JP6094824B2 - インクジェット記録用水性インク及びインクカートリッジ - Google Patents

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本発明は、インクジェット記録用水性インク及びインクカートリッジに関する。
彩度及び光学濃度(OD値)の向上を目的として、水性顔料インクに、水分散性ポリマーを含有させることが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2006−2141号公報 特開2012−87309号公報
しかしながら、水性顔料インクには、更なる彩度の向上が求められている。
そこで、本発明は、彩度をさらに向上可能な自己分散型有彩色顔料を用いたインクジェット記録用水性インクを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のインクジェット記録用水性インクは、
着色剤、水及び水溶性高分子を含むインクジェット記録用水性インクであって、
前記着色剤が、リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料を含み、
前記水溶性高分子が、デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方を含むことを特徴とする。
本発明のインクジェット記録用水性インクは、自己分散型有彩色顔料としてリン酸基により修飾されたものを用い、かつ、デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方を配合したことで、彩度をさらに向上可能である。
図1は、本発明のインクジェット記録装置の構成の一例を示す概略斜視図である。
本発明において、「デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方」とは、デキストラン単独であってもよいし、デキストラン誘導体単独であってもよいし、デキストラン及びデキストラン誘導体の混合物であってもよいことを意味する。
本発明のインクジェット記録用水性インク(以下、「水性インク」又は「インク」と言うことがある。)について説明する。本発明の水性インクは、着色剤、水及び水溶性高分子を含む。前述のとおり、前記着色剤は、リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料(以下、「リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料」と言うことがある。)を含む。前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料は、例えば、特表2009−515007号公報、特表2011−515535号公報、特開2006−199968号公報、特表2009−513802号公報、特表2011−510155号公報に記載の方法により調製できる。前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料は、例えば、市販品を用いてもよい。本発明の水性インクは、自己分散型有彩色顔料を使用しているため、高分子顔料分散剤に起因する粘度上昇の問題が無く、かつ、取り扱い性に優れる。
前記自己分散型有彩色顔料の原料として用いることができる顔料としては、例えば、カーボンブラック、無機顔料及び有機顔料等があげられる。前記カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等があげられる。前記無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄系無機顔料及びカーボンブラック系無機顔料等をあげることができる。前記有機顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料;塩基性染料型レーキ顔料、酸性染料型レーキ顔料等の染料レーキ顔料;ニトロ顔料;ニトロソ顔料;アニリンブラック昼光蛍光顔料;等があげられる。また、これら以外の顔料として、例えば、C.I.ピグメントブラック1、6及び7;C.I.ピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、15、16、17、55、78、150、151、154、180、185及び194;C.I.ピグメントオレンジ31及び43;C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、12、15、16、48、48:1、53:1、57、57:1、112、122、123、139、144、146、149、166、168、175、176、177、178、184、185、190、202、221、222、224及び238;C.I.ピグメントバイオレット196;C.I.ピグメントブルー1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、16、22及び60;C.I.ピグメントグリーン7及び36等もあげられる。特に、前記リン酸基による修飾を行うのに適した顔料としては、例えば、三菱化学(株)製の「MA8」及び「MA100」、デグサ社製の「カラーブラックFW200」等のカーボンブラックがあげられる。
前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料としては、例えば、リン酸基により修飾された自己分散型マゼンタ顔料(以下、「リン酸基修飾自己分散型マゼンタ顔料」と言うことがある。)、リン酸基により修飾された自己分散型シアン顔料(以下、「リン酸基修飾自己分散型シアン顔料」と言うことがある。)、リン酸基により修飾された自己分散型イエロー顔料(以下、「リン酸基修飾自己分散型イエロー顔料」と言うことがある。)等があげられ、リン酸基修飾自己分散型マゼンタ顔料、リン酸基修飾自己分散型シアン顔料であることが好ましい。
前記水性インク全量に対する前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料の固形分配合量(顔料固形分量)は、特に限定されず、例えば、所望の彩度等により、適宜決定できる。前記顔料固形分量は、例えば、1重量%〜8重量%であり、好ましくは、2重量%〜7重量%であり、より好ましくは、2.5重量%〜6.5重量%である。
前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料がリン酸基修飾自己分散型マゼンタ顔料である場合には、前記顔料固形分量は、例えば、3重量%〜7重量%であり、好ましくは、4重量%〜6.5重量%である。
前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料がリン酸基修飾自己分散型シアン顔料である場合には、前記顔料固形分量は、例えば、2.5重量%〜5重量%であり、好ましくは、2.5重量%〜4.5重量%である。
前記着色剤は、前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料に加え、さらに他の顔料及び染料等を含んでもよい。前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料は単独で用いられることが好ましいが、他の着色剤をリン酸基修飾自己分散型有彩色顔料と併用する場合は、前記着色剤全量に対する前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料の含有量は、例えば、50重量%〜100重量%であり、好ましくは、80重量%〜100重量%であり、より好ましくは、95重量%〜100重量%である。
前記水は、イオン交換水又は純水であることが好ましい。前記水性インク全量に対する前記水の配合量(水割合)は、例えば、10重量%〜90重量%であり、好ましくは、40重量%〜80重量%である。前記水割合は、例えば、他の成分の残部としてもよい。
前述のとおり、前記水溶性高分子は、デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方(以下、「デキストラン等」と言うことがある。)を含む。前記デキストラン誘導体としては、例えば、カルボキシアルキルデキストラン及びその塩、デキストラン硫酸ナトリウム、デキストラン硫酸カリウム、デキストラン硫酸マグネシウム等があげられる。前記カルボキシアルキルデキストラン及びその塩のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル基等があげられ、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基であることが好ましく、メチル基である(前記カルボキシアルキルデキストラン及びその塩が、カルボキシメチルデキストラン及びその塩である)ことが特に好ましい。
前記デキストラン等の分子量は、例えば、1000〜50万であり、好ましくは、4万〜15万である。
前記水性インク全量に対する前記デキストラン等の配合量(デキストラン等割合)は、例えば、0.2重量%〜6重量%であり、好ましくは、0.4重量%〜5重量%であり、より好ましくは、0.7重量%〜4重量%である。
前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料がリン酸基修飾自己分散型マゼンタ顔料である場合には、前記デキストラン等割合は、例えば、0.4重量%〜3.3重量%であり、好ましくは、0.4重量%〜3重量%であり、より好ましくは、0.4重量%〜2.5重量%であり、さらに好ましくは、0.7重量%〜2.5重量%である。前記デキストラン等割合を0.4重量%〜2.5重量%とすることで、蒸発特性により優れた水性インクを得ることができる。
前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料がリン酸基修飾自己分散型シアン顔料である場合には、前記デキストラン等割合は、例えば、1重量%〜5重量%であり、好ましくは、1重量%〜4.5重量%であり、より好ましくは、1重量%〜4重量%であり、さらに好ましくは、1.5重量%〜4重量%である。前記デキストラン等割合を1重量%〜4.5重量%とすることで、蒸発特性により優れた水性インクを得ることができる。
前記水性インク全量における前記顔料固形分量(X)と、前記デキストラン等(Y)との重量比は、例えば、X/Y=0.5〜20であり、好ましくは、X/Y=1〜13であり、より好ましくは、X/Y=1〜7である。
前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料がリン酸基修飾自己分散型マゼンタ顔料である場合には、前記重量比は、X/Y=2〜7であることが好ましい。前記重量比X/Yを2〜7とし、前記顔料固形分量を4重量%〜6.5重量%とし、かつ、前記デキストラン等として、カルボキシメチルデキストランを用いることで、彩度がより向上し、かつ、蒸発特性により優れた水性インクを得ることができる。この彩度向上のメカニズムは、推定であるが、カルボキシメチル基と前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料のリン酸基との相互作用が強いので、記録媒体上で前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料が表層に留まることで、彩度が大きく向上すると考えられる。ただし、このメカニズムは推定に過ぎず、本発明はこれにより限定及び制限されない。
前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料がリン酸基修飾自己分散型シアン顔料である場合には、前記重量比は、X/Y=1〜2.7であることが好ましい。前記重量比X/Yを1〜2.7とし、前記顔料固形分量を2.5重量%〜4.5重量%とし、かつ、前記デキストラン等として、カルボキシメチルデキストランを用いることで、彩度がより向上し、かつ、蒸発特性により優れた水性インクを得ることができる。この彩度向上の推定メカニズムは、前記リン酸基修飾自己分散型有彩色顔料がリン酸基修飾自己分散型マゼンタ顔料である場合と同様である。
メカニズムは不明であるが、後述の実施例で示すように、本発明の水性インクは、自己分散型有彩色顔料としてリン酸基により修飾されたものを用い、かつ、デキストラン等を配合したことで、彩度をさらに向上可能である。
前記水溶性高分子は、前記デキストラン等に加え、さらに他の水溶性高分子を含んでもよい。
本発明の水性インクは、さらに、水溶性有機溶剤を含むことが好ましい。前記水溶性有機溶剤としては、例えば、インクジェットヘッドのノズル先端部における水性インクの乾燥を防止する湿潤剤及び記録媒体上での乾燥速度を調整する浸透剤があげられる。
前記湿潤剤は、特に限定されず、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の低級アルコール;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトン等のケトン;ジアセトンアルコール等のケトアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル;ポリアルキレングリコール等のポリエーテル;アルキレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;2−ピロリドン;N−メチル−2−ピロリドン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等があげられる。前記ポリアルキレングリコールは、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等があげられる。前記アルキレングリコールは、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール等があげられる。これらの湿潤剤は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。これらの中で、アルキレングリコール、グリセリン等の多価アルコールが好ましい。
前記水性インク全量に対する前記湿潤剤の配合量は、例えば、0重量%〜95重量%であり、好ましくは、5重量%〜80重量%であり、より好ましくは、5重量%〜50重量%である。
前記浸透剤は、例えば、グリコールエーテルがあげられる。前記グリコールエーテルは、例えば、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ヘキシルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコール−n−プロピルエーテル、トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−プロピルエーテル及びトリプロピレングリコール−n−ブチルエーテル等があげられる。前記浸透剤は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前記水性インク全量に対する前記浸透剤の配合量は、例えば、0重量%〜20重量%であり、好ましくは、0重量%〜15重量%であり、より好ましくは、1重量%〜4重量%である。
前記水性インクは、必要に応じて、さらに、従来公知の添加剤を含んでもよい。前記添加剤としては、例えば、界面活性剤、pH調整剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、防黴剤等があげられる。前記粘度調整剤は、例えば、ポリビニルアルコール、セルロース、水溶性樹脂等があげられる。
前記水性インクは、例えば、着色剤、水及び水溶性高分子と、必要に応じて他の添加成分とを、従来公知の方法で均一に混合し、フィルタ等で不溶解物を除去することにより調製できる。
つぎに、本発明のインクカートリッジは、インクジェット記録用水性インクを含むインクカートリッジであって、前記水性インクが、本発明のインクジェット記録用水性インクであることを特徴とする。前記インクカートリッジの本体としては、例えば、従来公知のものを使用できる。
つぎに、本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法について説明する。
本発明のインクジェット記録装置は、インク収容部及びインク吐出手段を含み、前記インク収容部に収容されたインクを前記インク吐出手段によって吐出するインクジェット記録装置であって、前記インク収容部に、本発明のインクジェット記録用水性インクが収容されていることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録方法は、記録媒体に水性インクをインクジェット方式により吐出して記録するインクジェット記録方法であって、前記水性インクとして、本発明のインクジェット記録用水性インクを用いることを特徴とする。
本発明のインクジェット記録方法は、例えば、本発明のインクジェット記録装置を用いて実施可能である。前記記録は、印字、印画、印刷等を含む。
図1に、本発明のインクジェット記録装置の一例の構成を示す。図示のとおり、このインクジェット記録装置1は、4つのインクカートリッジ2と、インク吐出手段(インクジェットヘッド)3と、ヘッドユニット4と、キャリッジ5と、駆動ユニット6と、プラテンローラ7と、パージ装置8とを主要な構成要素として含む。
4つのインクカートリッジ2は、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4色の水性インクを、それぞれ1色ずつ含む。例えば、前記水性マゼンタインク及び前記水性シアンインクが、本発明のインクジェット記録用水性インクである。その他の水性インクは、一般的な水性インクを用いてよい。ヘッドユニット4に設置されたインクジェットヘッド3は、記録媒体(例えば、記録用紙)Pに記録を行う。キャリッジ5には、4つのインクカートリッジ2及びヘッドユニット4が搭載される。駆動ユニット6は、キャリッジ5を直線方向に往復移動させる。駆動ユニット6としては、例えば、従来公知のものを使用できる(例えば、特開2008−246821号公報参照)。プラテンローラ7は、キャリッジ5の往復方向に延び、インクジェットヘッド3と対向して配置されている。
パージ装置8は、インクジェットヘッド3の内部に溜まる気泡等を含んだ不良インクを吸引する。パージ装置8としては、例えば、従来公知のものを使用できる(例えば、特開2008−246821号公報参照)。
パージ装置8のプラテンローラ7側には、パージ装置8に隣接してワイパ部材20が配設されている。ワイパ部材20は、へら状に形成されており、キャリッジ5の移動に伴って、インクジェットヘッド3のノズル形成面を拭うものである。図1において、キャップ18は、水性インクの乾燥を防止するため、記録が終了するとリセット位置に戻されるインクジェットヘッド3の複数のノズルを覆うものである。
本例のインクジェット記録装置1においては、4つのインクカートリッジ2は、ヘッドユニット4と共に、1つのキャリッジ5に搭載されている。ただし、本発明は、これに限定されない。インクジェット記録装置1において、4つのインクカートリッジ2の各カートリッジは、ヘッドユニット4とは別のキャリッジに搭載されていてもよい。また、4つのインクカートリッジ2の各カートリッジは、キャリッジ5には搭載されず、インクジェット記録装置1内に配置、固定されていてもよい。これらの態様においては、例えば、4つのインクカートリッジ2の各カートリッジと、キャリッジ5に搭載されたヘッドユニット4とが、チューブ等により連結され、4つのインクカートリッジ2の各カートリッジからヘッドユニット4に前記水性インクが供給される。
このインクジェット記録装置1を用いたインクジェット記録は、例えば、つぎのようにして実施される。まず、記録用紙Pが、インクジェット記録装置1の側方又は下方に設けられた給紙カセット(図示せず)から給紙される。記録用紙Pは、インクジェットヘッド3と、プラテンローラ7との間に導入される。導入された記録用紙Pに、インクジェットヘッド3から吐出される水性インクにより所定の記録がされる。記録後の記録用紙Pは、インクジェット記録装置1から排紙される。本発明の水性インクで記録された記録物は、彩度が高い。図1においては、記録用紙Pの給紙機構及び排紙機構の図示を省略している。
図1に示す装置では、シリアル型インクジェットヘッドを採用するが、本発明は、これに限定されない。前記インクジェット記録装置は、ライン型インクジェットヘッドを採用する装置であってもよい。
つぎに、本発明の実施例について比較例と併せて説明する。なお、本発明は、下記の実施例及び比較例により限定及び制限されない。
[実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9]
水性インク組成(表1)における、自己分散型マゼンタ顔料を除く成分を、均一に混合しインク溶媒を得た。つぎに、水に分散させた自己分散型マゼンタ顔料に前記インク溶媒を加え、均一に混合した。その後、得られた混合物を、東洋濾紙(株)製のセルロースアセテートタイプメンブレンフィルタ(孔径3.00μm)でろ過することで、実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9のインクジェット記録用水性インクを得た。
実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9の水性インクについて、(a)彩度評価、(b)蒸発特性評価及び(c)総合評価を、下記方法により実施した。
(a)彩度評価
実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9の水性インクを、普通紙上にバーコータを用いて約20g/mの割合で横約5cm×縦約10cmの領域に塗布した後、乾燥させて評価用サンプルを作製した。前記評価用サンプルの彩度を、X−Rite社製の分光測色計SpectroEye(光源:D50、視野角:2°、濃度基準:ANSI T)により測定し、下記評価基準に従って評価した。前記普通紙には、XEROX社製のRecycled Supreme及びBusiness 4200の2紙を用い、2紙の平均値で彩度を評価した。
彩度評価 評価基準
A:比較例1−3〜1−9のうち、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例の彩度からの向上が、5以上であった。
B:比較例1−3〜1−9のうち、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例からの彩度の向上が、2以上5未満であった。
C:比較例1−3〜1−9のうち、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例からの彩度の向上が、2未満であった。
(b)蒸発特性評価
実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9の水性インク5gを、開放瓶(口径:20.2mm)に注入した。ついで、前記開放瓶を、温度60℃、相対湿度40%の恒温槽中に一晩保存した。前記保存後、前記開放瓶内の水性インクの状態を目視で観察し、下記評価基準に従って蒸発特性を評価した。
蒸発特性評価 評価基準
A:顔料の凝集及び分離が無かった。
B:顔料の粒子が大きくなっていることが確認された。
C:顔料の著しい凝集又は分離が確認された。
(c)総合評価
各水性インクについて、前記(a)及び(b)の結果から、下記評価基準に従って総合評価を行った。
総合評価 評価基準
G :(a)及び(b)の評価結果のいずれもCではなかった。
NG:(a)及び(b)の評価結果のいずれか又は双方がCであった。
実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9の水性インクの水性インク組成及び評価結果を、表1に示す。
Figure 0006094824
表1に示すとおり、実施例1−1〜1−22では、彩度が、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例よりも2以上向上していた。デキストラン等の配合量(Y)を0.4重量%〜2.5重量%とした実施例1−1〜1−6、1−8〜1−19及び1−21では、蒸発特性が特に優れていた。また、リン酸基修飾自己分散型マゼンタ顔料(X)とデキストラン等(Y)との重量比(X/Y)を2〜7とし、リン酸基修飾自己分散型マゼンタ顔料の配合量(X)を4重量%〜6.5重量%とし、かつ、前記デキストラン等として、カルボキシメチルデキストランを用いた実施例1−4〜1−6、1−10、1−11、1−13〜1−15、1−18、1−20及び1−22では、彩度が、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例よりも5以上と大幅に向上し、蒸発特性も特に優れていた。
一方、デキストラン等に代えて水溶性でんぷんを用いた比較例1−1では、彩度が、水溶性でんぷんを用いなかったこと以外が同条件である比較例1−3よりも1向上したに留まった。また、リン酸基修飾自己分散型マゼンタ顔料に代えてスルホン酸基により修飾された自己分散型マゼンタ顔料を用いた比較例1−2では、彩度が、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例1−9よりも1向上するに留まった。
[実施例2−1〜2−24及び比較例2−1〜2−9]
水性インク組成(表2)における、自己分散型シアン顔料を除く成分を、均一に混合しインク溶媒を得た。つぎに、水に分散させた自己分散型シアン顔料に前記インク溶媒を加え、均一に混合した。その後、得られた混合物を、東洋濾紙(株)製のセルロースアセテートタイプメンブレンフィルタ(孔径3.00μm)でろ過することで、実施例2−1〜2−24及び比較例2−1〜2−9のインクジェット記録用水性インクを得た。
実施例2−1〜2−24及び比較例2−1〜2−9の水性インクについて、(a)彩度評価、(b)蒸発特性評価及び(c)総合評価を、下記方法により実施した。
(a)彩度評価
実施例2−1〜2−24及び比較例2−1〜2−9の水性インクの彩度を、実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9の水性インクと同様にして測定し、下記評価基準に従って評価した。
彩度評価 評価基準
A:比較例2−3〜2−9のうち、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例からの彩度の向上が、4以上であった。
B:比較例2−3〜2−9のうち、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例からの彩度の向上が、2以上4未満であった。
C:比較例2−3〜2−9のうち、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例からの彩度の向上が、2未満であった。
(b)蒸発特性
実施例2−1〜2−24及び比較例2−1〜2−9の水性インクの蒸発特性を、実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9の水性インクと同様にして評価した。
(c)総合評価
実施例2−1〜2−24及び比較例2−1〜2−9の水性インクの総合評価を、実施例1−1〜1−22及び比較例1−1〜1−9の水性インクと同様にして行った。
実施例2−1〜2−24及び比較例2−1〜2−9の水性インクの水性インク組成及び評価結果を、表2に示す。
Figure 0006094824
表2に示すとおり、実施例2−1〜2−24では、彩度が、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例よりも2以上向上していた。デキストラン等の配合量(Y)を1重量%〜4.5重量%とした実施例2−1〜2−23では、蒸発特性が特に優れていた。また、リン酸基修飾自己分散型シアン顔料(X)とデキストラン等(Y)との重量比(X/Y)を1〜2.7とし、リン酸基修飾自己分散型シアン顔料の配合量(X)を2.5重量%〜4.5重量%とし、かつ、前記デキストラン等として、カルボキシメチルデキストランを用いた実施例2−2〜2−7、2−10〜2−16、2−18〜2−20及び2−232では、彩度が、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例よりも4以上と大幅に向上し、蒸発特性も特に優れていた。
一方、デキストラン等に代えて水溶性でんぷんを用いた比較例2−1では、彩度が、水溶性でんぷんを用いなかったこと以外が同条件である比較例2−3と同じであった。また、リン酸基修飾自己分散型シアン顔料に代えてスルホン酸基により修飾された自己分散型シアン顔料を用いた比較例2−2では、彩度が、デキストラン等を配合しなかったこと以外は同条件である比較例2−9よりも1向上するに留まった。
以上のように、本発明の水性インクは、彩度をさらに向上可能なものである。本発明の水性インクの用途は、特に限定されず、各種のインクジェット記録に広く適用可能である。
1 インクジェット記録装置
2 インクカートリッジ
3 インク吐出手段(インクジェットヘッド)
4 ヘッドユニット
5 キャリッジ
6 駆動ユニット
7 プラテンローラ
8 パージ装置

Claims (13)

  1. 着色剤、水及び水溶性高分子を含むインクジェット記録用水性インクであって、
    前記着色剤が、リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料を含み、
    前記リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料は、黒色及び白色を除く有色顔料であり、
    前記水溶性高分子が、デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方を含み、
    前記デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方が、カルボキシメチルデキストランであることを特徴とするインクジェット記録用水性インク。
  2. 前記リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料が、リン酸基により修飾された自己分散型マゼンタ顔料、リン酸基により修飾された自己分散型シアン顔料、及び、リン酸基により修飾された自己分散型イエロー顔料からなる群から選択される少なくとも一つであることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用水性インク。
  3. 前記リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料が、リン酸基により修飾された自己分散型マゼンタ顔料であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用水性インク。
  4. 前記水性インク全量に対する前記デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方の配合量が、0.4重量%〜3重量%であることを特徴とする請求項記載のインクジェット記録用水性インク。
  5. 前記水性インク全量に対する前記デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方の配合量が、0.7重量%〜2.5重量%であることを特徴とする請求項記載のインクジェット記録用水性インク。
  6. 前記水性インク全量に対する前記リン酸基により修飾された自己分散型マゼンタ顔料の配合量が、4重量%〜6.5重量%であることを特徴とする請求項のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インク。
  7. 前記水性インクにおける前記リン酸基により修飾された自己分散型マゼンタ顔料(X)と、デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方(Y)との重量比が、X/Y=2〜7であることを特徴とする請求項のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インク。
  8. 前記リン酸基により修飾された自己分散型有彩色顔料が、リン酸基により修飾された自己分散型シアン顔料であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用水性インク。
  9. 前記水性インク全量に対する前記デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方の配合量が、1重量%〜4重量%であることを特徴とする請求項8記載のインクジェット記録用水性インク。
  10. 前記水性インク全量に対する前記デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方の配合量が、1.5重量%〜4重量%であることを特徴とする請求項8記載のインクジェット記録用水性インク。
  11. 前記水性インク全量に対する前記リン酸基により修飾された自己分散型シアン顔料の配合量が、2.5重量%〜4.5重量%であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インク。
  12. 前記水性インクにおける前記リン酸基により修飾された自己分散型シアン顔料(X)と、デキストラン及びその誘導体の少なくとも一方(Y)との重量比が、X/Y=1〜2.7であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インク。
  13. インクジェット記録用水性インクを含むインクカートリッジであって、前記水性インクが、請求項1〜12のいずれか一項に記載のインクジェット記録用水性インクであることを特徴とするインクカートリッジ。
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