JP6086375B1 - 流水殺菌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外筒と内筒とを確実に液密区画でき、製作しやすい流水殺菌装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の流水殺菌装置100は、外筒10が、塩化ビニル樹脂製であり、筒状体11と筒状体11の上端部に設けられる密封部14と筒状体11の下端部に設けられる底部材15とで画成された内空間を有するとともに、流入口16b及び流出口16aを有し、内筒20は、透明な石英ガラス製であり、外筒10の内空間に挿抜自在に配置され、下端に底部を有し、上端に開口及びフランジ20Fを有し、殺菌灯Vを内部に挿抜自在に備え、密封部14は、外筒10に密封固定されて内筒20を挿通し支持する支持部材14Aと、支持部材14Aに対して着脱自在な締結部材14Bと、フランジ20Fと支持部材14Aとの間に配置される第1ガスケット14Cと、締結部材14Bとフランジ20Fとの間に配置される第2ガスケット14Dと、を備える。【選択図】 図2a

Description

本発明は、流水殺菌装置に関するものである。
従来から、外筒と内筒との間に形成された空間を流れる液体を紫外線照射する流水殺菌装置がある。
従来の流水殺菌装置において、外筒と内筒とを液密に区画するため、外筒と内筒との間にガスケットが設けられることがあり、この場合このガスケットを効かせるためには、別途設ける加力部材による力によって、ガスケットに適切な圧力を加える必要がある。
しかしながら、加力部材による力が弱すぎると、外筒と内筒とを液密に区画できずに漏水してしまうことになり、加力部材による力が強すぎると、加力部材と外筒との間に挟まれた内管が破損してしまうことになるので、加力部材による力の加減には熟練の技能を要する。
特許文献1に開示された流水殺菌装置は、低温の海水に対して効率よく殺菌処理を行うため、内筒である保護管として、二重壁の間を真空とした透明石英製二重保護管とするものである。
しかしながら、特許文献1には、外筒と内筒とを液密に区画するための構造の詳細は記載されておらず、その液密区画の確実性や製作性には改善する余地がある。
登録実用新案第3084015号公報
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであって、外筒と内筒とを確実に液密区画でき、製作しやすい流水殺菌装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の流水殺菌装置は、外筒と内筒との間に形成された空間を流れる流水に紫外線照射する流水殺菌装置であって、前記外筒は、塩化ビニル樹脂製であり、筒状体と前記筒状体の上端部に設けられる密封部と前記筒状体の下端部に設けられる底部材とで画成された内空間を有するとともに、流水が流入する流入口及び前記流水が流出する流出口を有し、前記内筒は、透明な石英ガラス製であり、前記外筒の前記内空間に挿抜自在に配置され、下端に底部を有し、上端に開口及びフランジを有し、紫外線を照射する殺菌灯を内部に挿抜自在に備え、前記密封部は、前記外筒に密封固定されて前記内筒を挿通し支持する支持部材と、前記支持部材に対して着脱自在な締結部材と、前記フランジと前記支持部材との間に配置される第1ガスケットと、前記締結部材と前記フランジとの間に配置される第2ガスケットと、を備える。
(2)上記(1)の構成において、前記支持部材は、前記外筒に外周が密封固定されて中央に開口が設けられた支持板と、前記開口に下端が密封固定された補強管と、前記補強管に対して下部が固定されて上部に雌ねじを有する連結環と、を含み、前記締結部材は下部に雄ねじを有する。
(3)上記(2)の構成において、前記補強管は、上部に外フランジを有し、前記連結環は、下部に内フランジを有し、前記外フランジと前記内フランジとは係合している。
(4)上記(1)から(3)のいずれかの構成において、前記外筒は、内面に白色のフッ素樹脂コーティングがされている。
(5)上記(1)から(4)のいずれかの構成において、前記外筒は、前記密封部と前記底部材との間に、前記内筒を挿通する際にガイドするためのテーパ面を内面に有するガイド部材を備える。
本発明によれば、外筒と内筒とを確実に液密区画でき、製作しやすい流水殺菌装置を提供できる。
閉鎖循環式飼育システムの全体図である。 第1実施形態に係る流水殺菌装置の断面図である。 図2aにおけるA矢視断面図である。 図2aにおけるD部詳細図である。 外筒の正面図である。 図3のB矢視断面図である。 外筒の右側面図である。 外筒の左側面図である。 第2実施形態に係る流水殺菌装置の断面図である。 図7aにおけるE矢視断面図である。 図7aにおけるF矢視断面図である。 (a)から(g)は、流水殺菌装置100の組み立て手順を示す図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明を実施するための第1の形態(以下、第1実施形態)について詳細に説明する。
なお、以下では、本発明の流水殺菌装置100を閉鎖循環式飼育システム1の流水路に適用する例を説明するが、これに限らず、外部から新たな水を取り入れて、循環させずに排水する流水飼育システムの流水路に適用してもよい。
図1は、閉鎖循環式飼育システム1の全体図である。
図1に示すように、閉鎖循環式飼育システム1は、主に、魚類等の水生生物を飼育するための飼育水槽200と、飼育水槽200から排水された流水を一度受けて小型粒子を含む懸濁物を除去するための泡沫分離装置300と、泡沫分離装置300から排水された流水からアンモニア硝化を行う生物ろ過装置400と、生物ろ過装置400から排水された流水を殺菌し、飼育水槽200に排水する流水殺菌装置100と、流水路に設けられて流水を循環させる動力を供給するポンプと、を備え、閉鎖循環路内で流水を循環させるものである。
次に、閉鎖循環式飼育システム1の流水路に適用される流水殺菌装置100を説明する。
図2aは第1実施形態に係る流水殺菌装置100の断面図であり、図2bは図2aにおけるA矢視断面図であり、図2cは図2aにおけるD部詳細図である。
流水殺菌装置100は、図2aに示すように、地表や床等の水平面に対して立設された全体的に縦長の構造体であって、外筒10と内筒20(石英管ジャケットともいう。)との間に形成された空間Sを流れる流水に殺菌灯Vにより紫外線照射して殺菌するものである。なお、流水としては、飼育する生物に合わせて、海水や淡水等が選択される。
図3は外筒10の正面図であり、図4は図3におけるB矢視断面図であり、図5は外筒10の右側面図であり、図6は外筒10の左側面図である。
図3から図6に示すように、外筒10は、耐薬品性と機械的物性を有する塩化ビニル樹脂製(以下、単に「塩ビ」という場合がある。)であり、筒状体11と、筒状体11の上端部に設けられる密封部14と、筒状体11の下端部に設けられる底部材15とで画成された内空間を有するとともに、流水が流入する流入口16b及び流水が流出する流出口16aを有する。
また、外筒10は、上部に、空間S(図2a参照)内の上部のエア抜きや流水の水撃(ウォータハンマ)を緩衝する機能を有するとともに流水の水位の上限を保つための、開閉自在な弁を備えるオーバーフロー管19aと、下部に、メンテナンスの際に利用する開閉自在のドレーン管19bとを備え、上端に、雨水や粉塵等から内部を保護する蓋体Cを備える。なお、ドレーン管19bの弁を、流水の水撃を緩衝できるようにしてもよい。
なお、流入口16bには、生物ろ過装置400を通過した流水の流出口に繋がる配管が連結され、流出口16aには、飼育水槽200の流入口に繋がる配管が連結される。
筒状体11は、塩化ビニル樹脂製の筒状体本体17の上部の外径部を、流出口16aを備える塩化ビニル樹脂製の上部チーズ12の内径部に嵌め合わせて液密になるように互いをいわゆる塩ビ溶接等で一体化し、筒状体本体17の下部の外径部を、流入口16bを備える塩化ビニル樹脂製の下部チーズ13の内径部に嵌め合わせて液密になるように互いを塩ビ溶接等で一体化した構造となっている。
筒状体本体17には、外筒10の外側から内空間を目視して点検するための透明な塩化ビニル樹脂製の点検窓Wが設けられる。点検窓Wを塩化ビニル樹脂製としたので、塩化ビニル樹脂製の筒状体本体17に対して塩ビ溶接により一体化できる。
上部チーズ12は、全体的に略Tの字の形状をした開口を三箇所有する塩化ビニル樹脂製のものであり、汎用の給排水用管継手を採用できる。
上部チーズ12は、Tの字を横にしたような姿勢で筒状体本体17に組み合わされる。
そして、上部チーズ12の一つ目の開口に筒状体本体17の上端部が嵌め合わされ、その開口と向かい合う二つ目の開口の内側に、密封部14が形成され、三つ目の開口が流出口16aとされる。なお、上部チーズ12は、汎用の給排水用管継手に、管を継ぎ足すことで長さが調節されたものでもよい。
下部チーズ13は、上部チーズ12と同様に、全体的に略Tの字の形状をした開口を三箇所有する塩化ビニル樹脂製のものであり、汎用の給排水用管継手を採用できる。
そして、下部チーズ13の一つ目の開口に筒状体本体17の下端部が嵌め合わされ、その開口と向かい合う二つ目の開口は底部材15によって塞がれ、三つ目の開口が流入口16bとされる。
このような構造とすることで、汎用部品を組み合わせるだけで筒状体11を簡単に製作できる。
また、外筒10は、内面に白色のフッ素樹脂コーティングがされている。白色にすることにより、殺菌灯Vから発せられた紫外線が外筒10の内面で反射しやすくなるので、殺菌効率が高まるとともに、塩化ビニル樹脂製の外筒10の紫外線による劣化を遅らせることができる。
このように、外筒10の内面のコーティングをフッ素樹脂コーティングとすることにより、外筒10の内面に汚れが付着しにくくなり、反射によって殺菌効率が高まった状態を長く維持できるとともに、内面に付着した汚れの除去を含むメンテナンスが容易になる。白色のフッ素樹脂コーティングとすることで、フッ素樹脂に白色顔料を混ぜたコーティング材をコーティングすることができ、白色に着色する工程とフッ素樹脂コーティングする工程とを分離する必要がなく、加工が容易になる。
次に、図2cに戻り、密封部14について説明する。
図2cに示すように、密封部14は、外筒10(図2a参照)に密封固定されて内筒20を挿通し支持する支持部材14Aと、支持部材14Aに対して着脱自在な締結部材14Bと、内筒20のフランジ20Fと支持部材14Aとの間に配置される第1ガスケット14Cと、締結部材14Bとフランジ20Fとの間に配置される第2ガスケット14Dと、を備える。
このように、内筒20のフランジ20Fと支持部材14Aとの間に第1ガスケット14Cを配置することで、外筒10と内筒20との間を液密に維持でき、流水が内筒20内に浸入することなく、殺菌灯Vを保護できる。
また、締結部材14Bとフランジ20Fとの間に第2ガスケット14Dを更に配置することで、第1ガスケット14Cとともに二重のシールを構成でき、外筒10と内筒20との間を更に液密に維持できる。
また、締結部材14Bから鉛直方向の押圧力を内筒20に作用させる際、第2ガスケット14Dが弾性変形し、押圧力を環状に分散するので、内筒20に作用する押圧力が偏向することなく、均等に作用することになり、押圧力が弱くても第1ガスケット14Cによるシールを確実にすることができるとともに、押圧力が強くても内筒20が破損しにくくなる。
支持部材14Aは、外筒10に外周が密封固定されて中央に開口が設けられた支持板14A1と、支持板14A1の開口に下端が塩ビ溶接により密封固定された補強管14A2と、補強管14A2に対して下部が塩ビ溶接により固定されて上部に雌ねじを有する連結環14A3と、を含み、締結部材14Bは下部に雄ねじを有する。
このように、支持部材14Aが支持板14A1を含むので、外筒10の内空間の中央に密封部14を保持でき、密封部14の支持部材14Aによって内筒20を外筒10の内空間の中央に位置決めして支持できる。
また、支持部材14Aが補強管14A2を含むので、支持部材14Aの剛性が高まり、内筒20を確実に支持できるとともに、補強管14A2の内側が、外筒10に対して内筒20を挿入して組み立てる際のガイドとなって、組み立て時に内筒20を鉛直に挿入しやすくなる。
さらに、支持部材14Aが連結環14A3を含むので、締結部材14Bの雄ねじと連結環14A3の雌ねじのねじ径を大きくでき、同じトルクで締結部材14Bを締め付けても、締結部材14Bから内筒20に作用する鉛直方向の押圧力を低減できるとともに、締め付け力が傾きにくく鉛直方向に作用するので、内筒20の局所の応力が高くなることがなく、内筒20が破損しにくい。
そして、支持部材14Aを上記のような構成とすることにより、汎用部品であるユニオンソケット(接続する一方の管端にユニオンねじ、他方の管端にユニオンつばを取り付け、両者にまたがってユニオンナットをはめて接続する管継手)の部品を転用できる。
補強管14A2は、上部に外フランジ14A2Fを有し、連結環14A3は、下部に内フランジ14A3Fを有し、外フランジ14A2Fと内フランジ14A3Fとは係合した状態で塩ビ溶接されている。
このようにすることで、補強管14A2と連結環14A3とが一体となり、支持板14A1と補強管14A2と連結環14A3とから構成される支持部材14Aの全体が外筒10と一体となるので、外筒10の最上端(上部チーズ12の最上端)から連結環14A3までの距離が離れていても、締結部材14Bを連結環14A3に螺合する際に連結環14A3を押さえる必要がないので、内筒20や殺菌灯Vの組み立て及び取り外しが簡単にできる。また、補強管14A2と連結環14A3とを別部材で構成し、両者を係合させた状態で係合部に塩ビ溶接を施すことができ、支持部材14Aの製作がしやすい。
また、図2bに示すように、外筒10は、密封部14(図2a参照)と底部材15との間に、内筒20を挿通する際にガイドするためのテーパ面Tを内面に有するガイド部材18を備える。
ガイド部材18は、上下の通水を妨げることのないように外筒10の内面の一部に固定され、開口hを有する板状の支持部18sと、支持部18sの中央に設けられ、内面にテーパ面Tを有する円環状のガイド部18gとを備える。これにより、外筒10の内空間に対して内筒20を上から下に向けて挿通する際に、内筒20の下部がテーパ面Tに対して接触しても、その状態で更に内筒20を下に向けて移動することで、内筒20の下部をガイド部材18の中央に導き、ガイド部材18の中央に設けられた開口に簡単に挿通できる。
ガイド部18gの中央に設けられた開口の内径は、内筒20の外径に対して隙間なく、あるいは極小の隙間を有する状態で嵌め合わされている。これにより、流水の流れによる力や地震等の外力によって外筒10に対して内筒20が動くことがなく、安定させることができるので、内筒20のフランジ20Fに過大な曲げ応力が作用して破損することがない。
内筒20は、紫外線を透過しやすい透明な石英ガラス製であり、外筒10の内空間に挿抜自在に配置される。
内筒20は、下端に底部を有し、上端に殺菌灯Vの挿入口となる開口と、外筒10の支持部材14Aに支持され、開口から外に拡がるように形成されたフランジ20Fを有する。
また、内筒20は、紫外線を照射する殺菌灯Vを内部に挿抜自在に備える。
内筒20は、フランジ20Fの下部に、外筒10と内筒20との間を液密に区画するための環状の第1ガスケット14Cが設けられている。第1ガスケット14Cを、フランジ20Fの下部における内筒20の外径よりやや小さい内径を有するものとし、第1ガスケット14Cを内筒20のフランジ20Fの下部に嵌めることで、互いがずれることなく一体となり、組み立てがしやすくなり、第1ガスケット14Cを内筒20に固定せず、別体とすることにより、第1ガスケット14Cの交換がしやすくなる。
図2aに示すように、殺菌灯Vは上部に配線ケーブルを有し、配線ケーブルの先端にはコネクタcn1が設けられている。
また、外筒10の外部に配置された図示しない制御装置から外筒10の上部の貫通穴を通って配線ケーブルが別途配置され、その配線ケーブルの先端にコネクタcn2が設けられる。制御装置に繋がる配線ケーブルと外筒10との間の貫通穴には、図示しないグロメット等が設けられてシールされる。そして、コネクタcn1とコネクタcn2とが接続される。
(第2実施形態)
次に、図面を参照して本発明を実施するための第2の形態(以下、第2実施形態)について詳細に説明する。
第2実施形態は、一つの外筒10の内空間に、内筒20と殺菌灯Vとの組を複数配置した点で第1実施形態と異なり、以下の説明において、共通する点は省略する場合がある。
図7aは内筒20と殺菌灯Vとの組を複数配置した流水殺菌装置100の断面図であり、図7bは図7aにおけるE矢視断面図であり、図7cは図7aにおけるF矢視断面図である。
図7aに示すように、流水殺菌装置100は、一つの外筒10に対して、二つの内筒20を備える。
そのため、密封部14は、外筒10に密封固定されて二つの内筒20を挿通し支持する支持部材14Aと、支持部材14Aに対して着脱自在な二つの締結部材14Bと、内筒20のフランジ20Fと支持部材14Aとの間に配置される二つの第1ガスケット14Cと、締結部材14Bとフランジ20Fとの間に配置される二つの第2ガスケット14Dと、を備える。
支持部材14Aは、外筒10に外周が密封固定されて中央に二つの開口が設けられた支持板14A1と、二つの開口のそれぞれに下端が密封固定された二つの補強管14A2と、二つの補強管14A2のそれぞれに対して下部が固定されて上部に雌ねじを有する二つの連結環14A3と、を含み、締結部材14Bは下部に雄ねじを有する。
なお、第2実施形態における流水殺菌装置100は、一つの外筒10に対して、二つの内筒20を備えるが、一つの外筒10に対して、三つ以上の複数の内筒20を備えてもよく、流水の単位流量あたりの殺菌処理能力に応じて、適宜の数量を設定する。
上記のように、一つの外筒10の内空間に、内筒20と殺菌灯Vとの組を複数配置することで、殺菌効果を上げることができる。
(組み立て手順)
以下、流水殺菌装置100の組み立て手順を説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態に係る流水殺菌装置100を例にして説明するが、第2実施形態に係る流水殺菌装置100の組み立て手順においては、内筒20と殺菌灯Vの組の数だけ内筒20及び殺菌灯Vの組み立て手順を繰り返せばよい。
図8(a)から図8(g)は、流水殺菌装置100の組み立て手順を示す図である。
(1)まず、図8(a)に示すように、上部に支持部材14Aが取り付けられ、下部にガイド部材18が取り付けられた状態の外筒10を、地表や床の上に設置する。
(2)次に、図8(b)に示すように、支持部材14Aの内側の開口に、上部のフランジ20Fの下面に第1ガスケット14Cがあらかじめ設けられた内筒20を、上から下に向けて鉛直に挿入する。
(3)内筒20を支持部材14Aに挿入してから更に下向きに挿入すると、内筒20の下端がガイド部材18のガイド部18gのテーパ面Tに接触することがあるが、接触してもそのまま下向きに移動させると、図8(c)に示すように、内筒20がガイド部材18に挿通される。
(4)内筒20がガイド部材18に挿通された状態で内筒20を下向きに移動させることにより、フランジ20Fが支持部材14Aの上に載って支持された後、図8(d)に示すように、締結部材14Bを支持部材14Aの連結環14A3に螺合して、締結部材14Bから、第2ガスケット14Dを介して、内筒20に下向きの押圧力を作用させる。
(5)図8(e)に示すように、締結部材14Bの内側の開口に、殺菌灯Vを上から下向きに挿入し、図8(f)に示すように殺菌灯Vを内筒20の内部に配置する。なお、殺菌灯Vの位置決めするための図示しないスペーサを、あらかじめ内筒20の内部の下端に設けておいてもよい。
(6)図8(g)に示すように、殺菌灯Vからの配線ケーブルの端部に設けられたコネクタcn1と制御装置からの配線ケーブルの端部に設けられたコネクタcn2を接続する。
(7)外筒10の上端に蓋体Cを被せ、流入口16bに、生物ろ過装置400を通過した流水の流出口に繋がる配管を連結し、流出口16aに、飼育水槽200の流入口に繋がる配管を連結する。
このようにして、流水殺菌装置100を組み立てる。
続いて、図1に示すような組み立てられた流水殺菌装置100と飼育水槽200と泡沫分離装置300と生物ろ過装置400とを繋いで閉鎖循環流水路を形成して閉鎖循環式飼育システム1を構築し、閉鎖循環流水路に設けられたポンプを駆動すると、閉鎖循環流水路内で流水が循環する。
流水殺菌装置100に着目すると、循環する流水は、流水殺菌装置100の流入口16bから流入し、外筒10と内筒20との間の空間Sを通り、流出口16aから流出する。
このように、閉鎖循環式飼育システム1を構築することにより、外部から給水することなく、飼育水槽200に放った水生生物を飼育できる。
また、流水殺菌装置100は、内管20の外面が汚れて殺菌灯Vからの紫外線の透過率が低下したり、殺菌灯Vの寿命がきたりしたときは、内管20の清掃や殺菌灯Vの交換等のメンテナンスができる。
流水殺菌装置100のメンテナンスの際は、基本的には先述の組み立て手順と逆の手順で各部材を分解していく。
殺菌灯Vを交換する場合は、蓋体Cを外し、コネクタcn1とコネクタcn2との接続を解除し、使用済の殺菌灯Vを内筒20から取り出して、代替の殺菌灯Vを内筒20に挿入し、コネクタcn1とコネクタcn2とを接続して、蓋体Cを被せる。
また、内管20を清掃や交換のために取り出す場合は、蓋体Cを外し、コネクタcn1とコネクタcn2との接続を解除し、殺菌灯Vを内筒20から取り出し、締結部材14Bを外し、内管20を取り出す。
このように、流水殺菌装置100は、組み立てがしやすいばかりではなく、メンテナンスもしやすい構造となっている。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る流水殺菌装置は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変化が可能である。
本発明によれば、筒状体の上端部に設けられる密封部が外筒に密封固定されて内筒を挿通し支持する支持部材と、支持部材に対して着脱自在な締結部材と、フランジと支持部材との間に配置される第1ガスケットと、締結部材とフランジとの間に配置される第2ガスケットと、を備えるので、締結部材から鉛直方向の押圧力を内筒に作用させる際、第2ガスケットが弾性変形し、押圧力を環状に分散するので、内筒に作用する押圧力が偏向することなく、均等に作用することになり、押圧力が弱くても第1ガスケットによるシールを確実にすることができ、押圧力が強くても内筒が破損しにくくなる。
本発明によれば、支持部材が、外筒に外周が密封固定されて中央に開口が設けられた支持板と、開口に下端が密封固定された補強管と、補強管に対して下部が固定されて上部に雌ねじを有する連結環と、を含み、締結部材は下部に雄ねじを有するので、補強管と連結環とが一体となり、支持板と補強管と連結環とから構成される支持部材の全体が外筒と一体となるので、外筒の最上端から連結環までの距離が離れていても、締結部材を連結環に螺合する際に連結環を押さえる必要がないので、内筒や殺菌灯の組み立て及び取り外しが簡単にできる。
本発明によれば、補強管は、上部に外フランジを有し、連結環は、下部に内フランジを有し、外フランジと内フランジとは係合しているので、汎用部品であるユニオンソケットの部品を転用できるとともに、補強管と連結環とを別部材で構成し、両者を係合させた状態で係合部に塩ビ溶接を施すことができ、支持部材の製作がしやすい。
本発明によれば、外筒は、内面に白色のフッ素樹脂コーティングがされているので、白色にすることにより、殺菌灯から発せられた紫外線が反射しやすくなり、殺菌効率が高まるとともに、塩化ビニル樹脂製の外筒の紫外線による劣化を遅らすことができ、また、フッ素樹脂コーティングとすることにより、汚れが付着しにくくなり、反射によって殺菌効率が高まった状態を長く維持できるとともに、付着した汚れの除去を含むメンテナンスが容易になる。白色のフッ素樹脂コーティングとすることで、フッ素樹脂に白色顔料を混ぜたコーティング材をコーティングすることができ、白色に着色する工程とフッ素樹脂コーティングする工程とを分離する必要がなく、加工が容易になる。このように、本発明の流水殺菌装置は、ステンレス製であることによる錆の問題と塩化ビニル樹脂製であることによる紫外線劣化の問題を、同時に解決できる。
本発明によれば、外筒は、密封部と底部材との間に、内筒を挿通する際にガイドするためのテーパ面を内面に有するガイド部材を備えるので、外筒の内空間に対して内筒を上から下に向けて挿通する際に、内筒の下部がテーパ面に対して接触しても、その状態で更に内筒を下に向けて移動することで、内筒の下部をガイド部材の中央に導き、ガイド部材の中央に設けられた開口に簡単に挿通できる。
本発明によれば、流水殺菌装置を構成する主な部品の材料として、塩化ビニル樹脂を採用したので、互いの塩ビ溶接がしやすく、製作性がよいとともに、軽量なものとすることができる。また、全ての部品の材料に、錆が発生する、ステンレスのような金属を使用していないので、水生生物を飼育する飼育システムに適している。さらに、流水殺菌装置を構成する塩化ビニル樹脂製の主な部品において、外筒の内面を含む、紫外線に触れる面に、白色のフッ素コーティングが施されるので、塩化ビニル樹脂製であっても、紫外線による劣化が抑制される。
1 閉鎖循環式飼育システム
10 外筒
11 筒状体
12 上部チーズ
13 下部チーズ
14 密封部
14A 支持部材
14A1 支持板
14A2 補強管
14A2F 外フランジ
14A3 連結環
14A3F 内フランジ
14B 締結部材
14C 第1ガスケット
14D 第2ガスケット
15 底部材
16a 流出口
16b 流入口
17 筒状体本体
18 ガイド部材
18g ガイド部
18s 支持部
19a オーバーフロー管
19b ドレーン管
20 内筒
20F フランジ
100 流水殺菌装置
200 飼育水槽
300 泡沫分離装置
400 生物ろ過装置
C 蓋体
cn1 コネクタ
cn2 コネクタ
h 開口
S 空間
T テーパ面
V 殺菌灯
W 点検窓

Claims (4)

  1. 外筒と内筒との間に形成された空間を流れる流水に紫外線照射する流水殺菌装置であって、
    前記外筒は、塩化ビニル樹脂製であり、筒状体と前記筒状体の上端部に設けられる密封部と前記筒状体の下端部に設けられる底部材とで画成された内空間を有するとともに、流水が流入する流入口及び前記流水が流出する流出口を有し、
    前記内筒は、透明な石英ガラス製であり、前記外筒の前記内空間に挿抜自在に配置され、下端に底部を有し、上端に開口及びフランジを有し、紫外線を照射する殺菌灯を内部に挿抜自在に備え、
    前記密封部は、
    前記外筒に密封固定されて前記内筒を挿通し支持する支持部材と、
    前記支持部材に対して着脱自在な締結部材と、
    前記フランジと前記支持部材との間に配置される第1ガスケットと、
    前記締結部材と前記フランジとの間に配置される第2ガスケットと、を備え
    前記支持部材は、
    前記外筒に外周が密封固定されて中央に開口が設けられた支持板と、
    前記開口に下端が密封固定された補強管と、
    前記補強管に対して下部が固定されて上部に雌ねじを有する連結環と、を含み、
    前記締結部材は下部に雄ねじを有す
    ことを特徴とする流水殺菌装置。
  2. 前記補強管は、上部に外フランジを有し、
    前記連結環は、下部に内フランジを有し、
    前記外フランジと前記内フランジとは係合している
    ことを特徴とする請求項1に記載の流水殺菌装置。
  3. 前記外筒は、内面に白色のフッ素樹脂コーティングがされている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の流水殺菌装置。
  4. 前記外筒は、前記密封部と前記底部材との間に、前記内筒を挿通する際にガイドするためのテーパ面を内面に有するガイド部材を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の流水殺菌装置。
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