JP6056389B2 - 心拍推定装置、心拍推定方法及びプログラム - Google Patents

心拍推定装置、心拍推定方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6056389B2
JP6056389B2 JP2012245730A JP2012245730A JP6056389B2 JP 6056389 B2 JP6056389 B2 JP 6056389B2 JP 2012245730 A JP2012245730 A JP 2012245730A JP 2012245730 A JP2012245730 A JP 2012245730A JP 6056389 B2 JP6056389 B2 JP 6056389B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heart rate
bandwidth
detection signal
unit
heartbeat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012245730A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014094043A (ja
Inventor
隆行 山地
隆行 山地
裕太 増田
裕太 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2012245730A priority Critical patent/JP6056389B2/ja
Publication of JP2014094043A publication Critical patent/JP2014094043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6056389B2 publication Critical patent/JP6056389B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、心拍推定装置、心拍推定方法及びプログラムに関する。
マイクロ波などを生体に照射し、物体からの反射波の変化量を検出することにより、一定時間の心拍回数(以下、心拍数という)などの生体情報を取得する技術が知られている。しかし、マイクロ波を生体に当てた場合、体表面や心拍、呼吸、体動などにより生体から反射してくる信号に様々な情報が含まれている。光電脈拍計でも、外光が混入する屋外や木漏れ日など、外乱ノイズが混入してくる環境下では、同様に様々な情報が含まれる。このため、取得した信号から精度よく所望の信号を抽出する必要がある。
例えば、車両乗員の胸部などに照射されたマイクロ波の反射波を受信し、受信した信号から、車両乗員の状態を検出する装置が知られている。このような装置では、受信した信号から胸部などの変位状態を表す信号を演算し、演算された信号から信号の周期、振幅などを検出し、例えば、正常時に取得した値など予め定められた値と比較することにより、車両乗員の状態を検出する。このとき、例えばローパスフィルタを用いて、呼吸のみによる変位の周期等を精度よく検出するようにしている。
生体情報を検出する装置としては、脳波を検出する際に、脳波信号をバンドパスフィルタでフィルタリングすることにより脳波データを求め、脳波信号の周期データを計測する装置も知られている。この装置では、制御タイミングに同期して、直前の一拍分の脳波の周期データから脳波信号の基本周波数を算出し、脈拍一拍ごとに、基本周波数に基づいてバンドパスフィルタの通過周波数帯域を設定する。これにより、測定時間の短縮と高い精度の生体情報測定を行うことを目指している。
別の例として、被測定対象に接触せずに生体信号を電気信号として取得することにより生体情報を検出する生体情報検出装置が知られている。この生体情報検出装置は、非接触型センサ部と、スペクトル変換部と、可変帯域フィルタ部と、生体情報検出部とを有している。スペクトル変換部は、非接触型センサ部が電気信号として取得した生体信号を周波数スペクトルに変換する。可変帯域フィルタ部は、スペクトル変換部により得られた周波数スペクトルの分散の大きさに応じて、通過周波数帯域の帯域幅を変更する。生体情報検出部は、可変帯域フィルタ部を通過した周波数スペクトルに基づいて生体情報を検出する。この例では、可変帯域フィルタ部は、周波数スペクトルについて、生体信号が出現する周波数帯域におけるピークと分散の大きさにより、通過周波数帯域の帯域幅を変更する。(例えば、特許文献1〜3参照)
特開平1−115344号公報 特開2011−115459号公報 特開2008−125595号公報
ところで、心拍数や呼吸数は予め大まかな周期が限定できるため、安静時のような安定した状態では、上記のようにローパスフィルタやバンドパスフィルタで取得した信号をフィルタリングすることで、不要な信号成分を除去することができる場合がある。
しかしながら、ローパスフィルタを用いる方法や、取得した情報の基本周波数に基づいて通過周波数帯域を変化させるような従来の方法では、例えば心拍検出信号を処理すると、心拍が高い場合と低い場合において信号品質が劣化するという問題がある。フィルタの帯域幅が最適の場合はよいが、あらかじめ設定した一定の通過帯域幅では、心拍数が高く心拍数のブレが小さい場合にはノイズが混入する確率が高くなる。一方、心拍数が低く心拍数のブレが大きい場合には、取得すべき心拍をノイズと誤認して、心拍を取り損なう場合がある。
可変帯域フィルタ部が、周波数スペクトルについて、生体信号が出現する周波数帯域におけるピークと分散の大きさにより、通過周波数帯域の帯域幅を変更する方法についても、ノイズが信号に混入している場合には、適当とはいえない。すなわち、可変帯域フィルタ部は、ノイズによって広がったスペクトルに応じて帯域幅を広げてしまうため、この方法では、不要な信号成分を十分に除去することができない。
上記課題に鑑み、心拍数の高低にかかわらず、精度のよい心拍推定が可能な心拍推定装置、心拍推定方法及びプログラムを提供する。
ひとつの態様である心拍推定装置は、第1の心拍数算出部と、フィルタ部と、第2の心拍数算出部と、心拍数出力部とを有する。第1の心拍数算出部は、生体より検出される第1の心拍検出信号に基づき一定時間当たりの第1の心拍数を算出する。フィルタ部は、前記第1の心拍数がより高いときには前記第1の心拍数がより低いときの帯域幅より狭い帯域幅で前記第1の心拍検出信号をフィルタリングして第2の心拍検出信号を出力する。心拍算出部は、前記第2の心拍検出信号に基づき前記一定時間当たりの第2の心拍数を算出する。心拍数出力部は、前記第2の心拍数算出部により算出された前記第2の心拍数を出力する。
別の態様である心拍推定方法は、心拍推定装置が、生体より検出される第1の心拍検出信号に基づき一定時間当たりの第1の心拍数を算出する。また、心拍推定装置が、前記第1の心拍数がより高いときには前記第1の心拍数より低いときの帯域幅より狭い帯域幅で、前記第1の心拍検出信号をフィルタリングして第2の心拍検出信号を出力する。さらに、心拍推定装置が、前記第2の心拍検出信号に基づき前記一定時間当たりの第2の心拍数を算出し、算出された前記第2の心拍数を出力することを特徴としている。
なお、上述した方法をコンピュータに行わせるためのプログラムであっても、このプログラムを当該コンピュータによって実行させることにより、上述した本発明に係る方法と同様の作用効果を奏するので、前述した課題が解決される。
上述した態様の心拍推定装置、心拍推定方法及びプログラムによれば、心拍数の高低にかかわらず、不要な信号成分を除去することで、良好な心拍推定が可能である。
心拍推定装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。 心拍推定装置の機能の一例を示すブロック図である。 マイクロ波センサの構成の一例を示す図である。 心拍計測の一例を示す図である。 心拍計測の別の例を示す図である。 図5の心拍計測例における心拍変動を示す図である。 心拍変化例を示す図である。 フィルタ設定例を示す図である。 通過帯域例を示す図である。 帯域幅設定例を示す図である。 心拍数分布の一例を示す図である。 心拍数分布の一例を示す図である。 心拍数の統計処理例を示す図である。 心拍数の統計処理例を示す図である。 帯域幅の設定例を説明する図である。 帯域幅の設定例を説明する図である。 帯域幅情報の一例を示す図である。 FFT結果の一例を示す図である。 センサ値FFT結果を示す図である。 検出波形の比較例を示す図である。 検出波形の別の比較例を示す図である。 心拍推定装置の処理を示すフローチャートである。 標準的なコンピュータのハードウエア構成を示す図である。
以下、一実施の形態による心拍推定装置1について、図面を参照しながら説明する。図1は、心拍推定装置1のハードウエア構成の一例を示すブロック図、図2は、心拍推定装置1の機能の一例を示すブロック図、図3は、マイクロ波センサの構成の一例を示す図である。
心拍推定装置1は、生体の胸部の変位を検出することにより、心拍を推定する装置であり、例えば、携帯電話、携帯情報端末など、携帯端末の形態をとることができる。心拍を推定するとは、生体から検出された信号に基づき、一定時間当たりの心拍回数を算出することにより、生体の心拍数を推定することである。なお、以下心拍数とは、一分間当たりの心拍の回数をいう。
図1に示すように、心拍推定装置1は、Central Processing Unit(CPU)3、Random Access Memory(RAM)5、Read Only Memory(ROM)7を有している。また、心拍推定装置1は、媒体インタフェース9、表示制御部11、入出力制御部13、通信インタフェース15、センシング部17、表示装置21、Universal Serial Bus(USB)23、キーボード25、タッチデバイス27、音声入出力29を有している。さらに、心拍推定装置1は、Near Field Communication(NFC:商標)通信31、Bluetooth(登録商標)33、マイクロ波送信機35、マイクロ波受信器37、携帯電話送受信機39、Wi−Fi(商標)送受信機41、赤外線送受信機43を有している。心拍推定装置1は、センサとして加速度センサ45、ジャイロセンサ47、気圧センサ49をさらに有している。
CPU3は、心拍推定装置1の動作を制御する演算処理装置である。RAM5は、随時読出し書込可能な記憶装置であり、例えばCPU3が、心拍推定装置1を制御するためのプログラムを実行する際に、必要に応じて作業領域として使用することができる。ROM7は、随時読出し可能な記憶装置であり、例えば、心拍推定装置1を制御するプログラムを予め記憶するようにしてもよい。
媒体インタフェース9は、例えば、着脱可能なメモリカード19等の記録媒体と心拍推定装置1との情報の授受を行う。表示制御部11は、表示装置21を制御する。入出力制御部13は、USB23、キーボード25、タッチデバイス27、音声入出力29など入出力装置を制御する。通信インタフェース15は、NFC通信31、Bluetooth33、マイクロ波送信機35、マイクロ波受信器37、携帯電話送受信機39、Wi−Fi送受信機41、赤外線送受信機43等、通信装置を制御する。センシング部17は、加速度センサ45、ジャイロセンサ47、気圧センサ49等センサを制御する。
表示装置21は、例えば液晶表示装置など、情報を表示する装置である。USB23は、他の機器を接続するための接続端子である。キーボード25は、キーを押下することにより情報を入力する入力装置である。タッチデバイス27は、接触により情報を入力する装置である。NFC通信31、Bluetooth33は、夫々の規格による近距離通信を行う装置である。マイクロ波送信機35は、マイクロ波を出力する装置である。マイクロ波受信器37は、マイクロ波を受信する装置である。携帯電話送受信機39は、携帯電話回線による通信を行う送受信装置である。Wi−Fi送受信機41は、無線Local Area Networkによる通信を行う送受信装置である。赤外線送受信機43は、赤外線による通信を行う送受信装置である。
加速度センサ45は、心拍推定装置1の加速度を計測する計測器である。ジャイロセンサ47は、心拍推定装置1の角速度を計測する計測器である。気圧センサ49は、気圧を計測する計測器である。なお、気圧を計測することにより、例えば、心拍推定装置1の上下動(高度変化)が検出される。
図2に示すように、心拍推定装置1は、マイクロ波センサ52、マイクロ波検出部54、演算部56、心拍算出部58、表示部59としての機能を有している。演算部56は、周波数解析部62、基本心拍数算出部64、帯域幅算出部66、フィルタ処理部68、特徴点算出部70の機能を備えている。
マイクロ波センサ52は、マイクロ波送信機35が出力したマイクロ波の対象物からの反射波をマイクロ波受信器37が受信し、出力波と反射波との合成波を検出する。マイクロ波検出部54は、マイクロ波センサ52が検出した合成波から、例えばローパスフィルタなどを介して、対象物の変位に応じたマイクロ波を検出する。データ格納部72は、検出されたマイクロ波、各センサによる検出波を記憶する記憶部である。
周波数解析部62は、マイクロ波検出部54で検出されたマイクロ波について、例えばFast Fourier Transform(FFT)により周波数解析を行う。基本心拍数算出部64は、周波数解析部62による解析結果において、例えば、0.8ヘルツから4ヘルツの範囲の最も高いピーク値を有する周波数を求め、対応する基本心拍数を算出する。
帯域幅算出部66は、例えばRAM5に記憶された後述する帯域幅情報を参照して、基本心拍数に対応する帯域幅を算出する。フィルタ処理部68は、基本心拍数に対応する周波数を中心周波数とし、帯域幅算出部66で算出された帯域幅を有するフィルタで、データ格納部72に記憶されたマイクロ波をフィルタリングする処理を行う。特徴点算出部70は、フィルタ処理部68でフィルタリングされた波形において、例えば一次微分がゼロになる点など、特徴点を算出する。心拍算出部58は、特徴点算出部70で算出された特徴点に基づき、心拍数を算出する。表示部59は、算出された心拍数を表示装置21に表示させる。
図3に示すように、マイクロ波センサ52は、マイクロ波を出力し、対象物からの反射波を受信することにより、対象物の変位に応じた検出信号を出力する装置である。マイクロ波センサ52は、アンテナ82、Micro Control Unit(MCU)84、Oscillator(OSC)86、検波回路88、バッテリ90、OPアンプ92を有している。
アンテナ82は、対象物80に対してマイクロ波を出力し、反射波を受信する送受信機である。MCU84は、マイクロ波センサ52の動作を制御する演算処理装置である。OSC86は、所定の周波数のマイクロ波を発生させる発信器である。検波回路88は、アンテナ82による出力波と受信波に基づき、対象物80の変位に応じた信号を検出する回路である。OPアンプ92は、検波回路88の出力を増幅して出力する回路である。バッテリ90は、マイクロ波センサ52に電力を供給する電源である。
図4は、心拍計測の一例を示す図である。図4に示す心拍計測例95は、例えば、電極を生体に接触させて計測するなど、従来の方法で検出した心拍数計測例である。図4において、横軸は時間、縦軸は心拍数を示している。心拍計測例95は、ランニング中、及びその前後の心拍計測例である。心拍計測例95では、計測値97において、比較のために低心拍数領域98と高心拍数領域99とが示されている。低心拍数領域98と高心拍数領域99とを比較すると、低心拍数領域98の方が、高心拍数領域99に比べて、縦軸方向の信号の触れ幅が大きく、心拍数の変動が大きいことが分かる。
図5は、心拍計測の別の例を示す図であり、図6は、図5の心拍計測例における心拍変動を示す図である。図5において、横軸は時間、縦軸は心拍数を示している。心拍計測例100は、ドライビングシミュレータを用いて走行実験を行った際の心拍数の変動を計測した例であり、計測値は計測値102で表される。
図6は、ある時点の心拍と一つ前の心拍との間隔に対するある時点の心拍から次の心拍までの間隔の割合(以下心拍間隔の変化率という)を示す図である。図6の心拍間隔の変化率は、図5の計測値に基づき計算されたものとする。図6において、横軸は拍動の回数、縦軸は心拍間隔の変化率を示している。なお、図6の横軸は、単位が異なるが図5の横軸と同一の時間を示している。図6では、横軸方向の中央付近が、心拍間隔の変化率が大きくなっている。図5と図6とを比較すると、計測値102における心拍数が低いほど、心拍変化率107の値のばらつきが大きいことが分かる。
本実施の形態においては、図4から図6のような生体における心拍の特徴を利用して、検出された波形をフィルタリングするフィルタの帯域幅が設定される。以下、帯域幅の設定方法の一例について説明する。
図7は、心拍変化例120を示す図である。心拍変化例120は、心拍数と心拍数のばらつきとの関係を示している。図7において、横軸は、ある時点での心拍数x(n)(nは、正の整数)、縦軸は、次の心拍数x(n+1)の値である。図7に示すように、心拍数が低い場合と高い場合では1拍ごとが持つばらつき幅が違う。すなわち、心拍変化例120に示すように、心拍数x(n)が低いほど、次の心拍数x(n+1)のばらつきが大きい。
中心値124は、全てのデータに関して例えば最小二乗法で引いた直線であるとする。この中心値124が、ax(n)+bx(n+1)+c=0の直線であるとする。ここで、係数a、b、cは、実数である。各計測値122(x(n)、x(n+1))から中
心値124に下す垂線の長さdは、下記の式1で表される。
今、長さdの最大値を有する計測点が最大距離点126(座標は(x(m)、x(m+1))であるとする。この最大距離点126と、例えば心拍数周波数=2ヘルツのとき、−0.1Hzになる点(図7の例では、点(120、114))を通る直線を、帯域幅の下限を示す直線とする。また、帯域幅の上限を示す直線は、例えば、点(120、126)を通り、任意の周波数で、帯域幅の下限と同一の幅を持つ点を通る直線とすればよい。なお、心拍数周波数=2ヘルツのときの帯域幅については、例えば、図7のデータにおいて心拍数x(n)=120のときの次の心拍の最高値および最低値を参照して決定するようにしてもよい。
図8は、フィルタ設定例130を示す図である。フィルタ設定例130は、予め設けた式に基本心拍数を代入することにより算出された、フィルタの帯域の上限下限の一例を示す。図8において、横軸は基本心拍数、縦軸は帯域幅の上限下限に相当する心拍数である。図8において、帯域幅上限は帯域上限値132で表され、帯域幅下限は、帯域下限値134で表される。図8では、いくつかの基本心拍数における帯域幅の上限値及び下限値を例示している。なお、ここで予め設けた式とは、例えば、図7で算出された最大距離点126、及び計測値122に基づき決定された基準になる点(120、126)(120、114)等に基づき、内挿、外挿を行って決定するようにしてもよい。
図9は、通過帯域例140を示す図である。図9において、横軸は中心周波数、縦軸は、帯域幅を示している。固定最小心拍141、可変最小心拍144は、ある中心周波数に対して対応する帯域幅を採用した際の帯域の下限に対応する心拍数である。固定最大心拍142、可変最大心拍145は、ある中心周波数に対して対応する帯域幅を採用した際の帯域の下限に対応する心拍数である。固定最小心拍141、固定最大心拍142は、本実施の形態による可変の帯域幅の場合との比較のため、心拍数に応じて帯域幅を変化させない場合の例を示している。
可変最小心拍144および可変最大心拍145より、例えば、心拍数1ヘルツ近傍においては、帯域幅148となっており、心拍数4ヘルツ近傍においては、帯域幅148より狭い帯域幅149である。このように、より低い心拍数ではより広い帯域幅148が設定され、より高い心拍数では、より狭い帯域幅149が設定されている。
図10は、帯域幅設定例150を示す図である。図10において、横軸は中心周波数、縦軸は帯域幅である。図10に示すように、設定値152では、中心周波数と帯域幅との関係は、直線で表される。すなわち、例えば、図7または図9を参照しながら説明した例では、帯域幅152は、中心周波数の増加に対し、一定の割合で減少するように設定されている。
中心周波数と帯域幅との関係は、より小さい中心周波数でより広い帯域幅となるようにすればよく、直線で表される関係でなくてもよい。例えば、設定値154のように、ある範囲に中心周波数を有するフィルタに対して一定の帯域幅を設定し、より高い別の範囲に中心周波数を有するフィルタに対し、より狭い別の帯域幅を設定するという、段階的に帯域幅を変化させる設定方法でもよい。なお、帯域幅と中心周波数との関係は、例えば、実測値に基づき決定されたある2点以上の点に基づき、単調増加の好適なひとつ以上の関数により内挿及び外挿するようにしてもよい。
図11から図14は、帯域幅の設定方法の別の例を示す図である。図11、図12は、心拍数分布の一例を示す図である。図13、図14は、心拍数の統計処理例を示す図である。図11、図12では、横軸は、ある時点での心拍間隔に対する次の心拍間隔の差を示す時間であり、縦軸は計測数である。
図11に示すように、心拍数55−60付近の心拍数の分布は、例えば、心拍数分布155で表される。図12に示すように、心拍数75−80付近の心拍数の分布は、例えば、心拍数分布165で表される。このように、心拍数55−60付近よりも心拍数75−80付近のほうが、計測値は縦軸付近により集中しており、心拍数のばらつきが少ない。なお、統計処理に用いるデータは、例えば電極を生体に接触させて心拍を計測する心電図計測器などにより計測したデータとすることができる。
図13、14に示すように、統計処理例158、159は、心拍数が60付近と心拍数120付近との夫々の実測データの統計処理の一例である。統計処理例158、統計処理例159においては、532個のデータの確率分布を求め、計測値が一定以上の確率である範囲に入るようにフィルタの帯域幅を計算している。
図13の統計処理例158では、心拍数が60付近において、算出された確率分布の8σ(σは、標準偏差、このとき、Process Capability(cp)=1.33)になるように範囲を決定すると、帯域幅は、±0.165ヘルツである。心拍数120付近で同じ帯域幅を持つ場合には、cp値=2.16である。同様に、図14の統計処理例159では、心拍数が120付近において、算出された確率分布の8σになる範囲を決定すると、帯域幅は、±0.1015ヘルツである。心拍数60付近で同じ帯域幅を持つ場合には、cp=0.82である。
以上のように実測値の統計処理を行い、ある確率以上の割合でデータ検出が可能なフィルタの帯域幅を設定する。このとき、帯域幅と基本心拍数(中心周波数)との関係は、ある2点に基づいて直線的に決定してもよいし、より細かい間隔の中心周波数について上記統計処理を行い、内挿する処理を行ってもよい。さらに、帯域幅と中心周波数との関係において、ある2点以上が決定された場合に、それらの点に基づき、単調増加の好適なひとつ以上の関数により内挿及び外挿するようにしてもよい。さらに、ある範囲に中心周波数を有するフィルタに対し一定の帯域幅を設定し、より高い範囲に中心周波数を有するフィルタに対し、より狭い別の帯域幅を設定するという、段階的に帯域幅を変化させる設定方法でもよい。
図15、図16は、帯域幅の設定例を説明する図である。図15、図16において、横軸は周波数、縦軸はゲインである。心拍出現周波数帯162は、心拍として検出されると考えられる周波数の範囲(例えば、0.8〜4.0ヘルツ)である。
図15に示すように、FFT結果160では、心拍出現周波数帯162内にピーク163が存在している。このピーク163に対応する周波数が中心周波数とされ、このとき例えば帯域幅は帯域幅164が設定される。
図16に示すように、FFT結果165では、心拍出現周波数帯162内にピーク168が存在している。このピーク168に対応する周波数が中心周波数とされる。ピーク168に対応する中心周波数は、ピーク163に対応する周波数より高い。このため、このとき帯域幅は、帯域幅164より狭い帯域幅166が設定される。
このように、本実施の形態においては、FFT結果160、FFT結果165におけるピーク163、ピーク166近傍の波形に係らず、中心周波数に応じた帯域幅164、帯域幅166が設定される。よって、検出されたマイクロ波や、センサ出力におけるノイズなどによる波形の変形の影響を受けることは少ない。
図17は、帯域幅情報170の一例を示す図である。帯域幅情報170は、基本心拍数171、BPF幅下限172、BPF幅上限173を有している。帯域幅情報170は、例えば、予めRAM5に記憶される。帯域幅算出部66は、帯域幅情報170を参照して基本心拍数に応じた帯域を設定する。
次に、周波数解析部62での処理について説明する。図18は、本実施の形態によるFFT結果の一例を示す図、図19は、センサ値FFT結果を示す図である。図18、図19において、横軸は周波数、縦軸はゲインを示す。センサ出力FFT結果185とは、例えば、加速度センサ45、ジャイロセンサ47、気圧センサ49などにより検出された信号にFFTを行った結果である。センサ出力FFT結果185は、FFT結果180から、心拍以外の生体の動きを取り除くために算出される。
図18に示すように、FFT結果180では、ピーク181〜183が存在している。図19に示すように、センサ出力FFT結果185では、ピーク187、188が存在している。これらにより、心拍の中心周波数は、センサ出力FFT結果185には顕著なピークのないピーク182に対応する周波数と算出される。
図20は、検出波形の比較例を示す図である。図20において、横軸は時間、縦軸は、電圧値を示す。検出波形190、検出波形200の双方において、マイクロ波192、耳脈波194、フィルタ済マイクロ波196が示されている。マイクロ波192は、マイクロ波検出部54からの出力の一例である。耳脈波194は、例えばクリップ式の検出器で耳から検出した脈波であり、比較のために示している。フィルタ済マイクロ波196は、本実施の形態による帯域幅設定方法を採用したフィルタでフィルタリングした結果の一例である。検出波形200に示すように、フィルタ済マイクロ波196では、例えば一次微分がゼロになる点を特徴点202のように検出することができる。
図21は、検出波形の別の比較例を示す図である。図21において、横軸は時間、縦軸は、電圧値を示す。検出波形210として、フィルタ済マイクロ波212、耳脈波214、フィルタ済マイクロ波212が示されている。フィルタ済マイクロ波212は、フィルタ幅を一定にしたバンドパスフィルタを通した出力の一例であり、耳脈波214は、クリップ式の検出器で耳から検出した脈派であり、ともに比較のために示している。フィルタ済マイクロ波216は、本実施の形態による帯域幅設定方法を採用したフィルタでフィルタリングした結果の一例である。
検出不可領域218、検出不可領域219では、帯域幅が一定のフィルタによるフィルタ済マイクロ波212では振幅が小さく、波形も左右対称でなく崩れている。このため、例えば一次微分による特徴点を検出することが困難であるが、フィルタ済マイクロ波216では、振幅がより大きく検出され、特徴点が検出可能となる。
図22は、心拍推定装置1の処理を示すフローチャートである。図22に示した処理は、CPU3が、所定の制御プログラムを実行することにより実行されるが、ここでは、図2に示した各機能が行う処理として説明する。
図22に示すように、まず、マイクロ波検出部54は、マイクロ波センサ52およびその他の加速度センサ45、ジャイロセンサ47、気圧センサ49(以下、まとめてその他のセンサともいう)などからセンサデータを受信する(S231)。
マイクロ波検出部54は、入力データが正常に入力されたかチェックを行い、正常でない場合には(S232:NO)、S231に戻ってデータを再受信する。正常の場合には(S232:YES)、マイクロ波検出部54は、受信データから、マイクロ波センサ52からのマイクロ波を分割する(S233)。また、マイクロ波検出部54は、マイクロ波センサ52からのマイクロ波、および、その他のセンサからの出力を、例えばアナログデジタル変換を行い、データ格納部72に記憶させる(S234)。
マイクロ波検出部54はさらに、分割されたマイクロ波に基づく、例えば、アナログデジタル変換などが行われたマイクロ波データを取得し(S235)、ローパスフィルタを通す処理を行う(S236)。周波数解析部62は、ローパスフィルタを通したマイクロ波にFFTを行う(S237)。これにより、例えば、図18に示したFFT結果180が得られる。
基本心拍数算出部64は、例えば、FFT結果180、及び図19に示したセンサ出力FFT結果185に基づき、中心周波数となる特徴点を抽出する(S238)。このとき、特徴点は、心拍の周波数範囲と考えられる、例えば、0.8−4ヘルツの範囲から抽出される。FFT結果180の例では、特徴点としてピーク182が検出される。
帯域幅算出部66は、例えば、ピーク182における周波数に応じた心拍数を基本心拍数として、BPF幅下限172、BPF幅上限173をフィルタの設定値として算出する(S239)。このとき、BPF幅下限172、BPF幅上限173は、帯域幅情報170を参照することにより算出される(S240)。
フィルタ処理部68は、データ格納部72から、記憶されているマイクロ波データを読出し、帯域幅算出部66で算出された帯域幅のフィルタに通す処理を行う(S241)。このとき、フィルタ処理部68は、データ格納部72に記憶された過去のマイクロ波を読み出すことになり、帯域幅算出部66で算出された帯域幅は、データ格納部72から読み出されたマイクロ波に対し、ほぼリアルタイムで算出されている。
特徴点算出部70は、フィルタ処理部68から出力された、例えばフィルタ済マイクロ波196において、例えば、一次微分値=0の点など、特徴点202のように特徴点を算出する(S242)。心拍算出部58は、例えば、特徴点202の間隔を算出することにより、心拍数を算出する(S243)。表示部59は、心拍算出部58により算出された心拍数を表示制御部11を介して表示装置21に表示させる(S244)。
以上詳細に説明したように、本実施の形態による心拍推定装置1によれば、マイクロ波を生体に照射し、生体からの反射波の変化量からその物体の動きをとらえることにより心拍が推定される。基本的な原理としては、ドップラー効果を利用したもので、マイクロ波を照射し反射している物体との距離が変化すると、反射量が変化し、その変化が電圧値に変換され信号としてとらえられる。心拍は、鼓動にともなう生体表面と臓器の変位が測定されることで取得される。
このような心拍推定装置1において、周波数解析部62は、マイクロ波センサ52により検出されたマイクロ波に、FFTによる処理を行う。基本心拍数算出部64は、その他のセンサから検出される信号のFFT結果で算出されたピークと、マイクロ波センサ52によるマイクロ波におけるピークとを比較して心拍以外の動きに基づくマイクロ波の変化を除去することにより、基本心拍数を算出する。帯域幅算出部66は、帯域幅情報170を参照して、基本心拍数に応じて予め設定されている帯域幅を算出する。帯域幅は、基本心拍数に応じて、より低い心拍数の時には広く、より高い心拍数の時には狭く設定されている。
フィルタ処理部68は、データ格納部72からマイクロ波のデータを読出し、算出された帯域幅を有するバンドパスフィルタによる処理を行う。特徴点算出部70は、フィルタ処理後の例えばフィルタ済マイクロ波196において、一次微分=0の点など特徴点を算出する。心拍算出部58は、算出された特徴点の間隔を算出することにより、心拍数を算出する。表示部59は、算出された心拍数を表示する。
以上のように、本実施の形態においては、生体の心拍特有の特徴に基づく帯域幅を有するバンドパスフィルタを用いることにより、心拍数の高低にかかわらず、不要な信号成分を除去することが可能な心拍推定装置1を提供することができる。心拍の有する特徴とは、心拍数がより低いときにはよりばらつきが大きく、心拍数がより高いときには、よりばらつきが小さいということである。例えば、心拍が、0.8−4.0ヘルツの範囲にあり、一秒間当たり50拍では、例えば、ばらつき±20%、より高い120拍ではより狭い±5%の範囲で心拍活動が行われる。
上記のように、中心周波数及び帯域幅が可変のバンドパスフィルタによる処理を行うことにより、心拍数の高低にかかわらず、心拍信号以外の不要な信号成分を除去することが可能となり、精度良く心拍信号を取得することが可能な心拍推定装置1を提供できる。この心拍推定装置1では、例えば、複数のノイズが混在してくる環境下においても精度よく心拍信号を取得することができる。本実施の形態による心拍推定処理は、マイクロ波による検出だけでなく、光電型のイヤクリップなどの脈波を用いた心拍計測技術にも適用することができる。
このように本実施の形態による心拍推定装置1によれば、心拍数の変化幅が小さい安静時にマイクロ波等を用いて心拍を計測するのみでなく、運動後のような安静時よりも高い心拍数の環境下で、同一の心拍推定装置1で精度よく心拍を計測することが可能である。
上記実施の形態において、基本心拍数算出部64は、第1の心拍数算出部の一例であり、心拍算出部58は、第2の心拍数算出部の一例である。フィルタ処理部68は、フィルタ部の一例であり、RAM5は、記憶部の一例であり、帯域幅算出部66は、帯域幅設定部の一例であり、表示部59は、心拍数出力部の一例である。マイクロ波送信機35は、電波出力部の一例であり、マイクロ波受信器37は、受信部の一例であり、マイクロ波検出部54は、検出部の一例であり、表示装置21は、表示実行部の一例である。
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または実施形態を採ることができる。例えば、例示した数値例は一例であり、これに限定されないことは自明である。中心周波数に対するフィルタの設定帯域幅、及び中心周波数に対する帯域幅の割合は、上記実施の形態及び変形例に記載した例には限定されず、実質的に、より低い心拍周波数ではより広い帯域幅に設定される様々な場合を含む。
帯域幅情報160は、上記例では、フィルタの帯域幅の上限及び下限の周波数が設定されているが、例えば、中心周波数と帯域幅を記憶するようにしてもよい。また、テーブルでなく、例えば、中心周波数と帯域幅の関係を表す関数を記憶しておき、適宜算出するようにしてもよい。
ここで、上記実施の形態による心拍推定方法の動作をコンピュータに行わせるために共通に適用されるコンピュータの例について説明する。図23は、標準的なコンピュータのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図23に示すように、コンピュータ300は、CPU302、メモリ304、入力装置306、出力装置308、外部記憶装置312、媒体駆動装置314、ネットワーク接続装置等がバス310を介して接続されている。
CPU302は、コンピュータ300全体の動作を制御する演算処理装置である。メモリ304は、コンピュータ300の動作を制御するプログラムを予め記憶したり、プログラムを実行する際に必要に応じて作業領域として使用したりするための記憶部である。メモリ304は、例えばRAM、ROM等である。入力装置306は、コンピュータの使用者により操作されると、その操作内容に対応付けられている使用者からの各種情報の入力を取得し、取得した入力情報をCPU302に送付する装置であり、例えばキーボード装置、マウス装置などである。出力装置308は、コンピュータ300による処理結果を出力する装置であり、表示装置などが含まれる。例えば表示装置は、CPU302により送付される表示データに応じてテキストや画像を表示する。
外部記憶装置312は、例えば、ハードディスクなどの記憶装置であり、CPU302により実行される各種制御プログラムや、取得したデータ等を記憶しておく装置である。媒体駆動装置314は、可搬記録媒体316に書き込みおよび読み出しを行うための装置である。CPU302は、可搬記録媒体316に記録されている所定の制御プログラムを、記録媒体駆動装置314を介して読み出して実行することによって、各種の制御処理を行うようにすることもできる。可搬記録媒体316は、例えばCompact Disc(CD)−ROM、Digital Versatile Disc(DVD)、USBメモリ等である。ネットワーク接続装置318は、有線または無線により外部との間で行われる各種データの授受の管理を行うインタフェース装置である。バス310は、上記各装置等を互いに接続し、データのやり取りを行う通信経路である。
上記実施の形態による心拍推定方法をコンピュータに実行させるプログラムは、例えば外部記憶装置312に記憶させる。CPU302は、外部記憶装置312からプログラムを読み出し、コンピュータ300に心拍推定の動作を行なわせる。このとき、まず、心拍推定の処理をCPU302に行わせるための制御プログラムを作成して外部記憶装置312に記憶させておく。そして、入力装置306から所定の指示をCPU302に与えて、この制御プログラムを外部記憶装置312から読み出させて実行させるようにする。また、このプログラムは、可搬記録媒体316に記憶するようにしてもよい。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
生体より検出される第1の心拍検出信号に基づき一定時間当たりの第1の心拍数を算出する第1の心拍数算出部と、
前記第1の心拍数がより高いときには前記第1の心拍数がより低いときの帯域幅より狭い帯域幅で前記第1の心拍検出信号をフィルタリングして第2の心拍検出信号を出力するフィルタ部と、
前記第2の心拍検出信号に基づき前記一定時間当たりの第2の心拍数を算出する第2の心拍数算出部と、
前記第2の心拍数算出部により算出された前記第2の心拍数を出力する心拍数出力部と、
を有することを特徴とする心拍推定装置。
(付記2)
前記第1の心拍数と、前記帯域幅との関係を示す帯域幅情報を記憶した記憶部と、
前記第1の心拍数に対応する前記帯域幅を前記記憶部から読み出して設定する帯域幅設定部と、
をさらに有することを特徴とする付記1に記載の心拍推定装置。
(付記3)
前記電磁波を出力する電波出力部と、
前記電磁波の反射波を受信する受信部と、
前記電磁波および前記反射波に基づき前記第1の心拍検出信号を検出する検出部と、
前記第2の心拍算出部により算出された前記第2の心拍数を表示する表示実行部と、
をさらに有することを特徴とする付記1または付記2に記載の心拍推定装置。
(付記4)
前記帯域幅は、前記第1の心拍数の増加に対して一定の割合で減少するように設定されることを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載の心拍推定装置。
(付記5)
前記帯域幅は、前記第1の心拍数の増加に対して段階的に減少するように設定されることを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載の心拍推定装置。
(付記6)
前記帯域幅は、前記第1の心拍数に対して単調減少する少なくとも一つの関数で算出される値に設定されることを特徴とする付記1または付記2に記載の心拍推定装置。
(付記7)
心拍推定装置が、
生体より検出される第1の心拍検出信号に基づき一定時間当たりの第1の心拍数を算出し、
前記第1の心拍数がより高いときには前記第1の心拍数より低いときの帯域幅より狭い帯域幅で、前記第1の心拍検出信号をフィルタリングして第2の心拍検出信号を出力し、
前記第2の心拍検出信号に基づき前記一定時間当たりの第2の心拍数を算出し、
算出された前記第2の心拍数を出力する、
ことを特徴とする心拍推定方法。
(付記8)
さらに、
前記第1の心拍数に対応する前記帯域幅を、前記第1の心拍数と、前記帯域幅との関係を示す帯域幅情報を記憶した記憶部から読み出して設定する、
ことを特徴とする付記7に記載の心拍推定方法。
(付記9)
さらに、
前記電磁波を出力し、
前記電磁波の反射波を受信し、
前記電磁波および前記反射波に基づき前記第1の心拍検出信号を検出し、
算出された前記第2の心拍数を表示する、
ことを特徴とする付記7または付記8に記載の心拍推定方法。
(付記10)
前記帯域幅は、前記第1の心拍数の増加に対して一定の割合で減少するように設定されることを特徴とする付記7から付記9のいずれかに記載の心拍推定方法。
(付記11)
前記帯域幅は、前記第1の心拍数の増加に対して段階的に減少するように設定されることを特徴とする付記7から付記9のいずれかに記載の心拍推定方法。
(付記12)
前記帯域幅は、前記第1の心拍数に対して単調減少する少なくとも一つの関数で算出される値に設定されることを特徴とする付記7から付記9のいずれかに記載の心拍推定方法。
(付記13)
生体より検出される第1の心拍検出信号に基づき一定時間当たりの第1の心拍数を算出し、
前記第1の心拍数がより高いときには前記第1の心拍数より低いときの帯域幅より狭い帯域幅で、前記第1の心拍検出信号をフィルタリングして第2の心拍検出信号を出力し、
前記第2の心拍検出信号に基づき前記一定時間当たりの第2の心拍数を算出し、
算出された前記第2の心拍数を出力する、
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
(付記14)
さらに、
前記第1の心拍数に対応する前記帯域幅を、前記第1の心拍数と、前記帯域幅との関係を示す帯域幅情報を記憶した記憶部から読み出して設定する、
処理をコンピュータに実行させる付記13に記載のプログラム。
(付記15)
さらに、
前記電磁波を出力し、
前記電磁波の反射波を受信し、
前記電磁波および前記反射波に基づき前記第1の心拍検出信号を検出し、
算出された前記心拍数を表示する、
処理をコンピュータに実行させる付記13または付記14に記載のプログラム。
1 心拍推定装置
3 CPU
5 RAM
7 ROM
9 媒体インタフェース
11 表示制御部
13 入出力制御部
15 通信インタフェース
17 センシング部
19 メモリカード
21 表示装置
23 USB
25 キーボード
27 タッチデバイス
29 音声入出力
31 NFC通信
33 Bluetooth
35 マイクロ波送信機
37 マイクロ波受信器
39 携帯電話送受信機
41 Wi―Fi送受信機
43 赤外線送受信機
45 加速度センサ
47 ジャイロセンサ
49 気圧センサ
50 生体情報検出部
52 マイクロ波センサ
54 マイクロ波検出部
56 演算部
58 心拍算出部
59 表示部
62 周波数解析部
64 基本心拍数算出部
66 帯域幅算出部
68 フィルタ処理部
70 特徴点算出部
72 データ格納部
80 対象物
82 アンテナ
84 MCU
86 OSC
88 検波回路
90 バッテリ
92 OPアンプ

Claims (9)

  1. 生体より検出される第1の心拍検出信号に基づき一定時間当たりの第1の心拍数を算出する第1の心拍数算出部と、
    前記第1の心拍数がより高いときには前記第1の心拍数がより低いときの帯域幅より狭い帯域幅で前記第1の心拍検出信号をフィルタリングして第2の心拍検出信号を出力するフィルタ部と、
    前記第2の心拍検出信号に基づき前記一定時間当たりの第2の心拍数を算出する第2の心拍数算出部と、
    前記第2の心拍数算出部により算出された前記第2の心拍数を出力する心拍数出力部と、
    を有することを特徴とする心拍推定装置。
  2. 前記第1の心拍数と、前記帯域幅との関係を示す帯域幅情報を記憶した記憶部と、
    前記第1の心拍数に対応する前記帯域幅を前記記憶部から読み出して設定する帯域幅設定部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の心拍推定装置。
  3. 磁波を出力する電波出力部と、
    前記電磁波の反射波を受信する受信部と、
    前記電磁波および前記反射波に基づき前記第1の心拍検出信号を検出する検出部と、
    前記第2の心拍算出部により算出された前記第2の心拍数を表示する表示実行部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の心拍推定装置。
  4. 前記帯域幅は、前記第1の心拍数の増加に対して一定の割合で減少するように設定されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の心拍推定装置。
  5. 前記帯域幅は、前記第1の心拍数の増加に対して段階的に減少するように設定されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の心拍推定装置。
  6. 前記帯域幅は、前記第1の心拍数に対して単調減少する少なくとも一つの関数で算出される値に設定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の心拍推定装置。
  7. 生体より検出される第1の心拍検出信号に基づき一定時間当たりの第1の心拍数を算出する第1の心拍数算出部と、
    前記第1の心拍数が高くなるに応じて、設定される帯域幅が狭くなるフィルタを用いて前記第1の心拍検出信号をフィルタリングして第2の心拍検出信号を出力するフィルタ部と、
    前記第2の心拍検出信号に基づき前記一定時間当たりの第2の心拍数を算出する第2の心拍数算出部と、
    前記第2の心拍数算出部により算出された前記第2の心拍数を出力する心拍数出力部と、
    を有することを特徴とする心拍推定装置。
  8. 心拍推定装置が、
    生体より検出される第1の心拍検出信号に基づき一定時間当たりの第1の心拍数を算出し、
    前記第1の心拍数がより高いときには前記第1の心拍数より低いときの帯域幅より狭い帯域幅で、前記第1の心拍検出信号をフィルタリングして第2の心拍検出信号を出力し、
    前記第2の心拍検出信号に基づき前記一定時間当たりの第2の心拍数を算出し、
    算出された前記第2の心拍数を出力する、
    ことを特徴とする心拍推定方法。
  9. 生体より検出される第1の心拍検出信号に基づき一定時間当たりの第1の心拍数を算出し、
    前記第1の心拍数がより高いときには前記第1の心拍数より低いときの帯域幅より狭い帯域幅で、前記第1の心拍検出信号をフィルタリングして第2の心拍検出信号を出力し、
    前記第2の心拍検出信号に基づき前記一定時間当たりの第2の心拍数を算出し、
    算出された前記第2の心拍数を出力する、
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2012245730A 2012-11-07 2012-11-07 心拍推定装置、心拍推定方法及びプログラム Active JP6056389B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012245730A JP6056389B2 (ja) 2012-11-07 2012-11-07 心拍推定装置、心拍推定方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012245730A JP6056389B2 (ja) 2012-11-07 2012-11-07 心拍推定装置、心拍推定方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014094043A JP2014094043A (ja) 2014-05-22
JP6056389B2 true JP6056389B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=50937705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012245730A Active JP6056389B2 (ja) 2012-11-07 2012-11-07 心拍推定装置、心拍推定方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6056389B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6589352B2 (ja) * 2015-04-17 2019-10-16 富士通株式会社 生体情報測定装置、センサユニット、及び、生体情報測定システム
JP6793299B2 (ja) 2015-08-26 2020-12-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 信号検出装置及び信号検出方法
JP6642055B2 (ja) 2016-02-02 2020-02-05 富士通株式会社 センサ情報処理装置、センサユニット、及び、センサ情報処理プログラム
JP2017136164A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 富士通株式会社 センサ情報処理装置、センサユニット、及び、センサ情報処理プログラム
JP2017136165A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 富士通株式会社 センサ情報処理装置、センサユニット、及び、センサ情報処理プログラム
JP6716951B2 (ja) 2016-02-25 2020-07-01 富士通株式会社 センサ情報処理装置、センサユニット、及び、センサ情報処理プログラム
WO2018055969A1 (ja) * 2016-09-26 2018-03-29 ソニー株式会社 生体情報処理装置、生体情報処理方法及び情報処理装置
JP6934309B2 (ja) 2017-03-30 2021-09-15 ルネサスエレクトロニクス株式会社 脈拍計測装置、脈拍計測方法、及びプログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02172443A (ja) * 1988-12-23 1990-07-04 Minolta Camera Co Ltd 光電脈波型オキシメーター
WO2008086472A2 (en) * 2007-01-10 2008-07-17 Starr Life Sciences Corporation Techniques for accurately deriving physiologic parameters of a subject from photoplethysmographic measurements
JP2011115459A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Nippon Soken Inc 生体情報検出装置及び生体情報検出方法
JP5333427B2 (ja) * 2010-12-20 2013-11-06 沖電気工業株式会社 心拍数検出装置、心拍数検出方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014094043A (ja) 2014-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6056389B2 (ja) 心拍推定装置、心拍推定方法及びプログラム
CN106725488B (zh) 一种无线场强呼吸检测方法、装置及呼吸检测仪
US10582877B2 (en) High-frequency device
US8655436B2 (en) Heart rate meter and heart beat detecting method
KR101145646B1 (ko) 비접촉식 생체 신호 측정 장치 및 그 장치에서의 비접촉식 생체 신호 측정 방법
US10349858B2 (en) Heartbeat detecting device and biological signal processing device
KR101252740B1 (ko) 센서 및 센싱방법
JP6515670B2 (ja) 睡眠深度推定装置、睡眠深度推定方法、およびプログラム
WO2013145731A9 (ja) 拍動検出装置、電子機器及びプログラム
JP2017136164A (ja) センサ情報処理装置、センサユニット、及び、センサ情報処理プログラム
US8603002B2 (en) Apparatus and method for calculating microvibration feature quantity
JP2014171589A (ja) 心房細動解析装置およびプログラム
JP2004121625A (ja) 脈波検出装置及びフーリエ変換処理装置
JP2017136165A (ja) センサ情報処理装置、センサユニット、及び、センサ情報処理プログラム
CN112617773A (zh) 一种用于健康监测的信号处理方法及信号处理装置
JP6519344B2 (ja) 心拍間隔特定プログラム、心拍間隔特定装置、及び心拍間隔特定方法
JP4122003B2 (ja) 心拍や呼吸等の生体信号の抽出法及び装置
JP6536038B2 (ja) 周期推定装置、周期推定方法及びプログラム。
US20130211273A1 (en) Method and apparatus for heart rate measurement
EP3207864A1 (en) Sensor information processing apparatus
JP2016182165A (ja) 生体信号処理装置、生体信号処理プログラム、生体信号処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、生体信号処理方法
JP6642055B2 (ja) センサ情報処理装置、センサユニット、及び、センサ情報処理プログラム
JP5035370B2 (ja) 運動検出装置、運動検出方法、及びプログラム
JP2011200558A (ja) 生体情報取得装置
JP2015096831A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6056389

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150