JP2015152471A - 液体採取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】採取対象の液体に関するデータの欠落を最小限に抑えることができる液体採取装置を提供することを目的とする。【解決手段】予め作成されたスケジュールを読み込んで、そのスケジュールにしたがって採血を行う場合において、そのスケジュールを任意のタイミングで一時的に中断(一時停止)するようにする。さらに、中断されたスケジュールを、一時停止を解除することにより任意のタイミングで再開し、中断している間に採血タイミングが来ても採血を行わずに、その後で再開した時に採血をやり直すようにする。その結果、採取対象の液体に関するデータの欠落を最小限に抑えることができる。【選択図】図7

Description

この発明は、採取対象の液体を時系列に分離して採取する液体採取装置に関する。
液体採取装置として、血液を採取する、すなわち採血する採血装置を例にとって説明する。採血装置は、核医学診断(例えば、PET(Positron Emission Tomography)、SPECT(Single Photon Emission CT)など)における定量解析で用いられ、特に小動物(例えばマウスやラットなど)の動脈血中の放射能濃度の測定に用いられている。
具体的には、小動物に放射性薬剤を投与した後に血液を採取(採血)して、既定時間ごとの全採血終了後に遠心分離による血漿分離を行い、全血および血漿中の放射能濃度の時間変化を測定する(例えば、特許文献1、2参照)。採血装置による実験結果の例を図10に示す。図10の横軸は放射性薬剤を投与したタイミングを基点とした時間軸(「time[sec]」で表記)であり、血中放射能濃度(「activity concentration[kBq/uL]」で表記)である。全血(「Whole Blood」で表記)と血漿分離された血漿(「Plasma」で表記)との両方でそれぞれ測定している。内枠のグラフは、外枠のグラフの時間軸を拡大したものである。
実験開始直後の血中放射能濃度が急激に変化する時間帯には採血間隔を短くして採血を行い、実験開始からある程度時間が経って血中放射能濃度が緩やかに変化する時間帯には採血間隔を長くして採血を行う。こうした事情から、採血する時間間隔(採血間隔)および回数をスケジュールとして予め作成しておき、実験を開始したらそのスケジュールにしたがって決められたタイミングで採血を自動的に行う。
国際公開第WO2009−093306号 特開2011−075420号公報
しかしながら、上述したスケジュールにしたがって採血を行うとデータの欠落が生じることが判明した。その結果、血中放射能濃度などに代表される採取対象の液体に関するデータを正確に測定することができないという問題が生じる。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、採取対象の液体に関するデータの欠落を最小限に抑えることができる液体採取装置を提供することを目的とする。
発明者らは、上記の問題を解決するために研究した結果、次のような知見を得た。
すなわち、スケジュールの採取予定時刻に一時停止して採取することができない、あるいは何らかの理由で採取あるいは滴下に失敗するのが、データの欠落の原因だと考えられる。採取対象の液体が血液の場合には、例えば血液の凝固などによる詰まりでスケジュールの採血予定時刻に一時停止して採血することができない、あるいはマウスのトラブルなどによる何らかの事情で実験を中断してしまう。マウスのトラブルなどによる事情としては、例えばマウスの動脈に挿入したカテーテルの挿入の仕方が悪く、動脈からスムーズに採血することができない場合などが考えられる。これらの事情の結果、スケジュール通りに採血されない。スケジュール通りに採血されないと、実験結果の放射能濃度の時間変化を時系列のグラフにしたときにデータが欠落してしまい、正確に測定することができない。
これらの事情自体を防止することはできないので、これらの事情自体を防止するという発想を変えて、下記(1)、(2)の知見を得た。すなわち、(1)これらの事情で採取が一時停止する恐れがある場合には、スケジュールを任意のタイミングで積極的に一時的に中断すれば、データの欠落を最小限に抑えるという知見を得た。また、(2)上流側において採取対象の液体がたとえ採取可能な状況であったとしても、最終的に当該液体を容器に滴下したときの成否に採取の成否は依存するものであるので、当該液体を容器に滴下したことを検知し、その検知結果に基づいて液体を容器に正常に採取したか否かを判断すれば、データの欠落を予測して最小限に抑えるという知見を得た。
このような(1)の知見に基づくこの発明は、次のような構成をとる。
すなわち、この発明に係る液体採取装置(前者の発明)は、採取対象の液体を時系列に分離して採取する液体採取装置であって、予め作成されたスケジュールを読み込んで、そのスケジュールにしたがって前記液体を採取する採取手段と、そのスケジュールを任意のタイミングで一時的に中断する中断手段とを備えるものである。
[作用・効果]この発明に係る液体採取装置(前者の発明)によれば、予め作成されたスケジュールを読み込んで、そのスケジュールにしたがって採取対象の液体を採取する採取手段の他に、そのスケジュールを任意のタイミングで一時的に中断する中断手段を備える。このように、採取が一時停止する恐れがある場合には、スケジュールを任意のタイミングで積極的に中断手段が一時的に中断すれば、データの欠落を最小限に抑えることができる。
前者の発明において、上述した中断手段で中断されたスケジュールを任意のタイミングで再開する再開手段を備えるのが好ましい。再開手段を備えることにより、本来の採取時刻付近(すなわち採取することができなかった時刻付近)で液体を採取することができるので、データの欠落を防止することができ、例えば時系列の変化を正確に知ることができる。また、それまでの採取を有効に活用することができる。特に、データが短時間で急激に変化する時間帯や、採取間隔が長い時間帯で次回の採取が長時間行われない場合に再開手段は有効である。
例えば、何らかの事情で採取が一時停止していて採取予定時刻の直前に操作者が慌てて、(採取をやり直すために)一時停止を解除したのに間に合わず、僅か数秒の遅れで採取が行われない場合がある。また、1回の採取が行われなかったのが原因(すなわち1回の採取のデータの欠落が原因)で有効なデータが得られずに実験そのものが無駄となってしまう場合もある。そこで、前者の発明において、上述した中断手段で中断している間に採取タイミングが来ても液体の採取を行わずに、その後で再開した時に採取をやり直すリスタート手段を備えるのが好ましい。リスタート手段を備えることにより、実験の手間を無駄にすることなく有効なデータを得ることができる。また、前者の発明において、上述した再開手段および上述したリスタート手段の両方を備えてもよい。
また、(2)の知見に基づくこの発明は、次のような構成をとる。
すなわち、この発明に係る液体採取装置(後者の発明)は、採取対象の液体を時系列に分離して採取する液体採取装置であって、分離採取された前記液体を滴下する滴下手段と、当該滴下手段から滴下した液体を収容する容器と、前記液体を前記容器に滴下したことを検知する検知手段と、当該検知手段での検知結果に基づいて前記液体を前記容器に正常に採取したか否かを判断する判断手段とを備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]この発明に係る液体採取装置(後者の発明)によれば、分離採取された採取対象の液体を滴下する滴下手段と、当該滴下手段から滴下した液体を収容する容器とを備えた場合において、検知手段および判断手段をも備える。すなわち、液体を容器に滴下したことを検知手段が検知し、当該検知手段での検知結果に基づいて液体を容器に正常に採取したか否かを判断手段が判断する。このように、上流側(例えば動脈に挿入したカテーテル側)において採取対象の液体がたとえ採取可能な状況であったとしても、最終的に当該液体を容器に滴下したときの成否に採取の成否は依存するものであるので、当該液体を容器に滴下したことを検知手段が検知し、当該検知手段での検知結果に基づいて液体を容器に正常に採取したか否かを判断手段が判断すれば、データの欠落を予測して最小限に抑えることができる。
また、前者の発明および後者の発明の両方を組み合わせてもよい。すなわち、前者の発明における中断手段は、スケジュールを任意のタイミングで一時的に中断していた。後者の発明における判断手段を組み合わせることで、判断手段で採取対象の液体を容器に正常に採取しなかったと判断した場合に中断手段はスケジュールを一時的に中断する。
同様に、前者の発明における再開手段は、中断手段で中断されたスケジュールを任意のタイミングで再開していた。後者の発明における判断手段を組み合わせることで、判断手段で採取対象の液体を容器に正常に採取しなかったと判断し、次回の採取までに採取が可能でないと判断(例えば、次回の採取までの時間に関する閾値を設定し、閾値未満であれば次回の採取までの時間に余裕がなく採取が可能でないと判断)した場合に、再開手段はスケジュールを再開する。
前者の発明および後者の発明の両方を組み合わせた場合においても、上述した中断手段で中断している間に採取タイミングが来ても液体の採取を行わずに、その後で再開した時に採取をやり直すリスタート手段を備えるのが好ましい。前者の発明および後者の発明の両方を組み合わせた場合には、判断手段で採取対象の液体を容器に正常に採取しなかったと判断し、次回の採取までに採取のやり直しが可能であると判断した場合に、リスタート手段は採取をやり直す。前者の発明と同様に、リスタート手段を備えることにより、実験の手間を無駄にすることなく有効なデータを得ることができる。また、前者の発明および後者の発明の両方を組み合わせた場合においても、上述した再開手段および上述したリスタート手段の両方を備えてもよい。
また、前者の発明や後者の発明でリスタート手段を備えた場合において、リスタート手段による採取をやり直すか否かを設定する設定手段を備えてもよい。やり直しを行う必要がない場合にはやり直しを行わないように設定手段により切り替えられるようにしてもよい。
また、前者の発明や後者の発明において、液体を採取した時刻をリストとして出力する出力手段を備えてもよい。例えば、時系列のグラフを作成するときに有効である。特に、リスタート手段を備えたときにおいて採取のやり直しを行った場合には、予め作成されたスケジュールと異なるタイミングで採取を行っているので、液体を採取した時刻をリストとして出力することにより、元のスケジュールと異なる時刻で採取をやり直していても実際の正しい時刻でデータをグラフにプロットすることができる。
この発明に係る液体採取装置(前者の発明)によれば、採取が一時停止する恐れがある場合には、スケジュールを任意のタイミングで積極的に中断手段が一時的に中断すれば、データの欠落を最小限に抑えることができる。
また、この発明に係る液体採取装置(後者の発明)によれば、採取対象の液体を容器に滴下したことを検知手段が検知し、当該検知手段での検知結果に基づいて液体を容器に正常に採取したか否かを判断手段が判断すれば、データの欠落を最小限に抑えることができる。
各実施例に係る採血装置の概略斜視図である。 各実施例に係る採血装置の測定部および操作部のブロック図である。 測定部の撮像部におけるスキャナの概略斜視図である。 各実施例に係る円板の概略平面図である。 各実施例に係る操作部のブロック図である。 (a)、(b)は検知部の各実施態様の一例である。 実施例1に係る一連の処理の流れを示したフローチャートである。 実施例1に係る操作部の出力モニタにおける各々のボタンの一表示態様である。 実施例2に係る一連の処理の流れを示したフローチャートである。 採血装置による実験結果の例である。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1は、各実施例に係る採血装置の概略斜視図であり、図2は、各実施例に係る採血装置の測定部および操作部のブロック図であり、図3は、測定部の撮像部におけるスキャナの概略斜視図である。後述する実施例2も含めて、本実施例1では、採取対象の液体として血液を例に採って説明するとともに、液体採取装置として採血装置を例に採って説明する。
図1に示すように、後述する実施例2も含めて、本実施例1に係る採血装置10は、採取対象の血液を時系列に分離して採取する。その他に、採血装置10は、採取された血液中に含まれている放射線(例えばβ線やγ線など)を測定する測定部30を備えている。
採血装置10は、2枚のPDMS樹脂(Polydimethylsiloxane)からなるPDMS基板11,12を上下に重ねて構成された微小流体素子(液体分割デバイス)40を備えている。PDMS基板11,12に対して所定の寸法で溝加工を施しており、その溝加工の溝によって主流路13および側路41,42,43をそれぞれ形成している。ここで、採血装置10の素材はPDMSに限定されず、アクリル、ポリカーボネート、COP(シクロオレフィンポリマー)など樹脂光学的に透明なものであれば良い。
主流路13の血液入口側にはカテーテル14を配設しており、主流路13とカテーテル14とを、コネクタ15を介して接続している。血液はカテーテル14から主流路13に連続的に送り込まれ、流入量はバルブ(図示省略)で制御される。主流路13の血液出口側には血液用配管16を配設しており、主流路13と血液用配管16とを、コネクタ17を介して接続している。
主流路13を挟んで光源21およびフォトダイオード22を配設している。主流路13を流れる血液あるいは後述するヘパリン溶液に光源21から光を照射し、血液による遮光をフォトダイオード22が検知することで、その血液あるいはヘパリン溶液を光学的に監視(モニタ)しながら後述する血液あるいはヘパリン溶液の長さ情報を測定する。ここでは光学測定手段として光源21およびフォトダイオード22を例に採って説明したが、採取対象の液体を光学的に監視しながら液体の間隔を測定する手段であれば、光源21およびフォトダイオード22に限定されない。例えば、CCDカメラによって採取対象の液体の体積情報を取得してもよい。また、光源21およびフォトダイオード22は、図1に示すように主流路13を挟んで互いに対向配置される構成で、血液による遮光で検知する、いわゆる「透過型センサ」であったが、光源に対してフォトダイオードに代表される光検出手段を同じ側に配設し、血液による反射光で検知する、いわゆる「反射型センサ」であってもよい。
一方、上述した血液用配管16の下流側にはノズル23を接続している。ノズル23としては、注射針やガラス管など毛細管を使用する。ここで、液体を吐出する吐出部としてノズル23を用いているが、ディスペンサを使用してもよい。このノズル23から滴下した血液を受け取って収容する円板(「CDウェル」とも呼ばれる)24を配設している。円板24の中央側には、滴下された血液を受け取る複数の開口部からなる流路入口25(図4も参照)を放射状に配設している。円板24に対しても、上述したPDMS基板11,12と同様に、溝加工を施しており、その溝加工の溝によってU字型の溝からなる複数本のU字流路26(図4も参照)を放射状に形成している。各々のU字流路26は、上述した流路入口25の外側一端に一対一でそれぞれ接続されており、各々のU字流路26は、円板24の径方向に延びて形成されている。このように、ノズル23を介在させることで、主流路13に対して血液が流通可能に円板24が形成されることになる。ノズル23は、この発明における滴下手段に相当し、円板24は、この発明における容器に相当する。
一方、測定部30は、読取部31を備えている。この読取部31には、露光後のイメージングプレートIPを挿入するためのカバー部を設けており、イメージングプレートIPから励起された光を読み取ることで血液中に含まれているβ線を検出する。具体的には、図1(b)に示すように、読取部31は、レーザ光源32とフォトマルチプライヤチューブ(光電子増倍管)33とを備えており、レーザ光源32からイメージングプレートIPにレーザを照射して、イメージングプレートIPへのレーザ照射によって励起された光をフォトマルチプライヤチューブ33が電子に変換して増倍させることで、β線を2次元的に同時に検出する。
その他に、採血装置10は、採血の操作に関するコマンドを操作者が入力する操作部50(図2および図4を参照)および血液を円板24に滴下したことを検知する検知部60(図6を参照)を備えている。検知部60は、この発明における検知手段に相当する。操作部50および検知部60の具体的な構成については、図5以降で後述する。
続いて、測定部30および操作部50のブロック図について説明する。図2に示すように測定部30は、上述した読取部31の他に、撮像部34を備えている。操作部50については、通常のパーソナルコンピュータで構成してもよい。
図3に示すように、撮像部34は円板24を撮像する。本実施例1では、撮像部34としてフラットヘッドスキャナを採用する。円板24の直径分の長さを少なくとも有する線状の光源34aと円板24を挟んで光源34aに対して対向配置された線状のフォトダイオードアレイ(すなわちラインセンサ)34bでフラットヘッドスキャナを構成する。フラットヘッドスキャナで円板24上を走査(スキャン)することで円板24を撮像して、円板24の画像を取得する。
図1の説明に戻り、上述したように、微小流体素子40は、血液を送り込む主流路13と、血液凝固の発生を防ぐための抗凝固剤の一種であるヘパリン溶液を送り込む側路41と、空気あるいはガスを送り込む側路42と、血液あるいはヘパリン溶液を排出する側路43とを備えている。
側路41の溶液入口側には洗浄液用配管44を配設しており、側路41と洗浄液用配管44とを、コネクタ45を介して接続している。必要に応じて主流路13にヘパリン溶液を洗浄液用配管44から側路41を介して流し込むことで流路を洗浄する。ヘパリン溶液の流入量はバルブで制御される。抗凝固剤はヘパリン溶液に限定されない。
側路42の気体入口側には気泡用配管46を配設しており、側路42と気泡用配管46とを、コネクタ47を介して接続している。圧力発生器(図示省略)で制御された空気あるいはガスの流入時間をバルブで調整して、側路42を通して主流路13に送り込む。この気泡によって血液の長さ情報に基づく血液の取り出しと微小流体素子40の流路に残留する廃液(血液、ヘパリン溶液あるいはこれらの混合液)の排出を行う。ここで、送り込まれるガスについては限定されず、ヘリウムやネオンやアルゴンなどの希ガス、あるいは窒素ガスに例示されるように、血液やヘパリン溶液と反応しないガスであれば良い。
気泡用配管46は、側路14を通って主流路13に気体(例えば空気やガスなど)を送り込み、指定された所定の間隔でその気体を気泡として挿入することで、採取対象の血液を時系列的に分離して円板24に送り出す。つまり、気泡は、セパレータとしての機能を果たす。なお、セパレータとして気体を使用したが、気体に限定されずに、採取対象の液体(各実施例では血液)に対して混合する可能性が少ない、あるいは可能性がなければ、採取対象の液体とは別の液体をセパレータとして使用してもよい。各実施例のように採取対象の液体が血液の場合には、ミネラルオイルやフッ素系のオイルなどに代表されるように血液と相互に混ざり合わない液体をセパレータとして使用してもよい。但し、液体をセパレータとして使用する場合には、血液と接触するのでセパレータとして使用できるが、円板24に送り出して採取する点では望ましくない。
側路43の廃液出口側には廃液用配管48を配設しており、側路43と廃液用配管48とを、コネクタ49を介して接続している。バルブで排出量を調整して採血されるべき血液以外の血液や、流路洗浄後のヘパリン溶液や、これらの混合液を廃液として排出する。
また、主流路13のコネクタ15よりも下流にバルブを配設し、主流路13のコネクタ17、光源21およびフォトダイオード22よりも上流にバルブを配設している。側路41のコネクタ45よりも下流にバルブを配設し、側路42のコネクタ47よりも下流にバルブを配設している。また、側路43のコネクタ49よりも上流にバルブを配設している。
次に、円板24の具体的な構成について、図1も含めて図4を参照して説明する。図4は、各実施例に係る円板の概略平面図である。円板24のU字流路26は、図4に示すように、上述の流路入口25と空気穴27とをつないで形成されている。血液の導入口である流路入口25を血液の上流部、空気穴27を下流部としたときに、上流部から下流部へは、U字流路26は、円板24の径方向に内側から外側に向かって延びて、折り返して円板24の径方向に外側から内側に向かって延びて形成されたU字型となっている。かかるU字流路26を複数に備えている。
図1に示すように、円板24の中央に円板24を回転させるモータ28を備えている。モータ28の回転軸29を円板24に連結させることで、モータ28による円板24の遠心力を利用して、血液を遠心分離させて血漿および血球に分離する血漿分離を行う。
後述する実施例2も含めて、本実施例1では、円板24はアクリル板で形成されている。円板24の素材はアクリルに限定されず、上述のPDMS、その他、ポリカーボネート、COPなど樹脂光学的に透明なものであれば良い。
次に、操作部50および検知部60の具体的な構成について、図5および図6を参照して説明する。図5は、各実施例に係る操作部のブロック図であり、図6(a)、図6(b)は、検知部の各実施態様の一例である。
図5に示すように、操作部50は、第1読み込み部51と第2読み込み部52とメモリ部53とコントローラ54と入力部55と出力モニタ56とを備えている。コントローラ54は、この発明における採取手段に相当し、出力モニタ56は、この発明における出力手段に相当する。また、コントローラ54は、この発明における中断手段にも相当し、この発明における再開手段にも相当し、この発明におけるリスタート手段にも相当し、この発明における判断手段にも相当する。
第1読み込み部51および第2読み込み部52は、例えばI/O(Input/Output)デバイスなどの読み込みデバイスなどで構成されている。第1読み込み部51は、読取部31(図1や図2を参照)を介してイメージングプレートIP(図1を参照)で取得されたIP画像を読み込む。第2読み込み部52は、撮像部34で取得されたスキャナ画像を読み込む。
メモリ部53は、ROM(Read-only Memory)やRAM(Random Access Memory)などに代表される記憶媒体で構成されている。本実施例1では、図7に示す一連の処理をコンピュータ(本実施例1ではコントローラ54)に実行させるためのスケジュールを含んだスケジュールプログラム53Aと、血液を採取した時刻をリストとして記憶するリストメモリ部53Bとを備えている。スケジュールプログラム53AはROMで構成され、リストメモリ部53BはRAMで構成されている。
コントローラ54は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。各種の画像処理を行うためのプログラムや、放射能濃度を算出するプログラムや、図5に示すスケジュールプログラム53Aに記憶されたスケジュールにしたがってコントローラ54が実行することで、そのプログラムに応じた画像処理や放射能濃度の算出や、スケジュールにしたがった図7に示す一連の処理を行う。
入力部55は、マウスやキーボードやジョイスティックやトラックボールやタッチパネルなどに代表されるポインティングデバイスなどで構成されている。本実施例1では、入力部55は、出力モニタ56に出力表示された採取ボタン56A(図8を参照)や中断ボタン56B(図8を参照)や再開ボタン56C(図8を参照)をクリックする機能を有している。
出力モニタ56は、第1読み込み部51で読み込まれたIP画像や第2読み込み部で読み込まれたスキャナ画像を出力表示する表示画面(図示省略)や、IP画像およびスキャナ画像を重ねあわせて重畳表示する表示画面(図示省略)などを備えている。その他に、上述した採取ボタン56A(図8を参照)や中断ボタン56B(図8を参照)や再開ボタン56C(図8を参照)などを備えているが、これらのボタンについては図8で後述する。
また、図6に示すように、検知部60は、図1に示す光源21や図3に示す光源34aと同様の構成の光源61と、光センサ62とを備えている。光センサ62については、図1に示すフォトダイオード22や図3に示すフォトダイオードアレイ34bと同様の構成のフォトダイオードなどで構成すればよい。具体的には、図6(a)に示すように円板24の滴下口を示す流路入口25を挟んで互いに対向するように光源61および光センサ62を配置する。ノズル23から円板24に血液が正常に滴下された場合には、滴下された血液に向けて光源61から光を照射して、血液による遮光を光センサ62が検知することにより、血液を円板24に滴下したことを検知する。図6(a)は「透過型センサ」であったが、図6(b)に示すように光源61および光センサ62を同じ側(例えば流路入口25の直下)に配置して、血液による反射光で検知する「反射型センサ」であってもよい。
次に、本実施例1に係る一連の処理について、図7および図8を参照して説明する。図7は、実施例1に係る一連の処理の流れを示したフローチャートであり、図8は、実施例1に係る操作部の出力モニタにおける各々のボタンの一表示態様である。
本実施例1では、図8に示すように、出力モニタ56は、血液の採取(採血)を開始する採取ボタン56Aと、スケジュールを任意のタイミングで一時的に中断(一時停止)する中断ボタン56Bと、一時停止を解除して任意のタイミングで採血を再開する再開ボタン56Cとを備えている。操作者は、入力部55(図5を参照)のマウスによりポインタを各々のボタンに合わせてクリックすることにより、クリックされたボタンに関するコマンドをコントローラ54(図5を参照)に送り込む。また、入力部55を出力モニタ56のタッチパネルで構成し、出力モニタ56のタッチパネルにおいて各々のボタンを直接に指で触れることにより、指で触れたボタンに関するコマンドをコントローラ54に送り込んでもよい。その他に入力部55を、押下によってコマンドを出力するボタンで構成し、各々のボタンを操作者が押下することにより、押下されたボタンに関するコマンドをコントローラ54に送り込んでもよい。
実験で採血する時間間隔(採血間隔)および回数をスケジュールとして予め作成しておき、そのスケジュールをスケジュールプログラム53A(図5を参照)に書き込んで記憶する。操作者は、出力モニタ56の採取ボタン56Aをクリックすることにより、コントローラ54(図5を参照)は採血を開始し、スケジュールプログラム53Aに記憶されたスケジュールを読み込んで、そのスケジュールにしたがって採血を自動的に行う。具体的には、微小流体素子40(図1を参照)の各流路に設けられたバルブ(図示省略)をコントローラ54が制御することにより採血を自動的に行う。
(ステップS1)採血予定時刻?
スケジュールの採血予定時刻に到達したか否かを判断する。採血予定時刻に到達していなければステップS1をループして、採血予定時刻に到達するまで待機する。
(ステップS2)一時停止中?
ステップS1で採血予定時刻に到達した場合には、その時点で操作者によって出力モニタ56の中断ボタン56Bが既にクリックされている際には、コントローラ54(図5を参照)は、採血を一時的に中断(一時停止)すると判断して、次のステップS3に移行する。一方、操作者によって出力モニタ56の中断ボタン56Bがクリックされていない際には、採血予定時刻で採血するためにステップS4に移行する。つまり、一時停止中にスケジュールの採血予定時刻に到達した場合には、採血を行わずに一時停止状態をそのまま継続する。採血のトラブルが解消したら、操作者は出力モニタ56の再開ボタン56Cをクリックすることにより、コントローラ54は次のステップS3で一時停止を解除して採血を再開する。
(ステップS3)一時停止解除?
ステップS2で一時停止中であるとコントローラ54(図5を参照)によって判断された場合には、採血のトラブルが解消して操作者によって出力モニタ56の再開ボタン56Cがクリックされている際には、コントローラ54は、一時停止を解除して採血を再開すると判断して、ステップS6に移行する。一方、操作者によって出力モニタ56の再開ボタン56Cがクリックされていない際には、再開の目途が立っていないとしてステップS8に移行する。
(ステップS4)採血
ステップS2で一時停止中でないとコントローラ54(図5を参照)によって判断された場合には、採血予定時刻で採血する。
(ステップS5)滴下失敗?
ステップS4の採血において、「課題を解決するための手段」の欄でも述べたように、血液の凝固などによる詰まり、あるいはマウスのトラブル(マウスの動脈に挿入したカテーテル14(図1を参照)の挿入の失敗)などにより、スケジュールの採血予定時刻に採血が失敗する場合がある。また、微小流体素子40(図1を参照)に血液が採取されたとしても、主流路13(図1を参照)やノズル23(図1や図6を参照)における血液の凝固などによる詰まりで滴下が失敗する場合がある。採血が失敗する場合や滴下が失敗する場合のいずれの場合であっても、血液が円板24(図1や図3や図4や図6を参照)に滴下されなくなる。よって、検知部60(図6を参照)で血液を円板24に正常に採取したか否かを判断する。検知部60で滴下失敗であると検知した場合には、検知結果をコントローラ54(図5を参照)に送り込んで、コントローラ54は滴下失敗であると判断して、次のステップS6に移行する。一方、検知部60で滴下が正常に行われたと検知した場合には、検知結果をコントローラ54に送り込んで、コントローラ54は滴下正常であると判断して、ステップS8に移行する。
(ステップS6)やり直し可能?
ステップS5で滴下失敗であるとコントローラ54(図5を参照)によって判断された場合には、次回の採血までに採血が可能か否かを判断して、採血が可能であれば、コントローラ54はやり直し可能であると判断して、次のステップS7に移行する。一方、次回の採血までに採血が可能でないならば、コントローラ54はやり直し可能でないと判断して、ステップS8に移行する。次回の採血までに採血が可能か否かの判断を、例えば次回の採血までの時間に関する閾値を設定して、その閾値に基づいて行えばよい。つまり、閾値未満であれば次回の採血までの時間に余裕がなく採血が可能でないと判断する。一方、閾値以上であれば次回の採血までの時間に余裕があり採血が可能であると判断して、再開直後に一時停止中に行われなかった採血のやり直しを行う。
(ステップS7)採血のやり直し
ステップS6でやり直し可能であるとコントローラ54(図5を参照)によって判断された場合には、採血をやり直す。
(ステップS8)全ての採血終了?
スケジュールで定められた採血回数に達したか否かをコントローラ54(図5を参照)が判断し、採血回数に達した場合には全ての採血が終了したとコントローラ54は判断して、次のステップS9に移行する。一方、採血回数に達していない場合には次の採血を行うためにステップS1に戻って、次回の採血予定時刻に到達したか否かを判断する。
(ステップS9)採血時刻のリストの保存
ステップS8で全ての採血が終了したとコントローラ54(図5を参照)によって判断された場合には、ステップS7で採血のやり直しを行った際には、予め作成されたスケジュールと異なるタイミングで採血を行っているので、採血した時刻をリストとして出力モニタ56に出力すればよい。そのためには、当該リストをリストメモリ部53B(図5を参照)に書き込んで記憶(保存)する。そして、適宜、必要に応じて(特に図10のグラフの作成時に)リストメモリ部53Bから読み出して、実際の正しい時刻でデータをグラフにプロットすればよい。
本実施例1に係る採血装置10によれば、予め作成されたスケジュールを読み込んで、そのスケジュールにしたがって採取対象の液体(各実施例では血液)を採取する採取手段(本実施例1ではコントローラ54)の他に、そのスケジュールを任意のタイミングで一時的に中断(図7のフローチャートではステップS2)する中断手段(本実施例1ではコントローラ54が兼用)を備える。このように、採取(各実施例では採血)が一時停止する恐れがある場合には、スケジュールを任意のタイミングで積極的に中断手段(コントローラ54)が一時的に中断すれば、データの欠落を最小限に抑えることができる。
本実施例1において、上述した中断手段(本実施例1ではコントローラ54)で中断されたスケジュールを任意のタイミングで再開(図7のフローチャートではステップS3)する再開手段(本実施例1ではコントローラ54が兼用)を備えるのが好ましい。再開手段(コントローラ54)を備えることにより、本来の採取時刻付近(すなわち採取することができなかった時刻付近)で液体(各実施例では血液)を採取することができるので、データの欠落を防止することができ、例えば時系列の変化(図10を参照)を正確に知ることができる。また、それまでの採取(各実施例では採血)を有効に活用することができる。特に、データが短時間で急激に変化する時間帯や、採取間隔が長い時間帯で次回の採取(採血)が長時間行われない場合に再開手段(コントローラ54)は有効である。
例えば、何らかの事情(各実施例ではマウスのトラブルなどによる事情)で採取(各実施例では採血)が一時停止していて採取予定時刻(各実施例では採血予定時刻)の直前に操作者が慌てて、(採取をやり直すために)一時停止を解除したのに間に合わず、僅か数秒の遅れで採取(採血)が行われない場合がある。また、1回の採取(採血)が行われなかったのが原因(すなわち1回の採取のデータの欠落が原因)で有効なデータが得られずに実験そのものが無駄となってしまう場合もある。そこで、本実施例1において、上述した中断手段(本実施例1ではコントローラ54)で中断している間に採取タイミング(採血タイミング)が来ても液体の採取(採血)を行わずに、その後で再開した時に採取(採血)をやり直すリスタート手段(本実施例1ではコントローラ54が兼用)を備えるのが好ましい。リスタート手段(コントローラ54)を備えることにより、実験の手間を無駄にすることなく有効なデータを得ることができる。また、本実施例1では、上述した再開手段(本実施例1ではコントローラ54が兼用)および上述したリスタート手段(コントローラ54)の両方を備えている。
また、別の見方をすると、本実施例1に係る採血装置10によれば、分離採取された採取対象の液体(各実施例では血液)を滴下するノズル23と、当該ノズル23から滴下した液体(血液)を収容する容器(各実施例では円板24)とを備えた場合において、検知部60および判断手段(本実施例1ではコントローラ54)をも備える。すなわち、液体(血液)を容器(円板24)に滴下したことを検知部60が検知し、当該検知部60での検知結果に基づいて液体(血液)を容器(円板24)に正常に採取したか否かを判断手段(コントローラ54)が判断する。このように、上流側(例えば動脈に挿入したカテーテル14側)において採取対象の液体(血液)がたとえ採取可能な状況であったとしても、最終的に当該液体(血液)を容器(円板24)に滴下したときの成否に採取の成否は依存するものであるので、当該液体(血液)を容器(円板24)に滴下したことを検知部60が検知し、当該検知部60での検知結果に基づいて液体(血液)を容器(円板24)に正常に採取したか否かを判断手段(コントローラ54)が判断すれば、データの欠落を予測して最小限に抑えることができる。
また、中断手段(本実施例1ではコントローラ54)は、スケジュールを任意のタイミングで一時的に中断していた(図7のフローチャートではステップS2)。本実施例1では、判断手段(本実施例1ではコントローラ54が兼用)を組み合わせることで、判断手段(コントローラ54)で採取対象の液体(各実施例では血液)を容器(各実施例では円板24)に正常に採取しなかったと判断した場合に中断手段(コントローラ54)はスケジュールを一時的に中断する(図7のフローチャートではステップS5)。
同様に、再開手段(本実施例1ではコントローラ54)は、中断手段(本実施例1ではコントローラ54が兼用)で中断されたスケジュールを任意のタイミングで再開していた(図7のフローチャートではステップS3)。本実施例1では、判断手段(本実施例1ではコントローラ54が兼用)を組み合わせることで、判断手段(コントローラ54)で採取対象の液体(各実施例では血液)を容器(各実施例では円板24)に正常に採取しなかったと判断し、次回の採取(各実施例では採血)までに採取(採血)が可能でないと判断(例えば、次回の採取までの時間に関する閾値を設定し、閾値未満であれば次回の採取までの時間に余裕がなく採取が可能でないと判断)した場合に、再開手段(コントローラ54)はスケジュールを再開する図7のフローチャートではステップS7をスキップしてステップS1に戻った後のステップS4)。
また、本実施例1では、検知部60および判断手段(本実施例1ではコントローラ54)を備えた場合において、リスタート手段(本実施例1ではコントローラ54が兼用)は、上述した中断手段(本実施例1ではコントローラ54が兼用)で中断している間に採取タイミング(採血タイミング)が来ても液体の採取(各実施例では採血)を行わずに、その後で再開した時に採取をやり直している。すなわち、判断手段(コントローラ54)で採取対象の液体(各実施例では血液)を容器(各実施例では円板24)に正常に採取しなかったと判断し、次回の採取(採血)までに採取(採血)のやり直しが可能であると判断した場合に、リスタート手段(コントローラ54)は採取(採血)をやり直す。
本実施例1において、液体(各実施例では血液)を採取した時刻をリストとして出力する出力手段(各実施例では出力モニタ56)を備えている。例えば、時系列のグラフ(図10を参照)を作成するときに有効である。特に、リスタート手段(本実施例1ではコントローラ54)を備えたときにおいて採取(各実施例では採血)のやり直しを行った場合には、予め作成されたスケジュールと異なるタイミングで採取を行っているので、液体(各実施例では血液)を採取した時刻をリストとして出力することにより、元のスケジュールと異なる時刻で採取(採血)をやり直していても実際の正しい時刻でデータをグラフにプロットすることができる。
次に、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。
図9は、実施例2に係る実施例2に係る一連の処理の流れを示したフローチャートである。上述した実施例1と共通する箇所については、同じ符号を付して、その説明を省略するとともに、図示を省略する。
本実施例2に係る採血装置10も、図1に示すように、上述した実施例1に係る採血装置10と同じ構成である。実施例1と相違する点は、図5に示すコントローラ54が、実施例1では採取手段,中断手段,再開手段,リスタート手段および判断手段を兼用していたのに対して、本実施例2では採取手段および中断手段のみ兼用している点である。よって、本実施例2では、図5に示すスケジュールプログラム53Aに記憶されたスケジュールにしたがってコントローラ54が実行することで、スケジュールにしたがった図9に示す一連の処理を行う。
次に、本実施例2に係る一連の処理について、図9を参照して説明する。図9中のステップにおいて、上述した実施例1と共通するステップについては、図7中のステップと同じ符号を付して、その説明を省略する。
(ステップS1)採血予定時刻?
上述した実施例1のステップS1と同じである。
(ステップS2)一時停止中?
上述した実施例1のステップS2と同じである。ただし、採血を一時的に中断(一時停止)すると判断した場合には、ステップS4(採血)をスキップして、ステップS8に移行する。一方、採血を一時的に中断(一時停止)しない場合には、次のステップS4に移行する。
(ステップS4)採血
上述した実施例1のステップS4と同じである。ただし、採血予定時刻で採血した後は、上述した実施例1のステップS5(滴下失敗?)の判断やステップS6(やり直し可能?)の判断やステップS7(採血のやり直し)を行わずに、次のステップS8に移行する。
(ステップS8)全ての採血終了?
上述した実施例1のステップS8と同じである。なお、本実施例2ではステップS7(採血のやり直し)を行わないので、予め作成されたスケジュールと同じタイミングで採血を行っているので、採血した時刻をリストとして出力モニタ56(図5や図8を参照)に出力するステップS9(採血時刻のリストの保存)を行わない。
本実施例2に係る採血装置10の作用・効果については、上述した実施例1と同じであるので、その説明を省略する。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、採取対象の液体として血液を例に採って説明したが、採取対象の液体であれば、血液に限定されずに、血液以外の生理液(例えばリンパ液やタンパクが含まれた液など)や、蛍光剤が含まれた液体や、分析装置に用いられる混合液などであってもよい。また、採取対象の液体は、遠心分離の対象となる液体でなくともよい。
(2)上述した各実施例では、容器は遠心分離を行う円板であったが、採取対象の液体が、遠心分離の対象となる液体でない場合には、液体を収容する容器であれば、円板に限定されない。方形の板や多角形の板などであってもよい。
(3)上述した各実施例では、図1に示す微小流体素子40を用いて採取対象の液体(各実施例では血液)を一旦採取して、分離採取された液体(血液)を容器(各実施例では円板24)に滴下したが、当該液体を時系列に分離して採取する液体採取装置であれば、液体を一旦採取する構造については特に限定されない。例えばピンチバルブを有したチューブを用いて採取対象の液体を一旦採取して、チューブの滴下口から液体を容器に滴下してもよい。この場合には、チューブはこの発明における滴下手段も兼用している。
(4)上述した各実施例では、予め作成されたスケジュールを読み込んで、そのスケジュールにしたがって採取対象の液体(各実施例では血液)を採取したが、当該液体を滴下する滴下手段(各実施例ではノズル23)と、当該滴下手段(ノズル23)から滴下した液体を収容する容器(各実施例では円板24)と、液体を容器(円板24)に滴下したことを検知する検知手段(実施例1では検知部60)と、当該検知手段(検知部60)での検知結果に基づいて液体を容器(円板24)に正常に採取したか否かを判断する判断手段(実施例1ではコントローラ54)とを備えた場合には、必ずしもスケジュールにしたがって液体を採取する必要はない。
(5)上述した実施例1では、中断手段(各実施例ではコントローラ54),再開手段(実施例1ではコントローラ54が兼用)およびリスタート手段(実施例1ではコントローラ54が兼用)を全て備えたが、上述した実施例2のように中断手段のみ備えてもよい。すなわち、必ずしも再開手段およびリスタート手段を備える必要はない。
(6)上述した実施例1では、検知手段(実施例1では検知部60)および判断手段(実施例1ではコントローラ54)を備え、採取対象の液体(各実施例では血液)を容器(各実施例では円板24)に正常に採取したか否かを判断手段(コントローラ54)が判断したが、必ずしも検知手段を備える必要はなく、必ずしも判断手段によって自動的に判断する必要はない。液体を容器に正常に採取したか否かを操作者が目視で判断してもよい。
(7)上述した実施例1では、リスタート手段(実施例1ではコントローラ54)を備えたが、リスタート手段による採取をやり直すか否かを設定する設定手段を備えてもよい。やり直しを行う必要がない場合にはやり直しを行わないように設定手段により切り替えられるようにしてもよい。この場合においても、設定手段として図5に示すコントローラ54を用いればよい。
(8)上述した実施例1では、液体(各実施例では血液)を採取した時刻をリストとして出力する出力手段として図5や図8に示す出力モニタ56を用いて、リストを出力モニタ56に出力表示したが、必ずしも出力手段は出力モニタ56のような表示手段(モニタ)に限定されない。例えば、出力手段として印刷手段(プリンター)を用いて、リストを印刷手段(プリンター)に出力印刷してもよい。
(9)上述した実施例1では、図5に示すコントローラ54が、採取手段,中断手段,再開手段,リスタート手段および判断手段を兼用していたが、各々の手段毎に対応させてコントローラをそれぞれ分けて構成してもよい。
(10)上述した各実施例では、図5に示す出力モニタ56は、IP画像やスキャナ画像などの画像を出力表示し、操作者がクリックするボタンを出力表示したが、画像表示用のモニタと操作用のモニタとに分けてもよい。同様に、図2や図5に示す操作部50は、採取の操作を行う他に、各種の画像処理や放射能濃度の算出を行ったが、採取の操作のみを行って、他の処理や演算(各種の画像処理や放射能濃度の算出)については別のパーソナルコンピュータが行うように構成してもよい。
10 … 採血装置
23 … ノズル
24 … 円板
54 … コントローラ
56 … 出力モニタ
60 … 検知部

Claims (9)

  1. 採取対象の液体を時系列に分離して採取する液体採取装置であって、
    予め作成されたスケジュールを読み込んで、そのスケジュールにしたがって前記液体を採取する採取手段と、
    そのスケジュールを任意のタイミングで一時的に中断する中断手段と
    を備えることを特徴とする液体採取装置。
  2. 請求項1に記載の液体採取装置において、
    前記中断手段で中断されたスケジュールを任意のタイミングで再開する再開手段を備えることを特徴とする液体採取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体採取装置において、
    前記中断手段で中断している間に採取タイミングが来ても前記液体の採取を行わずに、その後で再開した時に採取をやり直すリスタート手段を備えることを特徴とする液体採取装置。
  4. 採取対象の液体を時系列に分離して採取する液体採取装置であって、
    分離採取された前記液体を滴下する滴下手段と、
    当該滴下手段から滴下した液体を収容する容器と、
    前記液体を前記容器に滴下したことを検知する検知手段と、
    当該検知手段での検知結果に基づいて前記液体を前記容器に正常に採取したか否かを判断する判断手段と
    を備えることを特徴とする液体採取装置。
  5. 請求項4に記載の液体採取装置において、
    予め作成されたスケジュールを読み込んで、そのスケジュールにしたがって前記液体を採取する採取手段と、
    そのスケジュールを一時的に中断する中断手段と
    を備え、
    前記判断手段で前記液体を前記容器に正常に採取しなかったと判断した場合に前記中断手段は前記スケジュールを一時的に中断することを特徴とする液体採取装置。
  6. 請求項5に記載の液体採取装置において、
    前記中断手段で中断されたスケジュールを再開する再開手段を備え、
    前記判断手段で前記液体を前記容器に正常に採取しなかったと判断し、次回の採取までに採取が可能でないと判断した場合に、前記再開手段は前記スケジュールを再開することを特徴とする液体採取装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の液体採取装置において、
    前記中断手段で中断している間に採取タイミングが来ても前記液体の採取を行わずに、その後で再開した時に採取をやり直すリスタート手段を備え、
    前記判断手段で前記液体を前記容器に正常に採取しなかったと判断し、次回の採取までに採取のやり直しが可能であると判断した場合に、前記リスタート手段は採取をやり直すことを特徴とする液体採取装置。
  8. 請求項3または請求項7に記載の液体採取装置において、
    前記リスタート手段による採取をやり直すか否かを設定する設定手段を備えることを特徴とする液体採取装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の液体採取装置において、
    前記液体を採取した時刻をリストとして出力する出力手段を備えることを特徴とする液体採取装置。
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