JP6098261B2 - 信号処理装置、脈波測定装置および信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置、脈波測定装置および信号処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、生体の脈波を測定する装置に関する。
ノイズ成分を除去するための演算処理を行う脈波測定装置が開発されている。例えば、特許文献1は、発光部と受光部とを複数設けて測定した複数の脈波信号を演算処理し、ノイズ成分を除去する方法が記載されている。
特開2005−323906号公報
しかし、特許文献1に開示された技術は、第1受光部で脈波を含む成分を測定し、第2受光部で“生体情報を含まない”とされる成分を測定する。そしてこの技術は、両者を正規化した後に第1受光部で得た測定結果から第2受光部で得た測定結果を減算している。しかし、第2受光部が第1受光部における脈波以外の成分を測定するには、第2受光部を第1受光部の近傍に設置する必要があるため、第2受光部で測定される成分を、完全に“生体情報を含まない”ものとすることは困難である。そして、第2受光部に脈波が含まれる場合に減算処理によって脈波が消滅してしまう場合がある。さらに、任意の周波数で正規化する処理を行う際に、脈波が現れている周波数を選択してしまうと、この脈波が消滅する場合がある。
本発明は、脈波を含む複数の信号からノイズを除去する技術を提供する。
上述した課題を解決するため、本発明に係る信号処理装置は、生体の脈波を測定する第1測定部から、当該脈波を示す第1信号を取得する第1取得部と、前記第1測定部と異なる感度で前記生体の脈波を測定する第2測定部から、当該脈波を示す第2信号を取得する第2取得部と、前記第1信号の第1スペクトルと第2信号の第2スペクトルから、前記第1測定部と前記第2測定部との感度の比を推算する推算部と、前記推算部により推算された比を用いて、前記第1スペクトルと前記第2スペクトルに含まれるノイズを相殺するように当該第1スペクトルから当該第2スペクトルを減算する減算部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、脈波を含む複数の信号からノイズを除去することができる。
好ましくは、前記推算部は、予め決められた周波数帯における前記第1スペクトルの積分値と、前記周波数帯における前記第2スペクトルの積分値との比を前記感度の比として推算するとよい。
また、上述の態様において、前記周波数帯は、前記脈波に相当する周波数帯であることが望ましい。
また、上述の態様において、前記周波数帯は、0.5Hz以上3.5Hz以下の範囲であることが望ましい。
これらの構成によれば、脈波を含む複数の信号からノイズを除去することができる。
また、好ましくは、前記推算部は、前記第1スペクトルにおける所定の周波数帯のスペクトル強度と、前記第2スペクトルにおける当該周波数帯のスペクトル強度との比を前記感度の比として推算するとよい。
この構成によれば、予めノイズが発生する周波数帯が分かっている場合に、高精度でノイズを除去することができる。
また、好ましくは、前記推算部は、前記第1スペクトルと前記第2スペクトルのうち、いずれか一方のスペクトルにおける閾値以上のスペクトル強度を示す周波数帯のスペクトル強度と、他方のスペクトルにおける当該周波数帯のスペクトル強度との比を前記感度の比として推算するとよい。
この構成によれば、脈波よりもノイズの方が必ず強く測定される場合に、高精度でノイズを除去することができる。
また、好ましくは、前記推算部は、前記第1スペクトルと前記第2スペクトルのうち、いずれか一方のスペクトルにおいて強い順に選ばれたスペクトル強度を示す周波数帯のスペクトル強度と、他方のスペクトルにおける当該周波数帯のスペクトル強度との比を前記感度の比として推算するとよい。
この構成によれば、ノイズが発生する周波数帯が不明であるが、脈波よりもノイズの方が必ず強く測定される場合に、高精度でノイズを除去することができる。
また、上述の態様において、前記第1測定部と前記第2測定部との感度の比として基準となる基準値を記憶する記憶部と、前記推算部により推算された比と、前記記憶部に記憶された基準値とに基づいて、前記第1スペクトルおよび前記第2スペクトルに決められた割合を超えるノイズが含まれるか否かを判定する判定部とを備え、前記減算部は、前記判定部によって前記第1スペクトルと前記第2スペクトルに前記割合を超えるノイズが含まれないと判定された場合に、減算を行わないことが望ましい。
この構成によれば、不要な演算処理を行わなくて済む。
また、本発明に係る脈波測定装置は、生体の脈波を測定する第1測定部と、前記第1測定部と異なる感度で前記生体の脈波を測定する第2測定部と、上述の信号処理装置とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、脈波を含む複数の信号からノイズを除去して、その脈波を測定することができる。
また、本発明に係る信号処理方法は、第1取得部が、生体の脈波を測定する第1測定部から、当該脈波を示す第1信号を取得する第1取得ステップと、第2取得部が、前記第1測定部と異なる感度で前記生体の脈波を測定する第2測定部から、当該脈波を示す第2信号を取得する第2取得ステップと、推算部が、前記第1信号の第1スペクトルと前記第2信号の前記第2スペクトルから、前記第1測定部と前記第2測定部との感度の比を推算する推算ステップと、減算部が、前記推算ステップにおいて推算された比を用いて、前記第1スペクトルと前記第2のスペクトルに含まれるノイズを相殺するように当該第1スペクトルから当該第2スペクトルを減算する減算ステップとを備える。
この構成によれば、脈波を含む複数の信号からノイズを除去することができる。
脈波測定装置の外観を示す図である。 脈波測定装置の構成を示すブロック図である。 測定部の各構成の配置を示した図である。 制御部の機能的構成を示す図である。 脈波測定装置の動作を示すフロー図である。 脈波測定装置によるノイズ成分の除去の状態を示す図である。
1.実施形態
1−1.全体構成
図1は、脈波測定装置1の外観を示す図である。脈波測定装置1は、リストバンド2によって使用者の手首に固定される腕時計のような構造を有している。脈波測定装置1のおもて面には液晶パネルなどからなる表示面141(後述)が設けられており、脈波測定装置1の側面には使用者が押して操作をするボタンスイッチなどの操作子151(後述)が設けられている。脈波測定装置1のうら面は使用者の手首に接触する。
図2は、脈波測定装置1の構成を示すブロック図である。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有し、CPUがROMや記憶部12に記憶されているコンピュータプログラム(以下、単にプログラムという)を読み出して実行することにより脈波測定装置1の各部を制御する。
記憶部12は、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)などの大容量の記憶手段であり、CPUに読み込まれるプログラムを記憶する。また、記憶部12は、ノイズの割合が、所定の閾値よりも下回る状態(以下、基準状態という)で予め測定された脈波に関する情報である基準情報121を記憶している。基準情報121は、例えば、基準状態で測定した2種類の脈波信号に対し、それぞれパワー積分値を算出して得られたその各積分値の比などである。
表示部14は、液晶などを利用した表示面141を備え、制御部11からの指示に応じてこの表示面141に画像を表示させる。
操作部15は各種の指示をするためのボタンスイッチなどの操作子151を備えており、ユーザによる操作を受け付けてその操作内容に応じた信号を制御部11に供給する。なお、操作子151は、表示面141に重ねられた透明なタッチパネルを含んでいてもよい。
測定部13は、第1測定部131、第2測定部132、増幅部133、およびA/D変換部134を有する。第1測定部131は、生体の脈波を測定してその脈波を示す第1信号を出力する構成である。具体的に第1測定部131は、第1発光部1311と第1受光部1312とを有しており、これらが生体(この場合、手首の皮膚面)側に接触するように配置される。
第2測定部132は、第1測定部131と異なる感度で生体の脈波を測定してその脈波を示す第2信号を出力する構成である。ここで「感度」とは、ノイズ感度であり、脈波成分(脈波による信号の強度)に対するノイズ成分(ノイズによる信号の強度)の割合を表したものである。ここでは、第2測定部132の感度の方が、第1測定部131の感度よりも高くなるように構成されている。
具体的に第2測定部132は、第2発光部1321と第2受光部1322とを有しており、これらが生体側に接触するように配置される。
増幅部133は、第1測定部131および第2測定部132によってそれぞれ出力された信号を増幅するアンプである。A/D変換部134は、増幅部133によって増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
図3は、測定部13の各構成の配置を示した図である。図3(a)に示すように、第1発光部1311、第1受光部1312、第2発光部1321および第2受光部1322はいずれも脈波測定装置1において、使用者の手首の皮膚面側に接触するように配置されている。なお、図3(b)に示すように、第1発光部1311が第2発光部1321を兼ねていてもよい。
第1発光部1311は、図示しない電源から供給された電流によって、その電流に応じた光量の光を生体組織に向けて照射する。第1受光部1312は、第1発光部1311が照射した光のうち、生体組織によって反射した光を受光し、その受光強度に応じた信号を第1信号として出力する。この反射光には、様々なものが含まれ得るが、このうち、血管中のヘモグロビンによって反射した光は、脈波を示すものである。一方、例えば使用者の体の動き(体動)があると反射光は影響され、脈波に無関係なノイズを含む場合がある。
第2発光部1321は、供給された電流に応じた光量の光を生体組織に向けて照射する。第2受光部1322は、第2発光部1321が照射した光のうち、生体組織によって反射した光を受光し、その受光強度に応じた信号を第2信号として出力する。第2測定部132は、第1測定部131と感度が異なるよう、例えば、以下の(1)〜(3)に示すように構成されている。なお、これらの構成は組み合わされていてもよい。
(1)第1発光部1311と第1受光部1312との距離と異なる距離で第2発光部1321と第2受光部1322とを配置する。
(2)第2発光部1321が第1発光部1311と異なる波長の光を照射する。
(3)第1発光部1311または第1受光部1312を生体に押しつける圧力とは異なる圧力で、第2発光部1321または第2受光部1322を生体に押しつける。
例えば、発光部と受光部との距離が異なると、生体への光の浸透深度が変化する。距離が長いほど浸透深度は深くなり、生体に深さ依存のノイズ源がある場合には発光部と受光部との距離の違いによって、第1測定部131および第2測定部132は、異なる感度でそれぞれ脈波を測定する。
また、照射する光の波長によって血管中のヘモグロビンの吸光係数が異なる。特に酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンとでは吸光係数が異なり、波長をいずれかの吸光係数に合うように調整することで動脈血か静脈血のいずれか一方の影響が強い脈波信号が得られる。ノイズ源が動脈あるいは静脈のいずれか一方にある場合、照射光の波長を異ならせることで第1測定部131および第2測定部132は、異なる感度でそれぞれ脈波を測定する。
また、装着面への圧力を変えることにより生体組織が押しつぶされる量や領域は変化する。特に真皮層は毛細血管が多く柔らかい組織であるため低い圧力で押しつぶされる。したがって、真皮層の毛細血管にノイズ源がある場合、真皮層が押しつぶされる大きさの違いに応じて、第1測定部131および第2測定部132は、異なる感度でそれぞれ脈波を測定する。
1−2.制御部の機能的構成
図4は、制御部11の機能的構成を示す図である。第1測定部131により出力された第1信号、および第2測定部132により出力された第2信号は、それぞれ増幅部133を経て増幅され、A/D変換部134によってデジタル信号に変換されてから制御部11に供給される。つまり、制御部11は、生体の脈波を測定する第1測定部131から、その脈波を示す第1信号を取得する第1取得部として機能する。また、制御部11は、第1測定部131と異なる感度で生体の脈波を測定する第2測定部132から、その脈波を示す第2信号を取得する第2取得部として機能する。
また、制御部11は、フレーム分割部111、スペクトル算出部112、感度比推算部113、減算係数算出部114、ノイズ判定部115、減算フィルタ算出部116、スペクトル減算部117、波形算出部118、および波形合成部119として機能する。そして、制御部11は、これらの機能を備えることにより、取得した第1信号および第2信号に含まれるノイズを除去する処理を行う信号処理装置として機能する。
フレーム分割部111は、第1測定部131および第2測定部132によりそれぞれ出力された第1信号および第2信号を、それぞれ所定の時間間隔ごとに分割する。ここで分割された信号をフレームという。なお、ここでフレーム分割部111は、後述するスペクトル算出部112により周波数成分の解析がし易くなるように、分割した各フレームに対して窓関数をかける処理を行う。窓関数としては、例えば以下の式(1)で与えられるハニング窓関数ω(n)が用いられる。
Figure 0006098261
ここで、Nは1フレームあたりのサンプル数であり、nはフレーム内におけるサンプル位置を表す。
スペクトル算出部112は、フレーム分割部111によって分割された各信号を高速フーリエ変換などのアルゴリズムを用いて処理することによりそれぞれスペクトル情報に変換する。このスペクトル情報により、各信号に含まれる周波数成分の強度分布が得られる。
感度比推算部113は、第1信号および第2信号からそれぞれ変換されたスペクトル情報を用いて、予め決められた周波数帯である「対象帯域」について各スペクトルを積分する。そして、感度比推算部113は、積分により得られた各積分値に基づいて、ノイズ感度比NRを推算する。ここで対象帯域とは、脈波測定装置1が想定している脈拍(例えば、40〜200拍/分)に相当する周波数帯の成分であり、具体的には例えば0.67Hzから3.33Hzまでである。なお、対象帯域は、0.5Hz以上3.5Hz以下の範囲であることが望ましい。
ノイズ感度比NRとは、第1測定部131の感度に対する第2測定部132の感度の比を推算した値である。ノイズ感度比NRは、様々な方法によって推算されるが、ここでは積分値を用いた推算方法を用いる。
第1信号のスペクトル(以下、第1スペクトルという)に含まれる対象帯域の積分値をP1、第2信号のスペクトル(以下、第2スペクトルという)に含まれる対象帯域の積分値をP2とすると、ノイズ感度比NRは以下の式(2)で表される。すなわち、感度比推算部113は、式(2)に沿ってノイズ感度比NRを推算する。
Figure 0006098261
すなわち、感度比推算部113は、第1スペクトルおよび第2スペクトルに基づいて、第1測定部131と第2測定部132との感度の比を推算する推算部として機能する。
減算係数算出部114は、感度比推算部113によって推算されたノイズ感度比NRを用いて減算係数αを算出する。減算係数αはノイズ感度比NRの逆数であるため、以下の式(3)で表される。すなわち、減算係数算出部114は、式(3)に沿って減算係数αを算出する。
Figure 0006098261
ノイズ判定部115は、第1スペクトルおよび第2スペクトルに決められた割合を超えるノイズが含まれるか否かを判定する。具体的には、ノイズ判定部115は、記憶部12に記憶された基準情報121を参照し、減算係数算出部114で算出した減算係数αを検査することで上述した割合を超えるノイズが含まれるか否かを判定する。
すなわち、基準情報121を記憶する記憶部12は、第1測定部131と第2測定部132との感度の比として基準となる基準値を記憶する記憶部として機能する。
また、ノイズ判定部115は、推算部(感度比推算部113)により推算された比(ノイズ感度比NR)と、記憶部12に記憶された基準値(基準情報121)とに基づいて、第1スペクトルおよび第2スペクトルに決められた割合を超えるノイズが含まれるか否かを判定する判定部として機能する。
なお、基準情報121には、予め基準状態で測定された第1信号および第2信号の各スペクトルの積分値、またはこれらの積分値の比である脈波係数βが記述されている。ノイズ判定部115は、例えば、減算係数算出部114が算出した減算係数αを脈波係数βで除算し、その値である(α/β)が予め定められた下限値Lを上回り、且つ、予め定められた上限値Hを下回るか否かを判定する。そして、(α/β)が下限値Lを上回り、且つ、上限値Hを下回ると判定した場合に、ノイズ判定部115は、第1スペクトルおよび第2スペクトルに決められた割合を超えるノイズが含まれないと判定する。
減算フィルタ算出部116は、減算係数算出部114により算出された減算係数α、第1スペクトルであるX1(ω)、および第2スペクトルであるX2(ω)によりスペクトル減算のフィルタ係数H(ω)を、次の式(4)に沿って算出する。
Figure 0006098261
スペクトル減算部117は、第1スペクトルおよび第2スペクトルに減算フィルタ算出部116が算出したフィルタ係数を適用することで、各スペクトルの減算を行う。具体的に、X1(ω)から減算係数αをかけたX2(ω)を減算する処理において、減算後のスペクトルをS(ω)とすれば、S(ω)は次の式(5)によって表される。
Figure 0006098261
ここで、x(t)とは、第1測定部131において測定される第1信号である。つまり、減算処理は、第1信号をフィルタH(ω)でフィルタリングすることと同じである。この減算処理の結果、各スペクトルに含まれるノイズが相殺されたスペクトルS(ω)が得られる。すなわち、減算係数算出部114、減算フィルタ算出部116、およびスペクトル減算部117は、推算部(感度比推算部113)により推算された比(ノイズ感度比NR)を用いて、各スペクトルに含まれるノイズを相殺するように各スペクトルのうち一方から他方を減算する減算部として機能する。なお、この場合、減算係数算出部114、減算フィルタ算出部116、およびスペクトル減算部117は、第1スペクトルから第2スペクトルを減算することで、各スペクトルに含まれるノイズを相殺する。また、ここでいう「ノイズを相殺するように減算する」の意味は、各スペクトルに含まれていたノイズが完全に無くなる場合に限らず、それらのノイズが減算の前に比べて低減する場合も含む。
ただし、ノイズ判定部115においてスペクトルに決められた割合を超えるノイズが含まれていないと判定された場合、スペクトル減算部117は上述した減算処理を行わず、上記の各スペクトルのうち、いずれか一方をそのまま出力する。なお、出力する方のスペクトルは、予め決められていてもよいし、例えば、相対的に感度の低い方が選ばれてもよい。
波形算出部118は、スペクトル減算部117の出力を逆フーリエ変換処理することで時間領域の波形を算出する。
波形合成部119は、波形算出部118によって出力される波形を合成して出力する。
1−3.動作
図5は、脈波測定装置1の動作を示すフロー図である。脈波測定装置1の制御部11は、測定部13から第1信号および第2信号を受け取ると、これら各信号をフレームに分割し(ステップS01)、分割した各フレームに対して窓関数をかける処理(窓関数処理)を行う(ステップS02)。そして制御部11は、窓関数処理を施された各フレームに対して高速フーリエ変換などを行ってスペクトルを算出し(ステップS03)、各スペクトルの対象帯域をそれぞれ積分して(ステップS04)、得られた積分値からノイズ感度比NRを推算する(ステップS05)。また制御部11は、推算したノイズ感度比NRに基づき、減算係数αを算出する(ステップS06)。
次に、制御部11は、基準情報121から読み出される脈波係数βと、ステップS06において算出した減算係数αとに基づいて、第1スペクトルおよび第2スペクトルに決められた割合を超えるノイズが含まれるか否かを判定する(ステップS07)。ノイズが含まれると判定した場合(ステップS07;YES)、制御部11は、算出された減算係数αによりスペクトル減算のフィルタ係数を算出し(ステップS08)、算出したフィルタ係数を適用することで、各スペクトルの減算を行う(ステップS09)。そして、制御部11は、減算されたスペクトルを用いて逆フーリエ変換を行って時間信号を算出し(ステップS10)、さらにこの時間信号を重複加算した合成波形を算出する(ステップS11)。一方、ノイズが含まれないと判定した場合(ステップS07;NO)、制御部11は、ステップS01で分離したフレームをそのまま出力する(ステップS12)。
図6は、脈波測定装置1によるノイズ成分の除去の状態を示す図である。図6(a)に示す実線は第1測定部131により出力された第1信号を変換して得られた第1スペクトルであり、破線は第2測定部132により出力された第2信号を変換して得られた第2スペクトルである。脈波測定装置1が、第1測定部131と第2測定部132との感度の比を算出し、その比を用いて減算処理を行うと、図6(b)に示すスペクトルが得られる。これは第1信号および第2信号にそれぞれ含まれていたノイズが除去され、対象帯域が抽出された信号である。
以上、説明した通り、脈波測定装置1は、2つの測定部の感度が異なることを利用して、それぞれが出力する信号に含まれるノイズを除去するので、従来の技術に比べて脈波を高精度に測定することができる。
2.変形例
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
2−1.変形例1
上述した実施形態において、感度比推算部113は、第1スペクトルの積分値と、第2スペクトルの積分値との比を、ノイズ感度比NRとして推算していたが、ノイズ感度比NRの推算方法はこれに限られない。感度比推算部113は、第1スペクトルおよび第2スペクトルのうち、いずれか一方における閾値以上のスペクトル強度を示す周波数帯のスペクトル強度と、他方のスペクトルにおけるその周波数帯のスペクトル強度との比を感度の比として推算してもよい。
例えば、感度比推算部113は、第1スペクトルのうち、決められた閾値以上のスペクトル強度(以下、第1スペクトル強度という)を示す周波数帯を特定し、第2スペクトルにおけるその周波数帯のスペクトル強度(以下、第2スペクトル強度という)を特定する。そして、感度比推算部113は、第1スペクトル強度に対する第2スペクトル強度の比をノイズ感度比NRとして推算してもよい。
脈波よりもノイズの方が必ず強く測定される場合、強いスペクトル強度ほど、脈波でなくノイズである可能性が高い。上述したように感度比推算部113が一方のスペクトルにおいて閾値以上のスペクトル強度を示す周波数帯を特定し、他方におけるその周波数帯のスペクトル強度を特定してこれらスペクトル強度の比を算出することで、真のノイズがどの周波数帯に発生しているか不明な場合であっても、ノイズ感度比NRを高精度で推算することができる。
なお、決められた閾値以上の値を示す第1スペクトル強度が複数ある場合、これらのそれぞれに対応する第2スペクトル強度を特定し、それぞれの組について比を算出して、これら複数の比に基づいてノイズ感度比NRを推算してもよい。例えば、複数の比の相加平均値をノイズ感度比NRとしてもよい。
2−2.変形例2
また、感度比推算部113は、第1スペクトルおよび第2スペクトルのうち、いずれか一方のスペクトルにおいて強い順に選ばれたスペクトル強度を示す周波数帯のスペクトル強度と、他方のスペクトルにおけるその周波数帯のスペクトル強度との比を感度の比として推算してもよい。
例えば、感度比推算部113は、第1スペクトルのうち、強度の強い順に決められた数の第1スペクトル強度を選び、これら第1スペクトル強度を示す周波数帯を特定する。そして、感度比推算部113は、第2スペクトルにおけるその周波数帯のスペクトル強度を第2スペクトル強度として特定する。そして、感度比推算部113は、第1スペクトル強度に対する第2スペクトル強度の比をノイズ感度比NRとして推算してもよい。この構成によっても、ノイズ感度比NRを高精度で推算することができる。
2−3.変形例3
また、感度比推算部113は、第1スペクトルにおける所定の周波数帯のスペクトル強度と、第2スペクトルにおけるその周波数帯のスペクトル強度との比を感度の比として推算してもよい。例えば、感度比推算部113は、第1スペクトルおよび第2スペクトルにおいて、3.6Hzから4.0Hzまでの範囲などのように、上述した対象帯域から外れた帯域(所定の周波数帯)におけるスペクトル強度を、それぞれ特定する。そして、感度比推算部113は、特定したこれらスペクトル強度の比をノイズ感度比NRとして推算してもよい。
この構成によれば、予めノイズが発生する周波数帯が分かっている場合に、ノイズ感度比NRを高精度で推算することができる。
2−4.変形例4
上述した実施形態において、ノイズ判定部115は、基準情報121を参照し、減算係数算出部114で算出した減算係数αを検査することで第1スペクトルおよび第2スペクトルに決められた割合を超えるノイズが含まれるか否かを判定していたが、制御部11は、ノイズ判定部115として機能しなくてもよい。この場合、記憶部12は基準情報121を記憶しなくてもよい。そして、この場合、減算フィルタ算出部116は、減算係数算出部114が算出した減算係数αがいかなる値であっても、スペクトル減算のフィルタ係数を算出し、スペクトル減算部117は、このフィルタ係数を第1スペクトルおよび第2スペクトルに適用することで、各スペクトルの減算を行えばよい。
1…脈波測定装置、11…制御部(信号処理装置)、111…フレーム分割部、112…スペクトル算出部、113…感度比推算部、114…減算係数算出部、115…ノイズ判定部、116…減算フィルタ算出部、117…スペクトル減算部、118…波形算出部、119…波形合成部、12…記憶部、121…基準情報、13…測定部、131…第1測定部、1311…第1発光部、1312…第1受光部、132…第2測定部、1321…第2発光部、1322…第2受光部、133…増幅部、134…A/D変換部、14…表示部、141…表示面、15…操作部、151…操作子、2…リストバンド。

Claims (10)

  1. 生体の脈波を測定する第1測定部から、前記脈波を示す第1信号を取得する第1取得部と、
    前記第1測定部と異なる感度で前記生体の脈波を測定する第2測定部から、前記脈波を示す第2信号を取得する第2取得部と、
    前記第1信号の第1スペクトルと前記第2信号の第2スペクトルから、予め決められた周波数帯における前記第1スペクトルの積分値と、前記周波数帯における前記第2スペクトルの積分値との比を、前記第1測定部と前記第2測定部との感度の比をとして推算する推算部と、
    前記推算部により推算された比を用いて、前記第1スペクトルと前記第2スペクトルに含まれるノイズを相殺するように当該第1スペクトルから当該第2スペクトルを減算する減算部と
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 記周波数帯は、脈拍に相当する周波数帯である
    ことを特徴とする請求項に記載の信号処理装置。
  3. 記周波数帯は、0.5Hz以上3.5Hz以下の範囲である
    ことを特徴とする請求項に記載の信号処理装置。
  4. 生体の脈波を測定する第1測定部から、当該脈波を示す第1信号を取得する第1取得部と、
    前記第1測定部と異なる感度で前記生体の脈波を測定する第2測定部から、当該脈波を示す第2信号を取得する第2取得部と、
    前記第1信号の第1スペクトルと第2信号の第2スペクトルのうち、いずれか一方のスペクトルにおける閾値以上のスペクトル強度を示す周波数帯のスペクトル強度と、他方のスペクトルにおける当該周波数帯のスペクトル強度との比を前記第1測定部と前記第2測定部との感度の比として推算する推算部と、
    前記推算部により推算された比を用いて、前記第1スペクトルと前記第2スペクトルに含まれるノイズを相殺するように当該第1スペクトルから当該第2スペクトルを減算する減算部と、
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  5. 生体の脈波を測定する第1測定部から、当該脈波を示す第1信号を取得する第1取得部と、
    前記第1測定部と異なる感度で前記生体の脈波を測定する第2測定部から、当該脈波を示す第2信号を取得する第2取得部と、
    前記第1信号の第1スペクトルと第2信号の第2スペクトルのうち、いずれか一方のスペクトルにおいて強い順に選ばれたスペクトル強度を示す周波数帯のスペクトル強度と、他方のスペクトルにおける当該周波数帯のスペクトル強度との比を前記第1測定部と前記第2測定部との感度の比として推算する推算部と、
    前記推算部により推算された比を用いて、前記第1スペクトルと前記第2スペクトルに含まれるノイズを相殺するように当該第1スペクトルから当該第2スペクトルを減算する減算部と、
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  6. 記第1測定部と前記第2測定部との感度の比として基準となる基準値を記憶する記憶部と、
    前記推算部により推算された比と、前記記憶部に記憶された基準値とに基づいて、前記第1スペクトルおよび前記第2スペクトルに決められた割合を超えるノイズが含まれるか否かを判定する判定部とを備え、
    前記減算部は、前記判定部によって前記第1スペクトルと前記第2スペクトルに前記割合を超えるノイズが含まれないと判定された場合に、減算を行わない
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の信号処理装置。
  7. 体の脈波を測定する第1測定部と、
    前記第1測定部と異なる感度で前記生体の脈波を測定する第2測定部と、
    請求項1からのいずれか1項に記載の信号処理装置と
    を備えることを特徴とする脈波測定装置。
  8. 1取得部が、生体の脈波を測定する第1測定部から、前記脈波を示す第1信号を取得する第1取得ステップと、
    第2取得部が、前記第1測定部と異なる感度で前記生体の脈波を測定する第2測定部から、前記脈波を示す第2信号を取得する第2取得ステップと、
    推算部が、前記第1信号の第1スペクトルと前記第2信号の第2スペクトルから、予め決められた周波数帯における前記第1スペクトルの積分値と、前記周波数帯における前記第2スペクトルの積分値との比を、前記第1測定部と前記第2測定部との感度の比として推算する推算ステップと、
    減算部が、前記推算ステップにおいて推算された比を用いて、前記第1スペクトルと前記第2のスペクトルに含まれるノイズを相殺するように当該第1スペクトルから当該第2スペクトルを減算する減算ステップと
    を備える信号処理方法。
  9. 第1取得部が、生体の脈波を測定する第1測定部から、前記脈波を示す第1信号を取得する第1取得ステップと、
    第2取得部が、前記第1測定部と異なる感度で前記生体の脈波を測定する第2測定部から、前記脈波を示す第2信号を取得する第2取得ステップと、
    推算部が、前記第1信号の第1スペクトルと第2信号の第2スペクトルのうち、いずれか一方のスペクトルにおける閾値以上のスペクトル強度を示す周波数帯のスペクトル強度と、他方のスペクトルにおける当該周波数帯のスペクトル強度との比を前記第1測定部と前記第2測定部との感度の比として推算する推算ステップと、
    減算部が、前記推算ステップにおいて推算された比を用いて、前記第1スペクトルと前記第2のスペクトルに含まれるノイズを相殺するように当該第1スペクトルから当該第2スペクトルを減算する減算ステップと、
    を備える信号処理方法。
  10. 第1取得部が、生体の脈波を測定する第1測定部から、前記脈波を示す第1信号を取得する第1取得ステップと、
    第2取得部が、前記第1測定部と異なる感度で前記生体の脈波を測定する第2測定部から、前記脈波を示す第2信号を取得する第2取得ステップと、
    推算部が、前記第1信号の第1スペクトルと第2信号の第2スペクトルのうち、いずれか一方のスペクトルにおいて強い順に選ばれたスペクトル強度を示す周波数帯のスペクトル強度と、他方のスペクトルにおける当該周波数帯のスペクトル強度との比を前記第1測定部と前記第2測定部との感度の比として推算する推算ステップと、
    減算部が、前記推算ステップにおいて推算された比を用いて、前記第1スペクトルと前記第2のスペクトルに含まれるノイズを相殺するように当該第1スペクトルから当該第2スペクトルを減算する減算ステップと、
    を備える信号処理方法。
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