JP6037793B2 - 鉄道車両の位置検出装置および位置検出方法 - Google Patents

鉄道車両の位置検出装置および位置検出方法 Download PDF

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本発明は、鉄道車両の位置検出装置および位置検出方法に関する。
従来、レールなどの点検を行うための鉄道車両、例えば線路の保全を行う保全車両の安全を図るために、保全車両の位置が検出されており、例えばその位置検出に際しては、GPS衛星からの測位データが用いられている(特許文献1参照)。
特開2007−17240号公報
しかし、GPS衛星からの測位データにより保全車両の位置を特定しようとすると、精度が高くなく、しかも駅構内で線路が多数分岐している場合には、線路同士の間隔が狭く、したがってどの分岐線路に移動したかを特定するのが難しいという問題がある。
また、保全車両がトンネルなどに入った場合には電波が届かないため、トンネル内またはトンネル出口の直ぐ近くに分岐点がある場合には、やはり、どの分岐線路に移動したかを正確に特定することができないという問題がある。
そこで、本発明は、例えば駅構内のように分岐線路の間隔が狭くしかもトンネル内のようにGPS衛星からの測位データを利用し得ない場合でも、どの分岐線路に入ったかを精度良く検出し得る鉄道車両の位置検出装置および位置検出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る鉄道車両の位置検出装置は、基準線路に対して複数の分岐線路を有する所定区域を走行する鉄道車両の位置を検出する際に、上記所定区域における線路を複数の第1区間に区分けするとともに上記各第1区間における線路をさらに複数の第2区間に区分けし、且つ少なくとも分岐点を含む第1区間に対して鉄道車両の走行距離および基準線路の進行方向に対する変位角を用いて鉄道車両が走行している線路を検出するための位置検出装置であって、
鉄道車両に設けられて、当該鉄道車両の走行距離を検出する距離センサおよび当該鉄道車両の進行方向での角速度を検出する角速度検出器と、
上記距離センサからの検出信号を入力して走行距離を算出する距離算出部と、
上記角速度検出器からの角速度を入力して基準線路に対する鉄道車両の変位角を算出する変位角算出部と、
上記距離算出部からの走行距離を入力して分岐点を含む第1区間である分岐区間を検出する分岐区間検出部と、
この分岐区間検出部で検出された分岐区間を入力するとともに当該分岐区間が複数に分割された第2区間毎に、上記変位角算出部で検出された変位角に基づき求められる基準線路からの離間距離をそれぞれ求め、且つこれらの離間距離を入力してニューラルネットワーク手法を用いて鉄道車両が現在通過している線路を判断する線路判断部とを具備したものである。
また、請求項2に係る鉄道車両の位置検出装置は、請求項1に記載の位置検出装置における線路判断部に、
鉄道車両の走行距離および変位角算出部で求められた変位角を入力して各第2区間における基準線路からの離間距離を算出する離間距離算出部と、
この離間距離算出部で求められた各第2区間毎における離間距離を入力してニューラルネットワーク手法を用いて現在走行している線路を検出する通過線路検出部とを具備したものである。
また、請求項3に係る鉄道車両の位置検出装置は、請求項2に記載の位置検出装置における離間距離算出部に、
鉄道車両の走行距離およびそのときの変位角に基づき基準線路方向における第1区間の距離である幅を算出する第1区間幅算出部と、
この第1区間幅算出部でその幅を算出する際に求められる変位角を用いて第1区間における基準線路方向とは直交する方向での鉄道車両の離間距離である相対離間距離を算出する相対離間距離算出部と、
この相対離間距離算出部で求められた相対離間距離を順次加算することにより得られる絶対離間距離を算出する絶対離間距離算出部とを具備したものである。
本発明の請求項4に係る鉄道車両の位置検出方法は、
基準線路に対して複数の分岐線路を有する所定区域を走行する鉄道車両の位置を距離センサおよび角速度検出器を用いて検出する際に、上記所定区域における線路を複数の第1区間に区分けするとともに上記各第1区間における線路をさらに複数の第2区間に区分けし、且つ少なくとも分岐点を含む第1区間に対して鉄道車両の走行距離および基準線路の進行方向に対する変位角を用いて鉄道車両が通過している線路を検出する位置検出方法であって、
上記距離センサからの検出信号を入力して走行距離を算出する距離算出工程と、
上記角速度検出器からの角速度を入力して基準線路に対する鉄道車両の変位角を算出する変位角算出工程と、
上記距離算出工程で算出された走行距離を入力して分岐点を含む第1区間である分岐区間を検出する分岐区間検出工程と、
この分岐区間検出工程で検出された分岐区間を入力するとともに当該分岐区間が複数に分割された第2区間毎に、上記変位角算出工程で検出された変位角に基づき求められる基準線路からの離間距離をそれぞれ求め、且つこれらの離間距離を入力してニューラルネットワーク手法を用いて鉄道車両が現在走行している線路を判断する線路判断工程とを具備した検出方法である。
上記位置検出装置および位置検出方法によると、所定区域を第1区間に区分けするとともに、これら第1区間を第2区間に区分けし、これら第1区間毎に、鉄道車両の走行距離と鉄道車両の変位角とに基づき基準線路からの絶対離間距離を求め、これら第2区間毎の絶対離間距離を入力してニューラルネットワーク手法を適用し、現在通過している線路を求めるようにしたので、従来のようなGPS測位データを用いて現在通過している線路を特定するシステムと異なり、所定区域における近接する分岐線路同士であっても、鉄道車両の現在位置を正確に検出することができる。
本発明の実施例における鉄道車両の位置検出装置の概略構成を示すブロック図である。 同位置検出装置における線路判断部の構成を示すブロック図である。 同位置検出装置の線路判断部における離間距離算出部の構成を示すブロック図である。 同位置検出装置が適用される駅構内の路線を示す模式図である。 同位置検出装置が適用される駅構内の路線の要部を示す模式図である。 同位置検出装置が適用される駅構内の路線の要部を示す模式図である。 本発明の鉄道車両の位置検出方法におけるニューラルネットワーク手法を説明する模式図である。
以下、本発明の実施例に係る鉄道車両の位置検出装置および位置検出方法について説明する。
まず、鉄道線路の分岐部分について概略的に説明する。
例えば駅構内において、鉄道線路は、通常、駅同士を結ぶ主線路(本線ともいい、基準線路の一例である)から支線が複数に分岐されている。
また、大きい駅では分岐点が多数ある上に、その隣同士の線路も互いに接近しており、このような場所で、鉄道車両、例えば線路の保全を行う保全車両がどの分岐線路に入ったかを検出することは、GPS情報だけで正確に判断することが難しい。
そこで、この位置検出装置および位置検出方法は、GPS情報を用いることなく鉄道車両(ここでは、保全車両として説明する)の位置、特にどの分岐線路に進んだかを正確に検出し得るものである。
以下、保全車両の位置検出装置を図1〜図7に基づき説明する。
まず、本実施例で説明する駅構内での線路の分岐状態および保全車両の位置を検出する際に適用する線路の区分けについて説明する。
図4に示すように、主線路T1から片側(図面では上方向)に分岐した後、さらにこの分岐線路から片側(図面では上方向)に分岐するものである。勿論、主線路T1から順次分岐する2本の分岐線路T2,T3は、駅構内の終端部分で順番に主線路T1に接続するようにされている。なお、図4に示す線路の分岐形態は一例であって、分岐線路が3つ以上ある場合、また分岐線路からさらに分岐している場合でも適用することができる。
そして、上記主線路T1における両端の分岐部分を含む所定区域つまり駅構P内を複数(例えば、5〜10個程度が好ましいが、勿論、これ以外の個数であってもよい)に区分けして大区間(第1区間の一例)Qを考えるとともに、図4および図5に示すように、これら各大区間Qをさらに複数(例えば、10個程度が好ましいが、これ以外の個数であってもよい)に区分けして小区間(第2区間の一例)Rを考える。後述するが、ニューラルネットワーク手法を用いる際に必要となる主線路T1に対して垂直方向で且つ主線路T1からの離間距離を求める場合、図6に示すように、小区間Rをさらに複数個[例えば、10個程度で(図面上では、8個を示している)、これ以外の個数であってもよい]に分割した微小区間Δxを考える。すなわち、図4において、主線路(直線とした場合)T1をx軸とするとともに、この主線路T1に垂直な離間方向をy軸とする。なお、y軸方向における主線路T1からの離間距離を絶対離間距離Yと称し、小区間Rでの分岐線路のy軸方向における主線路T1からの離間距離(つまり、小区間Rにおける主線路T1の始点位置と終点位置とのy軸方向における離間距離)を相対離間距離ΔYと称す。
ところで、相対離間距離ΔYおよび絶対離間距離Yを、主線路T1からの垂直方向の離間距離として説明したが、この主線路T1は、図4に示すように、地図上での同一緯度を示す緯線(仮想の基準線路である)を示している。
また、以下の説明において、大区間、小区間、線路、相対離間距離、絶対離間距離などは複数設けられており、個々について説明する場合には、付加する記号に添え字を付けるとともに、個々に特定する必要がない場合には、記号だけで表わすものとする。
本実施例に係る位置検出装置には、図1に示すように、保全車両Hに設けられて当該保全車両Hの走行距離を検出する距離センサ[例えば、走行車輪の回転数をパルス信号(検出信号)として検出するパルス検出器が用いられ、この場合、パルス数に1パルスにて移動する距離を掛けることにより求められる]1および当該保全車両Hの進行方向での角速度ωを検出する角速度検出器2と、上記距離センサ1からの検出信号を入力して保全車両Hの走行距離を求めるとともに主線路における基準点Aからの走行距離、および単に移動距離(移動間隔)として走行距離を算出する距離算出部11と、上記角速度検出器2からの角速度ωを入力して主線路T1に対する保全車両Hの進行方向での変位角θを算出する(ωを時間で積分することにより求められる)変位角算出部12と、上記距離算出部11からの走行距離を入力して分岐点を含む大区間である分岐大区間(分岐区間)Qを検出する分岐区間検出部13と、この分岐区間検出部13で大区間Qが検出されると線路Tの判断開始信号が出力されるとともに当該分岐大区間Qにおける全ての小区間R毎に、上記変位角算出部12で検出された変位角θを用いて求められる主線路T1からの距離である絶対離間距離Yをそれぞれ求め、そして現在通過している線路T(主線路T1および分岐線路T2,T3のいずれか)を判断する線路判断部14とが具備されている。
上記分岐区間検出部13では、保全車両Hが基準点Aからの走行距離に基づき最初の大区間Qおよび2番目以降の大区間Qの始点、つまり線路Tの判断開始点Bが検出され、判断開始信号が出力される。
上記線路判断部14は、図2に示すように、上記分岐区間検出部13で検出された判断開始信号を入力するとともに変位角算出部12からの変位角θおよび距離算出部11にて求められる走行距離を入力して、主線路T1からの絶対離間距離Yを算出する離間距離算出部21と、この離間距離算出部21で求められた絶対離間距離Yを入力するとともにニューラルネットワーク手法を用いて(つまり、ニューラルネットワーク演算により)現在通過している線路(以下、通過線路という)を検出する通過線路検出部22とから構成されている。
上記離間距離算出部21は、図3に示すように、保全車両Hの走行距離およびそのときの変位角に基づき小区間Rのx軸方向の距離つまりその幅を算出する(算出方法については後述する)小区間幅算出部31と、この小区間幅算出部31で小区間Rの幅を算出する際に検出された変位角θを用いて小区間での線路の始点位置と終点位置とのy軸方向での離間距離である相対離間距離ΔYを算出する相対離間距離算出部32と、この相対離間距離算出部32で求められた相対離間距離ΔY(ΔY)に前回(進行方向手前)の小区間Rにおける絶対離間距離Y(Yi−1)を加算して、当該小区間Rでの絶対離間距離Y(Y)を算出する絶対離間距離算出部33とから構成されている。
上記小区間幅算出部31における小区間Rの幅の算出方法について説明する。
図6に示すように、小区間Rを走行している保全車両Hの走行距離を微小距離Δsでもって検出するとともに、この微小距離Δsを検出した際の変位角θに基づきそのx軸方向成分Δx(=Δs×cosθ)を求め、そしてこのx軸方向成分Δxを積算し、この積算値が小区間Rの幅rに等しくなったときが、小区間Rの終点であることが分かる。
したがって、このときの変位角θと小区間Rの幅rとを用いて、小区間Rにおける線路の相対離間距離ΔY(=r×tanθ)を求めることができる。なお、小区間Rでの保全車両Hの走行距離Sおよびsinθを用いても小区間Rにおける相対離間距離ΔY(=S×sinθ)を求めることができる(但し、Sは直線とみなす)。
また、上記通過線路検出部22は、上記離間距離算出部21で求められた絶対離間距離Yを入力しニューラルネットワーク手法を用いて現在通過している線路の信頼度(通過していると思われる確信度ともいえる)を算出し出力する通過信頼度算出部22aと、この通過信頼度算出部22aで求められた出力値すなわち信頼度に基づき現在通過している線路を決定する通過線路決定部22bとから構成されている。
ここで、上記通過線路検出部22の通過信頼度算出部22aで実行されるニューラルネットワーク手法について説明する。
まず、ニューラルネットワークを一般的に説明する。
ニューラルネットワークにおいては、通常、入力層、中間層、出力層が設けられるとともに、入力値と重み係数(結合荷重)との積和が中間層に入力され、さらに中間層で得られた中間値と重み係数との積和が出力層に入力されて、出力値を得るようにされている。また、出力については、主線路と分岐線路とを合わせた全線路Tの個数分の出力(ニューロン)が設けられる。また、入力層においては、小区間Rの区分け個数分の入出力(ニューロン)が設けられる。なお、中間層においては、適当な個数分(例えば、入力と同等(少なくてもよい)の個数分程度)の入出力(ニューロン)が設けられる。また、中間層および出力層の各ニューロンには、入力値から出力値を求めるための出力関数g,f(例えば、シグモイド関数が用いられる)が設けられており、それぞれの入力値に対して0と1の間の数値が出力される。
次に、本実施例に即してニューラルネットワーク手法を具体的に説明する。
すなわち、離間距離算出部21で、10個の小区間R毎に、主線路T1に対する保全車両Hの絶対離間距離Yが求められると、これら10個の絶対離間距離Yが入力値として通過線路検出部22の通過信頼度算出部22aに入力され、ニューラルネットワーク演算が行われ、各線路(T1,T2,T3)に対して、保全車両Hが通過している信頼度(例えば、0〜1の間の数値)が出力値として算出される。
そして、これら各線路に対する出力値が通過線路決定部22bに入力されて、最も大きい数値の線路が通過線路として決定され、当該線路の番号(例えば、T3)が出力される。
ここでは、最初の大区間Qについての線路を決定する場合について説明したが、二番目の大区間Qおよびそれ以降の大区間Qについても、上記と同様にニューラルネットワーク手法を用いて通過線路が決定される。このとき、最初(前回)の大区間Qで決定された絶対離間距離Yが、二番目(次回)の大区間Qでの線路の決定に用いられる。なお、最初(前回)の大区間Qで決定された絶対離間距離Yを二番目(次回)の大区間Qでの線路の決定に用いる代わりに、最初(前回)の大区間Qで決定された通過線路を入力して、予め、データとして与えられている通過線路の主線路に対する絶対離間距離Yを用いることもできる。
すなわち、或る大区間Qにおける各小区間Rで求められる相対離間距離ΔYに前回の大区間Qで求められた絶対離間距離Yi−1が加算されて当該大区間Qでの絶対離間距離Yが求められ、そしてこれら各小区間Rで得られた絶対離間距離Yが通過線路検出部22の通過信頼度算出部22aに入力される。
上記通過信頼度算出部22aでは、複数の絶対離間距離Yが入力層の各ニューロンに入力されるとともにこれら各入力データに予め求められている各重み係数vijを掛けた値の合計が求められる。
そして、この合計値が中間層のニューロンの出力関数gに入力されて、中間値Uが出力され、この中間値Uに重み係数wjkを掛けた値の合計が求められ、そして上記と同様に、出力層のニューロンの出力関数fに入力されて、出力値(信頼度である)Oが出力される。
上述したニューラルネットワーク手法での演算の流れを、図7に示しておく。
ところで、上述したように、通過信頼度算出部22aでは、ニューラルネットワーク手法により、現在通過している線路を示す数値が出力されるが、この演算に用いられる重み係数などのパラメータについては、教師データに基づき初期値が求められる。例えば、地図のデータ(縮尺データ)が用いられて、重み係数の初期学習が行われ、このため、図示しないが、地図データなどに基づく学習部が具備されている。勿論、この学習時には、上述したと同じように、駅構内が大区間でもって区分けされるとともにこれら各大区間が小区間に区分けされて、地図上で主線路に対する相対離間距離および絶対離間距離が求められ、そしてこれら各絶対離間距離が入力値とされて、出力値が所定の分岐線路となるように重み係数が求められる。また、これ以外にも、実際に適用される駅構内を走行することにより、重み係数の学習を行うこともできる。
次に、上記位置検出装置により、現在通過している線路の検出手順、すなわち位置検出方法を概略的に説明する。
保全車両Hが最初の分岐区間で、主線路T1から第2分岐線路T3に分岐した場合について説明する。
まず、保全車両Hが主線路T1を走行し基準点Aに来ると、距離算出部11により、走行距離の計測が開始される。そして、保全車両が判断開始点Bを超えると、判断開始信号が線路判断部14に入力されて線路の判断が開始される。なお、判断開始点Bに基準点としての役割を持たせてもよい。
すなわち、判断開始点Bからの走行距離が入力されるとともに、変位角算出部12から変位角θが、離間距離算出部21に入力されて、小区間R毎に、絶対離間距離Yが求められる。ここでは、10個の絶対離間距離Y(Y〜Y10)が得られる。
そして、この10個の絶対離間距離Yが入力値として通過線路検出部22の通過信頼度算出部22aに入力されて、ニューラルネットワーク演算が行われ、各線路に対する信頼度を示す出力値が出力される。例えば、T1に対しては0.05、T2に対しては0.15、T3に対しては0.80が出力される。
次に、これらの出力値が通過線路決定部22bに入力されて、一番大きい値を示す線路が、現在通過している線路として出力される。ここでは、第2分岐線路T3が通過線路として決定される。
上述したように、駅構内を大区間に区分けするとともに、これら大区間を小区間に区分けし、これら小区間毎に、保全車両の走行距離と保全車両の変位角とに基づき主線路からの絶対離間距離を求め、これら小区間毎の絶対離間距離を入力値としてニューラルネットワーク手法を適用し、現在通過している線路を求めるようにしたので、従来のようなGPS測位データを用いて現在通過している線路を特定するシステムと異なり、駅構内における近接する分岐線路同士であっても、保全車両の現在位置を正確に検出することができる。
ところで、上述した鉄道用保全車両の位置検出方法を工程形式にて記載すると以下のようになる。
すなわち、この位置検出方法は、基準線路に対して複数の分岐線路を有する所定区域を走行する鉄道車両の位置を距離センサおよび角速度検出器を用いて検出する際に、上記所定区域における線路を複数の第1区間に区分けするとともに上記各第1区間における線路をさらに複数の第2区間に区分けし、且つ少なくとも分岐点を含む第1区間に対して鉄道車両の走行距離および基準線路の進行方向に対する変位角を用いて鉄道車両が通過している線路を検出する位置検出方法であって、
上記距離センサからの検出信号を入力して走行距離を算出する距離算出工程と、
上記角速度検出器からの角速度を入力して基準線路に対する鉄道車両の変位角を算出する変位角算出工程と、
上記距離算出工程で算出された走行距離を入力して分岐点を含む第1区間である分岐区間を検出する分岐区間検出工程と、
この分岐区間検出工程で検出された分岐区間を入力するとともに当該分岐区間が複数に分割された第2区間毎に、上記変位角算出工程で検出された変位角に基づき求められる基準線路からの離間距離をそれぞれ求め、且つこれらの離間距離を入力してニューラルネットワーク手法を用いて鉄道車両が現在走行している線路を判断する線路判断工程とを具備した検出方法である。
なお、上記説明では、主線路が緯線と平行な場合について説明したが、主線路が緯線に対して北方向または南方向に曲がっている場合には、主線路Tの判断開始点Bを通る緯線が、仮想の基準線路になる。
1 距離センサ
2 角速度検出器
11 距離算出部
12 変位角算出部
13 分岐区間検出部
14 線路判断部
21 離間距離算出部
22 通過線路検出部
22a 通過信頼度算出部
22b 通過線路決定部
31 小区間幅算出部
32 相対離間距離算出部
33 絶対離間距離算出部

Claims (4)

  1. 基準線路に対して複数の分岐線路を有する所定区域を走行する鉄道車両の位置を検出する際に、上記所定区域における線路を複数の第1区間に区分けするとともに上記各第1区間における線路をさらに複数の第2区間に区分けし、且つ少なくとも分岐点を含む第1区間に対して鉄道車両の走行距離および基準線路の進行方向に対する変位角を用いて鉄道車両が走行している線路を検出するための位置検出装置であって、
    鉄道車両に設けられて、当該鉄道車両の走行距離を検出する距離センサおよび当該鉄道車両の進行方向での角速度を検出する角速度検出器と、
    上記距離センサからの検出信号を入力して走行距離を算出する距離算出部と、
    上記角速度検出器からの角速度を入力して基準線路に対する鉄道車両の変位角を算出する変位角算出部と、
    上記距離算出部からの走行距離を入力して分岐点を含む第1区間である分岐区間を検出する分岐区間検出部と、
    この分岐区間検出部で検出された分岐区間を入力するとともに当該分岐区間が複数に分割された第2区間毎に、上記変位角算出部で検出された変位角に基づき求められる基準線路からの離間距離をそれぞれ求め、且つこれらの離間距離を入力してニューラルネットワーク手法を用いて鉄道車両が現在通過している線路を判断する線路判断部と
    を具備したことを特徴とする鉄道車両の位置検出装置。
  2. 線路判断部に、
    鉄道車両の走行距離および変位角算出部で求められた変位角を入力して各第2区間における基準線路からの離間距離を算出する離間距離算出部と、
    この離間距離算出部で求められた各第2区間毎における離間距離を入力してニューラルネットワーク手法を用いて現在走行している線路を検出する通過線路検出部と
    を具備したことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両の位置検出装置。
  3. 離間距離算出部に、
    鉄道車両の走行距離およびそのときの変位角に基づき基準線路方向における第1区間の距離である幅を算出する第1区間幅算出部と、
    この第1区間幅算出部でその幅を算出する際に求められる変位角を用いて第1区間における基準線路方向とは直交する方向での鉄道車両の離間距離である相対離間距離を算出する相対離間距離算出部と、
    この相対離間距離算出部で求められた相対離間距離を順次加算することにより得られる絶対離間距離を算出する絶対離間距離算出部と
    を具備したことを特徴とする請求項2に記載の鉄道車両の位置検出装置。
  4. 基準線路に対して複数の分岐線路を有する所定区域を走行する鉄道車両の位置を距離センサおよび角速度検出器を用いて検出する際に、上記所定区域における線路を複数の第1区間に区分けするとともに上記各第1区間における線路をさらに複数の第2区間に区分けし、且つ少なくとも分岐点を含む第1区間に対して鉄道車両の走行距離および基準線路の進行方向に対する変位角を用いて鉄道車両が通過している線路を検出する位置検出方法であって、
    上記距離センサからの検出信号を入力して走行距離を算出する距離算出工程と、
    上記角速度検出器からの角速度を入力して基準線路に対する鉄道車両の変位角を算出する変位角算出工程と、
    上記距離算出工程で算出された走行距離を入力して分岐点を含む第1区間である分岐区間を検出する分岐区間検出工程と、
    この分岐区間検出工程で検出された分岐区間を入力するとともに当該分岐区間が複数に分割された第2区間毎に、上記変位角算出工程で検出された変位角に基づき求められる基準線路からの離間距離をそれぞれ求め、且つこれらの離間距離を入力してニューラルネットワーク手法を用いて鉄道車両が現在走行している線路を判断する線路判断工程と
    を具備したことを特徴とする鉄道車両の位置検出方法。
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