JP6067170B1 - 検電器 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、作業者が検知子を電力設備の所定の部位に接触させると、接触した対象の電圧に応じて検電器に備えられた発光体やスピーカーが光ったり音を発したりすることで、作業者が電力設備の状態を確認できるようになっている。
また、作業者が光や音に気づかない場合に備えて、監視者に発光体やスピーカーが作動していることを適宜の手段で知らせることにより、作業者の安全を図っている。
例えば、特許文献1(実公昭46−25435号公報)には、絶縁棒(1)の上端に自在関節(2)を介して絶縁桿(3)を取付け、その上端に取付けた金属製鉤(4)と下部金属体(5)とをネオンランプ(8)の両電極へ接続した高圧検電器であって、下面に開口部(6)を有するケース(7)にネオンランプ(8)を収めたものが記載されている。
しかし、この高圧検電器では、ネオンランプ(8)の光をケース(7)の下面側かつ開口部(6)の延長線上において確認する必要があり、作業者しか確認できなかった。
本発明の課題は、このような問題を解決し、特別な警報装置等を併用することなく、作業者及び監視者に電力設備の状態を確実に知らせることのできる検電器を提供することである。
検電対象に接触させる検知子、作業者に検電対象が充電状態であることを知らせる作業者用発光部、監視者に検電対象が充電状態であることを知らせる監視者用発光部並びに前記検知子を接触させた検電対象が充電状態であるか否かを判定し、充電状態である場合に前記作業者用発光部及び前記監視者用発光部を点灯又は点滅させる判定手段を有する本体装置を備え、
前記作業者用発光部は、前記本体装置の正面側に設置され、
前記監視者用発光部は、透明部材又は散光部材からなり前記本体装置に突出して設置されるカバー体と、該カバー体の内側に配置される発光体を有しているとともに、前記本体装置の背面側に設置されていることを特徴とする。
さらに、監視者用発光部は、透明部材又は散光部材からなり本体装置に突出して設置されるカバー体と、カバー体の内側に配置される発光体を有しているので、発光体の点灯又は点滅を確認できる範囲が広くなるとともに、監視者用発光部が作業者によって遮られる範囲がなくなり、監視者用発光部の視認性を高めることができる。
実施例の検電器は、図1、2に示す本体装置1を主要な構成とし、使用に当たっては、図3、4に示す様に本体装置1の下端部に設けてある操作棒取付部2に、使用状況に応じて適当な長さの操作棒3を取り付け、本体装置1の上端部に設けてある検知子4を検電対象(図3、4では電線)に接触させる。
そして、本体装置1は、その中央部の絶縁性樹脂等でなる筐体部分に、検電対象が充電状態であることを知らせる作業者用発光部5及び監視者用発光部6、検電対象が充電状態であることを知らせる発音部7、並びに作業者用発光部5、監視者用発光部6及び発音部7の作動をチェックするテスト釦8を備えている。
さらに、図示はしないが、筐体部分の内部には、検知子4を接触させた検電対象が充電状態であるか否かを判定し、充電状態である場合に作業者用発光部5及び監視者用発光部6を点灯又は点滅させるとともに発音部7から警告音を発生させる判定手段、並びに判定手段、作業者用発光部5、監視者用発光部6及び発音部7を動作させるための電源(交換式の乾電池又は充電式のバッテリー)が設けてある。
また、その先端部は検電対象との接触をスムーズにするため、外側へ円弧状に曲げてある。
また、監視者用発光部6は、検電器の本体装置1から離れたところにいる監視者がその発光を確認し易くするため、本体装置1の背面側中央に突出して設置されているカバー体9の内側に9個の砲弾型白色LEDランプ10を図5のように配置してある。
なお、砲弾型白色LEDランプ10の光量は、62,000ルクスの条件下で本体装置1から30m離れた箇所において、直接発光が見えるように選択されている。
発音部7を本体装置1の背面側に設けた理由は、作業者の反対側に向けて放音した方が、遠くに位置している監視者に警告音が届き易いからである。
また、発音部用の透孔には、筐体内部に異物等が入りにくくするため、図4に示すように網状のネットを装着してある。
なお、発音部7の音量は、周囲騒音が75dbの条件下で本体装置1から30m離れた箇所において、直接警告音が聞こえるように選択されている。
(1)作業者は検電器の本体装置1の正面側にあるテスト釦8を押す。
すると、テスト釦8を押している間、作業者用発光部5、監視者用発光部6及び発音部7が作動する。
なお、テスト釦8を押しても作業者用発光部5等が作動しない時は、電源が消耗しているか故障しているので、電池の交換若しくは充電又は検電器の修理を行う。
(2)作業者は本体装置1の筐体部分又は操作棒取付部2に取り付けた操作棒3を持ち、検知子4を検電対象の適宜の箇所に接触させる。
そして、検知子4を接触させた検電対象が充電状態であれば、作業者用発光部5及び監視者用発光部6が点灯又は点滅するとともに発音部7から警告音が発生する。
また、検知子4を接触させた検電対象が充電状態でなければ、作業者用発光部5等は作動しない。
(3)検電対象が充電状態であるか否かの確認が終了したら、検知子4を検電対象から外し、必要ならば他の検電対象が充電状態であるか否かの確認を行う。
(1)実施例においては、作業者用発光部5を本体装置1の正面側中央の斜面部に設置し、監視者用発光部6を本体装置1の背面側中央に設置したが、設置位置はこれらの位置に限定されない。
要するに、作業者用発光部5は作業者から見え易い位置(通常は本体装置1の正面側)に配置し、監視者用発光部6は監視者から見え易い位置(通常は本体装置1の背面又は両側面側)に配置すれば良い。
(2)実施例においては、作業者用発光部5に発光色が赤又は白のLEDを用い、監視者用発光部6に晴天時において最も見え易い砲弾型白色LEDランプ10を用いたが、LEDに限らず発光体であれば何でも良く、発光色も視認性の良いものであれば特に限定されない。
また、実施例においては、砲弾型白色LEDランプ10を放射状に配置したが、その理由は砲弾型白色LEDランプが指向性の強い光源であることによるから、光を放射状に出射できる発光体であればカバー体9のほぼ中央に配置すれば良く、面状発光体であればカバー体の内面に沿って配置すれば良い。
また、本体装置1に無線音声信号送信器を設け、送信された無線音声信号を受信器で受信して適宜の場所において警告音を聞くことができるようにしても良い。
この変形例は、作業する場所の周囲騒音が大きい場合、特に有効である。
(4)実施例においては、検知子4の先端付近は鉤状とし、さらに先端部は円弧状に曲げてあるが、検知子4の形状は単純な棒状、L字状、U字状等どのような形状でも良い。
そうした場合、例えば、テスト釦8を押してから数秒間、作業者用発光部5、監視者用発光部6及び発音部7を作動させた後に検電器を使用可能状態とし、使用後は数分間放置することで電源オフとなるようにすれば良い。
また、テスト釦8とは別に電源スイッチを設けても良い。
5 作業者用発光部 6 監視者用発光部 7 発音部
8 テスト釦 9 カバー体 10 砲弾型白色LEDランプ
Claims (2)
- 作業者及び監視者に検電状態を知らせるための検電器であって、
検電対象に接触させる検知子、作業者に検電対象が充電状態であることを知らせる作業者用発光部、監視者に検電対象が充電状態であることを知らせる監視者用発光部並びに前記検知子を接触させた検電対象が充電状態であるか否かを判定し、充電状態である場合に前記作業者用発光部及び前記監視者用発光部を点灯又は点滅させる判定手段を有する本体装置を備え、
前記作業者用発光部は、前記本体装置の正面側に設置され、
前記監視者用発光部は、透明部材又は散光部材からなり前記本体装置に突出して設置されるカバー体と、該カバー体の内側に配置される発光体を有しているとともに、前記本体装置の背面側に設置されている
ことを特徴とする検電器。 - 前記本体装置は、作業者及び監視者に検電対象が充電状態であることを知らせる発音部を有している
ことを特徴とする請求項1に記載の検電器。
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JPS57162568U (ja) * | 1981-04-06 | 1982-10-13 | ||
JPS59104083A (ja) * | 1982-12-03 | 1984-06-15 | 川崎製鉄株式会社 | 溶融還元装置における予備還元鉱石の移送吹込み装置 |
JPH02120079U (ja) * | 1989-03-15 | 1990-09-27 |
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- 2016-07-29 JP JP2016150210A patent/JP6067170B1/ja active Active
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JPS57162568U (ja) * | 1981-04-06 | 1982-10-13 | ||
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JPH02120079U (ja) * | 1989-03-15 | 1990-09-27 |
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