JP6078382B2 - 信号変換装置、信号復元装置、信号変換プログラム及び信号復元プログラム - Google Patents

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本発明は、信号変換装置、信号復元装置、信号変換プログラム及び信号復元プログラムに関する。
画像符号化システムにおいて、符号化手段の前および復号手段の後に処理を付加することにより符号化効率や主観画質を改善する手法が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)主成分分析、判別分析、及びサポートベクターマシンなどの分野において、前もって入力ベクトルを非線形変換によって変換しておくことで特徴抽出や判別の性能を向上させるカーネル法(カーネルトリック)と呼ばれる手法が知られている(例えば、非特許文献1及び特許文献3参照)。
特開2011−228974号公報 特開2012−142769号公報 特表2003−529131号公報
J. Shawe-Taylor and N. Cristianini. Kernel Methods for Pattern Analysis. Cambridge University Press, 2004.
特許文献1の手法は、符号化部の前および復号部の後でそれぞれ画像の解像度を変換することにより符号化効率を向上させる手法であるが、画像の色成分間の相関を利用していないので、符号化劣化の影響を受けて画像の元の色を良く復元できない場合がある。特許文献2の手法は、符号化部の前および復号部の後で画像を変換するが、その技術はいかに前後処理を最適化するか、および最適化された後処理のパラメータをいかに伝送するかの工夫であり、変換方式自体を規定するものではない。また非特許文献1及び特許文献3のカーネル法のアイデアはパターン認識の性能を向上させるために設計されているため、画像符号化の性能向上を目的とした工夫は行われていない。以上のように、従来の技術では、符号化劣化の影響を受けて画像の元の色を良く復元できない場合があるという問題がある。
そこで本発明の一態様は、上記問題に鑑みてなされたものであり、画像の元の色の復元性を向上させる信号変換装置、信号復元装置、信号変換プログラム及び信号復元プログラムを提供することを課題とする。
(1)本発明の一態様は、画像に含まれる各画素の色を表す色ベクトルを、該色ベクトルの次元以上の特徴ベクトルへ非線形変換する非線形変換部と、前記非線形変換部が変換して得た特徴ベクトルを主成分分析して変換規則を算出し、該変換規則に基づいて前記特徴ベクトルを符号化用ベクトルへ変換し、前記変換規則を示す変換規則情報を出力する主成分分析部と、を備える信号変換装置である。
(2)また、本発明の一態様は、上述の信号変換装置であって、前記主成分分析部が主成分分析して得た符号化用ベクトルを符号化し、符号化する際の符号化劣化を示す符号化劣化情報を出力する符号化部を備える。
(3)また、本発明の一態様は、特徴ベクトルから符号化用ベクトルへの変換規則を示す変換規則情報を取得し、該取得した変換規則情報に基づいて、画像を非線形変換した後に主成分分析をして得られた符号化用ベクトルに対して符号化及び復号を施した後の符号化用ベクトルを特徴ベクトルへ復元する復元部と、符号化劣化が画像の色ベクトルに及ぼす影響の度合いを示す影響度情報に基づいて、前記復元部が復元して得た復元特徴ベクトルを、画像に含まれる各画素の色を表す色ベクトルへ変換する変換部と、を備える信号復元装置である。
(4)また、本発明の一態様は、上述の信号復元装置であって、符号化用ベクトルが符号化された主情報を取得し、該取得した主情報を復号する復号部を更に備え、前記復元部は、前記復号部が復号して得た符号化用ベクトルを特徴ベクトルへ復元する。
(5)また、本発明の一態様は、コンピュータに、画像に含まれる各画素の色を表す色ベクトルを、該色ベクトルの次元以上の特徴ベクトルへ非線形変換する非線形変換ステップと、前記非線形変換ステップで変換して得た特徴ベクトルを主成分分析して変換規則を算出し、該変換規則に基づいて前記特徴ベクトルを符号化用ベクトルへ変換し、前記変換規則を示す変換規則情報を出力する主成分分析ステップと、を実行させるための信号変換プログラムである。
(6)また、本発明の一態様は、特徴ベクトルから符号化用ベクトルへの変換規則を示す変換規則情報を取得し、該取得した変換規則情報に基づいて、復号された符号化用ベクトルを特徴ベクトルへ復元する復元ステップと、符号化劣化が画像の色ベクトルに及ぼす影響の度合いを示す影響度情報に基づいて、前記復元ステップで復元されて得られた復元特徴ベクトルを、画像に含まれる各画素の色を表す色ベクトルへ変換する変換ステップと、を実行させるための信号復元プログラムである。
本発明の信号変換装置によれば、色ベクトルを特徴ベクトルへ非線形変換して得た特徴ベクトルを主成分分析して算出された変換規則を生成するので、非線形変換することでより色の復元性が高くなる主成分を抽出することができ、画像の元の色の復元性を向上させることができる。
また、本発明の信号復元装置によれば、符号化劣化が画像の色ベクトルに及ぼす影響の度合いを示す影響度情報を考慮して、復元して得た復元特徴ベクトルを、画像に含まれる各画素の色を表す色ベクトルへ変換するので、変換後の画像の色を画像の元の色により近づけることができる。
第1の実施形態における画像伝送システムの構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態における画像伝送システムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における信号変換装置の構成を示す概略ブロック図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施形態における画像伝送システム1の構成を示す概略ブロック図である。画像伝送システム1は、信号変換装置2と信号復元装置4とを備える。信号変換装置2は、入力画像から主情報及び補助情報を生成し、生成した主情報及び補助情報を伝送装置3へ出力する。伝送装置3は、信号変換装置2から入力された主情報及び補助情報を信号復元装置4へ伝送する。信号復元装置4は、伝送装置3により伝送された主情報及び補助情報から復元画像を生成する。以下、各装置の構成における画像内の各画素に対する処理を説明する。
信号変換装置2は、非線形変換部21と主成分分析部22と符号化部24とを備える。非線形変換部21は、画像に含まれる各画素の色を表す色ベクトルを、該色ベクトルの次元以上の特徴ベクトルへ非線形変換する。これにより、いずれかの次元において、主成分分析をすることにおいて、少なくとも非線形変換する前よりも良好な線形性が得られる可能性が高い。非線形変換の処理内容は、一例として予め決められている。具体的には例えば、非線形変換部21は、入力画像の画像座標(i,j)における色ベクトルx(i,j)(N次元、Nは自然数で例えば3次元)に対し、次の式(1)の非線形ベクトル関数fを適用し、M次元(M≧N、Mは自然数)のベクトル(以下、特徴ベクトルという)y(i,j)へ変換する。ここで入力画像の座標をij座標とすると、iとjはそれぞれ座標値を表す整数である。非線形変換部21は、変換して得た特徴ベクトルy(i,j)を主成分分析部22へ出力する。
Figure 0006078382
ここで、非線形ベクトル関数fの出力する特徴ベクトル値y(i,j)の一部の成分は、入力x(i,j)に対して線形であっても構わないが、特徴ベクトル値y(i,j)を構成する少なくとも1成分については、入力x(i,j)に対して非線形である必要がある。例えば、N=3とし、色ベクトルx(i,j)および特徴ベクトルy(i,j)を次の式(2)とする。
Figure 0006078382
このとき、非線形ベクトル関数fは、例えば、式(3)〜式(6)のいずれかで表される。
Figure 0006078382
但し、γは正かつ1以外の実数の定数である。なお、定数γは、入力画像を撮像した撮像装置のガンマ特性に応じて決められていてもよい。
Figure 0006078382
Figure 0006078382
Figure 0006078382
ここで、a、b、cは正の実数の定数である。
主成分分析部22は、非線形変換部21が変換して得た特徴ベクトルy(i,j)を主成分分析して変換規則を算出する。主成分分析部22は、算出した変換規則に基づいて特徴ベクトルy(i,j)を符号化用ベクトルへ変換し、変換規則を示す変換規則情報を出力する。具体的には例えば、主成分分析部22は、入力画像の全体または部分に属する画素集合(領域Dとおく)に関し、特徴ベクトルyを画素位置毎に求め、その統計をとることにより主成分分析を行う。例えば、領域Dに含まれる画像座標(i,j)の特徴ベクトルをy(i,j)とおくと、主成分分析部22は次の式(7−1)と式(7−2)を用いて、特徴ベクトルy(i,j)の領域D内における分散・共分散行列Sを算出する。
Figure 0006078382
ここで、上付きのTはベクトルや行列の転置である。続いて、主成分分析部22は、分散・共分散行列Sの固有ベクトルおよび固有値を求める。ここで固有ベクトルおよび固有値を、固有値の大きい順に整順したとき、n番目(nは1以上N以下の自然数)の正規化した固有ベクトルをv、固有値をλとおく。主成分分析部22は、例えば固有ベクトルv乃至v(典型的にはM=3)を用いて変換行列Pを次の式(8)のように算出する。
Figure 0006078382
ここで、変換行列Pは変換規則の一例である。主成分分析部22は、変換行列Pを固有ベクトル情報として伝送装置3へ出力する。これにより、伝送装置3がその固有ベクトル情報を信号復元装置4へ伝送する。
続いて、主成分分析部22は例えば、M次元の特徴ベクトルy(i,j)を変換行列Pを用いて変換し、M次元のベクトル(以下、符号化用ベクトルという)z(i,j)を生成する。具体的には例えば、主成分分析部22は、次の式(9)に従って符号化用ベクトルz(i,j)を生成する。
Figure 0006078382
主成分分析部22は、生成した符号化用ベクトルz(i,j)を符号化部24へ出力する。符号化部24は、主成分分析部22が主成分分析して得た符号化用ベクトルを符号化し、符号化する際の符号化劣化を示す符号化劣化情報を出力する。具体的には、符号化部24は、符号化用ベクトルz(i,j)からなる画像をカラー画像とみなし、予め決められた符号化規則に従って画像符号化を行うことで、符号化用ベクトルz(i,j)をビットストリームへ変換する。ここで、符号化規則は、非可逆の符号化方式であればよく、静止画像用の符号化規則(例えば、JPEGの符号化規則)であっても、動画像用の符号化規則(例えば、MPEGの符号化規則)であってもよい。符号化部24は、変換して得たビットストリームを主情報として伝送装置3へ出力する。そして伝送装置3は、その主情報を信号復元装置4へ伝送する。
更に符号化部24は例えば、非可逆符号化によって生じる誤差として、符号化用ベクトルz(i,j)の成分ごとに、符号化前の値と符号化後の値を復号して得た値と間で平均二乗誤差(MSE:Mean Square Error)を算出する。符号化部24は、算出した平均二乗誤差を符号化劣化情報として伝送装置3へ出力する。そして、伝送装置3は、その補助情報を信号復元装置4へ伝送する。なお、符号化部24は、MSEの代わりにPSNR(Peak Signal−to−Noise Ratio)を算出し、PNRを符号化劣化情報として伝送装置3へ出力してもよい。これは、PNRは20×log((MSE×画素数)/(画素値の上限値)×画素数)で表され、PSNRとMSEは相互に変換可能であるからである。
伝送装置3は、信号変換装置2から入力された、主情報、固有ベクトル情報、および符号化劣化情報を信号復元装置4へ伝送する。伝送装置3は、伝送するのではなく、主情報、固有ベクトル情報、および符号化劣化情報を記憶媒体へ蓄積し、蓄積したそれらの情報を読み出して信号復元装置4へ出力するものであってもよい。ここで、記憶媒体は、伝送装置3の内部にあっても、外部にあってもよい。
信号復元装置4は、復号部41、復元部42、及び変換部43を備える。
復号部41は、符号化部24と対をなし、符号化用ベクトルが符号化された主情報を取得し、該取得した主情報を復号する。ここで例えば、復号部41による復号画像の画像座標(i,j)における画素値を表すベクトルをz^(i,j)とし、復号符号化用ベクトルと称する。ここで、z^はzの上に符号^が付された記号を表す。復号部41は、復号により得られた復号符号化用ベクトルをz^(i,j)を復元部42へ出力する。
復元部42は、主成分分析部22から通知された固有ベクトル情報に基づき、復号画像の復号符号化用ベクトルz^(i,j)を特徴空間に写像し、復元特徴ベクトルy^(i,j)を得る。ここで、y^はyの上に符号^が付された記号を表す。具体的には例えば、復元部42は、次の式(10)に示すように、変換行列Pを転置したPと復号符号化用ベクトルz^(i,j)とを用いて復元特徴ベクトルy^(i,j)を生成する。
Figure 0006078382
復元部42は、生成した復元特徴ベクトルy^(i,j)を変換部43の後述する最小二乗部45へ出力する。上述したことから、復元部42は、特徴ベクトルから符号化用ベクトルへの変換規則を示す変換規則情報を取得し、取得した変換規則情報に基づいて復号符号化用ベクトルを特徴ベクトルへ復元する。ここで、変換規則情報の一例が固有ベクトル情報である。
変換部43は、符号化劣化が画像の色ベクトルに及ぼす影響の度合いを示す影響度情報に基づいて、復元部42が復元して得た復元特徴ベクトルy^(i,j)を、画像に含まれる各画素の色を表す色ベクトルへ変換する。ここで、影響度情報は、所定の誤差を前提としたときに符号化が色ベクトルに及ぼす影響の度合い、または符号化誤差の実測値(例えば、MSE)の一方または双方である。ここで、変換部43は重み演算部44及び最小二乗部45を備える。
重み演算部44は、符号化部24から補助情報として通知された符号化劣化情報(例えば、MSE)と主成分分析部22から通知された固有ベクトル情報(例えば、変換行列P)とに基づいて、重み行列Wを決定する。ここで重み行列Wが、一例として色ベクトルxに依存する場合について説明するので、重み行列WをW(x)と記載する。これは、最小二乗部45において復元特徴ベクトルy^(i,j)から復元色ベクトルx^(i,j)を最小二乗法によって求めるにあたり、特徴空間における各軸方向に重みづけを行うことで、復元特徴ベクトルy^(i,j)から復元色ベクトルx^(i,j)ヘの写像時の復元特徴ベクトルy^(i,j)に含まれる各変数の寄与、および復元特徴ベクトルy^(i,j)における符号化劣化の影響のいずれか一方または両方を考慮した重みづけを行うためのものである。ここで、x^はxの上に符号^が付された記号を表す。
例えば、重み演算部44が復元特徴ベクトルy^(i,j)から復元色ベクトルx^(i,j)ヘの写像時の復元特徴ベクトルy^(i,j)に含まれる各成分の寄与に基づく場合、重み演算部44は次の式(11)によって重み行列Wを算出する。その場合、重み演算部44は、非線形変換部21が非線形変換で用いる非線形ベクトル関数fを予め保持する。
Figure 0006078382
ここで上付きの+はムーア・ペンローズ(Moore−Penrose)の擬似逆行列を表す。この式(11)の重み行列Wは色ベクトルxから特徴ベクトルyへの変換を表す非線形ベクトル関数fの感度行列∂f(x)/∂xの擬似逆行列に基づく重みづけを表し、復元特徴ベクトルy^(i,j)を微小に変化させた場合に復元色ベクトルx^(i,j)が変化する量(以下、感度ともいう)だけを考慮したものである。すなわち、この重み行列Wは、符号化に所定の誤差があるという前提のもとで、復元特徴ベクトルy^(i,j)から復元色ベクトルx^(i,j)への感度だけを最小にするためのものである。
別の例として、例えば、重み演算部44は、復元特徴ベクトルy^(i,j)における符号化劣化の度合いに基づいて重み行列Wを算出してもよい。その場合、重み演算部44は例えば、次の式(12)に従って重み行列Wを算出してもよい。
Figure 0006078382
この式(12)の重み行列Wは符号化するときのノイズ及び誤差の影響だけを考慮した重み行列である。なお、diagは各引数を対角要素に持つ対角行列を表し、MSE1、MSE2、およびMSE3は、符号化部24において生じた符号化劣化を各成分(符号化部24の想定する色要素、例えば、輝度1成分および色差2成分)について、符号化する前の値と符号化後の値を復号して得た値との間における平均二乗誤差である。例えば、MSE1が輝度の平均二乗誤差、MSE2が色差Cbの平均二乗誤差、及びMSEが色差Crの平均二乗誤差である。
さらに、重み演算部44は、式(11)の右辺と式(12)の右辺の線形結合をとった式(13)に従って重み行列W(x)を算出してもよい。その場合、重み演算部44は、非線形変換部21が非線形変換で用いる非線形ベクトル関数fを予め保持する。
Figure 0006078382
ここで、αは正の実定数である。定数αが小さいときに、式(13)の右辺第1項の割合が大きくなるので、復元特徴ベクトルy^(i,j)から復元色ベクトルx^(i,j)への感度を重視することになる。
さらに、復元特徴ベクトルy^(i,j)における符号化劣化の影響のうち、復元特徴ベクトルy^(i,j)の要素間の相互相関が零であるものとして近似することにより、重み演算部44は、次の式(14−1)に従って重み行列W(x)を算出してもよい。その場合、重み演算部44は、非線形変換部21が非線形変換で用いる非線形ベクトル関数fを予め保持する。
Figure 0006078382
ここで、式(14−1)の変数β、β、…、βは、式(14−2)で表される。
重み演算部44は、算出した重み行列W(x)を最小二乗部45へ出力する。
上述したことから、重み演算部44は符号化劣化が画像の色ベクトルに及ぼす影響の度合いを示す影響度情報に基づいて、重みを演算する。
最小二乗部45は、非線形変換部21が非線形変換で用いる非線形ベクトル関数fを予め保持し、復元特徴ベクトルy^(i,j)および重み行列W(またはW(x))に基づき、非線形ベクトル関数fの逆変換を実行し、復元色ベクトルx^(i,j)を得る。具体的には、例えば、最小二乗部45は、次の式(15)に従って復元色ベクトルx^(i,j)を算出する。
Figure 0006078382
最小二乗部45は例えば、レーベンバーグ・マルカート(Levenberg−Marquardt)法を用いることで式(15)を解いて復元色ベクトルx^(i,j)を算出する。このように、最小二乗部45は、復元部42が復元して得た復元特徴ベクトルy^(i,j)を、重み演算部44が演算した重みに基づいて色ベクトルに変換する。
画像伝送システム1は、以上の演算を画像内の各画素に関して適用することで、入力画像から復元画像を得ることができる。
図2は、第1の実施形態における画像伝送システム1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)まず、非線形変換部21は、画像内の各画素において、色ベクトルx(i,j)を非線形変換することで特徴ベクトルy(i,j)を生成する。
(ステップS102)次に、主成分分析部22は、画像内の各画素において、主成分分析して固有ベクトル情報と符号化用ベクトルz(i,j)を生成する。そして、主成分分析部22は、生成した符号化用ベクトルz(i,j)を符号化部24へ出力し、生成した固有ベクトル情報を伝送装置3へ出力する。
(ステップS103)次に、符号化部24は、画像内の各画素において、符号化用ベクトルz(i,j)を符号化して、主情報と符号化劣化情報を伝送装置3へ出力する。
(ステップS104)次に、伝送装置3は、信号変換装置2から入力された、主情報、固有ベクトル情報及び符号化劣化情報を信号復元装置4へ伝送する。
続いて、信号復元装置4は、一例としてステップS105及びステップS106の処理と、ステップS107の処理を並行して実行する。
(ステップS105)次に、復号部41は、画像内の各画素において、主情報を復号して復号符号化用ベクトルz^(i,j)を生成する。
(ステップS106)次に、復元部42は、画像内の各画素において、復号符号化用ベクトルz^(i,j)から復元特徴ベクトルy^(i,j)を生成する。
(ステップS107)ステップS105及びステップS106の処理と並行して、重み演算部44は、固有ベクトルと符号化劣化情報とから重み行列Wを算出する。
(ステップS108)次に、最小二乗部45は、画像内の各画素において、復元特徴ベクトルy^(i,j)および重み行列Wに基づき、復元色ベクトルx^(i,j)を生成する。以上で本フローチャートの処理を終了する。
第1の実施形態における信号変換装置2において、非線形変換部21が、色ベクトル空間において非直線状に分布する色分布の形状を非線形的に変形して直線性を高めた特徴ベクトルを生成する。そして、主成分分析部22は、その特徴ベクトルに対して主成分分析を行うことで、元の色を復元する上で効果的な主成分を抽出することができる。その結果、信号変換装置2は、信号復元装置4による画像の元の色の復元性を向上させることができる。
また、第1の実施形態における信号復元装置4において、最小二乗部45は、符号化部24で生じる符号化劣化を考慮した重みづけにより非線形変換の逆変換を行うことで符号化劣化の影響を抑えた復元画像を得ることができる。以上により、画像伝送システム1は、符号化部24と復号部41のみを用いて入力画像を符号化し復号して得られる画像よりも、復元画像における、元の入力画像の色の復元性を向上させることができる。
なお、第1の実施形態において、非線形変換部21と最小二乗部45は、一例として、画像によらず常に予め決められた非線形ベクトル関数fを用いたが、これに限ったものではない。非線形変換部21と最小二乗部45で用いる非線形ベクトル関数fは共通である必要があるが、画像によってまたは時刻の結果に伴って非線形ベクトル関数fを変更してもよい。その場合、例えば、非線形変換部21は、非線形ベクトル関数fを変更するたびに、変更後の非線形ベクトル関数fを、伝送装置3を介して最小二乗部45へ送信すればよい。これにより、非線形変換部21と最小二乗部45は共通の非線形ベクトル関数fを用いることができる。
<第2の実施形態>
続いて、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態の符号化部24がMSEを算出する機能を有するのに対し、第2の実施形態の符号化部24bがMSEを算出する機能を有しない点で異なる。第2の実施形態の画像伝送システム1bは、図1の信号変換装置2が図3の信号変換装置2bに置き換わったものである。図3は、第2の実施形態における信号変換装置2bの構成を示す概略ブロック図である。なお、図1と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。図3の信号変換装置2bは、図1の信号変換装置2に比べて、符号化部24が符号化部24bに変更され、復号部25及び誤差評価部26が追加された構成になっている。
非線形変換部21は第1の実施形態の非線形変換部21と同様の機能を有する。その機能を概略すると、非線形変換部21は例えば入力画像の色ベクトルx(i,j)を非線形変換し、変換して得た特徴ベクトルy(i,j)を主成分分析部22へ出力する。
主成分分析部22は第1の実施形態の主成分分析部22と同様の機能を有するが、生成した符号化用ベクトルz(i,j)を符号化部24bだけでなく、誤差評価部26へも出力する点が異なる。その機能を概略すると、主成分分析部22は例えば特徴ベクトルy(i,j)を主成分分析して変換行列Pを算出し、算出した変換行列Pを伝送装置3へ出力する。主成分分析部22は例えば、M次元の特徴ベクトルy(i,j)を変換行列Pを用いて変換し、M次元の符号化用ベクトルz(i,j)を生成する。主成分分析部22は、生成した符号化用ベクトルz(i,j)を符号化部24bと誤差評価部26へ出力する。
符号化部24bは、MSEの算出機能がない以外は図1の符号化部24と同様の機能を有するが、図1の符号化部24とは以下の点で異なる。符号化部24bは、主情報を復号部25と伝送装置3へ出力する。符号化部24bは、MSEの算出機能がないので符号化劣化情報は、伝送装置3へ出力しない。
復号部25は、符号化部24から入力された主情報を復号し、復号して得た画素値ベクトルを誤差評価部26へ出力する。
誤差評価部26は、主成分分析部22から入力された符号化用ベクトルと復号部25から入力された画素値ベクトルとの間で誤差を算出する。具体的には例えば、誤差評価部26は、主成分分析部22から入力された符号化用ベクトルと復号部25から入力された画素値ベクトルとの間でMSEを算出する。そして、算出したMSEを符号化劣化情報として伝送装置3へ出力する。
なお、複数の装置を備えるシステムが、本実施形態の信号変換装置(2または2b)及び信号復元装置4の各処理を、それらの複数の装置で分散して処理してもよい。
また、本実施形態の信号変換装置(2または2b)及び信号復元装置4の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、信号変換装置(2または2b)及び信号復元装置4における上述した種々の処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1、1b 画像伝送システム
2、2b 信号変換装置
3 伝送装置
4 信号復元装置
21 非線形変換部
22 主成分分析部
24 符号化部
25 復号部
26 誤差評価部
41 復号部
42 復元部
43 変換部
44 重み演算部
45 最小二乗部

Claims (6)

  1. 画像に含まれる各画素の色を表す色ベクトルを、該色ベクトルの次元以上の特徴ベクトルへ非線形変換する非線形変換部と、
    前記非線形変換部が変換して得た特徴ベクトルを主成分分析して変換規則を算出し、該変換規則に基づいて前記特徴ベクトルを符号化用ベクトルへ変換し、前記変換規則を示す変換規則情報を出力する主成分分析部と、
    を備える信号変換装置。
  2. 前記主成分分析部が主成分分析して得た符号化用ベクトルを符号化し、符号化する際の符号化劣化を示す符号化劣化情報を出力する符号化部を備える請求項1に記載の信号変換装置。
  3. 特徴ベクトルから符号化用ベクトルへの変換規則を示す変換規則情報を取得し、該取得した変換規則情報に基づいて、画像を非線形変換した後に主成分分析をして得られた符号化用ベクトルに対して符号化及び復号を施した後の符号化用ベクトルを特徴ベクトルへ復元する復元部と、
    符号化劣化が画像の色ベクトルに及ぼす影響の度合いを示す影響度情報に基づいて、前記復元部が復元して得た復元特徴ベクトルを、画像に含まれる各画素の色を表す色ベクトルへ変換する変換部と、
    を備える信号復元装置。
  4. 符号化用ベクトルが符号化された主情報を取得し、該取得した主情報を復号する復号部を更に備え、
    前記復元部は、前記復号部が復号して得た符号化用ベクトルを特徴ベクトルへ復元する請求項3に記載の信号復元装置。
  5. コンピュータに、
    画像に含まれる各画素の色を表す色ベクトルを、該色ベクトルの次元以上の特徴ベクトルへ非線形変換する非線形変換ステップと、
    前記非線形変換ステップで変換して得た特徴ベクトルを主成分分析して変換規則を算出し、該変換規則に基づいて前記特徴ベクトルを符号化用ベクトルへ変換し、前記変換規則を示す変換規則情報を出力する主成分分析ステップと、
    を実行させるための信号変換プログラム。
  6. 特徴ベクトルから符号化用ベクトルへの変換規則を示す変換規則情報を取得し、該取得した変換規則情報に基づいて、復号された符号化用ベクトルを特徴ベクトルへ復元する復元ステップと、
    符号化劣化が画像の色ベクトルに及ぼす影響の度合いを示す影響度情報に基づいて、前記復元ステップで復元されて得られた復元特徴ベクトルを、画像に含まれる各画素の色を表す色ベクトルへ変換する変換ステップと、
    を実行させるための信号復元プログラム。
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