JP6046848B1 - 入浴剤、水素発生量向上剤、及び水素発生量向上方法 - Google Patents

入浴剤、水素発生量向上剤、及び水素発生量向上方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水素の発生量に優れた入浴剤、水素発生量向上剤及び水素発生量向上方法を提供する。【解決手段】入浴剤は、塩化ナトリウムと、水素化ホウ素ナトリウムと、クエン酸塩と、を含有する。、入浴剤は、塩化ナトリウムと、水素化ホウ素ナトリウムと、を含有し、入浴剤を浴用水150Lあたり30g配合したときの浴用水のpHが8超10以下である。入浴剤は、ゲルマニウムを含有することが好ましい。また、入浴剤は、ホタテ貝殻粉末及び/又はホッキ貝殻粉末を含有することが好ましい。水素化ホウ素ナトリウムにおける水素発生量向上剤は、塩化ナトリウムからなる。水素発生量向上方法は、水素化ホウ素ナトリウムに対して、塩化ナトリウムを配合することによる。【選択図】なし

Description

本発明は、入浴剤、水素発生向上剤、及び水素発生向上方法に関する。
従来、入浴剤には、保温効果、血行促進効果、保湿効果等が求められており、例えば、炭酸ガスを発生させるように配合された入浴剤が、血行を促進効果を有することが知られている。
一方、近年、水素ガスを発生させる入浴剤が着目されており、水素ガスにより血行促進効果や保湿効果が得られることが知られている。例えば、特許文献1には、水素発生剤として水素化ホウ素ナトリウムを用いた入浴剤が開示されている。
特開2014−122232号公報
しかしながら、上記の特許文献1の入浴剤は、十分な量の水素を発生させるという点で、改善の余地があった。
本発明は以上の実情に鑑みてなされたものであり、水素の発生量に優れた入浴剤、水素発生量向上剤及び水素発生量向上方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、塩化ナトリウムが、水素化ホウ素ナトリウムの水素発生量を向上させることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 塩化ナトリウムと、水素化ホウ素ナトリウムと、クエン酸塩と、を含有する、入浴剤。
(2) 入浴剤であって、
塩化ナトリウムと、水素化ホウ素ナトリウムと、を含有し、
前記入浴剤を浴用水150Lあたり30g配合したときの浴用水のpHが8超10以下である、入浴剤。
(3) さらに、ゲルマニウムを含有する、(1)又は(2)に記載の入浴剤。
(4) 前記入浴剤を浴用水150Lあたり30g配合したときの浴用水の酸化還元電位が−500mV以上−250mV未満である、(1)から(3)のいずれかに記載の入浴剤。
(5) さらに、ホタテ貝殻粉末及び/又はホッキ貝殻粉末を含有する、(1)から(4)のいずれかに記載の入浴剤。
(6) 塩化ナトリウムからなる、水素化ホウ素ナトリウムにおける水素発生量向上剤。
(7) 水素化ホウ素ナトリウムに対して、塩化ナトリウムを配合することによる、水素発生量向上方法。
本発明によれば、水素の発生量に優れた入浴剤、水素発生量向上剤及び水素発生量向上方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明は特にこれに限定されない。
<入浴剤>
本発明の入浴剤は、塩化ナトリウムと、水素化ホウ素ナトリウムと、クエン酸塩と、を含有する。又は、本発明の入浴剤は、塩化ナトリウムと、水素化ホウ素ナトリウムと、を含有し、入浴剤を浴用水150Lあたり30g配合したときの浴用水のpHが8超10以下である。本発明の入浴剤は、これにより、水素の発生量に優れる。水素の発生量に優れることから、保温効果、血行促進効果においても優れる。なお、上述の「浴用水」とは、水道水のことを指す。
本発明が入浴剤が水素の発生量に優れる理由は、以下の理由によるものと推測される。すなわち、水素化ホウ素ナトリウムに対して塩化ナトリウムを加えることで、水素の発生量が増大する。さらに、クエン酸塩を配合するか、浴用水のpHが8超10以下とすることで、水素が持続的に安定して発生するため、結果として全体の水素の発生量が向上する。これにより、本発明の入浴剤が水素の発生量に優れるものと推測される。
(水素化ホウ素ナトリウム)
本発明の入浴剤における水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)は、入浴剤として使用した際の水素発生源である。
本発明の入浴剤における水素化ホウ素ナトリウムの含有量は、特に限定されず、例えば、0.0001〜20質量%程度であってもよく、他の成分の量や目的等に応じて適宜設定してもよいが、水素化ホウ素ナトリウムの発生量が減少することから、入浴剤全体の質量に対して、0.001質量%以上15質量%以下であることが好ましく、0.01質量%以上12質量%以下であることがより好ましく、0.1質量%以上10質量%以下であることがより一層好ましく、1.0質量%以上7質量%以下であることがさらに好ましく、3.0質量%以上5.0質量%以下であることが最も好ましい。
(塩化ナトリウム)
本発明において、塩化ナトリウムは、水素化ホウ素ナトリウムからの水素の発生量が増大させる効果を有する。
本発明の入浴剤における塩化ナトリウムの含有量は、特に限定されず、例えば、0.0005〜30質量%程度であってもよく、他の成分の量や目的等に応じて適宜設定してもよいが、水素の発生量がより多くなるという観点から、入浴剤全体の質量に対して、0.005質量%以上であることが好ましく、0.05質量%以上であることがより好ましく、0.1質量%以上であることがより一層好ましく、1.0質量%以上であることがさらに好ましく、3.2質量%以上であることが最も好ましい。本発明の入浴剤における塩化ナトリウムの含有量の上限は、例えば、30質量%以下(20質量%以下、15質量%以下、12質量%以下、10質量%以下、8.0質量%以下、6.0質量%以下、5.5質量%以下等)にすることができる。
水素を効率良く発生させるためには、水素化ホウ素ナトリウムに対して、塩化ナトリウムを同じような量を加えることが好ましい。このことから、本発明の入浴剤において、水素化ホウ素ナトリウムの含有量に対する塩化ナトリウムの含有量の質量比は、0.1〜10であることが好ましく、0.2〜5.0であることがより一層好ましく、0.25〜4.0であることがさらに好ましく、0.30〜1.70であることが最も好ましい。
本発明の入浴剤において、塩化ナトリウムの含有量は、塩分濃度計により測定する。
(クエン酸塩)
本発明の入浴剤は、クエン酸塩を含有することが好ましい。これにより、より水素が持続的に安定して発生するため、結果として水素の発生量が向上する。
クエン酸塩のうち、水素がより安定して発生することから、クエン酸塩を用いることが好ましい。クエン酸塩としては、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸カルシウム等が挙げられる。これらのうち、効率的に水素を発生できることから、クエン酸ナトリウムを用いることが好ましい。クエン酸ナトリウムとしては、クエン酸一ナトリウム、クエン酸二ナトリウム、クエン酸三ナトリウム等が挙げられる。これらのうち、効率的に水素を発生できることから、クエン酸三ナトリウムを用いることが好ましい。これらクエン酸塩は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。本発明は、さらにクエン酸を含んでもよく、含まなくてもよい。
クエン酸塩の含有量は、特に限定されず、他の成分等の応じて適宜設定することができるが、水素の発生量がより多くなるという観点から、入浴剤全体の質量に対して、0.01質量%以上であることが好ましく、0.05質量%以上であることがより好ましく、0.1質量%以上であることがより一層好ましく、0.5質量%以上であることがさらに好ましく、1.0質量%以上であることが最も好ましい。他方、クエン酸塩の量が多すぎると、適切なpHを保つのが難しくなり、かえって水素の発生量が減少する傾向にあることから、20質量%以下であることが好ましく、15質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることがより一層好ましく、5質量%以下であることがさらに好ましく、2.5質量%以下であることが最も好ましい。特に、クエン酸ナトリウムを用いる場合、上記の範囲内の含有量であることが好ましい。
クエン酸塩の含有量の水素化ホウ素ナトリウムの含有量に対する質量比は、水素がより安定して発生することから、0.005〜5.0であることが好ましく、0.01〜2.0であることがより好ましく、0.10〜1.0であることがさらに好ましく、0.20〜0.50であること最も好ましい。
本発明の入浴剤において、クエン酸塩の含有量は、銅(II)イオンがクエン酸塩と複合体を形成する性質を利用し、硫酸銅を用いた滴定により測定する。
(pH)
本発明の入浴剤は、入浴剤を浴用水150Lあたり30g配合したときの浴用水のpHが8超10以下となるものであることが好ましい。これにより、水素が安定して発生するため、結果として水素の発生量が向上する。本発明の入浴剤において、入浴剤を浴用水150Lあたり30g配合したときの浴用水のpHが8.1以上9.7以下であることがより好ましく、浴用水のpHが8.2以上9.2以下であることがさらに好ましく、8.4以上9.0以下であることが最も好ましい。これにより、水素が安定して発生するため、結果として水素の発生量が向上する。
(酸化還元電位)
本発明の入浴剤は、入浴剤を浴用水150Lあたり30g配合したときの浴用水の酸化還元電位(ORP)は、特に限定されないが、保温効果を高めるためには、より低い値を安定に保つ方が好ましい。より具体的には、入浴剤を浴用水150Lあたり30g配合したときの浴用水の酸化還元電位は、−700mV以上―100mV以下であることが好ましく、−600mV以上―200mV以下であることがより好ましく、−500mV以上−250mV未満であることがさらに好ましく、−400以上−250mV未満であることがより一層好ましい。浴用水の酸化還元電位は、入浴剤の配合(例えば、水素化ホウ素ナトリウムの含有量、任意成分(貝殻粉末、含有量、炭酸水素塩、炭酸塩等)、pH等)を変更することで、調整できる。
本発明の入浴剤の浴用水の酸化還元電位は、ORP計(酸化還元電位計RM−30P 東亜ディーケーケー株式会社)により測定する。
(ゲルマニウム)
本発明の入浴剤は、さらに、ゲルマニウムを含んでもよく、含まなくてもよいが、含むことが好ましい。ゲルマニウムを含むことで、本発明の入浴剤は、保温効果が増大する。ゲルマニウムの含有量は、特に限定されないが、入浴剤全体の質量に対して、0.1質量%以上10質量%以下であることが好ましく、1質量%以上5質量%以下であることがより好ましく、1.5質量%以上3.0質量%以下であることがさらに好ましい。
(貝殻粉末)
本発明の入浴剤は、さらに、貝殻粉末を含んでもよく、含まなくてもよいが、含むことが好ましい。貝殻粉末を含むことにより、本発明の入浴剤は、保温効果が増大する。
貝殻粉末の種類は、特に限定されず、例えば、ホタテ貝殻粉末、ホッキ貝殻粉末、カキ貝殻粉末、アサリ貝殻粉末、ハマグリ貝殻粉末、アワビ貝殻粉末、ムラサキガイ貝殻粉末等が挙げられるが、保温効果がより上昇することから、ホタテ貝殻粉末及び/又はホッキ貝殻粉末を含有することが好ましい。これら貝殻粉末は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の入浴剤において、貝殻粉末の含有量は、特に限定されず、他の成分の量等を考慮して適宜設定することができるが、より保温効果に優れることから、入浴剤全体の質量に対して、0.1質量%以上20質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以上15質量%以下であることがより好ましく、1.0質量%以上10質量%以下であることがさらに好ましく、3.0質量%以上8.0質量%以下であることがより一層好ましい。
(硫酸ナトリウム)
本発明の入浴剤は、さらに、硫酸ナトリウムを含んでもよく、含まなくてもよいが、含むことが好ましい。硫酸ナトリウムを含むことで、入浴剤により一層の保温効果を与えることができる。
本発明の入浴剤において、硫酸ナトリウムの含有量は、特に限定されず、他の成分の量等を考慮して適宜設定することができるが、より保温効果に優れることから、入浴剤全体の質量に対して、10質量%以上80質量%以下であることが好ましく、25質量%以上70質量%以下であることがより好ましく、40質量%以上60質量%以下であることがさらに好ましい。
(炭酸塩、炭酸水素塩)
本発明の入浴剤は、さらに、炭酸塩及び/又は炭酸水素塩を含んでもよく、含まなくてもよいが、含むことが好ましい。これにより、入浴剤によりpHを所定の値により一層安定させることができるため、水素が安定に発生する。また、アルカリガスも発生させることができるため、炭酸ガスによる効果(例えば、保温効果、肌の活性化等)も得ることができる。
炭酸塩の種類は、特に限定されず、例えば、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。炭酸水素塩の種類は、特に限定されず、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素カルシウム等が挙げられる。炭酸塩又は炭酸水素塩のうち、pHを所定の値により一層安定させることができることから、炭酸水素塩を用いることが好ましい。炭酸水素塩のうち、特に、炭酸水素ナトリウムを用いることが好ましい。なお、炭酸塩、炭酸水素塩は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の入浴剤において、炭酸塩及び/又は炭酸水素塩の含有量は、特に限定されず、他の成分の量等を考慮して適宜設定することができるが、より水素が安定に発生することから、入浴剤全体の質量に対して、5質量%以上70質量%以下であることが好ましく、15質量%以上65質量%以下であることがより好ましく、30質量%以上50質量%以下であることがさらに好ましい。
(その他の成分)
本発明の入浴剤は、上記で述べた成分以外に、従来の公知の入浴剤に用いられる成分を含んでもよく、含まなくてもよい。そのような成分としては、上記で述べた以外のpH調整剤、香料、界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤等が挙げられる。
(剤形)
本発明の入浴剤の剤形は、特に限定されず、例えば、粉末状、固形状、液状等が挙げられるが、水素を発生させるという点で保存性が良いことから、粉末状又は固形状であることが好ましく、浴用水に溶解したときに、浴用水全体に分散して、水素を効率的に発生させることができることから、粉末状であることが好ましい。
(用法・用量)
本発明の入浴剤の用法は、特に限定されず、例えば、従来の公知の浴用水の温度(35〜45℃)に配合して用いてもよいが、水素を効率的に発生させ、優れた保温効果、血行促進効果を得るためには、37〜45℃の浴用水に配合して用いられるのが好ましく、39〜45℃の浴用水に配合して用いられるのがより好ましく、40〜44℃の浴用水に配合して用いられるのがさらに好ましい。
本発明の入浴剤の用量は、特に限定されず、例えば、浴用水150mlあたり入浴剤5〜100g配合してよいが、水素を効率的に発生させ、優れた保温効果、血行促進効果を得られることから、浴用水150mlあたり入浴剤10〜80g配合することが好ましく、浴用水150mlあたり入浴剤15〜70g配合することがより好ましく、浴用水150mlあたり入浴剤25〜60g配合することがさらに好ましい。
(容器)
本発明の入浴剤は、従来の公知の容器に収容されて用いることができる。そのような容器としては、紙製、アルミ製、プラスチック製等の容器が挙げられ、その形状は、袋状、箱状等が挙げられる。あるいは、メッシュ状の袋(例えば、茶の抽出に用いられるティ−バッグと同様の形態)に、本発明の入浴剤を封入してもよい。これにより、入浴剤に水素化ホウ素ナトリウムに直接触れないように使用できるため、安全性の観点で有用である。また、メッシュ状の袋に封入した入浴剤を複数準備し、これを箱等の容器に収容してもよい。
本発明の入浴剤は、配合する各成分を混合することで調製することができる。
(水素発生量)
本発明の入浴剤において、例えば、浴用水150Lあたり入浴剤を30g配合したときの水素の発生量は、他の成分等に応じるものであり、例えば、0.5ppm以上の水素を発生させることができるが、本発明の入浴剤は、上述のとおり、水素の発生量に優れるものであるから、具体的には1.0ppm以上(1.2ppm以上、1.4ppm以上等)2.0ppm以下(1.8ppm以下、1.70ppm以下等)の水素を発生させることができる。
本発明において、水素の発生量は、入浴剤30を浴用水150L中に均一に配合したときの直後の溶存水素濃度を、溶存水素分析計KM2100DH(共栄電子研究所社製)により測定することで算出する。
<水素発生量向上剤>
本発明は、塩化ナトリウムからなる、水素化ホウ素ナトリウムにおける水素発生量向上剤を包含する。本発明の水素発生向上剤によると、塩化ナトリウムからなるため、水素化ホウ素ナトリウムの発生量を向上させることができる。水素化ホウ素ナトリウムに対する塩化ナトリウムの質量は、上記の本発明の入浴剤と同様の割合とすることができる。本発明の水素発生量向上剤は、水素化ホウ素ナトリウムからの水素発生量を向上させるための用途として用いることができる。
<水素発生量向上方法>
本発明は、水素化ホウ素ナトリウムに対して、塩化ナトリウムを配合することによる、水素発生量向上方法を包含する。本発明の水素発生量向上方法によると、塩化ナトリウムを水素化ホウ素ナトリウムに対して配合するため、水素化ホウ素ナトリウムの発生量を向上させることができる。水素化ホウ素ナトリウムに対する塩化ナトリウムの質量は、上記の本発明の入浴剤と同様の割合とすることができる。
<実施例1>
後述の表1に示すとおりの割合で、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、クエン酸ナトリウムを混合し、30gの実施例1に係る入浴剤を調製した。
<実施例2>
ゲルマニウムを後述の表1に示すとおりの割合で配合し、入浴剤の配合量を変更した点以外は、実施例1と同様の手法により、30gの実施例2に係る入浴剤を調製した。
<実施例3>
ホタテ貝殻粉末を後述の表1に示すとおりの割合で配合し、入浴剤の配合量を変更した点以外は、実施例1と同様の手法により、30gの実施例3に係る入浴剤を調製した。
<実施例4>
ホッキ貝殻粉末を後述の表1に示すとおりの割合で配合し、入浴剤の配合量を変更した点以外は、実施例1と同様の手法により、30gの実施例4に係る入浴剤を調製した。
<比較例1>
クエン酸ナトリウムを配合せず、さらに、塩化ナトリウムを配合せず、かつ、入浴剤の配合量を変更した点以外は、実施例1と同様の手法により、30gの比較例1に係る入浴剤を調製した。
<比較例2>
塩化ナトリウムを配合せず、かつ、入浴剤の配合量を変更した点以外は、実施例1と同様の手法により、30gの比較例2に係る入浴剤を調製した。
<比較例3>
クエン酸ナトリウムを配合せず、かつ、入浴剤の配合量を変更した点以外は、実施例1と同様の手法により、30gの比較例3に係る入浴剤を調製した。
<評価>
実施例1〜4、比較例1〜3に係る入浴剤について、42℃の浴用水150mLに対して30gを配合し、入浴して官能性、水素発生量及び水素発生量の持続安定性を評価した。また、入浴剤配合後の浴用水のpH及び酸化還元電位を測定した。酸化還元電位は、ORP計(酸化還元電位計RM−30P 東亜ディーケーケー株式会社)により測定した。
官能性は、各入浴剤を配合してから30分間入浴し、以下の基準で評価した。
◎:保温・血行促進効果を非常に強く感じた
〇:保温・血行促進効果を強く感じた
△:保温・血行促進効果が弱かった
×:保温・血行促進効果が非常に弱かった
水素発生量は、以下の基準で評価した。なお、水素の発生量は、浴用水中に均一に配合したときの直後の溶存水素濃度を、溶存水素分析計KM2100DH(共栄電子研究所社製)により測定することで算出した。
〇:水素の発生量が1.2ppm以上であった
△:水素の発生量が0.8ppm以上1.0ppm未満であった
×:水素の発生量が0.8ppm未満であった
水素発生量の持続安定性は、以下の基準で評価した。なお、入浴剤を浴用水中に配合してから30分後の水素の発生量は、浴用水の溶存水素濃度を溶存水素分析計KM2100DH(共栄電子研究所社製)により測定することで算出した。
〇:入浴剤を浴用水中に配合した直後の溶存水素発生量に対し、30分後の水素の発生量が約90%であった
×:入浴剤を浴用水中に配合した直後の溶存水素発生量に対し、30分後の水素の発生量が約40〜50%であった
Figure 0006046848
表1の結果によると、比較例1〜3、実施例3を比較すると、塩化ナトリウムを配合することにより、水素発生量が向上し、クエン酸ナトリウムを配合することにより、水素の発生が安定することがわかり、官能性の評価も高くなることがわかった。このことから、本発明は、塩化ナトリウムと、水素化ホウ素ナトリウムとクエン酸ナトリウムとを併用することで、水素の発生量が向上することがわかった。また、クエン酸ナトリウムが配合されていない比較例1、3は、水素発生量の持続安定性が、著しく低下しているのに対し、クエン酸ナトリウムを配合した実施例1〜4、比較例2は、水素発生量の持続安定性が高かった。これらのことから、本発明の入浴剤が官能性及び水素発生量に優れる理由は、水素の発生量が向上した上で、さらに、クエン酸ナトリウムによりpHが8超10以下で安定していることで、水素の発生量が持続的に安定し、結果的に全体的な水素の発生量が高くなるからと推測される。なお、実施例1に係る入浴剤の水素発生量は、1.2ppmであった。実施例2に係る入浴剤の水素発生量は、1.23ppmであった。実施例2に係る入浴剤の水素発生量は、1.24ppmであった。実施例3に係る入浴剤の水素発生量は、1.33ppmであった。実施例4に係る入浴剤の水素発生量は、1.30ppmであった。比較例1に係る入浴剤の水素発生量は、0.77ppmであった。比較例2に係る入浴剤の水素発生量は、0.96ppmであった。比較例3に係る入浴剤の水素発生量は、0.98ppmであった。
また、実施例1、2を比較すると、ゲルマニウムを配合することで、保温性が向上し、官能性の評価が高くなることがわかった。実施例1と実施例3、4とを比較すると、ホタテ貝殻粉末又はホッキ貝殻粉末を配合することで、保温性が向上し、官能性の評価が高くなることがわかった。
また、表1の結果から、本発明の入浴剤によると、浴用水の酸化還元電位を低い値に安定して保つことができており、本発明の入浴剤が官能性に優れていたのは、浴用水の酸化還元電位を低い値に安定して保つことができたことも一因と推測される。

Claims (3)

  1. 水素化ホウ素ナトリウムに対して、塩化ナトリウムを配合することによる、水素発生量向上方法であって
    前記水素化ホウ素ナトリウムと前記塩化ナトリウムとが固溶体を形成する工程を有さない、方法
  2. 水素化ホウ素ナトリウムと塩化ナトリウムとを浴用水に配合することによる、水素発生量向上方法。
  3. 水素化ホウ素ナトリウムと塩化ナトリウムとを35〜45℃の浴用水に配合することによる、水素発生量向上方法。
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JP2010275510A (ja) * 2009-06-01 2010-12-09 Nippon Menaade Keshohin Kk 水素化ホウ素ナトリウムを含有する還元処理剤

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