JP6083279B2 - 移動状況情報算出方法及び移動状況情報算出装置 - Google Patents

移動状況情報算出方法及び移動状況情報算出装置 Download PDF

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Description

本発明は、ユーザーの移動状況情報を算出する方法等に関する。
いわゆるシームレス測位やモーションセンシング、姿勢制御など様々な分野において、センサーの活用が注目されている。センサーとしては、加速度センサーやジャイロセンサー、圧力センサー、地磁気センサーなどが広く知られている。センサーの計測結果を利用して慣性航法演算を行って移動体(例えば自転車や自動車、電車、船、飛行機など)の位置算出を行う技術も考案されている。
慣性航法演算においては、センサーの計測結果に含まれ得る種々の誤差成分に起因して位置算出の正確性が低下するという問題があり、位置算出の正確性を向上させるための様々な技術が考案されている。例えば、特許文献1には、四輪自動車等の移動体を対象として、移動体に対するセンサーの取付姿勢を判定して、移動体の位置や速度を算出する技術が開示されている。
特開2012−194175号公報
特許文献1の技術を人間に適用する場合には問題がある。特許文献1の技術では、移動体は固定形状であって、センサーの姿勢も固定であることを前提としている。すなわち、移動体の移動方向に対して、センサーの姿勢は固定であることを前提としている。しかし、人間は固定形状ではない。移動中は四肢は勿論のこと、胴体も捻れや上下動等の動作を伴う。そのため、取り付けられた部位へのセンサーの姿勢は固定であっても、その部位自体が動く。具体的には、ユーザーの移動方向を基準とした場合の相対的なセンサーの姿勢(全体的に言えば、「ユーザーに対するセンサーの姿勢」とも言える。)は変化し得る。従って、特許文献1の技術をそのまま人間に適用した場合には、ユーザーの位置や速度が適切に算出されないという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザーの位置及び速度の何れか(以下、包括して「移動状況情報」という。)を適切に算出するための新たな手法を提案することにある。
以上の課題を解決するための第1の発明は、ユーザーの身体に装着された速度及び加速度の何れかを検出するセンサーの、前記センサーに対応付けられた座標系で表された検出結果の変化が所定の特異条件を満たした時の当該検出結果を用いて、前記ユーザーに対する前記センサーの姿勢を算出することと、前記姿勢を用いて、前記姿勢を算出した時と異なり、かつ、前記特異条件を満たした時の前記検出結果を前記ユーザーに対応付けられた移動体座標系に変換することと、前記変換された検出結果を用いて、前記ユーザーの位置及び速度の何れか(移動状況情報)を算出することと、を含む移動状況情報算出方法である。
また、他の発明として、ユーザーの身体に装着される速度及び加速度の何れかを検出するセンサーと、前記センサーに対応付けられた座標系で表された前記センサーの検出結果の変化が所定の特異条件を満たした時の当該検出結果を用いて、前記ユーザーに対する前記センサーの姿勢を算出する姿勢算出部と、前記姿勢を用いて、前記姿勢を算出した時と異なり、かつ、前記特異条件を満たした時の前記検出結果を前記ユーザーに対応付けられた移動体座標系に変換することに用いる座標変換行列を算出する座標変換行列算出部と、前記座標変換行列と、前記姿勢を算出した時と異なり、かつ、前記特異条件を満たした時の前記検出結果とを用いて、前記ユーザーの移動状況情報を算出する移動状況情報算出部と、を備えた移動状況情報算出装置を構成することとしてもよい。
この第1の発明等によれば、ユーザーの身体に装着された速度及び加速度の何れかを検出するセンサーの検出結果の変化が所定の特異条件を満たした時の当該検出結果を用いて、ユーザーに対するセンサーの姿勢を算出する。そして、算出した姿勢を用いて、姿勢を算出した時と異なり、かつ、特異条件を満たした時の検出結果を、センサー座標系からユーザーに対応付けられた移動体座標系に変換し、変換された検出結果を用いて、ユーザーの移動状況情報を算出する。センサーの検出結果の変化が所定の特異条件を満たした時のセンサーの検出結果を用いて姿勢を算出することで、ユーザーのある特定の動作状態におけるセンサーの姿勢を算出することができる。そして、この姿勢を、姿勢を算出したときと同様の動作状態におけるセンサーの検出結果の座標変換に用いることで、センサー座標系から移動体座標系への座標変換を適切に行うことができる。従って、ユーザーの移動状況情報を適切に算出することができる。
また、第2の発明として、第1の発明の移動状況情報算出方法において、前記変換された検出結果に含まれる前記ユーザーの進行方向成分以外の成分の値を補正すること、を更に含む移動状況情報算出方法を構成することとしてもよい。
この第2の発明によれば、変換された検出結果に含まれるユーザーの進行方向成分以外の成分の値を補正する。姿勢を算出した時と同様の動作状態における検出結果を補正することで、ユーザーの進行方向成分以外の成分の値を適切に補正することができる。
また、第3の発明として、第1又は第2の発明の移動状況情報算出方法における前記移動状況情報を算出することは、前記変換された検出結果を用いて、前記ユーザーの進行方向の加速度の振幅を算出することと、前記振幅に基づいて前記ユーザーの進行方向の速度を算出することと、を含む、移動状況情報算出方法を構成することとしてもよい。
詳細は実施形態で説明するが、ユーザーの進行方向の加速度の振幅とユーザーの進行方向の速度との間には相関関係があることが明らかとなった。そのため、第3の発明のように、変換されたセンサーの検出結果を用いて、ユーザーの進行方向の加速度の振幅を算出し、当該振幅に基づくことで、ユーザーの進行方向の速度を適切に算出することが可能となる。
また、第4の発明として、第1〜第3の何れかの発明の移動状況情報算出方法における前記姿勢を算出することは、前記センサーに対応付けられた前記座標系の前記検出結果から求められる鉛直方向の速度の変化に基づいて前記特異条件を満たしたタイミングを判定することを含む、移動状況情報算出方法を構成することとしてもよい。
この第4の発明によれば、センサーに対応付けられた座標系のセンサーの検出結果から求められる鉛直方向の速度の変化に基づくことで、特異条件を満たしたタイミングを適切に判定することができる。
また、第5の発明として、第4の発明の移動状況情報算出方法における前記タイミングを判定することは、前記鉛直方向の速度が、変化している範囲の中央部の値になり、且つ、当該速度の変化方向が増加方向又は減少方向である場合に、前記特異条件を満たしたと判定することを含む、移動状況情報算出方法を構成することとしてもよい。
この第5の発明によれば、鉛直方向の速度が、変化している範囲の中央部の値になり、且つ、当該速度の変化方向が増加方向又は減少方向である場合に、特異条件を満たしたと判定する。上記の条件を満たす場合とは、例えば、ユーザーが歩行中や走行中に地面に着地したり、足が地面から離れて胴体が最高点に到達した場合であり、これらのタイミングを特異条件を満たすタイミングとして判定することができる。
また、第6の発明として、第1〜第5の何れかの発明の移動状況情報算出方法において、前記センサーは、前記ユーザーの腕以外の所定部位に装着される、移動状況情報算出方法を構成することとしてもよい。
この第6の発明によれば、センサーは、ユーザーの腕以外の所定部位に装着される。このため、上記の発明の移動状況算出方法と相まって、腕以外の所定部位に装着されたセンサーのユーザーに対する姿勢を適切に判定して、ユーザーの移動状況情報を適切に算出することが可能となる。
進行方向速度算出装置の全体システムの構成例を示す図。 進行方向速度算出装置の機能構成の一例を示す図。 処理部の機能ブロックを示す図。 原理の説明図。 原理の説明図。 原理の説明図。 相関式データを説明するための図。 進行方向速度算出処理の流れを示すフローチャート。 一歩検出処理の流れを示すフローチャート。 位置算出装置の機能構成の概要を示す図。 位置算出処理の流れを示すフローチャート。 誤差推定処理の流れを示すフローチャート。 位置算出を行った実験結果の一例を示す図。 位置算出装置の機能構成の概要を示す図。 姿勢算出タイミング及び進行方向速度算出タイミングの変形例の説明図。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態の一例について説明する。但し、本発明を適用可能な実施形態が以下説明する実施形態に限定されるわけでないことは勿論である。
1.第1実施形態
1−1.システム構成
図1は、本実施形態における進行方向速度算出装置1の全体システムの構成例を示す図である。この進行方向速度算出装置1は、例えばユーザーの腰(右腰又は左腰)に装着して利用される小型電子機器であり、ユーザーの進行方向の速度(以下、適宜「進行方向速度」と称す。)を移動状況情報として算出する移動状況情報算出装置の一種である。
進行方向速度算出装置1は、主要な構成として、ユーザーが進行方向速度の算出に係る各種操作を入力するための入力装置である操作ボタン3と、算出された進行方向速度等の情報が表示される液晶ディスプレイ5と、スピーカー7と、加速度センサー10と、不図示の制御基板とを有して構成される。
本実施形態では、3種類の座標系を定義する。第1の座標系は、進行方向速度算出装置1が具備する加速度センサー10に対応付けられた三次元直交座標系(センサー座標系)であるローカル座標系である。本明細書では、ローカル座標系のことをL(Local)フレームとも言う。本実施形態では、ローカル座標系の3軸をx軸、y軸及びz軸と表記する。
第2の座標系は、移動体に対応付けられた三次元直交座標系(移動体座標系)である。本明細書では、移動体座標系のことをV(Vehicle)フレームとも言う。本実施形態では、ユーザーの前方を正とする前後方向をロール軸(R軸)、右方を正とする左右方向をピッチ軸(P軸)、鉛直下方を正とする上下方向をヨー軸(Q軸)とする。
第3の座標系は、移動体の移動空間を定める座標系である三次元直交座標系(絶対座標系)である。本明細書では、絶対座標系のことをA(Absolute)フレームとも言う。Aフレームは、例えば、北東下座標系として知られるNED(North East Down)座標系や、地球中心地球固定座標系として知られるECEF(Earth Centered Earth Fixed)座標系として定義される。本実施形態では、絶対座標系の3軸をX軸、Y軸及びZ軸と表記する。
加速度センサー10は、進行方向速度算出装置1に搭載されるセンサーであり、ユーザーの加速度ベクトルを検出する。加速度センサー10としては、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサーが用いられる。加速度センサー10が計測した値は、ローカル座標系で計測した移動体の加速度となる。
進行方向速度算出装置1は、図1に示すような姿勢でユーザーの腰に装着される。従って、加速度センサー10のz軸が鉛直方向の軸となる。
ユーザーの加速度や速度は、方向及び大きさを持っている。そのため、本明細書では、スカラーとベクトルとを適宜区別して説明する。原則として、加速度や速度と言ったときは加速度や速度の大きさ(スカラー量)を表すものとし、加速度ベクトルや速度ベクトルと言ったときは方向及び大きさを考慮した加速度及び速度を表すものとする。
なお、各座標系において定義される諸量を明確にするため、各諸量を表す文言の先頭に座標系の種類を付して説明する。例えば、ローカル座標系で表した加速度ベクトルのことを「ローカル座標加速度ベクトル」と称し、絶対座標系で表した加速度ベクトルのことを「絶対座標加速度ベクトル」と称する。他の諸量についても同様である。
また、センサーの姿勢は、ロール角、ピッチ角及びヨー角といったオイラー角で表される。絶対座標系で表したセンサーの向きを「絶対姿勢」と表現し、その姿勢角のことを「絶対姿勢角」と称する。また、ユーザーに対するセンサーの相対的な姿勢(相対姿勢)のことを「センサー姿勢」と表現し、その姿勢角(相対姿勢角)のことを「センサー姿勢角」と称する。
また、以下の説明で参照する図面については、各種のセンサーのブロックを二重線で示し、センサーの計測結果を利用して演算処理を行う処理ブロックを一重線で示す。
制御基板は、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を有する処理部100と、外部機器との間でデータ送受を実現するインターフェイスICや接続端子を有する通信部500と、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の各種ICメモリーやハードディスクなどの記録媒体等を有する記憶部600とを有する。
1−2.機能構成
図2は、進行方向速度算出装置1の機能構成の一例を示す図である。
進行方向速度算出装置1は、加速度センサー10と、処理部100と、操作部200と、表示部300と、音出力部400と、通信部500と、記憶部600とを有して構成される。
処理部100は、記憶部600に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、進行方向速度算出装置1の各部を統括的に制御する。
図3は、処理部100の機能構成の概略を表わす機能ブロック図である。
処理部100は、ローカル座標速度ベクトル算出部120と、姿勢算出部130と、LV座標変換行列算出部140と、移動体座標加速度ベクトル算出部150と、進行方向加速度振幅算出部160と、進行方向速度算出部170と、一歩検出部180とを機能部として有する。
ローカル座標速度ベクトル算出部120は、加速度センサー10から入力したローカル座標加速度ベクトルを積分及び継ぎ足し処理して、ローカル座標速度ベクトルを算出する。本実施形態において、「積分」とは、所定時間分の値を累積的に加算することを意味する。また、「継ぎ足す」とは、積分により得られた結果を最後に更新した結果に足し合わせることを意味する。
具体的には、ローカル座標速度ベクトル算出部120は、所定時間分のローカル座標加速度ベクトルを積分することで、その所定時間の間におけるローカル座標系で表した速度ベクトルの変化分を算出する。そして、算出した速度ベクトルの変化分を最後に更新したローカル座標速度ベクトルに継ぎ足すことで、ローカル座標速度ベクトルを新たに算出・更新する。
姿勢算出部130は、ローカル座標速度ベクトル算出部120によって算出されたローカル座標速度ベクトルを用いてセンサー姿勢を判定する。姿勢算出部130は、一歩検出部180によりユーザーの一歩が検出されたタイミングで、ユーザーに対するセンサーの姿勢を判定する。
ここで言うセンサーの姿勢とは、例えばユーザーの進行方向といった進行に係る基準方向に対する相対的なセンサーの姿勢の意味である。取り付けた部位に対するセンサーの姿勢は変化しなくとも、取り付けた部位自体が移動に伴って動く。すなわち、センサーを取り付けた部位は、進行に係る基準方向に対して相対的に変位する。このため、センサーの姿勢も、進行に係る基準方向に対して相対的に変化することとなる。この変化し得るセンサーの姿勢を判定する。
なお、進行に係る基準方向に対するセンサーの姿勢とは、総体的には、ユーザーに対するセンサーの姿勢と言えるため、本明細書では後者のように表現する。また、姿勢の算出とは、姿勢角を算出することである。
ローカル座標系で表した速度ベクトル(ローカル座標速度ベクトル)と、移動体座標系で表した速度ベクトル(移動体座標速度ベクトル)との間には、次式(1)のような関係がある。
Figure 0006083279
本明細書における数式では、速度ベクトルの成分を小文字の“v”で表す。また、速度ベクトルの表記において、座標系の種類を上付きの大文字の添え字で示す。“L”はローカル座標系、“V”は移動体座標系、“A”は絶対座標系をそれぞれ意味する。また、対応する座標系の各軸の成分を下付きの小文字の添え字で示す。例えば、ローカル座標系の3軸であれば“x”、“y”及び“z”の表記を用いる。
また、本明細書では、座標変換行列を大文字の“C”で表す。各座標変換行列において、下付きの添え字は座標変換前の座標系を示し、上付きの添え字は座標変換後の座標系を示す。例えば、“CL V”は、ローカル座標系(Lフレーム)から移動体座標系(Vフレーム)への座標変換行列を示し、“CA L”は、絶対座標系(Aフレーム)からローカル座標系(Lフレーム)への座標変換行列を示す。
ここで、ユーザーの移動方向に関する制約条件を適用する。具体的には、ユーザーの縦横方向(鉛直方向と左右方向)の速度成分はゼロであると仮定し、移動体座標系(Vフレーム)のQ軸方向及びP軸方向の速度成分はゼロであるとする制約条件を設定する。つまり、ユーザーの速度に関して{vP V=vQ V=0}とする制約条件を設定する。
この場合、式(1)から、センサー姿勢のピッチ成分であるピッチ角“θ”及びヨー成分であるヨー角“Ψ”を、次式(2)及び(3)のように算出することができる。
Figure 0006083279
Figure 0006083279
ピッチ角“θ”及びヨー角“Ψ”は、それぞれ移動体座標系のP軸及びQ軸回りのセンサーの回転角を示す。つまり、ピッチ角“θ”及びヨー角“Ψ”は、ユーザーに対するセンサーの相対的な姿勢角を表していると言える。
LV座標変換行列算出部140は、姿勢算出部130によって判定されたセンサー姿勢角を用いて、ローカル座標系から移動体座標系への座標変換行列(以下、「LV座標変換行列」と称する。)を算出する。なお、LV座標変換行列それ自体は公知であるため、数式等を用いた説明は省略する。
移動体座標加速度ベクトル算出部150は、加速度センサー10から入力したローカル座標加速度ベクトルを、LV座標変換行列算出部140によって算出されたLV座標変換行列を用いて座標変換することで、移動体座標加速度ベクトルを算出する。
進行方向加速度振幅算出部160は、移動体座標加速度ベクトル算出部150によって算出された移動体座標加速度ベクトルに基づいて、ユーザーの進行方向の加速度の振幅(以下、「進行方向加速度振幅」と称す。)を算出する。詳細は後述する。
進行方向速度算出部170は、進行方向加速度振幅算出部160によって算出された進行方向加速度振幅を用いて、ユーザーの進行方向速度を算出する。進行方向速度算出部170は、ユーザーに対するセンサーの姿勢とセンサーの検出結果とを用いて、ユーザーの移動状況情報を算出する移動状況情報算出部に相当する。
一歩検出部180は、ローカル座標速度ベクトル算出部120によって算出されたローカル座標速度ベクトルに基づいて、ユーザーの一歩を検出する。詳細は後述する。
ここで、姿勢算出部130によるセンサー姿勢の算出タイミング及び進行方向速度算出部170による進行方向速度の算出タイミングについて説明する。
図4は、進行方向速度算出装置1を右腰に装着したユーザーが歩行動作をする場合のユーザーの移動を俯瞰した図である。ユーザーの右腰に進行方向速度算出装置1が装着された場合を図示・説明する。
ユーザーを基準とする前後方向の軸が進行方向の軸(R軸)である。ユーザーの歩行動作や走行動作に伴い、ユーザーに対する加速度センサー10のセンサー姿勢が随時変化する。ユーザーが右足を踏み出した状態では、図中の(2)や(4)に示すように、加速度センサー10の座標系(ローカル座標系)は進行方向に対して右回りに回転した状態となる。それに対し、ユーザーが左足を踏み出した状態では、図中の(1)や(3)に示すように、加速度センサー10の座標系(ローカル座標系)は進行方向に対して左回りに回転した状態となる。
つまり、ローカル座標系と移動体座標系との関係は、ユーザーの歩行動作に伴い周期的に変化することになる。そこで、本実施形態では、ある一のタイミングで加速度センサー10のセンサー姿勢を判定する。そして、その後、歩行動作中の上記のタイミングとユーザーの姿勢が同一になると考えられるタイミングにおいて、先に判定しておいたセンサー姿勢を用いてユーザーの進行方向速度を算出する。
図5は、センサー姿勢の算出タイミング及び進行方向速度の算出タイミングの説明図である。
最初に、ユーザーの右足のタイミング(左足の着地から右足の着地までの間のあるタイミング)で加速度センサー10のセンサー姿勢を判定する。次に、左足のタイミング(右足の着地から左足の着地までの間の同様のタイミング)では何も行わず、次の右足のタイミングで、先に判定しておいたセンサー姿勢を用いて進行方向の速度を算出する。以後は、右足のタイミングで進行方向の速度を算出していく。
図6は、本実施形態の進行方向速度算出装置1を図1に示す通りに装着した被験者に一定速度で走行してもらう実験を行って求めた、ローカル座標速度ベクトルの各成分の時間変化を示す図である。x軸方向の速度成分の時間変化を破線で、y軸方向の速度成分の時間変化を点線で、z軸方向の速度成分の時間変化を実線でそれぞれ示している。また、下段の図は、進行方向速度算出装置1の位置の高さ方向の成分(高度)を示している。
図6において、周期的なあるタイミングでは、ユーザーに対するセンサーの姿勢は一定であると言える。具体的に説明する。
先ず、時刻t1〜時刻t3は、ユーザーの1歩の変化を示している。x軸方向の速度を減速して時刻t1付近でユーザーの左足が着地し、胴体の上下動速度(z軸方向の速度)が反転して時刻t2付近で胴体の高度が最高点に到達した後、胴体の上下動速度が反転してx軸方向の速度が減速して時刻t3付近で逆足の右足が着地した。着地したタイミング(以下、「着地タイミング」と称す。)か、胴体が最高点に到達したタイミング(以下、「最高点到達タイミング」と称す。)かの何れかのタイミングにおいて、ユーザーの鉛直方向の速度(z軸方向の速度)が、その鉛直方向の速度変化のおよそ中央値(図6の太線)を横切ることがわかる。
ここで、時刻t0と時刻t3とに着目すると、時刻t0,t3は共に右足の着地タイミングであり、x軸,y軸,z軸の速度はほぼ一定であると言える。しかし、左足の着地タイミングである時刻t1と、右足の着地タイミングである時刻t3とでは、例えばy軸の速度が大きく異なる。このことは、右足なら右足、左足なら左足の着地タイミング同士の間では、ユーザーに対するセンサーの姿勢は一定であることを示していると言える。なお、これは、最高点到達タイミングも同様である。右足の着地から左足の着地までの間の最高点到達タイミング(或いはこの逆)同士では、センサーの姿勢は一定であると言える。
そこで、本実施形態では、予め定めた一方の足の着地から他方の足の着地までの間の最高点到達タイミングを基準タイミングとして、この基準タイミングにおけるセンサー姿勢を一定であると推定する。そして、この基準タイミングが到来する毎に進行方向速度を算出することとする。
最高点到達タイミングは、センサーの検出結果の変化が所定の特異条件を満たした時に相当するタイミングである。この最高点到達タイミングの判定は、鉛直方向速度が変化している範囲の中央部の値になり、且つ、当該速度の変化方向が増加方向となるタイミングである。本実施形態では、更に、最高点到達タイミングが到来する毎にカウントしたカウント値の偶数番目又は奇数番目(すなわち、1つおきの最高点到達タイミング)において、進行方向速度を算出する。こうすることで、右足なら右足の着地から他方の足(左足)の着地までの間の最高点到達タイミングを検出できる。
なお、中央部の値とは、必ずしも厳密に最大値と最小値との中央値を意味するものではなく、略中央値(例えば中央値±10%の範囲内の値)であればよい意味である。
図2に戻り、操作部200は、例えばタッチパネルやボタンスイッチ等の入力装置を有して構成され、なされた操作に応じた操作信号を、処理部100に出力する。この操作部200の操作により、進行方向速度の算出指示等の各種指示入力がなされる。操作部200は、図1の操作ボタン3に相当する。
表示部300は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置を有して構成され、処理部100から入力される表示信号に基づく各種表示を行う。表示部300には、算出された進行方向速度等の情報が表示される。表示部300は、図1の液晶ディスプレイ5に相当する。
音出力部400は、例えばスピーカーなどの音出力装置を有して構成され、処理部100から入力される音声信号に基づく各種音出力を行う。音出力部400は、図1のスピーカー7に相当する。
通信部500は、装置内部で利用される情報や算出した結果等を、外部の情報制御装置との間で送受するための通信装置である。通信部500の通信方式としては、所定の通信規格に準拠したケーブルを介して有線接続する形式や、近距離無線通信を利用して無線接続する形式等、種々の方式を適用可能である。通信方式は、有線/無線を問わない。
記憶部600は、例えばROMやフラッシュROM、RAM等の記憶装置で実現され、処理部100が進行方向速度算出装置1を統括的に制御するためのシステムプログラムや、各種アプリケーション処理を実行するための各種プログラムやデータ等を記憶する。
記憶部600には、処理部100によって読み出され、進行方向速度算出処理(図8参照)として実行される進行方向速度算出プログラム610が記憶されている。進行方向速度算出プログラム610は、一歩検出処理(図9参照)として実行される一歩検出プログラム611をサブルーチンとして含む。
また、記憶部600には、相関式データ620と、センサー検出データ630と、ローカル座標速度ベクトルデータ640と、姿勢データ650と、座標変換行列データ660と、移動体座標加速度ベクトルデータ670と、進行方向速度データ680とが記憶される。
図7は、相関式データ620を説明するための図である。相関式データ620は、進行方向速度と進行方向加速度振幅との関係を定めたデータであり、関数式のデータであってもよいし、一方から他方を検索可能なテーブル形式のデータであってもよい。
発明者の研究によれば、進行方向速度と進行方向加速度振幅とは、正の相関があることが分かった。図7は、その正の相関を示す図である。図7において、ダイヤ形の各プロットは、実験した進行方向速度における進行方向加速度振幅を示している。これによれば、進行方向速度と進行方向加速度振幅との間には正の相関がある。そこで、この相関特性を示したのが相関式データ620である。従来、鉛直方向加速度振幅と進行方向速度との間に正の相関があることが知られていた。しかし、発明者の研究によれば、鉛直方向加速度振幅と進行方向速度とはユーザーが歩行する場合には相関があるが、走行する場合には正の相関が見られない場合があることが分かった(図示せず)。
なお、本実施形態における進行方向加速度振幅とは、進行方向加速度の時間変化のうちの極大値と極小値との差のことを意味する。但し、進行方向加速度の時間変化のうちの極大値と極小値との差の半分の値を進行方向加速度振幅としても略同一の結果が得られるため、何れの定義を採用してもよいことは勿論である。
図2に戻り、センサー検出データ630は、加速度センサー10によって検出されたローカル座標加速度ベクトルが時系列に記憶されたデータである。
ローカル座標速度ベクトルデータ640は、ローカル座標速度ベクトル算出部120によって算出されたローカル座標速度ベクトルが時系列に記憶されたデータである。
姿勢データ650は、姿勢算出部130によって算出されたセンサー姿勢角が記憶されたデータである。
座標変換行列データ660は、LV座標変換行列算出部140によって算出されたLV座標変換行列が記憶されたデータである。
移動体座標加速度ベクトルデータ670は、移動体座標加速度ベクトル算出部150によって算出された移動体座標加速度ベクトルが時系列に記憶されたデータである。
進行方向速度データ680は、進行方向速度算出部170によって算出された進行方向速度が時系列に記憶されたデータである。
1−3.処理の流れ
図8は、処理部100が記憶部600に記憶されている進行方向速度算出プログラム610に従って実行する進行方向速度算出処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、処理部100は、加速度センサー10の検出結果を記憶部600のセンサー検出データ630に記憶させる処理を開始する(ステップA1)。次いで、ローカル座標速度ベクトル算出部120が、加速度センサー10の検出結果を用いて、ローカル座標速度ベクトルの算出と、算出されたローカル座標速度ベクトルを記憶部600のローカル座標速度ベクトルデータ640に記憶させる処理とを開始する(ステップA3)。
その後、一歩検出部180が、記憶部600に記憶されている一歩検出プログラム611に従って一歩検出処理を開始する(ステップA5)。
図9は、一歩検出処理の流れを示すフローチャートである。
一歩検出部180は、サンプルデータの取得のために、所定時間が経過するまでデータを蓄積する(ステップB1;No)。つまり、所定時間の間、加速度センサー10の検出データに基づいてローカル座標速度ベクトルを算出して、データを蓄積する。そして、所定時間が経過したならば(ステップB1;Yes)、一歩検出部180は、蓄積したデータに基づいて、鉛直方向速度の極大値の平均値を算出する処理と(ステップB3)、鉛直方向速度の極小値の平均値を算出する処理とを行う(ステップB5)。
次いで、一歩検出部180は、閾値を設定する(ステップB7)。閾値は、例えば、ステップB3で算出した鉛直方向速度の極大値の平均値とステップB5で算出した鉛直方向速度の極小値の平均値とを平均した値として設定することができる。
その後、一歩検出部180は、歩数のカウントに用いるカウンタ“n”をゼロリセットする(ステップB9)。次いで、一歩検出部180は、鉛直方向速度が閾値を超えたか否かを判定し(ステップB11)、超えていないと判定したならば(ステップB11;No)、そのまま待機する。一方、超えたと判定したならば(ステップB11;Yes)、一歩検出部180は、カウンタ“n”を1だけインクリメントする(ステップB13)。
その後、一歩検出部180は、鉛直方向速度が閾値以下となるまで待機する(ステップB15;No)。そして、鉛直方向速度が閾値以下となったならば(ステップB15;Yes)、ステップB11に戻る。
図8の進行方向速度算出処理に戻り、一歩検出処理を開始したならば、姿勢算出部130は、センサー姿勢を算出するタイミングが到来したか否かを判定する(ステップA7)。例えば、進行方向の速度を算出するタイミングとして、カウンタ“n”を奇数とするならば、カウンタ“n”が奇数となったか否かを判定する。
センサー姿勢を算出するタイミングではないと判定したならば(ステップA7;No)、姿勢算出部130は、そのまま待機する。一方、センサー姿勢を算出するタイミングであると判定したならば(ステップA7;Yes)、姿勢算出部130が、センサー姿勢を算出する(ステップA9)。具体的には、式(2)及び(3)に従ってセンサー姿勢角(ピッチ角“θ”及びヨー角“Ψ”)を算出し、姿勢データ650として記憶部600に記憶させる。
その後、LV座標変換行列算出部140が、姿勢データ650に記憶されたセンサー姿勢角を用いてLV座標変換行列を算出し、記憶部600の座標変換行列データ660に記憶させる(ステップA11)。
次いで、進行方向速度算出部170は、進行方向速度を算出するタイミングであるか否かを判定する(ステップA13)。これは、ステップA7と同じ条件を満たしたタイミングである。例えば、ステップA7がカウンタ“n”が奇数となるタイミングであるならば、ステップA13もカウンタ“n”が奇数となるタイミングである。
進行方向速度を算出するタイミングではないと判定したならば(ステップA13;No)、処理部100は、ステップA23へと処理を移行する。一方、進行方向速度を算出するタイミングであると判定したならば(ステップA13;Yes)、処理部100は、対象期間の加速度センサー10の検出結果(ローカル座標加速度ベクトル)を記憶部600のローカル座標速度ベクトルデータ640から抽出する(ステップA15)。対象期間は、例えば、当該進行方向速度の算出タイミングから遡って直近の鉛直方向速度が閾値を超えたタイミングまでの期間である。これは、片方の足が着地した後に踏み出されて、胴体が最高点に達するまでの期間である。
次いで、移動体座標加速度ベクトル算出部150は、移動体座標加速度ベクトル算出処理を行う(ステップA17)。具体的には、ステップA15で抽出された加速度センサー10の検出結果(ローカル座標加速度ベクトル)を、座標変換行列データ660に記憶されたLV座標変換行列を用いて座標変換して移動体座標加速度ベクトルを算出し、記憶部600の移動体座標加速度ベクトルデータ670に記憶させる。
その後、進行方向加速度振幅算出部160が、進行方向加速度振幅を算出する(ステップA19)。具体的には、ステップA17で算出された移動体座標速度ベクトルに含まれる進行方向の加速度の時間変化の中から直近の進行方向加速度の極大値と極小値とを抽出し、その差を進行方向加速度振幅として算出する。
次いで、進行方向速度算出部170は、進行方向速度を算出する(ステップA21)。具体的には、記憶部600の相関式データ620に記憶された相関式に、ステップA19で算出した進行方向加速度振幅を代入することで進行方向速度を算出し、記憶部600の進行方向速度データ680に記憶させる。
その後、処理部100は、処理を終了するか否かを判定し(ステップA23)、処理を継続すると判定したならば(ステップA23;No)、ステップA13に戻る。また、処理を終了すると判定したならば(ステップA23;Yes)、進行方向速度算出処理を終了する。
1−4.作用効果
ユーザーの身体に装着される進行方向速度算出装置1において、加速度を検出する加速度センサー10に対応付けられたローカル座標系で表された検出結果の変化が所定の特異条件を満たした時の当該検出結果を用いて、ユーザーに対する加速度センサー10の姿勢を算出する。そして、算出した姿勢を用いて、姿勢を算出した時と異なり、かつ、特異条件を満たした時の加速度センサー10の検出結果をユーザーに対応付けられた移動体座標系に変換する。そして、変換された加速度センサー10の検出結果を用いて、ユーザーの進行方向の速度を算出する。
具体的には、加速度センサー10の検出結果から求められる鉛直方向の速度の変化に基づき、鉛直方向の速度が、変化している範囲の中央部の値になり、且つ、当該速度の変化方向が増加方向である場合(最高点到達タイミング)に、特異条件を満たしたと判定する。そして、最高点到達タイミングにおける加速度センサー10の検出結果を用いて、加速度センサー10のセンサー姿勢角を算出する。そして、算出したセンサー姿勢角を用いてLV座標変換行列を算出し、これを用いて加速度センサー10の検出結果を移動体座標に座標変換して、ユーザーの進行方向加速度振幅を算出する。そして、算出した進行方向加速度振幅と進行方向速度との所与の相関関係に基づいて、ユーザーの進行方向の速度を算出する。
加速度センサー10のユーザーに対する姿勢が同じになると考えられるタイミングに合わせて進行方向速度を算出するようにしたことで、ユーザーの歩行動作や走行動作に関わらず、ユーザーの進行方向速度を適切に算出することができる。また、進行方向加速度振幅と進行方向速度との所与の相関関係に基づくことで、従来と比べてユーザーの進行方向速度をより正しく算出することが可能となる。
特異条件を満たすタイミングの判定は、加速度センサー10の検出結果に基づいて算出した鉛直方向の速度が、変化している範囲の中央部の値になり、且つ、当該速度の変化方向が増加方向であることを検出することにより行う。これは、胴体が最高到達点に達したタイミング(最高点到達タイミング)である。この最高点到達タイミングを特異条件を満たすタイミングとしてセンサー姿勢を算出し、その後は、センサー姿勢が同じになると考えられるタイミングで間欠的に進行方向速度を算出するため、高い正確性でユーザーの進行方向速度を算出することが可能となる。
2.第2実施形態
2−1.機能構成
図10は、第2実施形態における位置算出装置2Aの機能構成の概要を示す図である。位置算出装置2Aは、第1実施形態の進行方向速度算出装置1の機能に付加して構成される装置である。説明を分かり易くするために、図10では、位置算出装置2Aは進行方向速度算出装置1を具備することとして図示しているが、実際には、進行方向速度算出装置1の処理部100に図10の処理部110の機能を付加し、更に、ジャイロセンサー20及びGPS(Global Positioning System)センサー30を進行方向速度算出装置1に付加して構成することができる。
なお、位置算出装置2Aは、進行方向速度算出装置1と同様に、例えばユーザーの腰(右腰又は左腰)に装着して利用され、ユーザーの進行方向の速度の他、位置を移動状況情報に含めて算出する移動状況情報算出装置の一種である。
ジャイロセンサー20は、ユーザーの角速度を検出するセンサーであり、進行方向速度算出装置1が具備する加速度センサー10と同じローカル座標系で角速度(以下、「ローカル座標角速度」と称す。)を検出する。そして、検出したローカル座標角速度を慣性航法演算部40に出力する。
GPSセンサー30は、測位用衛星の一種であるGPS衛星から送信されるGPS衛星信号を受信し、当該GPS衛星信号を利用してユーザーの位置及び速度ベクトルを算出するセンサーである。GPSセンサー30は、所与の絶対座標系におけるユーザーの位置及び速度ベクトル(速度及び方位)を算出し、GPS算出位置及びGPS算出速度ベクトルとして誤差推定部50に出力する。なお、GPSを利用して位置や速度ベクトルを算出する方法については従来公知であるため、詳細な説明を省略する。
処理部110は、慣性航法演算部40と、誤差推定部50と、移動状況判定部60とを有して構成される。上述した通り、進行方向速度算出装置1の処理部100に、これらの機能部を付加して構成することとしてもよいし、別のプロセッサー等として構成してもよい。
慣性航法演算部40は、進行方向速度算出装置1から出力されるローカル座標加速度ベクトルと、ジャイロセンサー20から出力されるローカル座標角速度とを用いて、公知の慣性航法演算処理を行って、絶対座標系におけるユーザーの位置(絶対座標位置)、速度ベクトル(絶対座標速度ベクトル)及び姿勢角(絶対姿勢角)を算出する。
慣性航法演算部40は、誤差推定部50から出力される加速度バイアス及びジャイロバイアスを用いて、進行方向速度算出装置1の加速度センサー10から出力されるローカル座標加速度ベクトル及びジャイロセンサー20から出力されるローカル座標角速度を補正する。そして、補正後のローカル座標加速度ベクトル及びローカル座標角速度を用いて絶対座標位置、絶対座標速度ベクトル及び絶対姿勢角を算出し、誤差推定部50から出力される位置誤差、速度ベクトル誤差及び姿勢角誤差を用いて、絶対座標位置、絶対座標速度ベクトル及び絶対姿勢角を補正する。
誤差推定部50は、慣性航法演算部40から出力される慣性航法演算結果(絶対座標位置、絶対座標速度ベクトル及び絶対姿勢角)を制御入力として、例えばカルマンフィルター(以下、「KF(Kalman Filter)」と表記する。)を利用した誤差推定演算(以下、「KF誤差推定演算」と称す。)を行って、慣性航法演算結果に含まれる誤差(以下、「慣性航法演算誤差」と称す。)を推定する。そして、推定した慣性航法演算誤差を慣性航法演算部40にフィードバック出力する。本実施形態において、慣性航法演算誤差には、位置誤差、速度ベクトル誤差、姿勢角誤差、加速度バイアス及びジャイロバイアスが含まれる。
慣性航法演算部40及び誤差推定部50は、ユーザーに対するセンサーの姿勢とセンサーの検出結果とを用いて、ユーザーの移動状況情報を算出する移動状況情報算出部に相当する。
移動状況判定部60は、加速度センサー10から出力されるローカル座標加速度ベクトル及びジャイロセンサー20から出力されるローカル座標角速度に基づいて、ユーザーの移動状況を判定する。本実施形態では、ユーザーの移動状況として、ユーザーが停止している状態(以下、「停止状態」と称す。)であるか、移動している状態(以下、「移動状態」と称す。)であるかを判定する。
慣性航法演算部40と、誤差推定部50と、移動状況判定部60とは、CPUやDSP等のプロセッサーを有する処理部110として構成することができる。
2−2.処理の流れ
図11は、位置算出装置2Aの処理部110が実行する位置算出処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、慣性航法演算部40は、進行方向速度算出装置1から進行方向速度の取得を開始する(ステップC1)。その後、慣性航法演算部40が、慣性航法演算処理を開始する(ステップC3)。そして、誤差推定部50が、後述する誤差推定処理を開始する(ステップC5)。
次いで、移動状況判定部60が、移動状況判定処理を行う(ステップC7)。その後、処理部110は、移動状況が停止状態から移動状態に変化したか否かを判定し(ステップC9)、その判定結果が肯定判定であったならば(ステップC9;Yes)、フラグをONに設定する(ステップC11)。
一方、ステップC9の判定結果が否定判定であったならば(ステップC9;No)、処理部110は、移動状況が移動状態から停止状態に変化したか否かを判定する(ステップC13)。そして、その判定結果が肯定判定であるならば(ステップC13;Yes)、処理部110は、フラグをOFFに設定する(ステップC15)。
ステップC11又はC15の後、或いは、ステップC13の判定結果が否定判定であったならば(ステップC13;No)、慣性航法演算部40は、誤差推定部50により推定された最新の慣性航法演算誤差を用いて慣性航法演算結果を補正する(ステップC17)。
その後、慣性航法演算部40は、位置の出力タイミングであるか否かを判定し(ステップC19)、出力タイミングであると判定したならば(ステップC19;Yes)、最新の絶対座標位置を出力する(ステップC21)。出力タイミングではないと判定したならば(ステップC19;No)、ステップC23へと移行する。
次いで、処理部110は、処理を終了するか否かを判定し(ステップC23)、処理を継続すると判定したならば(ステップC23;No)、ステップC7に戻る。一方、処理を終了すると判定したならば(ステップC23;Yes)、処理部110は、位置算出処理を終了する。
図12は、誤差推定処理の流れを示すフローチャートである。
誤差推定処理では、誤差推定部50は、次式(4)に示すような状態ベクトルXを設定してKF誤差推定演算を行う。
Figure 0006083279
但し、「δP」、「δV」及び「δA」は、それぞれ慣性航法演算部40の演算結果に含まれる位置誤差、速度ベクトル誤差及び姿勢角誤差である。また、「b」及び「b」は、それぞれ加速度バイアス及びジャイロバイアスである。
最初に、誤差推定部50は、フラグがONに設定されているか否かを判定する(ステップD1)。そして、フラグがONに設定されていると判定したならば(ステップD1;Yes)、移動時制約条件の適用タイミングであるか否かを判定する(ステップD3)。移動時制約条件の適用タイミングは、進行方向速度算出装置1による進行方向速度の算出タイミング(図8のステップA13)と同じタイミングである。つまり、1つおきの最高点到達タイミングが到来したタイミングである。
移動時制約条件の適用タイミングであると判定したならば(ステップD3;Yes)、誤差推定部50は、進行方向速度算出装置1から出力される進行方向速度を用いて移動時観測ベクトルを設定する(ステップD5)。
具体的には、ジャイロセンサー20から出力される角速度を用いて姿勢角を算出し、これを用いて絶対座標系からローカル座標系への座標変換行列(以下、「AL座標変換行列」と称す。)を算出する。そして、算出したAL座標変換行列と進行方向速度算出装置1から出力されるLV座標変換行列とを用いて、慣性航法演算部40によって演算された絶対座標速度ベクトルを移動体座標速度ベクトルに変換する。そして、進行方向速度算出装置1から出力される進行方向速度Vと、算出した移動体座標速度ベクトルv=(v ,v ,v とを用いて、例えば次式(5)に示すような移動時観測ベクトルZmoveを設定する。
Figure 0006083279
移動時観測ベクトルZmoveは、ユーザーの縦横方向(鉛直方向と左右方向)の速度成分はゼロであるとの仮定に基づき設定される観測ベクトルである。つまり、最高点到達タイミングが到来したタイミングでは、移動体座標系(Vフレーム)のQ軸方向及びP軸方向の速度成分はゼロとなり、進行方向であるR軸方向に対しては進行方向速度Vに相当する速度成分が生ずると仮定して、上記のような移動時観測ベクトルZmoveを設定する。
この場合、誤差推定部50は、ステップD5で設定した移動時観測ベクトルZmoveを適用したKF誤差推定演算を行う(ステップD7)。すなわち、ステップD5で設定した移動時観測ベクトルZmoveを観測情報として、所定の予測演算及び補正演算を行って慣性航法演算誤差を推定する。
移動時観測ベクトルZmoveは、進行方向の加速度の振幅に基づいて算出される進行方向速度を用いて設定される。また、誤差推定部50が推定する慣性航法演算誤差には、ユーザーの速度ベクトル誤差が含まれ、慣性航法演算部40が演算する絶対座標速度ベクトルは、加速度センサー10の検出結果を用いて算出される。従って、移動時観測ベクトルZmoveを用いて慣性航法演算誤差を推定して慣性航法演算結果を補正することは、進行方向の加速度の振幅に基づいて算出された進行方向の速度を用いて、センサーの検出結果が示す速度を補正して、ユーザーの移動状況情報を算出することと等価である。
ステップD3において移動時制約条件適用タイミングではないと判定したならば(ステップD3;No)、誤差推定部50は、GPSセンサー30から出力されるGPS演算結果を用いてGPS観測ベクトルを設定する(ステップD9)。つまり、GPS算出位置及びGPS算出速度ベクトルを成分とするGPS観測ベクトルを設定する。
次いで、誤差推定部50は、設定したGPS観測ベクトルを適用したKF誤差推定演算を行う(ステップD11)。すなわち、ステップD9で設定したGPS観測ベクトルを観測情報として、所定の予測演算及び補正演算を行って慣性航法演算誤差を推定する。
ステップD1においてフラグがOFFに設定されていると判定したならば(ステップD1;No)、誤差推定部50は、停止時観測ベクトルを設定する(ステップD13)。具体的には、慣性航法演算部40が演算した絶対座標速度ベクトルv=(v ,v ,v を用いて、例えば次式(6)に示すような停止時観測ベクトルZstopを設定する。
Figure 0006083279
停止時観測ベクトルZstopは、ユーザーの速度成分がゼロであるとの仮定に基づき設定される観測ベクトルである。つまり、停止状態では、絶対座標系(Aフレーム)における各軸方向の速度成分がゼロになると仮定して、上記のような停止時観測ベクトルZstopを設定する。
この場合、誤差推定部50は、ステップD13で設定した停止時観測ベクトルZstopを適用したKF誤差推定演算を行う(ステップD15)。すなわち、ステップD15で設定した停止時観測ベクトルZstopを観測情報として、所定の予測演算及び補正演算を行って慣性航法演算誤差を推定する。
ステップD7,D11又はD15の後、誤差推定部50は、KF誤差推定演算で推定した慣性航法演算誤差を記憶更新する(ステップD17)。そして、誤差推定部50は、ステップD1に戻る。
2−3.実験結果
図13は、位置算出装置2Aで位置算出を行った実験結果を示す図である。位置算出装置2Aを装着した被験者を所定の経路に沿って走行させて位置を算出する実験を行った。図13において、横軸は経度、縦軸は緯度をそれぞれ示している。また、真位置の軌跡を細破線で、従来の手法を用いて位置算出を行った場合の算出位置の軌跡を太破線で、本実施形態の手法を用いて位置算出を行った場合の算出位置の軌跡を実線でそれぞれ示している。なお、従来の手法は、特異条件を満たすタイミングとは無関係なあるタイミングで算出されたユーザーに対するセンサーの姿勢を、以後の任意のタイミングにおける進行方向速度算出に用いる方法とした。
この結果を見ると、従来の手法を用いて位置算出を行った場合の算出位置の軌跡は、真位置の軌跡に対して全体的に縮小されたような軌跡となっており、位置が大きくずれていることがわかる。それに対し、本実施形態の手法を用いて位置算出を行った場合の算出位置の軌跡は、真の軌跡に近い軌跡となっており、従来の手法を用いる場合と比べて位置算出の正確性が大きく向上していることが確認できる。
2−4.作用効果
位置算出装置2Aにおいて、慣性航法演算部40は、進行方向速度算出装置1から出力されるローカル座標加速度ベクトルと、ジャイロセンサー20から出力されるローカル座標角速度とを用いて、慣性航法演算処理を行って、絶対座標系におけるユーザーの位置、速度ベクトル及び姿勢角を算出する。誤差推定部50は、慣性航法演算部40によって算出された慣性航法演算結果に含まれる誤差を推定する。そして、慣性航法演算部40は、誤差推定部50によって推定された慣性航法演算誤差を用いて、慣性航法演算結果を補正する。
誤差推定部50は、進行方向速度算出装置1から出力される進行方向速度と、移動体座標速度ベクトルとを用いて、移動時観測ベクトルを設定する。そして、進行方向速度の算出タイミングと同期するようにして移動時観測ベクトルを適用したKF誤差推定演算を行うことで、ユーザーの歩行動作や走行動作に伴うセンサー姿勢の変化の影響を受けずに、慣性航法演算誤差を適切に推定することができる。その結果、慣性航法演算誤差を用いて慣性航法演算結果を補正することで、ユーザーの位置や速度といった移動状況情報を適切に算出することが可能となる。
また、誤差推定部50は、KF誤差推定演算において、位置や速度ベクトル、姿勢角に含まれる誤差に加えて、加速度センサー10の検出結果に含まれるバイアス(加速度バイアス)や、ジャイロセンサー20の検出結果に含まれるバイアス(ジャイロバイアス)を推定する。センサーのバイアスは、慣性航法演算を行う際の大きな誤差の要因となる。しかし、誤差推定部50が推定した加速度バイアスやジャイロバイアスを用いて慣性航法演算部40が加速度センサー10の検出結果やジャイロセンサー20の検出結果を補正し、これを用いて慣性航法演算処理を行うことで、高い正確性でユーザーの移動状況情報を算出することが可能となる。
3.第3実施形態
図14は、第3実施形態における位置算出装置2Bの概要を示す図である。
位置算出装置2Bは、第1実施形態の進行方向速度算出装置1の機能に付加して構成される装置である。説明を分かり易くするために、図14では、位置算出装置2Bは進行方向速度算出装置1を具備することとして図示しているが、実際には、進行方向速度算出装置1の処理部100に図14の慣性航法演算部80の機能を付加し、更に、方位計70を進行方向速度算出装置1に付加して構成することができる。
なお、位置算出装置2Bは、進行方向速度算出装置1と同様に、例えばユーザーの腰(右腰又は左腰)に装着して利用され、ユーザーの進行方向の速度の他、位置を移動状況情報に含めて算出する移動状況情報算出装置の一種である。
進行方向速度算出装置1は、第1実施形態の進行方向速度算出装置1であり、ユーザーの進行方向速度を算出して、慣性航法演算部80に出力する。
方位計70は、ユーザーの進行方向を検出する方位計測装置であり、磁気センサー等の方位センサーを有して構成される。方位計70は、計測したユーザーの進行方向(方位)を慣性航法演算部80に出力する。
慣性航法演算部80は、進行方向速度算出装置1から出力される進行方向速度と方位計70から出力される進行方向とを用いた公知の慣性航法演算処理を行って、ユーザーの位置を算出する。本実施形態において、慣性航法演算部80は、ユーザーに対するセンサーの姿勢とセンサーの検出結果とを用いて、ユーザーの移動状況情報を算出する移動状況情報算出部に相当する。
4.変形例
本発明を適用可能な実施形態は、上記の第1〜第3の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。以下、変形例について説明する。なお、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
4−1.センサーの種類
上記の実施形態では、ユーザーの身体に装着されるセンサーを加速度センサー10として説明したが、加速度センサー10ではなく、ユーザーの速度を検出する速度センサーをユーザーの身体に装着することとしてもよい。この場合は、速度センサーを具備する進行方向速度算出装置1や位置算出装置2A,2Bを構成して、ユーザーの身体の所定部位に装着するようにすればよい。
4−2.センサーの装着部位
上記の実施形態では、センサー(進行方向速度算出装置1や位置算出装置2A,2B)のユーザーへの装着部位を腰として説明したが、腰以外の部位に装着することとしてもよい。好適な装着部位はユーザーの体幹(四肢以外の部位)である。しかし、体幹に限らず、腕以外の例えばユーザーの頭や足に装着することとしてもよい。
4−3.姿勢算出タイミング及び進行方向速度算出タイミング
上記の実施形態では、進行方向速度算出タイミングを、1つおきの最高点到達タイミングとして説明したが、最高点到達タイミングそれぞれにおいて進行方向の速度の算出を行うこととしてもよい。
図15は、この場合における進行方向の速度の算出タイミングを説明するための図である。
右足に係る最高点到達タイミング(右足の着地から左足の着地までの最高点到達タイミング)を第1の姿勢算出タイミングとして第1のセンサー姿勢を算出する。そして、次の左足に係る最高点到達タイミング(左足の着地から右足の着地までの最高点到達タイミング)を第2の姿勢算出タイミングとして第2のセンサー姿勢を算出する。その後は、右足に係る最高点到達タイミングが到来する毎に第1のセンサー姿勢を用いて第1の進行方向速度を算出し、左足に係る最高点到達タイミングが到来する毎に第2のセンサー姿勢を用いて第2の進行方向速度を算出する。なお、センサー姿勢の算出方法や進行方向速度の算出方法は、上記の実施形態と同じである。
この変形例を第2実施形態で説明した位置算出装置2Aに適用する場合は次のようになる。誤差推定部50が、右足に係る最高点到達タイミングと同期するように、第1の進行方向速度を用いて設定した第1の移動時観測ベクトルを観測情報とするKF誤差推定演算を行って、慣性航法演算誤差を推定する。また、左足に係る最高点到達タイミングに同期するように、第2の進行方向速度を用いて設定した第2の移動時観測ベクトルを観測情報とするKF誤差推定演算を行って、慣性航法演算誤差を推定する。
また、上記の実施形態や上記の変形例のように、最高点到達タイミングを姿勢算出タイミングや進行方向速度算出タイミングとするのではなく、一方の足又はそれぞれの足の着地タイミングを姿勢算出タイミングや進行方向速度算出タイミングとしてもよい。着地タイミングの判定は、鉛直方向速度が変化している範囲の中央部の値になり、且つ、当該速度の変化方向が減少方向となるタイミングを判定することで実現することができる。
また、加速度センサー10の各サンプルタイミングにおける検出結果に基づいてセンサー姿勢を逐次算出することとし、一歩が検出される毎に、加速度センサー10の対応するサンプルタイミングを進行方向速度の算出タイミングとして進行方向速度を算出するようにしてもよい。
また、算出したセンサー姿勢を、当該センサー姿勢を算出したタイミングよりも前のタイミングにおける進行方向速度の算出に用いてもよい。例えば、記憶部600のセンサー検出データ630に記憶された、姿勢算出処理(ステップA9)が行われた時点以前の加速度センサー10の検出結果に対して一歩検出処理を行い、進行方向速度算出タイミングを判定して進行方向速度を算出してもよい。
また、センサー姿勢は、上記の実施形態のようにある一のタイミングにおける加速度センサー10の検出結果に基づいて算出しなければならないわけではない。例えば、一歩分の加速度センサー10の検出結果の平均値を用いてセンサー姿勢を算出することとしてもよい。また、加速度センサー10の各サンプルタイミングにおける検出結果に基づいてセンサー姿勢を逐次算出し、一歩分のセンサー姿勢を平均した値を当該一歩におけるセンサー姿勢としてもよい。これらの場合においては、右足が踏み出される場合と左足が踏み出される場合とで、それぞれセンサー姿勢を算出するようにすると好適である。
4−4.センサー姿勢の算出方法
第2実施形態において、慣性航法演算部40が演算した慣性航法演算結果に含まれる絶対座標速度ベクトルを用いてユーザーに対するセンサーの姿勢を算出するようにしてもよい。具体的には、慣性航法演算部40が演算した絶対座標速度ベクトルを絶対姿勢角を用いてローカル座標速度ベクトルに座標変換する。そして、当該ローカル座標速度ベクトルを用いて、式(2)及び(3)に従ってセンサー姿勢を算出する。
4−5.誤差推定
上記の実施形態では、姿勢算出タイミングにおいてセンサー姿勢を一度算出した後は、進行方向速度算出タイミングにおいて、上記のセンサー姿勢を用いて進行方向速度の算出を行うこととして説明した。しかし、ユーザーが歩行中又は走行中に同じ姿勢になると考えられるタイミングにおいても、ユーザーに対するセンサーの姿勢は僅かではあるが変化するものと考えられる。そこで、次のようにしてもよい。
誤差推定部50がKF誤差推定演算で用いる状態ベクトルXに、センサー姿勢の変化、すなわち設置状態の変化による誤差角度の成分を追加し、上記の実施形態と同様のKF誤差推定演算を行って、設置状態の誤差角度を推定する。そして、設置状態の誤差角度を用いてセンサー姿勢を更新し、進行方向速度算出タイミングにおいて、更新したセンサー姿勢を用いて進行方向速度を算出するようにしてもよい。
4−6.センサーの検出結果の補正
センサーの検出結果に含まれるユーザーの進行方向成分以外の成分の値を補正することとしてもよい。具体的には、上記の実施形態の進行方向速度算出装置1において、センサー姿勢を算出した後、当該センサー姿勢を用いてLV座標変換行列を算出する。そして、このLV座標変換行列を用いて、加速度センサー10のローカル座標加速度ベクトルを移動体座標加速度ベクトルに座標変換する。そして、この移動体座標加速度ベクトルを積分及び継ぎ足し処理して移動体座標速度ベクトルを算出し、当該移動体座標速度ベクトルの進行方向成分以外の値をゼロに補正する。これにより、第1実施形態で説明した進行方向速度の算出方法とは異なる手法でユーザーの進行方向速度を算出することができる。
移動体座標速度ベクトルは移動体座標加速度ベクトルに基づいて算出され、移動体座標加速度ベクトルはローカル座標加速度ベクトルに基づいて算出される。従って、移動体座標速度ベクトルの進行方向成分以外の値をゼロに補正することは、センサーの検出結果に含まれるユーザーの進行方向成分以外の成分の値を補正することと等価である。
4−7.相関特性
上記の実施形態では、進行方向加速度振幅と進行方向速度との相関関係を表す相関式を予め定められた固定的な相関式として説明した。しかし、歩幅や歩行速度はユーザー毎に異なる。このため、ユーザー毎に相関式を作成することとしてもよい。
この場合は、例えば、上記の「4−6.センサーの検出結果の補正」で説明した方法を用いて一定期間分のユーザーの進行方向速度を算出し、ユーザーの進行方向加速度振幅と対応付けたサンプルデータを蓄積する。そして、それらのサンプルデータを用いて最小二乗法等の手法を用いて相関式を算出し、記憶部600の相関式データ620に記憶させることとしてもよい。
4−8.姿勢判定の成分
上記の実施形態では、ユーザーに対するセンサーの姿勢のピッチ成分及びヨー成分の両方を判定するものとして説明したが、ピッチ成分及びヨー成分の何れか一方のみを判定することとしてもよいのは勿論である。
4−9.一歩検出処理の方法
上記の実施形態では、鉛直方向速度が、変化している範囲の中央部の値になり、かつ、当該速度の変化方向が増加方向または減少方向となるタイミングを判定することで一歩検出を行うものとして説明した。しかし、他の公知の一歩検出処理を行ってセンサー姿勢を算出するタイミングを判定してもよい。例えば、鉛直方向速度または鉛直方向加速度が極小値または極大値となるタイミングを判定してもよい。また、センサーの検出結果から高周波ノイズを除去するフィルター処理を行ったデータを用いてもよい。
1 進行方向速度算出装置、 2A,2B 位置算出装置、 3 操作ボタン、 5 液晶ディスプレイ、 7 スピーカー、 10 加速度センサー、 20 ジャイロセンサー、 30 GPSセンサー、 40 慣性航法演算部、 50 誤差推定部、 60 移動状況判定部、 70 方位計、 80 慣性航法演算部、 100,110 処理部、 200 操作部、 300 表示部、 400 音出力部、 500 通信部、 600 記憶部

Claims (8)

  1. ユーザーの身体に装着され速度及び加速度の何れかを検出するセンサーの、前記センサーに対応付けられている座標系で表された検出結果の変化が所定の特異条件を満たした時の当該検出結果を用いて、前記ユーザーに対する前記センサーの姿勢を算出するステップと、
    前記算出された前記姿勢を用いて、前記姿勢を算出した時と異なり、かつ、前記特異条件を満たした時検出結果を前記ユーザーに対応付けられている移動体座標系で表された移動体検出結果に変換するステップと、
    前記変換された前記移動体検出結果を用いて、前記ユーザーの位置及び速度の何れかを含む移動状況情報算出するステップと、
    を含む移動状況情報算出方法。
  2. 請求項1において、
    前記移動状況情報を算出するステップの後に行われるステップであって、前記移動体検出結果に含まれ前記ユーザーの進行方向成分以外の成分補正するステップ
    移動状況情報算出方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記移動状況情報を算出するステップは、
    前記移動体検出結果を用いて、前記ユーザーの進行方向の加速度の振幅を算出するステップと、
    前記振幅に基づいて前記ユーザーの進行方向の速度を算出するステップと、
    を含む
    移動状況情報算出方法。
  4. 請求項1〜3の何れか一項において、
    前記姿勢を算出するステップは、
    前記センサーに対応付けられている前記座標系で表された前記検出結果から求められる鉛直方向の速度の変化に基づいて前記特異条件を満たタイミングを判定するステップを含む
    移動状況情報算出方法。
  5. 請求項4において、
    前記特異条件は、
    前記鉛直方向の前記速度が、変化している範囲の中央部の値になり、
    且つ、当該速度の変化する方向が増加方向又は減少方向である場合である、
    移動状況情報算出方法。
  6. 請求項1〜5の何れか一項において、
    前記センサーは、前記ユーザーの腕以外の所定部位に装着される
    移動状況情報算出方法。
  7. ユーザーの身体に装着され速度及び加速度の何れかを検出するセンサーと、
    前記センサーに対応付けられている座標系で表された前記センサーの検出結果の変化が所定の特異条件を満たした時の当該検出結果を用いて、前記ユーザーに対する前記センサーの姿勢を算出する姿勢算出部と、
    前記算出された前記姿勢を用いて、前記姿勢を算出した時と異なり、かつ、前記特異条件を満たした時検出結果を前記ユーザーに対応付けている移動体座標系で表された移動体検出結果に変換する座標変換算出部と、
    前記変換された前記移動体検出結果用いて、前記ユーザーの位置及び速度の何れかを含む移動状況情報を算出する移動状況情報算出部と、
    含む移動状況情報算出装置。
  8. ユーザーの身体に装着され、速度及び加速度の何れかを検出するセンサーの、前記センサーに対応付けられている座標系で表された検出結果の変化が所定の特異条件を満たした時の当該検出結果を用いて、前記ユーザーに対する前記センサーの姿勢を算出し、
    前記算出された前記姿勢を用いて、前記姿勢を算出した時と異なり、かつ、前記特異条件を満たした時の検出結果を前記ユーザーに対応付けられている移動体座標系で表された移動体検出結果に変換し、
    前記変換された前記移動体検出結果を用いて、前記ユーザーの位置及び速度の何れかを含む移動状況情報を算出する、
    移動状況情報算出装置。
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