JP6062592B1 - スポーツ交戦装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、接触、衝突、刺突、及び、空振りといった状況や衝撃力、更には、その発生時間を、リアルタイムに取得して、動作状態を判断することができ、専門の審判員を要することなく、公平に判定することが可能なスポーツ交戦装置を提供する。【解決手段】棒状の交戦具本体14の内部に設けられた衝撃センサ15、16、第1の制御部17、第1の交信部18、及び、電源19を備えた棒状交戦具11、12と、第2の交信部25及び第2の制御部26を備えた信号処理手段13とを有するスポーツ交戦装置10であり、交戦具本体14は、柔軟性と屈曲性を有する合成樹脂製の内側基材20と、これを囲む発泡性合成樹脂製の外側基材21を備え、衝撃センサ15、16は、加速度センサ、角速度センサ、圧力センサ、及び、感圧センサのいずれか1又は2以上からなり、第2の制御部26で識別した各棒状交戦具11、12の動作状態の結果を表示部27に出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、剣術や武術といった武道や、フィットネスといった運動等で使用するスポーツ交戦装置に関する。
従来、武道や運動で使用するスポーツ交戦装置としては、例えば、特許文献1に記載された模造刀剣が知られている。
この模造刀剣は、刀剣本体に、この刀剣本体が対象物に触れたことを検知するセンサ手段が設けられ、このセンサ手段の出力により擬似音発生器を作動させて、擬似音を発生させるものであり、簡便にチャンバラ等の刀剣遊戯や刀剣スポーツを楽しむことができるものである。
特開2005−224432号公報
しかしながら、上記した模造刀剣は、刀剣本体に触れた対象物が、目的とする対象物なのか、また、別の刀剣本体なのか、判断することができず、また、衝撃の程度や正確な衝撃発生時間の判断もできないという問題がある。
更に、剣術の試合や競技の型を行う場合、正確で公平な判定を行うため、専門の審判員による判定が打撃や動作の度に必要になるという問題もある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、例えば、接触、衝突、刺突、及び、空振りといった状況や衝撃力、更には、その発生時間を、リアルタイムに取得して、動作状態を判断することができ、専門の審判員を要することなく、公平に判定することが可能なスポーツ交戦装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るスポーツ交戦装置は、基側に把手部が設けられた棒状の交戦具本体、該交戦具本体の内部に設けられた衝撃センサ、該衝撃センサの出力を処理する第1の制御部、該第1の制御部で処理された情報を無線で送信する第1の交信部、及び、これらに電力を供給する電源を備えた2つ以上の棒状交戦具と、
前記第1の交信部からの信号を受信する第2の交信部、及び、該第2の交信部からの信号を解析して前記各棒状交戦具の動作状態を識別する第2の制御部を備えた信号処理手段とを有するスポーツ交戦装置であって、
前記交戦具本体は、柔軟性と屈曲性を有する合成樹脂からなる内側基材と、該内側基材を囲む発泡性合成樹脂からなる外側基材とを備え、
前記衝撃センサは、加速度センサ、角速度センサ、圧力センサ、及び、感圧センサのいずれか1又は2以上からなり、
前記第2の制御部で識別した前記各棒状交戦具の動作状態の結果を表示部に出力する。
本発明に係るスポーツ交戦装置において、前記衝撃センサは、3軸加速度センサと3軸角速度センサからなることが好ましい。
ここで、前記衝撃センサは、前記把手部を除く前記交戦具本体の基部と先部にそれぞれ設けられていることが好ましい。
また、前記第2の制御部で識別する前記各棒状交戦具の動作状態は、前記棒状交戦具同士の衝突、前記棒状交戦具と該棒状交戦具以外の物との衝突、及び、前記棒状交戦具の空振りであることが好ましい。
本発明に係るスポーツ交戦装置において、前記内側基材及び前記外側基材はそれぞれパイプにすることができる。
ここで、前記内側基材の外径d1は、20〜35mmの範囲にあって、前記外側基材の外径d2は、d1+(5〜18mm)の範囲にあるのがよい。
本発明に係るスポーツ交戦装置は、内側基材と外側基材で構成された交戦具本体、衝撃センサ、第1の制御部、第1の交信部、及び、電源を備えた2つ以上の棒状交戦具と、第2の交信部及び第2の制御部を備えた信号処理手段とを有し、衝撃センサは、加速度センサ、角速度センサ、圧力センサ、及び、感圧センサのいずれか1又は2以上からなり、第2の制御部で識別した各棒状交戦具の動作状態の結果を表示部に出力するので、例えば、接触、衝突、刺突、及び、空振りといった状況や衝撃力、更には、その発生時間を、リアルタイムに取得して、動作状態を判断することができ、専門の審判員を要することなく、公平に判定することができる。
本発明の一実施の形態に係るスポーツ交戦装置の棒状交戦具の説明図である。 同スポーツ交戦装置の棒状交戦具の説明図である。 同スポーツ交戦装置のブロック図である。 第1の変形例に係るスポーツ交戦装置のブロック図である。 (A)、(B)はそれぞれ第2、第3の変形例に係るスポーツ交戦装置の棒状交戦具の正面図である。 第4の変形例に係るスポーツ交戦装置の棒状交戦具の正面図である。 本発明の一実施の形態に係るスポーツ交戦装置の使用状態の説明図である。 同スポーツ交戦装置に設けられた棒状交戦具の使用時における動作状態の識別方法のフローチャートである。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係るスポーツ交戦装置10は、2つの棒状交戦具11、12と、1つの信号処理手段13とを有し、それぞれの棒状交戦具11、12の状況をリアルタイムに確認して、動作状態を判断することができ、専門の審判員を要することなく、公平に判定できるものである。以下、詳しく説明する。
棒状交戦具11(棒状交戦具12も同様)は、棒状の交戦具本体14と、衝撃センサ15、16と、第1の制御部17と、第1の交信部18と、これらに電力を供給する電源(例えば、電池)19とを備えている。
交戦具本体14は、柔軟で衝撃を吸収し易い円筒状の内側パイプ(内側基材の一例)20と、これを囲む、簡単に破損しにくい円筒状の外側パイプ(外側基材の一例)21との二重構造になっており、基側に把手部22が設けられたものである。
この交戦具本体14のうち、把手部22の長さL1は、例えば、100〜200mm程度であり、把手部22を除いた打撃部23の長さL2は、例えば、300〜700mm程度である。また、内側パイプ20の外径d1は、20〜35mmの範囲にあって、外側パイプ21の外径d2は、d1+(5〜18mm)の範囲にある。
内側パイプ20は、柔軟性と屈曲性を有する発泡化された合成樹脂からなる(発泡プラスチック製)。この合成樹脂としては、例えば、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリオレフィン(主にポリエチレンやポリプロピレン)、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル、ユリア樹脂、シリコーン、ポリイミド、メラミン樹脂、等があるが、特にポリウレタンがよい。
また、外側パイプ21は、柔軟ではあるが、内側パイプ20よりも外部摩擦に強く引張強度が高い発泡性合成樹脂からなる(発泡プラスチック製)。この発泡性合成樹脂も、上記した合成樹脂を発泡化したものを使用できるが、特にポリ塩化ビニルがよい。
内側パイプ20と外側パイプ21の寸法は、上記した寸法に限定されるものではなく、例えば、棒状交戦具11、12の使用用途(競技の種類)に応じて、種々変更できる。
ここでは、外側パイプ21は、内側パイプ20よりも外部摩擦に強く引張強度が高いため、外側パイプ21の長さを内側パイプ20の長さよりも長くしているが、同じ長さでもよく、また、合成樹脂の種類や強度によっては内側パイプの長さを長くしてもよい。なお、図1、図2では、内側パイプ20の長さが打撃部23の長さL2に対応し、外側パイプ21の長さが交戦具本体14(交戦具本体14)の全長(L1+L2)に対応している。
この交戦具本体14の内部には、衝撃センサ15、16が設けられている。
衝撃センサ15、16は、交戦具本体14の打撃部23内の先部と基部にそれぞれ取付け固定され、外部に露出しないようになっている。
衝撃センサ15、16はそれぞれ、3軸加速度センサ(モーションセンサ)と3軸角速度センサ(ジャイロセンサ)の2種類のセンサを組合せたもの(6軸センサ)である。これにより、それぞれの棒状交戦具11、12の打撃部23の先部と基部のX軸、Y軸、Z軸の各方向の力量と、θ、φ、ψの回転力量の情報を得ることができる(後述する図7参照)。
なお、衝撃センサ15、16は、ここでは、打撃部23の先部と基部の2箇所に設けた場合について説明したが、例えば、交戦具本体の打撃部の先部のみ(1箇所のみ)に設けることもでき、また、交戦具本体の打撃部の長手方向に間隔を有して複数箇所設けることもできる。更に、衝撃センサは、打撃部のみならず把手部にも設けることができ、また、打撃部の代わりに把手部に設けることもできる。
そして、衝撃センサ15、16はそれぞれ、ここでは、3軸加速度センサと3軸角速度センサで構成した場合について説明したが、例えば、交戦具本体の使用用途(競技の種類)に応じて、加速度センサ、角速度センサ、圧力センサ、及び、感圧センサのいずれか1又は2以上で構成することもできる。
交戦具本体14の内部には、第1の制御部17が設けられている。具体的には、第1の制御部17は、交戦具本体14のうち、把手部22(外側パイプ21)内に取付け固定され、外部に露出しないようになっている。
この第1の制御部17は、衝撃センサ15、16でそれぞれ発生した情報(出力)を処理するものであり、例えば、マイクロコンピュータ(マイコン)で構成できる。なお、各衝撃センサ15、16と第1の制御部17は、有線によって連結されている。
これにより、各棒状交戦具11、12の衝撃センサ15、16で発生した情報、即ち、各棒状交戦具11、12の打撃部23の先部と基部の3軸の加速度情報(X、Y、Z)と角速度情報(θ、φ、ψ)を、第1の制御部17で処理できる。
なお、第1の制御部17での処理は、図3に示すように、3軸の加速度情報と角速度情報から、各棒状交戦具11、12の状態、例えば、姿勢、速度、及び、軌跡を得た後、これに棒状交戦具11と棒状交戦具12を区別するコードを付す処理や、また、図4に示すように、3軸の加速度情報と角速度情報に、上記したコードを付す処理等がある。
交戦具本体14の内部には、第1の交信部18が設けられている。具体的には、第1の交信部18は、交戦具本体14のうち、把手部22(外側パイプ21)内に取付け固定され、外部に露出しないようになっている。
この第1の交信部18は、第1の制御部17で処理された情報を信号処理手段13に、無線で送信(交信)するためのものであり、例えば、従来公知のXBee等を使用できる。なお、第1の制御部17と第1の交信部18は、有線によって連結されている。
これにより、第1の制御部17の処理で得られた各棒状交戦具11、12の姿勢、速度、及び、軌跡は、上記したコードが付された状態で、図3に示すように、第1の交信部18を介して信号処理手段13へ送信される。
また、図4に示すように、第1の制御部17の処理により、上記したコードが付された各棒状交戦具11、12の3軸の加速度情報と角速度情報は、第1の交信部18を介して信号処理手段13へ送信することもできる。
交戦具本体14の内部には、衝撃センサ15、16と第1の制御部17と第1の交信部18に電力を供給する電源19が設けられている。この電源19は、交戦具本体14のうち、把手部22(外側パイプ21)内に取付け固定され、外部に露出しないようになっている。
なお、交戦具本体14(把手部22に位置する外側パイプ21)の内部には、電源19の安定化機器24も設けられているが、これに限定されるものではなく、必要に応じて他の機器を設けることもできる。
信号処理手段13は、第2の交信部25と第2の制御部26を備えている。
第2の交信部25は、前記した第1の交信部18からの信号を受信するものである。
第2の制御部26は、第2の交信部25からの信号を解析して各棒状交戦具11、12の動作状態を識別する判定機(演算手段)であり、例えば、マイクロコンピュータやパーソナルコンピュータ等(マイコン・コンピュータ等)で構成できる。なお、判定機には、棒状交戦具11、12の打数を積算する積算機(打数カウント)を設けることもできる。
ここで、第2の制御部26で識別する各棒状交戦具11、12の動作状態としては、例えば、以下のものがある。
・棒状交戦具11と棒状交戦具12との衝突(棒状交戦具11、12同士の衝突)。
・棒状交戦具11(又は棒状交戦具12)と棒状交戦具12(又は棒状交戦具11)以外の物(例えば、人体)との衝突。
・棒状交戦具11(又は棒状交戦具12)の空振り。
また、各棒状交戦具11、12の動作状態の識別方法としては、第2の制御部26に、棒状交戦具11、12の状態のパターン情報(例えば、過去の実績情報や推定情報等)を複数蓄積しておき、この複数のパターン情報と、実際の棒状交戦具11、12の状態の情報とを比較する方法がある。
ここで、棒状交戦具11、12の状態とは、前記したように、各棒状交戦具11、12の姿勢(傾き(直立や傾斜)や曲がり(湾曲や屈曲)等)、速度(先部と基部の速度や加速度)、及び、軌跡(先部と基部が通過した軌道等)である。
なお、各棒状交戦具11、12の動作状態の識別には更に、各棒状交戦具11、12から送信される情報の発生時間(タイミング)や衝撃力を用いる。
ここで、情報の発生時間とは、各衝撃センサ15、16の情報と共に得られる情報の出力時間であり、これにより、各棒状交戦具11、12の情報が同時に発生したか、又は、情報の発生時間にずれがあるか、等が分かる。
また、衝撃力Fは、前記した加速度情報(X、Y、Z)と角速度情報(θ、φ、ψ)を用いて、例えば、「F=α(X+Y+Z)+β(θ+φ+ψ)」で求めることができるが、これに限定されるものではない。なお、αとβは任意の定数である。
このとき、競技における規則や階級に合わせた閾値を予め設定しておくことで、棒状交戦具11、12から発信される情報を元に、競技点数の加算を自動で行うことが可能になる。これにより、図3に示すように、第2の制御部26で各棒状交戦具11、12の打撃数やその有効性を判定できる。
また、図4に示すように、第2の制御部26で、前記したコードが付された3軸の加速度情報と角速度情報から、各棒状交戦具11、12の状態、例えば、姿勢、速度、及び、軌跡を得る処理を行った後、上記した方法を用いる。
なお、第2の制御部26は、図3に示すように、第2の交信部25と第1の交信部18を介して、第2の制御部26に入力した情報を、第1の制御部17に送信(交信)することが可能になっている(図4においても同様)。
これにより、第2の制御部26を用いて、例えば、試合に応じて必要な情報を得ることができるように、第1の制御部17に指令を出すことも可能である。
上記した信号処理手段13には、第2の制御部26で識別した各棒状交戦具11、12の動作状態の結果、即ち、判定結果を出力する表示部(例えば、ディスプレイ)27が設けられている。なお、判定結果は、表示部27に出力されると共に、例えば、ランプやブザーを使用し、視覚や聴覚、更には感覚によって知らせることもできる。
これにより、容易に判定結果が得られる。
上記したスポーツ交戦装置10では、棒状交戦具11、12を使用した場合について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図5(A)に示す刀状スポーツ器具(棒状交戦具の一例)30を使用することもできる。この刀状スポーツ器具30の交戦具本体30aは、合成樹脂製の内側基材31と、これを囲む、外観形状が刀状となった発泡性合成樹脂製の外側基材32とで構成されている。なお、内側基材31は、前記した内側パイプ20と同様の材質からなり、外側基材32は、前記した外側パイプ21と同様の材質からなる。
この場合、衝撃センサ15、16は、交戦具本体30aの把手部33を除く打撃部34内の先部と基部にそれぞれ取付け固定され、把手部33内に、前記した第1の制御部17と、第1の交信部18と、電源19が、それぞれ取付け固定されている。
なお、ここでは、把手部33を、内側基材31と外側基材32で構成しているが、例えば、木製や金属製の棒材で構成することも、また、これらで補強することも可能である。
また、図5(B)に示す槍状スポーツ器具(棒状交戦具の一例)35を使用することもできる。この槍状スポーツ器具35の交戦具本体35aは、合成樹脂製の内側基材36と、この先側を囲む、外観形状が槍状となった発泡性合成樹脂製の外側基材37とで構成されている。これらの材質も上記と同様である。
この場合も、衝撃センサ15、16は、交戦具本体35aの打撃部38(穂先に相当する部分)内の先部と基部にそれぞれ取付け固定され、持ち手部(把手部の一例)39内に、前記した第1の制御部17と、第1の交信部18と、電源19が、それぞれ取付け固定されている。
なお、ここでは、持ち手部39を、内側基材36のみで構成しているが、例えば、木製や金属製の棒材で構成することも、また、これらで補強することも可能である。
そして、図6に示す両手持ちの棒状スポーツ器具(棒状交戦具の一例)40を使用することもできる。この棒状スポーツ器具40の交戦具本体40aは、筒状となった合成樹脂製の内側パイプ(内側基材の一例)41と、これを囲む、中空棒状となった発泡性合成樹脂製の外側パイプ(外側基材の一例)42とで構成されている。これらの材質も上記と同様である。
この場合、衝撃センサ15、16は、交戦具本体40aの長手方向両側に設けられた打撃部43、44内の先部と基部にそれぞれ取付け固定され、長手方向中央部に設けられた持ち手部(把手部の一例)45内に、前記した第1の制御部17と、第1の交信部18と、電源19が、それぞれ取付け固定されている。
なお、ここでは、持ち手部45を、外側パイプ42のみで構成しているが、例えば、木製や金属製の棒材で構成することも、また、これらで補強することも可能である。
続いて、スポーツ交戦装置10に設けられた棒状交戦具11、12の使用時における動作状態の識別方法について説明する。
スポーツ交戦装置10を剣術等の試合で使用する場合、対戦する人がそれぞれ棒状交戦具11、12を持ち、試合を行う。このとき、棒状交戦具11、12にそれぞれ設けられた衝撃センサ15、16から、交戦具本体14の打撃部23の先部と基部の加速度情報(X、Y、Z)と角速度情報(θ、φ、ψ)が、情報の発生時間と共にリアルタイム(連続的又は断続的)に発信される。
ここで、図7に示す棒状交戦具11、12を振り抜いた場合の動作状態の識別方法について、図1〜図3、図8を参照しながら説明する。
各棒状交戦具11、12の衝撃センサ15、16で発生した情報、即ち、各棒状交戦具11、12の先部と基部の3軸の加速度情報(X、Y、Z)と角速度情報(θ、φ、ψ)は、第1の制御部17で処理される。具体的には、3軸の加速度情報と角速度情報から、各棒状交戦具11、12の状態、例えば、姿勢、速度、及び、軌跡が得られ、これに一方の棒状交戦具11と他方の棒状交戦具12を区別するコードが付される。
そして、第1の制御部17で処理された情報は、第1の交信部18と第2の交信部25を介して、第2の制御部26へ送信される。
この第2の制御部26では、蓄積された棒状交戦具11、12の状態の複数のパターン情報と、第2の制御部26へ送信された実際の棒状交戦具11、12の状態の情報とを比較する。なお、この第2の制御部26での比較は、誤差を考慮して、情報の完全一致のみならず、予め設定した閾値を考慮して行う。
これにより、実際の棒状交戦具11、12の状態は、考えられるパターンのうちの数パターン程度に絞られる。そこで更に、各棒状交戦具11、12の動作状態、即ち、棒状交戦具11、12同士の衝突、棒状交戦具11(又は棒状交戦具12)と人体との衝突、棒状交戦具11(又は棒状交戦具12)の空振りについて、図8に示す方法で識別する。
ステップ1(ST1)で、各棒状交戦具11、12から送信される情報の発生時間T1、T2が同時(予め設定した誤差の範囲内も含む)であるか、又は、ずれがあるか、を判断する。
ここで、情報の発生時間T1、T2が同時であれば、棒状交戦具11、12同士の衝突と判断され、ステップ2(ST2)で、競技の点数は加算されない(加算点数0)。
一方、情報の発生時間T1、T2がずれていれば、棒状交戦具11(又は棒状交戦具12)と人体との衝突、又は、棒状交戦具11(又は棒状交戦具12)の空振りと判断され、ステップ3(ST3)へ進む。
そして、ステップ3では、第2の制御部26で算出した衝撃力Fが、予め設定した値f以上であるか、又は、値f未満であるか、を判断する。
ここで、衝撃力Fが値f以上であれば、棒状交戦具11(又は棒状交戦具12)と人体との衝突と判断され、ステップ4(ST4)で、競技の点数が加算される。
一方、衝撃力Fが値f未満であれば、棒状交戦具11(又は棒状交戦具12)の空振りと判断され、ステップ5(ST5)で、競技の点数は加算されない。
なお、点数の加算は、上記した衝撃力Fのみで判断するのではなく、衝撃力Fに更に、衝撃センサ15、16で発生した情報(即ち、生データ)の閾値を加えて、また、衝撃力Fの代わりに衝撃センサ15、16で発生した情報の閾値を用いて、判断することもできる。この閾値は、例えば、過去の実績データや推定データ等により設定できる。
上記した判断を、試合中リアルタイムで行うことにより、競技点数の加算を自動で行うことが可能になる。
従って、本発明のスポーツ交戦具10を用いることで、例えば、接触、衝突、刺突、及び、空振り、といった状況や衝撃力、更には、その発生時間を、リアルタイムに取得して、動作状態を判断することができ、専門の審判員を要することなく、公平に判定(例えば、得点)することができる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明のスポーツ交戦装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、各棒状交戦具の動作状態の識別方法は、衝撃センサから得られる情報を用いれば、前記実施の形態に限定されるものではない。具体的には、動作状態を識別するいくつかの段階において、ポイント(得点)を定義する方法や、ポイントを定義する関数上に衝撃力を変数として代入することで、細かくポイントを計算する方法等を用いることができる。
前記実施の形態においては、棒状交戦具を2つ使用した場合について説明したが、棒状交戦具の使用用途(競技の種類)に応じて、3つ以上使用することもできる。
また、前記実施の形態においては、第1の制御部、第1の交信部、及び、電源を交戦具本体の内部に取付け固定し、外部に露出しないようにしたため、対人競技に使用しても安全性が確保されている。しかし、安全性が確保されていれば、交戦具本体の内部に設けることなく、交戦具本体の把手側に別途取付けることもできる。
10:スポーツ交戦装置、11、12:棒状交戦具、13:信号処理手段、14:交戦具本体、15、16:衝撃センサ、17:第1の制御部、18:第1の交信部、19:電源、20:内側パイプ(内側基材)、21:外側パイプ(外側基材)、22:把手部、23:打撃部、24:安定化機器、25:第2の交信部、26:第2の制御部、27:表示部、30:刀状スポーツ器具(棒状交戦具)、30a:交戦具本体、31:内側基材、32:外側基材、33:把手部、34:打撃部、35:槍状スポーツ器具(棒状交戦具)、35a:交戦具本体、36:内側基材、37:外側基材、38:打撃部、39:持ち手部(把手部)、40:棒状スポーツ器具(棒状交戦具)、40a:交戦具本体、41:内側パイプ(内側基材)、42:外側パイプ(外側基材)、43、44:打撃部、45:持ち手部(把手部)

Claims (6)

  1. 基側に把手部が設けられた棒状の交戦具本体、該交戦具本体の内部に設けられた衝撃センサ、該衝撃センサの出力を処理する第1の制御部、該第1の制御部で処理された情報を無線で送信する第1の交信部、及び、これらに電力を供給する電源を備えた2つ以上の棒状交戦具と、
    前記第1の交信部からの信号を受信する第2の交信部、及び、該第2の交信部からの信号を解析して前記各棒状交戦具の動作状態を識別する第2の制御部を備えた信号処理手段とを有するスポーツ交戦装置であって、
    前記交戦具本体は、柔軟性と屈曲性を有する合成樹脂からなる内側基材と、該内側基材を囲む発泡性合成樹脂からなる外側基材とを備え、
    前記衝撃センサは、加速度センサ、角速度センサ、圧力センサ、及び、感圧センサのいずれか1又は2以上からなり、
    前記第2の制御部で識別した前記各棒状交戦具の動作状態の結果を表示部に出力することを特徴とするスポーツ交戦装置。
  2. 請求項1記載のスポーツ交戦装置において、前記衝撃センサは、3軸加速度センサと3軸角速度センサからなることを特徴とするスポーツ交戦装置。
  3. 請求項2記載のスポーツ交戦装置において、前記衝撃センサは、前記把手部を除く前記交戦具本体の基部と先部にそれぞれ設けられていることを特徴とするスポーツ交戦装置。
  4. 請求項2又は3記載のスポーツ交戦装置において、前記第2の制御部で識別する前記各棒状交戦具の動作状態は、前記棒状交戦具同士の衝突、前記棒状交戦具と該棒状交戦具以外の物との衝突、及び、前記棒状交戦具の空振りであることを特徴とするスポーツ交戦装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のスポーツ交戦装置において、前記内側基材及び前記外側基材はそれぞれパイプであることを特徴とするスポーツ交戦装置。
  6. 請求項5記載のスポーツ交戦装置において、前記内側基材の外径d1は、20〜35mmの範囲にあって、前記外側基材の外径d2は、d1+(5〜18mm)の範囲にあることを特徴とするスポーツ交戦装置。
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