十字線は写らないので、プログラムによる位置の把握を自動化することができず、中心位置の設定を手動で(人によって)行う必要があり、手間がかかるという問題がある。
この問題は、血液に含まれている放射線を測定する以外にも、血液以外の測定対象の液体に含まれている放射線を測定する場合にも起こり得る。さらには、放射線以外にも、測定対象の液体に含まれている発光あるいは蛍光物質から発生した光を測定する場合にも起こり得る。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、容器の位置や傾きを把握することができる光または放射線測定用容器並びに測定システムを提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明に係る光または放射線測定用容器は、
測定対象の液体に含まれている発光あるいは蛍光物質から発生した光あるいは測定対象の液体に含まれている放射線を測定するために、採取された前記測定対象の液体を収容する円板状の光または放射線測定用容器であって、光あるいは放射線を測定するために前記測定対象の液体を収容する複数の測定対象用流路と、発光,蛍光物質あるいは放射線を含む液体マーカを収容する位置決め用流路とを有し、前記測定対象用流路の各々は、前記光または放射線測定用容器の面の中心から放射状に配置され、前記位置決め用流路は、前記光または放射線測定用容器の面の中心を囲む円周に沿って配置されることを特徴とするものである。
[作用・効果]この発明に係る光または放射線測定用容器によれば、位置決め用流路を有することで、位置決め用流路に収容される液体に含まれる発光,蛍光物質あるいは放射線の情報が、当該情報を有した測定情報画像(例えばIP画像)でも写りこみ、位置決め用流路の検出結果に基づいて、容器の位置や中心軸に対する回転変位を把握することができる。また、位置決め用流路は、光または放射線測定用容器の面の中心を囲む円周に沿って配置されるので、遠心分離を行っても光または放射能濃度が偏って分布されることなく、位置決め用流路内に均一に分布される。よって、位置決め用流路内に均一に分布された光または放射能濃度がIP画像上で写りこみ、光または放射線測定用容器の位置や中心軸に対する回転変位を容易に検出することができる。
また、光または放射線測定用容器を水平面内に回転させることによる光または放射線測定用容器の遠心力を利用して、測定対象の液体を遠心分離させる回転手段との接続部を備えてもよい。もちろん、遠心分離を行わずに、測定対象の液体に含まれている発光あるいは蛍光物質から発生した光あるいは測定対象の液体に含まれている放射線を測定する場合に用いてもよい。
また、この発明に係る測定システムは、測定対象の液体に含まれている発光あるいは蛍光物質から発生した光あるいは測定対象の液体に含まれている放射線を測定する測定システムであって、採取された前記測定対象の液体を収容する円板状の光または放射線測定用容器に設けられた、発光,蛍光物質あるいは放射線を含む液体マーカを収容する位置決め用流路での検出結果に基づいて、前記光または放射線測定用容器の位置および中心軸に対する回転変位を検出する検出手段を備え、前記位置決め用流路は、前記光または放射線測定用容器の面の中心を囲む円周に沿って配置されることを特徴とするものである。
[作用・効果]この発明に係る測定システムによれば、位置決め用流路での検出結果に基づいて、検出手段は、光または放射線測定用容器の位置および中心軸に対する回転変位を検出する。その結果、容器の位置や中心軸に対する回転変位を把握することができる。また、位置決め用流路は、光または放射線測定用容器の面の中心を囲む円周に沿って配置されるので、遠心分離を行っても光または放射能濃度が偏って分布されることなく、位置決め用流路内に均一に分布される。よって、位置決め用流路内に均一に分布された光または放射能濃度がIP画像上で写りこみ、光または放射線測定用容器の位置や中心軸に対する回転変位を容易に検出することができる。
この発明に係る光または放射線測定用容器並びに測定システムによれば、光または放射線測定用容器が位置決め用流路を有することで、位置決め用流路に収容される液体に含まれる発光,蛍光物質あるいは放射線の情報が、当該情報を有した測定情報画像でも写りこみ、位置決め用流路の検出結果に基づいて、容器の位置や傾きを把握することができる。
実施例に係る採血装置および測定装置の概略斜視図である。 実施例に係る測定装置のブロック図である。 測定装置の撮像部におけるスキャナの概略斜視図である。 実施例に係る位置決め用流路を有した円板の概略平面図である。 実施例に係る表示装置のブロック図である。 表示装置の出力モニタにおける表示形態の一例である。 IP画像の表示態様の一例である。 実施例に係る一連の処理の流れを示したフローチャートである。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係る採血装置および測定装置の概略斜視図であり、図2は、実施例に係る測定装置のブロック図であり、図3は、測定装置の撮像部におけるスキャナの概略斜視図である。本実施例では、測定対象の液体として血液を例に採って説明するとともに、光または放射線測定用容器として放射線を測定するために採血する円板を例に採って説明し、測定システムとして採血装置および測定装置を備えたシステムを例に採って説明する。
図1に示すように、測定システムの採血装置10は、測定対象の血液を時系列に分離して採取する。また、採血装置10の周辺には、採血装置10で採取された血液中に含まれている放射線(例えばβ線やγ線など)を測定する測定装置30を備えている。
採血装置10は、2枚のPDMS樹脂(Polydimethylsiloxane)からなるPDMS基板11,12を上下に重ねて構成された微小流体素子(液体分割デバイス)40を備えている。PDMS基板11,12に対して所定の寸法で溝加工を施しており、その溝加工の溝によって主流路13および側路41,42,43をそれぞれ形成している。ここで、採血装置10の素材はPDMSに限定されず、アクリル、ポリカーボネート、COP(シクロオレフィンポリマー)など樹脂光学的に透明なものであれば良い。
主流路13を挟んで光源21およびフォトダイオード22を配設している。主流路13を流れる血液あるいは後述するヘパリン溶液に光源21から光を照射し、血液による遮光をフォトダイオード22が検知することで、その血液あるいはヘパリン溶液を光学的に監視(モニタ)しながら後述する血液あるいはヘパリン溶液の長さ情報を測定する。ここでは光学測定手段として光源21およびフォトダイオード22を例に採って説明したが、測定対象の液体を光学的に監視しながら液体の間隔を測定する手段であれば、光源21およびフォトダイオード22に限定されない。例えば、CCDカメラによって測定対象の液体の体積情報を取得してもよい。また、光源21およびフォトダイオード22は、図1に示すように主流路13を挟んで互いに対向配置される構成で、血液による遮光で検知する、いわゆる「透過型センサ」であったが、光源に対してフォトダイオードに代表される光検出手段を同じ側に配設し、血液による反射光で検知する、いわゆる「反射型センサ」であってもよい。
一方、上述した血液用配管16の下流側にはノズル23を接続している。ノズル23としては、注射針やガラス管など毛細管を使用する。ここで、液体を吐出する吐出部としてノズル23を用いているが、ディスペンサを使用してもよい。このノズル23から滴下した血液を受け取って収容する円板(「CDウェル」とも呼ばれる)24を配設している。円板24の中央側には、滴下された血液を受け取る複数の開口部からなる流路入口25(図4も参照)を放射状に配設している。円板24に対しても、上述したPDMS基板11,12と同様に、溝加工を施しており、その溝加工の溝によってU字型の溝からなる複数本のU字流路26(図4も参照)を放射状に形成している。各々のU字流路26は、上述した流路入口25の外側一端に一対一でそれぞれ接続されており、各々のU字流路26は、円板24の径方向に延びて形成されている。このように、ノズル23を介在させることで、主流路13に対して血液が流通可能に円板24が形成されることになる。円板24は、この発明における光または放射線測定用容器に相当する。円板24の具体的な構成については、図4以降で後述する。
一方、測定装置30は、読取部31を備えている。この読取部31には、露光後のイメージングプレートIPを挿入するためのカバー部を設けており、イメージングプレートIPから励起された光を読み取ることで血液中に含まれているβ線を検出する。具体的には、図1(b)に示すように、読取部31は、レーザ光源32とフォトマルチプライヤチューブ(光電子増倍管)33とを備えており、レーザ光源32からイメージングプレートIPにレーザを照射して、イメージングプレートIPへのレーザ照射によって励起された光をフォトマルチプライヤチューブ33が電子に変換して増倍させることで、β線を検出する。
続いて、測定装置30のブロック図について説明する。図2に示すように、測定装置30は、上述した読取部31の他に、撮像部34と表示装置35とを備えている。表示装置35については、通常のパーソナルコンピュータで構成してもよい。表示装置35の具体的な構成については、図5以降で後述する。
図3に示すように、撮像部34は円板24を撮像する。本実施例では、撮像部34としてフラットヘッドスキャナを採用する。円板24の直径分の長さを少なくとも有する線状の光源34aと円板24を挟んで光源34aに対して対向配置された線状のフォトダイオードアレイ(すなわちラインセンサ)34bでフラットヘッドスキャナを構成する。フラットヘッドスキャナで円板24上を走査(スキャン)することで円板24を撮像して、円板24の画像を取得する。
図1の説明に戻り、上述したように、微小流体素子40は、血液を送り込む主流路13と、血液凝固の発生を防ぐための抗凝固剤の一種であるヘパリン溶液を送り込む側路41と、空気あるいはガスを送り込む側路42と、血液あるいはヘパリン溶液を排出する側路43とを備えている。
側路41の溶液入口側には洗浄液用配管44を配設しており、側路41と洗浄液用配管44とを、コネクタ45を介して接続している。必要に応じて主流路13にヘパリン溶液を洗浄液用配管44から側路41を介して流し込むことで流路を洗浄する。ヘパリン溶液の流入量はバルブで制御される。抗凝固剤はヘパリン溶液に限定されない。
側路42の気体入口側には気泡用配管46を配設しており、側路42と気泡用配管46とを、コネクタ47を介して接続している。圧力発生器(図示省略)で制御された空気あるいはガスの流入時間をバルブで調整して、側路42を通して主流路13に送り込む。この気泡によって血液の長さ情報に基づく血液の取り出しと微小流体素子40の流路に残留する廃液(血液、ヘパリン溶液あるいはこれらの混合液)の排出を行う。ここで、送り込まれるガスについては限定されず、ヘリウムやネオンやアルゴンなどの希ガス、あるいは窒素ガスに例示されるように、血液やヘパリン溶液と反応しないガスであれば良い。
気泡用配管46は、側路14を通って主流路13に気体(例えば空気やガスなど)を送り込み、指定された所定の間隔でその気体を気泡として挿入することで、測定対象の血液を時系列的に分離して円板24に送り出す。つまり、気泡は、セパレータとしての機能を果たす。なお、セパレータとして気体を使用したが、気体に限定されずに、測定対象の液体(本実施例では血液)に対して混合する可能性が少ない、あるいは可能性がなければ、測定対象の液体とは別の液体をセパレータとして使用してもよい。本実施例のように測定対象の液体が血液の場合には、ミネラルオイルやフッ素系のオイルなどに代表されるように血液と相互に混ざり合わない液体をセパレータとして使用してもよい。但し、液体をセパレータとして使用する場合には、血液と接触するのでセパレータとして使用できるが、円板24に送り出して採取する点では望ましくない。
側路43の廃液出口側には廃液用配管48を配設しており、側路43と廃液用配管48とを、コネクタ49を介して接続している。バルブで排出量を調整して採血されるべき血液以外の血液や、流路洗浄後のヘパリン溶液や、これらの混合液を廃液として排出する。
また、主流路13のコネクタ15よりも下流にバルブを配設し、主流路13のコネクタ17、光源21およびフォトダイオード22よりも上流にバルブを配設している。側路41のコネクタ45よりも下流にバルブを配設し、側路42のコネクタ47よりも下流にバルブを配設している。また、側路43のコネクタ49よりも上流にバルブを配設している。
次に、円板24の具体的な構成について、図1も含めて図4を参照して説明する。図4は、実施例に係る位置決め用流路を有した円板の概略平面図である。
円板24のU字流路26は、図4に示すように、上述の流路入口25と空気穴27とをつないで形成されている。血液の導入口である流路入口25を血液の上流部、空気穴27を下流部としたときに、上流部から下流部へは、U字流路26は、円板24の径方向に内側から外側に向かって延びて、折り返して円板24の径方向に外側から内側に向かって延びて形成されたU字型となっている。かかるU字流路26を複数に備えている。U字流路26は、この発明における注入用流路に相当する。
図1に示すように、円板24の中央に円板24を回転させるモータ28を備えている。モータ28の回転軸29を円板24に連結させることで、モータ28による円板24の遠心力を利用して、血液を遠心分離させて血漿および血球に分離する血漿分離を行う。
本実施例では、円板24はアクリル板で形成されている。円板24の素材はアクリルに限定されず、上述のPDMS、その他、ポリカーボネート、COPなど樹脂光学的に透明なものであれば良い。
さらに、本実施例では、発光,蛍光物質あるいは放射線を含む液体として、検量線用試料(例えばブドウ糖誘電体として用いられるフルオロデオキシグルコース水溶液、すなわちFDG水溶液)を収容する位置決め用流路51を有している。図4では、U字流路26よりも内側に4本の位置決め用流路51が形成されている。U字流路26と同様に、位置決め用流路51の両端には、検量線用試料を注入する流路入口52と空気穴53とがそれぞれつないで形成されている。位置決め用流路51は、この発明における位置決め用流路51に相当する。
例えば、位置決め用流路51の幅は1.0mm、深さは0.2mmであり、位置決め用流路51の1本当たりの体積は約6.0μLである。位置決め用流路51の体積は円板24のU字流路26と同等程度であればよい。位置決め用流路51に収容される液体は、発光,蛍光物質あるいは放射線を含む液体であれば、上述した検量線用試料に限定されない。測定対象の血液が余る場合には、余った血液を位置決め用流路51に収納してもよい。
遠心分離を行うとU字流路26において放射能濃度が遠心力により外側に偏る傾向がある(例えば図6や図7を参照)。よって、「発明が解決しようとする課題」の欄でも述べたように、IP画像では円板24の位置や傾きを把握するのは難しい。これに対して、図4では、位置決め用流路51は円周に沿って形成されている。したがって、U字流路26とは相違して、遠心分離を行っても放射能濃度が偏って分布されることなく、位置決め用流路51内に均一に分布される。よって、位置決め用流路51を有した円板24をIP画像で取得すると、位置決め用流路51内に均一に分布された放射能濃度がIP画像上で写りこみ、円板24の位置や傾きを容易に検出することができる。
なお、検量線用試料として既知の放射能濃度を有する試料を測定するために、必ず測定試料(ここでは測定対象の血液)以外にも放射能を有する液体試料は潤沢に手元にある。したがって、IP画像の位置合わせのための位置決め用流路51に収納するための液体試料を新たに準備するのは不要である。
位置決め用流路51に収納される液体試料の量は、位置決め用流路51の体積以下である必要があるが、円板24に注入される検量線用試料と同じ量を注入して、後述するIP画像の位置合わせを自動で行った方が、実験する際にマイクロピペットなどの吸引量設定を変更する手間がなくて便利である。また、放射能を含む液体試料が位置決め用流路51を通過した場合、僅かに表面に放射能物質が位置決め用流路51に付着することがわかっており、その僅かな吸着もIP画像で識別するのが可能であるので、IP画像の位置合わせのための位置決め用流路51の全体に放射能を有する液体試料で満たす必要はない。よって、流路入口52近傍の流路を検出すれば、傾きを含んだ位置情報が得られる。
次に、表示装置35の具体的な構成について、図5および図6を参照して説明する。図5は、実施例に係る表示装置のブロック図であり、図6は、表示装置の出力モニタにおける表示形態の一例である。図5に示すように、表示装置35は、第1読み込み部36Aと第2読み込み部36Bとメモリ部37とコントローラ38と入力部39と出力モニタ60とを備えている。コントローラ38は、この発明における検出手段に相当する。
第1読み込み部36Aおよび第2読み込み部36Bは、例えばI/O(Input/Output)デバイスなどの読み込みデバイスなどで構成されている。第1読み込み部36Aは、読取部31(図1や図2を参照)を介してイメージングプレートIP(図1を参照)で取得されたIP画像を読み込む。第2読み込み部36Bは、撮像部34で取得されたスキャナ画像を読み込む。
メモリ部37は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random Access Memory)などに代表される記憶媒体で構成されている。本実施例では、図8に示す一連の処理をコンピュータ(本実施例ではコントローラ38)に実行させるための表示プログラム37Aをメモリ部37は備えている。表示プログラム37AはROMで構成されている。
コントローラ38は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。各種の画像処理を行うためのプログラムや、放射能濃度を算出するプログラムや、図5に示す表示プログラム37A等をコントローラ38が実行することでそのプログラムに応じた画像処理や表示プログラム37Aに応じた図8に示す一連の処理(第1/第2読み込み部36A,36Bへの読み込み制御、出力モニタ60における表示態様)を行う。各種の画像処理として、コントローラ38は、IP画像に写りこんだ位置決め用流路51(図4を参照)の放射能濃度分布に基づく画素位置から円板24の位置および傾きを検出する検出手段の機能を有している。
入力部39は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスなどで構成されている。本実施例では、入力部39は、後述するメイン画面61(図6を参照)に拡大表示するために、後述する縮小画面62,63,64(図6を参照)に縮小表示された各画像を選択する画像選択の機能を有している。
出力モニタ60は、図6に示すように、メインとなる画像を拡大表示するメイン画面61と、IP画像を縮小表示する縮小画面62と、スキャナ画像を縮小表示する縮小画面63と、IP画像・スキャナ画像を重ね合わせて重畳処理した重畳処理後の画像を縮小表示する縮小画面64とを備えている。図6では、第1読み込み部36Aで読み込まれたIP画像、第2読み込み部36Bで読み込まれたスキャナ画像を重ね合わせてメイン画面61に重畳表示している。メイン画面61には、IP画像の流路入口25(図1や図4を参照)に該当する特定位置に測定対象が識別可能な識別情報(図7では「1」〜「36」の番号)を付加して表示する。
モータ28(図1を参照)による円板24(図1や図3や図4を参照)の遠心力により、血漿および血球に血漿分離された円板24を固定治具(図示省略)は固定して位置決めを行いつつ支持することで、円板24の各々の流路入口25(図1や図4を参照)の向きや位置も固定される。そして、向きや位置が固定された状態で、イメージングプレートIP(図1を参照)を用いて円板24の撮像を行ってIP画像を取得し、撮像部34(図2や図3や図5を参照)のフラットヘッドスキャナによる円板24の撮像を行ってスキャナ画像を取得する。なお、撮像の順番については特に限定されない。
具体的に説明すると、円板24(図1や図3や図4を参照)および固定治具(図示省略)をサンプルとして、図示を省略するカセッテを開いて収容して、その上にイメージングプレートIP(図1を参照)を収容して、カセッテを閉じて露光を行う。この露光によって、血液中に含まれているβ線の電離能により、イメージングプレートIPの蛍光体(図示を省略)の格子欠陥に電子が捕獲される。一定時間の露光後にイメージングプレートIPをカセッテから取り出して、測定装置30(図1を参照)の読取部31(図1や図2を参照)のカバー部に挿入して、イメージングプレートIPに光を照射して露光を行う。
読取部31(図1や図2を参照)のレーザ光源32(図1や図2を参照)からイメージングプレートIP(図1を参照)にレーザを照射する。捕獲された電子がこの照射によって伝導体に励起され正孔と再結合し、蛍光体から光として励起される。このイメージングプレートIPへのレーザ照射によって励起された光をフォトマルチプライヤチューブ33(図1や図2や図5を参照)が電子に変換して増倍させることで、電気パルスとして2次元的に同時に検出して計数する。なお、レーザ光源32からイメージングプレートIPへ照射した後には、再利用するために消去用光源(図示省略)から光をイメージングプレートIPへ照射することで、捕獲された電子を消去する。イメージングプレートIPと読取部31で求められたβ線の計数情報に基づいて、β線の計数情報である血中の放射線量を求める。このようにして、IP画像が取得される。
一方、撮像部34(図2や図3や図5を参照)は、血漿分離された血漿および血球を円板24(図1や図3や図4を参照)およびそれを支持した固定治具(図示省略)ごと撮像する。撮像部34のフラットヘッドスキャナの光源32a(図3を参照)から光を照射することで、吸光度の相違によって血漿および血球が撮像された画像上で濃淡差となって現れ、画像上で容易に識別可能である。このようにして、スキャナ画像が取得される。
スキャナ画像は、円板24(図1や図3や図4を参照)などを含んだ形態情報画像である。したがって、「発明が解決しようとする課題」の欄でも述べたように、円板24の全てが画像として写るので、例えば外周円などを基準にして、中心位置を把握したり、十字線を円板24に形成しておくことで傾きを把握することができる。これに対してIP画像は、測定情報を有した測定情報画像であるので、外周円や十字線などの情報は画像に反映されない。しかし、固定治具(図示省略)によって各々の流路入口25(図1や図4を参照)の向きや位置が固定されるので、(円板24の固定位置である)円板24のU字流路26と固定治具との相対位置も決定される。
ただし、固定治具(図示省略)を備えていても、円板24(図1や図3や図4を参照)を撮像部34(図2や図3や図5を参照)のフラットヘッドスキャナで撮像する際に固定治具ごと円板24が傾いていたりすると、重畳処理の対象となるIP画像・スキャナ画像間で位置ズレが生じる。その結果、個々の画像を重ね合わせて重畳表示したとしても、角度がずれて表示される可能性がある。
そこで、図7に示すように流路入口の番号(図7では「1」〜「36」の番号)などに代表される識別情報70をIP画像に付加して表示することが考えられる。図7は、IP画像の表示態様の一例である。図7では、36本のU字流路26(図1や図4を参照)が円板24(図1や図3や図4を参照)に形成されており、そのうちの35本のU字流路26に測定対象の血液(試料)が入っている。しかし、必ずしもこのように多くの流路に試料が入るとは限らず、また決まった位置の流路に試料が入ることもないので、プログラム(図5のコントローラ38)で把握可能な目印(マーカ)がIP画像ではない。また、試料(ここでは血液)が余っている場合には、位置合わせのために(U字流路26のうちの)必ずある流路にサンプル用の試料を注入することも考えられるが、試料が余っていない場合には位置合わせのサンプルの分だけ測定することができる試料が減ってしまうことにもなる。
さらには、上述したように、遠心分離を行うとU字流路26(図1や図4を参照)において放射能濃度が遠心力により外側に偏ってしまう。したがって、上述の固定治具(図示省略)で向きを固定したり、IP画像に識別情報70を付加して表示したとしても、IP画像・スキャナ画像間で位置ズレが生じる。そこで傾きの位置情報も重要となる。
位置決め用流路51(図4を参照)を別途に円板24(図1や図3や図4を参照)に設けることで、位置決め用流路51を有した円板24をIP画像で取得すると、上述したように位置決め用流路51内に均一に分布された放射能濃度がIP画像上で写りこみ、円板24の位置や傾きを容易に検出することができる。
なお、図6および図7では、図4に示す位置決め用流路51が写らないIP画像を図示している。実際には、位置決め用流路51が写りこんだIP画像が表示されることに留意されたい。
次に、一連の処理について、図8を参照して説明する。図8は、実施例に係る一連の処理の流れを示したフローチャートである。
先ず、読取部31(図1や図2を参照)を介してイメージングプレートIP(図1を参照)からIP画像を取得するとともに、撮像部34(図2や図3や図5を参照)のフラットヘッドスキャナからスキャナ画像を取得する。
(ステップS1)画像読み込み
第2読み込み部36B(図5を参照)は、撮像部34(図2や図3や図5を参照)で取得されたスキャナ画像を読み込む。
(ステップU1)輪郭強調
関心領域を抽出するために、ステップS1で読み込まれたスキャナ画像の輪郭をコントローラ38(図5を参照)は強調して輪郭強調画像を出力する。輪郭強調処理としては、例えばゾーベルフィルタ(Sobel filter)処理やプレヴィットフィルタ(Prewitt filter)処理などに代表される、注目画素とその周辺画素との差分を求める一次微分による輪郭強調処理、ラプラシアンフィルタ(Laplacian filter)処理などに代表される、注目画素とその周辺画素との差分のさらなる差分を求める二次微分による輪郭強調処理などを行えばよい。これらの輪郭強調処理については公知の技術であるので、その説明を省略する。
なお、図8のフローチャートでは、ステップU1の輪郭強調を行ったが、ステップU1の輪郭強調は必ずしも必要ではない。スキャナ画像の輪郭が明瞭である場合には、ステップU1の輪郭強調を省略することもできる。
(ステップT1)画像読み込み
一方、第1読み込み部36A(図5を参照)は、読取部31(図1や図2を参照)を介してイメージングプレートIP(図1を参照)で取得されたIP画像を読み込む。上述のステップS1,このステップT1の順番については特に限定されず、ステップT1を先に行ってもよいし、ステップS1を先に行ってもよいし、ステップS1,T1を同時並行に行ってもよい。
(ステップU2)重畳処理
ステップT1で読み込まれたIP画像、ステップS1で読み込まれたスキャナ画像を重ね合わせて重畳処理する。
重畳処理の際に、位置決め用流路51(図4を参照)内に均一に分布された放射能濃度がIP画像上で写りこんでいるので、コントローラ38(図5を参照)は、放射能濃度分布に基づいて画素位置を検出することができる。その検出された画素位置から円板24(図1や図3や図4を参照)の位置および傾きを検出して、スキャナ画像における各々の画素位置と、IP画像における各々の画素位置とがそれぞれ一致するように、位置を平行移動させて、傾きを回転させることで、円板24の位置および傾きのズレを補正して位置合わせを行う。ズレを補正して位置合わせを行った後に、IP画像とスキャナ画像とを重ねあわせて重畳処理する。この位置合わせや重畳処理もコントローラ38が行うことにより自動で行うことができ、人による手動は不要となる。
(ステップS2)縮小表示
ステップS1で読み込まれたスキャナ画像をコントローラ38(図5を参照)は縮小処理して、縮小処理後のスキャナ画像を、図6に示す縮小画面63に表示する。この縮小処理によって、スキャナ画像を縮小画面63に縮小表示する。なお、輪郭が強調されていないスキャナ画像の替わりに、ステップU1で輪郭が強調された輪郭強調画像を縮小画面63に縮小表示してもよい。ただし、この縮小表示はステップU4での画像選択のための表示処理であって、詳細に表示されるわけではないことから、必ずしもステップU1で輪郭が強調された輪郭強調画像を縮小画面63に縮小表示する必要はない。
(ステップT2)縮小表示
一方、ステップT1で読み込まれたIP画像もコントローラ38(図5を参照)は縮小処理して、縮小処理後のIP画像を、図6に示す縮小画面62に表示する。この縮小処理によって、IP画像を縮小画面62に縮小表示する。
(ステップU3)縮小表示
ステップU2で重畳処理された重畳処理後の画像(図8では「重ね合わせ画像」で表記)をコントローラ38(図5を参照)は縮小処理して、重畳処理後で縮小処理後の画像を、図6に示す縮小画面64に表示する。この縮小処理によって、重畳処理後の画像を縮小画面64に縮小表示する。
(ステップU4)画像選択
ステップU5で拡大表示するために、ステップS2,T2およびステップU3で縮小表示された(重畳処理後の画像も含んだ)各画像の中から画像を、入力部39(図5を参照)により選択する。図6に示す出力モニタ60から、拡大表示の対象となる画像にポインタを合わせて、クリックすることにより、拡大表示の対象となる画像を選択する。なお、画像選択については、ポインタを合わせて、クリックする手法に限定されず、入力部39のマウスやキーボードにより、拡大表示の対象となる画像にポインタを合わせてダブルクリックすることにより、拡大表示の対象となる画像を選択してもよいし、入力部39を出力モニタ60のタッチパネルで構成し、出力モニタ60のタッチパネルにおいて拡大表示の対象となる画像を直接に指で触れることにより、拡大表示の対象となる画像を選択してもよい。また、出力モニタ60から、例えば「選択決定」キーを表示して、入力部39のマウスやキーボードにより、「選択決定」キーをクリックすることにより、拡大表示の対象となる画像を選択してもよい。
(ステップU5)拡大表示
ステップU4で選択された画像をコントローラ38(図5を参照)は拡大処理して、拡大処理後の画像を、図6に示すメイン画面61に表示する。この拡大処理によって、ステップU4で選択された画像をメイン画面61に拡大表示する。また、ステップU4で重畳処理後の画像が選択された場合には、当該重畳処理後の画像を拡大表示する。この場合には、このステップU5は、IP画像、スキャナ画像を重ね合わせて重畳表示することになる。
本実施例に係る円板24によれば、位置決め用流路51を有することで、位置決め用流路51に収容される液体(検量線用試料、あるいは余った血液)に含まれる発光,蛍光物質あるいは放射線の情報が、当該情報を有した測定情報画像(本実施例ではIP画像)でも写りこみ、位置決め用流路51の検出結果に基づいて、容器である円板24の位置や傾きを把握することができる。
本実施例では、光または放射線測定用容器は円板24である。また、本実施例では、円板24を水平面内に回転させることによる円板24の遠心力を利用して、測定対象の液体(本実施例では血液)を遠心分離させている。
本実施例に係る測定システムによれば、位置決め用流路51での検出結果に基づいて、検出手段(本実施例ではコントローラ38)は、円板24の位置および傾きを検出する。その結果、容器である円板24の位置や傾きを把握することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、採取の対象となる液体として血液を例に採って説明したが、採取の対象となる液体であれば、血液に限定されずに、放射性物質や発光物質や蛍光剤が含まれた液体や、分析装置に用いられる混合液などであってもよい。また、採取の対象となる液体は、遠心分離の対象となる液体でなくともよい。
(2)上述した実施例では、光または放射線測定用容器として放射線を測定するために採血する円板を例に採って説明したが、測定対象の液体に含まれている発光あるいは蛍光物質から発生した光あるいは測定対象の液体に含まれている放射線を測定するために、測定対象の液体を採取する光または放射線測定用容器であれば、放射線を測定するために採血する容器に限定されない。上述した変形例(1)でも述べたように放射性物質や発光物質や蛍光剤が含まれた液体や、分析装置に用いられる混合液を採取する容器に適用してもよいし、遠心分離の対象とならない液体を採取する容器に適用してもよい。
(3)上述した実施例では、光または放射線測定用容器は遠心分離を行う円板であったが、測定対象の液体が、遠心分離の対象となる液体でない場合には、液体を採取する容器であれば、円板に限定されない。方形の板や多角形の板などであってもよい。もちろん、遠心分離を行う場合であっても、容器の形状については円板に限定されず、方形の板や多角形の板などであってもよいが、水平面内に回転させることを考慮すれば回転中心が重心となっている形状であるのが好ましい。
(4)上述した実施例では、光または放射線測定用容器は遠心分離を行う円板であったが、上述した変形例(1)〜(3)でも述べたように遠心分離を行わずに、測定対象の液体に含まれている発光あるいは蛍光物質から発生した光あるいは測定対象の液体に含まれている放射線を測定する場合に用いてもよい。
(5)上述した実施例では、光または放射線測定用容器(実施例では円板24)の径方向に沿って溝加工を放射状に施すことで、径方向に形成されたU字流路26を複数に設けたが、必ずしも放射状に配設する必要はない。例えば、互いに平行に配設してもよい。
(6)上述した実施例では、測定システムは、光または放射線測定用容器(実施例では円板24)を構成として含ませていたが、必ずしも光または放射線測定用容器(円板24)を構成として含ませる必要はない。
(7)上述した実施例では、図4に示すように位置決め用流路51は円周に沿って形成されていたが、形成箇所や形状については特に限定されない。ただし、遠心分離を行ったとしても光または放射能濃度分布が偏らずに均一に分布する形状であるのが好ましく、例えば円形の穴状の位置決め用流路を円板24の中心位置などに代表される基準位置に設けるのが好ましい。また、円板24などに代表される光または放射線測定用容器の傾きを把握するためには、複数本または複数個の位置決め用流路を設けるのが好ましく、例えば十字線に沿って円形の穴状の位置決め用流路を複数個設ける、あるいは円周に沿って円形の穴状の位置決め用流路を複数個設けるのが好ましい。
(8)上述した実施例では、測定情報画像は、イメージングプレートIPから取得された放射線(実施例ではβ線)の測定情報を有したIP画像であったが、測定対象の液体中に含まれている発光あるいは蛍光物質から発生した光あるいは測定対象の液体中に含まれている放射線の測定情報を有した測定情報画像であれば、必ずしもIP画像に限定されない。
(9)上述した各実施例では、形態情報画像は、撮像部34のフラットヘッドスキャナから取得されたスキャナ画像であったが、測定対象の液体の形態情報を有した形態情報画像であれば、例えば放射線照射手段および放射線検出手段で構成される放射線撮像手段で取得された形態情報画像などのように、必ずしもスキャナ画像に限定されない。
(10)上述した実施例では、測定システムにおいて、採血装置10による自動採血を例に採って説明したが、液体の採取方法は自動的な液体採取装置に限定されない。液体は円板24のU字流路26に作業者の手技で滴下する方法でもよい。
24 … 円板
26 … U字流路
38 … コントローラ
51 … 位置決め用流路

Claims (3)

  1. 測定対象の液体に含まれている発光あるいは蛍光物質から発生した光あるいは測定対象の液体に含まれている放射線を測定するために、採取された前記測定対象の液体を収容する円板状の光または放射線測定用容器であって、
    光あるいは放射線を測定するために前記測定対象の液体を収容する複数の測定対象用流路と、
    発光,蛍光物質あるいは放射線を含む液体マーカを収容する位置決め用流路とを有し、
    前記測定対象用流路の各々は、前記光または放射線測定用容器の面の中心から放射状に配置され、
    前記位置決め用流路は、前記光または放射線測定用容器の面の中心を囲む円周に沿って配置される
    ことを特徴とする光または放射線測定用容器。
  2. 請求項1に記載の光または放射線測定用容器において、
    前記光または放射線測定用容器を水平面内に回転させることによる光または放射線測定用容器の遠心力を利用して、前記測定対象の液体を遠心分離させる回転手段との接続部を備えることを特徴とする光または放射線測定用容器。
  3. 測定対象の液体に含まれている発光あるいは蛍光物質から発生した光あるいは測定対象の液体に含まれている放射線を測定する測定システムであって、
    採取された前記測定対象の液体を収容する円板状の光または放射線測定用容器に設けられた、発光,蛍光物質あるいは放射線を含む液体マーカを収容する位置決め用流路での検出結果に基づいて、前記光または放射線測定用容器の位置および中心軸に対する回転変位を検出する検出手段を備え
    前記位置決め用流路は、前記光または放射線測定用容器の面の中心を囲む円周に沿って配置される
    ことを特徴とする測定システム。
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