JP6080914B2 - 低コストの単回使用注射器 - Google Patents
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Description
薬剤容器を、初期位置から、針が安全シールドよりも先に延びる注射位置に変位させると、傾斜部は、半径方向の突起に接触して、上方のロックアームの自由端を半径方向に変位させて、薬剤容器に対するハウジングの移動を可能にする。
他の実施形態によれば、移動止め152および156は、内壁144の内面に配置された不連続な円周状の凹みである。注射器ボタン112は、その遠位端に配置されたボタン突起158を含み、ボタン突起158は、移動止め152および156に対応した形状を有する。ボタン突起158と初期移動止め152は互いに作用して、ボタン突起158が初期移動止め152と係合した後に、注射器ボタン112がハウジング108に対して近位方向に移動することを防ぐ。同様に、下でより詳細に論じられるとおり、ボタン突起158とロック移動止め156は互いに作用して、ボタン突起158がロック移動止め156と係合した後に、注射器ボタン112がハウジング108に対して近位方向に移動することを防ぐ。
図13は、図12の線13−13に沿って描かれたハウジング208の断面図であり、この図は、ハウジング208が、やはりハウジング108と同様に、第1の軸方向部分256および第2の軸方向部分260、ならびに第1の軸方向部分256と第2の軸方向部分260を接続する実質的に螺線形の部分264を含む案内溝252を含むことを示している。さらに、上方の可撓性アーム244は第1の軸方向部分256に配置されており、下方の可撓性アーム248は第2の軸方向部分260に配置されている。さらに、上方の可撓性アーム244は、その自由端に配置された傾斜部268を含み、下方の可撓性アーム248は、その自由端に配置された傾斜フック272を含む。傾斜部268および傾斜フック272は、前に記載された傾斜部194および傾斜部196と実質的に同様に機能する。したがって、簡潔にするため、傾斜部268および傾斜フック272の追加の詳細な説明は省略される。
(付記1)
第1の端部を有する安全シールドであり、前記安全シールドの第2の端部に配置された患者の皮膚に接触するための表面、および前記安全シールドから延びるシールドタブを有する安全シールドと、
前記安全シールドに対して摺動可能に配置されたハウジングであり、前記シールドタブと係合して前記安全シールドに対する前記ハウジングの移動を案内する案内溝を含み、前記案内溝は、第1の軸方向部分および第2の軸方向部分、ならびに前記第1の軸方向部分と前記第2の軸方向部分とを接続する実質的に螺線形の部分を有するハウジングと、
前記ハウジングに接続された薬剤容器であり、前記薬剤容器に取り付けられ、前記薬剤容器内に配置された薬剤と連通した針を有し、初期位置から注射位置、後退位置へ前記安全シールドに対して変位可能な薬剤容器と、
前記安全シールドから遠ざかる方向に前記薬剤容器をバイアスするバイアス部材と、
前記薬剤容器に対して摺動可能に配置された前記薬剤容器から前記薬剤を放出するための注射器部材と
を備えることを特徴とする注射装置。
(付記2)
前記安全シールドは、患者の皮膚への前記針の貫入を制限する深さ止めを含むことを特徴とする付記1に記載の注射装置。
(付記3)
前記ハウジングは、前記案内溝の前記第1の軸方向部分に配置された片持ち梁式の上方の可撓性アーム、および前記案内溝の前記第2の軸方向部分に配置された片持ち梁式の下方の可撓性アームを備え、
前記シールドタブが前記可撓性アームの対応するそれぞれの自由端を通過した後に、前記可撓性アームは、前記案内溝の対応する前記軸方向部分に沿った前記シールドタブの逆方向の変位を防ぐ
ことを特徴とする付記1に記載の注射装置。
(付記4)
前記上方の可撓性アームは、前記上方の可撓性アームの前記自由端に傾斜部を備え、
前記シールドタブが前記傾斜部を通過するときに、前記シールドタブは、前記上ロックアームの前記自由端を半径方向に変位させ、
前記シールドタブが前記傾斜部を通過した後に、前記自由端ははね戻って、前記案内する溝の前記螺線形の部分の一部を形成する
ことを特徴とする付記3に記載の注射装置。
(付記5)
前記下方の可撓性アームは、前記下方の可撓性アームの自由端に傾斜部を備え、
前記バイアス部材が、前記後退位置への前記薬剤容器の前記変位を完了させるときに、前記シールドタブは、前記案内する溝の前記第2の軸方向部分内を移動し、前記傾斜部を通過して、前記下ロックアームの前記自由端を半径方向に変位させ、
前記シールドタブが前記傾斜フックを通過した後に、前記下ロックアームの前記自由端ははね戻って、前記安全シールドに対する前記ハウジングの変位を防ぐ
ことを特徴とする付記3に記載の注射装置。
(付記6)
前記針が所定の注射深さに到達すると、前記シールドタブは、前記案内溝の前記実質的に螺線形の部分と係合し、
続いて前記注射器部材が解放されると、前記バイアス部材が、前記ハウジングおよび前記薬剤容器を前記安全シールドから遠ざかる方向に変位させるときに、前記ハウジングは、前記案内溝の前記実質的に螺線形の部分内での前記シールドタブの前記係合によって回転する
ことを特徴とする付記1に記載の注射装置。
(付記7)
前記薬剤容器は、固定された状態で前記ハウジングに接続されており、
前記ハウジングは内壁および外壁を含み、
前記バイアス部材は前記内壁と前記外壁の間に配置されており、
前記薬剤容器は、前記内壁の半径方向内側に配置されている
ことを特徴とする付記1に記載の注射装置。
(付記8)
前記薬剤容器は柔軟なブリスタを備え、
前記注射器部材は、前記柔軟なブリスタと軸方向に整列した内部スロットを有する注射器ボタンを備え、
前記注射器ボタンが押し下げられたときに、前記内部スロットの壁は前記柔軟なブリスタを圧縮して、前記薬剤容器から前記薬剤を放出する
ことを特徴とする付記7に記載の注射装置。
(付記9)
前記注射器部材と前記内壁のうちの一方は半径方向の突起を有し、前記注射器部材と前記内壁のうちの残った一方は、前記半径方向の突起を選択的に保持する一対の溝を有し、前記一対の溝は、前記一対の溝を通過して前記注射器部材が近位方向に平行移動することを防ぎ、
前記一対の溝のうちの第1の溝は初期状態に対応し、前記一対の溝のうちの残った方の溝は注射後の状態に対応する
ことを特徴とする付記7に記載の注射装置。
(付記10)
前記薬剤容器は、前記ハウジングおよび前記安全シールドに摺動可能に接続されており、
前記注射器部材は、プランジャおよび前記プランジャの第1の端部に配置されたストッパを備え、前記ハウジングは、前記第1の端部の反対側の前記プランジャの第2の端部に接触し、
前記薬剤容器および前記安全シールドに対する前記ハウジングの変位は、前記薬剤容器から前記薬剤を放出する
ことを特徴とする付記3に記載の注射装置。
(付記11)
前記薬剤容器から薬剤を放出するための前記ハウジングの行程の終わりに、
前記シールド上に配置されたシールドタブは、前記案内溝の前記実質的に螺線形の部分と係合し、
前記ハウジングが解放されると、前記バイアス部材は、前記薬剤容器および前記ハウジングを前記安全シールドから遠ざかる方向に変位させ、前記実質的に螺線形の部分内での前記シールドタブの前記係合によって、前記ハウジングを回転させる
ことを特徴とする付記10に記載の注射装置。
(付記12)
前記上方の可撓性アームは、前記薬剤容器に対する前記ハウジングおよび前記プランジャの変位を選択的に防ぐロック突起を備え、
前記上方の可撓性アームと前記安全シールドのうちの一方はロック解除傾斜部を備え、前記上方の可撓性アームと前記安全シールドのうちの残った一方は半径方向の突起を備え、
前記薬剤容器を、前記初期位置から、前記針が前記安全シールドよりも先に延びる前記注射位置に変位させると、前記ロック解除傾斜部は、前記半径方向の突起に接触して、前記上方の可撓性アームの自由端を半径方向に変位させて、前記薬剤容器に対する前記ハウジングの移動を可能にする
ことを特徴とする付記10に記載の注射装置。
(付記13)
第1の端部を有する安全シールドであり、前記安全シールドの第2の端部に配置された患者の皮膚に接触するための表面を有する安全シールドと、
前記安全シールドに摺動可能に接続された薬剤容器であり、前記薬剤容器に取り付けられ、前記薬剤容器内に配置された薬剤と連通した針を含み、初期位置から注射位置、後退位置へ前記安全シールドに対して変位可能な薬剤容器と、
プランジャおよび前記プランジャの第1の端部に配置されたストッパを備える注射器部材と、
前記安全シールドから遠ざかる方向に前記薬剤容器をバイアスするバイアス部材と、
前記安全シールドと前記薬剤容器の両方に対して摺動可能に配置されたハウジングであり、前記薬剤容器に対する前記ハウジングおよび前記プランジャの変位を選択的に防ぐ片持ち梁式の上方のロックアームを含むハウジングと
を備え、前記上方のロックアームと前記安全シールドのうちの一方は傾斜部を備え、前記上方のロックアームと前記安全シールドのうちの残った一方は対応する半径方向の突起を備え、
前記薬剤容器を、前記初期位置から、前記針が前記安全シールドよりも先に延びる前記注射位置に変位させると、前記傾斜部は、前記半径方向の突起に接触して、前記上方のロックアームの自由端を半径方向に変位させて、前記薬剤容器に対する前記ハウジングの移動を可能にする
ことを特徴とする注射装置。
(付記14)
前記安全シールドは、患者の皮膚への前記針の貫入を制限する深さ止めを含むことを特徴とする付記13に記載の注射装置。
(付記15)
前記ハウジングは、前記第1の端部の反対側の前記プランジャの第2の端部に接触し、 前記薬剤容器および前記安全シールドに対する前記ハウジングの変位は、前記薬剤容器から前記薬剤を放出する
ことを特徴とする付記13に記載の注射装置。
(付記16)
患者の皮膚に接触するための表面を有する安全シールドと、
前記安全シールドに摺動可能に接続された内部ハウジングであり、第1の部分および第2の部分を含むカムトラックを有する内部ハウジングと、
前記内部ハウジングに摺動可能に接続されて、第1の位置から第2の位置へ前記内部ハウジングに対して移動する針ハブと、
前記針ハブに取り付けられた両頭針と、
前記安全シールドに摺動可能に接続された薬剤を保持するための薬剤容器と、
前記薬剤容器内に摺動可能に配置されたストッパと、
前記安全シールド内に配置されたバイアス部材であり、前記薬剤容器を第1の方向にバイアスするバイアス部材と、
前記針の第1の端部を選択的に覆う針シールドであり、前記カムトラックと摺動可能に係合した少なくとも1つのカムタブを有する針シールドと
を備え、前記カムトラックの前記第1の部分に沿った前記カムタブの変位は前記針ハブを前記第2の位置に変位させて、前記針によって前記ストッパに穴をあける
ことを特徴とする注射装置。
(付記17)
前記カムトラックの前記第2の部分に沿った前記カムタブの変位は前記針シールドを取り外して、注射のための前記装置の準備を整えることを特徴とする付記16に記載の注射装置。
(付記18)
前記カムトラックの前記第1の部分は実質的に螺線形であり、前記カムトラックの前記第2の部分は実質的に直線状であることを特徴とする付記16に記載の注射装置。
(付記19)
前記薬剤容器の背圧と前記ストッパと前記薬剤容器の間の摩擦とを結合したものは、前記バイアス部材からの力と前記針が患者の皮膚を刺し貫くのに必要な力とを結合したものよりも大きく、そのため、前記薬剤容器を前記患者の皮膚に向かって変位させると、前記針は、前記薬剤の投与前に、前記患者の皮膚を刺し貫くことを特徴とする付記17に記載の注射装置。
(付記20)
展開方向にバイアスされた少なくとも1つのロックタブをさらに備え、前記注射の完了後に前記薬剤容器が解放されると、前記バイアス部材は、前記薬剤容器および前記内部ハウジングを前記第1の方向に変位させて前記ロックタブを通過させ、前記ロックタブは展開して、前記第1の方向とは反対の第2の方向に前記ロックタブを通過して前記内部ハウジングが遠位方向に変位することを防ぐことを特徴とする付記19に記載の注射装置。
Claims (5)
- 患者の皮膚に接触するための表面を有する安全シールドと、
前記安全シールドに摺動可能に接続された内部ハウジングであり、第1の部分および第2の部分を含むカムトラックを有する内部ハウジングと、
前記内部ハウジングに摺動可能に接続されて、第1の位置から第2の位置へ前記内部ハウジングに対して移動する針ハブと、
前記針ハブに取り付けられた両頭針と、
前記安全シールドに摺動可能に接続された薬剤を保持するための薬剤容器と、
前記薬剤容器内に摺動可能に配置されたストッパと、
前記安全シールド内に配置されたバイアス部材であり、前記薬剤容器を第1の方向にバイアスするバイアス部材と、
前記針の第1の端部を選択的に覆う針シールドであり、前記カムトラックと摺動可能に係合した少なくとも1つのカムタブを有する針シールドと
を備え、前記カムトラックの前記第1の部分に沿った前記カムタブの変位は前記針ハブを前記第2の位置に変位させて、前記針によって前記ストッパに穴をあける
ことを特徴とする注射装置。 - 前記カムトラックの前記第2の部分に沿った前記カムタブの変位は前記針シールドを取り外して、注射のための前記装置の準備を整えることを特徴とする請求項1に記載の注射装置。
- 前記カムトラックの前記第1の部分は実質的に螺線形であり、前記カムトラックの前記第2の部分は実質的に直線状であることを特徴とする請求項1に記載の注射装置。
- 前記薬剤容器の背圧と前記ストッパと前記薬剤容器の間の摩擦とを結合したものは、前記バイアス部材からの力と前記針が患者の皮膚を刺し貫くのに必要な力とを結合したものよりも大きく、そのため、前記薬剤容器を前記患者の皮膚に向かって変位させると、前記針は、前記薬剤の投与前に、前記患者の皮膚を刺し貫くことを特徴とする請求項2に記載の注射装置。
- 展開方向にバイアスされた少なくとも1つのロックタブをさらに備え、前記注射の完了後に前記薬剤容器が解放されると、前記バイアス部材は、前記薬剤容器および前記内部ハウジングを前記第1の方向に変位させて前記ロックタブを通過させ、前記ロックタブは展開して、前記第1の方向とは反対の第2の方向に前記ロックタブを通過して前記内部ハウジングが遠位方向に変位することを防ぐことを特徴とする請求項4に記載の注射装置。
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