JP6043709B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

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本発明は、電子マネーの情報処理技術に関する。
従来、貨幣価値を電子データとしてIC(Integrated Circuit)カードや携帯電話機に内蔵されたICチップ等に格納して、貨幣価値の授受を行う電子マネーシステムがある。当該電子マネーシステムでは、決済より前に、決済に必要な電子マネーの貨幣価値(バリューと呼ばれることがある)をICカード等に格納させておく。このようなICカード等に格納されるバリューの増額は、一般にチャージと呼ばれる。
また従来、ユーザがネットワーク等に接続する端末等を操作し、金融機関の口座の預金等を資金として、ICカードや携帯電話機等に内蔵されたICチップ等へチャージするシステムが提案されている(特許文献1−4を参照)。
例えば、特許文献1では、電子マネーのチャージを行うための中継サーバ装置を含むシステムが提案されている。このシステムの中継サーバ装置は、通信部及び変換部を備える。通信部は、バリュー情報を格納するICチップを内蔵し、チャージ要求を送信する携帯端末と、チャージ要求に応じて資金を確保する金融機関システムと、及び資金に相当するバリューを発行する電子マネー事業者システムと情報の送受信を行う。変換部は、通信部から金融機関システムへ送信される情報の一部または全部を、金融機関システムにおいて処理可能な形式に変換する。
特開2011−192147号公報 特開2007−272418号公報 特開2005−025618号公報 特開平11−272763号公報
例えば、上述の特許文献1で提案されているシステムでは、電子マネーのチャージの際に、携帯端末と中継サーバ装置との通信に加え、中継サーバ装置と金融機関システムとの間の通信、金融機関システムと中継サーバ装置との間の通信、及び、中継サーバ装置と電子マネー事業者システムとの間の通信が行われる。このように、多くのサーバやシステム等の間で通信が行われると、通信や各種処理が長時間となり、迅速なチャージが行えない場合があった。
このような状況に鑑み、本発明は、電子マネーの格納媒体へのバリューの増額を、金融口座から迅速に行い得る情報処理技術を提供することを課題とする。
本発明では、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、次の情報処理装置である。
預金を取り扱う金融機関の情報処理装置であって、
電子マネーの発行者によって発行された価値量を示す仮バリューを蓄積する仮バリュー蓄積手段と、
前記電子マネーの価値量を示すバリューを格納する電子マネー格納媒体に対してバリューの増額を行う端末から、出金元の預金口座を指定したバリューの増額要求を受信した場合に、前記増額要求の要求額に対応した金額を前記預金口座の引き出し可能額から減額する引出可能額減額手段と、
前記増額要求を受信した場合に、前記仮バリュー蓄積手段によって蓄積されている仮バリューから前記要求額に対応した額を減額し、前記電子マネー格納媒体が格納するバリューを増額するための増額情報を生成する増額情報生成手段と、
前記生成された増額情報を前記端末へ送信する増額情報送信手段と、
を備える情報処理装置。
ここで、電子マネーとは、電子データによって貨幣その他の経済的価値を示し、商品、役務、景品その他の物(情報等の無体物を含む)との交換手段として用いられるものをいう。電子マネーは、日本円や他国の通貨を単位とした電子データによって示されるものに限られない。電子マネーは、商品等の購買額に応じてポイントをつけ、ポイントによって景品等との交換や値引きを行うポイントサービスにおけるポイントであってもよい。また、電子マネーは、オンラインゲームやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)等のインターネットコミュニティ内で価値を持ち、ゲーム上のアイテムやコミュニティ上のサービス等と交換可能な仮想通貨であってもよい。
また、預金を取り扱う金融機関は、銀行に限らず、信用金庫等であってもよい。また、預金口座は、普通預金に限定されず、当座預金、定期預金等であってもよい。
本発明によれば、情報処理装置が、電子マネーの仮バリューを蓄積する。そのため、情報処理装置が、増額要求を受けた場合に、電子マネーの発行者のサーバやシステムとの新たな通信を要さずに、蓄積している仮バリューに基づいてバリューを増額するための情報を端末へ送信できる。そのため、増額要求を受けてから電子マネーの発行者のサーバ等へアクセスする場合に比べ、金融口座から電子マネー格納媒体へのバリューの増額を迅速に行うことができる。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有してもよい。
前記増額情報送信手段は、前記引出可能額減額手段による減額がされた後、前記増額情報を前記端末へ送信する。
このような本発明によれば、出金元の預金口座から引き出し可能額が減額されて資金が確保されてからバリューの増額が可能になる。そのため、チャージの対価にあたる資金が回収不能となることを抑制できる。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有してもよい。
前記端末は、ユーザによって携帯され、無線局を介して前記情報処理装置と通信する。
このような本発明によれば、バリューの増額処理を移動体通信網の基地局等の無線局を介して行うことができる。バリューの増額が比較的短時間で行われる本発明では、電波強度等に起因して無線局と端末との間の無線通信が不安定な場合であっても、バリューの増額処理が失敗しづらい。そのため、電子マネーのチャージを安定して行うことができる。無線局が様々な場所に設置され、常時稼動していれば、ユーザのいる場所や時刻におよそ制限されないで、チャージを行い得る。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有してもよい。
電子マネーサーバへ仮バリューの発行要求を送信し、前記発行要求に応じた前記電子マネーサーバから受領される仮バリューを前記仮バリュー蓄積手段に蓄積させて、前記蓄積
される仮バリューを増額する仮バリュー増額手段を更に備える。
このような本発明によれば、バリューの増額に用いられる仮バリューが、情報処理装置と電子マネーサーバとの通信を介して増額される。そのため、電子マネー格納媒体へのバリュー増額の迅速性を損なうことなく、簡単に、情報処理装置が蓄える仮バリューを増額できる。また、電子マネーの発行者が電子マネーサーバを用いて仮バリューの発行を容易に管理し得る。
また、本発明に係る情報処理装置は、次の特徴を有してもよい。
前記電子マネー格納媒体は、前記電子マネーの決済時にバリューを受領する装置へ提示または接続されるものであり、
前記端末は、前記端末に提示または接続された前記電子マネー格納媒体に対してバリューの増額を行う。
ここで、端末に接続された電子マネー格納媒体は、端末の筐体外部に位置しているものだけでなく、端末の筐体内部に位置しているものであってもよい。
また、本発明は、次の情報処理方法であってもよい。
預金を取り扱う金融機関のコンピュータであって、電子マネーの発行者によって発行された価値量を示す仮バリューを蓄積する仮バリュー蓄積手段を備えるコンピュータが、
前記電子マネーの価値量を示すバリューを格納する電子マネー格納媒体に対してバリューの増額を行う端末から、出金元の預金口座を指定したバリューの増額要求を受信した場合に、前記増額要求の要求額に対応した金額を前記預金口座の引き出し可能額から減額する引出可能額減額ステップと、
前記増額要求を受信した場合に、前記仮バリュー蓄積手段によって蓄積されている仮バリューから前記要求額に対応した額を減額し、前記電子マネー格納媒体が格納するバリューを増額するための増額情報を生成する増額情報生成ステップと、
前記生成された増額情報を前記端末へ送信する増額情報送信ステップと、
を実行する情報処理方法。
また、本発明は、次のプログラムであってもよい。
預金を取り扱う金融機関のコンピュータを、
電子マネーの発行者によって発行された価値量を示す仮バリューを蓄積する仮バリュー蓄積手段と、
前記電子マネーの価値量を示すバリューを格納する電子マネー格納媒体に対してバリューの増額を行う端末から、出金元の預金口座を指定したバリューの増額要求を受信した場合に、前記増額要求の要求額に対応した金額を前記預金口座の引き出し可能額から減額する引出可能額減額手段と、
前記増額要求を受信した場合に、前記仮バリュー蓄積手段によって蓄積されている仮バリューから前記要求額に対応した額を減額し、前記電子マネー格納媒体が格納するバリューを増額するための増額情報を生成する増額情報生成手段と、
前記生成された増額情報を前記端末へ送信する増額情報送信手段と、
として機能させるプログラム。
また、上記課題を解決するためには、このようなプログラムをコンピュータその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものが採用されてもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
本発明によれば、電子マネーの格納媒体へのバリューの増額を、金融口座から迅速に行うことができる。
図1は、実施の形態における電子マネーシステムを例示する図である。 図2は、実施の形態における主な情報の流れを例示するデータフロー図である。 図3は、実施の形態に係る各装置のハードウェア構成を例示する図である。 図4は、実施の形態における各装置の機能構成を例示する図である。 図5は、バリューの増額処理の流れを例示するシーケンス図である。 図6は、銀行サーバにおけるバリューの増額処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、仮バリューの増額処理の流れを例示するシーケンス図である。 図8は、別の実施の形態に係る携帯電話機のハードウェア構成を例示する図である。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的な構成に限定するものではない。本発明を実施するにあたっては、実施の形態に応じた具体的な構成が適宜採用されることが好ましい。
本実施形態に係る情報処理装置は、預金を取り扱う金融機関である銀行が管理する銀行サーバとして説明される。また、本実施形態に係る端末は、ユーザによって携帯される携帯電話機として説明される。また、本実施形態に係る電子マネー格納媒体は、電子マネーカードとして説明される。本実施形態に係る預金口座は、ユーザが銀行に開設した預金口座として説明される。なお、情報処理装置は、信用金庫等の銀行以外の金融機関が管理等するものであってもよい。
<概要>
本実施形態では、ユーザが、電子マネーカードを携帯電話機の所定部位にかざし、携帯電話機を操作すると、携帯電話機、銀行サーバ、及び電子マネーカードの通信等によって、預金口座の預金を資金として、電子マネーカードの残高のチャージが行われる。ユーザは、チャージされた電子マネーカードを、電子マネーの加盟店等においてバリューを受領する決済端末へかざすことで、電子マネーの決済を行うことができる。
なお、本実施形態における電子マネーシステムは、電子マネーのバリューを、ICカードのメモリ等に残高を表す形式で記録し、残高の増減によって決済等を行う残高管理型システムとして説明される。なお、電子マネーシステムは、電子マネーのバリューを表すデータそれ自体に、データの正当性を証明するディジタル署名等のセキュリティ情報を埋め込んだ電子紙幣を取り扱う電子紙幣型システムであってもよい。
図1は、本実施形態における電子マネーシステムを例示する図である。図1には、銀行サーバ1、携帯電話機2、電子マネーカード3、電子マネーサーバ4、インターネット5、無線局6、及び決済端末7が示されている。
銀行サーバ1は、銀行が管理するコンピュータである。銀行サーバ1は、預金口座の情報を管理する口座データベースを有し、預金口座に関する処理を行う。また、銀行サーバ1は、電子マネー発行者によって発行された価値量を示す仮バリューを蓄積する仮バリュ
ー蓄積部を有し、電子マネーのチャージのための処理を行う。仮バリュー蓄積部についての詳細は、後述する。仮バリューは、バリューとの交換価値を有し、銀行サーバ1が電子マネー発行者に代わってバリューを発行するための処理を行う際に用いられる情報である。銀行サーバ1が蓄積する仮バリューは、銀行サーバ1が電子マネー発行者に代わって発行できるバリューの限度額を示す。また、銀行サーバ1は、インターネット5を介して携帯電話機2、及び電子マネーサーバ4と通信する。当該通信は必要に応じて暗号化される。
携帯電話機2は、ユーザによって携帯され、操作される、スマートフォン等の情報端末である。携帯電話機2は、携帯電話機2に提示された電子マネーカード3へのチャージを行うことができる。チャージの際、携帯電話機2は、電子マネーカード3と近距離無線通信を行う。また、携帯電話機2は、無線局6を経由してインターネット5と接続し、銀行サーバ1と通信する。当該通信は必要に応じて暗号化される。
電子マネーカード3は、電子マネーの価値量を示すバリューを格納する非接触式ICカードである。電子マネーカード3は、電子マネー決済のためのバリューの授受に用いられる。決済時、電子マネーカード3は、近距離無線通信によって格納するバリューを決済端末7へ受け渡す。この際、電子マネーカード3が格納するバリューの残高は減額される。
電子マネーサーバ4は、電子マネー発行者によって管理されるコンピュータである。電子マネーサーバ4は、仮バリューの発行等、電子マネーに関する処理を行う。電子マネーサーバ4は、インターネット5を介して銀行サーバ1と通信する。当該通信は必要に応じて暗号化される。
インターネット5は、銀行サーバ1、携帯電話機2、及び電子マネーサーバ4等が接続されるインターネットである。
無線局6は、携帯電話機2が3G(3rd Generation)通信網、LTE(Long Term Evolution)通信網等の移動体通信網へ接続するために利用される無線基地局である。無線局6は、各地に設置され、ゲートウェイ等を経由してインターネット5に接続し、インターネット5の通信サービスを携帯電話機2へ提供する。
決済端末7は、決済端末7へ掲示された電子マネーカード3と近距離無線通信を行い、電子マネーの決済を行う非接触式ICカードリーダライタである。決済端末7は、商品、サービス等を提供する電子マネーの加盟店等に設置され、電子マネーカード3からバリューを受領する。具体的には、決済端末7は、電子マネーカード3へバリューの残高を減算する指示を送信し、電子マネーカード3に当該指示を実行させることで、電子マネーの残高を減額する。
本実施形態では、価値量を示す情報として、預金口座の残高、電子マネーのバリュー、及び仮バリューが取り扱われる。それぞれの情報は、各装置間の通信や各装置での処理を通して、交換等される。本実施形態では、各情報の値は、日本円を単位として、単位量あたりの価値が同等のものとして説明する。なお、預金口座の残高、バリュー、仮バリューは、互いに異なった単位の量として取り扱われてもよい。預金口座の残高、バリュー、仮バリューは、交換等の処理において、所定レートに従って交換されてもよい。また、交換等の際に、手数料が差し引かれもよい。
図2は、本実施形態における主な情報の流れを例示するデータフロー図である。図2の情報の流れによって、電子マネーカード3へのチャージが実現される。プロセスP01、P02、P03それぞれは、銀行サーバ1と電子マネーサーバ4との間、銀行サーバ1と
携帯電話機2との間、及び携帯電話機2と電子マネーカード3との間を流れるバリューに関する情報の処理を示す。
プロセスP01は、銀行サーバ1が蓄積する仮バリューを増額することを示す。プロセスP01では、銀行が電子マネー発行者に対して仮バリューの対価を支払い、電子マネー発行者が銀行に対して仮バリューを発行すること、すなわち仮バリューの買い取りが実現される。
プロセスP01では、まず、銀行が有する資金から電子マネー発行者が開設する口座へ資金移動する送金命令が口座データベースD11へ送られる。次に、銀行サーバ1から仮バリュー発行要求が電子マネーサーバ4へ送信される。仮バリュー発行要求は、仮バリューの発行を要求する情報であり、仮バリューの要求額、及び送金完了を示す送金情報を含む。次に、電子マネーサーバ4が発行した仮バリューが仮バリュー加算指示として銀行サーバ1へ送信される。仮バリュー加算指示は、銀行サーバ1によって実行される指示情報であり、蓄積する仮バリューの残高の値を加算する指示を示す。仮バリュー加算指示は、銀行サーバ1で実行され、仮バリューが銀行サーバ1の仮バリュー蓄積部F12へ蓄積される。
プロセスP02は、銀行サーバ1が、バリュー増額要求へ応答することを示す。プロセスP02では、ユーザがバリュー増額の対価を銀行に対して預金口座から支払い、銀行サーバ1が、バリューを増額するための増額情報であるバリュー加算指示をユーザの携帯電話機2へ受け渡すことが実現される。ここで、バリュー加算指示は、電子マネーカード3によって解釈され、実行される形式の指示情報であり、電子マネーカード3に格納されているバリューの残高の値を加算する指示を示す。なお、増額情報は、このような指示情報に限定されず、電子紙幣型の電子マネーシステムが採用される場合における、電子紙幣に相当する情報であってもよい。
プロセスP02では、まず、携帯電話機2からバリュー増額要求が銀行サーバ1へ送信される。バリュー増額要求は、電子マネーカード3へのバリューの増額を要求する情報であり、出金元の預金口座が指定されている。バリュー増額要求は、バリュー増額の要求額、出金元の預金口座を識別する口座番号、及び当該預金口座の出金権限を確認するための暗証番号等のパスワードを含む。
次に、バリュー増額要求の要求額に対応した額を当該預金口座から出金して銀行へ送金する送金命令が口座データベースD11へ送られる。また、要求額に対応する額の減額命令が仮バリュー蓄積部F12へ送られる。次に、要求額に対応する額を加算するバリュー加算指示が生成され、生成されたバリュー加算指示が銀行サーバ1から携帯電話機2へ送信される。
プロセスP03は、電子マネーカード3がチャージされることを示す。プロセスP03では、携帯電話機2が受信したバリュー加算指示が、携帯電話機2から電子マネーカード3へ受け渡される。当該バリュー加算指示が電子マネーカード3で実行されることで、電子マネーカード3が格納するバリューが増額される。
以上説明した情報の流れを実現する、各装置のハードウェア構成、機能構成、及び処理の流れについて説明する。
<ハードウェア構成>
図3は、本実施形態に係る各装置のハードウェア構成を例示する図である。図3には、銀行サーバ1、携帯電話機2、電子マネーカード3、及び電子マネーサーバ4のハードウ
ェア構成が示されている。
銀行サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置14、インターネット5と接続するネットワークインタフェース15を備えたコンピュータである。
CPU11は、中央処理装置であり、RAM12等に展開された各種プログラムの命令及びデータを処理することで、RAM12、補助記憶装置14等を制御する。RAM12は、主記憶装置であり、CPU11によって制御され、各種命令やデータが書き込まれ、読み出される。補助記憶装置14は、不揮発性の記憶装置であり、RAM12にロードされる各種プログラム等、主にコンピュータの電源を落としても保持したい情報が書き込まれ、読み出される。また、本実施形態の補助記憶装置14には、口座データベースD11のデータ、蓄積される仮バリューのデータ、後述する仮バリューを処理するプログラムである仮バリュー処理モジュール等も記憶されている。なお、口座データベースD11は、銀行サーバ1と通信可能に接続された、データベースサーバ装置やその他のシステムに記憶されてもよい。また、仮バリュー処理モジュールは、難読化等のプログラムの改竄や解析を困難にする技術が用いられて補助記憶装置14に記憶されてもよい。また、銀行サーバ1が耐タンパ性を有する不揮発性メモリを備え、仮バリューのデータや仮バリュー処理モジュール等は当該不揮発性メモリに記憶されてもよい。
携帯電話機2は、CPU21、RAM22、ROM23、SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置24、無線局6と無線通信してインターネット5と接続する通信インタフェース25、ユーザからの操作を受け付けるタッチパネル等である操作部26、ディスプレイ等の表示装置である表示部27、及び非接触式ICカードリーダライタ28を備えたコンピュータである。携帯電話機2は、具体的には、スマートフォン等の携帯端末である。なお、携帯電話機2の代わりに、タブレット端末、ラップトップコンピュータ、電子マネーカード3のリーダライタ装置、ゲーム機その他のコンピュータが採用されてもよい。
非接触式ICカードリーダライタ18は、アンテナを備え、近傍に位置する電子マネーカード3と所定のプロトコルで無線通信するための装置である。非接触式ICカードリーダライタ28は、カード形状の非接触式ICカードだけでなく、携帯電話機2とは別の携帯電話機等が内蔵する非接触式ICチップ等とも通信可能である。
ここで、近傍の位置関係は、携帯電話機2と電子マネーカード3とが通信可能であると人が認識できる程度の位置関係であり、非接触式ICカードリーダライタ28と電子マネーカード3とが数cm程度以内にある位置関係を例示できる。近傍の位置関係には、携帯電話機2と電子マネーカード3とが接触する位置関係(いわゆる「タッチ」された場合の位置関係等)が含まれる。
なお、本実施形態では、携帯電話機2が、移動体通信網の無線基地局である無線局6を介してインターネット5へ接続するが、携帯電話機2は、無線局6としての無線LAN(Local Area Network)アクセスポイントを介してインターネット5へ接続してもよい。
電子マネーカード3は、CPU31、RAM32、ROM33、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発メモリ34、及び、携帯電話機2の非接触式ICカードリ
ーダライタ28と近距離で通信可能な無線通信インタフェース35を備える。電子マネーカード3は、耐タンパ性を有する非接触式ICカードである。電子マネーカード3は、例えば、FeliCa(登録商標)のICカードである。不揮発メモリ34には、電子マネー発行者によって発行された電子マネーのバリューの残高、及び、電子マネーカード3を他の電子マネーカード3と識別する電子マネーID等が記憶される。また、不揮発メモリ34には、非接触式ICカードリーダライタ28との間でセキュアな通信を行うための各種暗号鍵等の情報も記憶される。
なお、電子マネーカード3は、カード形状のものに限らず、コイン型等、様々な形状のものが採用されてもよい。また、電子マネーカード3には、接触式ICカード、磁気カード、その他のハードウェアが採用されてもよい。また、電子マネーカード3として、CPU31、RAM32、ROM33等を備えないハードウェアが採用されてもよい。この場合、電子マネーカード3は、無線通信インタフェース35から受信した信号に基づいて暗号復号処理、演算処理等を実行し、不揮発メモリ34に記憶されるデータを入出力するものであってもよい。
電子マネーサーバ4は、銀行サーバ1と同様に、CPU41、RAM42、ROM43、補助記憶装置44、及びインターネット5と接続するネットワークインタフェース45を備えたコンピュータである。
なお、銀行サーバ1、携帯電話機2、及び電子マネーサーバ4は、インターネット5に接続するが、インターネット5の代わりに、イントラネット、専用網その他のネットワークが採用されてもよい。
<機能構成>
図4は、本実施形態における各装置の機能構成を例示する図である。図4には、銀行サーバ1、携帯電話機2、電子マネーカード3、及び電子マネーサーバ4の機能構成が示されている。
銀行サーバ1は、補助記憶装置14に記憶されているプログラムが、RAM12に読み出され、CPU11によって実行されることで、通信部F11、仮バリュー蓄積部F12、引出可能額減額部F13、増額情報生成部F14、増額情報送信部F15、仮バリュー増額部F16、及び口座データベースD11を備えるコンピュータとして機能する。このうち、仮バリュー蓄積部F12、引出可能額減額部F13、増額情報生成部F14、増額情報送信部F15、及び仮バリュー増額部F16は、それぞれ、仮バリュー蓄積手段、引出可能額減額手段、増額情報生成手段、増額情報送信手段、及び仮バリュー増額手段の一例である。
なお、本実施形態において、銀行サーバ1の備える各機能は、汎用プロセッサであるCPU11によって実行されるが、これらの機能の一部または全部は、1または複数の専用プロセッサ、ハードウェアの演算回路等によって実行されてもよい。ここで、ハードウェアの演算回路とは、例えば、論理ゲートを組み合わせた加算回路、乗算回路、フリップフロップ等をいう。また、これらの機能の一部または全部は、別途のコンピュータにおいて実行されてもよい。例えば、銀行サーバ1とは別途の勘定系システムが口座データベースD11有し、銀行サーバ1は、勘定系システムへ依頼することで口座に関する処理を行ってもよい。
携帯電話機2は、補助記憶装置24に記憶されているプログラムが、RAM22に読み出され、CPU21によって実行されることで、電子マネー格納媒体通信部F21、増額要求部F22、及び増額情報送信部F23を備えるコンピュータとして機能する。なお、
これらの機能の一部または全部は、1または複数の専用プロセッサ、ハードウェアの演算回路等によって実行されてもよい。
電子マネーカード3は、ROM33または不揮発メモリ34に記憶されているプログラムが、CPU31によって実行されることで、通信部F31、バリュー格納部F32、及び指示実行部F33を備えるICカードとして機能する。なお、これらの機能の一部または全部は、1または複数の専用プロセッサ、ハードウェアの演算回路等によって実行されてもよい。
電子マネーサーバ4は、補助記憶装置44に記憶されているプログラムが、RAM42に読み出され、CPU41によって実行されることで、仮バリュー増額情報送信部F41を備えるコンピュータとして機能する。なお、この機能の一部または全部は、1または複数の専用プロセッサ、ハードウェアの演算回路等によって実行されてもよい。
電子マネーカード3、携帯電話機2、銀行サーバ1、電子マネーサーバ4の順に、各装置が備える各機能について説明する。
(電子マネーカード3の機能)
電子マネーカード3の通信部F31は、無線通信インタフェース35を用いて、携帯電話機2の非接触式ICカードリーダライタ28、決済端末7等と所定のプロトコルで無線通信を行う。
電子マネーカード3のバリュー格納部F32は、発行された電子マネーの価値量を示すバリューを格納する。具体的には、バリュー格納部F32は、格納するバリューの総額の値、すなわち電子マネーの残高の値を不揮発メモリ34に記憶させる。
電子マネーカード3の指示実行部F33は、所定の指示を受信した場合に、当該受信された指示に従った処理を実行する。この所定の指示は、コマンドと呼ばれることがある。所定の指示には、記憶されているバリューの残高の値を加算するバリュー加算指示、記憶されているバリューの残高の値を減算するバリュー減算指示、記憶されているバリューの残高の値を取得する残高取得指示、電子マネーIDの取得するID取得指示等がある。
指示実行部F33は、必要に応じて、指示の送信元に対して応答を送信する。指示実行部F33は、例えば、ID取得指示に対し、電子マネーIDの情報が含まれる応答を送信する。
本実施形態において、バリュー加算指示は、電子マネー発行者等の正当な権限に基づいて生成された正当な指示であることが確認可能な指示情報である。指示実行部F33は、受信したバリュー加算指示について、正当性を判定し、正当であると判定した場合に限り、当該指示に従った処理を実行する。このような正当性の確認は、例えば、バリュー加算指示の全部または一部が、バリューの加算権限を示す暗号鍵を用いて暗号化がされることで実現できる。また、真正の電子マネーカード3のみが正当な指示のみを実行するために、指示元と電子マネーカード3とは、相互に認証を行ってもよい。認証によって電子マネーに関する正当な権限があることが相互に確認された場合に限り、指示実行部F33が指示元から受信したバリュー加算指示を処理することを採用してもよい。
(携帯電話機2の機能)
携帯電話機2の電子マネー格納媒体通信部F21は、かざされる等により携帯電話機2に提示された電子マネーカード3と通信する。電子マネー格納媒体通信部F21は、バリュー加算指示等の指示を電子マネーカード3へ送信する。電子マネー格納媒体通信部F2
1は、非接触式ICカードリーダライタ28を用いて、非接触式ICカードリーダライタ28が通信可能な範囲に位置している電子マネーカード3と通信する。なお、電子マネー格納媒体通信部F21は、カード形状の電子マネーカード3に限らず、例えば、電子マネー機能を実装する非接触式ICチップを内蔵する、携帯電話機2自身とは別の携帯電話機と通信してもよい。
携帯電話機2の増額要求部F22は、バリュー増額要求を銀行サーバ1へ送信する。具体的には、増額要求部F22は、まず、携帯電話機2のユーザから操作部26を介して出金元の預金口座の口座番号、当該預金口座の出金権限を示すパスワード、及びバリュー増額の要求額の入力を受け付ける。増額要求部F22は、次に、受け付けた入力に基づいて、口座番号、パスワード、及び要求額を含むバリュー増額要求を生成して、生成したバリュー増額要求を銀行サーバ1へ送信する。
なお、本実施形態では、ユーザが入力する要求額はバリューの増額量を示すが、ユーザが預金口座からの出金予定額を入力し、要求額が当該出金予定額の値によって表されてもよい。
携帯電話機2の増額情報送信部F23は、バリュー加算指示を銀行サーバ1から受信した場合に、当該バリュー加算指示を、電子マネー格納媒体通信部F21を介して電子マネーカード3へ送信する。増額情報送信部F23は、バリュー加算指示を中継し、電子マネーカード3へ転送していることになる。なお、物理層、データリンク層等に関して、携帯電話機2及び銀行サーバ1間の通信プロトコルと、携帯電話機2及び電子マネーカード3間の通信プロトコルとは、異なる場合があるが、増額情報送信部F23は、必要に応じて両者の通信プロトコルの変換を行う。
なお、増額情報送信部F23は、1つのバリュー加算指示に基づいて複数の電子マネーカード3がチャージされないように、電子マネー格納媒体通信部F21が通信可能な1つの電子マネーカード3へバリュー加算指示を送信する。この処理は、例えば、増額情報送信部F23が、ID取得指示等によって通信可能なすべての電子マネーカード3を検出し、1つの電子マネーカード3だけが通信可能な場合にバリュー加算指示を送信することで実現できる。また、チャージ対象の電子マネーカード3の電子マネーIDが事前に取得されてバリュー加算指示に付加されることや、バリュー加算指示がチャージ対象の1つの電子マネーカード3だけが復号可能なように暗号化されることで実現されてもよい。このような電子マネーIDの付加や暗号化の処理は、携帯電話機2で行われてもよいし、銀行サーバ1で行われてもよい。
(銀行サーバ1の機能)
銀行サーバ1の口座データベースD11は、銀行に開設された預金口座の情報を格納するデータベースである。口座データベースD11には、預金口座の残高、及び預金口座の出金権限を確認するための暗証番号等であるパスワード等が口座番号ごとに格納される。
銀行サーバ1の通信部F11は、電子マネーカード3と通信可能な携帯電話機2とインターネット5を介して通信する。通信は、必要に応じて暗号化される。
銀行サーバ1の仮バリュー蓄積部F12は、電子マネーの発行者によって発行された価値量を示す仮バリューを蓄積する。本実施形態では、蓄積されている仮バリューの残高が補助記憶装置14に格納される。本実施形態の仮バリュー蓄積部F12は、仮バリューの残高の参照、更新を行う専用のプログラムモジュールである仮バリュー処理モジュールを用いて、仮バリューを蓄積する。仮バリュー処理モジュールは、例えば、仮バリューの残高を、暗号化し、その格納先が把握困難であるように格納することで、不正プログラム等
による仮バリューの偽造、不正複製等を抑制する。仮バリュー処理モジュールは、例えば、電子マネー発行者によって暗号鍵等の必要な設定等がされて、電子マネーに関する処理の権限が与えられ、銀行サーバ1へインストールされる。
銀行サーバ1の引出可能額減額部F13は、出金元の預金口座を指定したバリュー増額要求を携帯電話機2から受信した場合に、当該バリュー増額要求の要求額に対応した金額を預金口座の引き出し可能額から減額する。本実施形態において、預金口座は口座番号で指定され、要求額に対応した金額は要求額と同額であり、引き出し可能額は当該預金口座の残高である。バリュー増額要求は、上述のように、バリュー増額の要求額、口座番号、及び預金口座の出金権限を確認するためのパスワードを含む。ここでパスワードは、ユーザが携帯電話機2に対して入力したものである。
具体的には、引出可能額減額部F13は、まず、受信したバリュー増額要求の口座番号が識別する預金口座を出金元口座として、ユーザが当該出金元口座の出金権限を有していることを、パスワードの照会によって確認する。当該確認は、口座データベースD11を参照して、出金元口座の存否、及びバリュー増額要求のパスワードの正誤を判定することによって行われる。
引出可能額減額部F13は、次に、口座データベースD11の残高を減額する更新によって、出金元口座からの要求額の出金を行う。出金した資金は、銀行の資産として計上されるように送金処理される。この処理として、銀行の資産を管理する口座へ入金することを例示できる。この処理は、図2のプロセスP02における送金命令の処理に相当する。なお、引出可能額減額部F13は、要求額に加えて手数料を出金してもよい。
また、引出可能額減額部F13は、出金元口座の残高を更新する代わりに、例えば、口座名義人が引き出し可能な限度額を出金元口座の口座に設定することによって引き出し可能額を減額してもよい。この場合、残高の出金処理が予約され、チャージの一連の処理が完了した後、適時に出金元口座の残高が別途減額されて出金されてもよい。
本実施形態の引出可能額減額部F13によれば、預金口座からチャージのための資金が確保されるため、ユーザは、クレジットカードを有していなくてもチャージすることができる。
銀行サーバ1の増額情報生成部F14は、バリュー増額要求を携帯電話機2から受信した場合に、仮バリュー蓄積部F12によって蓄積されている仮バリューから要求額に対応した額を減額する。そして、増額情報生成部F14は、電子マネーカード3が格納するバリューを要求額分増額するための増額情報を生成する。
具体的には、増額情報生成部F14は、仮バリュー蓄積部F12によって蓄積されている仮バリューを要求額分減額するとともに、電子マネーカード3が格納するバリューの残高を要求額分加算するバリュー加算指示を生成する。この処理は、仮バリュー処理モジュールによって実行される。ここで、蓄積されている仮バリューが要求額に満たない場合は、仮バリューが減額されず、バリュー加算指示は生成されない。この処理のうち、仮バリューの残高の減額は、図2におけるプロセスP02の減額命令の処理に相当する。
本実施形態の増額情報生成部F14によれば、蓄積されている仮バリューに基づいてバリュー加算指示が生成される。そのため、チャージに必要なバリュー加算指示を、電子マネー発行者が管理する電子マネーサーバ4等から取得するための通信や処理を行うことなく、迅速に準備できる。
なお、バリュー加算指示は、当該バリュー加算指示が正当な権限を有する装置から取得されたものであることや、加算額の改竄等がされていないものであることを、電子マネーカード3が確認可能なように生成される。この処理を実現する手段として、仮バリュー処理モジュールと電子マネーカード3とが秘密鍵を共有し、バリュー加算指示に対して当該秘密鍵に基づく暗号化やメッセージ認証コードの付加を行うことを例示できる。
また、バリュー加算指示の生成に関し、同一のバリュー加算指示が、複製等によって複数の電子マネーカード3で実行されることや、同一の電子マネーカード3で複数回実行されることを抑制するための構成が採用されてもよい。この場合、バリュー加算指示に、その実行が許可された電子マネーカード3の電子マネーID、チャージ前のバリューの残高、比較的短期の有効期限等の実行条件を含めてもよい。実行条件は、銀行サーバ1が、携帯電話機2を介してチャージ対象の電子マネーカード3の電子マネーIDや現在格納されているバリューの残高を事前に取得した上で、バリュー加算指示へ生成時に含める。電子マネーカード3は、実行条件が満たされている場合に限り、バリュー加算指示を実行する。
銀行サーバ1の増額情報送信部F15は、引出可能額減額部F13による減額がされた後、増額情報生成部F14によって生成されたバリュー加算指示をバリュー増額要求の要求元の携帯電話機2へ送信する。増額情報送信部F15は、携帯電話機2の増額情報送信部F23に、当該バリュー加算指示を電子マネーカード3へ転送させることになる。そして、転送されたバリュー加算指示は、電子マネーカード3によって受信され、実行される。電子マネーカード3が格納するバリューが要求額分増額することになる。
なお、バリュー加算指示が、改竄等されることなく特定の1つの電子マネーカード3のみへ送信されるための構成が採用されてもよい。一例として、銀行サーバ1とチャージ対象の電子マネーカード3とが、通信中継の役割を担う携帯電話機2を介して通信して相互に認証し合い、チャージのための通信のセッションを両者の間で確立してもよい。この場合において、バリュー加算指示が、確立されたセッションのセッション鍵を用いた暗号化通信によって、銀行サーバ1から電子マネーカード3へ送信されてもよい。
銀行サーバ1の仮バリュー増額部F16は、電子マネーサーバ4へ仮バリュー発行要求を送信する。仮バリュー増額部F16は、当該バリュー発行要求に応じた電子マネーサーバ4から受領される仮バリューを仮バリュー蓄積部F12に蓄積させて、仮バリューを増額する。なお、本実施形態の仮バリュー増額部F16は、仮バリューを上述の仮バリュー加算指示として電子マネーサーバ4から受領するが、受領される仮バリューはこのような指示形式に限定されるものではない。
具体的には、仮バリュー増額部F16は、まず、仮バリューの増額の要求額を決定する。決定される要求額は、例えば、直前に増額情報生成部F14によって減額された仮バリューの額である。この場合、仮バリュー増額部F16の機能によって減額分が補充されることになる。また、決定される要求額は、銀行サーバ1の管理者等が指定した額や、仮バリューの減額実績の傾向等から仮バリューの将来需要を予測する関数によって算出される適切な額等であってもよい。
仮バリュー増額部F16は、次に、要求額の対価に相当する金額を電子マネー発行者へ送金する。具体的には、仮バリュー増額部F16は、口座データベースD11を更新することで、銀行の資産を管理する口座から当該金額を出金して、電子マネー発行者が銀行に開設する預金口座へ入金する。この処理は、図2のプロセスP01における送金命令の処理に相当する。
仮バリュー増額部F16は、次に、仮バリュー発行要求を生成して、電子マネーサーバ4へ送信する。仮バリュー増額部F16は、仮バリューの要求額、及び送金が完了したこと示す送金情報を仮バリュー発行要求に含めて生成する。一方、仮バリュー発行要求を受信した電子マネーサーバ4は、仮バリューを発行し、発行した仮バリューを仮バリュー加算指示の形式で銀行サーバ1へ送信する。電子マネーサーバ4における仮バリューを発行については、後述する。
仮バリュー増額部F16は、次に、電子マネーサーバ4から仮バリュー加算指示を受信し、受信した仮バリュー加算指示に従って、仮バリュー蓄積部F12が蓄積する仮バリューの残高を加算する。この処理は、仮バリュー処理モジュールによって実行される。なお、仮バリュー処理モジュールは、受信した仮バリュー加算指示が、改竄等されていない正当なものであり、新たに受信した仮バリュー加算指示であることを確認して受領してもよい。この確認処理を実現する手段として、電子マネーサーバ4が、仮バリュー処理モジュールと電子マネーサーバ4とが共有する秘密鍵に基づいて仮バリュー加算指示を暗号化することを例示できる。また、電子マネーサーバ4が送信する仮バリュー加算指示に通し番号を付加して、仮バリュー処理モジュールが過去に処理した仮バリューであるか否かを判定することを例示できる。
仮バリュー増額部F16は、このような仮バリューの増額を、例えば、携帯電話機2から受信したバリュー増額要求に応じて、増額情報生成部F14が蓄積されている仮バリューを減額して増額情報送信部F15がバリュー加算指示を携帯電話機2へ送信する都度行う。また、仮バリュー増額部F16は、例えば、銀行サーバ1の管理者等が入力した指示を受け付けた場合に、このような仮バリューの増額を行う。
なお、本実施形態の仮バリュー増額部F16は、仮バリューの増額処理を、深夜早朝等、ユーザが携帯電話機2を用いてチャージを行う頻度が低い時刻に行ってもよい。この場合において、電子マネーサーバ4へ送信する仮バリュー発行要求の要求額を、前回の仮バリューの増額時点から減額された仮バリューの総額としてもよい。このようにすることで、仮バリューの増額に関する処理がまとめて行われ、銀行サーバ1や電子マネーシステム全体において、仮バリューの増額に対してかかる処理負荷を低減することができる。
(電子マネーサーバ4の機能)
電子マネーサーバ4の仮バリュー増額情報送信部F41は、仮バリュー発行要求を受信した場合に、当該仮バリュー発行要求に応じて仮バリューを発行し、仮バリュー発行要求の要求元へ仮バリューを送信する。具体的には、仮バリュー増額情報送信部F41は、まず、受信した仮バリュー発行要求に含まれる送金情報を参照し、仮バリューの要求額に応じた対価が送金されたことを確認する。仮バリュー増額情報送信部F41は、当該確認後、仮バリュー加算指示を生成することで要求額に対応する額の仮バリューを発行する。仮バリュー増額情報送信部F41は、生成した仮バリュー加算指示を、インターネット5を介して要求元の銀行サーバ1へ送信する。なお、本実施形態では、銀行から電子マネー発行者へ対価が送金された後に仮バリューが発行されるが、先に仮バリューが発行された後に対価が送金等されて清算される構成が採用されてもよい。
<処理の流れ>
図5から図7を用いて、本実施形態に係る電子マネーシステムの主な処理の流れを説明する。なお、これらの図に示された処理の内容及び順序は一例であり、処理の内容及び順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
図5は、バリューの増額処理の流れを例示するシーケンス図である。この処理の流れでは、携帯電話機2に近傍にある電子マネーカード3へのチャージが行われる。この処理の
流れは、十分な仮バリューが銀行サーバ1の仮バリュー増額部F16に蓄積されおり、電子マネーカード3が携帯電話機2の通信可能な位置に配置された状態で、ユーザがチャージをするための所定操作を携帯電話機2に対して行ったことを契機に開始される。処理の流れのうち、ステップS101からS104は、図2におけるプロセスP02の処理の詳細を示したものである。処理の流れのうち、ステップS105及びS106は、図2におけるプロセスP03の処理の詳細を示したものである。
ステップS101及びS102では、バリュー増額要求が携帯電話機2で生成され、銀行サーバ1へ到達する。まず、ステップS101では、携帯電話機2の増額要求部F22が、バリュー増額の要求額、出金元の預金口座の口座番号、及び出金権限を示すパスワードの入力をユーザから受け付ける。次に、ステップS102では、携帯電話機2の増額情報送信部F23が、ユーザから受け付けた入力に基づいてバリュー増額要求を生成して、銀行サーバ1へ送信する。銀行サーバ1はバリュー増額要求を受信する。
ステップS103では、銀行サーバ1においてバリュー増額要求に応じた処理がされる。具体的には、バリュー加算指示の生成、及び出金元の預金口座からの送金等が処理される。ステップS104では、銀行サーバ1が、ステップS103で生成したバリュー加算指示を携帯電話機2へ送信する。携帯電話機2は、バリュー加算指示を受信する。ステップS103及びS104の詳細は後述する。
ステップS105及びS106では、バリュー加算指示が、電子マネーカード3へ到達し、バリューの残高が加算される。まず、ステップS105では、携帯電話機2の増額情報送信部F23が、受信したバリュー加算指示を電子マネーカード3へ送信する。電子マネーカード3の通信部F31は、当該バリュー加算指示を受信する。次に、ステップS106では、電子マネーカード3の指示実行部F33が、受信したバリュー加算指示を実行し、格納されるバリューの残高を加算する。結果、電子マネーカード3に対するチャージが完了する。
図6は、銀行サーバ1におけるバリューの増額処理の流れを示すフローチャートである。この処理の流れは、銀行サーバ1で実行される処理の流れであり、銀行サーバ1がバリュー増額要求を受信したことを契機に実行される。この処理の流れは、図5のステップS103及びS104の処理の詳細を示したものである。
ステップS201では、増額情報生成部F14が、仮バリューの残高が十分であるか否かを判定する。本実施形態において、仮バリューの残高が十分であるとは、仮バリューの残高がバリュー増額要求の要求額以上であり、当該残高から要求額を減ずることができることを意味する。ステップS201で仮バリューの残高が十分であると判定された場合、処理はステップS202へ進む。ステップS201で仮バリューの残高が十分であると判定されなかった場合、処理は終了する。この場合、バリューの増額処理全体が中断され、バリュー加算指示が携帯電話機2へ送信されない。図5のステップS104からS106に相当する処理は行われず、電子マネーカード3のチャージは行われない。
ステップS202では、引出可能額減額部F13が、バリュー増額要求の口座番号が識別する預金口座を出金元口座として、出金元口座の出金権限がバリュー増額要求のパスワードによって示されているか否かを判定する。ステップS202で出金元口座の出金権限が示されていると判定された場合、処理はステップS203へ進む。ステップS202で出金元口座の出金権限が示されていると判定されなかった場合、処理は終了する。この場合、バリューの増額処理全体が中断され、電子マネーカード3のチャージは行われない。なお、この場合には、バリュー増額要求の口座番号が識別する預金口座の情報が銀行サーバ1の口座データベースD11に格納されていない場合も含まれる。
ステップS203では、引出可能額減額部F13が、出金元口座の残高が十分であるか否かを判定する。本実施形態において、出金元口座の残高が十分であるとは、出金元口座の残高がバリュー増額要求の要求額以上であり、残高から要求額を出金できることを意味する。なお、バリューと口座残高との間の単位量当たりの価値が異なっている場合やチャージのための手数料が定まっている場合には、価値のレートや手数料が考慮されて、残高が十分であるか否かの判定がされてもよい。ステップS203で出金元口座の残高が十分であると判定された場合、処理はステップS204へ進む。ステップS203で出金元口座の残高が十分であると判定されなかった場合、処理は終了する。この場合、バリューの増額処理全体が中断され、電子マネーカード3のチャージは行われない。
次に、ステップS204では、増額情報生成部F14が、仮バリューの残高からバリュー増額要求の要求額を減額し、電子マネーカード3が格納するバリューの残高を要求額分加算するためのバリュー加算指示を生成する。ステップS204は、増額情報生成ステップの一例である。次に、ステップS205では、引出可能額減額部F13が、バリュー増額要求の要求額を出金元口座から銀行へ送金する。ステップS205は、引出可能額減額ステップの一例である。なお、ステップS204及びS205の処理内容は、逆順で実行されてもよいし、並行して実行されてもよい。
次に、ステップS206では、増額情報生成部F14が、ステップS204で生成されたバリュー加算指示を携帯電話機2へ送信する。ステップS206は、増額情報送信ステップの一例である。
図7は、仮バリューの増額処理の流れを例示するシーケンス図である。この処理の流れでは、銀行サーバ1の蓄積する仮バリューの残高が増額される。この処理の流れは、図2におけるプロセスP01の処理の詳細を示したものである。この処理の流れは、例えば、図6のステップS206の実行が完了したことを契機に開始される。また、銀行サーバ1が、管理者から仮バリューを増額する旨の指示を受け付けたことを契機に開始してもよい。
ステップS301では、銀行サーバ1の仮バリュー増額部F16が、仮バリューの増額の要求額を決定する。要求額は、例えば、図5、図6で説明したバリューの増額処理において減額された銀行サーバ1の仮バリューの残高を補充するために、直前に実行された図6のステップS204で減額した額に決定される。
次に、ステップS302では、銀行サーバ1の仮バリュー増額部F16が、要求額の対価に相当する金額を電子マネー発行者へ送金する。
ステップS303では、銀行サーバ1の仮バリュー増額部F16が、送金が完了したこと示す送金情報を含めた仮バリュー発行要求を生成して、電子マネーサーバ4へ送信する。電子マネーサーバ4は、仮バリュー発行要求を受信する。
ステップS304からS306では、仮バリュー発行要求に応じて仮バリュー加算指示が生成され、銀行サーバ1へ到達する。まず、ステップS304では、電子マネーサーバ4の仮バリュー増額情報送信部F41が、仮バリュー発行要求に含まれる送金情報を参照し、仮バリューの要求額に応じた対価が送金されたことを確認する。次に、ステップS305では、仮バリュー増額情報送信部F41が、仮バリューの残高を要求額分加算するための仮バリュー加算指示を生成する。次に、ステップS306では、仮バリュー増額情報送信部F41が、生成した仮バリュー加算指示を要求元の銀行サーバ1へ送信し、銀行サーバ1が当該仮バリュー加算指示を受信する。
ステップS307では、銀行サーバ1の仮バリュー増額部F16が、受信した仮バリュー加算指示に従って、仮バリュー蓄積部F12が蓄積する仮バリューの残高を加算する。結果、銀行サーバ1の仮バリュー蓄積部F12が蓄積する仮バリューが増額される。
以上述べたように、本実施形態によれば、銀行サーバ1が、電子マネー発行者が管理する電子マネーサーバ4から受領した仮バリューを蓄積する。そのため、銀行サーバ1が、携帯電話機2からバリュー増額要求を受信した場合に、電子マネーサーバ4等の電子マネー発行者のサーバやシステムとの新たな通信を要さずに、蓄積している仮バリューに基づいてバリューを増額するためのバリュー加算指示を生成して携帯電話機2へ送信できる。そのため、バリュー増額要求を受けてから電子マネー発行者の電子マネーサーバ4等へアクセスする場合に比べ、預金口座から電子マネーカード3へのバリューの増額を迅速に行うことができる。
また、仮バリューに基づいてバリューの増額が比較的短時間で行われる本実施形態では、地下、屋外等において、電波強度等に起因して無線局6と携帯電話機2との間の無線通信が不安定な場合であっても、チャージのための通信が途中で不通となりづらい。そのため、チャージを比較的安定して行うことができる。そして、無線局6が様々な場所に設置され、常時稼動していることで、ユーザがいる場所や時刻におよそ制限されないで、電子マネーカード3へのチャージを行い得る。
更に、本実施形態によれば、電子マネー発行者が管理する電子マネーサーバ4で発行される仮バリューの額を限度として、バリューの増額が行われるため、電子マネー発行者は、電子マネーの発行量を比較的容易に管理できる。
<変形例>
以上説明した実施形態では、携帯電話機2が非接触式ICカードリーダライタ28を備え、携帯電話機2に掲示等された電子マネーカード3に対してチャージが行われた。別の実施形態として、携帯電話機2自体が電子マネー機能を備えており、携帯電話機2に内蔵され、携帯電話機2と接続された電子マネー格納媒体であるICチップに対してチャージが行われてもよい。このような実施形態(以下、「本実施形態」とも表記する)について説明する。
図8は、本実施形態に係る携帯電話機2のハードウェア構成を例示する図である。携帯電話機2は、上述の実施形態と同様に、CPU21、RAM22、ROM23、補助記憶装置24、通信インタフェース25、操作部26、及び表示部27を備える。これらは、プログラムの実行や通話等を実現するための電話機能部20を構成する。携帯電話機2は、上述の実施形態と同様に非接触式ICカードリーダライタ28を有するが、更に、電子マネー機能部3A、及び有線通信インタフェース29を備える。有線通信インタフェース29は、電話機能部20と電子マネー機能部3Aとの間の有線通信を制御する。電話機能部20と電子マネー機能部3Aとは、有線通信インタフェース29を介して接続され、互いに通信可能である。
電子マネー機能部3Aは、CPU31A、RAM32A、ROM33A、不揮発メモリ34A、及び無線通信インタフェース35Aを備えたICチップである。電子マネー機能部3Aは携帯電話機2の筐体内部に設けられている。なお、電子マネー機能部3Aは、独立したICチップであることに限定されず、例えば、携帯電話機2の他の機能を実現するICチップ等にその回路が組み込まれてもよい。
電子マネー機能部3Aは、電子マネーカード3と同様の機能を提供し、電子マネーカー
ド3の役割を担う。すなわち、電子マネー機能部3Aは、通信部F31、バリュー格納部F32、及び指示実行部F33を備えるICカードとして機能する。本実施形態の通信部F31は、更に、有線通信インタフェース29を介して、バリュー加算指示等の指示を受信し、指示実行部F33は、当該受信した指示に従った処理を実行する。
本実施形態の携帯電話機2は、チャージ先が携帯電話機2の電子マネー機能部3A、または携帯電話機2の近傍に位置する電子マネーカード3の何れであるかの設定を、操作部26を介してユーザから受け付ける。そして、携帯電話機2の増額情報送信部F23は、ユーザが携帯電話機2の筐体内部の電子マネー機能部3Aをチャージ先として設定した場合において、バリュー加算指示を銀行サーバ1から受信したとき、当該バリュー加算指示を電子マネー機能部3Aへ送信する。結果、電子マネー機能部3Aが格納する残高が増額される。
以上説明した本実施形態によれば、電子マネーカード3だけではなく、携帯電話機2に内蔵されたチップ等に対しても、電子マネーのチャージを預金口座から迅速に行うことができる。
1 銀行サーバ(情報処理装置、コンピュータ)
2 携帯電話機(端末)
3 電子マネーカード(電子マネー格納媒体)
3A 電子マネー機能部(電子マネー格納媒体)
4 電子マネーサーバ
5 インターネット
6 無線局
7 決済端末

Claims (5)

  1. 預金を取り扱う金融機関の情報処理装置であって、
    電子マネーの発行者から、前記電子マネーの発行者によって発行される価値量を示す仮バリューを対価の支払により買い取る仮バリュー買取手段と、
    前記仮バリューを蓄積する仮バリュー蓄積手段と、
    前記電子マネーの価値量を示すバリューを格納する電子マネー格納媒体に対してバリューの増額を行う端末から、出金元の預金口座を指定したバリューの増額要求を受信した場合に、前記蓄積された仮バリューの残額を確認した上で、前記増額要求の要求額に対応した金額を前記預金口座の引き出し可能額から減額する引出可能額減額手段と、
    前記増額要求を受信した場合に、電子マネーサーバとの新たな通信をすることなく、前記仮バリュー蓄積手段によって蓄積されている仮バリューから前記要求額に対応した額を減額し、前記電子マネー格納媒体が格納するバリューを増額するための増額情報を生成する増額情報生成手段と、
    前記生成された増額情報を前記端末へ送信する増額情報送信手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記仮バリュー買取手段は、前記電子マネーサーバへ仮バリューの発行要求を送信し、前記発行要求に応じた前記電子マネーサーバから受領される仮バリューを前記仮バリュー蓄積手段に蓄積させて、前記蓄積される仮バリューを増額する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記電子マネー格納媒体は、前記電子マネーの決済時にバリューを受領する装置へ提示または接続されるものであり、
    前記端末は、前記端末に提示または接続された前記電子マネー格納媒体に対してバリューの増額を行う、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 預金を取り扱う金融機関のコンピュータであって、電子マネーの発行者から、前記電子マネーの発行者によって発行される価値量を示す仮バリューを対価の支払により買い取る仮バリュー買取手段と、前記仮バリューを蓄積する仮バリュー蓄積手段を備えるコンピュータが、
    前記電子マネーの価値量を示すバリューを格納する電子マネー格納媒体に対してバリューの増額を行う端末から、出金元の預金口座を指定したバリューの増額要求を受信した場合に、前記蓄積された仮バリューの残額を確認した上で、前記増額要求の要求額に対応した金額を前記預金口座の引き出し可能額から減額する引出可能額減額ステップと、
    前記増額要求を受信した場合に、電子マネーサーバとの新たな通信をすることなく、前記仮バリュー蓄積手段によって蓄積されている仮バリューから前記要求額に対応した額を減額し、前記電子マネー格納媒体が格納するバリューを増額するための増額情報を生成する増額情報生成ステップと、
    前記生成された増額情報を前記端末へ送信する増額情報送信ステップと、
    を実行する情報処理方法。
  5. 預金を取り扱う金融機関のコンピュータを、
    電子マネーの発行者から、前記電子マネーの発行者によって発行される価値量を示す仮バリューを対価の支払により買い取る仮バリュー買取手段と、
    前記仮バリューを蓄積する仮バリュー蓄積手段と、
    前記電子マネーの価値量を示すバリューを格納する電子マネー格納媒体に対してバリューの増額を行う端末から、出金元の預金口座を指定したバリューの増額要求を受信した場合に、前記蓄積された仮バリューの残額を確認した上で、前記増額要求の要求額に対応した金額を前記預金口座の引き出し可能額から減額する引出可能額減額手段と、
    前記増額要求を受信した場合に、電子マネーサーバとの新たな通信をすることなく、前記仮バリュー蓄積手段によって蓄積されている仮バリューから前記要求額に対応した額を減額し、前記電子マネー格納媒体が格納するバリューを増額するための増額情報を生成する増額情報生成手段と、
    前記生成された増額情報を前記端末へ送信する増額情報送信手段と、
    として機能させるプログラム。
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