JP6080368B2 - カテーテル - Google Patents

カテーテル Download PDF

Info

Publication number
JP6080368B2
JP6080368B2 JP2012043063A JP2012043063A JP6080368B2 JP 6080368 B2 JP6080368 B2 JP 6080368B2 JP 2012043063 A JP2012043063 A JP 2012043063A JP 2012043063 A JP2012043063 A JP 2012043063A JP 6080368 B2 JP6080368 B2 JP 6080368B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood vessel
catheter
frequency
electrode
balloon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012043063A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013176506A (ja
Inventor
博行 林
博行 林
勇一郎 松井
勇一郎 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukuda Denshi Co Ltd
Original Assignee
Fukuda Denshi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukuda Denshi Co Ltd filed Critical Fukuda Denshi Co Ltd
Priority to JP2012043063A priority Critical patent/JP6080368B2/ja
Publication of JP2013176506A publication Critical patent/JP2013176506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6080368B2 publication Critical patent/JP6080368B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Description

本発明は、カテーテルに関し、特に、動物に対して血管狭窄モデルを作成することが可能なカテーテルに関する。
狭窄した血管の再建を目的として、バルーンカテーテルやステントを用いて血管内の狭窄部を拡張する血管形成術が行われている。
例えばバルーンカテーテルを用いた血管形成術は、次のような手順で行われる。まず、狭窄部を通過して挿入されたガイドワイヤーに沿わせて、バルーンを膨らませていない状態のバルーンカテーテルを狭窄部位に挿入する。次に、バルーンカテーテルの一端に接続されたシリンジによって生理食塩水等の液体を注入することにより、バルーンを膨張させ、狭窄部を拡張させる。
次に、シリンジによって生理食塩水等の液体を吸引することにより、バルーンを収縮させ、バルーンカテーテルを引き抜く。その際、ガイドワイヤーは残したままにする。この状態で冠動脈造影撮影を行い、血管の拡張がきちんと行われているかどうかを確認する。もし、血管の拡張が不十分であれば、径の大きいバルーンに交換して再び拡張を行う。一方、血管の拡張が十分に確認できれば、ガイドワイヤーを引き抜く。
以上のように、バルーンカテーテルを狭窄部位に位置させるには、複雑な工程を有し、術者には、極めて高度な技術が求められる。そこで、近年では、血管内の狭窄部に対する新しい治療方法や新薬の開発が要望されている。そして、その開発を行う過程で、血管狭窄モデルを動物に作成し、作成した血管狭窄モデルを用いた各種実験が行われている。
具体的な血管狭窄モデルの作成方法としては、外科的に血管を露出させ、狭窄させるべき動脈を徐々に結紮(けっさつ)することで血栓を誘発させ、血管内腔に狭窄を作成する方法が提案されている。また、狭窄を作成すべき部位にバルーンカテーテルを挿入し、バルーンを過拡張して血管内皮を損傷させ血栓を誘発させることによって、血管内腔に狭窄を作成する方法が提案されている。また、毒性金属イオン(例えば、銅コイルなど)を血管内に経カテーテル的に留置し、内膜を損傷させることによって血管内腔に狭窄を作成する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。また、動物より採取した自家血に凝固剤を添加して自家血凝固塊を形成させ、経カテーテル的に血管内に留置することによって、血管内腔に狭窄を作成する方法が提案されている。
国際公開第2010/100960号
しかしながら、上記した4つの作成方法にはそれぞれ次のような問題があった。すなわち、外科的に狭窄を作成する1つ目の方法では、動物に対する侵襲性が大きく、動物に対するダメージが大きいという問題があった。
また、経カテーテルによる2つ目の方法では、動物に対する侵襲性が小さいが、単にバルーンカテーテルを過拡張するだけでは、狭窄を形成する血栓作成の確実性が低く、狭窄の程度のバラツキも大きいという問題があった。
また、毒性金属イオンを留置して狭窄を作成する3つ目の方法では、狭窄の程度を制御するために金属イオンの溶出量を制御することが必要であり、そのためには金属表面に高精度の高分子被膜層を設けなければならない。この金属はステント状であり、当該金属を狭窄部が生成される部分に残留することが必要となる。そのため、実際の狭窄では存在し得ない金属が存在することにより、その金属が治療デバイスや薬剤の邪魔になり、新しい治療方法や新薬の開発の評価を正しく行うことができないという問題があった。
また、自家血凝固塊を血管内に留置することによって狭窄を作成する4つ目の方法では、血液の流れを完全に阻害する完全閉塞モデルの作成には向くが、血液の流れを部分的に阻害する狭窄モデルの作成には難しいという問題があった。これは、自家血凝固塊が血管内に固定的に留置されるものではないため、狭窄モデルのように血管を部分的に阻害するために置かれた場合、血流によって自家血凝固塊が流されてしまう可能性があるからである。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、動物に対する侵襲性を抑えつつ、実際の狭窄部に近い血管狭窄モデルを安定して作成することが可能なカテーテルを提供することを目的とする。
本発明に係るカテーテルは、血管に挿入されるカテーテル本体と、
前記カテーテル本体の遠位部の外周面に設けられ、流体が入れられることによって前記カテーテル本体の遠心方向に拡径膨張し、前記血管内壁に当接するバルーンと、
前記バルーンの外周面に、前記カテーテル本体の軸方向に沿って設けられ、高周波電流を前記血管内壁に通電するための高周波通電用電極と、
を備え、
前記カテーテル本体は、冠動脈血管の分岐部において、血管本幹に挿入される第1のガイドワイヤを挿通するとともに、当該第1のガイドワイヤに沿って前記血管本幹に挿入されるものであり、
前記高周波通電用電極は、前記バルーンの外周面に、前記カテーテル本体の軸方向に沿って設けられ、
前記カテーテル本体における前記バルーンよりも手前かつ側方の位置に設けられ、前記分岐部において、血管側枝に挿入される第2のガイドワイヤを挿通するための管状部材を更に備え、
前記高周波通電用電極は、前記カテーテル本体の軸方向に垂直な断面において、前記カテーテル本体から見た場合に、前記管状部材の反対方向により大きな狭窄を生じさせるように前記管状部材と反対方向に設けられている、
ことを特徴とする。
本発明によれば、毒性金属イオンや自家血凝固塊を用いることなく、狭窄を作成すべき部位に挿入されたカテーテルのバルーンを拡径膨張させて、高周波電流を出力する高周波通電用電極を血管内壁に押し当てる(当接させる)だけで、血栓を誘発するための損傷を血管内壁に与えることができる。さらに血流による電極温度の低下が防止されるため、血管内壁に与える損傷の度合いを、電流の出力度合いに応じて容易に制御することができる。よって、動物に対する侵襲性を抑えつつ、実際の狭窄部に近い血管狭窄モデルを安定して作成することができる。
本実施の形態におけるカテーテルの構成例を示す図である。 本実施の形態におけるカテーテルの構成の変形例を示す図である。 本実施の形態におけるカテーテルの構成の変形例を示す図である。 冠動脈血管の分岐部の例を示す図である。 本実施の形態におけるカテーテルの構成の変形例を示す図である。 本実施の形態におけるカテーテルを、カテーテル本体の軸方向に垂直な断面で見た断面図である。 冠動脈血管の分岐部において、カテーテルが挿入される方向とは逆の方向から見た断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけるカテーテル100の構成例を示す斜視図である。
図1において、110は血管内に挿入されるカテーテル本体、120はカテーテル本体110の遠位部の外周面に設けられ、加圧流体(例えば、造影剤または、生理食塩水で薄められた造影剤)が注入されることによってカテーテル本体110の遠心方向(図1の矢印A方向)に膨張(拡径ともいう、以下同じ)して血管内壁に当接するバルーンである。そして、130はバルーン120の外周面にカテーテル本体110の軸方向(図1の矢印B方向)に沿って設けられ高周波電流を血管内壁に通電するための高周波通電用電極、150はカテーテル本体110に挿通し、狭窄を作成すべき部位(以下、「狭窄作成部位」という)までカテーテル100を案内するガイドワイヤである。
カテーテル本体110の内部には、ガイドワイヤ150が挿通されるガイドワイヤルーメンと、バルーン120に加圧流体を注入するためのインフレーションルーメンとがカテーテル本体110の軸方向に沿って設けられている。
バルーン120は、加圧流体が注入される前、カテーテル本体110の外径と近似する寸法でカテーテル本体110の外周面に密着するように設けられている。加圧流体が注入されると、バルーン120の壁が伸びて膨張する。なお、図1では、バルーン120が膨張した状態を示している。なお、バルーン120は、膨張時に血管内壁に当接する形状に予めブロー成形されていても良い。
高周波通電用電極130は、単極構造であり、医師により患者の体表面(背面)に貼付される対極板(図示せず)との間で高周波電流を出力するように構成されている。つまり、高周波通電用電極130は、高周波出力装置(図示せず)と電気的に接続されており、医師により高周波通電のための操作が高周波出力装置に対して行われた場合、高周波電流の供給を高周波出力装置から受けて熱を発生させる。その結果、高周波通電用電極130と対極板との間で、高周波が通電されることとなる。すなわち、高周波出力装置から供給された高周波電流は、高周波通電用電極130、狭窄作成部位および対極板を経て、最終的に高周波出力装置に帰還する。
バルーン120の外周面上における高周波通電用電極130付近には、例えばサーミスタ等の温度センサを用いた温度測定回路(図示せず)が設けられている。温度測定回路は、高周波通電用電極130により高周波電流を出力された狭窄作成部位の温度を測定し、測定した温度の値を高周波出力装置に出力する。高周波出力装置は、温度測定回路から出力された温度の値を表示部に表示する。
次に、カテーテル100を用いて血管狭窄モデルを動物に作成する手順について説明する。まず、狭窄作成部位を通過して血管内に挿入されたガイドワイヤ150に沿わせて、バルーン120を膨張させていない状態のカテーテル100を狭窄作成部位に挿入する。次に、カテーテル本体110の近位部に接続されたシリンジ(図示せず)によって生理食塩水等の液体を注入することにより、バルーン120を膨張させて血管内壁に当接させる。これにより、バルーン120の外周面に設けられた高周波通電用電極130は、血管内壁に押し当てられる。
この状態において、医師は、高周波通電のための操作を高周波出力装置に対して行う。その結果、高周波通電用電極130と対極板との間で高周波が通電され、血栓を誘発するための損傷が血管内壁に与えられる。なお、医師は、高周波出力装置の表示部に表示される狭窄作成部位の温度を目視することによって、所望する血管狭窄モデルが作成されたか否かの判断を行う。
所望する血管狭窄モデルが作成されたと判断した場合、医師は、シリンジによって生理食塩水等の液体を吸引することにより、バルーン120を収縮させ、カテーテル100を引き抜く。そして、最後に、ガイドワイヤ150を引き抜くことによって血管狭窄モデルの作成は終了する。
以上詳しく説明したように、本実施の形態のカテーテル100は、血管に挿入されるカテーテル本体110と、カテーテル本体110の遠位部の外周面に設けられ、加圧流体が入れられることによってカテーテル本体110の遠心方向に拡径し、血管内壁に当接するバルーン120と、バルーン120の外周面に、カテーテル本体110の軸方向に沿って膨張し、血管内壁に当接するバルーン120と、バルーン120の外面に設けられ、高周波電流を血管内壁に通電するための高周波通電用電極130とを備えたことを特徴とする。そして、高周波通電用電極130は、高周波通電用電極130を一方の電極とした場合の他方の電極である対極板との間で通電する。
このように構成した本実施の形態によれば、従来のように毒性金属イオンや自家血凝固塊を用いることなく、狭窄を作成すべき部位に挿入されたカテーテル100のバルーン120を膨張させて、高周波電流を出力する高周波通電用電極130を血管内壁に押し当てる(当接させる)だけで、血栓を誘発するための損傷を血管内壁に与えることができる。さらに、高周波通電用電極130が血管内壁に当接して血流による電極温度の低下が防止されるため、血流の影響を最小限に抑えることが可能な分だけ、血管内壁に与える損傷の度合いを、電流の出力度合いに応じて容易に制御することができる。よって、動物に対する侵襲性を抑えつつ、実際の狭窄部に近い血管狭窄モデルを安定して作成することができる。
なお、上記実施の形態において、高周波通電用電極130を、バルーン120の外周面に、カテーテル本体110の軸方向に沿って複数設け、血管内壁において高周波電流を通電する場所を選択可能に構成しても良い。
またなお、上記実施の形態では、高周波通電用電極130が単極構造である例について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、高周波通電用電極130は双極構造でも良い。上記実施の形態では、患者の体表面(背面)に貼付される対極板との間で高周波電流を出力するように構成している。そのため、対極板を体表面に密着させる必要があり、多くの動物種で剃毛が必要となるという問題があった。また、狭窄を作成すべき部位が冠動脈血管等、心臓付近の血管では、カテーテル100から直接心臓へ感電するミクロショックが生じて心室細動が起こる場合があるという問題があった。そこで、高周波通電用電極130を双極構造とすることで、狭窄を作成すべき部位に対する通電の際、対極板を使用する必要がなくなり、それゆえ、高周波電流が心臓に漏れてしまうことを防止することができる。よって、高周波通電用電極130が単極構造であることに起因する2つの問題を解決することができる。
ここで、高周波通電用電極130が双極構造である場合におけるカテーテルの構成を説明する。図2は、高周波通電用電極130が双極構造である場合におけるカテーテルの構成例を示す図である。図2では、図1と異なり、カテーテル本体110の遠位部にフォーカスを当てて表示している。
図2において、110は血管内に挿入されるカテーテル本体、120はカテーテル本体110の遠位部の外周面に設けられ、加圧流体が注入されることによってカテーテル本体110の遠心方向に膨張して血管内壁に当接するバルーン、130a,、130bはバルーン120の外周面にカテーテル本体110の軸方向に沿って設けられ高周波電流を血管内壁に通電するための双極構造の高周波通電用電極、160aは高周波通電用電極130aの被覆、160bは高周波通電用電極130bの被覆である。高周波通電用電極130a,130bが互いに接触せず、かつ、バルーン120の外周面にカテーテル本体110の軸方向に沿って一直線上に設けるため、手前側の高周波通電用電極130bは先端側の高周波通電用電極130aの被覆160aに重なるように構成している。
高周波通電用電極130a,130bは、高周波出力装置(図示せず)と電気的に接続されており、医師により高周波通電のための操作が高周波出力装置に対して行われた場合、高周波電流の供給を高周波出力装置から受けて熱を発生させる。その結果、高周波通電用電極130aと高周波通電用電極130bとの間で、高周波が通電されることとなる。すなわち、高周波出力装置から供給された高周波電流は、高周波通電用電極130a、狭窄作成部位および高周波通電用電極130bを経て、最終的に高周波出力装置に帰還する。そして、血栓を誘発するための損傷が血管内壁に与えられる。
なお、双極構造の高周波通電用電極を、バルーン120の外周面にカテーテル本体110の軸方向に沿って複数設け、血管内壁において高周波電流を通電する場所を選択可能に構成しても良い。図3は、バルーン120をカテーテル本体110の軸方向に垂直な断面で模式的に見た断面図であり、双極構造である4つの高周波通電用電極131、132、133、134を、バルーン120の外周面に放射状位置に設けた例を示す。
また、上記実施の形態に係るカテーテル100を改良することによって、冠動脈血管の分岐部に生じる血管狭窄モデルを作成できるようにしても良い。図4は、冠動脈血管の分岐部を示す図である。図4において、200は冠動脈血管の分岐部における血管本幹、210は冠動脈血管の分岐部における血管側枝、220は冠動脈血管の分岐部に生じた狭窄である。狭窄220は、血管本幹200の上方に生じる場合が多い。そこで、狭窄モデルを作成するためには、バルーン120の外周面に設けられた高周波通電用電極130を血管本幹200の上方に位置する血管内壁に対向させる必要がある。
しかしながら、カテーテル100は長く外径の制約もあるため手元側の回転を先端に伝えることが難しい点、手元側の回転を先端に伝えるためにカテーテル100全体の剛性を高めると却って冠動脈血管内でカテーテル100を進めにくくなる点から、高周波通電用電極130を血管本幹200の上方に位置する血管内壁に対向させるのは困難である。
そこで、本発明者は、次のような構成を備えるカテーテル300を新たに開発した。以下、新たに開発したカテーテル300の構成を図面に基づいて詳細に説明する。図5は、カテーテル300の構成例を示す図である。
図5において、310は冠動脈血管の分岐部において血管本幹に挿入される第1のガイドワイヤ350を挿通するとともに第1のガイドワイヤに沿って血管本幹に挿入されるカテーテル本体、320はカテーテル本体310の遠位部の外周面に設けられ、加圧流体が注入されることによってカテーテル本体310の遠心方向に膨張するバルーンである。そして、330,340はバルーン320の外周面にカテーテル本体310の軸方向に沿って設けられ、高周波電流を血管内壁に通電するための高周波通電用電極、360はカテーテル本体310の遠位部の手前かつ側方に設けられ、冠動脈血管の分岐部において血管側枝に挿入される第2のガイドワイヤ370を挿通するための管状部材である。
カテーテル本体310の内部には、カテーテル本体310を冠動脈血管の分岐部における血管本幹まで案内する第1のガイドワイヤ350が挿通されるガイドワイヤルーメンと、バルーン320に加圧流体を注入するためのインフレーションルーメンとがカテーテル本体310の軸方向に沿って設けられている。
バルーン320は、加圧流体が注入される前、カテーテル本体310の外径と近似する寸法でカテーテル本体310の外周面に密着するように設けられている。加圧流体が注入されると、バルーン320は、風船のようにバルーン320の壁が伸びて膨張する。なお、図5では、バルーン320が膨張した状態を示している。
第1のガイドワイヤ350および第2のガイドワイヤ370を冠動脈血管の分岐部における血管本幹および血管側枝にそれぞれ挿入することによって、高周波通電用電極330,340が冠動脈血管の分岐部に対して特定の方向を向くように、カテーテル300は位置決めされる。
図6は、カテーテル300を、カテーテル本体310の軸方向に垂直な断面で模式的に見た断面図である。図6に示すように、高周波通電用電極330,340はバルーン320の外周面において、カテーテル本体310と管状部材360とを結ぶ直線400に対して所定角度を成すように(狭窄が生じやすい血管本幹200の上方に向くように)設けられている。つまり、高周波通電用電極330は、直線400に対して0度を成すように設けられている。また、高周波通電用電極340は、直線400に対して時計回りに30度を成すように設けられている。
図7は、カテーテル300を用いて冠動脈血管の分岐部に生じる血管狭窄モデルを作成する場合、冠動脈血管の分岐部を、カテーテル300が挿入される方向とは逆の方向から見た断面図である。図7において、410は冠動脈血管の分岐部における血管本幹、420は冠動脈血管の分岐部における血管側枝である。
図7に示すように、バルーン320の外周面に設けられた高周波通電用電極330,340が血管本幹410の上方に位置する血管内壁に対向して押し当てられることにより、血栓を誘発するための損傷を、血管内壁の狭窄が生じやすい部分に対して確実に与えることができる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100,300 カテーテル
110,310 カテーテル本体
120,320 バルーン
130,130a,130b,131,132,133,134,330,340 高周波通電用電極
150 ガイドワイヤ
200,410 血管本幹
210,420 血管側枝
220 狭窄
350 第1のガイドワイヤ
360 管状部材
370 第2のガイドワイヤ

Claims (5)

  1. 血管に挿入されるカテーテル本体と、
    前記カテーテル本体の遠位部の外周面に設けられ、流体が入れられることによって前記カテーテル本体の遠心方向に拡径膨張し、前記血管内壁に当接するバルーンと、
    前記バルーンの外周面に、前記カテーテル本体の軸方向に沿って設けられ、高周波電流を前記血管内壁に通電するための高周波通電用電極と、
    を備え、
    前記カテーテル本体は、冠動脈血管の分岐部において、血管本幹に挿入される第1のガイドワイヤを挿通するとともに、当該第1のガイドワイヤに沿って前記血管本幹に挿入されるものであり、
    前記高周波通電用電極は、前記バルーンの外周面に、前記カテーテル本体の軸方向に沿って設けられ、
    前記カテーテル本体における前記バルーンよりも手前かつ側方の位置に設けられ、前記分岐部において、血管側枝に挿入される第2のガイドワイヤを挿通するための管状部材を更に備え、
    前記高周波通電用電極は、前記カテーテル本体の軸方向に垂直な断面において、前記カテーテル本体から見た場合に、前記管状部材の反対方向により大きな狭窄を生じさせるように前記管状部材と反対方向に設けられている、
    ことを特徴とするカテーテル。
  2. 前記高周波通電用電極の少なくとも1つは、前記カテーテル本体と前記管状部材とを結ぶ直線に対して0度をなす前記反対方向に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記高周波通電用電極は、当該高周波通電用電極を一方の電極とした場合の他方の電極である対極板との間で通電する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカテーテル。
  4. 前記高周波通電用電極は、双極である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカテーテル。
  5. 前記高周波通電用電極は、前記バルーンの外周面に、前記カテーテル本体の軸方向に沿って複数設けられ、前記血管内壁において高周波電流を通電する場所を選択可能である、
    請求項1または請求項2に記載のカテーテル。
JP2012043063A 2012-02-29 2012-02-29 カテーテル Active JP6080368B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012043063A JP6080368B2 (ja) 2012-02-29 2012-02-29 カテーテル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012043063A JP6080368B2 (ja) 2012-02-29 2012-02-29 カテーテル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013176506A JP2013176506A (ja) 2013-09-09
JP6080368B2 true JP6080368B2 (ja) 2017-02-15

Family

ID=49268829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012043063A Active JP6080368B2 (ja) 2012-02-29 2012-02-29 カテーテル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6080368B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6156032A (en) * 1998-09-30 2000-12-05 Scimed Life Systems, Inc. Method for causing a stricture of a body passageway
US6475226B1 (en) * 1999-02-03 2002-11-05 Scimed Life Systems, Inc. Percutaneous bypass apparatus and method
JP2009509622A (ja) * 2005-10-03 2009-03-12 ワイ メッド インク 血管治療装置
JP5559539B2 (ja) * 2006-10-18 2014-07-23 べシックス・バスキュラー・インコーポレイテッド 身体組織に望ましい温度作用を誘発するシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013176506A (ja) 2013-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6886500B2 (ja) フィステル形成のための装置および方法
US20100004623A1 (en) Method for Treatment of Complications Associated with Arteriovenous Grafts and Fistulas Using Electroporation
JP4850429B2 (ja) カッティングバルーンインターベンション治療を実施するための装置
JP2021007776A (ja) 拡張可能な本体デバイス及び使用方法
JP5307900B2 (ja) 組織トポグラフィの知識によらないエネルギーの選択的な蓄積
JP4817696B2 (ja) 血管内超音波法による監視の下にカッティングバルーンインターベンション治療を実施するための装置
JP4871486B2 (ja) 曲がりくねった経路の注射装置及び注射方法
CN105188830B (zh) 通过机械振动球囊的药物传递
CN105708544A (zh) 用于围绕肺静脉消融的球囊
JP2021527539A (ja) 血管内腔からの物質の電気的に強化された回収
US20150196360A1 (en) Medical Device for Revascularization of Vascular Occlusion and Method for Using Same
JP2016209585A (ja) バネ仕掛けのバルーン
WO2008022148A2 (en) Method and apparatus for ablative recanalization of blocked vasculature
JP2006181370A (ja) 動脈閉塞にバイパス形成するためのおよび/またはその他の経血管的手法を実施するための方法および装置
JP2002519095A (ja) 超音波素子に用いるシース
JP2005288167A (ja) 血管内超音波法による監視の下に完全血管閉塞を除去するため装置
JP4863639B2 (ja) 光コヒーレンス断層画像化による監視の下に完全血管閉塞を除去するための装置
JP2022509487A (ja) 医療器具を患者体内に導入するためのシステム及び方法
JPWO2017104023A1 (ja) 高周波バルーンカテーテルシステム
JP2009050589A (ja) Pfo閉鎖デバイス
JP6080368B2 (ja) カテーテル
JP2013176507A (ja) カテーテル
JPH07100214A (ja) バルーンカテーテル
JP2010194300A (ja) 冠状動脈及び末梢動脈における再狭窄を、一枝血管又は分岐血管において、予防し治療するカテーテル・システム
US9974925B2 (en) Catheter shaft constructions having contrast fluid lumen

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6080368

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250