JP6092251B2 - オーバーフローを検出するための装置、デバイス、方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

オーバーフローを検出するための装置、デバイス、方法及びコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6092251B2
JP6092251B2 JP2014551273A JP2014551273A JP6092251B2 JP 6092251 B2 JP6092251 B2 JP 6092251B2 JP 2014551273 A JP2014551273 A JP 2014551273A JP 2014551273 A JP2014551273 A JP 2014551273A JP 6092251 B2 JP6092251 B2 JP 6092251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
overflow
synthesis filter
gain
detected
predictive coding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014551273A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015508512A (ja
JP2015508512A5 (ja
Inventor
ラジェンドラン、ビベク
カンドハダイ、アナンサパドマナブハン・アラサニパライ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Qualcomm Inc
Original Assignee
Qualcomm Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Qualcomm Inc filed Critical Qualcomm Inc
Publication of JP2015508512A publication Critical patent/JP2015508512A/ja
Publication of JP2015508512A5 publication Critical patent/JP2015508512A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6092251B2 publication Critical patent/JP6092251B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L19/00Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis
    • G10L19/04Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis using predictive techniques
    • G10L19/08Determination or coding of the excitation function; Determination or coding of the long-term prediction parameters
    • G10L19/083Determination or coding of the excitation function; Determination or coding of the long-term prediction parameters the excitation function being an excitation gain
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L19/00Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis
    • G10L19/005Correction of errors induced by the transmission channel, if related to the coding algorithm

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computational Linguistics (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Audiology, Speech & Language Pathology (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

関連出願
本出願は、"DEVICES FOR DETECTING SATURATION"(飽和を検出するためのデバイス)に関する米国仮特許出願一連番号第61/584,109号(出願日:2012年1月6日)に関するものであり、"DEVICES FOR DETECTING SATURATION"(飽和を検出するためのデバイス)に関する米国仮特許出願一連番号第61/584,109号(出願日:2012年1月6日)からの優先権を主張するものである。
本開示は、概して、信号処理に関するものである。より具体的には、本開示は、オーバーフローを検出するためのシステム及び方法に関するものである。
この数十年の間に電子デバイスの使用が一般的になってきている。特に、電子技術の進歩が、ますます複雑で有用になっている電子デバイスのコストを低減させている。コスト低減及び消費者の要求が、現代社会において実際上あまねく存在するような形で電子デバイスの使用を増殖させている。電子デバイスの使用が拡大するのに従い、電子デバイスの新しい及び改良された特徴に関する要求も拡大している。より具体的には、より高速に、より効率的に又はより高い品質で機能を実施する電子デバイスがしばしば求められている。
幾つかの電子デバイス(例えば、携帯電話、スマートフォン、コンピュータ、等)は、オーディオ信号又は話声信号(speech signal)を使用する。これらの電子デバイスは、格納又は送信のために話声信号をコーディングすることができる。例えば、携帯電話は、マイクを用いてユーザの音声及び話声をキャプチャする。マイクは、音響信号を電子信号に変換する。この電子信号は、他のデバイス(例えば、携帯電話、スマートフォン、コンピュータ、等)への送信のために、再生のために又は格納のためにフォーマット化(例えば、コーディング)することができる。
圧縮されていない話声信号を送信することは、例えば、帯域幅及び/又は格納リソースの点で高コストになる可能性がある。(例えば、より少ないデータを用いて)話声信号をより効率的に表現するように試みる幾つかの方式が存在する。しかしながら、これらの方式は、話声信号の一部を適切に表現することができず、その結果性能が劣化することがある。上記の説明から理解できるように、信号コーディングを向上させるシステム及び方法が有益であることができる。
電子デバイスにおいてオーバーフローを検出するための方法が説明される。その方法は、線形予測コーディング合成フィルタ利得(linear predictive coding synthesis filter gain)を決定することを含む。その方法は、線形予測コーディング合成フィルタ利得及び固定型コードブック利得(fixed codebook gain)に基づいてオーバーフローが検出されるかどうかを決定することも含む。その方法は、オーバーフローが検出された場合にスケーリングファクタを決定することをさらに含む。線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定することは、線形予測コーディングフィルタに対応するインパルス応答を決定することと、インパルス応答のエネルギーを決定することと、を含むことができる。電子デバイスは、無線通信デバイスであることができる。スケーリングファクタは、線形予測コーディング合成フィルタの出力が最大ダイナミックレンジを超えない形で決定することができる。
その方法は、オーバーフローが検出された場合にスケーリングファクタに基づいて信号をスケーリングすることを含むことができる。その方法は、復号器及び/又は符号器によって行うことができる。
オーバーフローは、線形予測コーディング合成フィルタ利得が合成フィルタ利得スレショルド以上である場合及び固定型コードブック利得が固定型コードブック利得スレショルド以上である場合に検出することができる。オーバーフローが検出されるかどうかを決定することは、適応型コードブック利得(adaptive codebook gain)にさらに基づくことができる。オーバーフローは、線形予測コーディング合成フィルタ利得が合成フィルタ利得スレショルド以上である場合、固定型コードブック利得が固定型コードブック利得スレショルド以上である場合及び適応型コードブック利得が適応型コードブック利得スレショルド以上である場合に検出することができる。
オーバーフローが検出されるかどうかを決定することは、合成フィルタ入力がスケールダウンされない場合に合成フィルタ出力が最大の割り当てられたダイナミックレンジを超えることになるかどうかを決定することを含むことができる。オーバーフローが検出された場合は、スケーリングファクタは、後続するフレーム又はサブフレームに持ち越される(carried forward)信号には適用されない。
オーバーフローを検出するための電子デバイスについても説明される。その電子デバイスは、線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定する合成フィルタ利得決定回路を含む。その電子デバイスは、合成フィルタ利得決定回路に結合されたオーバーフロー検出器も含む。オーバーフロー検出器は、線形予測コーディング合成フィルタ利得及び固定型コードブック利得に基づいてオーバーフローが検出されるかどうかを決定する。その電子デバイスは、オーバーフロー検出器に結合されたスケーリングファクタ決定回路をさらに含む。スケーリングファクタ決定回路は、オーバーフローが検出された場合にスケーリングファクタを決定する。
オーバーフローを検出するためのコンピュータプログラム製品についても説明される。そのコンピュータプログラム製品は、命令を有する非一時的な有形のコンピュータによって読み取り可能な媒体を含む。命令は、線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定することを電子デバイスに行わせるためのコードを含む。命令は、線形予測コーディング合成フィルタ利得及び固定型コードブック利得に基づいてオーバーフローが検出されるかどうかを決定することを電子デバイスに行わせるためのコードも含む。命令は、オーバーフローが検出された場合にスケーリングファクタを決定することを電子デバイスに行わせるためのコードをさらに含む。
オーバーフローを検出するための装置についても説明される。その装置は、線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定するための手段を含む。その装置は、線形予測コーディング合成フィルタ利得及び固定型コードブック利得に基づいてオーバーフローが検出されるかどうかを決定するための手段も含む。その装置は、オーバーフローが検出された場合にスケーリングファクタを決定するための手段をさらに含む。
オーバーフローを検出するためのシステム及び方法を実装することができる電子デバイスの一構成を例示したブロック図である。 オーバーフローを検出するための方法の一構成を例示した流れ図である。 オーバーフローを検出するための方法のより具体的な構成を例示した流れ図である。 オーバーフローを検出するための方法の他のより具体的な構成を例示した流れ図である。 オーバーフローを検出するためのシステム及び方法を実装することができる電子デバイスの一構成を例示したブロック図である。 オーバーフローを検出するためのシステム及び方法を実装することができる電子デバイスの一構成を例示したブロック図である。 オーバーフローを検出するための方法の他のより具体的な構成を例示した流れ図である。 オーバーフローを検出するための方法の他のより具体的な構成を例示した流れ図である。 オーバーフローを検出するためのシステム及び方法を実装することができる無線通信デバイスの一構成を例示したブロック図である。 電子デバイスにおいて利用することができる様々なコンポーネントを例示した図である。
ここにおいて開示されるシステム及び方法は、様々な電子デバイスに適用することができる。電子デバイスの例は、携帯電話、スマートフォン、ボイスレコーダ、ビデオカメラ、オーディオプレーヤー(例えば、ムービングピクチャエキスパーツグループ−1(MPEG−1)又はMPEG−2オーディオレイヤ3(MP3)プレーヤー)、ビデオプレーヤー、オーディオレコーダ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ゲームシステム、等を含む。電子デバイスのひとつの種類は、通信デバイスであり、他のデバイスと通信することができる。通信デバイスの例は、電話と、ラップトップコンピュータと、デスクトップコンピュータと、携帯電話と、スマートフォンと、無線又は有線のモデムと、電子リーダーと、タブレットデバイスと、ゲームシステムと、携帯電話基地局又はノードと、アクセスポイントと、無線ゲートウェイと、無線ルータと、を含む。
電子デバイス(例えば、通信デバイス)は、幾つかの工業規格、例えば、国際電気通信連合(ITU)規格及び/又は、米国電気電子学会(IEEE)規格(例えば、Wireles Fidelityすなわち“Wi−Fi”規格、例えば、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n及び/又は802.11ac)に準拠して動作することができる。通信デバイスが準拠することができるその他の規格例は、IEEE802.16(例えば、異なる機器間の世界的相互接続性又は“WiMAX”)、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、3GPPロングタームエボリューション(Long Term Evolution(LTE)、第三世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)、グローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))及びその他を含む(ここで、通信デバイスは、例えば、ユーザ装置(UE)、ノードB、エボルブドノードB(eNB)、モバイルデバイス、移動局、加入者局、遠隔局、アクセス端末、モバイル端末、端末、ユーザ端末、加入者ユニット、等と呼ぶことができる)。ここにおいて開示されるシステム及び方法の一部は、1つ以上の規格の観点で説明されているが、それらのシステム及び方法は、数多くのシステム及び/又は規格に適用可能であるため、本開示の適用範囲を限定すべきではない。
幾つかの通信デバイスは、無線通信リンク及び/又は有線通信リンクを介して通信できることが注目されるべきである。例えば、幾つかの通信デバイスは、ワイヤ上で無線周波数(RF)信号、光信号(レーザリンク、光ファイバリンク)、赤外線(IR)信号及び/又は電子信号を介してその他のデバイスと通信することができる。ここにおいて開示されるシステム及び方法は、無線リンクを介して通信する及び/又は有線リンクを介して通信する通信デバイスに適用することができる。幾つかの構成では、ここにおいて開示されるシステム及び方法は、衛星を用いて他のデバイスと通信する通信デバイスに適用することができる。
ここにおいて開示されるシステム及び方法は、オーバーフローを検出するためのデバイスについて説明する。例えば、ここにおいて開示されるシステム及び方法は、線形予測コーディング(LPC)に基づく話声コーダに関するオーバーフローを防止するためのオーバーフロー検出器及び適応型利得スケーリングについて説明する。特に、オーバーフローの結果飽和が生じる場合がある。ここにおいて開示されるシステム及び方法は、(例えば、入力がスケールダウンされない場合に最大許容ダイナミックレンジを超えることがある)出力のオーバーフローを検出することができる。
線形予測コーディング(LPC)コーダは、不安定性に関する課題を有することがある。例えば、不安定性は、特にフレームエラーが存在する状態での安定したトーン/共鳴信号に関してオーディオブローアップ(blow−up)を引き起こすおそれがある。フレームエラーは、符号器と復号器との間でミスマッチを引き起こす。このミスマッチは、特に安定したトーン/高共鳴信号に関して、不安定性を引き起こす可能性がある。例えば、このエラーは、全ポール(all pole)線形予測コーディング合成フィルタにおいてオーバーフローを引き起こす可能性があり、それが不安性に結びつき、オーディオブローアップを引き起こすおそれがある。飽和した線形予測コーディング合成フィルタ状態(例えば、メモリ)の確率が高くなり、それによって不安定性を引き起こすため、この現象は、有限精度(例えば、固定点)に関して誇張される。
ここにおいて開示されるシステム及び方法の幾つかの構成は、線形予測コーディング合成フィルタの前に残差信号又は励振信号に対応する固定型コードブック(FCB)利得及び/又は適応型コードブック(ACB)利得をモニタリングし、さらに、線形予測コーディング合成フィルタの出力が最大許容ダイナミックレンジ(例えば、16ビット符号付き)を超えないようにするために合成フィルタ内に入れられた残差信号又は励振信号を好適にスケールダウンする開ループメカニズムを提供する。しかしながら、これは、トーンの品質に重大な悪影響を及ぼすことがあるため、次の(例えば、後続する)フレーム内にフィードされる残差信号又は励振信号ピッチメモリをスケーリングできないことが注目されるべきである。
ダイナミックレンジが16ビット(符号付き)の場合における(例えば、コーダ内への)入力信号に関する及び(例えば、復号器からの)出力信号に関する幾つかの例が以下に与えられる。しかしながら、ここにおいて開示されるシステム及び方法は、これらの値には必ずしも依存せず、それらは単なる例であることが注目されるべきである。例えば、16ビット符号付きは、話声コーダでは一般的に使用されるが、ここにおいて開示されるシステム及び方法は、16ビット符号付きを使用しないその他の実装に対しても適用可能である。
ここにおいて開示されるシステム及び方法により、電子デバイスは、線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定する(例えば、計算する)ことができる。オーバーフローが検出された場合は合成されるべき話声フレーム又はサブフレームに関する適応型スケールファクタを決定することができる。オーバーフローは、次の条件のうちのいずれかが発生した場合に検出することができる。例えば、線形予測コーディング合成フィルタ利得が合成フィルタ利得スレショルドに達しており(例えば、≧18デシベル(dB))及び対応する固定型コードブック利得が固定型コードブック利得スレショルドに達している(例えば、≧2322)場合にオーバーフローを検出することができる。ここにおいて使用される場合の用語“達する”又はその変形は、“満たす/超える”又は“〜よりも大きい及び/又は〜に等しい”ことを意味する。
オーバーフローが発生した場合は、例えば、合成された話声出力が最大の(例えば、16ビット符号付き算術)ダイナミックレンジを超えている場合がある。例えば、幾つかの実装においては、18dBの線形予測コーディング利得は、3ビットに対応し(例えば、1ビットが6dBに対応する)、2322の値を表すために12ビットが要求される。この結果、出力は3+12=15ビットのダイナミックレンジを要求することがあり、それは、符号付き16ビット数字に関する最大のダイナミックレンジである。幾つかの実装においては、符号器内に入力されたオリジナルの話声信号は最大(例えば、16ビット)ダイナミックレンジに制限することができるため、復号器における上記の状態の発生は、合成による解析コード励振線形予測(CELP)コーダに関する符号器−復号器のミスマッチをよく示すことができる。
幾つかの構成においては、オーバーフローは、線形予測コーディング合成フィルタ利得が合成フィルタ利得スレショルドに達した場合、対応する固定型コードブック利得が固定型コードブック利得スレショルドに達した場合及び対応する適応型コードブック利得が適応型コードブック利得スレショルドに達した(例えば、≧1.0)場合に検出することができる。例えば、ある一定のスレショルドに達している適応型コードブック利得も、臨界で安定している又は不安定のシステムであることを示すことができる。
オーバーフローが検出された場合は、線形予測コーディング合成フィルタの出力が最大許容ダイナミックレンジ(例えば、16ビット符号付き)を超えないように形で対象となっている話声サブフレーム又はフレームに関するスケーリングファクタを決定することができる。さらに加えて又は代替として、1つ以上のビットのヘッドルームも許容することができる。例えば、スケーリングファクタは、線形予測コーディング合成フィルタが(例えば、ヘッドルーム用の1ビットを考慮して)15ビット符号付きの最大許容ダイナミックレンジを超えないような形で決定することができる。
スケーリングファクタは、上述されるように、フレームごとに又はサブフレームごとに決定することができる。例えば、スケーリングファクタは、復号された話声出力を生成するために線形予測コーディング合成フィルタが使用されるたびに決定することができる。これは、サブフレーム又はフレームに基づくことが可能であり、線形予測コーディング合成フィルタの入力部に適用することができる。
インターフレーム/サブフレーム予測コンポーネントは、トーン/定常状態信号に関して非常に高くなることがあるため、トーンの品質に重大な影響を及ぼすことがあるため、スケーリングファクタは、次のフレーム/サブフレーム内に持ち越される(carried forward)信号(例えば、残差信号又は励振信号)は適用することができない。
ここにおいて開示されるシステム及び方法は、既知のアプローチ法と比較して幾つかの利点及び差別的側面を有することができる。例えば、適応型マルチレート(ARM)話声コーデックは、線形予測コーディング合成フィルタ内での飽和の有無を検査する閉ループメカニズムを用いてこの問題を解決する。飽和が検出された場合は、入力は、定められた率である4倍分(例えば、2ビット)だけスケールダウンされ、線形予測コーディング合成が再度行われる。しかしながら、ここにおいて開示されるシステム及び方法は、開ループであり、計算集約性がより低い。さらに、ここにおいて開示されるシステム及び方法は、固定された/最適でないスケーリングファクタの代わりに向上した(例えば、最適な)スケーリングファクタが使用されるように適応型スケーリングを提供することができる。
さらに、ここにおいて開示されるシステム及び方法は、(例えば、対応する出力サンプルの生成前に)開ループ方式で合成フィルタの入力部への適応型スケールファクタの適用をトリガするために話声コーディングパラメータ(例えば、線形予測コーディング合成フィルタ利得、固定型コードブック利得及び/又は適応型コードブック利得)を使用するため、既知の閉ループ自動利得制御(QGC)と異なる。例えば、それらのシステム及び方法は、出力レベルを決定するために第1のパス(pass)が行われて出力レベルが入力にフィードバックされる既知のAGC技法は行わない。例えば、ここにおいて開示されるシステム及び方法は、代わりに開ループ/シングルパス方式でオーバーフローを検出し及び入力をスケーリングすることができる。
さらに、ここにおいて開示されるシステム及び方法は、線形予測コーディング合成フィルタ(例えば、励振−話声フィルタリング)に焦点を合わせることができ、長期予測(LTP)フィルタには必ずしも焦点を合わせないという点でその他の既知の技法と異なることができる。例えば、ここにおいて開示されるシステム及び方法は、合成フィルタ入力を(例えば、1よりも小さい率で)スケールダウンすることができる。入力をスケールダウンすべきかどうか(例えば、オーバーフローが検出されるかどうか)を決定することは、合成フィルタ利得及び固定型コードブック利得に基づくことができる。
ここにおいて説明される要素のうちの2つ以上をまとめて結合できることが注目されるべきである。ここにおいて用いられる場合の用語“結合する”及びその変形は、2つの要素を直接又は(例えば、他の要素を通じて)間接的に接続することができることを意味する。例えば、第2の要素に結合される第1の要素は、(例えば、ワイヤ又はバスによって)第2の要素に直接接続することができ又は第3の要素を通じて第2の要素に間接的に接続することができる。結合は、図内において線又は矢印として描くことができる。しかしながら、幾つかの場合は、簡略化、明確化、のため及び便宜上すべての可能な結合が描かれるわけではないことが注目されるべきである。
今度は、様々な構成が図を参照して説明され、同様の参照数字は機能的に類似する要素を示す。ここにおいて一般的に説明され、図において例示されるシステム及び方法は、非常に様々な異なる構成で配置及び設計することが可能である。従って、図において表現される幾つかの構成に関する以下のより詳細な説明は、請求の範囲を限定することは意図されておらず、システム及び方法の単なる代表例であるにすぎない。
図1は、オーバーフローを検出するためのシステム及び方法を実装することができる電子デバイス102の一構成を例示したブロック図である。電子デバイス102は、(線形予測コーディング)合成フィルタ利得決定ブロック/モジュール104と、オーバーフロー検出器106と、スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール108と、乗算器126(例えば、増幅器、減衰器、等)と、(線形予測コーディング)合成フィルタ110と、を含む。ここにおいて用いられる場合の用語“ブロック/モジュール”は、要素をハードウェア(回路)、ソフトウェア又は両方の組み合わせ内において実装することができることを示す。例えば、スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール108は、ハードウェア、ソフトウェア又は両方の組み合わせ内において実装することができる。さらに、電子デバイス102内において描かれる要素のうちの1つ以上を回路として実装できることが注目されるべきである。
合成フィルタ利得決定ブロック/モジュール104は、(線形予測コーディング)合成フィルタ利得116を決定することができる。例えば、合成フィルタ利得決定ブロック/モジュール104は、(線形予測コーディング)係数114に基づいて合成フィルタ利得116を決定することができる。合成フィルタ利得116及び固定型コードブック利得118をオーバーフロー検出器106に提供することができる。幾つかの構成においては、適応型コードブック利得120もオーバーフロー検出器106に提供することができる。
オーバーフロー検出器106は、オーバーフロー(例えば、予想オーバーフロー(prospective overflow)及び/又は飽和)が検出されるかどうかを決定することができる。例えば、オーバーフロー検出器106は、入力がスケールダウンされない場合に合成フィルタ110の出力部でオーバーフロー(例えば、及び/又は飽和)が発生することになるかどうかを決定することができる。例えば、オーバーフロー(例えば、予想オーバーフロー)が検出されるかどうかを決定することは、合成フィルタ110入力がスケールダウンされない場合は合成フィルタ110出力が最大割り当て(maximum allotted)ダイナミックレンジ(例えば、16ビット)を超えることになるかどうかを決定することを含むことができる。例えば、その場合に入力がスケールダウンされない場合は、出力の上限を最大値に設定することができる。一構成では、オーバーフローが検出されるかどうかを決定することは、合成フィルタ利得116及び固定型コードブック利得118に基づいて行うことができる。例えば、オーバーフロー検出器106は、合成フィルタ利得116が合成フィルタ利得スレショルドに達しているかどうか(例えば、≧18dB)を決定することができ及び固定型コードブック利得118が固定型コードブックスレショルドに達しているかどうか(例えば、≧2322)を決定することができる。
例えば、合成フィルタ利得116は、表現(representation)のためのビット数を要求することができ及び固定型コードブック利得118は、表現のための他のビット数を要求することができる。合成フィルタ利得116及び固定型コードブック利得118を表現するために要求されるビット総数が、合成フィルタ110の出力部における最大ダイナミックレンジに関して利用可能なビット数(又は他のスレショルド量)を超えている(例えば、幾つかの構成においては同じであるか又は超えている)場合は、オーバーフローを検出することができる。
一例では、18dBの合成フィルタ利得116が3ビットに対応し(例えば、1ビットが6dBに対応する)、固定型コードブック利得118に関する2322の値を表現するために12ビットが要求される。この結果、出力は3+12=15ビットのダイナミックレンジを要求し、それは、符号付き16ビット数字に関する最大ダイナミックレンジである。
幾つかの構成においては、オーバーフロー検出は、適応型コードブック利得120に基づくこともできる。例えば、合成フィルタ利得116が合成フィルタ利得スレショルドに達した場合、対応する固定型コードブック利得118が固定型コードブック利得スレショルドに達し、対応する適応型コードブック利得120が適応型コードブック利得スレショルドに達している(例えば、≧1.0)場合は、オーバーフロー検出器106はオーバーフローを検出することができる。
オーバーフローが検出された場合は、オーバーフロー検出器106は、スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール108にそれを示す表示(indication)122を提供することができる。この場合は、スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール108は、スケーリングファクタ124を決定することができる。例えば、スケーリングファクタ124は、合成フィルタ110(例えば、合成された信号128)の出力が最大許容ダイナミックレンジを超えないように決定することができる。さらに加えて又は代替として、スケーリングファクタ124は、線形予測合成フィルタがヘッドルームの量(例えば、1ビット)を許容する形で決定することができる。
図1において例示されるように、信号112a(例えば、残差信号又は励振信号)は、スケーリングファクタ124に基づいてスケーリングすることができる。例えば、信号112aは、合成フィルタ110内に入れられる前にスケーリングファクタ124により乗算器126によってスケーリングすることができる。例えば、オーバーフローが検出された場合は、信号112aはスケールダウンすることができる。オーバーフローが検出されない場合は、信号112aはスケーリングされない(又は、1の率でスケーリングすることができる)。その結果得られる信号112b(例えば、オーバーフローが検出された場合は信号112aとスケーリングファクタ124の積又はオーバーフローが検出されない場合はスケーリングされない(又は1によってスケーリングされる)信号)は、合成フィルタ110に提供することができる。従って、信号112aをスケールダウンすることは、オーバーフロー(又は予想オーバーフロー)が検出されたときに実際のオーバーフローが発生するのを防止することができる。後続フレームまで持ち越される残差信号又は励振信号は、(例えば、トーンの品質に影響を与える可能性があるため)スケーリングすることができないことが注目されるべきである。
合成フィルタ110は、信号112に基づいて合成された信号128を生成することができる。合成された信号128は、例えば、合成された話声信号であることができる。例えば、合成された信号128は、出力のために1つ以上のスピーカーに提供することができ、送信のために送信機に提供することができ及び/又は格納のためにメモリに提供することができる。
図1において例示される要素(例えば、合成フィルタ利得決定ブロック/モジュール104、オーバーフロー検出器106、スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール108、乗算器126及び合成フィルタ110)は、符号器、復号器又は両方内に含めることができることが注目されるべきである。例えば、それらの要素は、復号器に含めることができ、電子デバイス102は、コーディングされた信号を受信及び復号して音声信号(例えば、合成された話声信号)を生成する。さらに加えて又は代替で、それらの要素は、オーバーフローを防止するために符号器に含めることができる。
図2は、オーバーフローを検出するための方法200の一構成を例示した流れ図である。電子デバイス102は、(線形予測コーディング)合成フィルタ利得116を決定する202ことができる。例えば、電子デバイス102は、合成フィルタ110に対応するインパルス応答(例えば、h(i)で、i=0...N)を決定することができる。例えば、インパルス信号は、(線形予測コーディング)係数114によって指定されたフィルタ(例えば、合成フィルタ110又は同等のフィルタ)を励振し、それによってインパルス応答を生み出すために使用することができる。電子デバイス102は、線形利得を生成するためにインパルス応答のエネルギー(例えば、インパルス応答の二乗値の和)を決定することができる。幾つかの構成では、この線形利得は、対数領域に変換することができる(例えば、10log10(linear gain))。
電子デバイス102は、オーバーフロー(例えば、予想オーバーフロー)が検出されるかどうかを決定する204ことができる。例えば、オーバーフロー(例えば、予想オーバーフロー)が検出されるかどうかを決定する204ことは、合成フィルタ110入力がスケールダウンされない場合に合成フィルタ110出力が最大の割り当てられたダイナミックレンジ(例えば、16ビット)を超えることになるかどうかを決定することを含むことができる。例えば、その場合に入力がスケールダウンされない場合は、出力の上限を最大値に設定することができる。幾つかの構成では、この決定204は、合成フィルタ利得116及び固定型コードブック利得118に基づくことができる。例えば、合成フィルタ利得116が合成フィルタ利得スレショルドに達しており、固定型コードブック利得118が固定型コードブック利得118スレショルドに達している場合は、電子デバイス102は、オーバーフローを検出することができる。そうでない場合は、オーバーフローは検出することができない。固定型コードブック利得118をどのようにして決定することができるかを示す一例が、3GPP2 C.S0014−B、version1.0 section4.9.8.6.に記載されている。しかしながら、その他のアプローチ法を使用することができる。
その他の構成では、この決定204は、適応型コードブック利得120にさらに基づくことができる。例えば、合成フィルタ利得116が合成フィルタ利得スレショルドに達し、固定型コードブック利得118が固定型コードブック利得スレショルドに達し及び適応型コードブック利得120が適応型コードブック利得スレショルドに達した場合は、電子デバイス102は、オーバーフローを検出することができる。そうでない場合は、オーバーフローは検出できない。ピッチ又は適応型コードブック利得をどのようにして決定することができるかを示す一例が、3GPP2 C.S0014−B、version1.0 section4.9.4.9.に記載されている。しかしながら、その他のアプローチ法を使用することができる。適応型コードブック(ACB)又はピッチ及び固定型コードブック(FCB)又は革新利得(innovation gain)を決定するための幾つかのアプローチ法がCELPに基づく話声コーダと関連して知られていることが注目されるべきである。さらに、異なるタイプの固定型コードブックが存在する。しかしながら、ここにおいて開示されるシステム及び方法は、特定のタイプの固定型コードブックには限定されないことが注目されるべきである。
オーバーフローが検出されない場合は、電子デバイス102は、合成フィルタ利得116を決定する202ために戻ることができる。これは、後続するフレーム又はサブフレームに関して行うことができる。オーバーフローが検出されない場合は、電子デバイス102は、信号112aをスケーリングすることができないか又は例えば、1つの率で信号112aをスケーリングすることができることが注目されるべきである。
オーバーフローが検出された場合は、電子デバイス102は、スケーリングファクタ124を決定する206ことができる。例えば、スケーリングファクタ124により乗算器126によってスケーリングすることができる。例えば、スケーリングファクタ124は、合成フィルタ110の出力(例えば、合成された話声)が最大許容ダイナミックレンジを超えないような形で決定する206することができる。さらに加えて又は代替として、スケーリングファクタ124は、線形予測合成フィルタの出力がヘッドルームの量(例えば、1ビット)を許容する形で決定することができる。
幾つかの構成では、オーバーフローが検出されるかどうかを決定する204こと及びスケーリングファクタを決定する206ことは、以下のリスティング(Listing)(1)において例示されるように進むことができる。lpc_gainが(線形予測コーディング)合成フィルタ利得を表し、lpc_gain_bitsが対応するビット数(例えば、1ビット=6dBの利得)を表すとする。さらに、FCB_gainが固定型コードブック利得を表し、FCB_gain_bitsが固定型コードブック利得を表現するために必要な対応ビット数を表すとする。さらに、Scale_Factorがスケーリングファクタ124を表し、output_bitsが(例えば、合成フィルタ110の出力部における)出力ビット数を表し、headroom_bitsがヘッドルームに関して許容されるビット数を表すとする。リスティング(1)は、オーバーフローが検出されるかどうかを決定し204及びスケーリングファクタ124を決定する206ための擬似コードの一例を示す。
Figure 0006092251
リスティング(1)において例示されるスレショルド値(例えば、2322及び18dB)は例であることが注目されるべきである。その他のスレショルド値を使用することができる。一例では、output_bits=15及びheadroom_bits=1である。
電子デバイス102は、スケーリングファクタ124に基づいて信号112をスケーリング208することができる。例えば、残差信号又は励振信号112は、合成フィルタ110に入れられる前にスケーリングファクタ124を乗じることができる。例えば、オーバーフローが検出された場合は、信号112をスケールダウンすることができる。信号112(例えば、スケーリングされた信号)は、合成フィルタ110に提供することができ、それは、信号112に基づいて合成された信号128(例えば、残差信号又は励振信号)を生成することができる。後続フレームに持ち越された信号112a(例えば、残差信号又は励振信号)は、スケーリングすることができない。電子デバイス102は、合成フィルタ利得116を決定する202ために戻ることができる。これは、後続するフレーム又はサブフレームに関して行うことができる。
図3は、オーバーフローを検出するための方法300のより具体的な構成を例示した流れ図である。電子デバイス102は、(線形予測コーディング)合成フィルタ利得116を決定する302ことができる。これは、例えば、図2に関連して上述されるように完遂させることができる。
電子デバイス102は、固定型コードブック利得118を決定する304ことができる。幾つかの構成では、電子デバイス102は、(例えば、異なる電子デバイス又は同じ電子デバイス102の符号器から)固定型コードブック利得118を受信することによって固定型コードブック利得118を決定する304ことができる。代替として、電子デバイス102は、固定型コードブック利得118を計算することができる。例えば、固定型コードブック利得118は、固定型コードブックベクトル、合成フィルタインパルス応答及び知覚領域目標信号(perceptual domain target signal)に基づいて決定する304ことができる。例えば、固定型コードブック利得118は、式
Figure 0006092251
により決定する304ことができ、ここで、gは、固定型コードブック利得118であり、cは、インデックスkにおける代数コードブックベクトルであり、dは、知覚領域目標信号と合成フィルタインパルス応答との間の相互相関関係であり、Φは、合成フィルタインパルス応答の相関行列であり、tは、転置を表す。例えば、これは、3GPP2 C.S0014−B、version1.0 section4.9.8.6.における記述に従って達成させることができる。しかしながら、その他のアプローチ法が使用できることが注目されるべきである。
電子デバイス102は、合成フィルタ利得116が合成フィルタ利得スレショルドに達しているか(例えば、≧18dB)どうかを決定する306ことができる。一例では、18dBの合成フィルタ利得116は、3ビットに対応する(例えば、1ビットは6dBに対応する)。合成フィルタ利得116が合成フィルタ利得スレショルド(例えば、18dB)に達していない(例えば、未満である)場合は、電子デバイス102は、(例えば、後続するフレーム又はサブフレームに関して)線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定する302ために戻ることができる。
合成フィルタ利得116が合成フィルタ利得スレショルド(例えば、18dB)に達している(例えば、以上である)場合は、電子デバイス102は、固定型コードブック利得118が固定型コードブック利得スレショルドに達しているか(例えば、≧2322)どうかを決定する308ことができる。一例において、固定型コードブック利得118に関する2322の値を表現するためには12ビットが要求される。固定型コードブック利得118が固定型コードブック利得スレショルド(例えば、2322)に達していない(例えば、未満である)場合は、電子デバイス102は、(例えば、後続するフレーム又はサブフレームに関して)線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定する302ために戻ることができる。固定型コードブック利得118が固定型コードブック利得スレショルド(例えば、2322)に達している場合は、この結果として、出力が少なくとも最大ダイナミックレンジ(例えば、3+12=15ビットのダイナミックレンジ)を要求することになり、それは、符号付き16ビット数字に関する最大ダイナミックレンジであり)オーバーフローを引き起こす可能性がある。
固定型コードブック利得118が固定型コードブック利得スレショルド(例えば、2322)に達している(例えば、以上である)場合は、電子デバイス102は、スケーリングファクタを決定する310ことができる。例えば、スケーリングファクタ124は、合成フィルタ110の出力(例えば、合成された話声)が最大許容ダイナミックレンジを超えないような形で決定する310ことができる。さらに加えて又は代替として、スケーリングファクタ124は、線形予測合成フィルタの出力がヘッドルームの量(例えば、1ビット)を許容する形で決定することができる。これは、図2に関連して上述されるように完遂させることができる。
電子デバイス102は、スケーリングファクタ124に基づいて信号112をスケーリングする312ことができる。例えば、これは、図2に関連して上述されるように行うことができる。電子デバイス102は、合成フィルタ利得116を決定する302ために戻ることができる。これは、後続するフレーム又はサブフレームに関して行うことができる。
図4は、オーバーフローを検出するための方法400の他のより具体的な構成を例示した流れ図である。電子デバイス102は、(線形予測コーディング)合成フィルタ利得116を決定する402ことができる。これは、例えば、図2に関連して上述されるように完遂させることができる。
電子デバイスは、固定型コードブック利得118を決定することができる。例えば、固定型コードブック利得118は、図3に関連して上述されるように決定することができる。
電子デバイス102は、適応型コードブック利得120を決定する406ことができる。幾つかの構成では、電子デバイス102は、(例えば、符号器から)適応型コードブック利得120を受信することによって適応型コードブック利得120を決定する304ことができる。代替として、電子デバイス102は、適応型コードブック利得120を計算することができる。例えば、適応型コードブック利得120は、合成された信号(例えば、重みが付けられオリジナルの話声ベクトル)、適応型コードブック励振及び合成フィルタインパルス応答に基づいて決定する406ことができる。例えば、ピッチ又は適応型コードブック利得120は、3GPP2 C.S0014−B、version1.0 section4.9.4.9.における記述に従って決定することができる。しかしながら、その他のアプローチ法を使用できることができる。
電子デバイス102は、合成フィルタ利得116が合成フィルタ利得スレショルドに達しているか(例えば、≧18dB)どうかを決定する408ことができる。これは、例えば、図3に関連して上述されるように完遂させることができる。合成フィルタ利得116が合成フィルタ利得スレショルド(例えば、18dB)に達していない(例えば、未満である)場合は、電子デバイス102は、(例えば、後続するフレーム又はサブフレームに関して)線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定する402ために戻ることができる。
合成フィルタ利得116が合成フィルタ利得スレショルド(例えば、18dB)に達している(例えば、以上である)場合は、電子デバイス102は、固定型コードブック利得118が固定型コードブック利得スレショルドに達しているか(例えば、≧2322)どうかを決定する410ことができる。これは、例えば、図3に関連して上述されるように完遂させることができる。固定型コードブック利得118が固定型コードブック利得スレショルド(例えば、2322)に達していない(例えば、未満である)場合は、電子デバイス102は、(例えば、後続するフレーム又はサブフレームに関して)線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定する402ために戻ることができる。
固定型コードブック利得118が固定型コードブック利得スレショルド(例えば、2322)に達している(例えば、以上である)場合は、電子デバイス102は、適応型コードブック利得120が適応型コードブック利得スレショルドに達しているか(例えば、≧1.0である)どうかを決定する412ことができる。適応型コードブック利得120が適応型コードブック利得スレショルドに達していない(例えば、未満である)(例えば、≧1.0である)場合は、電子デバイス102は、(例えば、後続するフレーム又はサブフレームに関して)線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定する402ために戻ることができる。
適応型コードブック利得120が適応型コードブック利得スレショルドに達している(例えば、以上である)(例えば、≧1.0である)場合は、電子デバイス102は、スケーリングファクタ124を決定する414ことができる。例えば、これは、図2に関連して説明されるように完遂させることができる。
電子デバイス102は、スケーリングファクタ124に基づいて信号112をスケーリングする416ことができる。例えば、これは、図2に関連して上述されるように完遂させることができる。電子デバイス102は、合成フィルタ利得116を決定する402ために戻ることができる。これは、後続するフレーム又はサブフレームに関して行うことができる。
図5は、オーバーフローを検出するためのシステム及び方法を実装することができる電子デバイス502a−bの一構成を例示したブロック図である。電子デバイスA 502aは、符号器530を含む。符号器530は、話声信号532を符号化する。例えば、符号器530は、話声信号532をパラメータ544として表現する。パラメータ544は、電子デバイスB 502bに送信することができる。さらに加えて又は代替として、パラメータ544は、電子デバイスA 502aに格納すること及び/又は電子デバイスA 502aで復号することができる。パラメータ544の例は、ピッチラグ、コードブックインデックス、固定型コードブック利得及び適応型コードブック利得、等のうちの1つ以上を含む。
電子デバイスB 502bは、復号器570を含むことができる。復号器570は、パラメータ544に基づいて合成された信号528(例えば、合成された話声)を生成することができる。復号器570は、オーバーフロー検出器506と、スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール508と、を含むことができる。オーバーフロー検出器506は、図1に関連して上述されるオーバーフロー検出器106により実装することができる。スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール508は、図1と関連して上述されるスケーリングファクタ決定ブロック/モジュール108により実装することができる。ここにおいて開示されるシステム及び方法は、符号器530と復号器570との間にミスマッチが存在するとき、例えば、フレームの消去が存在するときに、オーバーフローに対する保護を提供することができる。ここにおいて開示されるシステム及び方法は、復号器570、符号器530又はその両方において実装できることが注目されるべきである。
図6は、オーバーフローを検出するためのシステム及び方法を実装することができる電子デバイス602の一構成を例示したブロック図である。電子デバイス602は、復号器670を含む。復号器670は、合成された信号628(例えば、復号された話声信号)を提供する。例えば、復号器670は、符号器から受信することができる、ピッチラグ650、コードブックインデックス666、固定型コードブック利得618、適応型コードブック利得620及び(線形予測コーディング)係数614に基づいて合成された信号628を提供する。
復号器670は、(線形予測コーディング)合成フィルタ利得決定ブロック/モジュール604と、オーバーフロー検出器606と、スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール608と、第1の乗算器626(例えば、増幅器、減衰器、等)と、(線形予測コーディング)合成フィルタ610と、加算器680と、第2の乗算器676(例えば、増幅器、減衰器、等)と、第3の乗算器686(例えば、増幅器、減衰器、等)と、適応型コードブック682と、固定型コードブック672と、遅延ブロック/モジュール690と、を含む。ここにおいて用いられる場合の用語“ブロック/モジュール”は、要素をハードウェア、ソフトウェア又は両方の組み合わせ内において実装することができることを示す。例えば、スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール608は、ハードウェア、ソフトウェア又は両方の組み合わせ内において実装することができる。さらに、電子デバイス602内において描かれる要素のうちの1つ以上を回路として実装できることが注目されるべきである。
復号器670は、ピッチラグ650、コードブックインデックス666、固定型コードブック利得618、適応型コードブック利得620及び係数614を入手する。例えば、電子デバイス602内に含まれている受信機は、ピッチラグ650、コードブックインデックス666、固定型コードブック利得618、適応型コードブック利得620及び係数614を他のデバイスから受信し、それらを復号器670に提供することができる。さらに加えて又は代替として、復号器670は、それらをメモリから入手することができる。代替として、復号器670は、電子デバイス602に含まれる符号器からそれらを入手することができる。
係数614は、合成フィルタ利得決定ブロック/モジュール604に及び合成フィルタ610に提供することができる。幾つかの構成では、係数614は、ラインスペクトルペア(LSP)又はラインスペクトル周波数(LSF)から変換することができる。
適応型コードブック682は、ピッチラグ650及び前励振(prior excitation)692に基づいて適応型コードブック励振684を生成することができる。例えば、適応型コードブック682は、ピッチラグ650に基づいて適応型コードブック励振684を生成することができる。さらに、適応型コードブック682は、前励振692に基づいて更新することができる。適応型コードブック励振684は、第3の乗算器686に提供することができる。
適応型コードブック利得620は、第3の乗算器686に提供することができる。幾つかの構成では、適応型コードブック利得620は、オーバーフロー検出器606に任意選択で提供することができる。幾つかの構成では、適応型コードブック利得620は、量子化することができる。
コードブックインデックス666は、固定型コードブック672に提供することができる。固定型コードブック672は、コードブックインデックスに基づいて固定型コードブックコントリビューション(contribution)674を生成することができる。例えば、コードブックインデックス666に基づいて特定のコードブックエントリを選択することができる。選択されたコードブックエントリは、コードブックインデックス666によって示すことができ及び固定型コードブックコントリビューション674に対応することができる。固定型コードブックコントリビューション674は、第2の乗算器676に提供することができる。
固定型コードブック利得618は、第2の乗算器676及びオーバーフロー検出器606に提供することができる。幾つかの構成では、固定型コードブック利得618は、量子化することができる。第2の乗算器676は、固定型コードブックコントリビューション674に固定型コードブック利得618を乗じてスケーリングされた固定型コードブックコントリビューション678を生成することができ、それは、加算器680に提供することができる。第3の乗算器686は、適応型コードブック励振684に適応型コードブック利得620を乗じてスケーリングされた適応型コードブック励振688を生成することができ、それは、加算器680に提供することができる。加算器680は、スケーリングされた固定型コードブックコントリビューション678及びスケーリングされた適応型コードブック励振688を加算して励振信号612aを生成することができる。励振信号612aは、遅延ブロック/モジュール690及び第1の乗算器626に提供することができる。
遅延ブロック/モジュール690は、前励振692を適応型コードブック682に提供することができる。例えば、遅延ブロック/モジュール690は、前フレーム又はサブフレームから適応型コードブック682に前励振692を提供するために励振信号612aを遅延させることができる。適応型コードブック682は、前励振692に基づいて更新することができる。
合成フィルタ利得決定ブロック/モジュール604は、(線形予測コーディング)合成フィルタ利得616を決定することができる。例えば、合成フィルタ利得決定ブロック/モジュール604は、(線形予測コーディング)係数614に基づいて合成フィルタ利得616を決定することができる。合成フィルタ利得616及び固定型コードブック利得618は、オーバーフロー検出器606に提供することができる。幾つかの構成では、適応型コードブック利得620もオーバーフロー検出器606に提供することができる。
オーバーフロー検出器606は、オーバーフローが検出されるかどうかを決定することができる。例えば、オーバーフロー検出器606は、励振信号612aがスケールダウンされない場合に合成フィルタ610の出力部においてオーバーフロー(例えば、及び/又は飽和)が発生するかどうかを決定することができる。一構成では、この決定は、合成フィルタ利得616及び固定型コードブック利得618に基づいて行うことができる。例えば、オーバーフロー検出器606は、合成フィルタ利得616が合成フィルタ利得スレショルドに達しているか(例えば、≧18dB)どうかを決定することができ及び固定型コードブック利得118が固定型コードブックスレショルドに達しているか(例えば、≧2322)を決定することができる。
例えば、合成フィルタ利得616は、表現(representation)のためのビット数を要求することができ及び固定型コードブック利得618は、表現のための他のビット数を要求することができる。合成フィルタ利得616及び固定型コードブック利得618を表現するために要求されるビット総数が、合成フィルタ110の出力部における最大ダイナミックレンジに関して利用可能なビット数(又は他のスレショルド量)を超えている(例えば、幾つかの構成においては同じであるか又は超えている)場合は、オーバーフローを検出することができる。
一例では、18dBの合成フィルタ利得616が3ビットに対応し(例えば、1ビットが6dBに対応する)、固定型コードブック利得618に関する2322の値を表現するために12ビットが要求される。この結果、出力は3+12=15ビットのダイナミックレンジを要求し、それは、符号付き16ビット数字に関する最大ダイナミックレンジである。
幾つかの構成においては、オーバーフロー検出は、適応型コードブック利得620に基づくこともできる。例えば、合成フィルタ利得616が合成フィルタ利得スレショルドに達した場合、対応する固定型コードブック利得618が固定型コードブック利得スレショルドに達し、対応する適応型コードブック利得620が適応型コードブック利得スレショルドに達している(例えば、≧1.0)場合は、オーバーフロー検出器606はオーバーフローを検出することができる。しかしながら、オーバーフロー検出は、上述されるように適応型コードブック利得620に基づくことができないことが注目されるべきである。
オーバーフローが検出された場合は、オーバーフロー検出器606は、スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール608にそれを示す表示(indication)622を提供することができる。この場合は、スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール608は、スケーリングファクタ624を決定することができる。例えば、スケーリングファクタ624は、合成フィルタ610の出力(例えば、合成された信号628)が最大許容ダイナミックレンジを超えないようにして決定することができる。さらに加えて又は代替として、スケーリングファクタ624は、線形予測合成フィルタの出力がヘッドルームの量(例えば、1ビット)を許容するようにして決定することができる。スケーリングファクタ624は、第1の乗算器626に提供することができる。
図6において例示されるように、励振信号612aは、スケーリングファクタ624に基づいてスケーリングすることができる。例えば、励振信号612aは、合成フィルタ610内に入れられる前にスケーリングファクタ624により乗算器626によってスケーリングすることができる。例えば、オーバーフローが検出された場合は、励振信号612aはスケールダウンすることができる。オーバーフローが検出されない場合は、励振信号112aは、(例えば、第1の乗算器626を迂回することによって)スケーリングされない(又は、1の率でスケーリングすることができる)。その結果得られる信号612b(例えば、オーバーフローが検出された場合は励振信号612aとスケーリングファクタ624の積又はオーバーフローが検出されない場合はスケーリングされない(又は1によってスケーリングされる)信号)は、合成フィルタ610に提供することができる。(例えば、遅延ブロック/モジュール690によって)後続フレームまで持ち越される励振信号612aは、(例えば、トーンの品質に影響を与える可能性があるため)スケーリングすることができないことが注目されるべきである。
合成フィルタ610は、係数614及び励振信号612に基づいて合成された信号628を生成することができる。例えば、係数614は、合成フィルタ610の応答を指定することができる。合成フィルタ610は、合成された信号628を生成するために(スケーリングされた又はスケーリングされない)励振信号612bをフィルタリングすることができる。合成された信号628は、復号器670によって提供することができる。例えば、合成された信号628は、1つ以上のスピーカーに、メモリに、(例えば、後処理のために)1つ以上のフィルタに提供することができる。
図7は、オーバーフローを検出するための方法700の他のより具体的な構成を例示した流れ図である。電子デバイス102は、話声信号を入手する702ことができる。例えば、電子デバイス102は、1つ以上のマイクで話声信号をキャプチャすることができる。代替として、電子デバイス102は、他のデバイス(例えば、Bluetooth(登録商標)ヘッドセット)から話声信号を受信することができる。
電子デバイス102は、(線形予測コーディング)合成フィルタ利得116を決定する704ことができる。これは、例えば、図2及び/又は図5と関連して上述されるように行うことができる。
電子デバイス102は、オーバーフローが検出されるかどうかを決定する706ことができる。例えば、電子デバイス102は、図2、図3、図4及び/又は図5と関連して説明されるようにオーバーフローが検出されるかどうかを決定する706ことができる。幾つかの構成では、この決定706は、合成フィルタ利得116及び固定型コードブック利得118に基づくことができる。その他の構成では、この決定706は、適応型コードブック利得120にさらに基づくことができる。
オーバーフローが検出されない場合は、電子デバイス102は、符号化されたパラメータを生成する712ことができる。例えば、オーバーフローが検出されない場合は、電子デバイス102は、残差信号をスケーリングすることができない(又は、1の率で残差信号をスケーリングすることができる)。この場合は、電子デバイス102は、ピッチラグ、コードブックインデックス、固定型コードブック利得、適応型コードブック利得及び/又は(線形予測コーディング)係数を含む符号化されたパラメータを生成することができる。従って、オーバーフローが検出されない場合は、(例えば、特定のフレーム又はサブフレームに関する)符号化されたパラメータのうちの1つ以上は、スケールダウンされた残差信号に基づくことができない。
オーバーフローが検出された場合は、電子デバイス102は、スケーリングファクタ124を決定する708ことができる。例えば、スケーリングファクタ124は、合成フィルタ110の出力(例えば、合成された話声)が最大許容ダイナミックレンジを超えないような形で決定する708ことができる。さらに加えて又は代替として、スケーリングファクタ124は、線形予測合成フィルタの出力がヘッドルームの量(例えば、1ビット)を許容する形で決定することができる。
電子デバイス102は、スケーリングファクタ124に基づいて信号112をスケーリングする710ことができる。例えば、残差信号又は励振信号112は、合成フィルタ110に入れられる前にスケーリングファクタ124を乗じることができる。例えば、オーバーフローが検出された場合は、信号112をスケールダウンすることができる。後続フレームに持ち越された信号112a(例えば、残差信号又は励振信号)は、スケーリングすることができないことが注目されるべきである。
オーバーフローが検出された場合は、電子デバイス102は、符号化されたパラメータを生成する712ことができる。この場合は、電子デバイス102は、ピッチラグ、コードブックインデックス、固定型コードブック利得、適応型コードブック利得及び/又は(線形予測コーディング)係数を含む符号化されたパラメータを生成することができる。従って、オーバーフローが検出された場合は、(例えば、特定のフレーム又はサブフレームに関する)符号化されたパラメータのうちの1つ以上は、スケールダウンされた残差信号に基づくことができる。
オーバーフローが検出されたかどうかにかかわらず、電子デバイス102は、符号化されたパラメータを送信する714ことができる。例えば、電子デバイス102は、ピッチラグ、コードブックインデックス、固定型コードブック利得、適応型コードブック利得及び/又は(線形予測コーディング)係数を含む符号化されたパラメータを送信する714ことができる。例えば、電子デバイス102は、符号化されたパラメータのうちの1つ以上を送信機に提供することができ、それは、符号化されたパラメータに関して1つ以上の送信動作(例えば、変調、チャネルコーディング、アップコンバージョン、等)を行うことができる。次に、電子デバイス102は、無線及び/又は有線の媒体で符号化されたパラメータを送信することができる。電子デバイス102は、話声信号を得る702ために戻ることができる。これは、後続するフレーム又はサブフレームに関して行うことができる。
図8は、オーバーフローを検出するための方法800の他のより具体的な構成を例示した流れ図である。例えば、この方法800は、復号デバイスによって行うことができる。電子デバイス102は、符号化されたパラメータを受信する802ことができる。符号化されたパラメータは、ピッチラグ、コードブックインデックス、固定型コードブック利得、適応型コードブック利得及び/又は(線形予測コーディング)係数を含むことができる。例えば、電子デバイス102は、符号化されたパラメータのうちの1つ以上を受信機から入手することができ、それは、符号化されたパラメータを入手するために無線及び/又は有線の媒体から受信された信号に関して1つ以上の受信動作(例えば、ダウンコンバージョン、復調、チャネル復号、等)を行うことができる。
電子デバイス102は、(線形予測コーディング)合成フィルタ利得116を決定する804ことができる。これは、例えば、図2及び/又は図6に関連して上述されるように行うことができる。
電子デバイス102は、オーバーフローが検出されるかどうかを決定する806ことができる。例えば、電子デバイス102は、図2、図3、図4及び/又は図6と関連して説明されるようにオーバーフローが検出されるかどうかを決定する806ことができる。幾つかの構成では、この決定806は、合成フィルタ利得116及び固定型コードブック利得118に基づくことができる。その他の構成では、この決定806は、適応型コードブック利得120にさらに基づくことができる。
オーバーフローが検出されない場合は、電子デバイス102は、合成された信号128を生成する812ことができる。例えば、オーバーフローが検出されない場合は、電子デバイス102は、信号112(例えば、残差信号又は励振信号)をスケーリングすることができない(又は、1の率で信号112aをスケーリングすることができる)。従って、オーバーフローが検出されない場合は、(例えば、特定のフレーム又はサブフレームに関する)合成された信号128は、スケールダウンされた残差信号に基づくことができない。
オーバーフローが検出された場合は、電子デバイス102は、スケーリングファクタ124を決定する808ことができる。例えば、スケーリングファクタ124は、合成フィルタ110の出力(例えば、合成された話声128)が最大許容ダイナミックレンジを超えないようにして決定する808ことができる。さらに加えて又は代替として、スケーリングファクタ124は、線形予測合成フィルタの出力がヘッドルームの量(例えば、1ビット)を許容する形で決定することができる。
電子デバイス102は、スケーリングファクタ124に基づいて信号112をスケーリング810することができる。例えば、信号112a(例えば、残差信号又は励振信号)は、合成フィルタ110に入れられる前にスケーリングファクタ124を乗じることができる。例えば、オーバーフローが検出された場合は、信号112をスケールダウンすることができる。後続フレームに持ち越された残差信号又は励振信号は、スケーリングすることができないことが注目されるべきである。
オーバーフローが検出された場合は、電子デバイス102は、合成された信号128を生成する812ことができる。より具体的には、電子デバイス102は、オーバーフローが検出された場合はスケールダウンされた残差信号に基づいて(例えば、特定のフレーム又はサブフレームに関する)合成された信号128を生成することができる。電子デバイス102は、符号化されたパラメータを受信するために戻ることができる。これは、後続するフレーム又はサブフレームに関して行うことができる。
図9は、オーバーフローを検出するためのシステム及び方法を実装することができる無線通信デバイス902の一構成を例示したブロック図である。図9において例示される無線通信デバイス902は、ここにおいて説明される電子デバイス102、502、602、1002のうちの1つ以上の一例であることができる。無線通信デバイス902は、アプリケーションプロセッサ933を含むことができる。アプリケーションプロセッサ933は、概して、無線通信デバイス902において機能を実行するための命令を処理する(例えば、プログラムを実行する)。アプリケーションプロセッサ933は、オーディオコーダ/デコーダ(コーデック)927に結合することができる。
オーディオコーデック927は、音声信号をコーディング及び/又は復号するために使用される電子デバイス(例えば、集積回路)であることができる。オーディオコーデック927は、1つ以上のスピーカー925、イヤピース923、出力ジャック921及び/又は1つ以上のマイク919に結合することができる。スピーカー925は、電気又は電子信号を音響信号に変換する1つ以上の電子−音響トランスデューサを含むことができる。例えば、スピーカー925は、音楽を演奏するため又はスピーカーフォンでの会話を出力するために使用することができる。イヤピース923は、音響信号(例えば、話声信号)を使用者に出力するために使用することができる他のスピーカー又は電子−音響トランスデューサであることができる。例えば、イヤピース923は、使用者のみが音響信号を信頼できる形で聞くことができるような方法で使用することができる。出力ジャック921は、音声を出力するために無線通信デバイス902にその他のデバイス、例えば、ヘッドフォン、を結合するために使用することができる。スピーカー925、イヤピース923及び/又は出力ジャック921は、オーディオコーデック927からオーディオ信号を出力するために概して使用することができる。1つ以上のマイク919が、オーディオコーデック927に提供される電気又は電子信号に音響信号(例えば、使用者の声)を変換する音響−電気トランスデューサであることができる。
オーディオコーデック927は、オーバーフロー検出器906を含むことができる。オーバーフロー検出器906は、上述されるオーバーフロー検出器106、506、606のうちの1つ以上と同様に構成することができる。さらに加えて又は代替として、オーバーフロー検出器906は、上述される方法200、300、400、700、800のうちの1つ以上によりオーバーフローを検出することができる。オーディオコーデック927は、スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール908をさらに含むことができる。スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール908は、上述されるスケーリングファクタ決定ブロック/モジュール108、508、608のうちの1つ以上と同様に構成することができる。さらに加えて又は代替として、スケーリングファクタ決定ブロック/モジュール908は、上述される方法200、300、400、700、800のうちの1つ以上によりスケーリングファクタを決定することができる。幾つかの構成では、上述される方法200、300、400、700、800のうちの1つ以上は、オーディオコーデック927によって行うことができる。オーバーフロー検出器906及び/又はスケールファクタ決定ブロック/モジュール908によって行われる機能のうちの1つ以上は、さらに加えて又は代替として、アプリケーションプロセッサ933によって実行することができる。
アプリケーションプロセッサ933は、電力管理回路994にも結合することができる。電力管理回路994の一例は、電力管理集積回路(PMIC)であり、それは、無線通信デバイス902の電力消費を管理するために使用することができる。電力管理回路994は、バッテリ996に結合することができる。バッテリ996は、概して、無線通信デバイス902に電力を提供することができる。
アプリケーションプロセッサ933は、入力を受信するための1つ以上の入力デバイス998に結合することができる。入力デバイス998の例は、赤外線センサ、画像センサ、加速度計、タッチセンサ、キーパッド、等を含むことができる。入力デバイス998は、無線通信デバイス902とのユーザの対話を可能にすることができる。アプリケーションプロセッサ933は、1つ以上の出力デバイス901に結合することもできる。出力デバイス901の例は、プリンタ、プロジェクタ、画面、触覚デバイス、等を含む。出力デバイス901は、無線通信デバイス902がユーザによって経験することができる出力を生成するのを可能にすることができる。
アプリケーションプロセッサ933は、アプリケーションメモリ903に結合することができる。アプリケーションメモリ903は、電子情報を格納することが可能なあらゆる電子デバイスであることができる。アプリケーションメモリ903の例は、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、フラッシュメモリ、等を含む。アプリケーションメモリ903は、アプリケーションプロセッサ933のための記憶を提供することができる。例えば、アプリケーションメモリ903は、アプリケーションプロセッサ933で実行されるプログラムを機能させるためのデータ及び/又は命令を格納することができる。
アプリケーションプロセッサ933は、ディスプレイコントローラ905に結合することができ、それは、ディスプレイ917に結合することができる。ディスプレイコントローラ905は、ディスプレイ917上で画像を生成するために使用されるハードウェアブロックであることができる。例えば、ディスプレイコントローラ905は、アプリケーションプロセッサ933からの命令及び/又はデータを翻訳し、ディスプレイ917上に提示することができる画像にすることができる。ディスプレイ917の例は、液晶ディスプレイ(LCD)パネル、発光ダイオード(LED)パネル、陰極線管(CRT)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、等を含む。
アプリケーションプロセッサ933は、ベースバンドプロセッサ907に結合することができる。ベースバンドプロセッサ907は、概して、通信信号を処理する。例えば、ベースバンドプロセッサ907は、受信された信号を復調及び/又は復号することができる。さらに加えて又は代替として、ベースバンド907は、送信準備のために信号を符号化及び/又は変調することができる。
ベースバンドプロセッサ907は、ベースバンドメモリ909に結合することができる。ベースバンドメモリ909は、電子情報を格納することが可能なあらゆる電子デバイス、例えば、SDRAM、DDRAM、フラッシュメモリ、等、であることができる。ベースバンドプロセッサ907は、ベースバンドメモリ909から情報(例えば、命令及び/又はデータ)を読み取ること及び/又はベースバンドメモリ909に情報を書き込むことができる。さらに加えて又は代替として、ベースバンドプロセッサ907は、通信動作を行うためにベースバンドメモリ909に格納された命令及び/又はデータを使用することができる。
ベースバンドプロセッサ907は、無線周波数(RF)トランシーバ911に結合することができる。RFトランシーバ911は、電力増幅器913及び1つ以上のアンテナ915に結合することができる。RFトランシーバ911は、無線周波数信号を送信及び/又は受信することができる。例えば、RFトランシーバ911は、電力増幅器913及び1つ以上のアンテナ915を用いてRF信号を送信することができる。RFトランシーバ911は、1つ以上のアンテナ915を用いてRF信号を受信することもできる。
図10は、電子デバイス1002において利用することができる様々なコンポーネントを例示する。例示されるコンポーネントは、同じ物理的構造物内に又は別個のハウジング又は構造物内に配置することができる。図10と関連して説明される電子デバイス1002は、ここにおいて説明される電子デバイス102、502、602及び無線通信デバイス902のうちの1つ以上により実装することができる。電子デバイス1002は、プロセッサ1051を含む。プロセッサ1051は、汎用のシングルチップ又はマルチチップのマイクロプロセッサ(例えば、ARM)、専用マイクロプロセッサ(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP))、マイクロコントローラ、ブログラマブルゲートアレイ、等であることができる。プロセッサ1051は、中央処理装置(CPU)と呼ぶことができる。図10の電子デバイス1002では単一のプロセッサ1051のみが示されるが、代替構成では、プロセッサの組み合わせ(例えば、ARM及びDSP)を使用可能である。
電子デバイス1002は、プロセッサ1051と電子的に通信するメモリ1045も含む。すなわち、プロセッサ1051は、メモリ1045から情報を読み取ること及び/又はメモリ1045に情報を書き込むことができる。メモリ1045は、電子情報を格納することが可能な電子コンポーネントであることができる。メモリ1045は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、RAM内のフラッシュメモリデバイス、プロセッサとともに含まれる搭載メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、等であることができ、それらの組み合わせを含む。
データ1049a及び命令1047aは、メモリ1045に格納することができる。命令1047aは、1つ以上のプログラム、ルーチン、サブルーチン、関数、プロシージャ、等を含むことができる。命令1047aは、単一のコンピュータによって読み取り可能な文または数多くのコンピュータによって読み取り可能な文を含むことができる。命令1047aは、上述される方法200、300、400、700、800のうちの1つ以上を実装するためにプロセッサ1051によって実行可能である。命令1047aを実行することは、メモリ1045に格納されるデータ1049aの使用を含むことができる。図10は、プロセッサ1051にローディングされている幾つかの命令1047b及びデータ1049bを示す(それらは、命令1047a及びデータ1049aから来ることができる)。
電子デバイス1002は、その他の電子デバイスと通信するための1つ以上の通信インタフェース1055を含むこともできる。通信インタフェース1055は、有線通信技術、無線通信技術、又は両方に基づくことができる。異なるタイプの通信インタフェース1055の例は、シリアルポート、パラレルポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)、イーサネット(登録商標)アダプタ、IEEE1394バスインタフェース、小型コンピュータシステムインタフェース(SCSI)バスインタフェース、赤外線(IR)通信ポート、Bluetooth無線通信アダプタ、等を含む。
電子デバイス1002は、1つ以上の入力デバイス1057と、1つ以上の出力デバイス1037と、を含むこともできる。異なる種類の入力デバイス1057の例は、キーボード、マウス、マイク、リモコン装置、ボタン、ジョイスティック、トラックボール、タッチパッド、ライトペン、等を含む。例えば、電子デバイス1002は、音響信号をキャプチャするための1つ以上のマイク1035を含むことができる。一構成では、マイク1035は、音響信号(例えば、声、話声)を電気又は電子信号に変換するトランスデューサであることができる。異なる種類の出力デバイス1037の例は、スピーカー、プリンタ、等を含む。例えば、電子デバイス1002は、1つ以上のスピーカー1039を含むことができる。一構成では、スピーカー1039は、電気又は電子信号を音響信号に変換するトランスデューサであることができる。電子デバイス1002に典型的に含めることができる1つの特定のタイプの出力デバイスは、表示装置1041である。ここにおいて開示される構成とともに使用される表示装置1041は、適切な画像投写技術、例えば、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、ガスプラズマ、エレクトロルミネセンス、等を利用することができる。ディスプレイコントローラ1043は、メモリ1045に格納されたデータをテキスト、グラフィックスに変換するために、及び/又は表示装置1041上に示された画像を(適宜)移動させるためにも提供することができる。
電子デバイス1002の様々なコンポーネントは、1つ以上のバスによってひとつにまとめて結合することができ、それらは、電力バス、制御信号バス、状態信号バス、データバス、等を含むことができる。簡略化を目的として、それらの様々なバスは、図10ではバスシステム1053として例示されている。図10は、電子デバイス1002の1つの可能な構成を例示するにすぎないことが注目されるべきである。様々なその他のアーキテクチャ及びコンポーネントを利用することができる。
上記の説明において、様々な用語と関係させて参照数字が時々使用されている。用語が参照数字と関係させて使用される場合は、これは、図のうちの1つ以上において示される特定の要素を指し示すことを意味する。用語が参照数字なしで使用される場合は、いずれの特定の図にも制限せずに一般的にその用語を指し示すことを意味する。
表現“決定する”ことは、非常に様々な行動を包含し、従って、“決定する”ことは、算出すること、計算すること、処理すること、導き出すこと、調査すること、検索すること(例えば、テーブル、データベース又は他のデータ構造において検索すること)、確認すること、等を含むことができる。さらに、“決定すること”は、受信すること(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、メモリ内のデータにアクセスすること)、等を含むことができる。さらに、“決定する”ことは、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること、等を含むことができる。
句“〜に基づいて”は、別の明記がないかぎり、“〜のみに基づいて”という意味ではない。換言すると、句“〜に基づいて”は、“〜のみに基づいて”及び“少なくとも〜に基づいて”の両方を意味する。
ここにおいて説明される機能は、プロセッサによって読み取り可能な又はコンピュータによって読み取り可能な媒体において1つ以上の命令として格納することができる。用語“コンピュータによって読み取り可能な媒体”は、コンピュータ又はプロセッサによってアクセスすることができるあらゆる利用可能な媒体を意味する。該媒体は、一例として、及び制限することなしに、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、CD−ROM又はその他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又はその他の磁気記憶装置、又は希望されるプログラムコードを命令又はデータ構造の形態で格納するために使用することができ及びコンピュータによってアクセスすることができるあらゆるその他の媒体、を備えることができる。ここにおいて用いられるときのディスク(disk及びdisc)は、コンパクトディスク(CD)(disc)と、レーザディスク(disc)と、光ディスク(disc)と、デジタルバーサタイルディスク(DVD)(disc)と、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)と、Blu−ray(登録商標)ディスク(disc)と、を含み、ここで、diskは通常はデータを磁気的に複製し、discは、レーザを用いて光学的にデータを複製する。コンピュータによって読み取り可能な媒体は、有形及び非一時的であることができることが注目されるべきである。用語“コンピュータプログラム製品”は、コンピューティングデバイス又はプロセッサによって実行、処理又は計算することができるコード又は命令(例えば、“プログラム”)と結合されたそのコンピューティングデバイス又はプロセッサを意味する。ここにおいて用いられる場合において、用語“コード”は、コンピューティングデバイス又はプロセッサによって実行可能であるソフトウェア、命令、コード又はデータを意味することができる。
ソフトウェア又は命令は、送信媒体を通じて送信することも可能である。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、デジタル加入者ライン(DSL)、又は無線技術、例えば、赤外線、無線、及びマイクロ波、を用いてウェブサイト、サーバ、又はその他の遠隔ソースから送信される場合は、該同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、DSL、又は無線技術、例えば赤外線、無線、及びマイクロ波、は、送信媒体の定義の中に含まれる。
ここにおいて開示される方法は、説明される方法を達成させるための1つ以上のステップ又は行動を備える。方法上のステップ及び/又は行動は、請求項の範囲を逸脱することなしに互いに交換することができる。換言すると、説明されている方法の適切な動作のために特定の順序のステップ又は行動が要求されない限り、特定のステップ及び/又は行動の順序及び/又は使用は、請求項の範囲を逸脱することなしに変更することができる。
請求項は、上述される正確な構成及びコンポーネントに限定されないことが理解されるべきである。ここにおいて説明されるシステム、方法、及び装置の配置、動作及び詳細は、請求項の範囲を逸脱することなしに様々な修正、変更及び変形を行うことが可能である。
以下に本願出願当初の特許請求の範囲を付記する。
[C1] 電子デバイスにおいてオーバーフローを検出するための方法であって、
線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定することと、
前記線形予測コーディング合成フィルタ利得及び固定型コードブック利得に基づいてオーバーフローが検出されるかどうかを決定することと、
オーバーフローが検出された場合はスケーリングファクタを決定することと、を備える、方法。
[C2] 前記スケーリングファクタは、線形予測コーディング合成フィルタが最大ダイナミックレンジを超えない形で決定されるC1に記載の方法。
[C3] オーバーフローが検出された場合は前記スケーリングファクタに基づいて信号をスケーリングすることをさらに備えるC1に記載の方法。
[C4] オーバーフローは、前記線形予測コーディング合成フィルタ利得が合成フィルタ利得スレショルド以上である場合及び前記固定型コードブック利得が固定型コードブック利得スレショルド以上である場合に検出されるC1に記載の方法。
[C5] 前記線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定することは、
線形予測コーディング合成フィルタに対応するインパルス応答を決定することと、
前記インパルス応答のエネルギーを決定することと、を備えるC1に記載の方法。
[C6] 前記方法は、復号器及び符号器から成るグループの中の少なくとも1つによって行われるC1に記載の方法。
[C7] 前記電子デバイスは、無線通信デバイスであるC1に記載の方法。
[C8] オーバーフローが検出されるかどうかを決定することは、適応型コードブック利得にさらに基づくC1に記載の方法。
[C9] オーバーフローは、前記線形予測コーディング合成フィルタ利得が合成フィルタ利得スレショルド以上である場合、前記固定型コードブック利得が固定型コードブック利得スレショルド以上である場合、及び適応型コードブック利得が適応型コードブック利得スレショルド以上である場合に検出されるC1に記載の方法。
[C10] オーバーフローが検出された場合は、前記スケーリングファクタは、後続するフレーム又はサブフレームまで持ち越された信号には適用されないC1に記載の方法。
[C11] オーバーフローが検出されるかどうかを決定することは、合成フィルタ入力がスケールダウンされない場合に合成フィルタ出力が最大割り当てダイナミックレンジを超えることになるかどうかを決定することを備えるC1に記載の方法。
[C12] オーバーフローを検出するための電子デバイスであって、
線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定する合成フィルタ利得決定回路と、
前記合成フィルタ利得決定回路に結合されたオーバーフロー検出器であって、前記線形予測コーディング合成フィルタ利得及び固定型コードブック利得に基づいてオーバーフローが検出されるかどうかを決定するオーバーフロー検出器と、
前記オーバーフロー検出器に結合されたスケーリングファクタ決定回路であって、オーバーフローが検出された場合はスケーリングファクタを決定するスケーリングファクタ決定回路と、を備える、電子デバイス。
[C13] 前記スケーリングファクタは、線形予測コーディング合成フィルタの出力が最大ダイナミックレンジを超えないような形で決定されるC12に記載の電子デバイス。
[C14] 前記スケーリングファクタ決定回路に結合された乗算器をさらに備え、前記乗算器は、オーバーフローが検出された場合に前記スケーリングファクタに基づいて信号をスケーリングするC12に記載の電子デバイス。
[C15] オーバーフローは、前記線形予測コーディング合成フィルタ利得が合成フィルタ利得スレショルド以上である場合及び前記固定型コードブック利得が固定型コードブック利得スレショルド以上である場合に検出されるC12に記載の電子デバイス。
[C16] 前記線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定することは、
線形予測コーディング合成フィルタに対応するインパルス応答を決定することと、
前記インパルス応答のエネルギーを決定することと、を備えるC12に記載の電子デバイス。
[C17] 前記電子デバイスは、復号器及び符号器から成るグループの中の少なくとも1つによって行われるC12に記載の電子デバイス。
[C18] 前記電子デバイスは、無線通信デバイスであるC12に記載の電子デバイス。
[C19] オーバーフローが検出されるかどうかを決定することは、適応型コードブック利得にさらに基づくC12に記載の電子デバイス。
[C20] オーバーフローは、前記線形予測コーディング合成フィルタ利得が合成フィルタ利得スレショルド以上である場合、前記固定型コードブック利得が固定型コードブック利得スレショルド以上である場合、及び適応型コードブック利得が適応型コードブック利得スレショルド以上である場合に検出されるC12に記載の電子デバイス。
[C21] オーバーフローが検出された場合は、前記スケーリングファクタは、後続するフレーム又はサブフレームまで持ち越された信号には適用されないC12に記載の電子デバイス。
[C22] オーバーフローが検出されるかどうかを決定することは、合成フィルタ入力がスケールダウンされない場合に合成フィルタ出力が最大割り当てダイナミックレンジを超えることになるかどうかを決定することを備えるC12に記載の電子デバイス。
[C23] オーバーフローを検出するためのコンピュータプログラム製品であって、命令を有する非一時的な有形のコンピュータによって読み取り可能な媒体を備え、前記命令は、
線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定することを電子デバイスに行わせるためのコードと、
前記線形予測コーディング合成フィルタ利得及び固定型コードブック利得に基づいてオーバーフローが検出されるかどうかを決定することを前記電子デバイスに行わせるためのコードと、
オーバーフローが検出された場合はスケーリングファクタを決定することを前記電子デバイスに行わせるためのコードと、を備える、コンピュータプログラム製品。
[C24] 前記スケーリングファクタは、線形予測コーディング合成フィルタの出力が最大ダイナミックレンジを超えないような形で決定されるC23に記載のコンピュータプログラム製品。
[C25] オーバーフローが検出された場合に前記スケーリングファクタに基づいて信号をスケーリングすることを前記電子デバイスに行わせるためのコードをさらに備えるC23に記載のコンピュータプログラム製品。
[C26] オーバーフローは、前記線形予測コーディング合成フィルタ利得が合成フィルタ利得スレショルド以上である場合及び前記固定型コードブック利得が固定型コードブック利得スレショルド以上である場合に検出されるC23に記載のコンピュータプログラム製品。
[C27] オーバーフローを検出することは、適応型コードブック利得にさらに基づくC23に記載のコンピュータプログラム製品。
[C28] オーバーフローを検出するための装置であって、
線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定するための手段と、
前記線形予測コーディング合成フィルタ利得及び固定型コードブック利得に基づいてオーバーフローが検出されるかどうかを決定するための手段と、
前記オーバーフローが検出された場合はスケーリングファクタを決定するための手段と、を備える、装置。
[C29] 前記スケーリングファクタは、線形予測コーディング合成フィルタの出力が最大ダイナミックレンジを超えない形で決定されるC28に記載の装置。
[C30] オーバーフローが検出された場合は前記スケーリングファクタに基づいて信号をスケーリングするための手段をさらに備えるC28に記載の装置。
[C31] オーバーフローは、前記線形予測コーディング合成フィルタ利得が合成フィルタ利得スレショルド以上である場合及び固定型コードブック利得が固定型コードブック利得スレショルド以上である場合に検出されるC28に記載の装置。
[C32] オーバーフローを検出することは、適応型コードブック利得にさらに基づくC28に記載の装置。

Claims (15)

  1. 電子デバイスにおいてオーバーフローを検出するための方法であって、
    線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定することと、
    前記線形予測コーディング合成フィルタ利得及び固定型コードブック利得に基づいてオーバーフローが検出されるかどうかを決定することと、ここにおいて、前記線形予測コーディング合成フィルタ利得及び前記固定型コードブック利得は、話声コーディングパラメータである、
    オーバーフローが検出された場合は残差信号又は励振信号をスケーリングするためのスケーリングファクタを決定することと、を備える、方法。
  2. 前記スケーリングファクタは、線形予測コーディング合成フィルタの出力が最大ダイナミックレンジを超えない形で決定される請求項1に記載の方法。
  3. オーバーフローが検出された場合は前記スケーリングファクタに基づいて信号をスケーリングすることをさらに備える請求項1に記載の方法。
  4. オーバーフローは、
    前記線形予測コーディング合成フィルタ利得が合成フィルタ利得スレショルド以上であり、及び
    前記固定型コードブック利得が固定型コードブック利得スレショルド以上である
    場合に検出される請求項1に記載の方法。
  5. 前記線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定することは、
    線形予測コーディング合成フィルタに対応するインパルス応答を決定することと、
    前記インパルス応答のエネルギーを決定することと、を備える請求項1に記載の方法。
  6. 前記方法は、復号器及び符号器から成るグループの中の少なくとも1つによって行われる請求項1に記載の方法。
  7. 前記電子デバイスは、無線通信デバイスである請求項1に記載の方法。
  8. オーバーフローが検出されるかどうかを決定することは、適応型コードブック利得にさらに基づく請求項1に記載の方法。
  9. オーバーフローは、
    前記線形予測コーディング合成フィルタ利得が合成フィルタ利得スレショルド以上であ
    前記固定型コードブック利得が固定型コードブック利得スレショルド以上であ、及び
    適応型コードブック利得が適応型コードブック利得スレショルド以上である
    場合に検出される請求項1に記載の方法。
  10. オーバーフローが検出された場合は、前記スケーリングファクタは、後続するフレーム又はサブフレームまで持ち越された残差信号又は励振信号には適用されない請求項1に記載の方法。
  11. オーバーフローが検出されるかどうかを決定することは、合成フィルタ入力がスケールダウンされない場合に合成フィルタ出力が最大割り当てダイナミックレンジを超えることになるかどうかを決定することを備える請求項1に記載の方法。
  12. 命令を有する、オーバーフローを検出するためのコンピュータプログラムであって、前記命令は、
    請求項1から11のうちの何れかの方法を電子デバイスに実行させるのに好適するコード、を備える、コンピュータプログラム。
  13. オーバーフローを検出するための装置であって、
    線形予測コーディング合成フィルタ利得を決定するための手段と、
    前記線形予測コーディング合成フィルタ利得及び固定型コードブック利得に基づいてオーバーフローが検出されるかどうかを決定するための手段と、ここにおいて、前記線形予測コーディング合成フィルタ利得及び前記固定型コードブック利得は、話声コーディングパラメータである、
    オーバーフローが検出された場合は残差信号又は励振信号をスケーリングするためのスケーリングファクタを決定するための手段と、を備える、装置。
  14. 前記スケーリングファクタは、線形予測コーディング合成フィルタの出力が最大ダイナミックレンジを超えない形で決定される請求項13に記載の装置。
  15. オーバーフローが検出された場合は前記スケーリングファクタに基づいて信号をスケーリングするための手段をさらに備える請求項13に記載の装置。
JP2014551273A 2012-01-06 2012-12-21 オーバーフローを検出するための装置、デバイス、方法及びコンピュータプログラム Expired - Fee Related JP6092251B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261584109P 2012-01-06 2012-01-06
US61/584,109 2012-01-06
US13/666,870 2012-11-01
US13/666,870 US9449607B2 (en) 2012-01-06 2012-11-01 Systems and methods for detecting overflow
PCT/US2012/071196 WO2013103547A1 (en) 2012-01-06 2012-12-21 Apparatus, devices, methods and computer - program products for detecting overflow

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015508512A JP2015508512A (ja) 2015-03-19
JP2015508512A5 JP2015508512A5 (ja) 2016-06-09
JP6092251B2 true JP6092251B2 (ja) 2017-03-08

Family

ID=48744522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014551273A Expired - Fee Related JP6092251B2 (ja) 2012-01-06 2012-12-21 オーバーフローを検出するための装置、デバイス、方法及びコンピュータプログラム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9449607B2 (ja)
EP (1) EP2801093B1 (ja)
JP (1) JP6092251B2 (ja)
CN (1) CN104040625B (ja)
WO (1) WO2013103547A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4403830A1 (de) 2023-01-23 2024-07-24 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Kochgerät und verfahren

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4441200A (en) * 1981-10-08 1984-04-03 Motorola Inc. Digital voice processing system
CA2177413A1 (en) * 1995-06-07 1996-12-08 Yair Shoham Codebook gain attenuation during frame erasures
KR100236533B1 (ko) * 1997-01-16 2000-01-15 윤종용 배럴 쉬프터와 산술논리 연산기가 연결되어 있는 디지탈 신호 처리기 및 그 오버플로 검출방법
US5987406A (en) * 1997-04-07 1999-11-16 Universite De Sherbrooke Instability eradication for analysis-by-synthesis speech codecs
CA2202025C (en) * 1997-04-07 2003-02-11 Tero Honkanen Instability eradicating method and device for analysis-by-synthesis speeech codecs
JP3206497B2 (ja) * 1997-06-16 2001-09-10 日本電気株式会社 インデックスによる信号生成型適応符号帳
US6006179A (en) * 1997-10-28 1999-12-21 America Online, Inc. Audio codec using adaptive sparse vector quantization with subband vector classification
US6539355B1 (en) * 1998-10-15 2003-03-25 Sony Corporation Signal band expanding method and apparatus and signal synthesis method and apparatus
US6282631B1 (en) * 1998-12-23 2001-08-28 National Semiconductor Corporation Programmable RISC-DSP architecture
IL129752A (en) 1999-05-04 2003-01-12 Eci Telecom Ltd Telecommunication method and system for using same
SE519976C2 (sv) * 2000-09-15 2003-05-06 Ericsson Telefon Ab L M Kodning och avkodning av signaler från flera kanaler
US7363218B2 (en) * 2002-10-25 2008-04-22 Dilithium Networks Pty. Ltd. Method and apparatus for fast CELP parameter mapping
US7593484B2 (en) 2005-09-30 2009-09-22 Skyworks Solutions, Inc. Radio frequency (RF) receiver with double loop integrated fast response automatic gain control (AGC)
FR2897977A1 (fr) 2006-02-28 2007-08-31 France Telecom Procede de limitation de gain d'excitation adaptative dans un decodeur audio
KR20090076964A (ko) * 2006-11-10 2009-07-13 파나소닉 주식회사 파라미터 복호 장치, 파라미터 부호화 장치 및 파라미터 복호 방법
EP2099025A4 (en) * 2006-12-14 2010-12-22 Panasonic Corp AUDIO CODING DEVICE AND AUDIO CODING METHOD
US7945226B2 (en) 2008-03-25 2011-05-17 Ciena Corporation Method and circuit for adaptive automatic gain control
US8811537B2 (en) 2008-12-03 2014-08-19 Electronics And Telecommunications Research Institute Signal receiving apparatus and method for wireless communication system using multiple antennas
US8200496B2 (en) * 2008-12-29 2012-06-12 Motorola Mobility, Inc. Audio signal decoder and method for producing a scaled reconstructed audio signal

Also Published As

Publication number Publication date
US20130179159A1 (en) 2013-07-11
JP2015508512A (ja) 2015-03-19
EP2801093A1 (en) 2014-11-12
WO2013103547A1 (en) 2013-07-11
CN104040625B (zh) 2016-11-09
US9449607B2 (en) 2016-09-20
CN104040625A (zh) 2014-09-10
EP2801093B1 (en) 2016-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6077011B2 (ja) 冗長フレーム符号化および復号のためのデバイス
US11087771B2 (en) Inter-channel encoding and decoding of multiple high-band audio signals
JP5792311B2 (ja) ピッチラグを推定すること
JP6373873B2 (ja) 線形予測コーディングにおける適応型フォルマントシャープニングのためのシステム、方法、装置、及びコンピュータによって読み取り可能な媒体
US9741350B2 (en) Systems and methods of performing gain control
JP5727018B2 (ja) 過渡フレームの符号化及び復号化
CN112489665B (zh) 语音处理方法、装置以及电子设备
US9542149B2 (en) Method and apparatus for detecting audio sampling rate
KR101590239B1 (ko) 워터마킹된 신호를 인코딩 및 디코딩하는 디바이스들
JP2014509409A (ja) ウォーターマーク入り信号を適応的に符号化し復号するためのデバイス
JP2017161917A (ja) 平均符号化レートを制御するためのシステムおよび方法
JP5639273B2 (ja) ピッチサイクルエネルギーを判断し、励起信号をスケーリングすること
RU2607260C1 (ru) Системы и способы для определения набора коэффициентов интерполяции
JP6092251B2 (ja) オーバーフローを検出するための装置、デバイス、方法及びコンピュータプログラム
JP6264673B2 (ja) ロストフレームを処理するための方法および復号器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151204

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160411

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20160411

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20160630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6092251

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees