JP6044386B2 - 混相流状態計測装置及びセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、混相流の静電容量や電位差等を計測し、混相流の誘電率等の分布状態を求め、混相流の混相状態分布の画像を再構成する技術に関する。
固体、気体、液体等の混相流を扱うパイプラインや機器において、管路等の閉塞防止や輸送の効率化、混合の効率化、抵抗低減等を目的として、管路等を移動する混相流の粒子等の分布状態を観察している。近年では、管路等の混相流の誘電率等の分布から混相状態分布をCT(コンピュータトモグラフィー)を用いて画像を再構成して表示することで混相状態分布を計測する装置が開発されている。
特許文献1には、既知のn×1行列の静電容量行列C、既知のn×m行列のセンシティビティマップSe、未知のm×1行列の静電率分布行列Eとが、C=SeEの関係にあり、この式の反復計算により誘電率分布行列Eを求めることが記載されている。この際に、γi=CSeiとおき、反復回数をkとしたときに評価関数をf(E(k))=γ・E(k)とし、この評価関数が1に近づく誘電率分布行列Eを求めることが記載されている。
図8に、特許文献1に記載された装置の構成を示す。混相流を輸送する管路1の周囲にセンサ2が設けられる。センサ2は、絶縁材と複数個の電極からなり、複数個の電極は、そのうちの任意の2個の組み合わせで複数のコンデンサを形成する。センサ2にはリード線221〜2212を介して静電容量計測手段3が接続される。静電容量計測手段3は、リード線221〜2212を介して複数個のコンデンサの静電容量を計測する。画像再構成手段4は、コンピュータからなり、複数のコンデンサの静電容量に基づいて、管路1の計測空間の誘電率分布を演算し、計測空間の誘電率分布CTの再構成画像信号を発生する。表示装置5は、誘電率分布CTの再構成画像を表示する。
特開2003−130835号公報
しかしながら、上記従来技術では、管路の外部にセンサを配置しているため、計測面内のボイド率を決定する場合等において、存在する気泡が配管径と比較して大幅に小さい場合、再構成画像の空間解像度が十分でない問題があった。
他方、センサを単に管路内に配置する構成では、外部からのノイズに対するロバスト性や浮遊容量耐性の確保ができない問題がある。すなわち、外部からのノイズ削減や外部との浮遊容量の削減のためには、センサのセンシング電極周囲にスクリーン電極を配置し、センシング電極とスクリーン電極との間に抵抗器、例えば1MΩ程度の抵抗器を接続することが有効であるが、センサを管路内に配置する場合には、これらセンシング電極、スクリーン電極及び抵抗器をどのように配置するかが問題となる。
さらに、センサを単に管路内に配置する構成では、管路内の流れ場を必要以上に乱すことも想定され得る。
本発明の目的は、管路内の流れ場を必要以上に乱すことなくセンサを管路内に配置することが可能で、再構成画像の空間解像度を向上することができる装置及びセンサを提供することにある。
本発明は、センサにより混相流の静電容量又は電位差を計測し、得られた静電容量又は電位差に基づいて混相流の誘電率分布を演算し、混相流状態分布のCT画像を再構成する混相流状態計測装置であって、前記センサは、少なくとも3個以上のセンシング電極と、前記センシング電極を囲むように配置されたスクリーン電極と、前記センシング電極と前記スクリーン電極との間に接続された抵抗器とを備え、前記センシング電極及び前記スクリーン電極は、同一又は互いに異なる支持絶縁部材に設けられ、前記支持絶縁部材は、前記混相流の流れ方向に対して流線型をなし、前記センサは、計測対象の混相流内に配置されることを特徴とする。
また、本発明は、混相流の静電容量又は電位差を計測し、得られた静電容量又は電位差に基づいて混相流の誘電率分布を演算し、混相流状態分布のCT画像を再構成する混相流状態計測装置に用いられるセンサであって、前記センサは、計測対象の混相流内に配置されるものであり、少なくとも3個以上のセンシング電極と、前記センシング電極を囲むように配置されたスクリーン電極と、前記センシング電極と前記スクリーン電極との間に接続された抵抗器とを備え、前記センシング電極及び前記スクリーン電極は、同一又は互いに異なる支持絶縁部材に設けられ、前記支持絶縁部材は、前記混相流の流れ方向に対して流線型をなすことを特徴とする。
本発明において、センシング電極及びスクリーン電極は、同一又は互いに異なる支持絶縁部材に設けられる。すなわち、センシング電極とスクリーン電極は、ともに共通の支持絶縁部材に設けられるか、あるいは、センシング電極はセンシング電極用の支持絶縁部材に設けられ、スクリーン電極はスクリーン電極用の支持絶縁部材に設けられる。これらの支持絶縁部材のサイズ及び相対的な位置関係を調整することで、センシング電極及びスクリーン電極並びに抵抗器を混相流の内部に配置することができる。そして、これらの支持絶縁部材の形状を、混相流の流れ方向に対して流線型とすることで、混相流の内部に配置した場合においても、混相流の流れ場を必要以上に乱すことがない。
本発明の1つの実施形態では、前記センシング電極は、センシング電極支持絶縁部材に設けられ、前記スクリーン電極は、スクリーン電極支持絶縁部材に設けられ、前記抵抗器は、前記センシング電極あるいは前記スクリーン電極支持絶縁部材内に埋設されることを特徴とする。
本発明の他の実施形態では、前記センシング電極支持絶縁部材及び前記スクリーン電極支持絶縁部材は、略リング状をなし、前記スクリーン電極支持絶縁部材は、前記センシング電極支持絶縁部材を囲むように前記センシング電極支持絶縁部材と同軸上に配置され、前記センシング電極は、前記センシング電極支持絶縁部材の内面側に設けられ、前記スクリーン電極は、前記スクリーン電極支持絶縁部材の表面に設けられることを特徴とする。
本発明のさらに他の実施形態では、前記センシング電極及び前記スクリーン電極は、同一の支持絶縁部材に設けられ、前記抵抗器は、前記支持絶縁部材内に埋設されることを特徴とする。
本発明のさらに他の実施形態では、前記支持絶縁部材は、略リング状をなし、前記センシング電極は、前記支持絶縁部材の内面側に設けられ、前記スクリーン電極は、前記支持絶縁部材の外面側に設けられることを特徴とする。
本発明のセンサは、混相流内に配置されるが、単一のセンサのみを配置する他に、複数のセンサを混相流内に配置してもよく、複数のセンサを混相流の流れ方向に沿って複数配置してもよい。
本発明によれば、センシング電極とスクリーン電極とが同一又は互いに異なる支持絶縁部材に設けられてセンサを構成し、計測対象の混相流内に配置されることで、混相流外にセンサを配置する場合に比べて再構成画像の解像度が向上する。センシング電極のみならず、スクリーン電極及び抵抗器も混相流内に配置することで、浮遊容量の影響が低減され、ノイズへのロバスト性も確保される。
また、支持絶縁部材は、混相流の流れ方向に対して流線型であるため、センサを混相流内に配置した場合でも流れ場を必要以上に乱すことがない。
また、センシング電極とスクリーン電極とを同一の支持絶縁部材に設ける場合には、さらにセンサのサイズを縮小することができ、混相流内への配置を容易化できる。
実施形態のセンサ配置説明図である。 第1実施形態のセンサ外観斜視図である。 第1実施形態の模式的断面図である。 第2実施形態のセンサ外観斜視図である。 第2実施形態の模式的断面図である。 第3実施形態のセンサ外観斜視図である。 第3実施形態の模式的断面図である。 従来装置の全体構成図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
本実施形態における混相流計測装置の全体構成は、図8に示す従来の構成とほぼ同一である。すなわち、センサに静電容量計測手段2が接続され、さらに画像再構成手段4、画像表示手段5が接続される。画像再構成手段4はコンピュータからなり、センサ内の複数のコンデンサの静電容量に基づいて、管路の計測空間の誘電率分布を演算し、計測空間の誘電率分布CTの再構成画像信号を発生して表示装置5に誘電率分布CTの再構成画像を表示する。
但し、従来においてセンサは管路の外部に配置されているが、本実施形態ではセンサは管路の内部に配置される。
図1に、本実施形態におけるセンサ12の配置を示す。混相流を輸送する管路10内にセンサ12が配置される。センサ12には、センシング電極14、スクリーン電極16及び1MΩ程度の抵抗器18が設けられる。スクリーン電極16はセンシング電極14を取り囲むようにその周囲に配置され、センシング電極14とスクリーン電極16との間には抵抗器18が接続される。センシング電極14、スクリーン電極16及び抵抗器18は全てセンサ12の構成部材として管路10内に配置される。
図2に、センサ12の外観斜視図を示す。センサ12のセンシング電極14は、略リング状をなすセンシング電極支持絶縁部材13に、所定の間隔だけ互いに離間して複数個設けられる。センシング電極14は、その一部がセンシング電極支持絶縁部材13の内面から外部に露出するように設けられる。図においては、略リング状をなすセンシング電極支持絶縁部材13に所定間隔だけ互いに離間して合計8個のセンシング電極14が設けられているが、これに限定されるわけではない。
また、センサ12のスクリーン電極16は、略リング状をなすセンシング電極支持絶縁部材13の周囲に、センシング電極14を内包するように略リング状のスクリーン電極支持絶縁部材15が設けられ、スクリーン電極16はこのスクリーン電極支持絶縁部材15の表面全周に設けられる。略リング状のスクリーン電極支持絶縁部材15のリング径は、当然ながら略リング状のセンシング電極支持絶縁部材13のリング径よりも大きく、両者はいずれも管路10の径よりも小さい。センシング電極支持絶縁部材13及びスクリーン電極支持絶縁部材15は、ともに絶縁性樹脂で構成され、図示しない絶縁性支持部材で管路10内の所定位置に支持固定される。
さらに、センシング電極支持絶縁部材13に支持されたセンシング電極14のそれぞれと、スクリーン電極支持絶縁部材15に支持されたスクリーン電極16とは、1MΩ程度の抵抗器18で電気的に接続される。従って、車輪に例えると、あたかもスクリーン電極支持絶縁部材15は車輪のハブに対応し、抵抗器18は車輪のスポークに対応する。
センシング電極支持絶縁部材13及びスクリーン電極支持絶縁部材15は、その中心軸が互いに一致するように同心円状に配置され、かつ、その中心軸は管路10内の混相流の流れ方向に沿って配置される。図において、矢印は混相流の流れ方向を示す。
なお、センサ12のセンシング電極14で取得した電気信号は、スクリーン電極支持絶縁部材15を管路10内に支持固定するための支持部材に埋設されたリード線を介して静電容量計測手段3に供給される。
図3に、図2に示すセンサ12の一部断面を模式的に示す。混相流の流れ方向に対して平行な平面でセンサ12を切断し、混相流の流れ方向(混相流の主流方向)に対して垂直な方向から見た場合のセンシング電極支持絶縁部材13、スクリーン電極支持絶縁部材15並びに抵抗器18の模式的な断面図である。センシング電極支持絶縁部材13は、その縦断面の断面形状が混相流の流れ方向(図中矢印で示す)に対して流線型をなし、センシング電極14はセンシング電極支持絶縁部材13の内面側(図では下部側)から露出するように設けられる。
スクリーン電極支持絶縁部材15も、同様にその縦断面積の断面形状が混相流の流れ方向に対して流線型をなし、スクリーン電極16はスクリーン電極支持絶縁部材15の表面に全周的に設けられる。
抵抗器18は、センシング電極14とスクリーン電極16との間に接続される。より詳しくは、センシング電極14の一端と、全周的に設けられるスクリーン電極16の閉じた一端との間を接続するように設けられる。
このように、センシング電極14及びスクリーン電極16をそれぞれセンシング電極支持絶縁部材13及びスクリーン電極支持絶縁部材15に設け、両者の間を抵抗器18で接続し、かつ、両部材13,15の径を管路10の径よりも小さく設定してコンパクトな構成とすることで、センサ12を管路10内に配置することが可能となり、これにより再構成画像の解像度を向上することができる。また、センシング電極14のみならず、スクリーン電極16及び抵抗器18も管路10内に配置することができるので、浮遊容量の影響を低減でき、外部ノイズへのロバスト性も確保される。さらに、センシング電極支持絶縁部材13及びスクリーン電極支持絶縁部材15の外観形状をともに流線型とすることで、センサ12を管路10内に挿入しても混相流を必要以上に乱すこともない。
なお、本実施形態では、センサ12を管路10内に挿入できるため、想定される最小気相径を同定可能なようにセンサ12のサイズを設計することができる。例えば、想定される最小気相径の10倍程度となるようにセンサ12のサイズを設計する等である。これにより、計測領域での媒体あるいは相の比率を正確に計測することができる。
<第2実施形態>
図4に、本実施形態におけるセンサ12の外観斜視図を示す。
センサ12のセンシング電極14は、第1実施形態と同様であり、略リング状をなすセンシング電極支持絶縁部材13に、所定の間隔だけ互いに離間して複数個設けられる。センシング電極14は、その一部がセンシング電極支持絶縁部材13の内面から外部に露出するように設けられる。
一方、センサ12のスクリーン電極16は、略リング状をなすセンシング電極支持絶縁部材13の周囲に、センシング電極14を内包するように略リング状のスクリーン電極支持絶縁部材15が設けられ、スクリーン電極16はこのスクリーン電極支持絶縁部材15の表面に設けられる。第1実施形態では、スクリーン電極16はスクリーン電極支持絶縁部材15の表面に全周的に設けられるが、本実施形態ではスクリーン電極支持絶縁部材15の表面を覆うもののその一部が開放されるように設けられる。略リング状のスクリーン電極支持絶縁部材15のリング径は、略リング状のセンシング電極支持絶縁部材13のリング径よりも大きく、両者はいずれも管路10の径よりも小さい。センシング電極支持絶縁部材13及びスクリーン電極支持絶縁部材15は、ともに絶縁性樹脂で構成され、図示しない絶縁性支持部材で管路10内の所定位置に支持固定される。
さらに、センシング電極支持絶縁部材13に支持されたセンシング電極14のそれぞれと、スクリーン電極支持絶縁部材15に支持されたスクリーン電極16とは、1MΩ程度の抵抗器18で電気的に接続されるが、抵抗器18はスクリーン電極支持絶縁部材15の内部に埋め込まれる。センシング電極支持絶縁部材13に支持されたセンシング電極14のそれぞれと、スクリーン電極支持絶縁部材15に支持されたスクリーン電極16とは、導電部材19、具体的には抵抗器18のリード線で互いに接続される。
センシング電極支持絶縁部材13及びスクリーン電極支持絶縁部材15は、その中心軸が互いに一致するように同心円状に配置され、かつ、その中心軸は管路10内の混相流の流れ方向に沿って配置される。図において、矢印は混相流の流れ方向を示す。
なお、センサ12のセンシング電極14で取得した電気信号は、第1実施形態と同様にスクリーン電極支持絶縁部材15を管路10内に支持固定するための支持部材に埋設されたリード線を介して静電容量計測手段3に供給される。
図5に、図4に示すセンサ12の模式的な断面を示す。センシング電極支持絶縁部材13は、その縦断面の断面形状が混相流の流れ方向(図中矢印で示す)に対して流線型をなし、センシング電極14はセンシング電極支持絶縁部材13の内面側(図では下部側)から露出するように設けられる。
スクリーン電極支持絶縁部材15も、同様にその縦断面積の断面形状が混相流の流れ方向に対して流線型をなし、スクリーン電極16はスクリーン電極支持絶縁部材15の表面に設けられる。図3に示す第1実施形態と異なり、本実施形態では、スクリーン電極16はスクリーン電極支持絶縁部材15の全周に設けられておらず、その一端が開放されている点に留意されたい。
抵抗器18は、スクリーン電極支持絶縁部材15の内部に埋め込まれ、センシング電極14の一端とスクリーン電極16とを接続する。詳細には、センシング電極14の一端は導電部材19、すなわち抵抗器18のリード線に接続され、リード線の他端はスクリーン電極支持絶縁部材15内の抵抗器18に接続され、抵抗器18の他端はスクリーン電極16に接続される。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、センサ12を管路10内に配置することが可能となり、これにより再構成画像の解像度を向上することができる。また、センシング電極14のみならず、スクリーン電極16及び抵抗器18も管路10内に配置することができるので、浮遊容量の影響を低減でき、外部ノイズへのロバスト性も確保される。また、センシング電極支持絶縁部材13及びスクリーン電極支持絶縁部材15の外観形状をともに流線型とすることで、センサ12を管路10内に挿入しても混相流を必要以上に乱すこともない。また、想定される最小気相径の10倍程度となるようにセンサ12のサイズを設計する等により、計測領域での媒体あるいは相の比率を正確に計測することができる。
さらに、本実施形態では、抵抗器18をスクリーン電極支持絶縁部材15の内部に埋め込むことで、スポーク状の導電部材19に抵抗成分を付与する必要がなく、導電部材19の制約が少なくなって、導電部材19の径を小さくする等して混相流の流れに対する影響をより低減することが可能である。具体的には、導電部材19を抵抗器18のリード線とすることでその径を小さくして混相流の流れに対する影響を低減できる。
<第3実施形態>
図6に、本実施形態におけるセンサ12の外観斜視図を示す。
第1実施形態及び第2実施形態では、センシング電極支持絶縁部材13とスクリーン電極支持絶縁部材15は互いに別個の部材として配置されているが、本実施形態ではともに同一部材として構成される。
すなわち、略リング状をなす支持絶縁部材22の内側表面に、その一部が露出するようにセンシング電極14が複数個所定の間隔だけ離間して設けられる。また、略リング状をなす支持絶縁部材22の外側表面に、スクリーン電極16がセンシング電極14を囲むように設けられる。
さらに、支持絶縁部材22に支持されたセンシング電極14のそれぞれとスクリーン電極16とは、1MΩ程度の抵抗器18で電気的に接続されるが、抵抗器18は支持絶縁部材22の内部に埋め込まれる。
支持絶縁部材22の中心軸は管路10内の混相流の流れ方向に沿って配置される。図において、矢印は混相流の流れ方向を示す。
センサ12のセンシング電極14で取得した電気信号は、支持絶縁部材22を管路10内に支持固定するための支持部材に埋設されたリード線を介して静電容量計測手段3に供給される。
図7に、図6に示すセンサ12の模式的断面を示す。支持絶縁部材22は、その縦断面の断面形状が混相流の流れ方向(図中矢印で示す)に対して流線型をなす。センシング電極14は、支持絶縁部材22の内面側(図では下部側)に設けられる。また、スクリーン電極16は、支持絶縁部材22の外側面(図では上側)に、センシング電極14を囲むように設けられる。センシング電極14の一端と、スクリーン電極16の一端は、支持絶縁部材22内で抵抗器18により接続される。
本実施形態においても、第1実施形態あるいは第2実施形態と同様に、センサ12を管路10内に配置することが可能となり、これにより再構成画像の解像度を向上することができる。また、センシング電極14のみならず、スクリーン電極16及び抵抗器18も管路10内に配置することができるので、浮遊容量の影響を低減でき、外部ノイズへのロバスト性も確保される。また、支持絶縁部材22の外観形状をともに流線型とすることで、センサ12を管路10内に挿入しても混相流を必要以上に乱すこともない。また、想定される最小気相径の10倍程度となるようにセンサ12のサイズを設計する等により、計測領域での媒体あるいは相の比率を正確に計測することができる。
さらに、本実施形態では、センシング電極支持絶縁部材13とスクリーン電極支持絶縁部材15を共通化して単一の支持絶縁部材22とし、この支持絶縁部材22にセンシング電極14、スクリーン電極16、抵抗器18を設ける構成としたので、センサ12のサイズを一層縮小することが可能となり、より多様な管路10に適用し得る。
以上説明したように、本実施形態では、センサ12を管路10内に挿入して管路10内の混相流の誘電率等の分布から混相状態分布CT(コンピュータトモグラフィー)の画像を再構成して表示することができる。
本実施形態において、管路10内の混相流は、固体、液体、気体等であるが、少なくとも2つの媒体が流れるものでよく、あるいは単一の媒体であっても異なる2つ以上の相が流動するものであればよい。
また、本実施形態では、同心円状に配置された8個のセンシング電極14を例示したが、少なくとも3個のセンシング電極14であればよい。
また、本実施形態では、センシング電極支持絶縁部材13、スクリーン電極支持絶縁部材15、支持絶縁部材22の外観形状を略リング状として説明したが、外観形状は矩形、菱形、楕円等任意でよく、管路10の断面形状に合致する形状としてもよい。
また、本実施形態では、センシング電極14間の静電容量を計測しているが、静電容量に代えて電位差を計測し、電位差に基づいて誘電率分布を演算してもよい。
さらに、本実施形態において、センサ12を混相流の流れに沿って複数配置し、それぞれのセンサ12から得られる媒体あるいは相分布の離散的な時系列分布から、計測領域での3次元速度を演算することも可能である。
10 管路、12 センサ、13 センシング電極支持絶縁部材、14 センシング電極、15 スクリーン電極支持絶縁部材、16 スクリーン電極、18 抵抗器。

Claims (11)

  1. センサにより混相流の静電容量又は電位差を計測し、得られた静電容量又は電位差に基づいて混相流の誘電率分布を演算し、混相流状態分布のCT画像を再構成する混相流状態計測装置であって、
    前記センサは、
    少なくとも3個以上のセンシング電極と、
    前記センシング電極を囲むように配置されたスクリーン電極と、
    前記センシング電極と前記スクリーン電極との間に接続された抵抗器と、
    を備え、
    前記センシング電極及び前記スクリーン電極は、同一又は互いに異なる支持絶縁部材に設けられ、
    前記支持絶縁部材は、前記混相流の流れ方向に対して流線型をなし、
    前記センサは、計測対象の混相流内に配置される
    ことを特徴とする混相流状態計測装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記センシング電極は、センシング電極支持絶縁部材に設けられ、
    前記スクリーン電極は、スクリーン電極支持絶縁部材に設けられ、
    前記抵抗器は、前記センシング電極あるいは前記スクリーン電極支持絶縁部材内に埋設される
    ことを特徴とする混相流状態計測装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記センシング電極支持絶縁部材及び前記スクリーン電極支持絶縁部材は、略リング状をなし、
    前記スクリーン電極支持絶縁部材は、前記センシング電極支持絶縁部材を囲むように前記センシング電極支持絶縁部材と同軸上に配置され、
    前記センシング電極は、前記センシング電極支持絶縁部材の内面側に設けられ、
    前記スクリーン電極は、前記スクリーン電極支持絶縁部材の表面に設けられる
    ことを特徴とする混相流状態計測装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記センシング電極及び前記スクリーン電極は、同一の支持絶縁部材に設けられ、
    前記抵抗器は、前記支持絶縁部材内に埋設される
    ことを特徴とする混相流状態計測装置。
  5. 請求項4記載の装置において、
    前記支持絶縁部材は、略リング状をなし、
    前記センシング電極は、前記支持絶縁部材の内面側に設けられ、
    前記スクリーン電極は、前記支持絶縁部材の外面側に設けられる
    ことを特徴とする混相流状態計測装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の装置において、
    前記センサは、計測対象の混相流内に、混相流の流れに沿って複数配置される
    ことを特徴とする混相流状態計測装置。
  7. 混相流の静電容量又は電位差を計測し、得られた静電容量又は電位差に基づいて混相流の誘電率分布を演算し、混相流状態分布のCT画像を再構成する混相流状態計測装置に用いられるセンサであって、
    前記センサは、計測対象の混相流内に配置されるものであり、
    少なくとも3個以上のセンシング電極と、
    前記センシング電極を囲むように配置されたスクリーン電極と、
    前記センシング電極と前記スクリーン電極との間に接続された抵抗器と、
    を備え、
    前記センシング電極及び前記スクリーン電極は、同一又は互いに異なる支持絶縁部材に設けられ、
    前記支持絶縁部材は、前記混相流の流れ方向に対して流線型をなす
    ことを特徴とするセンサ。
  8. 請求項7記載のセンサにおいて、
    前記センシング電極は、センシング電極支持絶縁部材に設けられ、
    前記スクリーン電極は、スクリーン電極支持絶縁部材に設けられ、
    前記抵抗器は、前記スクリーン電極支持絶縁部材内に埋設される
    ことを特徴とするセンサ。
  9. 請求項8記載のセンサにおいて、
    前記センシング電極支持絶縁部材及び前記スクリーン電極支持絶縁部材は、略リング状をなし、
    前記スクリーン電極支持絶縁部材は、前記センシング電極支持絶縁部材を囲むように前記センシング電極支持絶縁部材と同軸上に配置され、
    前記センシング電極は、前記センシング電極支持絶縁部材の内面側に設けられ、
    前記スクリーン電極は、前記スクリーン電極支持絶縁部材の表面に設けられる
    ことを特徴とするセンサ。
  10. 請求項7記載のセンサにおいて、
    前記センシング電極及び前記スクリーン電極は、同一の支持絶縁部材に設けられ、
    前記抵抗器は、前記支持絶縁部材内に埋設される
    ことを特徴とするセンサ。
  11. 請求項10記載のセンサにおいて、
    前記支持絶縁部材は、略リング状をなし、
    前記センシング電極は、前記支持絶縁部材の内面側に設けられ、
    前記スクリーン電極は、前記支持絶縁部材の外面側に設けられる
    ことを特徴とするセンサ。
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