JP6042174B2 - 水素電力貯蔵システムおよび方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水素を媒体として、発電所で得られる電力を貯蔵する技術に関する。
風力発電所などの再生可能エネルギ発電所では、風況などにより発電能力が変化し、生成電力に余剰や不足が生じる。
また、原子力発電所や火力発電所であっても、消費電力に昼夜で恒常的な差異があり、同様に余剰や不足が生じる。
このように時間帯によって生成電力又は消費電力に変動があるので、発電の際は、電力に余剰がある時に余剰電力を貯蔵し、電力の不足する時に放電する電力貯蔵のシステムが求められる。
この解決手段として、余剰電力で分解用水を電気分解して水素を生成し、電力の不足時は生成した水素を酸化して電力を取り出す水素電力貯蔵システム(以下、単に「システム」とする。)が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
システムとしては、電気分解および発電を可逆的に実行する反応部の電解質に、固体酸化物を用いるものが知られている。
しかし、この固体酸化物は、メタン燃料の燃料電池等と比べて電力の貯蔵効率が低い。
よって、システムには、発電の際の反応熱を蓄熱する蓄熱部が設けられるなどして、貯蔵効率を高める種々の工夫がなされている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
蓄熱部には、炭化ケイ素焼結体などのセラミックス材の複数のカプセルに塩化ナトリウムや塩化カリウムなどの蓄熱材が収容されているものが知られている(例えば、特許文献2)。
そして、例えば、前述の固体酸化物を反応部の電解質に用いた場合、反応部の運転時の適正温度は500℃〜1000℃程度である。
その一方、未分解水蒸気の凝縮温度や各所に設けられるポンプなどの循環手段の適正温度は200℃程度以下である。
このように、システム内部には、各部材の運転時の適正温度に大きな差異がある。
特開2010−176939号公報 特開2010−232165号公報
上述のように、反応部をはじめとする複数の部材は非常に高い温度を適正温度とし、よって反応部等から排出される種々の気体も非常に高温となる。
この高温な気体を熱利用せずに排気し、電力のみで各部の適正温度を実現しようとすると多大な電力が必要となる。
すなわち、発生する気体の熱利用を適切に行わない場合、システム全体のエネルギ効率を低下させることとなる。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、エネルギ効率を向上させた水素電力貯蔵技術を提供することを目的とする。
本発明にかかる水素電力貯蔵システムは、発電所で得られる電力を用いて分解用水を酸素および水素に電気分解する反応部と、前記水素を貯蔵する水素貯蔵部および前記反応部を接続して前記水素を送る貯蔵系統と、前記反応部に送られる前記分解用水を熱源との熱交換により昇温させる第1熱交換部と、前記酸素を前記反応部の外部へ排出する排出系統に接続されて前記酸素の余熱を前記酸素と前記分解用水とが直接混合されることなく前記第1熱交換部に返還する返還系統と、を備えるものである。
本発明により、エネルギ効率を向上させた水素電力貯蔵技術が提供される。
(A)は本発明の第1実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの電気分解時の状態を示す構成図、(B)は本発明の第1実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの発電時の状態を示す構成図。 (A)は本発明の第2実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの電気分解時の状態を示す構成図、(B)は本発明の第2実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの発電時の状態を示す構成図。 (A)は本発明の第3実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの電気分解時の状態を示す構成図、(B)は本発明の第3実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの発電時の状態を示す構成図。 (A)は本発明の第4実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの電気分解時の状態を示す構成図、(B)は本発明の第4実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの発電時の状態を示す構成図。 (A)は電気分解時における第4実施形態の変形例を示す図、(B)は発電時における第4実施形態の変形例を示す図。 (A)は本発明の第5実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの電気分解時の状態を示す構成図、(B)は本発明の第5実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの発電時の状態を示す構成図。 第1実施形態および第5実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの電気分解時の動作を示すフローチャート。 第1、第3および第5の実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの発電時の動作を示すフローチャート。 第3実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの電気分解時の動作を示すフローチャート。 第4実施形態にかかる水素電力貯蔵システムの電気分解時の媒体温度の昇降順序を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1(A)は本発明の第1実施形態にかかるシステム(水素電力貯蔵システム)10の電気分解時の状態を示す構成図で、図1(B)は本発明の第1実施形態にかかるシステム10の発電時の状態を示す構成図である。
本発明の第1実施形態にかかるシステム10は、図1(A)に示すように、発電所で得られる電力Ein(供給電力Ein)を用いて分解用水を酸素および水素に電気分解する反応部11と、水素を貯蔵する水素貯蔵部12と反応部11とを接続して水素を送る貯蔵系統13と、反応部11に送られる分解用水を熱源28との熱交換により昇温させる第1熱交換部14と、酸素を反応部11の外部へ排出する排出系統15に接続されて酸素の余熱を第1熱交換部14に返還する返還系統16と、を備える。
反応部11は、その内部に例えば白金を用いた多孔質の水素極20および酸素極21を有し、発電所で得られる供給電力Einを用いて分解用水を酸素および水素に電気分解する。
ここで、分解用水は、第1熱交換部14において800℃程度にまで昇温した後に反応部11で電気分解するので、ほとんどが気相の状態(分解用水蒸気)である。
よって、各実施形態において、反応部11に流入する分解用水は分解用水蒸気とする。
この分解用水は、反応部11への流入時には液相の場合もあり得るが、この場合、気相にする分だけ反応部11における供給電力Einの消費量が大きくなる。
反応部11は、電解質に例えばランタン又はガリウムのペロブスカイト酸化物や安定化ジルコニアなどの固体酸化物を有し、内部に酸化剤を流入させて水素を酸化して発電する機能も兼ねる。
なお、固体酸化物を電解質に用いるので、室温ではイオンがほとんど動かないため、反応部11は、500℃〜1000℃程度で運転する必要がある。
ところで、各実施形態では電気分解時と発電時とで可逆的な構成を示すため、反応部11にも同様に可逆性を有する安定化ジルコニアなどの上述した電解質を用いている。
ただし、システム10は、可逆的な構成に限定されるものではなく、電気分解時と発電時とで運転経路を違えてもよい。
同様に、反応部11も電気分解時と発電時とで適宜別のものを用いてもよい。
貯蔵系統13は、水素を貯蔵する水素貯蔵部12および反応部11を接続し、途中に設置されたポンプやブロアなどの移送手段17aで水素を水素貯蔵部12へと送る。
発電時には、逆に水素を水素貯蔵部12から反応部11へと送る。
なお、移送手段17aは耐熱性のあるものを用いる。
第1熱交換部14は、電気分解時には、反応部11に送られる分解用水を熱源28との熱交換により800℃程度の高温な分解用水蒸気へと昇温させる。
分解用水は、給水口18から給水管19を通って第1熱交換部14に供給される。
一方発電時には、第1熱交換部14は、反応部11で発生した800℃程度の発生水蒸気と低温の熱源28との間で熱交換をさせる。
低温の熱源28は媒体を媒介して反応熱を回収する。
反応熱を回収され降温した発生水蒸気は返還系統16へと排出される。
第1熱交換部14で降温した発生水蒸気は、未だ750℃程度の温度を有しているので、返還系統16および排出系統15を順に流動させ再度反応部11に流入させる。
なお、図1(A)では、第1熱交換部14は反応部11の外部に設けられているが、反応部11の内部に設ける変形も可能である。
なお、第1熱交換部14又は反応部11で消費されるエネルギを節約する観点から、この分解用水は、初めから分解用水蒸気の状態で供給されるのがより好ましい。
第1熱交換部14には、熱源28との熱交換を媒介する媒体が流れる流路管29aに接続される伝熱管が内設されている。
なお、流路管29aには循環手段35が設置されており、電気分解時には媒体を熱源28へ、発電時には媒体を第1熱交換部14へ送る。 媒体は、例えば気体の窒素、二酸化炭素又はヘリウムなどである。
返還系統16は、酸素を反応部11の外部へ排出する排出系統15および第1熱交換部14に接続される。
そして、酸素の一部を分岐させて第1熱交換部14の内部の分解用水に合流させることで、酸素の余熱を第1熱交換部14に返還する。
分岐されなかった残りの酸素は、排出系統15に設けられた酸素口22から排気される。
排気された酸素は貯蔵しておき発電時に酸化剤として利用してもよい。
一方、発電時には、第1熱交換部14から未だ750℃程度の温度を有して排出される発生水蒸気を排出系統15へと送る。
発生水蒸気は、排出系統15の酸素口22から流入する酸化剤と合流する。
なお、第1熱交換部14に内設した伝熱管の内部に酸素を通す構造にしてもよい。
この場合、酸素は分解用水に合流させずに余熱のみを移動させ、熱交換後は第1熱交換部14の外部へ放出させることとなる。
この場合も同様に、熱交換により降温して放出される酸素は、貯蔵しておき発電時に酸化剤として利用してもよい。
なお、排出系統15にはポンプやブロア等の移送手段17bが設置されており、電気分解時には酸素を返還系統16および酸素口22へ、発電時には酸化剤を反応部11へ送る。
システム10は、貯蔵した水素を酸化して発電させる際に生じる発生水蒸気の反応熱を第1熱交換部14で回収して熱源28に蓄熱する機能を有し、蓄熱された反応熱を分解用水の電気分解に利用する。
蓄熱方法は、例えば、蓄熱容器(図示せず)に、蓄熱材を封入した、炭化ケイ素焼結体などのセラミックス材の複数のカプセル(図示せず)に収容する方法がある。
蓄熱材として、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、フッ化リチウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム等の潜熱蓄熱材が用いられる。
蓄熱容器はカプセルのまわりを流れる媒体の流路を形成する。
その他の方法として、システム10は発電所付近に設置されるので、恒常的に800℃前後の熱を発電所などの排熱で賄える場合は、この排熱を利用することもできる。
また、これら排熱利用および蓄熱機能を併用してもよい。
同様に、発電時に発生する反応熱は蓄熱せずに、例えば熱源を必要とする隣接する他のプラントなど、システム10の外部に供給してもよい。
次に、図1、図7および図8を参照して第1実施形態にかかるシステム10の動作を説明する。
まず、図1(A)および図7を参照して電気分解時の動作を説明する。
図7は第1実施形態にかかるシステム10の電気分解時の動作を示すフローチャートである。
まず、分解用水が給水口18から給水管19を通って第1熱交換部14に供給される(ステップS11)。
そして、第1熱交換部14において、熱源28との熱交換で昇温して800℃程度の高温な分解用水蒸気となる(ステップS12)。
昇温して反応部11に送られた分解用水蒸気は、発電所で得られる供給電力Einを用いて酸素および水素に電気分解される(ステップS13)。
この分解用水蒸気は、第1熱交換部14において、より高く昇温されることで、その分反応部11で消費される供給電力Einの供給量を抑えることができる。
すなわち、分解用水蒸気が、第1熱交換部14において、より高く昇温されることによって、システム10の全体のエネルギ効率は向上する。
水素極20に発生した水素は、貯蔵系統13を通り水素貯蔵部12に貯蔵される(ステップS14)。
一方、酸素極21に発生して排出系統15に排出される酸素は、一部分岐されて第1熱交換部14の分解用水に合流する。
分岐されなかった残りの酸素は酸素口22から排出される。
なお、酸素はその排出量に応じて全部を第1熱交換部14に返還してもよい。
酸素の余熱の返還で第1熱交換部14の分解用水の昇温は加勢され(ステップS15)、熱源28および消費される供給電力Einのエネルギが節約される。
そして、分解用水の供給のステップ(ステップS11)から余熱を第1熱交換部に返還するステップ(ステップS15)までが電気分解を終了するまで繰り返される(ステップS16;NO)。
このように、システム10は、第1熱交換部14を備えることにより、反応部11への流入前の分解用水を反応熱で昇温でき、反応部11で消費される供給電力Einを抑えることができる。
さらに、返還系統16によって反応部11で発生した余熱を第1熱交換部14に返還することで、システム10の全体のエネルギ効率を向上させることができる。
次に、図1(B)および図8を用いて発電時の動作を説明する。
なお、一例として電気分解時に用いた部材を用いるが、必ずしも、同じものを利用する必要はない。
同様に、電気分解時と同一の運転経路を逆流させて発電時の動作を示すが、発明の要旨を逸脱しない範囲で、電気分解時と異なる運転経路を用いてもよい。
図8は第1実施形態にかかるシステム10の発電時の動作を示すフローチャートである。
まず、水素貯蔵部12に貯蔵された水素は貯蔵系統13を通り反応部11の水素極20へ、酸化剤は酸素口22から排出系統15を通り酸素極21へと流入する(ステップS21)。
酸化剤には、電気分解時に発生した酸素、外気又はその他の化学的酸化剤などが用いられる。
そして、反応部11において、水素は酸化剤で酸化されるとともに発電して生成電力Eoutを生成する(ステップS22)。
なお、反応部11は、発電時も800℃程度である必要があるが、この温度は発電の際の反応熱で賄えるので、発電開始時以外は入熱を必要としない。
さらに、酸化剤として、発電直前まで電気分解により発生して貯蔵されていた酸素を利用すれば、この発電開始時の入熱にかかるエネルギも大幅に節約できる。
800℃程度の発生水蒸気は、未反応の酸化剤とともに第1熱交換部14に流入し、反応熱を媒体に回収されて降温する(ステップS23)。
回収された反応熱は熱源28に蓄熱される(ステップS24)。
第1熱交換部14で降温した発生水蒸気は、未だ750℃程度の温度を有しているので、返還系統16および排出系統15を順に流動させ再度反応部11に流入させる(ステップS25)。
なお、給水管19はバルブなどで閉じられている構成にしているが、必要に応じて発生水蒸気の一部を給水口18から排気させてもよい。
酸化剤の不足分は酸素口22から補給する(ステップS26)。
そして、水素と酸化剤を供給するステップ(ステップS21)から酸化剤不足分を補給するステップ(ステップS26)までが発電を終了するまで繰り返される(ステップS27;NO)。
このように、本発明の第1実施形態にかかるシステム10によれば、発電時において発電とともに、電気分解時に第1熱交換部14に供給する熱を蓄熱することができる。
さらに、第1熱交換部14から排気された発生水蒸気を再度反応部11に流入させることにより、酸化剤を反応可能な温度まで効率よく昇温することができる。
以上のように、本発明の第1実施形態にかかるシステム10は、第1熱交換部14および返還系統16を備えることで、反応部11の電気分解時の余熱および発電時の反応熱を再度利用できる。
よって、第1熱交換部14および返還系統16を備えることで、電気分解時および発電時いずれにおいてもシステム10の全体のエネルギ効率を向上させることができる。
(第2実施形態)
図2(A)は本発明の第2実施形態にかかるシステム10の電気分解時の状態を示す構成図で、図2(B)は本発明の第2実施形態にかかるシステム10の発電時の状態を示す構成図である。
本発明の第2実施形態にかかるシステム10は、図2(A)に示すように、第1実施形態に加え、新たに貯蔵系統13(13a,13b)に配置される分離部30を備える。
分離部30は、例えば水素透過膜等を用いて、水素貯蔵部12へ向かう水素から未分解の水蒸気(未分解水蒸気)を分離する。
分離された800℃程度の未分解水蒸気は分離部30および給水管19を接続する分離管32を通り第1熱交換部14に再注入される。
分離管32は第1熱交換部14に直接接続されてもよい。
なお、分離部30が配置され、分離した未分解水蒸気が第1熱交換部14に再注入されること以外は、第2実施形態は第1実施形態と同じ構造および作動手順を有するので、重複する説明を省略する。
図面においても、共通の構成又は機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
なお、発電時においては、図2(B)に示すように、貯蔵系統13(13a,13b)および分離管32はバルブなどで閉じられ、分離部30は孤立する。
反応部11に向かう水素は、水素貯蔵部12および反応部11をバイパスするバイパス管34を通り、システム10の動作は第1実施形態と同様となる。
このように、第2実施形態にかかるシステム10によれば、第1実施形態の効果に加え、分離部30で未分解水蒸気が分離されることで、水素貯蔵部12に貯蔵される水素の純度を高めることができる。
さらに、分離された800℃程度の未分解水蒸気が第1熱交換部14に再注入されることで、分解用水の昇温に加勢して熱源28のエネルギを節約できる。
このようにしてシステム10の全体のエネルギ効率を向上させることができる。
(第3実施形態)
図3(A)は本発明の第3実施形態にかかるシステム10の電気分解時の状態を示す構成図で、図3(B)は本発明の第3実施形態にかかるシステム10の発電時の状態を示す構成図である。
本発明の第3実施形態にかかるシステム10は、図3(A)に示すように、第2実施形態に加え、新たに貯蔵系統13(13a,13b)に設置される第2熱交換部31を備える。
なお、電気分解時に分離部30および反応部11の間に第2熱交換部31が接続されること以外は、第3実施形態は第2実施形態と同じ構造および作動手順を有するので、第2実施形態と同様に重複する説明を省略する。
図面においても、共通の構成又は機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
第2熱交換部31は、電気分解時には、反応部11から排出される800℃程度の高温な水素と第1熱交換部14への流入前の分解用水との間で熱交換をさせる。
分解用水は、水素の余熱によって昇温して第1熱交換部14に流入することとなる。
一方、水素は降温して分離部30に流入するので、未分解水蒸気を凝縮器で分離する方法など、冷却が必要な分離方法も必要以上のエネルギ損失なしに利用できるようになる。
また、移送手段17aを反応部11の直下ではなく、第2熱交換部31で隔てて低温側に設置することで、移送手段17aを余熱による劣化から保護できる。
よって、移送手段17aの800℃程度の高温に耐えうるという耐熱性に関する厳しい制限を緩和でき、耐熱性の低い移送手段17aでも、利用可能になる。
ただし、第2熱交換部31の配置位置は、これに限られるものではなく、図示しないが、分離部30と水素貯蔵部12との間の貯蔵系統13aや分離管32に配置されてもよい。
また、分離管32は第2熱交換部31に直接接続されてもよい。
一方、発電時には、第2熱交換部31は、図3(B)に示されるように、第1熱交換部14から排気される発生水蒸気および反応部11へ向かう水素との間で熱交換をする。
昇温した水素は貯蔵系統13cから反応部11へ流入する。
水素は、発生水蒸気の反応熱で700℃程度まで昇温してから反応部11に流入することにより、反応部11におけるエネルギを節約できる。
反応部11で発生した発生水蒸気は第1熱交換部14で一度降温し、第2熱交換部31でさらに降温して給水管19を通り給水口18から排出される。
このように、800℃程度の水素の余熱で、第1熱交換部14への流入前の分解用水を昇温することができるので、蓄熱した反応熱および反応部11の供給電力Einを抑えることができる。
次に、図3、図8および図9を参照して第3実施形態にかかるシステム10の動作を説明する。
まず、図3(A)および図9を用いて電気分解時の動作を説明する。
図9は第3実施形態にかかるシステム10の電気分解時の動作を示すフローチャートである。
なお、分解用水を供給するステップ(ステップS11)から電気分解をするステップ(ステップS13)までは第1実施形態と同様の動作手順であるので重複する説明を省略する。
反応部11の電気分解で発生した水素は第2熱交換部31で給水管19を流動する分解用水と熱交換をして第1熱交換部14へ流入する分解用水を昇温する。
一方、水素自身はこの熱交換で降温して分離部30に流入する(ステップS31)。
そして、分離部30において未分解水蒸気は凝縮されて水素から分離される(ステップS32)。
なお、未分解水蒸気の分離には第2実施形態と同様に水素透過膜を用いてもよい。
未分解水蒸気が凝縮した高温復水は分離管32を通り給水管19に再注入される(ステップS33)。
そして、給水口18から流入する分解用水とともに第2熱交換部31で再度昇温する(ステップS34)。
一方、第1実施形態と同様に未分解水蒸気が分離されて純度の高くなった水素は水素貯蔵部12に貯蔵される(ステップS14)。
同様に、酸素極21で発生して排出系統15に排出される酸素は一部分岐して第1熱交換部14の分解用水に合流する(ステップS15)。
分岐しなかった酸素は酸素口22から排出される。
なお、酸素はその排出量に応じて全部を返還してもよい。
酸素の余熱の返還で第1熱交換部14の分解用水の昇温は加勢され(ステップS15)、熱源28および供給電力Einのエネルギが節約される。
そして、分解用水の供給のステップ(ステップS11)から余熱を第1熱交換部に返還するステップ(ステップS15)までが電気分解を終了するまで繰り返される(ステップS16;NO)
なお、当然この繰り返しには、水素の熱交換のステップ(ステップS31)から分解用水および復水が第2熱交換部31で昇温するステップ(ステップS34)までの各ステップも含まれる。
次に、発電時の動作について、図3(B)および図8を用いて説明する。
なお、第1実施形態と重複する動作手順部分は、電気分解時と同様に説明を省略する。
発電時には、水素貯蔵部12に貯蔵された水素は、バイパス管34で分離部30をバイパスして第2熱交換部31を流動して反応部11の水素極20へ流入する(ステップS21)。
貯蔵系統13(13a,13b)および分離管32はバルブなどで閉じられている。
第1熱交換部14に流入し、媒体に反応熱を回収されて降温した発生水蒸気は(ステップS23)、返還系統16および給水管19に分岐して流出する。
給水管19に分岐した750℃程度の発生水蒸気は第2熱交換部31で反応部11に向かう水素に熱交換で反応熱を返還して給水口18から排気される(ステップS25)。
一方、返還系統16に分岐した750℃程度の発生水蒸気は、第1実施形態の発電時と同様に、排出系統15を流動し、再度反応部11に流入する(ステップS25)。
反応部11に向かう水素は第2熱交換部31で反応可能温度程度まで昇温することで効率良く反応が進む。
そして、水素と酸化剤を供給するステップ(ステップS21)から酸化剤不足分を補給するステップ(ステップS26)までが発電を終了するまで繰り返される(ステップS27;NO)。
このように、本発明の第3実施形態にかかるシステム10によれば、第2熱交換部31を備えることで、電気分解時には第1熱交換部14の分解用水の昇温が加勢され、熱源28および供給電力Einのエネルギを節約できる。
さらに、水素は降温して分離部30に流入するので、冷却が必要な分離方法も必要以上のエネルギ損失なしに利用できる。
同時に、移送手段17aを反応部11の直下ではなく、第2熱交換部31で隔てて低温側に設置することで、移送手段17aを余熱による劣化から保護できる。
一方発電時には、第1熱交換部14から排気される発生水蒸気で反応部11に向かう水素自体を熱交換で昇温することで、反応可能な温度まで効率よく昇温することができる。
よって、第2熱交換部31を備えることで、電気分解時および発電時いずれにおいてもシステム10の全体のエネルギ効率を向上させることができる。
(第4実施形態)
図4(A)は本発明の第4実施形態にかかるシステム10の電気分解時の状態を示す構成図で、図4(B)は本発明の第4実施形態にかかるシステム10の発電時の状態を示す構成図である。
本発明の第4実施形態にかかるシステム10は、図4(A)に示すように、第1実施形態にかかるシステム10に加え、新たに熱源28と第1熱交換部14との間に設置される循環手段35を備える。
さらに、システム10は、循環手段35および第1熱交換部14の間に接続される第3熱交換部36を備える。
循環手段35は、例えば気体の窒素、二酸化炭素又はヘリウムなどの熱交換を媒介する媒体を循環させる。
熱源28および第1熱交換部14の間を循環する媒体は、電気分解時および発電時のいずれも800℃程度にまで達する。
よって、循環する媒体を冷却しない場合、使用される循環手段35は耐熱性の非常に高いものに限定されることになる。
耐熱性の低いものをそのまま設置して用いようとすると、循環手段35の保護のため、循環する媒体のエネルギを大量に奪わなくてはならず、エネルギ効率を下げる。
そこで、循環手段35とともに第3熱交換部36を加えて設置する。
媒体温度の昇降順序について、図4(A)および図10を用いて説明する。
図10は第4実施形態にかかるシステム10の電気分解時の媒体温度の昇降順序を示すフローチャートである。
まず、電気分解時には第1熱交換部14から流出する高温媒体G1は、第3熱交換部36を通過後、流路管29bを流動しながら放熱する(ステップS51)。
放熱して降温した低温媒体G2は循環手段35を通過する(ステップS52)。
そして、低温媒体G2は、再度第3熱交換部36に流入して第1熱交換部14から流入する高温媒体G1と熱交換する(ステップS53)。
この熱交換で、流路管29bに流出する高温媒体G1(ステップS60;NO)は降温し、低温媒体G2となり、さらに流路管29bを流動して放熱することとなる。
そして、十分に降温した低温媒体G2へと変化して循環手段35を通過する(ステップS54:S52へ)。
循環手段35を通過して第3熱交換部36に再度流入する低温媒体G2(ステップS60;YES)は、熱交換で反対に昇温して高温媒体G3と変化し(ステップS55)、熱源28へと出力される(ステップS56)。
このように、第3熱交換部36は、循環手段35へ流入前の高温媒体G1と循環手段35から流出後の低温媒体G2との間で熱交換をさせる。
なお、図4(A),(B)に示すように、これら循環手段35および第3熱交換部36は流路管29aの低温側に設置する。
このような構造にすることで、媒体の循環時のエネルギ損失を最小に抑えることが可能となる。
なお、発電時は、熱源28と第1熱交換部14との温度の高低および媒体の循環方向が逆転するが、同様の原理で説明できるので説明を省略する。
ところで、循環手段35は、図5に示されるように外部の気体を媒体に注入するインジェクタ38であってもよい。
この場合、ブロアやポンプなどに比べて耐熱性が高く、第3熱交換部36などの冷却措置をとる必要がなくなる。
流路管29は、インジェクタ38の噴射口の左右で弁39(39a,39b)が設けられた配管が接続されている。
図5(A),(B)で示すように、弁39(39a,39b)は、上流側を開放状態で下流側を閉止状態となるように電気分解時と発電時とで切り替えられる。
一方、インジェクタ38の他端は、移送手段17bの下流に設置されるように、電気分解時と発電時で接続位置を切り替える。
なお、この他端は、図5(A),(B)では排出系統15に接続されているが、接続先はこれに限定されるものではなく、システム10の外部から引いてくるなどしてもよい。
このように、本発明の第4実施形態にかかるシステム10によれば、流路管29における媒体移送の際の循環手段35によるエネルギ損失を最小に抑えることができる。
すなわち、システム10の全体のエネルギ効率を向上させることができる。
(第5実施形態)
図6(A)は本発明の第5実施形態にかかるシステム10の電気分解時の状態を示す構成図で、図6(B)は本発明の第5実施形態にかかるシステム10の発電時の状態を示す構成図である。
本発明の第5実施形態にかかるシステム10は、図6(A)に示すように、第1実施形態のシステム10に加え、新たに排出系統15および返還系統16を接続して設置される第4熱交換部37を備える。
第4熱交換部37は、電気分解時には、外気口23から返還系統16へ流入する外気を酸素の余熱で昇温させる。
昇温した外気は、第1熱交換部14へ供給され余熱を返還させる。
一方、発電時には、第4熱交換部37は、発電により生じる発生水蒸気に含まれる反応熱との熱交換により酸化剤を昇温させる。
第1実施形態では、返還系統16を直接排出系統15に接続し、酸素の一部を分岐させて第1熱交換部14の内部の分解用水に合流させていた。
一方、第5実施形態では、酸素はすべて酸素口22から排出され、外気が酸素との熱交換で昇温して第1熱交換部14に供給される。
次に、図6、図7および図8を参照して第5実施形態にかかるシステム10の動作を説明する。
まず、図6(A)および図7を用いて電気分解時の動作を説明する。
分解用水を供給するステップ(ステップS11)から電気分解をするステップ(ステップS14)までは第1実施形態と同様の動作手順であるので重複する説明を省略する。
反応部11から排出され排出系統15を流動する酸素は第4熱交換部37において、返還系統16に設けられた外気口23から流入する外気と熱交換をする。
外気は酸素の余熱で昇温して第1熱交換部14に流入し分解用水の昇温を加勢する(ステップS15)。
この加勢によって、熱源28および供給電力Einのエネルギが節約される。
熱交換して降温した酸素は酸素口22から排気される。
なお、外気は第1熱交換部14において分解用水と混合されてもよいし、第1熱交換部14の内部の伝熱管を通り、分解用水と混合されることなく熱交換のみを行い第1熱交換部14の外部へ放出されてもよい。
そして、分解用水の供給のステップ(ステップS11)から余熱を第1熱交換部に返還するステップ(ステップS15)までが電気分解を終了するまで繰り返される(ステップS16;NO)。
このように、システム10は、電気分解時は、第1実施形態において新たに第4熱交換部37により、酸素の代わりに酸素と熱交換した外気を第1熱交換部14に返還する。
こうすることにより、システム10の全体のエネルギ効率を向上させる第1実施形態の効果とともに高純度の酸素を得ることができる。
次に、図6(B)および図8を用いて発電時のシステム10の動作を説明する。
分解用水を供給するステップ(ステップS21)から電気分解をするステップ(ステップS24)までは第1実施形態と同様の動作手順であるので重複する説明を省略する。
まず、熱交換により降温して第1熱交換部14から返還系統16に排気された発生水蒸気は第4熱交換部37へ流入する。
酸素口22から排出系統15へ流入する酸化剤は第4熱交換部37で発生水蒸気との熱交換により昇温して反応部11の酸素極21に入る(ステップS25)。
酸化剤の不足分は酸素口22から補給する(ステップS26)。
そして、水素と酸化剤を供給するステップ(ステップS21)から酸化剤不足分を補給するステップ(ステップS26)までが発電を終了するまで繰り返される(ステップS27;NO)。
このように、発電時における発生水蒸気の反応熱を2度用いることで、システム10のエネルギ効率をより向上させられる。
以上より、本発明の第5実施形態にかかるシステム10によれば、電気分解時においてシステム10の全体のエネルギ効率を向上させる第1実施形態の効果とともに高純度の酸素を得ることができる。
一方発電時には、発生水蒸気の反応熱を2度用いて、よりエネルギ効率を向上させられる。
よって、第4熱交換部37を備えることで、電気分解時および発電時いずれにおいてもシステム10の全体のエネルギ効率を向上させることができる。
以上のべた少なくとも一つの実施形態のシステム10によれば、発生する反応熱および余熱を再利用することにより、システム10の全体のエネルギ効率を向上させることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…システム(水素電力貯蔵システム)、11…反応部、12…水素貯蔵部、13(13a,13b,13c)…貯蔵系統、14…第1熱交換部、15…排出系統、16…返還系統、17(17a,17b)…移送手段、18…給水口、19…給水管、20…水素極、21…酸素極、22…酸素口、23…外気口、28…熱源、29(29a,29b)…流路管、30…分離部、31…第2熱交換部、32…分離管、34…バイパス管、35…循環手段、36…第3熱交換部、37…第4熱交換部、38…インジェクタ、39(39a,39b)…弁、Ein…供給電力(電力)、Eout…生成電力、G1…高温媒体、G2…低温媒体、G3…高温媒体。

Claims (14)

  1. 発電所で得られる電力を用いて分解用水を酸素および水素に電気分解する反応部と、
    前記水素を貯蔵する水素貯蔵部および前記反応部を接続して前記水素を送る貯蔵系統と、
    前記反応部に送られる前記分解用水を熱源との熱交換により昇温させる第1熱交換部と、
    前記酸素を前記反応部の外部へ排出する排出系統に接続されて前記酸素の余熱を前記酸素と前記分解用水とが直接混合されることなく前記第1熱交換部に返還する返還系統と、を備えることを特徴とする水素電力貯蔵システム。
  2. 前記熱源は、
    前記貯蔵した前記水素を酸化して発電させる際に生じる発生水蒸気の反応熱を前記第1熱交換部で回収する蓄熱機能を有することを特徴とする請求項1に記載の水素電力貯蔵システム。
  3. 前記返還系統は、
    前記排出系統および前記第1熱交換部に接続され、前記酸素の一部又は全部を分岐させて前記第1熱交換部へ供給して前記分解用水に合流させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水素電力貯蔵システム。
  4. 前記反応部は、
    前記反応部に流入する酸化剤で前記水素を酸化して発電する機能を兼ねることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の水素電力貯蔵システム。
  5. 前記貯蔵系統に配置され前記水素貯蔵部へ向かう前記水素から未分解水蒸気を分離する分離部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の水素電力貯蔵システム。
  6. 前記分離された前記未分解水蒸気を前記第1熱交換部に再注入することを特徴とする請求項5に記載の水素電力貯蔵システム。
  7. 前記貯蔵系統に設置され、前記水素および未分解水蒸気の少なくとも一方の熱により前記第1熱交換部への流入前の前記分解用水を昇温させる第2熱交換部を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の水素電力貯蔵システム。
  8. 前記熱源と前記第1熱交換部との間に設置され、前記熱交換を媒介する媒体を循環させる循環手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の水素電力貯蔵システム。
  9. 前記循環手段および前記第1熱交換部の間に接続され、前記循環手段へ流入する前記媒体と前記循環手段から流出する前記媒体との間で熱交換させる第3熱交換部を備えることを特徴とする請求項8に記載の水素電力貯蔵システム。
  10. 前記循環手段は、
    外部の気体を前記媒体に注入するインジェクタであることを特徴とする請求項8に記載の水素電力貯蔵システム。
  11. 外部から前記返還系統へ流入する外気を前記酸素の前記余熱で昇温する第4熱交換部を備え、前記昇温した前記外気を前記第1熱交換部へ供給して前記余熱を返還させることを特徴とする請求項1、請求項3から請求項10のいずれか一項に記載の水素電力貯蔵システム。
  12. 前記第4熱交換部は、
    前記発電により生じる発生水蒸気に含まれる反応熱との熱交換により、前記反応部に流入する酸化剤を昇温することを特徴とする請求項11に記載の水素電力貯蔵システム。
  13. 前記第2熱交換部は、
    前記発電により生じる発生水蒸気に含まれる反応熱との熱交換により、前記反応部に向かう前記水素を昇温することを特徴とする請求項7に記載の水素電力貯蔵システム。
  14. 前記第1熱交換部は、
    前記反応部の内部に設けることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の水素電力貯蔵システム。
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