JP6070330B2 - データ変換管理プログラム及びデータ変換管理装置並びにデータ変換の管理方法 - Google Patents

データ変換管理プログラム及びデータ変換管理装置並びにデータ変換の管理方法 Download PDF

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本発明は、データ変換管理プログラム及びデータ変換管理装置並びにデータ変換の管理方法に関する。
近年の携帯端末やコンピュータでは、複数のアプリケーションを実行可能に構成されており、一部のアプリケーションにおいては、他のアプリケーションで作成したデータを利用可能になっているものがある。例えば、カメラ用アプリケーションでは、カメラで撮影した画像を所定のデータ形式、例えばJPEG形式で保存することができる。また、画像編集アプリケーションでは、JPEG形式の画像データを読み込んで画像を編集することが可能である。この例では、カメラ用アプリケーションで作成したJPEG形式の画像データをそのまま画像編集アプリケーションに読み込ませることが可能であるため、データ処理が簡単である。
また、2つのアプリケーション同士の連携による協調動作の別の例としては、スケジュール管理アプリケーションに入力されたデータを利用して、所定のタイミングでアラームを発令するアラームアプリケーションを動作させることがある。ここで、スケジュール管理アプリケーションは、予定、日時、場所などの情報を関連付けることによってデータを管理するように構成されている。また、アラームアプリケーションは、スケジュール管理アプリケーションが作成したデータのうち日時の情報のみを参照して処理を実行する。
このケースでは、2つのアプリケーションで取り扱うデータ構造が異なるが、アラームアプリケーションに必要な情報はスケジュール管理アプリケーションからそのまま取得することができる。
これに対して、一部のデータ項目のみが連携可能な場合がある。例えば、スケジュール管理アプリケーションがデータ項目として行動予定、日時、場所を有するデータ構造を持っているとする。これに対して、レポートアプリケーションが、データ項目として行動実績、行動結果、日時、場所を有するデータ構造を持っているとする。このケースでレポートアプリケーションがスケジュール管理アプリケーションのデータを利用する場合には、日時のデータと、場所のデータはそのまま利用できる。また、行動実績のデータを行動予定のデータとして使用できる。そして、行動結果のデータは、スケジュール管理アプリケーション側に関連するデータ項目が存在しなので、使用者が自分で入力する。このように、2つのアプリケーションを連携させる場合には、連携元と連携先のそれぞれで過不足なくデータを利用する必要はなく、利用可能な範囲でデータを利用しても良い。
ところで、アプリケーション間でデータを連携するためには、連携可能なデータ項目や、データの変換方法をアプリケーション毎に予め登録する必要がある。そこで、従来では、変換元のデータの情報と、変換先のデータの情報と、データの変換方法とを関連付けたテーブルを予め作成し、データ変換持には、テーブルを参照しながらデータ変換を行っていた。また、システム構築の現場では、複数種類のテーブルを予め蓄積しておき、別のアプリケーション間のデータ変換のテーブルを新規に作成するときには、蓄積しておいたテーブルを読み込んで利用することによってテーブルを作成していた。このように既存のテーブルの一部を流用すると、システム開発の期間を短縮できる。
特開2002−41293号公報
しかしながら、アプリケーションの開発メーカーが異なる場合などには、同様のデータ項目を有しながらも2つのアプリケーションの間でデータ変換ができないことがある。また、2つのアプリケーションの間でのデータ変換は不可能ではないが、システム上では変換の定義が設定されていない場合がある。この場合、2つのアプリケーションの間で直接データ変換することはできないが、他のアプリケーションのデータ構造を経由させることによって間接的ではあるが、データ変換が可能になる場合がある。例えば、図11に示す例を用いて説明する。この例では、データ構造Aのデータからデータ構造Fのデータには、直接にデータ変換できない。ところが、データ構造Aは、データ構造B及びデータ構造Cを経由するか、データ構造Dを経由するか、あるいはデータ構造Eを経由することによってデータ構造Fに変換することができる。
ここで、データ構造B及びデータ構造Cを経由したデータ変換と、データ構造Dを経由したデータ変換と、データ構造Eを経由したデータ変換とでは、データ構造Aからデータ構造Fに引き継がれるデータ項目数が異なることがある。例えば、データ構造B及びデータ構造Cを経由した場合には、3つのデータ項目をデータ構造Aからデータ構造Fに引き継げるとする。また、データ構造Dを経由すると、4つのデータ項目を引き継げるとする。そして、データ構造Eを経由した場合も3つのデータ項目を引き継げるとする。この場合、データ構造Dを経由してデータ変換すれば、最も多くのデータ項目をデータ構造Aからデータ構造Fに引き継ぐことができ、データの利用効率が良くなる。従って、このシステムでは、複数のデータ変換の経路からデータ構造Dを経由する変換ルートを選択するように構築することが望ましい。
しかしながら、従来の携帯端末やコンピュータには、他のアプリケーションを経由してデータを効率良く変換し、かつより多数のデータ項目を他のアプリケーションに引き継ぐための仕組みが構築されていなかった。
1つの側面では、本発明は、他のアプリケーションを経由した場合でも、効率良くデータ変換できるようにすることを目的とする。
実施形態の一観点によれば、 複数のアプリケーションの中から選択される2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目数を示す変換スコアと、前記2つのアプリケーションを特定する情報と、前記2つのアプリケーションの間でデータを引き継ぐときに最も変換スコアが大きくなる変換ルートであって、他のアプリケーションのデータ構造を経由する場合を含む最適変換ルートとを関連付けた最適変換ルートキャッシュを蓄積する処理と、2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目同士を関連付けた変換定義を作成して記憶する処理と、データの変換元と変換先のアプリケーションを特定し、最適変換ルートと変換定義の通知を要求する問い合わせ情報が入力されたときに、前記最適変換ルートキャッシュ及び変換定義を検索し、検索結果を前記問い合わせ情報の作成元に送信する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ変換管理プログラムが提供される。
また、実施形態の別の観点によれば、複数のアプリケーションの中から選択される2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目数を示す変換スコアと、前記2つのアプリケーションを特定する情報と、前記2つのアプリケーションの間でデータを引き継ぐときに最も変換スコアが大きくなる変換ルートであって、他のアプリケーションのデータ構造を経由する場合を含む最適変換ルートとを関連付けた最適変換ルートキャッシュを記憶する最適変換ルートキャッシュ記憶部と、2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目同士を関連付けて記憶する変換定義記憶部と、データの変換元と変換先のアプリケーションを特定し、最適変換ルートと変換定義の通知を要求する問い合わせ情報が入力されたときに、前記最適変換ルートキャッシュ記憶部及び前記変換定義記憶部を検索し、最適変換ルート及び変換定義を特定する情報を前記問い合わせ情報の作成元に送信する通知部と、を含むことを特徴とするデータ変換管理装置が提供される。
さらに、実施形態の別の観点によれば、複数のアプリケーションの中から選択される2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目数を示す変換スコアと、前記2つのアプリケーションを特定する情報と、前記2つのアプリケーションの間でデータを引き継ぐときに最も変換スコアが大きくなる変換ルートであって、他のアプリケーションのデータ構造を経由する場合を含む最適変換ルートとを関連付けた最適変換ルートキャッシュを蓄積する工程と、2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目同士を関連付けた変換定義を記憶する工程と、データの変換元と変換先のアプリケーションを特定し、最適変換ルートと変換定義の通知を要求する問い合わせ情報が入力されたときに、前記最適変換ルートキャッシュ及び変換定義を検索し、検索結果を前記問い合わせ情報の作成元に送信する工程と、を含むことを特徴とするデータ変換の管理方法が提供される。
効率の良いデータ変換が可能になる。
図1は、本発明の実施の形態に係るデータ変換処理システムの概略構成の一例を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るデータ変換処理システムでデータ変換可能なデータ名と、変換ルートの一例を説明するための図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るデータ変換処理システムのデータ変換管理装置の機能ブロックの一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るデータ変換処理システムのデータ変換管理装置に格納されるデータ定義の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態に係るデータ変換処理システムのデータ変換管理装置に格納される変換定義の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態に係るデータ変換処理システムのデータ変換管理装置に格納される最適変換ルートキャッシュの一例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態に係るデータ変換処理システムのデータ変換管理装置に格納される変換ルートと変換スコアの一例を説明するための図である。 図8は、本発明の実施の形態に係るデータ変換処理システムのデータ変換管理装置で実行される最適変換ルートキャッシュの作成処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施の形態に係るデータ変換処理システムのクライアント端末で実行されるデータ変換処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、本発明の実施の形態に係るデータ変換処理システムのデータ変換管理装置で実行される変換定義更新時の処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、データ構造の変換例を説明するための図である。
以下、発明の実施の形態について説明する。
図1にデータ変換プログラムを搭載した端末装置を含むデータ変換処理システムの概略構成を示す。
データ変換管理システム1は、利用者が使用するクライアント端末2と、クライアント端末2にネットワーク3を介して接続されるバックエンドサービス用のサーバ4と、データ変換管理装置5とを含んで構成されている。
さらに、図2に示すように、データ変換管理システム1では、スケジュール管理アプリケーションAP1と、予定詳細アプリケーションAP2と、ToDo項目アプリケーションAP3と、進捗管理アプリケーションAP4と、商談メモアプリケーションAP5と、レポートアプリケーションAP6とを利用して利用者にサービスを提供するように構成されている。スケジュール管理アプリケーションAP1では、スケジュールデータが使用される。予定詳細アプリケーションAP2では、予定詳細データが使用される。ToDo項目アプリケーションAP3では、ToDo項目データが使用される。進捗管理アプリケーションAP4では、活動状況データが使用される。商談メモアプリケーションAP5では、商談メモデータが使用される。レポートアプリケーションAP6では、活動報告データが使用される。
各アプリケーションAP1〜AP6で使用されるデータ構造は、1つ又は複数のデータから構成される。そして、データの一部が他のアプリケーションAP1〜AP6でそのまま使用したり、データ変換によって使用したりすることが可能になっている。例えば、スケジュール管理アプリケーションAP1は、レポートアプリケーションAP6には直接にデータ変換できないが、他のアプリケーションAP2〜AP5を経由することによって一部のデータ項目を引き継ぐことが可能になっている。ここで、アプリケーションの数や種類、データの種類や内容は、図2に示したものに限定されない。
また、図1に示すクライアント端末2は、利用者が使用するコンピュータや、携帯型の電子機器である。例えば、クライアント端末2がコンピュータである場合には、CPU11と、メモリ12と、記憶装置13と、データの入出力装置14と、ネットワーク3との間で通信を行う通信装置15を含み、これら機器がバス接続された構成を有する。クライアント端末2は、1つでも良いし、複数でも良い。
また、クライアント端末2は、データ変換プログラムを実行することによって、個々のアプリケーションAP1〜AP6を使用するデータ処理に加えて、本実施の形態に特徴的なデータ変換機能を実現することができる。データ変換機能は、連携選択部16と、通信部17と、データ変換部18とに機能分割できる。連携選択部16は、データ変換を行う2つのアプリケーションAP1〜AP6を特定する処理を実行する。通信部17は、選択した2つのアプリケーションAP1〜AP6の間の最適なデータ変換のルートや、データ変換に使用する変換定義の通知をデータ変換管理装置5に要求する問い合わせ情報や、これに応答してデータ変換管理装置5から送信される回答情報を受信する処理を実行する。データ変換部18は、最適変換ルートの情報に基づいて、変換元のアプリケーションのデータを変換先のアプリケーションで使用可能に変換する処理を実行する。
ネットワーク3は、クライアント端末2と、サーバ4と、データ変換管理装置5との間で、有線又は無線によってデータの送受信可能に構築されている。ネットワーク3は、少なくとも一部が専用回線から構成されることもある。
バックエンドサービス用のサーバ4は、クライアント端末2との間で、クライアント・サーバ形式でデータ処理を行うために設置されている。このようなサーバ4の例としては、業務サーバ、データデースサーバがある。
データ変換管理装置5は、CPU21と、メモリ22と、記憶装置23と、入力出装置24と、ネットワーク3との間で通信を行う通信装置25を含み、これら機器がバス接続された構成を有する。
さらに、図3に示すように、データ変換管理装置5は、データ変換管理プログラムを実行することによって、各種の機能の実現するように構成されている。具体的には、データ変換管理装置5は、通知部31と、データ定義記憶部32と、変換定義記憶部33と、最適変換ルートキャッシュ記憶部34と、最適変換ルート判定部35とに機能分割することができる。
通知部31は、クライアント端末2からの問い合わせ情報が入力され、問い合わせ情報で変換定義記憶部33と最適変換ルートキャッシュ記憶部34を検索し、最適変換ルートと、最適変換ルートに含まれる変換定義を取得する。そして、通知部31は、最適変換ルート及び変換定義は、問い合わせ要求のあったクライアント端末2に回答情報として送信する。
データ定義記憶部32には、各アプリケーションAP1〜AP6で使用されるデータの定義を特定するデータ定義が格納され、最適変換ルート判定部35が参照可能に構成されている。
ここで、データ定義の一例について、図4を参照して説明する。データ定義40は、データ名情報41と、データ項目情報42と、データ型情報43とが関連付けられた構成を有する。例えば、データ定義40の1つ目のデータは、スケジュール管理アプリケーションAP1のために定義された情報であり、データ名情報41が「スケジュール管理」、データ項目情報42に「担当者」、「行動予定」、「日時」、「場所」、「相手」、「メモ」が配列されている。さらに、データ型情報43は、データ項目情報42のうち、「担当者」、「行動予定」、「場所」、「相手」、「メモ」には、文字列を示す「String」が関連付けられている。また、データ項目情報42の「日時」には、日付を示す「Date」が関連付けられている。
これらのことから、データ定義40の最初の欄のデータを参照すると、スケジュール管理アプリケーションAP1では、データ形式が文字列である「担当者」、「行動予定」、「場所」、「相手」、「メモ」と、データ形式が日付である「日時」が使用されることがかわる。データ定義40は、アプリケーションAP1〜AP6毎にリスト形式で作成されるので、異なるアプリケーションAP1〜AP6で同じデータ項目が使用可能な場合には、該当する全てのアプリケーションAP〜AP6の欄に1つずつ同じデータ項目がリストアップされる。
また、図3に示す変換定義記憶部33には、2つのアプリケーションAP1〜AP6間においてデータ変換が可能なデータ項目と、その具体名が設定された変換定義が格納される。変換定義記憶部33は、通知部31によって検索可能で、かつ最適変換ルート判定部35により参照可能に構成されている。
ここで、変換定義の一例について、図5を参照して説明する。変換定義44は、変換元情報45と、変換先情報46と、変換元項目情報47と、変換先項目情報48とが関連付けられた構成を有する。変換元情報45は、変換元のアプリケーション又はアプリケーションで使用されるデータ名を特定する情報が格納される。変換先情報46は、変換先のアプリケーション又はアプリケーションで使用されるデータ名を特定する情報が格納される。変換元項目情報47は、変換元のアプリケーションで用いられるデータ項目のうち、変換先のアプリケーションで使用可能にデータ変換できるデータ項目が全て配列される。変換先項目情報48は、変換後のデータ項目が配列される。
変換元項目情報47と変換先項目情報48は1対1に対応している。従って、アプリケーションAP1〜AP6毎に同じデータ項目の組み合わせや、同じデータ項目が存在することになる。即ち、変換定義44は、アプリケーションAP1〜AP6毎にリスト形式で作成されるので、異なるアプリケーションAP1〜AP6で同じデータ項目が変換可能な場合には、該当する全てのアプリケーションAP〜AP6の欄に1組ずつ同じデータ項目がリストアップされる。
例えば、変換定義44の一番上の欄のデータは、変換元情報45にデータ名「スケジュール管理」が格納され、変換先情報46にデータ名「活動状況」が格納されている。変換元項目情報47には、「担当者」、「行動予定」、「日時」、「場所」、「メモ」の5つのデータ項目が上から順番に配列されている。さらに、変換先項目情報48には、「担当者」、「活動内容」、「日時」、「場所」、「備考」の5つのデータ項目が上から順番に配列されている。このケースでは、例えば、スケジュール管理アプリケーションAP1から、進捗管理アプリケーションAP6に5つのデータ項目が変換可能であることを示している。さらに、例えば、変換元項目情報47の2番目の「行動予定」のデータが、変換先項目情報48の2番目の「活動内容」に変換可能であることをわかる。
また、図3に示す最適変換ルートキャッシュ記憶部34は、最適な変換ルートを既定する最適変換ルートキャッシュが格納され、通知部31によって検索可能で、かつ最適変換ルート判定部35により更新が可能になっている。
ここで、最適変換ルートキャッシュの一例について、図6を参照して説明する。最適変換ルートキャッシュ50は、変換元情報51と、変換先情報52と、最適ルート情報53と、変換スコア情報54と、到達可能データ情報55とが関連付けられた構成を有する。
変換元情報51は、変換元のアプリケーション又はアプリケーションで使用されるデータ名を特定する情報が格納される。変換先情報52は、変換先のアプリケーション又はアプリケーションで使用されるデータ名を特定する情報が格納される。最適ルート情報53は、変換元から変換先にデータ変換するときの最適変換ルートで経由するアプリケーションを特定する情報が格納される。ここで、最適変換ルートとは、変換先のデータ項目から変換先のデータ項目に引き継げるデータ項目数が最も多くなるようなデータの変換経路をいう。ここで、最適変換ルートは、他のアプリケーションAP1〜AP6のデータ構造の少なくとも1つを経由する変換ルートであることがある。最適変換ルートで経由するアプリケーションが複数ある場合、最適ルート情報53には、経由する全てのアプリケーションがデータ変換の順番に沿って配列される。変換元から変換先に直接に変換できるときには、空欄になる。変換スコア情報54は、変換元から変換先に引き継げるデータ項目数である。到達可能データ情報55は、変換元のデータ項目のうち、変換先に引き継げるデータ項目を特定する情報が配列される。到達可能データ情報55に格納されるデータ項目の数は、変換スコアと一致する。
また、最適変換ルートキャッシュ記憶部34は、複数の個別最適変換ルートデータ50Aが配列された構成を有する。一番上の個別最適変換ルートデータ50Aは、変換元情報51にデータ名「スケジュール管理」が格納されている。変換先情報52には、データ名「活動報告」が格納されている。さらに、最適ルート情報53には、データ名「活動状況」が格納されている。このことから、1行目の個別最適変換ルートデータ50Aにおいては、スケジュール管理アプリケーションAP1からレポートアプリケーションAP6にデータを引き継ぐ場合には、進捗管理アプリケーションAP4を経由することが最適であることがわかる。
また、一番上の個別最適変換ルートデータ50Aでは、変換スコア情報54に「4」が格納されており、到達可能データ項目情報55には「予定詳細」、「活動状況」、「商談メモ」、「ToDo項目」が格納されている。このことから、最適変換ルートを採用することによって、「予定詳細」、「活動状況」、「商談メモ」、及び「ToDo項目」の4つのデータ項目を引き継ぎできることがわかる。
ここで、変換スコアの定義と、最適変換ルートの選択原理について図7を参照して説明する。図7(a)は、スケジュール管理アプリケーションAP1から商談メモアプリケーションAP5を経由してレポートアプリケーションAP6にデータ変換する場合を示している。さらに、各アプリケーションAP1,AP5,AP6で使用されるデータ項目情報42と、データ型情報43が配列表示されている。
スケジュール管理アプリケーションAP1で使用されるスケジュールデータのデータ項目は、「行動予定」と、「日時」と、「場所」と、「相手」と、「メモ」である。スケジュールデータのデータ項目数が「5」なので、変換元の基準スコアは「5」とする。
また、データ変換の際に経由する商談メモアプリケーションAP5で使用される商談メモデータのデータ項目は、「商談内容」と、「顧客」と、「商談結果」と、「備考」である。このうち、スケジュールデータから引き継ぎ可能なデータ項目は、「商談内容」と、「顧客」と、「備考」である。即ち、この変換ルートでは、商談メモデータの4つのデータ項目うち、3つのデータ項目をスケジュールデータから引き継ぎ可能である。引き継ぎ可能なデータ項目数を中間スコアとする。即ち、図7(a)に示す変換ルートにおける中間スコアは、「3」である。
さらに、データ変換先であるレポートアプリケーションAP6で使用される活動報告データのデータ項目は、「行動実績」と、「行動結果」と、「日時」と、「場所」と、「備考」の5つである。このうち、商談メモアプリケーションAP5から引き継ぎ可能なデータ項目は、「行動実績」と、「行動結果」と、「備考」の3つである。ここで、「行動実績」と「備考」の2つは、スケジュール管理アプリケーションAP1から引き継ぎ可能なデータ項目である。一方、「行動結果」は、商談メモアプリケーションAP5から引き継ぎ可能であるが、スケジュール管理アプリケーションAP1から引き継がれたデータではない。従って、スケジュール管理アプリケーションAP1から商談メモアプリケーションAP5を経て引き継ぎ可能なデータ項目は、「行動実績」と、「備考」の2つであり、この変換ルートにおける変換スコアは「2」になる。
一方、図7(b)に示す変換ルートは、変換元がスケジュール管理アプリケーションAP1で、進捗管理アプリケーションAP4を経由し、レポートアプリケーションAP6に至る経路になっている。
データ変換の際に経由する進捗管理アプリケーションAP4で使用される活動状況データのデータ項目は、「活動内容」と、「状態」と、「日時」と、「場所」である。このうち、スケジュール管理アプリケーションAP1から引き継ぎ可能なデータ項目は、「活動状況」と、「日時」と、「場所」の3つである。即ち、この変換ルートでは、進捗管理アプリケーションAP4の活動状況データの4つのデータ項のうち、3つのデータ項目をスケジュールデータから引き継ぎ可能であり、中間スコアは「3」である。
そして、変換先であるレポートアプリケーションAP6では、活動状況データから「活動内容」と、「日時」と、「場所」の3つのデータ項目を引き継ぎ可能である。この3つのデータ項目は、全てスケジュール管理アプリケーションAP1のスケジュールデータから引き継がれたデータである。即ち、この変換ルートにおける変換スコアは、「3」である。
このように、変換元と変換先のアプリケーションが同じでも、経由するルートによっては、引き継ぎ可能なデータ項目の数、即ち変換スコアが変化する。このために、変換スコアが最も大きくなる変換ルートを選択することによって、アプリケーションAP1〜AP6で入力されたデータをより効率良く活用することが可能になる。
また、図2に示す最適変換ルート判定部35は、データ定義記憶部32のデータ定義40と、変換定義記憶部33のデータ変換定義44とを参照して最適な変換ルートを判定し、最適変換ルートキャッシュ記憶部34の最適変換ルートキャッシュ50を更新する。ここで、最適変換ルート判定部35は、検索部35Aと、スコア比較部35Bと、再判定部35Cと、更新部35Dとにさらに機能分割できる。
検索部35Aは、データ定義記憶部32や、変換定義記憶部33、最適変換ルートキャッシュ記憶部34のデータを検索可能に構成されている。
スコア比較部35Bは、アプリケーションAP1〜AP6の間で引き継ぎ可能なデータ項目の数である変換スコアの算出と、変換スコアの大小を比較する処理を行う。
再判定部35Cは、変換定義が変更された場合に、最適変換ルートを再度判定する必要があるか判定する。
更新部35Dは、最適変換ルートの変更が必要な場合に新しい最適変換ルートを最適変換ルートキャッシュ記憶部34に登録する処理を行う。
次に、データ変換管理システム1における処理の詳細について説明する。データ変換管理システム1において、実施の形態に特徴的な処理としては、主にデータ変換管理装置5で実施される最適変換ルートキャッシュ50の生成処理及び変換定義変更時の処理と、クライアント端末2で実施されるデータ変化処理とがある。
最初に、図8のフローチャートを参照して、最適変換ルートキャッシュ50の作成処理について説明する。利用者は、最適変換ルートや、変換定義を要求する場合に、クライアント端末2からデータ変換管理装置5に対して問い合わせ情報を出力する。
ステップS101で、データ変換管理装置5の通知部31がクライアント端末2からの問い合わせ情報を受け付けたら、ステップS102で最適変換ルート判定部35の検索部35Aが最適変換ルートキャッシュ記憶部34の最適変換ルートキャッシュ50を検索し、問い合わせ情報で特定される変換ルートが未判定の変換ルートであるか調べる。
問い合わせ情報には、例えば、利用者のクライアント端末2を特定する情報と、変換元と変換先のアプリケーションAP1〜AP6を特定する情報が含まれている。ここで、利用者のクライアント端末2によって使用可能なアプリケーションAP1〜AP6の種類が異なる場合がある。このような場合には、クライアント端末2毎に作成されている最適変換ルートキャッシュ50を、クライアント端末2を特定する情報で特定し、さらに、そのクライアント端末2用の最適変換ルートキャッシュ50に変換元と変換先のアプリケーションAP1〜AP6が一致する個別最適変換ルートデータ50Aが存在するか調べる。
問い合わせのあったデータ変換の個別最適変換ルートデータ50Aが存在する場合には、未判定の変換ルートではないと判断し、ステップS106に進む。一方、該当する個別最適変換ルートデータ50Aが存在しない場合には、未判定の変換ルートであると判断し、ステップS103に進む。
なお、利用者を特定すると利用可能なアプリケーションAP1〜AP6を特定できる場合であれば、クライアント端末2を特定する情報の代わりに、利用者を特定する情報を使用しても良い。また、クライアント端末2からの問い合わせ情報に選択可能な全てのアプリケーションが特定できる情報を含ませる場合には、利用者に依存しない1つの最適変換ルートキャッシュ50から最適変換ルートを選択することが可能になる。
ステップS103では、最適変換ルート判定部35の検索部35Aが、例えば、変換定義記憶部33の変換定義44を検索し、変換元から変換先に至る経路として可能性のある変換ルートをリストアップする。例えば、図2に示す例では、スケジュール管理アプリケーションAP1からレポートアプリケーションAP6に至る変換ルートとして、第1の変換ルートER1と、第2の変換ルートER2と、第3の変換ルートER3とをリストアップする。第1の変換ルートER1は、予定詳細アプリケーションAP2とToDo項目アプリケーションAP3を経由する。第2の変換ルートER2では、進捗管理アプリケーションAP4を経由する。第3の変換ルートER3では、商談メモアプリケーションAP5を経由する。
続いて、ステップS104で、最適変換ルート判定部35のスコア比較部35Bが、リストアップした変換ルート毎に変換スコアを算出する。変換スコアの算出は、例えば、図7を参照して説明した例と同様である。そして、変換スコアの算出結果が、例えば、図2に示すように、第1の変換ルートER1が、中間スコアが「3」と「1」であり、第2の変換ルートER2が「3」、第3の変換ルートER3が「2」であったとする。
次に、ステップS105で、スコア比較部35Bが最適変換ルートを判定し、更新部35Dで最適変換ルートキャッシュ記憶部34を更新して判定結果を新たな個別最適変換ルートデータ50Aとして登録する。前記の例では、第2の変換ルートER2の変換スコアが「3」で最大であったので、スコア比較部35Bが第2の変換ルートER2を最適変換ルートと判定する。さらに、更新部35Dが、第2の変換ルートER2に対応する個別最適変換ルートデータ50Aを作成し、最適変換ルートキャッシュ50に登録する。このとき作成される個別最適変換ルートデータ50Aは、図6に示す最適変換ルートキャッシュ50の一番上の個別最適変換ルートデータ50Aに相当する。
そして、ステップS106で、通知部31から回答情報を、問い合わせ情報を送信したクライアント端末2に送信する。回答情報には、最適変換ルート及びその変換定義44が含まれる。変換定義44は、通知部31が変換定義記憶部33から変換元と変換先のアプリケーションの情報で抽出することによって取得される。また、ステップS102から直接にステップS106に進んだときには、既存の最適変換ルート及び変換定義44が使用できることを通知する情報を含む回答情報を送信しても良い。
続いて、図9を参照してクライアント端末2におけるデータ変換処理について説明する。
最初に、ステップS201で、利用者が連携させたい2つのアプリケーションAP1〜AP6を選定する。例えば、クライアント端末2の連携選択部16は、実行可能で、かつ選択可能なアプリケーションAP1〜AP6をリスト形式で表示する。利用者は、入出力装置14を利用してリストから変換元と変換先のアプリケーションAP1〜AP6を1つずつ選択する。これによって、変換元と変換先のデータ項目及びデータ型が決定する。
続いて、ステップS202で、通信部17が変換元と変換先を特定する情報と、例えばクライアント端末2を特定する情報と含む問い合わせ情報を作成し、データ変換管理装置5に送信する。これによって、データ変換管理装置5において図8のステップS101からステップS106が実行され、回答情報が作成される。
ステップS203で、クライアント端末2がデータ変換管理装置5から回答情報を受け取ったら、ステップS204でデータ変換部18がデータ変換を実行する。データ変換は、クライアント端末2内の変換元のアプリケーションAP1〜AP6か、変換先のアプリケーションAP1〜AP6で実行される。また、クライアント端末2にデータ変換用アプリケーションを予め実行可能にインストールしておき、データ変換用アプリケーションを使用してデータを変換しても良い。ここで、変換ルートに含まれる他のアプリケーション、例えば、第2の変換ルートER2における進捗管理アプリケーションAP4は、実際には起動させない。例えば、変換元のアプリケーションAP1〜AP6でデータ変換するときは、変換したデータを用いて変換先のアプリケーションAP1〜AP6を立ち上げる。
次に、図10のフローチャートを参照して、変換定義更新時の処理について説明する。アプリケーションAP1〜AP6の間で引き継ぎ可能なデータ項目が追加や、削除された場合には、変換定義44及び最適変換ルートが更新されることがある。変換定義更新時の処理は、このような更新処理に伴って実行される。
ステップS301では、最適変換ルート判定部35の再判定部35Cが最適変換ルートキャッシュ記憶部34から1つの個別最適変換ルートデータ50Aを選択する。選択した個別最適変換ルートデータ50Aを第1の個別最適変換ルートデータとする。
一方、ステップS302では、再判定部35Cが、変換定義44の更新が第1の個別最適変換ルートデータに影響を及ぼす可能性があるか調べる。具体的には、更新された変換定義44の変換元が、第1の個別最適変換ルートデータの変換元か、到達可能なデータに含まれている場合は、ステップS303に進む。一方、含まれていなければ、ステップS306に進む。このケースでは、第1の個別最適変換ルートデータは、変換定義更新の影響を受けないので、ステップS306で最適変換ルートの再判定を行わずに、ここでの処理を終了する。
ステップS303では、第1の個別最適変換ルートデータの変換元と、更新された変換定義の変換元を変換先とする個別最適変換ルートデータ50Aを選択する。ここで選択した個別最適変換ルートデータ50Aを第2の個別最適変換ルートデータとする。
ステップS304では、ステップS301で選択した第1の個別最適変換ルートデータの変換スコア(第1の変換スコア)と、ステップS303で選択した第2の個別最適変換ルートデータの変換スコア(第2の変換スコア)を比較する。第1の変換スコアが第2の変換スコア以下であった場合には、ステップS305に進む。
ステップS305では、変換定義更新の影響を受けて第1の個別最適変換ルートデータが最適変換ルートでなくなる可能性があるので、最適変換ルートの再判定を行う。これは、ステップS304で第1の変換スコアが第2の変換スコア以下であったために、変換定義44の変更によって、第1の変換スコア以上の変換スコアが得られる変換ルートが新たに発生した可能性があるためである。再判定処理は、図8のステップS103からステップS105と同様である。
一方、ステップS304で第1の変換スコアが第2の変換スコアより大きい場合には、最適変換ルートの再判定処理が不要なので、ステップS306に進む。
ここで、具体例として、図2に示す予定詳細アプリケーションAP2からToDo項目アプリケーションAP3に引き継ぐデータの変換定義を更新した場合について説明する。
第1の個別最適変換ルートデータには、例えば、スケジュール管理アプリケーションAP1からレポートアプリケーションAP6へのデータ変換が選択される。この変換ルートにおける第1の変換スコアは、「3」である。
一方、第2の個別最適変換ルートデータには、スケジュール管理アプリケーションAP1から予定詳細アプリケーションAP2へのデータ変換が選択される。これは、第1の個別最適変換ルートデータの変換元がスケジュール管理アプリケーションAP1であり、変換定の変更元が予定詳細アプリケーションAP2だからである。この変換ルートにおける第2の変換スコアは、「2」である。
このケースでは、第1の変換スコアより第2の変換スコアが小さい(3>2)。この場合は、スケジュール管理アプリケーションAP1からToDo項目アプリケーションAP3への変換定義がどのように変更されても第1の変換スコアである「3」を上回ることができない。これは、変換可能なデータ項目がデータ変換を経て増えることはないからである。従って、最適変換ルート判定部35は、このケースでは最適変換ルートの再判定や最適変換ルートキャッシュ50の更新は不要と判断する。
次に、別の具体例として、図2に示す商談メモアプリケーションAP5からレポートアプリケーションAP6に引き継ぐデータの変換定義を更新した場合について説明する。
1の個別最適変換ルートデータには、例えば、スケジュール管理アプリケーションAP1からレポートアプリケーションAP6へのデータ変換が選択され、第1の変換スコアは「3」になる。
一方、第2の個別最適変換ルートデータには、スケジュール管理アプリケーションAP1から商談メモアプリケーションAP5へのデータ変換が選択される。これは、第1の個別最適変換ルートデータの変換元がスケジュール管理アプリケーションAP1であり、変換定の変更元が商談メモアプリケーションAP5だからである。この変換ルートにおける第2の変換スコアは、「3」である。
このケースでは、第2のスコアが第1の変換以上(3=3)である。この場合は、商談メモアプリケーションAP5からレポートアプリケーションAP6への変換定義の変更内容によっては、現在最適とされている第2の変換ルートER2より、変更のあった第3の変換ルートER3の方が変換スコアが大きくなる可能性がある。従って、最適変換ルート判定部35は、最適変換ルートの再判定を行い、最適変換ルートが変更される場合には最適変換ルートキャッシュ50を更新する。
以上、説明したように、データ変換管理システム1では、クライアント端末2から2つのアプリケーションAP1〜AP6間のデータ変換の最適変換ルートの通知が要求された場合、データ変換管理装置5の通知部31が、変換定義記憶部33から変換元と変換先のアプリケーション間で引き継ぎ可能なデータ項目を特定する変換定義44を取得する。さらに、通知部31は、最適変換ルートキャッシュ記憶部34から最適な変換ルートの情報を取得し、クライアント端末2に返信する。クライアント端末2は、最適な変換ルートと変換定義44を利用してデータ変換を行うことによって、データ項目の引き継ぎ数が多くなるような、効率の良いデータ変換が可能になる。2つのアプリケーションAP1〜AP6が直接にはデータ変換できない場合や、クライアント端末2において最適な変換ルートが不明な場合であってもデータ変換管理装置5から情報提供を受けることによってデータ変換が可能になる。
また、最適変換ルート判定部35は、最適変換ルートが変更になる可能性の有無を判定し、必要に応じて最適変換ルートキャッシュ記憶部34を更新するように構成したので、常に最適なルートをクライアント端末2に提供することが可能になる。最適変換ルートは、変換スコアの大小で判定するので、データ項目の引き継ぎ数が多くなるルートを常に選択することが可能になる。また、一部の変換定義44が変更になった場合などには、変換元に設定されているアプリケーションから変更のあったところまでの変換スコアを第2の変換スコアとして調べ、変換元と変換先の最適変換ルートが有する第1の変換スコア以上であった場合に最適変換ルートが変更する可能性があると判定するようにした。このことからも、常に最適な変換ルートをクライアント端末2に提供することが可能になる。
さらに、コンピュータを実施形態のクライアント端末2として機能させるデータ変換プログラムや、コンピュータを実施形態のデータ変換管理装置5として機能させるデータ変換管理プログラムを、コンピュータに読み取り可能に保存した記録媒体や、コンピュータに読み取り可能に記憶媒体に保存することや、インターネットからダウンロード可能な状態におくことも、この実施の形態に含まれる。
ここで挙げた全ての例及び条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明及び概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例及び条件に限定することなく解釈するものであり、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換及び変形を施すことができる。
以下に、前記の実施の形態の特徴を付記する。
(付記1) 複数のアプリケーションの中から選択される2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目数を示す変換スコアと、前記2つのアプリケーションを特定する情報と、前記2つのアプリケーションの間でデータを引き継ぐときに最も変換スコアが大きくなる変換ルートであって、他のアプリケーションのデータ構造を経由する場合を含む最適変換ルートとを関連付けた最適変換ルートキャッシュを蓄積する処理と、2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目同士を関連付けた変換定義を作成して記憶する処理と、データの変換元と変換先のアプリケーションを特定し、最適変換ルートと変換定義の通知を要求する問い合わせ情報が入力されたときに、前記最適変換ルートキャッシュ及び変換定義を検索し、検索結果を前記問い合わせ情報の作成元に送信する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ変換管理プログラム。
(付記2) 特定の変換ルートにおける変換スコアが変更されたときに、変換元のアプリケーションから変更のあったアプリケーションまでの変換ルートの変換スコアが、現在の変換元から変換先のアプリケーションの最適変換ルートの変換スコア以上になった場合に、最適変換ルートを再判定する処理をコンピュータに実行ささせる付記1に記載のデータ変換管理プログラム。
(付記3) 複数のアプリケーションの中から選択される2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目数を示す変換スコアと、前記2つのアプリケーションを特定する情報と、前記2つのアプリケーションの間でデータを引き継ぐときに最も変換スコアが大きくなる変換ルートであって、他のアプリケーションのデータ構造を経由する場合を含む最適変換ルートとを関連付けた最適変換ルートキャッシュを記憶する最適変換ルートキャッシュ記憶部と、2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目同士を関連付けて記憶する変換定義記憶部と、データの変換元と変換先のアプリケーションを特定し、最適変換ルートと変換定義の通知を要求する問い合わせ情報が入力されたときに、前記最適変換ルートキャッシュ記憶部及び前記変換定義記憶部を検索し、最適変換ルート及び変換定義を特定する情報を前記問い合わせ情報の作成元に送信する通知部と、を含むことを特徴とするデータ変換管理装置。
(付記4) 2つのアプリケーションの間で経由可能なデータの変換ルート毎に変換スコアを算出し、変換スコアが最も大きくなる変換ルートであって、他のアプリケーションのデータ構造を経由する場合を含む最適変換ルートに設定する最適変換ルート判定部を含むことを特徴とする付記3に記載のデータ変換管理装置。
(付記5) 特定の変換ルートにおける変換スコアが変更されたときに、変換元のアプリケーションから変更のあったアプリケーションまでの変換ルートの変換スコアが、現在の変換元から変換先のアプリケーションの最適変換ルートの変換スコア以上になった場合に、最適変換ルートの再判定を行う再判定部を含むことを特徴とする付記3又は付記4に記載のデータ変換管理装置。
(付記6) 複数のアプリケーションの中から選択される2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目数を示す変換スコアと、前記2つのアプリケーションを特定する情報と、前記2つのアプリケーションの間でデータを引き継ぐときに最も変換スコアが大きくなる変換ルートであって、他のアプリケーションのデータ構造を経由する場合を含む最適変換ルートとを関連付けた最適変換ルートキャッシュを蓄積する工程と、2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目同士を関連付けた変換定義を記憶する工程と、データの変換元と変換先のアプリケーションを特定し、最適変換ルートと変換定義の通知を要求する問い合わせ情報が入力されたときに、前記最適変換ルートキャッシュ及び変換定義を検索し、検索結果を前記問い合わせ情報の作成元に送信する工程と、を含むことを特徴とするデータ変換の管理方法。
(付記7) 特定の変換ルートにおける変換スコアが変更されたときに、変換元のアプリケーションから変更のあったアプリケーションまでの変換ルートの変換スコアが、現在の変換元から変換先のアプリケーションの最適変換ルートの変換スコア以上になった場合に、最適変換ルートの再判定を行う工程を含むことを特徴とする付記6に記載のデータ変換の管理方法。
(付記8) 複数のアプリケーションの間でデータを連携させるにあたり、データの変換元のアプリケーションと、変換先のアプリケーションを特定する処理と、選択した2つのアプリケーションの間の最適変換ルートとして、2つのアプリケーション間で引き継ぎ可能なデータ項目数である変換スコアが最も大きくなる変換ルートの通知を依頼する問い合わせ情報を作成する処理と、最適変換ルートの情報に基づいて、変換元のアプリケーションのデータを変換先のアプリケーションで使用可能に変換する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ変換プログラム。
1 データ変換管理システム
2 クライアント端末
5 データ変換管理装置
31 通知部
33 変換定義記憶部
34 最適変換ルートキャッシュ記憶部
35 最適変換ルート判定部
35C 再判定部
44 変換定義
50 最適変換ルートキャッシュ

Claims (5)

  1. 複数のアプリケーションの中から選択される2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目数を示す変換スコアと、前記2つのアプリケーションを特定する情報と、前記2つのアプリケーションの間でデータを引き継ぐときに最も変換スコアが大きくなる変換ルートであって、他のアプリケーションのデータ構造を経由する場合を含む最適変換ルートとを関連付けた最適変換ルートキャッシュを蓄積する処理と、
    2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目同士を関連付けた変換定義を作成して記憶する処理と、
    データの変換元と変換先のアプリケーションを特定し、最適変換ルートと変換定義の通知を要求する問い合わせ情報が入力されたときに、前記最適変換ルートキャッシュ及び変換定義を検索し、検索結果を前記問い合わせ情報の作成元に送信する処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ変換管理プログラム。
  2. 特定の変換ルートにおける変換スコアが変更されたときに、変換元のアプリケーションから変更のあったアプリケーションまでの変換ルートの変換スコアが、現在の変換元から変換先のアプリケーションの最適変換ルートの変換スコア以上になった場合に、最適変換ルートを再判定する処理をコンピュータに実行させる請求項1に記載のデータ変換管理プログラム。
  3. 複数のアプリケーションの中から選択される2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目数を示す変換スコアと、前記2つのアプリケーションを特定する情報と、前記2つのアプリケーションの間でデータを引き継ぐときに最も変換スコアが大きくなる変換ルートであって、他のアプリケーションのデータ構造を経由する場合を含む最適変換ルートとを関連付けた最適変換ルートキャッシュを記憶する最適変換ルートキャッシュ記憶部と、
    2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目同士を関連付けて記憶する変換定義記憶部と、
    データの変換元と変換先のアプリケーションを特定し、最適変換ルートと変換定義の通知を要求する問い合わせ情報が入力されたときに、前記最適変換ルートキャッシュ記憶部及び前記変換定義記憶部を検索し、最適変換ルート及び変換定義を特定する情報を前記問い合わせ情報の作成元に送信する通知部と、
    を含むことを特徴とするデータ変換管理装置。
  4. 特定の変換ルートにおける変換スコアが変更されたときに、変換元のアプリケーションから変更のあったアプリケーションまでの変換ルートの変換スコアが、現在の変換元から変換先のアプリケーションの最適変換ルートの変換スコア以上になった場合に、最適変換ルートの再判定を行う再判定部を含むことを特徴とする請求項3に記載のデータ変換管理装置。
  5. 複数のアプリケーションの中から選択される2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目数を示す変換スコアと、前記2つのアプリケーションを特定する情報と、前記2つのアプリケーションの間でデータを引き継ぐときに最も変換スコアが大きくなる変換ルートであって、他のアプリケーションのデータ構造を経由する場合を含む最適変換ルートとを関連付けた最適変換ルートキャッシュを蓄積する工程と、
    2つのアプリケーションの間で引き継ぎ可能なデータ項目同士を関連付けた変換定義を記憶する工程と、
    データの変換元と変換先のアプリケーションを特定し、最適変換ルートと変換定義の通知を要求する問い合わせ情報が入力されたときに、前記最適変換ルートキャッシュ及び変換定義を検索し、検索結果を前記問い合わせ情報の作成元に送信する工程と、を含むことを特徴とするデータ変換の管理方法。
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