JP6077759B2 - 多台数同一環境配信システム及び多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法 - Google Patents

多台数同一環境配信システム及び多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法 Download PDF

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Description

本発明は多台数同一環境配信システムに関する。詳しくはサーバと複数のクライアントが通信ネットワークを介して接続されたネットブート方式かつ差分配信方式のシステムで、情報処理時間を短縮できる多台数同一環境配信システムに関する。
図22はネットブート方式を説明するための図である。図22(a)は通常のネットブート方式を示し、ブート用サーバ2Zから各クライアント3Zにディスクイメージ全体201を配信する。図22(b)は本発明で採用する差分配信方式を示す(非特許文献1参照)。ブート用サーバ2はディスクイメージ201をブロックファイル202に分割して配信し、クライアント3が既に有するブロックファイルを除き、未だ有しないブロックファイルのみを配信する。配信量が少なくなるので、配信に要する時間が短縮され、サーバ2の負荷が軽くなる。なお、サーバ2に記憶されたディスクイメージを201、ブロックファイルを202、クライアント3に記憶されたディスクイメージを301、ブロックファイルを302とする。
「Windows/Linuxデュアルネットブート「V−Boot」の販売について」、株式会社アルファシステムズ、News Release 平成21年12月2日発表(株式会社アルファシステムズホームページより)、[online]、[平成24年4月18日検索]、URL:http:/www.alpha.co.jp/newsrelease/20091202.shtml
図23に、差分配信方式で配信されたクライアント3Zのディスクイメージ301の状態を示す。ディスクイメージ201を分割して配信する場合、分割されたブロックファイル302−1〜302−Zがクライアント3のディスクイメージ301内に断片化された状態でランダムに配置されてしまう。このようにランダムに配置された状態では、プログラムの実行時にディスクイメージ301から必要なブロックファイル302を例えばキャッシュメモリに読み込むのに、要求があるたびに実行に必要なブロックファイル302−1〜302−Zをディスクイメージ301内から順次サーチして読み出さねばならないことになり、時間がかかるという問題があった。
本発明は、プログラムの実行時にブロックファイル302をキャッシュメモリに読み込む時間を短縮できる多台数同一環境配信システム及び多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、例えば図16に示すように、プログラム200の実行時の情報通信ログを解析して、プログラム200の実行に必要なブロックファイル302を予めプログラム200で必要となる順序に配置した高速化用アーカイブ205を作成することにより、すなわち、必要なブロックファイル302を高速化用アーカイブ205に先読みすることにより、プログラム200を実行する際のブロックファイル302をキャッシュメモリに読み込む時間を短縮できる多台数同一環境配信システム及び多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る多台数同一環境配信システム1Dは、例えば図16に示すように、サーバ2とサーバ2から同一のプログラム200を取得して同一の利用環境でプログラム200の処理を実行する複数のクライアント3から構成され、サーバ2と複数のクライアント3が通信ネットワーク4を介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システム1Dであって、サーバ2は、プログラム200を格納する第1のプログラム格納部21と、プログラム200の実行時に必要なファイルを記憶する第1のファイル記憶部20とを備え、各前記クライアント3は、サーバ2から取得したプログラム200を格納する第2のプログラム格納部31と、プログラム200の実行時に必要なファイルを、サーバ2から取得して記憶する第2のファイル記憶部30とを備え、サーバ2又はクライアント3は、クライアント3によるプログラム200の実行時の通信情報ログを記録する通信情報ログ記録部(22又は32)と、通信情報ログ記録部(22又は32)に記録された通信情報ログを解析する通信情報ログ解析部(23又は33)と、通信情報ログ解析部(23又は33)で解析された結果を使用して、プログラム200の実行時に必要なファイル(202又は302)と当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイル204を作成する高速化用プロファイル作成部(24又は34)とを備え、また、サーバ2又はクライアント3は、プログラム200の実行時に必要なファイル(202又は302)が時系列的に必要になる順序に記録された高速化用アーカイブ205を、自己のファイル記憶部(20又は30)に、高速化用プロファイル204に記録された順序に従って蓄積することにより作成する高速化用アーカイブ作成部(25又は35)を備える。
ここにおいて、本態様の多台数同一環境配信システムとしてシステム1Dを挙げていますが、これは例示であって、1,1A〜1Gのいずれを挙げることも可能であります。他の態様においても、必ずしも例示されたシステムに限定されず、他のシステムも可能な場合があります。また、複数のクライアント3がサーバ2から同一のプログラム200を取得して同一の利用環境でプログラム200の処理を実行する多台数同一環境配信システムは、例えば教育システム、会議システム、コールセンターに採用される。また、多台数同一環境配信システムのクライアントは複数で良いのですが、例えば教育システム用としては、利用する教室に合わせて最適な台数が設定される。同一のプログラム200として例えばオペレーティングシステム(OS)、アプリケーションプログラム(AP)等がある。例えば教科毎に異なるプログラムを使用しても良く、例えば授業等において、教員と全ての受講者でこのような単数又は複数のプログラムを同一環境で利用できる。また、クライアント3には、教員用端末と学生用端末、管理者用端末とオペレータ用端末のように利用者の立場が異なるものを含んでも良く、このような単数又は複数のプログラムを同一環境で利用できる。また、同一環境とは、複数のクライアント3が同一ディスクイメージ201を配信されることによって同一OS及び同一APを利用できる環境にあることをいう。ただし、必ずしもシステム全体でなく、例えば教室単位等(同じ目的でまとまった1つのグループ)で同一環境が実現されれば良い。
また、プログラム200の実行時に必要なファイルには、OS用ファイル、プログラム用ファイルの他に、データファイル、イメージファイル、コンテンツファイル等を含むが、これらのファイルはサーバ2のファイル記憶部20又はプログラム格納部21から読み出され、コピーがクライアント3に送信された後にクライアント3のファイル記憶部30又はプログラム格納部31に書き込まれる。ファイル記憶部(20又は30)に記憶されるファイルには、サーバ2からクライアント3に配信され実行されるプログラム200及びプログラム200を実行するためのファイルを収納するディスクイメージ(201又は301)、ディスクイメージ(201又は301)をブロック単位に分割したブロックファイル(202又は302)、ディスクイメージ(201又は301)を構成するブロックファイル情報を記載しているインデックスファイル203、ブロックファイル(202又は302)をクライアント3が読み込むために最適化した状態で格納した高速化用アーカイブ205、高速化用アーカイブ205を作成するための情報が記載されている高速化用プロファイル204が含まれる。また、ディスクイメージ(201又は301)は仮想HDD、及び仮想HDD内にインストールされたOSやAPを総称するものである。ディスクイメージ(201)はブロック化され、サーバ2からクライアント3にブロックファイル(202)として送信される。つまり、ディスクイメージ(201)に格納されているプログラム200もブロック化されて送信される。インデックスファイル203、高速化用プロファイル204、高速化用アーカイブ205は分割されずに利用される。なお、インデックスファイル203、高速化用プロファイル204、高速化用アーカイブ205はサーバ2とクライアント3間で送信して利用される場合と参照して利用される場合がある。また、プログラム200にはメインルーチンの他に諸階層のサブルーチンが含まれ、使用時にはサブルーチンを取捨選択可能であるが、送受信されるブロックファイル202はこのようにサブルーチンが取捨選択されたものであっても良い。つまり、実行に必要なプログラムはサブルーチンが取捨選択されたものであっても良い。
また、ファイル記憶部、通信情報ログ記録部、通信情報ログ解析部、高速化用プロファイル作成部及び高速化用アーカイブ作成部は、それぞれ、第1又は第2のファイル記憶部(20又は30)、第1又は第2の通信情報ログ記録部(22又は32)、第1又は第2の通信情報ログ解析部(23又は33)、第1又は第2の高速化用プロファイル作成部(24又は34)及び第1又は第2の高速化用アーカイブ作成部(25又は35)を意味する。また、「当該ファイルが時系列的に必要になる順序がわかるように記録された」とは、順序(順番)自体が記録されても良く、順番通りに配列され、数えれば順序(順番)がわかるように記録されていても良い。また、通信情報ログ解析部(23又は33)が行う解析は、主として、通信情報ログからブロックファイル(202又は302)の情報(例えばブロック番号と送信時刻又は受信時刻)を抽出し、時系列順序に並べることをいう。ブロック番号以外にブロックファイル(202又は302)を識別する情報があればそれを用いても良い。さらに、第1の通信情報ログ解析部23ではプログラム200を実行中のクライアント3の情報を抽出する必要があるが、第2の通信情報ログ解析部33ではこの抽出を要しない。解析された結果とは例えば抽出されたブロックファイル(202又は302)のブロック番号と送信時刻又は受信時刻等をいう。
本態様のように構成すると、ブロックファイルを予めプログラムで必要となる順序に配置した高速化用アーカイブを作成することにより、ブロックファイルをキャッシュメモリに読み込む時間を短縮できる多台数同一環境配信システムを提供することができる。
また、本発明の第2の態様に係る多台数同一環境配信システム1は、第1の態様において、例えば図2に示すように、クライアント3は、プログラム200の実行時の通信情報ログを記録する第2の通信情報ログ記録部32と、第2の通信情報ログ記録部32に記録された通信情報ログを解析する第2の通信情報ログ解析部33と、第2の通信情報ログ解析部33で解析された結果を使用して高速化用プロファイル204を作成する第2の高速化用プロファイル作成部34とを備える。
このように構成すると、クライアント側で、プログラム実行時の通信情報ログを解析することにより、プログラムの実行時に必要なファイルと、当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイルを作成できる。
また、本発明の第3の態様に係る多台数同一環境配信システムは、第2の態様において、例えば図2に示すように、クライアント3は、第2の高速化用プロファイル作成部34で作成された高速化用プロファイル204をサーバ2にアップロードする第2の送信部362を備える。
このように構成すると、1つのクライアントで作成した高速化用プロファイルを各クライアントで使用可能にできる。
また、本発明の第4の態様に係る多台数同一環境配信システム1Bは、第1の態様において、例えば図10に示すように、サーバ2は、いずれかのクライアント3によるプログラム200の実行時の通信情報ログを記録する第1の通信情報ログ記録部22と、第1の通信情報ログ記録部22に記録された通信情報ログを解析する第1の通信情報ログ解析部23と、第1の通信情報ログ解析部23で解析された結果を使用して高速化用プロファイル204を作成する第1の高速化用プロファイル作成部24とを備える。
ここにおいて、いずれかのクライアント3は、グループを代表する代表クライアント3P(クライアントを代表して最初にプログラムの実行を試みるクライアント、例えば教室では教員用端末)として良いが、代表クライアント3Pとしてグループ(例えば教室)内のどのクライアントを選んでも良い。本態様のように構成すると、サーバ側で、プログラム実行時の通信情報ログを解析することにより、プログラムの実行時に必要なファイルと、当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイルを作成できる。
また、本発明の第5の態様に係る多台数同一環境配信システム1は、第2の態様又は第5の態様において、例えば図2に示すように、サーバ2は、いずれかのクライアント3がサーバ2にアップロードした又は第1の高速化用プロファイル作成部34で作成された高速化用プロファイル204を各クライアント3に配布する第1の送信部262を備える。
このように構成すると、全てのクライアントで、同じ高速化用プロファイルを使用して高速化用アーカイブを作成できる。
また、本発明の第6の態様に係る多台数同一環境配信システム1は、第2の態様又は第5の態様において、例えば図2に示すように、クライアント3は、プログラム200の実行時に必要なファイルを、第2のファイル記憶部30に、高速化用プロファイル204に記録された順序に従って蓄積することにより高速化用アーカイブ205を作成する第2の高速化用アーカイブ作成部35を備える。
このように構成すると、プログラムの実行時に必要なファイルと、当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイルを使用するので、高速化用アーカイブを容易に作成できる。
また、本発明の第7の態様に係る多台数同一環境配信システム1は、第6の態様において、例えば図2に示すように、クライアント3は、サーバ2から配布された高速化用プロファイル204及び/又は高速化用プロファイル204を用いて第2の高速化用アーカイブ作成部35で作成された高速化用アーカイブ205を備える。
このように構成すると、高速化用プロファイル及び/又は高速化用アーカイブを備えるので、プログラム実行時のブロックメモリのキャッシュメモリへの読み込みを速くでき、プログラム処理を速く実行できる。
また、本発明の第8の態様に係る多台数同一環境配信システム1は、第1ないし第7のいずれかの態様において、例えば図2に示すように、クライアント3は、高速化用アーカイブ205を作成後に、プログラム200を実行するために必要なファイルを読み込む際に、高速化用アーカイブ205から優先的にファイルを読み込んで処理を行うプログラム実行部39を備える。
このように構成すると、高速化用アーカイブから優先的にファイルを読み込むので、プログラム実行時のブロックメモリのキャッシュメモリへの読み込みを速くでき、プログラム処理を速くできる。
また、本発明の第9の態様に係る多台数同一環境配信システム1は、第1ないし第8のいずれかの態様において、高速化用プロファイル204及び高速化用アーカイブ205は、クライアント3が過去にサーバ2から取得したファイルから構成されている。
このように構成すると、過去に利用したファイルを有効に活用して、プログラム処理を速くできる。
また、本発明の第10の態様に係る多台数同一環境配信システム1Eは、第1ないし第9のいずれかの態様において、例えば図17に示すように、高速化用プロファイル204及び高速化用アーカイブ205は、オペレーティングシステム毎に又はアプリケーションプログラム毎に設けられる。
このように構成すると、オペレーティングシステムに又はアプリケーションプログラムに対応して、高速化用プロファイル及び高速化用アーカイブを使用できるので、プログラム処理を速くできる。
また、本発明の第11の態様に係る多台数同一環境配信システム1Fは、第10の態様において、例えば図20に示すように、高速化用アーカイブ205は、当該オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに専用の部分205(A),205(A−)と複数のオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに共通に使用される共用部分205Cとで構成されている。
ここにおいて、専用部分205(A)と共用部分205Cを併せて1つの高速化用アーカイブ205を構成するが、高速化用アーカイブ205はこのように複数の部分205(A),205Cを併せて構成されても良い。このとき、物理的に1つの高速化用アーカイブ205に合成しても良く、物理的に2つ以上の高速化用アーカイブ205(A),205Cを設け、プログラム実行時には1つの高速化用アーカイブ205とみなせるように連結して使用しても良い。このように構成すると、共通に使用される共用部分205Cを、有効に利用し、使いまわしすることができる。
上記課題を解決するために、本発明の第12の態様に係るサーバ2は、例えば図10に示すように、サーバ2とサーバ2から同一のプログラム200を取得して同一の利用環境でプログラム200の処理を実行する複数のクライアント3から構成され、サーバ2と複数のクライアント3が通信ネットワーク4を介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システム1Bのサーバ2であって、プログラム200を格納する第1のプログラム格納部21と、プログラム200の実行時に必要なファイルを記憶する第1のファイル記憶部20と、いずれかのクライアント3によるプログラム200の実行時の通信情報ログを記録する第1の通信情報ログ記録部22と、第1の通信情報ログ記録部22に記録された通信情報ログを解析する第1の通信情報ログ解析部23と、第1の通信情報ログ解析部23で解析された結果を使用して、プログラム200の実行時に必要なファイル202と当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイル204を作成する第1の高速化用プロファイル作成部24とを備える。
本態様に係るサーバは第4の態様に係る多台数同一環境配信システムに対応するサーバである。
また、本発明の第13の態様に係るサーバ2は、第12の態様において、例えば図10に示すように、いずれかのクライアント3がサーバ2にアップロードした又は第1の高速化用プロファイル作成部24で作成された高速化用プロファイル204を各クライアント3に配布する第1の送信部262を備える。
本態様に係るサーバは第5の態様に係る多台数同一環境配信システムに対応するサーバである。
上記課題を解決するために、本発明の第14の態様に係るクライアント3は、例えば図2に示すように、サーバ2とサーバ2から同一のプログラム200を取得して同一の利用環境でプログラム200の処理を実行する複数のクライアント3から構成され、サーバ2と複数のクライアント3が通信ネットワーク4を介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システム1のクライアント3であって、サーバ2から取得したプログラム200を格納する第2のプログラム格納部31と、プログラム200の実行時に必要なファイルを、サーバ2から取得して記憶する第2のファイル記憶部30と、プログラム200の実行時の通信情報ログを記録する第2の通信情報ログ記録部32と、第2の通信情報ログ記録部32に記録された記通信情報ログを解析する第2の通信情報ログ解析部33と、第2の通信情報ログ解析部32で解析された結果を使用して、プログラム200の実行時に必要なファイル302と当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイル204を作成する第2の高速化用プロファイル作成部34とを備える。
本態様に係るクライアントは第2の態様に係る多台数同一環境配信システムに対応するクライアントである。
また、本発明の第15の態様に係るクライアント3は、第14の態様において、例えば図2に示すように、プログラム200の実行時に必要なファイルが時系列的に必要になる順序に記録された高速化用アーカイブ205を、第2のファイル記憶部30に、高速化用プロファイル204に記録された順序に従ってファイルを蓄積することにより作成する第2の高速化用アーカイブ作成部35を備える。
本態様に係るクライアントは第6の態様に係る多台数同一環境配信システムに対応するクライアントである。
上記課題を解決するために、本発明の第16の態様に係る多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法は、例えば図4に示すように、サーバ2とサーバ2から同一のプログラム200を取得して同一の利用環境でプログラム200の処理を実行する複数のクライアント3から構成され、サーバ2と複数のクライアント3が通信ネットワーク4を介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システム1における情報処理時間短縮方法であって、クライアント3が行なう工程として、プログラム200をサーバ2から取得して第2のプログラム格納部31に格納するプログラム格納工程(S2)と、プログラム200の実行時の通信情報ログを記録する第2の通信情報ログ記録工程(S20)と、第2の通信情報ログ記録工程(S20)で記録された通信情報ログを解析する第2の通信情報ログ解析工程(S30)と、第2の通信情報ログ解析工程(S30)で解析された結果を使用して、プログラム200の実行時に必要なファイル302と当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイル204を作成する第2の高速化用プロファイル作成工程(S40)とを備える。
本態様に係る多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法は第2の態様に係る多台数同一環境配信システムに対応する情報処理時間短縮方法である。
また、本発明の第17の態様に係る多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法は、例えば図11に示すように、サーバ2とサーバ2から同一のプログラム200を取得して同一の利用環境でプログラム200の処理を実行する複数のクライアント3から構成され、サーバ2と複数のクライアント3が通信ネットワーク4を介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システム1Bにおける情報処理時間短縮方法であって、サーバ2が行なう工程として、第1のファイル記憶部20に、プログラム200の実行時に必要なファイルを記憶しておく工程(S1)と、いずれかのクライアント3Pによるプログラム200の実行時の通信情報ログを記録する第1の通信情報ログ記録工程(S120)と、第1の通信情報ログ記録工程(S120)で記録された通信情報ログを解析する第1の通信情報ログ解析工程(S130)と、第1の通信情報ログ解析工程(S130)で解析された結果を使用して、プログラム200の実行時に必要なファイル202と当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイル204を作成する第1の高速化用プロファイル作成工程(S140)とを備える。
本態様に係る多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法は第4の態様に係る多台数同一環境配信システムに対応する情報処理時間短縮方法である。
また、本発明の第18の態様に係る多台数同一環境配信システム1Bにおける情報処理時間短縮方法は、第16の態様又は第17の態様において、例えば図11に示すように、サーバ2が行なう工程として、いずれかのクライアント3Pによりサーバ2にアップロードされた又は第1の高速化用プロファイル作成工程(S140)で作成された高速化用プロファイル204を各クライアント3に配布する高速化用プロファイル配布工程(S43)を備える。
本態様に係る多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法は第5の態様に係る多台数同一環境配信システムに対応する情報処理時間短縮方法である。
また、本発明の第19の態様に係る多台数同一環境配信システム1における情報処理時間短縮方法は、第16の態様において、例えば図4に示すように、クライアント3が行なう工程として、プログラム200の実行時に必要なファイルが時系列的に必要になる順序に記録された高速化用アーカイブ205を、第2のファイル記憶部30に、高速化用プロファイル204に記録された順序に従ってファイルを蓄積することにより作成する第2の高速化用アーカイブ作成工程(S50)と、高速化用アーカイブを作成工程(S50)の後に、プログラム200を実行するために必要なファイルを読み込む際に、第2の高速化用アーカイブ作成工程(S50)で作成した高速化用アーカイブ205から優先的にファイルを読み込んで処理を行うプログラム実行工程(S60)とを備える。
本態様に係る多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法は第6の態様に係る多台数同一環境配信システムに対応する情報処理時間短縮方法である。
また、本発明の第20の態様に係るプログラムは、サーバ2とサーバ2から同一のプログラム200を取得して同一の利用環境でプログラム200の処理を実行する複数のクライアント3から構成され、サーバ2と複数のクライアント3が通信ネットワーク4を介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システムを制御するためのプログラムであって、第17の態様又は第18の態様の多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法をサーバに実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムである。
また、本発明の第21の態様に係るプログラムは、サーバ2とサーバ2から同一のプログラム200を取得して同一の利用環境でプログラム200の処理を実行する複数のクライアント3から構成され、サーバ2と複数のクライアント3が通信ネットワーク4を介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システム1を制御するためのプログラムであって、第16の態様又は第19の態様の多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法をクライアントに実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムである。
本発明によれば、プログラムの実行時にブロックファイルをキャッシュメモリに読み込む時間を短縮できる多台数同一環境配信システム及び多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法を提供できる。
多台数同一環境配信システムのネットワーク構成例を示す図である。 実施例1におけるシステム構成例を示す図である。 実施例1における高速化の概念を模式的に示す図である。 実施例1における情報処理時間短縮方法の処理フロー例を示す図である。 実施例1における高速化用プロファイル作成工程の例を示す図である。 実施例1における高速化用プロファイル配布工程の例を示す図である。 実施例1における高速化用アーカイブ作成工程の例を示す図である。 実施例2におけるシステム構成例を示す図である。 実施例2における情報処理時間短縮方法の処理フロー例を示す図である。 実施例3におけるシステム構成例を示す図である。 実施例3における情報処理時間短縮方法の処理フロー例を示す図である。 実施例3における高速化用プロファイル作成工程の例を示す図である。 実施例4におけるシステム構成例を示す図である。 実施例4における高速化用アーカイブ作成工程の例を示す図である。 実施例4における高速化用アーカイブ配布工程の例を示す図である。 実施例5におけるシステム構成例を示す図である。 OS毎に高速化用アーカイブを有する例を示す図である。 ファイルアクセス管理工程の例を示す図である。 最適アーカイブ選択工程の例を示す図である。 複数の高速用アーカイブで、共用のブロックファイルを使いまわす例を説明するための図である。 具体的システム構成例として教育システムの例を示す図である。 ネットブート方式を説明するための図である。 差分配信方式で配信されたクライアントのディスクイメージの状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において、互いに同一又は相当する部分には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
実施例1では、いずれかのクライアント3で高速化用プロファイル204を作成してサーバ2にアップロードし、サーバ2が各クライアント3に配布し、各クライアント3は配布された高速化用プロファイル204を使用して高速化用アーカイブ205を作成し、さらに作成された高速化用アーカイブ205を使用してプログラム200を実行する例を説明する。
図1に本実施例における多台数同一環境配信システム1のネットワーク構成例を示す。サーバ2と複数のクライアント3が通信ネットワーク4を介して接続されている。サーバ2は通信ネットワーク4を介して各クライアント3をネットブートし、各クライアント3はサーバ2に登録され、サーバ2から同一のプログラムを取得して同一の利用環境でプログラムの処理を実行する。同一環境とは、複数のクライアント3が同一ディスクイメージを配信されることによって同一OS及び同一APを利用できる環境にあることをいう。例えば、教育システム、会議システム、コールセンター等のように、多数のクライアントが同じ目的で、同一のプログラムを取得して同一の利用環境でプログラムの処理を実行する。このようなシステムを多台数同一環境配信システムと称することとする。通信ネットワーク4は主として、イントラネットや無線LANが使用される。なお、サーバ2を構成するものとして通信ネットワークサーバ群(ファイルを保有・管理・配信するファイルサーバ、コンピュータやユーザのログオン認証を行なうためのアカウント情報(ドメイン情報)を一括管理するドメインコントローラ、自己が管理する通信ネットワークのドメイン名をIPアドレスに変換するサーバであるドメインネームサーバ等)と通信ネットワーク4経由でクライアント3を起動するブート用サーバが設置されている。
図2に本実施例におけるシステム構成例を示す。図2の左側にサーバ2の構成を、右側にクライアント3の構成を示す。図2において、サーバ2は、プログラム200を格納する第1のプログラム格納部21、ディスクイメージ201、ブロックファイル202、インデックスファイル203、その他のプログラム200の実行に必要な各種ファイルを記憶する第1のファイル記憶部20、通信情報ログを記録する第1の通信情報ログ記録部22、各クライアントとプログラム、ファイル及び制御信号の送受信を行う第1の通信部26、プログラム200を実行する上で必要な操作情報、管理情報、処理結果(中間結果を含む)等を表示する第1の表示部27、サーバ2及びその各部を制御してサーバ2にその機能を実行させる第1の制御部28とを備える。
第1のファイル記憶部20に記憶されるファイルには、クライアント3に配信され実行されるプログラム200及びプログラム200を実行するためのファイルを収納するディスクイメージ201、ディスクイメージ201をブロック単位に分割したブロックファイル202、ディスクイメージ201を構成するブロックファイル情報を記載しているインデックスファイル203、ブロックファイル202をクライアントが読み込むために最適化した状態で格納した高速化用アーカイブ205(本実施例ではなくても良いが、照合用にあっても良い)、高速化用アーカイブ205を作成するための情報が記載されている高速化用プロファイル204が含まれる。ディスクイメージ201、ブロックファイル202、インデックスファイル203は1組に限られず、複数組存在しても良い。例えば、OS対応、アプリケーション対応に存在しても良いが、ここでは、代表的に1つのOS用として1組201〜203を示すこととする。
第1の通信情報ログ記録部22には、通信情報ログとして、通信先を識別する情報、送受信されたファイルの識別情報、通信の開始・終了時間等が自動的かつ時系列的に記録される。したがって、いずれかのクライアント3(代表クライアントの場合は3P)でのプログラムの実行時には、サーバ2と当該クライアント3間で送受信されるファイルの送受信情報が時系列的に記録され、通信先の当該クライアント3を特定すれば、プログラム実行ログとして機能する。ここで、サーバ2からクライアント3にプログラム200を実行するために必要な全てのファイル(ブロックファイル202)を供給するように条件設定してプログラム200を実行し、その時の通信情報ログを記録すれば、プログラム200を実行するために必要な全てのファイル(ブロックファイル202)の識別情報とそのブロックファイル202の供給時間が通信情報ログに記録されることになる。第1の通信部26には、受信を行なう第1の受信部261と送信を行なう第1の送信部262が含まれる。
各クライアント3は、プログラム200を格納する第2のプログラム格納部31、ディスクイメージ301、ブロックファイル302、インデックスファイル203、高速化用アーカイブ205、高速化用プロファイル204等のプログラム200の実行に必要な各種ファイルを記憶する第2のファイル記憶部30、通信情報ログを記録する第2の通信情報ログ記録部32、第2の通信情報ログ記録部32に記憶された通信情報ログを解析する第2の通信情報ログ解析部33、通信情報ログの解析された結果を用いて高速化用プロファイル204を作成する第2の高速化用プロファイル作成部34、高速化用プロファイル204を用いて高速化用アーカイブ205を作成する第2の高速化用アーカイブ作成部35、サーバ2とプログラム、ファイル及び制御信号の送受信を行う第2の通信部36、プログラム200を実行する上で必要な操作情報、管理情報、処理結果(中間結果を含む)等を表示する第2の表示部37、クライアント3及びその各部を制御してクライアント3にその機能を実行させる第2の制御部38とを備える。第2の通信部36には、受信を行なう第2の受信部361と送信を行なう第2の送信部362が含まれる。
第2のファイル記憶部30に記憶されるファイルには、サーバ2から配信され実行されるプログラム200及びプログラム200を実行するためのファイルを収納するディスクイメージ301、ディスクイメージ301をブロック単位に分割したブロックファイル302、ディスクイメージ301を構成するブロックファイル情報を記載しているインデックスファイル203、ブロックファイル302をクライアントが読み込むために最適化した状態で格納した高速化用アーカイブ205、高速化用アーカイブ205を作成するための情報が記載されている高速化用プロファイル204が含まれる。
ディスクイメージ301はディスクイメージ201の全部又は一部が配信されたもの、ブロックファイル302はブロックファイル202の全部又は一部が配信されたものであるが、目的とするプログラム200を実行するために必要なものはプログラム200の実行前にサーバ2から取得しておく必要がある。インデックスファイル203はサーバ2から配信されたものである。また、ディスクイメージ301、ブロックファイル302、インデックスファイル203、高速化用プロファイル204及び高速化用アーカイブ205は1組に限られず、複数組存在しても良い。例えば、OS対応、AP対応に存在しても良いが、ここでは、代表的に1つのOS用として1組301,302,203〜205を示すこととする。ディスクイメージ301はブロック化され、サーバ2からクライアント3にブロックファイル302として受信される。ディスクイメージ301に格納されるプログラム200もブロック化されて受信される。インデックスファイル203、高速化用プロファイル204、高速化用アーカイブ205は分割されずに利用される。また、プログラム200にはメインルーチンの他に諸階層のサブルーチンが含まれ、使用時にはサブルーチンを取捨選択可能であるが、受信されるブロックファイル302はこのようにサブルーチンが取捨選択されたものであっても良い。つまり、実行に必要なプログラムはサブルーチンが取捨選択されたものであっても良い。
第2の通信情報ログ記録部32には、通信情報ログとして、第1の通信情報ログ記録部22で記録されたと同様の通信情報ログが自動的かつ時系列的に記録される。サーバ2からクライアント3にプログラム200を実行するために必要な全てのブロックファイル202を供給するように条件設定してプログラム200を実行し、その時の通信情報ログを記録すれば、プログラム200を実行するために必要な全てのブロックファイル202の識別情報とそのブロックファイル202の供給時間が通信情報ログに記録されることになる。使用するプログラムによっては外部(例えばインターネット)からファイルを得る場合もあるが、かかるファイルの識別情報と供給時間も通信情報ログとして第2の通信情報ログ記録部22に記録される。なお、当該クライアント3はプログラム200の実行中は殆どサーバ2と交信しているので、自明であるが通信情報ログから他のクライアントに係る情報を除去することを要しない。
第2の通信情報ログ解析部33では、第2の通信情報ログ記録部32に記録された通信情報ログを解析する。これにより、上記条件のもとで記録された通信情報ログを解析すれば、プログラム200を実行するために必要な全てのブロックファイル302の識別情報とそのブロックファイル302の供給順序を検出できる。
第2の高速化用プロファイル作成部34では、第2の通信情報ログ解析部33で解析された結果を用いて、プログラム200の実行時に必要なブロックファイル302を、必要となる順序と共に記載した高速化用プロファイル204を作成する。この場合、上記のプログラム200の実行により必要なブロックファイル302は全て第2のファイル記憶部30に記憶される。
また、第2の通信情報ログ解析部33が行う解析は、主として、通信情報ログからブロックファイル302の識別情報(例えばブロック番号と受信時刻)を抽出し、時系列順序に並べることをいう。ブロック番号以外にブロックファイル302を識別する情報(例えばファイル名称、ハッシュ値等)があればそれを用いても良い。解析された結果とは例えば抽出されたブロックファイル302のブロック番号と受信時刻等をいう。
高速化用アーカイブファイル作成部35では、いずれかのクライアント3(代表クライアントの場合は3P)で作成され、サーバ2により配布された高速化用プロファイル204を用いて、プログラム200の実行時に必要なブロックファイル302を、高速化用プロファイル204に記載された順序に従って、第2のファイル記録部32に蓄積して、高速化用アーカイブ205を作成する。この際に、過去に取得したアーカイブファイルを有効に利用しようという観点から、蓄積するブロックファイル302をクライアント3が過去にサーバ2から取得したアーカイブファイルに限定しても良い。これにより、ブロックファイル302をプログラム200が必要とする順序に蓄積した状態、すなわち、ブロックファイル302をクライアント3が読み込むために最適化した状態に格納した高速化用アーカイブ205が作成される。
プログラム実行部37は、プログラム200の処理を実行する。プログラム200の処理に必要なブロックファイル302を読み込む際には、インデックスファイル203を参照して、高速化用アーカイブ205から優先的にブロックファイル302を読み込んで、プログラムの処理を実行する。詳しくは、読み込みの優先順位は、例えば(a)高速化用アーカイブ205(キャッシュメモリ内)、(b)高速化用アーカイブ205(HDD内)、(c)ブロックファイル302(HDD内)(d)ブロックファイル202(サーバ内)とする。なお、ブロックファイル302の読み込みにインデックスファイル203に代えて高速化用プロファイル204を参照しても良い。高速化用プロファイル204はプログラム200がブロックファイル302を必要とする順序がわかるように記載されているので、これを参照すると、ブロックファイル302のキャッシュメモリへの読み込み時間を短縮するのに好ましい。
図3に本実施例における高速化の概念を模式的に示す。図3(a)に高速化の概念を、図3(b)にクライアント3の第2のファイル記憶部30内の一部を示す。プログラム200の実行に必要なブロックファイル302を、通信情報ログを取得して分析し、プログラム200の実行に必要なブロックファイル302を必要となる順序に配列した高速化用アーカイブ205を自己のディスクイメージ301(HDD内)の一部として作成する。プログラム200の実行時に、高速化用アーカイブ205に必要なブロックファイル302を先読みしておくことにより、ブロックファイル302のキャッシュメモリへの読み込み時間を短縮し、プログラム200の処理を高速化する。
図4に、本実施例における情報処理時間短縮方法の処理フロー例を示す。クライアント3の処理を左側に、サーバ2の処理を右側に示す。クライアント3の処理では、プログラムの格納(S2)からサーバにアップロード(S41)までを代表クライアント3Pが行い、高速化用プロファイル受信・記録(S44)以後は各クライアント3が行う。代表クライアント3Pとはクライアント3を代表して最初にプログラムの実行を試みるクライアントで、例えば教育システムにおいては教員用のクライアントを代表として選んでも良く、学生用のクライアントから1つを選んでも良い。初期状態として、サーバ2のディスクイメージ201に多量のブロックファイル202が記憶されている(S1)。また、代表クライアント3Pのプログラム格納部31にプログラム200を格納しておく(S2)。代表クライアント3Pがプログラム200を実行し(S10)、実行したときの通信情報ログを自己の第2の通信情報ログ記憶部30に記録する(S20)。このとき、代表クライアント3Pはプログラム301を実行するために必要なブロックファイル302を未だ1つも自己のファイル記憶部30に記憶していないという条件で、すなわち、自己のファイル記憶部30からのブロックファイル302の読み込みを禁止するという条件でプログラムを実行する。そうすると、全ての必要なブロックファイル302がサーバ2から代表クライアント3Pに送信されるので、サーバ2の第1の通信情報ログ記録部22及び代表クライアント3Pの第2の通信情報ログ記録部32にプログラム200を実行するために必要な全てのブロックファイル(202又は302)の識別情報がそのブロックファイル(202又は302)が時系列的に必要となる順序に記録される。なお、プログラム200を実行するために必要な全てのブロックファイル302自体も代表クライアント3Pの第2のファイル記憶部30に記録される。なお、代表クライアント3Pが実行するプログラムは必ずしもプログラム全体を実行しなくても良い。使用目的に応じて、例えば、講義に必要な部分をカバーするものであれば、講義に不要なサブルーチン部分の実行は省略可能である。これにより、各クライアント3が読み込むべきブロックファイル302の容量を抑えることができる。
次に、代表クライアント3Pにおいて、第2の通信情報ログ解析部33にて第2の通信情報ログ記録部32に記録された通信情報ログを解析する(S30)。これにより、プログラム200を実行するために必要な全てのブロックファイル302の識別情報とそのブロックファイル302が必要となる順序が解る。次に、第2の高速化用プロファイル作成部34にて、第2の通信情報ログ解析部33にて解析された結果を用いて、プログラム200を実行するのに必要な全てのブロックファイル302の識別情報とこれらのブロックファイル302が必要となる順序が解るように記載された高速化用プロファイル204を作成する(S40)。次に、代表クライアント3Pは、第2の高速化用プロファイル作成部34にて作成した高速化用プロファイル204を第2の送信部362からサーバ2にアップロードする(S41)。
サーバ2はアップロードされた高速化用プロファイル204を第1の受信部261で受信し、第1のファイル記憶部20に記憶し(S42)、第1の送信部261から各クライアント3に配布する(S43)。各クライアント3は第2の受信部361で配布された高速化用プロファイル204を受信し、第2のファイル記憶部30に保存する(S44)。なお、代表クライアント3Pへの配布は省略できる。
次に、各クライアント3は、第2の高速化用アーカイブ作成部35にて、サーバ2から配布され、第2のファイル記憶部30に保存された高速化用プロファイル204を使用して、高速化用アーカイブ205を作成する(S50)。すなわち、高速化用プロファイル204を使用して、プログラムの実行時に必要なブロックファイル302を収集し、高速化用プロファイル204に記載された順序に従って、第2のファイル記憶部30内に蓄積して、高速化用アーカイブ205を作成する。このようにして作成された高速化用アーカイブ205には、プログラムの実行時に必要なブロックファイル302が、プログラムの実行時に必要な順序に配列されて蓄積されることになる。つまり、クライアント3の第2のファイル記憶部30には、ブロックファイル302をプログラム200が必要とする順序に蓄積した状態、すなわち、ブロックファイル302をクライアント3が読み込むために最適化した状態に格納した高速化用アーカイブ205が作成される。したがって、プログラムの実行時に、ブロックファイル302を読み込む際には、ブロックファイル302が分散して収納されたディスクイメージ301にアクセスする代わりに、ブロックファイル302がプログラムの実行順に蓄積された高速化用アーカイブ205にアクセスすれば、キャッシュメモリへの読み込み時間を大いに短縮できる。また、過去に作成したアーカイブファイルを有効に利用しようという観点から、蓄積するブロックファイル302をクライアント3が過去にサーバ2から取得したファイルに限定しても良い。この場合には、プログラムの実行時に必要なブロックファイル302で、クライアント3が過去にサーバ2から取得したブロックファイル302が、プログラムの実行時に必要な順序に配列されて蓄積されることになるが、同様にキャッシュメモリへの読み込み時間を短縮できる。
図5に高速化用プロファイル作成工程の例を示す。この例は代表クライアント3Pで高速化用プロファイル204を作成して、サーバ2にアップロードする例である。まず、代表クライアント3Pでプログラム200を起動する(S10)。次に、第2の通信情報ログ記憶部32にて、プログラム200を実行している時の通信情報ログを取得する(S20)。プログラム200の実行に必要なブロックファイル302が自己のファイル記憶部30に無い場合には、代表クライアント3Pはサーバ2にブロックファイル202の送信を要求し(S21)、サーバ2は代表クライアント3Pに要求されたブロックファイル202を第1の送信部262から送信する(S22)。ここで、プログラム200に必要な全てのブロックファイル202を要求すると、プログラム200に必要な全てのブロックファイル202がサーバ2の第1の通信ログ記録部22及び代表クライアント3Pの第2の通信情報ログ記録部32に、全ての必要なブロックファイル302の識別情報とそのブロックファイル302の供給時刻を含んだ通信情報ログが記録される。
次に、代表クライアント3Pは通信情報ログの取得を終了し(S23)、第2の通信情報ログ解析部33にて第2の通信情報ログ記録部32に記録された通信情報ログを解析し(S30)、第2の高速化用プロファイル作成部34にて、第2の通信情報ログ解析部33で解析された結果を用いて、プログラム200の実行時に必要な全てのブロックファイル302の識別情報とそのブロックファイル302の時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイル204を作成する(S40)。次に、作成された高速化用プロファイル204をサーバ2に第2の送信部362からアップロードする(S41)。サーバ2はアップロードされた高速化用プロファイル204を第1の受信部261で受信し、第1のファイル記憶部20に記録する(S42)。
図6に高速化用プロファイル配布工程(S43)の例を示す。サーバ2は代表クライアント3Pからアップロードされた高速化用プロファイル204を各クライアント3に配布する。
まず、各クライアント3は第1の高速化用プロファイル204の取得要求をサーバ2に送信する(S45)。サーバ2は、ディスクイメージ201毎に(すなわち、OS又はAP毎に)高速化用プロファィル204を管理しているので、クライアント3から要求された高速化用プロファィル204を探索し(S46)、探索された高速化用プロファイル204を第1の送信部262からクライアント3に送信する(S47)。これにより、各クライアント3に高速化用プロファイル204が配布される。クライアント3は第2の受信部361で配布された高速化用プロファイル204を受信し、第2のファイル記憶部30に記録する(S44)。なお、高速化用プロファイル配布工程(S43)はS45〜S47を含み、一部(S45)にクライアント3の工程を含むが、図4では便宜的にサーバ2の工程として表記する。
図7に高速化用アーカイブ作成工程の例を示す。各クライアント3はサーバ2から配布された高速化用プロファイル204を用いて高速化用アーカイブ205を作成する。
クライアント3は、まず、サーバ2から配布され、自己の第2のファイル記憶部30に保存された高速化用プロファイル204を用いて、必要なブロックファイル302を集める(S51)。例えば該当するブロックファイル302が自己の第2のファイル記憶部30に存在するか否かを調べ、プログラム200の実行に必要なブロックファイル302が無い場合には、サーバ2に不足のブロックファイル202を要求し(S52)、サーバ2は要求されたブロックファイル202を送信する(S53)。プログラム200の実行に必要なブロックファイル302が有る場合には、第2のファイル記憶部30に高速化用アーカイブ205を作成する領域を確保し、その領域にコピーして蓄積する。また、サーバ2から送信されたブロックファイル202も同様にその領域に記憶して蓄積する。集めたブロックファイル(202及び302)をその領域にコピー又は記憶して蓄積するに際して、高速化用プロファィル204に記録された順序で、すなわち、プログラムの実行に必要になる順序で蓄積し、第2の高速化用アーカイブ205を作成する(S54)。次に蓄積が完了した高速化用アーカイブ205を保存する(S55)。これにより、各クライアント3の第2のファイル記憶部30に高速化用アーカイブ205が保存される。
プログラム200の実行時に、ディスクイメージ301(HDD内)から高速化用アーカイブ205(主としてキャッシュメモリ内)に必要なブロックファイル302を先読みしておくことにより、ブロックファイル302のキャッシュメモリへの読み込み時間を短縮し、プログラム200の処理を高速化できる。
以上により、本実施例によれば、プログラムの実行時にブロックファイルをキャッシュメモリに読み込む時間を短縮できる多台数同一環境配信システム及び多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法を提供できる。
実施例2では、クライアント3がプログラム実行したときの通信情報ログを解析して高速化用プロファイル204を作成し、作成された高速化用プロファイル204を使用して高速化用アーカイブ205を作成し、作成された高速化用アーカイブ205を使用してプログラム200を実行する例を説明する。この場合、代表クライアント3Pが高速化用プロファイル204と高速化用アーカイブ205を一貫して作成し、代表クライアント3Pで作成された高速化用アーカイブ205を、サーバ2を介して各クライアント3に配布する場合と、各クライアント3がそれぞれ、高速化用プロファイル204と高速化用アーカイブ205を一貫して作成し、自ら使用する場合とがあるが、前者を本実施例として説明する。
図8に実施例2における多台数同一環境配信システム1Aのシステム構成例を示す。実施例1の構成(図2参照)に比して、第1のファイル記憶部20に高速化用プロファイル204の記録を省略でき、高速化用アーカイブ205の記録が追加される。代表クライアント3Pは、高速化用プロファイル204をサーバ2にアップロードせずに、第2の高速化用アーカイブ作成部35にて、自己が作成した高速化用プロファイル204を使用して高速化用アーカイブ205を作成する。そして、作成された高速化用アーカイブ205を第2の送信部362からサーバ2にアップロードする。サーバ2ではアップロードされた高速化用アーカイブ205を第1の受信部261で受信し、第1のファイル記憶部20に高速化用アーカイブ205を記録し、第1の送信部262から各クライアント3に配布する。
図9に実施例2における情報処理時間短縮方法の処理フロー例を示す。実施例1の処理フロー例(図4参照)に比して、代表クライアント3Pで、高速化用プロファイル作成工程(S40)の次に、高速化用アーカイブ作成工程(S50)、高速化アーカイブ205のサーバ2へのアップロード工程(S56)を行ない、サーバ2で、高速化用アーカイブの受信・記録工程(S57)の後、各クライアント3への高速化用アーカイブの配布工程(S58)を行う。なお、代表クライアント3Pへの配布は省略できる。各クライアント3は配布された高速化用アーカイブ205の受信・記録工程(S59)の後に、配布された高速化用アーカイブ205を用いてプログラムを実行する(S60)。サーバ2は、クライアント3が作成した高速化用プロファイル204を受信しなくても良いので、高速化用プロファイル204が第1のファイル記録部20に記録されなくても良い。また、実施例1(図4参照)における、高速化用プロファイル204のアップロード工程(S41)、高速化用プロファイル配布工程(S43)が省略される。
次に、本実施例の変形例として、各クライアント3がそれぞれ、高速化用プロファイル204と高速化用アーカイブ205を一貫して作成し、自ら使用する場合について説明する。この場合、クライアントの全ての工程は各クライアント3が一貫して行う。実施例2(図8参照)の構成に比してサーバ2での第1のファイル記憶部20への高速化用アーカイブ205の記録を省略できる。高速化用プロファイル作成後に、各クライアント3は第2の高速化用アーカイブ作成部35にて、自己が作成した高速化用プロファイル204を使用して高速化用アーカイブ205を作成する。そして、作成された高速化用アーカイブ205を用いてプログラムを実行する。処理フローでは、実施例2(図9参照)に比して、代表クライアント3Pでの高速化アーカイブ205のサーバ2へのアップロード工程(S56)、サーバ2での、高速化用アーカイブの受信・記録工程(S57)、各クライアント3への高速化用アーカイブの配布工程(S58)、各クライアントでの配布された高速化用アーカイブ205の受信工程が省略される。これにより、クライアント3毎に高速化用プロファイル204を作成しなければならず、また、過去にサーバ2から取得したブロックファイル302の差異により、異なる高速化用アーカイブ204ができる可能性があるが、他のクライアントやサーバ2に依存せず、自己自身で高速化用アーカイブ204を作成できるというメリットがある。
その他のシステム構成及び処理フローは実施例1と同様であり、実施例1と同様に、プログラムの実行時にブロックファイルをキャッシュメモリに読み込む時間を短縮できる多台数同一環境配信システム及び多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法を提供できる。
実施例3では、サーバ2でいずれかのクライアント(代表クライアント)3Pがプログラム実行したときの通信情報ログを解析し、高速化用プロファイル204を作成して各クライアント3に配布し、各クライアント3で配布された高速化用プロファイル204を使用して高速化用アーカイブ205を作成し、作成された高速化用アーカイブ205を使用してプログラム200を実行する例を説明する。
図10に実施例3における多台数同一環境配信システム1Bのシステム構成例を示す。実施例1の構成(図2参照)に比して、サーバ2に、第1の通信情報ログ記録部22に記憶された通信情報ログを解析する第1の通信情報ログ解析部23、通信情報ログの解析された結果を用いて高速化用プロファイル204を作成する第1の高速化用プロファイル作成部24が追加され、クライアント3では、第2の通信情報ログ解析部32、第2の高速化用プロファイル作成部33がなくなっている。第1の通信情報ログ解析部23にて第1の通信情報ログ記録部22に記録された通信情報ログを解析し、第1の高速化用プロファイル作成部24にて、第1の通信情報ログ解析部23で解析した結果を使用して、高速化用プロファイル204を作成する。
図11に実施例3における情報処理時間短縮方法の処理フロー例を示す。実施例1の処理フロー例(図4参照)に比して、通信情報ログの記録工程(S120)、通信情報ログの解析工程(S130)、高速化用プロファイルの作成工程(S140)をサーバ2が行ない、クライアント3が行っていたこれらの工程(S20,S30,S40)と高速化用プロファイルのアップロード工程(S41)、サーバ2のアップロード受信工程(S42)がなくなっている。サーバ2による高速化用プロファイルの配布工程(S43)以後の工程は実施例1と同様である。なお、高速化用プロファイル配布工程(S43)はS45〜S47を含み、一部(S45)にクライアント3の工程を含むが(図6参照)、図11では便宜的にサーバ2の工程として表記する。
図12に、実施例3における高速化用プロファイル作成工程の例を示す。まず、代表クライアント3Pでプログラム200を起動する(S10)。次に、サーバ2は、第1の通信情報ログ記憶部22にて、プログラム200を実行している時の通信情報ログを取得する(S120)。サーバ2からプログラムの実行に必要な全てのブロックファイル202がクライアント3に送信される条件(実施例1と同じ条件)で通信情報ログを取得すれば、サーバ2の第1の通信情報ログ記録部22に、全ての必要なブロックファイル202の識別情報とそのブロックファイル202の供給時刻が通信情報ログとして記録される。サーバ2はプログラム200の実行に必要なブロックファイル202が足りない時は外部から取得する(S121)。次に、通信情報ログの取得を終了し(S123)、第1の通信情報ログ解析部23にて第1の通信情報ログ記録部22に記録された通信情報ログを解析する(S130)。第1の通信情報ログ解析部33が行う解析は、主として、プログラム200を実行している代表クライアント3Pに係る通信情報ログを抽出し、抽出された通信情報ログからさらにブロックファイル202の情報(例えばブロック番号と受信時刻)を抽出し、時系列順序に並べることをいう。また、ブロック番号以外にブロックファイル202を識別する情報(例えばファイル名称、ハッシュ値等)があればそれを用いても良い。解析された結果とは例えば抽出されたブロックファイル202のブロック番号と受信時刻等をいう。
第1の高速化用プロファイル作成部24にて、その解析された結果を用いて高速化用プロファイル204を作成すると、プログラム200の実行時に必要な全てのブロックファイル202の識別情報とそのブロックファイル202の時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイル204を作成することができる(S140)。サーバ2による高速化用プロファイルの配布工程(S43)以後の工程は実施例1と同様である。
その他のシステム構成及び処理フローは実施例1と同様であり、実施例1と同様に、プログラムの実行時にブロックファイルをキャッシュメモリに読み込む時間を短縮できる多台数同一環境配信システム及び多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法を提供できる。
実施例4では、サーバ2で高速化用プロファイル204及び高速化用アーカイブ205を作成して、高速化用アーカイブ205を各クライアント3に配布し、各クライアント3で配布された高速化用アーカイブ205を使用してプログラム200を実行する例を説明する。
図13に実施例4における多台数同一環境配信システム1Cのシステム構成例を示す。
実施例3の構成(図10参照)に比して、サーバ2に、第1の高速化用アーカイブ作成部25が追加され、クライアント3では、高速化用アーカイブ作成部35がなくなっている。また、実施例3の処理フロー例(図11参照)に比して、高速化用アーカイブ作成工程(S150、図14参照)をクライアントに代わりサーバ2が行い、また、サーバ2は作成された高速化用アーカイブ205を各クライアント3に配布する。
図14に、高速化用アーカイブ作成工程(S150)の例を示す。サーバ2は、自己の第1のファイル記憶部20に保存された高速化用プロファイル204を用いて、必要なブロックファイル202を集める(S151)。サーバ2はプログラム200の実行に必要な全てのブロックファイル202を有している。第1のファイル記憶部20に高速化用アーカイブ205を作成する領域を確保し、集めたブロックファイル202をその領域にコピーする。集めたブロックファイル202をその領域にコピーするに際して、高速化用プロファイル204に記載された順序で、すなわち、プログラム200の実行に必要になる順序で蓄積し、高速化用アーカイブ205を作成する(S154)。次に作成された高速化用アーカイブ205を第1のファイル記憶部20に保存する(S155)。次に、第1の送信部262から各クライアント3に高速化用アーカイブ205を配布する(S160)。各クライアント3は配布された高速化用アーカイブ205を第2の受信部361で受信し、第2のファイル記憶部30に記録する(S166)。
図15に高速化用アーカイブ配布工程(S160)の例を示す。サーバ2は高速化用アーカイブ作成工程(S150)で作成された高速化用アーカイブ205を各クライアント3に配布する。
まず、各クライアント3は第1の高速化用アーカイブ205の取得要求をサーバ2に送信する(S163)。サーバ2は、ディスクイメージ201毎に(すなわち、OS又はAP毎に)高速化用アーカイブ205を管理しているので、クライアント3から要求された高速化用アーカイブ205を探索し(S164)、探索された高速化用アーカイブ205を第1の送信部262からクライアント3に送信する。これにより、各クライアント3に高速化用アーカイブ205が配布される(S165)。各クライアント3は配布された高速化用アーカイブ205を第2の受信部361で受信し、第2のファイル記憶部30に記録する(S166)。なお、代表クライアント3Pへの配布は省略できる。また、高速化用アーカイブ配布工程(S160)はS163〜S165を含み、一部(S163)にクライアント3の工程を含むが、図14では便宜的にサーバ2の工程として表記する。
その他のシステム構成及び処理フローは実施例3と同様であり、実施例3と同様に、プログラムの実行時にブロックファイルをキャッシュメモリに読み込む時間を短縮できる多台数同一環境配信システム及び多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法を提供できる。
実施例5では、実施例1〜4の全ての機能を備える例を説明する。すなわち、サーバ2とクライアント3のいずれでも高速化用プロファイル204の作成と高速化用アーカイブ205の作成が可能な例である。
図16に実施例5における多台数同一環境配信システム1Dのシステム構成例を示す。サーバ2に、第1の通信情報ログ解析部23、第1の高速化用プロファイル作成部24、第1の高速化用アーカイブ作成部25を備え、クライアント3に、第2の通信情報ログ解析部33、第2の高速化用プロファイル作成部34、第2の高速化用アーカイブ作成部35を備える。これにより、実施例1〜実施例4の処理工程のいずれかを選択することができる。状況に応じていずれかを選択することができるというメリットを有する。
本実施例においても、実施例1〜実施例4と同様に、プログラムの実行時にブロックファイルをキャッシュメモリに読み込む時間を短縮できる多台数同一環境配信システム及び多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法を提供できる。
以上の実施例では、高速化用プロファイル204及び高速化用アーカイブ205がそれぞれ1つの例を説明したが、実施例6では、高速化用プロファイル204及び高速化用アーカイブ205をOS毎又はAP毎に有する例を説明する。
図17にOS毎に高速化用アーカイブ205を有する多台数同一環境配信システム1Eの例を示す。例えば、OSとして、Windows(登録商標)とLinux(登録商標)を有するシステムでは、ディスクイメージ301内にWindows(登録商標)起動用の高速化用アーカイブ205AとLinux(登録商標)起動用の高速化用アーカイブ205Bとを有する。OS毎に専用の高速化用アーカイブを有するので、各OSに対応してプログラムの実行を早く行うことができる。システムの構成、プログラムを実行するための処理については、高速化用アーカイブ205の選択(205A又は205Bを選択する)に関する構成、処理を除いて実施例1〜実施例5で説明したことを適用できる。AP毎に高速化用アーカイブ205を有する場合、クライアント3はAPに対応して高速化用アーカイブ205を選択する必要がある。
図18にファイルアクセス管理工程の例を示す。クライアント3は、まず、プログラムを起動する(S71)。次に、プログラム200に対して最適な高速化用アーカイブ205を選択する(S80)。次に、選択した高速化用アーカイブ205をキャッシュメモリに読み込む(S72)。キャッシュメモリへの読み込みに際して、高速化用アーカイブ205から優先的にブロックファイル302を読み込んで、プログラムの処理を実行する。詳しくは、読み込みの優先順位は、例えば(a)高速化用アーカイブ205(キャッシュメモリ内)、(b)高速化用アーカイブ205(HDD内)、(c)ブロックファイル302(HDD内)(d)ブロックファイル202(サーバ内)とする。
図19に最適アーカイブ選択工程(S80)の例を示す。図19(a)に処理フロー例を、図19(b)に一致率について説明するための図を示す。図19(a)より、クライアント3は、プログラム200に対応する高速化用アーカイブ205を検索する(S81)。高速化用アーカイブ205の検索は例えばファイル名で行う。これで、選択する高速化用アーカイブ205の候補数を絞ることができる。次に、候補とされた高速化用アーカイブ205について、候補数分のループ(S82)において、例えばインデックスファイル203との一致率を求め(S83)、ループを終了した後に(S84)、各高速化用アーカイブ205について、一致率を比較して最も一致率の高いものを最適な高速化用アーカイブ205bestとして選択する(S85)。なお、一致率を求める際にインデックスファイル203に代えて高速化用プロファイル204を参照しても良い。なお、最適な高速化用アーカイブ205bestとして選択する工程(S85)をループ処理後に行なう方法に代えて、インデックスファイル203との一致率を求める工程(S83)に続けて、それまでに選択された高速化用アーカイブと新たな高速化用アーカイブとを比較し、一致率の高い方を選択する工程をループ内に挿入し、最適な高速化用アーカイブ205bestとして選択する工程(S85)を除いても良い。この方法でも結果として最適な高速化用アーカイブ205bestを得ることができる。
図19(b)において、左側にインデックスファイル203に記録されたブロックファイル302のブロック番号及びハッシュ値を、中央に高速化用アーカイブArc1に記録されたブロックファイル302のブロック番号及びハッシュ値を、右側に高速化用アーカイブArc2に記録されたブロックファイル302のブロック番号及びハッシュ値を示す。インデックスファイル203と高速化用アーカイブArc1では、Hash2,Hash3,HashXがブロック番号とハッシュ値で一致している。結果として一致ペア数は3となる。インデックスファイル203と高速化用アーカイブArc2では、Hash3,HashZがブロック番号とハッシュ値で一致している。結果として一致ペア数は2となる。したがって、高速化用アーカイブArc1が高速化用アーカイブArc2より一致率(ここでは一致ペア率)が高いといえる。このような一致率の比較を全ての候補とされた高速化用アーカイブ205について行う。
なお、高速化用アーカイブを選択するに当たり、概略的には配列順序を一致ペアより優先度を高くするのが望ましいが、クライアント3のメモリ容量が一般に大きいこと、プログラム200の処理実行時にブロックファイル302が順番に読まれていることを考慮して、本実施例では一致ペア数を効率よく読み出せるように構成した。クライアント3のメモリ容量が小さいときには、順序が多く一致するものを読み出すアルゴリズムが望ましい。また、一般に多台数同一環境配信システムでは、ディスクイメージ301をブロック単位に分割して管理する際に、例えばブロックファイル302の識別情報としてハッシュ値を用いることができる。ハッシュ関数としては例えばSHA−1を使用できる。
本実施例においても、高速化用アーカイブ205の選択に関する構成、処理を除けば、実施例1〜実施例5と同様であり、実施例1〜実施例5と同様に、プログラムの実行時にブロックファイルをキャッシュメモリに読み込む時間を短縮できる多台数同一環境配信システム及び多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法を提供できる。
実施例6では、複数の高速化用アーカイブ205が独立して存在する例を説明したが、実施例7では、高速化用アーカイブ205が共有部分を有する例を説明する。
図20に複数の高速化用アーカイブ205で、共用のブロックファイルを使いまわす多台数同一環境配信システム1Fの例を説明する。左側のLinux(A)のディスクイメージと右側のLinux(A)のディスクイメージでは、Linux(A)の右側のブロックファイル群とLinux(A)の中央のブロックファイル群が共通している。この共通部分はプログラムの主要部分(メインルーチン)と解される。共通に使用されるブロックファイル群を1つの高速化用共用アーカイブ205Cとして作成すれば、Linux(A)の実行時には、Linux(A)用の高速化用アーカイブ205(A)(高速化用共用アーカイブとの共通ファイルを除く)と高速化用共用アーカイブ205Cを使用し、Linux(A)の実行時には、Linux(A)用の高速化用アーカイブ205(A−)(高速化用共用アーカイブとの共通ファイルを除く)と高速化用共用アーカイブ205Cを使用することができる。
ここにおいて、専用部分と共用部分を併せて1つの高速化用アーカイブ205を構成するが、このように複数の部分を併せて構成されても良い。このとき、物理的に1つの高速化用アーカイブ205に合成しても良く、物理的に2つ以上の高速化用アーカイブ205(A),205Cを設け、プログラム実行時には1つの高速化用アーカイブ205とみなせるように連結して使用しても良い。このように構成すると、共通に使用される共用部分を、有効に利用し、使いまわしすることができる。
本実施例においても、高速化用共用アーカイブの使用を除けば、実施例1〜実施例5と同様であり、実施例1〜実施例5と同様に、プログラムの実行時にブロックファイルをキャッシュメモリに読み込む時間を短縮できる多台数同一環境配信システム及び多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法を提供できる。
実施例8では、具体的な多台数同一環境配信システムとしての教育システム1Gの例を示す。
図21に教育システム1Gの構成例を示す。Aキャンパスはサーバ室であり、サーバ2を構成するものとして通信ネットワークサーバ群(ファイルサーバ、ドメインコントローラ、ドメインネームサーバ等)とブート用サーバが設置されている。ブート用サーバはクライアント数に対応して複数設置されている。BキャンパスにはA教室とB教室があり、CキャンパスにはA教室〜D教室があり、各教室にはクライアント3として、1台の教員用端末とX台の学生用端末が設置されている。サーバ2と複数クライアント3とは通信ネットワーク4を構成しており、1教室内に配置された1台の教員用端末とX台の学生用端末とは、上記サーバ2から同一のプログラム200を取得して、同一の利用環境でプログラム200の処理を実行する。ネットブート方式と差分配信方式を採用しており、クライアント3の起動時に、ブロックファイル302をキャッシュメモリに読み込むが、読み込むときに高速化用アーカイブ205を使用し、プログラムの処理時間を短縮することができる。なお、この教育システム1Gには、OSとして、例えばWindows(登録商標)とLinux(登録商標)を採用し、この場合にOSに対応して、2つの高速化用アーカイブ205を作成できる。
ここでは、本発明を教育システムに適用する例を説明したが、会議システム、コールセンター、その他の多台数同一環境配信システムにも適用可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、実施の形態は以上の例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加え得ることは明白である。
例えば、以上の実施例では通信情報ログ記録、通信情報ログ解析及び高速化用プロファイル作成を一貫してサーバ側で行うか一貫してクライアント側で行なうように説明したが、一方から他方への送受信を介して両側で分担して行なっても良い。また、プログラム実行時のブロックファイルの読み込みは、インデックスファイルを使用しても良く、高速化用プロファイルを使用しても良い。また、最初にプログラムを実行する代表クライアントとして、教員用端末を使用する例を説明したが、学生用端末、管理者用端末、オペレータ用端末を用いても良い。また、以上の実施例では、高速化用アーカイブ作成時に、ブロックファイルが不足する時にサーバにブロックファイルを要求する例を説明したが、大部分のブロックファイルがクライアントにある場合には、サーバに要求する工程を省略し、クライアントにあるブロックファイルのみを用いて作成しても良い。その他、作成する高速化用プロファイルや高速化用アーカイブの数、クライアントの端末数、ブロックファイルのサイズ等は適切な値に決められる。
本発明は、多台数同一環境配信システムにおいて、情報処理時間を短縮するために利用される。
1,1A〜1G 多台数同一環境配信システム
2,2Z サーバ
3,3Z クライアント
3P 代表クライアント
4 通信ネットワーク
20 第1のファイル記憶部
21 第1のプログラム格納部
22 第1の通信情報ログ記録部
23 第1の通信情報ログ解析部
24 第1の高速化用プロファイル作成部
25 第1の高速化用アーカイブ作成部
26 第1の通信部
27 第1の表示部
28 第1の制御部
30 第2のファイル記憶部
31 第2のプログラム格納部
32 第2の通信情報ログ記録部
33 第2の通信情報ログ解析部
34 第2の高速化用プロファイル作成部
35 第2の高速化用アーカイブ作成部
36 第2の通信部
37 第2の表示部
38 第2の制御部
39 プログラム実行部
200 プログラム
201 ディスクイメージ
202 ブロックファイル
203 インデックスファイル
204 高速化用プロファイル
205,205A〜205C 高速化用アーカイブ
261 第1の受信部
262 第1の送信部
301 ディスクイメージ
302,302−1〜302−Z ブロックファイル
361 第2の受信部
362 第2の送信部

Claims (22)

  1. サーバと前記サーバから同一のプログラムを取得して同一の利用環境で前記プログラムの処理を実行する複数のクライアントから構成され、前記サーバと複数の前記クライアントが通信ネットワークを介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システムであって;
    前記サーバは、前記プログラムを格納する第1のプログラム格納部と、
    前記プログラムの実行時に必要なファイルを記憶する第1のファイル記憶部とを備え;
    各前記クライアントは、前記サーバから取得した前記プログラムを格納する第2のプログラム格納部と、
    前記プログラムの実行時に必要なファイルを、前記サーバから取得して記憶する第2のファイル記憶部とを備え;
    前記サーバ又は前記クライアントは、前記クライアントによる前記プログラムの実行時の通信情報ログを記録する通信情報ログ記録部と、
    通信情報ログ記録部に記録された通信情報ログを解析する通信情報ログ解析部と、
    前記通信情報ログ解析部で解析された結果を使用して、前記プログラムの実行時に必要なファイルと当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイルを作成する高速化用プロファイル作成部とを備え;
    また、前記サーバ又は前記クライアントは、前記プログラムの実行時に必要なファイルが時系列的に必要になる順序に記録された高速化用アーカイブを、自己の前記ファイル記憶部に、前記高速化用プロファイルに記録された順序に従って蓄積することにより作成する高速化用アーカイブ作成部を備え;
    前記プログラムの実行時に必要なファイルとしてディスクイメージをブロック単位に分割したブロックファイルを用い、
    前記通信情報ログ記録部は、前記プログラムの実行時に、前記プログラムを実行するために必要な全てのブロックファイルの識別情報と供給時間を自動的かつ時系列的に記録し、
    前記高速化用プロファイル作成部は、前記自動的かつ時系列的に記録された通信情報ログの解析結果を用いて、前記高速化用プロファイルを作成する;
    多台数同一環境配信システム。
  2. 前記クライアントは、前記プログラムの実行時の通信情報ログを記録する第2の通信情報ログ記録部と;
    前記第2の通信情報ログ記録部に記録された前記通信情報ログを解析する第2の通信情報ログ解析部と;
    前記第2の通信情報ログ解析部で解析された結果を使用して前記高速化用プロファイルを作成する第2の高速化用プロファイル作成部と;
    前記第2の高速化用プロファイル作成部で作成された前記高速化用プロファイルを前記サーバにアップロードする第2の送信部とを備え;
    前記クライアントのうち1のクライアントが代表クライアントとして、前記第2の通信情報ログ記録部に前記プログラムを実行するために必要な全てのブロックファイルの識別情報と供給時間を自動的かつ時系列的に記録し;
    前記第2の送信部は、前記高速化用プロファイルを前記サーバにアップロードする;
    請求項1に記載の多台数同一環境配信システム。
  3. 前記サーバは、いずれかの前記クライアントによる前記プログラムの実行時の通信情報ログを記録する第1の通信情報ログ記録部と;
    前記第1の通信情報ログ記録部に記録された前記通信情報ログを解析する第1の通信情報ログ解析部と;
    前記第1の通信情報ログ解析部で解析された結果を使用して前記高速化用プロファイルを作成する第1の高速化用プロファイル作成部とを備え;
    前記第1の通信情報ログ記録部に前記プログラムを実行するために必要な全てのブロックファイルの識別情報と供給時間を自動的かつ時系列的に記録する;
    請求項1に記載の多台数同一環境配信システム。
  4. 前記サーバは、前記代表クライアントが前記サーバにアップロードした又は前記第1の高速化用プロファイル作成部で作成された前記高速化用プロファイルを各前記クライアントに配布する第1の送信部を備える;
    請求項2に記載の多台数同一環境配信システム。
  5. 前記クライアントは、前記プログラムの実行時に必要なファイルを、前記第2のファイル記憶部に、前記高速化用プロファイルに記録された順序に従って蓄積することにより前記高速化用アーカイブを作成する第2の高速化用アーカイブ作成部を備える;
    請求項2又は請求項4に記載の多台数同一環境配信システム。
  6. 前記クライアントは、前記第2の高速化用プロファイル作成部で作成された高速化用プロファイルを用いて前記第2の高速化用アーカイブ作成部で作成された前記高速化用アーカイブを備える;
    請求項2に記載の多台数同一環境配信システム。
  7. 前記サーバは、前記代表クライアントが前記サーバにアップロードした又は前記第1の高速化用プロファイル作成部で作成された前記高速化用プロファイルを各前記クライアントに配布する第1の送信部を備え;
    前記クライアントは、前記プログラムの実行時に必要なファイルを、前記第2のファイル記憶部に、前記高速化用プロファイルに記録された順序に従って蓄積することにより前記高速化用アーカイブを作成する第2の高速化用アーカイブ作成部を備え;
    前記クライアントは、前記サーバの前記第1の送信部から配布された高速化用プロファイルを用いて前記第2の高速化用アーカイブ作成部で作成された前記高速化用アーカイブを備える;
    請求項2に記載の多台数同一環境配信システム。
  8. 前記クライアントは、前記高速化用アーカイブを作成後に、前記プログラムを実行するために必要なファイルを読み込む際に、前記高速化用アーカイブから優先的にファイルを読み込んで処理を行うプログラム実行部を備え;
    優先順位は、前記読み込むファイルが、(a)高速化用アーカイブ(キャッシュメモリ内)、(b)高速化用アーカイブ(HDD内)、(c)ブロックファイル(HDD内)、(d)ブロックファイル(サーバ内)に存在する場合には、(a)高速化用アーカイブ(キャッシュメモリ内)、(b)高速化用アーカイブ(HDD内)、(c)ブロックファイル(HDD内)、(d)ブロックファイル(サーバ内)の順とする;
    請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の多台数同一環境配信システム。
  9. 前記高速化用プロファイル及び前記高速化用アーカイブは、前記クライアントが過去に前記サーバから取得したファイルから構成されている;
    請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の多台数同一環境配信システム。
  10. 前記高速化用プロファイル及び前記高速化用アーカイブは、オペレーティングシステム毎に又はアプリケーションプログラム毎に設けられる;
    請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の多台数同一環境配信システム。
  11. 前記高速化用アーカイブは、当該オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに専用の部分と複数のオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに共通に使用される共用部分とで構成されている;
    請求項10に記載の多台数同一環境配信システム。
  12. サーバと前記サーバから同一のプログラムを取得して同一の利用環境で前記プログラムの処理を実行する複数のクライアントから構成され、前記サーバと複数の前記クライアントが通信ネットワークを介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システムのサーバであって;
    前記プログラムを格納する第1のプログラム格納部と、
    前記プログラムの実行時に必要なファイルを記憶する第1のファイル記憶部と;
    いずれかの前記クライアントによる前記プログラムの実行時の通信情報ログを記録する第1の通信情報ログ記録部と;
    前記第1の通信情報ログ記録部に記録された前記通信情報ログを解析する第1の通信情報ログ解析部と;
    前記第1の通信情報ログ解析部で解析された結果を使用して、前記プログラムの実行時に必要なファイルと当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイルを作成する第1の高速化用プロファイル作成部とを備え;
    前記プログラムの実行時に必要なファイルとしてディスクイメージをブロック単位に分割したブロックファイルを用い、
    前記第1の通信情報ログ記録部は、前記プログラムの実行時に、前記プログラムを実行するために必要な全てのブロックファイルの識別情報と供給時間を自動的かつ時系列的に記録し、
    前記第1の高速化用プロファイル作成部は、前記自動的かつ時系列的に記録された通信情報ログの解析結果を用いて、前記高速化用プロファイルを作成する;
    サーバ。
  13. いずれかの前記クライアントが前記サーバにアップロードした又は前記第1の高速化用プロファイル作成部で作成された前記高速化用プロファイルを各前記クライアントに配布する第1の送信部を備える;
    請求項12に記載のサーバ。
  14. サーバと前記サーバから同一のプログラムを取得して同一の利用環境で前記プログラムの処理を実行する複数のクライアントから構成され、前記サーバと複数の前記クライアントが通信ネットワークを介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システムのクライアントであって;
    前記サーバから取得した前記プログラムを格納する第2のプログラム格納部と、
    前記プログラムの実行時に必要なファイルを、前記サーバから取得して記憶する第2のファイル記憶部と;
    前記プログラムの実行時の通信情報ログを記録する第2の通信情報ログ記録部と;
    前記第2の通信情報ログ記録部に記録された前記通信情報ログを解析する第2の通信情報ログ解析部と;
    前記第2の通信情報ログ解析部で解析された結果を使用して、前記プログラムの実行時に必要なファイルと当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイルを作成する第2の高速化用プロファイル作成部とを備え;
    前記プログラムの実行時に必要なファイルとしてディスクイメージをブロック単位に分割したブロックファイルを用い、
    前記第2の通信情報ログ記録部は、前記プログラムの実行時に、前記プログラムを実行するために必要な全てのブロックファイルの識別情報と供給時間を自動的かつ時系列的に記録し、
    前記第2の高速化用プロファイル作成部は、前記自動的かつ時系列的に記録された通信情報ログの解析結果を用いて、前記高速化用プロファイルを作成する;
    クライアント。
  15. 前記プログラムの実行時に必要なファイルが時系列的に必要になる順序に記録された高速化用アーカイブを、前記第2のファイル記憶部に、前記高速化用プロファイルに記録された順序に従ってファイルを蓄積することにより作成する第2の高速化用アーカイブ作成部を備える;
    請求項14に記載のクライアント。
  16. サーバと前記サーバから同一のプログラムを取得して同一の利用環境で前記プログラムの処理を実5行する複数のクライアントから構成され、前記サーバと複数の前記クライアントが通信ネットワークを介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法であって;
    前記クライアントが行なう工程として、
    前記プログラムを前記サーバから取得して第2のプログラム格納部に格納するプログラム格納工程と、
    前記プログラムの実行時の通信情報ログを記録する第2の通信情報ログ記録工程と;
    前記第2の通信情報ログ記録工程で記録された前記通信情報ログを解析する第2の通信情報ログ解析工程と、
    前記第2の通信情報ログ解析工程で解析された結果を使用して、前記プログラムの実行時に必要なファイルと当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイルを作成する第2の高速化用プロファイル作成工程とを備え;
    前記プログラムの実行時に必要なファイルとしてディスクイメージをブロック単位に分割したブロックファイルを用い、
    前記第2の通信情報ログ記録工程は、前記プログラムの実行時に、前記プログラムを実行するために必要な全てのブロックファイルの識別情報と供給時間を自動的かつ時系列的に記録し、
    前記第2の高速化用プロファイル作成工程は、前記自動的かつ時系列的に記録された通信情報ログの解析結果を用いて、前記高速化用プロファイルを作成する;
    多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法。
  17. サーバと前記サーバから同一のプログラムを取得して同一の利用環境で前記プログラムの処理を実行する複数のクライアントから構成され、前記サーバと複数の前記クライアントが通信ネットワークを介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法であって;
    前記サーバが行なう工程として、
    第1のファイル記憶部に、前記プログラムの実行時に必要なファイルを記憶しておく工程と、
    いずれかの前記クライアントによる前記プログラムの実行時の通信情報ログを記録する第1の通信情報ログ記録工程と、
    前記第1の通信情報ログ記録工程で記録された前記通信情報ログを解析する第1の通信情報ログ解析工程と、
    前記第1の通信情報ログ解析工程で解析された結果を使用して、前記プログラムの実行時に必要なファイルと当該ファイルが時系列的に必要になる順序とがわかるように記録された高速化用プロファイルを作成する第1の高速化用プロファイル作成工程とを備え;
    前記プログラムの実行時に必要なファイルとしてディスクイメージをブロック単位に分割したブロックファイルを用い、
    前記第1の通信情報ログ記録工程は、前記プログラムの実行時に、前記プログラムを実行するために必要な全てのブロックファイルの識別情報と供給時間を自動的かつ時系列的に記録し、
    前記第1の高速化用プロファイル作成工程は、前記自動的かつ時系列的に記録された通信情報ログの解析結果を用いて、前記高速化用プロファイルを作成する;
    多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法。
  18. 前記サーバが行なう工程として、前記第1の高速化用プロファイル作成工程で作成された高速化用プロファイルを各前記クライアントに配布する高速化用プロファイル配布工程を備える;
    請求項17に記載の多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法。
  19. 前記サーバが行なう工程として、いずれかの前記クライアントにより前記サーバにアップロードされた高速化用プロファイルを各前記クライアントに配布する高速化用プロファイル配布工程を備える;
    請求項17に記載の多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法。
  20. 前記クライアントが行なう工程として、
    前記プログラムの実行時に必要なファイルが時系列的に必要になる順序に記録された高速化用アーカイブを、前記第2のファイル記憶部に、前記高速化用プロファイルに記録された順序に従ってファイルを蓄積することにより作成する第2の高速化用アーカイブ作成工程と、
    前記高速化用アーカイブを作成工程の後に、前記プログラムを実行するために必要なファイルを読み込む際に、前記第2の高速化用アーカイブ作成工程で作成した前記高速化用アーカイブから優先的にファイルを読み込んで処理を行うプログラム実行工程とを備える;
    請求項16に記載の多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法。
  21. サーバと前記サーバから同一のプログラムを取得して同一の利用環境で前記プログラムの処理を実行する複数のクライアントから構成され、前記サーバと複数の前記クライアントが通信ネットワークを介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システムを制御するためのプログラムであって;
    請求項17ないし請求項19のいずれか1項に記載の多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法をサーバに実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
  22. サーバと前記サーバから同一のプログラムを取得して同一の利用環境で前記プログラムの処理を実行する複数のクライアントから構成され、前記サーバと複数の前記クライアントが通信ネットワークを介して通信可能に接続される多台数同一環境配信システムを制御するためのプログラムであって;
    請求項16又は請求項20に記載の多台数同一環境配信システムにおける情報処理時間短縮方法をクライアントに実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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