JP6082799B2 - 電子機器、検知回路の制御方法および検知回路 - Google Patents

電子機器、検知回路の制御方法および検知回路 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、電子機器、検知回路の制御方法および検知回路に関する。
携帯電話、スマートフォン、タブレッド端末、及び、ノート型パーソナルコンピュータ等の携帯可能な電子機器が普及している。これらの電子機器は、例えば表示パネルと一体となった入力パネルを有する。入力パネルは、例えばユーザが表示画面に接触したときに、接触した位置を検出する。入力パネルは、例えば静電容量の変化を検出するセンサを備えている。
特開2009−244958号公報 特開2012−48295号公報
本発明の実施形態は、汎用性の高い電子機器、検知回路の制御方法および検知回路を提供することを目的とする。
実施形態の電子機器は、表示デバイスと、前記表示デバイス上の接触位置を検出するための情報を出力するセンサとを備えるセンサ付き表示デバイスと、該センサ付き表示デバイスに接続されたディスプレイドライバ回路と、該センサ付き表示デバイスとディスプレイドライバ回路に接続された検知回路とを少なくとも備え、前記ディスプレイドライバ回路は、複数の設定テーブルを有し、前記複数の設定テーブルから選択した一つの設定テーブルに基づいて、前記表示デバイスに映像表示信号を出力し、且つ、前記センサを構成する電極パタンまたは電極パタン群のそれぞれに、水平同期信号毎に順次当該センサを駆動するセンサ駆動信号を出力し、前記検知回路は、前記センサ付き表示デバイスから前記センサ駆動信号毎に検出値を受信し、前記センサ付き表示デバイス上の位置の座標とその座標における物理量とを出力するセンサ処理部と、前記ディスプレイドライバ回路から水平同期信号および垂直同期信号を受信し、前記水平同期信号毎に駆動された前記電極パタンまたは電極パタン群を識別する電極パタン識別値、及び垂直同期信号毎にフレーム期間を識別するフレーム期間識別値を出力する同期処理部と、前記センサ処理部からの出力と、前記同期処理部からの出力とに基づいて、前記センサ付き表示デバイス上の位置の座標とその座標における物理量と前記電極パタン識別値と前記フレーム期間識別値とを組み合わせてデータセットを形成すると共に、データセットを当該検知回路とは別に設けられたアプリケーションプロセッサに出力するデータセット処理部とを備え、前記検知回路は、該データセットに基づいて当該アプリケーションプロセッサで作成されたテーブル選択信号を受信し、該テーブル選択信号に基づいてテーブル選択要求信号を生成し、前記ディスプレイドライバ回路に出力する電子機器である。
本発明の実施形態によれば、電子機器、検知回路の制御方法および検知回路を提供することができる。
図1は、一実施形態の電子機器の一構成例を概略的に示すブロック図である。 図2は、図1に示すセンサ付き表示デバイスの一構成例を概略的に示す断面図である。 図3は、図2に示すセンサ付き表示デバイスの共通電極と検出電極との一構成例を説明するための斜視図である。 図4は、静電容量型センサの駆動信号と検出信号との一例を示す図である。 図5は、図1に示す電子機器の検出回路およびディスプレイドライバ回路の一構成例を概略的に示すブロック図である。 図6は、実施形態の電子機器における映像信号書込みとセンサ駆動とのタイミングの一例を説明するための図である。 図7は、ディスプレイドライバ回路で用いるテーブルをTable1からTable2へ変更する際の、各構成間の信号送受信タイミングの一例を説明するタイミングチャートである。 図8は、ディスプレイドライバ回路で用いるテーブルが変わった際のセンサ駆動タイミング信号の一例を示す図である。 図9は、センサ駆動信号の周波数を第1周波数(Frequency 1)から第2周波数(Frequency 2)へ変更する際の、各構成間の信号送受信タイミングの一例を説明するタイミングチャートである。 図10は、センサ設定信号(TP setting)のセンサ駆動信号Txの周波数が変わった際のセンサ駆動タイミング信号の一例を示す図である。 図11は、センサ処理部の積分器に入力されるセンサ検出値Rxの一例を示す図である。 図12は、センサ処理部の積分器に入力されるセンサ検出値Rxの一例を示す図である。 図13は、センサ処理部から出力されるローデータ(Raw data)の一例を示す図である。 図14は、センサ処理部から出力されるローデータ(Raw data)の一例を示す図である。
以下、実施形態の電子機器、検知回路の制御方法、アプリケーションプロセッサ及びアプリケーションプロセッサの制御方法について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、一実施形態の電子機器の一構成例を概略的に示すブロック図である。
本実施形態の電子機器は、センサ付き表示デバイス10と、検出回路20と、ディスプレイドライバ回路30と、アプリケーションプロセッサ40と、を備えている。
センサ付き表示デバイス10は、表示デバイスとセンサとを備えている。センサ付き表示デバイス10は、検出回路20へセンサの検出値Rxを出力するとともに、ディスプレイドライバ回路30から受信した映像表示信号Sigxに従って映像を表示しセンサ駆動信号Txに従ってセンサを駆動する。
検出回路20は、センサ付き表示デバイス10から受信した検出値Rxを各種情報を示すデータと合わせてデータセットDataを生成し、アプリケーションプロセッサ40へ出力する。また、検出回路20は、アプリケーションプロセッサ40から受信したテーブル選択信号(Table Sel.)に従ってディスプレイドライバ回路30へテーブル選択要求信号TRCRQを出力する。さらに、検出回路20は、アプリケーションプロセッサ40から受信したセンサ設定信号(TP setting)に従って、センサの駆動タイミングを制御する制御信号EXVCOMをディスプレイドライバ回路30へ出力する。
ディスプレイドライバ回路30は、アプリケーションプロセッサ40から受信したグラフィックデータを、表示デバイスが表示可能となるように処理して、当該処理したデータを映像表示信号Sigxとして出力する。また、ディスプレイドライバ回路30は、検出回路20から受信した制御信号EXVCOMに従って、センサ駆動信号Txを出力する。
アプリケーションプロセッサ40は、検出回路20から受信したデータセットDataから、センサ検出値Rxに基づくローデータ(Raw data)を用いて様々な処理を行う。アプリケーションプロセッサ40は、データセットDataに含まれる信号からディスプレイドライバ回路30の状態を取得し、検出回路20を介してディスプレイドライバ回路30を制御して、検出回路20とディスプレイドライバ回路30との同期をとる。
図2は、図1に示すセンサ付き表示デバイス10の一構成例を概略的に示す断面図である。なお、図2における第1方向Xと第2方向Yとは互いに略直交する方向であり、第3方向Zは、第1方向Xと第2方向Yとにより規定される平面と略直交する方向である。
センサ付き表示デバイス10は、表示デバイスとして液晶表示デバイスを用いると共に、この液晶表示デバイスに元々備えられている電極の一部(後述する共通電極CE)および表示用駆動信号(後述するコモン駆動信号VCOM)を兼用して静電容量型センサを構成したものである。
センサ付き表示デバイス10は、アレイ基板ARと、対向基板CTと、アレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された液晶層LQと、を備えている。
アレイ基板ARは、第1偏光板POL1と、TFT基板12と、共通電極CEと、画素電極PEと、を備えている。
TFT基板12は、ガラス等の透明絶縁基板と、図示しないスイッチング素子と、ソース配線やゲート配線等の各種配線と、これらを覆う絶縁膜である平坦化層と、を備えている。スイッチング素子は、例えば、ソース配線およびゲート配線を、第1方向Xを行方向とし第2方向Yを列方向に配置する構成において、ソース配線およびゲート配線の交点にマトリクス状に配置される。当該スイッチング素子は、ゲート配線に供給される信号によりソース配線と画素電極PEとの接続を切り替える。当該スイッチング素子として、本実施の形態では、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)を用いる。
共通電極CEは、TFT基板12上に配置され絶縁層13に覆われている。共通電極CEは、例えば、第1方向Xに延びるとともに第2方向Yに複数並んで配置されている。共通電極CEは、例えばITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium zinc oxide)等の透明電極材料によって形成されている。本実施形態では、共通電極CEは、センサ用駆動電極としても用いられる。
画素電極PEは、絶縁層13上に配置され図示しない配向膜に覆われている。画素電極PEは、例えば第1方向Xを行方向とし第2方向Yを列方向としたマトリクス状に並んで配置されている。複数行の画素電極PEが絶縁層13を介して1つの共通電極CEと対向している。画素電極PEは、例えばITOやIZO等の透明電極材料によって形成されている。
第1偏光板POL1は、TFT基板12の外側(共通電極CEと反対側)の主面に配置されている。
対向基板CTは、ガラス等の透明絶縁基板14と、カラーフィルタCFと、検出電極SEと、第2偏光板POL2と、を備えている。
カラーフィルタCFは、透明絶縁基板14上に格子状に配置されたブラックマトリクス(図示せず)を覆うように配置されている。カラーフィルタCFは、例えば複数の着色層を備え、第1方向Xに隣接する画素にそれぞれ配置されたカラーフィルタCFの着色層は、互いに色が異なっている。例えば、カラーフィルタCFは、赤色、青色、緑色といった3原色にそれぞれ着色された樹脂材料によって形成された着色層を備えている。赤色に着色された樹脂材料からなる赤色着色層(図示せず)は、赤色画素に対応して配置されている。青色に着色された樹脂材料からなる青色着色層(図示せず)は、青色画素に対応して配置されている。緑色に着色された樹脂材料からなる緑色着色層は、緑色画素に対応して配置されている。これらの着色層同士の境界は、ブラックマトリクスと重なる位置にある。カラーフィルタCFは、オーバーコート層(図示せず)に覆われている。オーバーコート層は、カラーフィルタCFの表面の凹凸の影響を緩和する。オーバーコート層は、図示しない配向膜に覆われている。
検出電極SEは、透明絶縁基板14の外側(カラーフィルタCFと反対側)の主面に配置されている。検出電極SEは、共通電極CEが延びた方向(第1方向X)と略直交する方向(第2方向Y)に延びるとともに、第1方向Xに複数並んで配置されている。検出電極SEは、例えばITOやIZO等の透明電極材料によって形成されている。
第2偏光板POL2は、検出電極SE上(透明絶縁基板14のカラーフィルタCFと反対側)に配置されている。第1偏光板POL1の第1偏光軸と、第2偏光板POL2の第2偏光軸とは、例えば、直交する位置関係(クロスニコル)にある。このとき、一方の偏光板は、例えば、その偏光軸が液晶分子の初期配向方向と平行または直交するように配置されている。
図3は、図2に示すセンサ付き表示デバイスの共通電極CEと検出電極SEとの一構成例を説明するための斜視図である。
この例では、共通電極CEは、第1方向X(図の左右方向)に延在する複数のストライプ状の電極パタンに分割されている。映像信号書込み時に、各電極パタンには、ディスプレイドライバ回路30によって共通電圧VCOMが順次供給され、時分割的に線順次走査駆動が行われる。また、センサ駆動時に、各電極パタンには、ディスプレイドライバ回路30によって駆動電圧Txが順次供給される。
一方、検出電極SEは、共通電極CEの電極パタンの延在方向と直交する方向に延びる複数のストライプ状の電極パタンから構成されている。検出電極SEの各電極パタンからは、それぞれ、センサ検出値Rxが出力され、図1に示した検出回路20へ入力される。
図4は、静電容量型センサの駆動信号と検出信号との一例を示す図である。
静電容量型センサは、誘電体を挟んで互いに対向配置された一対の電極(共通電極CEおよび検出電極SE)を備え、第1容量素子を構成する。
第1容量素子は、その一端が交流信号源に接続され、他端は抵抗を介して接地されると共に図1に示す検出回路20に接続される。交流信号源から共通電極CE(容量素子の一端)に所定の周波数(例えば数kHz〜十数kHz程度)の交流矩形波(駆動信号Tx)を印加すると、検出電極SE(第1容量素子の他端)に、図4に示したような出力波形(センサ検出値Rx)が現れる。
指を接触していない状態では、第1容量素子に対する充放電に伴って、第1容量素子の容量値に応じた電流が流れる。このときの第1容量素子の他端の電位波形は、例えば図4の波形V0のようになり、これが検出回路20によって検出される。
一方、指を接触した状態では、指によって形成される第2容量素子が第1容量素子に直列に追加された形となる。この状態では、第1容量素子と第2容量素子とに対する充放電に伴って、それぞれ電流が流れる。このときの第1容量素子の他端の電位波形は、例えば図4の波形V1のようになり、これが検出回路20によって検出される。このとき、第1容量素子の他端の電位は、第1容量素子と第2容量素子とを流れる電流の値によって定まる分圧電位となる。このため、波形V1は、非接触状態での波形V0よりも小さい値となる。したがって、このセンサ検出値Rxと閾値Vthと比較することにより、センサに接触しているか否かを判断することが可能となる。
なお、上記説明ではセンサに接触しているか否かを検出する方法について説明したが、センサに接触していない状態でもセンサ検出値Rxは変化するものであるので、ホバリング検出等も可能である。
図5は、図1に示す電子機器の検出回路20およびディスプレイドライバ回路30の一構成例を概略的に示すブロック図である。
ディスプレイドライバ回路30は、複数のテーブル(Table1、Table2、…)から1つのテーブルを選択するテーブル選択部TBを備えている。各テーブルには、表示書き込みタイミング、センサの検出期間の長さ(後述する云々)、および共通電極CEの電極パタンの選択方法(単一選択か、複数選択か等)値が格納されている。ディスプレイドライバ回路30は、複数のテーブルのうちの1つを選択して格納された情報を用いて、映像表示信号Sigxおよびセンサ駆動信号Txのタイミングを制御する。例えば、センサによりホバリング動作を検出するときと、表示デバイスへの接触を検出するときとでは、共通電極CEの複数の電極パタンを選択した方が望ましい。
検出回路20は、センサ処理部22、同期処理部24と、テーブルコントローラ26と、センサ駆動タイミングコントローラ28と、データセット処理部DSと、を備えている。
センサ処理部22は、積分器221と、A/D変換器222と、フィルタ224と、タイミングコントローラTCONとを備えている。
積分器221は、センサ付き表示デバイス10からセンサ検出値Rxを受信し、閾値Refとの差分を出力する。積分器221はその前段に配置されたスイッチSW1によりセンサ付き表示デバイス10との接続が切り替えられる。積分器221には、コンデンサとスイッチSW2とが並列に接続されている。積分器221の出力はスイッチSW2を切り替えることによりリセットされる。スイッチSW1およびスイッチSW2の切り替えはセンサ駆動タイミング信号EXVCOMに同期したタイミングコントローラTCONにより制御される。
A/D変換器222は、積分器221から出力された値を所定のタイミングでサンプリングするとともに所定期間保持して、デジタル信号としてフィルタ222へ出力する。A/D変換器222がサンプリングするタイミング、および、リセットタイミングはセンサ駆動タイミング信号EXVCOMに同期したタイミングコントローラTCONにより制御される。
フィルタ224は、例えばFIRフィルタ等のデジタルフィルタを含む。フィルタ224の演算では、アプリケーションプロセッサ40から送信されたセンサ設定信号(TP setting)に含まれている係数(FIR coefficient)を用いる。フィルタ224は、演算処理後の値をローデータ(Raw data)としてデータセット処理部DSへ出力する。
図13および図14は、センサ処理部22の積分器221に入力されるセンサ検出値Rxの一例を示す図である。図13では、ユーザの指等がセンサの近傍にないときのセンサ検出値Rxの一例を示している。図14では、ユーザの指等がセンサの近にあるときのセンサ検出値Rxの一例を示している。
積分器221が受信するセンサ検出値Rxは、共通電極CEの各電極パタン(あるいは電極パタン群)にセンサ駆動信号Txが供給された際の検出電極SEの出力値であって、共通電極CEの電極パタン(あるいは電極パタン群)と検出電極SEの電極パタンとが交差する位置座標とその位置における物理量(電極間容量値あるいは検出電極電圧値)との情報を有する3次元情報である。
なお、図13および図14では、幅方向および奥行方向に位置座標、高さ方向に物理量をとってセンサ検出値Rxをプロットしている。
図15および図16は、センサ処理部22から出力されるローデータ(Raw data)の一例を示す図である。図15では、ユーザの指等がセンサの近傍にないときのローデータ(Raw data)の一例を示している。図16では、ユーザの指等がセンサの近にあるときのローデータ(Raw data)の一例を示している。
センサ処理部22のフィルタ224から出力されるローデータ(Raw data)は、センサ検出値Rxと同様に、共通電極CEの電極パタン(あるいは電極パタン群)と検出電極SEの電極パタンとが交差する位置座標とその位置における物理量(電極間容量値あるいは検出電極電圧値)との情報を有する3次元情報である。ローデータ(Raw data)は、積分器221からの出力からノイズ成分を除去して、ユーザの指等の位置がより顕著に表れるよう処理されている。
なお、図15および図16では、幅方向および奥行方向に位置座標、高さ方向に物理量をとってローデータ(Raw data)をプロットしている。
テーブルコントローラ26は、アプリケーションプロセッサ40から受信したテーブル選択信号(Table Sel.)に基づいて、テーブル選択要求信号TRCRQを生成し、ディスプレイドライバへ出力する。テーブル選択信号(Table Sel.)は、アプリケーションプロセッサ40から検出回路20へシリアル通信の規格、例えばSPIやI2C通信規格に基づく構造で送信される。テーブルコントローラ26は、受信したテーブル選択信号(Table Sel.)をパラレル信号に変換して出力する。
センサ駆動タイミングコントローラ28は、アプリケーションプロセッサ40からセンサ設定信号(TP setting)を受信する。センサ設定信号(TP setting)は、アプリケーションプロセッサ40から検出回路20へシリアル通信の規格、例えばSPIやI2C通信規格に基づく構造で送信される。センサ駆動タイミングコントローラ28は、センサ設定信号(TP setting)に含まれるセンサ駆動信号Txの周波数、センサ駆動信号Txのパルス数を用いてセンサ駆動タイミング信号EXVCOMを生成し、ディスプレイドライバ回路30へ出力する。
なお、センサ駆動信号Txのパルス数および周波数は、ディスプレイドライバ回路30のテーブル毎に格納されたセンサの検出期間(後述する水平同期信号TSHDがHレベルとなる期間)全体を使用するように変更されることが望ましい。そのため、アプリケーションプロセッサ40は、使用するテーブルに応じてセンサ設定信号(TP setting)に含まれるセンサ駆動信号Txの周波数、センサ駆動信号Txのパルス数の値を変更することが望ましい。
同期処理部24は、ディスプレイドライバ回路30から水平同期信号TSHDおよび垂直同期信号TSVDを受信し、共通電極CEの何番目の電極パタン(あるいは電極パタン群)が駆動されたか、および、フレーム期間を区別して、電極パタンおよびフレーム期間に応じて予め設定された記号や番号等の識別値(Tx#、Frame#)をデータセット処理部DSへ出力する。
データセット処理部DSは、センサ処理部22から受信したローデータ(Raw data)と、アプリケーションプロセッサ40から受信したセンサ設定信号(TP setting)、ディスプレイドライバ回路30から受信したテーブル設定TSCSTに基づくDDIテーブル識別値(DDIテーブル#)、同期処理部24から出力された電極パタン識別値(Tx#)、フレーム期間識別値(Frame#)、対象物検知識別子等を合わせてデータセットDataを生成し、アプリケーションプロセッサ40へ出力する。なお、データセット処理部DSは、データセットDataを例えばSPIやI2C等のシリアル通信規格に基づく構造で送信する。データセット処理部DSは、データセットDataをアプリケーションプロセッサ40へ出力する際に先立って、割り込み要求信号IRQをアプリケーションプロセッサ40へ出力する。
アプリケーションプロセッサ40は、検出回路20から受信したデータセットDataと、自己が検出回路20へ出力した各種制御信号とを比較して、ローデータ(Raw data)の信頼性を確認することができる。
例えば、データセットDataに含まれる電極パタン識別値(Tx#)、フレーム期間識別値(Frame#)から、全ての電極パタン(あるいは電極パタン群)についてのデータが含まれていない場合や、フレーム期間番号が異なるデータが混在している場合には、信頼性が低いものと判断してデータセットDataに含まれるローデータ(Raw data)で処理を行わない。この場合、アプリケーションプロセッサ40が検出回路20からデータセットDataを再送するように要求するように構成してもよい。
次に、上記電子機器の動作の一例について図面を参照して説明する。
図6は、実施形態の電子機器における映像信号書込みとセンサ駆動とのタイミングの一例を説明するための図である。
1フレーム期間は、垂直同期信号TSVDがロー(L)レベルとなる期間である。共通電極CEの電極パタン(あるいは電極パタン群)には、1フレーム期間の水平同期信号TSHDがハイ(H)レベルである期間においてセンサ駆動信号Txが供給される。1フレーム期間において共通電極CEの電極パタン(あるいは電極パタン群)が順次駆動されることとなる。
この例では、1フレーム期間において映像信号書込みとセンサ駆動とが時分割で行われている。ここでは、共通電極CEのNラインの電極パタン(あるいは電極パタン群)CE1〜CENが、1フレーム期間に順次駆動される。複数ラインに映像信号が書き込まれているタイミングでは、対応する電極パタン(あるいは電極パタン群)CE1〜CENに共通電圧VCOMが印加され、センサ駆動が行われるタイミングでは、対応する電極パタン(あるいは電極パタン群)CE1〜CENにセンサ駆動信号Txが印加される。
続いて、ディスプレイドライバ回路30で用いるテーブルを変更する際の動作の一例に
ついて図面を参照して説明する。
図7は、ディスプレイドライバ回路30で用いるテーブルをTable1からTable2へ変更する際の、各構成間の信号送受信タイミングの一例を説明するタイミングチャートである。
まず、ディスプレイドライバ回路30は、垂直同期信号TSVDの所定のタイミング、例えばブランク期間の開始タイミングで垂直同期信号TSVDを検出回路20へ出力する。
検出回路20は、ディスプレイドライバ回路30から垂直同期信号TSVDを受信すると、データセットDataをアプリケーションプロセッサ40へ出力する。
アプリケーションプロセッサ40は、検出回路20からデータセットDataを受信すると、データセットDataに含まれる値を用いて各種処理を行う。データセットDataには、ローデータ(Raw data)とともにTable1を示すテーブル識別値(DDIテーブル#)が含まれている。
続いて、アプリケーションプロセッサ40がローデータ(Raw data)の精度が悪いと判断したり、ユーザの設定変更指令に伴いセンサ駆動モードを変更したりする際には、例えばテーブルをTable2へ変更する指令であるテーブル選択信号(Table Sel.)を検出回路20へ出力する。このテーブル選択信号(Table Sel.)は、例えばSPIやI2C等のシリアル通信規格に基づく構造で送信される。
検出回路20は、アプリケーションプロセッサ40から受信したテーブル選択信号(Table Sel.)をテーブル選択要求信号TSCRQに変換してディスプレイドライバ回路30へ出力する。具体的には、例えば、テーブル選択要求信号TSCRQはTable1を示すロー(L)レベルからTable2を示すハイ(H)レベルとなる。
ディスプレイドライバ回路30は、テーブル選択要求信号TSCRQがハイ(H)レベルとなると、テーブルをTable2としたことを示すテーブル設定TSCSTを検出回路20へ出力する。具体的には、例えば、テーブル設定TSCSTはTable1を示すロー(L)レベルからTable2を示すハイ(H)レベルとなる。ディスプレイドライバ回路30はテーブル設定TSCSTを変更した後に開始する最初の垂直同期信号TSVD(タイミングTP1)からTable2に従って動作する。
図8は、ディスプレイドライバ回路30で用いるテーブルが変わった際のセンサ駆動タイミング信号の一例を示す図である。なお、ここでは、テーブルが変わる前後においてセンサ駆動信号Tx(センサ駆動タイミング信号EXVCOM)の周波数、センサ駆動信号Txのパルス幅(Width of Tx)、センサの駆動方法は変わらないものとする。
ディスプレイドライバ回路30で用いるテーブルがTable1からTable2に変
わると、水平同期信号TSHDの波形が変わり、センサの検出期間が変化する。
センサ駆動タイミング信号EXVCOMは、アプリケーションプロセッサ40から出力されるセンサ設定信号(TP setting)に基づいて生成される。すなわち、アプリケーションプロセッサ40はディスプレイドライバ回路30で用いるテーブルと、センサ駆動タイミング信号EXVCOMとが互いに同期するように検出回路20とディスプレイドライバ回路30とを制御する。
図9に示す例では、センサの検出期間のみが変わるため、センサ設定信号(TP setting)により各検出期間におけるセンサ駆動タイミング信号EXVCOMのパルス数が変化することとなる。
続いて、センサ駆動信号Tx(センサ駆動タイミング信号EXVCOM)の周波数を変
更する際の動作の一例について図面を参照して説明する。
図9は、センサ駆動信号Txの周波数を第1周波数(Frequency 1)から第2周波数(Frequency 2)へ変更する際の、各構成間の信号送受信タイミングの一例を説明するタイミングチャートである。
まず、ディスプレイドライバ回路30は、垂直同期信号TSVDの所定のタイミング、例えばブランク期間の開始タイミングで垂直同期信号TSVDを検出回路20へ出力する。
検出回路20は、ディスプレイドライバ回路30から垂直同期信号TSVDを受信すると、データセットDataをアプリケーションプロセッサ40へ出力する。
アプリケーションプロセッサ40は、検出回路20からデータセットDataを受信すると、データセットDataに含まれる値を用いて各種処理を行う。データセットDataには、ローデータ(Raw data)とともに、センサ設定信号(TP setting)のセンサ駆動タイミング信号EXVCOMの生成に用いられるセンサ駆動信号Txの周波数が含まれている。
続いて、アプリケーションプロセッサ40がローデータ(Raw data)の精度が悪いと判断したり、ユーザの設定変更指令に伴いセンサ駆動モードを変更したりする際には、例えばセンサ設定信号(TP setting)のセンサ駆動信号Txの周波数を第1周波数Frequency1から第2周波数Frequency 2へ変更して検出回路20へ出力する。このセンサ設定信号(TP setting)は、例えばSPIやI2C等のシリアル通信規格に基づく構造で送信される。
検出回路20は、センサ駆動タイミングコントローラ28において、アプリケーションプロセッサ40から受信したセンサ設定信号(TP setting)に含まれるセンサ駆動信号Txの周波数(第2周波数Frequency 2)を用いて、センサ駆動タイミング信号EXVCOMを生成し、次のセンサ垂直期間TSVDのブランク期間が開始するタイミングTP2から、第2周波数Frequency 2のセンサ駆動タイミング信号EXVCOMを出力する。
図11は、センサ設定信号(TP setting)のセンサ駆動信号Txの周波数が変わった際のセンサ駆動タイミング信号の一例を示す図である。なお、ここでは、センサ設定信号(TP setting)が変わる前後において水平同期信号TSHDの波形は変わらないものとする。
この例では、第2周波数Frequency 2は第1周波数Frequency 1の2倍である。ここでは、水平同期信号TSHDの波形は同じであるので、センサ設定信号(TP setting)内のセンサ駆動信号Txの周波数が第1周波数から第2周波数となると、センサ駆動信号Txのパルス数も2倍となり、パルス幅は略1/2となる。
上記のように、本実施形態では、アプリケーションプロセッサ40は、センサ設定信号TSsettingと、ディスプレイドライバ回路30で用いるテーブルを示す信号Table Sel.と、を検出回路20へ出力し、ディスプレイドライバ回路30から出力されたテーブル識別値DDI Table#と、センサ設定信号TSsettingと、センサの検出値Rxと閾値Refとの差分値(ローデータ)と、を含むデータセットDataを受信し、受信したテーブル識別値DDI Table#とセンサ設定信号TSsettingに基づいて、差分値(ローデータ)の演算処理を行う。
したがって、アプリケーションプロセッサ40は、ディスプレイドライバ30および検出回路20を互いに同期して制御可能であるとともに、データセットDataに含まれるデータから、検出時のセンサ駆動信号Txの情報等を取得することが可能となり、ローデータ(Raw data)の演算処理を適切に行うことができる。本実施形態の電子機器および電子機器の制御方法によれば、例えばノイズ除去、センシング感度の制御など様々なセンサ制御が高速かつ高精度に行うことが可能である。
また、アプリケーションプロセッサ40は、ディスプレイドライバ30および検出回路20を互いに同期して制御可能であって、センサにより検出された座標ではなく座標位置と物理量とを含む3次元情報であるローデータを用いて演算処理を行うことができるため、アプリケーションプロセッサ40が電子機器全体を統括して管理することが可能であって、ローデータを用いた様々な演算処理を行うことが可能であり、従来のセンサよりも検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、アプリケーションプロセッサ40の構成はハードウエアで実現されてもよく、ソフトウエアで実現されてもよい。いずれにしても、アプリケーションプロセッサ40においてディスプレイドライバ30および検出回路20の制御を行うとともに、ローデータを用いた演算を行うため、表示デバイス10、検出回路20およびディスプレイドライバ回路30の構成は複雑にならない。すなわち、本実施形態によれば、汎用性の高い電子機器および電子機器の制御方法を提供するができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、上記の説明では、センサ付き表示デバイスが表示デバイスとして液晶表示デバイスを備えた構成について説明したが、有機エレクトロルミネッセンス表示デバイスなど他の表示デバイスを備えた構成であっても良い。また、図2などに示した例では、液晶表示デバイスは、画素電極PE及び共通電極CEの双方がアレイ基板ARに備えられた構成、すなわち、IPS(In-Plane Switching)モードやFFS(Fringe Field Switching)モードなどの主として横電界(フリンジ電界も含む)を利用する構成について説明したが、液晶表示デバイスの構成はこれらに限らない。少なくとも画素電極PEはアレイ基板ARに備えられ、共通電極CEはアレイ基板AR及び対向基板CTのいずれに備えられていても良い。TN(Twisted Nematic)モード、OCB(Optically Compensated Bend)モード、VA(Vertical Aligned)モードなどの主として縦電界を利用する構成の場合、共通電極CEは対向基板CTに備えられる。つまり、共通電極CEが配置される位置は、TFT基板12を構成する絶縁基板と対向基板CTを構成する絶縁基板14との間であれば良い。
なお、本願に記載の実施形態は次のように表すことができる。
(1) マトリクス状に配置された複数の第1電極と、前記第1電極と対向して配置され、第1方向に沿って延びるとともに前記第1方向と交差する第2方向に並んで配置された複数の電極パタンを含む第2電極と、前記第2電極と対向して配置され、前記第2方向に沿って延びるとともに前記第1方向に並んで配置された複数の電極パタンを含む第3電極と、を備えたセンサ付き表示デバイスと、
複数のテーブルを備え、前記複数のテーブルから選択した1つのテーブルに基づいて表示書き込みタイミング及び検出期間の長さの設定、加えて駆動センサ選択を行うとともに、選択したテーブルを示す信号を出力するディスプレイドライバ回路と、
センサ設定信号に基づくセンサ駆動タイミング信号と前記ディスプレイドライバ回路で用いるテーブルを示す信号に基づくテーブル選択要求を前記ディスプレイドライバ回路へ出力するとともに、前記ディスプレイドライバ回路から前記選択したテーブルを示す信号に基づくテーブル識別値と、前記センサ設定信号と、前記第2電極にセンサ駆動信号が印加されたタイミングにおける前記第3電極の電極パタンの電圧値若しくは電流値に基づく3次元情報を含むローデータと、を含むデータセットを出力する検出回路と、
前記センサ設定信号と、前記ディスプレイドライバ回路で用いるテーブルを示す信号と、を前記検出回路へ出力するアプリケーションプロセッサと、を備えた電子機器。
(2) 前記テーブルは、表示書き込みタイミング及び検出期間の長さと、前記ディスプレイドライバ回路で採用する駆動方法とのデータを格納している(1)記載の電子機器。
(3) 前記センサ設定信号は、前記センサ駆動信号の周波数と、前記センサ駆動信号のパルス数と、フィルタ係数とを含む(1)又は(2)記載の電子機器。
(4) 前記アプリケーションプロセッサは、前記ディスプレイドライバ回路で用いるテーブルを変更する際に、前記ディスプレイドライバ回路で用いるテーブルを示す信号を変更することにより、前記検出回路から前記ディスプレイドライバ回路へ出力する前記テーブル選択要求を変更するように構成されている(1)乃至(3)のいずれか1項記載の電子機器。
(5) 請求項1に記載の電子機器の制御方法であって、
前記アプリケーションプロセッサは、
前記センサ駆動信号の周波数と、前記センサ駆動信号のパルス数と、を含むセンサ設定信号と、センサを駆動する前記ディスプレイドライバ回路で用いるテーブルを示す信号と、を前記検出回路に出力し、
前記ディスプレイドライバ回路から出力されたテーブル識別値と、前記センサ設定信号と、前記センサの検出値と閾値との差分値と、を前記検出回路から受信し、
受信した前記テーブル識別値と前記センサ設定信号に基づいて、前記差分値の演算処理を行う、電子機器の制御方法。
(6) 前記アプリケーションプロセッサは、
前記ディスプレイドライバ回路で用いるテーブルを示す信号を変更して前記検出回路に出力し、
前記検出回路から受信した前記テーブル識別値により前記テーブルが変更されたか否か判断する(5)記載の電子機器の制御方法。
(7) 前記アプリケーションプロセッサは、
前記センサ設定信号を変更して前記検出回路に出力し、
受信した前記センサ設定信号により前記センサ駆動信号が変更されたか否か判断する(5)又は(6)記載の電子機器の制御方法。
X…第1方向、Y…第2方向、VCOM…共通電圧、Tx…センサ駆動信号、Rx…センサ検出値、Data…データセット、TPsetting…センサ設定信号、TSVD…垂直同期信号、TSHD…水平同期信号、TRCRQ…テーブル選択要求信号、TSCST…テーブル設定、10…センサ付き表示デバイス、AR…アレイ基板、CT…対向基板、12…TFT基板、13…絶縁層、14…透明絶縁基板、POL1、POL2…偏光板、LQ…液晶層、CE…共通電極(第2電極)、PE…画素電極(第1電極)、CF…カラーフィルタ、SE…検出電極(第3電極)、20…検出回路、22…センサ処理部、TCON…タイミングコントローラ、221…積分器、Ref…閾値、SW1…スイッチ(直列スイッチ)、SW2…スイッチ(リセットスイッチ)、222…A/D変換器、224…フィルタ、24…同期処理部、26…テーブルコントローラ、28…センサ駆動タイミングコントローラ、DS…データセット処理部、30…ディスプレイドライバ回路、TB…テーブル選択部、40…アプリケーションプロセッサ。

Claims (6)

  1. 表示デバイスと、前記表示デバイス上の接触位置を検出するための情報を出力するセンサとを備えるセンサ付き表示デバイスと、
    該センサ付き表示デバイスに接続されたディスプレイドライバ回路と、
    該センサ付き表示デバイスとディスプレイドライバ回路に接続された検知回路とを少なくとも備え、
    前記ディスプレイドライバ回路は、複数の設定テーブルを有し、前記複数の設定テーブルから選択した一つの設定テーブルに基づいて、前記表示デバイスに映像表示信号を出力し、且つ、前記センサを構成する電極パタンまたは電極パタン群のそれぞれに、水平同期信号毎に順次当該センサを駆動するセンサ駆動信号を出力し、
    前記検知回路は、
    前記センサ付き表示デバイスから前記センサ駆動信号毎に検出値を受信し、前記センサ付き表示デバイス上の位置の座標とその座標における物理量とを出力するセンサ処理部と、
    前記ディスプレイドライバ回路から水平同期信号および垂直同期信号を受信し、前記水平同期信号毎に駆動された前記電極パタンまたは電極パタン群を識別する電極パタン識別値、及び垂直同期信号毎にフレーム期間を識別するフレーム期間識別値を出力する同期処理部と、
    前記センサ処理部からの出力と、前記同期処理部からの出力とに基づいて、前記センサ付き表示デバイス上の位置の座標とその座標における物理量と前記電極パタン識別値と前記フレーム期間識別値とを組み合わせてデータセットを形成すると共に、データセットを当該検知回路とは別に設けられたアプリケーションプロセッサに出力するデータセット処理部とを備え、
    前記検知回路は、
    該データセットに基づいて当該アプリケーションプロセッサで作成されたテーブル選択信号を受信し、
    該テーブル選択信号に基づいてテーブル選択要求信号を生成し、前記ディスプレイドライバ回路に出力する
    電子機器。
  2. 前記設定テーブルは、前記映像表示信号を書き込むタイミング、及び前記センサを駆動する期間の長さを含む
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記検知回路は、
    前記データセットに基づいて前記アプリケーションプロセッサで作成されたセンサ設定信号を受信し、
    該センサ設定信号に基づいて前記センサの駆動タイミングを制御する制御信号を生成し、前記テーブル選択要求信号と共に前記ディスプレイドライバ回路に出力し、
    前記ディスプレイドライバ回路は、前記テーブル選択要求信号及び制御信号を受信して前記センサを駆動する期間の長さを変更する
    請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記センサ設定信号は、前記センサ駆動信号の周波数と、前記センサ駆動信号のパルス数と、フィルタ係数とを含む
    請求項3記載の電子機器。
  5. 表示デバイスと、前記表示デバイス上の接触位置を検出するための情報を出力するセンサとを備えるセンサ付き表示デバイスと、該センサ付き表示デバイスに接続されるとともに、複数の設定テーブルから選択した一つの設定テーブルに基づいて、前記表示デバイスに映像表示信号を出力し、且つ、前記センサを構成する電極パタンまたは電極パタン群のそれぞれに、水平同期信号毎に順次当該センサを駆動するセンサ駆動信号を出力するディスプレイドライバ回路とに接続された検知回路の制御方法であって、
    前記センサ付き表示デバイスから前記センサ駆動信号毎に検出値を受信し、前記センサ付き表示デバイス上の位置の座標とその座標における物理量とを出力するセンサ処理ステップと、
    前記ディスプレイドライバ回路から水平同期信号および垂直同期信号を受信し、前記水平同期信号毎に駆動された前記電極パタンまたは電極パタン群を識別する電極パタン識別値、及び垂直同期信号毎にフレーム期間を識別するフレーム期間識別値を出力する同期処理ステップと、
    前記センサ処理ステップでの出力と、前記同期処理ステップでの出力とに基づいて、前記センサ付き表示デバイス上の位置の座標とその座標における物理量と前記電極パタン識別値と前記フレーム期間識別値とを組み合わせてデータセットを形成すると共に、データセットを当該検知回路とは別に設けられたアプリケーションプロセッサに出力するデータセット処理ステップと、
    該データセットに基づいて当該アプリケーションプロセッサで作成されたテーブル選択信号を受信する受信ステップと、
    該テーブル選択信号に基づいてテーブル選択要求信号を生成し、前記ディスプレイドライバ回路に出力する出力ステップとを備えた
    検知回路の制御方法。
  6. 請求項1に記載の電子機器に備えられた前記検知回路。
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