JP6075808B2 - 喫煙物品用カプセル、この喫煙物品用カプセルを搭載したフィルタ、及びこのフィルタを備えた喫煙物品 - Google Patents

喫煙物品用カプセル、この喫煙物品用カプセルを搭載したフィルタ、及びこのフィルタを備えた喫煙物品 Download PDF

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Description

本発明は、フィルタ付きシガレット等の喫煙物品に採用するのが好適な液体を封入した喫煙物品用カプセル、この喫煙物品用カプセルを搭載しているフィルタ、及びこのフィルタを備える喫煙物品に関する。
喫煙時、フィルタ付きシガレット等の喫煙物品のフィルタに水や香喫味に関与する添加物を溶かした水溶液等の液体を染み込ませることで、主流煙における香喫味の特性の改善や、主流煙に異なる香喫味の付加が可能となる。この場合、液体はカプセル内に封入された形態でフィルタ本体内に搭載されており、ユーザは喫煙に先立ち、カプセルを破壊することで、カプセルから液体を噴出させ、フィルタに液体を染み込ませる。詳しくは、ユーザはフィルタの外側からカプセルを指間にて挟み込むことでカプセルに外力を加え、カプセルを破壊する。
ところが、ゼラチン等の多糖類から形成されたカプセルは水溶性であるため、親水性液体の封入には適さず、このような水溶性カプセルは一般的に疎水性香料等の封入に使用されるのに限られる。これに対して、合成樹脂で形成したカプセルは非水溶性であり、親水性液体を封入するのに好適で形状安定性において優れるが、水溶性カプセルに比べて硬いため、合成樹脂のカプセルには下記するように破壊を容易にするための工夫が種々なされていた。
例えば、カプセルが円筒形状をなしている場合、カプセルの一端壁には放射状に延びる複数の長い溝部が形成されており、これら溝部はカプセルが押し潰される外力を受けたときに破断し、カプセルから内容液を噴出させることができる(特許文献1)。
また、シールされたカプセルを含むものであって、外力を加えたときにそのシールが破断して内容液を噴出させるものがある(特許文献2)。
更には、2つのカプセル半体が環状のシールを介して嵌め合わされたカプセルも知られており、このカプセルは押し潰されることで、シールが破断し、液体を噴出させる(特許文献3)。
特公平6−2164号公報 特許第2515794号公報 特表2008−528053号公報
しかしながら、前述した合成樹脂で形成したカプセルの破壊には、未だに大きな力(外力)を必要としているというのが実情で、指で摘んで潰すのが容易でなかった。すなわち、前述した先行技術は破壊をある程度は容易にするものの、溝やシールの破断には未だ相当の力を必要とし、更なるカプセルの易破壊性が求められている。
本発明の目的は、潰し易さ(易破壊性)を改善した喫煙物品用カプセル、そしてこのような喫煙物品用カプセルを用いたフィルタ、及びフィルタ付きシガレット等の喫煙物品を提供することである。
上述の目的は、喫煙物品のフィルタに搭載される略筒形状の喫煙物品用カプセルであって、
筒形状の周壁と、前記周壁の両端をそれぞれ閉じる一対の端壁とを有し内部には液体が封入されていると共に、少なくとも前記端壁の一方及び前記周壁が弾性変形可能であるカプセル本体を備え、
前記一方の端壁は先細状に突出する一方、先端に平坦な中央部を有し、
前記中央部の外表面には直線又は曲線からなる溝状の薄肉域が形成され、
前記薄肉域は2箇所以上の合流点で合流している、喫煙物品用カプセルにより達成される。
本発明による喫煙物品用カプセルは、ユーザがカプセルを容易に破壊することができ、これによりカプセルから噴出させた液体をフィルタやたばこに効率的に染み込ませることができる。
したがって、このような喫煙物品用カプセルを搭載したフィルタ、及び当該フィルタを採用するフィルタ付きシガレット等の喫煙物品は、ユーザが簡単にカプセルを潰して改善した喫味を楽しむことができる。
本発明に係る第1の実施形態となる喫煙物品用カプセルを搭載したフィルタを、喫煙物品としてのシガレットに採用した場合ついて示した図である。 第1の実施形態となる喫煙物品用カプセルの斜視図である。 図2Aの先端壁中央部の拡大正面図である。 第2の実施形態となる喫煙物品用カプセルの斜視図である。 図3Aの先端壁中央部の拡大正面図である。 第1の実施形態、第2の実施形態、及び特許文献1に示された喫煙物品用カプセルを搭載したフィルタを製造して、評価した様子を説明するための説明図である。 先端壁の第1変形例を示した拡大正面図である。 先端壁の第2変形例を示した拡大正面図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を説明する。
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る第1の実施形態となる喫煙物品用カプセルを搭載したフィルタを、喫煙物品としてのシガレットCGに採用した場合について示しており、図2AはこのシガレットCGが備えるフィルタFLに搭載されているカプセルCA−1を取り出して示しており、図2Bは当該カプセルCA−1の先端壁中央部を拡大した正面図を示している。
図1で、フィルタ付きのシガレットCGは、たばこ刻みを薄紙で巻いて棒状としてあるシガレット本体100の一端にフィルタFLを配置して構成されている。このフィルタFLは、可撓性を有したケーシング201の内部に2つの円柱状(棒状)のフィルタ要素202、203により構成されるフィルタ本体部を具備し、ケーシング201は例えばシート材を丸めて端部を接着して筒形状に形成してある。そして、シガレット本体100とフィルタFLとは、この両者に掛かるように配置されるチップペーパ101を介して接続されて、1本のフィルタ付きシガレットCGとされている。
上記ケーシング201内には両端に位置するように互いに離間された、第1のフィルタ要素となる第1フィルタ部202と、第2のフィルタ要素となる第2フィルタ部203とが配置されている。これらフィルタ部202、203の材料としては、通常のフィルタ付きシガレットに使用されるフィルタ材料と同様な材料、つまり、アセテート繊維とすることができ、更にチャコールを含んでいてもよい。また、紙フィルタなどを用いることもできる。フィルタ部202、203の材料は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
ケーシング201の一方端に位置する第1フィルタ部202はシガレット側となり、他方端に位置する第2フィルタ部203は吸い口を構成している。第1フィルタ部202と第2フィルタ部203とは、上記のように離間して配置され、その間が収納空間204とされており、厳密には第1フィルタ部202と第2フィルタ部203とその間の収納空間204を含んでフィルタ本体部が構成されている。収納空間204の内部にはカプセルCA−1が収容されている。
ここで、カプセルCA−1を示す図2Aも参照すると、カプセルCA−1は概略において略六角柱形状(略筒形状)であって、蓋部材によりその内部には液体が封入されている。なお、カプセルCA−1を搭載するフィルタFLがシガレットCGに設けられた状態で、当該シガレットCG及びフィルタ本体部の長軸方向を以下軸線方向といい、当該軸線方向のシガレット本体100側を先端側、当該軸線方向のフィルタFL側を後端側として以下説明する。
カプセルCA−1は、筒形状の周壁11及び当該周壁11の前端開口部を閉じる先端壁12(端壁)からなるカプセルボディ10と、周壁11の後端開口部を閉じる蓋部材13(端壁)とから構成されている。
当該構成のカプセルCA−1は収納空間204の内部にて、図1に一点鎖線で示すフィルタ本体部の軸線A1と、図1及び図2Aに一点鎖線で示す当該カプセルCA−1の軸線A2とが同軸上に位置するよう収納されている。なお、カプセルCA−1は必ずしも軸線A2をフィルタ本体部の軸線A1と同軸上に位置させる必要はなく、フィルタ本体部の軸線A1とカプセルCA−1の軸線A2とが平行となるように収納すればよい。
カプセルボディ10の周壁11は軸線方向に対して垂直の断面が略正六角形状をなし、6つの周壁面11aと各周壁面11aの間に形成されている結合部11bとを有している。図示しないが、当該結合部11bの内表面には軸線方向に沿った溝が形成されており、これによりカプセルボディ10は軸線方向に垂直な方向の外力に対し、変形しやすくなっている。
カプセルボディ10の先端壁12は、軸心部分において軸線方向に対して垂直な平面をなしている中央部20と、当該中央部20から周壁11の先端まで軸線方向に対して傾斜して延びている周縁部21とから構成されている。
中央部20はカプセルボディ10の周壁11の軸線方向に対して垂直の断面形状と相似する正六角形状の平面である。周縁部21は中央部20の各辺から各周壁面11aの先端側の辺まで延びた6つの面から構成されている。
そして、中央部20の外表面には、直線状をなす複数の溝部22が形成されている。溝部22は中央部20における他の領域よりも肉薄に形成された薄肉域であり、例えば断面V字形や断面U字形の溝である。
本実施形態では図2A、図2Bに示されているように、溝部22は正六角形状の中央部20の頂点間を結ぶ6本の直線により、上下逆向きの正三角形が2つ重なった六芒星を描いている。従って、当該中央部20には、図2Bにおいて星印で示すように、直線状の溝部22同士が互いに交差するよう合流した交差点23(合流点)が6つ形成されている。
このように構成されたカプセルCA−1のカプセルボディ10は弾性変形可能な材料で形成され、外力を受けたとき先端壁12から破壊されて上記内容物WAが流出するように構成されている。当該カプセルボディ10の好適な合成材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール及びポリアミドからなる群から選択される何れかである食品用のプラスチック素材を用いるのが望ましい。
蓋部材13は、カプセルCA−1の内容物が漏れないように、接着剤や熱融着処理等を用いてカプセルボディ10に確実に固定されている。カプセルボディ10と同じ材料を用いてよいが、ラミネートフィルムなどのフィルム材として、ヒートシールで開口を閉じるようにしてもよい。このようなシールフィルムを採用する場合には、熱可塑性の接着剤によって、カプセルボディ10の開口縁に接着すればよい。この接着剤としては、例えば、接着性ポリオレフィン樹脂、低分子量ポリエチレン及びEVA(エチレンビニルアルコール)を主剤とするホットメルト接着剤等を使用できる。一方で当該蓋部材13は、カプセルボディ10が潰れて平坦化する際に、その障害とならない様に内方に向けて凸の錐形状をはじめとして平坦化する形状をなしても良い。
そして、カプセルCA−1内に封入する液体としては、シガレットの喫味を改善できるものを適宜に選択して採用すればよく、特に限定はないが、例えば単なる水、水に親水性のフレーバ、疎水性のフレーバのいずれも採用できる。疎水性のフレーバの場合には乳化された状態で配合してもよいし、プロピレングリコールやエタノールなどの溶媒を用いてもよい。より具体的には、上記液体として例えば、水に砂糖、たばこエキス、香料等を溶解させた溶液、またはブランテー等の水を基体とする溶液を採用することができる。また、必要により、変質防止の薬液などを混ぜてもよい。更に、上記液体として、香料を包摂したマイクロカプセル(香料カプセル)のような微小固体などを採用してもよく、更に液体として水液中に上記香料カプセルを浮遊させた形態などにしてもよい。
なお、上記ケーシング201とチップペーパ101との少なくとも一方に、耐水機能を備えたシート材を採用して、上記液体が外周部に漏れるのを防止する構造を備えたものとするのが好ましい。
このように構成されたカプセルCA−1は、シガレットCGのフィルタFLが図1の白抜矢印で示すようにユーザによる外力F(フィルタ部分を指で摘むような力)を受けることで、先端壁12から破壊され、内部の液体が図1の黒太矢印で示すように一方の第1フィルタ部202に噴出する。
詳しくは、カプセルCA−1は先端壁12の中央部20に複数の交差点23を有するように溝部22が形成されていることで、当該各交差点23が特に脆弱な部分となり、外力Fを受けると、各交差点23にて大きく変形し、そこでの引っ張り力により溝部22が破断することとなる。当該交差点23は中央部20に2箇所以上形成されていることで、各所で変形が生じることとなり、弱い力でも当該中央部20の破壊できることとなる。
これらのことから第1の実施形態におけるカプセルCA−1は、ユーザがカプセルCA−1を容易に破壊することができ、これによりカプセルCA−1から噴出させた液体をフィルタやたばこに効率的に染み込ませることができる。
したがって、このようなカプセルCA−1を搭載したフィルタFLを採用するフィルタ付きシガレットCG等の喫煙物品は、ユーザが簡単にカプセルCA−1を潰して改善した喫味を楽しむことができる。
次に第2の実施形態について説明する。
図3Aは本発明に係る第2の実施形態となる喫煙物品用カプセルの斜視図であり、図3Bは先端壁中央部の拡大正面図である。なお、当該第2の実施形態におけるカプセルは、上記第1の実施形態と同様の構成のシガレットに採用されるものとし、カプセルの構成も先端壁を除いて同一であり、相違する部分を中心に説明する。
図3A、図3Bに示すように、第2の実施形態におけるカプセルCA−2は、筒形状の周壁15及び当該周壁15の前端開口部を閉じる先端壁16(端壁)からなるカプセルボディ14と、周壁15の後端開口部を閉じる蓋部材17(端壁)とから構成されている。
そして、先端壁16は、中央部30及び周縁部31から構成されているが、中央部30の外表面に形成された溝部32の配置が上記第1の実施形態と異なっている。
当該第2の実施形態の溝部32は、詳しくは図3Bに示すように、六角形状の中央部30において軸心を通るように2つの頂点を結ぶ1つの直線状の第1溝部32aと、当該第1溝部32aと直交するように2つの頂点を結ぶ2つの直線状の第2溝部32bの合計3本の直線状の薄肉域からなる。従って、中央部30には、図3Bにおいて星印で示すように、薄肉域のうち第1溝部32aと各第2溝部32bとの2つの直線状の溝が合流する交差点33が2箇所形成されており、当該2箇所の合流点はそれぞれ第1溝部32aと第2溝部32bとが互いに直交して設けられている。
つまり第2の実施形態におけるカプセルCA−2においても、先端壁16の中央部30に複数の交差点33を有するように溝部32a、32bが形成されていることで、当該各交差点33が特に脆弱な部分となり、外力を受けると各交差点33にて大きく変形し、そこでの引っ張り力により溝部32a、32bが破断することとなる。当該交差点33は中央部30に2箇所形成されていることで、各所で変形が生じることとなり、弱い力でも当該中央部30の破壊できることとなる。このように第2の実施形態においても上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(製造、評価)
ここで、上記第1の実施形態及び第2の実施形態として説明した上記カプセルCA−1、CA−2について、これを製造して評価したので、その結果について以下説明する。
当該評価では、カプセル内に封入する液体を蒸留水としたカプセルCA−1、CA−2を製造し、破断強度を測定した。カプセルボディは食用のプラスチック素材である低密度ポリスチレンを用い、射出成形により作製した。カプセルボディへ蒸留水90%(v/v)を注入し、ポリアミド/低密度ポリエチレンラミネートフィルム(KIMURA−TEC,NY/LDPE、60μm)で開口端をヒートシールすることにより完全に密閉し、蒸留水を含有したカプセルCA−1、CA−2を得た。
さらに、比較例として、上記先行技術文献として挙げた特許文献1に記載された構成のカプセルCA−0を使用した。当該カプセルCA−0は、略円筒形状をなしており、一端壁の内表面に軸心部分から放射状に延びる複数の溝部が形成されている。当該カプセルCA−0のそれ以外の部分は第1及び第2の実施形態におけるカプセルCA−1、CA−2と同じ素材及び製法で製造し、同様の蒸留水を封入した。
各カプセルの破断強度はクリープメータ(RHEOMETERII、株式会社山電製)により測定した。その様子と測定の結果を図4に示す。
図4に示すように、比較例の場合はカプセルCA−0の破壊荷重が95.6Nであったのに対して、第1の実施形態のカプセルCA−1の場合は36.5Nであり、第2の実施形態のカプセルCA−2の場合は24.8Nであった。この結果から、本発明に係るカプセルCA−1、CA−2は破壊に必要な力が大幅に低下していることが確認された。特に、第2の実施形態のカプセルCA−2は交差点33が2点のみであるが、交差角度が直交(90°)していることで、第1の実施形態のカプセルCA−1のように交差角度が直交していないものより弱い力で破壊することができていると考えられる。
以上で第1の実施形態及び第2の実施形態についての説明を終えるが、本発明の実施形態は上記構成に限られるものではない。
上記各実施形態では、カプセルCA−1、CA−2は略六角柱形状をなしているが、カプセルの形状は周壁が筒形状でカプセル全体として略筒形状であればこれに限られない。例えば、略筒形状のカプセルとしては多角柱形状を含み、好ましくは五角柱以上の多角柱形状とする。その他、カプセルの形状をフィルタの断面形状に合わせて円筒形状としてもよい。なお、周壁の筒形状は、カプセルの形状に合わせて多角柱形状や円筒形状とする。
また、上記各実施形態では、先端壁12、16が中央部20、30と周縁部21、31から構成されているが、参考例としてならば先端壁が1つの平面のみで形成されてよいし、先端壁が球面等の曲面であってもよい。このように先端壁が、1つの平面のみからなる場合や球面等の曲面とした場合は、上記実施形態のような中央部20、30はなく、先端壁に溝部が形成される。
また上記各実施形態では、溝部22、32が先端壁12、16の中央部20、30における外表面に形成されているが、前記参考例では例えば先端壁の中央部の内表面、又は中央部を有さない先端壁の場合は先端壁の内表面に溝部22、32を形成してもよい。
また、溝部の配置及び交差点の数等は上記各実施形態に限られるものではない。
例えば、ここで図5A、図5Bを参照すると、図5Aにて先端壁の第1変形例を示した拡大正面図が、図5Bにて先端壁の第2変形例を示した拡大正面図がそれぞれ示されている。なお、当該第1変形例及び第2変形例のカプセルは周壁が円筒形状であり、先端壁及び蓋部材が円盤状をなしているものとする。
図5Aに示す第1変形例では、先端壁40に5本の縦溝42a及び5本の横溝42bが格子状に配置されている。従って、当該第1変形例では、縦溝42a及び横溝42bの2種類の直線状の溝が直交する交差点43が25箇所形成されている。
図5Bに示す第2変形例では、先端壁50に上記第1の実施形態のように六芒星を描く6本の直線状の第1溝部52aと、当該六芒星内の六角形部分において軸心を通り各頂点を結ぶ直線状の第2溝部52bとが配置されている。従って、当該第2変形例では、第1溝部52a及び第2溝部52bの交差点53が7箇所形成されている。
このような第1変形例及び第2変形例の溝部及び交差点が形成されたカプセルにおいても上記各実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、上記第2の実施形態及び第1変形例のように溝部の交差点を直交されることで、より弱い力でカプセルを破壊することができるが、交差点の全てを直交させる必要はなく、交差点の一部のみが直交するよう形成してもよい。また、3つ以上の溝が合流する場合は、そのうち少なくとも2つの溝部が直交していればよい。さらに、一方の溝が必ずしも他方の溝を越えるように交差している必要はなく、例えばT字状やY字状のように合流する形であってもよい。
また、上記各実施形態ではカプセルCA−1、CA−2の両端壁のうちの一方の先端壁12、16にのみ溝部22、32を形成しているが、例えば第2フィルタ部203に内部の液体を噴出させる場合には他方の端壁に相当する蓋部材13、17に2箇所以上で交差する溝部を形成してもよい。または、両端壁それぞれに2箇所以上で交差する溝部を形成してもよい。
また、上記実施形態では、いずれも溝部22、32が直線状に形成されているが、溝部は線状に形成されていればよく、例えば曲線状の溝部としてもよい。曲線状の場合は1本の曲線で2箇所以上交差させることができ、溝部の配置の自由度を高めることができる。
また上記各実施形態では、フィルタ付きシガレットCGに、カプセル搭載型のフィルタを適用する場合を説明した。しかし、本発明に係る喫煙物品用カプセルは、このようにシガレット付属のフィルタに適用する場合に限られるものではない。すなわち、単独のフィルタ製品に搭載されるものとして構成してもよい。
さらに、各カプセルCA(CA−1、CA−2)の位置をより確実に安定させるために、必要に応じてフィルタ要素に用いた繊維などを流用して収納空間204内での隙間を埋めて位置ずれを防止する様にしてもよい。また、上記ケーシング201の内面に位置決め用の突起部を付加し、この突起部でカプセルCAを周囲から押さえ位置決めするなどの構造を採用してもよい。このようにカプセルCAの位置を安定させた場合、第1フィルタ部、第2フィルタ部の一方もしくは両方は必ずしも必要ではない。この点に関して前述した実施形態では、第1フィルタ部と第2フィルタ部との間に形成した空間を、フィルタ本体部内の収納空間として利用する場合を説明している。しかし、これは好適例であって、収納空間の形態はこれに限らないということである。
FL フィルタ
CA(CA−1、CA−2) カプセル
CG シガレット
10、14 カプセルボディ
11、15 周壁
12、16、40、50 先端壁
13、17 蓋部材
20、30 中央部
21、31 周縁部
22、32 溝部
23、33、43、53 交差点(合流点)
32a、52a 第1溝部
32b、52b 第2溝部
42a 縦溝
42b 横溝
100 シガレット
101 チップペーパ
201 ケーシング
202 第1フィルタ部
203 第2フィルタ部
204 収納空間

Claims (4)

  1. 喫煙物品のフィルタに搭載される略筒形状の喫煙物品用カプセルであって、
    筒形状の周壁と、前記周壁の両端をそれぞれ閉じる一対の端壁とを有し内部には液体が封入されていると共に、少なくとも前記端壁の一方及び前記周壁が弾性変形可能であるカプセル本体を備え、
    前記一方の端壁は先細状に突出する一方、先端に平坦な中央部を有し、
    前記中央部の外表面には直線又は曲線からなる溝状の薄肉域が形成され、
    前記薄肉域は2箇所以上の合流点で合流している、喫煙物品用カプセル。
  2. 前記溝状の薄肉域は、前記合流点を形成する直線部分又は曲線部分を少なくとも2つ含み、前記2箇所以上の合流点のうち少なくとも1箇所にて、前記直線部分又は曲線部分が互いに直交していることを特徴とする請求項1に記載の喫煙物品用カプセル。
  3. 請求項1又は2に記載の喫煙物品用カプセルと、
    前記カプセル収納された収納空間を有する略円筒状のフィルタ本体部とを含み、
    前記略筒形状の喫煙物品用カプセルは、前記フィルタ本体部の軸線と当該カプセルの軸線とを平行にして、前記収納空間内に収納さている、ことを特徴とする喫煙物品用カプセルを搭載したフィルタ。
  4. 請求項3に記載の喫煙物品用カプセルを搭載したフィルタを含む、ことを特徴とする喫煙物品。
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