JP6053585B2 - 光学センサ性能評価装置及び光学センサ性能評価方法 - Google Patents

光学センサ性能評価装置及び光学センサ性能評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6053585B2
JP6053585B2 JP2013054978A JP2013054978A JP6053585B2 JP 6053585 B2 JP6053585 B2 JP 6053585B2 JP 2013054978 A JP2013054978 A JP 2013054978A JP 2013054978 A JP2013054978 A JP 2013054978A JP 6053585 B2 JP6053585 B2 JP 6053585B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
point
line
center position
image
optical sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013054978A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014181936A (ja
Inventor
真梨子 酒井
真梨子 酒井
中野 貴敬
貴敬 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013054978A priority Critical patent/JP6053585B2/ja
Publication of JP2014181936A publication Critical patent/JP2014181936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6053585B2 publication Critical patent/JP6053585B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

この発明は、例えば、衛星や航空機などに搭載される光学センサの性能を評価する光学センサ性能評価装置及び光学センサ性能評価方法に関するものである。
例えば、衛星や航空機などに搭載される光学センサの性能を評価する指標として、その光学センサの結像性能を表す点広がり関数PSF(Point Spread Function)がある。
PSFは、点光源を結像したときに、ぼけによって広がる像の強度分布を示す関数であり、通常、最大値が1になるように正規化されて表される。
また、光学センサの性能を評価する指標として、空間周波数応答関数MTF(Modulation Transfer Function)がある。
MTFは、PSFがフーリエ変換された光学伝達関数OTF(Optical Transfer Function)の絶対値であり、像の空間周波数に対する応答関数を示すものである。
従来の光学センサ性能評価方法は、結像面の画素より小さいサイズの点の集合である点群を撮像し、その画素内の点像の位置を検出することで、画素サイズ以下の分解能を有する光強度分布画像(PSFの強度分布)を復元するものである。このため、PSFの復元精度は、結像面における点像の検出位置精度の影響を受ける。
例えば、衛星や航空機などに搭載される光学センサは、姿勢制御の誤差や、揺動のような回転・並進の影響で、観測対象の位置測定精度が低下する。
特に、光学センサとして1次元アレイセンサを用いる場合、1次元アレイセンサが撮像するライン方向は、撮像時刻が同期しているため、同一ライン上の相対位置精度は高くなる。
しかし、1次元アレイセンサのスキャン方向は、スキャン速度の変動や機体の揺動の影響を受けるため、スキャン方向に対するライン間の相対位置精度が低くなる可能性がある。
例えば、以下の特許文献1には、光学センサが特殊なテストパターンを撮像し、その撮像画像の解析を行うことで、MTF、位置ずれや歪みなどを測定する光学センサ性能評価方法が開示されている。
また、以下の非特許文献1には、カーブミラーにより反射された太陽光を点光源とみなし、衛星センサが検知する放射輝度値を用いて、PSFを測定する光学センサ性能評価方法が開示されている。
特許文献1に開示されている光学センサ性能評価方法では、光学センサとして、カメラなどの2次元アレイセンサを想定している。このため、ライン間の測定精度に関する補正が必要であっても、結像面における点像の位置を精度よく検出することが困難である。
非特許文献1に開示されている光学センサ性能評価方法では、結像面の各点像に対してガウス関数でフィッティングすることで、点像の中心位置を推測しており、ライン間の影響は小さいと考えられる。しかし、点像のサイズが小さいため、雑音の影響やサンプリングの影響を受けやすく、点像の中心位置を精度よく検出することが困難である。
US8090218B2
S. J. Schiller and J. Silny,"In-Flight Vicarious Calibration of High Spatial Resolution Remote Sensing Systems Using Specular Reflectors",JACIE Civil Commercial Imagery Evaluation Workshop,2009
従来の光学センサ性能評価方法は以上のように構成されているので、結像面における点像の位置を正確に検出することが困難である。このため、光学センサの性能を評価する指標として、画素サイズ以下の分解能を有する光強度分布画像を精度よく求めることができない課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、光学センサの性能を評価する指標として、画素サイズ以下の分解能を有する光強度分布画像を精度よく求めることができる光学センサ性能評価装置及び光学センサ性能評価方法を得ることを目的とする。
この発明に係る光学センサ性能評価装置は、結像面の画素より小さいサイズの点の集合である第1の点群と、複数の点からなる第2の点群とが、同じライン上に2次元配置されている環境を撮像して、その撮像画像を得る光学センサと、光学センサにより得られた撮像画像から第2の点群における各点の位置を検出し、各点の位置の検出結果から各々のラインの中心位置を算出するライン中心位置算出手段と、ライン中心位置算出手段により算出されたラインの中心位置と、そのライン上に配置されている第1の点群における各点の配置間隔及び配置方向を示す並進ベクトルとから、そのライン上に配置されている第1の点群における各点の位置を算出する点位置算出手段と、点位置算出手段により算出された第1の点群における各点の位置から、結像面の画素内のサブピクセル単位の点像の中心位置を算出する点像中心位置算出手段とを設け、PSF解析手段が、点像中心位置算出手段により算出された点像の中心位置と、撮像画像から得られる上記点像を含む画素の光強度とからサブピクセル単位の光強度分布画像を求めるようにしたものである。
この発明によれば、光学センサにより得られた撮像画像から第2の点群における各点の位置を検出し、各点の位置の検出結果から各々のラインの中心位置を算出するライン中心位置算出手段と、ライン中心位置算出手段により算出されたラインの中心位置と、そのライン上に配置されている第1の点群における各点の配置間隔及び配置方向を示す並進ベクトルとから、そのライン上に配置されている第1の点群における各点の位置を算出する点位置算出手段と、点位置算出手段により算出された第1の点群における各点の位置から、結像面の画素内のサブピクセル単位の点像の中心位置を算出する点像中心位置算出手段とを設け、PSF解析手段が、点像中心位置算出手段により算出された点像の中心位置と、撮像画像から得られる上記点像を含む画素の光強度とからサブピクセル単位の光強度分布画像を求めるように構成したので、光学センサの性能を評価する指標として、画素サイズ以下の分解能を有する光強度分布画像を精度よく求めることができる効果がある。
この発明の実施の形態1による光学センサ性能評価装置を示す構成図である。 光学性能評価用パターン及び位置検出用パターンの配置例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による光学センサ性能評価装置の処理内容(光学センサ性評価方法)を示すフローチャートである。 光学性能評価用パターン1における1つの点に対して、位置検出用パターン2における2つの点が点対称に配置されている例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による光学センサ性能評価装置を示す構成図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による光学センサ性能評価装置を示す構成図である。
また、図2は光学性能評価用パターン及び位置検出用パターンの配置例を示す説明図である。
図1及び図2において、第1の点群である光学性能評価用パターン1は、光学センサ3の結像面の画素より小さいサイズの点Apmの集合(画素サイズのフットプリントより小さい点群)である。
p=−P,−P+1,・・・,−1,0,1,・・・,P−1,Pであり、ライン方向に(2P+1)個の点が並んでいる。図2の例では、P=1(p=−1,0,1)であるため、ライン方向に3個の点が並んでいる。
また、m=−M,−M+1,・・・,−1,0,1,・・・,M−1,Mであり、スキャン方向に(2M+1)個の点が並んでいる。図2の例では、M=2(m=−2,−1,0,1,2)であるため、スキャン方向に5個の点が並んでいる。
第2の点群である位置検出用パターン2は、光学センサ3の結像面の画素より大きいサイズの点Bqmの集合(画素サイズのフットプリントと同程度以上の点群)である。
q=−Q,−Q+1,・・・,−1,1,・・・,Q−1,Qであり、ライン方向に(2Q個の点が並んでいる。図2の例では、Q=2(q=−2,−1,1,2)であるため、ライン方向に4個の点が並んでいる。
また、m=−M,−M+1,・・・,−1,0,1,・・・,M−1,Mであり、スキャン方向に(2M+1)個の点が並んでいる。図2の例では、M=2(m=−2,−1,0,1,2)であるため、スキャン方向に5個の点が並んでいる。
なお、位置検出用パターン2は、光学性能評価用パターン1が配置されている領域の外側に配置され、光学性能評価用パターン1と位置検出用パターン2における各点は、同じライン上に2次元配置されている。
したがって、例えば、光学性能評価用パターン1における点A-12,点A02,点A12と、位置検出用パターン2における点B-22,点B-12,点B12,点B22とは、同じライン(図2中、1番上のライン(2))上に配置されている。
同様に、例えば、光学性能評価用パターン1における点A-10,点A00,点A10と、位置検出用パターン2における点B-20,点B-10,点B10,点B20とは、同じライン(図2中、上から3番目のライン(0))上に配置されている。
光学センサ3は1次元アレイセンサ4とスキャナ5から構成されており、光学性能評価用パターン1と位置検出用パターン2が配置されている環境を撮像して、その撮像画像を取得する処理を実施する。
1次元アレイセンサ4は環境のライン方向を撮像して、1次元の撮像画像を取得する処理を実施する。
スキャナ5は1次元アレイセンサにより撮像されるラインをスキャン(1次元アレイセンサ4の視線方向を走査)する装置である。
1次元アレイセンサ4により得られる各ラインの1次元の撮像画像から2次元の撮像画像が得られる。
なお、スキャナ5は、1次元アレイセンサ4の視線方向を走査する機構であれば、どのような機構でもよいが、例えば、1次元アレイセンサ4を平行移動させる機構や、1次元アレイセンサ4を回転させる機構などが考えられる。
信号処理部6は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、光学センサ3により得られた2次元の撮像画像から光学性能評価用パターン1における点Apmの位置を高精度に検出して、サブピクセル単位の光強度分布画像(PSFの強度分布)を高精度に求める処理を実施する。
位置検出用パターン検出部7は光学センサ3により得られた2次元の撮像画像から位置検出用パターン2における各々の点Bqmの位置を検出する処理を実施する。
ライン中心位置算出部8は位置検出用パターン検出部7により検出された各点Bqmの位置から各々のライン(m)の中心位置L0mを算出する処理を実施する。
なお、位置検出用パターン検出部7及びライン中心位置算出部8からライン中心位置算出手段が構成されている。
光学性能評価用パターン検出部9はライン中心位置算出部8により算出されたライン(m)の中心位置L0mと、そのライン(m)上に配置されている光学性能評価用パターン1における各点Apmの配置間隔及び配置方向を示す並進ベクトルbx mとから、そのライン(m)上に配置されている各点Apmの位置を算出する処理を実施する。なお、光学性能評価用パターン検出部9は点位置算出手段を構成している。
点像中心位置算出部10は光学性能評価用パターン検出部9により算出された光学性能評価用パターン1における各点Apmの位置から、結像面の画素内のサブピクセル単位の点像の中心位置Cpmを算出する処理を実施する。なお、点像中心位置算出部10は点像中心位置算出手段を構成している。
PSF解析部11は点像中心位置算出部10により算出された点像の中心位置Cpmと、光学センサ3による2次元の撮像画像から得られる上記点像を含む画素の光強度とを用いて、PSF解析を実施することで、サブピクセル単位の光強度分布画像(PSFの強度分布)を求める処理を実施する。なお、PSF解析部11はPSF解析手段を構成している。
図1の例では、信号処理部6の構成要素である位置検出用パターン検出部7、ライン中心位置算出部8、光学性能評価用パターン検出部9、点像中心位置算出部10及びPSF解析部11のそれぞれが専用のハードウェア(例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなど)で構成されているものを想定しているが、信号処理部6がコンピュータで構成されていてもよい。
信号処理部6がコンピュータで構成されている場合、位置検出用パターン検出部7、ライン中心位置算出部8、光学性能評価用パターン検出部9、点像中心位置算出部10及びPSF解析部11の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリに格納し、当該コンピュータのCPUが当該メモリに格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図3はこの発明の実施の形態1による光学センサ性能評価装置の処理内容(光学センサ性評価方法)を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
最初に、光学性能評価用パターン1及び位置検出用パターン2について説明する。
光学性能評価用パターン1は、上述したように、光学センサ3の結像面の画素より小さいサイズの点Apmの集合(画素サイズのフットプリントより小さい点群)であり、各点 Apmの中心位置が画素内の様々な位置になるように配置されている。
また、位置検出用パターン2は、光学センサ3の結像面の画素より大きいサイズの点 Bqmの集合(画素サイズのフットプリントと同程度以上の点群)である。
この実施の形態1では、光学センサ3の1次元アレイセンサ4が、同時に撮像することが可能な1列のデータをラインと称する。
この実施の形態1では、スキャン速度の変動や揺動の影響を抑制するために、光学性能評価用パターン1と位置検出用パターン2における各点を同じライン上に配置して、1次元アレイセンサ4により同時に撮像されるようにしている。
また、光学性能評価用パターン1における各点Apmの位置の検出精度を高めるために、光学性能評価用パターン1が配置されている領域の外側に位置検出用パターン2を配置するようにしている。また、各々のライン上に位置検出用パターン2の点を複数配置するようにしている。
光学性能評価用パターン1は、(2P+1)×(2M+1)個の点Apmの集合(図2の例では、3×5個の点の集合)であり、特に、ライン方向と平行に近い方向である並進ベクトルbx mの方向には、(2P+1)個の点(図2の例では、3個の点)が、その並進ベクトルbx mが示す間隔(等間隔)で配置されている。
また、スキャン方向と平行に近い方向である並進ベクトルby mの方向には、(2M+1)個の点(図2の例では、5個の点)が、その並進ベクトルby mが示す間隔(等間隔)で配置されている。
光学性能評価用パターン1における各点Apmは、上述したように等間隔で配置されているが、スキャナ速度の変動や機体の揺動によって、ライン毎に異なるベクトルに変化する。
位置検出用パターン2は、2Q×(2M+1)個の点Bqmの集合(図2の例では、4×5個の点の集合)であり、各ラインに配置される点Bqmは、並進ベクトルbx mの方向と一致するように配置されている(光学性能評価用パターン1における各点Apmと平行になる配置されている)。
したがって、位置検出用パターン2における点B-qmと点Bqm(例えば、点B-2mと点 B2m)は、点A0mを中心にして点対称に配置されている。
次に、各処理部の内容を説明する。
光学センサ3の1次元アレイセンサ4は、スキャナ5の指示の下、光学性能評価用パターン1と位置検出用パターン2が配置されている環境を撮像して、その撮像画像を取得する(図3のステップST1)。
即ち、1次元アレイセンサ4は、ライン単位に、1次元の撮像画像を取得して、その撮像画像を信号処理部6に出力する。
信号処理部6は、1次元アレイセンサ4から全ラインの撮像画像を取得することで、光学性能評価用パターン1と位置検出用パターン2が配置されている環境の2次元の撮像画像を得ることができる。
図2の例では、ライン(2)→ライン(1)→ライン(0)→ライン(−1)→ライン(−2)の順番に、ライン(2)〜(−2)の1次元の撮像画像を取得して、2次元の撮像画像を取得する。
信号処理部6の位置検出用パターン検出部7は、光学性能評価用パターン1と位置検出用パターン2が配置されている環境の2次元の撮像画像を得ると、その撮像画像から位置検出用パターン2における各点Bqmの位置を検出する(ステップST2)。
位置検出用パターン2における点Bqmのサイズは、光学センサ3の結像面の画素より大きいサイズであるため、点Bqmの位置は、光学センサ3の撮像画像から高精度に検出することができる。撮像画像から点Bqmの位置を検出する処理自体は公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
ライン中心位置算出部8は、位置検出用パターン検出部7が位置検出用パターン2における各点Bqmの位置を検出すると、下記の式(1)に示すように、各点Bqmの位置から各々のライン(m)の中心位置L0mを算出する(ステップST3)。
Figure 0006053585
ここで、位置検出用パターン2における2Q個の点の検出誤差はランダムに発生する誤差であるため、位置検出用パターン2における1点の検出誤差をσ0とすると、ライン(m)の中心位置L0mの算出誤差σは、下記の式(2)のように表される。
Figure 0006053585
光学性能評価用パターン検出部9は、ライン中心位置算出部8が各々のライン(m)の中心位置L0mを算出すると、下記の式(3)に示すように、ライン(m)の中心位置L0mと、その中心位置L0mの算出誤差σとから、ライン(m)の中心に配置されている光学性能評価用パターン1の点A0mの位置を算出する(ステップST4)。
Figure 0006053585
式(3)では、点A0mの位置を「A0m」で表している。
点A0mの位置の算出誤差は、同じライン上に配置されている位置検出用パターン2の点の数2Qが多ければ多いほど小さくなる。
光学性能評価用パターン検出部9は、ライン(m)の中心に配置されている点A0mの位置を算出すると、下記の式(4)に示すように、点A0mの位置と並進ベクトルbx mとから、ライン(m)上に配置されている各点Apmの位置を算出する(ステップST5)。
Figure 0006053585
ここで、Dは、位置検出用パターン2における点B-qmと点Bqmの距離である(図4を参照)。
並進ベクトルbx mの解析誤差δは、下記の式(5)のように表される。
Figure 0006053585
位置検出用パターン2における点B-qmと点Bqmの距離Dが、光学性能評価用パターン1における各点Apmの並進距離dと比べて、大きければ大きいほど、並進ベクトルbx mの方向の解析精度が向上する。
したがって、距離Dが最大になる点B-qmと点Bqmの位置を用いて、並進ベクトルbx mを求めるようにすればよい。
光学性能評価用パターン1における各点Apmの位置算出誤差Δは、下記の式(6)のように見積もることができる。
Figure 0006053585
式(6)から明らかなように、距離Dが大きく、かつ、同一ライン上の点の数が多い位置検出用パターン2を配置することで、光学性能評価用パターン1における各点Apmの位置算出誤差Δを小さくすることができる。
点像中心位置算出部10は、光学性能評価用パターン検出部9が光学性能評価用パターン1における各点Apmの位置を算出すると、下記の式(7)に示すように、光学性能評価用パターン1における各点Apmの位置から、結像面の画素内のサブピクセル単位の点像の中心位置Cpmを算出する(ステップST6)。
Figure 0006053585
式(7)において、floorは床関数(小数点以下を切り捨てる関数)である。
PSF解析部11は、点像中心位置算出部10がサブピクセル単位の点像の中心位置Cpmを算出すると、サブピクセル単位の点像の中心位置Cpmと、光学センサ3による2次元の撮像画像から得られる上記点像を含む画素の光強度とを用いて、PSF解析を実施することで、サブピクセル単位の光強度分布画像(PSFの強度分布)を再現する(ステップST7)。
サブピクセル単位の光強度分布画像は、光学センサ3の結像性能を表す点広がりを示しており、光強度分布画像から光学センサ3の光学性能を評価することができる。
ここで、図4に示すように、光学性能評価用パターン1における点の数が1、位置検出用パターン2における点の数が2であって、光学性能評価用パターン1における1つの点に対して、位置検出用パターン2における2つの点が点対称に配置されている場合を考える。
位置検出用パターン2における2つの点の距離がD、位置検出用パターン2における2つの点を結ぶ直線とスキャン方向がなす角がθであるとする。
また、位置検出用パターン2における2つの点の半径がr、画素のフットプリントの大きさがbであるとする。
距離D及び半径rは、位置検出用パターン2の作成時に任意に決定できるパラメータとし、なす角θ及びフットプリントの大きさbは、撮像条件によって任意に決定できるパラメータであるとする。
このとき、下記の式(8)を満足する条件の下で、光学性能評価用パターン1と位置検出用パターン2を同じライン上に配置して撮像することで、スキャン速度の変動や揺動による光学性能評価用パターン1の算出位置の誤差を抑制することができる。
Figure 0006053585
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、光学センサ3により得られた撮像画像から位置検出用パターン2における各点Bqmの位置を検出する位置検出用パターン検出部7と、位置検出用パターン検出部7により検出された各点Bqmの位置から各々のライン(m)の中心位置L0mを算出するライン中心位置算出部8と、ライン中心位置算出部8により算出されたライン(m)の中心位置L0mと、そのライン(m)上に配置されている光学性能評価用パターン1における各点Apmの配置間隔及び配置方向を示す並進ベクトルbx mとから、そのライン(m)上に配置されている光学性能評価用パターン1における各点Apmの位置を算出する光学性能評価用パターン検出部9と、光学性能評価用パターン検出部9により算出された光学性能評価用パターン1における各点Apmの位置から、結像面の画素内のサブピクセル単位の点像の中心位置Cpmを算出する点像中心位置算出部10とを設け、PSF解析部11が、点像中心位置算出部10により算出された点像の中心位置Cpmと、撮像画像から得られる上記点像を含む画素の光強度とからサブピクセル単位の光強度分布画像を求めるように構成したので、光学センサ3の性能を評価する指標として、画素サイズ以下の分解能を有する光強度分布画像を精度よく求めることができる効果を奏する。
この実施の形態1では、位置検出計算の簡易化を図るために、位置検出用パターン2における点B-qmと点Bqm(例えば、点B-2mと点B2m)が点A0mを中心にして点対称に配置されている例を示したが、これに限るものではなく、例えば、隣接する位置検出用パターン2の点を正三角形構造に配置して、配置位置を最小にしてもよい。
また、この実施の形態1では、スキャン方向に依存しない円形の点の位置検出用パターン2を示したが、その点の形状は円形に限るものではない。
この実施の形態1では、光学性能評価用パターン検出部9が、ライン(m)の中心に配置されている点A0mの位置と並進ベクトルbx mからライン(m)上に配置されている各点Apmの位置を算出する際、位置検出用パターン2における2つの点B-qmと点Bqmを用いて、並進ベクトルbx mを求めるものを示したが(式(4)を参照)、ライン(m)における複数の点Bqmから平均的な並進ベクトルbx mを求めるようにしてもよい。この場合、並進ベクトルbx mの解析誤差δを抑制することができる。
また、この実施の形態1では、点像中心位置算出部10が、光学性能評価用パターン1における各点Apmの位置から、結像面の画素内のサブピクセル単位の点像の中心位置Cpmを算出するものを示したが、点像の中心位置Cpmの算出として、重心演算を行うようにしてもよい。また、位置検出用パターン2の形状を用いてパターンマッチングを行うようにしてもよい。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2による光学センサ性能評価装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
ライン補正部20は光学センサ3により得られた撮像画像から、スキャナ5によりスキャンされたライン間の変動量cx m,cy mを算出し、その変動量cx m,cy mがゼロになるように、スキャナ5による1次元アレイセンサ4の視線方向の走査量を制御することで、1次元アレイセンサ4により撮像されるラインを補正する処理を実施する。なお、ライン補正部20はライン補正手段を構成している。
次に動作について説明する。
ライン補正部20を実装している点以外は、上記実施の形態1と同様であるため、ここでは、ライン補正部20の処理内容だけを説明する。
ライン補正部20は、光学性能評価用パターン検出部9が、ライン(m)の中心に配置されている点A0mの位置と並進ベクトルbx mからライン(m)上に配置されている各点 Apmの位置を算出する際に並進ベクトルbx m,by mを求めると、下記の式(9)に示すように、その並進ベクトルbx m,by mからスキャナ5によりスキャンされた各々のラインの間の変動量cx m,cy mを算出する。
Figure 0006053585
式(9)において、θはスキャン方向と並進ベクトルbx mのなす角である。
ライン補正部20は、各々のラインの間の変動量cx m,cy mを算出すると、その変動量cx m,cy mがゼロになるように、スキャナ5による1次元アレイセンサ4の視線方向の走査量を制御することで(フィードバック制御)、1次元アレイセンサ4により撮像されるラインを補正する。
この実施の形態2によれば、ライン毎に積算される検出位置誤差を抑制することができるため、更に高精度な光強度分布画像を求めることが可能になる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 光学性能評価用パターン(第1の点群)、2 位置検出用パターン(第2の点群)、3 光学センサ、4 1次元アレイセンサ、5 スキャナ、6 信号処理部、7 位置検出用パターン検出部(ライン中心位置算出手段)、8 ライン中心位置算出部(ライン中心位置算出手段)、9 光学性能評価用パターン検出部(点位置算出手段)、10 点像中心位置算出部(点像中心位置算出手段)、11 PSF解析部(PSF解析手段)、20 ライン補正部(ライン補正手段)。

Claims (6)

  1. 結像面の画素より小さいサイズの点の集合である第1の点群と、複数の点からなる第2の点群とが、同じライン上に2次元配置されている環境を撮像して、その撮像画像を得る光学センサと、
    上記光学センサにより得られた撮像画像から上記第2の点群における各点の位置を検出し、上記位置の検出結果から各々のラインの中心位置を算出するライン中心位置算出手段と、
    上記ライン中心位置算出手段により算出されたラインの中心位置と、上記ライン上に配置されている上記第1の点群における各点の配置間隔及び配置方向を示す並進ベクトルとから、上記ライン上に配置されている上記第1の点群における各点の位置を算出する点位置算出手段と、
    上記点位置算出手段により算出された第1の点群における各点の位置から、上記結像面の画素内のサブピクセル単位の点像の中心位置を算出する点像中心位置算出手段と、
    上記点像中心位置算出手段により算出された点像の中心位置と、上記撮像画像から得られる上記点像を含む画素の光強度とからサブピクセル単位の光強度分布画像を求めるPSF解析手段と
    を備えた光学センサ性能評価装置。
  2. 第2の点群を構成している複数の点は、結像面の画素より大きなサイズの点であることを特徴とする請求項1記載の光学センサ性能評価装置。
  3. 第2の点群は、第1の点群が配置されている領域の外側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光学センサ性能評価装置。
  4. 光学センサは、1次元の撮像画像を得る1次元アレイセンサと、上記1次元アレイセンサにより撮像されるラインをスキャンするスキャナとから構成され、
    上記1次元アレイセンサにより得られた各ラインの1次元の撮像画像から2次元の撮像画像を得る
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の光学センサ性能評価装置。
  5. 光学センサにより得られた撮像画像から各々のラインの間の変動量を算出し、各々のラインの間の変動量がゼロになるようにスキャナを制御して、1次元アレイセンサにより撮像されるラインを補正するライン補正手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の光学センサ性能評価装置。
  6. 光学センサが、結像面の画素より小さいサイズの点の集合である第1の点群と、複数の点からなる第2の点群とが、同じライン上に2次元配置されている環境を撮像して、その撮像画像を得る撮像画像取得処理ステップと、
    ライン中心位置算出手段が、上記撮像画像取得処理ステップで得られた撮像画像から上記第2の点群における各点の位置を検出し、上記位置の検出結果から各々のラインの中心位置を算出するライン中心位置算出処理ステップと、
    点位置算出手段が、上記ライン中心位置算出処理ステップで算出されたラインの中心位置と、上記ライン上に配置されている上記第1の点群における各点の配置間隔及び配置方向を示す並進ベクトルとから、上記ライン上に配置されている上記第1の点群における各点の位置を算出する点位置算出処理ステップと、
    点像中心位置算出手段が、上記点位置算出処理ステップで算出された第1の点群における各点の位置から、上記結像面の画素内のサブピクセル単位の点像の中心位置を算出する点像中心位置算出処理ステップと、
    PSF解析手段が、上記点像中心位置算出処理ステップで算出された点像の中心位置と、上記撮像画像から得られる上記点像を含む画素の光強度とからサブピクセル単位の光強度分布画像を求めるPSF解析処理ステップと
    を備えた光学センサ性能評価方法。
JP2013054978A 2013-03-18 2013-03-18 光学センサ性能評価装置及び光学センサ性能評価方法 Active JP6053585B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013054978A JP6053585B2 (ja) 2013-03-18 2013-03-18 光学センサ性能評価装置及び光学センサ性能評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013054978A JP6053585B2 (ja) 2013-03-18 2013-03-18 光学センサ性能評価装置及び光学センサ性能評価方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014181936A JP2014181936A (ja) 2014-09-29
JP6053585B2 true JP6053585B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=51700798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013054978A Active JP6053585B2 (ja) 2013-03-18 2013-03-18 光学センサ性能評価装置及び光学センサ性能評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6053585B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6285799B1 (en) * 1998-12-15 2001-09-04 Xerox Corporation Apparatus and method for measuring a two-dimensional point spread function of a digital image acquisition system
JP2007324159A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Nikon Corp マーク位置計測装置、露光装置、マーク位置計測方法、及びマイクロデバイスの製造方法
JP2013005258A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Panasonic Corp ブレ補正装置、ブレ補正方法及び帳票
US8665334B2 (en) * 2011-08-22 2014-03-04 Raytheon Company Blur-calibration system for electro-optical sensors and method using a moving multi-target constellation

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014181936A (ja) 2014-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI480832B (zh) 用於三維感測的參考圖像技術
CN102782721B (zh) 用于相机校准误差的运行时测定的系统和方法
EP2926543B1 (en) A method of calibrating a camera and a system therefor
JP6363863B2 (ja) 情報処理装置および情報処理方法
KR101033167B1 (ko) 카메라 및 레이저 센서의 캘리브레이션 장치, 캘리브레이션 시스템 및 캘리브레이션 방법
CN109559355B (zh) 一种基于相机组的无公共视场的多相机全局标定装置及方法
US9074879B2 (en) Information processing apparatus and information processing method
JP2012088114A (ja) 光学情報処理装置、光学情報処理方法、光学情報処理システム、光学情報処理プログラム
JP2011506914A (ja) 物体形状のマルチフレーム表面測定のためのシステム及び方法
JP5388921B2 (ja) 3次元距離計測装置及びその方法
JP6641729B2 (ja) ラインセンサカメラのキャリブレーション装置及び方法
EP3128482A1 (en) Method for calibration of a stereo camera
WO2016135856A1 (ja) 3次元形状計測システムおよびその計測方法
EP2767093B1 (en) Blur-calibration system for electro-optical sensors and method using a moving multi-focal multi-target constellation
JP6180158B2 (ja) 位置姿勢計測装置、位置姿勢計測装置の制御方法、およびプログラム
Chen et al. Finding optimal focusing distance and edge blur distribution for weakly calibrated 3-D vision
JP2006226918A (ja) 光学歪補正装置および光学歪補正方法
JP4962852B2 (ja) 形状測定方法および形状測定装置
Ricolfe-Viala et al. Optimal conditions for camera calibration using a planar template
JP2018112476A (ja) 微小変位測定装置および微小変位測定方法
JP6053585B2 (ja) 光学センサ性能評価装置及び光学センサ性能評価方法
JP2008241609A (ja) 距離計測システム及び距離計測方法
KR20160100824A (ko) 배광 특성 측정 장치 및 배광 특성 측정 방법
JP2023538706A (ja) 歪み測定を行うための融合ベースのデジタル画像相関フレームワーク
JP2013170829A (ja) ひずみ計測装置及びひずみ計測方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151208

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6053585

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250