JP6061740B2 - 庇 - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP6061740B2
JP6061740B2 JP2013050506A JP2013050506A JP6061740B2 JP 6061740 B2 JP6061740 B2 JP 6061740B2 JP 2013050506 A JP2013050506 A JP 2013050506A JP 2013050506 A JP2013050506 A JP 2013050506A JP 6061740 B2 JP6061740 B2 JP 6061740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
side edge
screw
groove
plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013050506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014177752A (ja
Inventor
実 中川
実 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Ltd
Original Assignee
Kyowa Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Ltd filed Critical Kyowa Ltd
Priority to JP2013050506A priority Critical patent/JP6061740B2/ja
Publication of JP2014177752A publication Critical patent/JP2014177752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6061740B2 publication Critical patent/JP6061740B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Awnings And Sunshades (AREA)

Description

この発明は、建物の外壁面より庇板が前方へ張り出すように設けられる庇に関するもので、この発明は特に、庇板の基端部が建物の外壁面に取り付けられた保持枠に保持される構造の庇に関する。
従来、その種の庇は、設置場所に応じて、使用する庇板の材質やサイズが選定される。庇板として種々の材質のものが用いられており、出願人は先般、合成樹脂製の芯材の表裏両面にアルミニウムの薄板材が積層された積層複合材を庇板として用いた庇を製品化した(例えば特許文献1参照)。この庇板は軽量であるため、庇の出幅が大きくなければ、仮に長い庇であっても、保持枠により庇板の基端部がしっかりと保持されるが、庇の出幅が大きなものになると、耐荷重性が不足し、これを補うために、庇板の少なくとも1箇所をアームで支持することも必要となる。
特開2011―52386号公報
近年の建造物には、採光を良好となすために、大きな窓が横並びに多数連なるように設けられたものがある。この種の建造物において、連なった横に長い窓の上方に庇を一連に設置するのに、庇板を例えば1枚ものの板材により構成すると、きわめて大きなサイズの庇板を用いる必要があり、運搬や取り扱いが著しく不便であるだけでなく、設置作業が大掛かりとなる。また、耐荷重性の不足を補うのに、庇板の複数個所をアームで支持するとき、庇板の上面または下面にアームの一端部を連結するための金具を取り付ける必要があり、その位置決めや取付作業に手数を要する。
庇板を1枚ものの大きな板材により構成することの諸問題を解決するのに、庇板としてサイズ(長さ)の小さな庇板を用い、その庇板を複数枚横並びに連ねて庇を構築することも可能であるが、庇板間の結合強度が十分でないと、庇の耐荷重性を低下させるという問題がある。
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、複数枚の庇板を連結枠を中間に介在させて横並びに連ねることにより、庇板の取り扱いの利便性や設置の作業性を向上させ、そのうえ、庇板間の結合強度を十分に保持することのできる庇を提供することを目的とする。
この発明による庇は、建物の外壁面より前方へ張り出すように設けられるものであって、建物の外壁面の同じ高さ位置に横並びに連ねられる複数の庇板と、連ねる各庇板の基端部を保持する保持枠と、隣り合う庇板の間に介在し各庇板の側縁部間を連結する連結枠と、連結枠を上方または下方より支持するアームとを備えている。前記連結枠は、隣り合う庇板の対向する各側縁部にそれぞれ装着される対をなす側枠材により構成され、対をなす側枠材は外側面が衝き合わされた状態で前記アームの取付金具により一体保持されている。各側枠材の内側面には庇板の側縁部の厚さに一致する溝幅の挿入溝が形成され、その挿入溝に庇板の側縁端面が溝底面に当接する位置まで庇の側縁部が嵌挿されるとともに、前記庇板の側縁端面に溝底面の背後よりネジが所定の間隔毎にねじ込まれて側枠材が庇板に止着されている。
この発明の上記した構成の庇において、連結枠を構成する各側枠材に形成される挿入溝の溝幅を庇板の側縁部の厚さにほぼ一致させているので、庇板の側縁部を挿入溝に嵌挿することにより庇板の側縁部は挿入溝に緊密に嵌合される。挿入溝の溝底面の背後よりネジを庇板の側縁端面にねじ込むとき、そのねじ込まれた部分において庇板が厚さ方向へ膨出しかつその膨出部分がネジ軸部と挿入溝の上下の溝壁との間で圧縮変形を受けるので、庇板の側縁部が挿入溝に一層緊密に嵌合するとともに、ネジ軸部が庇板の側縁部に噛み込む。この挿入溝への庇板の緊密嵌合とネジ軸部の庇板への噛込みとが庇板の抜け阻止力として作用する結果、側枠材と庇板との結合強度が十分に保持される。また、連結枠を構成する側枠材はアームの取付金具により一体保持され、そのうえ連結枠はアームにより支持されるので、隣り合う庇板間の結合強度が十分に保持され、庇の耐荷重性を低下させるおそれがない。
この発明の好ましい実施態様においては、前記庇板は、合成樹脂製の芯材の表裏両面にアルミニウムの薄板材が積層された積層複合材により構成されている。
この実施態様によると、庇板の側縁端面にネジがねじ込まれると、合成樹脂製の芯材はそのねじ込まれた部分で厚さ方向へ膨らむように変形し、その芯材を覆うアルミニウムの薄板材は芯材の変形に伴って変形するもので、これにより庇板の側縁部は挿入溝に緊密に嵌合する。
この発明の好ましい実施態様においては、前記の対をなす側枠材の外側面間には前記各ネジの頭部を位置させる隙間部が前後方向の全長にわたって形成されており、一方の側枠材の側縁端面にねじ込まれるネジの位置に対して他方の側枠材の側縁端面にねじ込まれるネジの位置が前後にずらせている。
この実施態様によると、一方の側枠材の側縁端面にねじ込まれるネジの位置と他方の側枠材の側縁端面にねじ込まれるネジの位置とが前後にずれているので、ネジの頭部が互いに干渉することがなく、前記隙間部の幅も小さく設定できる。
この発明によると、複数枚の庇板を横並びに連ねて庇を構築するので、1枚ものの大きな板材を庇板として用いる必要がなく、庇板の取り扱いの利便性や設置の作業性を向上できる。また、庇板の側縁端面と側枠材とのネジによる結合、側枠材間の取付金具による結合、および連結枠のアームによる支持により、隣り合う庇板間の結合強度を十分に保持できて庇の耐荷重性を低下させるおそれがない。さらに、アームの取付金具は、アームの一端部を連結するための金具と側枠材間を一体保持するための金具とを兼ねているので、部品点数が少なくて済み、庇板の上面や下面にアームの取付金具を取り付ける必要もない。
この発明の一実施例である庇の外観を示す斜視図である。 図1の実施例の平面図である。 図1の実施例の側面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。 図5の一部を拡大して示す断面図である。 図5のC−C線に沿う断面図である。
図1〜図3は、この発明の一実施例である庇1の外観を示している。
図示の庇1は建物の外壁面10から張り出すように設けられるもので、建物の外壁面10の同じ高さ位置に横並びに連ねられる複数枚の庇板2と、建物の外壁面10に取り付けられ連ねる各庇板2の基端部を全長にわたって保持する保持枠3と、隣り合う庇板2,2間に介装され各庇板2の側縁部間を連結する連結枠6と、各連結枠6を上方より吊持する複数本のアーム9とを備えている。この実施例の庇は、庇板2を5枚連ねて構成されたもので、中央の3枚の庇板2に比べて両側の2枚の庇板2は小幅のものを用いている。なお、この実施例の保持枠3は、庇の全長にわたる一連のものを用いているが、これに限らず、複数本を継ぎ足したような構成のものであってもよい。
保持枠3上には全長にわたってカバー4が被せられ、両側端には端板45,45がネジ止めされている。各庇板2は、保持枠3により前下がりの姿勢に保持されているが、水平な姿勢や後下がりの姿勢に保持することもできる。
なお、図2では、庇の出幅をY、庇の長さをXで示してあるが、庇は複数枚の庇板2を連ねて構成しかつ複数本のアーム9を用いて吊持しているので、庇の設置場所などに応じて、前記の出幅Yおよび長さXを自在に設定することが可能である。
この実施例では、庇板2として、図4に示すように、合成樹脂製の芯材20の表裏両面にアルミニウムの薄板材21が積層された積層複合材が用いてある。各庇板2の先端縁および両側縁には水切り用の縁枠材23が複数個のネジ24によって装着されている。この縁枠材23はアルミニウムの押出成形により形成されたものである。なお、庇板2は、基端面や側縁端面にネジをねじ込むことが可能な材質のものであれば、上記した積層複合材に限られるものではない。
保持枠3は、庇の長さXとほぼ一致する長さを有し、アルミニウムの押出加工により形成されており、建物の外壁面10に背面を当接させてボルト40により固定される背板部30と、背板部30の前面の下端部に保持溝33を挟んで上下に対向して設けられる一対の保持板部31,32とを一体に備えている。背板部30には、各ボルト40を通すためのボルト通し孔36が所定の間隔で開設されている。
保持板部31,32間の保持溝33は、前面が全長にわたり開放されており、庇板2の基端部の厚さtにほぼ一致する溝幅dに形成されている。上側の保持板部31の前端縁は上方へ曲げられ、保持溝33の開口部分がわずかに広げられている。庇板2の基端部は保持溝33へ前方より嵌挿され、基端面22は保持溝33の溝底面である背板部30の表面に当接させてある。なお、庇板2の基端部の厚さtはわずかな誤差を有するが、その厚さtが溝幅dより多少大きくても、保持溝33へ庇板2の基端部を圧入することで保持板部31,32がわずかに撓むので、庇板2の基端部を保持溝33内に嵌挿するのに支障をきたすことはない。
上側の保持板部31と庇板2の基端部の上面との間、および下側の保持板部32と庇板2の基端部の下面との間に接着剤を介在させることにより庇板2と各保持板部31,32とを接合している。下側の保持板部32の上面には、接着剤が溜まる一定幅の凹溝37が2個所、形成されている。なお、このような凹溝37は上側の保持板部31の下面にも形成してもよい。上側の保持板部31の前端縁の押し広げられた開口部分にはコーキング材38が充填されている。
保持枠3の背板部30の保持溝33に対応する部分は保持溝33の溝底を構成しており、この溝底部分に背板部30を貫通するネジ通し孔34が背板部30の長さ方向に沿って所定の間隔毎に開設されている。各ネジ通し孔34には、ネジ軸部51の径がネジ通し孔34の内径より小さく頭部52の径がネジ通し孔34の内径より大きな木ビスなどのネジ5がそれぞれ挿通される。
背板部30の背面の各ネジ通し孔34の位置には、ネジ5の頭部52が嵌って支持される凹溝35が背板部30の全長にわたって一連に形成されている。この凹溝35は、ネジ5の頭部52が背板部30の背面より突出しない溝深さ、すなわち、ネジ5の頭部52の厚さより大きな溝深さに形成されている。
庇板2の基端部は保持板部31,32間の保持溝33中に基端面22が溝底面である背板部30の前面に当接する位置まで嵌挿される。庇板2の基端面22には背板部30の背面側よりネジ通し孔34へ挿入されたネジ5のネジ軸部51がねじ込まれている。ネジ5のネジ軸部51は庇板2の基端面22より合成樹脂製の芯材20を穿孔しつつ進入するが、削り取られた合成樹脂材料が周辺へ押し退けられる結果、そのねじ込まれた部分では庇板2の芯材20が厚さ方向へ膨出する。この膨出に応じて芯材20を挟むアルミニウムの薄板材21が変形し、この変形によって庇板2の基端部が保持溝33に緊密に嵌合する。なお、庇板2の基端部の変形度合は各ネジ5のネジ軸部51の径および長さに応じて変わるので、各ネジ5は抜止め効果や作業性などを考慮して最適なものを選定する。
保持枠3の背板部30の上端と上側の保持板部31の前端には、カバー4の内側に形成された係合突部41a,41bと係合する係合部39a,39bが形成されている。カバー4は保持枠3と同じ長さを有するもので、カバー4の前端縁は下側の保持板部32の前端部上まで達し、上側の保持板部31の前端面を覆っている。
前記の各連結枠6は、図5に示すように、隣り合う庇板2,2の間に介在しており、各庇板2の側縁部25,25間を連結する。各庇板2の対向する側縁部25にはそれぞれ対をなす側枠材60L,60Rが装着されるとともに、各側枠材60L,60Rは横並びの状態で後述する樋部材7および取付金具8により一体保持されている。
各連結枠6を構成する各側枠材60L,60Rは、アルミニウムの押出加工により形成されたもので、図2に示すように、基端が保持枠3の前端縁の位置に位置し、先端は庇板2の前端縁の手前位置に達している。各側枠材60L,60Rは、一方の側枠材が他方の側枠材に対して対称をなす形状のものであり、同じものを前後反転して用いている。
各側枠材60L,60Rは、内側面に庇板2の側縁部25が挿入される挿入溝61、外側面の上下位置に突出部62,63を備えており、対をなす側枠材60L,60Rの上側の突出部62,62同士および下側の突出部63,63同士がそれぞれ衝き合わされた状態で各側枠材60L,60Rが一体保持されている。
前記挿入溝61は、上下の支持板部64,65間に形成されており、この挿入溝61に庇板2の側縁部25が側縁端面25aが溝底面61aに当接する位置まで嵌挿されている。この挿入溝61は全長わたって開放されており、溝幅は庇板2の側縁部25の厚さとほぼ一致させている。上側の支持板部64と庇板2の側縁部25の上面との間、および下側の支持板部65と庇板2の側縁部25の下面との間にそれぞれ接着剤を介在させることにより庇板2と各支持板部64,65とを接合している。上側の支持板部64の下面および下側の支持板部65の上面には、それぞれ接着剤が溜まる一定幅の凹溝64a,65aが形成されている。
前記溝底面61aには一定間隔毎にネジ通し孔61bが貫通して開設されており、庇板2の側縁端面25aには溝底面61aの背後よりネジ通し孔61bへ貫挿させたネジ66がねじ込まれている。ネジ66には、ネジ軸部66bの径がネジ通し孔61bの内径より小さく、頭部66aの径がネジ通し孔61bの内径より大きな木ビスが用いてある。対をなす側枠材60L,60Rの一方に形成される各ネジ通し孔61bと他方に形成される各ネジ通し孔61bとは、図6に示すように、それぞれの位置が重ならないように穿設位置を前後にずらせている。これにより、溝底面61aの背後(後述する隙間部S2)において、一方の側枠材60Lの側縁端面25aにねじ込まれた各ネジ66の頭部66aと他方の側枠材60Rの側縁端面25aにねじ込まれた各ネジ66の頭部66aとが互いに干渉しないようになっている。そのように構成することで、隙間部S2の幅を小さく設定することができる。
このネジ66の作用は前記したネジ5と同様であり、ネジ66のネジ軸部66bが庇板2の側縁端面25aより合成樹脂製の芯材20を穿孔しつつ進入するとき、削り取られた合成樹脂材料が周辺へ押し退けられる結果、そのねじ込まれた部分では庇板2の芯材20が厚さ方向へ膨出し、この膨出に応じて芯材20を挟むアルミニウムの薄板材21が変形し、この変形によって庇板2の側縁部25が挿入溝61に緊密に嵌合するものである。
上側の支持板部64の上面には、位置決め部材90を前後方向へ摺動自由に保持する摺動溝67が全長にわたって形成されている。この位置決め部材90は、アーム9の下端部を連結する前後方向の位置を調整するためのものである。摺動溝67は、支持板部64と上板部68との間に形成されており、上板部68の幅中央部には溝開口68aが全長にわたって形成されている。
位置決め部材90は、摺動溝67の溝幅とほぼ同一幅を有する金属製の板状体であり、位置決め部材90の板面上の前後位置にネジ軸90aがそれぞれ上向きに突設されている。各ネジ軸90aは溝開口68aより上板部68の上方へ突出するもので、各ネジ軸90aにはアーム9の下端に取り付けられた取付金具8の基板部81が接続される。
アーム9の取付金具8は、対をなす側枠材60L,60Rを横並びの状態で一体化する金具をも兼ねており、側枠材60L,60Rに跨ることが可能な長さの基板部81を含み、その基板部81の左右対称位置の前後位置に貫通孔82がそれぞれ形成されている。各貫通孔82には、それぞれネジ軸90aが通され、その先端にナット90bを装着して締め付けることにより、連結枠6に対してアーム9の下端部が連結され、かつ対をなす側枠材60L,60Rが一体保持される。
対をなす各側枠材60L,60Rの外側面の上下位置には、前記上板部68および下側の支持板部65をそれぞれ外側へ延出もしくは突出させた突出部62,63が形成されている。上側の突出部62は、図5および図6に示すように、先端部分が折り返され、この折返し端部62a内に後述する樋部材7の板厚に相当する溝幅の係合溝62bが形成されている。下側の突出部63は先細の形状のものであり、その突端と上側の突出部62の突端とは位置が揃っている。
対をなす側枠材60L,60Rの上側の突出部62,62同士および下側の突出部63,63同士はそれぞれ同じ高さに揃えられて衝き合わされている。その衝き合わされた上側の突出部62,62と衝き合わされた下側の突出部63,63とで挟まれる前後に延びる空間部S1内には樋部材7が挿入配備されている。樋部材7は、前後の各端面が開放され、上面の開口部は上側の突出部62,62の衝き合わせ部分の真下に位置している。
前記空間部S1は、樋部材7を嵌合状態で収容することが可能な形状および大きさのものであり、両側方へ張り出すような形状をしている。その空間部S1の下方には前後方向に延びる一定幅の隙間部S2が形成されている。隙間部S2は空間部S1と連通しており、図7に示すように、この隙間部S2に前記ネジ66の頭部66aが互いに干渉することなく位置している。
前記樋部材7は、側枠材60L,60Rと同じ長さに形成されており、内方を向く開口縁部71,72の先端縁が対をなす各側枠材60L,60Rの上側の突出部62に形成された折返し端部62aの係合溝62bに入り込むことで開口縁部71,72と折返し端部62aとが咬み合っている。樋部材7の底部73は隙間部S2の上方を跨るようにして各側枠材60L,60Rの外面の肩部69上に支持されている。
前記アーム7は、図3に示すように、長さ調節が可能な金属製パイプより成るアーム本体91の両端にネジ軸92,93を介して取付金具8,80がそれぞれ取り付けられている。各ネジ軸92,93は一端部に取付金具8,80を構成する連結板83(図5に示す。)が取り付けられ、他端部はアーム本体91の両端に装着されたナット部材94,95にねじ込まれている。各ネジ軸92,93はネジの方向が逆方向であり、アーム本体91を一方向へ回転させたとき、各ネジ軸92,93がアーム本体91の両端より突き出てアーム9の長さが長くなり、また、アーム本体91を反対方向へ回転させたとき、ネジ軸92,93がアーム本体91の内部へ入り込んでアーム9の長さが短くなる。
アーム9の下端部側の取付金具8は、図5に示すように、前記基板部81上に前記連結板83を両側より挟むように一対の取付板85,85が一体形成されるとともに、枢軸84上に前記連結板83と取付板85,85とを回動自由に支持することにより連結板83に対して取付板85を屈曲可能としたものである。
アーム9の上端部側の取付金具80も、詳細は図示していないが、下端部側の取付金具8と同様の構成のものであるが、基板部88に形成した2個の貫通孔にアンカーボルト89をそれぞれ通して基板部88を建物の外壁面10に固定する。
上記した構成の庇1では、連結枠6を構成する各側枠材60L,60Rの挿入溝61の溝幅を庇板2の側縁部25の厚さにほぼ一致させているので、庇板2の側縁部25を挿入溝61に嵌挿することにより庇板2の側縁部25は挿入溝61に緊密に嵌合される。挿入溝61の溝底面61aの背後よりネジ66を庇板2の側縁端面25aにねじ込むとき、そのねじ込まれた部分において庇板2の芯材20が厚さ方向へ膨らむように変形し、その芯材20を覆うアルミニウムの薄板材21は芯材20の変形に伴ってネジ軸部66bと挿入溝61の上下の溝壁、すなわち支持板部64,65との間で圧縮変形を受けるので、庇板2の側縁部25が挿入溝61に一層緊密に嵌合するとともに、ネジ軸部66bが庇板2の側縁部25に噛み込む。この挿入溝61への庇板2の緊密嵌合と、ネジ軸部66bの庇板2への噛込みとが庇板2の抜け阻止力として作用する結果、側枠材60L,60Rと庇板2との結合強度が十分に保持される。
また、連結枠6を構成する側枠材60L,60Rはアーム9の取付金具8により一体保持され、さらに、樋部材7の互いに内方を向く開口縁部71,72が対をなす各側枠材60L,60Rの上側の突出部62に形成された折返し端部62aと咬み合って側枠材60L,60Rが樋部材7により一体保持されているうえに、連結枠6がアーム9により支持されているので、隣り合う庇板2,2間の結合強度が十分に保持され、庇1の耐荷重性を低下させない。
1 庇
2 庇板
3 保持枠
6 連結枠
8 取付金具
9 アーム
20 芯材
21 薄板材
25 側縁部
25a 側縁端面
60L,60R 側枠材
61 挿入溝
61a 溝底面
66 ネジ
S2 隙間部

Claims (3)

  1. 建物の外壁面より前方へ張り出すように設けられる庇において、建物の外壁面の同じ高さ位置に横並びに連ねられる複数の庇板と、連ねる各庇板の基端部を保持する保持枠と、隣り合う庇板の間に介在し各庇板の側縁部間を連結する連結枠と、連結枠を上方または下方より支持するアームとを備え、前記連結枠は、隣り合う庇板の対向する各側縁部にそれぞれ装着される対をなす側枠材により構成され、対をなす側枠材は外側面が衝き合わされた状態で前記アームの取付金具により一体保持されており、各側枠材の内側面には庇板の側縁部の厚さに一致する溝幅の挿入溝が形成され、その挿入溝に庇板の側縁端面が溝底面に当接する位置まで庇板の側縁部が嵌挿されるとともに、前記庇板の側縁端面に溝底面の背後よりネジが所定の間隔毎にねじ込まれて側枠材が庇板に止着されて成る庇。
  2. 前記庇板は、合成樹脂製の芯材の表裏両面にアルミニウムの薄板材が積層された積層複合材により構成されている請求項1に記載された庇。
  3. 前記の対をなす側枠材の外側面間には前記各ネジの頭部を位置させる隙間部が前後方向の全長にわたって形成されており、一方の側枠材の側縁端面にねじ込まれるネジの位置に対して他方の側枠材の側縁端面にねじ込まれるネジの位置を前後にずらせるようにした請求項1に記載された庇。
JP2013050506A 2013-03-13 2013-03-13 Active JP6061740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013050506A JP6061740B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013050506A JP6061740B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014177752A JP2014177752A (ja) 2014-09-25
JP6061740B2 true JP6061740B2 (ja) 2017-01-18

Family

ID=51697966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013050506A Active JP6061740B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6061740B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7132607B2 (ja) * 2018-09-18 2022-09-07 アルフィン株式会社 庇用アームおよび庇
JP7236910B2 (ja) * 2019-03-29 2023-03-10 日本化学産業株式会社

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3388510A (en) * 1965-10-18 1968-06-18 Edward C. Smith Roof structure
JPH06193223A (ja) * 1992-12-26 1994-07-12 Techno Tec:Kk 建屋用庇
JP4255407B2 (ja) * 2004-04-28 2009-04-15 新日軽株式会社 庇の取付け構造
JP2009270299A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Sekisui House Ltd

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014177752A (ja) 2014-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8869490B2 (en) Interlocking shape for use in construction members
USD569232S1 (en) Bracket member
JP2009057757A (ja) 太陽電池モジュール
JP6061740B2 (ja)
JP6315578B2 (ja) 開口枠構造
JP4734045B2 (ja)
JP6168800B2 (ja)
JP4769328B1 (ja)
WO2016067485A1 (ja) 窓枠構造
WO2022130502A1 (ja) 外壁材取付部材、下端部外壁材取付部材、及び外壁材取付構造
JP4083063B2 (ja) 合わせガラス支持構造
JP2009285346A (ja) サイドパネルの取付構造及び取付具
JP5913530B2 (ja) 建築構造体
JP5034813B2 (ja) パネル固定用具およびそれを使用したフレーム補強パネル
JP5377929B2 (ja) 浴室ユニットにおける浴室壁の壁パネルおよび浴室ユニット
JP2012031584A (ja) 断熱パネルの接合構造
JP5557629B2 (ja) 断熱パネル
JP2006077543A (ja) 間仕切及びパネル要素の取付構造
JP6993091B2 (ja) 太陽電池シートの施工構造
JP5916518B2 (ja)
JP5650931B2 (ja) 連段窓、及びその製造方法
JP5052392B2 (ja) 採光窓枠構造及びその施工方法
JP2007308934A (ja) 外壁構造
TWI482936B (zh) 太陽能模組之支撐裝置
JP7236910B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160309

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6061740

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250