JP6064996B2 - 変換移行装置、変換移行方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
それに伴い、変換移行処理も、分析のタイミングで一括して変換して移行していた状況から、継続的に蓄積されていくデータをリアルタイムに抽出して分析装置に記録するという傾向になっている。そのための素朴な実現方法としては、変換移行処理を一定間隔で実行し、継続的に増加するデータを分析装置に移行するという方法が考えられる。
これによれば、収集処理と監視処理のタイミングが同期するため、現在に最も近い発生データを対象にした分析を行うことができる。
本発明の目的は、上述した課題を解決する変換移行装置、変換移行方法、及びプログラムを提供することにある。
《第1の実施形態》
図1は、本発明の第1の実施形態による変換移行装置200を備える分析システムの構成を示す概略ブロック図である。
分析システムは、所定のデータに対する分析を行うシステムであって、蓄積装置100、変換移行装置200、分析装置300を備える。
なお、ここでは蓄積装置100、変換移行装置200、分析装置300を別々の構成とする場合について説明するが、これに限られず、同一の装置内に各装置の機能を設ける構成としても良い。
変換移行装置200は、蓄積装置100に蓄積されたデータを分析装置300において分析可能な形式に変換し、分析装置300の記憶部に記録する。
分析装置300は、変換移行装置200によって記録されたデータに対して、所定の分析処理を実行する。
変換移行装置200は、分析ログ記録部210、分析ログ記憶部220、実行間隔推定部230、分析時刻推定部240、変換移行時刻決定部250、変換移行部260を備える。
分析ログ記憶部220は、分析装置300による過去の分析処理のログデータを記憶する。
分析時刻推定部240は、分析ログ記憶部220が記憶するログデータから前回の分析処理の実行時刻を読み出し、実行間隔推定部230が推定した実行間隔を当該実行時刻に加算することで、次回の分析処理の実行時刻を予測する。なお、前回の分析処理とは、分析ログ記憶部220が記憶するログデータのうち最後に記録されたログデータが示す分析処理のことである。
変換移行時刻決定部250は、分析時刻推定部240が推定した次回の分析処理の実行時刻に基づいて、当該実行時刻以前の時刻を、変換移行時刻として決定する。
具体的には、抽出部261は、現在時刻を常時監視し、現在時刻が変換移行時刻になったときに、蓄積装置100からデータを抽出する。次に、変換部262は、抽出部261が抽出したデータを分析処理に適した形式に変換する。そして、記録部263は、変換部262が変換したデータを分析装置300(の記憶部)に記録する。
図2は、本発明の第1の実施形態による変換移行装置200による変換移行時刻の決定動作を示すフローチャートである。
まず、実行間隔推定部230は、分析ログ記憶部220からログデータを読み出し、連続する分析処理毎に分析処理の開始時刻の間隔を算出する(ステップS1)。
次に、実行間隔推定部230は、算出した複数の開始時刻の間隔の統計量を求めることで、分析処理の実行間隔を推定する(ステップS2)。
分析処理の実行間隔を、開始時刻の間隔の平均値、中央値または最頻値とした場合、分析装置による分析処理の実際の実行間隔に近い時間を実行間隔として推定することができるため、分析装置に、現在時刻により近い時刻のデータを分析させることができる。
また、分析処理の実行間隔を、開始時刻の間隔の最小値とした場合、当該実行間隔に基づいて変換移行処理を行うことで、分析処理を実行する前に変換移行処理を実行することができる確率を高めることができる。
また、分析処理の実行間隔を、開始時刻の間隔の平均値、中央値または最頻値に、開始時刻の間隔の散布度に対して単純減少する1以下の正の係数を乗じた時間とした場合、現在時刻により近い時刻のデータを分析させつつ、変換移行処理を実行することができる確率を高めることができる。
次に、分析時刻推定部240は、実行間隔推定部230が推定した実行間隔を、前回の分析処理の実行時刻に加算することで、次回の分析処理の実行時刻を推定する(ステップS4)。
これにより、分析処理の実行間隔が設定されていなくても、分析処理と変換移行処理とを同期させ、現在時刻に直近のデータに対する分析を行うことができる。
図3は、本発明の第2の実施形態による変換移行装置200’を備える分析システムの構成を示す概略ブロック図である。
第2の実施形態による変換移行装置200’は、第1の実施形態による変換移行装置200の構成に加えて、さらに変換移行ログ記録部270、変換移行ログ記憶部280、変換移行時間推定部290を備える。
変換移行ログ記憶部280は、変換移行部260による過去の変換移行処理のログデータを記憶する。
変換移行時間推定部290は、変換移行ログ記憶部280が記憶するログデータから変換移行処理の実行時間(または開始時刻及び終了時刻)、及び変換移行対象のデータ量を読み出し、これらの情報に基づいて単位データ量あたりの変換移行処理の実行時間(単位実行時間)を推定する。
また、変換移行時間推定部290は、次回の変換移行対象のデータ量と単位実行時間とに基づいて次回の変換移行時間(変換移行処理に要する時間)を推定する。
図4は、本発明の第2の実施形態による変換移行装置200’による変換移行時刻の決定動作を示すフローチャートである。なお、第1の実施形態と同じ動作を行うステップについては、同じ符号を用いて説明する。
まず、実行間隔推定部230は、分析ログ記憶部220からログデータを読み出し、連続する分析処理毎に分析処理の開始時刻の間隔を算出する(ステップS1)。
次に、実行間隔推定部230は、算出した複数の開始時刻の間隔の統計量を求めることで、分析処理の実行間隔を推定する(ステップS2)。
次に、分析時刻推定部240は、実行間隔推定部230が推定した実行間隔を、前回の分析処理の実行時刻に加算することで、次回の分析処理の実行時刻を推定する(ステップS4)。
次に、変換移行時間推定部290は、ログデータが示す変換移行処理ごとに、その実行時間を変換移行対象のデータ量で除算する(ステップS12)。
次に、変換移行時間推定部290は、ステップS12で得た値の統計量を求めることで、単位実行時間を推定する(ステップS13)。
次に、変換移行時刻決定部250は、分析時刻推定部240が推定した次回の分析処理の実行時刻から、変換移行時間推定部290が推定した次回の変換移行時間を減算した時刻を、次回の変換移行処理の実行時刻に決定する(ステップS15)。
また、本実施形態によれば、変換移行装置200’は、単位実行時間を推定し、次回の変換移行処理の対象となるデータ量を、当該単位データ量あたりの変換移行時間に乗算することで、次回の変換移行時間を推定する。これにより、次回の変換移行時間を精度良く推定することができる。
図5は、本発明による変換移行装置の基本構成を示す概略ブロック図である。
上述した実施形態では、本発明による変換移行装置の一実施形態として図1、図3に示す構成(200または200’)について説明したが、本発明による変換移行装置の基本構成は、図5に示すとおりである。
すなわち、本発明による変換移行装置は、実行間隔推定部230、分析時刻推定部240、変換移行時刻決定部250、及び変換移行部260を基本構成とする。
分析時刻推定部240は、前回の分析処理の開始時刻より実行間隔推定部230が推定した実行間隔だけ後の時刻を、次回の分析処理の開始時刻と推定する。
変換移行時刻決定部250は、分析時刻推定部240が推定した次回の分析処理の開始時刻に基づいて、収集したデータの変換移行処理の開始時刻を決定する。
変換移行部260は、変換移行時刻決定部250が決定した開始時刻に変換移行処理を行う。
これにより、変換移行装置は、分析処理の実行間隔が設定されていなくても、分析処理と変換移行処理とを同期させ、現在時刻に直近のデータに対する分析を行うことができる。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。
また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
200、200’…変換移行装置
210…分析ログ記録部
220…分析ログ記憶部
230…実行間隔推定部
240…分析時刻推定部
250…変換移行時刻決定部
260…変換移行部
261…抽出部
262…変換部
263…記録部
270…変換移行ログ記録部
280…変換移行ログ記憶部
290…変換移行時間推定部
300…分析装置
Claims (7)
- 収集したデータを分析処理用に変換して分析装置に記録する変換移行装置であって、
過去に実行した分析処理それぞれの開始時刻に基づいて、分析処理の実行間隔を推定する実行間隔推定部と、
前回の分析処理の開始時刻より前記実行間隔推定部が推定した実行間隔だけ後の時刻を、次回の分析処理の開始時刻と推定する分析時刻推定部と、
前記分析時刻推定部が推定した次回の分析処理の開始時刻に基づいて、収集したデータの変換移行処理の開始時刻を決定する変換移行時刻決定部と、
前記変換移行時刻決定部が決定した開始時刻に前記変換移行処理を行う変換移行部と
を備えることを特徴とする変換移行装置。 - 過去に実行した変換移行処理それぞれの実行時間に基づいて、次回の変換移行処理の実行時間を推定する変換移行時間推定部を更に備え、
前記変換移行時刻決定部は、前記分析時刻推定部が推定した次回の分析処理の開始時刻から前記変換移行時間推定部が推定した実行時間を減算した時刻を、変換移行処理の開始時刻に決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の変換移行装置。 - 前記変換移行時間推定部は、過去に実行した変換移行処理それぞれの実行時間と変換移行処理の対象となるデータの量とに基づいて、単位データ量あたりの変換移行処理の実行時間である単位実行時間を推定し、次回の変換移行処理の対象となるデータの量に当該単位実行時間を乗じることで、次回の変換移行処理の実行時間を推定する
ことを特徴とする請求項2に記載の変換移行装置。 - 収集したデータを分析処理用に変換して分析装置に記録する変換移行装置を用いた変換移行方法であって、
前記変換移行装置の実行間隔推定部が、過去に実行した分析処理それぞれの開始時刻に基づいて、分析処理の実行間隔を推定し、
前記変換移行装置の分析時刻推定部が、前回の分析処理の開始時刻より前記実行間隔推定部が推定した実行間隔だけ後の時刻を、次回の分析処理の開始時刻と推定し、
前記変換移行装置の変換移行時刻決定部が、前記分析時刻推定部が推定した次回の分析処理の開始時刻に基づいて、収集したデータの変換移行処理の開始時刻を決定し、
前記変換移行装置の変換移行部が、前記変換移行時刻決定部が決定した開始時刻に前記変換移行処理を行う
ことを特徴とする変換移行方法。 - 前記変換移行装置の変換移行時間推定部が、過去に実行した変換移行処理それぞれの実行時間に基づいて、次回の変換移行処理の実行時間を推定し、
前記変換移行時刻決定部が、前記分析時刻推定部が推定した次回の分析処理の開始時刻から前記変換移行時間推定部が推定した実行時間を減算した時刻を、変換移行処理の開始時刻に決定する
ことを特徴とする請求項4に記載の変換移行方法。 - 収集したデータを分析処理用に変換して分析装置に記録する変換移行装置を、
過去に実行した分析処理それぞれの開始時刻に基づいて、分析処理の実行間隔を推定する実行間隔推定部、
前回の分析処理の開始時刻より前記実行間隔推定部が推定した実行間隔だけ後の時刻を、次回の分析処理の開始時刻と推定する分析時刻推定部、
前記分析時刻推定部が推定した次回の分析処理の開始時刻に基づいて、収集したデータの変換移行処理の開始時刻を決定する変換移行時刻決定部、
前記変換移行時刻決定部が決定した開始時刻に前記変換移行処理を行う変換移行部
として機能させるためのプログラム。 - 前記変換移行装置を更に、
過去に実行した変換移行処理それぞれの実行時間に基づいて、次回の変換移行処理の実行時間を推定する変換移行時間推定部として機能させ、
前記変換移行時刻決定部は、前記分析時刻推定部が推定した次回の分析処理の開始時刻から前記変換移行時間推定部が推定した実行時間を減算した時刻を、変換移行処理の開始時刻に決定する
ことを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
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