以下、添付した図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、これらの実施形態は、例示だけであり、本発明を限定するものではない。当業者が容易に本発明の原理及び実施形態を理解し得るために、本発明の実施形態では、LTEシステムの干渉指示を例として説明しているが、理解すべきは、本発明は上述のシステムに限定されず、干渉指示に関する他のシステムにも適用し得るとのことである。
今のところ、端末装置内に共存干渉があり且つ端末装置が自分でそれを解決することができない時に、端末装置は、関連する情報を基地局に報告する必要があり、例えば、共存干渉によるE-UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)の現在の使用不可の周波数情報や、端末装置がサジェスト(suggest)する、基地局がそのLTE及びISMシステムのために構成するTDM(Time Division Multiplex and Multiplexer)情報などを基地局に通知する必要がある。ここでは、該端末装置が上り報告したこれらの情報を装置内共存指示(IDC indication)と称する。その後、該基地局は、該端末装置が上り報告したIDC indicationに基づいて、端末装置が共存干渉を解決するのに役立つ方法を決定して採用することができる。例えば、該基地局は、該端末装置を、1つの装置内共存干渉無しの周波数に切り替え、又は、該端末装置のために適切な非連続受信(DRX、Discontinuous Reception)を構成して、そのLTE及びISMに、時分割多重化方式でワーキングさせてもよい。
IDC indicationがRel-ll中に定義されている1つの新しい上りシグナリングであるから、Rel-llの前の基地局は、該シグナリングを解読することができない。よって、1つのRel-11の端末装置がRel-11の前の基地局に入った後に、該端末装置がIDC indicationを送信すれば、基地局は、レスポンス情報を一つも提供することができない。その結果、端末装置が連続してIDC indicationを送信することを引き起こす。今のところ、次のような方法で該問題を解決することができ、即ち、まず、IDC能力を持つ端末装置UEがそのIDCサポート能力を基地局に報告する必要があり(ステップ201参照)、その後、基地局は、該端末装置がIDC Indicationを送信することを許すかの判断を行うことができ、該端末装置がIDC indicationを送信することが許されるなら、端末装置に、該端末装置がIDC indicationを送信することが許される構成情報を送信する(ステップ202参照)。端末装置は、基地局が該端末装置のために構成した、IDC indicationの送信が許可されている構成情報を受信した後のみに、端末装置は、自分で解決できない装置内共存干渉が存在するかを確定する(ステップ203参照)。端末装置は、自分で解決できない装置内共存干渉が存在すると確定した時に、IDC indicationを送信する。その基本的なシグナリングのフローは、図2に示されている。
ステップ202では、該基地局が端末装置に送信した、該端末装置のIDC indicationの送信を許す構成情報は、装置内共存構成情報に属する。
また、基地局は更に、端末装置のために、端末装置が装置内共存指示を送信する頻度を制御する構成情報を構成してもよい。
また、ある場合、ISMの幾つかの重要な下りシグナリングを正確に受信するために、端末装置は、自動でLTEシステムの上り信号伝送を拒絶する必要がある。端末装置が所定時間内に自動でLTEシステムの上り信号伝送を拒絶する回数を制御するために、基地局は、端末装置のために、2つのパラメター、即ち、時間及び回数を構成してもよい。
このようにして、該装置内共存構成情報は、上述したような、端末装置が装置内共存指示を送信することが許されるかどうかを示すための構成情報だけでなく、基地局が端末装置のために構成した、端末装置が装置内共存指示を送信する頻度を制御するための構成情報、及び、端末装置が自動でLTEシステムの上り信号伝送を拒絶することを制御するための構成情報をも含む。
該装置内共存構成情報を定義した後に、さらに、次の2種類のシナリオの下では、如何に装置内共存構成情報を処理するかの問題を考慮する必要がある。
シナリオ1:端末装置の切り替えが発生した。端末装置がソース基地局から1つの新しいターゲット基地局に切り替えた後に、端末装置は如何に、ターゲット基地局がその装置内共存に対して構成する構成情報を得るかという問題;
シナリオ2:端末装置のRRCコネクション再確立が発生した。端末装置がRRCコネクション再確立を発起した後に、端末装置は如何に、ソース基地局がそのために構成した装置内共存構成情報を処理するかという問題。
本発明の実施例は、上述の問題の解決方法を提供し、以下、図面を基に、上述の2種類のシナリオでの処理方法についてそれぞれ詳細に説明する。
本発明の実施例1は、装置内共存構成情報の処理方法を提供する。端末装置のソース基地局からターゲット基地局への切り替えが発生した時に、ソース基地局については、該方法は、該ソース基地局は、それ自分で端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報を該ターゲット基地局に通知することを含む。
本実施例では、該第一装置内共存構成情報は、第一構成情報、及び/又は、第二構成情報、及び/又は、第三構成情報を含む。
該第一構成情報とは、該ソース基地局が、端末装置が該ソース基地局に装置内共存指示(ID Cindication)を送信することを許すかどうかの構成情報であり;
該第二構成情報とは、該ソース基地局が端末装置のために構成した、端末装置が装置内共存指示を送信する頻度を制御するための構成情報である。
本実施例では、端末装置が装置内共存指示を送信する頻度を制御するために、例えば、一実施形態では、基地局が端末装置のために、1つの装置内共存指示送信禁止タイマーを構成してもよい。端末装置が装置内共存指示を送信した後に、該禁止タイマーを起動する。該禁止タイマーのワーキング(作動)期間内に、端末装置は、装置内共存指示の再送信を禁止し、又は、前回送信した装置内共存指示の内容とは異なる装置内共存指示のみの送信を許す。この実施形態では、端末装置が装置内共存指示を送信する頻度を制御するための構成情報は、構成された装置内共存指示送信禁止タイマーの値である。
該第三構成情報とは、該ソース基地局が端末装置のために構成した、端末装置が自動でLTEシステムの上り信号伝送を拒絶することを制御するための構成情報である。
本実施例では、端末装置がLTEシステムの上り信号伝送を自動拒絶することを制御するために、例えば、一実施形態では、基地局は、端末装置のために、所定時間内にLTEシステムの上り信号伝送を自動拒絶することができる回数を構成し、例えば、基地局は、端末装置が1s(1秒)内にLTEシステムの上り信号伝送を自動拒絶できる回数を、10回だけと構成してもよい。この実施形態では、端末装置が自動でLTEシステムの上り信号伝送を拒絶することを制御するための構成情報は、構成された時間周期及び回数である。
本実施例では、該ソース基地局は、該第一装置内共存構成情報を切り替え準備シグナリング中に含めて該ターゲット基地局に通知してもよい。本実施例では、該第一装置内共存構成情報を情報エレメントOtherConfig中、又は、情報エレメントMeasConfig中、又は、情報エレメントMeasObjectEUTRAConfig中、又は、情報エレメントRadioResourceConfigDedicated中に構成してもよく、或いは、該装置内共存構成情報を独立した情報エレメントとしてRRCConnectionReconfiguration及びAS_Config中に含めてもよい。
本実施例では、該方法は更に、該ターゲット基地局が該ソース基地局により通知された切り替え準備シグナリングに基づいて返した切り替え命令を受信し、そして、該切り替え命令を該端末装置に通知することをも含む。そのうち、該ソース基地局は、切り替え命令により、該レスポンスメッセージを該端末装置に送信してもよい。
上述の実施例から分かるように、ソース基地局は、それ自分で端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報をターゲット基地局に通知することができ、このようにして、該ターゲット基地局は、該第一装置内共存構成情報を受信し、そして、該端末装置のために装置内共存構成情報を構成するかを確定し、その後、切り替え命令により、該ソース基地局に、関連する構成情報を通知することができる。
図3は、本発明の実施例2における装置内共存構成情報の処理方法のフローチャートである。図3に示すように、端末装置のソース基地局からターゲット基地局への切り替えが発生した時に、該方法は、次のステップを含む。
ステップ301:該ターゲット基地局は、該ソース基地局が送信した、該ソース基地局が端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報を受信する。
本実施例では、該第一装置内共存構成情報は実施例1に記載のようであるため、ここでは詳しい説明を省略する。
ステップ302:該ターゲット基地局は、該端末装置のために第二装置内共存構成情報を構成し、且つ構成された該第二装置内共存構成情報の値と、該第一装置内共存構成情報の値とが同じであると確定した時に、該ターゲット基地局は、切り替え命令中に該第二装置内共存構成情報を含めない。
本実施例では、該第二装置内共存構成情報は、例えば、第四構成情報、及び/又は、第五構成情報、及び/又は、第六構成情報を含む。
該第四構成情報とは、該ターゲット基地局が、端末装置がターゲット基地局に装置内共存指示を送信することを許すかどうかの構成情報であり;該第五構成情報とは、該ターゲット基地局が該端末装置のために構成した、端末装置が装置内共存指示を送信する頻度を制御するための構成情報であり;該第六構成情報とは、該ターゲット基地局が該端末装置のために構成した、端末装置が自動でLTEシステムの上り信号伝送を拒絶することについての構成情報である。
このような場合、端末装置は、ソース基地局を経由して該切り替え命令を受信した時に、第一装置内共存構成情報の値を使用すると確定してもよい。
本実施例では、図3に示すように、該方法は更に次のステップを含む。
ステップ303:該ターゲット基地局は、該端末装置のために第二装置内共存構成情報を構成し、且つ構成された該第二装置内共存構成情報の値と、該第一装置内共存構成情報の値とが異なると確定した時に、該ターゲット基地局は、切り替え命令中に、該第二装置内共存構成情報を含める。
このような場合、端末装置は、ソース基地局を経由して該切り替え命令を受信した時に、第二装置内共存構成情報を使用すると確定してもよい。
本実施例では、図3に示すように、該第二装置内共存構成情報は1種類以上の情報を含む時に、該方法は更に次のステップを含む。
ステップ304:該ターゲット基地局は、該端末装置のために第二装置内共存構成情報を構成し、且つ構成された該第二装置内共存構成情報中の部分情報の値と、該第一装置内共存構成情報中の部分情報の値とが同じであると確定した時に、該ターゲット基地局は、切り替え命令中に該第二装置内共存構成情報中の前記部分情報を含めず、且つ該切り替え命令中に該第二装置内共存構成情報中の、該第一装置内共存構成情報の値とは異なる構成情報を含める。
このような場合、端末装置は、ソース基地局を経由して該切り替え命令を受信した時に、該切り替え命令中に含まれている第二装置内共存構成情報中の部分情報を使用してもよく、また、該切り替え命令中に含まれていない部分情報については、第一装置内共存構成情報の値を使用すると確定してもよい。
例えば、第二装置内共存構成情報中に上述の第四構成情報、第五構成情報、及び第六構成情報が含まれており、そのうち、第四構成情報及び第五構成情報は、第一装置内共存構成情報中の第一構成情報及び第二構成情報の値とは同じであり、第六構成情報は、第三構成情報の値とは異なるとする場合、切り替え命令には、第六構成情報が含まれているが、第四構成情報及び第五構成情報が含まれていない。端末装置は、切り替え命令を受信した時に、切り替え命令中に含まれている第六構成情報を使用することができ、また、切り替え命令中に含まれていない第四構成情報及び第五構成情報については、第一装置内共存構成情報中の第一構成情報及び第二構成情報の値を使用することができる。
本実施例では、該方法は更に次のステップを含む。
ステップ305:ソース基地局に切り替え命令を送信する。
そのうち、上述の3種類の場合については、該切り替え命令中に含まれている、装置内共存構成情報に関する内容が異なり、即ち、ステップ302の第一種の場合には、第二装置内共存構成情報を含まず、ステップ303の第二種の場合には、第二装置内共存構成情報を含み、ステップ304の第三種の場合には、第二装置内共存構成情報中の部分情報を含む。ソース基地局により、該切り替え命令を端末装置に送信することができる。
図4は、本発明の実施例3における装置内共存構成情報の処理方法である。図4に示すように、該方法は、次のステップを含む。
ステップ401:端末装置は、ソース基地局が送信した切り替え命令を受信し;
ステップ402:該端末装置は、該切り替え命令に第二装置内共存構成情報及び情報エレメント"フル構成(FullConfig)"が含まれない時に、ターゲット基地局が該端末装置のために構成した第二装置内共存構成情報の値と、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報の値とが同じであると確定してもよい。
このような場合、該端末装置は、該ターゲット基地局に切り替えた後に、該ソース基地局がそのために構成した第一装置内共存構成情報の構成を使用する(ステップ403参照)。
例えば、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報の構成は、第一構成情報であり、例えば、該端末装置がそれにIDC indicationを送信することを許すものであるとする場合、該端末装置は、この場合に、該第一装置内共存構成情報の構成、即ち、"該端末装置がそれにIDC indicationを送信することを許す"という構成を使用してもよい。
また、例えば、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報の構成は更に第二構成情報を含み、例えば、構成された装置内共存指示送信禁止タイマーは1秒であるとする場合、端末装置は、この場合に、第一装置内共存構成情報の構成、即ち、装置内共存指示送信禁止タイマーのワーキング(作動)時間が1sであるという構成を使用してもい。
また、例えば、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報の構成は更に第三構成情報を含み、例えば、端末装置が自動でLTEシステムの上り信号伝送を拒絶することを制御するための構成は(ls、10回)であるとする場合、端末装置は、この場合に、第一装置内共存構成情報の構成、即ち、端末装置が1s内に最大でLTEシステムの上り信号伝送を自動拒絶する回数が10回であるという構成を使用してもよい。
本実施例では、該ステップ403はオプションであり、構成情報を使用する必要がある場合が発生した時のみに該ステップを含む。例えば、該第二装置内共存構成情報と、該第一装置内共存構成情報とは、ともに、装置内共存指示の構成情報であり、且つ値が同じであるとする場合、端末装置に共存干渉が発生し且つ端末装置自分で解決できない時のみに、該構成情報に基づいてターゲット基地局に該装置内共存指示を上り報告する。なお、その他の2種類の構成情報も、同様であるので、ここでは詳しい説明を省略する。
本実施例では、該方法は更に次のステップを含む。
ステップ404:該切り替え命令中に第二装置内共存構成情報が含まれており、且つ該第二装置内共存構成情報の数と、該第一装置内共存構成情報の数とが同じである時に、該第二装置内共存構成情報の値が該第一装置内共存構成情報とは異なると確定する。
このような場合、該第二装置内共存構成情報の値が第一装置内共存構成情報の値とは異なる。よって、このような場合、ターゲット基地局が構成した該第二装置内共存構成情報、即ち、切り替え命令中に含まれている情報を使用する。
また、該方法は更に次のステップを含む。
ステップ405:該端末装置は、該ターゲット基地局に切り替えた後に、ターゲット基地局がそれ(該端末装置)のために構成した第二装置内共存構成情報の構成を使用する。ステップ403と同様に、該ステップはオプションステップである。
例えば、ソース基地局が構成した第一構成情報、第二構成情報、及び第三構成情報は、それぞれ、{該端末装置のIDC indicationの送信の許可};{ls};{1s、10回}であり、ターゲット基地局の第一構成情報、第二構成情報、及び第三構成情報は、それぞれ、{該端末装置のIDC indicationの送信の許可};{2s};{1s、5回}であるとする場合、これによって分かるように、ターゲット基地局がそれのために構成した第二装置内共存構成情報の構成と、ソース基地局がそれのために構成した第一装置内共存構成情報の構成とは異なる。よって、該第二装置内共存構成情報の構成を使用する。
本実施例では、該装置内共存構成情報が1種類以上の情報である時に、該方法は更に次のステップを含む。
ステップ406:該切り替え命令中に第二装置内共存構成情報が含まれており、且つ該第二装置内共存構成情報の数が該第一装置内共存構成情報の数とは異なる時に、該端末装置は、該切り替え命令中に含まれていない第二装置内共存構成情報中の情報の値と、該第一装置内共存構成情報中のそれ相応の情報の値とが同じであり、該切り替え命令中に含まれている第二装置内共存構成情報中の情報と、該第一装置内共存構成情報中のそれ相応の情報の値とが異なると確定する。例えば、ステップ304の場合に対応する。
また、該方法は更に次のステップを含む
ステップ407:該端末装置は、該ターゲット基地局に切り替えた後に、該切り替え命令中に含まれていない情報について、ソース基地局がそれのために構成した第一装置内共存構成情報の構成(即ち、数値)を用い、該切り替え命令中に含まれている情報について、該ターゲット基地局がそれのために構成した第二装置内共存構成情報の構成(即ち、数値)を用いる。
例えば、切り替え命令に第二構成情報及び第三構成情報のみが含まれており、且つ、それぞれ、{2s};{1s、5回}であるとする場合、第一構成情報については、端末装置は、ソース基地局がそれのために構成した第一装置内共存構成情報中の第一構成情報の値、即ち、それのIDC indicationの送信を許すという構成を用い、第二構成情報及び第三構成情報については、端末装置は、切り替え命令に含まれている第二構成情報及び第三構成情報の値、即ち、{2s};{1s、5回}を用いる。
ステップ403及びステップ405と同様に、該ステップ407はオプションステップである。
上述の実施例から分かるように、該端末装置は、ソース基地局が送信した切り替え命令を受信し、該切り替え命令から該ターゲット基地局が該端末装置のために構成した第二装置内共存構成情報を把握することができ、また、必要な時に、該第二装置内共存構成情報を使用する。
当業者が理解すべきは、上述の実施例の方法中の全部又は一部のステップの実現は、プログラムが関連ハードウェアを指示することにより行われてもよく、また、前記プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体中に記憶することができ、該プログラムは、実行時に、上述の実施例の方法中の全部又は一部のステップを含んでもよく、また、前記記憶媒体は、R0M、RAM、磁気Disk、光Diskなどを含んでもよい。
本発明の実施例は更に、基地局及び端末装置を次の実施例に記載のように提供する。該基地局及び端末装置が問題を解決する原理は、上述の基地局及び端末装置の干渉指示方法と同様であるので、該基地局及び端末装置の実施は、方法の実施を参照できるため、ここでは重複説明を省略する。
図5は、本発明の実施例4における基地局の構成図である。端末装置のソース基地局からターゲット基地局への切り替えが発生した時に、ソース基地局については、図5に示すように、該基地局500は、次のものを含む。
第一通知ユニット501:端末装置の基地局500からターゲット基地局への切り替えが発生した時に、基地局500が端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報を該ターゲット基地局に通知するために用いられる。
実施例では、該第一装置内共存構成情報は、第一構成情報、及び/又は、第二構成情報、及び/又は、第三構成情報を含み、それらの意味は、実施例1に記載のようであるので、ここでは詳しい説明を省略する。
本実施例では、第一通知ユニット501は更に、該第一装置内共存構成情報を切り替え準備シグナリング中に含めて該ターゲット基地局に通知するために用いられる。
本実施例では、第一通知ユニット501は更に、該第一装置内共存構成情報を、情報エレメントOtherConfig中、又は、情報エレメントMeasConfig中、又は、情報エレメントMeasObjectEUTRAConfig中、又は、情報エレメントRadioResourceConfigDedicated中に構成するために用いられ、或いは、該装置内共存構成情報を独立した情報エレメントとしてRRCConnectionReconfiguration及びAS_Config中に含めるために用いられる。
図5に示すように、基地局500は更に、第一受信ユニット502及び第一送信ユニット503を含み、そのうち、第一受信ユニット502は、該ターゲット基地局が該ソース基地局により通知された切り替え準備シグナリングに基づいて返した切り替え命令を受信するために用いられ、第一送信ユニット503は、該切り替え命令を該端末装置に通知するために用いられる。
本実施例では、基地局500のワーキングプロセスは実施例1に類似するため、ここでは、詳しい説明を省略する。
本実施例では、該装置内共存構成情報が第一構成情報を含む時に、第一通知ユニット501は、端末装置の該基地局からターゲット基地局への切り替えが発生した時に、端末装置が該基地局に装置内共存指示(IDC indication)を送信することを許す第一構成情報を該ターゲット基地局に通知するために用いられる。
図6は、本発明の実施例5における基地局の構成図である。端末装置のソース基地局からターゲット基地局への切り替えが発生した時に、ターゲット基地局については、図6に示すように、該基地局600は、第二受信ユニット601及び第一処理ユニット602を含む。
第二受信ユニット601は、該ソース基地局が送信した、該ソース基地局が端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報を受信するために用いられ、第一処理ユニット602は、端末装置のために第二装置内共存構成情報を構成し、且つ構成された第二装置内共存構成情報の値と、該第一装置内共存構成情報の値とが同じであると確定した時に、切り替え命令中に該第二装置内共存構成情報を含めないようにするために用いられる。
図6に示すように、基地局600は更に、第二処理ユニット603を含み、それは、端末装置のために第二装置内共存構成情報を構成し、且つ構成された第二装置内共存構成情報の値と、第一装置内共存構成情報の値とが異なると確定した時に、切り替え命令中に該第二装置内共存構成情報を含めるために用いられる。
図6に示すように、前記第二装置内共存構成情報が1種類以上の情報を含む時に、基地局600は更に、第三処理ユニット604を含み、第三処理ユニット604は、該端末装置のために第二装置内共存構成情報を構成し、且つ構成された該第二装置内共存構成情報中の部分情報の値と、該第一装置内共存構成情報中の部分情報の値とが同じであると確定した時に、切り替え命令中に、該第二装置内共存構成情報中の前記部分情報を含めず、且つ、該切り替え命令中に、該第二装置内共存構成情報中の該第一装置内共存構成情報値とは異なる構成情報を含めるために用いられる。
本実施例では、基地局600のワーキングプロセスは実施例2に類似するため、ここでは詳しい説明を省略する。
本実施例では、該装置内共存構成情報が第一構成情報を含む時に、第二受信ユニット601は、具体的に、該ソース基地局が送信した、端末装置が該ソース基地局にIDC indicationを送信することを許す第一構成情報を受信するために用いられ、第一処理ユニット602は、該端末装置の該基地局へのIDC indicationの送信が許されていると確定した時に、該端末装置のためにIDC indicationに関連する情報を構成せず、切り替え命令中に該IDC indicationの第一構成情報を含めないために用いられる。また、第二処理ユニット603は、具体的に、該端末装置の該基地局へのIDC indicationの送信が許されないと確定した時に、該端末装置の該ターゲット基地局へのIDC indicationの送信が許されない構成情報を該ソース基地局に通知する。
なお、このような1つの構成情報のみを含む場合、第三処理ユニット604を要しないので、該第三処理ユニット604は、オプションである。
また、該基地局600は更に、送信ユニット(図示せず)を含み、それは、切り替え命令をソース基地局に送信するために用いられる。
図7は、本発明の実施例6における端末装置の構成図である。端末装置のソース基地局からターゲット基地局への切り替えが発生した時に、該端末装置については、図7に示すように、該端末装置700は、第三受信ユニット701及び第四処理ユニット702を含む。
第三受信ユニット701は、ソース基地局が送信した切り替え命令を受信するために用いられる。
第四処理ユニット702は、該切り替え命令中に第二装置内共存構成情報及び情報エレメント"フル構成"が含まれない時に、ターゲット基地局が該端末装置のために構成した第二装置内共存構成情報の値と、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報の値とが同じであると確定するために用いられる。
図7に示すように、端末装置700は更に、第一応用ユニット703を含み、第一応用ユニット703は、該端末装置が該ターゲット基地局に切り替えた後に、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報の構成を利用するために用いられる。例えば、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報の構成は第一構成情報であり、例えば、該端末装置のそれへのIDC indicationの送信の許可であるとする場合、該端末装置は、この場合に、該第一装置内共存構成情報の構成、即ち、"該端末装置のそれへのIDC indicationの送信の許可"を使用してもよい。なお、他の構成情報を含む場合も、同様であるので、ここでは詳しい説明を省略する。また、第一応用ユニット703は、オプションである。
図7に示すように、端末装置700は更に、第五処理ユニット704を含み、第五処理ユニット704は、前記切り替え命令中に第二装置内共存構成情報が含まれており、且つ該第二装置内共存構成情報の数と、該第一装置内共存構成情報の数とが同じである時に、該ターゲット基地局が該端末装置のために構成した第二装置内共存構成情報の値が、該第一装置内共存構成情報とは異なると確定するために用いられる。
このような場合、該第二装置内共存構成情報の値と、第一装置内共存構成情報の値とが異なり、よって、このような場合、ターゲット基地局が構成した該第二装置内共存構成情報、即ち、切り替え命令中に含まれている情報を使用する。
図7に示すように、端末装置700は更に、第二応用ユニット705を含み、第二応用ユニット705は、端末装置700が該ターゲット基地局に切り替えた後に、該ターゲット基地局が端末装置700のために構成した第二装置内共存構成情報の構成を使用すうために用いられる。本実施例では、第二応用ユニット705は、オプションである。
図7に示すように、装置内共存構成情報が1種類以上の情報である時に、端末装置700は更に、第六処理ユニット706を含み、第六処理ユニット706は、該切り替え命令中に第二装置内共存構成情報が含まれており、且つ、該第二装置内共存構成情報の数と、該第一装置内共存構成情報の数とが異なる時に、該切り替え命令中に含まれていない第二装置内共存構成情報中の情報の値と、第一装置内共存構成情報中のそれ相応の情報の値とが同じであり、該切り替え命令中に含まれている第二装置内共存構成情報中の情報と、第一装置内共存構成情報中のそれ相応の情報の値とが異なると確定するために用いられる。
また、端末装置700は更に第三応用ユニット707を含み、第三応用ユニット707は、端末装置が前記ターゲット基地局に切り替えた後に、該切り替え命令中に含まていない情報については、ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報の構成を使用し、該切り替え命令中に含まれている情報については、該ターゲット基地局が該端末装置のために構成した第二装置内共存構成情報の構成を使用するために用いられる。本実施例では、第六処理ユニット706及び第三応用ユニット707は、オプションである。
本実施例では、端末装置700のワーキングプロセスは実施例3に対応するため、ここでは詳しい説明を省略する。
本実施例では、該第一装置内共存構成情報が"端末装置のそれへのIDC indicationの送信の許可"の第一構成情報である時に、第三受信ユニット701は、端末装置のソース基地局から該基地局への切り替えが発生した時に、具体的に、ソース基地局が送信した切り替え命令を受信するために用いられ、第四処理ユニット702は、具体的に、該切り替え命令中に、IDC indicationに関する情報及び情報エレメント"フル構成"が含まれていない時に、第二装置内共存構成情報の値と、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報の値とが同じであり、即ち、ターゲット基地局が端末装置のIDC indicationの送信を許したと確定するために用いられる。
第一応用ユニット703は、具体的に、該端末装置が該ターゲット基地局に切り替えた後に、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報の構成を使用するために用いられる。例えば、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一構成情報は、該端末装置のそれへのIDC indicationの送信の許可であるとする場合、該端末装置は、この場合に、第一装置内共存構成情報の構成、即ち、"該端末装置のそれへのIDC indicationの送信の許可"を使用してもよい。なお、他の構成情報を含む場合も同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
上述の実施例から分かるように、ソース基地局は、それが端末装置のために構成した第一装置内共存構成をターゲット基地局に通知することができ、このようにして、該ターゲット基地局は、該第一装置内共存構成情報を受信し、そして、端末装置のために装置内共存構成情報を構成するかを確定し、その後、切り替え命令により、該ターゲット基地局に、その関連する構成情報を通知することができる。
本発明の実施例7は更に、ネットワークシステムを提供し、該ネットワークシステムは、端末装置、ソース基地局、及びターゲット基地局を含む。
ソース基地局は、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報を該ターゲット基地局に通知し、また、該ターゲット基地局が返した切り替え命令を受信し、そして、該切り替え命令を該端末装置に送信するために用いられる。
該ターゲット基地局は、該第一装置内共存構成情報を受信し、また、該端末装置のために第二装置内共存構成情報を構成し、且つ、構成された該第二装置内共存構成情報の値と、該第一装置内共存構成情報の値とが同じであると確定する時に、切り替え命令中に該第二装置内共存構成情報を含めず、また、該ソース基地局に切り替え命令を返すために用いられる。
該端末装置は、該ソース基地局が送信した切り替え命令を受信し、該切り替え命令中に第二装置内共存構成情報及び情報エレメント"フル構成"が含まれていない時に、ターゲット基地局が該端末装置のために構成した第二装置内共存構成情報の値と、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報の値とが同じであると確定するために用いられる。
本実施例では、該ソース基地局、ターゲット基地局、及び端末装置の構成は、実施例4〜6に記載のようであるため、ここでは詳しい説明を省略する。
図8は、本発明の実施例8における装置内共存構成情報の処理方法のフローチャートである。実施例7に記載のシステムを例として、端末装置の切り替えが発生したシナリオについて説明し、且つ、該装置内構成情報を第一構成情報として説明する。
図8に示すように、該方法は、次のステップを含む。
ステップ801:IDC能力を持つ端末装置UEは、基地局へそのIDCサポート能力を報告する必要がある。
そのうち、該端末装置は、そのIDCサポート能力をもつことを該基地局に通知し、該基地局は、現在にサービスを提供する基地局であり、ソース基地局と称される。
ステップ802:該ソース基地局は、該端末装置のIDC indicationの送信が許可されていると確定した時に、該端末装置に、"該端末装置のIDC indicationの送信の許可"という第一構成情報を送信する。
ステップ803:該端末装置は、該ソース基地局がそれのために構成した"該端末装置のIDC indicationの送信の許可"という第一構成情報を受信した後に、該端末装置は、自分で解決できない装置内共存干渉が存在するかを確定する。
ステップ804:自分で解決できない装置内共存干渉が存在すると確定した時に、該ソース基地局にIDC indicationを送信する。
上述のステップ801〜804は、図2に示すステップ201〜204に類似するため、ここでは詳しい説明を省略する。
ステップ805:該端末装置のソース基地局からターゲット基地局への切り替えが発生した時に、該ソース基地局は、該ターゲット基地局に切り替え準備リクエストを送信する。
そのうち、該切り替え準備リクエスト中には、"該ソース基地局が該端末装置の該ソース基地局へのIDC indicationの送信を許可する"の第一構成情報が含まれている。また、他のメッセージにより該ターゲット基地局に通知されてもよい。
ステップ806:該ターゲット基地局は、該ソース基地局が送信した"該ソース基地局が該端末装置の該ソース基地局へのIDC indicationの送信を許可する"の第一構成情報を受信し、該ターゲット基地局は、該端末装置の該ターゲット基地局へのIDC indicationの送信が許可されていると確定した時に、該ターゲット基地局は、該端末装置のために、IDC indicationに関連する情報を構成せず、このような場合、該ターゲット基地局が該端末装置のために構成した第二装置内構成情報と、ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内構成情報とは同じである。
ステップ807:該ターゲット基地局は、該ソース基地局に切り替え命令を送信する。そのうち、該切り替え命令は、IDC indicationに関連する第一構成情報を含まない。
ステップ808:該ソース基地局は、該端末装置に、切り替え命令を送信する。そのうち、該切り替え命令中には、IDC indicationに関連する第一構成情報が含まれていない。
ステップ809:該端末装置は、該ソース基地局が送信した切り替え命令を受信し、該切り替え命令中にはIDC indicationに関連する情報が含まれていない時に、ソース基地局が該端末装置のために構成した第一構成情報の構成、即ち、"端末装置の該基地局へのIDC indicationの送信の許可"を使用すると確定することができる。
このようにして、該端末装置は、自分で解決できない装置内共存干渉が存在すると確定した時に、該ターゲット基地局にIDC indicationを送信することができる。
上述のステップ805〜809から分かるように、該端末装置の切り替え発生時に、該端末装置がソース基地局からターゲット基地局に切り替えた後に、端末装置は、上述の方法で、ターゲット基地局がそのIDC indicationの送信を許す情報を得ることができる。
また、ステップ805の後に、該方法は更に、次のステップを含んでもよく、次のステップにより、該端末装置は、ターゲット基地局がそのIDC indicatioの送信を許さないとのことを把握でき、即ち、ターゲット基地局が該端末装置のために構成した第一構成情報の値(不許可)と、ソース基地局が該端末装置のために構成した第一構成情報の値(許可)とは異なる。図8に示すように、次のステップを含む。
ステップ806':該ターゲット基地局は、該ソース基地局が送信した、端末装置の該ソース基地局へIDC indicationの送信の許可という第一構成情報を受信し、該ターゲット基地局は、該端末装置の該ターゲット基地局へのIDC indicationの送信が許可されないと確定した時に、該ターゲット基地局は、該端末装置のために、"該端末装置の該ターゲット基地局へのIDC indicationの送信が不許可"の第一構成情報を構成する。
ステップ807':該ターゲット基地局は、該ソース基地局に切り替え命令を送信し、そのうち、該切り替え命令は、"該ターゲット基地局へのIDC indicationの送信が不許可"の第一構成情報を含んでいる。
ステップ808':該ソース基地局は、該端末装置に切り替え命令を送信し、そのうち、該切り替え命令は、該"該ターゲット基地局へのIDC indicationの送信が不許可"の第一構成情報を含んでいる。
ステップ809':該端末装置は、該ソース基地局が送信した切り替え命令を受信し、該切り替え命令には、該ターゲット基地局へのIDC indicationの送信が不許可である第一構成情報が含まれている時に、その値と、ソース基地局が該端末装置のために構成した第一構成情報の値とは異なる。
このようにして、該端末装置は、該端末装置が自分で解決できない装置内共存干渉があると確定した時に、該ターゲット基地局がそれのために構成した第一構成情報の構成を使用することができ、このようにして、該端末装置は、該ターゲット基地局にIDC indicationを送信することができない。
本実施例では、基地局が該端末装置のために「IDC indicationの送信が許可か不許可かの構成情報」を構成する時に使用する情報エレメントをreportIDCConfig-rllと定義してもよい。
ステップ805では、ソース基地局が端末装置のために構成した装置内共存構成情報をターゲット基地局に送信し得ることを実現するためには、次のような方法を採用てもよい。
(1)装置内共存構成情報を"OtherConfig(他の構成情報)"中に含め;
(2)装置内共存構成情報を"MeasConfig(測定構成情報)"中に含め;
(3)装置内共存構成情報を"MeasObjectEUTRAConfig"中に含め;
(4)装置内共存構成情報を""RadioResourceConfigDedicated"中に含め;
(5)装置内共存構成情報のために1つの独立した情報エレメントを定義し、該情報エレメントをRRCConnectionReconfiguration及びAS-Config中に含める。
上述の実施例は、装置内共存構成情報が第一構成情報を含み、且つ、該ソース基地局及びターゲット基地局が構成した第一構成情報が同じ及び異なるとの場合を例として説明を行った。なお、装置内共存構成情報が第一構成情報、第二構成情報、及び第三構成情報のうちの1種類以上を含み、また、該ソース基地局及びターゲット基地局が構成した装置内共存構成情報が同じ及び異なるとの場合についての処理は、図8に示す実施例に類似するため、ここでは詳しい説明を省略する。
次に、装置内共存構成情報が第一、第二、及び第三構成情報を含み、且つ、該ソース基地局及びターゲット基地局が該端末装置のために構成した装置内共存構成情報の一部が同じであり、一部が異なるとの場合について、如何に装置内共存構成情報を処理するかを説明する。
図9は、本発明の実施例9における装置内共存構成情報の処理方法のフローチャートである。実施例7に記載のシステムを例として、端末装置の切り替えが発生したシナリオについて説明を行う。
図9に示すように、該方法は、次のステップを含む。
ステップ901:該端末装置のソース基地局からターゲット基地局への切り替えが発生した時に、該ソース基地局は、該ターゲット基地局に切り替え準備リクエストを送信する。
そのうち、該切り替え準備リクエストには、該ソース基地局が該端末装置のために構成した第一装置内共存構成情報が含まれている。本実施例では、該第一装置内共存構成情報は、"該ソース基地局が端末装置の該ソース基地局へのIDC indicationの送信を許す"第一構成情報を含み、また、第二構成情報及び第三構成情報をも含み、上述の実施例に記載のようであるため、ここでは詳しい説明を省略する。
ステップ902:該ターゲット基地局は、該ソース基地局が送信した第一装置内共存構成情報を受信し、該ターゲット基地は、該端末装置のために構成した第二装置内共存構成情報中の一部情報と、第一装置内共存構成情報中のそれ相応の一部情報の値とが同じであり、他の一部情報と、第一装置内共存構成情報中のそれ相応の一部情報の値とが異なると確定する。
例えば、該ターゲット基地局が該端末装置の該ターゲット基地局へのIDC indicationの送信を許すと同時に、該端末装置のために構成した"端末装置の装置内共存指示の送信頻度の構成情報"と、ソース基地局が該端末装置のために構成したそれ相応の情報の値とが同じであるが、該端末装置のために構成した"端末装置のLTEシステムの上り信号伝送への自動拒絶の構成情報"と、ソース基地局が該端末装置のために構成したそれ相応の情報の値とが異なる。
ステップ903:ソース基地局に切り替え命令を送信し、そのうち、切り替え命令には、該ターゲット基地局が該端末装置のために構成した第二装置内共存構成情報中の、第一装置内共存構成情報中のそれ相応の情報の値とは異なる情報のみが含まれている。
例えば、該端末装置のために構成した、端末装置のLTEシステムの上り信号伝送への自動拒絶についての第三構成情報のみが含まれている。
ステップ904:ソース基地局は、端末装置に該切り替え命令を送信する。
ステップ905:端末装置は、該切り替え命令を受信し、第一構成情報及び第二構成情報について、第一装置内共存構成情報中のそれ相応の情報の値を利用し、第三構成情報について、切り替え命令中の情報を使用すると確定する。
また、ステップ902では、"該端末装置の該ターゲット基地局へのIDC indicationの送信の許可"が、第一装置内共存構成情報中のそれ相応の情報の値とは同じであり、他の2種類情報が、第一装置内共存構成情報中のそれ相応の情報の値とは異なってもよい。
なお、上述したのは、例示だけであるが、他の場合もあるとのことは、当業者にとって自明であり、ここでは、網羅的な列挙を省略する。
本発明の実施例は更に、コンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、基地局中で前記プログラムを実行する時に、前記プログラムは、コンピュータに、前記基地局中で、上述の実施例1、8〜9に記載の装置内共存構成情報の処理方法を実行させる。
本発明の実施例は更に、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、基地局中で、上述の実施例1、8〜9に記載の装置内共存構成情報の処理方法を実行させる。
本発明の実施例は更に、コンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、端末装置中で前記プログラムを実行する時に、前記プログラムは、コンピュータに、前記端末装置中で、上述の実施例2、8〜9に記載の装置内共存構成情報の処理方法を実行させる。
本発明の実施例は更に、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、端末装置中で、上述の実施例2、8〜9に記載の装置内共存構成情報の処理方法を実行させる。
本発明の実施例は更に、コンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、端末装置中で該プログラムを実行する時に、該プログラムは、コンピュータに、該端末装置中で、実施例3、8〜9に記載の装置内共存構成情報の処理方法を実行させる。
本発明の実施例は更に、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、該コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、端末装置中で実施例3、8〜9に記載の装置内共存構成情報の処理方法を実行させる。
本発明の実施例10は更に、装置内共存構成情報の処理方法を提供する。該方法は、端末装置がコネクション再確立を発起した時に、該端末装置は、現在の基地局が前記端末装置のために構成した装置内共存構成情報をリリースすることを含む。
本実施例では、該装置内共存構成情報は、第一構成情報、及び/又は、第二構成情報、及び/又は、第三構成情報を含む。
該第一構成情報とは、該ソース基地局が、端末装置の該ソース基地局への装置内共存指示の送信を許すかどうかを示すための構成情報であり;
該第二構成情報とは、:該ソース基地局が該端末装置のために構成した、端末装置が装置内共存指示を送信する頻度を制御するための構成情報であり;
該第三構成情報とは、該ソース基地局が該端末装置のために構成した、端末装置が自動でLTEシステムの上り信号伝送を拒絶することについての構成情報である。
本実施例では、該方法は更に、該装置内共存構成情報が第一構成情報を含む時に、該端末装置が、現在の基地局が該端末装置のために構成した装置内共存構成情報をリリースすることを含み、即ち、該端末装置が、該現在の基地局が該端末装置のために構成した、該端末装置の該ソース基地局への装置内共存指示の送信を許すかどうかを示すための構成情報をリリースすることを含む。
本実施例では、該方法は更に、該装置内共存構成情報が第二構成情報を含む時に、該端末装置が、現在の基地局が該端末装置のために構成した装置内共存構成情報をリリースすることを含み、即ち、該端末装置が、該現在の基地局が該端末装置のために構成した、端末装置が装置内共存指示を送信する頻度を制御するための構成情報をリリースすることを含む。
そのうち、該第二構成情報は、タイマー(timer)に関連する情報を有すれば、ここでは、該構成情報のリリースは更に、該タイマーtimerのクリアをも含む。
本実施例では、該方法は更に、該装置内共存構成情報が第三構成情報を含む時に、該端末装置が、現在の基地局が該端末装置のために構成した装置内共存構成情報をリリースすることを含み、即ち、前記端末装置が、前記現在の基地局が前記端末装置のために構成した、端末装置が自動でLTEシステムの上り信号伝送を拒絶することについての構成情報をリリースすることを含む。
そのうち、該第三構成情報は、タイマー(timer)に関連する情報を有すれば、ここでは、該構成情報のリリースは更に、該タイマーtimerのクリアをも含む。
本実施例では、該方法は更に、該端末装置が新しい基地局と再確立により接続した後に、該端末装置が、該新しい基地局が送信した、第四構成情報を含む装置内共存構成情報をまだ受信していない時に、該新しい基地局に装置内共存指示を送信しないことを含み、該第四構成情報とは、該新しい基地局が、端末装置の該新しい基地局への装置内共存指示の送信を許す構成情報である。
本実施例では、該方法は更に、該端末装置が新しい基地局と再確立により接続した後に、該端末装置が、該新しい基地局が送信した、第五構成情報を含む装置内共存構成情報をまだ受信していない時に、該端末装置が、LTEシステムの上り信号伝送の自動拒絶を禁止することを含み、該第五構成情報とは、該新しい基地局が該端末装置のために構成した、端末装置がLTEシステムの上り信号伝送を自動拒絶することについての構成情報である。
以下、該装置内共存構成情報が第一構成情報を含む場合を例として説明を行い、なお、他の2種類の場合も、同様であるので、ここでは詳しい説明を省略する。
端末装置がコネクション再確立を発起した時に、該端末装置は、現在の基地局が該端末装置の該基地局へのIDC indicationの送信を許す構成情報をリリースし、そのうち、該端末装置は、reportlDCConfigをリリースする。
上述の実施例から分かるように、端末装置がRRCコネクション再確立を行うシナリオでは、端末装置は、ソース基地局のIDC indication構成情報を削除する。
また、該方法は更に、該端末装置が新しい基地局と再確立により接続した後に、該端末装置が、該新しい基地局が送信した、該端末装置の該新しい基地局へのIDC indicationの送信を許す構成情報を受信する前に、該新しい基地局にIDC indicationを送信しないことを含む。
本実施例では、該新しい基地局はソース基地局であってもよく、他の基地局であってもよい。また、該RRCコネクション再確立プロセスは、従来技術に類似するため、ここでは詳しい説明を省略する。
図10は、本発明の実施例11における端末装置の構成図である。図10に示すように、端末装置1000は、第七処理ユニット1001を含み、それは、端末装置がコネクション再確立を発起した時に、現在の基地局が前記端末装置のために構成した装置内共存構成情報をリリースするために用いられる。
該装置内共存構成情報は、第一構成情報、及び/又は、第二構成情報、及び/又は、第三構成情報を含み、それらの意味は実施例10に類似するため、ここでは詳しい説明を省略する。
該装置内共存構成情報が第一構成情報を含む時に、第七処理ユニット1001は具体的に、該現在の基地局が該端末装置のために構成した、端末装置の該ソース基地局への装置内共存指示の送信が許可か不許可の構成情報をリリースするために用いられる。
該装置内共存構成情報が第二構成情報を含む時に、第七処理ユニットは具体的に、該現在の基地局が該端末装置のために構成した、端末装置が装置内共存指示を送信する頻度を制御の構成情報をリリースし、また、関連するタイマーをクリアするために用いられる。
該装置内共存構成情報が第三構成情報を含む時に、第七処理ユニットは具体的に、該現在の基地局が該端末装置のために構成した、端末装置が自動でLTEシステムの上り信号伝送を拒絶することについて構成情報をリリースし、また、関連するタイマーをクリアするために用いられる。
そのうち、該第三構成情報は、タイマー(timer)に関連する情報を有すれば、ここでは、該構成情報のリリースは更に、該タイマーtimerのクリアをも含む。
図10に示すように、端末装置1000は更に、第八処理ユニット1002を含み、第八処理ユニット1002は、該端末装置が新しい基地局と再確立により接続した後に、該端末装置が、該新しい基地局が送信した、第四構成情報を含む装置内共存構成情報をまだ受信していない時に、該新しい基地局に装置内共存指示を送信しないために用いられ、該第四構成情報とは、該新しい基地局が端末装置の該新しい基地局への装置内共存指示の送信を許す構成情報である。
図10に示すように、端末装置1000は更に、第九処理ユニット1003を含み、第九処理ユニット1003は、該端末装置が新しい基地局と再確立により接続した後に、該端末装置が、該新しい基地局が送信した、第五構成情報を含む装置内共存構成情報をまだ受信していない時に、該端末装置が、LTEシステムの上り信号伝送の自動拒絶を禁止するために用いられ、該第五構成情報とは、該新しい基地局が該端末装置のために構成した、端末装置がLTEシステムの上り信号伝送を自動拒絶することについての構成情報である。
本発明の実施例12は更に、ネットワークシステムを提供し、該システムは、基地局を含み、端末装置をも含み、該端末装置は、上述の実施例11に記載の端末装置であり、該基地局は、ソース基地局又は他の基地局であってもよい。
上述の実施例により、端末装置がRRCコネクション再確立を発起した後に、端末装置が何に、ソース基地局の装置内共存構成情報を処理するかという問題を解決することができる。
本発明の実施例は更に、コンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、端末装置中で該プログラムを実行する時に、該プログラムは、コンピュータに、該端末装置中で実施例10に記載の装置内共存構成情報の処理方法を実行させる。
本発明の実施例は更に、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、該コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、端末装置中で実施例10に記載の装置内共存構成情報の処理方法を実行させる。
本発明の上述の装置及び方法は、ハードウェアにより実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。また、本発明は、このようなコンピュータ可読なプログラムにも関し、即ち、該プログラムは、ロジック部により実行されている時に、該ロジック部に、上述の装置又は構成部品を実現させることができ、又は、該ロジック部に、上述の各種方法又はステップを実現させることができる。本発明は、さらに、上述のプログラムを記録している記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD、flashメモリなどにも関する。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。