JP6094824B2 - インクジェット記録用水性インク及びインクカートリッジ - Google Patents
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着色剤、水及び水溶性高分子を含むインクジェット記録用水性インクであって、
前記着色剤が、リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料を含み、
前記水溶性高分子が、デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方を含むことを特徴とする。
水性インク組成(表1)における、自己分散型マゼンタ顔料を除く成分を、均一に混合しインク溶媒を得た。つぎに、水に分散させた自己分散型マゼンタ顔料に前記インク溶媒を加え、均一に混合した。その後、得られた混合物を、東洋濾紙(株)製のセルロースアセテートタイプメンブレンフィルタ(孔径3.00μm)でろ過することで、実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9のインクジェット記録用水性インクを得た。
実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9の水性インクを、普通紙上にバーコータを用いて約20g/m2の割合で横約5cm×縦約10cmの領域に塗布した後、乾燥させて評価用サンプルを作製した。前記評価用サンプルの彩度を、X−Rite社製の分光測色計SpectroEye(光源:D50、視野角:2°、濃度基準:ANSI T)により測定し、下記評価基準に従って評価した。前記普通紙には、XEROX社製のRecycled Supreme及びBusiness 4200の2紙を用い、2紙の平均値で彩度を評価した。
A:比較例1−3〜1−9のうち、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例の彩度からの向上が、5以上であった。
B:比較例1−3〜1−9のうち、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例からの彩度の向上が、2以上5未満であった。
C:比較例1−3〜1−9のうち、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例からの彩度の向上が、2未満であった。
実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9の水性インク5gを、開放瓶(口径:20.2mm)に注入した。ついで、前記開放瓶を、温度60℃、相対湿度40%の恒温槽中に一晩保存した。前記保存後、前記開放瓶内の水性インクの状態を目視で観察し、下記評価基準に従って蒸発特性を評価した。
A:顔料の凝集及び分離が無かった。
B:顔料の粒子が大きくなっていることが確認された。
C:顔料の著しい凝集又は分離が確認された。
各水性インクについて、前記(a)及び(b)の結果から、下記評価基準に従って総合評価を行った。
G :(a)及び(b)の評価結果のいずれもCではなかった。
NG:(a)及び(b)の評価結果のいずれか又は双方がCであった。
水性インク組成(表2)における、自己分散型シアン顔料を除く成分を、均一に混合しインク溶媒を得た。つぎに、水に分散させた自己分散型シアン顔料に前記インク溶媒を加え、均一に混合した。その後、得られた混合物を、東洋濾紙(株)製のセルロースアセテートタイプメンブレンフィルタ(孔径3.00μm)でろ過することで、実施例2−1〜2−24及び比較例2−1〜2−9のインクジェット記録用水性インクを得た。
実施例2−1〜2−24及び比較例2−1〜2−9の水性インクの彩度を、実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9の水性インクと同様にして測定し、下記評価基準に従って評価した。
A:比較例2−3〜2−9のうち、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例からの彩度の向上が、4以上であった。
B:比較例2−3〜2−9のうち、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例からの彩度の向上が、2以上4未満であった。
C:比較例2−3〜2−9のうち、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例からの彩度の向上が、2未満であった。
実施例2−1〜2−24及び比較例2−1〜2−9の水性インクの蒸発特性を、実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9の水性インクと同様にして評価した。
実施例2−1〜2−24及び比較例2−1〜2−9の水性インクの総合評価を、実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9の水性インクと同様にして行った。
2 インクカートリッジ
3 インク吐出手段(インクジェットヘッド)
4 ヘッドユニット
5 キャリッジ
6 駆動ユニット
7 プラテンローラ
8 パージ装置
Claims (13)
- 着色剤、水及び水溶性高分子を含むインクジェット記録用水性インクであって、
前記着色剤が、リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料を含み、
前記リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料は、黒色及び白色を除く有色顔料であり、
前記水溶性高分子が、デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方を含み、
前記デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方が、カルボキシメチルデキストランであることを特徴とするインクジェット記録用水性インク。 - 前記リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料が、リン酸基により修飾された自己分散型マゼンタ顔料、リン酸基により修飾された自己分散型シアン顔料、及び、リン酸基により修飾された自己分散型イエロー顔料からなる群から選択される少なくとも一つであることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用水性インク。
- 前記リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料が、リン酸基により修飾された自己分散型マゼンタ顔料であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用水性インク。
- 前記水性インク全量に対する前記デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方の配合量が、0.4重量%〜3重量%であることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録用水性インク。
- 前記水性インク全量に対する前記デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方の配合量が、0.7重量%〜2.5重量%であることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録用水性インク。
- 前記水性インク全量に対する前記リン酸基により修飾された自己分散型マゼンタ顔料の配合量が、4重量%〜6.5重量%であることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インク。
- 前記水性インクにおける前記リン酸基により修飾された自己分散型マゼンタ顔料(X)と、デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方(Y)との重量比が、X/Y=2〜7であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インク。
- 前記リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料が、リン酸基により修飾された自己分散型シアン顔料であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用水性インク。
- 前記水性インク全量に対する前記デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方の配合量が、1重量%〜4重量%であることを特徴とする請求項8記載のインクジェット記録用水性インク。
- 前記水性インク全量に対する前記デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方の配合量が、1.5重量%〜4重量%であることを特徴とする請求項8記載のインクジェット記録用水性インク。
- 前記水性インク全量に対する前記リン酸基により修飾された自己分散型シアン顔料の配合量が、2.5重量%〜4.5重量%であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インク。
- 前記水性インクにおける前記リン酸基により修飾された自己分散型シアン顔料(X)と、デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方(Y)との重量比が、X/Y=1〜2.7であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インク。
- インクジェット記録用水性インクを含むインクカートリッジであって、前記水性インクが、請求項1〜12のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インクであることを特徴とするインクカートリッジ。
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