JP6097720B2 - 導電性接続体 - Google Patents

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Description

本発明は、接地によるノイズ対策のための導電性接続体に関する。
特許文献1には、モータ−シャフト上に蓄積する電荷を低減するのに特に適した静電荷中和組立体について記載されている。図10は、モータ−シャフトの外周に同心状に配置された特許文献1に記載の静電荷中和組立体を示す図である。図11は、図10に示された静電荷中和組立体のX−X線断面図である。図10及び図11に示すように、静電荷中和組立体102は、複数のフィラメントバンドル104と、導電性のキャリヤーストリップ106とを有し、モーターシャフト100の外周に同心状に配置される。各フィラメントバンドル104の一部はキャリヤーストリップ106内に埋め込まれ、環状のキャリヤーストリップ106の内周からは、複数のフィラメントバンドル104の各先端が突出する。また、図12に示す静電荷中和組立体110は、二つの列のフィラメントバンドル112を有する。各フィラメントバンドル112は、第一および第二の保護外側層114及び116と、導電性中央キャリヤーストリップ118との間で挟持される。
特開2004−281406号公報
特許文献1に記載の静電荷中和組立体102、110等の環状部材をハウジング内に圧入すると、環状部材が変形して外径の精度が悪化する可能性がある。また、径方向の剛性が高い環状部材をハウジングに圧入すると、当該圧入による変形応力のために、環状部材が変形するだけでなく、環状部材又はハウジングが破損する可能性がある。このため、環状部材が圧入されるハウジングの内周に対して、当該環状部材の外径の設定を高精度に行う必要がある。
本発明の目的は、圧入による変形応力に柔軟に対応可能な導電性接続体を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
環状の第1導電性板状部(例えば、後述の実施形態での導電リング271a、272a、273a、274a)と、環状の第2導電板状部(例えば、後述の実施形態での繊維挟持体511)と、該第1導電性板状部と該第2導電板状部との間に挟持され、該第1導電性板状部と該第2導電板状部の内周面から先端部が突出するように配置された導電性繊維(例えば、後述の実施形態での導電性繊維271b)と、を備えた導電性接続体(例えば、後述の実施形態での導電性ブラシ27、271、272、273、274)であって、
前記第2導電板状部は、前記第1導電性板状部と該第2導電板状部との間に前記導電性繊維を配置した状態で、前記第1導電性板状部に対し圧入により固定され、
前記第1導電性板状部には、側面に凹溝(例えば、後述の実施形態での凹溝431、433a)が形成され、前記第1導電性板状部に対する該第2導電板状部の圧入方向に直交する方向の厚みが他の部位よりも薄肉となる薄肉部(例えば、後述の実施形態での薄肉部441)が設けられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記第1導電性板状部の外周部には、前記圧入方向において前記凹溝が形成されていない位置に応力緩和部(例えば、後述の実施形態での切り欠き452)が設けられる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、
前記第1導電性板状部は、前記薄肉部を含むハブ(例えば、後述の実施形態でのハブ473)と、前記凹溝の外周側に位置するリム(例えば、後述の実施形態でのリム483)と、該ハブと該リムとを接続する複数のスポーク(例えば、後述の実施形態でのスポーク493)と、を有し、
前記複数のスポークはそれぞれ、径方向に対し傾斜するように配置される。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、
隣り合う前記スポーク間には貫通孔(例えば、後述の実施形態での貫通孔463)が設けられる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、
前記第1導電性板状部は、前記第2導電板状部との間に導電性繊維を挟むように前記第2導電板状部と対向する支持部(例えば、後述の実施形態での支持部421、424)を有し
前記支持部は、前記導電性繊維と当接する面の一部に凹部(例えば、後述の実施形態での凹部614)を有する。
請求項1の発明によれば、第1導電性板状部に対する第2導電性板状部の圧入時には、圧入による変形応力が第1導電性板状部に加わる。第1導電性板状部には主に第2導電性板状部から径方向外側へ変形応力が発生するが、第1導電性板状部には側面に凹溝が形成され、凹溝によって薄肉部が形成されているため、薄肉部が径方向に撓むことで変形応力が吸収される。このため、当該変形応力による導電性接続体の外径の変化を防止でき、導電性接続体の設計時における外径の設定が容易になる。
請求項2の発明によれば、第2導電板状部の圧入時に発生した変形応力は応力緩和部で緩和されるため、第1導電板状部の外径の変化を防止できると共に、変形応力の反力による第1導電板状部の内径の変化も防止できる。その結果、導電性接続体の設計時における外径及び内径の設定が容易になる。
請求項3の発明によれば、第2導電板状部の圧入時にはハブが径方向に撓むことで変形応力が吸収される。また、スポークは径方向に対して傾斜しているため、導電性接続体をケース等に圧入する際に第1導電板状部の外周側から受ける圧入応力がスポークによりさらに緩和され、当該圧入応力による第1導電板状部の内外径の変化を防止できる。このように、変形応力による導電性接続体の外径及び内径の変化を防止できる。その結果、導電性接続体の設計時に外径及び内径の設定が容易になる。
請求項4の発明によれば、導電性接続体の軽量化を実現できる。
請求項5の発明によれば、導電性繊維の基端が支持部の凹部に屈曲した状態で導電性繊維が挟持されるため、導電性繊維の抜けを防止できる。
本発明の導電性接続体を搭載可能なハイブリッド車両の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す車両が備える後輪駆動装置のスケルトン図である。 ドライブシャフトが挿入された図2に示す後輪駆動装置の右側端部を拡大した軸方向断面図である。 軸方向から見た第1実施例の導電性ブラシの正面図である。 第1実施例の導電性ブラシの図4に示すA−A線断面図である。 第2実施例の導電性ブラシの図4に示すA−A線断面図である。 軸方向から見た第3実施例の導電性ブラシの正面図である。 第3実施例の導電性ブラシの図7に示すB−B線断面図である。 第4実施例の導電性ブラシの図7に示すB−B線断面図である。 モータ−シャフトの外周に同心状に配置された特許文献1に記載の静電荷中和組立体を示す図である。 図10に示された静電荷中和組立体のA−A線断面図である。 図10とは別の形態の静電荷中和組立体の拡大断面図である。
以下、本発明の導電性接続体を図面に基づいて説明する。
先ず、本発明の導電性接続体を搭載可能な車両として、ハイブリッド車両を例に説明する。
図1に示す車両3は、内燃機関4と電動機5が直列に接続された駆動装置6(以下、前輪駆動装置と呼ぶ。)を車両前部に有するハイブリッド車両であり、この前輪駆動装置6の動力がトランスミッション7を介して前輪Wfに伝達される一方で、この前輪駆動装置6と別に、車両後部のフロアパネル(不図示)よりも下方に設けられた駆動装置1(以下、後輪駆動装置と呼ぶ。)の動力が後輪Wr(RWr、LWr)に伝達されるようになっている。後輪駆動装置1は、駆動用の第1及び第2電動機2A、2Bと、第1及び第2電動機2A、2Bの駆動回転を減速する第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bと、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bの出力に伴って回転する出力軸10A、10Bとを備える。第1電動機2Aの動力は、第1遊星歯車式減速機12A及び出力軸10Aを介して、左後輪LWrに伝達される。また、第2電動機2Bの動力は、第2遊星歯車式減速機12B及び出力軸10Bを介して、右後輪RWrに伝達される。前輪駆動装置6の電動機5と後輪駆動装置1の第1及び第2電動機2A、2Bは、バッテリ9に接続され、バッテリ9からの電力供給と、バッテリ9へのエネルギー回生が可能となっている。
図2は、図1に示す車両3が備える後輪駆動装置1のスケルトン図である。図2に示すように、後輪駆動装置1の筺体であるケース11の内部には、出力軸10A、10Bと、第1及び第2電動機2A、2Bと、第1及び第2遊星歯車式減速機12A、12Bとが、同一の回転軸線上にそれぞれ並んで配置されている。出力軸10A、第1電動機2A及び第1遊星歯車式減速機12Aと、出力軸10B、第2電動機2B及び第2遊星歯車式減速機12Bは、ケース11内で車幅方向に左右対称に配置されている。なお、導電性のケース11は、車両3の車体(不図示)に固定されており、車体と電気的に導通している。
図3は、ドライブシャフト31が挿入された図2に示す後輪駆動装置1の右側端部を拡大した軸方向断面図である。なお、後輪駆動装置1の左右端部は同一の構成を有するため、以下の説明では右側端部についてのみ説明し、左側端部についての説明は省略する。図3には、図2に一点鎖線で示した、後輪駆動装置1の出力軸10Bの端部の断面が示される。
図3に示すように、後輪駆動装置1の右側端部には、ケース11から回転軸線xを中心として筒壁部81が延設されている。筒壁部81の内部には挿通穴82が形成され、挿通穴82には出力軸10Bが挿通している。出力軸10Bは、軸受21を介して筒壁部81、即ちケース11によって回転可能に支持される。また、挿通穴82にはドライブシャフト31が挿入され、ドライブシャフト31は出力軸10Bと一体回転するように結合される。
後輪駆動装置1の挿通穴82内には、軸受21から軸方向外側に向かって、オイルシール23、第1ダストシール25、導電性ブラシ27及び第2ダストシール29がこの順に設けられている。オイルシール23、第1ダストシール25、導電性ブラシ27及び第2ダストシール29はそれぞれ環形状を有し、筒壁部81の内周面に、回転軸線xと同心状に配置されている。なお、導電性ブラシ27は、図3に示す筒壁部81の挿通穴82に嵌合しており、挿通穴82側に形成された段差部83によって位置決めされている。また、導電性ブラシ27よりも軸方向外側に配置された第2ダストシール29は、その内径が導電性ブラシ27の内径よりも大きくなっており、ドライブシャフト31に装着されたリング33と接触している。
挿通穴82にドライブシャフト31が挿入された状態では、オイルシール23のシールリップが出力軸10Bと摺接し、第1ダストシール25のシールリップがドライブシャフト31と直接摺接し、導電性ブラシ27がリング33の小径部33aを介してドライブシャフト31と摺接し、第2ダストシール29がリング33の大径部33bと摺接する。
オイルシール23は、出力軸10Bにおける潤滑油等の漏れを防止し、第1ダストシール25及び第2ダストシール29は、外部からの水又は塵挨等の異物の浸入を防止する。導電性ブラシ27は、ドライブシャフト31及びリング33を介して出力軸10Bをケース11と電気的に接続する導電性接続体である。以下、導電性ブラシ27を4つの実施例に分けて説明する。
(第1実施例)
図4は、軸方向から見た第1実施例の導電性ブラシの正面図である。また、図5は、第1実施例の導電性ブラシの図4に示すA−A線断面図である。第1実施例の導電性ブラシ271は、図4に示すように、筒壁部81の内周面に嵌合される円環状の導電リング271aと、導電リング271aに支持され、内周面から先端部が刷毛状に突出する多数本の導電性繊維271bとを有する。導電性繊維271bの各先端は、ドライブシャフト31に装着されたリング33の外周面に柔軟に接触し、ドライブシャフト31がリング33と一体に回転した際、導電性繊維271bの先端が、当該回転方向になびきながら、リング33の外周面を撫でるように摺接する。
図4及び図5に示すように、導電性ブラシ271の導電リング271aは、円環状のリング本体411と、導電性ブラシ271の側方からリング本体411に対し圧入によって固定される円環状の繊維挟持体511とを有する。リング本体411には、圧入された繊維挟持体511との間で導電性繊維271bを挟持するよう、一側面711から連続して支持部421が径方向内側に突設されている。また、リング本体411の他側面713には、リング本体411の円周方向に沿って連続した凹溝431が形成されている。なお、凹溝431が形成されるリング本体411の他側面713は、繊維挟持体511が圧入される側の面である。リング本体411には、側面713に凹溝431が形成されることで、リング本体411の繊維挟持体511が当接する内周面と凹溝431との間が、繊維挟持体511の圧入方向に直交する方向Pの厚みが他の部位よりも薄肉となる薄肉部441となっている。
繊維挟持体511の外径は、リング本体411の側面713側の内径に略等しく、リング本体411の当該内径に対する締め代を有する。また、繊維挟持体511の内周面から外周面までの厚みは、リング本体411の支持部421の径方向(方向P)の厚みに略等しい。
次に、導電性ブラシ271の組み立て手順について説明する。まず、リング本体411の支持部421に導電性繊維271bを配置する。このとき、導電性繊維271bは、基端部がリング本体411の径方向外側を向き、先端部がリング本体411の径方向内側を向いてリング本体411の内周面から突出した状態で配置される。この状態で繊維挟持体511をリング本体411に圧入すると、リング本体411と繊維挟持体511との間に導電性繊維271bの基端部が挟持される。導電性繊維271bの基端部は、予め束ねられていてもよく、接着等により固定されていてもよい。
リング本体411に対する繊維挟持体511の圧入時には、圧入による変形応力がリング本体411及び繊維挟持体511に加わる。リング本体411には主に繊維挟持体511から径方向外側へ変形応力が作用するが、リング本体411の側面713、即ち、繊維挟持体511が圧入される側の面に凹溝431が形成され、凹溝431によって薄肉部441が形成されているため、薄肉部441が径方向に撓むことで、変形応力が吸収される。このため、当該変形応力による導電性ブラシ271の外径の変化を防止でき、導電性ブラシ271の設計時における外径の設定が容易になる。
(第2実施例)
図6は、第2実施例の導電性ブラシの図4に示すA−A線断面図である。第2実施例の導電性ブラシ272は、切り欠き452を有する以外、第1実施例の導電性ブラシ271と同様であるため、第1実施例と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図6に示すように、リング本体412の外周部は、繊維挟持体511の圧入方向において凹溝431が形成されていない位置、即ち、リング本体412の一側面711の隅部に、当該圧入方向に直交する方向Pの変形応力を緩和するべく、切り欠き452が設けられている。したがって、図6に示すように、リング本体412の支持部421から外周面までの方向Pにおける厚みは、図5に示す第1実施例の同厚みよりも薄くなっている。繊維挟持体511の圧入時に発生した変形応力は切り欠き452が形成された隅部452で緩和されるため、リング本体412の外径の変化を防止できると共に、変形応力の反力によるリング本体412の内径の変化も防止できる。その結果、導電性ブラシ272の設計時に外径及び内径の設定が容易になる。
(第3実施例)
図7は、軸方向から見た第3実施例の導電性ブラシの正面図である。また、図8は、第3実施例の導電性ブラシの図7に示すB−B線断面図である。第3実施例の導電性ブラシ273は、第1実施例の導電性ブラシ271と同様に、筒壁部81の内周面に嵌合される導電リング273aと、多数本の導電性繊維271bとを有する。導電リング273a以外の構成は、第1実施例又は第2実施例と同様である。このため、第1実施例又は第2実施例と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図7及び図8に示すように、導電性ブラシ273の導電リング273aは、円環状のリング本体413と、導電性ブラシ273の側面からリング本体413に対する圧入によって固定される円環状の繊維挟持体511とを有する。リング本体413には、圧入された繊維挟持体511との間で導電性繊維271bを挟持するよう、一側面711から連続して支持部421が径方向内側に突設されている。また、リング本体413の他側面713には、リング本体413の円周方向に沿って連続した凹溝433aが形成され、リング本体413の一側面711にも、リング本体413の円周方向に沿って連続した凹溝433bが凹溝433aと同径上に形成されている。また、凹溝433a、433b内には、リング本体413の軸方向に貫通する複数の貫通孔463が等間隔に設けられている。当該構成によって、リング本体413の繊維挟持体511が当接する内周面と凹溝433a、433bとの間にハブ473が形成され、凹溝433a、433bとリング本体413の外周面との間にリム483が形成され、ハブ473とリム483との間の凹溝433a、433bには、複数のスポーク493が形成される。ハブ473は、繊維挟持体511の圧入方向に直交する方向Pの厚みが他の部位よりも薄肉となる薄肉部となっており、複数の貫通孔463は、各スポーク493の長手方向がリング本体413の径方向に対し傾斜するよう設けられる。
リング本体413に対する繊維挟持体511の圧入時には、圧入による変形応力がリング本体413及び繊維挟持体511に加わる。リング本体413には主に繊維挟持体511から径方向外側へ変形応力が発生するが、本実施形態ではリング本体413に凹溝433aが形成されているため、繊維挟持体511と凹溝433aとの間に位置するハブ473が径方向に撓むことで、変形応力が吸収される。また、ハブ473とリム483との間を連結するスポーク493はリング本体413の径方向に対して傾斜しているため、導電性ブラシ273をケース11に圧入する際に変形応力がさらに吸収される。また、これにより、変形応力の反力によるリング本体413の内径の変化も防止できる。このように、変形応力による導電性ブラシ273の外径及び内径の変化を防止できるため、その結果、導電性ブラシ271の設計時に外径及び内径の設定が容易になる。また、導電リング273aのリング本体413は複数の貫通孔463を有するため、導電性ブラシ273の軽量化も実現できる。
なお、第3の実施例では、リング本体413の両側面711、713に凹溝433b、433aを設け、隣り合うスポーク493間を貫通孔463としたが、貫通させずに、スポーク493よりも薄肉となるように隔壁を設けても良い。
(第4実施例)
図9は、第4実施例の導電性ブラシの図7に示すB−B線断面図である。第4実施例の導電性ブラシ274は、凹部614を有する以外、第3実施例の導電性ブラシ273と同様であるため、第3実施例と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図9に示すように、リング本体414の支持部424には、導電性繊維271bの各基端が対向する面、即ち、一側面711とは反対側に凹部614が形成されている。したがって、繊維挟持体511をリング本体414に圧入すると、導電性繊維271bの基端が支持部424の凹部614に屈曲した状態で導電性繊維271bが挟持される。こうして挟持された導電性繊維271bは、導電性繊維271bの各基端が屈曲して凹部614に屈曲しながら収容されるため、導電性繊維271bに引っ張るような力が作用しても導電性繊維271bの抜けが抑制される。
以上説明したように、上記第1〜第4実施例によれば、導電リング271aには、側面に凹溝431(433a)が形成され、導電リング271aに対する繊維挟持体511の圧入方向に直交する方向の厚みが他の部位よりも薄肉となる薄肉部441が設けられるので、薄肉部441が径方向に撓むことで変形応力が吸収され、当該変形応力による導電性ブラシ271の外径の変化を防止できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
上記説明した第1〜第4実施例の導電性ブラシの外形は、図4及び図7に示したように円形であるが、挿通穴82と嵌合する限り、矩形、多角形等任意の形状を採用することができる。
1 後輪駆動装置
2A 第1電動機本体
2B 第2電動機本体
3 車両
10A、10B 出力軸
11 ケース
12A、12B 遊星歯車式減速機
21 軸受
23 オイルシール
25 第1ダストシール
27、271、272、273、274 導電性ブラシ
29 第2ダストシール
31 ドライブシャフト
33 リング
81 筒壁部
82 挿通穴
271a、272a、273a、274a 導電リング
271b 導電性繊維
411、412、413、414 リング本体
421、424 支持部
431、433a、433b 凹溝
441 薄肉部
452 切り欠き
463 貫通孔
473 ハブ
483 リム
493 スポーク
511 繊維挟持体
614 凹部

Claims (5)

  1. 環状の第1導電性板状部と、環状の第2導電板状部と、該第1導電性板状部と該第2導電板状部との間に挟持され、該第1導電性板状部と該第2導電板状部の内周面から先端部が突出するように配置された導電性繊維と、を備えた導電性接続体であって、
    前記第2導電板状部は、前記第1導電性板状部と該第2導電板状部との間に前記導電性繊維を配置した状態で、前記第1導電性板状部に対し圧入により固定され、
    前記第1導電性板状部には、側面に凹溝が形成され、前記第1導電性板状部に対する該第2導電板状部の圧入方向に直交する方向の厚みが他の部位よりも薄肉となる薄肉部が設けられた、導電性接続体。
  2. 請求項1に記載の導電性接続体であって、
    前記第1導電性板状部の外周部には、前記圧入方向において前記凹溝が形成されていない位置に応力緩和部が設けられた、導電性接続体。
  3. 請求項1又は2に記載の導電性接続体であって、
    前記第1導電性板状部は、前記薄肉部を含むハブと、前記凹溝の外周側に位置するリムと、該ハブと該リムとを接続する複数のスポークと、を有し、
    前記複数のスポークはそれぞれ、径方向に対し傾斜するように配置された、導電性接続体。
  4. 請求項3に記載の導電性接続体であって、
    隣り合う前記スポーク間には貫通孔が設けられた、導電性接続体。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の導電性接続体であって、
    前記第1導電性板状部は、前記第2導電板状部との間に導電性繊維を挟むように前記第2導電板状部と対向する支持部を有し
    前記支持部は、前記導電性繊維と当接する面の一部に凹部を有する、導電性接続体。
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