JP6009982B2 - 情報処理システム、口座管理サーバ、及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理システム、口座管理サーバ、及び情報処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子マネーの情報処理技術に関する。
従来、電子マネーを用いた決済システムが実現されている。例えば、ユーザが電子マネー発行者に支払った貨幣の額に応じて発行された電子マネーのバリューを、IC(Integrated Circuit)カード等に記憶させ(チャージ)、電子マネー発行者と提携した加盟店等に設置された決済用のリーダライタが、ICカード等と通信し、チャージされたバリューから決済額に応じたバリューを減算することで、決済を行う決済システムがある。
特開2009−151692号公報 特開2001−283296号公報
例えば、ユーザが電子マネーのバリューを必要以上にチャージしてしまった場合、そのチャージされたバリューの一部を、貨幣等に戻したいという需要が存在する。しかし、従来の電子マネーの決済システムでは、電子マネーのバリューを預金口座等で管理される貨幣価値に交換することができないという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑み、ユーザが所有する電子マネーのバリューを、所望の量、預金口座等で管理される貨幣価値へ交換する情報処理技術を提供することを課題とする。
本発明では、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。即ち、本発明は、サーバ及び該サーバと通信可能に接続する情報処理装置を有する情報処理システムであって、前記情報処理装置は、発行された電子マネーの価値量を示すバリューが格納されたバリュー格納部を指定するバリュー格納部指定手段と、預金へ交換されるバリューを指定するバリュー指定手段と、交換後の預金が入金される金融機関の預金口座を指定する口座指定手段と、指定された前記バリュー格納部から、指定された前記バリューを減算するとともに、該バリューを減算した記録を示す減算記録情報を生成するバリュー減算手段と、減算された前記バリューに応じた金額を、指定された前記預金口座に入金することを示す入金指示を前記サーバに送信する入金指示送信手段と、を備え、前記サーバは、受信された前記入金指示に従って、減算された前記バリューに応じた金額を前記預金口座に入金する入金手段を備える、情報処理システムである。
ここで、バリュー格納部は、物理的な格納装置である場合に限らず、バリューを格納する論理的な単位である場合を含む。またここで、情報処理装置のバリュー減算手段がバリューを減算することには、バリュー減算手段が情報処理装置以外の装置等にバリューを減じる演算をさせる場合も含まれる。
本発明によれば、バリュー格納部、預金へ交換されるバリュー、及び預金口座の指定に
基づいて、バリュー格納部からバリューが減算され、預金口座に入金がされるため、電子マネーのバリューを、所望の量、預金口座等で管理される貨幣価値へ交換できる。また、本発明によれば、バリューを減算した記録を示す減算記録情報が生成されるため、例えば、本発明によってバリューを預金へ交換する取引サービスをユーザに提供する者と、電子マネーの発行者とが異なる者である場合に、減算記録情報に基づいて、両者の間でユーザのバリューの交換取引に関する清算の処理を好適に行うことができる。
また、本発明に係る情報処理システムにおいて、前記情報処理装置は、生成された前記減算記録情報を前記サーバに送信する減算記録情報送信手段を更に備え、前記サーバは、前記減算記録情報を受信した場合に、受信された該減算記録情報を蓄積する減算記録情報蓄積手段を更に備えてもよい。
本発明によれば、サーバに減算記録情報が蓄積されるため、バリューから預金への交換取引が複数行われた場合に、それぞれの取引に関する減算記録情報を一括して管理、処理することできる。そのため、バリューの交換取引に関する清算の処理を、効率的に行うことができる。
また、本発明に係る情報処理システムにおいて、前記サーバは、蓄積された前記減算記録情報を含むバリュー清算要求を、前記電子マネーの発行者によって管理される清算サーバに送信することで、該減算記録情報が示すバリューに応じた清算の要求をするバリュー清算要求手段を更に備えてもよい。
本発明によれば、バリューの交換取引に関する清算の処理が通信を介して行われるため、清算の処理を、効率的に、容易に行うことができる。また、清算の処理を自動化することもできる。
また、本発明に係る情報処理システムにおいて、前記バリュー格納部指定手段は、前記バリュー格納部を識別する識別情報を指定することで、前記バリュー格納部を指定してもよい。
また、本発明に係る情報処理システムにおいて、前記バリュー格納部は、ユーザに携帯される電子マネー格納装置であって、前記バリューを格納するバリュー格納手段と、前記情報処理装置と通信を行う通信手段と、格納された前記バリューを減算する指示を示す減算指示を受信した場合に、該減算指示に従って、格納された前記バリューを減算する減算指示実行手段と、を有する電子マネー格納装置であり、前記情報処理装置の前記バリュー減算手段は、前記電子マネー格納装置に前記減算指示を送信することで、バリューを減算してもよい。
また、本発明に係る情報処理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記電子マネー格納装置を備え、前記情報処理装置の前記バリュー格納部指定手段によって指定される前記バリュー格納部は、該情報処理装置が備える前記電子マネー格納装置であってもよい。
また、本発明に係る情報処理システムにおいて、前記バリュー格納部は、前記バリューを管理する電子マネーサーバにおける前記バリューの格納領域であり、前記サーバは、前記電子マネーサーバと通信可能に接続し、前記情報処理装置の前記バリュー減算手段は、前記バリューを減算する指示を示す減算指示を前記電子マネーサーバに送信することで、前記電子マネーサーバに、該減算指示に従って前記格納領域の前記バリューを減算させてもよい。
また、本発明に係る情報処理システムにおいて、前記サーバは、ユーザを認証するため
の認証情報を記憶する認証情報記憶手段と、認証情報を含む認証要求を前記情報処理装置から受信した場合に、受信した該認証要求に含まれる該認証情報と、前記認証情報記憶手段によって記憶された前記認証情報とを比較して認証成否を決定し、決定した該認証成否を認証要求の送信元に送信する認証可否送信手段と、を更に備え、前記情報処理装置は、ユーザから入力される認証情報を含む認証要求を前記サーバに送信する認証要求送信手段を更に備え、前記情報処理装置の前記バリュー減算手段は、送信された認証要求に対して前記サーバから認証成功を示す認証成否を受信した場合に限り、前記バリューの減算をしてもよい。
ここで、ユーザから入力される認証情報は、パスワードである場合に限らず、例えば、ユーザの生体情報である場合や、セキュリティトークン等から読み取られる情報である場合も含む。
本発明によれば、認証に成功した場合に限りバリューが減算されるため、例えば、電子マネーの所有者以外の認証情報を知らない者が、バリューを預金に交換することを防止することができる。
また、本発明に係る情報処理システムにおいて、前記バリュー減算手段によって生成される前記減算記録情報は、前記減算記録情報を識別する減算記録識別情報と減算された前記バリューとを含む情報に対して所定の暗号化処理をした暗号化情報を含んでもよい。
本発明によれば、例えば、所定の暗号化処理の内容を秘密にし、暗号化処理に対する復号処理を電子マネー発行者のみが可能とすることで、改ざん等がされた、不正な減算記録情報を判別することができる。そのため、バリューの交換取引に関する清算の処理をより安全に行うことができる。また、暗号化情報には、減算記録情報を識別する減算記録識別情報が含まれるため、この減算記録識別情報を参照することで、重複したバリューの交換取引に関する清算の処理を抑制することができる。
また、本発明に係る情報処理システムにおいて、前記情報処理装置は、貨幣を排出する貨幣排出手段と、ユーザの要求に応じて、前記預金口座からの貨幣の引出取引を処理する引出取引手段と、を更に備えてもよい。
本発明によれば、バリューの預金への交換後、ユーザは、情報処理装置を用いて預金口座から貨幣を即座に引き出すことができる。
また、本発明は、サーバと通信可能に接続する情報処理装置であって、発行された電子マネーの価値量を示すバリューが格納されたバリュー格納部を指定するバリュー格納部指定手段と、預金へ交換されるバリューを指定するバリュー指定手段と、交換後の預金が入金される金融機関の預金口座を指定する口座指定手段と、指定された前記バリュー格納部から、指定された前記バリューを減算するとともに、該バリューを減算した記録を示す減算記録情報を生成するバリュー減算手段と、減算された前記バリューに応じた金額を、指定された前記預金口座に入金することを示す入金指示を前記サーバに送信することで、前記サーバに該バリューに応じた貨幣の金額を前記口座に入金させる入金指示送信手段と、を備える、情報処理装置であってもよい。
また、本発明は、このような情報処理装置と通信可能に接続するサーバであって、前記入金指示を受信した場合に、受信した該入金指示に従って、前記バリューに応じた金額を前記預金口座に入金する入金手段を備えるサーバであってもよい。
また、本発明は、サーバ及び該サーバと通信可能に接続する情報処理装置を有する情報
処理システムにおいて、前記情報処理装置が、発行された電子マネーの価値量を示すバリューが格納されたバリュー格納部を指定するバリュー格納部指定ステップと、預金へ交換されるバリューを指定するバリュー指定ステップと、交換後の預金が入金される金融機関の預金口座を指定する口座指定ステップと、指定された前記バリュー格納部から、指定された前記バリューを減算するとともに、該バリューを減算した記録を示す減算記録情報を生成するバリュー減算ステップと、減算された前記バリューに応じた金額を、指定された前記預金口座に入金することを示す入金指示を前記サーバに送信する入金指示送信ステップと、を実行し、前記サーバが、受信された前記入金指示に従って、減算された前記バリューに応じた金額を前記預金口座に入金する入金ステップを実行する、情報処理方法であってもよい。
また、本発明は、サーバと通信可能に接続する情報処理装置を、発行された電子マネーの価値量を示すバリューが格納されたバリュー格納部を指定するバリュー格納部指定手段と、預金へ交換されるバリューを指定するバリュー指定手段と、交換後の預金が入金される金融機関の預金口座を指定する口座指定手段と、指定された前記バリュー格納部から、指定された前記バリューを減算するとともに、該バリューを減算した記録を示す減算記録情報を生成するバリュー減算手段と、減算された前記バリューに応じた金額を、指定された前記預金口座に入金することを示す入金指示を前記サーバに送信する入金指示送信手段と、として機能させる、プログラムであってもよい。
また、本発明は、このようなプログラムをコンピュータその他の装置、機械等が読み取り可能な記録媒体に記録したものでもよい。ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。
本発明の一側面によれば、ユーザが所有する電子マネーのバリューを、所望の量、預金口座等で管理される貨幣価値へ交換することができる。
実施形態1に係る情報処理システムのハードウェア構成を示す概略図である。 実施形態1に係る情報処理システムの機能構成の概略を示す図である。 ユーザ情報のデータの例を示す図である。 蓄積されたバリュー取引情報のデータの例を示す図である。 交換情報入力画面を示す図である。 パスワード入力画面を示す図である。 確認画面を示す図である。 実施形態1に係るバリューの交換前の処理の流れの例を示すシーケンス図である。 実施形態1に係るバリューの交換の処理の流れの例を示すシーケンス図である。 実施形態1に係るバリューの清算の処理の流れの例を示すシーケンス図である。 実施形態2に係る情報処理システムのハードウェア構成を示す概略図である。 実施形態2に係るバリューの交換前の処理の流れの例を示すシーケンス図である。 実施形態2に係るバリューの交換の処理の流れの例を示すシーケンス図である。 実施形態3に係る情報処理システムのハードウェア構成を示す概略図である。 電子マネーサーバで管理されるバリューのデータの例を示す図である。 実施形態3に係るバリューの交換前の処理の流れの例を示すシーケンス図である。 実施形態3に係るバリューの交換の処理の流れの例を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明を実施するにあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されることが好ましい。
以下に説明する本発明の実施の形態である実施形態1〜3において、情報処理システムは、金融機関である銀行が、電子マネー発行者が発行する1種類の電子マネーのバリューを、銀行の預金口座の預金へ交換することができる情報処理システムとして実施される。また、本発明に係るサーバは、銀行が管理する銀行サーバとして実施される。また、本発明に係るバリュー格納部を識別する識別情報は、電子マネーIDとして実施される。また、本発明に係る減算記録情報は、バリュー取引情報として実施される。また、電子マネーカードが格納する電子マネーのバリューの単位は円であり、電子マネーにおける1円と貨幣価値における1円は、同等の価値であるものとして実施される。
≪実施形態1≫
実施形態1について説明する。本実施形態において、本発明に係る情報処理装置は、ATM(Automatic Teller Machine)として実施される。また、本実施形態において、本発明に係るバリュー格納部は、ユーザに携帯される電子マネーカードとして実施される。
<ハードウェア構成>
図1は、実施形態1に係る情報処理システムのハードウェア構成を示す概略図である。情報処理システムは、ATM1、銀行サーバ2、非接触式ICカードである電子マネーカード3、清算サーバ4、ネットワーク5、及びインターネット6を有する。ATM1及び銀行サーバ2は、ネットワーク5を介して所定のプロトコルで通信可能である。また、銀行サーバ2及び清算サーバ4は、インターネット6を介して所定のプロトコルで通信可能である。また、ATM1及び電子マネーカード3は、所定のプロトコルで近距離の無線通信が可能である。
ATM1は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、HDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置14、現金の受け取り及び引き渡しを行うための入出金装置15、ネットワーク5を介した通信するための通信インターフェース16、ユーザからの操作を受け付けるタッチパネル等である操作部17、ディスプレイ等の表示装置である表示部18、及び非接触式ICカードリーダライタ19を備えたコンピュータである。ATM1は、銀行によって管理される。
CPU11は、中央処理装置であり、RAM12等に展開された各種プログラムの命令及びデータを処理することで、RAM12、補助記憶装置14、入出金装置15、表示部18等を制御する。RAM12は、主記憶装置であり、CPU11によって制御され、各
種命令やデータが書き込まれ、読み出される。補助記憶装置14は、不揮発性の補助記憶装置であり、RAM12にロードされる各種プログラム等、主にコンピュータの電源を落としても保持したい情報が書き込まれ、読み出される。
非接触式ICカードリーダライタ19は、近傍に位置する電子マネーカード3と無線通信するための装置である。非接触式ICカードリーダライタ19は、カード形状の非接触式ICカードに限らず、携帯電話機等が備える非接触式ICチップ等とも通信可能である。
銀行サーバ2は、ATM1と同様に、CPU21、RAM22、ROM23、及び補助記憶装置24を備えたコンピュータである。銀行サーバ2は、ネットワーク5と接続される通信インターフェース25、及びインターネット6と接続される通信インターフェース26を備える。銀行サーバ2は、銀行によって管理される。本実施形態において、銀行サーバ2は、金融機関の預金口座を管理しており、補助記憶装置24には、預金口座の情報が記憶される。なお、銀行サーバ2が、金融機関の口座を直接には管理せず、別の1つ以上のコンピュータ等が金融機関の口座を管理し、銀行サーバ2は、当該口座を管理するコンピュータに処理を依頼する権限を持つコンピュータであることを採用してもよい。また、銀行サーバ2は、他の銀行の口座を管理するコンピュータに処理を依頼する権限を持つコンピュータであってもよい。
また、補助記憶装置24には、本実施形態の情報処理システムによるバリューの預金への交換を行うユーザに関する情報であるユーザ情報、及び、銀行サーバ2に蓄積されるバリュー取引情報のデータが記憶される。
図3は、ユーザ情報のデータの例を示す図である。ユーザ情報は、電子マネーID、ユーザパスワード、ユーザ名の情報を含む。本実施形態において、ユーザ情報の電子マネーIDは、ユーザが所有する電子マネーのバリューが格納される電子マネーカード3を識別する。また、本実施形態において、電子マネーID及びユーザパスワードの組み合わせは、ユーザを認証するための認証情報を構成する。
図4は、蓄積されたバリュー取引情報のデータの例を示す図である。バリュー取引情報は、電子マネーカード3からバリューを減算した記録を示す。バリュー取引情報は、電子マネーID、バリュー、減算処理の時刻を示す日時の情報を含み、それぞれ、バリューの減算の対象となった電子マネーカード3の識別情報、減算したバリュー、減算した日時を示す。また、バリュー取引情報は、電子マネーID、日時、バリューの情報に対して、所定の暗号化処理をした暗号化情報を含む。
本実施形態では、1つの電子マネーカード3に対するバリューの減算は、同時刻にただ1つしか処理されない。そのため、電子マネーID及び日時の組は、バリュー取引情報(減算記録情報)でユニークな値となり、バリュー取引情報を識別する減算記録識別情報を構成する。
電子マネーカード3は、CPU31、RAM32、ROM33、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read O
nly Memory)等の不揮発メモリ34、及び、非接触式ICカードリーダライ
タ19と近距離で通信可能な無線通信インターフェース35を備えた、非接触式ICカードである。電子マネーカード3は、例えば、FeliCa(登録商標)のICカードである。不揮発メモリ34には、電子マネー発行者によって発行された電子マネーのバリュー、及び、電子マネーカード3の電子マネーIDが格納される。本実施形態において電子マネーIDは、電子マネーカード3の間でユニークな値である。また、不揮発メモリ34に
は、非接触式ICカードリーダライタ19との間でセキュアな通信を行うための暗号鍵等の情報も格納される。なお、電子マネーカード3は、カード形状のものに限らず、携帯電話機等が備える非接触式ICチップであってもよい。また、電子マネーカード3は、接触式ICチップやその他のコンピュータであってもよい。
清算サーバ4は、ATM1及び銀行サーバ2と同様に、CPU、RAM、補助記憶装置等を備えたコンピュータである。清算サーバ4は、電子マネー発行者が、銀行等の電子マネー発行者以外の者と電子マネーのユーザとの間で行われたバリューに関する取引(本実施形態に係るバリューの預金への交換取引等)についての清算処理を行うために設置するコンピュータである。
ネットワーク5は、専用の通信回線で構築された通信網である。なお、ネットワーク5には、インターネットその他のネットワークを採用してもよい。また、インターネット6は、銀行サーバ2、清算サーバ4等を接続するインターネットである。なお、インターネット6には、代わりに、イントラネット、専用網その他のネットワークを採用してもよい。
<機能構成>
図2は、実施形態1に係る情報処理システムの機能構成の概略を示す図である。
ATM1は、補助記憶装置14に記憶されているプログラムが、RAM12に読み出され、CPU11によって実行されることで、バリュー格納部指定部101、バリュー指定部102、口座指定部103、認証要求送信部104、バリュー減算部105、入金指示送信部106、減算記録情報送信部107、貨幣排出部108、及び、引出取引部109を備えるコンピュータとして機能する。なお、本実施形態では、コンピュータの備える各機能は、汎用プロセッサであるCPU11によって実行されるが、これらの機能の一部または全部は、1または複数の専用プロセッサによって実行されてもよい。
銀行サーバ2は、補助記憶装置24に記憶されているプログラムが、RAM22に読み出され、CPU21によって実行されることで、認証情報記憶部201、認証可否送信部202、入金部203、減算記録情報蓄積部204、及びバリュー清算要求部205を備えるコンピュータとして機能する。なお、本実施形態では、これらの機能の一部または全部は、1または複数の専用プロセッサによって実行されてもよい。
電子マネーカード3は、ROM33または不揮発メモリ34に記憶されているプログラムが、CPU31によって実行されることで、通信部301、バリュー格納部302、指示実行部303、及びバリュー減算指示実行部304として機能する。なお、本実施形態では、これらの機能の一部または全部は、1または複数の専用プロセッサによって実行されてもよい。
本実施形態において、電子マネーカード3の通信部301は、無線通信インターフェース35を用いて、ATM1の非接触式ICカードリーダライタ19と所定の方式で無線通信を行う。
本実施形態において、電子マネーカード3のバリュー格納部302は、発行された電子マネーの価値量を示すバリューを不揮発メモリ34に記憶する。
本実施形態において、電子マネーカード3の指示実行部303は、所定の指示(コマンドと呼ぶことがある)を受信した場合に、当該受信した指示に従った処理を実行する。指示実行部303が受信する所定の指示には、電子マネーIDの取得指示、格納されている
バリューの残高の値を取得する残高取得指示、及び、格納されているバリューを減算する減算指示等がある。指示実行部303は、受信した指示に従った処理を実行が完了した時に、指示元に対して、返答を送信する。
本実施形態において、電子マネーカード3のバリュー減算指示実行部304は、指示実行部303の一部である。バリュー減算指示実行部304は、減算指示を受信した場合に、当該減算指示に従って、バリュー格納部302によって格納されたバリューを減算する。減算指示には、減算するバリューが含まれている。本実施形態において、バリュー減算指示実行部304は、バリューの減算処理に成功した場合に、成功した旨を示す返答を指示元に送信する。
なお、減算指示の指示元のATM1と電子マネーカード3とは、まず、相互に認証を行い、認証によってバリュー減算の権限があることが相互に確認された場合に限り、バリュー減算指示実行部304は受信した減算処理を行うことを採用してもよい。例えば、ATM1と電子マネーカード3とは、バリュー減算の権限を確認するための共通の秘密鍵の情報を保持し、チャレンジ・レスポンス方式の認証により、相互に認証を行ってもよい。このようにすることで、バリューの減算の権限が付与されたATM1及び電子マネーカード3の間でのみバリュー減算を行うことができ、安全なバリューの取引が可能となる。
本実施形態において、ATM1のバリュー格納部指定部101は、バリュー格納部としての電子マネーカード3を識別する識別情報である電子マネーIDを指定することで、バリューが格納された電子マネーカード3を指定する。指定された電子マネーカード3に格納されたバリューの全部または一部が預金への交換元のバリューとなる。バリュー格納部指定部101は、具体的には、ATM1の非接触式ICカードリーダライタ19にかざされた電子マネーカード3の電子マネーIDを取得し、取得した電子マネーIDをRAM12に記憶する。この際、バリュー格納部指定部101は、電子マネーIDの取得指示を電子マネーカード3へ送信し、電子マネーカード3に電子マネーIDを返答させることで、電子マネーIDを取得する。
本実施形態のバリュー格納部指定部101によれば、ATM1の非接触式ICカードリーダライタ19に電子マネーカード3をかざすことで、電子マネーカード3を指定できるため、電子マネーIDを手動で入力することを採用した場合に発生し得る、誤入力等を防ぐことができる。
本実施形態において、ATM1のバリュー指定部102は、預金へ交換されるバリューを指定する。具体的には、バリュー指定部102は、ユーザが操作部17を介して入力した値を、交換されるバリューとしてRAM12に記憶する。入力の際の画面については、後述する。
本実施形態において、ATM1の口座指定部103は、交換後の預金の金額が入金される銀行の預金口座を指定する。具体的には、ATM1の口座指定部103は、ユーザが操作部17を介して入力した口座番号を、RAM12に記憶する。入力の際の画面については、後述する。
ここで、指定される預金口座は、電子マネーのバリューを所有するユーザ名義の預金口座であってもよいし、当該ユーザ以外の名義の預金口座であってもよい。指定される預金口座が当該ユーザ以外の名義の預金口座である場合は、電子マネーのバリューの預金への交換によって、他者への送金を行うことができる。
なお、預金口座の口座番号は、予めユーザによって登録され、ユーザ情報として電子マ
ネーIDに関連付けて記録され、ATM1の口座指定部103は、ユーザ情報から預金口座番号を取得し、取得した口座番号を指定することを採用してもよい。このようにすることで、ユーザの入力操作の煩雑さや入力誤りを抑制することができる。
図5は、交換情報入力画面SC1を示す図である。ユーザは、この画面を介して、交換情報としての、交換後の預金の入金先の口座番号、及び交換するバリューの金額を入力する。ここで、入力できる交換するバリューの金額は、電子マネーカード3のバリューの残高以下の金額である。電子マネーカード3のバリューの残高を超える金額が入力された場合は、ATM1は、エラーを表示し、バリュー指定部102は入力された値を交換するバリューとして指定しない。なお、バリュー指定部102は、ユーザが操作部17を介して入力した値から、所定の手数料に相当するバリューを加えた値を、交換されるバリューとして指定してもよい。
本実施形態において、ATM1の認証要求送信部104は、ユーザから入力される認証情報を含む認証要求を銀行サーバ2に送信する。ここで、認証情報は、ユーザによって操作部17を介して入力されるユーザパスワードとバリュー格納部指定部101によって指定される電子マネーIDとの組である。電子マネーIDは、電子マネーカード3がATM1の非接触式ICカードリーダライタ19にかざされることで、ATM1に読み取られて入力される。
図6は、パスワード入力画面SC2を示す図である。
図7は、確認画面SC3を示す図である。電子マネーカード3、預金へ交換されるバリュー、及び交換後の預金口座についての指定、並びに認証要求送信部104等によるユーザの認証が完了すると、図7のような確認画面SC3が表示される。ユーザが、「はい」ボタンSC31を押下すると、バリュー格納部指定部101、バリュー指定部102、及び口座指定部103による指定が確定し、預金への交換処理が開始される。この処理の詳細については後述する。
本実施形態において、ATM1のバリュー減算部105は、指定されたバリュー格納部である電子マネーカード3から、バリュー指定部102で指定されたバリューを減算するとともに、当該バリューを減算した記録を示すバリュー取引情報を生成する。具体的には、バリュー減算部105は、まず、非接触式ICカードリーダライタ19を用いて電子マネーカード3に減算指示を送信し、電子マネーカード3に減算指示を実行させることで、バリューを減算する。ここで、送信する減算指示の情報には、減算指示である旨を示す情報、減算対象のバリューを格納する電子マネーカード3の電子マネーID、及び減算するバリューの情報が含まれる。
次に、バリュー減算部105は、電子マネーカード3から減算処理に成功した旨を示す返答を受信すると、バリュー取引情報を生成する。この際、バリュー減算部105は、電子マネーID、減算処理の時刻を示す日時、及びバリューで構成される情報に対して、所定の暗号化処理をした暗号化情報を生成し、バリュー取引情報に含める。また、電子マネーID及び日時の組は、バリュー取引情報を識別する減算記録識別情報を構成する。なお、減算処理に失敗した場合は、バリュー取引情報は生成されない。
本実施形態のバリュー減算部105によれば、バリューの減算とともに、バリュー取引情報が生成される。このため、電子マネー発行者以外である銀行等が、本実施形態における情報処理システムによって、バリューに対する預金への交換取引を提供した場合に、銀行等は、電子マネー発行者との間で、生成されたバリュー取引情報に基づいて、バリューに関する清算の取引をすることが可能となる。また、バリュー取引情報は、バリュー取引
情報を識別する減算記録識別情報を含むため、清算済みのバリュー取引情報を区別することで、重複した清算が行われることを防ぐことができる。また、所定の暗号化等のバリュー減算部105による処理内容を電子マネー発行者以外の者に秘密としておくことで、不正なバリュー取引情報の生成が抑制されるため、上述のような清算の取引を安全に行うことができる。
本実施形態において、ATM1の入金指示送信部106は、減算されたバリューに応じた金額を、指定された預金口座に入金することを示す入金指示を銀行サーバ2に送信する。ここで送信される入金指示の情報には、バリュー減算部105によって減算されたバリューに応じた金額、及び入金される預金口座の口座番号が含まれる。減算されたバリューに応じた金額は、ATM1の入金指示送信部106が算出する。本実施形態において、減算されたバリューに応じた金額は、バリューと同額の金額から所定の手数料を差し引いた金額である。なお、電子マネーのバリューの単位が、貨幣価値としての円と異なった単位である場合に、所定のレートに基づいて、当該バリューに応じた金額を決定してもよい。
本実施形態において、ATM1の減算記録情報送信部107は、入金指示送信部106によって生成されたバリュー取引情報を銀行サーバ2に送信する。
本実施形態における減算記録情報送信部107によれば、各ATM1からバリュー取引情報が銀行サーバ2に送信されるため、バリュー取引情報を銀行サーバ2において一元管理できる。そのため、上述のようなバリューに関する清算の取引をまとめて効率的に処理することが可能なる。
本実施形態において、ATM1の貨幣排出部108は、入出金装置15を用いて、貨幣を排出する。
本実施形態において、ATM1の引出取引部109は、ユーザの要求に応じて、預金口座からの貨幣の引出取引を処理する。引出取引部109は、貨幣排出部108に、引出処理に応じた貨幣を排出させる。
本実施形態の貨幣排出部108及び引出取引部109によれば、バリューが預金へ交換された後、ユーザは、交換された預金に基づいて、迅速に貨幣を引き出すことができる。
本実施形態において、銀行サーバ2の認証情報記憶部201は、ユーザを認証するための認証情報を補助記憶装置24に記憶する。記憶される認証情報は、上述の図3の例で示される、電子マネーIDとユーザパスワードとの組で構成される情報である。また、本実施形態において、ユーザは銀行サーバ2に対してユーザ登録をすることができ、認証情報は、このユーザ登録の際に補助記憶装置24に記憶される。
本実施形態において、銀行サーバ2の認証可否送信部202は、認証情報を含む認証要求をATM1から受信した場合に、受信した当該認証要求に含まれる認証情報と、認証情報記憶部201によって記憶された認証情報とを比較して認証成否を決定し、決定した該認証成否を認証要求の送信元に送信する。認証情報記憶部201によって記憶された認証情報に含まれる電子マネーIDとユーザパスワードの複数の組の中に、受信した認証情報である電子マネーIDとユーザパスワードの組が含まれている場合に、認証成否は認証成功であると決定される。認証情報記憶部201よって記憶された認証情報に含まれる電子マネーIDとユーザパスワードの複数の組の中に、受信した認証情報である電子マネーIDとユーザパスワードの組が含まれていない場合に、認証成否は認証失敗であると決定される。
本実施形態において、銀行サーバ2の入金部203は、受信された入金指示に従って、減算されたバリューに応じた金額を預金口座に入金する。入金指示は、入金する金額、及び預金口座の口座番号を含む。入金部203は、銀行サーバ2が管理する預金口座のうち、当該口座番号が示す預金口座の預金額に、当該金額を加算することで、入金の処理を行う。
本実施形態において、銀行サーバ2の減算記録情報蓄積部204は、バリュー取引情報を受信した場合に、受信された当該バリュー取引情報を補助記憶装置24に蓄積する。
本実施形態において、銀行サーバ2のバリュー清算要求部205は、補助記憶装置24に蓄積されたバリュー取引情報を含むバリュー清算要求を、電子マネーの発行者によって管理される清算サーバ4に送信することで、バリュー取引情報が示すバリューに応じた清算の要求をする。本実施形態において、バリュー清算要求部205は、未清算であるバリュー取引情報に関する清算の要求をする。一方、清算の要求をされた清算サーバ4は、清算の処理を行うことになる。この処理の詳細は後述する。
本実施形態のバリュー清算要求部205によれば、バリュー取引情報が示すバリューに応じた清算を、人手を介さずに効率的に行うことができる。
<処理の流れ>
図8から図10までを用いて、本実施形態に係る情報処理システムの処理の流れを説明する。なお、これらの図に示された処理の具体的な内容及び順序は一例であり、処理内容及び順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
図8は、実施形態1に係るバリューの交換前の処理の流れの例を示すシーケンス図である。この処理の流れは、ユーザがATM1を操作し、取引メニューから「電子マネーを口座に入金」を選択し、利用約款に同意した後、ATM1の表示に従って、電子マネーカード3をATM1の所定の位置に載置する(タッチする)ことを契機に開始する。
ステップS101〜S104では、電子マネーカード3の電子マネーIDが指定される。まず、ステップS101では、ユーザが電子マネーカード3をATM1の所定の位置(非接触式ICカードリーダライタ19のアンテナ周辺)に載置する。次に、ステップS102及びS103では、ATM1のバリュー格納部指定部101が電子マネーカード3に対して電子マネーIDの取得指示を送信し、電子マネーカード3が電子マネーIDを返答する。次に、ステップS104では、バリュー格納部指定部101が、取得した電子マネーIDを、バリュー格納部の識別情報として指定する。
ステップS105では、ATM1が電子マネーカード3に対して残高取得指示を送信する。次に、ステップS106では、電子マネーカード3がATM1に対して残高を返答し、ATM1が電子マネーカード3から残高を取得する。次に、ステップS107では、ATM1が、取得した残高を用いて、図5の交換情報入力画面SC1を表示する。
ステップS108及びS109では、ATM1で交換されるバリュー及び交換後の預金口座の口座番号が指定される。まず、ステップS108では、ユーザが交換情報入力画面SC1に、交換するバリュー及び交換後の預金口座の口座番号を入力する。入力されたバリュー及び口座番号は、ATM1のバリュー指定部102及びATM1の口座指定部103によって、指定されたバリュー及び口座番号となる(ステップS109)。
ステップS110〜S114では、ユーザが認証される。まず、ステップS110では、ATM1が図6のパスワード入力画面SC2を表示する。次に、ステップS111では
、ユーザが、事前に登録しているユーザパスワードをパスワード入力画面SC2に入力する。次に、ステップS112では、ATM1の認証要求送信部104が、入力されたユーザパスワード及び指定されている電子マネーIDの組を認証情報として含む認証要求を銀行サーバ2に送信する。次に、ステップS113では、銀行サーバ2の認証可否送信部202が、受信した認証情報と認証情報記憶部201に記憶された認証情報とを比較して、認証可否が認証成功であることを決定する。次に、ステップS114では、銀行サーバ2の認証可否送信部202が、認証成功を示す認証可否をATM1に送信する。
ステップS115では、ATM1が、図7の確認画面SC3を表示する。
図9は、実施形態1に係るバリューの交換の処理の流れの例を示すシーケンス図である。この処理の流れは、図8に示したバリューの交換前の処理の後、ユーザが、確認画面SC3の「はい」ボタンSC31を押下したことを契機に開始する。
ステップS201〜S203では、電子マネーカード3に格納されたバリューが減算される。まず、ステップS201では、ATM1のバリュー減算部105が、図8のステップS108及びS109において入力され、指定された減算するバリューの情報を含む減算指示を電子マネーカード3に送信する。次に、ステップS202では、電子マネーカード3のバリュー減算指示実行部304は、受信した減算指示に従って、バリュー格納部302によって格納されたバリューを減算する。次に、ステップS203では、電子マネーカード3のバリュー減算指示実行部304が、成功した旨を示す返答を指示元のATM1に送信する。
なお、ステップS201、S202における電子マネーカード3とATM1との通信に関し、電子マネーカード3とATM1とは事前に相互に認証し、互いが減算処理の権限を有するか否かを確認することを採用してもよい。また、電子マネーカード3とATM1とは、それぞれ記憶する共通の秘密鍵の情報に基づいて暗号化通信を行うことを採用してもよい。このようにすることで、電子マネー発行者によって発行されたバリューが格納された真正の電子マネーカード3と、電子マネー発行者によってバリューの減算処理が許可されたATM1との間で、改ざん等されていない減算指示に従って、電子マネーカード3のバリューを減算することができる。つまり、安全な減算処理が可能となる。
ステップS204では、ATM1のバリュー減算部105が、バリューを減算した記録を示すバリュー取引情報を生成する。なお、ATM1のバリュー減算部105ではなく、電子マネーカード3のバリュー減算指示実行部304がバリュー取引情報を生成し、ATM1に送信することを採用してもよい。
ステップS205及びS206では、預金口座に入金がされる。まず、ステップS205では、ATM1の入金指示送信部106が、入金指示を銀行サーバ2に送信する。この入金指示は、ステップS201〜S203で減算されたバリューに応じた金額を、指定された預金口座に入金することを示すものである。次に、ステップS206では、銀行サーバ2の入金部203が、受信した入金指示に従って、減算されたバリューに応じた金額を預金口座に入金する。
ステップS207及びS208では、バリュー取引情報が蓄積される。まず、ステップS207では、ATM1の減算記録情報送信部107がステップS204で生成されたバリュー取引情報を銀行サーバ2に送信する。次に、ステップS208では、銀行サーバ2の減算記録情報蓄積部204が、受信したバリュー取引情報を蓄積する。
なお、ATM1は、貨幣排出部108及び引出取引部109により実現する預金口座か
ら預金を引き出す機能を有している。そのため、以上の述べたようなバリューの交換の処理の流れ後、ユーザは、ATM1を操作することで、迅速に預金口座から貨幣を引き出すことができる。
なお、ステップS207におけるバリュー取引情報の銀行サーバ2への送信は、入金指示の銀行サーバ2への送信以前に行うことを採用してもよい。そして、銀行サーバ2が受信したバリュー取引情報の正当性を清算サーバ4に問い合わせること等により確認した後に、銀行サーバ2の入金部203が入金の処理を行うことを採用してもよい。また、銀行サーバ2が入金指示の金額をバリュー取引情報のバリューの値を比較する等により確認した後に、銀行サーバ2の入金部203が入金の処理を行うことを採用してもよい。このようにすることで、銀行サーバ2の不正な入金指示や誤った金額の入金指示に基づいた入金処理を防止できる。
図10は、実施形態1に係るバリューの清算の処理の流れの例を示すシーケンス図である。この処理の流れは、図9に示したバリューの交換の処理の後に開始する。この処理の流れは、バリューの交換の処理の直後に開始してもよいし、例えば、所定の時刻に開始してもよい。
ステップS301では、銀行サーバ2のバリュー清算要求部205が、蓄積されたバリュー取引情報を含むバリュー清算要求を、清算サーバ4に送信する。なお、本実施形態では、バリュー清算要求が1件のバリュー取引情報を含むことを採用するが、バリュー清算要求が複数件のバリュー取引情報を含むことを採用してもよい。
ステップS302では、清算サーバ4が、受信したバリュー清算要求の正当性を確認する。本実施形態において、正当性は、バリュー清算要求に含まれるバリュー取引情報の暗号化情報を用いて確認される。具体的には、清算サーバ4が、暗号化情報に対して所定の復号処理を行い、電子マネーID、日時、バリューの情報を取得する。清算サーバ4は、復号処理により取得した電子マネーID、日時、バリューの情報が、バリュー取引情報の内容と一致することを確認する。
ステップS303では、清算サーバ4が、受信したバリュー清算要求の重複に関して確認する。本実施形態において、清算サーバ4は、処理済みのバリュー清算要求に係る減算記録識別情報を記憶している(ステップS304)。清算サーバ4は、ステップS301で受信したバリュー清算要求に係る減算記録識別情報が処理済みの清算要求に係る減算記録識別情報として記録されていないこと(重複していないこと)を確認する。
ステップS304では、清算サーバ4が、受信したバリュー清算要求に応じた金額を所定の口座に入金する処理を行う。本実施形態において、清算サーバ4は、具体的には、銀行サーバ2に口座間の振込を依頼する。この依頼において、振込元の口座は電子マネー発行者の口座であり、振込先の口座は、銀行自身の口座である。一方、銀行サーバ2は依頼された振込を処理する。
ステップS305では、清算サーバ4が、処理したバリュー清算要求に係る減算記録識別情報を処理済みの減算記録識別情報として記憶する。
なお、本実施形態において、バリューの清算の処理は、以上説明したような、銀行サーバ2と清算サーバ4との間でインターネット6を介したオンラインの処理で行われるが、例えば、バリュー取引情報が格納された記録媒体を電子マネー発行者へ引き渡すことによって清算の手続きを行う等、インターネット6を介さないオフラインの処理が採用されてもよい。
以上述べたように、本実施形態の情報処理システムによれば、ユーザのATM1に対する指定に基づいて、電子マネーカード3に格納されたバリューが減算され、預金口座に入金がされるため、ユーザが所有する電子マネーのバリューを、預金口座等で管理される貨幣価値へ、所望の量、容易に交換できる。また、本実施形態の情報処理システムによれば、バリュー取引情報が生成されるため、銀行等のバリューの預金への交換の取引を提供する者と電子マネーの発行者とが異なる場合に、銀行等と電子マネーの発行者との間の清算取引を好適に行うことができる。
≪実施形態2≫
実施形態2について、説明する。本実施形態において、本発明に係る情報処理装置は、電子マネー機能を搭載した携帯電話機として実施される。また、本実施形態において、本発明に係るバリュー格納部は、携帯電話機内部の電子マネー機能部として実施される。
<ハードウェア構成>
図11は、実施形態2に係る情報処理システムのハードウェア構成を示す概略図である。情報処理システムは、携帯電話機1A、銀行サーバ2、清算サーバ4、及びインターネット6を有する。銀行サーバ2、清算サーバ4、及びインターネット6は、それぞれ、実施形態1における、銀行サーバ2、清算サーバ4、及びインターネット6と同等である。本実施形態において、携帯電話機1Aと銀行サーバ2とは、インターネット6を介して通信する。
携帯電話機1Aは、実施形態1におけるATM1と同様に、CPU11A、RAM12A、ROM13A、補助記憶装置14A、操作部17A、表示部18A等を備えたコンピュータである。また、携帯電話機1Aは、電話回線網等を介してのインターネット6に接続する通信インターフェース16A、及び電子マネー機能部3Aを備える。
携帯電話機1Aは、例えば、スマートフォンであり、ユーザに携帯され、任意のアプリケーションプログラムを実行できる情報処理端末である。CPU11A、RAM12A、ROM13A、補助記憶装置14A、通信インターフェース16A、操作部17A、及び表示部18Aは、電話機能部10Aを構成する。なお、携帯電話機1Aの代わりに、タブレット端末、ゲーム機、その他の情報処理端末が採用されてもよい。
補助記憶装置14Aには、バリューの預金への交換を実現するための専用アプリケーションプログラムが記憶されている。この専用アプリケーションプログラムは、携帯電話機1Aのアプリケーションプログラムとしてインストールされており、ユーザの携帯電話機1Aに対する操作等によって、起動する。
電子マネー機能部3Aは、CPU31A、RAM32A、ROM33A、不揮発メモリ34A、無線通信インターフェース35A、及び、電話機能部10Aと接続する有線通信インターフェース36Aを備えた、ICチップである。CPU31A、RAM32A、ROM33A、不揮発メモリ34A、及び無線通信インターフェース35Aは、実施形態1における電子マネーカード3と同様の機能を提供するハードウェアである。電子マネー機能部3A全体は、実施形態1における電子マネーカード3と同様の機能を提供できる。つまり、電子マネー機能部3Aは、実施形態1の情報処理システムにおいて、電子マネーカード3の役割を担うことができる。
<機能構成>
本実施形態に係る情報処理システムの機能構成を説明する。
携帯電話機1Aは、実施形態1におけるATM1と同様に、補助記憶装置14Aに記憶されている専用アプリケーションプログラムが、RAM12Aに読み出され、CPU11Aによって実行されることで、バリュー格納部指定部101、バリュー指定部102、口座指定部103、認証要求送信部104、バリュー減算部105、入金指示送信部106、及び減算記録情報送信部107を備えるコンピュータとして機能する。携帯電話機1Aは、実施形態1におけるATM1とは異なり、貨幣排出部108、引出取引部109のいずれとしても機能しない。
銀行サーバ2の機能構成は、実施形態1における銀行サーバ2と同様である。
電子マネー機能部3Aは、ROM33Aまたは不揮発メモリ34Aに記憶されているプログラムが、CPU31Aによって実行されることで、通信部301、バリュー格納部302、指示実行部303、及びバリュー減算指示実行部304として機能する。
携帯電話機1A及び電子マネー機能部3Aの機能について、実施形態1で説明した機能と異なる部分について説明する。
本実施形態において、携帯電話機1Aのバリュー格納部指定部101は、携帯電話機1Aが備える電子マネー機能部3Aをバリュー格納部として指定する。具体的には、バリュー格納部指定部101は、電子マネー機能部3Aを識別する電子マネーIDを指定する。この際、バリュー格納部指定部101は、電子マネーIDの取得指示を電子マネー機能部3Aへ送信し、電子マネー機能部3Aに電子マネーIDを返答させることで、電子マネーIDを取得する。
本実施形態のバリュー格納部指定部101によれば、例えば、所定の位置に電子マネー機能部3Aをかざす等のユーザの特別な行為を要さずに、バリュー格納部を指定することができるため、バリューの預金への交換を迅速に行うことができる。また、電子マネーIDを手動で入力することを採用した場合の誤入力を防ぐこともできる。
本実施形態において、電子マネー機能部3Aの通信部301は、有線通信インターフェース36Aを用いて、携帯電話機1Aの電話機能部10Aと所定の方式で無線通信を行う。
<処理の流れ>
図12及び図13を用いて、本実施形態に係る情報処理システムの処理の流れを説明する。本実施形態に係る処理の流れのうち、バリューの清算の処理の流れは、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。なお、これらの図に示された処理の具体的な内容及び順序は一例であり、処理内容及び順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
図12は、実施形態2に係るバリューの交換前の処理の流れの例を示すシーケンス図である。この処理の流れは、ユーザが、携帯電話機1Aを操作して、バリューの預金への交換を実現するためのアプリケーションプログラムを起動し、起動されたアプリケーションプログラムが提供する取引メニューから「電子マネーを口座に入金」を選択し、利用約款に同意したことを契機に開始する。図12における電子マネー機能部3A及び携帯電話機1Aが行う処理は、実施形態1の図8における電子マネーカード3及びATM1が行う処理と同様である。図12における各ステップでの処理の主体は、図8における各処理の主体と異なっているものの、ステップS401〜S414で行われる処理内容は、それぞれ、実施形態1の図8におけるステップS102〜S115で行われる処理内容と同様である。そのため、ここでは、各ステップの説明を省略する。なお、本実施形態において、携
帯電話機1Aは、有線通信インターフェース36Aで電子マネー機能部3Aと接続するため、図12の処理の流れには、近距離の無線通信を前提とした、実施形態1の図8におけるステップS101(ATMに載置)に相当するステップは記載されていない。
図13は、実施形態2に係るバリューの交換の処理の流れの例を示すシーケンス図である。この処理の流れは、図12に示したバリューの交換前の処理の後、ユーザが、確認画面SC3の「はい」ボタンSC31を押下したことを契機に開始する。図13における各ステップでの処理の主体は、実施形態1の図9における各処理の主体と異なっているものの、ステップS501〜S508で行われる処理内容は、それぞれ、実施形態1の図9におけるステップS201〜S208で行われる処理内容と同様である。そのため、ここでは、各ステップの説明を省略する。
以上述べたように、本実施形態の情報処理システムによれば、携帯電話機1Aに対するユーザの指定に基づいて、電子マネー機能部3Aに格納されたバリューが減算され、預金口座に入金がされるため、ユーザが所有する電子マネーのバリューを、預金口座等で管理される貨幣価値へ、所望の量、容易に交換できる。特に、携帯電話機1Aが電子マネー機能部3Aを備えているため、ユーザは、携帯電話機1Aがインターネット6に接続できる任意の場所において、電子マネーのバリューを預金へ交換することができる。また、実施形態1のように電子マネーカード3をATM1の所定の位置にかざす行為なく、迅速に、電子マネーのバリューを預金へ交換することができる。
≪実施形態3≫
実施形態3について、説明する。本実施形態において、本発明に係る発行された電子マネーのバリューは、電子マネーサーバに格納され、管理される。即ち、本実施形態において、バリュー格納部は、電子マネーサーバにおけるバリューの格納領域として実施される。また、本実施形態において、本発明に係る情報処理装置は、実施形態1と同様に、ATM1として実施される。
<ハードウェア構成>
図14は、実施形態3に係る情報処理システムのハードウェア構成を示す概略図である。本実施形態において、情報処理システムは、実施形態1と異なり、電子マネーサーバ7を更に有する。
本実施形態において、電子マネーカード3は、実施形態1と同様の非接触式ICチップであるが、電子マネーカード3の不揮発メモリ34には、電子マネーを識別する識別情報としての電子マネーIDは格納されるが、電子マネーのバリューは格納されない。なお、電子マネーカード3の代わりに、電子マネーIDを格納する媒体として、接触式ICチップ、磁気カード、2次元コードが印刷されたカード等を採用してもよい。
本実施形態において、電子マネーサーバ7は、銀行サーバ2と同様に、CPU、RAM、補助記憶装置等を備えたコンピュータである。電子マネーサーバ7は、電子マネー発行者によって管理される。電子マネーサーバ7の補助記憶装置には、電子マネー発行者によって発行されたバリューが、電子マネーIDごとに記憶されている。
図15は、電子マネーサーバ7で管理されるバリューのデータの例を示す図である。本実施形態において、電子マネーは、このようなテーブルで管理される。図15において、レコードR101は、電子マネーID”12345678”で識別される電子マネーとして15000円のバリューが格納されていることを示している。本実施形態では、このような電子マネーのバリューを格納する格納領域であるレコードが、バリュー格納部として扱われる。
<機能構成>
本実施形態に係る情報処理システムの機能構成の概略は、図2に示す概略と同様である。ただし、本実施形態のATM1は、減算記録情報送信部107として機能しない。また、本実施形態の電子マネーカード3は、バリュー格納部302、バリュー減算指示実行部304のいずれとしても機能しない。
図2に図示されていないが、電子マネーサーバ7は、補助記憶装置に記憶されているプログラムが、RAMに読み出され、CPUによって実行されることで、電子マネーのバリューを管理するための、バリュー残高取得指示実行部、及びバリュー減算指示実行部として機能する。
本実施形態において、電子マネーサーバ7のバリュー残高取得指示実行部は、電子マネーIDを含む残高取得指示を受信した場合に、当該残高取得指示に従って、当該指示が対象とするレコードに格納されたバリューの値(残高)を取得し、取得した値を指示元に返答として送信する。
本実施形態において、電子マネーサーバ7のバリュー減算指示実行部は、減算指示を受信した場合に、当該減算指示に従って、当該減算指示が対象とするレコードに格納されたバリューを減算する。減算指示には、減算するバリューが含まれている。本実施形態において、バリュー減算指示実行部は、バリューの減算処理に成功した場合に、成功した旨を示す返答を指示元に送信する。
ATM1の機能について、実施形態1で説明した機能と異なる部分について説明する。
本実施形態において、ATM1のバリュー格納部指定部101は、電子マネーサーバ7が管理する電子マネー(即ち、電子マネーサーバ7のバリューのレコード)を識別する電子マネーIDを指定する。具体的には、バリュー格納部指定部101は、実施形態1のバリュー格納部指定部101同様に、電子マネーカード3に格納された電子マネーIDを取得する。
本実施形態において、ATM1のバリュー減算部105は、指定された電子マネーサーバ7のバリューのレコードから、バリュー指定部102で指定されたバリューを減算するとともに、当該バリューを減算した記録を示すバリュー取引情報を生成する。バリュー減算部105は、減算指示を銀行サーバ2に送信することで、後述する銀行サーバ2のバリュー減算部206に、具体的な処理を実行させる。即ち、銀行サーバ2のバリュー減算部206に、指定されたバリューのレコードから、指定されたバリューを減算するとともに、当該バリューを減算した記録を示すバリュー取引情報を生成させる。ここで、ATM1のバリュー減算部105が送信する減算指示の情報には、減算指示である旨を示す情報、電子マネーID、及び減算するバリューの情報が含まれる。
銀行サーバ2の機能について、実施形態1で説明した機能と異なる部分について説明する。図2に図示されていないが、本実施形態において、銀行サーバ2は、バリュー減算部206、及び残高取得指示中継部207として更に機能する。また、本実施形態において、減算記録情報蓄積部204は、実施形態1における減算記録情報蓄積部204と異なった動作をする。
本実施形態において、銀行サーバ2のバリュー減算部206は、ATM1から減算指示を受信した場合に、電子マネーサーバ7のレコードから、当該減算指示に従って、バリュー指定部102で指定されたバリューを減算するとともに、当該バリューを減算した記録
を示すバリュー取引情報を生成する。具体的には、バリュー減算部206は、まず、電子マネーサーバ7向けに減算指示を送信し、電子マネーサーバ7に当該減算指示を実行させることで、バリューを減算する。
次に、バリュー減算部206は、電子マネーサーバ7から減算処理に成功した旨を示す返答を受信すると、バリュー取引情報を生成する。ここでのバリュー取引情報の生成処理は、実施形態1のATM1のバリュー減算部105に関して上述した、バリュー取引情報の生成処理と同様である。
本実施形態において、銀行サーバ2の残高取得指示中継部207は、ATM1から電子マネーサーバ7向けの残高取得指示を受信した場合に、当該指示を電子マネーサーバ7に送信(転送)する。また、残高取得指示中継部207は、電子マネーサーバ7から当該指示に対する返答を受信した場合に、当該指示の送信元へ当該返答を送信(転送)する。指示及び返答の送受信は、通信インターフェース25及び通信インターフェース26を利用して行われる。
本実施形態において、銀行サーバ2の減算記録情報蓄積部204は、銀行サーバ2のバリュー減算部206がバリュー取引情報を生成した場合に、生成された当該バリュー取引情報を補助記憶装置24に蓄積する。
<処理の流れ>
図16及び図17を用いて、本実施形態に係る情報処理システムの処理の流れを説明する。本実施形態に係る処理の流れのうち、バリューの清算の処理の流れは、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。なお、これらの図に示された処理の具体的な内容及び順序は一例であり、処理内容及び順序には、実施の形態に適したものが適宜採用されることが好ましい。
図16は、実施形態3に係るバリューの交換前の処理の流れの例を示すシーケンス図である。この処理の流れは、実施形態1と同様に、ユーザがATM1を操作し、取引メニューから「電子マネーを口座に入金」を選択し、利用約款に同意した後、ATM1の表示に従って、電子マネーカード3をATM1の所定の位置に載置する(タッチする)ことを契機に開始する。
ステップS601〜S604、及びステップS610〜S617は、それぞれ、実施形態1の図8におけるステップS101〜S104、及びステップS108〜S115と同様である。ここでは、実施形態1とは処理が異なる、ステップS605〜S609について説明する。
ステップS605では、ATM1が、電子マネーサーバ7向けの残高取得指示を銀行サーバ2に送信する。次に、ステップS606では、銀行サーバ2の残高取得指示中継部207が、残高指示を受信し、受信した残高指示を電子マネーサーバ7に送信する。次に、ステップS607では、電子マネーサーバ7のバリュー残高取得指示実行部が、残高指示を受信し、銀行サーバ2に残高を返答する。次に、ステップS608では、銀行サーバ2の残高取得指示中継部207が、残高指示の返答を受信し、ATM1に送信する。ATM1は、このようにして電子マネーの残高を取得する。この際、銀行サーバ2の残高取得指示中継部207は、残高取得指示及びその返答を中継する。ステップS609では、ATM1が、取得した残高を用いて、図5の交換情報入力画面SC1を表示する。
図17は、実施形態3に係るバリューの交換の処理の流れの例を示すシーケンス図である。この処理の流れは、図16に示したバリューの交換前の処理の後、ユーザが、確認画
面SC3の「はい」ボタンSC31を押下したことを契機に開始する。
ステップS701〜S704では、電子マネーサーバ7のレコードに格納されたバリューが減算される。まず、ステップS701では、ATM1のバリュー減算部105が、減算するバリューの情報を含む減算指示を銀行サーバ2に送信する。ステップS701では、ATM1の入金指示送信部106による入金指示も送信される。次に、ステップS702では、銀行サーバ2のバリュー減算部206が減算指示を電子マネーサーバ7に送信する。次に、ステップS703では、電子マネーサーバ7のバリュー減算指示実行部が、受信した減算指示に従って、レコードに格納されたバリューを減算する。次に、ステップS704では、電子マネーサーバ7のバリュー減算指示実行部が、成功した旨を示す返答を指示元の銀行サーバ2に送信する。
ステップS705では、銀行サーバ2のバリュー減算部206が、バリューを減算した記録を示すバリュー取引情報を生成する。
ステップS706では、銀行サーバ2の減算記録情報蓄積部204が、ステップS705で生成されたバリュー取引情報を蓄積する。
ステップS707では、銀行サーバ2の入金部203が、ステップS701で受信した入金指示に従って、減算されたバリューに応じた金額を預金口座に入金する。
ステップS708では、銀行サーバ2が、バリューの減算及び預金への入金の処理が成功した旨の通知をATM1に送信する。
以上述べたように、本実施形態の情報処理システムによれば、ユーザのATM1に対する指定に基づいて、電子マネーサーバ7に格納されたバリューが減算され、預金口座に入金がされるため、電子マネーのバリューが電子マネーサーバ7に格納されている決済システムが採用されている場合であっても、ユーザが所有する電子マネーのバリューを、預金口座等で管理される貨幣価値へ、所望の量、容易に交換できる。
≪変形例≫
以上に述べた実施の形態では、本発明は、電子マネー発行者が発行する1種類の電子マネーのバリューを、預金口座の預金へ交換することができる情報処理システムとして実施された。本発明は、複数の電子マネー発行者が発行する複数種類の電子マネーのバリューを預金口座の預金へ交換することができる情報処理システムとして実施されてもよい。この場合、銀行サーバ2が格納するユーザ情報には、電子マネーの種類を識別する情報を追加することを採用できる。また、バリュー格納部を識別する識別情報には、電子マネーの発行者(あるいは電子マネーの種類)を識別する情報を追加することを採用できる。
1 ATM(情報処理装置)
1A 携帯電話機(情報処理装置)
2 銀行サーバ(サーバ)
3 電子マネーカード(バリュー格納部)
3A 電子マネー機能部
4 清算サーバ
5 ネットワーク
6 インターネット
7 電子マネーサーバ
101 バリュー格納部指定部
102 バリュー指定部
103 口座指定部
104 認証要求送信部
105 バリュー減算部
106 入金指示送信部
107 減算記録情報送信部
108 貨幣排出部
109 引出取引部
201 認証情報記憶部
202 認証可否送信部
203 入金部
204 減算記録情報蓄積部
205 バリュー清算要求部
SC1 交換情報入力画面
SC2 パスワード入力画面
SC3 確認画面

Claims (8)

  1. 金融機関の預金口座を管理する口座管理サーバ及び該口座管理サーバと通信可能に接続する情報処理装置を有する情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    発行された電子マネーの価値量を示すバリューが格納されたバリュー格納部を指定するバリュー格納部指定手段と、
    預金へ交換されるバリューを指定するバリュー指定手段と、
    交換後の預金が入金される前記金融機関の預金口座を指定する口座指定手段と、
    指定された前記バリュー格納部から、指定された前記バリューを減算するとともに、該バリューを減算した記録を示す減算記録情報を生成するバリュー減算手段と、
    減算された前記バリューに応じた金額を、指定された前記預金口座に入金することを示す入金指示と生成された前記減算記録情報とを前記口座管理サーバに送信する入金指示送信手段と、
    を備え、
    前記口座管理サーバは、
    受信された前記入金指示に従って、減算された前記バリューに応じた金額を前記預金口座に入金する入金手段を備え、
    前記情報処理装置が送信した前記減算記録情報は、前記口座管理サーバに設けられている減算記録情報蓄積手段に複数蓄積され、
    前記減算記録情報蓄積手段に蓄積された前記減算記録情報は、前記電子マネーの発行者によって管理される清算サーバに複数まとめて送信されて、該清算サーバに該減算記録情報が示すバリューに応じた清算の要求をする、
    情報処理システム。
  2. 前記減算記録情報は、減算記録情報を識別する減算記録識別情報を含む、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記バリュー格納部は、前記バリューを管理する電子マネーサーバにおける前記バリューの格納領域であり、
    前記口座管理サーバは、前記電子マネーサーバと通信可能に接続し、
    前記情報処理装置の前記バリュー減算手段は、前記バリューを減算する指示を示す減算指示を前記電子マネーサーバに送信し、
    前記電子マネーサーバは、受信した前記減算指示に従って前記格納領域の前記バリューを減算する、
    請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記口座管理サーバは、
    前記情報処理装置の認証を要求する情報処理装置認証要求を前記情報処理装置から受信した場合に、前記情報処理装置の認証成否を判定する情報処理装置認証手段と、
    前記認証成否を前記情報処理装置に送信する認証可否送信手段と、
    前記口座管理サーバの認証を要求するサーバ認証要求を前記情報処理装置に送信するサーバ認証要求送信手段と、
    を更に備え、
    前記情報処理装置は、
    前記情報処理装置の認証を要求する情報処理装置認証要求を前記口座管理サーバに送信する情報処理装置認証要求送信手段と、
    前記サーバ認証要求を前記口座管理サーバから受信した場合に、前記口座管理サーバの認証成否を判定するサーバ認証手段と、を更に備え、
    前記情報処理装置の前記バリュー減算手段は、前記口座管理サーバから認証成功を示す認証成否を受信し、かつ、前記サーバ認証手段によって認証成功と判定されたことを受けて、前記バリューの減算をする、
    請求項1から3の何れか一項に記載の情報処理システム。
  5. 前記バリュー減算手段によって生成される前記減算記録情報は、前記減算記録情報を識別する減算記録識別情報と減算された前記バリューとを含む情報に対して所定の暗号化処理をした暗号化情報を含む、
    請求項2から4の何れか一項に記載の情報処理システム。
  6. 前記情報処理装置は、
    貨幣を排出する貨幣排出手段と、
    ユーザの要求に応じて、前記預金口座からの貨幣の引出取引を処理する引出取引手段と、
    を更に備える、
    請求項1から5の何れか一項に記載の情報処理システム。
  7. 発行された電子マネーの価値量を示すバリューが格納されたバリュー格納部を指定するバリュー格納部指定手段と、預金へ交換されるバリューを指定するバリュー指定手段と、交換後の預金が入金される金融機関の預金口座を指定する口座指定手段と、指定された前記バリュー格納部から、指定された前記バリューを減算するとともに、該バリューを減算した記録を示す減算記録情報を生成するバリュー減算手段と、減算された前記バリューに応じた金額を、指定された前記預金口座に入金することを示す入金指示と生成された前記減算記録情報とを送信する入金指示送信手段と、を備える情報処理装置と通信可能に接続する金融機関の預金口座を管理する口座管理サーバであって、
    前記入金指示を受信した場合に、受信した該入金指示に従って、前記バリューに応じた金額を前記預金口座に入金する入金手段を備え、
    前記情報処理装置が送信した前記減算記録情報は、前記口座管理サーバに設けられている減算記録情報蓄積手段に複数蓄積され、
    前記減算記録情報蓄積手段に蓄積された前記減算記録情報は、前記電子マネーの発行者によって管理される清算サーバに複数まとめて送信されて、該清算サーバに該減算記録情報が示すバリューに応じた清算の要求をする、
    口座管理サーバ。
  8. 金融機関の預金口座を管理する口座管理サーバ及び該口座管理サーバと通信可能に接続する情報処理装置を有する情報処理システムにおいて、
    前記情報処理装置が、
    発行された電子マネーの価値量を示すバリューが格納されたバリュー格納部を指定するバリュー格納部指定ステップと、
    預金へ交換されるバリューを指定するバリュー指定ステップと、
    交換後の預金が入金される金融機関の預金口座を指定する口座指定ステップと、
    指定された前記バリュー格納部から、指定された前記バリューを減算するとともに、該バリューを減算した記録を示す減算記録情報を生成するバリュー減算ステップと、
    減算された前記バリューに応じた金額を、指定された前記預金口座に入金することを示す入金指示と生成された前記減算記録情報とを前記口座管理サーバに送信する入金指示送信ステップと、
    を実行し、
    前記口座管理サーバが、
    受信された前記入金指示に従って、減算された前記バリューに応じた金額を前記預金口座に入金する入金ステップを実行し、
    前記情報処理装置が送信した前記減算記録情報は、前記口座管理サーバに設けられている減算記録情報蓄積手段に複数蓄積され、
    前記減算記録情報蓄積手段に蓄積された前記減算記録情報は、前記電子マネーの発行者によって管理される清算サーバに複数まとめて送信されて、該清算サーバに該減算記録情報が示すバリューに応じた清算の要求をする、
    情報処理方法。
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