JP6079327B2 - 赤外線センサおよび赤外線センサチップ - Google Patents

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Description

本発明は、赤外線センサおよび赤外線センサチップに関するものである。
近年の電子機器においては、周囲環境を検出し、その検出結果を運転制御に利用することが行なわれている。たとえばエアコンにおいては、人の存在を検知し、人の存在する場所を狙って温度制御するといった運転制御が行なわれている。また、照明機器においては、一定領域内における人の存在の有無を検知して、当該領域の照明のオン/オフを切り替えるといった制御が行なわれている。このような制御においては、周囲環境を検出するためのセンサ装置が用いられる。センサ装置の一種として、物体からの輻射熱によって非接触で物体温度を検知する赤外線センサが用いられる場合がある。
従来技術に基づく赤外線センサの第1の例が、特開2001−281065号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1に記載された赤外線センサにおいては、熱電変換のために形成されたpn接合構造を含むSOI層が埋込みシリコン酸化膜層の内部に保持された形の長方形のセンサ部が、基板上面に設けられた凹部の上方に浮くように、2本の支持部によって支持されている。各支持部は、細長く形成されており、2度直角に折れ曲がっている。支持部には金属配線が配置されている。
さらに、従来技術に基づく赤外線センサの第2の例が、特開2006−170937号公報(特許文献2)に記載されている。特許文献2に記載された赤外線センサは、基板に設けられた凹部の上方で浮くように配置された正方形の赤外線吸収膜を備えている。赤外線吸収膜は、2本の支持梁によって支持されている。基板の上側にシリコン酸化膜が積層されており、支持梁は赤外線吸収膜をシリコン酸化膜に接続している。各支持梁は2度直角に折れ曲がった形状をしており、各支持梁の内部にはP型ポリシリコン層およびN型ポリシリコン層が線状に形成されており、これらはサーモパイルを構成している。赤外線吸収膜が赤外線を受けて高温となることで、赤外線吸収膜と周辺のシリコン酸化膜との間に温度差が生じ、この温度差をサーモパイルによって電気信号に変換することによって、赤外線の量を検出することができる。
特開2001−281065号公報 特開2006−170937号公報
細かい運転制御にも対応できるようにするために、赤外線センサの感度を向上させることが求められている。その一方で、応答速度の速さもある程度以上のレベルに維持することが求められる。
そこで、本発明は、応答速度を良好に保ちつつ高感度な赤外線センサおよび赤外線センサチップを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づく赤外線センサは、上面に凹部を有する半導体基板と、上記半導体基板の上側に形成され、上記凹部に対応して開口するセンサ開口部を有する上部層と、上記センサ開口部の内周の第1の部位と第2の部位との間をつなぐように、上記凹部の内面から離隔した状態で上記センサ開口部をS字形に横切るセンサ部とを備え、上記センサ部は真空中に封止されており、上記センサ部の中央部は観測対象からの赤外線を受光可能なように配置されており、上記センサ部は、上記中央部と上記第1の部位および上記第2の部位との間の温度差を電気信号に変換する熱電変換構造を備える。
本発明によれば、応答速度を良好に保ちつつ高感度な赤外線センサを実現することができる。
本発明に基づく実施の形態1における赤外線センサチップの斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における赤外線センサの斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1における赤外線センサの平面図である。 本発明に基づく実施の形態1における赤外線センサに含まれるサーモパイルの平面図である。 におけるV−V線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態1における赤外線センサが備えるセンサ部の形状に関する説明図である。 本発明に基づく実施の形態1における赤外線センサが備えるセンサ部の各部の寸法に関する説明図である。 センサ部の幅に関する比較実験の結果のグラフである。 本発明に基づく実施の形態1における赤外線センサの変形例の平面図である。
赤外線センサの一種として、サーモパイル型赤外線センサがある。赤外線センサとしては、サーモパイル型に限らず、ボロメータ型、焦電型の赤外線センサも考えられる。後述する本発明は、サーモパイル型赤外線センサに限らず、ボロメータ型赤外線センサ、焦電型赤外線センサにも適用可能である。しかし、ここではひとまずサーモパイル型赤外線センサを例にとって説明する。
サーモパイル型赤外線センサにおいては、センサ素子を真空中に封止するタイプのものと、空気中に配置するタイプのものとの2通りがある。ここでは、真空中に封止するタイプのものに注目して説明する。
センサ素子を真空中に封止するタイプのセンサにおいては、断熱効果によりセンサとしての感度は向上する。理論上、センサの感度Sは以下のように導き出すことができる。
S=n・α・Rth・η・AS・Pin
n:1つのセンサ素子に含まれる熱電対の数
α:ゼーベック係数
th:熱抵抗
η:吸収率
S:吸収膜面積
in:入射光強度
理論上は、梁の本数を少なくし、梁は細く、長く、薄くすればするほど、赤外線吸収膜に溜まった熱が逃げにくくなるので、センサとしての感度が上がる。また、理論上は、赤外線吸収膜の面積を広くすればするほど、受ける赤外線の量が増えるので、センサとしての感度が上がる。一方、応答速度を上げるには、赤外線吸収膜に溜まった熱を迅速に逃がす必要があるので、梁の幅を大きくすることが好ましい。また、サーモパイルに含まれる熱電対の数を多くすればするほどセンサとしての感度が上がる。ただし、多くの数の熱電対を配置しようとすれば、梁の幅もある程度の広さが必要となる。
本発明は、このような事情を考慮して検討した結果として見出されたものである。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図5を参照して、本発明に基づく実施の形態1における赤外線センサについて説明する。図1に示すように、本発明に基づく赤外線センサチップ601は、本体部501を備える。本体部501は、平板状であり、一方の主表面の中央部に受像領域10を有している。受像領域10には、複数の赤外線センサ101がマトリックス状に配置されている。本体部501の表面のうち受像領域10の外側に外部電極504がいくつか配置されている。
図1では、受像領域10に8×8の64個の赤外線センサ101が配置されているが、これは説明の便宜のための一例であり、実際には赤外線センサ101の数はこれより多くても少なくてもよい。たとえば16×16であってもよい。図1に示した例では、受像領域10にある赤外線センサ101の個数は縦と横とで等しくなっているが、これはあくまで一例であって、この構成に限らない。受像領域においては、赤外線センサの縦の個数と横の個数とが異なっていてもよい。
また、複数の赤外線センサ101を本体部501にマトリックス状に配置する代わりに、1つの本体部に1個の赤外線センサのみが配置されたものであってもよい。
図1に示した複数の赤外線センサ101のうちの1個を拡大したところを図2に示す。赤外線センサ101は、S字形のセンサ部2を備える。平面的に見れば、ほぼ正方形のセンサ開口部3の内部にセンサ部2が支持された構造となっている。ここでいう「センサ部」は、S字形の部材をいう。センサ部2の両端は周辺の部材と一体的につながっている。1個の赤外線センサ101の平面図を図3に示す。センサ部2は中央部4を有する。センサ開口部3の内周は、第1の部位61と第2の部位62とを有する。センサ部2は、中央部4を温接点とし、第1の部位61を冷接点とする第1のサーモパイルを備える。センサ部2は、中央部4を温接点とし、第2の部位62を冷接点とする第2のサーモパイルを備える。ここでいう「サーモパイル」とは、複数の熱電対が直列に接続されたものが熱電対の束として配置されたものである。各熱電対はP型部とN型部とが組み合わさることによって、温接点と冷接点とのいずれか一方から開始して他方で折り返す往復の形の配線を構成する。複数の熱電対は直列に接続されているので、サーモパイル全体としては温接点と冷接点との間で往復を繰り返す形の配線となっている。第1のサーモパイルと第2のサーモパイルとは直列に接続されていてよい。
1個の赤外線センサ101に含まれるサーモパイルをより詳しく表示したところを図4に示す。1個の赤外線センサ101に含まれるサーモパイルは、第1のサーモパイルと第2のサーモパイルとの組合せとなっている。これらのサーモパイルはP型層11とN型層12と配線13と引出配線14a,14bとを含んでいる。P型層11とN型層12とは配線13を介して交互に直列に接続されており、センサ部2全体にわたって一筆書きで配列されている。引出配線14a,14bはセンサ部2に張り巡らされた第1のサーモパイルおよび第2のサーモパイルから外部に配線を引き出すためのものである。
赤外線センサ101の断面図を図5に示す。図5は図3におけるV−V線に関する矢視断面図である。
赤外線センサ101は、上面に凹部5を有する半導体基板1と、半導体基板1の上側に形成され、凹部5に対応して開口するセンサ開口部3を有する上部層6と、前記センサ開口部の内周の第1の部位61と第2の部位62との間をつなぐように、凹部5の内面から離隔した状態でセンサ開口部3をS字形に横切るセンサ部2とを備える。センサ部2は真空中に封止されている。センサ部2の中央部4は観測対象からの赤外線を受光可能なように配置されている。センサ部2は、中央部4と第1の部位61および第2の部位62との間の温度差を電気信号に変換する熱電変換構造を備える。熱電変換構造としては、2つの部位の間の温度差を電気信号に変換することができる公知技術が採用可能である。
本実施の形態では好ましいことに、熱電変換構造は、サーモパイルを含む。この構成を採用することにより、簡便な構造で2つの部位の間の温度差を電気信号に変換することができる。
本実施の形態ではさらに好ましいことに、熱電変換構造は、中央部4と第1の部位61との間で温度差を検出するように構成された第1のサーモパイルと、中央部4と第2の部位62との間で温度差を検出するように構成された第2のサーモパイルとを含む。すなわち、第1のサーモパイルは、第1の部位61を冷接点とし、中央部4を温接点として構成されたものであり、第2のサーモパイルは、第2の部位62を冷接点とし、中央部4を温接点として構成されたものである。
半導体基板1に設けられた凹部5は、断面形状が台形となる凹部である。センサ開口部3が四角形である場合、凹部5は四角錐台となる。断面図で見ると、センサ部2は半導体基板1の凹部5の上方で完全に浮いているように見える。ただし、ここで説明した凹部5の形状はあくまで一例であって、この形状に限らない。
(作用・効果)
本実施の形態では、センサ開口部3をS字形に横切るようにセンサ部2が設けられているので、応答速度を良好に保ちつつ高感度な赤外線センサを実現することができる。
より好ましい条件を特定するとすれば、センサ部2は、図6に示すように、第1の部位61から直線状に延びる第1の辺41と、第1の辺41の第1の部位61とは反対側の端41aから中央部4に近づく側に直角に折れ曲がった第2の辺42と、第2の辺42の第1の辺41に接続している端41aとは反対側の端42aから中央部4に向かって直角に折れ曲がった第3の辺43とを備えることが好ましい。この構成を採用することにより、限られたセンサ開口部3の内部に効率良くセンサ部2を配置することができる。この場合、第1の辺41、第2の辺42、第3の辺43の3つの辺によってコの字形が構成される。第1の辺41と第3の辺43とは平行となる。第1の辺41と第3の辺43との間の間隙8は、一直線状となる。中央部4からは第3の辺43によって一定幅で第2の辺42に接続されているので、中央部4に溜まった熱を迅速に逃がすことができ、応答速度を速くすることができる。
また、図6に示すように、センサ部2の第1の辺41の幅と第3の辺43の幅とがほぼ同じであることが好ましい。この構成を採用することにより、サーモパイルを効率良く配置することができる。
(画素欠陥の問題)
本実施の形態における赤外線センサは、センサ部2の下側に空洞を確保するために、図5に示したように半導体基板1に凹部5を形成することとしている。この凹部5を形成する際には薬液によるエッチングを用いる必要があるが、エッチング途中でセンサ部2が途中で割れてしまう場合があった。発明者らが検討した結果、この種の割れは、凹部5を形成するためのエッチング途中で、半導体基板1の材料に対するエッチング除去の進行具合に偏りが生じ、その偏った形状ゆえに応力集中が生じることが原因であることが判明した。センサ部2が途中で割れた場合、このセンサ部2のサーモパイルに含まれる熱電対は全てその割れた個所で断絶してしまうこととなるので、このセンサ部2は使用不能となり、1つの画素は画素欠陥となる。
(センサ部の幅に関する好ましい条件)
発明者らは、検討の結果、センサ部2の割れによる画素欠陥の問題も、副生成物付着による感度低下の問題も、センサ部2の幅を一定条件下とすることによって改善されることを見出した。図7に示すように、センサ部2の第1の辺41の幅をAとし、第1の辺41と前記第3の辺43との間の間隙の幅をBと定義する。発明者らは、AとBとの比率を何通りかに変えて比較実験をした。その結果のグラフを図8に示す。A/Bが6未満である場合に良品率がほぼ100%となっており、A/Bが6より大きい場合に比べて飛躍的に優れた結果となっている。A/Bが6未満ということは、B/Aは1/6より大きいということである。
したがって、第1の辺41と前記第3の辺43との間の間隙の幅Bは、第1の辺41の幅Aの1/6より大きいことが好ましい。この構成を採用することにより、良品率を高くすることができる。
本実施の形態で示したように、凹部5は、断面で見たときに、上方にいくにつれて広がる台形状であることが好ましい。凹部5がこのような形状であれば、画素欠陥に関して本発明の恩恵を顕著に受けることができる。凹部5をエッチングによって形成する場合に、上述の画素欠陥が問題となりやすいが、エッチングによる場合には、凹部5はこのような形状になるからである。
なお、既に図3、図6などで示しているが、センサ部2のうち、第2の部位62から中央部4に至る部分の形状は、第1の部位61から中央部4に至る部分の形状と点対称であることが好ましい。この場合、センサ部2は点対称なS字形を有することになる。この構成を採用することにより、第1の部位61を冷接点とし、S字形の中央部4を温接点として接続された第1のサーモパイルと、第2の部位62を冷接点とし、S字形の中央部4を温接点として接続された第2のサーモパイルとを対称に同条件で配置することができ、赤外線センサとしての感度を上げることができる。
ここまで、S字形として、ラテン文字アルファベットの「S」と同じ向きの曲がり方のものを示して説明したが、センサ部は「S」に比べて逆向きの曲がり方のものであってもよい。すなわち、センサ部は逆S字形であってもよい。本発明においては、逆S字形もS字形の一形態であるものとみなす。
なお、本実施の形態としては、センサ部の第1の辺と第3の辺とが同じ幅であるとは限らない。第3の辺の幅が第1の辺の幅の何倍も広くてもよい。たとえば図9に示すような構造であってもよい。このように第3の辺の幅を広くした場合、中央部4の周辺に一定の広さを有する赤外線吸収膜が存在するのと同様の状況となる。赤外線吸収膜は2本のL字形の梁によって支持されている。このように広い赤外線吸収膜を設けることにより、赤外線センサの感度は上がる。図9に示した構造のセンサ部2もS字形であるといえる。センサ部2は、1つの赤外線吸収膜と2本の梁とを含む。図9に示した例では、赤外線吸収膜の内部を熱電対が埋めつくすわけではない。サーモパイルに含まれる熱電対の数の上限は梁の幅によって定まるので、赤外線吸収膜の内部には限られた数の熱電対が延在することとなり、多くの部分は余白となる。一部の熱電対の端は、中央部4に配置される。
本発明に基づく赤外線センサチップは、図1に示したように、上述のいずれかの赤外線センサがマトリックス状に配列された受像領域10を有する、赤外線センサチップ601である。
なお、本実施の形態における赤外線センサチップは、公知技術に基づく赤外線センサの製造方法を利用し、センサ部を形成するためのマスクパターンを、上述の形状に対応したものに変更することによって、製造することができる。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 半導体基板、2 センサ部、3 センサ開口部、4、中央部、5 凹部、6 上部層、7 副生成物、8 間隙、10 受像領域、11 P型層、12 N型層、13 配線、41 第1の辺、41a,42a 端、42 第2の辺、43 第3の辺、61 第1の部位、62 第2の部位、101 赤外線センサ、501 本体部、502 キャップ部材、503 封止材、504 外部電極、506 接合領域、601 赤外線センサチップ。

Claims (8)

  1. 上面に凹部を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の上側に形成され、前記凹部に対応して開口するセンサ開口部を有する上部層と、
    前記センサ開口部の内周の第1の部位と第2の部位との間をつなぐように、前記凹部の内面から離隔した状態で前記センサ開口部を一定幅でS字形に横切るセンサ部とを備え、
    前記センサ部は真空中に封止されており、
    前記センサ部の中央部は観測対象からの赤外線を受光可能なように配置されており、
    前記センサ部は、前記中央部と前記第1の部位および前記第2の部位のうち少なくとも一方との間の温度差を電気信号に変換する熱電変換構造を備える、赤外線センサ。
  2. 前記熱電変換構造は、サーモパイルを含む、請求項1に記載の赤外線センサ。
  3. 前記熱電変換構造は、
    前記中央部と前記第1の部位との間で温度差を検出するように構成された第1のサーモパイルと、
    前記中央部と前記第2の部位との間で温度差を検出するように構成された第2のサーモパイルとを含む、請求項1に記載の赤外線センサ。
  4. 前記センサ部は、前記第1の部位から直線状に延びる第1の辺と、前記第1の辺の前記第1の部位とは反対側の端から前記中央部に近づく側に直角に折れ曲がった第2の辺と、前記第2の辺の前記第1の辺に接続している端とは反対側の端から前記中央部に向かって直角に折れ曲がった第3の辺とを備える、請求項1から3のいずれかに記載の赤外線センサ。
  5. 前記第1の辺と前記第3の辺との間の間隙の幅は、前記第1の辺の幅の1/6より大きい、請求項4に記載の赤外線センサ。
  6. 前記センサ部のうち、前記第2の部位から前記中央部に至る部分の形状は、前記第1の部位から前記中央部に至る部分の形状と点対称である、請求項1からのいずれかに記載の赤外線センサ。
  7. 前記凹部は、断面で見たときに、上方にいくにつれて広がる台形状である、請求項1からのいずれかに記載の赤外線センサ。
  8. 請求項1からのいずれかに記載の赤外線センサがマトリックス状に配列された受像領域を有する、赤外線センサチップ。
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