JP6044662B2 - 消費電力の管理装置、消費電力の管理方法、及び消費電力の管理プログラム - Google Patents

消費電力の管理装置、消費電力の管理方法、及び消費電力の管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、消費電力の管理装置、消費電力の管理方法、及び消費電力の管理プログラムに関し、特に交流電源に接続されたコンセントボックスから単相出力による電源供給を受ける電子機器のための消費電力管理に関する。
交流電源には様々な給電方式があり、その一つが三相4線方式の交流電源である。三相4線式交流電源では、U相、V相及びW相の三相電力線U、V、W及び中性線Nを有し、三相電力線のいずれか一つと中性線とから単相交流出力を生成し、三つの単相交流出力を供給する。
三相4線式交流電源に接続されたコンセントボックスは、U相と接続しているコンセント、V相と接続しているコンセント、及びW相と接続しているコンセントを有する。これらコンセントはいずれも、各相電力線と中性線から生成される単相交流を出力する。入力三相4線式で出力単相のコンセントボックスでは、入力の三相電力線U、V、W及び中性線Nのうち、UとNの組、VとNの組、WとNの組のいずれかが各コンセントに接続されている。
このような入力三相4線式で出力単相のコンセントボックスから電源供給を受ける電子機器を考える。例えば、電子機器の一例としてコンピュータ装置を想定する。コンピュータ装置をラックマウントする際は、ラック内に上記コンセントボックスを設置し、そのコンセントから電源供給を受けるようにする。
特開平7−31058号公報 特開2014−202572号公報
しかしながら、上述した交流電源による電源供給には、以下のような課題がある。
上記コンセントボックスに複数のコンピュータ装置を接続して稼働させた場合、各相のコンセントに接続されているコンピュータ装置の相毎の合計消費電力(合計負荷)が一致している場合、入力の中性線Nには電流が流れない。しかしながら、相毎の合計消費電力が不一致の場合、負荷の小さい相の余剰電力が不平衡電流として入力の中性線Nに流れて、無駄な電力を消費してしまう。三相4線式交流電源は、各相の負荷の差が大きいと効率が落ちる。
これまで、相毎の合計消費電力の不一致への対策としては、各相のコンセントに接続するコンピュータ装置の数を各相で合わせるといった静的な対策のみであった。この対策を採用した場合、各コンピュータ装置の負荷が同調する場合は、相毎の合計消費電力が一致し、無駄な電力消費を削減できる。
しかしながら、各コンピュータ装置の負荷がばらばらに変化する場合、静的な対策では効果が薄く、相毎の合計消費電力が不一致となってしまう。その結果、負荷の小さい相の余剰電力が不平衡電流として入力の中性線Nに流れて、無駄な電力を消費してしまうという課題は解決できない。
特許文献1は、三相から単相に変換する電源出力制御装置に関するものであり、消費電力が不均衡となったときに負荷を切り離すことが提案されている。しかしながらこのような制御を行ったのでは、負荷装置の給電が停止してしまい、負荷装置は稼働停止してしまう。
特許文献2は分電盤に関するものであり、消費電力が不均衡となったときには相を切りかえることが提案されている。特許文献2では明記していないが、このような相の切り替え中は該当の分岐負荷への電源供給が止まってしまう。単相出力に接続されている負荷装置に何らかの対策が行われていない場合、切り替え時にその負荷装置が停止してしまい、負荷装置は稼働停止してしまう。
本発明の目的は、三相4線式交流電源から単相交流出力を受けて動作する電子機器の無駄な電力消費を削減できる、消費電力の管理装置、消費電力の管理方法、及び消費電力の管理プログラムを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る消費電力の管理装置は、三相4線式交流電源に接続されたコンセントボックスから、上記三相のうちの第一相に基づいた単相出力、上記三相のうちの上記第一相とは異なる第二相に基づいた単相出力、或いは上記三相のうちの上記第一相及び上記第二相とは異なる第三相に基づいた単相出力による電源供給を受ける電子機器のための消費電力の管理装置であって、
上記三相のうちの上記第一相、上記第二相、及び上記第三相毎に、電源供給を受けている上記電子機器の消費電力値の合計を計算する合計消費電力計算手段と、
上記計算された消費電力値の合計に基づいて、上記三相間の消費電力差を計算する消費電力差計算手段と、
上記計算された消費電力差に基づいて、上記電子機器の動作に関し指示する指示手段とを、有する。
本発明に係る消費電力の管理方法は、三相4線式交流電源に接続されたコンセントボックスから、上記三相のうちの第一相に基づいた単相出力、上記三相のうちの上記第一相とは異なる第二相に基づいた単相出力、或いは上記三相のうちの上記第一相及び上記第二相とは異なる第三相に基づいた単相出力による電源供給を受ける電子機器のための消費電力の管理方法であって、
上記三相のうちの上記第一相、上記第二相、及び上記第三相毎に、電源供給を受けている上記電子機器の消費電力値の合計を計算し、
上記計算された消費電力値の合計に基づいて、上記三相間の消費電力差を計算し、
上記計算された消費電力差に基づいて、上記電子機器の動作に関し指示する。
本発明に係る消費電力の管理プログラムは、三相4線式交流電源に接続されたコンセントボックスから、上記三相のうちの第一相に基づいた単相出力、上記三相のうちの上記第一相とは異なる第二相に基づいた単相出力、或いは上記三相のうちの上記第一相及び上記第二相とは異なる第三相に基づいた単相出力による電源供給を受ける電子機器のための消費電力の管理プログラムであって、
消費電力の管理装置を、
上記三相のうちの上記第一相、上記第二相、及び上記第三相毎に、電源供給を受けている上記電子機器の消費電力値の合計を計算する合計消費電力計算手段と、
上記計算された消費電力値の合計に基づいて、上記三相間の消費電力差を計算する消費電力差計算手段と、
上記計算された消費電力差に基づいて、上記電子機器の動作に関し指示する指示手段と、して機能させる。
本発明によれば、三相4線式交流電源の三相のうちの各相間の消費電力差を計算し、上記計算された消費電力差に基づいて、上記電子機器の動作に関し指示することにより、三相間の合計消費電力の差が小さくなり、無駄な電力消費を削減できる。
本発明の最上位概念の実施形態による管理装置を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による管理装置や管理方法が適用されるコンピュータシステムを示すブロック図である。 図2の管理ソフトウェアに含まれる管理プログラムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による管理方法を説明するためのシーケンス図である。 本発明の第2実施形態による管理装置や管理方法が適用されるコンピュータシステムを示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による管理方法を説明するためのシーケンス図である。 本発明の第3実施形態による管理方法を説明するためのシーケンス図である。 本発明の第1実施形態による管理装置の他構成例を示すブロック図である。
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の最上位概念の実施形態による管理装置を示すブロック図である。図1の管理装置20は、三相4線式交流電源に接続されたコンセントボックスから、電源供給を受ける電子機器のための消費電力の管理装置である。電子機器は、コンセントボックスから、三相のうちの第一相に基づいた単相出力、三相のうちの上記第一相とは異なる第二相に基づいた単相出力、或いは三相のうちの上記第一相及び上記第二相とは異なる第三相に基づいた単相出力による、電源供給を受ける。
図1の管理装置20は、上記三相のうちの上記第一相、上記第二相、及び上記第三相毎に、電源供給を受けている電子機器の消費電力値の合計を計算する合計消費電力計算手段24を有する。さらに管理装置20は、上記計算された消費電力値の合計に基づいて、上記三相間の消費電力差を計算する消費電力差計算手段25と、上記計算された消費電力差に基づいて、上記電子機器の動作に関し指示する指示手段27とを、有する。
図1の管理装置20では、合計消費電力計算手段24が上記三相のうちの上記第一相、上記第二相、及び上記第三相毎に、電源供給を受けている電子機器の消費電力値の合計を計算する。消費電力差計算手段25が、上記計算された消費電力値の合計に基づいて、上記三相間の消費電力差を計算する。これにより、相毎の合計消費電力が一致しているか否かが分かる。この上記計算された消費電力差に基づいて、上記電子機器の動作に関し指示手段27が指示する。例えば、電子機器が内蔵し、電子機器の動作状態を制御する制御部に対して、指示する。或いは、複数の電子機器に対し処理を割り振る負荷分散装置に対して、指示する。
図1の管理装置20によれば、計算された消費電力差に基づいて、上記電子機器の動作に関し指示することにより、相毎の合計消費電力を一致させることができる。その結果、相毎の合計消費電力の不一致に起因する、無駄な電力消費を削減できる。以下、本発明のより詳細な実施形態について説明する。
本発明は、複数のコンピュータ装置を用いてクラスタ等を構成しているコンピュータシステムが入力三相4線式で出力単相のコンセントボックスから電源供給を受けている構成に適用した場合に特に有効な、消費電力管理制御手法を提供するものである。
〔第1実施形態〕
初めに、本発明の第1実施形態による消費電力の管理装置、消費電力の管理方法、及び消費電力の管理プログラムについて、説明する。本実施形態による消費電力制御は、パワーキャッピング機能を用いるものである。
図2は、本発明の第1実施形態による管理装置と、管理装置により管理される複数のコンピュータ装置とを含むコンピュータシステムを示すブロック図である。図3は、図2の管理ソフトウェアに含まれる管理プログラムの構成を示すブロック図である。図4は、本発明の第1実施形態による管理方法を説明するためのシーケンス図である。
(構成)
本実施形態の管理装置20は、分電盤40に三相4線式の三相電源ケーブル37を経由して接続されたコンセントボックス30から、三相、例えばU相、V相及びW相、に基づいた単相出力による電源供給を受ける電子機器のための消費電力管理装置である。コンセントボックス30から電源供給を受ける電子機器の一例は、コンピュータ装置である。
本実施形態の管理装置及び管理方法が適用されるコンピュータシステムについて、より詳細に説明する。図1に示すように、コンピュータシステムは、複数のコンピュータ装置10〜15と、管理装置20とから、主に構成されている。
各コンピュータ装置10〜15は、入力三相4線式で出力単相のコンセントボックス30に、おのおの単相の電源ケーブル60〜65で接続されている。コンセントボックス30は、分電盤40に、三相4線式に対応した三相電源ケーブル37で接続されており、分電盤40から三相の電源を受電している。
コンセントボックス30は、出力用として複数の単相のコンセント31〜36を持っている。コンセントボックス30では、入力の三相電力線U、V、W及び中性線Nのうち、UとNの組(以下U相)がコンセント31と32、VとNの組(以下V相)がコンセント33と34、WとNの組(以下W相)がコンセント35と36に接続されている。これらコンセントはいずれも、各相電力線U、V、Wと中性線Nから生成される単相交流を出力する。
そして、第1コンピュータ装置10の電源ケーブル60、第2コンピュータ装置11の電源ケーブル61は、U相のコンセント31、32に、接続されている。第3コンピュータ装置12の電源ケーブル62、第4コンピュータ装置13の電源ケーブル63は、V相のコンセント33、34に接続されている。第5コンピュータ装置14の電源ケーブル64、第6コンピュータ装置15の電源ケーブル65は、W相のコンセント35、36に接続されている。
コンピュータ装置10〜15と管理装置20とは、管理用ネットワーク50を介して接続されている。
各コンピュータ装置内部の構成について、第1コンピュータ装置10を例に説明する。第1コンピュータ装置10は、BMC(ベースボードマネジメントコントローラ:Baseboard Management Controller)100と、メモリ104と、CPU(Central Processing Unit)105とを、含む。さらに第1コンピュータ装置10は、PCH(Platform Controller Hub)101と、PSU(Power Supply Unit)103と、IO(Input and Output)カード106とを、含む。
PCH101内にはNM(Node Manager)102があり、BMC100はNM102と連携して、第1コンピュータ装置10の管理を実施している。BMC100とPCH101はSMBus(System Management Bus)110で接続されており、BMC100とNM102間の通信はSMBus110を介して行われる。BMC100とPCH101、PSU103間はPMBus(Power Management Bus)111で接続されており、BMC100やNM102はPMBus111を介してPSU103にアクセスする。CPU105とメモリ104はDDR4 I/F(DDR4 Interface)112で接続されており、通常のアクセスはこれを介して行われる。CPU105とIOカード106はPCIe I/F(PCI Express Interface)113で接続されており、通常のアクセスはこれを介して行われる。CPU105とPCH101はDMI(Direct Media Interface)114で接続されており、通常のアクセスはこれを介して行われる。CPU105とPCH101間は、PECI(Platform Environment Control Interface)115でも接続されており、NM102はPECI115を介してCPUにアクセスする。BMC100は、管理用ネットワーク50と接続されている。PSU103には電源ケーブル60が接続されており、コンセントボックス30から単相の電源を受電している。
管理装置20上では、コンピュータシステム全体を管理する管理ソフトウェア21が動作しており、各コンピュータ装置10〜15内のBMCは管理ソフトウェア21と連携して動作する。管理装置20は、一つのコンセントボックス30から電源供給を受けている、全てのコンピュータ装置10〜15のBMCから当該装置の消費電力を取得する。各コンピュータ装置10〜15のBMCは、NMとの連携により、各コンピュータ装置10〜15の消費電力の監視機能や、パワーキャッピング(電力制限)機能等を実現する。NMは、PMBusを介してPSUにアクセスして、PSU内の消費電力に関する情報を入手する。またNMは、PECIを介してCPUにアクセスして、CPUやメモリの動作率を制御する。
管理装置20の管理ソフトウェア21は、各コンピュータ装置10〜15のBMCから当該装置の消費電力を取得する機能を持っている。管理ソフトウェア21は管理装置20を、図3に示すように消費電力値入手手段23、合計消費電力計算手段24、消費電力差計算手段25、判断手段26、及び指示手段27として機能させる管理プログラム22を含む。
消費電力値入手手段23は、全コンピュータ装置10〜15のBMCに対し、定期的に各コンピュータ装置の消費電力の問い合わせを実施する。問い合わせを受けたBMCは、NMと連携して監視している現在の消費電力の値を管理ソフトウェアに返却する。
合計消費電力計算手段24は、各コンピュータ装置が三相のうちのどの相のコンセントに接続しているかを示す情報に基づき、相毎の合計消費電力を計算する。
消費電力差計算手段25は、相間の合計消費電力の差を計算する。
判断手段26は、消費電力差計算手段25が計算した消費電力差に基づいて、相毎の合計消費電力の一致/不一致を判断する。より具体的には予め相間の不均衡の最大値を設定しておき、この相間の不均衡の最大値の値に基づき、相間の合計消費電力の差がこの設定値を超えているかどうかの判断を実施する。
指示手段27は、判断手段26の判断結果が不均衡の最大値を超えているというものであったときには、コンピュータ装置10〜15の動作に関し指示する。具体的には、各コンピュータ装置のBMCへ消費電力の上限値として下記の値を設定するよう、指示する。
・消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置: 現在より小さい値
・消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置: 現在より大きい値
BMCは、NMと連携してCPUやメモリの動作率を調整し、消費電力が設定された上限値以下になるようにする(パワーキャッピング機能)。
このような制御により、合計消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置の負荷は小さくなり、合計消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置の負荷は大きくなる。その結果、合計消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置の消費電力は小さくなり、合計消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置の消費電力は大きくなる。
(動作)
次に、図4のシーケンス図を参照して、本実施形態による消費電力の管理方法について説明する。
最初に、ユーザやSE(System Engineer)等は、各コンピュータ装置が三相(U相、V相、W相)のうちのどの相のコンセントに接続しているかを示す情報と、相間の不均衡の最大値を、管理ソフトウェア21に設定する。ここで相間の不均衡の最大値とは、不均衡をどこまで許すかの値である。
その後、管理ソフトウェア21は、以下の動作を行う。
管理ソフトウェア21は、全コンピュータ装置のBMCに対し、定期的に各装置の消費電力の問い合わせを実施する。問い合わせを受けたBMCは、NMと連携して監視している現在の消費電力の値を、管理ソフトウェアに返却する。
次に管理ソフトウェア21は、各コンピュータ装置が三相のうちのどの相のコンセントに接続しているかを示す情報に基づき、相毎の合計消費電力を計算する。
次に管理ソフトウェア21は、相間の合計消費電力の差を計算する。
次に管理ソフトウェア21は、設定されている相間の不均衡の最大値の値に基づき、相間の合計消費電力の差がこの設定値を超えているかどうかの判断を実施する。超えている場合、管理ソフトウェア21は、各コンピュータ装置のBMCへ消費電力の上限値として下記の値を設定する。消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置に対しては、消費電力の上限値を現在より小さい値に設定するよう、指示する。消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置に対しては、消費電力の上限値を現在より大きい値に設定するよう、指示する。計算した相間の合計消費電力の差が上記最大値を超えていないときには、全コンピュータ装置のBMCに対する、定期的な消費電力の問い合わせに戻る。
(効果)
管理ソフトウェア21による、各コンピュータ装置のBMCへの指示の結果、BMCは、NMと連携してCPUやメモリの動作率を調整し、消費電力が設定された上限値以下になるようコンピュータ装置を制御する。これにより、合計消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置の負荷は小さくなり、合計消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置の負荷は大きくなる。この制御の結果、相間の合計消費電力の差が小さくなる。
本実施形態によれば、三相入力の各相の消費電力(負荷)が均一化される。これにより、中性線Nに流れる不平衡電流が減る。負荷の小さい相の余剰電力が不平衡電流として入力の中性線Nに流れることに起因する、無駄な電力消費を削減することができる。
本実施形態によれば、複数のコンピュータ装置を用いてクラスタ等を構成しているシステムが入力三相4線式で出力単相のコンセントボックスから電源供給を受けている構成において、三相入力の各相の負荷バランスを均衡に保つよう制御することができる。
また本実施形態によれば、三相入力の各相の消費電力(負荷)の均一化の際に、コンセントボックスは電源供給を継続しておりコンピュータ装置は稼働し続けることができる。三相入力の各相の消費電力(負荷)の均一化は、コンピュータ装置の稼働に悪影響を与えることがない。
また本実施形態によれば、管理装置20による消費電力管理は主にソフトウェアによって実現されているので、新たなハードウェアを必要とすることなく、無駄な電力消費を削減することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態による消費電力の管理装置、管理方法、及び管理プログラムについて、説明する。本実施形態による消費電力制御は、負荷分散を用いるものである。第1実施形態と同様な要素に対しては同じ参照番号を付与することにより、詳細な説明を省略することとする。
(構成)
本実施形態の管理装置及び管理方法が適用されるコンピュータシステムは、図5に示すように、複数のコンピュータ装置10〜15と、管理装置20と、負荷分散装置70とから、主に構成されている。
分電盤40、三相電源ケーブル37、コンセントボックス30、単相電源ケーブル60〜65は、第1実施形態と共通である。第1コンピュータ装置10〜第6コンピュータ装置15の構成要素も、これらに対する制御などを除き、第1実施形態と共通である。
本実施形態の管理装置20が適用されるコンピュータシステムでは、各コンピュータ装置10〜15は、業務用ネットワーク51を介して負荷分散装置(ロードバランサ)70と接続されている。負荷分散装置70は、外部ネットワーク52にも接続されている。
各コンピュータ装置10〜15において、業務用ネットワーク51は、OS(Operating System)配下のNIC(Network Interface Card)やLOM(LAN on Mother)等のネットワークインターフェースに接続されている。負荷分散装置70は、管理用ネットワーク50を介して管理装置20とも接続されている。
負荷分散装置70は、外部ネットワーク52からのリクエスト等の処理をどのコンピュータ装置で実施するかを判断し、業務用ネットワーク51を介して各コンピュータ装置10〜15に処理を割り振る。
管理装置20の管理ソフトウェア21は、第1実施形態と同様に、各コンピュータ装置10〜15のBMCから当該装置の消費電力を取得する機能を持っている。さらに、管理ソフトウェア21は管理装置20を、図3に示すように消費電力値入手手段23、合計消費電力計算手段24、消費電力差計算手段25、判断手段26、及び指示手段27として機能させる管理プログラム22を含む。
本実施形態では、指示手段27の働きが第1実施形態と異なる。本実施形態の指示手段27は、判断手段26による相間の合計消費電力差の判断結果が、不均衡の最大値の設定値を超えているときには、負荷分散装置70に対して、コンピュータ装置毎の処理の割り振りの割合の増加/削減を指示する。
・消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置に割り振る処理の量の削減
・消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置に割り振る処理の量の増加
負荷分散装置70は、外部ネットワーク52からのリクエスト等の処理をどのコンピュータ装置で実施するかの判断に、管理ソフトウェア21からの指示を反映する。これにより、合計消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置の負荷は小さくなり、合計消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置の負荷は大きくなる。その結果、合計消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置の消費電力は小さくなり、合計消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置の消費電力は大きくなる。
(動作)
次に、図6のシーケンス図を参照して、本実施形態による消費電力の管理方法について説明する。
最初に、第1実施形態と同様に、ユーザやSE等は、各コンピュータ装置が三相(U相、V相、W相)のうちのどの相のコンセントに接続しているかを示す情報と、相間の不均衡の最大値を、管理ソフトウェア21に設定する。
その後、管理ソフトウェア21は、以下の動作を行う。
管理ソフトウェア21は、第1実施形態と同様に、全コンピュータ装置のBMCに対し、定期的に各装置の消費電力の問い合わせを実施する。問い合わせを受けたBMCは、NMと連携して監視している現在の消費電力の値を、管理ソフトウェアに返却する。
次に管理ソフトウェア21は、第1実施形態と同様に、各コンピュータ装置が三相のうちのどの相のコンセントに接続しているかを示す情報に基づき、相毎の合計消費電力を計算する。
次に管理ソフトウェア21は、第1実施形態と同様に、相間の合計消費電力の差を計算する。
次に管理ソフトウェア21は、第1実施形態と同様に、設定されている相間の不均衡の最大値の値に基づき、相間の合計消費電力の差がこの設定値を超えているかどうかの判断を実施する。
相間の合計消費電力の差がこの設定値を超えている場合、管理ソフトウェア21は、負荷分散装置70に対して、コンピュータ装置毎の処理の割り振りの割合の増加/削減を指示する。消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置に割り振る処理の量を減らすように、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置に割り振る処理の量を増やすように、管理ソフトウェア21は負荷分散装置70へ指示する。計算した相間の合計消費電力の差が上記最大値を超えていないときには、全コンピュータ装置のBMCに対する、定期的な消費電力の問い合わせに戻る。
(効果)
管理ソフトウェア21による、負荷分散装置70への指示の結果、負荷分散装置70は外部ネットワーク52からのリクエスト等の処理をどのコンピュータ装置で実施するかの判断に、管理ソフトウェア21からの指示を反映させる。これにより、合計消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置の負荷は小さくなり、合計消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置の負荷は大きくなる。この制御の結果、相間の合計消費電力の差が小さくなる。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、三相入力の各相の消費電力(負荷)が均一化される。これにより、中性線Nに流れる不平衡電流が減る。負荷の小さい相の余剰電力が不平衡電流として入力の中性線Nに流れることに起因する、無駄な電力消費を削減することができる。
本実施形態によれば、複数のコンピュータ装置を用いてクラスタ等を構成しているシステムが入力三相4線式で出力単相のコンセントボックスから電源供給を受けている構成において、三相入力の各相の負荷バランスを均衡に保つよう制御することができる。
また本実施形態によれば、三相入力の各相の消費電力(負荷)の均一化の際に、コンセントボックスは電源供給を継続しておりコンピュータ装置は稼働し続けることができる。三相入力の各相の消費電力(負荷)の均一化は、コンピュータ装置の稼働に悪影響を与えることがない。
さらに本実施形態によれば、負荷分散装置70を使用した処理割り振り先の変更により三相入力の各相の消費電力(負荷)が均一化される。これにより、システム全体の性能を落とすことなく、無駄な電力消費を削減することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態による消費電力の管理装置、管理方法、及び管理プログラムについて、説明する。本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態では、第1実施形態のパワーキャッピング機能を用いた消費電力制御と、第2実施形態の負荷分散を用いた消費電力制御とを別々に記載したが、両方の消費電力制御を同時に使用しても良い。両方の消費電力制御を同時に使用した場合を、本発明の第3実施形態として、以下に説明する。第1実施形態や第2実施形態と同様な要素に対しては同じ参照番号を付与することにより、詳細な説明を省略することとする。
(構成)
本実施形態による管理装置及び管理方法が適用されるコンピュータシステムは、第2実施形態のコンピュータシステムとほぼ同様に、複数のコンピュータ装置10〜15と、管理装置20と、負荷分散装置70とから、主に構成される。
本実施形態の管理装置20の指示手段27は、判断手段26の判断結果が不均衡の最大値を超えているというものであったときには、コンピュータ装置10〜15の動作に関し指示する。具体的には、各コンピュータ装置のBMCへ消費電力の上限値として下記の値を設定するよう、指示する。
・消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置: 現在より小さい値
・消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置: 現在より大きい値
また本実施形態の管理装置20の指示手段27は、判断手段26による相間の合計消費電力差の判断結果が、不均衡の最大値の設定値を超えているときには、負荷分散装置70に対して、コンピュータ装置毎の処理の割り振りの割合の増加/削減を指示する。
・消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置に割り振る処理の量の削減
・消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置に割り振る処理の量の増加
これらの制御を併用する。
(動作)
次に、本発明の第3実施形態による消費電力の管理方法について、説明する。図7は、本発明の第3実施形態による管理方法を説明するためのシーケンス図である。図6のシーケンス図を参照して、本実施形態による消費電力の管理方法について説明する。
最初に、第1実施形態や第2実施形態と同様に、ユーザやSE等は、各コンピュータ装置が三相(U相、V相、W相)のうちのどの相のコンセントに接続しているかを示す情報と、相間の不均衡の最大値を、管理ソフトウェア21に設定する。
その後、管理ソフトウェア21は、以下の動作を行う。
管理ソフトウェア21は、第1実施形態や第2実施形態と同様に、全コンピュータ装置のBMCに対し、定期的に各装置の消費電力の問い合わせを実施する。問い合わせを受けたBMCは、NMと連携して監視している現在の消費電力の値を、管理ソフトウェアに返却する。
次に管理ソフトウェア21は、第1実施形態や第2実施形態と同様に、各コンピュータ装置が三相のうちのどの相のコンセントに接続しているかを示す情報に基づき、相毎の合計消費電力を計算する。
次に管理ソフトウェア21は、第1実施形態や第2実施形態と同様に、相間の合計消費電力の差を計算する。
次に管理ソフトウェア21は、第1実施形態や第2実施形態と同様に、設定されている相間の不均衡の最大値の値に基づき、相間の合計消費電力の差がこの設定値を超えているかどうかの判断を実施する。計算した相間の合計消費電力の差が上記最大値を超えていないときには、全コンピュータ装置のBMCに対する、定期的な消費電力の問い合わせに戻る。
相間の合計消費電力の差がこの設定値を超えている場合、管理ソフトウェア21は第1実施形態と同様に、各コンピュータ装置のBMCへ消費電力の上限値として下記の値を設定する。消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置に対しては、消費電力の上限値を現在より小さい値に設定するよう、指示する。消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置に対しては、消費電力の上限値を現在より大きい値に設定するよう、指示する。
相間の合計消費電力の差がこの設定値を超えている場合、管理ソフトウェア21は第2実施形態と同様に、負荷分散装置70に対して、コンピュータ装置毎の処理の割り振りの割合の増加/削減を指示する。消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置に割り振る処理の量を減らすように、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置に割り振る処理の量を増やすように、管理ソフトウェア21は負荷分散装置70へ指示する。
管理ソフトウェア21による、各コンピュータ装置のBMCへの指示の結果、BMCは、NMと連携してCPUやメモリの動作率を調整変更し、消費電力が設定された上限値以下になるようコンピュータ装置を制御する。
管理ソフトウェア21による、負荷分散装置70への指示の結果、負荷分散装置70は外部ネットワーク52からのリクエスト等の処理をどのコンピュータ装置で実施するかの判断に、管理ソフトウェア21からの指示を反映させる。
管理ソフトウェア21による、各コンピュータ装置のBMCや負荷分散装置70への指示の結果、実行する処理量が変化する。すなわち、合計消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置の負荷は小さくなり、合計消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置の負荷は大きくなる。この制御の結果、相間の合計消費電力の差が小さくなる。
(効果)
本実施形態によれば、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、三相入力の各相の消費電力(負荷)が均一化される。これにより、中性線Nに流れる不平衡電流が減る。負荷の小さい相の余剰電力が不平衡電流として入力の中性線Nに流れることに起因する、無駄な電力消費を削減することができる。
本実施形態によれば、複数のコンピュータ装置を用いてクラスタ等を構成しているシステムが入力三相4線式で出力単相のコンセントボックスから電源供給を受けている構成において、三相入力の各相の負荷バランスを均衡に保つよう制御することができる。
さらに本実施形態によれば、第2実施形態と同様に、負荷分散装置70を使用した処理割り振り先の変更により三相入力の各相の消費電力(負荷)が均一化される。これにより、システム全体の性能を落とすことなく、無駄な電力消費を削減することができる。
(実施形態の変形例や拡張)
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲に含まれることはいうまでもない。
例えば、第3実施形態の図7のシーケンス図では、パワーキャッピング機能を用いた消費電力制御の後に、負荷分散を用いた消費電力制御を行っているが、負荷分散を用いた消費電力制御の後に、パワーキャッピング機能を用いた消費電力制御を行っても良い。
本発明の実施形態の管理装置20は管理ソフトウェア21を含むものとして説明し、ソフトウェアによって本発明の実施形態の各機能が実現されるものとして説明したが、これら各機能の全部又は一部はハードウェアによって実現されても良い。図8は、本発明の第1実施形態による管理装置の他構成例を示すブロック図である。例えば、図8に示すように、消費電力値入力部223、合計消費電力計算部224、消費電力差計算部225、判断部226、及び指示部227を有する管理装置20aのようなハードウェアによっても、上述した実施形態の管理装置は実現され得る。
上述した実施形態では、コンピュータシステム内のコンピュータ装置は6台だが、それ以外の台数でも良い。3台以上で、各相に1台以上あれば良い。
上述した実施形態では、コンセントボックスは1台だが、2台以上でも良い。2台以上の場合、別々の分電盤に接続されていても良い。上述した実施形態では、コンセントボックス内のコンセントの数は6つだが、それ以外の数でも良い。
上述した実施形態では、管理装置や負荷分散装置、各種ネットワークは各々1台/1本ずつだが、複数台/本もうけて、多重化しても良い。
上述した実施形態では、各コンピュータ装置内のCPUやメモリ、IOカードは各々1つずつだが、複数あっても良い。CPUとメモリ間がDDR4 I/FとなっているがDDR3 I/F(DDR3 Interface)等の別のメモリI/Fでも良い。CPUとIOカード間がPCIe I/Fとなっているが、PCI Bus等の別のIO I/Fでも良い。その他、コンピュータ装置内のCPU、メモリ、IOカード、チップセット(上記実施形態ではPCH)の構成は、一般的なサーバの構成であれば良い。
上述した実施形態では、各コンピュータ装置内のBMCは1つだが、複数設け、多重化しても良い。この多重化した場合、1つのBMCがマスターとなり、それ以外のBMCはバックアップとなる。
上述した実施形態では、各コンピュータ装置内のPSUは1つだが、複数でも良い。また、各コンピュータ装置とコンセントボックス間の電源ケーブルは1本だが、PSUが複数存在する場合、複数でも良い。電源ケーブルが複数本の場合、1つのコンピュータ装置が、複数のコンセントボックスと接続と接続されていても良い。
上述した実施形態では、BMCはNMと連携して消費電力の監視機能やパワーキャッピング(電力制限)機能を実現しているが、BMCのみで実現しても良い。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)三相4線式交流電源に接続されたコンセントボックスから、前記三相のうちの第一相に基づいた単相出力、前記三相のうちの前記第一相とは異なる第二相に基づいた単相出力、或いは前記三相のうちの前記第一相及び前記第二相とは異なる第三相に基づいた単相出力による電源供給を受ける電子機器のための消費電力の管理装置であって、
前記三相のうちの前記第一相、前記第二相、及び前記第三相毎に、電源供給を受けている前記電子機器の消費電力値の合計を計算する合計消費電力計算手段と、
前記計算された消費電力値の合計に基づいて、前記三相間の消費電力差を計算する消費電力差計算手段と、
前記計算された消費電力差に基づいて、前記電子機器の動作に関し指示する指示手段とを、有する消費電力の管理装置。
(付記2)計算された前記消費電力差に基づいて、前記三相間の不均衡を判断する判断手段をさらに備える、付記1に記載の消費電力の管理装置。
(付記3)前記判断手段は、計算された前記消費電力差に基づいて、前記三相間の不均衡の最大値を超えているか否かを判断する、付記2に記載の消費電力の管理装置。
(付記4)前記電子機器は、ベースボードマネジメントコントローラを内蔵するコンピュータ装置であり、
前記指示手段は、前記三相のうち、消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置のベースボードマネジメントコントローラに対しては、より小さい値を消費電力の上限値として設定し、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置のベースボードマネジメントコントローラに対しては、より大きい値を消費電力の上限値として設定するよう指示する、付記1乃至付記3のいずれか一つに記載の消費電力の管理装置。
(付記5)前記電子機器はコンピュータ装置であり、
前記指示手段は、前記コンピュータ装置へ処理を割り振る負荷分散装置に対し、前記三相のうち、消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置へ割り振る処理を削減し、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置へ割り振る処理を増加させるよう指示する、付記1乃至付記3のいずれか一つに記載の消費電力の管理装置。
(付記6)前記コンピュータ装置はベースボードマネジメントコントローラを内蔵しており、
前記指示手段は、前記三相のうち、消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置のベースボードマネジメントコントローラに対しては、より小さい値を消費電力の上限値として設定し、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置のベースボードマネジメントコントローラに対しては、より大きい値を消費電力の上限値として設定するよう指示する、付記5に記載の消費電力の管理装置。
(付記7)前記ベースボードマネジメントコントローラから、前記コンピュータ装置の消費電力値を入手する消費電力値入手手段をさらに有する、付記4乃至付記6のいずれか一つに記載の消費電力の管理装置。
(付記8)三相4線式交流電源に接続されたコンセントボックスから、前記三相のうちの第一相に基づいた単相出力、前記三相のうちの前記第一相とは異なる第二相に基づいた単相出力、或いは前記三相のうちの前記第一相及び前記第二相とは異なる第三相に基づいた単相出力による電源供給を受ける電子機器のための消費電力の管理方法であって、
前記三相のうちの前記第一相、前記第二相、及び前記第三相毎に、電源供給を受けている前記電子機器の消費電力値の合計を計算し、
前記計算された消費電力値の合計に基づいて、前記三相間の消費電力差を計算し、
前記計算された消費電力差に基づいて、前記電子機器の動作に関し指示する、消費電力の管理方法。
(付記9)計算された前記消費電力差に基づいて、前記三相間の不均衡を判断する、付記8に記載の消費電力の管理方法。
(付記10)前記計算された消費電力差に基づいて、前記三相間の不均衡の最大値を超えているか否かを判断する、付記9に記載の消費電力の管理方法。
(付記11)前記電子機器は、ベースボードマネジメントコントローラを内蔵するコンピュータ装置であり、
前記三相のうち、消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置のベースボードマネジメントコントローラに対しては、より小さい値を消費電力の上限値として設定し、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置のベースボードマネジメントコントローラに対しては、より大きい値を消費電力の上限値として設定するよう指示する、付記8乃至付記10のいずれか一つに記載の消費電力の管理方法。
(付記12)前記電子機器はコンピュータ装置であり、
前記コンピュータ装置へ処理を割り振る負荷分散装置に対し、前記三相のうち、消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置へ割り振る処理を削減し、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置へ割り振る処理を増加させるよう指示する、付記8乃至付記10のいずれか一つに記載の消費電力の管理方法。
(付記13)前記コンピュータ装置はベースボードマネジメントコントローラを内蔵しており、
前記コンピュータ装置へ処理を割り振る負荷分散装置に対し、前記三相のうち、消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置へ割り振る処理を削減し、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置へ割り振る処理を増加させるよう指示する、付記12に記載の消費電力の管理方法。
(付記14)前記ベースボードマネジメントコントローラから、前記コンピュータ装置の消費電力値を入手する、付記11乃至付記13のいずれか一つに記載の消費電力の管理方法。
(付記15)三相4線式交流電源に接続されたコンセントボックスから、前記三相のうちの第一相に基づいた単相出力、前記三相のうちの前記第一相とは異なる第二相に基づいた単相出力、或いは前記三相のうちの前記第一相及び前記第二相とは異なる第三相に基づいた単相出力による電源供給を受ける電子機器のための消費電力の管理プログラムであって、
消費電力の管理装置を、
前記三相のうちの前記第一相、前記第二相、及び前記第三相毎に、電源供給を受けている前記電子機器の消費電力値の合計を計算する合計消費電力計算手段と、
前記計算された消費電力値の合計に基づいて、前記三相間の消費電力差を計算する消費電力差計算手段と、
前記計算された消費電力差に基づいて、前記電子機器の動作に関し指示する指示手段と、して機能させる消費電力の管理プログラム。
(付記16)前記管理装置を、
計算された前記消費電力差に基づいて、前記三相間の不均衡を判断する判断手段としてさらに機能させる、付記15に記載の消費電力の管理プログラム。
(付記17)前記判断手段は、計算された前記消費電力差に基づいて、前記三相間の不均衡の最大値を超えているか否かを判断する、付記16に記載の消費電力の管理プログラム。
(付記18)前記電子機器は、ベースボードマネジメントコントローラを内蔵するコンピュータ装置であり、
前記指示手段は、前記三相のうち、消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置のベースボードマネジメントコントローラに対しては、より小さい値を消費電力の上限値として設定し、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置のベースボードマネジメントコントローラに対しては、より大きい値を消費電力の上限値として設定するよう指示する、付記15乃至付記17のいずれか一つに記載の消費電力の管理プログラム。
(付記19)前記電子機器はコンピュータ装置であり、
前記指示手段は、前記コンピュータ装置へ処理を割り振る負荷分散装置に対し、前記三相のうち、消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置へ割り振る処理を削減し、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置へ割り振る処理を増加させるよう指示する、付記15乃至付記17のいずれか一つに記載の消費電力の管理プログラム。
(付記20)前記コンピュータ装置はベースボードマネジメントコントローラを内蔵しており、
前記指示手段は、前記コンピュータ装置へ処理を割り振る負荷分散装置に対し、前記三相のうち、消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置へ割り振る処理を削減し、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置へ割り振る処理を増加させるよう指示する、付記19の消費電力の管理プログラム。
(付記21)前記管理装置を、
前記ベースボードマネジメントコントローラから、前記コンピュータ装置の消費電力値を入手する消費電力値入手手段としてさらに機能させる、付記18乃至付記20のいずれか一つに記載の消費電力の管理プログラム。
10〜15 コンピュータ装置
20、20a 管理装置
21 管理ソフトウェア
22 管理プログラム
23 消費電力値入手手段
24 合計消費電力計算手段
25 消費電力差計算手段
26 判断手段
27 指示手段
30 コンセントボックス
31〜36 コンセント
37 三相電源ケーブル
40 分電盤
50 管理用ネットワーク
51 業務用ネットワーク
52 外部ネットワーク
60〜65 電源ケーブル
70 負荷分散装置
100 BMC
101 PCH
102 NM
103、203 PSU
104 メモリ
105 CPU
106 IOカード
110 SMBus
111 PMBus
112 DDR4 I/F
113 PCIe I/F
114 DMI
115 PECI

Claims (10)

  1. 三相4線式交流電源に接続されたコンセントボックスから、前記三相のうちの第一相に基づいた単相出力、前記三相のうちの前記第一相とは異なる第二相に基づいた単相出力、或いは前記三相のうちの前記第一相及び前記第二相とは異なる第三相に基づいた単相出力による電源供給を受ける電子機器のための消費電力の管理装置であって、
    前記三相のうちの前記第一相、前記第二相、及び前記第三相毎に、電源供給を受けている前記電子機器の消費電力値の合計を計算する合計消費電力計算手段と、
    前記計算された消費電力値の合計に基づいて、前記三相間の消費電力差を計算する消費電力差計算手段と、
    前記計算された消費電力差に基づいて、前記電子機器の動作に関し指示する指示手段とを、有する消費電力の管理装置。
  2. 計算された前記消費電力差に基づいて、前記三相間の不均衡を判断する判断手段をさらに備える、請求項1に記載の消費電力の管理装置。
  3. 前記判断手段は、計算された前記消費電力差に基づいて、前記三相間の不均衡の最大値を超えているか否かを判断する、請求項2に記載の消費電力の管理装置。
  4. 前記電子機器は、ベースボードマネジメントコントローラを内蔵するコンピュータ装置であり、
    前記指示手段は、前記三相のうち、消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置のベースボードマネジメントコントローラに対しては、より小さい値を消費電力の上限値として設定し、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置のベースボードマネジメントコントローラに対しては、より大きい値を消費電力の上限値として設定するよう指示する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の消費電力の管理装置。
  5. 前記電子機器はコンピュータ装置であり、
    前記指示手段は、前記コンピュータ装置へ処理を割り振る負荷分散装置に対し、前記三相のうち、消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置へ割り振る処理を削減し、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置へ割り振る処理を増加させるよう指示する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の消費電力の管理装置。
  6. 前記コンピュータ装置はベースボードマネジメントコントローラを内蔵しており、
    前記指示手段は、前記三相のうち、消費電力が多い相に接続されているコンピュータ装置のベースボードマネジメントコントローラに対しては、より小さい値を消費電力の上限値として設定し、消費電力が少ない相に接続されているコンピュータ装置のベースボードマネジメントコントローラに対しては、より大きい値を消費電力の上限値として設定するよう指示する、請求項5に記載の消費電力の管理装置。
  7. 前記ベースボードマネジメントコントローラから、前記コンピュータ装置の消費電力値を入手する消費電力値入手手段をさらに有する、請求項4又は請求項6に記載の消費電力の管理装置。

  8. 三相4線式交流電源に接続されたコンセントボックスから、前記三相のうちの第一相に基づいた単相出力、前記三相のうちの前記第一相とは異なる第二相に基づいた単相出力、或いは前記三相のうちの前記第一相及び前記第二相とは異なる第三相に基づいた単相出力による電源供給を受ける電子機器のための消費電力の管理方法であって、
    前記三相のうちの前記第一相、前記第二相、及び前記第三相毎に、電源供給を受けている前記電子機器の消費電力値の合計を計算し、
    前記計算された消費電力値の合計に基づいて、前記三相間の消費電力差を計算し、
    前記計算された消費電力差に基づいて、前記電子機器の動作に関し指示する、消費電力の管理方法。
  9. 計算された前記消費電力差に基づいて、前記三相間の不均衡を判断する、請求項8に記載の消費電力の管理方法。
  10. 三相4線式交流電源に接続されたコンセントボックスから、前記三相のうちの第一相に基づいた単相出力、前記三相のうちの前記第一相とは異なる第二相に基づいた単相出力、或いは前記三相のうちの前記第一相及び前記第二相とは異なる第三相に基づいた単相出力による電源供給を受ける電子機器のための消費電力の管理プログラムであって、
    消費電力の管理装置を、
    前記三相のうちの前記第一相、前記第二相、及び前記第三相毎に、電源供給を受けている前記電子機器の消費電力値の合計を計算する合計消費電力計算手段と、
    前記計算された消費電力値の合計に基づいて、前記三相間の消費電力差を計算する消費電力差計算手段と、
    前記計算された消費電力差に基づいて、前記電子機器の動作に関し指示する指示手段と、して機能させる消費電力の管理プログラム。
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