JP6063958B2 - 子宮頸部サンプリング器具 - Google Patents

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Description

本発明は、子宮頸管内細胞のサンプルを同時又は逐次的に得るための方法及び装置に関する。
関連出願
本願は、2011年12月15日に出願された米国仮特許出願第61/570,863号に対する優先権を主張するものであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
細胞に関する子宮頸管内膜をサンプリングする現在の方法は不適切であり、患者の生体構造に有害である可能性がある。必要なのは、解剖学的領域を傷つけることなく、その領域のより完全なサンプリングを得ることができる方法及び装置である。
米国特許第6,336,905(B1)号明細書 米国特許出願公開第2002/0087096(A1)号明細書 米国特許第4,318,414号明細書 米国特許第5,456,265号明細書
本発明は、子宮頸部組織をサンプリングするための、例えば子宮頸管内膜掻爬又はパパニコロウ塗抹手順のように分析用の子宮頸管をサンプリングするための方法及び装置を含む。本方法及び装置は、適切なサンプルを得るために管を掻取ることを含み得る。本発明は、得られる組織及び細胞の量において現在利用可能な装置に対して改善されたサンプリング装置及び方法、それが得られた後のサンプルの保護、並びに標的領域が円周方向に評価されるとき、変換帯などの標的領域を完全にサンプリングする能力、及びそれが取得され、装置が患者から取り除かれた後のサンプルの汚染を最小にするための、本明細書に開示される装置を用いた方法を提供する能力を含む。本明細書に開示される方法及び装置は、多くの場合、開示される装置の使用における患者の痛み及び不快が最小であるという点で患者への配慮も改善する。本明細書に開示される発明は、例えば子宮頸管内膜掻爬(ECC)手順中の患者の不快を低減する方法及び装置、並びに子宮頸部異常の正確で高感度の検出を提供するための標的領域をサンプリングする装置を提供する。本発明の態様は、現在使用される装置よりもより快適で痛みがあまり生じない、より患者志向の装置の提供に役立つ。例えば、本発明の方法は、患者の子宮頸管内膜内に1回だけ装置を挿入することにより、子宮頸管内膜から組織及び細胞のサンプルを収集することを含む。現在使用されている装置は、多くの場合、適切なサンプルを得るために、子宮頸管内膜内に装置を2回以上挿入することを必要とする。本発明の装置は、子宮頸管内膜の内側表面に接触する鋭利な硬い角を有する矩形形状のサンプル収集装置を備える現在使用される装置よりも、子宮頸管内生体構造により相補的である円柱形状であるサンプル収集領域及び棒を備える。さらに、本発明の装置は、装置を子宮頸管内に入れるのを容易にさせる非外傷性先端又は先細りの遠位先端の棒を備えることができる。先端は、装置の子宮頸管への挿入に役立つ拡張機能を提供することができる。
本発明の装置は、ハンドルと、シースに囲まれる棒と、組織サンプリング要素と、サンプリング収集孔とを備える。装置は、組織及び細胞のサンプリングに使用される。装置のハンドルは、サンプル収集孔及び組織サンプリング要素が標的領域に近接して設置される間、患者の外側に留まる。標的領域は、子宮頸管内表面、例えば子宮頸管内膜の内側表面であってよい。棒は、シースの内周の全長又はその部分長に沿って横断するように設計される、管状又は中実でありえる細長い本体である。本明細書に提示される実施形態では、棒は装置全体を操作するためのハンドルに接続され、ハンドルはサンプリング領域を拡大するための成分を組み込むことができ、組織又は細胞を得るために、頸管の内側表面に対する子宮頸管内膜などの標的領域の円周方向及び長手方向の両方の掻取りを可能にする組織サンプリング要素及びサンプル収集孔を備える。本発明の装置のシースは、内側のシャフトがシースの内周を横断することができるように設計された細長い管状体であり得る。シースは、組織サンプルを汚染から保護するように機能することができ、サンプリングが達成される(すなわち、頸管を掻取るように作用する)組織サンプリング要素を提供し、子宮頸部口を通って装置を退縮させる間にサンプルが失われるのを保護し、及び/又は装置の設置に役立ち得る。サンプリング領域は、スリットの対向する縁が掻取り縁(複数可)として使用されるなどの組織サンプリング要素が位置する装置の一部分を含む。サンプリング領域は、子宮頸管に位置する組織及び子宮頸部細胞を捕捉するために提供される。
添付の図面は、本明細書に組み込まれ、その一部をなすものであり、いくつかの態様を図示し、説明と合わせて本発明の原則を説明する役割を果たす。
本発明の装置の例示的な例を示す。 2A及びBは、図1の装置のサンプリング領域の拡大図を示す。 図1の装置のハンドル及びアクチュエータ部分の拡大を示し、3Aは外面図である。 図1の装置のハンドル及びアクチュエータ部分の拡大を示し、3Bは断面内面図である。 本発明の例示的な装置を示す。 本発明の例示的な装置を示し、5B及び5Cは、5Aに示される例示的な装置の遠位部分の拡大である。 図1及び3の装置のハンドルの遠位端を示し、Aは正面図であり、CはAの拡大であり、Bは背面図であり、DはBの拡大である。 本発明の装置の例示的な例を示す。
本発明の追加の利点は、以下の説明に一部記載され、一部説明から明らかであるか、又は本発明の実践により学習することができる。本発明の利点は、付属の請求項で特に指摘される要素及び組み合わせの手段によって実現され、理解されるであろう。前述の一般的説明及び後述する詳細説明の両方は、例示及び説明に過ぎず、請求されるように、本発明を制限するものではないことを理解されたい。
本発明は、細胞サンプリングのための方法及び装置を含む。本発明は、頸管の壁の内側表面への実質的に完全な円周方向への接触を可能にする拡張可能な態様を有することにより、頸管内の関心の領域から細胞及び組織のサンプルの収集を提供し、分析のために十分なサンプル容量を捕捉し、収集したサンプルの汚染を最小にする。前悪性及び悪性の診断は、得られる最も純粋なサンプルの標的とされる領域の量及び完全な提示に依存する。適切なサンプルを得ることは、慣用の利用可能な装置が代表的な又は完全なサンプルを得るために複数の侵入を必要とするため、不快であり、通常痛い。本発明は、患者への侵入及び患者からの除去が1回又は少ない回数で、ユーザーに、完全で代表的であり、あまり汚染されないサンプルを得ることを可能にする。
本発明の態様は、組織サンプリング要素及びサンプル収集孔を形成する、対向する縁を有するスリットを備える拡張可能なサンプリング領域を含む。組織サンプリング要素は、スリットの対向する縁を備えることができる。拡張可能なサンプリング領域を有する装置を提供することにより、患者内への侵入が一平面又は単一線に実質的に沿って生じる装置の挿入及びサンプルの収集を提供する。挿入されると、本発明の装置は、サンプルを円周方向に収集するように侵入の単一線の周りを回転し、及び/又はサンプルを収集するために近位方向に遠位に、又は遠位方向に近位に長手方向に移動され得る。本発明の装置を使用する方法は、患者内への侵入が単一平面又は単一線に沿った装置の挿入及びサンプルの収集を含み、回転は固定位置で生じ、棒及びハンドルの回転直径は非常に小さいか全くない。本発明のうちの一つではない、現在利用可能な装置を使用するサンプルの収集では、サンプリング領域を有する装置の端は患者内に挿入され、次に、サンプリング領域は、サンプリング領域に圧力を適用するために大きな弧線又は円を通って回転する、挿入部材及びハンドルなどの装置によって子宮頸管内に移動される。挿入部材及びハンドルの回転は侵入の単一線の周りではないが、大きな回転直径を含む大きな回転領域を含み、幾何学的円錐のようであり、円錐の頂部にサンプリング領域、及び円錐の基部でのハンドルの移動による大きな回転直径を有する。
本発明の装置が小さな回転直径から回転直径がないのは、本発明の装置の組織サンプリング要素の拡張可能な性質による。本発明の装置を患者内に挿入する前、組織サンプリング要素はスリットの対向する縁を備え、対向する縁はシースの外側表面に隣接し、かつそれと整合され、これは本明細書において閉鎖位置と称される。閉鎖位置では、シース全体は、シースの近位端から遠位端まで実質的に均一の直径を有する。使用時に装置のサンプリング領域が子宮頸管の定位置に置かれると、スリット(又は複数のスリット)が開放され、スリットの対向縁が曝され、装置の組織サンプリング要素が作り出される。これが開放位置である。組織サンプリング要素を含む拡張されたサンプリング領域は、拡張又は開放位置にあるとき、子宮頸管の内側表面に接触するため、幾何学的円錐形状回転の装置全体を回転させる必要はない。次に、スリット又は複数のスリットの対向縁は、侵入の単一線に沿って小さな回転直径から回転直径なく回転し、スリット又は複数のスリットの拡張された対向縁は子宮頸管の内側表面と接触するため、サンプルは対向する縁によって内側表面から掻取られるか、又はそこから切り取られ、サンプル収集孔内に収集される。サンプルがサンプル収集孔内に入ると、対向する縁が相互に実質的に隣接するように、スリット又は複数のスリットは閉鎖位置に移動され、サンプル収集孔内のサンプルのいずれも流出せず、サンプル収集孔の外からの細胞材料又は汚染物が孔に侵入しないように、サンプル収集孔が実質的に覆われるか、閉鎖され、サンプルの汚染を防止する。本明細書で使用される、サンプル領域は、スリットの位置で測定されたシースの直径がスリットがないより近位位置のシースの直径より大きいため、スリットの対向する縁が離れて移動するときに拡張される、若しくは開放される、又は開放位置にあると言われる場合がある。本明細書で使用される、組織サンプリング要素は、スリットの位置で測定されたシースの直径がスリットがないより近位位置のシースの直径より大きいため、組織サンプリング要素を構成するスリットの対向する縁が相互に離れて移動するときに拡張される、若しくは開放される、又は開放位置にあると言われる場合がある。閉鎖位置では、サンプリング領域及び/又は組織サンプリング要素は、実質的に、スリットが存在しないシースの直径と同じシース直径を有する。
拡張可能な組織サンプリング要素を有することにより、現在の利用可能な装置より患者に快適さも提供する。外側子宮頸部口は、子宮頸管の直径より小さい直径を有する。拡張可能な掻取り要素を有さない現在利用可能な装置に関して、掻取り要素は、外側子宮頸部口を通過するのに十分小さくなければならない。次に、より大きい直径の子宮頸管に設置されるとき、装置の掻取り要素又は組織サンプリング要素は、大きな直径回転の装置のハンドル端の回転により子宮頸管の内側表面に対して押しつけられ、子宮頸管に位置する間、基部端のハンドル及び頂部の掻取り要素の回転により幾何学的円錐形状を形成しなければならない。この種類の回転は、子宮頸部口を伸張させ、形状をくずし、患者にとって少なくとも不快であり、通常痛い。加えて、現在使用される装置は、子宮頸管内膜の円周領域を完全に通過することから組織及び/又は細胞を含むサンプルを確実に得ることができない。本発明は、例えば子宮頸管内膜の円周領域を完全に通過することから、又は子宮頸管内膜の長手方向通路からサンプルを得ることにより、標的領域の代表的なサンプルである子宮頸管内組織及び/又は細胞のサンプルを得るための方法及び装置を含む。
本発明の方法は、拡張可能な組織サンプリング要素を備えるサンプリング領域を含む装置を使用する子宮頸管のサンプルを得ることを含む。本発明の装置は、拡張可能な組織サンプリング要素を備える。本発明の装置は、2つの対向する縁を備える少なくとも一つのスリットを有するシースを備える拡張可能な組織サンプリング要素を備えるサンプリング領域を含み、2つの対向する縁は、2つの対向する縁が相互から離れて移動する場合、シースの直径がスリットのないシースの直径より大きいようにシースの直径を拡張するように相互に離れて移動する。拡張可能な組織サンプリング要素は、相互から離れてスリットの対向する縁を移動させることにより拡張され、組織サンプリング要素は、スリットの対向する縁が一緒に移動し、再び隣接することにより、その元の状態に還元される。スリットの対向する縁が相互に離れるようにスリットが開放されるとき、シース及び/又はサンプリング領域は拡張されると言われる。スリットの対向する縁が相互に実質的に隣接するようにスリットが閉鎖するとき、シース及び/又はサンプリング領域は拡張されない。
1943年にDr.Papanicolaouによって刊行物に最初に記載されて以来、パパニコロウ塗抹は、子宮頸癌のスクリーニングの基準になる検査であった。任意のスクリーニング試験と同様、それは高感度であるように設計されたが、あまり具体的ではなかった。パパニコロウ塗抹が異常である患者の標準的な対応は、狙撃子宮頸部生検を含み得、子宮頸管内膜掻爬(ECC)による子宮頸管の内部の評価を含み得る、子宮頸部の膣鏡診検査である。適切な膣鏡診の基準は、変換帯全体及び扁平円柱上皮接合部の完全な視覚化並びに子宮頸部病変の程度の明確な定義である。膣鏡診が侵襲性細胞腫を識別できない理由の一つは、子宮頸部の膣鏡検査の時に視覚化されない子宮頸管における癌の存在である。大半の子宮頸癌スクリーニングプログラムは、子宮頸部細胞診断、それに続く膣鏡診生検を用いたスクリーニングにより検出された異常性の診断に依存する。ECCは、局所麻酔をして、又は局所麻酔なしで膣鏡診時に実施され得る。ECCは、切除療法により侵襲性癌を有する女性を誤って治療するリスクを低下させる方法として、1980年代初期に推奨された。今日、切除療法はほとんど使用されず、選択治療は、ほとんどの場合、ループ式電気外科円錐切除法(LEEP)を伴う。ほとんどの場合、子宮頸部の切除治療に関する閾値は、組織学的CIN2(子宮頸部上皮内腫瘍グレード2)以上である。しかしながら、CIN2の診断は病理学者の間であまり再現可能ではなく、多くの場合、一過性のHPV感染及び初期の前癌の両方を含む。これらの症例は自然に退縮する可能性があるが、多くの状況では、CIN2は直ちに治療され、後に産科的合併症をもたらす可能性がある頻繁な過剰治療をもたらす。加えて、切除術は、膣鏡診によって病変全体を視覚化することができない患者に推奨されるか、又は膣鏡診検査が初期及び最も治療可能な病変を見落とす可能性があるため、膣鏡診検査が満足のいくものではなく、過剰治療の問題も増幅する。
過去数十年にわたり、ECCの臨床上の有用性について多くの議論があった。技法は、患者に対する不快さ、検体収集の妥当性、報告された高い偽陽性率及び偽陰性率を伴う病理学的解釈、及び費用に関して問題であり得る。しかしながら、膣鏡診中にECCを実施しないことは、侵襲性癌を見落とす可能性があるため、多くの者によって診断ミスと考えられてきた。肉眼で発見できない疾患を膣鏡診的に検出する、又はECCに基づく切除療法の程度を決定する臨床上の必要性は、診断率の低さ、及び特に病変が口付近に位置するときのECC検体の汚染の可能性を複雑にした。ECCの価値は、ECCが子宮膣部の疾患に関して高い陽性予測値(86%)を有することを記述したMoniakらによって示されるように、偽陽性結果が本質的に子宮膣部病変からの検体の汚染によると考えられているため意見が一致しない。偽陽性ECCは過剰治療をもたらすが、偽陰性結果は侵襲性疾患を見落とす結果となる可能性がある。ECCの偽陽性率及び偽陰性率に加えて、別の主な臨床的欠点は、高い不適切なサンプル率であり、これは22%に達すると報告された。1988年、Andersenらは、ECCが全子宮頸管内病変のほぼ50%を見落としたという結果を発表した。さらに、ECC装置の感度及び特殊性は、受け入れることができる装置の考案に重要である。特殊性に対する改善は、Gosewehrらによって記述された子宮膣部汚染を回避するために、保護スリーブに収集端(すなわちブラシ)を入れることによりなされた。
しかしながら、スクリーニング試験は100%の感度を有さず、単一のパパニコロウ塗抹に関して広範な偽陰性率が報告されている。子宮頸癌は通常長期間にわたって発達し、反復的なスクリーニングは通常治療される病変を捕らえることができるため、パパニコロウ塗抹に関する15〜25パーセントの偽陰性率は、広く受け入れられている。サンプリング偽陰性(塗抹上の異常細胞の不在)は、研究室偽陰性よりわずかに一般的であり、これはスクリーニングミスと解釈ミスとの間でほぼ均等に分けられる。特徴的に腺状型細胞である子宮頸管内細胞の存在は、適切な塗抹に必要である。低グレードの扁平(子宮頸膣部細胞)上皮内病変(LSIL)は、最も偽陰性を占め、これらの約半分は退縮する。進行するものに関して、発達は通常ゆっくりであり、よって偽陰性の重要性は、年に1度のパパニコロウ塗抹により最少に抑えられる。しかしながら、パパニコロウ塗抹でLSILを有する女性の20〜30パーセントは、生検で高グレードの扁平上皮内病変(HSIL)を有する。
パパニコロウ塗抹で見落とされた病変は、次のように要約される。(1)大きい外転の外側に生じるもの(子宮頸管内組織は子宮頸部口から広がる傾向があり、新生児及び若い女性の本来の扁平円柱上皮接合部に対応する)、(2)小さい病変、(3)真の細胞診を不明瞭にする可能性がある感染及び壊死組織を有するという理由で進行した侵襲性病変、(4)急速に進行する病変、並びに(5)子宮頸管深くの病変である。最適な子宮頸部検体は、扁平上皮及び円柱上皮のサンプリングを含み、特に大部分の子宮頸部新生物が生じる変換帯を包含する。発癌性HPV(ヒトパピローマウイルス)感染は、2種類の上皮が交わる変換帯で特に癌を生じやすい。具体的には、子宮頸部の変換帯は、徐々に弱体化し、腺性上皮(扁平上皮化生)に取って変わられる扁平上皮を有する。移動する扁平円柱上皮接合物の前縁部によって画定される変換帯の子宮頸管内の境界は動的である。扁平上皮化生は、女性の一生を通じて続き、最終的に変換帯は子宮頸部口内に位置する。したがって、閉経後の女性において、それは、多くの場合、子宮頸管内において高く、目に見えない。臨床医は、子宮頸癌及びその前駆体が典型的にはこの領域内で始まるため、最も重要なものである変換帯の識別に挑戦する。したがって、この領域のサンプリングは正確なスクリーニング及び診断に重要である。
ブラシ、綿棒、スパチュラ、及びアプリケータを含むいくつかの装置が、子宮頸部からサンプルを収集するために開発されてきた。細胞学的スクリーニングは、侵襲性疾患の早期診断により子宮頸癌の死亡率を減少させるが、使用されるサンプリングブラジ及びサンプルが得られる方法により、許容できない偽陰性率が尚ある。ECCを実施するために使用される最も一般的な機器は、Kevorkianと呼ばれ、患者の子宮頸管内への複数の侵入を必要とする金属又はプラスチックで提供され、関心の全領域の代表的なサンプルを得るために子宮下部から外子宮口までを強く掻く。Kevorkian装置のサンプリング領域は、形状が矩形であり、頸管の表面と接触させるために、医師はサンプリング中に力を適用し、本質的に矩形をシリンダの中に挿入し、矩形の硬い角を湾曲した表面に押しつけなければならない。360°の円周全体のサンプリングを確実にするために、掻爬器を回転させる試みがなされるが、これは、不可能ではない場合、患者の痛み/不快により、試みることは困難である場合が多い。子宮外口の子宮下部の掻爬を回避するための注意が払われる。加えて、子宮頸管内の掻爬したサンプルを収集し、外子宮口に近い又はそこに位置し得る病変組織を引き裂くことなく掻爬器の顎を取り除く試みが通常なされる。先の細い鉗子、吸引装置(すなわちピペット)、子宮膣部の生検機器、又は他の技法が管の任意の追加材料を回収するために使用され得る。
Kevorkian掻爬器を含む現在のECC装置は、患者が苦痛な手順に曝されるのを犠牲にして問題のサンプルを得る。現在の装置設計自体が、子宮膣部組織を有する標的の子宮頸管内サンプルの汚染により、高く懸念される偽陽性率を付与する。この高偽陽性率は、サンプルが研究室により分析されたとき、不必要で、多くの場合破壊的な子宮頸部外科切除手順につながる場合が多く、陽性又は問題の結果を有するこれらの患者はループ式電気外科円錐切除法(LEEP)のために再来することを尋ねられる。加えて、現在の装置設計により収集された組織サンプル量は、多くの場合、病理学的評価に不適切である。この現在の装置設計の欠点は、多くの場合、高偽陰性率につながる。陰性結果のものは、反復的なパパニコロウ塗抹スクリーニング、ECC、及び膣鏡診を受けることが推奨される。さらに、現在の装置設計により、子宮頸管の完全なサンプルが得られない可能性があるため、前癌性又は癌性細胞の検出が見落とされる可能性がある。
現在使用される、又は利用可能な装置設計は、進行した子宮頸部病変の診断において信頼できる有用なツールであるそれらの能力に影響を及ぼす固有の欠陥がある。理想的なECC装置は、単純かつ患者の不快又は痛みを最小にし、最も重要なことには子宮頸管の汚染を最小にする包括的で適切な量のサンプルを提供するものである。想定される装置設計の確かな目標は、現在の装置設計の欠点を様々な生体構造の子宮頸部の変化に適用可能である使用が簡単な装置で対処すること、早期高グレード病変の改善された検出率を可能にする偽陰性の頻度を減少させること、不必要な外科治療の数を減らすために偽陽性を減少させることである。
本発明は、例えば組織が子宮頸部に位置する、意図される体通路の組織サンプルを制御条件下で得るのに有用な方法及び装置を含む。例えば、本発明は、子宮頸部内への単一又は最小数の侵入挿入で、完全で適切かつ汚染が最小限であるサンプルを捕捉するのに使用するための方法及び装置を含む。装置は、再利用可能であるか、又は単一使用のために使い捨てであるように設計され得る。
本発明の装置は、組織学的分析用に子宮頸管から組織サンプルを得る単一患者使用のために適応される減菌の使い捨て子宮頸管内サンプリング装置であり得る。本明細書に開示される装置を使用する本発明の方法を実施するための臨床適応は、異常なパパニコロウ塗抹のさらなる評価、2つの連続した陽性高リスクHPV試験を伴う2つの連続した正常なパパニコロウ塗抹のさらなる評価、不十分な膣鏡診、子宮頸管内に延在する子宮頸部病変、高グレード子宮頸部病変を有する患者における診断装置として、高グレード子宮頸部病変の外科治療後の観察、未診断の子宮出血用、及び高齢の又は他の臨床的続発症を有する女性に対するパパニコロウ塗抹の代替えとしてを含むが、これらに限定されない。本発明の装置は、組織学的評価に関して容量が適切である、子宮膣部汚染が最少である標的の完全な組織サンプルを収集することができる。
本発明の装置は、減少した直径を有する棒の一部分と、下にあるサンプル収集孔にアクセスするためにシース内に開口部を提供することができる少なくとも一つのスリットを有する重なりシースとを備えるサンプル収集孔を備えるサンプリング領域を備える。スリットは2つの対向する縁を有することができる。サンプル収集孔に一つ以上のアクセス部位を形成する一つ以上のスリットがシースに存在し得る。スリットは開放位置又は閉鎖位置にあってよい。閉鎖位置では、スリットの対向する縁は、スリットを実質的に閉鎖し、スリット又は複数のスリットの下にあるサンプル収集孔へのアクセスを防止するように、相互に隣接し、接合する。開放位置では、スリットの対向する縁は、サンプル収集孔にアクセスできるように、相互から離れて、開口部を形成する。ある態様では、対向する縁が相互から離れて移動するとき、スリットが生じるシースの領域の直径が、対向する縁が実質的に接合されるか、又は閉鎖位置にあるときにスリットが生じるシースの領域の直径より大きい。開放位置は、本明細書において、拡張されるとも称される。スリットの対向する縁が相互から離れて移動されるとき、各縁は露出され、掻取り縁を形成し、対向する縁は、軟組織位置から組織を除去するために使用される組織サンプリング要素を形成する。除去された組織は、離れて移動した対向する縁によって形成された開口部を通じてサンプル収集孔に入る。除去された組織(サンプル)は、サンプル収集孔内に収容され、対向する縁は、サンプルを汚染するようにさらなる組織がサンプル収集孔に入らないように、及びサンプルがサンプル収集孔から出て、失われないように、サンプル収集孔を実質的に閉鎖するように一緒に移動される。
本発明は、子宮頸管内及び変換帯領域を含む、子宮頸部をサンプリングするための装置を含む。例示的な装置は図1、2、3A及びB並びに6に示され、例示的な装置は図4、図5、及び図7に示され、本明細書に記載される。図1を見ると、本発明の装置は、遠位端111及び長手方向軸を有するハンドル110と、実質的に長手方向軸に沿ってハンドル110の遠位端111から外側方向に延在する細長い棒120であって、外側表面、前端121、及びハンドル110の遠位端111に固定して装着される後端122を有する棒120と、ハンドル110の遠位端111に回転的に結合されアクチュエータ130であって、棒の一部分を回転的に受容するように寸法決定される第1の端131の開口部を画定するアクチュエータ130と、棒120の一部分を選択的に被包し、棒の前端121に近接する棒の一部分、及びアクチュエータ130の第1の端131の一部分に固定して装着されるシース140であって、シース140が、シース140の遠位端部分上のスリット141であって対向する縁142及び143によって境界付けされるスリット141を画定し、(図2を参照)シース140の遠位端部分と、シースの遠位端部分の下の棒の外側表面の一部分とがサンプル収集孔150を画定する、シース140とを備える、子宮頸部サンプリング器具100を備える。図2に示されるように、スリット141は、子宮頸管の表面と接触させることによって、子宮頸部内に位置付けられたときに組織サンプルを得るために、スリット141の対向する縁142及び143がサンプル収集孔150を実質的に封止するように実質的に接合する閉鎖位置200(図2A)と、スリット141の対向する縁142及び143が相互から離間配置される開放位置201(拡張される)(図2B)との間で選択的に移動可能(拡張可能)である。相互から離間配置されるとき、対向する縁142及び143は、軟組織表面と接触するとき、子宮頸管の内側表面などの軟組織表面から組織を除去することができる組織サンプリング要素を形成する。図2Bに示されるように、サンプリング領域151は、組織サンプリング要素146を形成する対向する縁142及び143を有する開放サンプル収集孔150を備える。任意に、表示器180は、サンプル収集孔150の近位端から離間配置され、これは、患者に挿入される器具の長さ及びサンプル収集孔150のおおよその位置を示すためのユーザーに対する深度計として使用され得る。図示されないが、深さ停止部が表示器180上又はその近くに位置し得る。装置は、図1及び2に示されるように、非外傷性先端などの閉鎖先端160を含み得る。
図3A及びBに示されるように、アクチュエータ130は、スリット141が閉鎖位置200(図2Aに示される)に位置付けられる第1の位置360と、スリット141が開放位置201(図2Bに示される)に位置付けられる第2の位置361との間でハンドル110の遠位端111を中心として選択的に回転可能である。スリット141は、長手方向軸を中心に延在するらせん状スリット141である。らせん状スリットは、複数のらせん状スリットを含み得る。スリットは、長手方向軸を中心とした少なくとも一周回170を有し得る。(図1を参照)スリット141の対向する縁142及び143は、スリット141が閉鎖位置200にあるとき、相互に対して実質的に平行に、そしてシース140の外側表面に対して実質的に垂直に配向され得る。スリット141の対向する縁142及び143のうちの一つの少なくとも一部分は、スリット141が開放位置201にあるとき、長手方向軸に対して鋭角に配向される。スリットの対向する縁142及び143は、スリット141が閉鎖位置200にあるとき、相互に対して実質的に平行に配向され、シース140の外側表面に対して面角に位置付けされ得る。スリット141の対向する縁142及び143のうちの一つの少なくとも一部分は、スリット141が開放位置201にあるとき、長手方向軸に対して鋭角に配向され得る。ある態様では、面角は、シース140の外側表面に対して垂直ではない。
ある態様では、棒120の前端は、先端160を画定する。(図1及び2を参照)。非外傷性先端などの先端160は、子宮頸部口内への装置の侵入を容易にするために先細であり得る。先端160は、棒と同じ又は異なる材料で作製されてよく、患者の快適さのため棒より可撓性であり得る。シース140の遠位端部分は、棒120の先端160に近接して位置付けられる。
ある態様では、棒120の一部は減少した直径を有する。ある態様では、減少した直径を有する棒120の一部分は、シースの遠位端部分の下にある。ある態様では、減少した直径を有する棒120の一部分は、スリット141が位置付けられるシースの遠位端部分の下にある。ある態様では、減少した直径を有する棒120の一部分及びスリット141が位置付けられるシース140の遠位端部分は、サンプル収集孔150を画定する。
ハンドル110及びアクチュエータ130の外側表面を示す図3Aを参照。遠位方向にハンドルからアクチュエータに向かって見ることによって見られるように、図3Bは、図3Aに示される線に沿って区切られる、アクチュエータ130の内面図を示す。ある態様では、アクチュエータ130は、画定される複数の離間した陥凹320(320a及びb)並びに一つ以上のアクチュエータ突出部340(例えば340a及び340b)を有する内側周辺縁302をその上に有する内側孔301を画定する。アクチュエータ突出部340は、ハンドル110の遠位端111と相互作用するとき、アクチュエータ突出部の位置により、アクチュエータ130が特定の方向に回転し続けるのを防止することができる。例えば、アクチュエータ130が位置1(360)にあるとき、突出部340aは、アクチュエータ130が反時計回り方向にさらに回転するのを止める。同様に、アクチュエータ130が位置2(361)にあるとき、アクチュエータ突出部340bは、アクチュエータ130が時計回り方向にさらに回転するのを止める。
図3B及び6を見ると、ハンドル110の遠位端111は、長手方向軸に遠位に沿って延在するハンドル突出部350を画定し、ハンドル突出部350は、複数の半径方向に付勢可能な基軸330及び静止部分331を画定する。半径方向に付勢可能な基軸330aは、それぞれ第1の位置360及び第2の位置361で、複数の陥凹320(例えば320a及び320b)を選択的にその中に受容するように構成される。図3A及び6に示されるように、基軸330aは、丸い陥凹320a及び320b内に収まるように丸められる。基軸330bは、装置のアセンブリ中、半径方向に付勢可能な基軸として機能し、その後、作動/回転中に離間した陥凹320と相互作用しないため、装置操作中、付勢不可能な基軸として機能する。静止部分331は、アクチュエータ130の移動を妨げるための停止部610を提供する。ある態様では、複数の離間した陥凹320は、約110°〜140°離れて位置付けられる一対の離間した陥凹320を含む。ある態様では、複数の半径方向に付勢可能な基軸330(例えば330a及び330b)は、約170°〜190°離れて位置付けられる一対の半径方向に離間した付勢可能な基軸330を含む。ある態様では、一対の離間した半径方向に付勢可能な基軸330は約180°離れて位置付けられる。ある態様では、アクチュエータを閉鎖位置360から開放位置361に移動させるには、約220°〜250°の回転を必要とする。
任意に、細長い棒120は、可撓性である。任意に、サンプリング領域151を備える装置の遠位端は着脱可能である。例えば、(図示されず)サンプリング領域151を備えるシースの遠位端及びシャフトは両方とも、圧力又は切断により装置の残部から切り離されるように切り込みを付けることができる。シャフトの直径の周囲の切り込み線は、シャフトが屈曲されたときに壊れるように、シャフトに弱い区間を作り出すように使用され得る。シャフトの材料により、シャフトは切り込みが付けられても、付けられなくてもよい。ある態様では、サンプリング領域は、切断工具又はナイフでそれを切断することにより無傷で取り除かれ得る。代替的に、装置の遠位端は、切断工具を使用してせん断分離され得る。
本発明の装置は、子宮頸部内に位置付けられるとき、組織サンプルを選択的に得るために、遠位端111及び長手方向軸を有するハンドル110と、実質的に長手方向軸に沿ってハンドル110の遠位端111から外側方向に延在する細長い棒120であって、外側表面、前端121、及びハンドル110の遠位端111に固定して装着される後端122を有する棒120と、ハンドル110の遠位端111に回転的に結合されるアクチュエータ130であって、棒120の一部分を回転的に受容するように寸法決定される第1の端131の開口部を画定するアクチュエータ130と、棒120の一部分を選択的に被包し、棒120の前端121に近接する棒の一部分、及びアクチュエータ130の第1の端131の一部分に固定して装着されるシース140であって、シース120の遠位端部分上のスリット141であって対向する縁142及び143によって境界付けされるスリット141を画定し、スリット141が、スリット141の対向する縁142及び143がサンプル収集孔150を実質的に封止するように実質的に接合する閉鎖位置200と、スリット141の対向する縁142及び143が相互から離間配置される開放位置201との間で選択的に移動可能である、シース140とを備える、子宮頸部サンプリング器具100を備える。ある態様では、アクチュエータ130は、スリット141が閉鎖位置200に位置付けられる第1の位置360と、スリット141が開放位置201に位置付けられる第2の位置361との間でハンドル110の遠位端111を中心として選択的に回転可能である。図示されないある態様では、アクチュエータ130は、スリット141が閉鎖位置200に位置付けられる第1の位置360と、スリット141が開放位置201に位置付けられる第2の位置361との間でハンドル110の遠位端111を中心として選択的に回転可能であってよく、アクチュエータ130は、ハンドル110の中央又はハンドル110の近位端などの遠位端に近接する位置上に位置する。ある態様では、シース140の遠位端部分及びシースの遠位端部分の下にある棒120の外側表面の一部分が、サンプル収集孔150を画定する。任意に、表示器180はサンプル収集孔150に近位に位置付けられる。ある態様では、スリット141は、長手方向軸を中心に延在するらせん状スリットである。スリット141は、長手方向軸を中心に少なくとも1周り170し得る。
図3B及び6に示されるように、ある態様では、アクチュエータ130は、画定される複数の離間した陥凹320を有する内側周辺縁302をその上に有する内側孔301を画定し、ハンドル110の遠位端111は、長手方向軸に遠位に沿って延在するハンドル陥凹350を画定し、ハンドル陥凹350は、複数の半径方向に付勢可能な基軸330を画定し、その330aは、それぞれの第1の位置360及び第2の位置361の複数の離間した陥凹320に選択的に受容されるように構成される。ある態様では、複数の離間した陥凹は、約110°〜140°離れて位置付けられる一対の離間した陥凹320(例えば320a及び320b)を含む。ある態様では、複数の半径方向に付勢可能な基軸は、約170°〜190°離れて位置付けられる一対の半径方向に離間した付勢可能な基軸330(例えば330a及び330b)を含む。ある態様では、一対の半径方向に離間した付勢可能な基軸330は、約180°離れて位置付けられる。ある態様では、アクチュエータが閉鎖位置360から開放位置361に移動するには、約220°〜250°の回転を必要とする。
図3Bに示されるように、アクチュエータ130は、時計回り方向にハンドル110の周囲でアクチュエータ130を回転させることによって位置1(360)から位置2(361)に移動される。付勢可能な基軸330aは位置1の陥凹320aに存在し、アクチュエータ130が時計回り方向で位置2(361)に回転されるとき、付勢可能な基軸330aは、その後、陥凹320bに格納される。位置1で、基軸330bに接するアクチュエータ突出部340aは、アクチュエータ130が反時計回り方向に回転するのを防止する。位置2で、静止位置331に形成される停止部610に接するアクチュエータ突出部340bは、アクチュエータ130が時計回り方向に回転するのを防止する。形成される基軸は半径方向に付勢され得るが、ハンドル突出部350は回転せず、ハンドル突出部350は一つの位置(内側方向に移動し、半径方向に開始位置に戻る付勢可能な基軸以外)に留まり、アクチュエータ突出部及び陥凹と相互作用する。
図4は、減少した直径及び重なりシース470を有し、相互に離れて移動されるときに組織サンプリング要素(図示せず)を形成する2つの対向する縁(図示されず)を備えるスリット441により形成される拡張可能な組織サンプリング要素を備えるサンプル領域415を有する棒420の遠位部分により形成されるサンプル収集孔450を備える子宮頸部サンプリング器具400を含む本発明の実施形態を示す。装置は、棒420と、重なりシース440、シースの遠位部分のスリット441、ハンドル410、及び先端460とを備える。図4は、閉鎖位置の装置を示す。
本発明の装置では、シースは移動され、スリットは様々な方法で開放され、本発明は本明細書に例示されるものにのみ制限されない。対向する縁が相互から離れて移動するように一つ以上のスリットの対向する縁に作用するようにシースを移動することは、アクチュエータを用いて達成することができ、シースの一部分が動かないように保持することと、同時に、動かない部分からのシースの力(複数可)及び移動させた部分がスリットの対向する縁を離させるようにシースの別の部分を移動させるアクチュエータを作動させることとを含む。アクチュエータ及びシースの移動させた部分をそれらの元の位置に戻すことにより力(複数可)を解放することは、スリットの対向する縁を再び一緒にし、閉鎖位置を形成する。
図4に示されるように、シースはその遠位端445上で棒420の遠位端及び/又は先端460に固定される。シースの近位端は、アクチュエータ430、例えばシースねじに固定される。シースねじ430は回転可能であり、回転するとき、シース440も移動させる。シースによる移動しない第1の位置では、スリット441は、その対向する縁が相互に実質的に隣接し、相互に接合して閉鎖される。シースねじ430が第2の位置に回転されると、シース440が移動し、上述のように、スリット441の対向する縁が相互から離れて移動し、端を露出させ、スリットの領域のシースの直径を拡張させる。シースねじ430は、アクチュエータ430の近位端を係合するように回転されるねじ式要素のシースねじ(図示されず)であり得る係止部材480によって第2の位置に保持され得る。
ある態様では、係止部材480は、第2の位置にアクチュエータ430を保持するようにアクチュエータ430の近位端を係合するために、ハンドル410の長手方向軸に沿って長手方向に移動され得る摺動要素であり得る。ある態様では、アクチュエータ430(図4のシースねじ)は、係止機構が表面を押すことによって作動されるとき、係合要素が解放され、アクチュエータが棒の軸に沿って長手方向にスプリングの解放力によって移動されるか、又は棒の周囲を円周方向に位置2に回転させるようなスプリング荷重要素である係止部材480によって位置1に保持され得る。アクチュエータは、手動操作及び係合要素の再係合により位置1に戻すことができる。ある態様では、アクチュエータは、アクチュエータの位置1から位置2への手動移動後、位置2でアクチュエータと係合するスプリング荷重係止部材480を作動させることにより、位置2に保持され得る。アクチュエータは、任意の方法、例えば手動操作により位置1に戻すことができる。
位置2は、位置1から遠位に又は回転的に移される一つ以上の位置であり得る。位置2は、画定された遠位位置、画定された回転部位であるか、又は装置のオペレータによって選択される任意の遠位に又は回転的に移された位置であり得る。位置2が画定された遠位位置、又は画定された回転部位であるとき、対向する縁の相互から離れる移動の程度は、相互から離れる移動と同じ均一な程度であり、対向する縁は、毎回アクチュエータが位置2に移動されるのと同じ距離まで離れて移動される。位置2が、任意の特定の構造係止要素によって画定されない、位置1から任意に選択された遠位に又は回転的に移された距離であるとき、スリットの対向する縁間の距離の程度は、任意の距離でもある。位置2に関して任意に遠位に又は回転的に移された距離位置を有することにより、対向する縁が最大限に離れた距離からほぼ閉鎖の位置までの連続する範囲内及びその間の全ての位置で離れて移動することが可能となり、対向する縁の相互から離れる移動により、スリットの領域のシースの拡張量を可変抵抗器のように制御することが可能となる。アクチュエータが位置2に置かれると、アクチュエータの位置2の位置は、アクチュエータを静止に保持するための係止部材を係合することにより維持することができ、例えば組織サンプリング要素(スリットの開放露出された対向する縁)は、次に、サンプル収集孔内に収容されるサンプルを得るために使用される。
図7などに示されるある態様では、アクチュエータはギア又はギア一式を回転させることができる。シースを歪み下に置いても、置かなくてもよいそのような装置の一例は、シースの近位端に取り付けられた歯付きリングを介してアクチュエータの長手方向の運動を回転運動に転換するだろうギア又はギア一式をアクチュエータに回転させることである。図7は、ギアを動かし、ギアシステム712に固定されるシース740に作用するアクチュエータ730の動作によって動かされるギアを備えるギアシステム712を備えるハンドル710の内側を示すために、長手方向に切断されるハンドル710を備える本発明の子宮頸部サンプリング装置を示す。アクチュエータの移動は、ギアを、スリット741が閉鎖され、サンプル収集孔750が閉鎖される位置1から、組織サンプリング要素を形成するために対向する縁を露出し、サンプル収集孔を開放する、スリットを開放する位置2(図示されず)に移動させる。表示器780は、シース440又は棒720上に設置され得る。非外傷性先端などの先端760は、棒の遠位端上にあってよい。シース740は、先端760に近接して固定される。組織サンプルが取得され、サンプル収集孔に格納された後、アクチュエータ730は、ギアが位置1に戻るように移動され、スリット741は、対向する縁が相互に実質的に隣接するように閉鎖し、サンプル収集孔750が閉鎖される。
ある態様では(図示せず)、アクチュエータは、スリットの対向する縁が相互から離れて移動するようにシースを移動させるために、遠位方向に近接して長手方向に移動され得る。アクチュエータは、その最近位部位である位置1から、位置1から遠位に移される第2の位置である位置2に移動される。位置1においては、スリットは、その対向する縁が相互に実質的に隣接して閉鎖され、かつ、シースは歪みを受けない。位置2にあるとき、シースの移動は、本明細書に記載されるように、組織サンプリング要素が形成されるようにスリットの対向する縁を離す。アクチュエータは、アクチュエータを位置2に維持し、スリットを、その対向する縁が相互から離れた開放構成に維持するために、アクチュエータ、棒、シース、及び/又はハンドルと相互作用することができる、ねじ式要素、摺動要素、又は当業者に既知の他のそのような要素であり得る係止部材によって位置2に保持され得る。位置2は、位置1から移される一つ以上の位置であり得る。位置2は、画定された遠位位置、画定された回転部位であるか、又は装置のオペレータによって選択される任意の遠位に移された位置であり得る。位置2が画定された遠位位置であるとき、対向する縁の相互から離れる移動の程度は、相互から離れる移動と同じ均一な程度であり、対向する縁は、毎回アクチュエータが位置2に移動されるのと同じ距離まで離れて移動される。位置2が、任意の特定の構造係止要素によって画定されない、位置1から任意に選択された遠位に移された距離であるとき、スリットの対向する縁間の距離の程度も、任意の距離である。位置2に関して任意に遠位に移された距離位置を有することにより、対向する縁が最大限に離れた距離からほぼ閉鎖の位置までの連続する範囲内及びその間の全ての位置で離れて移動することが可能となり、対向する縁の相互から離れる移動により、スリットの領域のシースの拡張の量を可変抵抗器のように制御することが可能となる。アクチュエータが位置2になると、アクチュエータの位置2の位置は、アクチュエータを静止に保持するための係止部材を係合することにより維持することができ、例えば組織サンプリング要素(スリットの開放露出された対向する縁)は、次に、サンプル収集孔内に収容されるサンプルを得るために使用される。
シースは、その形状を維持する薄い壁を有するチューブを覆うシースを形成する材料から作製され得る。好適な材料は、プラスチック、PTFE、PEEK、ポリカーボネート、ナイロン、ポリプロピレン、FEP、LDPE、Topas、及び他のそのようなプラスチックの一般的なクラスを含むが、これらに限定されない。シース材料は、ステンレス鋼及びニチノールなどの外科グレードの金属又は合金からも構成され得る。シース材料は、エポキシなどの熱硬化性プラスチックからも形成され得る。例えば、剛性及び透明性などの質は、シースに所望される態様を提供する。加えて、剛性である薄い壁を有するシースは、使用中に組織を掻取るのに役立つスリットの対向する縁の形成を可能にする。シースの壁は、約0.100インチ〜約0.001インチ、約0.001インチ〜約0.050インチ、約0.001インチ〜約0.030インチ、約0.010インチ〜約0.100インチ、約0.010インチ〜約0.020インチ、約0.001インチ〜約0.010インチ、約0.001インチ〜約0.005インチ、約0.050インチ〜約0.100インチ、及びその間の幅であり得る。
サンプル収集孔は、スリットが開放位置にあるときを除き、アクセスすることができない収容された空間である。閉鎖されたサンプル収集孔内にサンプルを収容することにより、又は閉鎖されることにより保護される孔自体を有することにより、他の種類の細胞の存在による汚染から保護し、子宮頸部サンプリング器具の患者への挿入又は患者からの除去中などのサンプルの破損又は組織の損失を防止する。
スリットは、シースの長手方向軸を中心に1回以上周回するか、又は周り得る。例えば、サンプルを得るために、材料の剛性及びスリットの縁が適切な掻取りを提供する能力を考慮し、1〜10回シースを周回する。長手方向軸の周りのスリットの周回数は、サンプル収集孔の回転の数、及び一方向であるか時計周り及び反時計周りの両方であるか、使用される方向の選択に影響を与える場合があり、収集されるサンプルによって決定され得る。当業者は、過度の実験なく、適切なサンプルがスリットを有する本発明の装置によって特定の周回数並びに回転数及び回転方向により収集されたかを決定することができる。
スリットは、一つ以上のスリットを含み得、各スリットは対向する縁を有する。図5などに示されるある態様では、4つの平行するスリットが本発明の装置のシースの遠位端に存在し、2つの平行するスリットであるスリット541及びスリット542が示される。本発明は、一つ以上のスリットを有する装置を想定する。そのようなスリットは、らせん状スリット、長手方向のスリット若しくは垂直なスリット、又はそれらの組み合わせであり得る。長手方向のスリットは、棒の長手方向軸に平行である。垂直なスリットは、棒の長手方向軸に垂直なスリットカットであり、シースの円周の一部分の周囲で半径方向に延在するスリットを含み得る。さらなるスリットの設計は、例えば棒の長手方向軸に平行な4つのスリット、及び各長いスリットに接続され、かつそれに垂直な小さなスリットを有する複数のスリットを備える。小さなスリットは、長いスリットに沿ってどこにあってもよく、小さいスリットは、組織サンプリング要素に異なる形状を提供し得る、すなわち、小さいスリットの位置は、シースが開放位置に移動されるとき、露出された対向する縁の屈曲位置を変更することができる。
ハンドル510、シース540、アクチュエータ530、棒520、及び係止部材515を備える例示的な装置は、図5に示される。シース540が近位位置1から遠位に移動される位置2の長手方向に移動されるとき、平行するスリット541及び542の対向する縁は、相互から離れて移動し、そのような移動は、他のスリットでも生じる。図5に示されるように、スリット542は、区域545及び546によって境界付けされる。スリット542の対向する縁が離れて移動するとき、対向する縁542aは領域545の1境界を形成し、対向する542bは領域546の1境界を形成する。対向する縁542a及び542bは、軟組織表面に接触し、組織サンプリング要素を形成したとき、組織を除去することができる。スリット541は、領域545及び領域547によって境界付けされる。スリット541の対向する縁が離れて移動するとき、対向する縁541aは領域545の1境界を形成し、対向する541bは領域547の1境界(図示せず)を形成する。対向する縁541a及び541bは、軟組織表面に接触し、組織サンプリング要素を形成したとき、組織を除去することができる。スリットの対向する縁が相互から離れて移動することによって形成された組織サンプリング要素は、サンプルを収集するために使用され得、サンプルは、棒の減少した直径と、スリットが位置する領域を覆うシースによって形成されるサンプル収集孔内に収容される。同時に、スリット543及び544(図示せず)は、各スリットの対向する縁がサンプルを収集するためのさらなる対向する縁である組織サンプリング要素を形成するように離れて移動するように作用される。
図5において、閉鎖位置500が示され、アクチュエータ530は位置1にあり、シース540に移動力はない。アクチュエータ530は、開放位置501として示される、各スリットの対向する縁が相互から離れて移動するようにシースを移動させる位置2に移動される。アクチュエータ530は、スリット541、542、543、及び544を閉鎖位置500に戻すために、位置2から位置1に移動される。アクチュエータは、係止部材515により位置1又は位置2に保持され得る。先端560が存在し得る。シース540は、他の例示的な装置に記載されるように、棒及びアクチュエータの両方に固定され得る。表示器及び/又は深さ停止部は、サンプル収集孔570並びにスリット541、542、543、及び544を備えるサンプリング領域に近接して位置付けられ得る。
本発明の装置の使用中、装置の遠位端は、サンプル収集孔を備えるサンプリング領域が子宮頸管の所望の位置に位置付けられるように、子宮頸部口をある程度拡張するために任意に非外傷性先端などの先端560を使用して頸管内に挿入される。装置の挿入距離は、シース又は棒上に位置する表示器180によって、又はオペレータ用の物理的な停止部である深さ停止部によって確認することができる。例えば、深さ停止部は、位置に摺動可能に移動されるなど、表示器の位置、又は棒の遠位端から実質的に等しい距離に位置付けられ得る。深さ停止部は、棒及び/又はシース上の特定の位置に固定することができ、そのような位置は、サンプリング領域の近位端に近接し得る。
装置のサンプリング領域が所望の位置に置かれると、アクチュエータは、シースに存在するスリットの対向する縁を相互から離れて移動させるシースを移動させるために、位置1から位置2に移動される。アクチュエータは、本明細書に記載される機構及び成分によって位置2に維持され得る。スリット(複数可)位置のシースの直径の拡張は、装置全体を移動させる必要なく、対向する縁が子宮頸管の内壁に接触することを可能にする。相互から離れてそれらが移動することによって対向する縁のそれぞれが露出されることにより、装置の組織サンプリング要素が形成される。露出された対向する縁は、本来の開始位置から遠位及び近位などの装置の長手方向軸に沿って長手方向、若しくは子宮頸管の内側の周りを円周方向のいずれか、又はその両方の方向に移動されるか、あるいは順方向若しくは逆方向の複数に移動され、子宮頸管の軟組織表面からの組織は、除去され、サンプル収集孔に収集される。サンプル収集が完了したら、アクチュエータは位置2から位置1に移動され、シースに存在するスリットの対向する縁は、サンプル収集孔を実質的に閉鎖するように、接合するように一緒に移動される。装置は患者から引き出される。次に、サンプルは、アクチュエータを位置1から位置2に移動させ、よってスリットの対向する縁を相互から離れて移動させることによってサンプル収集孔を開放することによりサンプル収集孔から取り出され、サンプル収集孔内に収容される組織が既知の方法によって取り出される。例えば、サンプル収集孔を備える装置の遠位端は、組織学的流体を含有する容器に設置され得る。アクチュエータは、サンプル収集孔及び組織学的流体に曝されるその中の組織を露出させるために、スリットの対向する縁を離れて移動させるように位置1から位置2に移動される。装置の遠位端は、サンプル収集孔からの組織を洗浄するために移動され得る。次に、装置は減菌されるか、又は廃棄され得る。
スリットは、任意の既知の切断手段を使用して、例えばレーザー切断によりシースに切り込みを入れることができる。スリット用にシース内に作製された切り込みは、スリットが閉鎖されるときに、スリットの対向する縁が相互に対して実質的に平行かつシースの外側表面に対して実質的に垂直に配向されるように、シースの表面及びシースの長手方向軸に対して垂直であってよい。スリット用にシース内に作製された切り込みは、スリットが閉鎖されるときに、スリットの対向する縁が相互に対して実質的に平行に配向され、シースの外側表面に対して面角に位置付けられるように、シースの表面に面角であってよい。スリットが開放位置にあるとき、スリットの対向する縁のうちの一つの少なくとも一部分は、長手方向軸に対して鋭角に配向される。シースの表面に対して面角に縁を有するスリットに切り込みを入れることにより、より鋭い切り込み縁を有するスリットを提供することができる。鋸歯付きである縁を有するスリットに切り込みを入れることも本発明により想定される。歯付きの対向する縁を有するスリットは、各縁の歯を交互配置することにより、閉鎖されたサンプル収集孔を提供するだろう。シースにスリットを作製するための切り込みの切り溝又は幅は、サンプル収集孔が汚染又はサンプルの損傷を防止するために適切に閉鎖されるように最少にされるべきである。スリットに切り込みを入れることによって、切り込みの切り溝若しくは幅がより広く又は大きくなり、サンプル収集孔をあまり密接に閉鎖しないため、材料が移動し、より多くの材料が失われる。
子宮頸部サンプリング器具の棒は、剛性及び可撓性を提供する任意の材料から作製され得る。好適な材料は、プラスチック、ナイロン、PEEK、ステンレス鋼、外科用鋼、Ultem、Torlon、PPS、Grivory、カーボン繊維、黒鉛、及びガラス充填デルリン、金属、十分な剛性を強化するために充填剤又は繊維を組み込む組成物を含む任意の熱可塑性若しくは熱硬化材料を含むがこれらに限定されない。本発明の装置の棒用の材料の選択における留意点としては、特に棒の減少した直径部分に関して、高い曲げ弾性率及び十分に高い剛性が挙げられる。棒の減少した直径部分は、約0.100インチ〜約0.001インチ、約0.001インチ〜約0.050インチ、約0.020インチ〜約0.070インチ、約0.010インチ〜約0.100インチ、約0.010インチ〜約0.060インチ、約0.001インチ〜約0.080インチ、約0.050インチ〜約0.80インチ、約0.050インチ〜約0.100インチ、及びその間の幅を有し得る。例えば、Grivoryの曲げ弾性率は2,680,000psiであり、未充填ポリカーボネートに関して375,000psi、未充填PEEKに関しては600,000psiである。
本発明の装置は、減少した直径を有するサンプル収集孔を形成しない棒の一部分に特定の直径の棒を有し得る。直径は、約0.050インチ〜約1.0インチ、約0.100インチ〜約0.200インチ、約0.120インチ〜約0.300インチ、約0.130インチ〜約0.200インチ、約0.140インチ〜約0.200インチ、約0.160インチ〜約0.200インチ、約0.100インチ〜約0.500インチ、約0.100インチ〜約0.700インチ、約0.050インチ〜約0.200インチ、及びその間の全ての直径の範囲であり得る。本発明の装置の長さは、ハンドルの非外傷性先端の先端から近位端までの任意の所望の長さであり得る。例えば、装置は、約5インチ〜約25インチ、又は約7インチ〜約15インチ、又は約12インチ〜約15インチ、又は約12インチ〜約20インチ、約5インチ〜約15インチ、及びその間の全ての長さであり得る。
外側子宮頸部口から測定される、子宮頸管内への挿入深度の長さは、例えば1〜4cmの任意の所望の長さ及び機能的長さであり得る。合計の掻取り長さに関してスリットにより形成された領域の長さは、標的領域の適切かつ完全なサンプルを提供する任意の所望の長さであってよく、例えば約0.3インチ〜約2.0インチ、約0.7インチ〜約1.2インチであり得る。
表示器は、子宮頸部サンプリング器具の遠位端上に存在するマーカーバンドであり得、棒、シース、又はその両方の上にあるか、又は子宮の長さに設定された別個の深さ停止部であり得る。そのような表示器は、棒上のパッド印刷、又はシース上の直接レーザーエッチングなどによる、任意の既知の手段により棒又はシースに加えられるマーカーバンドであり得る。代替的に、棒又はシースに対して対比色の材料が、表面、又は棒、シース、若しくはその両方の表面の陥凹に対比色材料を加熱することなどにより、棒又はシースに適用され得る。表示器は、使用中に見るのに十分な長さのものである、0.05インチ〜約1.0インチなどの任意の幅のものであり得る表示器は、スリットの近位端から既定の距離に設置され、そのような距離は、その端から約0.05〜約0.5インチであるか、又は子宮の長さが決定されたら、ユーザーによって設定され得る。使用中、子宮頸部サンプリング器具は、表示器がちょうど患者内にあり、ユーザーに見えなくなる深さまで、又はユーザーによって設定された摺動可能な深さ停止部まで患者の中に設置されるか、あるいは固定された深さ停止部が対象に接触する。
サンプル収集孔は、減少した直径の棒部分及び重なりシースによって作り出された空間の容量によって達成され得る所望される任意の容量を有し得る。子宮頸部サンプリング器具の直径は、例えば子宮頸管の異なる直径に対応するために変動し得るが、開放位置の対向する縁の程度で測定される、開放されたシースの直径は、0.05インチ〜1.0インチ、又は約0.01インチ〜約0.75インチ、又は約0.2インチ〜約0.5インチ、又は約0.1インチ〜約0.3インチ、約0.05インチ〜約0.25インチ、及びその間の全ての直径の範囲であり得る。サンプル収集孔の容量も異なってもよく、0.02mL〜約1.2mLの範囲であり得る。例えば、9FR装置のサンプル収集孔のおおよその容量は0.06mLであり、11Fr装置のサンプル収集孔のおおよその容量は0.12mLであり、13Fr装置のサンプル収集孔のおおよその容量は0.19mLである。開放位置の対向する縁の程度で測定される、開放されたシースの直径は、0.223インチであり得る。開放位置の対向する縁の程度で測定される、開放されたシースの直径は、0.249インチであり得る。開放位置の対向する縁の程度で測定される、開放されたシースの直径は、0.288インチであり得る。
ある態様では、スリットは、2つの別個のスリットであってよく、そのそれぞれは、装置の長手方向軸に対して実質的に平行であり、それぞれは2つの対向する縁からなる。アクチュエータが第1の位置から第2の位置に移動されるとき、対向する縁は、掻取りのために使用される縁を提供し、サンプル収集孔を開放するために、相互から分離される。装置は、本明細書に記載される様式で及び使用のために機能する。
本発明の方法は組織及び細胞を含むサンプルを得るために、図1、2、3A及びB、並びに図4、5、及び7に例示されるものなど、本明細書に開示される装置を使用することを含む。本明細書に使用されるように、サンプルは、細胞内マトリックス、並びにヒト又は動物の領域を掻取る又は切除するときに見られる細胞及び細胞外物を含む、組織及び細胞を含み得、組織、細胞、又はその両方と称され得る。
本発明の方法は、組織サンプルを得ることを含み、対向する縁を備える少なくとも一つのスリットを有する選択的に移動可能なシースを備えるサンプリング装置を提供することであって、シースの移動は、スリットの対向する縁を離れて移動させることと、軟組織部位に隣接してスリットを設置し、相互から離れてスリットの対向する縁を移動させるためにシースを移動させ、軟組織を対向する縁と接触させることによりサンプルを収集することと、相互に隣接するスリットの対向する縁を移動させるためにシースを移動させることと、スリットを軟組織部位から除去することとを含む。移動可能なシースは、棒の一部分と重複する。選択的に移動可能なシースは、一つ以上のスリットを備える、2つのスリットを備えることができる、3つのスリットを備えることができる、4つのスリットを備えることができる、5つのスリットを備えることができる、6つのスリットを備えることができる、10以上のスリットを備えることができる。シースに固定されたアクチュエータを移動させることにより、シースを移動させる。装置は、棒、移動可能なシース、アクチュエータ、及びサンプル収集孔を備えることができる。シースは、棒の遠位部分(前端に近接する)又は棒の遠位端上に位置付けられる先端に固定することができ、シースは、アクチュエータ、またアクチュエータによって移動される成分に固定され得る。
本発明の方法は、子宮頸部のサンプルを得る方法を含み、図1、2A及びB、3A及びB、並びに6に示されるように、子宮頸部サンプリング器具100を提供することを含む。本方法は、遠位端111及び長手方向軸を有するハンドル110と、長手方向軸に実質的に沿ってハンドル110の遠位端111から外側方向に延在する細長い棒120であって、外側表面、前端121、及びハンドル110の遠位端111に固定して装着される後端122を有する棒120と、ハンドル110の遠位端111に回転的に結合されるアクチュエータ130であって、棒120の一部分を回転的に受容するように寸法決定される第1の端131の開口部を画定するアクチュエータ130と、棒120の一部分を選択的に被包し、棒の前端に近接する棒の一部分と、アクチュエータの第1の端131の一部分に固定して装着されるシース140であって、シースの遠位端部分と、シースの遠位端部分の下にある棒の外側表面の一部分とがサンプル収集孔150を画定し、シース140がシースの遠位端部分上のらせん状スリット141であって対向する縁142及び143によって境界付けられるらせん状スリット141を画定し、らせん状スリット141が、らせん状スリットの対向する縁142及び143がサンプル収集孔150を実質的に封止するように実質的に接合する閉鎖位置200と、らせん状スリットの対向する縁が相互から離間配置される開放位置201との間で選択的に移動可能であり、アクチュエータ130が、らせん状スリット141が閉鎖位置200に位置付けられる第1の位置360と、らせん状スリット141が開放位置201に位置付けられる第2の位置361との間でハンドル110の遠位端111を中心として選択的に回転可能である、シースと、を備える子宮頸部サンプル器具を提供することと、シースの遠位端部分を、頸管を通して子宮頸管腔内の所望の位置に導入して前進させることと、らせん状スリット141を開放位置200に選択的に延在させるように、アクチュエータを第2の位置361に回転させることと、頸管内の所望の位置の組織に対して対向する縁を有するシースの遠位端部分を選択的に付勢し、同時に子宮頸部サンプリング器具100のハンドル110を回転させて、開放に位置付けられたらせん状スリットの対応する回転が組織をサンプル収集孔150の中に収集するように作用することとを含む。
ある態様では、スリットがサンプルを収集するために軟組織部位に位置付けられると、スリットが開放位置にある子宮頸部サンプリング器具は、時計回りなどの一方向に1回以上360°回転され得る。ある態様では、サンプルを収集するために、スリットが開放位置にある子宮頸部サンプリング器具は、時計回りなどの一方向に1回以上360°回転され、続いて、スリットが開放位置にある子宮頸部サンプリング器具を反時計回りなどの他の方向に1回以上360°回転され得る。ある態様では、サンプルを収集するために、スリットが開放位置にある子宮頸部サンプリング器具は、時計回りなどの一方向に1回360°回転され、続いて、スリットが開放位置にある子宮頸部サンプリング器具を反時計回りなどの他の方向に1回360°回転され得る。回転数は、任意の一方向に行われ、一方向又は両方向の回転の方向は、ユーザー及び所望されるサンプルにより変動し得る。方法は、サンプルを収集するステップを含み得、スリットが開放位置にある間、時計回り及び反時計回りの一方向又は両方向に、少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回以上ハンドルを回転させることを含む子宮頸部サンプリング器具のハンドルを回転させることを含む。本発明の利益は、サンプル収集孔の360°の回転の開放位置にある装置によって接触される表面全体からサンプルを採取する能力である。ある態様では、ハンドル全体ではなくハンドルの一部分が、組織表面に対して組織サンプリング要素を回転させ、付勢するように回転され得る。例えば、ハンドルの近位又は遠位部分のハンドルのノブ部分は、細胞及び組織を収集するために、組織表面に沿って及び/又はそれに対して装置の組織サンプリング要素を備える棒、シース、及びサンプリング領域を移動させるように回転され得る。
ある態様では、サンプルを収集する方法において、スリットがサンプルを収集するために軟組織部位に位置付けられると、スリットが開放位置にある子宮頸部サンプリング器具は、1回以上、一つ以上の長手方向線に沿って近位位置から遠位位置まで子宮頸部サンプリング器具の長手方向軸に沿って長手方向に移動され得る。サンプルを収集する方法は、スリットの対向する縁が子宮頸部サンプリング器具を長手方向及び円周方向に、又は一方向若しくは両方向に1回以上移動させることにより相互から離れて移動される、開放位置にあるスリットを移動させることを含み得る。さらに器具の移動は、長手方向の移動が遠位方向の部位Aから部位Bに移動し、近位方向に移動させることにより部位Bから部位Aに戻ることを含むように行われ得る。さらに、器具の移動は、円周方向の移動が時計回り方向の部位Aから部位Bに移動されるか、又は再び部位Aに完全に360°回転し、反時計回り方向の部位Aから部位Bに移動されるか、又は再び部位Aに完全に360°回転するように行われ得る。ある態様では、方法は、サンプル収集孔150を選択的に閉鎖するためにらせん状スリット141を閉鎖位置200に選択的に移動させるように、第1の位置360にアクチュエータを回転させることと、膣腔から子宮頸部サンプリング器具100を引き出すこととをさらに含む。ある態様では、本方法は、器具が使用される患者に適切に寸法決定される棒とシースを足した直径を有する子宮頸部サンプリング器具を選択することを含み得る。例えば、小さい直径を有する子宮頸部生体構造に関して、約0.0.03インチ〜約3インチの直径を有する子宮頸部サンプリング器具が使用され得、大きい直径を有する子宮頸部生体構造に関して、約0.05インチ〜約5インチ、又は約0.1インチ〜約6インチの直径を有する子宮頸部サンプリング器具が使用され得る。本発明の器具は、直径が、スリットが位置しない領域で測定される、約0.03インチ〜約6インチの棒とシースを足した直径の範囲、及びその間の全直径で提供され得る。例えば、棒とシースを足した直径は約0.118インチであり、直径は、スリットが位置しない領域で測定される。例えば、棒とシースを足した直径は約0.145インチであり、直径は、スリットが位置しない領域で測定される。例えば、棒とシースを足した直径は約0.170インチであり、直径は、スリットが位置しない領域で測定される。例えば、棒とシースを足した直径は約0.200インチであり、直径は、スリットが位置しない領域で測定される。
本発明の方法は、図4に示される装置の使用を含む。方法は、長手方向軸を有するハンドル410と、第1の位置のアクチュエータ430と、可撓性棒420と、可撓性棒を覆うシース440であって、少なくとも一つのスリット441を備え、棒の遠位端に近接して固定され、アクチュエータに固定されるシースと、少なくとも一つのスリット及びサンプル収集孔を備えるサンプリング領域とを備える装置であって、サンプリング領域415が子宮頸管内にある程度に挿入される装置を、女性対象の子宮頸管内に挿入することと、組織サンプリング要素を形成するために、相互から離れてスリットの対向する縁を移動させるように第1の位置から第2の位置にアクチュエータを移動させることと、係止部材を移動することにより第2の位置にアクチュエータを任意に維持することと、サンプルを得るために、装置全体を円周方向に若しくは装置の長手方向軸に沿った長手方向に又は両方に移動させることにより組織サンプリング要素と子宮頸管の内側表面を接触させることと、サンプル収集孔にサンプルを収容することと、相互に実質的に隣接してスリットの対向する縁を移動させるように第1の位置にアクチュエータを移動させることと、対象から装置を取り除くこととを含む。装置は、非外傷性先端又は閉鎖した先端であり得る先端460をさらに含み得る。
アクチュエータ430は、シースねじを含み得る。アクチュエータの移動は、シースねじの回転を含む。アクチュエータの移動は、シース420も移動させる。シースによる移動がない第1の位置では、スリット441は、その対向する縁が相互に実質的に隣接し、相互に接合して閉鎖される。シースねじ430が第2の位置に回転されるとき、シース420が移動し、スリット441の対向する縁が相互から離れて移動し、端である組織サンプリング要素を露出させる。シースねじ430は、アクチュエータ430の近位端を係合するように回されるねじ式要素であり得る係止部材480(図示されず)によって第2の位置に保持され得る。
ある態様では、係止部材480は、第2の位置にアクチュエータを保持するためにアクチュエータの近位端を係合するように、ハンドル410の長手方向軸に沿って長手方向に移動され得る摺動要素であり得る。ある態様では、アクチュエータ(シースねじ430)は、ばね付勢要素である係止部材480によって位置1に保持され得る。その結果、係止機構が表面を押すことによって作動されるとき、係合要素が解放されることで、アクチュエータは、棒の軸に沿った長手方向にばねの解放力によって動かされ、又は棒の周りを円周方向に位置2まで回転される。アクチュエータは、手動操作により位置1に戻され、係合要素を再係合することができる。ある態様では、アクチュエータは、アクチュエータの位置1から位置2への手動移動後、位置2でアクチュエータと係合するスプリング荷重係止機構480を作動させることにより、位置2に保持され得る。アクチュエータは、任意の方法により、例えば手動操作により位置1に戻すことができる。位置2は、位置1から遠位に移される一つ以上の位置であり得る。位置2は、画定された遠位位置であるか、又は装置のオペレータによって選択される任意の遠位に移された位置であり得る。位置2が画定された遠位位置であるとき、対向する縁の相互から離れる移動の程度は同じ程度であり、対向する縁は同じ距離に離される。位置2が、任意の特定の構造係止要素によって画定されない、位置1から任意に選択された遠位に移された距離であるとき、スリット441の対向する縁間の距離の程度も、任意の距離である。位置2に関して任意に遠位に移された距離位置を有することにより、対向する縁が最大限に離れた距離からほぼ閉鎖の位置までの連続する範囲内で離れて移動することが可能となり、スリット441の領域のシースの拡張の量を制御することが可能となる。アクチュエータが位置2になると、アクチュエータの位置2の位置は、アクチュエータを静止に保持するための係止部材を係合することにより維持することができ、例えば組織サンプリング要素は、次に、サンプル収集孔内に収容されるサンプルを得るために使用される。
本発明の方法は、図7などに示されるギア又はギア一式を移動させるアクチュエータを備える。方法は、作動されるとき、ギア又はギア一式が、シース内の一つ以上のスリットの切り込みの対向する縁が離れるか、又は相互から離れて移動するようにシースを移動する、ギア又はギア一式と機械接続にあるアクチュエータを備える装置を女性の対象に提供することを含む。本装置は、ギアを動かし、ギアシステム712に固定されるシース740が作用するように、アクチュエータの機械動作によって動かされるギアを備えるギアシステム712を備えるハンドル710をさらに備えることができる。アクチュエータの動作は、ギアを、スリット741が閉鎖され、サンプル収集孔750が閉鎖される位置1から、対向する縁を露出し、組織サンプリング要素を形成し、サンプル収集孔を開放するスリットを開放する位置2(図示されず)に移動させる。表示器780は、シース440又は棒720上に設置され得る。非外傷性先端760は、棒の遠位端上にあってよい。シース740は、先端760に近接して固定される。組織サンプルが取得され、サンプル収集孔に格納された後、アクチュエータは、ギアが位置1に戻るように移動し、スリットは、対向する縁が相互に実質的に隣接するように閉鎖し、サンプル収集孔が閉鎖される。本明細書で使用される、用語「第1の位置」及び「位置1」とは、互換的に使用され得、同様に、用語「第2の位置」及び「位置2」とは、互換的に使用され得、本開示を注意深く読むことにより決定され得る、アクチュエータの位置及び/又はスリットの対向する縁の位置を指す。
ある方法では、スリット441の対向する縁が相互から離れて移動するようにシース420を移動させるために、近位方向から遠位方向の長手方向に移動するアクチュエータを備える装置が、女性の対象に提供され得る。アクチュエータは、その最近位部位である位置1から、位置1から遠位に移される第2の位置である位置2まで移動される。位置1において、スリットは相互に実質的に隣接するその対向する縁により閉鎖され、かつ、シース420は歪みを受けない。位置2にあるとき、シース420の移動は、本明細書に記載されるように、組織サンプリング要素が形成されるようにスリット441の対向する縁を離す。アクチュエータは、アクチュエータを位置2に維持し、スリットを、その対向縁が相互から離れた開放構成に維持するために、アクチュエータ、棒、シース、及び/又はハンドル410と相互作用することができる、ねじ式要素、摺動要素、又は当業者に既知の他のそのような要素であり得る係止部材480によって位置2に保持され得る。位置2は、位置1から遠位に移される一つ以上の位置であり得る。位置2は、画定された遠位位置であるか、又は装置のオペレータによって選択される任意の遠位に移された位置であり得る。位置2が画定された遠位位置であるとき、対向する縁の相互から離れる移動の程度は同じ程度であり、対向する縁は同じ距離に離される。位置2が、任意の特定の構造係止要素によって画定されない、位置1から任意に選択された遠位に移された距離であるとき、スリット441の対向する縁間の距離の程度も、任意の距離である。位置2に関して任意に遠位に移された距離位置を有することにより、対向する縁が最大限に離れた距離からほぼ閉鎖の位置までの連続する範囲内で離れて移動することが可能となり、スリット441の領域のシースの拡張の量を制御することが可能となる。アクチュエータが位置2になると、アクチュエータの位置2の位置は、アクチュエータを静止に保持するための係止部材を係合することにより維持することができ、例えば組織サンプリング要素は、次に、サンプル収集孔内に収容されるサンプルを得るために使用される。
本発明の方法は、特定の位置の細胞の代表的な種類及び数であり、子宮頸管内膜の円周領域を完全に通過することにより得られる子宮頸管内組織及び/又は細胞のサンプルを得るために、本発明の装置を提供することを含む。ある態様では、サンプルは、確実に得ることができる子宮頸管内膜の特定の領域の代表的な細胞サンプルを含む。確実に得られるとは、手順を正確に再現することができ、治療の過程に従うなど、実質的にその同じ領域の代表的なサンプルを1回以上得ることができることを意味する。子宮頸管内膜の円周領域を完全に通過するとは、子宮頸部口からの既定の距離など、子宮頸管内膜の特定の位置において、本発明の装置が、その領域の細胞の代表的なサンプルが得られるように確実かつ再現性よく細胞を除去することを意味する。代表的なサンプルとは、存在する細胞構成物がサンプリングされるように、領域の組織表面からの細胞及び得られた細胞を有するサンプルが、子宮頸管内膜の内側表面の周りの360°の円周帯に見られる細胞の種類及び数を表すことを意味する。代表的なサンプルではないサンプルは、不必要な治療又は間違った診断につながる可能性がある不正確な細胞の数又は種類を提供する可能性がある。完全かつ代表的なサンプルを提供するための方法は、子宮頸部口から既定の距離の部位で、本発明の装置のサンプリング領域を提供することと、一つ以上のスリットを開放し、スリットの対向する縁から組織サンプリング要素を形成することによって子宮頸管内膜の内側表面に接触させることと、組織サンプリング要素がその位置で子宮頸管内膜の円周領域に接触し、その領域から少なくとも細胞を除去するように、360°の回転を少なくとも1回、装置を回転させることと、サンプル収集孔に除去した細胞を維持することと、装置を対象から取り除くこととを含む。本方法は2回以上の回転を含み得、回転は同じ方向又は反対方向であるか、又は同じ方向若しくは反対方向の回転を含み得る。本方法は、装置からサンプルを取り出すことをさらに含む。本方法は、例えば対象の子宮頸管内膜の状態の診断を行うために、サンプルを検査することをさらに含む。本発明の装置は、ハンドル、棒、及びシースを備え、棒及びシースはサンプル収集孔を形成し、シースは少なくとも一つのスリットを含み、スリットは、相互から離れて移動されるとき、組織サンプリング要素を形成する少なくとも2つの対向する縁を備える。本装置は、組織サンプリング要素を形成するために、スリットの少なくとも2つの対向する縁を相互から離れて移動させるシースを移動させるためのアクチュエータを備える。本方法は、サンプル収集孔に維持されるサンプルを得た後、サンプル収集孔が閉鎖され、サンプリングされる対象の中又は外に装置を通過させる間、サンプルが失われない、又は汚染されないようにスリットを閉鎖することをさらに含む。
本発明の方法は、特定の位置の細胞の代表的な種類及び数であり、子宮頸管膜内の長手方向領域を完全に通過することにより得られる子宮頸管内膜組織及び/又は細胞のサンプルを得るために、本発明の装置を提供することを含む。ある態様では、サンプルは、確実に得ることができる子宮頸管内膜の特定の領域の代表的な細胞サンプルを含む。確実に得られるとは、手順を正確に再現することができ、治療の過程に従うなど、実質的にその同じ領域の代表的なサンプルを1回以上得ることができることを意味する。子宮頸管内膜の長手方向領域を完全に通過するとは、子宮頸部口からの既定の距離など、子宮頸管内膜の特定の位置において、本発明の装置が、その領域の細胞の代表的なサンプルが得られるように確実かつ再現性よく細胞を除去することを意味する。子宮頸管内膜の長手方向領域は、子宮頸部口に近位の部位から子宮頸部口からさらに遠位の部位まで走る、子宮頸部の長手方向軸に平行である実質的に直線の通路によって画定され、装置の長手方向軸の延在であってよく、遠位位置から近位位置に戻る方向でサンプリングすることも含み得る。医療専門家は、所望される任意の特定の通路を選択することができ、本明細書のこの記載に制限されない。経時的な複数のサンプリングが意図される場合、容易に再現できるサンプリングの通路を使用することが望ましい場合がある。例えばサンプルは、1時間点で取られ、別の代表的なサンプルが、1日、1ヶ月、1年以上後に取られる。代表的なサンプルとは、存在する細胞構成物がサンプリングされるように、領域の組織表面からの細胞及び得られた細胞を有するサンプルが、子宮頸管内膜の内側表面をサンプリングする通路に見られる細胞の種類及び数を表すことを意味する。代表的なサンプルではないサンプルは、不必要な治療又は間違った診断につながる可能性がある不正確な細胞の数又は種類を提供する可能性がある。完全かつ代表的なサンプルを提供するための方法は、子宮頸部口から既定の距離の部位で、本発明の装置のサンプリング領域を提供することと、一つ以上のスリットを開放し、スリットの対向する縁から組織サンプリング要素を形成することによって子宮頸管内膜の内側表面に接触させることと、組織サンプリング要素がその位置のその移動によって画定される子宮頸管内膜の領域に接触し、その領域から少なくとも細胞を除去するように、子宮頸部の長手方向軸に沿って遠位方向に近接して、又は遠位若しくは近位方向に、又はその両方に、あるいは装置の長手方向軸の延在により装置を移動させることと、サンプル収集孔に除去した細胞を維持することと、装置を対象から取り除くこととを含む。本方法は、装置からサンプルを取り出すことをさらに含む。本方法は、例えば対象の子宮頸管内膜の状態の診断を行うために、サンプルを検査することをさらに含む。本発明の装置は、ハンドル、棒、及びシースを備え、棒及びシースはサンプル収集孔を形成し、シースは少なくとも一つのスリットを含み、スリットは、相互から離れて移動されるとき、組織サンプリング要素を形成する少なくとも2つの対向する縁を備える。本装置は、組織サンプリング要素を形成するために、スリットの少なくとも2つの対向する縁を相互から離れて移動させるシースを移動させるためのアクチュエータを備える。本方法は、サンプル収集孔に維持されるサンプルを得た後、サンプル収集孔が閉鎖され、サンプリングされる対象の中又は外に装置を移動する間、サンプルが失われない、又は汚染されないようにスリットを閉鎖することをさらに含む。
本発明は、女性の子宮頸管内膜からサンプルを収集する方法を含み、装置のサンプリング領域を頸管内に位置付けるために、本明細書に開示される装置の遠位端を、女性の膣及び子宮頸部口を通して挿入することと、第1の位置から、サンプル収集孔を開放し、少なくとも一つのスリットの対向する縁を提供する第2の位置にアクチュエータを移動させることと、組織サンプルを取得するために子宮頸管を対向する縁と接触させることと、第2の位置から第1の位置にアクチュエータを移動させることと、装置を対象から取り除くこととを含む。本方法は、第1の位置から、サンプル収集孔を開放する第2の位置にアクチュエータを移動させることにより、サンプルを装置から取り出すことと、サンプル収集孔内の組織サンプルを取り出すこととをさらに含む。代替的に、本方法は、装置の遠位端を切断するか、又はサンプリング領域を含む装置の一部分を解放するために棒を壊すことにより装置のサンプリング領域を取り外すことをさらに含む。
本発明の方法は、任意に非外傷性先端を備える、本明細書に開示される装置の遠位端を膣及び子宮頸部口を通して子宮頸管内に挿入することを含む。本装置は、患者に入れられると、表示器が視界を通過し、挿入がユーザーによって停止されるか、装置が予め設定された深さ停止部によって物理的に停止するまで挿入される。アクチュエータは、一つ以上のスリットを開放位置に移動させるために、第1の位置から第2の位置に移動される。装置全体又は装置の一部分を、時計回り及び反時計回りの一方向又は両方向に360°運動で1回以上回転させるか、又は装置を、近位から遠位及び/又は遠位から近位方向に長手方向に移動し、同時に、子宮頸管の内側表面を開放スリットの対向する縁と接触させ、接触させた領域から組織サンプルを得る。適切なサンプルが収集されたら、スリットを閉鎖し、今は収集したサンプルを収容するサンプル収集孔を覆い、実質的に閉鎖するために、アクチュエータを第2の位置から第1の位置に回転させる。次に、装置は患者から取り除かれる。収集したサンプルは、組織学的検査のために処理される。サンプル収集孔は、装置を患者に挿入し、患者から取り除く間、汚染から保護され、子宮頸管内でのサンプリング中のみ、及びその後収集したサンプルを装置から解放するために開放される。スリットの閉鎖位置は、子宮頸管内への侵入時に汚染からサンプル収集孔を守り、サンプルを収集した後、サンプル材料の損失、並びに装置のサンプル収集孔を子宮頸管及び膣から引き出す間、子宮頸管内汚染から収集したサンプルを保護する。
本発明の態様は、サンプルを収集する方法を含み、装置は患者に1回挿入される。装置の遠位端が患者の頸管に挿入されたら、サンプルは、頸管内の装置の遠位端の回転的又は長手方向移動により収集され、その後装置は患者から引き出される。対照的に、サンプルを得るために現在利用可能な装置の使用を含む方法は、多くの場合、装置を頸管内に複数回挿入することを必要とする。複数回挿入することにより、サンプルの汚染又はサンプルの損失の機会を増加させ、患者が感じる不快及び/又は痛みを増加させる。2回目及びさらなる挿入で同じ部位からサンプリングすることは困難なため、複数回の挿入は収集したサンプルの変動度も増加させる。
本発明の方法の例は、任意に非外傷性先端を備える子宮頸部サンプル装置の遠位端を膣及び子宮頸部口を通して頸管内に挿入することを含む。本装置は、患者に入れられると、表示器が視界を通過し、挿入がユーザーによって停止されるか、装置が予め設定された深さ停止部によって物理的に停止するまで挿入される。アクチュエータは、スリットを開放位置に移動させるために、第1の位置から第2の位置に回転される。装置全体を、時計回り及び反時計回りの一方向又は両方向に360°運動で1回以上回転させ、同時に、子宮頸管の内側表面を開放スリットの対向する縁と接触させ、接触させた領域から組織サンプルを得る。適切なサンプルが収集されたら、スリットを閉鎖し、収集したサンプルを含むサンプル収集孔を覆い、密閉するために、アクチュエータを第2の位置から第1の位置に回転させる。装置は患者から取り除かれる。収集したサンプルは、組織学的検査のために処理される。サンプル収集孔は、装置を患者に挿入し、患者から取り除く間、汚染から保護され、子宮頸管内でのサンプリング中のみ、及びその後収集したサンプルを装置から解放するために開放される。スリットの閉鎖位置は、子宮頸管内に入るときの汚染からサンプル収集孔を守り、サンプルを収集した後、サンプル材料の損失、並びに装置のサンプル収集孔を子宮頸管及び膣から引き出す間、子宮頸管内汚染から収集したサンプルを保護する。
本発明の方法は、本発明の装置の挿入を可能にするために、子宮頸部を拡張することを含み得る。装置を頸管に挿入するために、少量の力のみが使用され、抵抗性は、未経産又は狭窄口を有する患者に見られる場合がある。装置は、表示器がユーザーの視界をちょうど通過する深さ、又はユーザーにより予め設定された若しくはシースの外側に固定された深さ停止部まで挿入される。
方法は、装置を対象に挿入する前に、棒及びシースの少なくとも一部分を、外科用潤滑剤、若しくは麻酔成分、又は鎮痛剤、あるいは治療剤を含む治療組成物でコーティングすることをさらに含み得る。治療剤は、メトトレキサート、化学療法化合物、ホルモン、抗菌薬、抗微生物薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬、抗マイコプラズマ薬、若しくは抗寄生虫(antiparisital)化合物、炎症若しくは瘢痕組織形成を減少させる化合物、一つ以上の抗生物質、抗マイコプラズマ薬、若しくは抗ウイルス化合物を含む組成物、ムコタンパク質、電解質、若しくは酵素を含む組成物、プロゲステロン、エストロゲン、アドレナリン作用活性化合物、ノルアドレナリン作用活性化合物、非ステロイド系抗炎症薬物、プロスタグランジン、子宮頸管内膜に関連する状態を治療若しくは防止することができる他の化合物、又はそれらの組み合わせを含み得る。
本発明の方法は、スリットが女性の子宮頸部に位置付けられるように、子宮頸部サンプリング器具を挿入することであって、任意に、患者内のスリット(一つ以上のスリットであり得る)の深さが棒に位置する表示器によって、又は対象の外部子宮頸部口の外側に接触する深さ停止部によって示すことができることと、スリットが開放位置にあるようにアクチュエータを移動させる(例えば回転させる)ことと、ハンドル又はシースに接続されるハンドルの一部分、よって器具全体若しくは器具のサンプリング部分を360°回転させ、同時にシースの遠位端に位置する開放スリットの離れた対向する縁が子宮頸部の内側表面に隣接し、それに対して付勢されることと、子宮頸部内部表面に対するスリットの対向する縁の掻き取り及び/又は切断動作により子宮頸部組織のサンプルを得、子宮頸部組織がサンプル収集孔に移されることとを含む。器具は、近位から遠位そして戻る長手方向にも移動させることができる。子宮頸部サンプリング器具の1回以上の360°の回転が達成され、サンプルが収集されたら、子宮頸部サンプリング器具の回転又は移動を停止し、アクチュエータを、スリットが開放位置から閉鎖位置に移動し、サンプル収集孔が閉鎖されるように、第1の位置から第2の位置に回転させるか、又は移動する。サンプル収集孔が閉鎖されたら、子宮頸部サンプリング器具は患者から引き出される。サンプルの汚染の防止を補助するために、シースの外部は任意の付着した組織又は細胞を除去するために洗浄することができる。洗浄溶液は、サンプル収集孔に侵入しないが、患者の内部への又は患者の内部からの子宮頸部サンプリング器具の移動中に取得した細胞又は組織、及び収集したサンプルが、例えば子宮頸部細胞又は組織によって汚染されないように洗浄のみされるべきである。
組織は、スリットが閉鎖位置から開放位置に移動され、サンプル収集孔が開放され、組織がアクセス可能になり取り出されるように、アクチュエータを第1の位置から第2の位置に移動させることによってサンプル収集孔から取り出すことができる。例えば、閉鎖位置にあるとき、サンプル収集孔が位置する子宮頸部サンプリング器具の遠位端は、液体に浸漬され得る。次に、スリットが閉鎖位置から開放位置に移動され、サンプル収集孔が開放され、液体をサンプル収集孔の中若しくは外に流すことによって、又はサンプル収集孔を液体内に移動させることによって、組織はサンプル収集孔から洗浄されるように、アクチュエータを第1の位置から第2の位置に回転させる。サンプル収集孔が位置する装置の遠位先端は、液体を含む検体容器中に浸され、スリットが開放位置で、装置は、サンプルを取り出すために、旋回されるか又は攪拌される。代替的に、サンプルは、ピペット、ピンセット、把持器具、若しくは他の機器、吸引、又は当業者に既知の他の方法によって回収され得る。本明細書に開示される方法では、アクチュエータは、係止部材によって位置1及び/又は位置2に維持され得る。
本装置は、再使用可能な成分及び取り外し、廃棄することができる成分により設計され得ることも想定される。取り外し可能な成分は装置のサンプリング部分を含み、その場で組み立てるか、又は取り付けることができることが想定される。本装置は、完全な単一使用としても設計され得るが、折ることができるか、さもなければ保存液、又は組織学的処理用の容器内への設置のために装置の残部から分離することができる装置のサンプリング部分を収容する着脱可能な区画を備える。例えば、サンプル収集孔を形成する減少した直径部分を含む棒の遠位端は、棒の残部から着脱可能であり得る。加えて、少なくともスリットを備えるシースの遠位端も、シースの残部から着脱可能であり得る。例えば、表示器の部位に対応する部位など、サンプル収集孔及びスリットに近接する位置で、棒は折れ曲がるか、破損可能な部分を有し得る。サンプルが収集され、装置が患者から取り除かれたら、シースの遠位端は、例えばはさみ又は解剖用メスで、ほぼ棒の折れ曲がった部位又は破損可能な部分でシースの残部から断ち切られ、その後、折れ曲がった、又は破損可能な部分で、棒を折るために力が使用される。組織サンプルを収容する棒及びシースの解放された遠位端は、次に、組織サンプルを収集し保存する様式で処理され得る。ある態様では、減少した直径領域を備える棒の遠位端は、完全に組み立てられた棒構造を形成するために、棒の長い区画にスナップ嵌めされるか、又はねじ止めされ得る。棒の長い部分は、装置のハンドルに取り付けられても、そうでなくてもよい。使用中、組み立てられた棒構造はハンドルに固定される。シースは、単一片の材料のものであるか、又はシースの一部分を取り除くことが可能である位置で穿孔され得る。ある態様では、シースは、アクチュエータから着脱可能であってよい。例えば、シース全体をアクチュエータから切り離し、棒の遠位端を切り離すが、棒及び先端に取り付けられたシースを残すことにより、収集した組織サンプルを回収又は貯蔵するように使用することができる装置の一部分を形成し得る。先端は、棒及び/又はシースからも着脱可能であってよい。先端、シースの一部分(又はシース全体)、及び棒の一部分を含む装置の切り離した遠位部分において、先端を取り外すことにより、組織サンプルに容易にアクセスできるように、棒の減少した直径領域からシース部分を取り除くことを可能にする。
本明細書に開示される装置を使用する方法は、疾患、特に子宮頸部癌及び子宮癌を診断し予知するための組織サンプルを得るのに使用され得る。本発明の方法は、子宮頸管内膜の特定の位置の細胞の種類及び数を代表する子宮頸管内膜組織及び/又は細胞のサンプルを得るために本発明の装置を対象に提供することを含む、対象の疾患を診断することを含み、サンプルが確実に得られ、子宮頸部口から既定の距離の部位で、本発明の装置のサンプリング領域を提供することと、スリットの対向する縁から組織サンプリング要素を形成するために一つ以上のスリットを開放することにより、子宮頸管内膜の内側表面に接触させることと、表面から組織が除去されるように子宮頸管内膜の表面を組織サンプル要素と接触させることと、サンプル収集孔に除去した細胞を維持することと、装置を対象から取り除くこととを含む。本方法はサンプルを装置から取り除くことをさらに含む。方法は、高グレードの子宮頸部病変の診断において特定の医学的有意性のものであり得る、子宮頸部病変を診断するための細胞を得るために、本明細書に開示される装置を使用することを含む。方法は、子宮頸部の病変を有することが分かった対象の状態を予知するための細胞を得るために、本明細書に開示される装置を使用することを含む。方法は、子宮頸管内膜の手術後の状態を監視するために、本明細書に開示される装置を使用することを含む。本発明の方法は、高グレードの子宮頸部病変など、病変の外科的除去の有効性を評価するために、本明細書に開示される装置を使用することを含む。本発明の装置を使用して組織サンプルを除去することは、子宮頸管に特に破壊的ではなく、よって、そのような装置によるサンプリングは治療された子宮頸部領域を監視するために日常的に実施され得る。子宮頸部の治療は、手術を含み得(ループ式電気外科円錐切除法など)、免疫療法又は化学療法後の領域を監視することも含み得る。本発明の装置を用いた子宮頸管のサンプリングは、初期の症状が未診断の子宮出血である、又は拡張及び子宮頸管内膜掻爬後の予防であるとき、出血源を診断又は予知するための方法に使用され得る。本発明の方法は、子宮頸管内膜の特定の位置の細胞の種類及び数を代表する子宮頸管内膜組織及び/又は細胞のサンプルを得るために本発明の装置を対象に提供することを含む、対象における疾患又は異常細胞のために1人以上の対象をスクリーニングすることを含み、サンプルが確実に得られ、子宮頸部口から既定の距離の部位で、本発明の装置のサンプリング領域を提供することと、スリットの対向する縁から組織サンプリング要素を形成するために一つ以上のスリットを開放することにより、子宮頸管内膜の内側表面に接触させることと、表面から組織が除去されるように子宮頸管内膜の表面を組織サンプル要素と接触させることと、サンプル収集孔に除去した細胞を維持することと、装置を対象から取り除くこととを含む。本方法は、サンプルを装置から取り除くことをさらに含む。本方法は、スクリーニングされる細胞を検出するために、除去した細胞を検査することをさらに含む。
本明細書及び付属の特許請求の範囲に使用される、単数形「a」、「an」、及び「the」は、特に明確に記載のない限り、複数形の参照物を含むことに留意しなければならない。
本明細書に含まれるすべての特許、特許出願、及び参考文献は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
範囲は、本明細書において、「約」一つの特定の値から、及び/又は「約」別の特定の値までとして表すことができる。用語「約」は、本明細書において、大体、〜の辺り、大体、又はおよそを意味するように使用される。用語「約」が数値範囲と組み合わせて使用されるとき、記載される数値の上限及び下限の境界を広げることによりその範囲を変更する。一般に、用語「約」は、本明細書において、20%の変動で記載される値の上限及び下限に数値を変更するように使用される。そのような範囲が表されるとき、態様は、一つの特定の値から、及び/又は他の特定の値までを含む。同様に、値が先行詞「約」の使用により近似として表されるとき、特定の値は態様を形成することを理解する。範囲のそれぞれの終点は、他の終点に関して、及び他の終点とは無関係の両方において有意であることをさらに理解する。
本明細書で使用される、用語「又は(若しくは)」は、特定のリストのうちの任意の一つのメンバーを意味し、そのリストのメンバーの任意の組み合わせも含む。
本発明の診断方法、予知方法、スクリーニング方法は、核酸検出、バイオマーカー検出を含むアッセイ、抗体、親和性精製ポリクローナル抗体、若しくはmAb(モノクローナル抗体)を含むアッセイなどの当業者に既知のアッセイなどによるアッセイの手段により細胞サンプル若しくは媒体を検査すること、及び免疫検出方法などの日常的な方法を使用することを含み得る。アッセイは、細胞に基づく、又は細胞を含まないアッセイであり得る。様々な有用な免疫検出方法のステップは、科学文献に記載されている。最も単純で直接的な意味では、免疫アッセイは、抗体と抗原との間の結合を伴う結合アッセイである多くの種類及び形式の免疫アッセイは既知であり、サンプル中の細胞の検出に適している。免疫アッセイの例は、酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)、放射免疫測定法(RIA)、放射免疫沈殿測定法(RIPA)、免疫ビーズ捕獲測定法、ウエスタンブロット法、ドットブロット法、ゲルシフトアッセイ、フローサイトメトリー、タンパク質アレイ、多重ビーズアレイ、磁気捕捉、生体内撮像、蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)、及び蛍光退色後回復測定/蛍光局在化後回復測(FRAP/FLAP)である。サンプルからの細胞が正常、異常、前癌性、又は形成不全の細胞であるか否かを決定するための他の検出アッセイは、これらの細胞の種類が当業者に既知であり、科学文献及び医療文献において理解されているため、当業者に既知である。
勿論、前述は本発明の例示的な実施形態にのみ関係し、本開示に記載される、多くの修正又は変更が本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく行われ得ることを理解するべきである。
本発明の例示的な実施形態は、ヒト卵管を閉塞するための詳細な方法、送達系、及び組成物を説明するが、本発明は、それらの実施形態に限定されない。ヒト及びヒト以外の哺乳類の両方における様々な管を閉塞するために、本明細書の方法、送達系、及び組成物に使用するための、当業者に示され得る多くの修正又は変更が存在する。
本発明は、本明細書に含まれる例としてさらに図示され、これは理解を明確にするために提供される。例示的な実施形態は、決してその範囲に制限を課すものとして解釈されるべきではない。むしろ、様々な他の実施形態、その修正、及び同等物を用いることができ、これらは、本明細書の説明を読むことで、本発明の趣旨及び/又は付属の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、当業者に示され得ることを明確に理解されたい。
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実施例
次の実施例は、本明細書において主張される化合物、組成物、物品、装置、及び/又は方法がどのように作製され、評価されるかの完全な開示及び説明を当業者に提供するために記載され、単に例示的であることが意図され、本開示を制限することが意図されない。数値(例えば、量、寸法等)に対する正確さを確保する努力がなされているが、いくつかのエラー及び偏差が考慮されるべきである。特に記載されない限り、部は重量部であり、温度は℃又は周囲温度であり、圧力は、大気圧であるか、又はそれに近い。
特に明確に記載されない限り、本明細書に記載される任意の方法は、そのステップが特定の順序で実施される必要があるものとして決して解釈されないことが意図される。したがって、主張する方法がそのステップに従うべき順序を実際に列挙しない場合、又はさもなければステップが特定の順序に制限されることが特許請求の範囲又は説明に具体的に記載されない場合、いかなる点においても、順序が推測されることは決して意図されない。これは、ステップの配置又は操作手順に関する論理の問題、文法構成又は句読点から導かれる明らかな意味、及び本明細書に記載される実施形態の数又は種類を含む、解釈に関する任意の可能な表現されない基礎を保持する。
シース収集子宮頸部サンプリングシステム
1)渦巻状(又はらせん状)切り込み、及び2)直線切り込みを有するスリットを備えた2つのサンプル収集孔構成を有する2つの子宮頸部サンプリングシステムが設計された。渦巻状スリットは図4に示され、直線切り込みスリットは図5に示される。装置は、模擬子宮頸管内の組織サンプルを収集するために使用された。この研究は、ゼラチンがヒトの体組織を模倣するために使用される種類及び組成物であるため、子宮頸管を模倣するために、ゼラチン組織ファントム(Vyseバリスティックゼラチン(水中10%のゼラチンで調製)を使用した。10%のゼラチンモデルは次を使用して調製された:水726g、ゼラチン80.7g、発泡体腐食剤6滴、及びシナモン油11滴。子宮頸管は、型として直径2mmの管を用いて作製された。ゼラチンがまだ液体である間に、2mmの管をゼラチン中に挿入し、子宮頸管を作製した。ゼラチンが冷め、凝固した後、管を取り除き、中空の模擬子宮頸管が残った。
各装置は、渦巻状又は直線の切り込みスリットのいずれかを備える外側シースから構成された。サンプル収集孔はシースによって覆われ、多くのスリットのうちの一つによって閉鎖され、それぞれ約1.5cmの長さを有する。渦巻状のスリット441は、1.5cmの長さの部分に一つ又は2つのいずれかの完全な周回を有し、一方、直線の切り込みのスリットは、均等に離間され、シースの長手方向軸に平行である4つのスリット541、542、543、及び544であり、各スリットは、約1.5cmの長さにわたって先端460に近接する部位から延びる。シースの遠位端は、シアノアクリレート接着剤を用いて、棒420/520の先端460/560に固定される。シースの近位端は、アクチュエータ、この場合シースねじ430/530に固定される。棒420/520は、サンプリング領域の下の部分(スリット(複数可)が位置する場所の下)が、その遠位領域の棒を直径約2mmに研磨することにより作製された減少した直径を有するように予め準備された。棒420/520は、その近位端上でハンドル410/510に固定された。図5Aの丸く囲んだ領域Aは、詳細を示すために図5B及びCに拡大される。図5Cを除き、減少した直径部分を示すために、図にシースの内側の棒は示されない。表示器180が示される。
各装置は、ゼラチン組織ファントム内に挿入され、模擬子宮頸管からゼラチンを取り除くことができるかについて評価された。渦巻状の切り込み設計に関して、装置は、棒420を定位置に保持し、一方で、スリット441の対向する縁を相互から離れて移動させ、サンプル収集孔を開放させるシースねじ430を回転させることによりシースを移動させることによって操作された。直線の切り込み設計に関して、装置は、棒420を安定かつ不動に保持し、一方で、シースねじ430を棒420の下方の遠位方向に摺動することによって外側シースを前に押すことによって操作された。その第1の位置から、第1の位置から遠位に変位された第2の位置にシースねじを移動することによって、スリットの対向する縁を変位させ、相互の接触から離れて移動させて、サンプル収集孔を開放する。開放位置になると、係止機構480は、サンプル収集孔が開放されたままであるように、シースねじを不動に保持した。次に、各装置を、ゼラチンファントム中で、時計回りに完全に1周回、次に反時計回りに完全に1周回回転させた。渦巻状の切り込み設計に関して、次に、再度隣接するようにスリットの対向する縁を移動させることによりサンプル収集孔を閉鎖するために、シースねじ430を第1の位置に回転させた。直線の切り込み設計に関して、次に、シースを伸ばし、スリットの対向する縁を相互に隣接させるその元の位置である第1の位置にシースねじを閉鎖位置で近位方向に移動させた。各装置は、試験モデルから取り除かれ、収集されたゼラチンの量が評価された。シース及び棒に使用された材料の種類と同様に、切り込み周回の数が試験された。
次の装置原型が試験用に準備された。
Figure 0006063958
各装置は、新しい子宮頸管内膜ゼラチン組織ファントムで試験され、次の結果が収集された。
Figure 0006063958
本研究で試験された全ての装置は、模擬子宮頸管から模擬組織材料を取り除いた。
手持ち式子宮頸部細胞及び組織サンプリング装置
サンプル収集及びシャフト先端(直径0.145インチ)のために減少した直径領域を含むように機械加工されたステンレス鋼シャフト(シースねじを超えて延在する長さ7と1/4インチ)と、レーザーカット工程を使用して作製された渦巻状切り込み部分(長さ2cm)を有するポリカーボネートシース(外径0.145インチ及び内径0.125インチ)と、シースねじと、係止ノブと、ハンドル(長さ4インチ)を備える手持ち式装置(全長11と3/4インチ)が構築された。一般的に図4に示されるように成分を組み立てた。
手持ち式子宮頸部細胞及び組織サンプリングは、患者への単一侵入/通過で標的領域から適切な量のサンプルを捕捉するように設計された。一態様では、シャフト先端は、侵入及び拡張の容易さを提供するために先細りされた。頸管に通されるとき、サンプル収集孔は、スリットが閉鎖位置にあるときに汚染から保護される。装置の一態様では、頸管内への適切な深さの配置を確実にするために使用されたマーカーバンド(図示せず)が組み込まれた。装置が適切に導入されたら、レーザーカットされた縁を含むシースの渦巻状切り込みスリットが開放され、ハンドルを時計回り又は反時計回りの各方向に360°回転させることによって完全な円周サンプルを捕捉するために、頸管の壁に接触させた。サンプルは、サンプル収集孔のシース内に収集され、患者から引き出される間シースが閉鎖されるとき、汚染から保護される。
装置の他の態様は、シースねじを係止する又は解放するために回転され、シースねじを回す係止ノブを含んだ。シースねじは、スリットを拡張又は開放するためにスリットを移動させるように回され、スリットが「開放」又は「閉鎖」位置にあるときを示す印を有した。「開放」位置になると、係止ノブは、シースねじを係止するように回転され(締め付けられ)、よって使用中スリットは定位置にある。スリットが開放位置に移動され、シースねじが係止されると、装置全体は、反時計回りに1回、そして時計回りに1回回転され、各方向に360°回転する。係止ノブが緩められ、次に、装置の遠位端を頸管から取り除く前にシースねじがスリットを閉鎖するように回された。
手持ち式サンプリング装置は、無傷子宮頸部を有する子宮の除去による計画された子宮切除後、患者の頸管において生体外で試験された。患者は、34歳の出産経験のある女性(妊娠回数=6、出産数=4、4回の帝王切開出産)であった。装置は、係止ノブを上に向けて子宮頸管内に挿入された。係止ノブはシースねじを解放するために回転された。シースねじ上の黒い印が上を向き(位置2)、スリットが完全に開放されるまで、シースに接続されるシースねじを右に回転させた。シースねじは、係止ノブを回すことにより位置2に係止された。装置を、時計回りに完全に1周回、その後反時計回りに完全に1周回回転させた。係止ノブはシースねじを解放するために回された。スリットを閉鎖するために、シースねじを位置1に回転させた。装置は子宮頸管から取り除かれた。係止ノブはシースねじを解放するために回転され、スリットはシースねじを位置2に回転させることにより開放された。装置先端は、病理部門によって分析される、処理のためサンプルを取り出すためにホルマリンに設置された。
病理分析からの結果は次の通りである。
子宮膣部組織: 0%
子宮膣部組織: 100%
子宮内膜組織: 0%
サンプル量: 全体で約1.0cm
サンプルは、病理診断を行うのに適切であると判断され、病理学者は、検体が軽度の慢性炎症を伴う良性子宮頸管内粘膜からなると述べた。病理診断の結果は、子宮膣部又は子宮内膜組織が収集されず、採取したサンプルから病理診断を行うことができたため、装置が最適に実施したことを示した。
様々な修正及び変形が本発明の範囲又は趣旨から逸脱することなく本発明において行うことができることは、当業者には明らかである。本発明の他の実施形態は、本明細書に開示される本発明の仕様及び実践の考察から当業者には明らかである。仕様及び実施例は、単に例示であると見なされることが意図され、本発明の真の範囲及び趣旨は以下の特許請求の範囲によって示される。

Claims (11)

  1. 子宮頸部サンプリング器具であって、
    a)遠位端及び長手方向軸を有するハンドルと、
    b)前記長手方向軸に実質的に沿って前記ハンドルの前記遠位端から外側方向に延在する細長い棒であって、外側表面、前端、及び前記ハンドルの前記遠位端に固定して装着される後端を有する、棒と、
    c)前記ハンドルの前記遠位端及びシースに結合される選択的に移動可能なアクチュエータと、
    d)前記棒の一部分を選択的に被包し、前記棒の前記前端に近接する前記棒の一部分及び前記アクチュエータの第1の端の一部分に固定して装着されるシースであって、前記シースが前記シースの遠位端部分上のスリットであって対向する縁によって境界付けされるスリットを画定する、シースと
    を備え、
    前記シースの前記遠位端部分及び前記シースの前記遠位端部分の下にある前記棒の前記外側表面の一部分が、サンプル収集孔を画定する、器具。
  2. 前記スリットは、前記スリットの前記対向する縁が前記サンプル収集孔を実質的に封止するように実質的に接合する閉鎖位置と、子宮頸管腔内に位置付けられたときに子宮頸部サンプルを得るために、前記スリットの前記対向する縁が相互から離間配置される開放位置との間で選択的に移動可能である、請求項に記載の器具。
  3. 前記アクチュエータは、前記スリットが前記閉鎖位置に位置付けられる第1の位置と、前記スリットが前記開放位置に位置付けられる第2の位置との間で前記ハンドルの前記遠位端を中心として選択的に回転可能である、請求項に記載の器具。
  4. 前記スリットは、前記長手方向軸を中心に延在するらせん状スリットである、請求項に記載の器具。
  5. 前記スリットは、長手方向スリットである、請求項に記載の器具。
  6. 前記棒の前記前端は、非外傷性先端を画定する、請求項に記載の器具。
  7. 子宮頸部サンプリング器具であって、
    遠位端及び長手方向軸を有するハンドルと、
    前記長手方向軸に実質的に沿って前記ハンドルの前記遠位端から外側方向に延在する細長い棒であって、外表面、前端、及び前記ハンドルの前記遠位端に固定して装着される後端を有する、棒と、
    前記ハンドルに回転的に結合されるアクチュエータであって、前記棒の一部分を回転的に受容するように寸法決定される第1の端に開口部を画定する、アクチュエータと、
    前記棒の一部分を選択的に被包し、前記棒の前記前端に近接する前記棒の一部分及び前記アクチュエータの前記第1の端の一部分に固定して装着されるシースであって、前記シースの遠位端部分上のスリットであって対向する縁によって境界付けされるスリットを画定し、前記スリットが、前記スリットの前記対向する縁が前記サンプル収集孔を実質的に封止するように実質的に接合する閉鎖位置と、膣腔内に位置付けられたときに子宮頸部サンプルを選択的に得るために、前記スリットの前記対向する縁が相互から離間配置される開放位置との間で選択的に移動可能である、シースと
    を備える、器具。
  8. 前記アクチュエータは、前記スリットが前記閉鎖位置に位置付けられる第1の位置と、前記スリットが前記開放位置に位置付けられる第2の位置との間で前記ハンドルの前記遠位端を中心として選択的に回転可能である、請求項に記載の器具。
  9. 前記シースの前記遠位端部分と、前記シースの前記遠位端部分の下にある前記棒の前記外側表面の一部分とが、サンプル収集孔を画定する、請求項に記載の器具。
  10. 前記スリットは、前記長手方向軸を中心に延在するらせん状スリットである、請求項に記載の器具。
  11. 前記アクチュエータは、画定される複数の離間した雌穴をその上に有する内側周辺縁を有する内側孔を画定し、
    前記の前記遠位端は、前記長手方向軸に遠位に沿って延在する雄突出部を画定し、
    前記雄突出部は、それぞれの第1及び第2の位置の前記複数の離間した雌穴に選択的に受容されるように構成される複数の半径方向に付勢可能な基軸を画定する、請求項に記載の器具。
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