JP6047059B2 - データ処理装置およびリサンプリング方法 - Google Patents

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本発明は、データ処理装置およびリサンプリング方法に関し、より詳細には、主として医療で使用されている、3次元断層画像を取得するための光干渉断層撮影法のデータ処理装置において、波数掃引(波数が時間に対して線形的に変化する掃引)ではない波長可変光源を用いた場合に得た干渉波形信号を、波数掃引した波長可変光源を用いた場合と同等の干渉波形信号に変換(リサンプリング)する方法に関する。
光干渉断層撮影法(OCT:Optical Coherence Tomography)は、赤外線の干渉を用いて断層画像を取得する方法であり、眼底検査などの医療分野で用いられている。赤外線光源として広帯域光源を用いて、多くの波長を含んだ光を対象の物体に照射し、反射した光をCCDカメラ等の受光素子で取得する。反射した光は、波長によって位相のずれ方が変わるため、各々の波長における干渉強度が異なるので、分光器を通して波長分解することにより、各波長ごとの干渉信号を取得することができる。この干渉信号をフーリエ変換することにより、物体の反射面の情報を得ることができる。この方法は、SD-OCT(Spectral Domain-OCT)と呼ばれている。また、全ての波長の光を同時に入射するのではなく、光源からの出射光の波長掃引を行って、波長ごとに干渉波形信号を時間的に取得することも行われている。この方法は、SS-OCT(Swept Source-OCT)と呼ばれている。SS-OCTは、分光器が不要で、CCDカメラを用いる必要がないので、装置を小型化でき、SD-OCTよりも高速にデータを取得することができる点で優れている。
SS-OCT画像解析システムは、光源と受光素子とを含む光学系と、光源の波長掃引を制御、および受光素子で取得された干渉波形信号の解析を行うためのデータ処理装置とから構成されている。
図1に、従来のSS-OCTにおける光学系の基本構成を示す。光学系は、SS-OCT光源11、ビームスプリッタ12、ミラー13および受光素子14から構成されている。SS-OCT光源11は、時間tによって、出射する光の波数k(t)が変化する光源である。SS-OCT光源11からの出射光は、ビームスプリッタ12で2方向に分岐され、一方の光lrは、光lrの光軸に対して垂直に置かれているミラー13によって反射され、ビームスプリッタ12を透過して、受光素子14に入力される。ビームスプリッタ12とミラー13との間は距離lだけ離れている。ビームスプリッタ12で分岐された他方の光loは、基準面16を通り、物体15の表面、物体15内の反射面で反射される。反射された光は、基準面16を通り、ビームスプリッタ12で反射されて、受光素子14に入力される。基準面16は、光loの光軸と垂直な面であり、ビームスプリッタ14と基準面16とは、距離lだけ離れている。受光素子14は、ミラー13からの反射光(lr)と物体15の表面または物体15内の反射面からの反射光(lo)の両方を同時に受光するので、両者の干渉信号を同時に観測することができる。
ミラー13で反射された光の受光素子14上での電界を、Er(t)e-jk(t)lとし、物体15の表面または物体15内の反射面で反射された光の受光素子14上での電界を、E0(t)e-jk(t)(l+z)とする。ここで、E(t)はミラー13で反射された光の振幅、E(t)は物体15の表面または物体15内の反射面で反射された光の振幅、tは時間、eはネーピア数、jは虚数単位(−1の平方根)、k(t)は光の波数、lはビームスプリッタ12からミラー13までの距離、および、ビームスプリッタ12から基準面16までの距離、zは基準面16から物体15の表面または物体15内の反射面までの距離を表す。受光素子上の光の強度は、
Figure 0006047059
で表される。ただし、γ(z)はコヒーレンス関数であり、光路長差zの場合の干渉の強度を表す。受光素子で観測できる干渉波形信号sは、
Figure 0006047059
となる。ただし、ηは受光素子の量子効率である。
もし、波数k(t)=bt+c(ただし、bとcは定数)であれば、
Figure 0006047059
となるので、干渉波形信号sは時間周波数f=bz/πで振動する。したがって、干渉波形信号sの時間変化する信号s(t)の周波数fから、物体15の表面または物体15内の反射面と基準面16との距離zが分かる。たとえば、干渉波形信号s(t)の時間軸方向のフーリエ変換結果S(f)のピークとなる周波数をfとすると、基準面16から物体15の表面または物体15内の反射面までの距離はz=πf/bと算出できる。このことから、S(f)の周波数f軸を距離z=πf/bと変換することにより、深さ方向の情報を得ることができる。基準面に対して平行な方向に少しずつ移動しながらS(f)を取得すると、2次元または3次元の断層画像が得られる。このとき、フーリエ変換結果S(f)のピークが先鋭化するほど、鮮明な断層画像が得られる。
しかし、通常使われているSS-OCT光源11は、上記のような波数k(t)=bt+c(ただし、bとcは定数)となってはいないことから、干渉波形信号s(t)の時間軸方向のフーリエ変換結果S(f)は明確なピークをもたず、従って、鮮明な断層画像を得ることができない。
この問題を解決する方法の一つとして、干渉波形信号s(t)を時間軸上で伸縮させて、等価的に波数がk(t)=bt+cに従う光源を使った時と同じ干渉波形信号となるように、干渉波形信号s(t)を変換(リサンプリング)する処理が行われている。
図2に、従来のデータ処理装置におけるリサンプリング処理のための機能ブロック図を示す(例えば、非特許文献1参照)。図3を参照して、従来の干渉波形信号の変換(リサンプリング)方法を説明する。
干渉波形信号取得手段21は、基準面16から距離z(既知)の位置に反射面を持つ物体15に対して、図1に示したような干渉計と受光素子からなる光学系を使って、第1の干渉波形信号(時間−強度の信号)
Figure 0006047059
を取得して出力する(S31)。ただし、tは時間であり離散値であり、k(t)は波数である。また、uはその離散値を識別する整数であり、第1の干渉波形信号がN個ある場合(第1の干渉波形信号をN回サンプリングする場合)は、uはN種類の値(例えば、1〜N)となる。
離散フーリエ変換手段22は、干渉波形信号取得手段21から出力された第1の干渉波形信号s(t)を得て、s(t)を離散フーリエ変換して、
Figure 0006047059
を計算して、S(ων)を出力する(S32)。ただし、
Figure 0006047059
は離散フーリエ変換処理を示し、f*gはfとgの畳み込み処理、ωνは角周波数、νは角周波数を識別するための整数、jは虚数単位(−1の平方根)を示す。k(tu)=k0t+kΩ(t)とすると、(B−5)式は、
Figure 0006047059
となる。
もし、ωνに2kzが含まれるようであれば、以下のようになる。
Figure 0006047059
マイナス波数領域除去手段23は、離散フーリエ変換手段22から出力された、離散フーリエ変換した干渉波形の信号(周波数−複素強度の信号)S(ων)を得て、S(ων)の中の第1項
Figure 0006047059
を0に置き換えた信号
Figure 0006047059
を算出して、S’(ων)を出力する(S33)。
上記の第1項を0にする第1の手段としては、S(ων)のマイナスの周波数成分を0とする方法がある。もし、第1項にプラスの周波数成分が無く、かつ、(B−8)式右辺にマイナスの成分が無い場合は、この方法により正確に第1項を0にすることができる。もし、そうでなければ、プラスの周波数は(B−8)式右辺と上記第1項とが混在し、また、マイナスの周波数でも同様であるので、マイナスの周波数を単純に0にすると、(B−8)式右辺の一部が削除され、上記第1項の一部が残存してしまい、歪みが生じる。ただし、このような混在がユーザの決めた所定の許容値以内であれば、S(ων)のマイナスの周波数を0にする方法は有用である。
上記の第1項を0にする第2の手段としては、S(ων)のマイナスの周波数領域の強度が0のウィンドウ関数を、S(ων)に掛けることが考えられる。例えば、非特許文献1にはflat-topウィンドウ関数を掛けることが記載されている。
離散フーリエ逆変換手段24は、マイナス波数領域除去手段23から出力された信号S’(ων)を得て、S’(ων)を離散フーリエ逆変換した信号
Figure 0006047059
を算出して、s’(t)を出力する(S34)。
(t)E(t)の位相が2k(t)zに対して無視できるほど小さいのであれば、上記離散フーリエ逆変換後の信号(時間−複素強度)s’(t)の位相φ(t)が波数k(t)に比例するので(φ(t)=2k(t)z)、これを利用して、変換後の信号を使って、再度時間的にサンプリングする点(リサンプリングする点)を求める。そのために、下記の手順を行う。
位相算出手段25は、離散フーリエ逆変換手段24から出力された変換後の信号s’(t)を得て、s’(t)から位相φ(t)を算出し、φ(t)を出力する(S35)。
波数算出手段26は、位相算出手段25から出力された位相φ(t)を得て、φ(t)を2zで割って波数k(t)を算出し、k(t)を出力する(S36)。
波数−時間関数n次多項式近似手段27は、波数算出手段26から出力された波数k(t)を得て、k(t)からk(t)の逆関数(波数を変数kとした時間の関数)t(k)を、n次多項式
Figure 0006047059
に近似した近似式を導出する(S37)。例えば、非特許文献1では、3次の多項式
t'(k)=a0+a1k+a2k2+a3k3
で近似している。
リサンプリング点算出手段28は、波数−時間関数n次多項式近似手段27で導出したk(t)の逆関数t(k)の近似関数t’(k)を使って、波数が一定間隔となる波数値kν(νは波数値同士を区別する整数)を選び(kν−kν+1=Δk; Δkは一定値)、
Figure 0006047059
を干渉波形s(t)のリサンプリング点として出力する(S38)。
リサンプリング手段29は、干渉波形信号取得手段21から出力された第2の干渉波形信号s’’(t)を得て(S39)、s’’(t)をリサンプリング点算出手段28から得たリサンプリング点τνにおいてリサンプリングして、リサンプリング後の干渉波形s’’’(τν)を得て、s’’’(τν)を出力する(S40)。ただし、s’’(t)は離散的なデータであるため、サンプリング点τνの時刻にサンプリングしたデータがあるとは限らない(τν=tとなるデータがあるとは限らない)。この場合は、補間が必要である。例えば、τνに近い2つのデータからの線形補間(Neugebauerの方程式による補間等)を使うことができる。
あるz=zに対する第1の干渉波形信号(時間−強度の信号)s(t)の干渉波形が変化しなければ、上記ステップS35で求めた
Figure 0006047059
の関係は変わらない。したがって、第1の干渉波形信号s(t)の変化がない間(光学系の経時変化などで第1の干渉波形信号s(t)は変化すると考えられるが、その変化が、ユーザが設定した許容値内である間)は、上記ステップS31〜S35で行うようなデータ取得、離散フーリエ変換、離散逆フーリエ変換、近似式の係数を算出をしなくても、すでに算出した近似式の係数aを使って、新たに取得した第2の干渉波形信号s’’(t)をリサンプリングしてもよい。
なお、
Figure 0006047059
であることから、上記ステップS36の位相φ(t)から波数k(t)を計算する手順は必須ではなく、上記ステップS37以降の波数k(t)を位相φ(t)に置き換えても同等の結果となる。
Y. Yasuno, V. D. Madjarova, S. Makita, M. Akiba, A. Morosawa, C. Chong, T. Sakai, K. Chan, M. Itoh, and T. Yatagai, "Three-dimensional and high-speed swpt-source optical coherence tomography for in vivo investigation of human anterior eye segments," Optics Express , Vol. 13, No. 26, pp. 10652-10664 (2005) J. Miyazu, T. Imai, S. Toyoda, M. Sasaura, S. Yagi, K. Kato, Y. Sasaki and K. Fujiura, "New Beam Scanning Model for High-Speed Operation Using KTa1-xNbxO3 Crystals," Applied Physics Express, Vol. 4, Issue 11, pp. 111501-111501-3 (2011)
従来のSS-OCT画像解析システムは、リサンプリング処理においてSS-OCT光源の光学系を考慮せず、得られた第1の干渉波形信号に対してフーリエ変換などの演算処理を行なってリサンプリング点の算出を行なっていた。このことから、上記ステップS37に記載の近似式が、本来のSS-OCT光源の波数−時間関数の理論式と異なるため、リサンプリングを行っても、正確に波数掃引した光源を用いた場合に得られる第2の干渉波形信号と比較したときの誤差が大きくなるという問題があった。
また、上記誤差のため、SS-OCTで得られた信号の点広がり関数(PSF:point spread function)の広がりが大きくなり、得られた画像の精度が劣化するという問題もあった。
従来のリサンプリング処理では、干渉波形からフーリエ変換等、計算量の多い処理を行って、リサンプリングするためのサンプリングする位置(サンプリングする時間)を計算していたので、処理が低速となっていた。しかし、リアルタイム処理を行うにためには、多くのリソースが必要であり、システムが大型化し、高価となってしまう。
本発明の目的は、SS-OCT光源の光学系を考慮したリサンプリング処理を実現することにある。
このような目的を達成するために、一実施態様は、光源からの光の波長掃引を行って対象の物体に照射し、該物体からの反射光を、干渉計により干渉波形信号として取得する光干渉断層撮影法を適用したデータ処理装置におけるリサンプリング方法であって、前記データ処理装置の算出手段が、前記光源からの光の波数−時間関数パラメータを取得して波数−時間関数を確定し、前記波数−時間関数の波数が一定間隔となる、前記干渉波形信号のリサンプリング点を求める第1ステップであって、前記光源の構成に基づいて時間tに従って変動する発振波数を表す関数k(t)の逆関数t(k)を定式化し、前記逆関数t(k)に基づいて前記波数−時間関数パラメータを取得する、第1ステップと、前記データ処理装置の取得手段が、前記干渉波形信号を取得する第2ステップと、前記データ処理装置のリサンプリング手段が、前記干渉波形信号を、前記リサンプリング点でリサンプリングする第3ステップとを備えたことを特徴とする。
以上説明したように、波数−時間関数が実際の光学系に合った関数となるため、リサンプリングしても波数掃引した光源を用いた場合と同等な干渉波形信号となる。従って、SS-OCTで得られた信号のPSFの広がりが小さくなり、SS-OCTで得られた画像が鮮明となる。また、計算量が少なくなることから、少ないリソースで高速化が可能であり、小型で安価なSS-OCT画像解析システムを実現することができる。
従来のSS-OCTにおける光学系の基本構成を示す図である。 従来の従来のデータ処理装置におけるリサンプリング処理のための機能ブロック図である。 従来のリサンプリング方法を示すフローチャートである。 本発明の実施例1にかかるリサンプリング処理のための機能ブロック図である。 実施例1にかかるリサンプリング方法を示すフローチャートである。 SS-OCT光源の発振波数の時間変化の一例を示す図である。 本発明の実施例4にかかるSS-OCT光源の基本構成を示す図である。 本発明の実施例5にかかるSS-OCT光源の基本構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
SS-OCT光源を含む光学系が既知であれば、波数−時間関数t(k,a,...,a)(ただし、波数kは変数、a,...,aはパラメータ)の式は、既知であることが多い。もし、波数−時間関数t(k,a,...,a)の式が既知であり、パラメータa,...,aが未知であれば、パラメータa,...,aを実際の光学系に合わせることにより、サンプリング間隔がΔk=一定となるようなリサンプリング点を求め、リサンプリング点で干渉波形をリサンプリングして、隣り合うサンプリング点同士の波数差がΔk=一定となる干渉波形を作ることができる。
図4に、本発明の実施例1にかかるリサンプリング処理のための機能ブロック図を示す。図5を参照して、実施例1にかかる干渉波形信号の変換(リサンプリング)方法を説明する。
波数−時間関数パラメータ入力手段107は、波数−時間関数t(k,a,...,a)のパラメータa,...,aの入力を得て、波数−時間関数t(k,a,...,a)を確定する(S207)。予めパラメータa,...,aを記憶手段に格納しておき、格納されたパラメータに基づいて、波数−時間関数t(k,a,...,a)を確定することもできる。
リサンプリング点算出手段108は、波数−時間関数パラメータ入力手段107で確定したt(k,a,...,a)を使って、波数が一定間隔となる波数値kν(νは波数値同士を区別する整数)を選び(kν−kν+1=Δk; Δkは一定値)、波数−時間関数t(kν,a,...,a)に代入した値
Figure 0006047059
を干渉波形信号s(t)のリサンプリング点として出力する(S208)。
干渉波形信号取得手段101は、図1に示した光学系の受光素子14から得られた干渉波形信号(時間−強度の信号)を取得して、記憶手段に格納しておく(S209)。このとき、基準面16から距離z(既知)の位置に反射面(例えば鏡面)を持つ物体15に対して、その干渉波形信号(時間−強度の信号)は、
Figure 0006047059
となる。ただし、tは時間であり離散値であり、k(t)は波数である。また、uはその離散値を識別する整数であり、干渉波形信号がN個ある場合は、uは1〜Nの値を取る。
リサンプリング手段109は、干渉波形信号取得手段101から出力され、記憶手段に格納された干渉波形信号s(t)を得て、s(t)をリサンプリング点算出手段108から得たリサンプリング点τνにおいてリサンプリングして、リサンプリング後の干渉波形s’’(t)を得て、s’’(t)を出力する(S210)。
干渉波形信号取得手段101が干渉波形信号を取得する(S209)タイミングは、上記の説明では、ステップS208とステップS210との間になっているが、ステップS210の前であればいつでもよい。例えば、ステップS209,S207,S208,S210の順で実行してもよい。
ステップS209においては、干渉波形信号取得手段101が、取得した干渉信号波形を記憶手段に格納したが、記憶手段には格納せずに、干渉波形信号をリサンプリング手段109に出力してもよい。この構成によれば、記憶手段が不要となるので、データ処理装置のコスト削減、SS-OCT画像解析システムの小型化を図ることができる。
SS-OCT光源から出力される光の波数−時間関数t(k,a,...,a)は、実際のSS-OCT光源の波数−時間関数であることから、リサンプリングした干渉波形信号と、波数掃引した光源を用いた干渉波形信号との誤差は、僅少となる可能性が高い。この場合には、誤差が小さくなることから、SS-OCTで得られた信号のPSFの広がりが小さくなり、SS-OCTで得られた画像が鮮明になる。
実施例2においては、干渉波形信号取得手段101が取得する干渉波形信号を、下記に示すサンプリング周波数ν以上でサンプリングすることを特徴とする。サンプリング周波数ν以上でなければ、干渉波形信号の全ての周波数の信号を取得できないため、リサンプリングデータが持つ誤差が大きくなる。
基準面から物体のまでの距離がzのとき、干渉波形信号sは、(B−2)式より、
Figure 0006047059
となる。ある時刻t=t+Δtとすると、
Figure 0006047059
となる。ただし、0!=1とする。従って、
Figure 0006047059
となる。t=t近辺のみを考えると(Δt→0に近づくと)、Δtの2乗以上の項が無視できると考えられるので、
Figure 0006047059
となる。従って、
Figure 0006047059
となる。ある時刻tのときの干渉波形信号の瞬時周波数をν(t)とすると、
Figure 0006047059
であるので、時刻tのときの干渉波形信号の瞬時周波数ν(t)は、
Figure 0006047059
となる。tをtで置き換えると干渉波形信号の瞬時周波数ν(t)は、
Figure 0006047059
となる。
干渉波形信号のサンプリングは、最大周波数の2倍以上の周波数で行う必要があるので、基準面から距離zmaxまでの間の情報を得るには、リサンプリング周波数νは、
Figure 0006047059
となるようにする。ただし、argmax(g(t),t)は、観測中の全てのtにおけるg(t)の最大値であり、|g(t)|はg(t)の絶対値を表す。
干渉波形信号の最高周波数の2倍以上でサンプリングするので、干渉波形信号の全ての波形情報を取得することができる。従って、正確なリサンプリングデータを得ることができ、リサンプリングデータから得られる深さ方向の情報の精度が上がり、SS-OCTで得られた画像が鮮明になる。
実施例3においては、実施例1のステップS208に記載のリサンプリング点算出の動作において、発振波数の間隔Δkが
Figure 0006047059
であることを特徴とする。ただし、zmaxは観測したい範囲を示すものであり、具体的には基準面16から観測したい物体15の表面または物体15内の反射面(仮想的な面を含む)までの最大距離(干渉計の基準面から観測したい面までの最大深度)を示す。
図6に、SS-OCT光源の発振波数kの時間変化の一例を示す。図6(a)はリサンプリング前であり、図6(b)はリサンプリング後である。図6(b)に示したように、時間に対して発振波数kが直線的に変化するようにリサンプリングする。
リサンプリング後の発振波数kの時間変化率は、
Figure 0006047059
である。リサンプリング後の干渉波形信号の周波数νfrは、
Figure 0006047059
であるので、干渉波形信号の周波数νfrは(3−1)式、(3−2)式から
Figure 0006047059
となる。リサンプリング後の干渉波形信号の波形のサンプリング周波数νfrsは、干渉波形信号の波形の周波数の2倍以上必要であるから、リサンプリング後の干渉波形信号のサンプリング周波数νfrsの最低値νfrs minは、
Figure 0006047059
となる。つまり、リサンプリング後は、時間t〜tの間を、
Figure 0006047059
で表されるTfrs max以下の時間間隔でリサンプリングされなければならない。よって、時間t〜t中のサンプリング数nfrsの最小値nfrs minは、
Figure 0006047059
となる。従って、発振波数の間隔Δkの最大値Δkmaxは、
Figure 0006047059
となる。従って、基準面から距離zmaxまでを測定したい場合は、発振波数の間隔Δkは、
Figure 0006047059
となるようにする。
このように、基準面からの距離zmaxから、リサンプリング後の干渉波形信号の最高周波数の2倍でサンプリングするために使用する発振波数の間隔Δkの最大値Δkmaxを決められる。これにより、干渉波形信号が持つ全ての波形情報を取得でき、正確なリサンプリングデータを得られる。従って、リサンプリングデータから得られる深さ方向の情報の精度が上がり、SS-OCTで得られた画像が鮮明になる。
実施例4は、実施例1の波数−時間関数パラメータ入力手段107において、波数−時間関数t(k,a,...,a)を、具体的なSS-OCT光源の構成で定式化したものを使用する。
図7に、本発明の実施例4にかかるSS-OCT光源の基本構成を示す。SS-OCT光源は、SOA(semiconductor optical amplifier)304と、SOA304からの出射光を平行光にするコリメータレンズ306と、光偏向器307と、反射型の回折格子311と、ミラー312とを備え、SOA304の反射面305とミラー312との間で外部共振器、いわゆるLittman型外部共振器を構成している。SOA304の反射面305からの出力光、すなわちSS-OCT光源からの出力光は、集光レンズ303を介して光ファイバ301に結合させる。アイソレータ302は、光ファイバ301に接続された機器からの戻り光が、SS-OCT光源に入射するのを防いでいる。
光偏向器307は、電源310から正弦波の電圧を印加することにより、光偏向器307内部の電界によって形成された屈折率分布によって、内部を透過するSOA304からの出射光の向きを変える。回折格子311は、コリメータレンズ306の光軸に対して角度αの傾きを持って配置されている。ミラー312は、コリメータレンズ306の光軸に垂直な軸に対して角度φの傾きを持って配置されている。なお、図7においては、時計回り方向が角度のプラス方向である。
SOA304からの出射光は、コリメータレンズ306によって平行光となり、光偏向器307に入射する。光偏向器307に入射した光は、進行方向が曲り(偏向し)、コリメータレンズ306の光軸に対して角度Ψで出射される。光偏向器307から出射した光は、回折格子311に入射角α’で入射し、光の波長λと入射角α’で決まる出射角βで出射される。光の波長λ、入射角α’、出射角βの関係は、回折格子方程式と呼ばれる式で決められており、以下の関係がある。
Figure 0006047059
ただし、Λは回折格子の溝間隔、mは回折の次数である。
回折格子311から出射した光は、ミラー312で垂直に反射された光だけが、回折格子311、光偏向器307、コリメータレンズ306を介してSOA304に戻る。従って、光偏向器307から出射する光の偏向角(出射角)Ψと、回折格子311の配置の角度αと、ミラー312の配置の角度φとによって、レーザ発振する波長λが以下のように決まる。
Figure 0006047059
つまり、光偏向器307から出射する光の偏向角(出射角)Ψによって、レーザ発振する波長λを制御することができる。
Ψ=0の時の発振波長をλとして(4−2)式をsin(α−φ)について解くと、
Figure 0006047059
となるので、(4−3)式を(4−2)式に代入すると、発振波長λは以下のようになる。
Figure 0006047059
もし、光偏向器307に印加する電圧Vに従って変動する偏向角Ψを表す関数Ψ(V)が既知であれば、発振波長λは、以下のようになる。
Figure 0006047059
(4−5)式を変形して発振波数kで示すと以下のようになる。
Figure 0006047059
もし、印加電圧Vが時間tによってV(t)の式に従って出力される場合(つまり、時間tに従って変動する印加電圧を表す関数V(t)と表す場合)、発振波数kは、(4−6)式から以下のように、時間tによって変動する。
Figure 0006047059
(4−7)式を時間tについて解くと、時間tは以下に示すような発振波数kの関数となる。
Figure 0006047059
ただし、V−1(・)はV(・)の逆関数、Ψ−1(・)はΨ(・)の逆関数、Sin−1(・)はSin(・)の逆関数である。
上記(4−8)式の波数−時間関数のパラメータに対して、実施例1に記載の波数−時間関数パラメータ入力手順(S207)を行う。(4−8)式のパラメータは、
α:コリメータレンズ306の光軸に対する回折格子の角度=光偏向器307の偏向角(出射角) Ψ=0の時の回折格子311への入射角、
m:回折の次数、
Λ:回折格子の溝間隔、
λ:光偏向器307の偏向角(出射角) Ψ=0の時の発振波長、
関数Ψ(V)中に現れる全パラメータ (ここでは、pΨ1,...,pΨNと表記、つまり、pΨ1,...,pΨNは、関数Ψ(V)を確定するパラメータである)、
関数V(t)中に現れる全パラメータ (ここでは、pV1,...,pVMと表記、つまり、pV1,...,pVMは、関数V(t)を確定するパラメータである)
の4+N+M個である。これら4+N+M個のパラメータ全てについて、実施例1に記載の波数−時間関数パラメータ入力手順(S207)において、値を入力する。
SS-OCT光源から出力される光の波数−時間関数t(k,a,...,a)を、具体的なSS-OCT光源の構成で定式化したことにより、リサンプリングした干渉波形信号と、波数掃引した光源を用いた干渉波形信号との誤差は、僅少となる可能性が高い。この場合には、誤差が小さくなることから、SS-OCTで得られた信号のPSFの広がりが小さくなり、SS-OCTで得られた画像が鮮明になる。
図8に、本発明の実施例5にかかるSS-OCT光源の基本構成を示す。実施例5は、実施例4の光偏向器307をKTN(KTa1-xNb3(0<x<1))結晶からなる光偏向器に置き換えた実施例である。SS-OCT光源は、SOA404と、SOA404からの出射光を平行光にするコリメータレンズ406と、KTN光偏向器407と、反射型の回折格子411と、ミラー412とを備え、SOA404の反射面405とミラー412との間で外部共振器、いわゆるLittman型外部共振器を構成している。SOA404の反射面405からの出力光、すなわちSS-OCT光源からの出力光は、集光レンズ403を介して光ファイバ401に結合させる。アイソレータ402は、光ファイバ401に接続された機器からの戻り光が、SS-OCT光源に入射するのを防いでいる。
KTN光偏向器407は、電極408,409に電圧を印加することにより、KTN光偏向器407内部の電界によって形成された屈折率分布によって、内部を透過するSOA404からの出射光の向きを変える。電源410は、電極408,409に正弦波の電圧を出力する。回折格子411は、コリメータレンズ406の光軸に対して角度αの傾きを持って配置されている。ミラー412は、コリメータレンズ406の光軸に垂直な軸に対して角度φの傾きを持って配置されている。なお、図8においては、時計回り方向が角度のプラス方向である。
SOA404からの出射光は、コリメータレンズ406によって平行光となり、KTN光偏向器407に入射する。KTN光偏向器407に入射した光は、進行方向が曲り(偏向し)、コリメータレンズ406の光軸に対して角度Ψで出射される。KTN光偏向器407から出射した光は、回折格子411に入射角α’で入射し、光の波長λと入射角α’で決まる出射角βで出射される。光の波長λ、入射角α’、出射角βの関係は、回折格子方程式と呼ばれる式で決められており、以下の関係がある。
Figure 0006047059
ただし、Λは回折格子の溝間隔、mは回折の次数である。
回折格子411から出射した光は、ミラー412で垂直に反射された光だけが、回折格子411、KTN光偏向器407、コリメータレンズ406を介してSOA404に戻る。従って、KTN光偏向器407から出射する光の偏向角(出射角)Ψと、回折格子411の配置の角度αと、ミラー312の配置の角度φとによって、レーザ発振する波長λが以下のように決まる。
Figure 0006047059
つまり、KTN光偏向器407から出射する光の偏向角(出射角)Ψによって、レーザ発振する波長λを制御することができる。
Ψ=0の時の発振波長をλとして(5−2)式をsin(α−φ)について解くと、
Figure 0006047059
となるので、(5−3)式を(5−2)式に代入すると、発振波長λは以下のようになる。
Figure 0006047059
KTN結晶は、結晶内の電子密度が場所に寄らず一定であれば、印加電圧Vに対して偏向角Ψは、以下の関係にあることが知られている(例えば、非特許文献2参照)。
Figure 0006047059
ここで、nKTNは結晶中の電界が0で電子が注入されていない状態のKTNの屈折率、gijはKTNの電気光学係数(g定数)、eは電子の電荷量、Nは電子のKTN内の密度、LはKTN内で屈折率変化が起こる領域の光軸方向の長さ(電極A、Bの光軸方向の長さ)、εはKTNの誘電率、dはKTNの厚さ(KTNに電極A、Bが密着している場合は電極A、B間距離)である。(4−5)式に示す印加電圧Vにかかる係数nKTN ijeNLε/dは一定であるので、これを係数aとしてまとめ、(5−5)式を(5−4)式に代入すると、印加電圧Vと発振波長λの関係は以下で表せる。
Figure 0006047059
(5−6)式を変形して印加電圧Vと発振波数kで示すと以下のようになる。
Figure 0006047059
もし、印加電圧VがV=VSin(2πft)の式に従って出力される場合、発振波数kは、(4−7)式から以下のように、時間tによって変動する。ただし、Vは電圧振幅、fは印加電圧の周波数である。
Figure 0006047059
Figure 0006047059
Figure 0006047059
ただし、Sin−1(・)はSin(・)の逆関数である。
上記(5−9)式の波数−時間関数のパラメータに対して、実施例1に記載の波数−時間関数パラメータ入力手順(S207)を行う。(5−9)式のパラメータは、
f:印加電圧の周波数、
a:係数nKTN ijeNLε/d、
:電圧振幅、
α:コリメータレンズ406の光軸に対する回折格子の角度=KTN光偏向器407の偏向角(出射角) Ψ=0の時の回折格子411への入射角、
m:回折の次数、
Λ:回折格子の溝間隔、
λ:KTN光偏向器407の偏向角(出射角) Ψ=0の時の発振波長、
の7個である。これら7個のパラメータ全てについて、実施例1に記載の波数−時間関数パラメータ入力手順(S207)において、値を入力する。
SS-OCT光源から出力される光の波数−時間関数t(k,a,...,a)を、具体的なSS-OCT光源の構成で定式化したことにより、リサンプリングした干渉波形信号と、波数掃引した光源を用いた干渉波形信号との誤差は、僅少となる可能性が高い。この場合には、誤差が小さくなることから、SS-OCTで得られた信号のPSFの広がりが小さくなり、SS-OCTで得られた画像が鮮明になる。
(その他の実施例)
その他の実施例として、上述した実施例のいくつかを組み合わせて実施することもできる。実施例2と実施例3との組合せ、実施例2と実施例4または5との組合せ、実施例3と実施例4または5との組合せ、実施例2と実施例3と実施例4または5との組合せが考えられる。
また、KTN結晶の一部の元素を置換したKLTN結晶(K1−yLiTa1−xNb(0<x<1、0<y<1))を用いた光偏向器も、実施例5と同様に、SS-OCTの光学系に適用することができる。
11 SS-OCT光源
12 ビームスプリッタ
13,312,412 ミラー
14 受光素子
15 物体
16 基準面
301,401 光ファイバ
302,402 アイソレータ
303,403 集光レンズ
304,404 SOA(semiconductor optical amplifier)
305,405 反射面
306,406 コリメータレンズ
307 光偏向器
408,409 電極
310,410 電源
311,411 回折格子
407 KTN光偏向器

Claims (8)

  1. 光源からの光の波長掃引を行って対象の物体に照射し、該物体からの反射光を、干渉計により干渉波形信号として取得する光干渉断層撮影法を適用したデータ処理装置におけるリサンプリング方法であって、
    前記データ処理装置の算出手段が、前記光源からの光の波数−時間関数パラメータを取得して波数−時間関数を確定し、前記波数−時間関数の波数が一定間隔となる、前記干渉波形信号のリサンプリング点を求める第1ステップであって、前記光源の構成に基づいて時間tに従って変動する発振波数を表す関数k(t)の逆関数t(k)を定式化し、前記逆関数t(k)に基づいて前記波数−時間関数パラメータを取得する、第1ステップと、
    前記データ処理装置の取得手段が、前記干渉波形信号を取得する第2ステップと、
    前記データ処理装置のリサンプリング手段が、前記干渉波形信号を、前記リサンプリング点でリサンプリングする第3ステップと
    を備えたことを特徴とするリサンプリング方法。
  2. 前記光源は、半導体光増幅器、光偏向器、回折格子およびミラーからなるLittman型外部共振器で構成され、前記逆関数t(k)
    Figure 0006047059
    であり、前記波数−時間関数パラメータは、前記回折格子の回折の次数m、前記回折格子の溝間隔Λ、前記光偏向器の偏向角が0の時の発振波長λ0、関数Ψ(V)中に現れる全パラメータ、および関数V(t)中に現れる全パラメータであることを特徴とする請求項1に記載のリサンプリング方法。
  3. 前記光源は、半導体光増幅器、KTN(KTa1-xNbx3(0<x<1))結晶からなるKTN光偏向器、回折格子およびミラーからなるLittman型外部共振器で構成され、前記逆関数t(k)
    Figure 0006047059
    であり、前記波数−時間関数パラメータは、印加電圧の周波数f、係数a、電圧振幅V0、前記KTN光偏向器の偏向角が0の時の回折格子への入射角α、前記回折格子の回折の次数m、前記回折格子の溝間隔Λ、前記KTN光偏向器の偏向角が0の時の発振波長λ0であることを特徴とする請求項1に記載のリサンプリング方法。
  4. 前記第2ステップは、前記干渉波形信号を干渉波形信号の最大周波数の2倍以上の周波数でサンプリングし、
    前記第1ステップは、前記干渉計の基準面から観測したい面までの距離をzmax、前記光源の発振波数を表す関数k(t)とし、argmax(g(t),t)が観測中の全てのtにおけるg(t)の最大値であるとき、リサンプリング周波数は、
    Figure 0006047059
    を満たすことを特徴とする請求項1、2または3に記載のリサンプリング方法。
  5. 前記第1ステップは、前記干渉計の基準面から観測したい面までの距離をzmaxとしたとき、前記光源の発振波数の間隔Δkは、
    Figure 0006047059
    であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のリサンプリング方法。
  6. 光源からの光の波長掃引を行って対象の物体に照射し、該物体からの反射光を、干渉計により干渉波形信号として取得する光干渉断層撮影法を適用したデータ処理装置であって、
    前記光源からの光の波数−時間関数パラメータを取得して波数−時間関数を確定、前記波数−時間関数の波数が一定間隔となる、前記干渉波形信号のリサンプリング点を求める算出手段であって、前記光源の構成に基づいて時間tに従って変動する発振波数を表す関数k(t)の逆関数t(k)を定式化し、前記逆関数t(k)に基づいて前記波数−時間関数パラメータを取得する、算出手段と、
    前記干渉波形信号を取得する取得手段と、
    前記干渉波形信号を、前記リサンプリング点でリサンプリングするリサンプリング手段と
    を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  7. 前記光源は、半導体光増幅器、光偏向器、回折格子およびミラーからなるLittman型外部共振器で構成され、前記逆関数t(k)
    Figure 0006047059
    であり、前記波数−時間関数パラメータは、前記回折格子の回折の次数m、前記回折格子の溝間隔Λ、前記光偏向器の偏向角が0の時の発振波長λ0、前記光偏向器に印加する電圧Vに従って変動する偏向角を表す関数Ψ(V)中に現れる全パラメータ、および時間tに従って変動する前記電圧を表す関数V(t)中に現れる全パラメータであることを特徴とする請求項6に記載のデータ処理装置。
  8. 前記光源は、半導体光増幅器、KTN(KTa1-xNbx3(0<x<1))結晶からなるKTN光偏向器、回折格子およびミラーからなるLittman型外部共振器で構成され、前記逆関数t(k)
    Figure 0006047059
    であり、前記波数−時間関数パラメータは、印加電圧の周波数f、係数a、電圧振幅V0、前記KTN光偏向器の偏向角が0の時の回折格子への入射角α、前記回折格子の回折の次数m、前記回折格子の溝間隔Λ、前記KTN光偏向器の偏向角が0の時の発振波長λ0であることを特徴とする請求項6に記載のデータ処理装置。
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