JP6052640B1 - 舗装用具セット及び舗装方法 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、この舗装方法では、舗装を行う舗装域全体に一様に舗装材料を敷均するため、景観が単調になり趣向性に乏しく、また、透水性も十分なものとはいえなかった。
また、開口部の形状や大きさにより、シート状部材全体の開口面積が減少する場合には、上記開口部に加えて、これより小さな他の開口部を設けることで、透水性を確保することができる。
透水収容部材(収容部材)は、その内部に透水材料を収容可能に構成された部材である。収容部材としては、正方形、長方形等の矩形状、円形状、多角形状の部材を例示することができ、収容部材が矩形状の場合には、例えば、縦横20〜70cm(上部開口)、深さ3〜20cm程度であることが好ましく、縦横30〜60cm、深さ5〜15cm程度であることがより好ましい。なお、収容部材の底部の形状と、収容部材の上部の開口の形状は、同一であってもよいが、側面が深さ方向に幅狭のものが好ましい。これにより、複数の収容部材を積み重ねても嵩張ることなく、収容部材の搬送が容易となる。
収容部材に収容される透水材料とは、収容部材内部が透水性を有する構成とするために用いられる材料であって、例えば、砕石、砂利、砂等の比較的粒径の大きな塊状のものを挙げることができる。これらは、山、海、河川等で採取されたものを用いることができるが、河川で採取されたものが好ましく、例えば、河川工事や河川の砂利採取で採取した川砂利や川砂を用いることができる。これにより、河川工事等で発生する副産物を有効に活用することができる。
[その他の部材]
本発明の舗装方法は、上述した舗装用具セットを用いた舗装方法であって、地盤にシート状部材を載置する載置工程と、収容部材内に透水材料を収容する収容工程と、シート状部材の所定位置に収容部材を配置する配置工程と、収容部材が配置されていないシート状部材上に舗装材料を敷設する敷設工程とを有する。ここで、載置工程、収容工程、及び配置工程の順序は問わず、例えば、載置工程、配置工程、収容工程といった順序であってもよいし、収容工程、載置工程、配置工程といった順序であってもよい。また、載置工程に先立って、地盤上に透水層を形成する透水層形成工程を有することが好ましい。
以下、各工程について具体的に説明する。
透水層形成工程では、地盤の表面に透水性を有する透水材料を敷設して透水層を形成する。具体的に、例えば、掘削した地盤の表面に透水材料を敷均し、敷均した透水材料をランマーやタンパを用いて転圧して透水層を形成する。透水層は、例えば、2〜30cm程度の厚さであることが好ましく、5〜20cm程度の厚さであることがより好ましい。所定の厚さの透水層を備えることにより、この部分に雨水等を一時的に保持することができ、表面の雨水等の水はけをより向上させることができる。
透水層の形成に用いられる透水材料としては、例えば、砕石、砂利、川砂等、上述した収容部材に収容される透水材料と同様の材料を用いることができる。
載置工程とは、施工領域にシート状部材を載置する工程である。このとき、舗装域がシート状部材に対して広い場合には、複数のシート状部材を組み合わせて用いることができ、一方、舗装域がシート状部材に対して狭い場合にはシート状部材を切断する等して用いることができる。シート状部材は、上記透水層上に載置することが好ましいが、透水層を介することなく地盤表面に直接載置してもよいし、他の層の上に載置してもよい。
収容工程とは、収容部材の内部に透水材料を収容する工程である。この収容工程では、複数層に分けて多種類の透水材料を収容部材に収容してもよく、例えば、透水性を備えた基層と、透水性及び装飾性を備えた表層を備える構成とすることができる。このように、舗装表面を構成する表層を設けることで、歩行者等は視覚的な癒し効果等を得ることができる。なお、この収容工程では、収容部材内部が全体として透水性を有する構成となるように透水材料を収容すればよく、一部に透水性に寄与しない材料を収容してもよい。
配置工程とは、シート状部材の所定位置に収容部材を配置する工程である。この配置工程では、シート状部材の開口部を基準にして収容部材を配置することで、収容部材の位置決めをすることができる。例えば、収容部材の凸部(横ずれ防止手段)を、シート状部材の所定位置の開口部に合致させることで収容部材の位置決めがなされる。このように、本発明の舗装方法では、シート状部材に開口部が設けられていることで、収容部材の位置決めが容易になる。また、収容部材を配置するときに、シート状部材の開口部に収容部材の凸部を嵌合させることで、収容部材の横ずれが防止される。その結果、後述する敷設工程において、表層(土系舗装領域)を転圧した際も、収容部材が横ずれすることなく、所定の位置に保持される。
敷設工程とは、収容部材が配置されていないシート状部材上に舗装材料を敷設して表層(土系舗装領域)を形成する工程である。この敷設工程には、例えば、舗装材料を敷均し、この敷均した舗装材料を転圧し、さらに、転圧した舗装材料に散水を行う工程が含まれる。ここで、舗装材料としては、土系舗装の際に通常使用される材料を用いることができ、例えば、真砂土、川砂、及びセメント系固化材料を含む材料を用いることができる。具体的には、舗装材料は、真砂土と川砂を所定の割合で混合した混合土に対して、セメント系固化材を加えて製造されることが好ましい。このとき、真砂土と川砂との混合比としては、70:30〜95:5であることが好ましい。また、セメント系固化材の混合量は、混合土1m3に対して、例えば、50〜100kg/m3配合することが好ましく、70〜90kg/m3配合することがより好ましい。
本発明の舗装方法では、上述した工程に加えて、種々の工程を有していてもよい。
例えば、舗装用具セットにおいて説明した固定手段により、収容部材をシート状部材に固定する固定工程を有していることが好ましい。固定手段により収容部材をシート状部材に固定することにより、収容部材をシート状部材上の所望の位置に確実に配置することができる。
図1に示すように、本実施例の舗装用具セット1は、複数の開口部21を有する透水シート状部材(シート状部材)2と、このシート状部材2の所定位置に配置され、その内部に透水材料を収容可能な、底部31に複数の開口部32を有する透水収容部材(収容部材)3とを備える。また、その他の部材として、被覆手段としての格子状部材(ネット)、及び固定手段としての結束バンドを備える(ともに不図示)。なお、本実施例では、1枚のシート状部材2に4つの収容部材3を配置する態様を説明する。
透水シート状部材(シート状部材)2は、縦150cm、横150cm程度の大きさを有する。シート状部材2には、縦1.5cm、横1.5cmの大きさを有する正方形状の開口部21が行列状に複数配設され、シート状部材2は全体として格子状に形成されている。
図2は、透水収容部材(収容部材)の概要構成を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は側面図であり、(c)は底面図である。図2に示すように、収容部材3は、内部に透水材料を収容可能に構成された容器(トレイ)であり、例えば、縦40cm、横40cm、深さ8cmの大きさを有する。
1a 舗装用具セット
1b 舗装用具セット
2 透水シート状部材
2b 透水シート状部材
21 透水シート状部材の開口部
21b 透水シート状部材の開口部
22 透水シート状部材の凹状部材
3 透水収容部材
3a 透水収容部材
31 透水収容部材の底部
31a 透水収容部材の底部
32 透水収容部材の開口部
33 透水収容部材の側面
34 透水収容部材の凸状部材
35 収容窓
4 被覆部材
100 地盤
200 透水層
300 基層
400 表層
500 表層
Claims (19)
- 複数の開口部を有する透水シート状部材と、
前記透水シート状部材の所定位置に配置され、その内部に透水材料を収容可能な、底部に複数の開口部を有する透水収容部材と、
を備えた舗装用具セットであって、
前記透水シート状部材及び透水収容部材が、それぞれ対応する横ずれ防止手段を備え、
透水シート状部材の横ずれ防止手段が凹部であると共に、透水収容部材の横ずれ防止手段が凸部であることを特徴とする舗装用具セット。 - 透水シート状部材の横ずれ防止手段である凹部が、透水シート状部材に設けられた開口部であることを特徴とする請求項1記載の舗装用具セット。
- 複数の開口部を有する透水シート状部材と、
前記透水シート状部材の所定位置に配置され、その内部に透水材料を収容可能な、底部に複数の開口部を有する透水収容部材と、
を備えた舗装用具セットであって、
透水収容部材の上部を覆う、複数の開口部を有する被覆手段を備えたことを特徴とする舗装用具セット。 - 透水収容部材の底部が、透水材料を収容するために開閉可能に構成されたことを特徴とする請求項3記載の舗装用具セット。
- 透水シート状部材が、格子状部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の舗装用具セット。
- 透水収容部材を透水シート状部材に固定する固定部材を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の舗装用具セット。
- 複数の開口部を有する透水シート状部材と、
前記透水シート状部材の所定位置に配置され、その内部に透水材料を収容可能な、底部に複数の開口部を有する透水収容部材と、
を備えた舗装用具セットを用いた舗装方法であって、
地盤上に透水シート状部材を載置する載置工程と、
透水収容部材の内部に透水材料を収容する収容工程と、
透水シート状部材の所定位置に透水収容部材を配置する配置工程と、
透水収容部材が配置されていない透水シート状部材上に舗装材料を敷設する敷設工程と、
を有することを特徴とする舗装方法。 - 請求項1〜6のいずれか記載の舗装用具セットを用いた舗装方法であって、
地盤上に透水シート状部材を載置する載置工程と、
透水収容部材の内部に透水材料を収容する収容工程と、
透水シート状部材の所定位置に透水収容部材を配置する配置工程と、
透水収容部材が配置されていない透水シート状部材上に舗装材料を敷設する敷設工程と、
を有することを特徴とする舗装方法。 - 載置工程の前に、地盤上に透水層を形成する透水層形成工程を有することを特徴とする請求項7又は8記載の舗装方法。
- さらに、固定手段により透水収容部材を透水シート状部材に固定する固定工程を有することを特徴とする請求項7〜9記載の舗装方法。
- さらに、複数の開口部を有する被覆手段により透水収容部材の上部を覆う被覆工程を有することを特徴とする請求項7〜10のいずれか記載の舗装方法。
- 収容工程後に配置工程が行われることを特徴とする請求項7〜11のいずれか記載の舗装方法。
- 配置工程後に収容工程が行われることを特徴とする請求項7〜12のいずれか記載の舗装方法。
- 透水材料が、砂利を含むことを特徴とする請求項7〜13のいずれか記載の舗装方法。
- 砂利が、川砂利であることを特徴とする請求項14記載の舗装方法。
- 透水材料が、蓄光材料を含むことを特徴とする請求項7〜15のいずれか記載の舗装方法。
- 舗装材料が、真砂土、川砂、及びセメント系固化材料を含むことを特徴とする請求項7〜16のいずれか記載の舗装方法。
- 舗装材料が、舗装領域の既設材料を含むことを特徴とする請求項7〜17のいずれか記載の舗装方法。
- 舗装材料が、臭気成分の分解能を有する微生物を含有する土壌改良剤を含むことを特徴とする請求項7〜18のいずれか記載の舗装方法。
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JP2009174304A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-08-06 | Yabuhara Sangyo Kk | 透水性樹脂化粧舗装およびその施工方法 |
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