JP6044869B2 - 転写ユニット、及び画像形成装置 - Google Patents

転写ユニット、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6044869B2
JP6044869B2 JP2012149817A JP2012149817A JP6044869B2 JP 6044869 B2 JP6044869 B2 JP 6044869B2 JP 2012149817 A JP2012149817 A JP 2012149817A JP 2012149817 A JP2012149817 A JP 2012149817A JP 6044869 B2 JP6044869 B2 JP 6044869B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primary transfer
transfer
unit
intermediate transfer
primary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012149817A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014013272A (ja
Inventor
一樹 與五澤
一樹 與五澤
成一 小暮
成一 小暮
克仁 春野
克仁 春野
弘樹 中松
弘樹 中松
春樹 永田
春樹 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012149817A priority Critical patent/JP6044869B2/ja
Publication of JP2014013272A publication Critical patent/JP2014013272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6044869B2 publication Critical patent/JP6044869B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、感光体ドラム等の像担持体上に形成したトナー像をベルト状の中間転写体を介して、記録媒体上に転写する転写ユニット、及びこの転写ユニットを備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、帯電装置、露光装置、現像装置等を周囲に有する像担持体上にトナー像を形成し、形成したトナー像を中間転写体に1次転写した後に中間転写体上のトナー像を記録媒体に2次転写する転写ユニットを備えた電子写真方式の画像形成装置が知られている。また、像担持体を1つ設けた構成や、画像形成を行うトナーの色毎に像担持体を中間転写体の展張面に複数設けた構成や、1つの像担持体の周囲に画像形成を行うトナーの色毎に、複数の現像装置を設けた構成の画像形成装置も知られている。
また、ベルト状の中間転写体を有した転写ユニットでは、2次転写部に記録媒体が進入する時、中間転写体の移動を停止させる方向に制動力が働いて中間転写体に速度変動や張力変動が生じる。この中間転写体の速度変動や張力変動が作像中の像担持体や1次転写中の1次転写部に伝わって、記録媒体上に色ズレや、色ムラや、縞状の濃度ムラ等が生じて画質劣化を引き起こす現象(以下、ショックジターという)が発生する場合があることが知られている。
例えば、特許文献1には、2次転写部に記録媒体が進入する時の中間転写体の張力変動により生じる衝撃的な振動が像担持体に伝達されて引き起こすショックジターの発生を抑制する、次のような転写ユニットが記載されている。中間転写体の内周側の、2次転写手段を構成する2次転写対向ローラ、中間転写体を回転駆動する駆動ローラ、及び中間転写体の張力を略一定に保つテンションローラに、その振動を減衰させる減衰手段を設けている。そして、各ローラに設ける減衰手段は、慣性体と、バネ機能とダンパ機能を有した弾性体とを各ローラの回転軸に接続するというものである。このような減衰手段を2次転写対向ローラ、駆動ローラ、及びテンションローラの回転軸に設け、中間転写体を介して像担持体に伝達される振動を各ローラの減衰手段で低減させてショックジターを抑制し、高画質化を図るというものである。
近年、以前にも増して画像形成装置への高画質化の要求が高まっている。しかし、特許文献1に記載の構成では、近年の高画質化の要求に十分に応えることができなくなってきた。
ショックジターの発生要因としては、2次転写部に記録媒体が進入する際に生じる中間転写体の速度変動や張力変動に起因した、1次転写部での像担持体と中間転写体との速度差、1次転写圧の変動、1次転写ニップ幅の変動、及び各部材の振動等が挙げられる。
そして、1次転写手段として1次転写ローラ等を用いた1次転写部は、次のように構成されていることが多い。移動可能に支持された1次転写ローラを、弾性体等からなる1次転写加圧手段によりベルト状の中間転写体に向けて加圧する構成である。
上記のような構成において、2次転写部に記録媒体が進入する際に中間転写体の張力変動が生じて1次転写部に伝わると、1次転写加圧手段による加圧方向に沿って1次転写ローラが移動して振動を開始する。また、2次転写部に記録媒体が進入する際に中間転写体の速度変動が生じて1次転写部に伝わっても、1次転写加圧手段による加圧方向に沿って1次転写ローラが移動して振動を開始する。
このように1次転写加圧手段による加圧方向に沿って1次転写ローラが移動して振動する時、像担持体に対する中間転写体の1次転写圧が変動してしまう。また、像担持体と中間転写体とで形成される1次転写ニップ部の1次転写ニップ幅も変動してしまう。
その結果、連続した2枚目以降の画像形成を行う時に、中間転写体上に1次転写されるトナー像に、中間転写体の移動方向に直交する方向に平行な縞状の濃度ムラが生じて、2次転写部で2次転写される記録媒体上にショックジターが発生することになる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、次のような転写ユニットを提供することである。2次転写部に記録媒体が進入してベルト状の中間転写体に速度変動や張力変動が生じても、1次転写部での1次転写圧や1次転写ニップ幅の変動を低減し、ショックジターの発生を抑制できる転写ユニットである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、表面上にトナー像を形成された像担持体からトナー像が1次転写されるベルト状の中間転写体と、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記中間転写体上に1次転写する1次転写手段と、前記像担持体に前記中間転写体が当接するように前記1次転写手段を前記中間転写体に向け加圧する1次転写加圧手段と、前記中間転写体上に1次転写されたトナー像を記録媒体上に2次転写する2次転写手段と、を備えた転写ユニットにおいて、前記一次転写手段は回動可能なアームに支持され、前記一次転写加圧手段は前記一次転写手段が前記中間転写体側に移動するように前記アームを加圧するものであり、前記1次転写加圧手段による加圧方向の前記1次転写手段の振動を減衰させるダンパを、前記アームに対し前記加圧手段と並列に取り付けたことを特徴とするものである。
本発明は、1次転写加圧手段による加圧方向の1次転写手段の振動を、減衰させる減衰手段を設けているので、1次転写手段の位置変動(振幅)を小さくできるとともに、その振動も速く減衰させることができる。
したがって、2次転写部に記録媒体が進入してベルト状の中間転写体に速度変動や張力変動が生じても、1次転写部での1次転写圧や1次転写ニップ幅の変動を低減することができる。
本発明は、2次転写部に記録媒体が進入してベルト状の中間転写体に速度変動や張力変動が生じても、1次転写部での1次転写圧や1次転写ニップ幅の変動を低減し、ショックジターの発生を抑制できる転写ユニットを提供できる。
一実施形態に係る、画像形成装置の概要説明図。 従来の1次転写部の説明図。 1次転写部における1次転写ローラの位置変動についての説明図。 実施例1に係る、1次転写部の説明図。 単色の画像形成を行う場合に、他色の感光体ドラムから中間転写ベルトを離間させた転写ベルトユニットの説明図。 1次転写圧のダンパの取り付けの有無による減衰効果の検証実験結果をプロットしたグラフ。 検証実験に用いたダンパの仕様表。 実施例2に係る、転写ベルトユニットで単色の画像形成を行う場合の説明図。 実施例3に係る、1次転写部の説明図。 実施例4に係る、1次転写部の説明図。
以下、本発明を、電子写真方式を採用した画像形成装置としてのカラープリンタ(以下、プリンタ100という)に適用した一実施形態について、複数の実施例を上げて説明する。まず、各実施例に共通するプリンタ100の構成・動作について図を用いて説明する。ここで、本実施形態では本発明を、中間転写体である中間転写ベルト10の上部展張面上に像担持体である感光体ドラム7Bk、7C、7M、7Yを設けた、いわゆる中間転写方式のタンデム型のプリンタ100に適用した例を挙げて説明する。しかし、本発明は、これに限られるものではない、例えば、感光体ドラムを1つ設けた構成や、1つの感光体ドラムの周囲に画像形成を行うトナーの色毎に、複数の現像装置を設けた構成の画像形成装置にも適用可能である。また、プリンタに限定されるものでもなく、複写機、ファクシミリ、複合機等の電子写真方式の画像形成装置に適用可能である。図1は、本実施形態に係るプリンタ100の概要説明図である。
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ100は、像担持体としてのベルト状の中間転写体である中間転写ベルト10を有する転写ベルトユニット20と、4つの作像ステーションとを備えている。中間転写ベルト10は、駆動ローラ11、及びテンションローラ12に張架されるように支持されている。そして、中間転写ベルト10の上部展張面上に沿って各作像ステーションが並設されている。また、中間転写ベルト10を駆動する駆動ローラ11は、図示しない駆動装置のギヤ等の駆動伝達系を介して駆動モータに接続されおり、中間転写ベルト10を介して2次転写手段である2次転写ローラ4に対向する2次転写バックアップローラとしても機能する。
各作像ステーションは、像担持体である感光体ドラム7Bk、7C、7M、7Yをそれぞれ有し、その各感光体ドラム7の回りには、図示していない専用の帯電装置、現像装置及びクリーニング装置を有している。また、装置内の上部には、4つの作像ステーションそれぞれに補給されるトナーを収容するトナーボトル9Bk,9C,9M,9Yが配設されている。各トナーボトル9Bk,9C,9M,9Yには、図中左から黒(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のトナーが充填されている。各トナーボトル9Bk,9C,9M,9Yから図示しない搬送経路を介して所定の補給量だけ各色の作像ステーションの現像装置に補給される。
上記構成のプリンタ100における画像形成動作は、次のように行われる。図1中の2点鎖線で示すように、記録媒体である記録紙等のシートPが給紙カセット1より給紙ローラ2で給送され、シートPの先端がレジストローラ対3まで到達すると図示しないセンサによって検知される。この検知信号でタイミングを取りながら、レジストローラ対3によってシートPを2次転写部材としての2次転写ローラ4と中間転写ベルト10とが対向している2次転写部(ニップ部)に搬送する。一方、あらかじめ各作像ステーションの帯電装置によって一様に帯電された感光体ドラム7Bk、7C、7M、7Yは、図示していない光書込み装置によりレーザ光にて露光走査され、感光体ドラム7Bk、7C、7M、7Y上に静電潜像が作られる。各静電潜像は、それぞれ各色の現像装置により現像され、感光体ドラム7Bk、7C、7M、7Y表面にイエロー、シアン、マゼンタ、黒のトナー像が形成される。
次に、図示しない1次転写部材バイアス印加手段(電圧印加手段)としてのバイアス電源により1次転写手段である1次転写ローラ8Bk、8C、8M、8Yに所定の1次転写バイアス電圧が印加される。そして、感光体ドラム7Bk、7C、7M、7Y上のトナー像が中間転写ベルト10上に順次転写されていく。各作像ステーションにおける各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト10の同じ位置に重ねて転写されるように、中間転写ベルト移動方向の上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。中間転写ベルト10上に形成された各色のトナー像は、2次転写部材としての2次転写ローラ4の対向位置まで搬送され、シートP上に2次転写される。
各色のトナー像が転写されたシートPは、定着装置5に搬送されて熱定着され、図示していない排紙ローラで排紙される。なお、感光体ドラム7Bk、7C、7M、7Y上の残留トナーは、それぞれのクリーニング装置でクリーニングされ、その後、直流に交流成分のバイアスが重畳印加された帯電装置によって除電と同時に帯電され、次の作像(画像形成動作)工程に備える。また、中間転写ベルト10上の残留トナーは、中間転写ベルトクリーニング装置6のクリーニングブレード等によってクリーニングされ、次の作像工程に備える。
本実施形態のプリンタ100のように、中間転写ベルト10を有した転写ベルトユニット20を備えたカラー画像形成装置では、比較的高い圧力でシートPと中間転写ベルト10とを接触させながら2次転写を行う必要がある。このため、シートPが2次転写ローラ4と中間転写ベルト10とが対向する2次転写部に突入した時に、この2次転写部で中間転写ベルト10の走行を停止させようとする制動力が発生する。そして、2次転写部のベルト移動方向下流側のベルト張力が急激に増加し、2次転写部のベルト移動方向上流側のベルト張力が急激に減少する。そして、中間転写ベルト10に速度変動、及び張力変動が発生し、これらの変動が中間転写ベルト10を伝搬して作像中の、あるいは1次転写中の1次転写部に伝達して、一次転写圧の変動や1次転写ニップ部のニップ幅の変動を引き起こす。
これらの結果、連続した2枚目以降の画像形成を行う時に、中間転写ベルト10上に1次転写されるトナー像に、中間転写ベルト10の移動方向に直交する方向に平行な縞状の濃度ムラが生じる。そして、2次転写部でトナー画像が2次転写されるシートP上にショックジターが発生することになる。
このようなショックジターの発生を抑制するため、従来から様々な構成が提案されてきた。例えば、特許文献1には、中間転写ベルトを介して中間転写ベルトに伝達される振動を、2次転写対向ローラ、駆動ローラ、及びテンションローラの回転軸に設けた減衰手段で低減させてショックジターを抑制する構成が記載されている。しかし、特許文献1に記載の構成では、近年の高画質化の要求に十分に応えることができなくなってきた。さらに、ショックジターの発生を抑制して高画質化を図るためには、感光体ドラム7に伝達される振動を低減させるだけではなく、中間転写ベルト10の速度変動や張力変動に起因した1次転写部におけるショックジターの発生要因を、個々に低減する必要がある。
ショックジターの発生要因としては、次のようなものが挙げられる。2次転写部にシートPが進入する際に生じる中間転写ベルト10の速度変動や張力変動に起因した、1次転写部での各感光体ドラム7と中間転写ベルト10との速度差、1次転写圧の変動、1次転写ニップ幅の変動、及び各部材の振動等である。
また、1次転写部における各1次転写ローラ8の配置は、次のような3つに大別することができる。1つ目は、1次転写ニップ部の中心と各感光体ドラム7の回転中心とを結ぶ直線上の位置であって、各感光体ドラム7とで中間転写ベルト10を挟持する位置にそれぞれの1次転写ローラ8の回転中心を配置する構成である。つまり、各1次転写ローラ8をオフセットさせずに配置する構成である。2つ目は、各1次転写ローラ8を、中間転写ベルト10を介して各感光体ドラム7に当接するとともに、オフセットさせて配置する構成である。3つ目は、各1次転写ローラ8を、中間転写ベルト10を介して各感光体ドラム7に当接しないようにオフセットさせて配置する構成である。
以下に、1次転写圧の変動や1次転写ニップ部のニップ幅の変動を引き起こす、1次転写ローラの位置変動を抑制する転写ベルトユニット20の構成について、複数の実施例を挙げて説明する。
(実施例1)
本実施形態の転写ベルトユニット20の第1の実施例について、図を用いて説明する。図2は、従来の1次転写部の説明図である。図3は、1次転写部における1次転写ローラ8Bkの位置変動についての説明図であり、図3(a)が速度変動についての説明図、図3(b)が張力変動についての説明図である。図4は、実施例1に係る、1次転写部の説明図、図5は、単色の画像形成を行う場合に、他色の感光体ドラム7C,7M,7Yから中間転写ベルト10を離間させた転写ベルトユニット20の説明図である。図6は、1次転写圧のダンパ15の取り付けの有無による減衰効果の検証実験結果をプロットしたグラフであり、図6(a)がダンパを取り付けていないときの一次転圧変動、図6(b)がダンパを取り付けたときの一次転圧のグラフである。図7は、検証実験に用いたダンパ15の仕様表である。
まず、従来の1次転写部の構成を、中間転写ベルト10の黒用の作像ユニッットに設けられる感光体ドラム7Bkに対応した1次転写部を例に説明する。なお、他の色の作像ユニット(感光体ドラム7C,7M,7Y)に対応した1次転写部も同様に構成されている。従来の1次転写部は、図2に示す感光体ドラム7Bkに対応した1次転写部のように、1次転写ローラ8Bkを、中間転写ベルト10に向けて加圧する1次転写加圧手段である1次転写加圧手段17を備えている。この1次転写加圧手段17は、一端側に回動支点13を有した加圧アーム16を圧縮バネ14により中間転写ベルト10に向けて加圧する構成である。このような1次転写加圧手段17を設けるのは、中間転写ベルト10と感光体ドラム7Bkとの間に所定の1次転写圧を生じさせるとともに、中間転写ベルト10と感光体ドラム7Bkとで形成される1次転写ニップ部を所定のニップ幅にするためである。また、1次転写ローラ8Bkの経時による磨耗や中間転写ベルト10の厚み偏差等に起因した1次転写ローラ8Bkの位置変動(振動)による、1次転写圧や1次転写ニップ幅の変動を吸収するためでもある。
なお、図2の黒用の作像ユニット(感光体ドラム7Bk)に対応した1次転写部の例に示すように、この転写ベルトユニット20では1次転写ローラ8Bkを、中間転写ベルト10を介して感光体ドラム7Bkに当接するとともに、オフセットさせて配置している。すなわち、感光体ドラム7Bkに中間転写ベルト10が巻き付いて形成される1次転写ニップ部の中心と感光体ドラム7Bkの回転中心とを結ぶ直線上からズラした位置に、1次転写ローラ8Bkの回転中心を配置している。かつ、感光体ドラム7Bkとで中間転写ベルト10を挟持する位置に1次転写ローラ8Bkの回転中心を配置している。
そして、1次転写ローラ8Bkとして、弾性を有した材料で形成されたローラや外周側に弾性層が形成されたローラを用いて、中間転写ベルト10を感光体ドラム7Bkとで挟持する部分で弾性変形させる。このようにオフセットさせた位置に設けた1次転写ローラ8Bkを弾性変形させることで、同じ1次転写ローラを用いて1次転写ローラがつぶされた分だけ巻きつくオフセットさせない構成に比べ、1次転写ニップ部を広げることができる。なお、本実施例では、1次転写ローラはSUS等の金属製芯金上に、導電性材質によって10〜1010Ωの抵抗値に調整されたウレタン等の弾性体を被覆することで構成したものを用いている。
中間転写ベルト10と感光体ドラム7Bkとの巻き付きが小さいと、感光体ドラム7Bkの中間転写ベルト10移動方向の出口付近で放電が起きやすくなる。放電が発生すると中間転写ベルト10上に1次転写されたトナーが逆帯電して、感光体ドラム7Bkに、トナーが戻ってしまう逆転写が発生してしまう。このため図2に示した例のように、1次転写ローラ8Bkをオフセットさせて配置し、適切な巻きつき量を設定する構成が、一般的に広く用いられている。
上記のように構成した1次転写部では、2次転写部にシートPが進入する際に中間転写ベルト10の張力変動が生じて1次転写部に伝わると、次のような力が1次転写ローラ8Bkに働く。図3(b)に示すように、1次転写加圧手段17で中間転写ベルト10に向け加圧されているため、1次転写加圧手段17の加圧アーム16に直交する方向の力、つまり、1次転写ローラ8Bkに働くのは、1次転写加圧手段17による加圧方向に沿った力である。そして、1次転写加圧手段17による加圧方向に沿って1次転写ローラ8Bkが移動して振動を開始する。
また、2次転写部にシートPが進入する際に中間転写ベルト10の速度変動が生じて1次転写部に伝わると、図3(a)に示すように、回転するときに微小な軸受けの摩擦を受けながら回転している1次転写ローラ8Bkに、速度変動方向に引っ張る力が働く。そして、1次転写加圧手段17による加圧方向に沿って1次転写ローラ8Bkが移動して振動を開始する。
これらのように1次転写加圧手段17による加圧方向に沿って1次転写ローラ8Bkが移動して振動する時、感光体ドラム7Bkに対する中間転写ベルト10の1次転写圧が変動してしまう。また、1次転写ニップ部の1次転写ニップ幅も変動してしまう。
感光体ドラム7Bkに対する中間転写ベルト10の1次転写圧が所望の1次転写圧から上昇、又は下降するように変動すると、中間転写ベルト10上で1ドッドを構成するトナー粒子の分布が広がってしまいトナー濃度が低下する。また、感光体ドラム7Bkと中間転写ベルト10とで形成される1次転写ニップ幅が所望のニップ幅から広がる、又は狭まるように変動すると、単位面積当たりの1次転写バイアス電圧が変動して、トナーの1次転写率が変動してしまいトナー濃度が変動する。そして、同様に構成された他の色の作像ユニット(感光体ドラム7C,7M,7Y)に対応した1次転写部においても、同様にトナー濃度が低下する。
これらの結果、連続した2枚目以降の画像形成を行う時に、中間転写ベルト10上に1次転写されるトナー像に、中間転写ベルト10の移動方向に直交する方向に平行な縞状の濃度ムラが生じる。そして、2次転写部で2次転写されるシートP上にショックジターが発生することになる。
そこで、本実施例の1次転写部では、図4に示すように1次転写ローラ8Bkを中間転写ベルト10に向け加圧している1次転写加圧手段17の加圧アーム16に、1次転写加圧手段17による加圧方向の振動を減衰させる減衰手段を取り付けることとした。具体的には、上記従来の構成に加え、1次転写ローラ8Bkを中間転写ベルト10に向け加圧している1次転写加圧手段17の加圧アーム16に、減衰手段としてダンパ15を加圧アーム16に取り付けた。
ここで、1次転写ローラ8Bkは、1次転写加圧手段17の加圧力により中間転写ベルト10に向け加圧され、中間転写ベルト10の厚み偏差等が生じている場合であっても中間転写ベルト10を介して感光体ドラム7Bkに当接するよう構成されている。そして、上記ダンパ15は、中間転写ベルト10の厚み偏差等が生じている場合に、1次転写加圧手段17の加圧力により1次転写ローラ8Bkが移動して、中間転写ベルト10を介して感光体ドラム7Bkに当接するのを妨げないように設定されている。また、減衰手段としてダンパ15を用いることで、減衰手段を簡易な構成とすることができる。
一方、シートPの2次転写部への突入に起因した中間転写ベルト10に速度変動、及び張力変動が発生した際には、取り付けたダンパ15の減衰力で、1次転写ローラ8Bkの振動(移動)が抑制できる。このように振動を抑制できるので、シートPの2次転写部への突入した際に、中間転写ベルト10に速度変動、及び張力変動が生じても、ダンパ15を設けていない構成に比べて、初期振幅を抑制できるとともに、振動をより早く減衰させることができる。すなわち、1次転写ローラ8Bkの位置変動(振幅)を小さくできるとともに、その振動も速く減衰させることができる。
したがって、2次転写部にシートPが進入して中間転写ベルト10に速度変動や張力変動が生じても、1次転写部での1次転写圧や1次転写部のニップ幅の変動を低減することができる。よって、2次転写部にシートPが進入して中間転写ベルト10に速度変動や張力変動が生じても、1次転写部での1次転写圧や1次転写ニップ幅の変動を低減し、ショックジターの発生を抑制できる転写ベルトユニット20を提供できる。
また、本実施例の転写ベルトユニット20では、図5に示すように黒用の作像ユニット(感光体ドラム7Bk)に対応する1次転写部にのみ、ダンパ15を取り付けている。このようにダンパ15を設けることで、一般的に白黒の画像形成時にカラー用の1次転写部を離間させることが多い画像形成装置において、ショックジターが発生し易い白黒の画像形成時のショックジターを低コストで抑制できる。
ここで、本実施例の転写ベルトユニット20の構成で、1次転写圧のダンパ15の取り付けの有無による減衰効果を確認するために行った検証実験について説明する。
検証機としては、弊社製の「Aficio MP C305」改を用いて、検証室温度は20〜23℃で行った。そして、黒用の作像ステーションに対応した1次転写部の1次転写加圧手段の加圧アームに、図7に示す仕様を持った、ダンパを取り付けて検証実験を行った。
この検証実験の結果は、図6(a)に示すダンパを取り付けていない構成の初期1次転写圧変動の値:Δpの方が、図6(b)に示すダンパを取り付けた構成の初期1次転写圧変動の値:Δpよりも大きくなった(Δp>Δp)。すなわち、図6(b)に示すダンパを取り付けた構成の方が、図6(a)に示すダンパを取り付けていない構成よりも、初期1転写圧変動Δpを小さくできることが確認できた。
また、1次転写圧の振幅は、図6(b)に示すダンパを取り付けた構成のほうが、図6(a)に示すダンパを取り付けていない構成よりも早く小さくできることが確認できた。
初期1転写圧変動Δpが大きくなるほど、画像を形成するドットの径が広がり、濃度にムラが生じる。すなわち、初期1転写圧変動Δpの値が小さければ一次転写部での転写性に及ぼす影響が小さくできるため、ショックジターを抑制するには有利である。この検証実験の結果により、1次転写部の1次転写ローラの振動を減衰させる減衰手段であるダンパを設けることで、ショックジターの発生を抑制する効果が確認できた。
(実施例2)
本実施形態の転写ベルトユニット20の第2の実施例について、図を用いて説明する。図8は、本実施例に係る、転写ベルトユニット20で単色(黒色)の画像形成を行う場合の説明図である。ここで、本実施例と上述した実施例1とでは、本実施例の転写ベルトユニット20が全ての作像ステーションに対応した1次転写部にダンパ15を設けた点が異なる。また、単色の画像形成を行う場合であっても、全ての作像ステーションに、それぞれ対応した1次転写部で、中間転写ベルト10を介して各感光体ドラム7に1次転写ローラ8を当接させている点も異なる。その他の点は、上述した実施例1と同様であるので、同様な構成・動作については適宜、省略して説明する。
図8に示すように、本実施例の転写ベルトユニット20では、全ての作像ステーションに対応した1次転写部において、1次転写加圧手段17の加圧アーム16にダンパ15を取り付けている。そして、例えば感光体ドラム7Bkのみを用いて白黒の画像形成を行う場合であっても、全ての作像ステーションに、それぞれ対応した1次転写部で、中間転写ベルト10を介して各感光体ドラム7に1次転写ローラ8を当接させている。
このように構成することで、全ての(4色の)作像ステーション(感光体ドラム7Bk、7C、7M、7Y)を使用するカラー印刷時に生じるショックジターを抑制できる。
また、全ての(4色の)作像ステーションにそれぞれ対応する1次転写部で、1次転写ローラ8にダンパ15を取り付けておけば、白黒の印刷時に4色全ての1次転写ローラを当接さえて、より効果的に白黒の印刷時のショックジターを抑制することができる。これは、中間転写ベルト10をすべての感光体ドラム7Bk、7C、7M、7Yと1次転写ローラ8Bk、8C、8M、8Yでは挟むことで、黒用の作像ステーションに対応する1次転写部へ速度変動や張力変動の影響が伝わりにくくできるためである。
(実施例3)
本実施形態の転写ベルトユニット20の第3の実施例について、図を用いて説明する。図9は、本実施例に係る、1次転写部の説明図である。ここで、本実施例と上述した実施例1又は2とでは、本実施例の転写ベルトユニット20の各1次転写部における1次転写ローラ8の配置に関する点のみが異なる。その他の点は、上述した実施例1又は実施例2と同様であるので、同様な構成・動作については適宜、省略して説明する。
以下、図9の黒用の作像ユニット(感光体ドラム7Bk)に対応した1次転写部を例に説明する。本実施例の転写ベルトユニット20では1次転写ローラ8Bkをオフセットさせずに配置している。すなわち、1次転写ニップ部の中心と感光体ドラム7Bkの回転中心とを結ぶ直線上の位置であって、感光体ドラム7Bkとで中間転写ベルト10を挟持する位置に1次転写ローラ8Bkの回転中心を配置している。なお、他の色の作像ユニット(感光体ドラム7C,7M,7Y)に対応した1次転写部でも同様に1次転写ローラ8C,8M,8Yが配置されている。
また、この転写ベルトユニット20では、1次転写ローラ8Bkの中間転写ベルト10を介した感光体ドラム7Bkへの当接圧(1次転写圧)により、1次転写ローラ8Bkを弾性変形させて1次転写ニップ部を形成する。このため、1次転写ローラ8Bkには、実施例1,2よりも厚い弾性層、又は高弾性のローラを用いている。なお、本実施例でも実施例1と同様に、1次転写ローラはSUS等の金属製芯金上に、導電性材質によって10〜1010Ωの抵抗値に調整されたウレタン等の弾性体を被覆することで構成したものを用いている。
このように、1次転写ローラ8Bkをオフセットさせずに配置した構成でも、中間転写ベルト10に速度変動や張力変動が発生すると、1次転写ローラ8Bkの位置が変動する。これは実施例1又は2の転写ベルトユニット20と同様な理由により変動するものである。
そこで、本実施例の転写ベルトユニット20でも、1次転写加圧手段17の加圧アーム16にダンパ15を取り付けることとした。このようにダンパ15を取り付けることで、1次転写ローラ8Bkをオフセットさせずに配置した構成においても、実施例1又は2と同様に、1次転写ローラ8Bkの位置変動を抑制できる。また、他の色の作像ユニット(感光体ドラム7C,7M,7Y)に対応した1次転写部でも同様にダンパ15を取り付けて、1次転写ローラ8C,8M,8Yの位置変動を抑制することも可能である。
したがって、各1次転写ローラ8をオフセットさせない構成においても、実施例1又は2と同様に、中間転写ベルト10に速度変動や張力変動が生じた際の各1次転写ローラの位置変動を抑制できる。
よって、2次転写部にシートPが進入して中間転写ベルト10に速度変動や張力変動が生じても、実施例1又は2と同様に、ショックジターの発生を抑制できる転写ベルトユニット20を提供できる。
(実施例4)
本実施形態の転写ベルトユニット20の第4の実施例について、図を用いて説明する。図10は、本実施例に係る、1次転写部の説明図である。ここで、本実施例と上述した実施例1乃至3とでは、本実施例の転写ベルトユニット20の各1次転写部の1次転写ローラ8の配置に関する点のみが異なる。その他の点は、上述した実施例1又は実施例2と同様であるので、同様な構成・動作については適宜、省略して説明する。
以下、図10の黒用の作像ユニット(感光体ドラム7Bk)に対応した1次転写部を例に説明する。本実施例の転写ベルトユニット20では1次転写ローラ8Bkを、中間転写ベルト10を介して感光体ドラム7Bkに当接しないようにオフセットさせて配置している。すなわち、感光体ドラム7Bkに中間転写ベルト10が巻き付いて形成される1次転写ニップ部の中心と感光体ドラム7Bkの回転中心とを結ぶ直線上からズラした位置に1次転写ローラ8Bkの回転中心を配置している。かつ、感光体ドラム7Bkとで中間転写ベルト10を挟持しない位置に1次転写ローラ8Bkの回転中心を配置している。なお、他の色の作像ユニット(感光体ドラム7C,7M,7Y)に対応した1次転写部でも同様に1次転写ローラ8C,8M,8Yが配置されている。
また、この転写ベルトユニット20では、実施例1乃至3の転写ベルトユニット20とは異なり、中間転写ベルト10を介して1次転写ローラ8Bkを感光体ドラム7Bkへ当接させていない。したがって、1次転写ローラ8Bkを弾性変形させても1次転写ニップ部を広くできない。このため、1次転写ローラ8Bkには、金属製のローラを用いている。なお、本実施例の金属製の1次転写ローラとしては、SUS等の金属製でローラ部は無垢材またはパイプで構成したものを用いている。
このように、1次転写ローラ8Bkを中間転写ベルト10を介して各感光体ドラム7に当接しないようにオフセットさせて配置した構成でも、中間転写ベルト10に速度変動や張力変動が発生すると、1次転写ローラ8Bkの位置が変動する。これは実施例1乃至3の転写ベルトユニット20と同様な理由により変動するものである。
そこで、本実施例の転写ベルトユニット20でも、1次転写加圧手段17の加圧アーム16にダンパ15を取り付けることとした。このようにダンパ15を取り付けることで、1次転写ローラ8Bkをオフセットさせずに配置した構成においても、実施例1乃至3と同様に、1次転写ローラ8Bkの位置変動を抑制できる。また、他の色の作像ユニット(感光体ドラム7C,7M,7Y)に対応した1次転写部でも同様にダンパ15を取り付けて、1次転写ローラ8C,8M,8Yの位置変動を抑制することも可能である。
したがって、各1次転写ローラ8を中間転写ベルト10を介して各感光体ドラム7に当接しないようにオフセットさせて配置する構成においても、実施例1乃至3と同様に中間転写ベルト10に速度変動や張力変動が生じた際の各1次転写ローラの位置変動を抑制できる。
よって、2次転写部にシートPが進入して中間転写ベルト10に速度変動や張力変動が生じても、実施例1乃至3と同様に、ショックジターの発生を抑制できる転写ベルトユニット20を提供できる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
表面上にトナー像を形成された感光体ドラム7などの像担持体からトナー像が1次転写される中間転写ベルト10などのベルト状の中間転写体と、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記中間転写体上に1次転写する1次転写ローラ8などの1次転写手段と、前記像担持体に前記中間転写体が当接するように前記1次転写手段を前記中間転写体に向け加圧する1次転写加圧手段17などの1次転写加圧手段と、前記中間転写体上に1次転写されたトナー像をシートPなどの記録媒体上に2次転写する2次転写ローラ4などの2次転写手段と、を備えた転写ベルトユニット20などの転写ユニットにおいて、前記1次転写加圧手段による加圧方向の前記1次転写手段の振動を減衰させるダンパ15などの減衰手段を設けたことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1乃至4について説明したように、次のような転写ユニットを提供できる。2次転写部にシートPなどの記録媒体が進入して中間転写ベルト10などのベルト状の中間転写体に速度変動や張力変動が生じても、1次転写部での1次転写圧や1次転写ニップ幅の変動を低減し、ショックジターの発生を抑制できる転写ベルトユニット20などの転写ユニットである。
(態様B)
(態様A)において、中間転写ベルト10などの前記中間転写体上の展張面上には、その表面上に色の異なるトナー像がそれぞれ形成される感光体ドラム7Bk、7C、7M、7Yなどの複数の像担持体が配置され、1次転写ローラ8などの前記1次転写手段、1次転写加圧手段17などの前記一次転写加圧手段、及びダンパ15などの前記減衰手段を前記複数の像担持体毎に備えていることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例2について説明したように、次のような転写ユニットを提供できる。感光体ドラム7Bk、7C、7M、7Yなどの複数の像担持体を使用するカラー印刷時に生じるショックジターを抑制できる転写ベルトユニット20などの転写ユニットである。
(態様C)
(態様B)において、感光体ドラム7Bk、7C、7M、7Yなどの前記複数の像担持体の内、いずれか一つの感光体ドラム7Bkなどの像担持体を用いて画像形成を行う場合にも、前記複数の像担持体に中間転写ベルト10などの前記中間転写体が当接するように、1次転写ローラ8などの各1次転写手段を1次転写加圧手段17などの各一次転写加圧手段により前記中間転写体に向け加圧することを特徴とするものである。
上記実施例2について説明したように、次のような転写ユニットを提供できる。より効果的に単色印刷時のショックジターを抑制することができる転写ベルトユニット20などの転写ユニットである。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、前記減衰手段がダンパ15などのダンパであることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1について説明したように、減衰手段としてダンパ15を用いることで、減衰手段を簡易な構成とすることができる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、前記1次転写手段は、ローラ状の回転可能な1次転写ローラ8などの1次転写ローラであり、感光体ドラム7などの前記像担持体に中間転写ベルト10などの前記中間転写体が巻き付いて形成される1次転写ニップ部の中心と前記像担持体の回転中心とを結ぶ直線上の位置であって、前記像担持体とで前記中間転写体を挟持する位置に前記1次転写ローラの回転中心を配置することを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例3について説明したように、次のような転写ユニットを提供できる。1次転写ローラ8などの1次転写手段をオフセットさせて配置しない1次転写部の構成においても、中間転写ベルト10などの中間転写体に速度変動や張力変動が生じた際の1次転写手段の位置変動を抑制できる。よって、2次転写部にシートPなどの記録媒体が進入して中間転写ベルト10などの中間転写体に速度変動や張力変動が生じても、ショックジターの発生を抑制できる転写ベルトユニット20などの転写ユニットである。
(態様F)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、前記1次転写手段は、ローラ状の回転可能な1次転写ローラ8などの1次転写ローラであり、感光体ドラム7などの前記像担持体に中間転写ベルト10などの前記中間転写体が巻き付いて形成される1次転写ニップ部の中心と前記像担持体の回転中心とを結ぶ直線上からズラした位置であって、前記像担持体とで前記中間転写体を挟持する位置に前記1次転写ローラの回転中心を配置することを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1について説明したように、次のような転写ユニットを提供できる。1次転写ローラ8Bkなどの1次転写手段を中間転写ベルト10などの中間転写体を介して感光体ドラム7Bkなどの像担持体に当接するとともに、オフセットさせて配置した1次転写部の構成においても、中間転写体に速度変動や張力変動が生じた際の1次転写手段の位置変動を抑制できる。よって、2次転写部にシートPなどの記録媒体が進入して中間転写体に速度変動や張力変動が生じても、ショックジターの発生を抑制できる転写ベルトユニット20などの転写ユニットである。
(態様G)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、前記1次転写手段は、ローラ状の回転可能な1次転写ローラ8などの1次転写ローラであり、感光体ドラム7などの前記像担持体に中間転写ベルト10などの前記中間転写体が巻き付いて形成される1次転写ニップ部の中心と前記像担持体の回転中心とを結ぶ直線上からズラした位置であって、前記像担持体とで前記中間転写体を挟持しない位置に前記1次転写ローラの回転中心を配置することを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例4について説明したように、次のような転写ユニットを提供できる。1次転写ローラ8Bkなどの1次転写手段を中間転写ベルト10などの中間転写体を介して感光体ドラム7Bkなどの像担持体に当接しないようにオフセットさせて配置した1次転写部の構成においても、中間転写体に速度変動や張力変動が生じた際の1次転写手段の位置変動を抑制できる。よって、2次転写部にシートPなどの記録媒体が進入して中間転写体に速度変動や張力変動が生じても、ショックジターの発生を抑制できる転写ベルトユニット20などの転写ユニットである。
(態様H)
表面上にトナー像が形成される単数又は複数の感光体ドラム7などの像担持体と、前記単数又は複数の像担持体の表面上に形成されたトナー画像をシートPなどの記録媒体上に一括転写する転写ユニットとを備えたプリンタ100などの画像形成装置において、前記転写ユニットとして、(態様A)乃至(態様G)のいずれかの転写ベルトユニット20などの転写ユニットを備えたことを特徴とするものである。
これによれば、本実施形態について説明したように、(態様A)乃至(態様G)のいずれかの転写ベルトユニット20などの転写ユニットと同様な効果を奏することができるプリンタ100などの画像形成装置を提供できる。
1 給紙カセット
2 給紙ローラ
3 レジストローラ対
4 2次転写ローラ
5 定着装置
6 中間転写ベルトクリーニング装置
7 感光体ドラム
8 1次転写ローラ
9 トナーボトル
10 中間転写ベルト
11 駆動ローラ
12 テンションローラ
13 回動支点
14 圧縮バネ
15 ダンパ
16 加圧アーム
17 1次転写加圧手段
20 転写ベルトユニット
100 プリンタ
P シート
特開2008−076499号公報

Claims (7)

  1. 表面上にトナー像を形成された像担持体からトナー像が1次転写されるベルト状の中間転写体と、前記像担持体上に形成されたトナー像を前記中間転写体上に1次転写する1次転写手段と、前記像担持体に前記中間転写体が当接するように前記1次転写手段を前記中間転写体に向け加圧する1次転写加圧手段と、前記中間転写体上に1次転写されたトナー像を記録媒体上に2次転写する2次転写手段と、を備えた転写ユニットにおいて、
    前記一次転写手段は回動可能なアームに支持され、
    前記一次転写加圧手段は前記一次転写手段が前記中間転写体側に移動するように前記アームを加圧するものであり、
    前記1次転写加圧手段による加圧方向の前記1次転写手段の振動を減衰させるダンパを、前記アームに対し前記加圧手段と並列に取り付けたことを特徴とする転写ユニット。
  2. 請求項1に記載の転写ユニットにおいて、
    前記中間転写体上の展張面上には、その表面上に色の異なるトナー像がそれぞれ形成される複数の像担持体が配置され、
    前記1次転写手段、前記一次転写加圧手段、及び前記ダンパを前記複数の像担持体毎に備えていることを特徴とする転写ユニット。
  3. 請求項2に記載の転写ユニットにおいて、
    前記複数の像担持体の内、いずれか一つの像担持体を用いて画像形成を行う場合にも、前記複数の像担持体に前記中間転写体が当接するように、各1次転写手段を各一次転写加圧手段により前記中間転写体に向け加圧することを特徴とする転写ユニット
  4. 求項1乃至のいずれか一に記載の転写ユニットにおいて、
    前記1次転写手段は、ローラ状の回転可能な1次転写ローラであり、
    前記像担持体に前記中間転写体が巻き付いて形成される1次転写ニップ部の中心と前記像担持体の回転中心とを結ぶ直線上の位置であって、前記像担持体とで前記中間転写体を挟持する位置に前記1次転写ローラの回転中心を配置することを特徴とする転写ユニット。
  5. 請求項1乃至のいずれか一に記載の転写ユニットにおいて、
    前記1次転写手段は、ローラ状の回転可能な1次転写ローラであり、
    前記像担持体に前記中間転写体が巻き付いて形成される1次転写ニップ部の中心と前記像担持体の回転中心とを結ぶ直線上からズラした位置であって、前記像担持体とで前記中間転写体を挟持する位置に前記1次転写ローラの回転中心を配置することを特徴とする転写ユニット。
  6. 請求項1乃至のいずれか一に記載の転写ユニットにおいて、
    前記1次転写手段は、ローラ状の回転可能な1次転写ローラであり、
    前記像担持体に前記中間転写体が巻き付いて形成される1次転写ニップ部の中心と前記像担持体の回転中心とを結ぶ直線上からズラした位置であって、前記像担持体とで前記中間転写体を挟持しない位置に前記1次転写ローラの回転中心を配置することを特徴とする転写ユニット。
  7. 表面上にトナー像が形成される単数又は複数の像担持体と、前記単数又は複数の像担持体の表面上に形成されたトナー画像を記録媒体上に一括転写する転写ユニットとを備えた画像形成装置において、
    前記転写ユニットとして、請求項1乃至のいずれか一に記載の転写ユニットを備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2012149817A 2012-07-03 2012-07-03 転写ユニット、及び画像形成装置 Active JP6044869B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012149817A JP6044869B2 (ja) 2012-07-03 2012-07-03 転写ユニット、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012149817A JP6044869B2 (ja) 2012-07-03 2012-07-03 転写ユニット、及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014013272A JP2014013272A (ja) 2014-01-23
JP6044869B2 true JP6044869B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=50108994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012149817A Active JP6044869B2 (ja) 2012-07-03 2012-07-03 転写ユニット、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6044869B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6217372B2 (ja) * 2013-12-12 2017-10-25 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置及び転写装置
JP6380835B2 (ja) * 2014-05-30 2018-08-29 株式会社リコー 転写装置及び画像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004109706A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Ricoh Co Ltd ベルト駆動装置・転写駆動システム・画像形成装置
JP2005301141A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および像形成ユニット
JP2006018177A (ja) * 2004-07-05 2006-01-19 Canon Inc 画像形成装置
JP4818795B2 (ja) * 2006-04-25 2011-11-16 株式会社リコー 記録紙搬送機構及び画像形成装置
JP4772589B2 (ja) * 2006-05-30 2011-09-14 株式会社リコー 画像形成装置及びこれに用いられる転写装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014013272A (ja) 2014-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4914122B2 (ja) 転写装置、及び画像形成装置
JP5124098B2 (ja) 転写ベルトユニット、及び画像形成装置
JP2008033022A (ja) 画像形成装置
JP2017009767A (ja) 画像形成装置及び押圧部材
JP6044869B2 (ja) 転写ユニット、及び画像形成装置
JP4849146B2 (ja) 画像形成装置
JP6014796B2 (ja) 画像形成装置
JP2008076499A (ja) 転写ユニット及び画像形成装置
JP2011221230A (ja) 画像形成装置
US20150346645A1 (en) Image forming apparatus
US7254356B2 (en) Image forming apparatus
JP5954630B2 (ja) 中間転写ユニット、及び画像形成装置
JP2008185612A (ja) 画像形成装置
JP6494372B2 (ja) 画像形成装置
US10620571B2 (en) Image carrier and image forming apparatus
JP2017167217A (ja) 画像形成装置
JP2010164798A (ja) 画像形成装置
JP2009204995A (ja) 画像形成装置
JP2009063737A (ja) 転写ユニットおよび画像形成装置
JP6375699B2 (ja) 中間転写ユニット、および画像形成装置
JP2008310056A (ja) 帯電ローラ及び画像形成装置
JP6590594B2 (ja) 画像形成装置
JP2009063768A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法
JP2012168314A (ja) 画像形成装置
JP6103221B2 (ja) 画像形成装置及び帯電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160506

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161021

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161103

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6044869

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151