JP6057761B2 - 地中熱ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、地中に埋設した地中熱交換器に接続される配管のエア抜き作業を簡略化した地中熱ヒートポンプ装置に関するものである。
従来この種の地中熱ヒートポンプ装置においては、図7に示すように、室外機としてのヒートポンプユニット101と、圧縮機102、負荷側熱交換器103、膨張弁104、熱源側熱交換器105を冷媒配管106で環状に接続したヒートポンプ回路107と、地中に設置された地中熱交換パイプ108と、熱源側熱交換器105と地中熱交換器108とを環状に接続した地中熱循環回路109と、地中熱循環回路109を構成する熱源側熱交換器105と熱交往き管110と地中往き管111と地中熱交換パイプ108と地中戻り管112と熱交戻り管113と、熱交戻り管113に設けられ地中熱循環回路109に熱媒を循環させる地中熱循環ポンプ114と、熱交戻り管113に設けられた膨張タンク115と、床暖房パネル等の負荷端末116と、負荷端末116と負荷側熱交換器103とを循環液配管117で環状に接続した負荷側循環回路118と、負荷側循環回路118に循環液を循環させる負荷側循環ポンプ119とを備えたものがあった。(例えば、特許文献1参照。)
特開2011−94840号公報
この従来の地中熱ヒートポンプ装置では、施工後、地中熱循環回路109に熱媒を注水し、地中熱循環ポンプ114を駆動させて地中熱循環回路109のエアを抜くエア抜き運転を行うものであるが、地中熱循環回路109のうち地中熱交換パイプ108内のエアは、地中熱交換パイプ108内を上昇していき、地中往き管111および地中戻り管112に到達するため、エアは地中往き管111および地中戻り管112に特に残留しやすくなる。ここで、地中熱循環回路109のエア抜き運転に際し、地中熱循環ポンプ114を駆動させると、図8に示すように、地中戻り管112内のエアは、エアの浮力とポンプ圧の方向が同方向なので、地中熱循環ポンプ114側に引っ張られて膨張タンク115を介して抜けるが、地中往き管111内では、エアの浮力とポンプ圧の方向が逆方向であること、また、地中熱交換パイプ108は最深部の折り返し部分までの長さが長さ10m程度から長いものでは長さ100m程度のものもあることから、地中往き管111内のエアは地中戻り管112側まで到達させることが困難で、地中往き管111内に残留してしまう。そして、地中熱循環回路109内のエアが抜けないと地中熱循環ポンプ114がエアロックしたり、地中熱循環ポンプ114を駆動させても、エアが抵抗となり所望の循環流量を出すことができないという問題が生じてしまう。
そこで、この従来の地中熱ヒートポンプ装置では、地中戻り管112のエア抜きを行うため、図9に示すように、ヒートポンプユニット101外に、熱媒を貯溜する貯溜タンク120と熱媒を地中熱交換パイプ108側に循環させる加圧ポンプ121とを内部に有するシスターン122を設置し、地中往き管111に注入管123を接続すると共に、地中戻り管112に排出管124を接続して、シスターン122と地中熱交換パイプ108とを環状に接続し、ヒートポンプユニット101をバイパスするバイパス回路125を形成し、加圧ポンプ121を所定時間駆動させて、図9中の矢印が示す方向に熱媒を循環させて、まず、地中戻り管112内のエアを抜く。続いて、図10に示すように、地中戻り管112に注入管123を接続すると共に、地中往き管111に排出管124を接続し、加圧ポンプ121を所定時間駆動させて、図10中の矢印が示す方向に熱媒を循環させて、地中往き管111内のエアを抜くものである。
しかし、このような方法によって地中往き管111および地中戻り管112のエア抜きを行うと、作業者が注入管123と排出管124を接続し直すという作業を行わなければならないため、作業が煩雑でエア抜き工程に手間取ってしまうという問題が発生し、さらに、ヒートポンプユニット101内の地中熱循環回路109のエア抜きは別途行わなければならないという問題点を有するものであった。
この発明は上記課題を解決するために、特に請求項1ではその構成を、圧縮機、負荷側熱交換器、減圧手段、熱源側熱交換器を冷媒配管で環状に接続したヒートポンプ回路と、地中に埋設した地中熱交換パイプと、前記熱源側熱交換器と前記地中熱交換パイプとを環状に接続する地中熱循環回路とを備え、前記地中熱循環回路は、前記熱源側熱交換器、熱交往き管、流路切換手段、地中往き管、前記地中熱交換パイプ、地中戻り管、前記流路切換手段、熱交戻り管、前記熱源側熱交換器の順に環状に接続したもので構成され、前記熱交往き管または前記熱交戻り管に、前記地中熱循環回路に熱媒を循環させる地中熱循環ポンプとエア抜き手段を設け、前記流路切換手段は、前記熱交往き管と前記地中往き管とを連通し、且つ前記地中戻り管と前記熱交戻り管とを連通する状態Aと、前記熱交往き管と前記地中戻り管とを連通し、且つ前記地中往き管と前記熱交戻り管とを連通する状態Bとに切り換え可能とし、前記流路切換手段を前記状態Aとして前記地中熱循環ポンプを駆動させ、さらに、前記流路切換手段を前記状態Bとして前記地中熱循環ポンプを駆動させて、前記地中熱循環回路のエアを抜くエア抜き運転を行うものとした。
また、請求項2では、前記流路切換手段を電動弁を有する構成とし、前記地中熱循環ポンプの吐出口側に第1圧力検出手段、前記地中熱循環ポンプの吸込口側に第2圧力検出手段を設け、さらに、前記流路切換手段と前記地中熱循環ポンプの作動を制御する制御手段を設け、前記制御手段は、前記エア抜き運転を行う際、前記流路切換手段を前記状態Aとして所定時間前記地中熱循環ポンプを駆動させ、その後、前記流路切換手段を前記状態Bに切り換えて所定時間前記地中熱循環ポンプを駆動させ、その時の前記第1圧力検出手段の検出する圧力値と前記第2圧力検出手段の検出する圧力値との差が所定値以下の場合、前記地中熱循環回路のエアが抜けたと判断するものとした。
この発明の請求項1によれば、エア抜きのために配管を接続し直すといった無駄な作業がなく、作業が簡略化されエア抜き工程の時間を短縮することができるものであり、流路切換手段は、状態Aと状態Bとに切り換え可能とし、流路切換手段を状態Aとして地中熱循環ポンプを駆動させ、さらに、流路切換手段を状態Bとして地中熱循環ポンプを駆動させて、地中熱循環回路のエアを抜くエア抜き運転を行うようにしたことで、地中往き管、地中熱交換パイプ、地中戻り管の熱媒の循環方向を、地中往き管→地中熱交換パイプ→地中戻り管の順に循環する方向と、地中戻り管→地中熱交換パイプ→地中往き管の順に循環する方向とに切り換えることができ、地中熱循環回路の中でエアの残留しやすい地中往き管および地中戻り管のエアを順にエア抜き手段に導き、地中熱循環回路全体のエアを抜くことができるものである。
また、請求項2によれば、制御手段は、エア抜き運転を行う際、電動弁を有する構成の流路切換手段を状態Aとして所定時間地中熱循環ポンプを駆動させ、その後、前記流路切換手段を状態Bに切り換えて所定時間地中熱循環ポンプを駆動させ、その時の第1圧力検出手段の検出する圧力値と第2圧力検出手段の検出する圧力値との差が所定値以下の場合は、地中熱循環回路のエアが抜けたと判断することで、電動弁を有する流路切換手段による熱媒の循環する流路の切り換えと、第1圧力検出手段の検出する圧力値と第2圧力検出手段の検出する圧力値との圧力値差の算出により、地中熱循環回路の確実なエア抜きを実施することができると共に、エア抜き作業の自動化を図ることができるものである。
この発明の一実施形態の地中熱ヒートポンプ装置の概略構成図。 同一実施形態の地中熱ヒートポンプ装置のエア抜き運転時の動作を示すフローチャート。 同一実施形態の地中熱ヒートポンプ装置における地中戻り管のエア抜き時の簡略図。 同一実施形態の地中熱ヒートポンプ装置における地中往き管のエア抜き時の簡略図。 同一実施形態の地中熱ヒートポンプ装置の他の流路切換手段を示した簡略図。 同一実施形態の地中熱ヒートポンプ装置のさらに他の流路切換手段を示した簡略図。 従来の地中熱ヒートポンプ装置の概略構成図。 従来の地中熱ヒートポンプ装置におけるエア抜き運転時のエアの様子を表す説明図。 従来の地中熱ヒートポンプ装置における地中戻り管のエア抜き時の簡略図。 従来の地中熱ヒートポンプ装置における地中往き管のエア抜き時の簡略図。
次に、この発明の一実施形態の地中熱ヒートポンプ装置を図1に基づき説明する。
図示のように、本実施形態の地中熱ヒートポンプ装置は、大きく分けて室外機としてのヒートポンプユニット1と、熱媒循環式の地中熱交換部2と、負荷熱交換部3とから構成されるものである。
前記ヒートポンプユニット1は、冷媒を圧縮する回転数可変の圧縮機4と、圧縮機4から吐出された高温高圧冷媒を流通させこの高温高圧冷媒と負荷熱交換部3の負荷側の熱媒との熱交換を行う負荷側熱交換器5と、負荷側熱交換器5から流出する冷媒を減圧する減圧手段としての膨張弁6と、膨張弁6からの低温低圧冷媒を流通させこの低温低圧冷媒と地中熱交換部2の熱源側の熱媒との熱交換を行う熱源側熱交換器7とを備え、これらを冷媒配管8で環状に接続してヒートポンプ回路9を形成しているものである。なお、ヒートポンプユニット1の冷媒としては、二酸化炭素冷媒やHFC冷媒等の任意の冷媒を用いることができるものである。
前記地中熱交換部2は、熱源側熱交換器7と、地中に埋設された地中熱交換パイプ10と、熱源側熱交換器7と地中熱交換パイプ10とを環状に接続する地中熱循環回路11を有し、この地中熱循環回路11は、熱源側熱交換器7、熱交往き管12、流路切換手段13、地中往き管14、地中熱交換パイプ10、地中戻り管15、流路切換手段13、熱交戻り管16、熱源側熱交換器7の順に環状に接続されたもので構成され、熱媒である不凍液を循環可能としているものである。また、17、18はヒートポンプユニット1の筐体に取り付けられている配管接続口、19は地中往き管14と地中熱交換パイプ10の一端とを接続する継手、20は地中戻り管15と地中熱交換パイプ10の他端とを接続する継手である。なお、地中熱交換パイプ10は最深部の折り返し部分までの長さが10m程度〜100m程度のものである。
前記流路切換手段13は、熱交往き管12と地中往き管14とを連通し、且つ地中戻り管15と熱交戻り管16とを連通する状態Aと、熱交往き管12と地中戻り管15とを連通し、且つ地中往き管14と熱交戻り管16とを連通する状態Bとに切り換えることができるものであり、地中熱交換パイプ10を流通する熱媒の流通方向を変更可能とするものである。ここでは、流路切換手段13を状態Aとしたときに、地中熱循環回路11を流通する熱媒は、熱源側熱交換器7から熱交往き管12を流れ、流路切換手段13を介して地中往き管14から地中熱交換パイプ10に流入し、地中熱交換パイプ10を流出した後、地中戻り管15から流路切換手段13を介して熱交戻り管16を流れ、熱源側熱交換器7に戻るものであり、一方、流路切換手段13を状態Bとしたときには、熱源側熱交換器7から熱交往き管12を流れ、流路切換手段13を介して地中戻り管15から地中熱交換パイプ10に流入し、地中熱交換パイプ10を流出した後、地中往き管14から流路切換手段13を介して熱交戻り管16を流れ、熱源側熱交換器7に戻るものであり、流路切換手段13が状態Aのときは、地中往き管14、地中熱交換パイプ10、地中戻り管15の順に熱媒が流通する正方向の流路を形成する状態となるのに対して、前記状態Bのときは、地中戻り管15、地中熱交換パイプ10、地中往き管14の順に熱媒が流通する逆方向の流路を形成する状態となるものである。なお、本実施形態の流路切換手段13としては、内部の弁体をモータで駆動させ、熱媒が流通する流路の切り換えを行う電動四方弁を用いているものである。
また、地中熱交換部2の熱交戻り管16には、地中熱循環回路11に熱媒である不凍液を循環させる地中熱循環ポンプ21が設けられ、この地中熱循環ポンプ21は流路切換手段13よりも熱源側熱交換器7側に配置されているものである。さらに、熱交戻り管16には、エア抜き手段としての半密閉式の膨張タンク22が設けられ、地中熱循環ポンプ21の吸込口側に配置されているものである。なお、23は地中熱循環回路11に熱媒が循環している時の熱媒の圧力(水圧)を検出する第1圧力検出手段としての第1圧力センサで、地中熱循環ポンプ21の吐出口側に設けられたものであり、24は地中熱循環回路11に熱媒が循環している時の熱媒の圧力(水圧)を検出する第2圧力検出手段としての第2圧力センサで、地中熱循環ポンプ21の吸込口側に設けられたものである。ここでは、第1圧力センサ23を熱交往き管12に配設しているが、地中熱循環ポンプ21の吐出口から熱源側熱交換器7までの熱交戻り管16に配設してもよいものである。
前記負荷熱交換部3は、負荷側熱交換器5と、被空調空間の暖房または冷房を行う負荷端末25と、負荷側熱交換器5と負荷端末25との間を循環液配管26で環状に接続する負荷側循環回路27と、負荷側循環回路27に循環液として不凍液を循環させる負荷側循環ポンプ28とを備えているものである。
前記負荷端末25によって暖房または冷房が行われる被空調空間には、リモコン(図示せず)が設置されており、このリモコンにより被空調空間の暖房または冷房の指示がなされると、圧縮機4および地中熱循環ポンプ21および負荷側循環ポンプ28の駆動が開始され、被空調空間を暖房または冷房する暖房運転または冷房運転を行うものである。
29は第1圧力センサ23、第2圧力センサ24の入力や前記リモコンからの信号を受けて、圧縮機4、膨張弁6、流路切換手段13、地中熱循環ポンプ21、負荷側循環ポンプ28の各アクチュエータの作動を制御するマイコンを有する制御手段である。
次に、図1に示す一実施形態の地中熱循環回路11のエア抜き運転時の動作について、図2に示すフローチャートに基づき説明する。
本実施形態の地中熱ヒートポンプ装置を施工し、地中熱循環回路11に熱媒である不凍液を注水した後、制御手段29の制御基板に設けられた操作スイッチ(例えば、試運転スイッチ等)を操作することで、地中熱循環回路11のエアを抜くエア抜き運転を開始するものであるが、まず、制御手段29は流路切換手段13を、熱交往き管12と地中往き管14とを連通し、且つ地中戻り管15と熱交戻り管16とを連通する状態Aに切り換え(ステップS1)、地中熱循環ポンプ21の駆動を開始させるものである(ステップS2)。
次に、制御手段29は、地中熱循環ポンプ21の駆動を開始させてから所定時間、例えば20分が経過したか否か判断し(ステップS3)、所定時間が経過していない間はステップS3の判断を繰り返し行い、その間、地中熱循環回路11を循環する熱媒は、図3に示すように、熱源側熱交換器7から熱交往き管12を流れ、流路切換手段13を介して地中往き管14から地中熱交換パイプ10に流入し、地中熱交換パイプ10を通過した後、地中戻り管15から流路切換手段13を介して熱交戻り管16を流れて熱源側熱交換器7に戻ってくるものであり、地中戻り管15内に残留していたエアは膨張タンク22に運ばれ、膨張タンク22から抜けていくものである。また、この時、膨張タンク22より熱源側熱交換器7側の熱交戻り管16内のエアおよび熱交往き管12内のエアは地中往き管14側に押し込まれているものである。
そして、制御手段29は、前記ステップS3にて所定時間が経過したと判断すると、地中熱循環ポンプ21を一旦停止させ(ステップS4)、流路切換手段13を、熱交往き管12と地中戻り管15とを連通し、且つ地中往き管14と熱交戻り管16とを連通する状態Bに切り換え(ステップS5)、地中熱循環ポンプ21の駆動を再開させるものである(ステップS6)。
続いて、制御手段29は、前記ステップS6で地中熱循環ポンプ21の駆動を再開させてから所定時間、例えば20分が経過したか否か判断し(ステップS7)、所定時間が経過していない間はステップS7の判断を繰り返し行い、その間、地中熱循環回路11を循環する熱媒は、図4に示すように、熱源側熱交換器7から熱交往き管12を流れ、流路切換手段13を介して地中戻り管15から地中熱交換パイプ10に流入し、地中熱交換パイプ10を通過した後、地中往き管14から流路切換手段13を介して熱交戻り管16を流れて熱源側熱交換器7に戻ってくるものであり、この時、地中往き管14内に残留していたエアは膨張タンク22に運ばれ、膨張タンク22から抜けていくものである。
そして、制御手段29は、前記ステップS7にて所定時間が経過したと判断すると、地中熱循環ポンプ21を駆動させたまま、第1圧力センサ23と第2圧力センサ24の検出する熱媒の圧力値を取得し(ステップS8)、第1圧力センサ23が検出した圧力値と第2圧力センサ24が検出した圧力値との差が所定値以下か否か判断するものであるが(ステップS9)、ここで、前記所定値は、地中熱循環ポンプ21の回転数を一定回転数で回転させたときに得られる、揚程と流量との関係を表すこの地中熱循環ポンプ21の揚程曲線を予め求めておき、その揚程曲線から所定流量(ここでは15L/minとする)が流れるのに必要とされる揚程(=地中熱循環ポンプ21の吐出側と吸込側との圧力差)を所定値(ここでは120kPa)として予め制御手段29に記憶しておくものであり、圧力値差がその所定値以下であれば、地中熱循環回路11で熱媒の流れの抵抗となるようなエアは抜けており、地中熱循環回路11を熱媒が正常に流れているものと判断することができるものである。なお、エア抜き運転の時は、前記揚程曲線を得たときの回転数と同じ回転数で駆動させているものである。
前記ステップS9で、第1圧力センサ23が検出した圧力値と第2圧力センサ24が検出した圧力値との差が所定値以下であると判断した場合は、地中熱循環回路11のエアが抜けたと判断し、地中熱循環ポンプ21の駆動を停止させ、エア抜き運転を終了するものであり、一方、前記ステップS9で、第1圧力センサ23が検出した圧力値と第2圧力センサ24が検出した圧力値との差が所定値より大きいと判断した場合は、地中熱循環回路11のエアが抜けていないと判断して、地中熱循環ポンプ21の駆動を停止させ(ステップS10)、前記ステップS1の処理に戻り、再度エア抜き運転を行うものである。
以上説明したエア抜き運転において、流路切換手段13は、状態Aと状態Bとに切り換え可能としたことで、エア抜き運転時に、地中往き管14、地中熱交換パイプ10、地中戻り管15の熱媒の循環方向を、地中往き管14→地中熱交換パイプ10→地中戻り管15の順に循環する方向と、地中戻り管15→地中熱交換パイプ10→地中往き管14の順に循環する方向とに切り換えることができ、地中熱循環回路11の中でエアの残留しやすい地中往き管14および地中戻り管15のエアを順に膨張タンク22に導き、地中熱循環回路11全体のエアを抜くことができるものである。
また、エア抜き運転の際は、制御手段29は、流路切換手段13を状態Aとして所定時間地中熱循環ポンプ21を駆動させ、その後、流路切換手段13を状態Bに切り換えて所定時間地中熱循環ポンプ21を駆動させ、その時の第1圧力センサ23の検出する圧力値と第2圧力センサ24の検出する圧力値との差が所定値以下の場合は、地中熱循環回路11で抵抗となるようなエアは抜けたと判断することができるので、電動弁を有する流路切換手段13による熱媒の循環する流路の切り換えと、第1圧力センサ23の検出する圧力値と第2圧力センサ24の検出する圧力値との圧力値差の算出により、地中熱循環回路11の確実なエア抜きを実施することができると共に、エア抜き作業の自動化を図ることができるものである。
また、本実施形態の地中熱ヒートポンプ装置では、エア抜きのために配管を接続し直すといった無駄な作業がなく、作業が簡略化されエア抜き工程の時間を短縮することができるものである。
なお、本実施形態では、流路切換手段13として電動四方弁を用いて、制御手段29が内部の弁体を駆動させる電動四方弁のモータを制御することによって、熱交往き管12と地中往き管14とを連通し、且つ地中戻り管15と熱交戻り管16とを連通する状態Aと、熱交往き管12と地中戻り管15とを連通し、且つ地中往き管14と熱交戻り管16とを連通する状態Bとに切換可能としたものであるが、図5に示すように、流路切換手段13は、内部の弁体をモータで駆動させ、熱媒が流通する流路の切り換えを行う電動三方弁30、31を有する構成とし、制御手段29が電動三方弁30、31のモータを制御することによって、前記状態Aと前記状態Bとに切換可能とするものでもよく、さらに、図6に示すように、内部の弁体をモータで駆動させ、熱媒が流通する流路の開閉を行う電動二方弁32、33、34、35を有する構成とし、制御手段29が電動二方弁32、33、34、35のモータを制御することにより、開閉する流路を選択して、前記状態Aと前記状態Bとに切換可能とするものであってもよいものであり、流路切換手段13は、前記状態Aと前記状態Bとに切り換え可能なものであれば、特に限定されるものではなく、手動で前記状態Aと前記状態Bとに切り換えることができるものであってもよい。
また、本実施形態では、熱交戻り管16に地中熱循環ポンプ21と膨張タンク22とを設けたが、地中熱循環ポンプ21と膨張タンク22は、熱交往き管12に設けられていてもよく、また、熱交往き管12に地中熱循環ポンプ21、熱交戻り管16に膨張タンク22を設けてもよく、さらに、熱交往き管12に膨張タンク22、熱交戻り管16地中熱循環ポンプ21を設けてもよいものである。
4 圧縮機
5 負荷側熱交換器
6 膨張弁
7 熱源側熱交換器
8 冷媒配管
9 ヒートポンプ回路
10 地中熱交換パイプ
11 地中熱循環回路
12 熱交往き管
13 流路切換手段
14 地中往き管
15 地中戻り管
16 熱交戻り管
21 地中熱循環ポンプ
22 膨張タンク
23 第1圧力センサ
24 第2圧力センサ
29 制御手段

Claims (2)

  1. 圧縮機、負荷側熱交換器、減圧手段、熱源側熱交換器を冷媒配管で環状に接続したヒートポンプ回路と、地中に埋設した地中熱交換パイプと、前記熱源側熱交換器と前記地中熱交換パイプとを環状に接続する地中熱循環回路とを備え、前記地中熱循環回路は、前記熱源側熱交換器、熱交往き管、流路切換手段、地中往き管、前記地中熱交換パイプ、地中戻り管、前記流路切換手段、熱交戻り管、前記熱源側熱交換器の順に環状に接続したもので構成され、前記熱交往き管または前記熱交戻り管に、前記地中熱循環回路に熱媒を循環させる地中熱循環ポンプとエア抜き手段を設け、前記流路切換手段は、前記熱交往き管と前記地中往き管とを連通し、且つ前記地中戻り管と前記熱交戻り管とを連通する状態Aと、前記熱交往き管と前記地中戻り管とを連通し、且つ前記地中往き管と前記熱交戻り管とを連通する状態Bとに切り換え可能とし、前記流路切換手段を前記状態Aとして前記地中熱循環ポンプを駆動させ、さらに、前記流路切換手段を前記状態Bとして前記地中熱循環ポンプを駆動させて、前記地中熱循環回路のエアを抜くエア抜き運転を行うようにしたことを特徴とする地中熱ヒートポンプ装置。
  2. 前記流路切換手段を電動弁を有する構成とし、前記地中熱循環ポンプの吐出口側に第1圧力検出手段、前記地中熱循環ポンプの吸込口側に第2圧力検出手段を設け、さらに、前記流路切換手段と前記地中熱循環ポンプの作動を制御する制御手段を設け、前記制御手段は、前記エア抜き運転を行う際、前記流路切換手段を前記状態Aとして所定時間前記地中熱循環ポンプを駆動させ、その後、前記流路切換手段を前記状態Bに切り換えて所定時間前記地中熱循環ポンプを駆動させ、その時の前記第1圧力検出手段の検出する圧力値と前記第2圧力検出手段の検出する圧力値との差が所定値以下の場合、前記地中熱循環回路のエアが抜けたと判断するようにしたことを特徴とする請求項1記載の地中熱ヒートポンプ装置。
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