JP6055566B1 - システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通貨取引の際のリスクを低減させる技術を提供することを目的とする。【解決手段】現在の時点から設定された期間が経過した時点における通貨取引指標に関する指定値を受け付ける受付手段と、前記現在の時点から設定された期間が経過した時点における通貨取引指標の実勢値を定期的に取得する取得手段と、前記受付手段により受け付けられた前記指定値と前記取得手段により取得された前記実勢値とに基づいて、前記実勢値で通貨取引を締結するか否かを仮決定する仮決定手段と、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、インターネットを利用した為替予約システムが普及しつつある。為替予約とは、特定の通貨を将来のある時期に受け払いする際に適用する為替レートを予め決定しておくことにより、例えば、輸出入取引を行う企業が契約時と決済時の為替相場の差により生じる為替差損益のリスクを低減するために行われる金融取引である。
(予約レートについて)
為替予約における予約レートは、為替予約を行う際の実勢レート(直物レート、スポットレート、為替予約の日から2営業日後に取引される場合の為替レート)と売買される通貨間の金利差に基づいて決定される。売買される通貨の金利は、日々インターバンクにおいて決定される。
インターバンクとは、銀行間取引、又は銀行間取引市場のことである。銀行同士で直接取引が行われる場合の他に、ブローカーを仲介して銀行間で取引が行われることもある。
日本の東京市場の銀行間の金利は、TIBOR(タイボー:Tokyo InterBank OfferedRate)と呼ばれる。TIBORは、各銀行がそれぞれのレートを全国銀行協会に呈示し、それぞれ上位2行と下位2行との値を除外して、それ以外の呈示レートを単純平均して算出されたものであり、1週間物、1〜12ヶ月物の13種類の金利が公表される。
ここで、1年後にドル円の受け渡しを行う為替予約取引を例として先物レート(フォワードレート)について説明する。為替予約を行おうとするタイミングの実勢レート(直物レート)が1ドル=120円とし、1年物の日本円の金利を1%、1年物のアメリカドルの金利を5%とする。先物レートは、円で運用してもドルで運用しても運用額が等しくなるように決定される。具体的には、以下の式(1)で表わされる。
元本(円)×(1+円金利×日数/365)=元本(ドル)×(1+ドル金利×日数/360) (式1)
したがって、1年後にドル円を売買する為替予約(先物取引)の先物レートは、以下の式(2)で表される。
1(ドル)=120(円)×(1+0.01×365/365)/(1+0.05×360/360)=115.43円 (式2)
つまり、先物レートは、受け払いの期日までそれぞれの通貨で運用した場合に得られる金利相当額の差分が、為替予約を行おうとするタイミングの直物レートに加減された額として決定される。直物レートと先物レートとの差のことを直先スプレッドという。なお、直先スプレッドは、スワップポイントやスワップレート等と呼ばれることもある。
ドルと円との取引レートについて、1ドルが日本円でいくらかを示すように、通貨ペア「ドル/円」における基準通貨であるドルを基準に価格が示される。以下では、基準となる側の通貨がディスカウントの場合の金利体系を単にディスカウント、基準となる側の通貨がプレミアムの場合の金利体系を単にプレミアムとする。
(リーブオーダーについて)
リーブオーダーとは、顧客が金融機関に対して価格を指定して依頼する為替注文であり、指値注文や逆指値注文等とも呼ばれる条件付きの通貨取引の1つである。リーブオーダーは、現物の通貨取引において広く行われているが、為替予約においても行われている。リーブオーダーの為替予約を支援する技術には、特許文献1がある。
特開2004−013543号公報
為替予約においてもリーブオーダー等の条件付きの取引の注文が行われる。為替予約におけるリーブオーダーは、スポットレート等の現在の時点における通貨取引指標に基づいて行われる。通貨取引指標とは、通貨の取引を行う際に指標となる情報である。例えば、特許文献1には、従来技術において、「スポットレートが1米ドル=125円になったら3カ月期日で10000米ドルのドル買い、といった条件付為替予約の注文を受け付けており、このような注文はリーブオーダーとして条件に達するまでオーダーが継続的に呈示されている。」という記載がある。
しかしながら、先物レート等の現在の時点から設定された期間が経過した時点における通貨取引指標は、種々の要因で変動していくため、スポットレート等の現在の時点における通貨取引指標が指定された値に到達した場合でも、顧客(取引の発注者)が希望する値になっていない場合がある。そうすると、顧客にとって想定外の通貨取引指標に基づく為替予約取引が締結されてしまい、顧客が想定外の損失を被るリスクがあるという問題がある。
例えば、先物レートは、為替予約を行おうとするタイミングの直物レートに、受け払いの期日までそれぞれの通貨で運用した場合に得られる金利相当額の差分(直先スプレッド又はスワップポイント)が加減された額として決定される。そのため、現在の時点における通貨取引指標であるスポットレートが指定された価格に達することを条件に為替予約を行った場合、スポットレートが指定された価格に達したタイミングにおける先物レートは、必ずしも顧客が希望する値とはならない。そのため、顧客にとって想定外の先物レートで為替予約取引が締結されてしまい、顧客(取引の発注者)が想定外の損失を被る場合がある。
仮に顧客が希望する先物レートで為替予約を行おうとする場合、リーブオーダーにおけるスポットレートの指値を、顧客が希望する先物レートやその時点での通貨ペア間の金利差等に基づいて逆算して決定することになる。しかし、通貨ペア間の金利差は、種々の要因により変動する。取引成立までの期間が1〜2日程度の短期間であれば金利差が変動するリスクは、少ない。しかし、取引成立までの期間が長くなるほど、通貨ペア間の金利差が変動するリスクは、大きくなる。それにより、顧客にとって想定外の先物レートで為替予約取引が締結されてしまい、顧客が想定外の損失を被るリスクが大きくなる。
本発明は、通貨取引の際のリスクを低減させる技術を提供することを目的とする。
そこで、本発明のシステムは、為替予約における顧客との通貨取引に関する優遇幅、及び、近接監視基準閾値を記憶する記憶手段と、先物為替レートの実勢値を取得する実勢値取得手段と、為替予約におけるリーブオーダーの指値として、顧客からの先物為替レートの指定値を受け付ける受付手段と、前記記憶手段に記憶された前記優遇幅と前記受付手段により受け付けられた前記指定値とに基づいて、取引を行うか否かの決定の基準となる基準レートを取得する基準レート取得手段と、前記実勢値取得手段により取得された前記実勢値が、前記基準レート取得手段により取得された前記基準レートと前記記憶手段に記憶された前記近接監視基準閾値とに基づいて定まる近接監視基準範囲に達した場合、前記指定値での前記顧客との通貨取引を締結することを仮決定する仮決定手段と、前記仮決定手段により前記顧客と前記指定値で前記通貨取引を締結することが仮決定された場合、前記通貨取引に関し、前記基準レートに応じたレートでのカバー取引の締結の可否を確認する確認手段と、前記確認手段により前記カバー取引の締結が可能であると確認された場合、前記基準レートに応じたレートで前記カバー取引を締結し、前記仮決定手段により締結することが仮決定された前記顧客からの先物為替レートの指定値で前記顧客との前記通貨取引を締結する締結手段と、を有する。
本発明によれば、通貨取引の際のリスクを低減させる技術を提供することができる。
図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。 図2は、管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、管理サーバの機能構成の一例を示す図である。 図4は、情報処理システムの処理の一例を示すシーケンス図である。 図5は、注文画面の一例を示す図である。 図6は、有効期限の指定について説明する図である。 図7は、為替予約取引締結処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、為替予約取引締結処理の一例を説明する図である。 図9は、為替予約取引締結処理の一例を説明する図である。 図10は、為替予約取引締結処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、為替予約取引締結処理の一例を示すフローチャートである。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(情報処理システムのシステム構成)
図1は、本実施形態の情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。本実施形態では、銀行が情報処理システムを介して、顧客との間でリーブオーダーによる為替予約取引を行うこととする。
情報処理システムは、顧客装置101、管理サーバ102、マルチバンクポータル103、マーケットメーカー装置104を含む。管理サーバ102は、顧客装置101、及びマルチバンクポータル103と、ネットワークを介して接続されている。また、マルチバンクポータル103は、マーケットメーカー装置104と、ネットワークを介して、接続されている。
顧客装置101は、顧客のネットワークに接続されているPC(パーソナルコンピュータ)やサーバ装置等の情報処理装置である。ここで、顧客A、顧客Bにおける顧客装置をそれぞれ顧客装置101a、顧客装置101bとし、これらを総称して顧客装置101とする。管理サーバ102に接続される顧客装置101の台数は、1台であってもよいし、複数台であってもよい。
管理サーバ102は、情報処理システムの機能を提供するサーバ装置である。管理サーバ102が情報処理システムの処理を管理しながら処理を実行することで為替予約取引に関するサービス等が提供される。本実施形態では、管理サーバ102は、単体のサーバ装置であるとするが、複数のサーバ装置やPC等の情報処理装置を含むクラウドシステムであるとしてもよい。クラウドシステムとは、ネットワークを介して接続された複数の情報処理装置を含み、これらの情報処理装置が相互に連携して処理を行うことで、様々な機能を提供することができるシステムである。
マルチバンクポータル103は、単体、又は複数のサーバ装置等で構成され、管理サーバ102と複数のマーケットメーカー装置104との間での情報のやりとりを仲介する。
マーケットメーカー装置104は、マーケットメーカーのネットワークに接続されているPCやサーバ装置等の情報処理装置である。ここで、マーケットメーカーA、マーケットメーカーBにおけるマーケットメーカー装置をそれぞれマーケットメーカー装置104a、マーケットメーカー装置104bとし、これらを総称してマーケットメーカー装置104とする。本実施形態では、マルチバンクポータル103に複数のマーケットメーカー装置104が接続されているものとする。
管理サーバ102は、マルチバンクポータル103を介してマーケットメーカー装置104から外国為替(以下、単に為替という)の実勢レートの情報を取得する。そして、管理サーバ102は、顧客装置101から、実勢レートの情報を受信すると、受信した実勢レートで取引可能か否かを判定する。実勢レートとは、インターバンク間の通貨取引等に基づいてインターバンク市場で決定される為替レート(為替相場)である。
(リーブオーダーによる為替予約取引の概要)
本実施形態におけるリーブオーダーによる為替予約取引の概要は、次のようなものである。顧客装置101は、後述する入力画面501、入力装置等を介したユーザによる操作に基づいて、為替予約取引を締結したい先物レートとしてユーザが希望する値を指定し、為替予約取引の注文を、管理サーバ102に送信する。管理サーバ102は、定期的に、マルチバンクポータル103から先物レートの実勢レートを取得し、顧客装置101から指定された先物レートの値と比較し、取得した実勢レートが取引可能な範囲内にあるか否かを判定する。そして、管理サーバ102は、取得した実勢レートが取引可能な範囲内にあると判定した場合、注文を受け付けた為替予約取引の締結処理を進める。
即ち、本実施形態の情報処理システムは、スポットレートではなく、先物レートの実勢レートに基づいてリーブオーダーの為替予約取引締結処理を行う。
(管理サーバのハードウェア構成)
図2は、管理サーバ102のハードウェア構成の一例を示す図である。
管理サーバ102は、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203を含む。また、管理サーバ102は、HD(Hard Disk)204、入力装置205、表示装置206、インターフェース装置207及び記録媒体ドライブ装置208を含む。
CPU201は、管理サーバ102の処理を制御する中央演算装置である。RAM202は、管理サーバ102のメインメモリである。ROM203は、管理サーバ102の電源投入時に最初に読み込まれるプログラム等を格納する記憶装置である。HD204は、各種のプログラム及びCPU201が実行する処理に要する閾値等のデータを含む各種のデータを格納する記憶装置である。
CPU201が、ROM203又はHD204に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することで、以下の機能及び処理が実現される。即ち、図3で後述する管理サーバ102の機能、図4で後述するシーケンス図における管理サーバ102の処理及び図7、10、11で後述するフローチャートの処理が実現される。
入力装置205は、管理サーバ102の管理者等が操作するキーボード及びマウス等で構成され、管理サーバ102に各種操作情報等を入力するのに用いられる。表示装置206は、ディスプレイ等で構成され、各種情報又は画面等を表示する。なお、表示装置206は、ディスプレイをタッチすることにより操作が可能なタッチパネル等であってもよい。
インターフェース装置207は、管理サーバ102をネットワーク等に接続するインターフェースである。管理サーバ102は、管理サーバ102の機能に係るプログラムを、例えば、記録媒体ドライブ装置208を介してCD−ROM等の記録媒体209から取得するか、ネットワーク等を通じて、外部の装置からダウンロードすることで取得する。管理サーバ102は、記録媒体209に記録されたプログラムを、記録媒体ドライブ装置208を介して、取得し、HD204にインストールする。
顧客装置101、マルチバンクポータル103内の情報処理装置、及びマーケットメーカー装置104のハードウェア構成も、図2に示す構成と同様である。
顧客装置101のCPUが、顧客装置のROM又はハードディスクドライブに記憶されたプログラムに基づき処理を実行することで、顧客装置101の機能及び図4で後述するシーケンス図における顧客装置101の処理が実現される。
マルチバンクポータル103内の情報処理装置のCPUが、その情報処理装置のROM又はハードディスクドライブに記憶されたプログラムに基づき処理を実行することで、その情報処理装置の機能及び図4で後述するシーケンス図におけるマルチバンクポータル103の処理が実現される。
マーケットメーカー装置104のCPUが、マーケットメーカー装置104のROM又はハードディスクドライブに記憶されたプログラムに基づき処理を実行することで、マーケットメーカー装置104の機能及びマーケットメーカー装置104の処理が実現される。
(管理サーバの機能構成)
図3は、管理サーバ102の機能構成の一例を示す図である。
画面情報提供部301は、顧客に各種の情報を提示する画面を表示するための画面情報を顧客装置101に送信する。送信される画面情報は、例えば、ホームページ画面を表示するための情報であってもよいし、画面を表示するために必要な画面の構成情報であってもよい。これにより、顧客は、顧客装置101が画面情報提供部301から受信した画面情報に基づいて表示した画面を確認しながら為替予約取引に関する操作を行うことができる。
実勢レート取得部302は、顧客装置101からの要求に応じて、マルチバンクポータル103を介してマーケットメーカー装置104から先物レートの実勢レートを取得する。以下では、先物レートの実勢レートを先物レートの実勢値とする。実勢値とは、インターバンクで実際に提示されている値のことである。先物レートの実勢値は、現在の時点から設定された期間が経過した時点における通貨取引指標の実勢値の一例である。実勢レート取得部302は、マーケットメーカー装置104に含まれるどのマーケットメーカー装置から実勢値を取得してもよい。
取引条件受付部303は、画面情報提供部301が顧客装置101に送信した画面情報に基づいて顧客装置101の表示装置206に表示された為替予約取引の入力画面を介して、顧客の操作に基づいて、入力された為替予約取引の取引条件情報を受け付ける。取引条件情報とは、取引通貨や取引金額等の取引条件を示す情報である。取引条件情報の詳細については、図5で後述する。
レート監視部304は、実勢レート取得部302により定期的に取得される先物レートの実勢値を監視し、顧客装置101から取得した顧客が希望する先物レートの値である先物レートの指定値と比較して、為替予約取引可能な範囲のものか否かを判定する。そして、レート監視部304は、実勢レート取得部302により取得された先物レートの実勢値が為替予約取引可能な範囲内であると判定した場合、取得された先物レートの実勢値に基づく為替予約取引を締結するか否かを仮決定する。ここで、取引を締結することを仮決定することは、カバー取引の締結処理等の取引の正式な締結のために必要な処理に進むか否かを決定することである。また、レート監視部304は、締結することを仮決定した為替予約取引に対するカバー取引が締結可能か否かを確認する。
為替予約取引実行部305は、レート監視部304により締結することが仮決定された為替予約取引に対するカバー取引が締結可能であることが確認された場合、カバー取引を締結する。そして、為替予約取引実行部305は、レート監視部304により締結することが仮決定された為替予約取引を正式に締結する。また、為替予約取引実行部305は、為替予約取引が成立した場合、成立した為替予約取引情報を管理サーバ102のHD204に格納するとともに、取引相手の顧客装置101に送信する。
表示制御部306は、為替予約取引に関する各種の情報を管理サーバ102の表示装置206に表示する。
(リーブオーダーによる為替予約取引の処理の流れ)
図4は、本実施形態の情報処理システムの処理の一例を示すシーケンス図である。図4を用いて、本実施形態におけるリーブオーダーによる為替予約取引に係る処理の流れを説明する。本実施形態において、為替予約取引を銀行と行うのは顧客Aであり、顧客Aは、顧客装置101aを操作するものとする。本実施形態では、顧客Aは、個人であるとする。しかし、顧客Aは、法人であってもよい。その場合、法人である顧客Aの従業者等が、顧客装置101aを操作することになる。
また、本実施形態では、顧客Aと銀行との間で行われる取引は、顧客Aから先物レートの指定を受け付けるリーブオーダーによる為替予約取引であり、2016年1月14日に取引の注文がされるものとする。
また、本実施形態では、情報処理システムは、通貨取引指標として通貨ペアの先物レートを利用する処理について説明する。通貨取引指標は、通貨の取引を行う際に指標となる情報であり、通貨ペアのスポットレートや先物レート、通貨ペアの直先スプレッド、通貨ペアの金利差等がある。
CS401において、顧客装置101aのCPUは、顧客装置101aの表示装置に表示される為替予約取引の入力画面、操作部等を介した顧客Aの操作に基づいて、管理サーバ102に、リーブオーダーによる為替予約取引の注文を送信する。また、顧客装置101aのCPUは、為替予約取引の注文と併せて、操作部等を介した顧客Aの操作に基づいて為替予約取引の入力画面に指定された先物レートの指定値等の取引条件情報を、管理サーバ102に送信する。より具体的には、以下のような処理となる。
顧客装置101aのCPUは、管理サーバ102からリーブオーダーによる為替予約取引の入力画面を表示するための画面情報を受信する。図5は、リーブオーダーによる為替予約取引の入力画面の一例を示す図である。本実施形態では、顧客装置101aのCPUは、CS401で顧客装置101aの表示部に図5の入力画面を表示するものとする。
まず、顧客装置101aのCPUは、顧客装置101aの表示部に図5の入力画面501を表示する。入力画面501について説明する。入力画面501は、入力領域502、〜507、ボタン508、509を含む。
入力領域502は、取引を行う銀行の支店を指定するための入力欄を含む。
入力領域503は、「確定日取引」や「特定期間取引」等の取引形態を指定する入力欄を含む。図5の例では、入力領域503には、取引形態として「確定日取引」が指定されている。また、入力領域503は、入力画面501が開かれた日付(申込み日)を表示する表示欄を含む。また、入力領域503は、取引の期日(決済日)を指定するための入力欄を含む。
入力領域504は、購入する通貨の入力欄、売却する通貨の入力欄、取引金額の入力欄、先物レート種別の入力欄、注文レート(先物レートの指定値)の入力欄を含む。図5の例では、入力領域504には、購入する通貨としてUSD(USドル)が指定され、売却する通貨としてJPY(JP円)が指定されている様子が示されている。顧客Aは、指定したい先物レートの値が、何時の先物レートであるかを、先物レート種別の入力欄に指定する。例えば、顧客Aは、1年先の先物レートについてのレートを指定したい場合、先物レート種別の入力欄に「1年先物レート」を入力し、2週間先の先物レートについてのレートを指定したい場合、先物レート種別の入力欄に「2週間先物レート」を入力する。本実施形態では、先物レート種別の入力欄には、「1年先物レート」が入力されるものとする。顧客Aは、為替予約を行いたいと望む先物レートの値を、入力領域504の注文レートの入力欄に指定することになる。
入力領域505は、取引の有効期限を入力するための入力欄を含む。取引の有効期限とは、リーブオーダーの為替予約取引において、先物レートの実勢値が取引可能な範囲であるかを銀行が監視し続ける期間のことである。取引の有効期限が経過するまでの間に、先物レートの実勢値が取引可能な範囲にならなかった場合、注文された為替予約取引は、不成立となる。即ち、管理サーバ102は、取引の有効期限内でのみ、先物レートの実勢値が取引可能な範囲か否かを判定することになる。
取引の有効期限が長くなるほど、リーブオーダーの為替予約取引の注文の後に、先物レートの実勢値が顧客の思いもよらないレートで変動し、注文の際に指定した為替レートが顧客の希望するものでなくなるリスクが大きくなる。それにより、顧客が希望しない為替レートで為替予約取引を締結してしまうリスクが大きくなる。
そこで、本実施形態では、レート監視部304は、入力領域505を介して、顧客により指定される取引の有効期限において、先物レートの実勢値が取引可能な範囲であるかどうか監視を行う。レート監視部304は、取引の有効期限が経過するまでに、注文された取引が締結されなかった場合、その取引の不成立を決定し、実勢レートを監視する処理を終了する。それにより、情報処理システムは、リーブオーダーの為替予約取引の注文の後に、先物レートの実勢値が顧客の思いもよらないレートで変動し、注文の際に指定した為替レートが顧客の希望するものでなくなるリスクを低減できる。また、本実施形態では、管理サーバ102は、入力領域505を介した顧客の操作に基づいて、銀行により予め設定された範囲内で顧客が希望する取引の期限を、取引の有効期限として決定できる。
図6は、有効期限の指定について説明する図である。入力領域505の入力欄がクリック等により選択された場合、顧客装置101aのCPUは、図6の有効期限選択領域601を入力画面501内に表示する。顧客装置101aのCPUは、有効期限選択領域601を介した顧客Aによる操作に基づいて、有効期限選択領域601に表示される有効期限の候補から一つを選択し、選択した候補を取引の有効期限として決定する。入力領域505、有効期限選択領域601は、有効期限の指定に利用される指定画面の一例である。有効期限選択領域601に表示される有効期限の候補の情報は、銀行により予め設定された範囲の情報の一例である。
入力領域506は、顧客を一意に特定する「お客様管理番号」の入力欄を含む。入力領域506に入力された番号により、管理サーバ102は、取引の注文を行った顧客が何者かを把握することになる。
入力領域507は、「お取引目的/メモ」の入力欄を含む。顧客Aは、入力領域507にメモ等を入力することができる。
顧客Aは、入力画面501への入力内容で、為替予約取引の注文を希望する場合、顧客装置101aの操作部等を介して、ボタン508を押下し、希望しない場合や入力内容を変更したい場合、ボタン509を押下する。
顧客装置101aは、顧客装置101aの操作部等を介した顧客Aによる操作に基づいて、ボタン508又はボタン509の押下を検知すると、その旨を管理サーバ102に通知する。
管理サーバ102の画面情報提供部301は、ボタン509の押下が検知された旨の通知を顧客装置101aから受け付けると、為替予約取引の注文の受付処理を停止する。一方、画面情報提供部301は、ボタン508の押下が検知された旨の通知を顧客装置101aから受け付けると、その旨を取引条件受付部303に通知する。そして、取引条件受付部303は、入力画面501に顧客により入力された取引条件情報の取得要求を顧客装置101aに送信する。そして、顧客装置101aのCPUは、入力画面501に入力された先物レートの指定値等の取引条件情報を、管理サーバ102に送信する。取引条件受付部303は、顧客装置101aから取引条件情報を含む為替予約取引の注文を受付ける。
入力領域502〜507等に指定される条件は、銀行と顧客Aとの間で行われる取引についての取引条件の一例である。顧客装置101aは、入力領域502〜507等に指定された取引条件の情報を取得した後、取得した取引条件の情報を顧客装置101aの記憶装置等に取引毎にまとめて記憶する。
CS402において、実勢レート取得部302は、入力領域504で指定された売買を行う通貨ペア(図5の例ではドル/円)についての先物レートの値の取得要求をマルチバンクポータル103に対して行う。例えば、実勢レート取得部302は、入力領域504の先物レート種別の入力欄に「1年先物レート」が指定されていた場合、現在の日時から1年後についての先物レートの実勢値の取得要求をマルチバンクポータル103に対して行う。
本実施形態の処理では、実勢レート取得部302は、CS402で、CS401の処理の後に、例えば15分毎等の定期的に先物レートの実勢値の取得を行うこととする。しかし、実勢レート取得部302は、CS401の処理の前から、市場で公開されている先物レートを全て(例えば、現在から1週間後、2週間後、・・・、1月後、2月後、1年後、等の各種の先物レート)のを定期的に取得することとしてもよい。
CS403において、マルチバンクポータル103は、CS402で送信された先物レート取得要求に応じて、入力領域504で指定された通貨ペアにおける指定された期日(1年後)の先物レートの実勢値のデータを取得する。マルチバンクポータル103は、複数のマーケットメーカー装置104と情報のやり取りを行うことで、入力領域504で売買を行う通貨として指定された通貨ペアの先物レートの情報を取得する。本実施形態では、CS403で取得される先物レートは、通貨ペアがドル/円であり、基準通貨がドルであるため、1ドルが何円に相当するかの値となっている。マルチバンクポータル103は、取得したデータを管理サーバ102に送信する。実勢レート取得部302は、マルチバンクポータル103から送信されたデータを取得し、HD204等に記憶されているデータベース(DB)に保存する。
CS404において、レート監視部304は、CS401で入力領域504の注文レートの入力欄に入力された指定値とCS403でマルチバンクポータル103から送信された先物レートの実勢値とに基づいて、先物レートの実勢値が取引可能か否かを判定する。レート監視部304は、CS401で入力領域504の注文レートの入力欄に入力された先物レートの指定値に為替予約取引における銀行側の儲け分を示す優遇幅(顧客スプレッド)の影響を加味した値を算出する。例えば、レート監視部304は、顧客が基準通貨を購入する取引の場合、CS401で入力領域504の注文レートの入力欄に入力された先物レートの指定値から、優遇幅を差し引いた値を算出する。また、レート監視部304は、顧客が基準通貨を売却する取引の場合、CS401で入力領域504の注文レートの入力欄に入力された先物レートの指定値に、優遇幅を足した値を算出する。以下では、レート監視部304が先物レートの指定値と優遇幅とに基づいて算出した値を、銀行が取引を行うか否かを決定するための基準となる基準レートとする。銀行は、基準レートと先物レートの実勢値とに基づいて、取引を行うか否かを判断する。
例えば、レート監視部304は、顧客が基準通貨を購入する取引の場合、基準レートに設定された閾値を加えた値以下のレートの範囲を、注文された為替予約取引が可能な先物レートの範囲として決定する。また、レート監視部304は、顧客が基準通貨を売却する取引の場合、基準レートから設定された閾値を引いた値以上のレートの範囲を、注文された為替予約取引が可能な先物レートの範囲として決定する。この設定された閾値は、基準レートを基準に、為替予約取引が可能な範囲を示すための閾値であり、以下では、近接監視基準閾値とする。優遇幅や近接監視基準閾値の情報は、予め、HD204等に設定ファイル等の形式で記憶されているものとする。また、CPU201は、入力装置205を介したユーザの操作に基づいて、HD204等に設定ファイル等の形式で記憶されている優遇幅や近接監視基準閾値の値を変更することができる。また、レート監視部304により決定された通貨取引が可能な先物レートの範囲を、以下では近接監視基準範囲とする。優遇幅、近接監視基準閾値は、取引可能な先物レートの範囲を決定するために用いられる範囲決定パラメータの一例である。
レート監視部304は、CS403で取得された先物レートの実勢値が、近接監視基準範囲内にあるか否かを判定する。レート監視部304は、CS403で取得された先物レートの実勢値が近接監視基準範囲内にあると判定した場合、CS403で取得された先物レートの実勢値で為替予約取引を締結することを仮決定する。レート監視部304は、CS403で取得された先物レートの実勢値が近接監視基準範囲内にないと判定した場合、CS403で取得された先物レートの実勢値では為替予約取引の締結をしないことを仮決定する。
また、レート監視部304は、CS403で取得された先物レートの実勢値と、基準レートの値と、の差分を近接監視基準閾値に基づいて、閾値判定することで、先物レートの実勢値で取引を締結するか否かを判定してもよい。
例えば、レート監視部304は、顧客が基準通貨を購入する取引の場合、CS403で取得された先物レートの実勢値から基準レートの値を引いた値が、近接監視基準閾値以下である場合、CS403で取得された先物レートの実勢値で為替予約取引を締結することを仮決定することとしてもよい。また、レート監視部304は、顧客が基準通貨を購入する取引の場合、CS403で取得された先物レートの実勢値から基準レートの値を引いた値が、近接監視基準閾値以下でない場合、CS403で取得された先物レートの実勢値で為替予約取引を締結しないことを仮決定することとしてもよい。
また、例えば、レート監視部304は、顧客が基準通貨を売却する取引の場合、基準レートの値からCS403で取得された先物レートの実勢値を引いた値が、近接監視基準閾値以下である場合、CS403で取得された先物レートの実勢値で為替予約取引を締結することを仮決定することとしてもよい。また、レート監視部304は、顧客が基準通貨を売却する取引の場合、基準レートの値からCS403で取得された先物レートの実勢値を引いた値が、近接監視基準閾値以下でない場合、CS403で取得された先物レートの実勢値で為替予約取引を締結しないことを仮決定することとしてもよい。
また、レート監視部304は、CS403で取得された先物レートの実勢値と、CS401で入力された先物レートの指定値と、の差分を優遇幅及び近接監視基準閾値に基づいて、閾値判定することで、先物レートの実勢値で取引を締結するか否かを判定してもよい。
例えば、レート監視部304は、顧客が基準通貨を購入する取引の場合、先物レートの実勢値から先物レートの指定値を引いた値が、近接監視基準閾値から優遇幅を引いた値以下である場合、CS403で取得された先物レートの実勢値で為替予約取引を締結することを仮決定することとしてもよい。また、レート監視部304は、顧客が基準通貨を購入する取引の場合、先物レートの実勢値から先物レートの指定値を引いた値が、近接監視基準閾値から優遇幅を引いた値以下でない場合、CS403で取得された先物レートの実勢値で為替予約取引を締結しないことを仮決定することとしてもよい。
また、例えば、レート監視部304は、顧客が基準通貨を売却する取引の場合、先物レートの指定値から先物レートの実勢値を引いた値が、近接監視基準閾値から優遇幅を引いた値以下である場合、CS403で取得された先物レートの実勢値で為替予約取引を締結することを仮決定することとしてもよい。また、レート監視部304は、顧客が基準通貨を売却する取引の場合、先物レートの指定値から先物レートの実勢値を引いた値が、近接監視基準閾値から優遇幅を引いた値以下でない場合、CS403で取得された先物レートの実勢値で為替予約取引を締結しないことを仮決定することとしてもよい。
レート監視部304は、CS404で為替予約取引を締結することを仮決定した場合、CS405の処理に進む。また、レート監視部304は、CS404で為替予約取引を締結しないことを仮決定した場合、再度、CS402の処理に戻り、先物レートの実勢値を取得する。そして、レート監視部304は、新たにマルチバンクポータル103から取得された先物レートの実勢値に基づいて、為替予約取引を締結することを仮決定するか否かを判定することになる。
CS405において、レート監視部304は、CS404で顧客Aとの間で締結することを仮決定した為替予約取引についてのカバー取引が可能か否かの確認要求をマルチバンクポータル103に送信する。
カバー取引とは、銀行と顧客との間で締結された為替予約取引において発生したポジションを相殺する通貨取引である。顧客から引き受けた取引と反対の取引を行うことで為替変動のリスクをヘッジすることができる。本実施形態では、銀行にとって、カバー取引の締結は、顧客との為替予約取引を締結するために必要な条件であるとする。カバー取引は、インターバンクでのスポット取引又は為替予約により行われる。カバー取引は、インターバンクの取引では、確定日取引により行われる。そのため、カバー取引では、確定日取引を行う期日を特定する必要がある。
レート監視部304は、マルチバンクポータル103に対して、CS404で締結することが仮決定した取引に対応するカバー取引の取引条件の情報(買い通貨、売り通貨、取引レート(基準レート)、取引金額、取引期日等の情報)を送信し、カバー取引の可否の確認を要求する。本実施形態では、銀行は、基準レートでのカバー取引の可否の確認要求をマルチバンクポータル103に行うこととする。また、レート監視部304は、マルチバンクポータル103に対して、カバー取引先の候補のそれぞれがカバー取引可能な為替レートの情報を要求することとしてもよい。
CS406において、マルチバンクポータル103は、マーケットメーカー装置104のそれぞれに対して、取引条件を送信し、カバー取引を行うことが可能か否かを問い合わせる。各マーケットメーカー装置104は、送信された取引条件でのカバー取引が可能か否かを判定し、判定の結果をマルチバンクポータル103に送信する。マルチバンクポータル103は、各マーケットメーカー装置104から受信したカバー取引が可能か否かの情報を、管理サーバ102に送信する。これにより、管理サーバ102は、カバー取引が可能か否かの情報を取得する。
また、マルチバンクポータル103は、カバー取引先の候補のそれぞれがカバー取引可能な為替レートの情報の要求を受信した場合、マーケットメーカー装置104のそれぞれに対して、カバー取引が可能な為替レートの情報を要求することとしてもよい。各マーケットメーカー装置104は、カバー取引が可能な為替レートの情報をマルチバンクポータル103に送信する。マルチバンクポータル103は、各マーケットメーカー装置104から受信したカバー取引が可能な為替レートの情報を、管理サーバ102に送信する。これにより、管理サーバ102は、カバー取引先の候補がカバー取引可能な為替レートの情報を取得する。為替予約取引実行部305は、カバー取引先の候補がカバー取引可能な為替レートと基準レートとに基づいて、カバー取引可能なカバー取引先が存在するか否かを判定することになる。
CS407において、為替予約取引実行部305は、CS406で取得した情報に基づいて、カバー取引が可能な取引先があるか否か判定する。そして、為替予約取引実行部305は、カバー取引が可能な取引先があると判定した場合、カバー取引が可能なマーケットメーカーのマーケットメーカー装置に対して、マルチバンクポータル103を介して、カバー取引の締結を要求する旨を示す情報を送信する。
CS408において、CS407でカバー取引の締結を要求する旨を示す情報を送信されたマーケットメーカー装置は、カバー取引に応じる場合、カバー取引に応じる旨を示す情報を、マルチバンクポータル103を介して、管理サーバ102に送信する。為替予約取引実行部305は、カバー取引先がカバー取引に応じる旨の情報を受信した場合、締結された取引の情報を登録するための電子ファイル等に締結されたカバー取引の情報を登録することでカバー取引の締結処理を行う。
CS409において、為替予約取引実行部305は、CS401で注文された為替予約取引を締結する。例えば、為替予約取引実行部305は、締結された取引の情報を登録するための電子ファイル等にCS401で注文された為替予約取引の情報を登録することで、為替予約取引の締結処理を行う。そして、為替予約取引実行部305は、為替予約取引が締結された旨を示す情報を顧客装置101aに送信する。
(リーブオーダーによる為替予約取引締結処理の説明)
図7は、リーブオーダーによる為替予約取引締結処理の一例を示すフローチャートである。図7の処理は、図4のシーケンス図における管理サーバ102の処理の詳細である。
S701において、取引条件受付部303は、CS401で入力画面501に入力された取引条件情報と併せて為替予約取引の注文を受け付ける。CS401で入力画面501に入力された取引条件情報には、先物レートの種別(何時の先物レートかを示す種別)の情報、先物レートの指定値の情報等が含まれる。
S702において、実勢レート取得部302は、S701で取得された先物レートの種別の情報に対応する先物レートの実勢値をマルチバンクポータル103から取得する。本実施形態では、実勢レート取得部302は、例えば5分毎、15分毎等の定期的に、先物レートの実勢値をマルチバンクポータル103から取得することとする。しかし、実勢レート取得部302は、処理がS702に進んだ場合に、先物レートの実勢値をマルチバンクポータル103から取得することとしてもよい。
S703において、レート監視部304は、S701で取得された先物レートの指定値とS702で取得された先物レートの実勢値とに基づいて、先物レートの実勢値が取引可能な値か否かを判定する。より具体的には、レート監視部304は、以下のような処理を行う。
即ち、レート監視部304は、S701で取得した取引条件情報に基づいて、顧客が基準通貨を購入する取引か売却する取引かの情報を取得し、取得した情報とS701で所得された先物レートの指定値と、優遇幅と、に基づいて、基準レートを算出する。そして、レート監視部304は、基準レートと近接監視基準閾値とから近接監視基準範囲を決定する。レート監視部304は、S702で取得した先物レートの実勢値が、決定した近接監視基準範囲内にあるか否かを判定する。レート監視部304は、先物レートの実勢値が近接監視基準範囲内にあると判定した場合、先物レートの実勢値で為替予約取引を締結することを仮決定する。レート監視部304は、先物レートの実勢値が近接監視基準範囲内にないと判定した場合、先物レートの実勢値では為替予約取引の締結をしないことを仮決定する。
また、レート監視部304は、S702で取得された先物レートの実勢値と、算出した基準レートの値と、の差分を、近接監視基準閾値に基づいて、閾値判定することで、先物レートの実勢値で為替予約取引を締結するか否かを仮決定することとしてもよい。
また、レート監視部304は、S702取得された先物レートの実勢値とS701で取得された先物レートの指定値との差分を、近接監視基準閾値及び優遇幅に基づいて、閾値判定することで、先物レートの実勢値で為替予約取引を締結するか否かを仮決定することとしてもよい。この場合、閾値判定に利用される閾値は、為替予約取引が可能な範囲を示す閾値であり、範囲決定パラメータ(優遇幅、近接監視基準閾値等)等に基づいて算出される。
レート監視部304は、為替予約取引を締結することを仮決定した場合、S704の処理に進む。また、レート監視部304は、為替予約取引を締結しないことを仮決定した場合、S702の処理に進む。そして、レート監視部304は、実勢レート取得部302により改めて取得された先物レートの実勢値での取引締結を仮決定するか否かを判定することになる。
S704において、レート監視部304は、S701で注文を受け付けた為替予約取引についてのカバー取引が可能か否かの確認要求をマルチバンクポータル103に送信する。レート監視部304は、マルチバンクポータル103に対して、S703で締結することが仮決定された取引に対応するカバー取引の取引条件の情報(買い通貨、売り通貨、基準レート、取引金額、取引期日等の情報)を送信し、カバー取引の可否の確認を要求する。例えば、レート監視部304は、顧客が基準通貨を購入する取引の場合、S701で取得された先物レートの指定値から優遇幅を引いた基準レートでのカバー取引の可否の確認をマルチバンクポータル103に要求する。また、レート監視部304は、顧客が基準通貨を売却する取引の場合、S701で取得された先物レートの指定値に優遇幅を足したレートでのカバー取引の可否の確認をマルチバンクポータル103に要求する。
マルチバンクポータル103は、マーケットメーカー装置104のそれぞれに対して、受信した取引条件を送信し、カバー取引を行うことが可能か否かを問い合わせる。各マーケットメーカー装置104は、送信された取引条件でのカバー取引が可能か否かを判定し、判定の結果をマルチバンクポータル103に送信する。マルチバンクポータル103は、各マーケットメーカー装置104から受信したカバー取引が可能か否かの情報を、管理サーバ102に送信する。これにより、レート監視部304は、カバー取引が可能か否かの情報を取得する。
また、レート監視部304は、S704で、各マーケットメーカーがカバー取引可能なレートの情報をマルチバンクポータル103に要求することとしてもよい。その場合、レート監視部304は、S705でマルチバンクポータル103から取得した各マーケットメーカーがカバー取引可能なレートの情報に基づいて、基準レート(又は基準レートよりも銀行に有利なレート)でカバー取引が可能なマーケットメーカーが存在するか否かを判定することで、カバー取引の可否を判定することになる。
S705において、レート監視部304は、S704で取得した情報に基づいて、S701で注文を受け付けた為替予約取引についてのカバー取引が可能か否かを判定する。より具体的には、レート監視部304は、S704で取得した情報の中に、カバー取引が可能なマーケットメーカーの情報が存在する場合、S701で注文を受け付けた為替予約取引についてのカバー取引が可能であると判定する。また、レート監視部304は、S704で取得した情報の中に、カバー取引が可能なマーケットメーカーの情報が存在しない場合、S701で注文を受け付けた為替予約取引についてのカバー取引が可能でないと判定する。レート監視部304は、S701で注文を受け付けた為替予約取引についてのカバー取引が可能であると判定した場合、S706の処理に進み、S701で注文を受け付けた為替予約取引についてのカバー取引が可能でないと判定した場合、S702の処理に進む。そして、レート監視部304は、実勢レート取得部302により改めて取得された先物レートの実勢値での取引締結が可能か否かを判定することになる。
また、レート監視部304は、S705でカバー取引が不可と判定され、再び、S704まで処理が進んだ場合、以下のような処理を行うこととしてもよい。即ち、レート監視部304は、前回のS704の処理から設定された期間が経過している場合、再度、カバー取引の可否についての確認要求をマルチバンクポータル103に送信し、経過していない場合、経過するまで待機することとしてもよい。管理サーバ102は、設定された期間の経過をカバー取引の可否確認処理を行う条件とすることで、マーケットメーカーの取引可能なレートの状況が変化する可能性があり、カバー取引締結の可能性を向上させることができる。
S706において、為替予約取引実行部305は、カバー取引が可能なマーケットメーカーとカバー取引を締結する処理を行う。より具体的には、為替予約取引実行部305は、カバー取引が可能なマーケットメーカーのマーケットメーカー装置104に対して、マルチバンクポータル103を介して、カバー取引の締結を要求する旨を示す情報を送信する。カバー取引の締結を要求する旨を示す情報を送信されたマーケットメーカー装置104は、カバー取引に応じる旨を示す情報を、マルチバンクポータル103を介して、管理サーバ102に送信する。為替予約取引実行部305は、カバー取引に応じる旨を示す情報を受信することで、カバー取引の締結が完了したことを把握できる。為替予約取引実行部305は、カバー取引に応じる旨を示す情報を受信すると、例えば、締結された取引の情報を記憶するための電子ファイル等にカバー取引の情報を登録する。なお、銀行は、カバー取引を、1つのカバー先と行ってもよいし、カバー取引を分割して複数のマーケットメーカーとの間で行ってもよい。
S707において、為替予約取引実行部305は、S701で注文を受け付けた為替予約取引を締結することを決定し、注文を受け付けた為替予約取引を締結する処理を行う。例えば、為替予約取引実行部305は、締結された取引の情報を登録するための電子ファイル等に注文された為替予約取引の情報を登録することで、為替予約取引の締結処理を行う。そして、為替予約取引実行部305は、為替予約取引が締結された旨を示す情報を顧客装置101に送信する。
図8を用いて、通貨ペア「ドル/円」について、顧客が基準通貨ドルを購入する取引であって、1年後に通貨の受け渡しを行う取引のリーブオーダーの注文が行われた場合の図7の処理について説明する。
図8のグラフは、20XX/12/10に顧客が銀行に対して、通貨ペア「ドル/円」の1年物の為替予約取引について、基準通貨を購入する「買い」のリーブオーダーの注文を依頼した後の先物レートの推移の様子を示している。つまり、銀行は、顧客に対して、基準通貨を売却する「売り」の取引を行うことになる。
図8の例では、S701で、取引条件受付部303は、顧客から1年先物レートの指定値の情報として、119.2円/ドルを受け付ける。即ち、顧客は、1年物の先物レートが119.2円/ドルなら買い予約を行いたいと考えている。図8の例では、20XX/12/10における通貨ペア「ドル/円」の1年物の先物レートの実勢値を120円とする。
S702で、実勢レート取得部302は、定期的に先物レートの実勢値を取得する。
図8の例では、優遇幅は、0.5円(50銭)であるとする。また、図8の例では、近接監視基準閾値は、0.3円/ドルとする。
S703で、レート監視部304は、先物レートの指定値119.2円/ドルから優遇幅0.5円/ドルを引いた基準レート118.7円/ドルを算出する。銀行は、118.7円/ドルでカバー取引が行えれば、119.2円/ドルで顧客と取引してもよいと考えている。そして、レート監視部304は、基準レート118.7円/ドルに近接監視基準閾値である0.3円/ドルを加えた値119円/ドル以下の範囲を、近接監視基準範囲として決定する。
レート監視部304は、実勢レート取得部302により取得された先物レートの実勢値が、決定した近接監視基準範囲に達したか否かを判定する。即ち、レート監視部304は、先物レートの実勢値が119円/ドル以下の値に達した場合(図8の例では20XX/12/20)に、S701で注文された為替予約取引を締結することを仮決定することになる。
S704で、レート監視部304は、インターバンクのカバー先候補のマーケットメーカーに、基準レート(118.7円/ドル)でのカバー取引の可否の確認要求を、マルチバンクポータル103に対して行う。
また、レート監視部304は、インターバンクのカバー先候補のマーケットメーカーに、カバー取引可能なレートの情報を要求することとしてもよい。その場合、レート監視部304は、カバー取引先候補のマーケットメーカーから、基準レート118.7円以下の売値を提示された場合、S705で、そのマーケットメーカーとの間でカバー取引を締結することを決定する。例えば、レート監視部304は、あるマーケットメーカーから118.69円の先物レートを提示された場合、1年物のドル円を118.69円で「買い」(カバー取引先は118.69円で売り)の為替予約取引を締結することを決定する。S706で、為替予約取引実行部305は、締結することを決定したカバー取引を締結する。
そして、為替予約取引実行部305は、S706で、カバー取引先との間でカバー取引が成立すると、顧客との間で為替予約取引を成立させる。図8の例では、為替予約取引実行部305は、1年先物レートが119.2円の基準通貨の「売り」(顧客にとっては119.2円/ドルで基準通貨の買い)の為替予約取引を成立させる。
図9を用いて、通貨ペア「ドル/円」について、顧客が基準通貨ドルを売却する取引であって、1年後に通貨の受け渡しを行う取引のリーブオーダーの注文が行われた場合の図7の処理について説明する。
図9のグラフは、20XX/12/10に顧客が銀行に対して、通貨ペア「ドル/円」の1年物の為替予約取引について、基準通貨を売却する「売り」のリーブオーダーの注文を依頼した後の先物レートの推移の様子を示している。つまり、銀行は、顧客から基準通貨を購入する「買い」の取引を行うことになる。
図9の例では、S701で、取引条件受付部303は、顧客から1年先物レートの指定値の情報として、119.2円/ドルを受け付ける。即ち、顧客は、1年物の先物レートが119.2円/ドルなら売り予約を行いたいと考えている。図9の例では、20XX/12/10における通貨ペア「ドル/円」の1年物の先物レートの実勢値を119円とする。
S702で、実勢レート取得部302は、定期的に先物レートの実勢値を取得する。
図9の例では、優遇幅は、0.5円(50銭)であるとする。また、図9の例では、近接監視基準閾値は、0.3円/ドルとする。
S703で、レート監視部304は、先物レートの指定値119.2円/ドルに優遇幅0.5円/ドルを足した基準レート119.7円/ドルを算出する。銀行は、119.7円/ドルでカバー取引が行えれば、119.2円/ドルで顧客と取引してもよいと考えている。そして、レート監視部304は、基準レート119.7円/ドルから近接監視基準閾値である0.3円/ドルを引いた値119.4円/ドル以上の範囲を、近接監視基準範囲として決定する。
レート監視部304は、実勢レート取得部302により取得された先物レートの実勢値が、決定した近接監視基準範囲に達したか否かを判定する。即ち、レート監視部304は、先物レートの実勢値が119.4円/ドル以上の値に達した場合(図9の例では20XX/12/20)に、S701で注文された為替予約取引を締結することを仮決定することになる。
S704で、レート監視部304は、インターバンクのカバー先候補のマーケットメーカーに、基準レート(119.7円/ドル)でのカバー取引の可否の確認要求を、マルチバンクポータル103に対して行う。
また、レート監視部304は、インターバンクのカバー先候補のマーケットメーカーに、カバー取引可能なレートの情報を要求することとしてもよい。その場合、レート監視部304は、カバー取引先候補のマーケットメーカーから、基準レート119.7円以上の買値を提示された場合、S705で、そのマーケットメーカーとの間でカバー取引を締結することを決定する。例えば、レート監視部304は、あるマーケットメーカーから119.71円の先物レートを提示された場合、1年物のドル円を119.71円で「売り」(カバー取引先は119.71円で買い)のカバー取引を締結することを決定する。S706で、為替予約取引実行部305は、締結することを決定したカバー取引を締結する。
そして、為替予約取引実行部305は、S706で、カバー取引先との間でカバー取引が成立すると、顧客との間で為替予約取引を成立させる。図9の例では、為替予約取引実行部305は、1年先物レートが119.2円の基準通貨の「買い」(顧客にとっては119.2円/ドルで基準通貨の売り)の為替予約取引を成立させる。
以上、本実施形態の処理により、情報処理システムは、顧客装置から先物レートの指定値を受付け、先物レートの指定値と定期的に取得する先物レートの実勢値とに基づいて、先物レートの実勢値での為替予約取引を行うか否かを仮決定する。情報処理システムは、先物レートの実勢値を監視しつつ、先物レートの実勢値が顧客にとって想定外な値である限り、取引締結処理を行わないよう仮決定し、先物レートの実勢値が取引可能な範囲内である場合のみ、取引締結処理を行うよう仮決定することができる。これにより、情報処理システムは、リーブオーダーの為替予約取引等において、顧客にとって想定外の先物レートで為替予約取引が締結されてしまうリスクを低減し、顧客が想定外の損失を被るリスクを低減できる。よって、情報処理システムは、通貨取引の際のリスクを低減させる技術を提供できる。
本実施形態では、情報処理システムは、スポットレートの指定値でなく、先物レートの指定値を基準に、先物レートの実勢値で取引を行うか否かを仮決定することとした。そのため、情報処理システムは、より顧客の希望に沿った条件に合致した場合のみ、取引締結処理を行うこととなり、無駄な取引締結処理を削減することができる。情報処理システムは、無駄な取引締結処理を削減することで、CPU201の利用効率、RAM202の利用効率等を向上させることができ、顧客装置101やマルチバンクポータル103との間の通信データ量を削減することもできる。
また、情報処理システムは、先物レートの実勢値での為替予約取引を行うと仮決定した場合、更に、カバー取引の可否を確認する処理を行う。銀行にとって、カバー取引の締結が注文された為替予約取引の締結に必要である場合、情報処理システムは、カバー取引の可否の確認を行うことで、締結することを仮決定した取引の締結が実際に可能か否かを確認できる。
本実施形態では、管理サーバ102は、単体のサーバ装置であるとしたが、管理サーバ102がクラウドシステムである場合、管理サーバ102に含まれる複数の情報処理装置のそれぞれは、図2と同様のハードウェア構成を有することとする。
管理サーバ102がクラウドシステムである場合、管理サーバ102に含まれる複数の情報処理装置のそれぞれのCPUが、それぞれの情報処理装置のROM又はHDに記憶されたプログラムに基づき、連携しながら処理を実行することで、以下の機能及び処理が実現される。即ち、図3で後述する管理サーバ102の機能、図4で後述するシーケンス図における管理サーバ102の処理及び図7、10、11で後述するフローチャートの処理が実現される。
<実施形態2>
実施形態1では、情報処理システムは、顧客から注文された為替予約取引に対するカバー取引の締結の可否をマルチバンクポータル103に接続されるマーケットメーカー装置に確認し、締結が不可能である場合、再度先物レートの実勢値の監視を行うこととした。しかし、マルチバンクポータル103に接続されるマーケットメーカー装置のそれぞれが繰り返しカバー取引の締結が不可能と判定する場合、カバー取引の締結の実現は難しい。このような場合、締結が難しい為替予約取引の注文が、取引の有効期限が切れるまで存続し続けることになる。顧客としては、注文した為替予約取引の締結が難しい場合、締結ができないことを極力早めに把握したいという要望がある。
そこで、本実施形態では、情報処理システムは、設定された閾値の回数、連続してマーケットメーカーにカバー取引が不可能と判定された場合、注文された為替予約取引の不成立を決定し、その旨を顧客装置101に通知する。
本実施形態の情報処理システムのシステム構成、情報処理システムの構成要素のハードウェア構成や機能構成は、実施形態1と同様である。本実施形態の処理のうち、実施形態1と異なる点について説明する。
図10は、本実施形態の為替予約取引締結処理の一例を示すフローチャートである。図10の処理は、図7の処理と比べてS1001〜S1004がある点で異なる。
S701において、取引条件受付部303は、処理の終了後、S1001の処理に進む。
S1001において、レート監視部304は、カバー取引が不可であると連続して判定された回数を格納するための、カウンタ変数nを0にすることで初期化する。レート監視部304は、S1001の処理の終了後にS702の処理に進む。
S705において、為替予約取引実行部305は、カバー取引が可能でないと判定した場合、S1002の処理に進む。
S1002において、レート監視部304は、カウンタ変数nに1を加える。
S1003において、レート監視部304は、カウンタ変数nが設定された閾値以上か否かを判定する。レート監視部304は、カウンタ変数nが設定された閾値以上であると判定した場合、取引の締結は難しいとして、S1004の処理に進む。また、レート監視部304は、カウンタ変数nが設定された閾値(例えば、10)以上でないと判定した場合、S702の処理に進む。
S1004において、為替予約取引実行部305は、S701で受付けた注文に対応する為替予約取引が不成立であることを決定する。例えば、為替予約取引実行部305は、不成立となった取引の情報を登録するための電子ファイル等に、S701で受付けた注文に対応する為替予約取引の情報を登録することで、S701で受付けた注文に対応する為替予約取引の不成立を決定する。そして、為替予約取引実行部305は、S701で受付けた注文に対応する為替予約取引が不成立である旨を示す情報を、顧客装置101に送信する。
以上、本実施形態の処理により、情報処理システムは、設定された閾値以上の回数、連続してカバー取引が不可能と判定した場合、注文された為替予約取引の不成立を決定し、その旨を示す情報を顧客装置101に送信する。これにより、顧客は、注文した為替予約取引の締結が難しい場合、締結ができないことを、取引の有効期限が切れるより早くに把握することができる。
また、情報処理システムは、締結の実現性がほとんどない取引の注文が、取引の有効期限が切れるまで呈示されることを抑制するので無駄な処理を行う必要が無くなるため、CPU201の利用効率、RAM202の利用効率等を向上させることができる。また、情報処理システムは、無駄な処理を行う必要が無くなるため、顧客装置101やマルチバンクポータル103との間の通信データ量を削減することもできる。
<実施形態3>
実施形態1、2では、情報処理システムは、顧客により入力画面501を介して入力された先物レートの指定値と先物レートの実勢値とに基づいて、注文を受けた為替予約取引を締結するか否かを仮決定することとした。しかし、顧客が先物レートの指定値の入力操作を誤ることで、適正でない指定値を入力し、それに気づかずに、為替予約取引を注文してしまう場合がある。このような場合、顧客が意図しない先物レートで為替予約取引が締結されてしまい、顧客が想定外の損失を被るリスクがある。また、あり得ないような値が先物レートの指定値として入力され、締結の実現性がほとんどない取引の注文が、取引の有効期限が切れるまで呈示されつづけてしまう場合もある。
そこで、本実施形態の情報処理システムは、顧客により入力画面501を介して入力された先物レートの指定値が適正な値か否かを判定し、適正でないと判定した場合、警告を出力する。
本実施形態の情報処理システムのシステム構成、情報処理システムの構成要素のハードウェア構成や機能構成は、実施形態1と同様である。本実施形態の処理のうち、実施形態1と異なる点について説明する。
図11は、本実施形態の為替予約取引締結処理の一例を示すフローチャートである。図10の処理は、図7の処理と比べて、S701の処理の代わりに、S1101〜S1106の処理がある点で異なる。
S1101において、取引条件受付部303は、入力画面501を介して顧客により入力された取引条件情報(先物レートの指定値等の情報)を、顧客装置101から取得する。
S1102において、実勢レート取得部302は、S1101で取得された取引条件情報に基づいて、入力領域504の先物レート種別の入力欄に入力された先物レートの実勢値をマルチバンクポータル103から取得する。
S1103において、取引条件受付部303は、S1101で取得した取引条件情報に含まれる先物レートの指定値が発注者(顧客)にとって、有利か否かを判定する。例えば、取引条件受付部303は、以下のような処理で、先物レートの指定値が顧客に有利か否かを判定する。
取引条件受付部303は、S1101で取得した取引条件情報に含まれる買通貨、売通貨の情報に基づいて、通貨ペアの基準通貨を購入する取引か、売却する取引か、を判定する。例えば、取引条件受付部303は、買通貨がUSDであり、売通貨JPYである場合、通貨ペア「ドル/円」の基準通貨であるドルを購入する取引であると判定する。また、取引条件受付部303は、買通貨がJPYであり、売通貨USDである場合、通貨ペア「ドル/円」の基準通貨であるドルを売却する取引であると判定する。
顧客が基準通貨を購入する取引である場合、顧客は、より安く購入したいと考える。そのため、取引の注文の際の先物レートの実勢値よりも高い値が先物レートの指定値として、入力領域504の注文レートの入力欄に入力された場合、顧客にとって不利な取引となる。逆に、顧客が基準通貨を売却する取引である場合、顧客は、より高く売却したいと考える。そのため、取引の注文の際の先物レートの実勢値よりも低い値が先物レートの指定値として、入力領域504の注文レートの入力欄に入力された場合、顧客にとって不利な取引となる。
そして、取引条件受付部303は、注文された取引が基準通貨を顧客が購入する取引であると判定した場合、S1101で取得した先物レートの指定値が、S1102で取得された先物レートの実勢値以下か否かを判定する。取引条件受付部303は、先物レートの指定値が先物レートの実勢値以下であると判定した場合、先物レートの指定値が顧客に有利であるとして、S1104の処理に進む。また、取引条件受付部303は、先物レートの指定値が先物レートの実勢値以下でないと判定した場合、先物レートの指定値が顧客に不利であるとして、S1106の処理に進む。
また、取引条件受付部303は、注文された取引が基準通貨を顧客が売却する取引であると判定した場合、S1101で取得した先物レートの指定値が、S1102で取得された先物レートの実勢値以上か否かを判定する。取引条件受付部303は、先物レートの指定値が先物レートの実勢値以上であると判定した場合、先物レートの指定値が顧客に有利であるとして、S1104の処理に進む。また、取引条件受付部303は、先物レートの指定値が先物レートの実勢値以上でないと判定した場合、先物レートの指定値が顧客に不利であるとして、S1106の処理に進む。
S1104において、取引条件受付部303は、S1101で取得した先物レートの指定値と、S1102で取得された先物レートの実勢値と、の差分が設定された閾値以上であるか否かを判定する。取引条件受付部303は、先物レートの指定値と先物レートの実勢値との差分が設定された閾値以上であると判定した場合、先物レートの指定値が適正な値でないとして、S1106の処理に進む。また、取引条件受付部303は、先物レートの指定値と先物レートの実勢値との差分が設定された閾値以上でないと判定した場合、先物レートの指定値が適正な値であるとして、S1105の処理に進む。
S1105において、取引条件受付部303は、S1101で取得した先物レートの指定値が適正な値であるとして、為替予約取引の注文を受け付ける。
S1106において、表示制御部306は、S1103で先物レートの指定値が顧客に不利な値であると判定された場合、入力された先物レートの指定値が顧客に不利な値である旨のメッセージを顧客装置101の表示部に表示するよう制御する。例えば、表示制御部306は、「現在の実勢レートより不利な注文レートで成立する可能性があるため、申込できません。現在のレートは***円です。」のようなメッセージを、顧客装置101の表示部に表示するよう制御する。
また、表示制御部306は、S1104で先物レートの指定値と先物レートの実勢値との差分が設定された閾値以上であると判定された場合、先物レートの指定値が先物レートの実勢値とかけ離れている旨のメッセージを顧客装置101の表示部に表示するよう制御する。例えば、表示制御部306は、「注文レートが実勢レートと乖離しています。(実勢レート***円)申込を継続しますか?」のようなメッセージを、顧客装置101の表示部に表示するよう制御する。
本実施形態では、先物レートの指定値が適正でないと判定された場合、表示制御部306がその旨のメッセージを出力することとするが、取引条件受付部303が注文された為替予約取引の注文を受け付けないようにすることとしてもよい。
以上、本実施形態の処理により、情報処理システムは、入力された先物レートの指定値が適正か否かを判定し、適正でないと判定した場合、その旨を示すメッセージを顧客装置101の表示部に出力することで、顧客に対して通知する。これにより、情報処理システムは、意図しない先物レートで為替予約取引が締結されてしまい、顧客が想定外の損失を被るリスクを低減できる。また、情報処理システムは、あり得ないような値が先物レートの指定値として入力され、締結の実現性がほとんどない取引の注文が、取引の有効期限が切れるまで呈示されることを抑制できる。
よって、情報処理システムは、通貨取引の際のリスクを低減させる技術を提供することができる。また、情報処理システムは、締結の実現性がほとんどない取引の注文が、取引の有効期限が切れるまで呈示されることを抑制するので無駄な処理を行う必要が無くなり、CPU201の利用効率、RAM202の利用効率等を向上させることができる。また、情報処理システムは、無駄な処理を行う必要が無くなるため、顧客装置101やマルチバンクポータル103との間の通信データ量を削減することもできる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した情報処理システムの機能構成の一部又は全てをハードウェアとして管理サーバ102に実装してもよい。
また、通貨取引指標は上述した実施形態に記載されたものに限定されず、例えば上述した実施形態に記載された通貨取引指標の概算値として表わされるものや、変形した算出式により表わされるものであってもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
101 顧客装置、102 管理サーバ、103 マルチバンクポータル

Claims (10)

  1. 為替予約における顧客との通貨取引に関する優遇幅、及び、近接監視基準閾値を記憶する記憶手段と、
    先物為替レートの実勢値を取得する実勢値取得手段と、
    為替予約におけるリーブオーダーの指値として、顧客からの先物為替レートの指定値を受け付ける受付手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記優遇幅と前記受付手段により受け付けられた前記指定値とに基づいて、取引を行うか否かの決定の基準となる基準レートを取得する基準レート取得手段と、
    前記実勢値取得手段により取得された前記実勢値が、前記基準レート取得手段により取得された前記基準レートと前記記憶手段に記憶された前記近接監視基準閾値とに基づいて定まる近接監視基準範囲に達した場合、前記指定値での前記顧客との通貨取引を締結することを仮決定する仮決定手段と、
    前記仮決定手段により前記顧客と前記指定値で前記通貨取引を締結することが仮決定された場合、前記通貨取引に関し、前記基準レートに応じたレートでのカバー取引の締結の可否を確認する確認手段と、
    前記確認手段により前記カバー取引の締結が可能であると確認された場合、前記基準レートに応じたレートで前記カバー取引を締結し、前記仮決定手段により締結することが仮決定された前記顧客からの先物為替レートの指定値で前記顧客との前記通貨取引を締結する締結手段と、
    を有するシステム。
  2. 前記仮決定手段は、前記確認手段により前記カバー取引の締結が不可能であると確認された場合、前記受付手段により受け付けられた前記指定値と前記実勢値取得手段により改めて取得された先物為替レートの実勢値とに基づいて、前記改めて取得された先物為替レートの実勢値での前記通貨取引を締結するか否かを仮決定する請求項1記載のシステム。
  3. 前記仮決定手段は、更に、前記確認手段により前記カバー取引の締結が不可能であると連続して確認された回数が設定された閾値以上である場合、前記通貨取引の不成立を決定する請求項1又は2記載のシステム。
  4. 前記受付手段は、前記指定値が前記顧客にとって通貨の損失が生じる値である場合、前記指定値が前記顧客にとって通貨の損失が生じる値である旨を示す情報を出力する出力手段を更に有する請求項1乃至3何れか1項記載のシステム。
  5. 前記受付手段により受け付けられた前記指定値が前記顧客にとって通貨の損失が生じない値であり、前記指定値と前記実勢値取得手段により取得された前記実勢値との差分が設定された閾値以上である場合、前記指定値と前記実勢値との差分が設定された閾値以上である旨を示す情報を出力する出力手段を更に有する請求項乃至何れか1項記載のシステム。
  6. 取引の有効期限の指定に利用される指定画面を表示部に表示する表示制御手段を更に有し、
    前記仮決定手段は、更に、前記表示制御手段により表示される前記指定画面を介したユーザによる操作に基づき指定された取引の有効期限内に、前記通貨取引が締結されなかった場合、前記通貨取引の不成立を決定する請求項1乃至5何れか1項記載のシステム。
  7. 為替予約における顧客との通貨取引に関する優遇幅、及び、近接監視基準閾値を記憶する記憶手段と、
    先物為替レートの実勢値を取得する実勢値取得手段と、
    為替予約におけるリーブオーダーの指値として、顧客からの先物為替レートの指定値を受け付ける受付手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記優遇幅と前記受付手段により受け付けられた前記指定値とに基づいて、取引を行うか否かの決定の基準となる基準レートを取得する基準レート取得手段と、
    前記実勢値取得手段により取得された前記実勢値が、前記基準レート取得手段により取得された前記基準レートと前記記憶手段に記憶された前記近接監視基準閾値とに基づいて定まる近接監視基準範囲に達した場合、前記指定値での前記顧客との通貨取引を締結することを仮決定する仮決定手段と、
    前記仮決定手段により前記顧客と前記指定値で前記通貨取引を締結することが仮決定された場合、前記通貨取引に関し、前記基準レートに応じたレートでのカバー取引の締結の可否を確認する確認手段と、
    前記確認手段により前記カバー取引の締結が可能であると確認された場合、前記基準レートに応じたレートで前記カバー取引を締結し、前記仮決定手段により締結することが仮決定された前記顧客からの先物為替レートの指定値で前記顧客との前記通貨取引を締結する締結手段と、
    を有する情報処理装置。
  8. 為替予約における顧客との通貨取引に関する優遇幅、及び、近接監視基準閾値を記憶する記憶手段を有するシステムが実行する情報処理方法であって、
    先物為替レートの実勢値を取得する実勢値取得ステップと、
    為替予約におけるリーブオーダーの指値として、顧客からの先物為替レートの指定値を受け付ける受付ステップと、
    前記記憶手段に記憶された前記優遇幅と前記受付ステップで受け付けられた前記指定値とに基づいて、取引を行うか否かの決定の基準となる基準レートを取得する基準レート取得ステップと、
    前記実勢値取得ステップで取得された前記実勢値が、前記基準レート取得ステップで取得された前記基準レートと前記記憶手段に記憶された前記近接監視基準閾値とに基づいて定まる近接監視基準範囲に達した場合、前記指定値での前記顧客との通貨取引を締結することを仮決定する仮決定ステップと、
    前記仮決定ステップで前記顧客と前記指定値で前記通貨取引を締結することが仮決定された場合、前記通貨取引に関し、前記基準レートに応じたレートでのカバー取引の締結の可否を確認する確認ステップと、
    前記確認ステップで前記カバー取引の締結が可能であると確認された場合、前記基準レートに応じたレートで前記カバー取引を締結し、前記仮決定ステップで締結することが仮決定された前記顧客からの先物為替レートの指定値で前記顧客との前記通貨取引を締結する締結ステップと、
    を含む情報処理方法。
  9. 為替予約における顧客との通貨取引に関する優遇幅、及び、近接監視基準閾値を記憶する記憶手段を有する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    先物為替レートの実勢値を取得する実勢値取得ステップと、
    為替予約におけるリーブオーダーの指値として、顧客からの先物為替レートの指定値を受け付ける受付ステップと、
    前記記憶手段に記憶された前記優遇幅と前記受付ステップで受け付けられた前記指定値とに基づいて、取引を行うか否かの決定の基準となる基準レートを取得する基準レート取得ステップと、
    前記実勢値取得ステップで取得された前記実勢値が、前記基準レート取得ステップで取得された前記基準レートと前記記憶手段に記憶された前記近接監視基準閾値とに基づいて定まる近接監視基準範囲に達した場合、前記指定値での前記顧客との通貨取引を締結することを仮決定する仮決定ステップと、
    前記仮決定ステップで前記顧客と前記指定値で前記通貨取引を締結することが仮決定された場合、前記通貨取引に関し、前記基準レートに応じたレートでのカバー取引の締結の可否を確認する確認ステップと、
    前記確認ステップで前記カバー取引の締結が可能であると確認された場合、前記基準レートに応じたレートで前記カバー取引を締結し、前記仮決定ステップで締結することが仮決定された前記顧客からの先物為替レートの指定値で前記顧客との前記通貨取引を締結する締結ステップと、
    を含む情報処理方法。
  10. 為替予約における顧客との通貨取引に関する優遇幅、及び、近接監視基準閾値を記憶する記憶手段を有するコンピュータに、
    先物為替レートの実勢値を取得する実勢値取得ステップと、
    為替予約におけるリーブオーダーの指値として、顧客からの先物為替レートの指定値を受け付ける受付ステップと、
    前記記憶手段に記憶された前記優遇幅と前記受付ステップで受け付けられた前記指定値とに基づいて、取引を行うか否かの決定の基準となる基準レートを取得する基準レート取得ステップと、
    前記実勢値取得ステップで取得された前記実勢値が、前記基準レート取得ステップで取得された前記基準レートと前記記憶手段に記憶された前記近接監視基準閾値とに基づいて定まる近接監視基準範囲に達した場合、前記指定値での前記顧客との通貨取引を締結することを仮決定する仮決定ステップと、
    前記仮決定ステップで前記顧客と前記指定値で前記通貨取引を締結することが仮決定された場合、前記通貨取引に関し、前記基準レートに応じたレートでのカバー取引の締結の可否を確認する確認ステップと、
    前記確認ステップで前記カバー取引の締結が可能であると確認された場合、前記基準レートに応じたレートで前記カバー取引を締結し、前記仮決定ステップで締結することが仮決定された前記顧客からの先物為替レートの指定値で前記顧客との前記通貨取引を締結する締結ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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