JP6083793B2 - 車両固有振動数検出装置および重心位置測定装置 - Google Patents

車両固有振動数検出装置および重心位置測定装置 Download PDF

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本発明は、車両の固有振動数を検出する車両固有振動数検出装置およびそれを用いた重心位置測定装置に関するものである。
従来、貨物トラックやトレーラー等の車両の重心高さを定位置で測定するものとして、例えば特許文献1にて提案されている重心高さ測定装置がある。
特開2011−53206号公報
この特許文献1に係る重心高さ測定装置においては、複数のロードセルによって支持される載台上に車両を載せた状態でその載台を水平方向に自由振動させ、この時の載台の変位、加速度、ロードセルの荷重信号に基づいて、車両の重心高さを測定するようにされている。
しかしながら、この重心高さ測定装置では、載台と車両の両方を一緒に自由振動させた状態で測定が行われるため、剛体とみなすことができる載台の振動成分と、サスペンション等の装備のために剛体とはみなすことができない車両の振動成分とが混在してしまい、車両の重心高さを高精度で測定することができないという問題点がある。
そこで、載台の振動成分を除いて、車両の固有の振動成分に基づく車両固有振動数を正確に検出することができれば、この車両固有振動数に基づいて重心高さを高精度で測定することができると考えられ、それを実現するための車両固有振動数検出装置およびそれを用いた重心位置測定装置の出現が望まれている。
本発明は、前述のような問題点等に鑑みてなされたもので、車両の固有振動数を正確に検出することができる車両固有振動数検出装置を提供するとともに、この車両固有振動数検出装置を用いて車両の重心高さを高精度で測定することができる重心位置測定装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、第1発明による車両固有振動数検出装置は、
車両の固有振動数を検出する車両固有振動数検出装置であって、
両を載せる載台と、
少なくとも車両の長さ方向または幅方向のいずれかの方向に互いに離れた状態で前記載台を支持することにより該載台上の車両の荷重を検出する複数のロードセルと、
前記載台上の車両を揺り動かす揺動手段と、
前記載台の揺れを止める揺れ止め手段と、
前記揺動手段により前記載台上の車両が揺り動かされ、前記揺れ止め手段によって前記載台の揺れが止められた状態での前記複数のロードセルの少なくとも1個以上のロードセルからの荷重信号に基づいて車両の固有振動数を算出する固有振動数演算手段と、
を備えることを特徴とするものである。
第1発明において、前記固有振動数演算手段は、前記載台上に車両が乗り込んだ際における前記ロードセルからの荷重信号に基づいて車両の鉛直振動数を算出するものとすることができる(第2発明)。
第1発明または第2発明において、前記載台上の車両は、前記揺動手段によってその幅方向に揺り動かされ、前記固有振動数演算手段は、前記揺れ止め手段によって前記載台の揺れが止められた状態での前記ロードセルからの荷重信号に基づいて車両のローリング振動数を算出するものとすることができる(第3発明)。
第1発明または第2発明において、前記載台上の車両は、前記揺動手段によってその長さ方向に揺り動かされ、前記固有振動数演算手段は、前記揺れ止め手段によって前記載台の揺れが止められた状態での前記ロードセルからの荷重信号に基づいて車両のピッチング振動数を算出するものとすることができる(第4発明)。
次に、第5発明による車両固有振動数検出装置は、
車両の固有振動数を検出する車両固有振動数検出装置であって、
両を載せる載台と、
少なくとも車両の長さ方向または幅方向のいずれかの方向に互いに離れた状態で前記載台を支持することにより該載台上の車両の荷重を検出する複数のロードセルと、
前記載台への車両の進入によりその車両から前記載台が受ける力または前記載台上での車両の停止によりその車両から前記載台が受ける力によって車両と共に揺り動かされる前記載台の揺れを止める揺れ止め手段と、
前記載台への車両の進入によりその車両から前記載台が受ける力または前記載台上での車両の停止によりその車両から前記載台が受ける力によって前記載台が車両と共に揺り動かされ、前記揺れ止め手段によって前記載台の揺れが止められた状態での前記複数のロードセルの少なくとも1個以上のロードセルからの荷重信号に基づいて車両の固有振動数を算出する固有振動数演算手段と、
を備えることを特徴とするものである。
また、第6発明による重心位置測定装置は、
第1発明または第5発明に係る車両固有振動数検出装置を用いた重心位置測定装置であって、
前記固有振動数演算手段によって算出される車両の固有振動数に基づいて車両の重心高さを算出する重心高さ演算手段を備えることを特徴とするものである。
第6発明において、前記ロードセルからの荷重信号に基づいて車両の二次元重心位置を算出する二次元重心位置演算手段を備えるのが好ましい(第7発明)。
第1発明乃至第4発明の車両固有振動数検出装置においては、載台上に車両が乗り込んだ際における複数のロードセルからの荷重信号に基づいて車両の鉛直振動数が算出される。ここで、複数のロードセルによって支持される載台は、構造上、鉛直方向には揺り動かされないので、載台の振動成分を除いた、車両の鉛直方向の振動成分による荷重変化が複数のロードセルによって検出されることになり、車両の鉛直振動数を正確に検出することができる。
また、載台上に車両が乗り込んだ後において、載台上の車両は、揺動手段によってその幅方向または全長方向に揺り動かされ、その後、車両と共に揺り動かされている載台の揺れが揺れ止め手段によって止められる。これにより、載台の振動成分を除いた、車両のローリング方向またはピッチング方向の振動成分による荷重変化が複数のロードセルによって検出されることになり、車両のローリング振動数またはピッチング振動数を正確に検出することができる。
第5発明の車両固有振動数検出装置においても、載台上に車両が乗り込んだ際における複数のロードセルからの荷重信号に基づいて車両の鉛直振動数が算出される。第1発明乃至第4発明と同様に、複数のロードセルによって支持される載台は、構造上、鉛直方向には揺り動かされないので、載台の振動成分を除いた、車両の鉛直方向の振動成分による荷重変化が複数のロードセルによって検出されることになり、車両の鉛直振動数を正確に検出することができる。
また、車両の載台への進入によって車両から載台が受ける力または車両の載台上での停止によって車両から載台が受ける力によって、車両と共に載台がその車両の全長方向に揺り動かされ、その後、車両と共に揺り動かされている載台の揺れが揺れ止め手段によって止められる。これにより、載台の振動成分を除いた、車両のピッチング方向の振動成分による荷重変化が複数のロードセルによって検出されることになり、車両のピッチング振動数を正確に検出することができる。
第1発明乃至第5発明の車両固有振動数検出装置によれば、載台の振動成分が除かれて、車両の振動成分のみによる荷重変化が複数のロードセルによって検出され、これらロードセルの検出信号に基づいて車両の鉛直振動数やローリング振動数、ピッチング振動数などの車両固有振動数が算出されるので、車両固有振動数を正確に検出することができる。
また、第6発明の重心位置測定装置によれば、前記車両固有振動数検出装置によって検出される車両の鉛直振動数やローリング振動数、ピッチング振動数に基づいて車両の重心高さが算出されるので、車両の重心高さを高精度で測定することができる。
さらに、第7発明の重心位置測定装置によれば、複数のロードセルからの荷重信号に基づいて車両の二次元重心位置が算出されるので、重心高さも含めて車両の三次元重心位置を正確に測定することができる。
本発明の第1の実施形態に係るトラックスケールの説明図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 計測対象である車両の例を説明する図で、(a)は3軸車両、(b)は4軸車両である。 ロードセルによる載台の支持構造の説明図である。 ロードセルによる復元力発生の理論説明図である。 図1のB−B線断面図で、(a)は載台が揺り動かされる前の状態図、(b)は載台が揺り動かされた後にピットの壁面に押し付けられている状態図である。 制御システムのブロック図である。 載台上の車両の振動解析のモデル図で、(a)は鉛直振動モデル図、(b)はローリング振動モデル図である。 (a)は載台への車両の乗り込み時の鉛直振動波形データを表わす図、(b)は(a)の鉛直振動波形データのFFT解析結果を表わす図である。 車両のローリング振動時の波形データを表わす図で、(a)は車両の重心高さが高い場合、(b)は車両の重心高さが低い場合である。 車両のトレッド幅の求め方の説明図である。 載台への車両の乗り込み時における全ロードセルの加算値の変化を表わす図である。 載台中心に対する車両中心の幅方向のずれの求め方の説明図である。 車両の輪重の求め方の説明図である。 載台に対する車両の二次元重心位置に関する座標系の定義説明図である。 車両が載台に乗り込む際の荷重変化の様子を表わす図で、第1車軸の位置xとP13(x)およびP13(t)との関係を表わす図である。 トラックスケールの計測動作時におけるMPUの処理内容を表わすフローチャートである。 揺動・揺れ止め手段の別態様例の説明図(1)で、(a)は載台が揺り動かされる前の状態図、(b)は載台が揺り動かされた後にピットの壁面に押し付けられている状態図である。 揺動・揺れ止め手段の別態様例の説明図(2)で、(a)は載台が揺り動かされる前の状態図、(b)は載台が揺り動かされた後にピットの壁面に押し付けられている状態図である。 揺動・揺れ止め手段の別態様例の説明図(3)で、(a)は載台の変位を拘束するリンクの配置を示す平面図、(b)は載台の変位拘束の理論説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るトラックスケールの説明図で、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線断面図で載台が揺り動かされる前の状態図、(c)は(a)のC−C線断面図で載台が揺り動かされた後にピットの壁面に押し付けられている状態図である。 車両が載台に乗り込む際の位置情報の測定手段の別態様例である感圧ゴム・電気抵抗線式のトレッドセンサの構造説明図で、(a)は車両進行方向手前側から見た図、(b)は(a)のD−D線断面図で自由状態図、(c)は(a)のD−D線断面図で導電性ゴム圧縮通電状態図である。 感圧ゴム・電気抵抗線式のトレッドセンサの原理を説明する模式図で、(a)は自由状態図、(b)は動作状態図、(c)は(a)の等価回路図、(d)は(b)の等価回路図である。
次に、本発明による車両固有振動数検出装置および重心位置測定装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
以下においては、車両固有振動数検出装置と重心位置測定装置の両方の機能を兼ね備えたトラックスケールについて説明することとする。
〔第1の実施形態〕
<トラックスケールの概略構成の説明>
図1(a)(b)に示されるトラックスケール1は、地面を掘り下げて形成されるピット2内に組み込まれる載台3を備えている。
載台3は、貨物トラックやトレーラー等の車両4が載ることができる大きさの平面視四角形状の板状部材からなり、その四隅がピット2の底面上に設置される第1ロードセル5、第2ロードセル6、第3ロードセル7および第4ロードセル8によって支持されている。
<車両の説明>
本実施形態では、車両4として例えば図2(a)に示されるような貨物トラックが一例として挙げられる。図2(a)に示される車両4は、左右それぞれに第1車輪9,10が装着される第1車軸11と、左右それぞれに第2車輪12,13が装着される第2車軸14と、左右それぞれに第3車輪15,16が装着される第3車軸17とを有し、第1車軸11が運転席の下方に、第2車軸14および第3車軸17が荷台の下方に設けられてなる3軸車両である。
以下の説明において、前後左右方向は車両4の前進方向を基準として定めるものとし、車両4が前進して載台3に乗り込んだ状態における、車両4の幅方向および全長方向を載台3の幅方向および全長方向にそれぞれ一致させるものとする。
<第1ロードセル〜第4ロードセルの基本構造の説明>
図3に示されるように、各ロードセル5〜8は、ダブルコンベックス・ローディング方式のひずみゲージを用いたコラム型ロードセルであり、弾性体21と、密封ケーシング22とを備えている。
弾性体21は、例えばアルミニウム合金やステンレス等の金属製で略円柱形状に形成され、その軸線を鉛直方向に向けて起立配置されている。
弾性体21は、軸線方向中央部に形成される起歪部23と、上端に形成される上側凸面24と、下端に形成される下側凸面25とを有している。上側凸面24および下側凸面25はいずれも、所定の曲率半径Rの部分球面形状に形成されている。
弾性体21は、起歪部23が密封ケーシング22内に気密に収められ、上端部および下端部がそれぞれ密封ケーシング22から露出させた状態で密封ケーシング22に組み込まれている。
そして、起歪部23に貼り付けられた図示されない所要のひずみゲージは、弾性体21に作用した荷重をその大きさに応じて電気的な荷重信号に変換して出力する。
弾性体21の上端部と載台3との間には、上側受け部材26が介在されている。上側受け部材26は、水平座面27を有し、この水平座面27を弾性体21の上側凸面24に接触させた状態で載台3に固定されている。
弾性体21の下端部とピット2の底面との間には、下側受け部材28が介在されている。下側受け部材28は、水平座面29を有し、この水平座面29を弾性体21の下側凸面25に接触させた状態でピット2に固定されている。
各ロードセル5〜8においては、載台3の水平幅方向(車両4の幅方向)の変位yに対して復元力Fを発生する。同様に、載台3の水平全長方向(車両4の全長方向)の変位xに対して復元力Fを発生する。代表として、復元力Fについて、図4を用いて以下に説明する。
図4には、載台3の水平幅方向(車両4の幅方向)の変位yに伴って各ロードセル5〜8の弾性体21が垂直状態から横方向にyだけ移動してθだけ傾斜した状態が示されている。図中記号を以下のように定める。
:弾性体21の上部の移動量
S:弾性体21の上部と下部の接触点長さ
H:弾性体21の高さ(ロードセル5〜8の高さ)
A:上側凸面24の曲率半径(=R)
B:下側凸面25の曲率半径(=R)
N:弾性体21に作用する垂直荷重
θ:弾性体21の傾斜角
図4において、弾性体21の傾斜角θの値が微小であるならば、次式(1)が成立する。
tanθ≒y/H ・・・(1)

また、弾性体21の上部と下部の接触点長さSは、次式(2)で表わすことができる。
S≒A・tanθ+(B−H)tanθ
=(A+B−H)・y/H ・・・(2)

そして、垂直荷重Nと復元力Fとの比Kは、次式(3)で表わすことができる。
K=F/N≒S/H=(A+B−H)・y/H ・・・(3)

前記式(3)より復元力Fは、次式(4)で表わすことができる。
=N・(A+B−H)・y/H ・・・(4)
なお、復元力Fは、載台3の水平全長方向(車両の全長方向)の変位xに対して、式(4)を援用して、以下の式(5)のように表わすことができる。
=N・(A+B−H)・x/H ・・・(5)
<揺動手段、振れ止め手段の説明>
図5(a)に示されるように、載台3の下面には、当て金具31が突設され、ピット2の内部には、油圧シリンダ32が設置され、この油圧シリンダ32のシリンダロッドの先端部には、当て金具31に当接可能な押し金具33が装着されている。
載台3の一側面には、ピット2の壁面との間に所定隙間を存してストッパ34が突設されている。
油圧シリンダ32の伸長作動により、油圧シリンダ32の推力が押し金具33から当て金具31を介して載台3に伝達され、図5(a)〜(b)に示されるように、載台3がピット2の壁面に向かって車両4の幅方向の一方側(図5(b)中記号X矢印方向)に押進される。そして、図5(b)に示されるように、油圧シリンダ32は、ストッパ34を介して載台3をピット2の壁面に押し付け、その状態を保持する。
油圧シリンダ32の伸長作動によって載台3がその載台3上の車両4と共にその車両4の幅方向の一方側に向かって揺り動かされた後に、載台3がストッパ34を介してピット2の壁面に押し付けられ、その状態が油圧シリンダ32によって保持されると、載台3の揺れが止められる一方で、載台3上の車両4のみが幅方向に揺り動かされることになる。
油圧シリンダ32は、載台3上の車両4を揺り動かす揺動手段として機能するとともに、車両4と共に揺り動かされる載台3の揺れを止める揺れ止め手段としても機能する。
なお、油圧シリンダ32が収縮されて載台3に対する押動力が作用しなくなると、各ロードセル5〜8の復元力Fの作用により、載台3が元の位置に戻される。
<制御システムの説明>
次に、トラックスケール1の制御システムについて、図6を用いて以下に説明する。
図6に示される制御システムにおいて、各ロードセル5,6,7,8から出力されるそれぞれの信号は、増幅器35でA/D変換可能な大きさに増幅された後、ローパスフィルタ36で低域周波数のみが信号として通過されて、マルチプレクサ37に送り込まれる。マルチプレクサ37に送り込まれた複数の信号は、選択制御信号の指令に基づいて選択的にA/D変換器38へと送られ、このA/D変換器38でデジタル信号に変換された後、I/O回路39を介してMPU40へと送られる。
MPU40は、メモリ41に格納されている所定プログラムに従って、I/O回路39からの信号を取り込み、またメモリ41に記憶されている種々のデータを読み込み、これらの信号やデータに基づいて所定の演算を実行する。そして、その演算結果は表示装置42に表示される。
MPU40が本発明の「固有振動数演算手段」、「重心高さ演算手段」および「二次元重心位置演算手段」に対応する。
<重心高さの求め方の理論説明>
次に、図7を用いて、車両4の重心Gの重心高さの求め方について説明する。
ここで、図7中および理論式で用いる記号の意味を下記のとおり定義する。
:車両4の重心高さ
:車両4のトレッド幅(有効トレッド幅)
m:車両4の総重量
k:車両4のサスペンションばね定数
:載台3から車両4のサスペンションばね上までの高さ(ばね下高さ)
:車両4のサスペンションばね上から重心Gまでの高さ
g:重力加速度
θ:車両4のローリング方向の回転角度
Δ:車両4のサスペンション変形量
ω:車両4の鉛直振動数
ωθ:車両4の幅方向の重心G回りの回転振動であるローリング振動数
まず、図7(a)において、鉛直方向について運動方程式を立てると、次のようになる。
Figure 0006083793
次に、図7(b)において、ローリング振動についてモーメントのつり合いを考えると、以下のようになる。
Figure 0006083793

θが微小なとき、sinθ≒θとなるので、
Figure 0006083793
前記式(6),(7)において、k/mが共通しているので消去する。
前記式(6)より、
Figure 0006083793

前記式(7)より、
Figure 0006083793

前記式(8)の計算結果の正の値(h>0)と、車両4の車種によってある程度決まった値であるばね下高さhとから下記式(9)を用いて車両4の重心高さHを求めることができる。
=h+h ・・・(9)
次に、前記式(8)を用いて計算する上で必要とされる鉛直振動数ω、ローリング振動数ωθおよび車両4のトレッド幅(左右の車輪中心間距離)Tのそれぞれの値の求め方について以下に順を追って説明する。
<鉛直振動数ωの求め方の説明>
図8(a)には、車両4の全軸が載台3に乗り込んだ直後からのロードセル5〜8の荷重信号の波形が示されている。また、図8(b)には、同図(a)の波形をFFT(Fast Fourier Transform)解析した結果が示されている。
車両4の重心高さHを計算するためには、車両4の鉛直方向の振動数が必要であり(前記式(8)参照)、車両4の載台3への乗り込み時に、図8(a)に示される波形データを取得する。
この図8(a)のFFT解析の結果である同図(b)のデータに基づいて、鉛直振動数ωを求めることができる。
<ローリング振動数ωθの求め方の説明>
図9には、車両4を載せた載台3の水平幅方向の変位に対するロードセル5,6(7,8)の荷重信号の波形で、車両4の重心高さが高い場合(a)および低い場合(b)がそれぞれ示されている。
図9(a)(b)において、記号Ly0で示されるラインは、載台3の水平幅方向の変位量を表わし、記号LLCで示されるラインは、載台3の左側列のロードセル5,6の荷重信号の波形データを表わしている。なお、載台3の左側列のロードセル5,6の荷重信号の波形データに代えて、載台3の右側列のロードセル7,8の荷重信号の波形データを用いてもよい。また、左側列のロードセル5,6(または右側列のロードセル7,8)の出力ではなく、左側または右側の任意の1個以上のロードセルの出力を使用してもよい。
図9(a)(b)におけるロードセル5,6の荷重信号の波形を比較して明らかなように、車両4の重心高さが高い場合(図9(a))は振動周期が長くなり、言い換えれば振動数が低くなり、車両4の重心高さが低い場合(図9(b))は振動周期が短くなり、言い換えれば振動数が高くなる。
車両4の重心高さを計算するためには、車両4のローリング方向の振動数が必要である(前記式(8)参照)。
そこで、図5(a)〜(b)に示されるように、油圧シリンダ32の伸長作動によって載台3をその載台3上の車両4と共にその車両4の幅方向の一方側(図5(b)中記号X矢印方向)に向かって揺り動かし、載台3をストッパ34を介してピット2の壁面に押し付け、その状態を油圧シリンダ32によって保持して載台3の揺れを止めた後、所定の安定時間を待ってから波形データを取得し、これにフィルタ処理を施して、FFT解析を行う。
このFFT解析の結果に基づいて、ローリング振動数ωθを求めることができる。
<トレッド幅Tの求め方の説明>
車両4のトレッド幅Tを求めるにあたっては、図10に示されるような、左右の各車輪9,10;12,13;15,16までの距離を計測する例えばレーザ光線式の距離センサ43,44の計測値が用いられる。
距離センサ43,44は、車両4の載台3への乗り込み位置側の左右両側に所定間隔を存して地面に設置されている。これら距離センサ43,44の計測信号は、I/O回路39を介してMPU40に与えられる(図6参照)。
ここで、左右の距離センサ43,44の設置間隔をD、左側の距離センサ43による左側車輪9,12,15までの計測値をd、右側の距離センサ44による右側車輪10,13,16までの計測値をd、左右各車輪9,10;12,13;15,16の幅寸法をu、左側車輪9,12,15の外側面と右側車輪10,13,16の外側面との距離をUとすると、図10より明らかなように、以下の式(10),(11)が成り立つ。
D=d+U+d ・・・(10)
U=T+(u/2)+(u/2) ・・・(11)
前記式(10),(11)からトレッド幅Tは以下の式(12)で表わすことができる。
=D−u−(d+d) ・・・(12)
左右の距離センサ43,44の設置間隔Dの値は既知であり、左右各車輪9,10;12,13;15,16の幅寸法uの値は車種等によって略決まった値であるため、左右の距離センサ43,44の計測値が得られればトレッド幅Tの値を前記式(12)から求めることができる。
本実施形態では、車両4の載台3への乗り込み時に前述したトレッド幅T以外に、車両4の軸重や輪重、二次元重心位置などを算出するようにされている。これら軸重、輪重、および二次元重心位置のそれぞれの求め方について、以下に説明することとする。
<軸重の求め方の説明>
各ロードセル5〜8の合計荷重と時間との関係は、図11に示されるようなステップ状のグラフになる。
第1車軸11が載台3に載ったときの荷重値PLと、第1車軸11と第2車軸14の両方が載台3に載ったときの荷重値PLと、全車軸11,14,17が載台3に載ったときの荷重値PLとに基づいて、第1車軸11の軸重Wと、第2車軸14の軸重Wと、第3車軸17の軸重Wとを以下の式(13),(14),(15)のように求めることができる。
=PL ・・・(13)
=PL−PL ・・・(14)
=PL−PL−PL ・・・(15)
<輪重の求め方の説明>
載台3に乗り込んできた車両4の輪重を正確に求めるには、車両4の幅方向の乗り込み位置の情報が必要となる。車両4の載台3への乗り込み位置は、図12に示される左右の距離センサ43,44の計測値d,dを用いて以下のようにして求めることができる。
ここで、第1ロードセル5と第3ロードセル7との中間位置(第2ロードセル6と第4ロードセル8との中間位置)を示す中心線をCLとし、トレッド幅Tの幅方向の中心位置を示す中心線をCLとし、これら中心線CLと中心線CLとの距離をfとすると、図12より明らかなように、以下の式(16)が成り立つ。
D/2=d+U/2+f ・・・(16)
Dはd+d+Uであるので(前記式(10)参照)、fは、以下の式(17)のように表わすことができる。
f=|d−d|/2 ・・・(17)
図13に示されるように、第1ロードセル5と第3ロードセル7との間の距離(第2ロードセル6と第4ロードセル8との間の距離)をbとし、例えば第1車軸11の左車輪9および右車輪10の輪重をそれぞれWL1およびWR1とし、第1ロードセル5と第2ロードセル6の合計荷重をP12とし、第3ロードセル7と第4ロードセル8の合計荷重をP34とすると、以下の式が成り立つ。
すなわち、上下方向の荷重の釣り合いから、次式(18)が成り立つ。
12+P34=WL1+WR1 ・・・(18)
第1ロードセル5の回りのモーメントの釣り合いから、次式(19)が成り立つ。
L1×{b/2−(T/2+f)}+WR1×{b/2+(T/2−f)}}=P34×b ・・・(19)
これら式(18),(19)より、次式(20),(21)が得られる。
L1={P12(b/2+T/2−f)−P34(b/2−T/2+f)}/T
・・・(20)
R1={−P12(b/2−T/2−f)+P34(b/2+T/2+f)}/T
・・・(21)
前記式(20)(21)において、距離bは設置された載台3に対して固有の値であり、荷重P12,P34は各ロードセル5〜8による測定値であり、トレッド幅Tは前記式(12)による計算値であり、距離fは前記式(17)による計算値であるから、これらの値を代入して、各輪重値WL1,WR1を求めることができる。
<車両の重心Gの二次元重心位置の求め方の説明>
次に、主として、図14〜15を用いて、車両4の重心Gの二次元重心位置(水平面的重心位置)の座標(X,Y)の求め方について説明する。
図14において、車両4の幅方向の中心位置を通り全長方向に延びる車両中心線に沿ってX軸を定め、第1車軸11に沿ってY軸を定め、車両4の第1車軸11と車両中心線との交点に原点をとって、直交座標系O−XYを定める。
載台3の幅方向の中心位置を通り全長方向に延びる中心線に沿ってx軸を定め、載台3の全長方向の中心位置を通り幅方向に延びる中心線に沿ってy軸を定め、載台3の中央に原点をとって、直交座標系o−xyを定める。
ロードセル5〜8のそれぞれの出力は無負荷時において零に調整されているものとする。
<記号の定義の説明>
図14〜15中および理論式で用いる記号の意味を下記のとおり定義する。
G:車両4の重心
:座標系O−XYにおける車両4の全長方向の重心位置
:座標系O−XYにおける車両4の幅方向の重心位置
:座標系o−xyにおける車両4の全長方向の重心位置
:座標系o−xyにおける車両4の幅方向の重心位置
:第1ロードセル5と第2ロードセル6との中心間距離(第3ロードセル7と第4ロードセル8との中心間距離)
V:載台3の全長方向寸法
:第2ロードセル6(第4ロードセル8)と第1車軸11との中心間距離
,l:車軸間距離
f:X軸とx軸との距離(中心線CLと中心線CLとの距離)
W:総重量(=W+W+W
:第iロードセルに作用する力(静荷重)〔=そのロードセルから載台3に作用する力(静荷重)〕
:第jロードセルに作用する力(静荷重)〔=そのロードセルから載台3に作用する力(静荷重)〕
ij:P+P
P=P+P+P+P
:第i車軸のPへの影響分
<X,lの測定の説明>
図15には、車両が載台に載る際の荷重変化の様子を表わす図で、第1車軸の位置xとP13(x)およびP13(t)との関係を表す図が示されている。
の測定には、lの測定が不可欠である。また、lは、第1ロードセル5〜第4ロードセル8の出力P(t)〜P(t)の波形により求めることができる。
<l,lの求め方の説明>
13(t)波形に最初にピークが生じた時刻を時間の原点(t=0)にとり、それ以降に極値が生じた時刻をt,t,tとする。
13(0)に対応する第1車軸11の位置xと、載台3の車両前進走行経路上流側端との距離をrとする。このrはタイヤ接地長の半分に相等する。また、P13(0)に対応する第1車軸11の位置xと、第1ロードセル5(第3ロードセル7)の中心点との距離をsとする。
前記の距離sについて、次式(22)が成立する。
(0)/(a+s)=W/a ・・・(22)
ここで、W=P(t),0<t<tである。
前記式(22)から次式(23)で示されるようにsを求めることができる。
s={P(0)/W−1}a ・・・(23)
一方、前記の距離rと距離sとについて、次式(24)が成立する。
r+s=V/2−a/2 ・・・(24)
前記式(24)から次式(25)で示されるようにrを求めることができる。
r=V/2−a/2−s ・・・(25)
第1車軸11と第2車軸14との距離lについて、次式(26)で示される関係式が成立する。
(0)/(a+s)=P(t)/(a+s−l+r) ・・・(26)
前記式(26)からlは次式(27)で示されるように求めることができる。
=(a+s){1−P(t)/P(0)}+r ・・・(27)
第2車軸14と第3車軸17との距離lを求めるにあたって、まず、P(t),P(t)を求める。
(t)について、次式(28)で示される関係式が成立する。
(0)/(a+s)=P(t)/(a+s−l) ・・・(28)
前記式(28)からP(t)は次式(29)で示されるように求めることができる。
(t)={(a+s−l)/(a+s)}P(0) ・・・(29)
また、P(t)は次式(30)から求めることができる。
(t)=P13(t)−P(t) ・・・(30)
次いで、P(t),P(t)をP(t),P(t),lで表わす。
(t)について、次式(31)が成立する。
(t)−P(t)={(l−r)/(a+s)}P(0)
・・・(31)
前記式(31)からP(t)は次式(32)で示されるように求めることができる。
(t)=P(t)−{(l−r)/(a+s)}P(0)
・・・(32)
また、P(t)について、次式(33)が成立する。
(t)−P(t)={(l−r)/(a+s)}P(t
・・・(33)
前記式(33)からP(t)は次式(34)で示されるように求めることができる。
(t)=P(t)−{(l−r)/(a+s)}P(t
・・・(34)
13(t)は次式(35)で表わすことができる。
13(t)=P(t)+P(t) ・・・(35)
前記式(35)に前記式(32)および式(34)をそれぞれ代入する。
13(t)=P(t)−{(l−r)/(a+s)}P(0)
+P(t)−{(l−r)/(a+s)}P(t
・・・(36)
前記式(36)は次式(37)に示されるように変形することができる。
{(l−r)/(a+s)}・(P(0)+P(t))=
(t)+P(t)−P13(t) ・・・(37)
前記式(37)からlは次式(38)で示されるように求めることができる。
=(a+s)[{(P(t)+P(t)−P13(t)}/{(P(0)+P(t)}]+r ・・・(38)
<Xの求め方の説明>
図14(a)から明らかなように、車両4の全長方向の重心位置Xは、次式(39)で表わすことができる。
=−{(a/2−l)−x} ・・・(39)
全ての車輪9,10;12,13;15,16が載台3上に載った状態(t<t<t:図7(b)参照)におけるモーメントのつりあいから次式(40)が成立する。
WV1+W(l+l)+W(l+l+l)−P13=0
・・・(40)
前記式(40)からlは次式(41)で示されるように求めることができる。
={P13−W−W(l+l)}/W ・・・(41)
また、同様に車両4の時刻t(t<t<t)におけるモーメントのつりあいから次式(42)が成立する。
(a/2+x)P=a24 ・・・(42)
前記式(42)からxは次式(43)で示されるように求めることができる。
=a(P24/P−1/2) ・・・(43)
前記式(39)(41)(43)から車両4の全長方向の重心位置Xを求めることができる。
<Yの求め方の説明>
図14において、車両4の座標系o−xyにおける重心位置yは、ロードセル5〜8の出力P,P,P,Pを用いて次式(44)で求めることができる。
=(P+P)b/W−b/2 ・・・(44)
ただし、W=P+P+P+Pである。
Wは全車軸11,14,17が載台3に載りきってから計測すればよい。また、各計測値を用いて行う演算はリアルタイムにする必要はなく、メモリ41に記憶させておいて必要なタイミングで波形処理を施したうえで演算すればよい。
そして、車両4のY方向の重心位置Yは次式(45)で求めることができる。
=y−f ・・・(45)
この式(45)に、前記式(44)の計算値と、前記式(17)の計算値とを代入することにより、車両4の重心位置Yの値を求めることができる。
<トラックスケールの計測動作の説明>
以上に述べたように構成されるトラックスケールの計測動作時におけるMPUの処理内容について、図16のフローチャートを用いて以下に説明する。なお、図16において記号「S」はステップを表わす。
<ステップS11〜S14の処理内容の説明>
車両4が載台3に進入するに伴いトレッド幅や軸重、輪重、二次元重心位置、鉛直振動数などの演算に必要なデータを取得する(S1)。
次いで、車両4の停止後で所定の安定時間が経過した時刻以降において、前記式(39),(41),(43)を用いてXを,前記式(17),(44),(45)を用いてYをそれぞれ演算する(S2)。
次いで、油圧シリンダ32の駆動装置(図示省略)に向けて所定の駆動制御信号を出力する(S3)。これにより、油圧シリンダ32の伸長作動によって載台3がその載台3上の車両4と共にその車両4の幅方向の一方側(図5(b)中記号X矢印方向)に向かって揺り動かされた後に、載台3がストッパ34を介してピット2の壁面に押し付けられ、その状態が油圧シリンダ32によって保持されて、載台3の揺れが止められる一方で、載台3上の車両4のみが幅方向に揺り動かされる。
次いで、ローリング振動数ωθの演算に必要なデータを取得し(S4)、前記式(8),(9)から重心高さHを演算する(S5)。
そして、ステップS2での二次元重心位置(X,Y)の演算結果と、ステップS5での重心高さHの演算結果とから車両4の三次元重心位置の測定結果を表示装置42に表示させる(S6)。
<作用効果の説明>
第1の実施形態のトラックスケール1においては、載台3上に車両4が乗り込んだ際における各ロードセル5,6,7,8からの荷重信号に基づいて車両4の鉛直振動数ωが算出される。ここで、各ロードセル5〜8によって支持される載台3は、構造上、鉛直方向には揺り動かされないので、載台3の振動成分を除いた、車両4の鉛直方向の振動成分による荷重変化が各ロードセル5〜8によって検出されることになり、車両4の鉛直振動数ωを正確に検出することができる。
また、載台3上に車両4が乗り込んだ後において、油圧シリンダ32の伸長作動によって載台3がその載台3上の車両4と共にその車両4の幅方向の一方側(図5(b)中記号X矢印方向)に向かって揺り動かされた後に、載台3がストッパ34を介してピット2の壁面に押し付けられ、その状態が油圧シリンダ32によって保持されて、載台3の揺れが止められる一方で、載台3上の車両4のみが幅方向に揺り動かされる。これにより、載台3の振動成分を除いた、車両4のローリング方向の振動成分による荷重変化が各ロードセル5〜8によって検出されることになり、車両4のローリング振動数ωθを正確に検出することができる。
第1の実施形態のトラックスケール1によれば、載台3の振動成分が除かれて、車両4の振動成分のみによる荷重変化が各ロードセル5〜8によって検出され、これらロードセル5〜8の検出信号に基づいて車両4の鉛直振動数ωやローリング振動数ωθなどの車両固有振動数が算出されるので、車両固有振動数を正確に検出することができるとともに、これら車両固有振動数に基づいて車両4の重心高さHが算出されるので、車両4の重心高さHを高精度で測定することができる。さらに、各ロードセル5〜8からの荷重信号に基づいて車両の二次元重心位置(X,Y)が算出されるので、重心高さHも含めて車両4の三次元重心位置を正確に測定することができる。
<ピッチング振動数ωαを用いて重心高さHを求める方法の説明>
第1の実施形態では、前記式(8)において、車両4の幅方向の重心G回りの回転振動であるローリング振動数ωθを用いて重心高さHを求める上で必要な車両4のサスペンションばね上から重心までの高さhを求める例を示したが、このローリング振動数ωθに代えて、車両4の全長方向の重心G回りの回転振動であるピッチング振動数ωαを用いてそのhの値を求めるようにしてもよい。
この場合、油圧シリンダ32の伸長作動によって載台3がピット2の壁面に向かって車両4の全長方向の一方側に押進されるようにその油圧シリンダ32の配置等が変更されるのは言うまでもない。また、計算式は、前記式(8)を援用して、次式(46)を用いるものとする。
Figure 0006083793


この式(46)中のLは、車両4のホイールベースである。
ホイールベースLは、車両4の第2車軸14と第3車軸17との中間に仮想の第2車軸があるものとして、次式(47)から求めることができる。
=l+l/2 ・・・(47)
<揺動・揺れ止め手段の別態様例の説明>
第1の実施形態では、油圧シリンダ32がピット2の内部に設置された例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、油圧シリンダ32をピット2の外部に設けてもよい。また、油圧シリンダ32を載台3側に取り付けて、押し金具33をピット2の側壁に直接的に押し当てることにより、載台3を動かして変位させるようにしてもよい。
油圧シリンダ32を用いる以外にも、例えば電動シリンダを用いてもよく、また、載台3に力を作用させてピット2の壁面に押し付ける、あるいは引き寄せることができればよいので、電動モータを駆動源とする直動機構を用いてもよい。
第1の実施形態における油圧シリンダ32に代えて、図17(a)に示されるように、載台3の他側面に可動ストッパ45を設け、この可動ストッパ45を伸長させることにより、同図(b)に示されるように、載台3をもう一方のストッパ34を介してピット2の壁面に押し付けるようにしてもよい。ここで、可動ストッパ45を伸縮させる機構としては、油圧シリンダや電動シリンダを用いたものや、電動モータを駆動源とする直動機構などが挙げられる。なお、可動ストッパ45が収縮されて載台3に対する押動力が作用しなくなると、各ロードセル5〜8の復元力Fの作用により、載台3が元の位置に戻される。
また、第1の実施形態における油圧シリンダ32に代えて、図18(a)に示されるように、電磁石46を用いてもよい。すわなち、例えば載台3の一側面とそれに対向するピット2の壁面との間に電磁石46を配設し、この電磁石46の磁力でピット2の壁面に載台3を引き寄せることにより、載台3を、図18(b)に示されるように、電磁石46を介してピット2の壁面に押し付けるようにしてもよい。あるいは、載台3の一側面とピット2の壁面との間に電磁石46の磁力で反発力を作用させることにより、載台3の他側面をピット2の壁面に押し付けるようにしてもよい。なお、電磁石46の励磁を解除すると、各ロードセル5〜8の復元力Fの作用により、載台3が元の位置に戻される。
さらに、第1の実施形態における油圧シリンダ32に代えて、図19(a)に示されるように、載台3とピット2とを連結する所要のリンク47と、電磁石46とを組み合わせた機構を採用してもよい。
ここで、リンク47は、図19(b)に示されるように、x座標軸に対しθの傾きを持って配置されている。このリンク47により、載台3のx方向とy方向の変位x,yは、次式(48)で示されるような関係に拘束される。
=αx,α=1/tanθ(既知) ・・・(48)
一方、電磁石46は、載台3のy軸の正方向の側面とそれに対向するピット2の壁面との間に配設されている。
そして、x軸の正方向に走行している車両4が載台3に進入し程なくして停止する際に、リンク47による載台3の運動方向の拘束により、その車両4から受ける力を利用して載台3がy軸の正方向に揺り動かされ、載台3がピット2の壁面に向かって車両4の幅方向の一方側(図19(b)中記号y矢印方向)に押進されてピット2の壁面に押し付けられ、その状態が電磁石46によって保持されると、載台3の揺れが止められる一方で、載台3上の車両4のみが幅方向に揺り動かされることになる。
本例において、リンク47は、載台3上の車両4をその幅方向に揺り動かす揺動手段として機能し、電磁石46は、車両4と共に揺り動かされる載台3の揺れを止める揺れ止め手段として機能する。
なお、電磁石46としては、載台3がピット2の壁面に押し付けられた状態を保持することができる程度の性能のものでよい。また、電磁石46の励磁を解除すると、各ロードセル5〜8の復元力Fの作用により、載台3が元の位置に戻される。
〔第2の実施形態〕
図20には、本発明の第2の実施形態に係るトラックスケールの説明図で、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線断面図で載台が揺り動かされる前の状態図、(c)は(a)のC−C線断面図で載台が揺り動かされた後にピットの壁面に押し付けられている状態図である。
なお、この第2の実施形態において、先に述べた第1の実施形態と同一または同様のものについては、図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては、第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとする。
第2の実施形態のトラックスケール1Aにおいては、第1の実施形態のトラックスケール1では設けられていた油圧シリンダ32等が省略される一方で、載台3のx軸の正方向(車両4の進行方向)の側面と、それに対向するピット2の壁面との間に電磁石46が配設されている。それ以外の構成については、第1の実施形態と基本的に同じである。
第2の実施形態のトラックスケール1Aにおいても、載台3上に車両4が乗り込んだ際における各ロードセル5,6,7,8からの荷重信号に基づいて車両4の鉛直振動数ωが算出される。第1の実施形態と同様に、各ロードセル5〜8によって支持される載台3は、構造上、鉛直方向には揺り動かされないので、載台3の振動成分を除いた、車両4の鉛直方向の振動成分による荷重変化が各ロードセル5〜8によって検出されることになり、車両4の鉛直振動数ωを正確に検出することができる。
また、図20(b)〜(c)に示されるように、車両4の載台3への進入によって車両4から載台3が受ける力または車両4の載台3上での停止によって車両4から載台3が受ける力によって、車両4と共に載台3がその車両4の全長方向に揺り動かされ、その後、車両4と共に揺り動かされている載台3の揺れが電磁石46によって止められる。これにより、載台3の振動成分を除いた、車両4のピッチング方向の振動成分による荷重変化が各ロードセル5〜8によって検出されることになり、車両4のピッチング振動数を正確に検出することができる。なお、この場合、hを求めるための計算式としては前記式(46)が用いられるのは言うまでもない。
この第2の実施形態においては、第1の実施形態では設けられる油圧シリンダ32のような特別な揺動手段が不要であり、電磁石46は車両4と共に揺り動かされる載台3の揺れを止める揺れ止め手段としてのみ機能する。
第2の実施形態のトラックスケール1Aによれば、載台3の振動成分が除かれて、車両4の振動成分のみによる荷重変化が各ロードセル5〜8によって検出され、これらロードセル5〜8の検出信号に基づいて車両4の鉛直振動数ωやピッチング振動数ωαなどの車両固有振動数が算出されるので、第1の実施形態のトラックスケール1と同様の作用効果を得ることができる。
以上、本発明の車両固有振動数検出装置および重心位置測定装置について、複数の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
<距離fやトレッド幅Tの測定手段の別態様例の説明>
上記の各実施形態では、車両4の載台3への乗り込み位置の位置情報である距離fやトレッド幅Tを測定する手段として、距離センサ43,44を用いたものを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば図21に示されるような感圧ゴム・電気抵抗線式のトレッドセンサ60を用いてもよい。
図21(a)(b)に示される、感圧ゴム・電気抵抗線式のトレッドセンサ60においては、載台3に進入する側の手前の路面の溝に埋め込まれたカバーゴム61の中にリボン状の導電線62と感圧導電性ゴム63と電気抵抗線64がサンドイッチ状態で設置されている。
このカバーゴム61の上面を車両4が通過するとき、カバーゴム61が例えば第1車軸11の左側の車輪9に踏まれると、図21(c)に示されるように、車輪9の踏面の部分のみ感圧導電性ゴム63が圧縮され、上部の導電線62と下部の電気抵抗線64が短絡されて感圧導電性ゴム63が通電状態となる。
図22(a)は車輪に踏まれる前の状態図で、同図(c)はそのときの等価回路図であり、同図(b)は車輪に踏まれた状態図で、同図(d)はそのときの等価回路図である。
以後、各電圧計により電圧を計測し、AD変換してデジタル値として各種演算を行うものとして説明する。
図22(c)に示される等価回路の状態のとき、抵抗Rには電圧Ed0と抵抗R、Rに関連して電流Iが流れている。これは電圧計Vにより電圧Eを計測することで求められる。
=E/R
また、
=E/(R+R
これから抵抗Rが導き出される。
=E/I−R
ここで、Rは中心線CLから外へ半分の距離に相当する抵抗値である。
次に、図22(d)に示される等価回路図の状態のときのようにRの部分が短絡されて導通状態となり抵抗R+R+Rに電流Iが流れる。これは電圧計Vにより電圧Ed1を計測することで求められる。
=Ed1/R
また、
=E/(R+R+R
これから抵抗(R+R)が導きだされる。
(R+R)=E/I−R
(R+R)は載台3の幅寸法の半分(L,R)からトレッド幅(L,R)を差し引いた距離に相当する抵抗値である。
次に、図22(d)に示される等価回路図の状態のときの電圧を測定し抵抗値を導き出す。
電圧Vにより計測された電圧Eより、
=E/I
電圧計Vにより計測された電圧Eより
=E/I
これらを距離に換算すると、
=L/(R+R
=L/(R+R
=L−L−L
=R−R−R
となる。
載台3の中心からトレッド幅Tの中心までの距離SはS=L+L/2で求めることができ、車両4のトレッド幅Tは反対側トレッドセンサのS(=L+L/2)を足し算することで求められる。
車両4の中心すなわちトレッド幅Tの中心と載台3の中心との偏心量fはf=S−T/2として求める。
ところで、トレッド幅Tは、車種によってある程度決まった値をとるため、車両4の諸元表等の車両情報に基づいて予めトレッド幅Tを入力しておき、入力されたトレッド幅Tの値を用いて重心高さ等の演算を行うようにしてもよい。
また、車両4の諸元表等の車両情報からサスペンションばね定数kが既知である場合、ばね上から重心までの高さhは、鉛直振動数ωを用いることなく求めることができる。
上記の各実施形態では、車両4の載台3への乗り込み位置の位置情報である距離fを求めるために、2つの距離センサ43,44を設ける例を示したが、車両4の車幅あるいはトレッド幅Tに関するデータが既知であるものとするならば、当該距離fを求めるための距離センサとしては2つの距離センサ43,44のうちの一方だけでもよい。
<二次元重心位置の算出の別方法の説明>
上記の各実施形態における2つの距離センサ43,44に代えて、載台3上に載せた車両4の前輪位置と後輪位置とをそれぞれ検出し得る距離センサを用い、載台3における各ロードセル5,6,7,8で支持される基準領域(平面視で各ロードセル5,6,7,8で囲まれる領域)に対する車両4の前後方向の変位量SFRおよび左右方向の変位量SLRをそれぞれ求め、各ロードセル5,6,7,8からの荷重信号に基づいて載台3の基準領域上に投影した車両3の見かけの二次元重心位置を求め、この見かけの二次元重心位置に対して、前記変位量SFRおよび変位量SLRで補正して、車両4の二次元重心位置を求めるようにしてもよい。
<4車軸以上の車両についての計算法の説明>
上記の各実施形態では、計測対象が図2(a)に示されるような3軸車両の場合について説明したが、同図(b)に示される4軸車両やそれ以上の車軸数の車両についても、上記の実施形態で述べた計算法と同様にして各軸重や軸間距離を求めることができる。
なお、例えば、図2(b)に示される4軸車両のトレーラーにおいて、第3車軸17と第4車軸18との距離が短すぎるなどの条件で各軸重や軸間距離を求めることが困難な場合には、これら第3車軸17と第4車軸18との中間位置に仮想の第3車軸を設定して、同図(a)に示される3軸車両とみなして上記の実施形態の同様にして各軸重や軸間距離を求めればよい。
本発明の車両固有振動数検出装置および重心位置測定装置は、車両の振動成分のみによる荷重変化を複数のロードセルによって検出し、これらロードセルの検出信号に基づいて車両の鉛直振動数やローリング振動数、ピッチング振動数を算出するという特性を有していることから、車両固有振動数の検出の用途やそれを用いた車両の重心高さの測定の用途に好適に用いることができる。
1 トラックスケール(車両固有振動数検出装置、重心位置測定装置)
3 載台
4 車両
5,6,7,8 ロードセル
32 油圧シリンダ(揺動手段、揺れ止め手段)
40 MPU(固有振動数演算手段、重心高さ演算手段、二次元重心位置演算手段)
45 可動ストッパ(揺動手段、揺れ止め手段)
46 電磁石(揺動手段、揺れ止め手段)
47 リンク(揺動手段)

Claims (7)

  1. 車両の固有振動数を検出する車両固有振動数検出装置であって、
    両を載せる載台と、
    少なくとも車両の長さ方向または幅方向のいずれかの方向に互いに離れた状態で前記載台を支持することにより該載台上の車両の荷重を検出する複数のロードセルと、
    前記載台上の車両を揺り動かす揺動手段と、
    前記載台の揺れを止める揺れ止め手段と、
    前記揺動手段により前記載台上の車両が揺り動かされ、前記揺れ止め手段によって前記載台の揺れが止められた状態での前記複数のロードセルの少なくとも1個以上のロードセルからの荷重信号に基づいて車両の固有振動数を算出する固有振動数演算手段と、
    を備えることを特徴とする車両固有振動数検出装置。
  2. 前記固有振動数演算手段は、前記載台上に車両が乗り込んだ際における前記ロードセルからの荷重信号に基づいて車両の鉛直振動数を算出することを特徴とする請求項1に記載の車両固有振動数検出装置。
  3. 前記載台上の車両は、前記揺動手段によってその幅方向に揺り動かされ、
    前記固有振動数演算手段は、前記揺れ止め手段によって前記載台の揺れが止められた状態での前記ロードセルからの荷重信号に基づいて車両のローリング振動数を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の車両固有振動数検出装置。
  4. 前記載台上の車両は、前記揺動手段によってその長さ方向に揺り動かされ、
    前記固有振動数演算手段は、前記揺れ止め手段によって前記載台の揺れが止められた状態での前記ロードセルからの荷重信号に基づいて車両のピッチング振動数を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の車両固有振動数検出装置。
  5. 車両の固有振動数を検出する車両固有振動数検出装置であって、
    両を載せる載台と、
    少なくとも車両の長さ方向または幅方向のいずれかの方向に互いに離れた状態で前記載台を支持することにより該載台上の車両の荷重を検出する複数のロードセルと、
    前記載台への車両の進入によりその車両から前記載台が受ける力または前記載台上での車両の停止によりその車両から前記載台が受ける力によって車両と共に揺り動かされる前記載台の揺れを止める揺れ止め手段と、
    前記載台への車両の進入によりその車両から前記載台が受ける力または前記載台上での車両の停止によりその車両から前記載台が受ける力によって前記載台が車両と共に揺り動かされ、前記揺れ止め手段によって前記載台の揺れが止められた状態での前記複数のロードセルの少なくとも1個以上のロードセルからの荷重信号に基づいて車両の固有振動数を算出する固有振動数演算手段と、
    を備えることを特徴とする車両固有振動数検出装置。
  6. 請求項1または5に記載の車両固有振動数検出装置を用いた重心位置測定装置であって、
    前記固有振動数演算手段によって算出される車両の固有振動数に基づいて車両の重心高さを算出する重心高さ演算手段を備えることを特徴とする重心位置測定装置。
  7. 前記ロードセルからの荷重信号に基づいて車両の二次元重心位置を算出する二次元重心位置演算手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の重心位置測定装置。
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