JP6044991B2 - 光学フィルタ及びその製造方法と光学フィルタを用いた蛍光顕微鏡 - Google Patents

光学フィルタ及びその製造方法と光学フィルタを用いた蛍光顕微鏡 Download PDF

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Description

本発明は、特定の波長の光を濾波する光学フィルタ及びその製造方法と光学フィルタを用いた蛍光顕微鏡とに関し、特に、異方的な半球状の微細構造の反射光学特性を応用して異方的な二色性の発生を可能にした光学フィルタ及びその製造方法と光学フィルタを用いた蛍光顕微鏡に関する。
現在、市販の光学機器には複数の波長を利用するものが数多く存在している。複数の波長域の光を用いることで、色情報を再現し画像を構成できる。また、単色光は互いに可干渉性を持たないことを利用すれば、光路が共通でも混信することなく同時に複数の情報を伝播させることが出来る。このように、複数の光波長を用いることで、高機能な光学機器が実現できるが、波長が異なる光を精度よく制御するためには個別に波長対応した光学素子を用いる必要があり、機器の性能やサイズまたは価格に対して制約が生じる。したがって、可能な限り1素子が複数の機能を発現する、あるいは複数の波長に対応する事が望まれている。
複数の波長の光を利用する場合には、波長フィルタを用いて白色光を分光して利用する場合と、レーザーのような単色光源を利用する場合が考えられる。単色光源を利用する場合でも、一つの機器で複数の波長を同一光路で利用する場合には、波長フィルタが必要である。
波長フィルタには、誘電体の多層膜を利用したもの(特許文献1、特許文献2)や、異方的な分子や微粒子を配向したもの(特許文献3、特許文献4)が知られている。前者は多層膜におけるブラッグ反射の波長依存性を利用したもので、斜めに入射することで偏光依存性を生じるが、一般的には濾波される波長域は変わらず、波長帯の幅が変化する特徴を有する。また、高精度の多層膜形成が必要である。後者は分子や微粒子の吸収異方性を利用するもので、大きな二色性は一軸でのみ観測される特徴を有する。
特開2001−116921号公報 特開2011−242437号公報 特開2005−255846号公報 特開2009−128655号公報
しかしながら、上述したような既存の波長フィルタでは、1素子で複数の波長に対応することが困難であった。
また、励起波長の光を照射された蛍光分子が、蛍光を発することで、蛍光標識でマークされた分子や組織の像を観察する光学機器である蛍光顕微鏡には、次のような問題があった。即ち、従来の蛍光顕微鏡は、蛍光分子は一般に励起光照射によって少なからず分解・劣化する傾向があるため、励起光を長時間当てておくことは好ましくないが、観察試料上で位置あわせをするためには光を照射し続けなければならない。その際、励起波長を除く波長フィルタを利用すればよいが、光路に余分な光学素子(ここでは波長フィルタ)が挿入されれば、これにより新たに収差等が生じるため、最終的に励起波長用のフィルタに変換するとピントズレや光路の並進ズレが生じるという問題があった。
よって、このことからも光学素子の構成をほとんど変えることなく、位置合わせ用の波長と励起波長とを切り替え可能なフィルタ、即ち、1素子で複数の波長に対応する波長フィルタ(光学フィルタ)の実現が必要とされる。
本発明は、かかる実情に鑑み、異方的に明確な二色性を発現させることにより、1素子で複数の波長に対応した光学フィルタを提供するとともに、その光学フィルタを用いることにより、蛍光分子の分解・劣化を防止し、かつ、ピントズレや光路の並進ズレが生じない蛍光顕微鏡を提供しようとするものである。
本発明の課題は、下記の各発明によって解決することができる。即ち、本発明の光学フィルタは、入射光の偏光方向に依存したスペクトルの光を濾波する光学フィルタであって、平板状のベースと、前記ベースの表面に配置された、表面が曲面である複数の粒状部材と、前記粒状部材の表面を覆う光反射部材と、を備え、前記粒状部材は、その長手方向が前記ベースの表面に平行な半楕円体状か、または、半球状であり、前記粒状部材が半球状の場合は、前記ベースの表面に平行な軸をY軸、前記ベースの表面に平行で前記Y軸に垂直な軸をX軸とし、前記粒状部材が半楕円体状の場合は、前記粒状部材の長手方向の軸である長軸をX軸とし、前記X軸に垂直で前記ベースの表面に平行な軸である短軸をY軸とすると、複数の前記粒状部材は、X軸同士が互いに平行になり、Y軸方向に一定の配列周期Λ1、X軸方向に一定の配列周期Λ2になるように配置され、Λ1とΛ2とが異なった配列周期であることを主要な特徴としている。
また、本発明の光学フィルタは、Y軸方向の配列周期とX軸方向の配列周期の比であるΛ1/Λ2が、1.06〜1.46の範囲であるか、または、X軸方向の配列周期とY軸方向の配列周期の比であるΛ2/Λ1が、1.06〜1.46の範囲であることを主要な特徴にしている。
更に、本発明の光学フィルタは、前記配列周期Λ1とΛ2とが、いずれも300nm〜2500nmの範囲であることを主要な特徴にしている。
更にまた、本発明の光学フィルタは、前記粒状部材が、最密状に配置されていることを主要な特徴にしている。
また、本発明の光学フィルタは、前記粒状部材は、半楕円体状であり、前記粒状部材の長軸の長さAと短軸の長さBとの比であるA/Bが、1.1〜1.4の範囲であることを主要な特徴にしている。
更に、本発明の蛍光顕微鏡は、試料に励起光を照射し、試料から発生した蛍光を観察する蛍光顕微鏡であって、上記記載の光学フィルタと、偏光子と、ビームスプリッタと、ダイクロイックミラーと、白色光源と、を備え、前記白色光源からの光は、前記偏光子と前記ビームスプリッタとを通して前記光学フィルタに照射され、前記光学フィルタは、前記白色光源からの光を濾波して励起光を反射し、前記光学フィルタが反射した前記励起光は、前記ビームスプリッタで反射し、更に前記ダイクロイックミラーで反射して前記試料に照射され、前記励起光の照射により前記試料から生じた蛍光は、前記ダイクロイックミラーを透過して観察されることを主要な特徴にしている。
更にまた、本発明の蛍光顕微鏡は、試料に励起光を照射し、試料から発生した蛍光を観察する蛍光顕微鏡であって、上記記載の光学フィルタと、偏光子と、白色光源と、を備え、前記白色光源からの光は、前記偏光子を通して前記光学フィルタに照射され、前記光学フィルタは、前記白色光源からの光のうち励起光を濾波して反射し、前記光学フィルタが反射した前記励起光は、前記試料に照射され、前記試料から発生した蛍光は、前記光学フィルタを通過して観察されることを主要な特徴にしている。
また、本発明の光学フィルタの製造方法は、入射光の偏光方向に依存したスペクトルの光を濾波する光学フィルタの製造方法であって、複数の球形部材を第1基板上に、一定の縦周期、かつ、一定の横周期で、単層に配列する配列工程と、配列した複数の前記球形部材全体を、液状の型形成材料で充填し、前記型形成材料を硬化させて前記球形部材から剥離することにより、配列した複数の前記球形部材の型を形成する型形成工程と、形成した前記型を一方向に延伸する延伸工程と、延伸した前記型に液状の硬化性材料を充填し、硬化させて剥離することにより半楕円体状である粒状部材を複数個形成する粒状部材形成工程と、前記粒状部材の表面に光反射部材を成膜する成膜工程と、を備えたことを主要な特徴にしている。
更に、本発明の光学フィルタの製造方法は、前記球形部材がポリスチレン球であることを主要な特徴にしている。
また、本発明の光学フィルタの製造方法は、前記型形成材料が、シリコーン樹脂であることを主要な特徴にしている。
更にまた、本発明の光学フィルタの製造方法は、前記硬化性材料が、光硬化樹脂であることを主要な特徴にしている。
また、本発明の光学フィルタの製造方法は、前記光反射部材が金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、白金、またはこれらの合金であることを主要な特徴にしている。
波長フィルタを1素子で複数の波長に対応可能にするとともに、その波長フィルタを用いることにより、蛍光分子の分解・劣化を防止し、かつ、ピントズレや光路の並進ズレが生じない蛍光顕微鏡を提供することができる。
光学フィルタの断面図である。 光学フィルタを斜めから見た図である。 半円球状の粒状部材を有する光学フィルタを上から見た図である。 半楕円体状の粒状部材を有する光学フィルタを上から見た図である。 本発明の光学フィルタの説明図である。 素子からの回折を説明する説明図である。 光学フィルタの製造方法を示す説明図である。 延伸度1.3の素子の電子顕微鏡写真である。 素子の反射スペクトル測定の光学系を示すブロック図である。 入射直線偏光の偏光方向を回転させて反射スペクトルを測定した光波長と反射率を示すグラフである。 各波長の反射率の偏光方向依存性を示すグラフである。 光吸収の最大値と最小値との差と、配列周期Λ2/Λ1との関係を示すグラフである。 本発明の光学フィルタを用いた蛍光顕微鏡の構成を示すブロック図である。 本発明の光学フィルタを用いた蛍光顕微鏡の他の構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。ここで、図中、同一の記号で示される部分は、同様の機能を有する同様の要素である。
また、数値を“〜”を用いて接続することにより、数値範囲を表す場合は、“〜”の両端の数値は数値範囲に含まれるものとする。
<光学フィルタの構成>
本発明の光学フィルタについて、図面を参照して説明する。
図1Aは、光学フィルタの断面説明図である。図1B、光学フィルタを斜め上から見た図である。図1Cは、半円球状の粒状部材を有する光学フィルタを上から見た図であり、図1Dは、半楕円体状の粒状部材を有する光学フィルタを上から見た図である。
図1B〜図1Dは、陰影をつけて立体的に表している。
図1A〜図1Dに示すように、本発明の光学フィルタ1は、ベース10と、ベース10の表面に配置された表面が曲面である複数の粒状部材12と、を主に備えて構成される。粒状部材12は、粒状のコア部材13と、コア部材13の表面に形成された光反射部材14とを備えている。ここで粒状部材12は、光反射性の部材のみでコア部材13と光反射部材14とが形成されてもよい。
ベース10は、平板17上に形成されてもよい。ここで、図1Aは、光学フィルタの断面を説明するための図であり、粒状部材12の配置は、図1B〜図1Dとは、必ずしも対応していない。
粒状部材12は、楕円体を長手方向に平行に半分に切ったような形状である半楕円体状の形状を成した部材か(図1B,図1D参照)、または、半球状の部材であり(図1C参照)、ベース10と接合している部分である底面部16と、それ以外の曲面部とで構成されている。
別の言い方をすれば、粒状部材12は、半球を一方向に引っ張って延伸した形状、または、半球状をしている。よって、図1Dに示すように、粒状部材12は、半楕円体状を成す場合においては、上面視(上から見た光景)において円とはならず長手方向が必ず存在する。
ここで、粒状部材の上面視での軸として、ベース10の表面に平行で、互いに垂直な軸である、X軸、Y軸を考える。図1Cに示すように、粒状部材12が半楕円体状であるときは、長手方向の軸である長軸(記号18の矢印で示す軸:Aと称する)をX軸と、長軸に垂直な軸である短軸(記号19の矢印で示す軸:Bと称する)をY軸と考える。
粒状部材12は、図1において半楕円体状のものを示しているが、半球状の形状を成していてもよい。粒状部材12が半球状をなす場合においては、粒状部材12は上面視において円であり、A(X軸)とB(Y軸)とは同じ長さになる。
本発明者は、鋭意研究の結果、粒状部材12が形状の異方性、または、配置の異方性を有することにより光を濾波する特性が発現することを発見した。また、この光の濾波特性は、入射光の偏光方向に依存することも発見した。
これを図面で説明すると図1Eのようになる。図1Eは、本発明の光フィルタの説明図である。図1Eを参照して、入射光20、21は、それぞれ異なる偏光方向22、23を有している。光フィルタ1に入射した入射光20、21は、それぞれ光フィルタ1で反射し、反射光24,25となるが、入射光21,21の偏光方向の違いにより、反射光24,25の波長が異なることになる。
ここで形状の異方性を有するとは、粒状部材12の形状が上面視において対称ではない形状を有すること、即ち、半球状ではない形状を有することをいう。また、配置の異方性を有するとは、X軸方向とY軸方向とで配列周期が異なっていることをいう。
よって、粒状部材12が形状の異方性を有する場合は、配置の異方性を有していてもいなくても光を濾波する特性を有する。また、粒状部材12が形状の異方性を有しない半球状であったとしても、配置の異方性を有すれば光を濾波する特性を有する。粒状部材12が、形状の異方性と配置の異方性との両方を備えることにより、光を濾波する特性はより強力になる。
<形状の異方性と配置の異方性とを備える場合>
第1実施形態として、図1B、図1Dに示すように、粒状部材12が異方性を持つ形状として楕円体状であり、粒状部材12の配置も異方性を有する場合について説明する。楕円体状である複数の粒状部材12は、その長軸(X軸)がすべて平行になるように配置されている。また、複数の粒状部材12は、短軸(Y軸)方向に一定の周期Λ1で、長軸(X軸)方向に一定の周期Λ2で配置されている。周期Λ1とΛ2とは、同一ではない。これにより、粒状部材12の配置は異方性を有する。
このように、光を反射する表面を有する半楕円体状の粒状部材12が周期的に短軸(Y軸)方向、長軸(X軸)方向に配置されることにより、これらは、入射光の偏光状態に依存した波長の光を濾波して反射する。
粒状部材12は、形状を保つことができる材料ならばどのようなもので形成されてもよいが、合成樹脂などが好ましく、光硬化性樹脂は、製造が容易になるのでより好ましい。粒状部材12を構成する材料自体が光を反射するものである場合は、光を反射する材料を光反射部材14として粒状部材12の表面に成膜する必要はないが、そうでない場合は、光反射部材14を粒状部材12の表面に成膜する必要がある。
光反射部材14としては、光を反射し、粒状部材12の表面をコートできる任意の材料を適用することができるが、光の反射特性から金属を使用することが好ましく、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、白金、または、これらの合金を使用することが可視光から近赤外波長域における光の反射率、耐食性等の観点からより好ましく、中でも金、アルミニウム、ニッケル、クロムを使用することが最も好ましい。
ベース10は、粒状部材12をその表面に保持できるものならばどのような材料で構成されていてもよい。例えば、粒状部材12と同じ材料を用いて、粒状部材12とともに形成されてもよいし、粒状部材12とは別材料の基板、平板等であってもよい。
ここで本発明者らは、鋭意研究により、粒状部材12の配列周期と同じ波長付近の光が濾波されることを発見した。よって、濾波したい光の波長に応じて粒状部材12の配列周期を決めることができる。
そのため、粒状部材12の配列周期(Λ1、Λ2)は、光学フィルタとしてよく使用される波長域であるエキシマレーザ波長域〜可視〜近赤外の光波長と同じにすることができる。
具体的には、図1Dに示す2種類の周期Λ1とΛ2はともにエキシマレーザ波長域〜可視〜近赤外全域に相当する300nmから2500nmの範囲が好ましく、さらに好ましくは500nmから1700nmの範囲である。
下限の500nmは、これは光反射部材14として使用する金属を金とした場合に、金自体の吸収波長域(<500nm)を避けてフィルタとして動作させるためである。よって、光反射部材14として金を使用しない場合は、下限が500nmである必要はない。上限の1700nmは、本発明の適用分野の一つである生態観察分野における「生態の窓」といわれる生体組織の透過率が高い波長領域の上限に相当する。
また、球状の物体によるミー散乱が顕著になるのは入射波長と球の直径とが同等以上の場合であるので(B.Goldenberg, Journal of Optical Society of America, 43巻1221ページ、1953年)、エキシマレーザ波長域〜可視〜近赤外域の光波長を利用する場合、1700nmより大きな周期にたいしては利用する利点が無いためである。
よって、上記周期Λ1とΛ2の数値範囲は、素子作製上の制約というわけではない。
粒状部材12の高さは、短軸(Y軸)の長さの半分と同等程度である。コア部材13を作製する部材には、高分子材料が加工容易性やコスト面から適しているが、ガラスおよび金属であっても問題ない。このような微細構造に所望の反射率が得られるよう金属膜をコートする。
金属としては、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、白金、またはこれらの合金などが適用できるが、十分な反射率が所望の波長帯で得られるものであれば、コートされる金属に制限はない。
異方性は短軸(Y軸)と長軸(X軸)の長さの比(A/B)が、1.1〜1.4となる範囲が望まれるが、より望ましくは1.15〜1.35の範囲である。長さの比(A/B)が、1.1〜1.4のとき、作製した光フィルタは濾波により鮮明な2色性を得ることができ、1.15〜1.35のとき更に鮮明な2色性を得ることができた。粒状部材12を構成する曲率の分布は、明確に規定されるものではなく緩やかに連続した曲面で構成されることを要件とする。
次に、本発明の光学フィルタ(以後、単に素子とも称する)の、反射光学特性を、図2を用いて説明する。図2は、素子からの回折を説明する説明図である。角度θで入射した白色光の内、ブラッグ条件(式1)に適合した波長の光が、格子と強く結合し回折光として分離される。回折されなかった波長の光が反射光として観測される。
2Λsinθ=nλ (式1)
(Λは格子周期、θは入射角、λは波長、nは整数)
したがって、本発明の素子は格子周期が異方的に異なるため(異なる周期Λ1とΛ2を有するため)、反射される波長が異なり、光学フィルタとして機能する特徴を有している。
<形状の異方性のみを備える場合>
第2実施形態として、形状の異方性のみを備える場合について説明する。形状の異方性のみを備えるとは、図1Dを参照して説明すると、粒状部材12が半球状ではない形状、例えば半楕円体状であり、配置の周期であるΛ1とΛ2とが同一である場合のことである(図1Dは、Λ1とΛ2とが異なる図である)。
このような第2実施形態においては、第1実施形態よりは光の濾波能力が落ちるがそれ以外は第1実施形態と全く同じことがいえる。
<配置の異方性のみを備える場合>
第3実施形態として、配置の異方性のみを備える場合について説明する。配置の異方性のみ備えるとは、図1Cに示すように、粒状部材12が半球状であり(形状の異方性を有さず)、配置の周期であるΛ1とΛ2とが異なる場合のことである。
このような第3実施形態においても、第1実施形態よりは光の濾波能力が落ちるがそれ以外は第1実施形態と全く同じことがいえる。
<製造方法>
以下、本発明の第1実施形態に係る光学フィルタの製造方法の一例について図3を参照して説明する。図3は、光学フィルタの製造方法を示す説明図である。
市販の直径500nmのポリスチレン球30のコロイド溶液に第1のガラス基板31を浸漬する。ディップコータを用いて第1のガラス基板31を適当な速度で引き上げることで、ポリスチレン球30の最密構造による単層膜が得られる(a)。このとき、ポリスチレン球30は一定の縦周期、横周期で配列している。
ここに、液状の型形成材料である重合前のシリコンゴム32(PDMS、信越化学工業SIM-360)を充填し、過熱して硬化させる(b)。
硬化後シリコンゴムを最密構造から引き離すと、半球状のモールド(型)33が得られる(c)。これを一軸に(一方向に)延伸し(d)、液状の硬化性材料である光硬化性樹脂34(NOA61, Norland Products Inc.)を充填し第2のガラス基板35をかぶせて、光を照射して硬化させる(e)。ここで、延伸度は延伸前のモールド長さL0と延伸後のモールド長さLから、L/L0にて定義する。この延伸度が図1における長軸(X軸)短軸(Y軸)比(A/B)に相当する。モールドを樹脂から引き剥がした(f)後に表面に金36を100nm程度コートして、本発明の光学フィルタ1を作製した(g)。
実際に作製した延伸度1.3の光学フィルタの電子顕微鏡写真を図4に示す。図4(A)は、光学フィルタの真上から撮影した像であり、(B)は斜め上から撮影した像である。
<評価>
このようにして製造した光学フィルタの評価を行った。評価は反射スペクトルを測定することによって行った。光学フィルタの反射スペクトルの測定には図5に示す光学系を使用した。図5は、光学フィルタの反射スペクトル測定の光学系を示すブロック図である。
図5に示すように、白色光源50からの白色光を偏光子52に通して直線偏光とし、ビームスプリッタ54で反射させて本発明の光学フィルタ1に入射させた。光学フィルタ1からの反射光は、スペクトルメータ56に導入され測定された。
(1)評価1
異方的な反射スペクトルを測定するために、入射直線偏光の偏光方向を回転し、反射スペクトルを測定した。このとき、引き延ばし方向、即ち粒状部材12の長軸(X軸)方向と光の偏光方向との角度が、それぞれを0°(長軸方向と偏光方向とが平行),15°,30°,45°,60°,75°,90°(長軸方向と偏光方向とが垂直)の時の光の波長に対する反射率(%)を測定した。
その結果を図6A、図6Bに示す。図6Aは、光の波長と反射率の関係を示すグラフである。偏光方向と延伸方向との関係に依存して、赤色波長域((1)612nm付近)と緑色波長域((2)547nm付近)の反射率がトレードオフの関係を示している。図6Bは、各波長の反射率の偏光方向依存性を示すグラフである。偏光方向に応じて反射率が相反するトレードオフの関係が得られている。
これは本発明の光学フィルタが白色光から、赤色波長光や緑色波長光を選択して反射できることを示している。さらに、黄色波長域((3)584nm付近)の反射率は偏光方向に無依存である。
(2)評価2
次に、図3に示す方法で本発明の光学フィルタを作製する際、モールド33の延伸度L/L0[図3の(c)、(d)のL、L0]を変化させることにより、粒状部材12の配列周期Λ2/Λ1(図1D参照)を変化させた光学フィルタを作製し、この粒状部材12の配列周期Λ2/Λ1の異なる光学フィルタについて評価1と同じ光学系で評価を行った。評価内容としては、入射光の偏光方向の変化に伴う濾波光の2色性の発現の評価と、光学フィルタの光吸収の最大値と最小値の測定とを行った。2色性の発現の評価は、入射光の偏光方向を変化させつつ、濾波光の色をモニタして色の変化を調べた。
光学フィルタの光吸収の最大値と最小値の測定評価では、モールドの引き延ばし方向と入射光の偏光とが平行な場合と垂直な場合とで測定を行った。測定後、測定した光吸収の最大値と最小値との差をもとめた。この最大値と最小値との差と、延伸度L/L0、配列周期との関係をまとめたものが図6Cのグラフである。
2色性の発現の評価の結果、配列周期Λ2/Λ1が、1.06〜1.46の範囲のときに目視にて十分に2色性の確認がされた。この範囲を図6Cに示したのが、Bで示した矢印の範囲である。また、配列周期Λ2/Λ1が1.10〜1.30の範囲のときには鮮明な2色性が得られた。
この範囲を図6Cに示したのが記号Aの矢印の範囲である。記号Aの範囲をみると、引き延ばし方向と入射偏光が平行な場合も垂直な場合も光吸収の最大値と最小値との差が最も大きくなっている。
よって、光吸収されなかった波長が高コントラストで目視確認でき鮮明な2色性が得られたものと考えられる。
これら評価結果から有効な2色性が得られる配列周期Λ2/Λ1の範囲は、1.06〜1.46と考えられる。
以上より、配列周期Λ2/Λ1は、1.06〜1.46の範囲が望ましく、1.10〜1.30の範囲がより望ましいことが判明した。なお、周期配列Λ1/Λ2においても、1.06〜1.46の範囲が望ましく、1.10〜1.30の範囲がより望ましいことになる。
その理由は、配列周期Λ2/Λ1を周期配列Λ1/Λ2としても、図6Aおよび図6Bに記載の光学特性について、引き延ばし方向と入射白色偏光との関係が、0°と90°との間で入れ替わるだけで、本素子の機能としては、全く同じ効果を発現するからである。
<蛍光顕微鏡への応用>
次に本発明の光学フィルタを蛍光顕微鏡に応用した例について図面を参照して説明する。図7は、本発明の光学フィルタを用いた蛍光顕微鏡の構成を示すブロック図である。白色光源50からの光を偏光子52に通し、本発明の光学フィルタ1を経由して、対物レンズ75を通して蛍光観察試料76に照射する。試料から発した蛍光は、対物レンズ75を介して接眼レンズ77の位置にて結像する。偏光子52にて、光学フィルタ1に入射する偏光方向を調整することで、蛍光分子の励起波長光とその他の観察光との間で簡便に切り替えることが出来る。本構成により、波長フィルタ1を交換した場合の位相差の変化による結像位置のズレを解決することが出来る。
次に、本発明の光学フィルタを蛍光顕微鏡に応用した他の例について図8を参照して説明する。図8は、本発明の光学フィルタを用いた蛍光顕微鏡の他の構成を示すブロック図である。
図8に示すように、白色光源50からの光は、偏光子52を通って本発明の光学フィルタ1で濾波されて、対物レンズ75を通して蛍光観察試料76に照射される。試料から発した蛍光は、対物レンズ75と本発明の光学フィルタ1を通って接眼レンズ77の位置で結像する。本構成においても、波長フィルタ1を交換した場合の位相差の変化による結像位置のズレを解決することが出来る。また、本構成により、図7に示すよう構成よりもコンパクトに蛍光顕微鏡を構成することができる。
1 光学フィルタ
10 ベース
12 粒状部材
13 コア部材
14 光反射部材
16 底面部
17 平板
20 入射光
21 入射光
22 偏光方向
23 偏光方向
24 反射光
25 反射光
30 ポリスチレン球
31 ガラス基板
32 シリコンゴム
33 モールド
34 光硬化性樹脂
35 ガラス基板
36 金
50 白色光源
52 偏光子
54 ビームスプリッタ
56 スペクトルメータ
75 対物レンズ
76 蛍光観察試料
77 接眼レンズ

Claims (12)

  1. 入射光の偏光方向に依存したスペクトルの光を濾波する光学フィルタであって、
    平板状のベースと、
    前記ベースの表面に配置された、表面が曲面である複数の粒状部材と、
    前記粒状部材の表面を覆う光反射部材と、
    を備え、
    前記粒状部材は、その長手方向が前記ベースの表面に平行な半楕円体状か、または、半球状であり、
    前記粒状部材が半球状の場合は、前記ベースの表面に平行な軸をY軸、前記ベースの表面に平行で前記Y軸に垂直な軸をX軸とし、
    前記粒状部材が半楕円体状の場合は、前記粒状部材の長手方向の軸である長軸をX軸とし、前記X軸に垂直で前記ベースの表面に平行な軸である短軸をY軸とすると、
    複数の前記粒状部材は、X軸同士が互いに平行になり、Y軸方向に一定の配列周期Λ1、X軸方向に一定の配列周期Λ2になるように配置され、
    Λ1とΛ2とが異なった配列周期である光学フィルタ。
  2. Y軸方向の配列周期とX軸方向の配列周期の比であるΛ1/Λ2が、1.06〜1.46の範囲であるか、または、X軸方向の配列周期とY軸方向の配列周期の比であるΛ2/Λ1が、1.06〜1.46の範囲である請求項1に記載の光学フィルタ。
  3. 前記配列周期Λ1とΛ2とが、いずれも300nm〜2500nmの範囲である請求項1または2に記載の光学フィルタ。
  4. 前記粒状部材が、最密状に配置されている請求項1から3のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
  5. 前記粒状部材は、半楕円体状であり、
    前記粒状部材の長軸の長さAと短軸の長さBとの比であるA/Bが、1.1〜1.4の範囲である請求項1から4のいずれか1項に記載の光学フィルタ。
  6. 試料に励起光を照射し、試料から発生した蛍光を観察する蛍光顕微鏡であって、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学フィルタと、
    偏光子と、
    ビームスプリッタと、
    ダイクロイックミラーと、
    白色光源と、を備え、
    前記白色光源からの光は、前記偏光子と前記ビームスプリッタとを通して前記光学フィルタに照射され、
    前記光学フィルタは、前記白色光源からの光を濾波して励起光を反射し、
    前記光学フィルタが反射した前記励起光は、前記ビームスプリッタで反射し、更に前記ダイクロイックミラーで反射して前記試料に照射され、
    前記励起光の照射により前記試料から生じた蛍光は、前記ダイクロイックミラーを透過して観察される蛍光顕微鏡。
  7. 試料に励起光を照射し、試料から発生した蛍光を観察する蛍光顕微鏡であって、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学フィルタと、
    偏光子と、
    白色光源と、を備え、
    前記白色光源からの光は、前記偏光子を通して前記光学フィルタに照射され、
    前記光学フィルタは、前記白色光源からの光のうち励起光を濾波して反射し、
    前記光学フィルタが反射した前記励起光は、前記試料に照射され、
    前記試料から発生した蛍光は、前記光学フィルタを通過して観察される蛍光顕微鏡。
  8. 入射光の偏光方向に依存したスペクトルの光を濾波する光学フィルタの製造方法であって、
    複数の球形部材を第1基板上に、一定の縦周期、かつ、一定の横周期で、単層に配列する配列工程と、
    配列した複数の前記球形部材全体を、液状の型形成材料で充填し、前記型形成材料を硬化させて前記球形部材から剥離することにより、配列した複数の前記球形部材の型を形成する型形成工程と、
    形成した前記型を一方向に延伸する延伸工程と、
    延伸した前記型に液状の硬化性材料を充填し、硬化させて剥離することにより半楕円体状である粒状部材を複数個形成する粒状部材形成工程と、
    前記粒状部材の表面に光反射部材を成膜する成膜工程と、
    を備えた光学フィルタの製造方法。
  9. 前記球形部材がポリスチレン球である請求項8に記載の光学フィルタの製造方法。
  10. 前記型形成材料が、シリコーン樹脂である請求項8または請求項9に記載の光学フィルタの製造方法。
  11. 前記硬化性材料が、光硬化樹脂である請求項8〜請求項10のいずれか1項に記載の光学フィルタの製造方法。
  12. 前記光反射部材が、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、白金、またはこれらの合金である請求項8〜請求項11のいずれか1項に記載の光学フィルタの製造方法。
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