JP6080378B2 - 電界通信携帯端末 - Google Patents

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Description

本発明は電界通信携帯端末に関し、特に、電界通信(人体通信)の送受信機の構成とRFIDタグ(ICカード)のID認証の構成とを有し電界通信を介してID認証を行える電界通信携帯端末に関する。
例えば特定の関係者のみが入出できる部屋の認証システムであって、RFIDタグ(無線ICタグ)を使用した認証システムでは、RFIDタグを備えた非接触ICカード(本明細書等では一般的に「ICカード」と記す)をドアの近くに設置されたICカードリーダライタの端末の箇所でかざすと、RFIDタグのID情報をICカードリーダライタが読取り、制御用コンピュータが当該IDの適否を判断し、入室を許可する。このようなRFIDタグ認証システムの場合には、本来の正当な権利を有する関係者がICカードを他者に貸与すると、正当な権利を有しない他者も入室可能になり、非関係者の入室阻止に係るセキュリティーを保つことができなくなる。
また関係者の指紋等の認証(生体認証)を行って個人を特定し、その入室の許可・不許可を判断する認証システムも従来から存在している。
さらに近年では電界通信(人体通信)を利用した各種のシステムが知られている。例えば、下記の特許文献1に開示された人体通信の指紋認証方法や、特許文献2に開示された電界通信による自動販売機の電子決済システムでは、指紋認証の方法を組み合わせた技術的アイデアが提案されている。特許文献1に開示される指紋認証の方法は人体通信装置を携帯した2人の使用者の間の人体接触に基づく人体通信での指紋認証を行う方法である。特許文献2に開示される自動販売機の電子決済システムは、自動券売機と利用者の携帯する電界通信端末との間での人体通信を経由して行われる電子決済システムであって、利用者が自動券売機の商品選択ボタンに設けられた指紋センサにタッチしたときに、自動券売機側で指紋情報を取得し、この指紋情報と電界通信端末に記憶された指紋情報とを電界通信端末で照合し、同一と判断されたときに決済処理を行うように構成されている。
また特許文献3は携帯電話機に装着できる電界通信携帯端末を開示している。電界通信携帯端末は電界通信電極を備え、さらにこの電界通信電極が備える電極板には携帯電話に内蔵されたICカード用の無線信号を通過させるスリットを設けている。
特開2009−266234号公報 特開2010−108234号公報 特開2009−302866号公報
上記の従来技術の背景から、近年では、電界通信(人体通信)を利用した電界通信装置と、ICカードによるRFIDタグ認証装置と、さらに生体認証の装置とを組み合わせることにより、セキュリティーをいっそう高めた電界通信携帯端末が技術的に望まれている。このような電界通信携帯端末では、カードホルダのごとき非常に小さなスペースを有するケース内に、少なくとも、電界通信装置と、ICカードリーダライタのユニットと、ICカード配置領域とをコンパクトに組み込むことが要求される。なお、この電界通信携帯端末は、ICカードを挿入しセットして使用するものであるので、必然的にICカードのカードホルダとしての外形形状を有する。
1つのカードホルダの中に、電界通信の送受信機(電界通信装置)と、ICカードリーダライタおよびアンテナとの両方を内蔵するように構成された電界通信携帯端末では、構成要素のレイアウトの観点で、次のような問題や課題が提起される。
基本的に、電界通信携帯端末の内部に設けられたICカード配置領域の中にICカードを挿入してセットしたとき、通常、内部のICカードリーダライタで当該ICカードのメモリに記憶された記録内容が読み取られる。他方、ICカード配置領域にセットされたICカードは、必要に応じて、電界通信携帯端末の外部に配置されたICカードリーダライタによって読み書きされることもあり得る。
上記構成の前提下で、例えば、電界通信装置では、対向して平行に配置されている一対の電極板を有するが、これらの電極板に対して携帯端末の内部に設けられたICカードリーダライタのアンテナの設置位置およびICカード配置領域の位置を適切に構成しないと、電磁界を遮断する電極板の作用によりICカードリーダライタの出力が減衰し、ICカードの記録内容を読取ることができない場合が生じる。
また、上記の一対の電極板は、導体(金属板等)であり、カードホルダ内に配置されたICカードに対して電磁界を遮る遮断部材になるので、電極板とICカードの配置位置を適切に構成しないと、外部のICカードリーダライタによってICカードの記録内容を読み取れない場合が生じる。
さらに電界通信携帯端末のカードホルダ内のICカード配置領域にセットされたICカードの記録内容を内部のICカードリーダライタが読取るときに、外部に存する磁界等を発生する各種ユニットからの影響をできるだけ受けないようにすることが望まれる。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、ケース内に一対の電極板等を有する電界通信装置、アンテナを有するICカードリーダライタ、ICカード配置領域をコンパクトに組み込むことができ、全体形状を小型に製作することができ、かつこれらの要素のレイアウトを最適にして、内部または外部のICカードリーダライタによるICカードの記録情報の読取り・書込みを機能を低下させることなく行うことができ、外部からの影響を適切に排除することができる電界通信携帯端末を提供することにある。
本発明に係る電界通信携帯端末は上記の目的を達成するため次のように構成される。
第1の電界通信携帯端末(請求項1に対応)は、2つの平面体電極を有する電界通信装置と、2つの平面体電極の間に設けられかつアンテナを有するICカードリーダライタと、ICカードの挿入時にICカードの全体を収容するICカード配置領域とを備えるカードホルダ形状の電界通信携帯端末であって、ICカード配置領域を2つの平面体電極の間またはいずれか一方の平面体電極の外側に設け、かつ、平面体電極がICカードへの外部影響を排除する遮蔽要素となるようにしたことを特徴としている。
上記の電界通信携帯端末では、カードホルダのごとき小型容器の形状を有し、その内部において、一対の平面体電極との位置関係においてICカードの配置領域を最適に決定するようにしたため、電界通装置、ICカードリーダライタおよびアンテナ、ICカード配置領域をコンパクトに組み込むことができ、さらに平面体電極の遮蔽作用を適切に調整して、ICカード配置領域に配置されたICカードの記録情報の読取り等の性能を高め、かつ、平面体電極がICカードへの外部影響を排除する遮蔽要素となるようにしたため不要な外部影響を排除することができる。
第2の電界通信携帯端末(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、2つの平面体電極のうち一方の平面体電極の外側にICカード配置領域を設け、ICカード配置領域内に配置されたICカードは、上記の内部のICカードリーダライタによって読み取られると共に、外部に設けられたICカードリーダライタによっても読み取ることが可能であるを特徴とする。この構成によれば、一方の平面体電極の形状および大きさを適切に調整して磁束が通るスペースを作り、これにより内部のICカードリーダライタによるICカードの読取り等を行うことができ、さらにICカード配置領域を外側に設けることにより外部のICカードリーダライタによるICカードの読取り等も可能になる。
第3の電界通信携帯端末(請求項3に対応)は、上記の構成において、好ましくは、平行に配置された2つの平面体電極の間にICカード配置領域を設け、ICカード配置領域内に配置されたICカードはICカードリーダライタによって読み取られ、かつICカードに対して平面体電極が遮蔽要素となることを特徴とする。この構成では、ICカードが2つの平面体電極の間のスペースに配置されることになり、同様に2つの平面体電極の間に設けられた内部のICカードリーダライタによるICカードの読み取り等が行われると共に、少なくとも一つの平面体電極の遮蔽作用により外部からの磁束等の影響を排除することが可能となる。
第4の電界通信携帯端末(請求項4に対応)は、上記の構成において、好ましくは、平面体電極の抵抗値が相対的に小さいとき、ICカードと当該ICカードに対面する平面体電極との間に磁路を形成する磁性材を設けたことを特徴とする。この構成により、内部のICカードリーダライタから出た磁束は、ICカード配置領域にセットされたICカードに対して有効に導かれる。
第5の電界通信携帯端末(請求項5に対応)は、上記の構成において、好ましくは、外部に設けられたICカードリーダライタによってICカードが読み取られるように、遮蔽要素として機能する平面体電極の設置領域に、外部のICカードリーダライタからの磁束が通る磁束通過部を設けたことを特徴とする。この構成では、遮蔽要素として機能する平面的電極の形、大きさ、寸法を適切に調整することによって当該平面体電極の設置領域に磁束通過部を設けるようにしている。これにより不要な外部からの影響は排除しながら、必要な外部からの磁束はICカード配置領域に配置されたICカードに導くようにしている。
第6の電界通信携帯端末(請求項6に対応)は、上記の構成において、好ましくは、平面体電極は電極板であることを特徴とする。この構成では、平面体電極は金属を用いた電極板として形成される。
第7の電界通信携帯端末(請求項7に対応)は、上記の構成において、好ましくは、平面体電極は、端末ケースの壁部内面に形成された膜状電極であることを特徴とする。平面体電極は膜状の電極として作ることも可能である。
第8の電界通信携帯端末(請求項8に対応)は、上記の構成において、好ましくは、平面体電極はITO材で作られた透明電極であることを特徴とする。平面体電極を透明電極として形成することにより、例えばケース部材も透明にすることにより、ICカード配置領域に配置されたICカードが一対の平面体電極の間に存在するとしても外部より視認することが可能となる。
第9の電界通信携帯端末(請求項9に対応)は、上記の構成において、好ましくは、ICカードリーダライタは、ICカード配置領域内に配置されたICカードに記録されたIDを読取り、IDを前記電界通信装置を経由して外部へ送信することを特徴とする。
本発明に係る電界通信携帯端末によれば、次の効果を奏する。
第1に、カードホルダ型の小型のケース内において一対の電極板等を有する電界通信装置、アンテナを有するICカードリーダライタ、ICカード配置領域をコンパクトに組み込むことができ、全体形状を小型に製作することができる。
第2に、ケース内における電界通信モジュールおよび一対の電極板等、ICカードリーダライタおよびアンテナ、ICカード配置領域等のレイアウトを適切に構成し、さらに電極板等の形状、大きさ、寸法を適切に調整することにより、電極板等の遮蔽作用を保持しつつ最適な磁束通過部を設け、内部または外部のICカードリーダライタによるICカードの記録情報の読取り・書込みを機能を低下させることなく行うことができ、さらに外部からの不要な影響を適切に排除することができる
第3に、アンテナに対応する適切な位置に磁性材を設けて磁束通路を作り、ICカードに対しアンテナからの磁束を有効に導き、内部のICカードリーダライタによるICカードの記録情報の読取り・書込みを機能を向上させることができる。
第4に、特に、電界通信機能を有さずかつICカードリーダライタのみが設けられた自動改札機等に対しては、カードホルダ型のケースにICカードを挿入したままの状態でのタッチ行為で認証を行うことができる。
本発明に係る電界通信携帯端末の全体形状の一例を示す外観図である。 本発明に係る電界通信携帯端末に内蔵される装置の構成をブロック図で概念的に示す縦断面図である。 本発明に係る電界通信携帯端末の装置構成を示すブロック図である。 電界通信携帯端末の代表的な第1の実施形態の構造を時系列的に示した縦断面図であり、(A)はICカードの挿入時の状態を示す縦断面図、(B)は内部のICカードリーダライタでICカードを読み書きする時の状態を示す縦断面図、(C)は外部のICカードリーダライタでICカードを読み書きする時の状態を示す縦断面図である。 電界通信携帯端末の第2の実施形態の構造を示し、図4(B)に対応する縦断面図である。 電界通信携帯端末の第3の実施形態の構造を示し、図4(B)に対応する縦断面図である。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1を参照して本発明に係る電界通信携帯端末の全体的な形状および構造について概説する。図1は電界通信携帯端末の特徴的形状を有する外観を示している。なお電界通信携帯端末10の「電界通信」は、「人体通信」とも云われ、カードホルダ型の電界通信携帯端末10を身につけた利用者の人体を媒介させ、静電界の作用を利用して外部の電界通信装置との間で情報の送受を行える通信機能である。
電界通信携帯端末10の機器全体の形は、電界通信機能部(電界通信装置)を内蔵したカードホルダ型の形状を有している。電界通信携帯端末10の外形は、厚みが薄く全体として扁平なカードホルダの形状をなしており、正面から見た長方形の形状における1つの短辺の部分にICカード11を出し入れ自在に挿入して内部に装着することのできるスリット口10Aを形成している。スリット口10Aの壁部の一部には凹所10Bが形成されている。電界通信携帯端末10の内部には、スリット口10Aから挿入されたICカード11を収容する収容部12(ICカード配置領域)が設けられている。電界通信携帯端末10、すなわちカードホルダの正面形状はほぼ長方形である。本実施形態に係る電界通信携帯端末10は、上記の電界通信装置に加えて、後述するようにICカードリーダライタ(RFIDタグリーダライタ)およびアンテナを内蔵するように構成されており、上記のようにICカード11の収容部12が併せて設けられている。このICカードリーダライタは電磁誘導方式(周波数帯域は13.56MHz帯)であり、そのアンテナからは磁束が出力される。電界通信携帯端末10に内蔵されるアンテナは例えばループ状のアンテナである。このアンテナは、電界通信携帯端末10内に配置されたICカード11内のRFIDタグとの間でデータの送受を行うためのアンテナである。また電界通信携帯端末10の内部にはバッテリが設けられる。さらに電界通信携帯端末10の電界通信装置については、例えばその正面部と背面部の両側部分等を利用して電界通信用の電極板が設けられている。2枚の電極板は、平面体の形状を有しており、好ましくはほぼ同じ大きさであり、平行な位置関係で対向するように配置されている。
図2および図3を参照して、電界通信携帯端末10内に設けた装置の基本的な構成を説明する。
13A,13Bは、電界通信携帯端末10内の電界通信装置に備えられた2つの電極板を示す。2枚の電極板13A,13Bは対向するように平行に配置されている。電界通信装置10では2つの平面体電極が必須である。この実施形態では2枚の電極板13A,13Bが用いられている例を示した。但し、電極板の数は2枚に限られない。2枚の電極板13A,13Bの間のスペースには、電界通信装置の電界通信モジュール14、ICカード11を配置するための収容部12、収容部12に配置されたICカード11、CPU15、ICカードリーダライタ16、アンテナ17が設けられている。
ICカードリーダライタ16は、アンテナ17を経由して収容部12に配置されたICカード11との間で磁束18を介して情報の送受を行い、ICカード11のメモリに記録されたIDを読み取る。ICカードリーダライタ16は、ICカード11から読み取ったIDをCPU15に送る。当該ICカード11のIDは、さらに電界通信モジュール14および電極板13A,13Bを介して外部の装置に送信される。電界通信モジュール14は、本来的に電界通信用の制御装置であり、専用のCPU(演算制御処理部)19とメモリ20と通信部21を備え、当該メモリ20には電界通信モジュール14のIDと、IDを送信するプログラムとが記憶されている。本実施形態の場合、IDを送信するプログラムは、上記のICカード11のIDを送信する機能に変更されている。
電界通信モジュール14のCPU19は、CPU15からICカード11のIDを受け取ると、当該ICカード11のID情報を電界通信データに変換し、2枚の電極板13A,13Bに送る。当該電界通信データは、電極板13A,13Bと例えば床電極等との間で、利用者の人体および電界を経由して送信される。
次に、図4を参照して、電界通信携帯端末10の代表的な第1の実施形態の構造を説明する。
図4は、3つの縦断面図(A),(B),(C)からなり、時系列的観点で示されている。図4において、(A)は電界通信携帯端末10の収容部12内にICカード11を挿入する時の状態を示す縦断面図、(B)は収容部12に配置されたICカード11の記録情報を電界通信携帯端末10の内部のICカードリーダライタ16で読み書きする時の状態を示す縦断面図、(C)は収容部12に配置されたICカード11の記録情報を電界通信携帯端末10の外部に存在する他のICカードリーダライタで読み書きする時の状態を示す縦断面図である。
図4の(A)〜(C)に示された電界通信形携帯端末10の構造について説明する。電界通信携帯端末10の外観は、ケースをなすカードホルダ31によって形成される。カードホルダ31内の図4中の上面壁の裏側には電極板13Aが埋設され、下面壁の裏側には電極板13Bが埋設されている。電極板13Aはカードホルダ31の上面壁とほぼ同じ大きさの矩形に形成されている。電極板13Bは、カードホルダ31の下面壁に比較して長さ方向に関してより短い寸法となるような大きさの矩形に形成されている。その結果、図中において区間32で電極板13Bが存在しない箇所が形成される。またカードホルダ31内において電極板13Aと電極板13Bの間には回路基板33と収容部12とが設けらている。回路基板33上には前述した電界通信モジュール14の回路要素、ICカードリーダライタ16の回路要素、CPU15、アンテナ17等が設けられている。収容部12は、ICカード11が挿入され、配置される領域である。収容部12と電極板13Bとの間には板状の磁性材34が設けられる。磁性材34は、例えば鉄等の磁束を通す磁路を形成する部材である。上下の電極板13A,13Bの各々は、回路基板33上に設けられた電界通信モジュール14と導体部35,36で電気的に接続されている。なお電界通信携帯端末10のカードホルダ31内に設けられるバッテリの図示は省略されている。
上記の構造を有するカードホルダ型の電界通信携帯端末10において、図4(A)に示されるようにスリット口10AからICカード11が挿入され、当該ICカード11は収容部12内に配置される。この結果、電界通信携帯端末10内では、図4(B)に示されるような構造にてICカード11がセットされている。この状態において、電界通信携帯端末10内の回路基板33上に設けられたICカードリーダライタ16によってICカード11の記録情報(ID)を読み取る。内部のICカードリーダライタ16がICカード11の記録情報を読み取るときには、回路基板33の裏面側に設けたアンテナ17を通して磁束18が出され、磁路が形成される。回路基板33のアンテナ17から出た磁束18はICカード11を通過し、さらに磁性材34でICカード11の側に戻される。当該磁束18に基づいてICカード11内に記録されたIDが内部のICカードリーダライタ16によって読み取られる。磁性材34は、ICカードリーダライタ16の出力減衰およびICカードリーダライタ16の共振周波数の変化を防止する働きを有する。これによって、電界通信携帯端末10の内部のICカードリーダライタ16はICカード11の記録情報を高い出力状態で読み取ることができる。
さらに上記の構造によれば、電界通信携帯端末10の収容部12の中に配置されたICカード11に対してその裏面側(外側)に電極板13Bを配置したため、当該電極板13Bは、ICカードリーダライタ16から見ると、ICカード11への外部の影響を遮断する遮蔽板として作用する。他方、電界通信携帯端末10の外部に存在するICカードに対しては、電極板13BはICカードリーダライタ16のアンテナ17からの磁束等を減衰したり、共振周波数の異常を発生させる。これにより、上記構造を有する電界通信携帯端末10によれば、ICカードリーダライタ16は、内部のICカード11のみを高い出力で状態で読取ることができ、外部のICカードについては読取りができないという作用効果を生じる。
図4(C)に示した構造によれば、電界通信携帯端末10の外部に存在するICカードリーダライタ37によって、電界通信携帯端末10の収容部12の中に配置されたICカード11の読取りが可能である状態を示している。前述のごとく電極板13Bの寸法を短くしたため、区間32が形成され、この区間32を利用して、外部のICカードリーダライタ37のアンテナ38からの磁束39を通す磁路を形成することができる。また前述したように磁性材34が設けられているため、同様に磁路が形成され、区間32を通過した磁束39はIDカード11を通過する。これにより、外部に存するICカードリーダライタ37はICカード11の記録情報を読み取ることができる。これにより、例えば、自動改札機等のごとき電界通信用の送受信機がなくICカードリーダライタのみが取り付けられた機械では、電界通信携帯端末10のカードホルダ31にICカード11を挿入したままの状態で改札認証等を行うことが可能となる。
なお上記の第1の実施形態に係る電界通信携帯端末10の構造において、例えば、カードホルダ31を透明なプラスチック等で形成し、さらに電極板13A,13Bに透明な導電体(ITO材(酸化インジウム・スズ))を用いれば、電界通信携帯端末10内に配置したICカード11を外部から視認することができる。
また2枚の電極板13A,13Bは板材部材として説明したが、平面体の電極であればよく、膜状に作ることも可能である。
さらに磁路を形成する上記の磁性材34は必須ではなく、電極板13A,13Bの抵抗値が相対的に小さい場合には設けることが好ましい。電極板13A,13Bの抵抗値が相対的に大きい場合には省略することができる。
区間32を形成するために電極板13Bの寸法を短くしたが、電極板13Bの形状や大きさを変えることにより磁束39を通すための磁路を形成することもできる。
次に図5を参照して、本発明に係る電界通信携帯端末の第2の実施形態の構造を説明する。
この実施形態に係る電界通信携帯端末10−2では、第1の実施形態に係る電界通信携帯端末10の変形例として、電極板13Bの長さ方向の寸法を大きくした電極板13B−2を用いており、これにより図4(B)に示した上記の区間32をなくすようした構造を有している。その他の構成は、第1の実施形態の場合と同じであるので、同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。この実施形態の場合には、区間32がなくなるので、図4(C)で説明したような外部のICカードリーダライタ37によるICカード11の記録情報の読取りはできないが、それ以外の作用・効果については第1の実施形態に係る電界通信携帯端末10で説明した作用・効果と同等である。
次に図6を参照して、本発明に係る電界通信携帯端末の第3の実施形態の構造を説明する。
この実施形態に係る電界通信携帯端末10−3では、第1および第2の実施形態に係る電界通信携帯端末10,10−2とは異なり、ICカード11の収容部12を電極板13B−3の外側(図中下側)に設けている。また電極板13B−3はその長さ方向の寸法が小さくなるように形成されており、区間41によるスペースが形成されている。区間41のスペースを通してICカードリーダライタ16のアンテナ17はICカード11に対して磁束を出すことが可能となる。また電極板13B−3の外側には磁路を形成する磁束材42が設けられている。その他の構成は、第1の実施形態の場合と同じであるので、同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。この実施形態の場合には、ICカード11が外側の位置に配置されるので、外部からICカード11を見ることができると共に、外部のICカードリーダライタで容易にICカード11の記録情報を読み取ることができるという利点を有している。
なお上記の各実施形態では、電極板13Bの側について説明を行ったが、他方の電極板13Aについても同一または類似の構造を実現することにより同様な作用・効果を持たせることができる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係る電界通信携帯端末は、カードホルダ型の小型ケース内に電界通信装置とICカードリーダライタとICカード配置領域を内蔵し、電界通信を利用した利用者認証とICカードを利用したID認証とを併用して行うことができ、より高度な認証機器として利用される。
10 電界通信携帯端末
10−2 電界通信携帯端末
10−3 電界通信携帯端末
10A スリット口
10B 凹所
11 ICカード
12 収容部
13A,13B 電極板
13B−2 電極板
13B−3 電極板
14 電界通信モジュール
15 CPU
16 ICカードリーダライタ
17 アンテナ
18 磁束
19 CPU
20 メモリ
21 通信部
31 カードホルダ
32 区間
33 回路基板
34 磁性材
35,36 導体部
37 ICカードリーダライタ
38 アンテナ
39 磁束
41 区間
42 磁性材

Claims (9)

  1. 2つの平面体電極を有する電界通信装置と、2つの前記平面体電極の間に設けられかつアンテナを有するICカードリーダライタと、ICカードの挿入時に前記ICカードの全体を収容するICカード配置領域とを備えるカードホルダ形状の電界通信携帯端末であって、
    前記ICカード配置領域を2つの前記平面体電極の間またはいずれか一方の前記平面体電極の外側に設け、かつ、前記平面体電極が前記ICカードへの外部影響を排除する遮蔽要素となるようにしたことを特徴とする電界通信携帯端末。
  2. 2つの前記平面体電極のうち一方の前記平面体電極の外側に前記ICカード配置領域を設け、前記ICカード配置領域内に配置されたICカードは、前記ICカードリーダライタによって読み取られると共に、外部に設けられたICカードリーダライタによっても読み取ることが可能であるを特徴とする請求項1記載の電界通信携帯端末。
  3. 平行に配置された2つの前記平面体電極の間に前記ICカード配置領域を設け、前記ICカード配置領域内に配置されたICカードは前記ICカードリーダライタによって読み取られ、かつ前記ICカードに対して前記平面体電極が前記遮蔽要素となることを特徴とする請求項1記載の電界通信携帯端末。
  4. 前記平面体電極の抵抗値が相対的に小さいとき、前記ICカードと当該ICカードに対面する前記平面体電極との間に磁路を形成する磁性材を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の電界通信携帯端末。
  5. 外部に設けられたICカードリーダライタによって前記ICカードが読み取られるように、遮蔽要素として機能する前記平面体電極の設置領域に、外部の前記ICカードリーダライタからの磁束が通る磁束通過部を設けたことを特徴とする請求項3記載の電界通信携帯端末。
  6. 前記平面体電極は電極板であることを特徴とする請求項1記載の電界通信携帯端末。
  7. 前記平面体電極は、端末ケースの壁部内面に形成された膜状電極であることを特徴とする請求項1記載の電界通信携帯端末。
  8. 前記平面体電極はITO材で作られた透明電極であることを特徴とする請求項1記載の電界通信携帯端末。
  9. 前記ICカードリーダライタは、前記ICカード配置領域内に配置された前記ICカードに記録されたIDを読取り、前記IDを前記電界通信装置を経由して外部へ送信することを特徴とする請求項3記載の電界通信携帯端末。
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