JP6085516B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、開始操作が行われることに基づいて複数列の図柄を変動させる遊技が開始された後停止操作に基づき表示結果が導出される遊技機に関するものである。
遊技機の一種である回胴式遊技機(以下「パチスロ」と示す)は、一般に、複数種類の図柄が描かれた複数(通常は3つ)のリールを有する図柄表示装置を備えており、各リールは、遊技者がスタートレバーを操作することにより回転を開始し、また、遊技者が各リールに対応して設けられたストップボタンを操作することにより停止する。そして、全てのリールの回転を停止したときに導出された表示結果にしたがって入賞が発生する。
このようなパチスロにおいては、遊技者にとって有利な状態での遊技となる有利遊技状態に制御し、遊技媒体(通常はメダル)を消費することなく次のゲームを行う再遊技役の当選確率を通常時よりも高めるとともに、内部抽選で特定の役に当選したときに該特定の役を入賞させるための操作手順を特定可能な情報を報知するものがある。
また、このようなパチスロにおいては、特定条件が成立したときに、通常遊技状態から上記有利遊技状態に昇格させるかを抽選する昇格抽選及び上記有利な状態での遊技とする期間として予め定められたゲーム数に上乗せするゲーム数を抽選する上乗せ抽選を行い、抽選結果に応じて上記有利遊技状態に制御するものがある(例えば、特許文献1)。
特開2005−65863号公報
しかしながら、特許文献1のパチスロでは、特定条件が成立したときに、毎回同じ抽選条件にしたがって、昇格抽選及び上乗せ抽選が行われる。このため、遊技を進行させたとしても、上記有利遊技状態に制御されること及び上乗せされるゲーム数が多くなることなどの上記有利遊技状態に対する期待感を変化させることができなかった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる遊技機を提供することにある。
上記問題点を解決する遊技機は、始操作が行われることに基づいて複数列の図柄を変動させて行う遊技が図柄表示手段で開始された、停止操作に基づき前記図柄表示手段に表示結果が導出される遊技機において、通常遊技状態において第1移行条件が成立したときに、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な状態での遊技となる特定状態に移行させ、前記特定状態において第2移行条件が成立したときに、遊技者にとって前記通常遊技状態よりも有利な遊技となる特別状態に移行させる状態制御手段と、前記特別状態において特別抽選条件が成立すると、前記特定状態を延長させるかを決定するための第1抽選と、前記第1抽選とは異なり、前記特定状態を延長させるかを決定するための第2抽選とをそれぞれ個別に行う延長抽選手段と、前記第1抽選に当選すると該第1抽選の当選に基づいて前記特定状態を延長させる第1延長制御、前記第2抽選に当選すると該第2抽選の当選に基づいて前記特定状態を延長させる第2延長制御をそれぞれ個別に実行可能に制御する延長制御手段と、前記特別状態において昇格条件が成立すると、特定順序で規定された複数段階のうち該特定順序に従って段階を進めるように設定する段階設定手段と、前記第1抽選の抽選結果についての第1報知と、前記第2抽選の抽選結果についての第2報知とを異なる時期に報知手段に行わせる報知制御手段と、を備え、前記延長抽選手段は、前記特別状態において前記特別抽選条件が成立すると、前記段階設定手段によって設定された段階が第1段階である場合よりも、前記第1段階より進んでいる第2段階である場合のほうが、前記特定状態の延長が有利となるように前記第2抽選を行う一方で、前記段階設定手段によって設定された段階が何れの段階であっても前記特定状態の延長が有利となる度合いが同じとなるように前記第1抽選を行うことを要旨とする。
本発明によれば、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
パチスロの機表側を示す正面図。 (a)は、賞態様を示す模式図、(b)は、表示内容を示す模式図。 パチスロの電気的構成を示すブロック図。 (a)は、当選役決定テーブルを示す模式図、(b)は、リプレイ役の詳細を示す模式図。 遊技状態及び演出状態の移行の態様を示す模式図。 ゲーム数抽選テーブルを示す模式図。 初期回数決定テーブルを示す模式図。 準備中上乗せ決定テーブルを示す模式図。 特定中上乗せ決定テーブルを示す模式図。 特別中上乗せ決定テーブルを示す模式図。 (a)〜(h)は、特定画像演出の表示態様を示す模式図。 上乗せレベル決定テーブルを示す模式図。 (a)〜(c)は、可動体における変位態様を示す模式図。 特定画像決定テーブルを示す模式図。 表示色初期上乗せ決定テーブルを示す模式図。 表示色操作時上乗せ決定テーブルを示す模式図。 (a)及び(b)は、各上乗せ抽選の報知タイミングを示す模式図。 (a)〜(j)は、フリーズ制御中における各リールの動作態様を示す模式図。 (a)〜(c)は、フリーズ演出の制御タイミングを示す模式図。 特別中フリーズ演出抽選テーブルを示す模式図。 特殊中フリーズ演出抽選テーブルを示す模式図。 特殊中上乗せ決定テーブルを示す模式図。 (a)〜(h)は、上乗せに関する制御態様を示す模式図。
以下、図1〜図23を参照して本実施形態における回胴式遊技機(以下、「パチスロ」と示す)について説明する。
図1に示すように、パチスロ10は、前面を開口した直方体状の本体11と、当該本体11の左側縁側に対して回動開閉可能に軸支された前面扉12とを備えている。前面扉12の前面上部には、遊技中(変動ゲーム中)に表示演出を行う液晶表示装置からなる演出表示装置14が配設されている。また、前面扉12には、該前面扉12を囲うように各種の演出効果光を発する装飾ランプLaが設けられている。また、前面扉12の左右上部には、音声演出を行うスピーカSpが配設されている。
前面扉12の前面中央には、中央パネル15が設けられているとともに、当該中央パネル15には、演出表示装置14とは別体であり、機内部に配設される図柄表示手段、演出実行手段としてのドラムユニット13を透視可能な透視窓16が設けられている。透視窓16は、中央パネル15と一体形成された合成樹脂板から構成されている。ドラムユニット13は、各種の図柄が印刷された透光性を有する帯状のリールシートが外周に巻装された左リール13Lと、中リール13Cと、右リール13Rとから構成されている。また、透視窓16には、左リール13Lを第1図柄列として、該第1図柄列が配置される隣には第2図柄列としての中リール13Cが配置され、該第2図柄列が配設される隣には第3図柄列としての右リール13Rが配置されている。ドラムユニット13の各リール(左リール13L、中リール13C、及び右リール13R)に印刷される各図柄は、予め定められた順に各図柄がそれぞれに配列されている。ドラムユニット13の左リール13Lには、図柄L00〜図柄L20の21個の図柄が配列されている。また、中リール13Cには、図柄C00〜図柄C20までの21個の図柄が配列されている。また、右リール13Rには、図柄R00〜図柄R20までの21個の図柄が配列されている。そして、変動ゲームにおいて左リール13Lでは、図柄L00、図柄L01・・・図柄L20、図柄L00の順に透視窓16に表示されるように変動する。また、変動ゲームにおいて中リール13Cでは、図柄C00、図柄C01・・・図柄C20、図柄C00の順に透視窓16に表示されるように変動する。また、変動ゲームにおいて右リール13Rでは、図柄R00、図柄R01・・・図柄R20、図柄R00の順に透視窓16に表示されるように変動する。
なお、本実施形態において各リールでは、「ベル」を模した図柄(ベル図柄)、「REPLAY」の文字が装飾された図柄(リプレイ図柄)、「スイカ(すいか)」を模した図柄(スイカ図柄)、「チェリー」を模した図柄(チェリー図柄)がそれぞれ配列されている。また、各リールでは、これらの図柄以外でも、赤色の「7」の文字が装飾された図柄(赤7図柄)、白色の「7」の文字が装飾された図柄(白7図柄)、黒色の「7」の文字が装飾された図柄(黒7図柄)がそれぞれ配列されている。以下では、各図柄を、「図柄」を省いて、「ベル」、「リプレイ」、「スイカ」、「チェリー」、「赤7」、「白7」、「黒7」という場合もある。
各リールは、各々に対応して設けられたステッピングモータにより独立して縦方向に回転及び停止するように構成されており、各リールが回転することによって透視窓16には各種図柄が連続的に変化しつつ表示(変動)される。そして、各リールの回転が停止した場合、透視窓16には、各リールのリールシートに印刷された複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に停止表示される。このため、透視窓16は、各リールにおいて3つの図柄が表示可能な大きさで形成されている。また、各リールには、該各リールの回転位置を検出するためのリールセンサSE1,SE2,SE3(図3に示す)が各リールにそれぞれ対応するように設けられている。
また、パチスロ10には、透視窓16から透視可能な図柄の表示領域において、停止表示される図柄の組み合わせ(導出される表示結果)を規定する複数(本実施形態では5本)の図柄停止ラインが形成されている。本実施形態では、図柄停止ラインとして、停止表示される図柄の組み合わせを入賞と判定しうる1本の入賞ラインL1(実線で示す)と、停止表示される図柄の組み合わせを入賞と判定し得ない4本の非入賞ラインL2〜L5(破線で示す)が形成されている。
入賞ラインL1は、この図柄停止ライン上に停止表示された図柄の組み合わせが賞を付与する態様である場合、該図柄の組み合わせに応じた賞を付与することとして有効と判定する有効ラインとなる。以下の説明で、単に「入賞ライン」という場合には、入賞ラインL1を意味する。
また、非入賞ラインL2〜L5は、これら図柄停止ライン上に停止表示された図柄の組み合わせが賞を付与する態様と同一態様であったとしても、該図柄の組み合わせに応じた賞を付与しないこととして無効と判定する無効ラインとなる。以下の説明で、単に「非入賞ライン」という場合には、非入賞ラインL2〜L5を意味する。
具体的に説明すると、本実施形態の透視窓16では、9つの図柄停止位置D1〜D9に各列の図柄が停止表示される。これら9つの図柄停止位置D1〜D9は、縦方向に上段、中段、下段に対応するとともに、横方向に左リール13L、中リール13C、右リール13Rに対応するよう3列に配置されている。そして、遊技者側から見て左側の上に位置する左リール用上停止位置D1と、遊技者側から見て左側の中央に位置する左リール用中停止位置D2と、遊技者側から見て左側の下に位置する左リール用下停止位置D3は、左リール13Lに対応する図柄停止位置とされ、左リール13Lの図柄配列において連続する3個の図柄が表示される。また、遊技者側から見て中側の上に位置する中リール用上停止位置D4と、遊技者側から見て中側の中央に位置する中リール用中停止位置D5と、遊技者側から見て中側の下に位置する中リール用下停止位置D6は、中リール13Cに対応する図柄停止位置とされ、中リール13Cの図柄配列において連続する3個の図柄が表示される。また、遊技者側から見て右側の上に位置する右リール用上停止位置D7と、遊技者側から見て右側の中央に位置する右リール用中停止位置D8と、遊技者側から見て右側の下に位置する右リール用下停止位置D9は、右リール13Rに対応する図柄停止位置とされ、右リール13Rの図柄配列において連続する3個の図柄が表示される。
透視窓16では、左リール用中停止位置D2、中リール用中停止位置D5、及び右リール用中停止位置D8によって入賞ラインL1(有効)が形成される。また、透視窓16では、左リール用上停止位置D1、中リール用上停止位置D4、及び右リール用上停止位置D7によって非入賞ラインL2(無効)が形成される。また、透視窓16では、左リール用下停止位置D3、中リール用下停止位置D6、及び右リール用下停止位置D9によって非入賞ラインL3(無効)が形成される。また、透視窓16では、左リール用上停止位置D1、中リール用中停止位置D5、及び右リール用下停止位置D9によって非入賞ラインL4(無効)が形成される。また、透視窓16では、左リール用下停止位置D3、中リール用中停止位置D5、及び右リール用上停止位置D7によって非入賞ラインL5(無効)が形成される。
また、中央パネル15には、変動ゲームに関わる情報を報知する各種情報表示部17が構成されている。
また、前面扉12の前面において中央パネル15の右下方位置には、メダル投入口18が配設されている。メダル投入口18の奥方には、メダルの通過を検知するメダルセンサSE4(図3に示す)が配設されている。また、前面扉12の前面において中央パネル15の左下方位置には、左から順にBETボタン19とMAXBETボタン20とが設けられている。BETボタン19は、機内部で貯留記憶されているクレジットから1ベット分(1枚分)を変動ゲームのベット数(賭数)としてベットする(賭ける)際に押圧(操作)するボタンである。また、MAXBETボタン20は、1回の変動ゲームにおいて許容されるベット数の最大ベット数(本実施例では、2ベット分又は3ベット分(2枚分又は3枚分))を変動ゲームのベット数としてベットする(賭ける)際に押圧(操作)するボタンである。
また、前面扉12の前面において各BETボタン19,20の左下方位置には、精算スイッチ21が設けられている。精算スイッチ21は、変動ゲームの開始に伴ってベットされたメダル(遊技媒体)、又は機内部に貯留記憶されているクレジットを払い戻すときに使用(操作)するスイッチである。また、精算スイッチ21の右方位置には、変動ゲームを開始する際に操作するスタートレバー22が設けられている。そして、本実施形態では、ベット数の設定終了後にスタートレバー22を操作することにより、各リールの回転動作が開始される。
スタートレバー22の右方位置には、遊技者により操作されるストップボタン23L,23C,23Rが設けられている。ストップボタン23L,23C,23Rは、回転しているリールを停止させるためのボタンであり、各リールに対応して3個のストップボタンがある。
また、前面扉12の前面における下部中央部にはメダル排出口24が形成されている。また、前面扉12の前面における下部には、メダル排出口24から排出されたメダルを受ける受皿25が配設されている。
また、図1に破線で示すように、パチスロ10本体においてドラムユニット13の下方となる位置には、パチスロ10内部において、投入されたメダルを貯留するためのホッパー26が配置されている。このホッパー26の下方側にはメダル排出口24が位置し、図柄の組み合わせが遊技者に賞メダルを付与する予め定める賞態様(役)になった場合には、ホッパー26に貯留されたメダルがメダル排出口24へと払出される。前面扉12の裏面側においてメダル投入口18の下方位置には、該メダル投入口18とホッパー26とを繋ぐようにメダルセレクター27が配設されている。
また、演出表示装置14の前面における上部には可動体Kが変位可能に配設されている。この可動体Kは、第1可動体K1と、第2可動体K2と、第1可動体K1及び第2可動体K2を変位させるための図示しないモータとから構成されており、モータの駆動により各可動体K1,K2を相反する側方向に移動させることによって変位する。
次に、遊技者が遊技として変動ゲームを行うための操作や、この操作に伴う各種装置の作動状況について説明する。
変動ゲームに対するメダルの投入又は各BETボタン19,20の操作が可能な状態において、各BETボタン19,20を操作することでベット数を設定することができる。BETボタン19の操作によっては、貯留記憶されているクレジットから1ベット分の枚数(メダル1枚)相当分のクレジットがベット数(賭数)として設定される。また、MAXBETボタン20の操作によっては、貯留されているクレジットから対象とする変動ゲームで設定可能な最大ベット数分のクレジットがベット数(賭数)として設定される。なお、本実施形態では、後述する状態に応じて2ベット又は3ベットによる変動ゲームを許容する。
また、本実施形態では、メダル投入口18からベット数に相当する枚数のメダルを投入することで各ベット数を設定することも可能であって、メダル1枚の投入で1ベット分のベット数が設定される。なお、対象とする遊技で設定可能な最大ベット数(本実施形態では、2ベット又は3ベット)を超える分のメダルがメダル投入口18から投入される場合、クレジット機能の使用時にはクレジットとして記憶される一方で、クレジット機能の非使用時には図示しない経路を辿ってメダル排出口24から遊技者に返却される。
本実施形態では、遊技者の各BETボタン19,20の操作により、それぞれに応じたベット数が設定され、1本の入賞ラインが有効となるように設定される。入賞ラインが有効になるとは、当該入賞ライン上に表示された図柄の組み合わせが有効となることで、有効な入賞ライン上に表示された図柄の組み合わせに応じた制御(賞メダルの払い出しなど)が行われる。本実施形態における変動ゲームでは常に1本の入賞ラインが有効となる。
上記のようにベット数が設定され、スタートレバー22の操作が受付可能な状態、すなわち、ゲーム開始可能な状態で遊技者がスタートレバー22を操作する開始操作を行えば、ドラムユニット13の各リールが回転し、透視窓16には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。その後、各リールが回転して所定時間が経過すると、各ストップボタン23L,23C,23Rの操作が受付可能になる。続いて、遊技者により各ストップボタン23L,23C,23Rが操作されると、対応する各リールが停止され、対応する列の上段、中段及び下段に図柄が透視窓16に表示される。
そして、各リールの全てが停止された時点で、入賞ラインに停止表示された図柄の組み合わせが予め定めた賞態様を形成する場合に入賞となり、入賞した賞態様に応じた賞として、賞メダルの払い出し等が遊技者に付与される。
本実施形態の変動ゲームは、ベット数の設定後のスタートレバー22の開始操作を契機に開始し、ストップボタン23L,23C,23Rの停止操作による図柄の組み合わせの停止表示を契機に終了することを1回として行われる。なお、賞メダルの払い出しを伴う変動ゲームは、賞メダルの払い出しを完了して終了する。
次に、図2を参照して本実施形態のパチスロ10において入賞ライン上に停止表示される図柄の組み合わせについて説明する。
図2(a)に示すように、内部で決定される当選役に基づき入賞ライン上に停止表示可能となる図柄の組み合わせ(停止結果)と、該図柄の組み合わせに対応する賞と、が定められている。
具体的に、図2(a)に示す当選役に基づき停止表示可能となる図柄の組み合わせの何れも入賞ライン上に停止表示されない場合、所定の図柄の組み合わせを除き、賞メダルの遊技者への付与が行われない(1枚以上の賞メダルを付与しない)。以下の説明で、所定の図柄の組み合わせを除き、図2に示す何れにも対応しない図柄の組み合わせにより入賞ラインを形成する場合の図柄の組み合わせを「はずれ停止目」という。
また、[赤7・黒7・赤7]が入賞ライン上に停止表示される場合には、ボーナス遊技(以下、「BN遊技」という)を付与(生起)することを定めている。以下の説明で、[赤7・黒7・赤7]により入賞ラインを形成する賞態様(図柄の組み合わせ)を「BN停止目」という。このBN停止目は、当選役としてBN役の決定により入賞可能(停止表示可能)とされている。
このBN遊技は、払い出した賞メダルの払出枚数が予め定めた最大払出数(本実施形態では、32枚)を超える変動ゲームの終了に伴って終了される。また、BN遊技中において、最大ベット数としては、一般遊技中における最大ベット数(本実施形態では3ベット)とは異なり、2ベットが規定されており、変動ゲームを許容するベット数も、一般遊技中におけるベット数(本実施形態では3ベット)とは異なり、2ベットが規定されている。
また、[チェリー・ANY・ANY]が入賞ライン上に停止表示される場合には、一般遊技では1枚の賞メダルを、BN遊技では2枚の賞メダルをそれぞれ払い出すことを定めている。なお、入賞ラインを形成する中リール13C及び右リール13Rの停止位置に停止表示される図柄は何れの図柄(「ANY」)でもよい。以下の説明で、[チェリー・ANY・ANY]により入賞ラインを形成する賞態様(図柄の組み合わせ)を「チェリー停止目」という。このチェリー停止目は、当選役として「チェリー役」の決定により入賞可能(停止表示可能)とされている。
また、[スイカ・スイカ・スイカ]が入賞ライン上に停止表示される場合には、一般遊技では1枚の賞メダルを、BN遊技では2枚の賞メダルをそれぞれ払い出すことを定めている。以下の説明で、[スイカ・スイカ・スイカ]により入賞ラインを形成する賞態様(図柄の組み合わせ)を「スイカ停止目」という。このスイカ停止目は、当選役として「スイカ役」の決定により入賞可能(停止表示可能)とされている。
また、[ベル・ベル・ベル]が入賞ライン上に停止表示される場合には、一般遊技では9枚の賞メダルを、BN遊技では2枚の賞メダルをそれぞれ払い出すことを定めている。以下の説明で、[ベル・ベル・ベル]により入賞ラインを形成する賞態様(図柄の組み合わせ)を「ベル停止目」という。このベル停止目は、当選役として「ベル役」の決定により入賞可能(停止表示可能)とされている。
本実施形態において、これら「チェリー役」、「スイカ役」、「ベル役」は、入賞に基づいて賞メダルの払い出しを定めた当選役(払出役)となる。また、これら「チェリー役」、「スイカ役」、「ベル役」以外にも、その他の役が当選役として規定されている。
また、本実施形態において、当選役としてベル役が決定された場合において、ベル停止目により入賞ラインが形成されないときでも、所定の図柄の組み合わせが入賞ライン上に停止表示されたとして、一般遊技では1枚の賞メダルを、BN遊技では2枚の賞メダルをそれぞれ払出すことを定めている。
また、[リプレイ・リプレイ・リプレイ]が入賞ライン上に停止表示される場合には、上述した再遊技を付与することが定められている。以下、[リプレイ・リプレイ・リプレイ]により入賞ラインを形成する賞態様(図柄の組み合わせ)を「通常停止目」という。この通常停止目は、当選役として通常リプレイ役(通常入賞役)の決定により入賞可能(停止表示可能)とされている。
また、[リプレイ・リプレイ・ベル]が入賞ライン上に停止表示される場合には、上述した再遊技を付与することを定めている。以下、[リプレイ・リプレイ・ベル]により入賞ラインを形成する賞態様(図柄の組み合わせ)を「特殊停止目」という。この特殊停止目は、当選役として特殊リプレイ役の決定により入賞可能(停止表示可能)とされている。
なお、本実施形態において、これら各種リプレイ役は、入賞に基づいて再遊技の付与を定めた再遊技役となる。また、上述した再遊技では、遊技者がベット数をベットすることなく変動ゲームを行うことができるのであって、賞メダルの遊技者への付与が行われない(1枚以上の賞メダルを付与しない)。このため、リプレイ役の入賞に基づいて遊技者は賞メダルの払い出しを得ることはない。
また、本実施形態において、BN遊技を作動(開始)させる契機となる入賞の発生を許容する「BN役」以外であり、各賞態様の入賞により賞メダルの払い出しや再遊技といった各賞の入賞の発生を許容する「チェリー役」、「スイカ役」、「ベル役」、及び「リプレイ役」などといった当選役が小役となる。
また、本実施形態において、図2(b)に示すように、賞態様ではないものの、[赤7・赤7・赤7]、[白7・白7・白7]、[黒7・黒7・黒7]という図柄の組み合わせが入賞ライン上に表示される場合があり、遊技者にとって有利な遊技となることが報知される。以下の説明で、[赤7・赤7・赤7]が入賞ライン上に表示される図柄の組み合わせを「赤7揃い」、[白7・白7・白7]が入賞ライン上に表示される図柄の組み合わせを「白7揃い」、[黒7・黒7・黒7]が入賞ライン上に表示される図柄の組み合わせを「黒7揃い」とそれぞれいう。また、単に「7揃い」という場合には、「赤7揃い」、「白7揃い」、及び「黒7揃い」を纏めて意味する。
また、本実施形態のパチスロ10は、リプレイ役の当選確率を変動させて、一般遊技を制御するRT機能(再遊技役確率変動機能)が搭載されている。本実施形態における一般遊技は、RT機能の作動態様に応じた状態に制御されるとともに、RT機能の作動中にはその種類に応じた状態に制御される。
そして、RT機能により一般遊技では、RT機能の非作動の状態であってリプレイ役の合算の当選確率が低確率抽選状態(低確率)に設定された低確RT遊技に制御される場合がある。また、RT機能により一般遊技では、RT機能の作動の状態であってリプレイ役の合算の当選確率が低確率抽選状態から高確率抽選状態(高確率)へ変動(向上)される高確RT遊技に制御される場合がある。
次に、図3に示すパチスロ10の電気的構成について説明する。
パチスロ10の機裏側には、遊技機全体を制御する主制御基板40が装着されている。主制御基板40は、遊技機全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号を出力する。また、機裏側には、遊技状態に応じた演出制御等を実行するサブ制御基板41が装着されている。サブ制御基板41は、主制御基板40が出力した各種の制御信号を入力し、該制御信号に基づき所定の制御を実行する。
以下、主制御基板40について説明する。
主制御基板40は、制御動作を所定の手順で実行する主制御用CPU40aと、主制御用CPU40aの制御プログラムを格納する主制御用ROM40bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM40cが設けられている。また、主制御用CPU40aには、ドラムユニット13を構成する各リール(左リール13L、中リール13C及び右リール13R)、リールセンサSE1〜SE3、メダルセンサSE4が接続されている。また、主制御用CPU40aには、各種情報表示部17が接続されている。また、主制御用CPU40aには、BETボタン19と、MAXBETボタン20と、精算スイッチ21と、スタートレバー22と、各ストップボタン23L,23C,23Rと、ホッパー26とが接続されている。
主制御用CPU40aには、接続されるリールセンサSE1〜SE3から透視窓16で表示されている図柄(回転中の各リールの回転位置)に応じて第1〜第3の位置信号が入力される。第1の位置信号には左リール13Lが対応し、第2の位置信号には中リール13Cが対応し、第3の位置信号には右リール13Rが対応している。そして、主制御用CPU40aは、第1〜第3の位置信号により各リールの回転位置及び停止位置を把握し、該第1〜第3の位置信号に基づき各リールの回転及び停止の制御を行う。
また、主制御用CPU40aには、接続されるメダルセンサSE4から該メダルセンサSE4でメダルを検知する毎に、メダルを検知したことを示すメダル検知信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、接続されるBETボタン19、MAXBETボタン20、精算スイッチ21、スタートレバー22及びストップボタン23L,23C,23Rが操作されると、各ボタンが操作されたことを示す各種操作信号が入力される。
また、主制御用CPU40aは、各種抽選で用いる当選役決定乱数等の各種乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。なお、当選役決定乱数は、主制御用CPU40aが当選役決定テーブルにしたがい役(当選情報群に基づく当選役)を決定する際に使用する乱数である。主制御用CPU40aが決定する当選情報群には、変動ゲームで入賞可能とする単数又は複数の当選役が対応付けられている。当選情報群では、単数の当選役が対応付けられている場合に当該当選役の単独当選を意味し、複数の当選役が対応付けられている場合にこれら当選役の重複当選を意味する。このため、主制御用CPU40aは、当選情報群を決定することで当選とする当選役を決定する。
また、主制御用ROM40bには、メイン制御プログラムが記憶されている。また、主制御用ROM40bには、遊技状態別、並びに当選情報群別の内部当選確率が、当選役決定乱数の値の割り当て範囲として定められた複数の当選役決定テーブルが記憶されている。
また、主制御用ROM40bには、役毎に図柄の組み合わせの停止テーブルが予め定められている。停止テーブルとは、各ストップボタン23L,23C,23Rを遊技者が操作した時の操作のタイミングによって停止表示させる図柄を役毎に定めたものである。また、主制御用RAM40cには、パチスロ10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)される。
次に、サブ制御基板41について説明する。
サブ制御基板41は、制御動作を所定の手順で実行するサブ制御用CPU41aと、サブ制御用CPU41aの制御プログラムを格納するサブ制御用ROM41bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができるサブ制御用RAM41cが設けられている。そして、報知制御手段としてのサブ制御用CPU41aには、報知手段(演出手段)としての演出表示装置14、スピーカSp、装飾ランプLa、可動体Kが接続されている。
サブ制御用CPU41aは、各種抽選で用いる各種乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。また、サブ制御用ROM41bには、サブ制御プログラムが記憶されている。また、サブ制御用ROM41bには、演出表示装置14の表示演出態様が示される表示演出パターンや、スピーカSpの音声出力態様が示される音声演出パターンや、装飾ランプLaの発光態様が示される発光演出パターン、可動体Kの可動態様が示される可動体演出パターンが記憶されている。また、サブ制御用RAM41cには、パチスロ10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)される。具体的に、サブ制御用RAM41cには、遊技状態に係るサブ用状態情報(フラグなど)がサブ制御用CPU41aにより記憶(設定)される。
ここで、図4に示す主制御用ROM40bに記憶される当選役決定テーブルT1〜T3について説明する。
主制御用ROM40bには、抽選対象となる当選情報群の種類と、抽選対象となる各当選情報群の当選確率(抽選対象となる各当選情報群に振分けられる乱数値(乱数の値の範囲に基づく個数))を遊技状態毎にテーブル化したものが記憶されている。各当選役決定テーブルは、遊技状態に応じて主制御用CPU40aにより用いられる。一般遊技において、低確RT遊技に当選役決定テーブルT1が、高確RT遊技に当選役決定テーブルT2が、BN遊技において当選役決定テーブルT3がそれぞれ対応付けられている。
図4(a)に示すように、当選役決定テーブルT1,T2では、当選情報群に基づくBN役、チェリー役、スイカ役、ベル役、リプレイ役、その他の役、各役に当選しない純はずれ役の各当選確率が規定されている。そして、一般遊技では、リプレイ役の当選確率が高確RT遊技(1/1.9)で、低確RT遊技(1/7.3)に比べて大きく高まるように当選役決定乱数が振分けられている一方、リプレイ役以外の各小役の当選確率が同一確率となるように当選役決定乱数が振分けられている。
このため、本実施形態では、リプレイ役の当選確率が高確率抽選状態に設定される高確RT遊技において、再遊技が付与され易い分、遊技者が保有するメダルの消費(投入)を減少させることができるといった利益を遊技者に付与することができる。このような高確RT遊技は、遊技者にとって有利な状態である。
また、一般遊技では、BN役、リプレイ役、その他の役以外の各小役の当選確率が同一確率となるように当選役決定乱数が振分けられている。また、純はずれ役の当選確率が極めて低い確率(1/65536)で同一確率となるように当選役決定乱数が振分けられている。
また、一般遊技では、BN遊技への移行権利が発生されているボーナス待機状態における当選役決定テーブルにおいて、小役の当選確率を所定確率に定めている。このようなボーナス待機状態におけるBN役の当選時には、その当選が別の当選役(小役)の当選に置き換えられる(書き換えられる)。
また、当選役決定テーブルT3では、チェリー役、スイカ役、ベル役、その他の役、純はずれ役の各当選確率が規定されている。また、当選役決定テーブルT3では、BN役、リプレイ役を抽選対象としないように当選役決定乱数が振分けられている。また、当選役決定テーブルT3では、ベル役の当選確率が一般遊技に比べて大きく高まるように当選役決定乱数が振分けられている。
なお、本実施形態では、ベル役の当選確率が一般遊技に比して大きく高まるBN遊技において、ベル役に当選し易くなるが、変動ゲームを許容するベット数として2ベットが、各役の入賞により2枚の賞メダルをそれぞれ払出すことが定められている。このため、BN遊技は、遊技者の保有するメダルを増加させることができないボーナスゲームである。
また、図4(b)に示すように、一般遊技におけるリプレイ役の当選確率は、低確RT遊技(当選役決定テーブルT1)において、通常リプレイ役を対応付けた当選情報群のそれぞれの当選確率を規定している。一方、一般遊技におけるリプレイ役の当選確率は、高確RT遊技(当選役決定テーブルT2)において、通常リプレイ役を対応付けた当選情報群と、特殊リプレイ役を対応付けた当選情報群とのそれぞれの当選確率を規定している。また、この通常リプレイ役を対応付けた当選情報群には、通常リプレイ群1〜通常リプレイ群6が設定されている。
また、本実施形態において、通常リプレイ役毎に特定の停止操作となる押し順が定められており、何れかの通常リプレイ役の当選に基づいてそれぞれに対応する押し順が特定の停止操作となる押し順として選択されることになる。
なお、本実施形態において、通常リプレイ役の当選時、当選した通常リプレイ役に対応するように特定の停止操作となる押し順が決定されるものの、3つのストップボタンを操作する押し順に関係なく通常停止目が停止表示されるようになっている。
また、図示しないが、ベル役の当選確率は、ベル役を対応付けた当選情報群のそれぞれの当選確率の合算を規定している。このベル役の当選情報群には、ベル群1〜ベル群4が設定されている。
以下の説明で、「通常リプレイ役の当選」という場合には、通常リプレイ群1〜通常リプレイ群6の当選を意味する。また、「特殊リプレイ役の当選」という場合には、特殊リプレイ役を対応付けた当選情報群の当選を意味する。また、「ベル役の当選」という場合には、ベル群1〜ベル群4の当選を意味する。また、「チェリー役の当選」という場合には、チェリー役の単独当選を対応付けた当選情報群の当選を意味する。また、「スイカ役の当選」という場合には、スイカ役の単独当選を対応付けた当選情報群の当選を意味する。
以下、主制御用CPU40aがメイン制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について説明する。
主制御用CPU40aは、各種操作信号を入力すると、各種操作信号に定める所定の制御を実行する。そして、主制御用CPU40aは、各種操作信号の入力や各種制御により、各種情報表示部17の表示制御をその都度実行する。また、主制御用CPU40aは、賞メダルを払い出す場合、クレジット上限枚数(本実施形態では、「50(枚)」)を超えるとき、駆動信号をホッパー26に出力して、駆動信号を1回出力する毎に賞メダルを1枚払い出させるように制御する。なお、主制御用CPU40aは、クレジットの清算時、駆動信号をホッパー26に出力して、クレジット分のメダルを遊技者に払い出させるように制御する。
そして、主制御用CPU40aは、メダル投入口18よりメダルが投入される、又は各BETボタン19,20の操作信号を入力すると、ベット数を設定する。また、主制御用CPU40aは、各BETボタン19,20の操作毎に、クレジット数を更新する。また、主制御用CPU40aは、メダルの投入によりクレジット数を増加させる場合、クレジット数を更新させる。そして、主制御用CPU40aは、遊技状態に応じたベット数(BN遊技では2ベット、一般遊技では3ベット)を設定するときに変動ゲームを行うことができるゲーム開始可能な状態を生起する。
続いて、主制御用CPU40aは、ゲーム開始可能な状態において、スタートレバー22の操作信号を入力すると、役抽選(内部抽選)を行う。そして、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cから当選役決定乱数の値を取得し、該値が主制御用ROM40bに記憶されている当選役決定テーブルの各当選役の値の範囲に属しているか否かを判定する役抽選を行う。役抽選において、主制御用CPU40aは、遊技状態に応じた当選役決定テーブルを用いて当選とする当選情報群を決定する。このように主制御用CPU40aは、当選情報群を決定することで、当該当選情報群に対応付けられた当選役の当選を決定する。なお、主制御用CPU40aは、遊技状態を示す状態情報(フラグなど)を主制御用RAM40cに設定して遊技状態を把握している。本実施形態では、このようにして役抽選を行う主制御用CPU40aが当選役抽選手段として機能する。
そして、主制御用CPU40aは、当選情報群を決定すると、決定した当選情報群に対応付けられた当選役の種類を示す役情報(フラグなど)を主制御用RAM40cに記憶(設定)する。すなわち、主制御用CPU40aは、小役の当選を決定すると、該小役の入賞の発生の有無に関係なく役抽選の対象とする変動ゲーム(1回)の終了により、主制御用RAM40cの小役の役情報を消去(クリア)する。このため、小役は、当選の決定を入賞が発生するか否かに関係なく次以後の変動ゲームに跨って持越不可能な当選役となる。
また、主制御用CPU40aは、遊技者によるスタートレバー22の操作を検出したタイミング(役抽選等の所定の処理を行った後)で、変動ゲームの開始を指示するとともに、役抽選の抽選結果及び変動ゲームが行われる遊技状態を示した変動ゲーム開始コマンドをサブ制御基板41(サブ制御用CPU41a)に出力する。この変動ゲーム開始コマンドは、重複当選であれば複数の役情報を合わせて指示する。なお、主制御用CPU40aは、遊技者によるスタートレバー22の操作を検出して直前の変動ゲームの終了からウェイトタイムが経過している状態において、各リールの回転動作を開始させるように各リールを制御する。また、サブ制御用CPU41aへの変動ゲーム開始コマンドは、各リールの回転動作の開始に合わせて出力するようにもできる。
続いて、主制御用CPU40aは、遊技者の操作に基づくストップボタン23L,23C,23Rの各種操作信号を入力すると、各種操作信号に対応するリールを停止させるための制御(停止制御)を行う。また、主制御用CPU40aは、各リールに対応するリールセンサSE1〜SE3からの位置信号により、各リールの変動又は停止の情報を把握する。すなわち、各リールセンサSE1〜SE3からの位置信号は、各リールの変動中に各リールの変動状況を主制御用CPU40aに把握させる一方、各リールの停止中に各リールの停止状況を主制御用CPU40aに把握させる。なお、主制御用CPU40aは、ストップボタン23L,23C,23Rからの各種操作信号が入力されるまでの間、回転中のリールについて停止制御を行わないで回転動作を維持させる。
また、主制御用CPU40aは、ストップボタン23L,23C,23Rの各種操作信号を入力すると、各種操作信号をサブ制御用CPU41aに出力する。このストップボタン23L,23C,23Rの各種操作信号は、ストップボタン23L,23C,23Rの遊技者による操作状況、すなわち何れのストップボタンが操作されたか、ストップボタンが操作された押し順をサブ制御用CPU41aに把握させる。また、主制御用CPU40aは、ストップボタン23L,23C,23R以外でも、各BETボタン19,20やスタートレバー22の各種操作信号を入力すると、各種操作信号をサブ制御用CPU41aに出力する。
次に、主制御用CPU40aが行う停止制御について説明する。
主制御用CPU40aは、決定した当選情報群に基づき各ストップボタン23L,23C,23Rが遊技者により操作されるタイミングから所定の範囲内(最大で4図柄分)で各リールを停止させて、任意の図柄の組み合わせを停止表示させる。主制御用CPU40aは、回転中の各リールを停止させる場合、当選している当選役と各ストップボタン23L,23C,23Rの操作タイミングから主制御用ROM40bに記憶される停止テーブルに基づく図柄の組み合わせを停止表示させる停止制御を行う。このため、各リールは、ストップボタン23L,23C,23Rの遊技者による停止操作のタイミングで停止するとは限らず、遊技者による停止操作のタイミングと各リールの停止するタイミングとが一致しない場合(所謂、「すべり」)がある。例えば、「すべり」を伴う制御では、停止させる図柄に対する遊技者による停止操作のタイミングが早いとき、各リールを各リールの変動方向に強制的にすべらせて該停止させる図柄を入賞ライン上に停止させる。
このため、各リールでは、停止させたい種類の図柄の間に挟む他の種類の図柄が5つ以上の部分を有していない場合、すべり制御を伴う結果、何れかの入賞ライン上に停止させたい種類の図柄を停止表示させることができる。一方、各リールでは、停止させたい種類の図柄の間に挟む他の種類の図柄が5つ以上の部分を有している場合、すべり制御を伴っても、何れの入賞ラインにも停止させたい種類の図柄を停止表示させることができない場合がある。このようにしてストップボタン23L,23C,23Rの遊技者による停止操作に基づいて各リールの停止制御が行われる。
具体的に、主制御用CPU40aは、BN役の当選(当選の持ち越し)時、遊技者による停止操作のタイミングが予め定めたタイミングで行われる場合、BN停止目を停止表示させる。一方、主制御用CPU40aは、BN役の当選(当選の持ち越し)時、遊技者による停止操作のタイミングが予め定めたタイミングで行われない場合において、合わせて小役に当選していないときには、BN役の当選の可能性が有ることを示すBNこぼし目を停止させる。この場合には、BN役の取りこぼしを発生させる。
なお、本実施形態において、主制御用CPU40aは、BN役の当選(当選の持ち越し)時、合わせて小役に当選しない純はずれ役が当選した場合、上記のようにBN停止目やBNこぼし目を停止させる。一方、主制御用CPU40aは、BN役の当選(当選の持ち越し)時、合わせて小役に当選する場合、該小役に対応する停止目(図柄の組み合わせ)を優先して停止表示させ、BN停止目やBNこぼし目を停止表示させない。
また、主制御用CPU40aは、ベル役の当選時、遊技者による停止操作の押し順がベル停止目を停止させる押し順である場合、遊技者による停止操作のタイミングに関係なくベル停止目を停止表示させる。一方、主制御用CPU40aは、ベル役の当選時、遊技者による停止操作の押し順がベル停止目を停止させる押し順ではない場合、遊技者による停止操作のタイミングに関係なくベルこぼし停止目を停止表示させる。この場合には、ベル役の取りこぼしを発生させる。
また、主制御用CPU40aは、チェリー役の当選時、遊技者による停止操作のタイミングに関係なくチェリー停止目を停止表示させる。
また、主制御用CPU40aは、スイカ役の当選時、遊技者による停止操作のタイミングに関係なくスイカ停止目を停止表示させる。
そして、小役の何れの当選役も決定しない、すなわち純はずれ役の当選時、BN役の当選(当選の持ち越し)時ではなければ、主制御用CPU40aは、遊技者による停止操作のタイミングに関係なくはずれ停止目を停止表示させる。
続いて、主制御用CPU40aは、各リールの全てを停止させて図柄の組み合わせを停止表示させると入賞判定を行う。この場合に主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cから役情報を読み出し、読み出した役情報(当選役)に対応する図柄の組み合わせが入賞ライン上に停止表示されているかを判定する入賞判定を行う。また、入賞判定において主制御用CPU40aは、各リールの停止に伴って入力する位置信号から入賞ライン上に停止表示した図柄の組み合わせがどのような組み合わせであるかを特定し、その組み合わせが役情報(当選役)に対応する賞態様であるか否かを判定する。なお、主制御用CPU40aは、入賞ライン上に停止表示した図柄の組み合わせが役情報(当選役)に対応する賞態様である場合、該役情報に基づく当選役の入賞(肯定)を判定する。一方、主制御用CPU40aは、入賞ライン上に停止表示した図柄の組み合わせが役情報(当選役)に対応する賞態様でない場合、該役情報に基づく当選役の非入賞(否定)、すなわち該役情報に基づく当選役の取りこぼしを判定する。
そして、主制御用CPU40aは、入賞判定で入賞と判定する場合、該入賞と判定した賞態様に応じた制御を行う。すなわち、主制御用CPU40aは、賞態様に応じて遊技状態を移行させる制御や賞メダルを払い出す制御を行う。また、主制御用CPU40aは、入賞判定で入賞と判定する場合、該入賞と判定した旨を示す入賞指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。この入賞指示コマンドは、変動ゲーム開始コマンドで指示される当選役の入賞をサブ制御用CPU41aに把握させる。
具体的に、チェリー役の入賞を判定する場合、主制御用CPU40aは、一般遊技であるときには1枚の賞メダルを、BN遊技であるときには2枚の賞メダルをそれぞれ払い出す制御を行う。
また、スイカ役の入賞を判定する場合、主制御用CPU40aは、一般遊技であるときには1枚の賞メダルを、BN遊技であるときには2枚の賞メダルをそれぞれ払い出す制御を行う。
また、ベル役の入賞を判定する場合、主制御用CPU40aは、一般遊技であるときには9枚の賞メダルを、BN遊技であるときには2枚の賞メダルをそれぞれ払い出す制御を行う。なお、主制御用CPU40aは、ベル役の入賞の判定時、ベル役の取りこぼしを判定する場合、遊技者の保有するメダルの減少を補填すべく、一般遊技であるときには1枚の賞メダルを、BN遊技であるときには2枚の賞メダルをそれぞれ払い出すように制御する。さらにベル役の取りこぼしを判定する場合、後述する演出状態の移行に関する制御を行う。
また、リプレイ役の入賞を判定する場合、主制御用CPU40aは、次の変動ゲームを再遊技させるための制御を行う。このような制御として主制御用CPU40aは、入賞を判定した変動ゲームと同一のベット数を設定することになる。さらに通常リプレイ役の入賞に応じて、後述する遊技状態の移行に関する制御を行う場合がある。
ここで、ベル役の当選時における停止制御について説明する。
本実施形態では、ベル役の当選時、3つのストップボタンを操作する押し順に基づいて行う制御が異なる。
本実施形態では、ベル群毎にベル停止目を停止表示させるためのベル入賞用の押し順がそれぞれ定められている。また、これに対応するように、ベル群毎に専用の停止目(例えば、[ベル・ベル・スイカ]等)のベルこぼし停止目を停止表示させるためのベルこぼし用の押し順がそれぞれ定められている。
主制御用CPU40aは、ベル役の当選に基づきベル入賞用の押し順となることで、入賞ラインにベル停止目を停止表示させる。このベル停止目は、遊技者による停止操作のタイミングに関係なく停止表示可能となっている。一方、主制御用CPU40aは、ベル役の当選に基づきベルこぼし用の押し順となることで、入賞ラインにベルこぼし停止目を停止表示させる。このベルこぼし停止目は、遊技者による停止操作のタイミングに関係なく停止表示可能となっている。
ベル群1には、[中左右]のベル入賞用の押し順が定められているとともに、[中左右]以外のベルこぼし用の押し順が定められている。ベル群2には、[中右左]のベル入賞用の押し順が定められているとともに、[中右左]以外のベルこぼし用の押し順が定められている。ベル群3には、[右左中]のベル入賞用の押し順が定められているとともに、[右左中]以外のベルこぼし用の押し順が定められている。ベル群4には、[右中左]のベル入賞用の押し順が定められているとともに、[右中左]以外のベルこぼし用の押し順が定められている。このため、[左]が最初となるベル入賞用の押し順が定められておらず、ベル群1〜ベル群4は、[左]が最初となるベル入賞用の存在しない「左無し4択」の押し順が定められていることとなる。
次に、図5を参照して主制御用CPU40aが遊技状態に応じた変動ゲームに基づいて制御する遊技状態の移行の態様について説明する。
主制御用CPU40aは、遊技状態を移行させる場合、移行先の遊技状態を示す遊技状態指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。この遊技状態指示コマンドは、主制御用CPU40aで管理している遊技状態をサブ制御用CPU41aに把握させる。
図5に示すように、主制御用CPU40aは、低確RT遊技の制御中、BN役の当選により、BN遊技への移行権利を発生させる。なお、本実施形態では、低確RT遊技において、BN役が比較的高い確率で当選するように規定されており(約1/3)、BN遊技への移行権利を発生させ易くなっている。
主制御用CPU40aは、BN遊技への移行権利を発生させる場合、主制御用RAM40cの所定の記憶領域に記憶しているBNフラグにBN遊技への移行権利の発生を示す値を設定する。なお、このBNフラグには、BN遊技への移行権利が発生していないときは、BN遊技への移行権利の未発生を示す値が設定される。また、BNフラグにBN遊技への移行権利の発生を示す値が設定されると、BN遊技へ移行可能とし、その後BN遊技に移行した場合においてBN遊技が終了することでBNフラグにBN遊技への移行権利の未発生を示す値が設定される。
また、主制御用CPU40aは、低確RT遊技の制御中、BN遊技への移行権利が発生すると、高確RT遊技への移行条件が満たされ、次の変動ゲームから高確RT遊技に移行(突入)させる。一方、主制御用CPU40aは、低確RT遊技の制御中、BN遊技への移行権利が発生されずに、BNフラグにBN遊技への移行権利の未発生を示す値が設定されている場合、高確RT遊技及びBN遊技への移行条件が満たされずに低確RT遊技を継続させる。なお、本実施形態において、低確RT遊技からBN遊技に移行されないように制御される。
また、BN役の当選によりBNフラグにBN遊技への移行権利の発生を示す値が設定されることが、高確RT遊技への移行条件である。このため、高確RT遊技では、BNフラグにBN遊技への移行権利の発生を示す値が必ず設定されていることとなる。
また、主制御用CPU40aは、高確RT遊技の制御中、BNフラグにBN遊技への移行権利の発生を示す値が必ず設定されており、BN役が入賞されなかったことを契機に、BN遊技への移行条件が満たされず、次の変動ゲームからも高確RT遊技を継続させる。一方、主制御用CPU40aは、高確RT遊技の制御中、BN役が入賞されたことを契機に、BN遊技への移行条件が満たされ、次の変動ゲームからBN遊技に移行(突入)させる。なお、本実施形態において、高確RT遊技から低確RT遊技に移行されないように制御される。
また、高確RT遊技において、BN役の当選(当選の持ち越し)によりBNフラグにBN遊技への移行権利の発生を示す値が設定されている場合、極めて高い確率で小役が当選するように規定されている。このため、BNフラグにBN遊技への移行権利の発生を示す値が設定されていても、極めて高い確率で小役が優先して入賞するため、BN役が入賞されずに、BN遊技への移行条件が満たされない。
更に、高確RT遊技では、極めて低い確率で純はずれ役が当選するが、純はずれ役が当選した場合であっても、遊技者による停止操作のタイミングが予め定めたタイミングで行われないとBN役が入賞されず、BN役が入賞しない場合にはBN遊技への移行条件が満たされない。
つまり、高確RT遊技において、BN役の当選(当選の持ち越し)によりBNフラグにBN遊技への移行権利の発生を示す値が設定されているが、極めて高い確率で高確RT遊技の滞在が継続されることとなる。
また、主制御用CPU40aは、BN遊技の制御中、払い出した賞メダルの払出枚数が予め定めた最大払出数(本実施形態では32枚)を超えたことを契機に、BN遊技の終了条件が満たされ、次の変動ゲームから低確RT遊技に移行させる。一方、主制御用CPU40aは、BN遊技の制御中、払い出した賞メダルの払出枚数が最大払出数を超えていないことを契機に、BN遊技の終了条件が満たされず、次の変動ゲームからもBN遊技を継続させる。なお、本実施形態において、BN遊技から高確RT遊技に移行されないように制御される。
また、本実施形態において、変動ゲームを許容するベット数として2ベットが、各役の入賞により2枚の賞メダルをそれぞれ払出すことが定められている。このため、遊技者の保有するメダルを増加させることができず、所定回の変動ゲームで2枚の賞メダルが払出されることによって、払い出した賞メダルの払出枚数が最大払出数を超え、低確RT遊技に移行することとなる。
このように、本実施形態では、低確RT遊技、高確RT遊技、BN遊技と3種類の遊技状態の制御が行われるが、主に高確RT遊技における制御が行われ、低確RT遊技やBN遊技における制御が稀に行われる場合がある。
次に、サブ制御用CPU41aがサブ制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について説明する。
サブ制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドや入賞指示コマンドの各種コマンドを入力すると、該コマンドに指示される内容に基づいて各種演出を実行させるように演出表示装置14の表示内容、スピーカSpの音声出力内容、装飾ランプLaの発光態様を制御する。なお、サブ制御用CPU41aは、入賞指示コマンドを入力しない場合、変動ゲーム開始コマンドで指示される当選役の取りこぼし(非入賞)を把握する。また、サブ制御用CPU41aは、各リールの停止状況も把握可能なことから、この停止状況から当選役の取りこぼしを把握することもできる。
また、サブ制御用CPU41aは、遊技状態指示コマンドを入力すると、遊技状態が何れの遊技状態に制御されているかを示すサブ用状態情報をサブ制御用RAM41cに記憶(設定)する。また、サブ制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドが入力される毎に各種演出を行わせるための制御を行う。
また、本実施形態において、主制御用CPU40aは、演出表示装置14の演出状態の一部(概要)を管理する。また、主制御用CPU40aは、演出状態を移行させる場合、移行先の演出状態を示す演出状態指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。この演出状態指示コマンドは、主制御用CPU40aで管理している演出状態をサブ制御用CPU41aに把握させる。
一方、サブ制御用CPU41aも、遊技状態指示コマンドにより指定される遊技状態と、演出状態指示コマンドにより指定される演出状態とに応じて演出表示装置14の演出状態を管理する。本実施形態における演出状態は、複数種類に分類されており、主制御用CPU40aにより演出状態の概要が管理され、サブ制御用CPU41aにより演出状態の詳細が管理される。
具体的に、演出状態には、遊技状態が高確RT遊技であって、後述するART特定モードへの移行権利の未発生時の状況で行われる通常モードがある。この場合に演出表示装置14では、通常モード用の表示画像が表示される。この通常モードは、リプレイ役の当選確率が高確率抽選状態であるとともに、当選した通常リプレイ役に対応する特定の停止操作を報知するリプナビ演出や、当選したベル役に対応する特定の停止操作を報知することでベル入賞を補助(アシスト)するベルナビ演出を行わない状態である。
また、演出状態には、遊技状態が高確RT遊技であって、後述するARTモードへの移行権利の発生時の状況で行われる準備モードがある。なお、準備モードの場合に演出表示装置14では、通常モード用の表示画像と大まかには同一に構成されるとともに、該表示画面中に「準備中」等の文字画像が表示される。この準備モードは、リプレイ役の当選確率が通常モード同様に高確率抽選状態である一方、リプナビ演出やベルナビ演出を行う状態である。
また、演出状態には、遊技状態が高確RT遊技である場合に行われるART第1特定モードがある。この場合に演出表示装置14では、ART第1特定モード用の表示画像が表示される。このART第1特定モードは、リプレイ役の当選確率が高確率抽選状態であるとともに、ベルナビ演出を行い、リプナビ演出を行わない状態である。
また、演出状態には、遊技状態が高確RT遊技である場合に行われるART第2特定モードがある。この場合に演出表示装置14では、ART第2特定モード用の表示画像が表示される。このART第2特定モードは、リプレイ役の当選確率が高確率抽選状態であるとともに、ベルナビ演出を行い、更には所定の確率でリプナビ演出を行う状態である。
また、演出状態には、遊技状態が高確RT遊技である場合に行われるART特別モードがある。この場合に演出表示装置14では、ART特別モード用の表示画像が表示される。このART特別モードは、リプレイ役の当選確率が高確率抽選状態であるとともに、ベルナビ演出を行い、リプナビ演出を行わない状態である。
なお、本実施形態において、「ART特定モード」という場合には、「ART第1特定モード」、及び「ART第2特定モード」を纏めて意味し、単に「ARTモード」という場合には、「ART特定モード」、及び「ART特別モード」を纏めて意味する。
また、演出状態には、遊技状態が高確RT遊技である場合に行われる高確RT演出がある。なお、高確RT演出の場合に演出表示装置14では、ART特定モード用の表示画像と大まかには同一に構成される。この高確RT演出は、リプレイ役の当選確率が高確率抽選状態であるとともに、リプナビ演出やベルナビ演出を行わない状態である。
なお、本実施形態において、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに演出状態の種類を示すメイン演出フラグを設定することで、高確RT遊技中における演出状態の一部を把握(管理)する。具体的に、主制御用CPU40aは、通常モード又は準備モードであるか、ART特別モード中であるか、それ以外のモード(ART特定モード又は高確RT演出)であるかを管理する。一方、主制御用CPU40aは、通常モードであるか準備モードであるかを把握せず、更にはART第1特定モードであるか、ART第2特定モードであるか、高確RT演出であるかも把握しない。以下の説明で、主制御用CPU40aにより管理される演出状態として、通常モードと準備モードとを纏めて「メイン通常モード」、ART特定モードと高確RT演出とを纏めて「メイン特定モード」、ART特別モードを「メイン特別モード」とそれぞれいう。
また、本実施形態において、サブ制御用CPU41aは、サブ制御用RAM41cに演出状態の種類を示すサブ演出フラグを設定することで、制御させている全ての演出状態を把握(管理)する。
以下、主制御用CPU40aが行う高確RT遊技における演出状態にかかる制御について詳しく説明する。
まず、メイン通常モードに関する制御について説明する。
主制御用CPU40aは、メイン通常モード中(メイン通常モードを示すメイン演出フラグの設定中)、当選役の当選及び入賞(取りこぼし)に基づいた処理を行う。
主制御用CPU40aは、メイン通常モード中、小役の中でも通常リプレイ役(通常リプレイ群1を除く)が当選したことを条件として、その変動ゲームの最後の停止操作となる第3停止操作があったことを契機に、3つのストップボタンを操作する押し順が、当選した通常リプレイ役に対応する特定の停止操作の押し順と一致するか否かを判定する。
主制御用CPU40aは、3つのストップボタンを操作する押し順が特定の停止操作の押し順と一致すると判定した場合、主制御用RAM40cに割り当てられたリプレイカウンタの値を「1」増加させるように更新する。一方、主制御用CPU40aは、3つのストップボタンを操作する押し順が特定の停止操作の押し順と一致しないと判定した場合、リプレイカウンタの値に「0」を設定し、リプレイカウンタの初期化を行う。
なお、本実施形態において、図4(b)に示すように、特定の停止操作の押し順が[左中右]以外である通常リプレイ群2〜通常リプレイ群6に当選した場合に限り、このような判定が行われる。一方、特定の停止操作の押し順が[左中右]である通常リプレイ群1に当選した場合、このような判定が行われず、リプレイカウンタの更新、初期化自体が行われない。
そして、主制御用CPU40aは、リプレイカウンタが予め定められた規定回数(本実施形態では「3」)に達したことを契機として、メイン特定モードを示すメイン演出フラグを設定し、次の変動ゲームからメイン特定モードに移行させる。
次に、メイン特定モードに関する制御について説明する。
主制御用CPU40aは、メイン特定モード中(メイン特定モードを示すメイン演出フラグの設定中)、当選役の当選及び入賞(取りこぼし)に基づいた処理を行う。
主制御用CPU40aは、メイン特定モード中、小役の中でも通常リプレイ役(通常リプレイ群1を含む)が当選した場合、メイン特別モードへ移行させるか否かを暫定的に決定し、その決定結果を示す情報を主制御用RAM40cに記憶する。
また、主制御用CPU40aは、メイン特定モード中、小役の中でも通常リプレイ役(通常リプレイ群1を含む)が当選した場合、その変動ゲームの最後の停止操作となる第3停止操作があったことを契機に、3つのストップボタンを操作する押し順が、当選した通常リプレイ役に対応する特定の停止操作の押し順と一致するか否かを判定する。
主制御用CPU40aは、メイン特別モードへ移行させると暫定的に決定されており、3つのストップボタンを操作する押し順が特定の停止操作の押し順と一致すると判定したときには、メイン特別モードへの移行条件が満たされ、メイン特別モードを示すメイン演出フラグを設定し、次の変動ゲームからメイン特別モードに移行させる。なお、メイン特別モードへの移行に伴って、各リールに演出上の停止態様として「赤7揃い」が停止されることとなる。
一方、主制御用CPU40aは、メイン特別モードへ移行させると暫定的に決定されているが、3つのストップボタンを操作する押し順が特定の停止操作の押し順と一致しないと判定したときには、メイン特別モードへの移行条件が満たされず、メイン特定モードの滞在を継続させる。
なお、本実施形態において、通常リプレイ役が当選した場合において、メイン特別モードへ移行させると暫定的にも決定されていない場合には、3つのストップボタンを操作する押し順に関係なく、メイン特別モードへの移行条件が満たされず、メイン特定モードの滞在を継続させる。また、主制御用CPU40aは、通常リプレイ役以外が当選した場合も、3つのストップボタンを操作する押し順に関係なく、メイン特別モードへの移行条件が満たされず、メイン特定モードの滞在を継続させる。
また、主制御用CPU40aは、メイン特定モード中、ベル役を取りこぼしする場合、メイン通常モードを示すメイン演出フラグを設定し、次の変動ゲームからメイン通常モードへ移行させる。
次に、メイン特別モードに関する制御について説明する。
主制御用CPU40aは、メイン特別モード中(メイン特別モードを示すメイン演出フラグの設定中)、当選役の当選及び入賞(取りこぼし)に基づいた処理を行う。
主制御用CPU40aは、メイン特別モードの制御を開始する際、図6に示すゲーム数抽選テーブルを参照して、メイン特別モードの滞在が継続可能な変動ゲームの回数を決定する。本実施形態において、メイン特別モードは、予め定められた回数(本実施形態では、34回)の変動ゲームを1セットとして、最大所定回(本実施形態では7セット)のセット分の変動ゲーム(本実施形態では、238回)で継続可能である。
また、主制御用CPU40aは、メイン特別モードの滞在が継続可能な変動ゲームの回数を示す情報(特別残G数)を、主制御用RAM40cに割り当てられた特別残G数カウンタに記憶するとともに、特別残G数を示す特別残G数指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。そして、主制御用CPU40aは、メイン特別モード中、変動ゲームを行う毎に、特別残G数カウンタから「1」を減算するとともに、特別残G数を示す特別残G数指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。続いて、主制御用CPU40aは、特別残G数が「0」となった場合、メイン特定モードへの移行条件が満たされ、メイン特定モードを示すメイン演出フラグを設定し、次の変動ゲームからメイン特定モードへ移行させる。
図6に示すように、ゲーム数抽選テーブルは、メイン特別モード(ART特別モード)の滞在が継続可能な変動ゲームの回数を決定するためのテーブルであり、主制御用ROM40bに記憶されている。ゲーム数抽選テーブルにおいて、メイン特別モードの滞在が継続可能な変動ゲームの回数と、変動ゲームの回数を決定するための決定確率とが対応するように規定されている。また、本実施形態において、メイン特別モードの滞在が継続可能な変動ゲームの回数としては「34」、「68」、「102」、「136」、「170」、「204」、及び「238」が規定されている。
具体的な一例としては、メイン特別モードの滞在が継続可能な変動ゲームの回数としては、173/256の確率で「34」が、59/256の確率で「68」が、13/256の確率で「102」が、6/256の確率で「136」が、3/256の確率で「170」が、それぞれ決定される。また、1/256の確率で「204」が、1/256の確率で「238」がそれぞれ決定される。このように、メイン特別モードの滞在が継続可能な変動ゲーム回数が多い場合よりも少ない場合のほうが高い確率で決定される。
以下、主制御用CPU40aからの各種制御信号に基づきサブ制御用CPU41aが行う演出状態にかかる制御について説明する。なお、サブ制御用CPU41aは、サブ演出フラグから特定可能な演出状態に対応する背景画像用の画像表示用データを選択するとともに、この選択した画像表示用データをもとに演出表示装置14の表示内容(表示画像)を制御する。
まず、通常モードに関する制御について説明する。
サブ制御用CPU41aは、通常モード中(通常モードを示すサブ演出フラグの設定中)、当選役の当選及び入賞(取りこぼし)に基づいた処理を行う。
サブ制御用CPU41aは、通常モード中、通常リプレイ役やベル役の当選が指示される場合、リプナビ演出やベルナビ演出を実行させないように演出表示装置14の表示内容を制御する。
また、サブ制御用CPU41aは、小役の当選が指示される場合、ART突入抽選を行う。このART突入抽選は、当選役に基づいて所定の当選確率(例えば合算が1/300)となるように、「当選」、「非当選」の何れかに乱数を振り分けて行われる。なお、サブ制御用CPU41aは、ART突入抽選で「当選」の結果を導出する場合、ARTモードへの移行権利を発生させる。一方、サブ制御用CPU41aは、ART突入抽選で「非当選」の結果を導出する場合、ARTモードへの移行権利を発生させない。
また、サブ制御用CPU41aは、ART特定モードや高確RT演出が終了して通常モードに移行する場合に、解除ゲーム数(所謂「天井ゲーム数」)を決定する。そして、サブ制御用CPU41aは、通常モードで行われた変動ゲームの回数(以下、「実行回数」という)が解除ゲーム数に達した場合、ARTモードへの移行権利を発生させる。具体的に、サブ制御用CPU41aは、決定した解除ゲーム数を、サブ制御用RAM41cに割り当てられた解除ゲーム数カウンタに記憶する。そして、サブ制御用CPU41aは、通常モードで変動ゲームの開始が指示される毎に、解除ゲーム数カウンタの値を「1」減算し、解除ゲーム数カウンタの値が「0」となった場合に、解除ゲーム数に達したと判定する。
また、サブ制御用CPU41aは、ARTモードへの移行権利を発生させる場合、サブ制御用RAM41cの所定の記憶領域に記憶しているARTフラグにARTモードへの移行権利の発生を示す値を設定する。なお、このARTフラグには、ARTモードへの移行権利が発生していないときは、ARTモードへの移行権利の未発生を示す値が設定される。また、ARTフラグにARTモードへの移行権利の発生を示す値が設定されると、ARTモードへ移行可能とし、その後ARTモードに移行した場合においてARTモードが終了することでARTフラグにARTモードへの移行権利の未発生を示す値が設定される。
そして、サブ制御用CPU41aは、ART突入抽選の当選や解除ゲーム数に達するという移行条件(準備移行条件)が成立し、ARTフラグにARTモードへの移行権利の発生を示す値を設定する場合、その変動ゲーム又は所定回数経過後の変動ゲームから、ARTモードへの移行権利の発生を報知する準備モードへ移行させる。このときサブ制御用CPU41aは、準備モードを示すサブ演出フラグを設定する。
また、サブ制御用CPU41aは、通常モードから準備モードへ移行させる場合には、通常モードから準備モードへ移行させるように演出表示装置14の表示内容を制御する。
なお、本実施形態において、サブ制御用CPU41aは、通常モードにおいて、各変動ゲームにて[左中右]の押し順でストップボタンが操作されなければ、遊技者による停止操作が特定操作条件を満たしていないとして、遊技者にとって不利な状態となるペナルティを付与する。例えば、ペナルティとしては、ART突入抽選を行わなかったり、ART突入抽選を行うが必ず「非当選」の結果を導出させたりすることが相当する。
また、本実施形態では、通常リプレイ役(通常リプレイ群1)に対応する特定の停止操作の押し順として[左中右]の押し順が設定されているが、リプレイカウンタが増加されず、ARTモードへの移行条件が成立しない。また、通常モードにおいて、リプナビ演出が実行されないので、通常リプレイ役(通常リプレイ群1を除く)が当選した場合に、[左中右]以外の押し順で3つのストップボタンが操作されても、規定回数連続して特定の停止操作の押し順と一致させ、リプレイカウンタの値を規定回数とさせることは容易なことではない。これにより、通常モード中には、ARTフラグにARTモードへの移行権利の未発生を示す値が設定されている場合、ARTモードへの移行が想定されない状況となる。
次に、準備モードに関する制御について説明する。
サブ制御用CPU41aは、準備モード中(準備モードを示すサブ演出フラグの設定中)、当選役の当選及び入賞(取りこぼし)に基づいた処理を行う。
また、サブ制御用CPU41aは、準備モード中、ベル役の当選が指示される場合、変動ゲームの開始に伴って、ベルナビ演出を行わせるように演出表示装置14の表示内容を制御する。このため、準備モード中には、3つのストップボタンを操作する押し順と特定の停止操作の押し順とを一致させてベル入賞を補助するようにベルナビ演出が行われ、遊技者がベルナビ演出に従って遊技を行うことでベル入賞が発生する。
演出表示装置14では、ストップボタンを模した画像を3つ並べて表示させるとともに、それぞれに「1」、「2」、「3」の数字を付す態様でベルナビ演出が行われる。例えば、ベル群1の場合であれば、3つの画像のうち、真ん中の画像に「1」が、左の画像に「2」が、右の画像に「3」がそれぞれ付されている場合には、[中左右]という押し順で停止操作すべきことを遊技者に把握させる。
また、サブ制御用CPU41aは、準備モード中、通常リプレイ役(通常リプレイ群1を除く)の当選が指示される場合、変動ゲームの開始に伴って、リプナビ演出を行わせるように演出表示装置14の表示内容を制御する。このため、準備モード中には、3つのストップボタンを操作する押し順と特定の停止操作の押し順とを一致させることを補助するようにリプナビ演出が行われる。
演出表示装置14では、ストップボタンを模した画像を3つ並べて表示させるとともに、それぞれに「1」、「2」、「3」の数字を付す態様でリプナビ演出が行われる。例えば、通常リプレイ群3の場合であれば、3つの画像のうち、真ん中の画像に「1」が、左の画像に「2」が、右の画像に「3」がそれぞれ付されている場合には、[中左右]という押し順で停止操作すべきことを遊技者に把握させる。
また、準備モード中、主制御用CPU40aにより、通常リプレイ役(通常リプレイ群1を除く)が当選した場合において、規定回数連続して、3つのストップボタンを操作する押し順が特定の停止操作の押し順と一致すると判定されると、リプレイカウンタの値が規定回数となる。そして、主制御用CPU40aからメイン特定モードへの移行を指定する演出状態指示コマンドがサブ制御用CPU41aに入力される。
このような演出状態指示コマンドが入力されると、サブ制御用CPU41aは、図7に示す初期回数決定テーブルを参照して、準備モードからART特定モードへの移行に際して、ART特定モードに滞在可能な変動ゲームの最低回数(初期回数)を決定する。そして、サブ制御用CPU41aは、ART特定モードに滞在可能な変動ゲームの初期回数を示す値を、サブ制御用RAM41cに割り当てられた特定残G数カウンタに加算する。具体的に、サブ制御用CPU41aは、ART第1特定モードの変動ゲームに滞在可能な変動ゲームの初期回数を、サブ制御用RAM41cに割り当てられた第1特定残G数カウンタに加算する。また、サブ制御用CPU41aは、ART第2特定モードの変動ゲームに滞在可能な変動ゲームの初期回数を、サブ制御用RAM41cに割り当てられた第2特定残G数カウンタに加算する。
そして、サブ制御用CPU41aは、各特定残G数カウンタに記憶されている各特定残G数に基づいて、サブ演出フラグにART特定モード(ART第1特定モード又はART第2特定モード)を示すサブ演出フラグを設定し、次の変動ゲームからART特定モードに移行させる。
なお、本実施形態において、サブ制御用CPU41aは、第2特定残G数カウンタに記憶されている第2特定残G数が「1」以上である場合にはART第2特定モードに移行させる。一方、サブ制御用CPU41aは、第2特定残G数カウンタに記憶されている第2特定残G数が「0」であるが、第1特定残G数カウンタに記憶されている第1特定残G数が「1」以上である場合にはART第1特定モードに移行させる。
また、サブ制御用CPU41aは、準備モードからART特定モードへ移行させる場合には、準備モードからART特定モードへ移行させるように演出表示装置14の表示内容を制御する。
このように、準備モード中、主制御用RAM40cに割り当てられたリプレイカウンタの値が規定回数に達して、メイン特定モードへの移行を指定する演出状態指示コマンドが入力されるという移行条件(第1移行条件)が成立したときに、サブ制御用CPU41aは、準備モードからART特定モードに移行させることとなる。
言い換えると、準備モード中、通常リプレイ役(通常リプレイ群1を除く)が当選した場合に、リプナビ演出に従って、3つのストップボタンを操作する押し順が特定の停止操作の押し順と一致すると規定回数連続して判定されないと、ART特定モードに移行されない。つまり、通常モードから準備モードを経由してART特定モードに移行する場合、少なくとも規定回数の変動ゲームが実行されるまでは準備モードに滞在することとなる。特に、本実施形態において、規定回数として「3」が規定されているため、サブ制御用CPU41aは、連続する複数回の変動ゲームに亘って準備モードの滞在が継続可能に制御することとなる。
ここで、図7を参照して初期回数決定テーブルについて説明する。
図7に示すように、初期回数決定テーブルは、準備モードからART特定モードに移行する際に、ART特定モード(ART第1特定モード、ART第2特定モード)毎に滞在可能な変動ゲームの初期回数を決定するためのテーブルであり、サブ制御用ROM41bに記憶されている。初期回数決定テーブルにおいて、滞在可能な変動ゲームの初期回数と、その初期回数の決定対象となる演出状態と、決定対象となる演出状態と初期回数とを決定するための決定確率とが対応するように規定されている。また、本実施形態において、決定対象となる演出状態としては、ART第1特定モード、ART第2特定モードが規定されている。
具体的な一例としては、滞在可能な変動ゲームの初期回数としては、39321/65535の確率で第1特定残G数カウンタに「20」が、19661/65535の確率で第1特定残G数カウンタに「30」が、3079/65535の確率で第1特定残G数カウンタに「50」が、それぞれ加算される。
このように、初期回数決定テーブルが参照されてART特定モードに滞在可能な初期回数が決定される。また、本実施形態において、ART第1特定モードとART第2特定モードとの何れか一方に初期回数が決定され、他方に初期回数が決定されない(「0」として決定される)。特に、ART第1特定モードのほうがART第2特定モードよりも高い確率で移行されるように規定されており、初期回数決定テーブルに基づくと、ART第2特定モードよりも高い確率でART第1特定モードに移行されることとなる。また、その初期回数としては、少ない回数のほうが多い回数よりも高い確率で決定されるように規定されている。
次に、ART特定モードに関する制御について説明する。
サブ制御用CPU41aは、ART特定モード中(ART特定モードを示すサブ演出フラグの設定中)、当選役の当選及び入賞(取りこぼし)に基づいた処理を行う。
サブ制御用CPU41aは、ART特定モード中、ベル役の当選が指示される場合、ベルナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。すなわち、ART特定モード中、ベルこぼしの回避が補助され、ベル入賞が補助されるように演出が行われる。なお、ART特定モード中、ベル役の当選時に遊技者がベルナビ演出にしたがうことでベル入賞が発生する。
また、ART特定モード中、ベル役を取りこぼしする場合、メイン通常モードを指示する遊技状態指示コマンドが主制御用CPU40aから入力される。この場合、サブ制御用CPU41aは、通常モードを示すサブ演出フラグを設定し、次の変動ゲームから通常モードへ移行させる。
また、サブ制御用CPU41aは、ART第1特定モード中、変動ゲームを行う毎に、第1特定残G数カウンタから「1」減算し、ART第1特定モードにおいて実行された変動ゲームの回数(第1実行回数)を計数する。そして、サブ制御用CPU41aは、第1特定残G数が「0」である場合、ART第1特定モードにおいて実行された変動ゲームの回数(第1実行回数)が上限回数(第1上限回数)に達したと判定する。このような処理を実行するサブ制御用CPU41aが第1実行回数計数手段として機能する。
また、サブ制御用CPU41aは、ART第2特定モード中、変動ゲームを行う毎に、第2特定残G数カウンタから「1」減算し、ART第2特定モードにおいて実行された変動ゲームの回数(第2実行回数)を計数する。そして、サブ制御用CPU41aは、第2特定残G数が「0」である場合、ART第2特定モードにおいて実行された変動ゲームの回数(第2実行回数)が上限回数(第2上限回数)に達したと判定する。このような処理を実行するサブ制御用CPU41aが第2実行回数計数手段として機能する。
なお、本実施形態において、サブ制御用CPU41aは、ART特定モード中、第1特定残G数と第2特定残G数との両方が「1」以上である場合、ART第1特定モードよりもART第2特定モードを優先してART第2特定モードの制御を行う。一方、サブ制御用CPU41aは、ART特定モード中、第2特定残G数が「0」であり、第1特定残G数が「1」以上である場合、ART第1特定モードの制御を行う。
このため、サブ制御用CPU41aは、ART第2特定モード中に、第2特定残G数が「0」となり、第1特定残G数が「1」以上である場合、ART第1特定モードを示すサブ演出フラグを設定し、次の変動ゲームからART第2特定モードからART第1特定モードへ移行させる。
また、サブ制御用CPU41aは、ART特定モード中、第1特定残G数と第2特定残G数との両方が「0」となる場合、高確RT演出を示すサブ演出フラグを設定し、次の変動ゲームから高確RT演出へ移行させる。また、サブ制御用CPU41aは、ART特定モードから高確RT演出へ移行させることに合わせて、ARTフラグにARTモードへの移行権利の未発生を示す値を設定する。
また、サブ制御用CPU41aは、ART第2特定モード中に、通常リプレイ役の当選が指示される場合、所定の確率でリプナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。すなわち、ART第2特定モード中、通常リプレイ役に対応する特定の停止操作と3つのストップボタンを操作する押し順とを一致させる補助が行われるように演出が行われる。一方、本実施形態において、ART第1特定モード中には、通常リプレイ役の当選が指示される場合であってもリプナビ演出が実行されない。
また、ART特定モード中、主制御用CPU40aによって、通常リプレイ役が当選して、メイン特別モードへの移行が暫定的に決定され、更に3つのストップボタンを操作する押し順が特定の停止操作の押し順と一致すると判定されたことを条件として、メイン特別モードへの移行を示す演出状態指示コマンドがサブ制御用CPU41aに入力される。サブ制御用CPU41aは、メイン特別モードへの移行を示す演出状態指示コマンドが入力されるという移行条件(第2移行条件)が成立したときに、ART特別モードを示すサブ演出フラグを設定し、次の変動ゲームからART特別モードへ移行させる。
このように、ART第2特定モード中においては、リプナビ演出が実行された場合、そのリプナビ演出に従って3つのストップボタンを操作することで、確実に特定の停止操作の押し順と一致すると主制御用CPU40aによって判定される。
一方、ART第1特定モード中においては、リプナビ演出が実行されないものの、3つのストップボタンを任意で操作すると、確実ではないが特定の停止操作の押し順と一致すると主制御用CPU40aによって判定される可能性もある。また、ART第2特定モード中において、リプナビ演出が実行されない場合も同じである。
したがって、サブ制御用CPU41aによってリプナビ演出が制御されることにより、ART第2特定モード中である場合には、ART第1特定モード中である場合よりも高い確率で、特定の停止操作の押し順と一致すると主制御用CPU40aによって判定されることとなる。なお、本実施形態においては、通常リプレイ役の当選確率、メイン特別モードへの移行を暫定的に決定する確率、リプナビ演出の実行確率等を考慮すると、ART第1特定モードでは約1/20の確率でART特別モードに移行させ、ART第2特定モードでは約1/10の確率でART特別モードに移行させるように規定されている。つまり、ART第2特定モードは、ART第1特定モードよりもART特別モードに移行され易いモードといえる。
また、サブ制御用CPU41aは、ART特定モード中、各特定残G数について表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。また、サブ制御用CPU41aは、ART第1特定モードとART第2特定モードとの間で演出状態を移行させる場合には、そのように演出状態を移行させるように演出表示装置14の表示内容を制御する。また、サブ制御用CPU41aは、ART特定モードから高確RT演出へ移行させる場合には、ART特定モードから高確RT演出へ移行させるように演出表示装置14の表示内容を制御する。また、サブ制御用CPU41aは、ART特定モードから通常モードへ移行させる場合には、ART特定モードから通常モードへ移行させるように演出表示装置14の表示内容を制御する。
次に、ART特別モードに関する制御について説明する。
サブ制御用CPU41aは、ART特別モード中(ART特別モードを示すサブ演出フラグの設定中)、当選役の当選及び入賞(取りこぼし)に基づいた処理を行う。
サブ制御用CPU41aは、ART特別モード中、ベル役の当選が指示される場合、ベルナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。すなわち、ART特別モード中、ベルこぼしの回避が補助され、ベル入賞が補助されるように演出が行われる。なお、ART特別モード中、ベル役の当選時に遊技者がベルナビ演出にしたがうことでベル入賞が発生する。
また、サブ制御用CPU41aは、ART特別モードの制御を開始する際、主制御用CPU40aからの特別残G数指示コマンドに基づいて、ART特別モードの滞在が継続可能な変動ゲームの回数を示す特別残G数を、サブ制御用RAM41cに割り当てられた特別残G数カウンタに記憶する。そして、サブ制御用CPU41aは、ART特別モード中、変動ゲームを行う毎に、主制御用CPU40aから入力される特別残G数指示コマンドに基づいて、特別残G数を特別残G数カウンタに記憶する。なお、変動ゲームを行う毎に、主制御用CPU40aにより特別残G数が「1」減算されるため、サブ制御用RAM41cにおける特別残G数も同じように「1」減算されることとなる。
また、特別残G数が「0」となる場合、メイン特定モードを指示する遊技状態指示コマンドが主制御用CPU40aから入力され、サブ制御用CPU41aは、ART特定モード又は高確RT演出を示すサブ演出フラグを設定し、次の変動ゲームからART特定モード又は高確RT演出へ移行させる。
具体的な一例としては、サブ制御用CPU41aは、特別残G数が「0」となる場合において、第2特定残G数が「1」以上であるときには、ART第2特定モードに移行させる。一方、サブ制御用CPU41aは、特別残G数が「0」となる場合において、第2特定残G数が「0」であり、第1特定残G数が「1」以上であるときには、ART第1特定モードに移行させる。このように、サブ制御用CPU41aは、ART特別モードにおいて、特別残G数が「0」となり、各特定残G数カウンタの少なくとも何れかの値が「1」以上であるという移行条件(第3移行条件)が成立したときにART特定モードに移行させる。なお、サブ制御用CPU41aは、特別残G数が「0」となる場合において、第1特定残G数と第2特定残G数との両方が「0」であるときには、高確RT演出に移行させる。
また、本実施形態において、ART特別モード中、変動ゲームを行う毎に、「1」減算される特別残G数を指示する特別残G数指示コマンドが入力されるが、各特定残G数カウンタに記憶された特定残G数は減算されない。このため、ART特別モードに滞在しているときには、ART特定モードに滞在しているときよりも、ベルナビ演出を実行させない高確RT演出に移行し難くなっている。つまり、各特定残G数カウンタの減算について、ART特別モードは、ART特定モードよりも有利な演出状態であるといえる。
また、サブ制御用CPU41aは、ART特別モード中、特別残G数について表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。また、サブ制御用CPU41aは、ART特別モードからART特定モードへ移行させる場合には、ART特別モードからART特定モードへ移行させるように演出表示装置14の表示内容を制御する。また、サブ制御用CPU41aは、ART特別モードから高確RT演出へ移行させる場合には、ART特別モードから高確RT演出へ移行させるように演出表示装置14の表示内容を制御する。
次に、高確RT演出に関する制御について説明する。
サブ制御用CPU41aは、高確RT演出中(高確RT演出を示すサブ演出フラグの設定中)、当選役の当選及び入賞に基づいた処理を行う。
サブ制御用CPU41aは、高確RT演出中、通常リプレイ役やベル役の当選が指示される場合であっても、リプナビ演出やベルナビ演出を実行させない。
また、高確RT演出中、ベル役を取りこぼしする場合、メイン通常モードを指示する遊技状態指示コマンドが主制御用CPU40aから入力される。この場合、サブ制御用CPU41aは、通常モードを示すサブ演出フラグを設定し、次の変動ゲームから通常モードへ移行させる。
また、サブ制御用CPU41aは、高確RT演出から通常モードへ移行させる場合には、高確RT演出から通常モードへ移行させるように演出表示装置14の表示内容を制御する。
このように、サブ制御用CPU41aは、通常モード、準備モード、ARTモード、高確RT演出についての制御を行う。なお、本実施形態において、このような制御を行うサブ制御用CPU41aが状態制御手段として機能する。
なお、本実施形態において、制御されている演出状態に応じて、ART特定モードに滞在可能な変動ゲームの回数を加算するART特定モードに対する上乗せが行われる場合がある。特に、ART特定モードには、ART第1特定モードとART第2特定モードとが含まれており、少なくとも何れかを対象として上乗せが行われる場合がある。ここで、サブ制御用CPU41aによって制御される演出状態毎に具体的な上乗せに関する制御について説明する。なお、本実施形態において、これらのような処理を実行するサブ制御用CPU41aが延長抽選手段、延長内容決定手段、延長制御手段として機能する。
最初に、準備モードにおいて、サブ制御用CPU41aは、準備モードからART特定モードへの移行の際に決定される初期回数とは別で、特殊リプレイ役、チェリー役、又はスイカ役の当選が指示される場合(準備加算条件の成立)、図8に示す準備中上乗せ決定テーブルを参照して、ART特定モードに対する上乗せ抽選を行う。この上乗せ抽選において、サブ制御用CPU41aは、各特定残G数カウンタに上乗せ回数を加算するか否かと、各特定残G数カウンタに加算する上乗せ回数とを含むART特定モードに対する上乗せ内容(延長内容)を決定する。そして、サブ制御用CPU41aは、準備モード中、上乗せ抽選の抽選結果に基づいて、各特定残G数カウンタに上乗せ回数を加算すると決定された場合、決定された上乗せ回数を各特定残G数カウンタに加算する。
また、サブ制御用CPU41aは、準備モード中において各特定残G数カウンタに上乗せ回数が加算された後に、準備モードからART特定モードに移行する場合には、準備モード中において各特定残G数カウンタに加算された上乗せ回数とは別で、準備加算条件が成立したか否かに拘わらず、更に初期回数を加算するように制御する。
また、サブ制御用CPU41aは、準備モード中、上乗せ抽選の抽選結果に基づいてART特定モードに対する上乗せを行うと決定された場合、その上乗せが決定された変動ゲームに伴って、特定残G数について表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。
ここで、図8を参照して準備中上乗せ決定テーブルについて説明する。
図8に示すように、準備中上乗せ決定テーブルは、準備モードにおいて、ART特定モードに対する上乗せ内容を決定するためのテーブルであり、サブ制御用ROM41bに記憶されている。準備中上乗せ決定テーブルにおいて、変動ゲームの開始を契機として決定される当選役の種類と、各特定残G数カウンタへの上乗せ回数(「0」を含む)と、各特定残G数カウンタへの上乗せ回数を決定するための決定確率とが対応するように規定されている。また、本実施形態において、当選役としては、特殊リプレイ役と、チェリー役と、スイカ役とが規定されている。
具体的な一例としては、当選役が特殊リプレイ役である場合には、328/65535の確率で第2特定残G数カウンタに「10」が、66/65535の確率で第2特定残G数カウンタに「20」が、33/65535の確率で第2特定残G数カウンタに「30」が、7/65535の確率で第2特定残G数カウンタに「50」がそれぞれ上乗せされる。
このように、準備モードにおいて当選役に基づいてART特定モードに対する上乗せ内容が決定される。特に、当選役がスイカ役である場合にはチェリー役である場合よりも高い確率で、第2特定残G数カウンタに上乗せが行われ、当選役がチェリー役である場合には特殊リプレイ役である場合よりも高い確率で、第2特定残G数カウンタに上乗せが行われる。また、準備モードにおいては、第2特定残G数カウンタに上乗せすることがあるが、第1特定残G数カウンタに上乗せすることがないように規定されている。このため、準備モードからART特定モードに早く移行することが一般的には望まれるが、準備モードからART特定モードに早く移行すると、上乗せ抽選の実行機会が少なく、第2特定残G数カウンタに上乗せされる可能性が低くなる。一方、準備モードの滞在が長くなっても上乗せ抽選の実行機会が多く、第2特定残G数カウンタに上乗せされる可能性が高くなる。
次に、ART特定モードにおいて、サブ制御用CPU41aは、チェリー役、又はスイカ役の当選が指示される場合(特定加算条件、特定抽選条件の成立)、図9に示す特定中上乗せ決定テーブルを参照して、ART特定モードに対する上乗せ内容を決定する上乗せ抽選を行う。そして、サブ制御用CPU41aは、ART特定モード中、上乗せ抽選の抽選結果に基づいて、各特定残G数カウンタに上乗せ回数を加算すると決定された場合、決定された上乗せ回数を各特定残G数カウンタに加算する。
また、サブ制御用CPU41aは、ART特定モード中、上乗せ抽選の抽選結果に基づいてART特定モードに対する上乗せを行うと決定された場合、その上乗せが決定された変動ゲームに伴って、特定残G数について表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。
ここで、図9を参照して特定中上乗せ決定テーブルについて説明する。
図9に示すように、特定中上乗せ決定テーブルは、各ART特定モードにおいて、ART特定モードに対する上乗せ内容を決定するためのテーブルであり、サブ制御用ROM41bに記憶されている。特定中上乗せ決定テーブルにおいて、変動ゲームの開始を契機として決定される当選役の種類と、各特定残G数カウンタへの上乗せ回数(「0」を含む)と、各特定残G数カウンタへの上乗せ回数を決定するための決定確率とが対応するように規定されている。また、本実施形態において、当選役としては、チェリー役とスイカ役とが規定されている。
具体的な一例としては、当選役がチェリー役である場合には、1311/65535の確率で第1特定残G数カウンタに「5」が、33/65535の確率で第1特定残G数カウンタに「10」が、33/65535の確率で第1特定残G数カウンタに「20」がそれぞれ上乗せされる。
このように、ART特定モードにおいて当選役に基づいてART特定モードに対する上乗せ内容が決定される。特に、ART特定モードにおいては、当選役がスイカ役である場合にはチェリー役である場合よりも高い確率で、第1特定残G数カウンタに上乗せされ、当選役がチェリー役である場合とスイカ役である場合とでは同じ確率で、第2特定残G数カウンタに上乗せされる。また、ART特定モードにおいては、第1特定残G数カウンタと第2特定残G数カウンタとの何れか一方に上乗せすることがあり(両方には上乗せしない)、第1特定残G数カウンタのほうが第2特定残G数カウンタよりも高い確率で上乗せされるように規定されている。
次に、ART特別モードにおいて、サブ制御用CPU41aは、チェリー役、又はスイカ役の当選が指示される場合など、複数系統のART特定モードに対する上乗せ抽選をそれぞれ個別に行う。なお、本実施形態において、複数系統の上乗せ抽選には、当選役に対応する確率に従って行われる第1上乗せ抽選(第1抽選、特別抽選)と、演出表示装置14に表示される特定画像の表示色に対応する確率に従って行われる第2上乗せ抽選(第2抽選、特定抽選)とが含まれており、抽選結果を導出するための指標がそれぞれで異なる。なお、本実施形態において、特定役としてのチェリー役、又はスイカ役が当選することによって、特別抽選条件、特別加算条件が成立することとなる。
そして、第1上乗せ抽選に当選するとその第1上乗せ抽選の当選に基づいてART特定モードに対する上乗せを行う第1上乗せ制御(第1延長制御)と、第2上乗せ抽選に当選するとその第2上乗せ抽選の当選に基づいてART特定モードに対する上乗せを行う第2上乗せ制御(第2延長制御)とがそれぞれ個別に実行可能である。
サブ制御用CPU41aは、チェリー役、又はスイカ役の当選が指示される場合、図10に示す特別中上乗せ決定テーブルを参照して、ART特定モードに対する第1上乗せ抽選を行う。この第1上乗せ抽選において、サブ制御用CPU41aは、ART特定モードに対する上乗せ内容を決定する。そして、サブ制御用CPU41aは、ART特別モード中、第1上乗せ抽選の抽選結果に基づいて、各特定残G数カウンタに上乗せ回数を加算すると決定された場合、決定された上乗せ回数を各特定残G数カウンタに加算する。
また、サブ制御用CPU41aは、ART特別モード中、第1上乗せ抽選の抽選結果に基づいてART特定モードに対する上乗せを行うと決定された場合、その上乗せが決定された変動ゲームに伴って、特定残G数について表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。
ここで、図10を参照して特別中上乗せ決定テーブルについて説明する。
図10に示すように、特別中上乗せ決定テーブルは、ART特定モードに対する上乗せ内容を決定するためのテーブルであり、サブ制御用ROM41bに記憶されている。特別中上乗せ決定テーブルにおいて、変動ゲームの開始を契機として決定される当選役の種類と、各特定残G数カウンタへの上乗せ回数(「0」を含む)と、各特定残G数カウンタへの上乗せ回数を決定するための決定確率とが対応するように規定されている。また、本実施形態において、当選役としては、特殊リプレイ役とチェリー役とスイカ役とが規定されている。なお、本実施形態において、各特定残G数カウンタに上乗せする上乗せ回数の組み合わせとしては、第1特定残G数カウンタに「0」、「5」、「10」、「20」、「30」、「50」、「100」が、第2特定残G数カウンタに「0」、「10」、「20」、「30」、「50」、「100」がそれぞれ上乗せされる組み合わせが規定されている。このように、各特定残G数カウンタに上乗せする上乗せ回数の組み合わせが多いため、図10では特別中上乗せ決定テーブルの一部を省略して表す。
具体的な一例としては、当選役が特殊リプレイ役である場合には、197/65535の確率で第1特定残G数カウンタに「5」が、1/65535の確率で第1特定残G数カウンタに「10」が、それぞれ上乗せされる。
このように、ART特別モードにおいて当選役に基づいてART特定モードに対する上乗せ内容が決定される。特に、当選役がスイカ役である場合にはチェリー役である場合よりも高い確率で、各特定残G数に上乗せが行われ、当選役がチェリー役である場合には特殊リプレイ役である場合よりも高い確率で、各特定残G数に上乗せが行われる。また、ART特別モードにおいては、第1上乗せ抽選の抽選結果に基づいて、第1特定残G数カウンタと第2特定残G数カウンタとの何れか一方又は両方に上乗せすることがあり、第1特定残G数カウンタのほうが第2特定残G数カウンタよりも高い確率で上乗せされるように規定されている。
ここで、図11を参照して特定画像を表示させる特定画像演出について説明する。
図11(a)に示すように、ART特別モード中、変動ゲームの実行に伴って、演出表示装置14において、1つの特定画像TG1(銀色)が表示される場合がある。
そして、図11(b)に示すように、ART特別モードの継続中に、変動ゲームの実行を進めていくと、変動ゲームの実行に伴って、演出表示装置14において、既に表示されている特定画像TG1とは別で、1つの特定画像TG2(金色)が表示される場合がある。
続いて、図11(c)に示すように、ART特別モードの継続中に、変動ゲームの実行を進めていくと、変動ゲームの実行に伴って、演出表示装置14において、既に表示されている特定画像TG1,TG2とは別で、1つの特定画像TG3(虹色)が表示される場合がある。
このように、特定画像TG1〜TG3は、ART特別モードの継続中において変動ゲーム毎に演出表示装置14に表示される場合がある。そして、ART特別モードが継続されない最終の変動ゲームにおいて、図11(d)に示すように、操作手段としてのMAXBETボタン20の操作を促す画像が表示されるとともに、特定画像TG1〜TG3が揺れるように表示される特別演出が実行され、更には操作有効期間が設定される。
図11(e)に示すように、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作されないで操作有効期間が終了した場合には、特定画像TG1〜TG3のそれぞれが上乗せ回数を示す画像に変化するように表示される。特に、特定画像の変化に応じて上乗せが行われる場合に成功演出が、特定画像の変化に応じて上乗せが行われない場合に失敗演出がそれぞれ実行される。この場合、特定画像TG1,TG2に対応して失敗演出が実行され、各特定残G数カウンタに対する上乗せ回数として「0」が表示される。一方、特定画像TG3に対応して成功演出が実行され、第1特定残G数カウンタに対して「10」が上乗せされる画像が表示される。そして、図11(f)に示すように、ART特別モードの継続中において第2上乗せ抽選の抽選結果に基づく上乗せ回数の合計として、第1特定残G数カウンタに「10」が加算される画像が表示される。
一方、図11(g)に示すように、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作された場合には、特定画像TG1〜TG3のそれぞれが上乗せ回数を示す画像に変化するように表示される。この場合、特定画像TG1に対応して失敗演出が実行され、各特定残G数カウンタに対する上乗せ回数として「0」が表示される。一方、特定画像TG2に対応して成功演出が実行され、第1特定残G数カウンタに対して「20」が上乗せされる画像と、特定画像TG3に対応して成功演出が実行され、第2特定残G数カウンタに対して「30」が上乗せされる画像とが表示される。そして、図11(h)に示すように、ART特別モードの継続中において第2上乗せ抽選の抽選結果に基づく上乗せ回数の合計として、第1特定残G数カウンタに「20」が、第2特定残G数カウンタに「30」がそれぞれ加算される画像が表示される。
なお、本実施形態において、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作された場合には、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作されない場合よりも、有利に上乗せが行われ易くなっている。
ここで、第2上乗せ抽選に関する制御について説明する。ART特別モード中、サブ制御用CPU41aは、通常リプレイ役又は特殊リプレイ役の当選が指示される場合、図12に示す上乗せレベル決定テーブルを参照して、上乗せについて遊技者にとっての有利度合いを示す上乗せレベルをサブ制御用RAM41cに設定する。本実施形態における上乗せレベルとしては、「1」〜「3」というように特定順序で規定された複数段階の上乗せレベルが設定可能であり、その特定順序に従って上乗せレベルが大きくなるほど、上乗せについての有利度合いが遊技者にとって有利となる。また、設定された上乗せレベルに応じて第2上乗せ抽選が行われる一方で、上乗せレベルに拘わらず第1上乗せ抽選が行われることとなる。なお、上乗せレベルを設定するサブ制御用CPU41aが段階設定手段として機能する。
また、本実施形態において、サブ制御用CPU41aは、サブ制御用RAM41cに設定された上乗せレベルを参照し、設定されている上乗せレベルに対応する位置に可動体Kを配置(変位)させることによって、設定されている上乗せレベルを報知させる制御を行う。
具体的に、図13(a)に示すように、上乗せレベルが「1」である場合には、各可動体K1,K2がそれぞれ当接する位置に可動体Kが配置される。そして、図13(b)に示すように、上乗せレベルが「2」である場合には、各可動体K1,K2がそれぞれ側方に変位した位置に可動体Kが配置され、図13(c)に示すように、上乗せレベルが「3」である場合には、各可動体K1,K2がそれぞれ側方に更に変位した位置に可動体Kが配置される。
また、サブ制御用CPU41aは、ART特別モード中、特殊リプレイ役、チェリー役、又はスイカ役の当選が指示される場合、図14に示す特定画像決定テーブルを参照して、特定画像を表示させるか否かと、特定画像の種類(表示色)とを決定する特定画像抽選を行う。この特定画像抽選は、当選が指示された小役の種類と、設定された上乗せレベルとに基づいて行われ、当選した場合にART特定モードに対する上乗せ内容についての決定条件が成立することとなる。そして、サブ制御用CPU41aは、特定画像抽選の抽選結果に基づいて、特定画像を表示させると決定した場合、決定された表示色で特定画像が表示されることを示す特定画像情報をサブ制御用RAM41cの所定領域に記憶するとともに、決定した表示色で特定画像を演出表示装置14に表示させる制御を行う。特に、サブ制御用CPU41aは、ART特別モードの継続中に、特定画像を表示させると複数回決定した場合、所定回(本実施形態では7回)を上限として、その決定毎に特定画像情報を累積して記憶するとともに、決定された表示色で複数個の特定画像を演出表示装置14に表示させる制御を行う。このような処理を実行するサブ制御用CPU41aが延長示唆演出制御手段として機能する。
そして、サブ制御用CPU41aは、ART特別モード中、特定画像を表示させると決定した場合、図15に示す表示色初期上乗せ決定テーブルを参照して、ART特定モードに対する第2上乗せ抽選を行う。この第2上乗せ抽選において、サブ制御用CPU41aは、ART特定モードに対する上乗せ内容を暫定的に決定し、特定画像情報に対応するようにサブ制御用RAM41cの所定領域に記憶する。
また、サブ制御用CPU41aは、ART特別モード中、特別残G数に基づいて、ART特別モードの最終の変動ゲームが開始されることを契機として、ART特別モードが継続している間に1つでも特定画像情報が記憶された場合には、操作有効期間の設定条件が成立し、MAXBETボタン20の操作が有効となる操作有効期間を設定する。一方、サブ制御用CPU41aは、ART特別モードの最終の変動ゲームにおいて、ART特別モードが継続している間に1つでも特定画像情報が記憶されなかった場合には、操作有効期間の設定条件が成立せずに、操作有効期間を設定しない。このような処理を実行するサブ制御用CPU41aが操作有効期間設定手段として機能する。
また、サブ制御用CPU41aは、操作有効期間が設定されている間に、演出表示装置14においてMAXBETボタン20の操作を促す画像を表示させるとともに特定画像が揺れるように表示される特別演出を実行させる制御を行う。このような処理を実行するサブ制御用CPU41aが特別演出制御手段として機能する。
そして、サブ制御用CPU41aは、主制御用CPU40aからMAXBETボタン20の操作が行われたことを示すMAXBET操作コマンドが操作有効期間内に入力されなかった場合には、図15に示す表示色初期上乗せ決定テーブルの参照により特定画像情報毎に暫定的に決定された上乗せ内容を有効として制御する。また、サブ制御用CPU41aは、その上乗せ内容に基づく上乗せ回数の合計を各特定残G数カウンタに上乗せする。
一方、サブ制御用CPU41aは、MAXBETボタン20の操作が行われたことを示すMAXBET操作コマンドが操作有効期間内に入力された場合には、図15に示す表示色初期上乗せ決定テーブルの参照により特定画像情報毎に暫定的に決定された上乗せ内容を無効とする。そして、サブ制御用CPU41aは、図16に示す表示色操作時上乗せ決定テーブルを参照して、サブ制御用RAM41cに記憶されている特定画像情報毎に、ART特定モードに対する上乗せ内容を決定するための第2上乗せ抽選(第2抽選、特定抽選)を再度行う。
表示色操作時上乗せ決定テーブルの参照による第2上乗せ抽選において、サブ制御用CPU41aは、ART特定モードに対する上乗せ内容を特定画像情報毎に決定し、特定画像情報に対応するようにサブ制御用RAM41cの所定領域に記憶する。また、サブ制御用CPU41aは、その上乗せ内容に基づく上乗せ回数の合計を各特定残G数カウンタに上乗せする。
そして、サブ制御用CPU41aは、ART特別モード中、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作された場合、又はMAXBETボタン20が操作されずに操作有効期間が終了した場合、各上乗せ決定テーブルの何れかの参照による第2上乗せ抽選の抽選結果に基づいて、特定画像毎に成功演出か失敗演出を実行させる。そして、サブ制御用CPU41aは、特定画像情報に対応する特定画像を、上乗せ回数を示す画像として変化させ、表示された上乗せ回数の合計を表示させ、更に上乗せされた後の特定残G数について表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。
ここで、図12を参照して上乗せレベル決定テーブルについて説明する。
図12に示すように、上乗せレベル決定テーブルは、上乗せに関する上乗せレベルを決定するためのテーブルであり、サブ制御用ROM41bに記憶されている。上乗せレベル決定テーブルにおいて、当選役と、現在の上乗せレベルと、移行させる上乗せレベルと、移行させる上乗せレベルを決定するための決定確率とが対応するように規定されている。また、本実施形態において、当選役としては特殊リプレイ役と通常リプレイ役とが規定されている。また、本実施形態における上乗せレベルとしては「1」〜「3」が規定されており、上乗せレベルが大きい場合には小さい場合よりもART特定モード(ART第1特定モード及びART第2特定モード)に対する上乗せが有利となる。
具体的な一例としては、現在の上乗せレベルが「2」である場合において、特殊リプレイ役に当選したときには、23593/65535の確率で移行させる上乗せレベルとして「3」が決定され、41942/65535の確率で上乗せレベルとして「2」が維持されるように決定される。なお、上乗せレベルが「1」である場合に通常リプレイ役に当選した場合、上乗せレベルが「3」である場合に特殊リプレイ役に当選した場合、特殊リプレイ役及び通常リプレイ役以外の当選役に当選した場合には、上乗せレベルが維持される。
このように、当選役と現在の上乗せレベルとに基づいて、移行される上乗せレベルが決定される。特に、特殊役としての特殊リプレイ役が当選したことを条件として昇格条件が成立可能であり、昇格条件が成立することにより上乗せレベルが大きくなるように設定される。一方、通常役としての通常リプレイ役が当選したことを条件として、昇格条件とは異なる降格条件が成立可能であり、降格条件が成立することにより上乗せレベルが小さくなるように設定される。このため、特殊リプレイ役が当選した場合には、通常リプレイ役が当選した場合よりも、ART特定モードに対する上乗せ制御が有利となり易い。
次に、図14を参照して特定画像決定テーブルについて説明する。
図14に示すように、特定画像決定テーブルは、ART特別モード中に、演出表示装置14において特定画像を表示させるか否か、特定画像の表示色を決定するためのテーブルであり、サブ制御用ROM41bに記憶されている。特定画像決定テーブルにおいて、現在の上乗せレベルと、当選役と、特定画像の表示内容(非表示及び表示色)と、特定画像の表示内容を決定するための決定確率とが対応するように規定されている。また、本実施形態において、当選役としては、特殊リプレイ役、チェリー役、スイカ役が規定されている。また、特定画像の表示色としては、銀色、金色、虹色が規定されている。なお、本実施形態において、金色のほうが銀色よりも上乗せが有利に制御され易く、虹色のほうが金色よりも上乗せが有利に制御され易い。
具体的な一例としては、現在の上乗せレベルが「1」であり、当選役がチェリー役である場合には、特定画像の表示内容としては、2621/65535の確率で銀色が、655/65535の確率で金色が、7/65535の確率で虹色がそれぞれ決定される。
このように、現在の上乗せレベルと当選役とに基づいて特定画像の表示内容が決定される。特に、現在の上乗せレベルが高い場合には低い場合よりも高い確率で特定画像が表示されるように規定されている。また、現在の上乗せレベルが高い場合には低い場合よりも高い確率で、各表示色で特定画像が表示されるように規定されている。また、特定画像の表示色としても、有利な表示色のほうが低い確率で決定され、具体的には、銀色のほうが金色よりも高い確率で決定され、金色のほうが虹色よりも高い確率で決定される。また、当選役がスイカ役である場合にはチェリー役である場合よりも高い確率で、特定画像が表示され、有利な表示色が決定される。また、当選役がチェリー役である場合には特殊リプレイ役である場合よりも高い確率で、特定画像が表示され、有利な表示色が決定される。
次に、図15を参照して表示色初期上乗せ決定テーブルについて説明する。
図15に示すように、表示色初期上乗せ決定テーブルは、ART特別モードにおいて演出表示装置14に特定画像の表示を開始される変動ゲームで参照され、表示させる特定画像に対応してART特定モードに対する上乗せ内容を暫定的に決定するためのテーブルであり、サブ制御用ROM41bに記憶されている。表示色初期上乗せ決定テーブルにおいて、特定画像の表示色と、各特定残G数カウンタへの上乗せ回数(「0」を含む)と、各特定残G数カウンタへの上乗せ回数を決定するための決定確率とが対応するように規定されている。また、本実施形態において、特定画像の表示色としては、銀色、金色、虹色が規定されている。
具体的な一例としては、特定画像の表示色が銀色である場合には、9830/65535の確率で第1特定残G数カウンタに「5」が、4391/65535の確率で第1特定残G数カウンタに「10」がそれぞれ上乗せされる。
このように、特定画像の表示色に基づいてART特定モードに対する上乗せ内容が決定される。特に、特定画像の表示色が金色である場合には銀色である場合よりも高い確率で上乗せが行われ、多くの上乗せ回数が決定される。また、特定画像の表示色が虹色である場合には金色である場合よりも高い確率で上乗せが行われ、多くの上乗せ回数が決定される。なお、特定画像の表示色が虹色である場合には、上乗せされることが確定するが、銀色や金色である場合には、上乗せされない場合もある。また、第1特定残G数カウンタに上乗せされ、第2特定残G数カウンタに上乗せされないように規定されている。
次に、図16を参照して表示色操作時上乗せ決定テーブルについて説明する。
図16に示すように、表示色操作時上乗せ決定テーブルは、ART特別モードにおいて、特定画像が表示された場合における操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作された場合に参照され、表示させる特定画像に対応してART特定モードに対する上乗せ内容を再度決定するためのテーブルであり、サブ制御用ROM41bに記憶されている。表示色操作時上乗せ決定テーブルにおいて、特定画像の表示色と、各特定残G数カウンタへの上乗せ回数(「0」を含む)と、各特定残G数カウンタへの上乗せ回数を決定するための決定確率とが対応するように規定されている。また、本実施形態において、特定画像の表示色としては、銀色、金色、虹色が規定されている。
具体的な一例としては、特定画像の表示色が銀色である場合には、11773/65535の確率で第1特定残G数カウンタに「5」が、301/65535の確率で第2特定残G数カウンタに「5」が、301/65535の確率で第1特定残G数カウンタに「5」、第2特定残G数カウンタに「5」が、それぞれ上乗せされる。
このように、特定画像の表示色に基づいてART特定モードに対する上乗せ内容が決定される。特に、特定画像の表示色が金色である場合には銀色である場合よりも高い確率で多くの上乗せ回数が決定され、特定画像の表示色が虹色である場合には金色である場合よりも高い確率で多くの上乗せ回数が決定される。また、第1特定残G数カウンタと第2特定残G数カウンタとの何れか一方又は両方に上乗せされるように規定されている。
また、図15に示す表示色初期上乗せ決定テーブルと、図16に示す表示色操作時上乗せ決定テーブルとの比較によると、表示色操作時上乗せ決定テーブルが参照される場合のほうが、表示色初期上乗せ決定テーブルが参照される場合よりも高い確率で、多くの上乗せ回数が決定される。また、表示色操作時上乗せ決定テーブルが参照される場合のほうが、表示色初期上乗せ決定テーブルが参照される場合よりも高い確率で、第2特定残G数カウンタに上乗せされる。このように、表示色操作時上乗せ決定テーブルが参照される場合のほうが、表示色初期上乗せ決定テーブルが参照される場合よりも、遊技者にとって有利に上乗せが行われる。つまり、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作されなかったことを条件とする場合よりも操作されたことを条件とする場合のほうが、ART特定モードの上乗せが有利となるように決定され易く規定されている。
ここで、図17を参照して、ART特別モードにおける各上乗せ抽選の抽選結果を報知するタイミングについて説明する。
図17(a)に示すように、ART特別モード中、符号T0に示すタイミングで開始される変動ゲームにおいて、第1上乗せ抽選が当選した場合には、その変動ゲームにおいて最後の停止操作となる第3停止操作があった符号T1に示すタイミングで、その当選に基づく上乗せ回数が報知される。
また、符号T2に示すタイミングで開始される変動ゲームのように、第1上乗せ抽選が当選しなかった場合には、その変動ゲームに伴って上乗せに関する報知が行われない。
また、符号T3に示すタイミングで開始される変動ゲームにおいて、第1上乗せ抽選が当選した場合には、その変動ゲームにおいて最後の停止操作となる第3停止操作があった符号T4に示すタイミングで、その当選に基づく上乗せ回数が報知される。
そして、符号T5に示すタイミングで開始される変動ゲームのように、ART特別モードが継続されないART特別モードの最終の変動ゲームにおいて、第1上乗せ抽選が当選しなかった場合には、符号T2に示すタイミングで開始される変動ゲームと同じように、その変動ゲームに伴って上乗せに関する報知が行われない。
このように、第1上乗せ抽選の抽選結果は、第1上乗せ抽選が当選する各変動ゲームに伴って報知され、ART特別モードの最終の変動ゲームにおいて、ART特別モードの継続中における上乗せに関する報知が行われない。
一方、図17(b)に示すように、第2上乗せ抽選について説明すると、符号T10に示すタイミングで開始される変動ゲームにおいて、特定画像抽選が当選した場合には、その変動ゲームの実行中に、符号T11に示すタイミングで、その当選に基づく特定画像TG1の表示が開始される。なお、この1つ目の特定画像TG1は、ART特別モードの最終の変動ゲームまで継続して表示される。
また、符号T12に示すタイミングで開始される変動ゲームにおいて、特定画像抽選が当選した場合には、その変動ゲームの実行中に、符号T13に示すタイミングで、その当選に基づく特定画像TG2の表示が開始される。なお、この2つ目の特定画像TG2も、ART特別モードの最終の変動ゲームまで継続して表示される。
また、符号T14に示すタイミングで開始される変動ゲームのように、特定画像抽選が当選しなかった場合には、その変動ゲームに伴って特定画像が表示されない。
そして、符号T15に示すタイミングで開始される変動ゲームのように、ART特別モードの最終の変動ゲームにおいて、第2上乗せ抽選が当選しなかった場合には、符号T14に示すタイミングで開始される変動ゲームと同じように、その変動ゲームに伴って特定画像が表示されない。
このように、第2上乗せ抽選の抽選結果について、各変動ゲーム中に特定画像が表示されることによって、その特定画像の表示色によってART特定モードに対する上乗せ内容についての有利度合いが示唆される。
また、ART特別モードの最終の変動ゲームが開始されるまでに少なくとも1つの特定画像が表示されている場合には、符号T15を示すタイミングで操作有効期間が設定され、操作有効期間内において特別演出が実行される。一方、ART特別モードの最終の変動ゲームが開始されるまでに1つの特定画像も表示されていない場合には、操作有効期間が設定されず、特別演出も実行されない。
そして、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作された場合、又はMAXBETボタン20が操作されずに操作有効期間が終了した場合には、第2上乗せ抽選の抽選結果に基づいて、特定画像毎に成功演出や失敗演出が実行され、特定画像が上乗せ回数を示す画像に変化される。つまり、操作有効期間が終了した後に、ART特別モードの継続中に表示された特定画像に対応して、実際に上乗せされる上乗せ回数と、それら上乗せ回数の合計とがそれぞれ報知されることとなる。また、本実施形態において、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作されたか否かによって、上乗せに関する制御を異ならせ、上乗せ回数が変更される場合がある。
なお、操作有効期間の開始前においては、特定画像の表示色により上乗せの有利度合いが示唆されるが、実際の上乗せ回数が報知されず、操作有効期間の終了後にはじめて実際の上乗せ回数について報知されることとなる。つまり、特定画像を表示させる演出は、実際の上乗せ回数が報知される前において、その表示色(種類、演出態様)によって上乗せについての有利度合いを示唆する延長示唆演出として実行される。
また、第1上乗せ抽選の抽選結果を示す報知(第1報知)と、第2上乗せ抽選の抽選結果を示す報知(第2報知)とを比較すると、それぞれで報知タイミングや報知内容が異なる。具体的には、ART特別モード中において第1上乗せ抽選が当選して上乗せが行われると決定された場合には、その決定された各変動ゲームに伴って、変動ゲーム毎に決定された上乗せ回数を示す第1報知が行われる。一方、ART特別モード中において第2上乗せ抽選が当選して上乗せが行われると暫定的に決定された場合には、その暫定的に決定された各変動ゲームに伴っては報知を行わない。そして、ART特別モードの終了に伴って、ART特別モードが継続している間における上乗せ回数と、上乗せ回数の合計とを示す第2報知が行われる。
また、本実施形態では、高確RT遊技において、最初のスタートレバー22の操作による変動ゲームの開始に伴って、遊技の進行を停滞(以下、「フリーズ」という)させる場合がある。そして、このフリーズ中には、各リールに演出上の変動又は停止(動作)を伴わせ、遊技者にとって有利な遊技となるか否かを示す停滞中演出としてのフリーズ演出が実行可能になっている。
なお、本実施形態において、各リールにおける演出上の停止態様としては、各リールのうち全てのリールで同一の図柄(「赤7」、「白7」、「黒7」)が揃う「7揃い」が含まれている。そして、「7揃い」の停止を伴って、遊技者にとって有利な遊技となることが報知される。なお、本実施形態において、遊技者にとって有利な遊技としては、遊技者にとって有利な演出状態への移行制御やART特定モードに対する上乗せが相当する。
一方、各リールにおける演出上の停止態様としては、各リールのうち特定の2列に同一の図柄(「赤7」、「白7」、「黒7」)が揃いリーチ状態となるものの、最後の一列に同一ではない図柄が停止することで、全てのリールで同一の図柄が揃わない「7はずれ」とが含まれている。そして、「7はずれ」の停止を伴って、遊技者にとって有利な遊技とならないことが報知される。
具体的に、フリーズ演出は、メイン特定モードからメイン特別モードに移行する場合に、メイン特別モードに移行した最初の変動ゲームで実行される一方、メイン特定モードからメイン特別モードに移行されず、メイン特定モードの滞在が継続される場合にも実行されることがある。
また、フリーズ演出は、メイン特別モードにおいて、メイン特別モードの終了直後にメイン特別モードへ再度移行させる権利(特別再移行権利)を発生させると決定される場合に実行される一方、特別再移行権利を発生させるとは決定されない場合にも実行されることがある。また、フリーズ演出は、メイン特別モードの終了直後に実際にメイン特別モードへ再度移行させる場合にも実行される。
また、フリーズ演出は、メイン特別モードにおいて、メイン特定モードに対する上乗せが可能となる特殊期間において実行され、メイン特定モードに対する上乗せが行われる場合と行われない場合との両方で実行される。
ここで、図18を参照してフリーズ演出としての各リールの動作について説明する。
図18(a)に示すように、変動ゲームの開始が許容されている状態で、スタートレバー22の開始操作により、1回の変動ゲームが開始されると、フリーズ制御が行われる場合がある。フリーズ制御中においては、各ストップボタン23L,23C,23Rの操作による各リールの停止操作が行えないようになり、通常時の遊技の進行が停滞される状態となる。そして、スタートレバー22の開始操作からウェイトタイムが経過した後に各リール13L,13C,13Rの演出上の変動が開始される。続いて、フリーズ制御中に、遊技者の操作に関係なく、入賞ラインL1上に「赤7」を停止させるように特定の2列のリール13L,13Rが停止される。この場合、MAXBETボタン20の操作が有効となる操作有効期間として制御される。
続いて、図18(b)に示すように、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作された場合、又はMAXBETボタン20が操作されずに操作有効期間が終了した場合に、最後の1列のリール13Cが停止される。特に、遊技者にとって有利な遊技となることが報知される場合、入賞ラインL1上に「赤7」を停止させるように最後の1列のリール13Cが停止され、入賞ラインL1上に「赤7揃い」が停止される。この場合、スタートレバー22の操作が有効となる操作有効期間として制御される。
そして、図18(c)に示すように、操作有効期間内にスタートレバー22が操作された場合、又はスタートレバー22が操作されずに操作有効期間が終了した場合には、フリーズ制御が解除される。フリーズ制御が解除されると、各リール13L,13C,13Rの変動が開始されるとともに、各ストップボタン23L,23C,23Rの操作による各リールの停止操作が行えるようになる。
続いて、図18(d)に示すように、各ストップボタン23L,23C,23Rの操作により、変動ゲームの開始を契機として決定されている当選役に基づく停止目(例えば、通常停止目)で、各リール13L,13C,13Rが停止され、フリーズ演出を伴う1回の変動ゲームが終了する。
一方、図18(e)に示すように、遊技者にとって有利な遊技とならないことが報知される場合、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作されたとき、又はMAXBETボタン20が操作されずに操作有効期間が終了したときに、入賞ラインL1上に「7」以外の図柄を停止させるように最後の1列のリール13Cが停止される。これによって、「赤7はずれ」が停止される。
そして、「赤7揃い」が停止された場合と同じように、図18(c)に示すように、フリーズ制御が解除され、各リール13L,13C,13Rの変動が開始される。続いて、図18(d)に示すように、変動ゲームの開始を契機として決定されている当選役に基づく停止目で、各リール13L,13C,13Rが停止され、フリーズ演出を伴う1回の変動ゲームが終了する。
このように、図18(a)、図18(c)、及び図18(d)に示すように、同じように各リールの演出上の停止及び変動が行われるが、図18(b)及び図18(e)に示すように、演出上の停止態様として「赤7揃い」となるか「赤7はずれ」となるかによって、メイン特別モード(ART特別モード)に移行するか否かが報知されることとなる。また、言い換えると、「赤7揃い」や「赤7はずれ」が停止するまでは、各リールの演出上の変動及び停止から、遊技者にとって有利な遊技となるか否かが特定できない。
次に、図18(f)に示すように、ART特別モード中に限り、遊技者にとって有利な遊技となることが報知される場合において、各リールにおいて入賞ラインL1上に「赤7揃い」が停止された後に、更に特殊期間に移行することがある。
図18(g)に示すように、特殊期間に移行した場合には、操作有効期間内にスタートレバー22が操作された場合、又はスタートレバー22が操作されずに操作有効期間が終了した場合に、フリーズ制御が継続され、各リール13L,13C,13Rの演出上の変動が開始される。そして、図18(h)に示すように、遊技者の操作に関係なく、各リールにおいて入賞ラインL1上に「白7揃い」が停止される場合があり、ART特定モードに対する上乗せが行われ、更に特殊期間が継続されることが報知される。
更に、図18(i)に示すように、遊技者の操作に関係なく、各リール13L,13C,13Rの演出上の変動が開始される。そして、図18(j)に示すように、遊技者の操作に関係なく、各リールにおいて入賞ラインL1上に「黒7はずれ」が停止される場合があり、ART特定モードに対する上乗せが行われず、更に特殊期間が継続されないことが報知される。
そして、メイン特別モードの特殊期間以外において「赤7揃い」、「赤7はずれ」が停止された場合と同じように、図18(c)に示すように、フリーズ制御が解除され、各リール13L,13C,13Rの変動が開始される。続いて、図18(d)に示すように、変動ゲームの開始を契機として決定されている当選役に基づく停止目(例えば、通常停止目)で、各リール13L,13C,13Rが停止され、フリーズ演出を伴う1回の変動ゲームが終了する。
ここで、図19(a)を参照してメイン特定モード中におけるフリーズ演出について説明する。
メイン特定モード中に、主制御用CPU40aは、通常リプレイ役が当選した場合において、メイン特別モードへの移行権利を発生させると決定されたときには、主制御用RAM40cに割り当てられたフリーズ演出フラグに、メイン特別モードへの移行を報知するフリーズ演出の実行を示す値を記憶する。そして、主制御用CPU40aは、次の変動ゲームでメイン特別モードへの移行を報知するフリーズ演出が実行可能であることを指示するフリーズ指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。
一方、メイン特定モード中に、主制御用CPU40aは、通常リプレイ役が当選した場合において、メイン特別モードへの移行権利を発生させないと決定されたときには、フリーズ演出を実行させるか否かを決定する。この場合、主制御用CPU40aは、フリーズ演出を実行させると決定した場合には、メイン特定モードの滞在を継続させることを報知するフリーズ演出の実行を示す値をフリーズ演出フラグに記憶する。そして、主制御用CPU40aは、次の変動ゲームでメイン特定モードの滞在を継続させることを報知するフリーズ演出が実行可能であることを指示するフリーズ指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。
一方、主制御用CPU40aは、フリーズ演出を実行させないと決定した場合には、フリーズ演出の非実行を示す値をフリーズ演出フラグに記憶する。また、メイン特定モード中に、主制御用CPU40aは、通常リプレイ役が当選しなかった場合にも、フリーズ演出の非実行を示す値をフリーズ演出フラグに記憶する。
そして、図19(a)に示すように、主制御用CPU40aは、通常リプレイ役が当選し、フリーズ演出の実行を示す値がフリーズ演出フラグに設定されているときには、最後の停止操作となる第3停止操作が行なわれた符号T20に示すタイミングで、3つのストップボタンを操作する押し順が特定の停止操作の押し順と一致するか否かを判定する。
主制御用CPU40aは、3つのストップボタンを操作する押し順が特定の停止操作の押し順と一致したと判定されたときには、フリーズ演出フラグの更新を行うことなく、次の変動ゲームでフリーズ演出を実行させることとなる。
一方、主制御用CPU40aは、3つのストップボタンを操作する押し順が特定の停止操作の押し順と一致しないと判定されたときには、フリーズ演出の非実行を示す値をフリーズ演出フラグに記憶し、次の変動ゲームでフリーズ演出を実行させない。なお、このようにフリーズ演出の非実行が主制御用CPU40aによって制御される場合であっても、サブ制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドにより指定される当選役(当選情報群)と各種操作信号による押し順とを比較することにより、フリーズ演出の非実行が特定可能である。
そして、符号T21に示すタイミングで、スタートレバー22の開始操作により、主制御用CPU40aは、当選役を決定し、変動ゲームを開始させる。この場合、主制御用CPU40aは、フリーズ演出フラグに記憶されている値を読み出し、その値に対応してフリーズ演出を実行可能に制御することとなる。
符号T21に示すタイミングで、主制御用CPU40aは、メイン特別モードへの移行を報知するフリーズ演出の実行を示す値がフリーズ演出フラグに記憶されていると、メイン特別モードへの移行を報知するフリーズ演出を実行させる。
この場合、主制御用CPU40aは、符号T21に示すタイミングで、メイン特別モードを示すメイン演出フラグを設定し、実行中の変動ゲームからメイン特別モードへ移行させ、メイン特別モードに移行制御された1回目の変動ゲームを開始させる。そして、主制御用CPU40aは、フリーズ制御を開始させ、そのフリーズ制御の開始に伴って、該フリーズの設定を指示するフリーズ指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。このフリーズ指示コマンドは、フリーズの設定をサブ制御用CPU41aに把握させる。
また、このフリーズ制御中、スタートレバー22の開始操作が行われた後であるが、フリーズが解除されるまで、各ストップボタン23L,23C,23Rの操作による各リールの停止操作が行えないようになっており、その分だけ通常時の遊技の進行が停滞される状態となる。
そして、フリーズ制御中、主制御用CPU40aは、符号T21に示すタイミングからウェイトタイムが経過した後に、各リールに演出上の変動を行わせるとともに、符号T22に示すタイミングで、入賞ラインL1上に「赤7」を停止させるように特定の2列のリールを制御する(「赤7」でのリーチ状態)。また、主制御用CPU40aは、符号T22に示すタイミングから、MAXBETボタン20の操作が有効となる予め定められた操作有効期間を設定する制御を行う。
そして、主制御用CPU40aは、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作された場合、又はMAXBETボタン20が操作されずに操作有効期間が終了した場合(符号T23に示すタイミング)、入賞ラインL1上に「赤7」を停止させ、入賞ラインL1上に「赤7揃い」を停止させるように最後の1列のリールを制御する。なお、このようにフリーズ制御中において、主制御用CPU40aは、停止させたい種類の図柄(「赤7」など)の間に挟む他の種類の図柄が5つ以上の部分を有している場合であっても、すべり制御を伴って、入賞ラインL1上に停止させたい種類の図柄を停止させる。また、主制御用CPU40aは、符号T23に示すタイミングから、スタートレバー22の操作が有効となる操作有効期間として制御する。
そして、操作有効期間内にスタートレバー22が操作された場合、又はスタートレバー22が操作されずに操作有効期間が終了した場合(符号T24に示すタイミング)、フリーズを解除する解除条件が成立し、主制御用CPU40aは、フリーズを解除するとともに、フリーズ演出を終了させる。
また、主制御用CPU40aは、フリーズの解除に合わせて、各リールを変動させるとともに、3つのストップボタンの操作による各リールの停止操作を有効に制御する。この場合、主制御用CPU40aは、符号T21に示すタイミングで決定された当選役に基づいて通常の変動ゲームを実行させることとなる。なお、主制御用CPU40aは、符号T24に示すタイミングでフリーズを解除する解除条件が成立するまで、入賞ラインL1上に「赤7揃い」が演出上停止させる状態を継続させる。
また、主制御用CPU40aは、フリーズの解除に合わせて、該フリーズの解除を指示するフリーズ解除指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。このフリーズ解除指示コマンドは、フリーズの解除をサブ制御用CPU41aに把握させる。このようにしてフリーズの設定及び解除、さらには各リールに演出上の変動又は停止を行わせるように制御する。なお、本実施形態において、このような処理を実行する主制御用CPU40aが、停滞制御手段、停滞中演出制御手段として機能する。
一方、メイン特定モード中、符号T21に示すタイミングで、主制御用CPU40aは、メイン特定モードの滞在を継続させることを報知するフリーズ演出の実行を示す値がフリーズ演出フラグに記憶されていると、メイン特定モードの滞在を継続させることを報知するフリーズ演出を実行させる。
メイン特別モードへの移行を報知するフリーズ演出と異なる制御について主に説明すると、主制御用CPU40aは、符号T21に示すタイミングで、実行中の変動ゲームでもメイン特定モードの滞在が継続されるため、メイン特別モードを示すメイン演出フラグを設定しない。そして、主制御用CPU40aは、メイン特定モードの滞在が継続される変動ゲームを開始させ、フリーズ制御を開始させ、ウェイトタイムが経過した後に、各リールに演出上の変動を行わせる。
そして、主制御用CPU40aは、符号T22に示すタイミングで、入賞ラインL1上に「赤7」を停止させるように特定の2列のリールを制御する。続いて、このフリーズ制御中、主制御用CPU40aは、符号T23に示すタイミングで、入賞ラインL1上に「7」以外の図柄を停止させ、入賞ラインL1上に「赤7はずれ」を停止させるように最後の1列のリールを制御することとなる。また、主制御用CPU40aは、符号T24に示すタイミングでフリーズを解除する解除条件が成立するまで、入賞ラインL1上に「赤7はずれ」が演出上停止させる状態を継続させる。
このように、メイン特定モードにおいて、通常リプレイ役が当選した場合において、次の変動ゲームにおいてフリーズ演出が実行され、フリーズ制御中に「赤7揃い」が停止されることにより、メイン特定モードからメイン特別モードへの移行が報知される。一方、フリーズ制御中に「赤7はずれ」が停止されることにより、メイン特定モードの滞在の継続が報知される。
なお、メイン特定モード中、主制御用CPU40aは、符号T21に示すタイミングで、フリーズ演出の非実行を示す値がフリーズ演出フラグに記憶されていると、フリーズ及びフリーズ演出を実行させずに、通常の変動ゲームを実行させることとなる。
一方、サブ制御用CPU41aは、フリーズ指示コマンドが入力される符号T21に示すタイミングまでは、サブ演出フラグに基づいて、ART特定モード用の表示画像を演出表示装置14に表示させる。そして、サブ制御用CPU41aは、フリーズ指示コマンドが入力される符号T21に示すタイミングから、フリーズ解除指示コマンドが入力される符号T24に示すタイミングまでは、フリーズ演出に対応するフリーズ用の表示画像を演出表示装置14に表示させる。なお、サブ制御用CPU41aは、符号T23に示すタイミングまでは、移行させる演出状態が特定できない表示画像を演出表示装置14に表示させ、符号T23に示すタイミングで、各リールの演出上の停止態様に応じて、移行させる演出状態が特定可能な表示画像を演出表示装置14に表示させる。続いて、サブ制御用CPU41aは、フリーズ解除指示コマンドが入力される符号T24に示すタイミングからは、サブ演出フラグに基づいて、移行された演出状態が特定可能なART特定モード用又はART特別モード用の表示画像を演出表示装置14に表示させる。
次に、図19(b)及び図19(c)を参照してメイン特別モード中におけるフリーズ演出について説明し、主に、メイン特定モード中において実行されるフリーズ演出と異なる制御について説明する。
メイン特別モード中に、主制御用CPU40aは、通常リプレイ役が当選すると、図20に示す特別中フリーズ演出抽選テーブルを参照して、フリーズ演出を実行させるか否か、フリーズ演出の演出内容を決定し、フリーズ演出についての決定内容を示す情報をフリーズ演出フラグに記憶する。特に、フリーズ演出の演出内容には、特別再移行権利を発生させるか否か、特殊期間に移行させるか否かが対応付けられている。このため、主制御用CPU40aは、メイン特別モード中に、通常リプレイ役が当選すると、フリーズ演出を実行させるか否か、特別再移行権利を発生させるか否か、特殊期間に移行させるか否かを決定することにもなる。なお、特別再移行権利が発生されることを前提として、特殊期間条件が成立し、特殊期間への移行が決定可能であり、特別再移行権利が発生されない場合には、特殊期間条件が成立せずに、特殊期間への移行が決定されないように規定されている。このような処理を実行する主制御用CPU40aが特殊期間決定手段として機能する。
ここで、図20を参照して特別中フリーズ演出抽選テーブルについて説明する。
図20に示すように、特別中フリーズ演出抽選テーブルは、メイン特別モードにおいてフリーズ演出を実行させるか否かを含むフリーズ演出の演出内容を決定するためのテーブルであり、主制御用ROM40bに記憶されている。特別中フリーズ演出抽選テーブルにおいて、フリーズ演出の演出内容と、フリーズ演出の演出内容を決定するための決定確率とが対応するように規定されている。
また、本実施形態において、フリーズ演出の演出内容としては、フリーズ演出を実行させない演出内容と、フリーズ演出を実行させて「赤7はずれ」を停止させる演出内容と、が含まれている。また、フリーズ演出の演出内容としては、フリーズ演出を実行させて「赤7揃い」を停止させてフリーズ制御中に特殊期間に突入させる演出内容と、フリーズ演出を実行させて「赤7揃い」を停止させてフリーズ制御中に特殊期間に突入させない演出内容と、が含まれている。この特殊期間としては、メイン特別モード中において、フリーズ演出の実行中に「赤7揃い」が停止された後に、更に各リールに演出上の変動又は停止(動作)を伴わせてメイン特定モードへの上乗せが可能な期間である。
具体的な一例としては、528/65536の確率で「赤7はずれ」を停止させる演出内容が、132/65536の確率で「赤7揃い」を停止させて特殊期間に突入しない演出内容が、24/65536の確率で「赤7揃い」を停止させて特殊期間に突入する演出内容が、それぞれ決定される。
このように、通常リプレイ役が当選した場合に、メイン特別モード(特殊期間を除く)におけるフリーズ演出の演出内容が決定される。特に、フリーズ演出の演出内容としては、「赤7はずれ」を停止させる演出内容のほうが、「赤7揃い」を停止させる演出内容よりも高い確率で決定される。また、フリーズ演出の演出内容としては、「赤7揃い」を停止させる演出内容のうち、特殊期間に突入しない演出内容のほうが特殊期間に突入する演出内容よりも高い確率で決定される。
ここで説明を戻し、主制御用CPU40aは、フリーズ演出の演出内容を決定するとともに、その演出内容に対応してフリーズ演出フラグの制御を行う。具体的に、主制御用CPU40aは、フリーズ演出を実行させ、フリーズ制御中に「赤7揃い」を停止させて特殊期間に突入させる演出内容を決定した場合には、特別再移行権利の発生及び特殊期間の移行を報知するフリーズ演出の実行を示す値をフリーズ演出フラグに記憶する。そして、主制御用CPU40aは、次の変動ゲームで特別再移行権利の発生及び特殊期間の移行を報知するフリーズ演出の実行を指示するフリーズ指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。
また、主制御用CPU40aは、フリーズ演出を実行させ、フリーズ制御中に「赤7揃い」を停止させて特殊期間に突入させない演出内容を決定した場合には、特別再移行権利の発生を報知するフリーズ演出の実行を示す値をフリーズ演出フラグに記憶する。そして、主制御用CPU40aは、次の変動ゲームで特別再移行権利の発生を報知するフリーズ演出の実行を指示するフリーズ指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。
また、主制御用CPU40aは、フリーズ演出を実行させ、フリーズ制御中に「赤7はずれ」を停止させる演出内容を決定した場合には、特別再移行権利の非発生を報知するフリーズ演出の実行を示す値をフリーズ演出フラグに記憶する。そして、主制御用CPU40aは、次の変動ゲームで特別再移行権利の非発生を報知するフリーズ演出の実行を指示するフリーズ指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。
また、主制御用CPU40aは、フリーズ演出を実行させない演出内容を決定した場合には、フリーズ演出の非実行を示す値をフリーズ演出フラグに記憶する。
そして、図19(b)に示すように、符号T20に示すタイミングで、主制御用CPU40aは、変動ゲームの最後の停止操作となる第3停止操作があったことを契機に、3つのストップボタンを操作する押し順が特定の停止操作の押し順と一致したか否かに拘わらず、フリーズ演出フラグの更新を行うことがない。このため、次の変動ゲームでは変動ゲームの開始を契機として、決定された演出内容でフリーズ演出が実行可能となる。
そして、符号T21に示すタイミングで、主制御用CPU40aは、特別再移行権利の発生及び特殊期間の移行を報知するフリーズ演出の実行を示す値、又は特別再移行権利の発生を報知するフリーズ演出の実行を示す値がフリーズ演出フラグに記憶されている場合には、主制御用RAM40cに割り当てられた再移行権利カウンタに「1」を加算する。この再移行権利カウンタは、特別再移行権利の発生回数を示すカウンタである。そして、主制御用CPU40aは、再移行権利カウンタに記憶されている値を指示する再移行権利コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。
また、主制御用CPU40aは、特別再移行権利の発生を報知するフリーズ演出の実行を示す値がフリーズ演出フラグに記憶されていると、特別再移行権利の発生を報知するフリーズ演出を実行させる。この場合、符号T21に示すタイミングで、主制御用CPU40aは、1回の変動ゲームを開始させ、フリーズ制御を開始させ、ウェイトタイムが経過した後に、各リールに演出上の変動を行わせる。
そして、主制御用CPU40aは、符号T22に示すタイミングで、入賞ラインL1上に「赤7」を停止させるように特定の2列のリールを制御する。続いて、このフリーズ制御中、主制御用CPU40aは、符号T23に示すタイミングで、入賞ラインL1上に「赤7」を停止させ、入賞ラインL1上に「赤7揃い」を停止させるように最後の1列のリールを制御することとなる。また、主制御用CPU40aは、符号T24に示すタイミングでフリーズを解除する解除条件が成立するまで、入賞ラインL1上に「赤7揃い」が演出上停止させる状態を継続させる。
次に、ART特別モードの滞在が継続されない場合について説明する。符号T30に示すタイミングで、ART特別モードの最終の変動ゲームが終了する。そして、符号T31に示すタイミングで、スタートレバー22の開始操作により、主制御用CPU40aは、特別残G数が「0」である場合において、再移行権利カウンタに記憶されている値が「1」以上であるときには、メイン特別モードへの再移行を報知するフリーズ演出の実行を示す値をフリーズ演出フラグに設定する。そして、主制御用CPU40aは、実行を開始させる変動ゲームでメイン特別モードへの再移行を報知するフリーズ演出の実行を指示するフリーズ指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。また、主制御用CPU40aは、再移行権利カウンタの値を「1」減算する。そして、主制御用CPU40aは、再移行権利カウンタに記憶されている値を指示する再移行権利コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。
また、主制御用CPU40aは、メイン特別モードへの再移行を報知するフリーズ演出の実行を示す値がフリーズ演出フラグに記憶されていると、メイン特定モードを示すメイン演出フラグを設定することなく、実行中の変動ゲームからメイン特別モードへ再度移行させる。この場合、主制御用CPU40aは、図6に示すゲーム数抽選テーブルを参照して、メイン特別モードの滞在が継続可能な変動ゲームの回数を決定する。
この場合、主制御用CPU40aは、符号T31に示すタイミング以降においては、メイン特別モードへの移行を報知するフリーズ演出における符号T21に示すタイミング以降と同じように制御する。
このように、メイン特別モードからメイン特定モードに移行する際に、再移行権利フラグが「1」以上である場合には、次の変動ゲームにおいてメイン特定モードへ移行させずにメイン特別モードに再移行される(図19(b)では点線で示す)。そして、その変動ゲームにおいてフリーズ演出が実行され、フリーズ制御中に「赤7揃い」が停止されることにより、メイン特定モードからメイン特別モードへの再移行が報知される。
一方、主制御用CPU40aは、特別残G数が「0」である場合において、再移行権利カウンタに記憶されている値が「0」であるときには、メイン特定モードを示すメイン演出フラグを設定し、実行中の変動ゲームからメイン特定モードへ移行させる。そして、主制御用CPU40aは、フリーズ演出の非実行を示す値をフリーズ演出フラグに設定し、フリーズ演出を実行させない。
次に、メイン特別モード中、主制御用CPU40aは、符号T21に示すタイミングで、特別再移行権利の非発生を報知するフリーズ演出の実行を示す値がフリーズ演出フラグに記憶されていると、特別再移行権利の非発生を報知するフリーズ演出を実行させる。
特別再移行権利の発生を報知するフリーズ演出と異なる制御について主に説明すると、主制御用CPU40aは、符号T21に示すタイミングで、スタートレバー22の開始操作により、1回の変動ゲームを開始させ、フリーズ制御を開始させ、ウェイトタイムが経過した後に、各リールに演出上の変動を行わせる。
そして、主制御用CPU40aは、符号T22に示すタイミングで、入賞ラインL1上に「赤7」を停止させるように特定の2列のリールを制御する。続いて、このフリーズ制御中、主制御用CPU40aは、符号T23に示すタイミングで、入賞ラインL1上に「7」以外の図柄を停止させ、入賞ラインL1上に「赤7はずれ」を停止させるように最後の1列のリールを制御することとなる。また、主制御用CPU40aは、符号T24に示すタイミングでフリーズを解除する解除条件が成立するまで、入賞ラインL1上に「赤7はずれ」が演出上停止させる状態を継続させる。
次に、図19(c)に示すように、メイン特別モード中、主制御用CPU40aは、符号T21に示すタイミングで、特別再移行権利の発生及び特殊期間の移行を報知するフリーズ演出の実行を示す値がフリーズ演出フラグに記憶されていると、特別再移行権利の発生及び特殊期間の移行を報知するフリーズ演出を実行させる。
特別再移行権利の発生を報知するフリーズ演出と異なる制御について主に説明すると、主制御用CPU40aは、符号T21に示すタイミングで、スタートレバー22の開始操作により、1回の変動ゲームを開始させ、フリーズ制御を開始させ、ウェイトタイムが経過した後に、各リールに演出上の変動を行わせる。
そして、主制御用CPU40aは、符号T22に示すタイミングで、入賞ラインL1上に「赤7」を停止させるように特定の2列のリールを制御する。続いて、このフリーズ制御中、主制御用CPU40aは、符号T23に示すタイミングで、入賞ラインL1上に「赤7」を停止させ、入賞ラインL1上に「赤7揃い」を停止させるように最後の1列のリールを制御することとなる。
そして、主制御用CPU40aは、操作有効期間内にスタートレバー22が操作された場合、又はスタートレバー22が操作されずに操作有効期間が終了した場合(符号T24に示すタイミング)、特殊期間に移行させる移行条件が成立し、フリーズ制御を継続させる。この特殊期間は、メイン特別モード中に含まれており、更にフリーズ制御中に含まれる期間であり、ART特定モードに対する上乗せが可能な遊技者にとって有利な遊技となる期間である。
そして、主制御用CPU40aは、符号T24に示すタイミングから、特殊期間への移行を示す特殊期間指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。この特殊期間指示コマンドは、フリーズ制御中に特殊期間に移行したことをサブ制御用CPU41aに把握させる。
続いて、主制御用CPU40aは、特殊期間に移行させる場合には、図21に示す特殊中フリーズ演出抽選テーブルを参照して、特殊期間において各リールが停止される1回分の停止態様を演出内容として決定し、主制御用RAM40cに割り当てられた特殊期間フラグに記憶する。この特殊期間フラグには、各リールの演出上の停止態様を示す値が1回分の演出内容として記憶される。特に、特殊期間における演出内容には、上乗せを行うか否か、上乗せの有利度合い、特殊期間が継続するか否かが対応付けられている。このため、主制御用CPU40aは、ART特定モードに対する上乗せ行うか否か、その上乗せの有利度合い、特殊期間が継続するか否かを決定することにもなる。このような処理を実行する主制御用CPU40aが特定演出種類決定手段として機能する。
また、主制御用CPU40aは、特殊期間において各リールの停止態様を指示する停止態様指示コマンドをサブ制御用CPU41aに出力する。この停止態様指示コマンドは、特殊期間中に実行される各リールの停止態様をサブ制御用CPU41aに把握させる。
ここで、図21を参照して特殊中フリーズ演出抽選テーブルについて説明する。
図21に示すように、特殊中フリーズ演出抽選テーブルは、メイン特別モードの特殊期間における各リールの停止態様を決定するためのテーブルであり、主制御用ROM40bに記憶されている。特殊中フリーズ演出抽選テーブルにおいて、各リールの停止態様(演出内容)と、各リールの停止態様を決定するための決定確率とが対応するように規定されている。
また、本実施形態において、各リールの停止態様としては、「7はずれ」、「7揃い」が規定されている。特に、各リールの停止態様として「7揃い」が決定されると、ART特定モードに対する上乗せが行われ、更に特殊期間が継続され、再度、フリーズ制御中に「7揃い」を停止させる演出内容が決定可能となる。一方、各リールの停止態様として、「7はずれ」を停止させる演出内容が決定されると、ART特定モードに対する上乗せが行われず、更には特殊期間が継続されず、特殊期間が終了することとなる。つまり、各リールの停止態様として「7はずれ」を停止させる演出内容が決定されるまで特殊期間が継続され、各リールの停止態様が繰り返し決定されることとなる。なお、本実施形態において、「赤7揃い」のほうが「白7揃い」よりも有利な停止態様となり、「黒7揃い」のほうが「赤7揃い」よりも有利な停止態様となる。
具体的な一例としては、15/256の確率で「赤7はずれ」を停止させる演出内容が、34/256の確率で「白7はずれ」を停止させる演出内容が、1/256の確率で「黒7はずれ」を停止させる演出内容がそれぞれ決定される。
このように、メイン特別モードの特殊期間における各リールの停止態様が決定される。特に、各リールの停止態様としては、「赤7揃い」を停止させる演出内容のほうが「白7揃い」を停止させる演出内容よりも高い確率で決定され、「白7揃い」を停止させる演出内容のほうが「黒7揃い」を停止させる演出内容よりも高い確率で決定される。また、フリーズ演出の演出内容としては、「各7揃い」を停止させる演出内容のほうが、「各7はずれ」を停止させる演出内容よりも高い確率で決定される。
ここで説明を戻すと、主制御用CPU40aは、符号T24に示すタイミングから、各リールに演出上の変動を行わせる。そして、主制御用CPU40aは、「7揃い」を示す値が特殊期間フラグに記憶されている場合には、遊技者の操作に関係なく、特殊期間フラグの値に対応する同じ種類の「7」を入賞ラインL1上に停止させるように特定の2列のリールを制御する(「7」でのリーチ状態)。続いて、主制御用CPU40aは、符号T25に示すタイミングのように、遊技者の操作に関係なく、特殊期間フラグの値に対応する同じ種類の「7」を入賞ラインL1上に停止させ、入賞ラインL1上に特殊期間フラグの値に対応する種類の「7揃い」を停止させるように最後の1列のリールを制御する。
そして、主制御用CPU40aは、「7揃い」を示す値が特殊期間フラグに記憶されている場合には、再度、図21に示す特殊中フリーズ演出抽選テーブルを参照して、特殊期間において各リールが停止される1回分の停止態様を決定し、主制御用RAM40cに割り当てられた特殊期間フラグに記憶する。
このように、主制御用CPU40aは、「7揃い」を示す値が特殊期間フラグに記憶されている場合には、特殊期間が継続され、繰り返し、各リールの演出上の変動及び停止を行うように制御することとなる。
そして、主制御用CPU40aは、再度、各リールに演出上の変動を行わせ、「7はずれ」を示す値が特殊期間フラグに記憶されている場合には、遊技者の操作に関係なく、特殊期間フラグの値に対応する同じ種類の「7」を入賞ラインL1上に停止させるように特定の2列のリールを制御する。続いて、主制御用CPU40aは、符号T26に示すタイミングのように、遊技者の操作に関係なく、「7」以外の図柄を入賞ラインL1上に停止させ、入賞ラインL1上に特殊期間フラグの値に対応する種類の「7はずれ」を停止させるように最後の1列のリールを制御する。
そして、操作有効期間内にスタートレバー22が操作された場合、又はスタートレバー22が操作されずに操作有効期間が終了した場合(符号T27に示すタイミング)、フリーズを解除する解除条件が成立し、主制御用CPU40aは、フリーズを解除するとともに、フリーズ演出を終了させる。また、主制御用CPU40aは、フリーズの解除に合わせて、符号T21に示すタイミングで決定された当選役に基づいて通常の変動ゲームを実行させることとなる。
その後、主制御用CPU40aは、メイン特別モードの最終の変動ゲームが終了したときに、図19(b)に示すように、再移行権利カウンタから値が「1」以上であると判定する。このため、特別再移行権利を発生させるフリーズ演出が実行されることとなる。
なお、メイン特別モード中、主制御用CPU40aは、符号T21に示すタイミングで、フリーズ演出の非実行を示す値がフリーズ演出フラグに記憶されていると、フリーズ及びフリーズ演出を実行させずに、通常の変動ゲームを実行させることとなる。
このように、メイン特別モードにおいて、通常リプレイ役が当選した場合において、次の変動ゲームにおいてフリーズ演出が実行され、フリーズ制御中に「赤7揃い」が停止されることにより、特別再移行権利の発生が報知される。一方、フリーズ制御中に「赤7はずれ」が停止されることにより、特別再移行権利の非発生が報知される。
また、メイン特別モードの特殊期間において、フリーズ制御中に「7揃い」が停止されることにより、上乗せが行われることと、特殊期間の継続とが報知され、特に、停止される「7揃い」の種類によって上乗せの有利度合いが報知される。一方、フリーズ制御中に「7はずれ」が停止されることにより、上乗せが行われないことと、特殊期間の非継続とが報知される。
また、本実施形態において、ART特別モード中、フリーズ制御中に「赤7揃い」が入賞ラインL1に停止する同じような演出(特殊演出)が実行される場合であっても、特殊期間ではない期間(特定期間)である場合には、特殊期間への移行が報知され、特殊期間である場合には、ART特定モードへの上乗せが報知されることとなる。
なお、本実施形態において、フリーズ制御中に入賞ラインL1に「各7揃い」、「各7はずれ」を停止させる演出が特定演出に相当し、その特定演出の中でも、フリーズ制御中に入賞ラインL1に「赤7揃い」を停止させる演出が特殊演出に相当する。
また、本実施形態において、特別再移行権利の非発生を報知するフリーズ演出の制御が第1演出制御に、特別再移行権利の発生を報知するフリーズ演出の制御が第2演出制御に、特別再移行権利の発生及び特殊期間の移行を報知するフリーズ演出の制御が第3演出制御に、それぞれ相当する。
一方、サブ制御用CPU41aは、ART特別モード中、主制御用CPU40aからの特殊期間指示コマンドが入力されると、該特殊期間指示コマンドに基づいて特殊期間への移行を特定する。そして、サブ制御用CPU41aは、ART特別モード中、特殊期間への移行が特定された場合には、特殊期間へ移行させるように演出表示装置14の表示内容を制御する。
また、サブ制御用CPU41aは、ART特別モード(特殊期間)中、主制御用CPU40aからの停止態様指示コマンドが入力されると、該停止態様指示コマンドにより指示されている図柄の停止態様をサブ制御用RAM41cの所定領域に記憶する。そして、サブ制御用CPU41aは、図柄の停止態様が「7揃い」である場合には、図22に示す特殊中上乗せ決定テーブルを参照して、各リールの停止態様に基づいてART特定モードに対する上乗せ内容を決定し、その上乗せ回数を特定残G数に上乗せする。
また、サブ制御用CPU41aは、ART特別モードの特殊期間において、ART特定モードに対する上乗せを行うと決定された場合、各リールの全てが演出上停止されたことを示す主制御用CPU40aからのコマンドの入力を契機として、上乗せ内容や特定残G数について表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。
ここで、図22を参照して特殊中上乗せ決定テーブルについて説明する。
図22に示すように、特殊中上乗せ決定テーブルは、ART特別モードの特殊期間において、各リールの停止態様が「7揃い」となる場合に参照され、ART特定モードに対する上乗せ内容を決定するためのテーブルであり、サブ制御用ROM41bに記憶されている。特殊中上乗せ決定テーブルにおいて、フリーズ制御中に停止される各リールの停止態様と、各特定残G数への上乗せ回数と、各特定残G数への上乗せ回数を決定するための決定確率とが対応するように規定されている。また、本実施形態において、フリーズ制御中に停止される各リールの停止態様としては、「赤7揃い」と「白7揃い」と「黒7揃い」とが規定されている。
具体的な一例としては、57015/65535の確率で第2特定残G数カウンタに「10」が、6554/65535の確率で第2特定残G数カウンタに「20」が、1311/65535の確率で第2特定残G数カウンタに「30」が、655/65535の確率で第2特定残G数カウンタに「50」が、それぞれ上乗せされる。
このように、ART特別モードの特殊期間において、フリーズ演出において停止される停止態様(特定演出の種類)に基づいて上乗せ回数が決定される。特に、特殊期間においては、各リールの停止態様が「7揃い」である場合、第1特定残G数と第2特定残G数との何れか一方又は両方に上乗せすることがあるように規定されている。詳しくは、「白7揃い」が停止される場合には、第1特定残G数と第2特定残G数との何れか一方に上乗せすることがあるように規定されている。また、「赤7揃い」が停止される場合には、第2特定残G数に上乗せすることがあり、第1特定残G数に上乗せすることがないように規定されている。「黒7揃い」が停止される場合には、第1特定残G数と第2特定残G数との両方に上乗せすることがあるように規定されている。
また、「赤7揃い」が停止される場合には、必ず第2特定残G数に上乗せすることとなり、「白7揃い」が停止される場合よりも高い確率で第2特定残G数に上乗せすることとなる。一方、「白7揃い」が停止される場合には、「赤7揃い」が停止される場合よりも、上乗せ回数が多くなるように規定されている。また、ART特別モードに移行する確率を考慮すると、ART第2特定モード中では、ART第1特定モード中よりも約2倍可能性が高くなる。このため、「赤7揃い」のほうが「白7揃い」よりも有利な停止態様であるといえる。
また、「赤7揃い」が停止される場合には、必ず第2特定残G数に上乗せする一方で、「黒7揃い」が停止される場合には、必ず第1特定残G数と第2特定残G数との両方に上乗せすることとなる。また、「黒7揃い」が停止される場合には、「赤7揃い」が停止される場合よりも、上乗せ回数の合計が多くなるように規定されている。また、ART特別モードに移行する確率を考慮しても、「黒7揃い」のほうが「赤7揃い」よりも有利な停止態様であるといえる。
最後に、図23を参照して、各種の演出状態で行われる各ART特定モードに対する上乗せについて説明する。
図23(c)に示すように、ART特定モード中に、ART特定モード自体に対する上乗せが行われることがあるが、図23(a),図23(b)、図23(d)〜図23(h)に示すように、ART特定モード以外の演出状態(準備モードやART特別モード)中でも、ART特定モード中に対する上乗せが行われる。なお、ART特定モード以外に対する上乗せは行われない。
また、ART第2特定モードのほうがART第1特定モードよりもART特別モードに制御され易くなるように規定されているので、一般的には、図23(b)〜図23(e),図23(g)に示すように、ART第1特定モードのほうがART第2特定モードよりも上乗せされ易くなるように規定されている。
一方、図23(a)に示すように、準備モード中においては、ART第2特定モードに限り上乗せされるように規定されており、ART第2特定モードのほうがART第1特定モードよりも上乗せされ易くなる。
また、図23(f)に示すように、ART特別モードの特殊期間において「赤7揃い」が停止されたときにも、ART第2特定モードに限り上乗せされるように規定されており、ART第2特定モードのほうがART第1特定モードよりも上乗せされ易くなる。
なお、図23(h)に示すように、ART特別モードの特殊期間において「黒7揃い」が停止されたときには、ART第1特定モードとART第2特定モードとの両方に同じ上乗せ回数が上乗せされるように規定されている。
また、図9に示す特定中上乗せ決定テーブルと、図10に示す特別中上乗せ決定テーブルとを比較すると、図23(d)に示すように、ART特別モード中に当選役に基づいて第1上乗せ抽選が行われる場合には、図23(c)に示すように、ART特定モード中に当選役に基づいて上乗せ抽選が行われる場合よりも高い確率で上乗せが行われる。更には多くの上乗せ回数が上乗せされる。
更にまた、ART特別モードにおいては、図23(e)に示すように、ART特別モード中に特定画像の表示色に基づいて第2上乗せ抽選が行われる場合や、図23(f)〜図23(h)に示すように、ART特別モードの特殊期間内に「7揃い」が停止される場合に、更に上乗せが行われることがある。このため、ART特別モードのほうがART特定モードよりも有利となるようにART特定モードの上乗せが行われることとなる。
なお、本実施形態において、ART特定モードが特定状態に、ART特別モードが特別状態に、ART第1特定モードが第1特定状態に、ART第2特定モードが第2特定状態に、通常モード及び準備モードが通常遊技状態に、通常モードが通常状態に、準備モードが準備状態に、それぞれ相当する。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)ART特定モードには、ART特別モードに制御され難いART第1特定モードと制御され易い第2特定状態とが含まれている。また、ART第1特定モードにおける第1特定残G数と、ART第2特定モードにおける第2特定残G数との両方が「0」となったことを主な条件として、ベルナビ演出が実行されない高確RT演出に移行され、ベル役の取りこぼしにより、通常モードに移行される。また、ART特別モードにおいて上乗せ抽選で当選して所定の上乗せ条件が成立すると、第1特定残G数と第2特定残G数との少なくとも何れかを対象として上乗せが行われる。このため、ART特別モードにおいて所定の上乗せ条件が成立することによって、上乗せされる対象が、ART特別モードへの移行度合いが異なるART第1特定モードであるかART第2特定モードであるかに対する関心を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(2)ART特別モードにおいて、第1特定残G数と第2特定残G数との何れか一方又は両方に上乗せ可能である。このため、第1特定残G数及び第2特定残G数の上乗せ制御に多様性を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(3)第1特定残G数と第2特定残G数との両方が「0」ではない場合、ART第1特定モードよりもART第2特定モードを優先的に実行させることによって、第1特定残G数が「0」ではない状態で、ART特別モードに制御され易いART第2特定モードを実行させることができる。このため、ART第1特定モードの実行機会を残しつつ、ART第2特定モードを実行させることができ、ART特別モードへの移行に対する期待感を高揚させることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(4)ART特定モードにおいても第1特定残G数と第2特定残G数との少なくとも何れかを対象として上乗せが可能であり、ART特別モードのほうがART特定モードよりも有利となるように上乗せが行われる。このため、各特定残G数の加算制御に多様性を持たせることができるとともに、ART特定モードよりも上乗せが有利となるART特別モードへの期待感を高揚させることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(5)特別残G数が「0」となったときにART特別モードからART特定モードに移行させることができる。このため、ART特別モードにおいて第1特定残G数と第2特定残G数との少なくとも何れかを対象として上乗せが行われた後に、そのART特別モードから直接的にART特定モードに移行させることができる。したがって、ART特別モードの終了後に移行するART特定モードについて上乗せされる対象に対する関心を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(6)チェリー役やスイカ役などの特定役が当選したことを条件として、各特定残G数に上乗せが可能である。このため、ART特別モード及びART特定モードにおいて特定役の当選に対する期待感を高揚させることができ、遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(7)また、ART第1特定モードにおける第1特定残G数と、ART第2特定モードにおける第2特定残G数との両方が「0」となったことを主な条件として、ベルナビ演出が実行されない高確RT演出に移行され、ベル役の取りこぼしにより、通常モードに移行させる。また、準備モードにおいて所定の上乗せ条件が成立すると、第2特定残G数を対象として上乗せされる。このため、準備モードにおいて所定の上乗せ条件が成立することによって、上乗せされる対象に対する関心を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(8)ART特別モードにおいては、第1特定残G数と第2特定残G数との少なくとも何れかを対象として上乗せが可能である。一方、準備モードにおいては、第2特定残G数カウンタを対象として上乗せが可能である。このため、ART特定モードに移行する前の準備モードにおいて、所定の上乗せ条件が成立すると、ART特別モードに制御され易いART第2特定モードの第2特定残G数を対象として上乗せが行われる。したがって、所定の上乗せ条件の成立に対する期待感を高揚させることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(9)連続する複数回の変動ゲームに亘り準備モードの滞在を継続させることによって、準備モードを、ART特定モードへの移行期間としてだけではなく、ART第2特定モードに対して上乗せ可能な期間として期待感を高揚させることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(10)ARTフラグにARTモードへの移行権利の発生を示す値が設定され、ART特定モードに移行されると、準備モードにおける所定の上乗せ条件の成立に拘わらず、第1特定残G数と第2特定残G数との少なくとも何れかに初期回数が上乗せされる。このため、この初期回数の加算以外に、準備モードにおいて所定の上乗せ条件が成立することによって、第2特定残G数に更に上乗せされることとなる。このため、上乗せされる対象に対する関心を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(11)第1特定残G数カウンタのほうが第2特定残G数カウンタよりも多くの初期回数が上乗せされ易くなるように制御する。このため、ART特定モードに移行する場合における初期回数については、第2特定残G数に簡単に上乗せさせない。したがって、準備モードにおける所定の上乗せ条件の成立に対する期待感を更に高揚させることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(12)特に、準備モードにおいて所定の上乗せ条件の成立により第2特定残G数カウンタに上乗せされると、初期回数と、所定の上乗せ条件の成立による上乗せとにより遊技の均衡を保ちつつ、所定の上乗せ条件の成立に対する関心を持たせることができる。したがって、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(13)ART特別モードにおいてチェリー役やスイカ役等が当選すると、ART特定モードの上乗せを行うか否かを決定するための第1上乗せ抽選と、第1上乗せ抽選とは異なる第2上乗せ抽選とがそれぞれ個別に行われる。また、第1上乗せ抽選に当選するとその第1上乗せ抽選の当選に基づいてART特定モードの上乗せを行う制御が、第2上乗せ抽選に当選するとその第2上乗せ抽選の当選に基づいてART特定モードの上乗せを行う制御がそれぞれ個別に行われる。このため、ART特定モードの上乗せを行うか否かを決定するための上乗せ抽選に多様性を持たせることができ、各上乗せ抽選の抽選結果に対する関心を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(14)第1上乗せ抽選の抽選結果についての報知と、第2上乗せ抽選の抽選結果についての報知とが異なる時期に行われる。このため、各上乗せ抽選の抽選結果の報知時期に多様性を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。また、第1上乗せ抽選と第2上乗せ抽選とを個別に行うことによって、報知時期毎にART特定モードの上乗せについての制御を行うことができる。
(15)ART特定モードにおいても、チェリー役やスイカ役が当選すると、ART特別モードにおける第1上乗せ抽選と同じように、当選役に基づく上乗せ抽選が行われる。このため、ART特定モード自体においてもART特定モードの上乗せを決定するための上乗せ抽選が行われ、遊技の興趣を向上させることができる。
(16)特に、ART特別モードでは第1上乗せ抽選と第2上乗せ抽選とがそれぞれ個別に行われたが、ART特定モードでは第1上乗せ抽選と同じように、当選役に基づく上乗せ抽選が行われる。このため、上乗せ抽選の抽選結果について、ART特定モードよりもART特別モードのほうが第2上乗せ抽選が行われることもあって有利な状態となり、通常モード、準備モード、ART特定モード、ART特別モードというように段階的に有利な状態に移行可能な遊技性を提供することによって、遊技の興趣を向上させることができる。
(17)抽選結果を導出するための指標をそれぞれで異なるように第1抽選と第2抽選とが行われる。このため、第1抽選と第2抽選とで抽選結果に多様性を持たせることができ、各上乗せ抽選の抽選結果に対する関心を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(18)ART特別モードにおいて、特殊リプレイ役の当選が主な条件である上乗せレベルの昇格条件が成立すると、上乗せレベルが進むように設定される。また、設定された上乗せレベルが進んでいる場合には進んでいない場合よりも、ART特定モードの上乗せが有利となるように第2上乗せ抽選が行われる。このため、上乗せレベルの昇格条件が成立すると上乗せレベルが進んで第2上乗せ抽選によるART特定モードの上乗せが有利となり、上乗せレベルの昇格条件の成立、設定されている上乗せレベルに対する関心を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(19)ART特別モードにおいて上乗せレベルの昇格条件とは異なり、通常リプレイ役の当選が主な条件である上乗せレベルの降格条件の成立により、上乗せレベルが退くように設定される。このため、上乗せレベルが進むだけではなく退くこともあり、上乗せレベルの降格条件の成立により第2上乗せ抽選によるART特定モードの上乗せが有利とならない。したがって、上乗せレベルの降格条件の成立、設定されている上乗せレベルに対する関心を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(20)設定された上乗せレベルが報知されることによって、遊技者によりその上乗せレベルが明確に特定可能となり、第2上乗せ抽選によるART特定モードの上乗せが有利であるか否かを把握することができ、設定されている上乗せレベルに対する関心を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
(21)設定された上乗せレベルに拘わらず第1上乗せ抽選が行われる。このため、上乗せレベルに拘わらない第1上乗せ抽選と、上乗せレベルに応じてART特定モードの上乗せを有利とする第2上乗せ抽選とが個別に行われ、各上乗せ抽選の多様性を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(22)ART特別モードにおいて、第2上乗せ抽選により、ART特定モードに対する上乗せ内容が決定された場合に、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作されなかったことを条件として、既に暫定的に決定されていた上乗せ内容でART特定モードの上乗せが実行可能に制御される。一方、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作されたと判定されたことを条件として、再決定された上乗せ内容でART特定モードの上乗せが実行可能に制御される。このため、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作されるか否かによって、既に決定されている上乗せ内容でART特定モードの上乗せを行うか、再決定された上乗せ内容でART特定モードの上乗せを行うかが遊技者により選択可能となる。したがって、遊技に参加する機会を提供することによって、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(23)操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作されなかったことを条件とする場合よりも、操作されたことを条件とする場合のほうが、ART特定モードの上乗せを有利として決定し易い。このため、操作有効期間内にMAXBETボタン20が操作されることで、ART特定モードに対する有利な上乗せ内容が再決定され易くなり、積極的に遊技に参加する機会を提供することによって、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(24)再決定された上乗せ内容でART特定モードの上乗せを実行可能に制御する場合には、再決定前に既に決定されていたART特定モードに対する上乗せ内容が無効とされる。このため、再決定前に決定されていたART特定モードに対する上乗せ内容に、再決定されたART特定モードに対する上乗せ内容を追加するわけではなく、再決定された上乗せ内容でART特定モードの上乗せが行われる。したがって、ART特定モードの上乗せを過剰に行うことを抑制することによって遊技の均衡を保つことができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(25)特定画像抽選で当選した場合に操作有効期間を設定し、特定画像抽選で当選していない場合に操作有効期間を設定しない。このため、操作有効期間となったことで、ART特定モードに対する上乗せ内容を決定するための条件が成立したことが確定することとなり、ART特定モードの上乗せに対する期待感を高揚させることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(26)ART特定モードに対する上乗せ内容が再決定されるか否かが確定した後に、ART特定モードに実際に上乗せさせる上乗せ内容が報知される。このため、ART特定モードに対する上乗せ内容を遊技者によって明確に特定することができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(27)特に、操作有効期間におけるMAXBETボタン20の操作に応じてART特定モードに対する上乗せ内容が再決定されるか否かが確定した後に、決定されたART特定モードに対する上乗せ内容が報知される。このため、その報知により操作有効期間におけるMAXBETボタン20の操作を躊躇させるようなことがなく、遊技に参加する機会を提供することによって、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(28)特別残G数が「0」となったときにART特別モードからART特定モードに移行させることができる。また、ART特別モードが終了するまでに第2上乗せ抽選で当選した場合にART特別モードが終了する変動ゲームにおいて操作有効期間が設定される。このため、ART特別モードが終了するとART特別モードからART特定モードに移行する可能性があり、ART特別モードが終了する変動ゲームにおいて操作有効期間が設定され、そのART特定モードに対する上乗せ内容について再決定させるか否かが操作有効期間内におけるMAXBETボタン20の操作に応じて選択可能となる。したがって、ART特別モードが終了する変動ゲームにおける操作有効期間のMAXBETボタン20の操作により、ART特別モードの終了後に移行する可能性があるART特定モードに対する上乗せ内容が変更可能であり、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(29)操作有効期間が設定された場合に、MAXBETボタン20の操作を促す画像が表示されることによって、操作有効期間の設定が容易に特定可能となる。
(30)ART特別モードにおいて、当選役に基づいて第2上乗せ抽選が行われ、その第2上乗せ抽選で当選したときに、ART特定モードに対する上乗せ内容が決定される。このため、当選役に対する関心を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(31)ART特定モードに対する上乗せ内容が再決定されるか否かが確定する前に、既に決定されているART特定モードに対する上乗せ内容の有利度合いを示唆する表示色で特定画像が表示される。特定画像の表示により既に決定されているART特定モードに対する上乗せ内容の有利度合いを予測することができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(32)ART特別モードにおいて特殊期間への移行条件が成立し、特殊期間においてフリーズ制御中に「7揃い」や「7はずれ」が停止される所定回の特定演出が実行されることによって、その特定演出の種類に応じてART特定モードに上乗せ可能に制御される。このため、特殊期間において実行可能な特定演出の種類に対する期待感を高揚させることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(33)特定演出の種類に応じて、特殊期間の継続中において継続して特定演出を実行可能に制御する。このため、実行される特定演出の種類によって、ART特定モードの上乗せについての制御だけではなく、特定演出の実行が継続されるか否かが特定可能となる。このため、特殊期間において実行可能な特定演出の種類に対する期待感を高揚させることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(34)メイン特別モードに再移行させる特別再移行権利が発生することを条件として特殊期間への移行条件が成立する。また、第1演出制御では、特別再移行権利が発生しない場合に特殊期間への移行条件が成立せずに特殊期間における特定演出が実行されない。第2演出制御では、特別再移行権利が発生する場合に特殊期間に移行されずに特定演出が実行されない。第3演出制御では、特別再移行権利が発生する場合に特殊期間の移行条件が成立して特殊期間に移行されて特殊期間における特定演出が実行される。これら第1〜第3演出制御が実行可能であるので、特殊期間において特定演出が実行されることによって、特別再移行権利が発生するとともに、更にART特定モードの上乗せが可能となる。一方、特殊期間に移行しなかった場合であっても、特別再移行権利が発生する場合もある。このように、特殊期間への移行、特殊期間における特定演出に対する期待感を高揚させることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(35)ART特別モードにおける特殊期間ではない特定期間において実行されると特殊期間への移行条件が成立可能となる「赤7揃い」が停止される特殊演出が特定演出には含まれており、特殊期間において特殊演出が実行されるとART特定モードの上乗せが可能となる。このため、特定演出のうち特殊演出が実行されると遊技者に有利な状態となる場合があるが、特殊期間であるか否かにより特殊演出の意味合いを異ならせることができる。したがって、実行される特定演出の種類が特殊演出であるか否かに対する期待感を高揚させるとともに、特殊期間であるか否かに対する関心を持たせることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
(36)また、従来において、停滞制御中に表示させる演出画像としては、各種情報を含む演出画像が考えられているが、それ以外にも停滞制御中の興趣を向上させる手法を考えることができるため、こうした停滞制御中の興趣を考慮するうえでは、改善の余地を残すものとなっている。そこで、本実施形態のように構成することによって、ART特別モードの特殊期間におけるフリーズ制御中に所定回の特定演出が実行可能であり、その特定演出の種類に応じてART特定モードの上乗せが可能となる。このため、特殊期間において実行可能な特定演出の種類に対する期待感を高揚させることができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、次の変動ゲームの開始を契機として、遊技状態や演出状態の移行が決定されたが、これに限らず、例えば、変動ゲームの終了を契機として、遊技状態や演出状態の移行が決定されてもよい。また、例えば、次の変動ゲームが開始してからフリーズ制御中に、遊技状態や演出状態の移行が決定されてもよい。
・上記実施形態において、遊技状態を指示する遊技状態指示コマンドや演出状態を指示する演出状態指示コマンドは、次の変動ゲームの開始を契機として、主制御用CPU40aからサブ制御用CPU41aに出力されたが、これに限らない。例えば、変動ゲームの終了を契機として、遊技状態指示コマンドや演出状態指示コマンドが主制御用CPU40aからサブ制御用CPU41aに出力されてもよい。また、例えば、次の変動ゲームが開始してからフリーズ制御中に、遊技状態指示コマンドや演出状態指示コマンドが主制御用CPU40aからサブ制御用CPU41aに出力されてもよい。
・上記実施形態において、ART第1特定モードよりもART第2特定モードを優先的に制御したが、これに限らず、例えば、ART第2特定モードよりもART第1特定モードを優先的に制御してもよい。また、例えば、ART第1特定モードとART第2特定モードとを所定の変動ゲーム毎に交互に制御してもよい。また、例えば、抽選によりART第1特定モードとART第2特定モードとの何れを制御するかが決定されてもよい。
・上記実施形態において、特別残G数が「0」となった場合にART特別モードからART特定モード又は高確RT演出の何れかに移行させたが、これに限らず、例えば、所定の抽選で当選した場合にART特別モードからART特定モード又は高確RT演出の何れかに移行させてもよい。また、例えば、ART特別モードからART特定モードに移行させずに、高確RT演出や通常モードなどの他のモードに移行させてもよい。
・上記実施形態において、通常モードから準備モードを経由してART特定モードに移行する場合には、少なくとも複数回の変動ゲームに跨って準備モードに滞在させたが、これに限らず、例えば、1回の変動ゲームで準備モードに滞在させ、次に変動ゲームでART特定モードに移行させてもよい。
・上記実施形態において、ART特定モードには、ART第1特定モードとART第2特定モードとが含まれていたが、これに限らず、例えば、3種類以上のモードが含まれていても1種類のモードから構成されてもよい。
・上記実施形態において、準備モード中に上乗せが行われる場合には、第2特定残G数に上乗せ可能であるが、第2特定残G数に上乗せさせないように規定したが、これに限らず、例えば、第2特定残G数だけに上乗せを行うように規定してもよい。また、例えば、第1特定残G数と第2特定残G数との両方に上乗せ可能としてもよい。
・上記実施形態において、準備モードからART特定モードへの移行の際に、第1特定残G数のほうが第2特定残G数よりも初期回数が加算され易くなるように規定したが、これに限らず、例えば、第2特定残G数のほうが第1特定残G数よりも初期回数が加算され易くなるように規定してもよい。また、例えば、第1特定残G数と第2特定残G数とで同じように初期回数が加算されるように規定してもよい。
・上記実施形態において、準備モードからART特定モードへの移行の際に、第1特定残G数と第2特定残G数との何れか一方に初期回数を加算させ、他方に初期回数を加算させなかったが、これに限らず、例えば、第1特定残G数と第2特定残G数との両方に初期回数を加算させてもよい。また、例えば、第1特定残G数と第2特定残G数との何れか一方に上乗せさせないようにしてもよい。また、例えば、解除ゲーム数に達するまでに実行される変動ゲームの回数によって、初期回数の決定確率を異ならせてもよい。
・上記実施形態において、準備モードからART特定モードへの移行の際に初期回数が決定されたが、これに限らず、例えば、通常モードから準備モードへの移行の際に初期回数が決定されてもよい。つまり、準備モードに移行してからART特定モードに移行するまでに、初期回数が決定されていればよく、更にはこれにも限らない。
・上記実施形態において、ART特定モード、ART特別モード中に上乗せが行われる場合には、第1特定残G数と第2特定残G数との何れか一方又は両方に上乗せ可能としたが、これに限らず、例えば、第1特定残G数と第2特定残G数との何れか一方に上乗せ可能としてもよい。
・上記実施形態において、準備モード中、ART特定モード中、ART特別モード中、ART特別モードの特殊期間中に、ART特定モードの少なくとも何れかを対象として上乗せ可能に制御したが、これに限らない。例えば、これら演出状態のうち何れかで上乗せが行われないように制御してもよく、これら演出状態以外でも上乗せ可能に制御してもよい。また、これら演出状態を比較して、ART特定モードを対象とする上乗せについての有利度合いが逆転してもよく、同じであってもよい。また、上乗せについての有利度合いとしては、上乗せ抽選に当選する確率、上乗せ回数などが総合的に有利となればよい。また、例えば、ART特別モードなどのART特定モード以外を対象としても上乗せ可能に制御してもよい。
・上記実施形態において、チェリー役及びスイカ役が特定役として採用されたが、これに限らず、例えば、特殊リプレイ役、チェリー役及びスイカ役が採用されてもよく、任意の小役が採用されればよい。
・上記実施形態において、当選役に基づいて所定の上乗せ抽選が行われたが、これに限らず、例えば、当選役に関係なく所定の上乗せ抽選が行われてもよい。
・上記実施形態において、通常リプレイ役が通常役として、特殊リプレイ役が特殊役として、それぞれ採用されたが、これに限らず、例えば、ベル役が通常役として、リプレイ役が特殊役として、それぞれ採用されてもよい。
・上記実施形態において、ART特別モードの継続中に特定画像抽選が当選して特定画像が表示された場合に、操作有効期間が設定され、特定画像が表示されなかった場合には、操作有効期間が設定されなかったが、これに限らない。例えば、ART特別モードの継続中に特定画像抽選が当選して特定画像が表示された場合に、所定の確率で操作有効期間が設定され、操作有効期間が設定されない場合があってもよい。また、例えば、ART特別モードの継続中に特定画像抽選が当選せずに特定画像が表示されなかった場合でも、所定の確率で操作有効期間が設定される場合があってもよい。また、例えば、ART特別モードの継続中に特定画像抽選の抽選結果や特定画像が表示、非表示に拘わらず、所定の確率で操作有効期間が設定される場合があってもよい。
・上記実施形態において、ART特別モードの継続中に特定画像抽選が当選して特定画像が表示された場合に、ART特別モードの終了に伴って操作有効期間が設定されたが、これに限らない。例えば、ART特別モードの終了に伴って、ART特別モードの最終の変動ゲームで操作有効期間が設定されても、ART特別モードの最終の変動ゲームが終了した後、待機状態で操作有効期間が設定されてもよい。また、例えば、ART特別モードにおいて所定回の変動ゲーム(例えば各セット)毎に、操作有効期間が設定されてもよい。また、例えば、ART特別モードの最終の変動ゲームでなくても、ART特別モードの継続中であれば、それ以前の変動ゲームであってもよく、特定画像抽選が当選して特定画像が表示された変動ゲーム毎に操作有効期間が設定されてもよい。また、例えば、抽選で当選した場合に操作有効期間が設定されてもよい。
・上記実施形態において、ART特別モードの継続中に特定画像抽選が当選して特定画像が表示された場合に、特定画像の表示色に基づいて第2上乗せ抽選が行われ、特定画像の表示色により上乗せの有利度合いが示唆されたが、これに限らない。例えば、ART特別モードの継続中に特定画像抽選が当選した場合、第2上乗せ抽選が行われ、第2上乗せ抽選の抽選結果に基づいて、特定画像の表示色が決定され、特定画像の表示色により上乗せの有利度合いが示唆されてもよい。また、特定画像の表示色により上乗せの有利度合いが示唆されなくてもよい。
・上記実施形態において、ART特別モードの終了に伴って設定される操作有効期間においてMAXBETボタン20が操作された場合には、操作されない場合よりも有利に上乗せが行われるように規定したが、これに限らない。例えば、MAXBETボタン20が操作されない場合には、操作される場合よりも有利に上乗せが行われるように規定してもよい。また、特定画像の表示色によって、これらを組み合わせてもよい。具体的に、金色の特定画像が表示されている場合のほうが、銀色の特定画像が表示されている場合よりも、MAXBETボタン20が操作された場合に有利に上乗せが行われ易くなるように規定してもよい。また、虹色の特定画像が表示されている場合には、MAXBETボタン20が操作された場合に有利に上乗せが行われることが確定しているが、銀色、金色の特定画像が表示されている場合には、MAXBETボタン20が操作された場合に有利に上乗せが行われることが確定していなくてもよい。また、特定画像の種類としては、表示色を異ならせたが、これに限らず、例えば、表示色を異ならせなくても、表示形状を異ならせてもよい。
・上記実施形態において、ART特別モードの終了に伴って設定される操作有効期間においてMAXBETボタン20が操作された場合には、再決定前に既に決定されていた上乗せ内容が無効とされたが、これに限らず、例えば、再決定前に既に決定されていた上乗せ内容を有効として、再決定されていた上乗せ内容を追加してもよい。
・上記実施形態において、操作有効期間においてMAXBETボタン20が操作された後に、再決定された上乗せ内容が報知され、MAXBETボタン20が操作されずに操作有効期間が終了した場合には、その終了後に、既に決定されていた上乗せ内容が報知されたが、これに限らない。例えば、操作有効期間においてMAXBETボタン20が操作された後に、再決定された上乗せ内容とともに、既に決定されていた上乗せ内容も報知されてもよい。つまり、再決定された上乗せ内容で上乗せされる場合には、上乗せ内容の再決定が確定した後に、再決定前に決定されていた上乗せ内容が報知されもてよい。これによって、既にMAXBETボタン20が操作されて上乗せ内容の再決定が確定した後に、その操作により無効とされた上乗せ内容を遊技者によって明確に特定することができ、遊技者にとって有利な状態に対する期待感を変化させて遊技の興趣を効果的に向上させることができる。また、再決定前に決定されていた上乗せ内容で上乗せされる場合には、再決定前の決定が確定した後に、再決定前に決定されていた上乗せ内容とともに、再決定されるはずであって上乗せ内容が報知されもてよい。
・上記実施形態において、操作有効期間においてMAXBETボタン20が操作された場合に、再決定された上乗せ内容で上乗せ可能とし、操作されずに操作有効期間が終了した場合には、既に決定されていた上乗せ内容で上乗せ可能としたが、これに限らない。例えば、操作有効期間においてMAXBETボタン20が操作された場合に、既に決定されていた上乗せ内容で上乗せ可能とし、操作されずに操作有効期間が終了した場合には、再決定された上乗せ内容で上乗せ可能としてもよい。
・上記実施形態において、可動体Kが配置される位置により上乗せレベルの報知が報知されたが、これに限らず、例えば、演出表示装置14、スピーカSp、装飾ランプLaなどの他の報知手段が採用されてもよく、これらの組み合わせであってもよい。
・上記実施形態において、上乗せレベルの昇格条件と降格条件とで当選役を異ならせたが、これに限らず、例えば、当選役が同じであっても昇格条件と降格条件とが同時に成立しないように制御してもよい。また、例えば、当選役に拘わらず、昇格条件と降格条件とが同時に成立しないように制御してもよい。
・上記実施形態において、上乗せレベルに基づいて第2上乗せ抽選が行われ、上乗せレベルに拘わらず第1上乗せ抽選が行われたが、これに限らず、例えば、上乗せレベルに基づいて第1上乗せ抽選と第2上乗せ抽選とが行われてもよく、例えば、上乗せレベルに拘わらず何れの上乗せ抽選が行われてもよい。
・上記実施形態において、ART特別モードにおいて、第1上乗せ抽選の抽選結果について、当選した変動ゲーム毎に決定された上乗せ内容が報知され、第2上乗せ抽選の抽選結果について、ART特別モードの終了に伴って、変動ゲーム毎に決定された上乗せ内容と、その上乗せ内容の合計とが報知されたが、これに限らない。例えば、第2上乗せ抽選の抽選結果について、当選した変動ゲーム毎に決定された上乗せ内容が報知されてもよい。また、例えば、第1上乗せ抽選の抽選結果について、ART特別モードの終了に伴って、変動ゲーム毎に決定された上乗せ内容と、その上乗せ内容の合計とが報知されてもよい。
・上記実施形態において、ART特別モードにおける第1上乗せ抽選の抽選結果が、抽選で当選した変動ゲーム毎に、第2上乗せ抽選の抽選結果がART特別モードの終了に伴って、それぞれ報知されたが、これに限らない。例えば、それぞれの報知が異なるタイミング(時期)であれば別のタイミングであってもよく、更には、同じようなタイミングであってもよい。
・上記実施形態において、ART特別モードにおいて、当選役に基づく第1上乗せ抽選と、当選役や上乗せレベルに間接的に基づくが、表示された特定画像の種類(実行された演出内容)に基づく第2上乗せ抽選とが実行されたが、これに限らない。例えば、当選役に拘わらず、第2上乗せ抽選が実行されてもよい。つまり、抽選結果を導出するための要素自体が異なってもよい。また、例えば、当選役に直接的に基づくが、当選確率や上乗せ回数が第1上乗せ抽選とは異なる第2上乗せ抽選が実行されてもよい。つまり、抽選結果を導出するための要素自体が同じであっても、第1上乗せ抽選と第2上乗せ抽選とで、抽選結果を導出するための指標や抽選結果を導出するまでの制御過程をそれぞれで異ならせてもよい。また、例えば、当選確率や上乗せ回数が同じであるが、記憶されているテーブルや抽選に用いる乱数が異なる第1上乗せ抽選と第2上乗せ抽選とが実行されてもよく、記憶されているテーブルや抽選に用いる乱数が同じであってもよい。
・上記実施形態において、ART特定モードにおいて、第1上乗せ抽選のように当選役に基づいて上乗せ抽選を行ったが、これに限らず、第2上乗せ抽選のように特定画像の表示(演出内容)に基づいて上乗せ抽選を行ってもよい。
・上記実施形態において、ART特別モードにおける第1上乗せ抽選を第1抽選及び特別抽選として、ART特別モードにおける第2上乗せ抽選を第2抽選及び特定抽選としてそれぞれ採用したが、これに限らない。例えば、ART特別モードの特殊期間における演出内容に基づく上乗せ抽選が特定役の当選に基づいて行うように構成すれば、それぞれの抽選に採用されてもよい。つまり、同じような特別抽選条件が成立したときに複数系列の上乗せ抽選が個別に行われ、個別に制御されるように構成すればよく、1種類の上乗せ抽選が行われてもよい。
・上記実施形態において、メイン特定モードにおいてフリーズ制御中に「赤7揃い」が停止されると、メイン特別モードに移行され、メイン特別モードにおいてフリーズ制御中に「赤7揃い」が停止されると、特別再移行権利が発生されたが、これに限らない。例えば、各演出状態においてフリーズ制御中に「赤7揃い」以外に、「白7揃い」、「黒7揃い」が停止されると、上記制御が行われるように構成してもよい。また、例えば、各演出状態においてフリーズ制御中に「赤7揃い」が停止されなくても、上記制御が行われるように構成してもよい。
・上記実施形態において、メイン特別モードにおいてフリーズ制御中に「赤7揃い」が停止されると、特別再移行権利が1回発生されたが、これに限らず、例えば、特別再移行権利が複数回発生されてもよい。また、その場合、2本の図柄停止ラインに「赤7」が揃う「ダブル赤7揃い」が停止されてもよい。
・上記実施形態において、特別再移行権利が発生された場合、連続する2回の変動ゲーム間で、ART特別モードに再移行させるように制御したが(所謂、「1G連」)、これに限らず、例えば、1回の変動ゲーム間で、ART特別モードに再移行させるように制御してもよい(所謂、「0G連」)。つまり、ART特別モードの滞在自体が継続(延長)されるか否かは問わず、ART特別モードの制御が延長されることが好ましい。
・上記実施形態において、特殊期間においてフリーズ制御中に「7揃い」が停止されると、特殊期間の継続が確定したが、これに限らず、例えば、特殊期間の継続が確定しなくてもよく、これらの組み合わせであってもよい。例えば、特殊期間においてフリーズ制御中に「赤7揃い」、「黒7揃い」が停止されると、特殊期間の継続が確定し、「白7揃い」が停止されると、特殊期間の継続が確定しなくてもよい。また、例えば、特殊期間においてフリーズ制御中に「7はずれ」が停止されても、特殊期間が継続される場合があってもよく、これらの組み合わせであってもよい。例えば、特殊期間においてフリーズ制御中に「白7はずれ」が停止されると、特殊期間の非継続が確定し、「赤7はずれ」、「黒7はずれ」が停止されると、特殊期間の非継続が確定しなくてもよい。
・上記実施形態において、特殊期間への移行の際に各リールの停止態様が決定され、更に「7揃い」が演出上に停止される毎に、繰り返し、各リールの停止態様が決定されたが、これに限らず、例えば、特殊期間への移行の際に、各リールの停止態様の全てが一度に決定されてもよい。
・上記実施形態において、変動ゲームの開始を契機として制御されるフリーズ中に「7揃い」、「7はずれ」が停止される演出が特定演出として採用されたが、これに限らず、例えば、変動ゲームにおける第3停止操作を契機として制御されるフリーズ中に「7揃い」、「7はずれ」が停止される演出が特定演出として採用されてもよい。また、例えば、フリーズ制御中ではない演出が特定演出として採用されてもよい。また、特定演出を実行する演出実行手段としては、各リールにおける図柄を表示するための図柄表示手段と同じドラムユニット13が採用されたが、これに限らず、例えば、演出表示装置14、スピーカSp、装飾ランプLaなどの他の報知手段が採用されてもよく、これらの組み合わせであってもよい。
・上記実施形態において、ART特別モードの継続中において通常リプレイ役が当選した場合において、抽選で当選したときに、特殊期間に移行させたが、これに限らない。例えば、ART特別モードの継続中において通常リプレイ役が当選した場合において、抽選で当選したことを条件として、ART特別モードの終了に伴って、特殊期間に移行させてもよい。また、例えば、ART特別モードの継続中において通常リプレイ役が当選しなくても、抽選で当選したことを条件として、特殊期間に移行させてもよい。
・上記実施形態において、メイン通常モードやメイン特定モードにおいて、3つのストップボタンを操作する押し順が、当選した通常リプレイ役に対応する特定の停止操作の押し順と一致したか否かによって、演出状態を移行させるか否かが決定されたが、これに限らず、例えば、停止操作の押し順の一致に拘わらず、演出状態を移行させてもよい。
・上記実施形態において、メイン特別モードにおいて、3つのストップボタンを操作する押し順が、当選した通常リプレイ役に対応する特定の停止操作の押し順と一致したか否かに拘わらず、フリーズ制御が行われたが、これに限らず、例えば、停止操作の押し順の一致を条件として、フリーズ制御が行われてもよい。
・上記実施形態において、ART特別モードにおいてリプナビ演出が実行されなかったが、これに限らず、例えば、所定確率でリプナビ演出が実行されてもよく、必ずリプナビ演出が実行されてもよい。また、例えば、フリーズ制御が行われると決定された場合に、リプナビ演出が実行されてもよい。
・上記実施形態において、ART第1特定モードにおいてリプナビ演出が実行されなかったが、これに限らず、例えば、ART第2特定モードにおけるリプナビ演出の実行確率よりも低ければ、所定確率でリプナビ演出が実行されてもよい。
・上記実施形態において、リプナビ演出の実行確率により、ART第2特定モードのほうがART第1特定モードよりも高い確率でART特別モードに移行されたが、これに限らない。例えば、リプナビ演出の実行確率が同じように規定されていても、ART特別モードへの移行が決定される確率自体が、ART第2特定モードのほうがART第1特定モードよりも高くなるように規定されていてもよい。また、例えば、ART第1特定モードとART第2特定モードとで同じ確率でART特別モードに移行されても、ART第2特定モードのほうがART第1特定モードよりも、ART特別モードに滞在する上限回数が多くなるように規定してもよい。つまり、ART第2特定モードのほうがART第1特定モードよりも、ART特別モードに制御され易くなるように規定されていればよい。
・上記実施形態において、遊技状態として、低確RT遊技、高確RT遊技、BN遊技に分類されたが、これに限らず、例えば、リプレイ役の当選確率が異なる3種類以上のRT遊技に分類されてもよい。また、例えば、BN遊技とは異なり、当選役の決定制御や各リールの停止制御が異なるCT遊技が含まれていてもよい。また、遊技者の保有するメダルを増加させることができないBN遊技が採用されたが、これに限らず、例えば、遊技者の保有するメダルを増加させることができるBN遊技やCT遊技が採用されてもよい。もちろん、BN遊技やCT遊技がなくてもよい。
・上記実施形態において、主制御基板40とサブ制御基板41との何れかに各種の機能を備えたが、これに限らず、例えば、主制御基板40における機能をサブ制御基板41に備えてもよく、サブ制御基板41における機能を主制御基板40に備えてもよい。具体的な一例としては、主制御基板40で演出状態の一部が管理され、サブ制御基板41で演出状態の全部が管理されたが、主制御基板40で演出状態の全部が管理されてもよく、主制御基板40で演出状態が管理されなくてもよい。また、主制御基板40で特別残G数が管理されたが、サブ制御基板41で管理されてもよい。また、サブ制御基板41で特定残G数が管理されたが、主制御基板40で管理されてもよい。また、サブ制御基板41で各種ナビ演出が決定されたが、主制御基板40で各種ナビ演出が決定されてもよい。
・上記実施形態において、サブ制御基板41を備えない構成としてもよい。この場合、主制御基板40が、演出表示装置14やスピーカSp、装飾ランプLaなどの手段を制御することになる。
・上記実施形態は、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いるパチンコ式スロット機(パチスロ機)に具体化してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記特定状態には、前記特別状態に制御され難い第1特定状態と、前記特別状態に制御され易い第2特定状態とが含まれており、前記第1特定状態において実行された遊技の第1実行回数を計数する第1実行回数計数手段と、前記第2特定状態において実行された遊技の第2実行回数を計数する第2実行回数計数手段と、を備え、前記状態制御手段は、前記第1実行回数計数手段によって計数された前記第1実行回数が第1上限回数に達し、かつ、前記第2実行回数計数手段によって計数された前記第2実行回数が第2上限回数に達したことを条件として前記通常遊技状態に移行させ、前記特別状態において特別加算条件が成立すると、前記第1特定状態の第1上限回数及び前記第2特定状態の第2上限回数の少なくとも何れかを対象として所定回数を加算する加算制御手段を備えたことを特徴とする。
(ロ)前記状態制御手段は、前記特別状態において第3移行条件が成立したときに前記特定状態に移行させることを特徴とする。
(ハ)前記開始操作に基づいて複数の当選役の中から当選役を抽選する当選役抽選手段を備え、前記当選役抽選手段によって特定役が当選したことを条件として、前記特別抽選条件及び前記特定抽選条件が成立可能であることを特徴とする。
L1…入賞ライン、L2〜L5…非入賞ライン、K…可動体(演出手段、報知手段)、10…パチンコ式スロットマシン、13…ドラムユニット(図柄表示手段、演出実行手段)、13L…左リール、13C…中リール、13R…右リール、14…演出表示装置(演出手段、報知手段)、20…MAXBETボタン(操作手段)、22…スタートレバー、23L、23C、23R…ストップボタン、40…主制御基板、40a…主制御用CPU(当選役抽選手段、停滞制御手段、演出制御手段、停滞中演出制御手段、特殊期間決定手段、特定演出種類決定手段)、40b…主制御用ROM、40c…主制御用RAM、41…サブ制御基板、41a…サブ制御用CPU(状態制御手段、第1実行回数計数手段、第2実行回数計数手段、加算制御手段、延長抽選手段、延長内容決定手段、延長制御手段、延長示唆演出制御手段、特別演出制御手段、報知制御手段、段階設定手段、操作有効期間設定手段)、41b…サブ制御用ROM、41c…サブ制御用RAM。

Claims (1)

  1. 始操作が行われることに基づいて複数列の図柄を変動させて行う遊技が図柄表示手段で開始された、停止操作に基づき前記図柄表示手段に表示結果が導出される遊技機において、
    通常遊技状態において第1移行条件が成立したときに、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な状態での遊技となる特定状態に移行させ、前記特定状態において第2移行条件が成立したときに、遊技者にとって前記通常遊技状態よりも有利な遊技となる特別状態に移行させる状態制御手段と、
    前記特別状態において特別抽選条件が成立すると、前記特定状態を延長させるかを決定するための第1抽選と、前記第1抽選とは異なり、前記特定状態を延長させるかを決定するための第2抽選とをそれぞれ個別に行う延長抽選手段と、
    前記第1抽選に当選すると該第1抽選の当選に基づいて前記特定状態を延長させる第1延長制御、前記第2抽選に当選すると該第2抽選の当選に基づいて前記特定状態を延長させる第2延長制御をそれぞれ個別に実行可能に制御する延長制御手段と
    前記特別状態において昇格条件が成立すると、特定順序で規定された複数段階のうち該特定順序に従って段階を進めるように設定する段階設定手段と、
    前記第1抽選の抽選結果についての第1報知と、前記第2抽選の抽選結果についての第2報知とを異なる時期に報知手段に行わせる報知制御手段と、を備え
    前記延長抽選手段は、前記特別状態において前記特別抽選条件が成立すると、前記段階設定手段によって設定された段階が第1段階である場合よりも、前記第1段階より進んでいる第2段階である場合のほうが、前記特定状態の延長が有利となるように前記第2抽選を行う一方で、前記段階設定手段によって設定された段階が何れの段階であっても前記特定状態の延長が有利となる度合いが同じとなるように前記第1抽選を行う遊技機
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