JP6095584B2 - マルチパーティ計算システム、秘匿計算装置、マルチパーティ計算方法及びプログラム - Google Patents
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[表記方法]
pは3より大きい素数である。
有限体Fp上のワイエルストラス標準型の楕円曲線は、E:y2=x3+ax+bで表すことができる。ここで、a,bは有限体Fpの元である定数であり、4a3+27b2≠0を満たす。
有限体Fp上のエドワーズ標準型の楕円曲線は、E:x2+y2=c2(1+dx2y2)で表すことができる。ここで、c,dは有限体Fpの元である定数であり、cd(1-c4d)≠0を満たす。
〔参考文献1〕Harold M. Edwards, “A Normal Form for Elliptic Curves”, Bulletin of the American Mathematical Society, vol. 44, No. 3, pp. 393-422, 2007.
〔参考文献2〕Daniel J. Bernstein and Tanja Lange, “Faster Addition and Doubling on Elliptic Curves”, ASIACRYPT 2007, pp. 29-50, 2007.
〔参考文献3〕Daniel J. Bernstein and Tanja Lange, “Inverted Edwards Coordinates”, AAECC 2007, pp. 20-27, 2007.
この発明で用いる秘密分散方式は、以下の条件を満たす限り、どのような秘密分散方式であってもよい。
・分散値[a]pと分散値[b]pの加算[a]p+[b]p→[a+b mod p]pを通信なく、すなわち単一の計算主体のみで実行することができる。
・定数aと分散値[b]pの乗算a[b]p=[ab mod p]pを通信なく実行することができる。
・分散値[a]pと分散値[b]pの乗算[a]p・[b]p→[ab mod p]pを他の計算主体と協調して無条件に安全に実行することができる。
〔参考文献4〕Ronald Cramer, Ivan Damgard, and Ueli Maurer, “General secure multiparty computation from any linear secret-sharing scheme”, Advances in Cryptology - EuroCrypt 2000, pp. 316-334, 2000.
図1を参照して、実施形態に係るマルチパーティ計算システム1の構成例を説明する。マルチパーティ計算システム1は、N(≧3)台の秘匿計算装置21,…,2Nとネットワーク9を含む。秘匿計算装置21,…,2Nはネットワーク9にそれぞれ接続される。ネットワーク9は秘匿計算装置21,…,2Nそれぞれが相互に通信可能なように構成されていればよく、例えばインターネットやLAN、WANなどで構成することができる。また、秘匿計算装置21,…,2Nそれぞれとは必ずしもネットワーク9を介してオンラインで通信可能である必要はない。例えば、ある秘匿計算装置2n(1≦n≦N)が出力する情報をUSBメモリなどの可搬型記録媒体に記憶し、その可搬型記録媒体から異なる秘匿計算装置2m(1≦m≦N、n≠m)へオフラインで入力するように構成してもよい。
図5を参照しながら、実施形態に係るマルチパーティ計算システム1が実行する楕円加算方法の処理フローの一例を、実際に行われる手続きの順に従って説明する。
図6を参照しながら、実施形態に係るマルチパーティ計算システム1が実行する楕円スカラー倍算方法の処理フローの一例を、実際に行われる手続きの順に従って説明する。
〔参考文献5〕Tomas Toft, “Constant-Rounds, Almost-Linear Bit-Decomposition of Secret Shared Values”, CT-RSA 2009, pp. 357-371, 2009.
〔参考文献6〕Chao Ning and Qiuliang Xu, “Multiparty Computation for Modulo Reduction without Bit-Decomposition and a Generalization to Bit-Decomposition”, ASIACRYPT 2010, pp. 483-500, 2010.
上記実施形態で説明した各装置における各種の処理機能をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記各装置における各種の処理機能がコンピュータ上で実現される。
2 秘匿計算装置
9 ネットワーク
10 入力部
12 楕円加算部
14 楕円スカラー倍算部
16 出力部
20 第一乗算部
22 第二乗算部
24 逆数計算部
26 座標計算部
40 乱数生成部
42 乱数加算部
44 乱数分散部
46 フラグ設定部
48 第一倍算部
50 加算部
52 フラグ検査部
54 第二倍算部
56 減算部
Claims (5)
- 少なくとも三台の秘匿計算装置を含むマルチパーティ計算システムであって、
pを3より大きい素数とし、Fpを位数pの有限体とし、c,dを有限体Fp上の定数とし、cd(1-c4d)≠0であり、E:x2+y2=c2(1+dx2y2)を有限体Fp上で定義された楕円曲線とし、[・]pを有限体Fp上の秘密分散による値・の分散値とし、Invを逆数を求める関数とし、x・yを値xと値yの乗算とし、
上記秘匿計算装置は、
楕円曲線E上の点P=(xP,yP)の分散値[P]p=([xP]p,[yP]p)及び楕円曲線E上の点Q=(xQ,yQ)の分散値[Q]p=([xQ]p,[yQ]p)を入力とし、次式により点Pと点Qを楕円加算した点R=(xR,yR)の分散値[R]p=([xR]p,[yR]p)を計算する楕円加算部
を含み、
上記楕円加算部は、
分散値[u=x P ・y Q ] p 、[v=y P ・x Q ] p 、[s=x P ・x Q ] p 及び[t=y P ・y Q ] p を計算する第一乗算部と、
分散値[w=u・v] p を計算する第二乗算部と、
分散値[g] p ←Inv([c(1+dw)] p )及び分散値[h] p ←Inv([c(1-dw)] p )を計算する逆数計算部と、
分散値[x R =(u+v)・g] p 及び分散値[y R =(s-t)・h] p を計算する座標計算部と、
を含むマルチパーティ計算システム。 - 請求項1に記載のマルチパーティ計算システムであって、
Zpを素数pを法とする剰余環とし、
上記秘匿計算装置は、
楕円曲線E上の点P=(xP,yP)の分散値[P]p=([xP]p,[yP]p)及び指数e∈Zpの分散値[e]pを入力とし、点Pの楕円スカラー倍算eP=R=(xR,yR)の分散値[R]p=([xR]p,[yR]p)を計算する楕円スカラー倍算部をさらに含み、
上記楕円スカラー倍算部は、
Lビットの乱数sの分散値[s]pと、乱数sのビット表現s1,…,sLをビット毎に秘密分散した分散値[s]B=([s1]p,…,[sL]p)とを生成する乱数生成部と、
分散値[e]pと分散値[s]pを加算して分散値[t=e+s mod p]pを求め、分散値[t]pを復元して値tを得る乱数加算部と、
値tのビット表現t1,…,tLをビット毎に秘密分散した分散値[t]B=([t1]p,…,[tL]p)を生成する乱数分散部と、
分散値[s]Bと分散値[t]Bの各ビットを比較し、値tが乱数sより小さければフラグ[f=1]pを設定し、値tが乱数s以上であればフラグ[f=0]pを設定するフラグ設定部と、
分散値[P]p及び値tを用いて点Pのt倍算tP=Tの分散値[T]pを計算し、分散値[P]pを用いて点Pのp倍算pP=Uの分散値[U]pを計算する第一倍算部と、
分散値[T]pと分散値[U]pの楕円加算T+U=Vの分散値[V]pを求める加算部と、
フラグ[f]pを検査し、[f=1]pであれば分散値[W]p=[V]pに設定し、[f=0]pであれば分散値[W]p=[T]pに設定するフラグ検査部と、
分散値[P]p及び分散値[s]Bを用いて点Pのs倍算sP=Sの分散値[S]pを計算する第二倍算部と、
分散値[S]pを用いて点Sの逆元-Sの分散値[-S]pを求め、分散値[W]pと分散値[-S]pを楕円加算して点Rの分散値[R]pを求める減算部と、
を含むマルチパーティ計算システム。 - pを3より大きい素数とし、Fpを位数pの有限体とし、c,dを有限体Fp上の定数とし、cd(1-c4d)≠0であり、E:x2+y2=c2(1+dx2y2)を有限体Fp上で定義された楕円曲線とし、[・]pを有限体Fp上の秘密分散による値・の分散値とし、Invを逆数を求める関数とし、x・yを値xと値yの乗算とし、
楕円曲線E上の点P=(xP,yP)の分散値[P]p=([xP]p,[yP]p)及び楕円曲線E上の点Q=(xQ,yQ)の分散値[Q]p=([xQ]p,[yQ]p)を入力とし、次式により点Pと点Qを楕円加算した点R=(xR,yR)の分散値[R]p=([xR]p,[yR]p)を出力する楕円加算部
を含み、
上記楕円加算部は、
分散値[u=x P ・y Q ] p 、[v=y P ・x Q ] p 、[s=x P ・x Q ] p 及び[t=y P ・y Q ] p を計算する第一乗算部と、
分散値[w=u・v] p を計算する第二乗算部と、
分散値[g] p ←Inv([c(1+dw)] p )及び分散値[h] p ←Inv([c(1-dw)] p )を計算する逆数計算部と、
分散値[x R =(u+v)・g] p 及び分散値[y R =(s-t)・h] p を計算する座標計算部と、
を含む秘匿計算装置。 - pを3より大きい素数とし、Fpを位数pの有限体とし、c,dを有限体Fp上の定数とし、cd(1-c4d)≠0であり、E:x2+y2=c2(1+dx2y2)を有限体Fp上で定義された楕円曲線とし、[・]pを有限体Fp上の秘密分散による値・の分散値とし、Invを逆数を求める関数とし、x・yを値xと値yの乗算とし、
楕円加算部が、楕円曲線E上の点P=(xP,yP)の分散値[P]p=([xP]p,[yP]p)及び楕円曲線E上の点Q=(xQ,yQ)の分散値[Q]p=([xQ]p,[yQ]p)を入力とし、次式により点Pと点Qを楕円加算した点R=(xR,yR)の分散値[R]p=([xR]p,[yR]p)を出力する楕円加算ステップ
を含み、
上記楕円加算ステップは、
第一乗算部が、分散値[u=x P ・y Q ] p 、[v=y P ・x Q ] p 、[s=x P ・x Q ] p 及び[t=y P ・y Q ] p を計算する第一乗算ステップと、
第二乗算部が、分散値[w=u・v] p を計算する第二乗算ステップと、
逆数計算部が、分散値[g] p ←Inv([c(1+dw)] p )及び分散値[h] p ←Inv([c(1-dw)] p )を計算する逆数計算ステップと、
座標計算部が、分散値[x R =(u+v)・g] p 及び分散値[y R =(s-t)・h] p を計算する座標計算ステップと、
を含むマルチパーティ計算方法。 - 請求項3に記載の秘匿計算装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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JP2014005009A JP6095584B2 (ja) | 2014-01-15 | 2014-01-15 | マルチパーティ計算システム、秘匿計算装置、マルチパーティ計算方法及びプログラム |
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