JP6035465B2 - ビット溶着用ガン - Google Patents
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Description
(1)加熱中酸化しやすい、
(2)母材の表面に酸化膜がある、
(3)熱集中性が悪く融点が低い、
(4)溶け落ち易い、
(5)ひずみ易い、
(6)ブローホールを生じ易い、
(7)溶接割れの傾向が大きい、
(8)アルミニウムは合金であり、溶加材を使い分ける必要がある。
(1)ビットをガイドする手段(ビットガイド)が安定した状態に無いため、ビット溶着 作業が不安定である;
(2)溶着するビット先端が溶けて短くなると車体外板にビット先端が届かなくなるため ビットの再利用が図れない;
(3)ビット先端が放電時に融け短くなるとビット先端と板金面との間に距離が発生し溶 着位置が変わってしまいビットの溶着を確実に行なうことができなくなる;
等の問題点を有していた。
ハウジングと、
ビットをホールドし、供出される不活性ガスをビットの両側面よりビット先端に向って供給する第1のガス供給路と第2のガス供給路を備えたビットホルダと、
該ビットホルダの両側に配設した一対のビットガイド片を備えたビットガイドと、
前記ビットホルダに連結し、ガス供給路とガス導入口とガス導出口を備え、該ガス導出口より前記ビットホルダにガスを導き、前記ハウジング内を可動する中空シャフトと、
前記ビットガイドの基端部が挿通する挿通孔を備え、スライドさせて前記ビットホルダにホールドされるビットと前記ビットガイドの先端との相対位置の位置決めを行う位置決め手段を備えたスライドコアと、
前記スライドコアに配設され、前記ビットガイドを押し込むことを可能とするとともに、付勢力により前記ビットガイドを原状に押し戻すビットガイド戻し機構と、
前記スライドコアのスライドを案内するスライドガイドと、
該スライドガイドに巻装され、前記ハウジング10の端壁と前記スライドコア60の頂面間に位置し前記スライドコアを付勢するコイルスプリングと、
前記ビットホルダにホールドされるビットにスタッド溶接機より供給される溶着電流の開閉操作を行うトリガースイッチと、
該トリガースイッチ0の操作により前記ビットホルダにホールドされるビットに溶着電流が供給される際に作動し前記ビットホルダを引き込み方向に移動させる転換子を備えている。
前記転換子による引込みが解除されると前記転換子を押圧し前記ビットホルダの位置を前記転換子による引込み前の位置に押し戻すスプリングと、
前記ビット引き上げ間隔調整ノブと螺合し、螺合の深浅により前記該スプリングのスプリング圧を調整するスプリング圧調整ノブを備えようにするとよい。
ハウジングと、
ビットをホールドし、供出される不活性ガスをビットの両側面よりビット先端に向って供給する第1のガス供給路と第2のガス供給路を備えたビットホルダと、
該ビットホルダの両側に配設した一対のビットガイド片を備えたビットガイドと、
前記ビットホルダに連結し、ガス供給路とガス導入口とガス導出口を備え、該ガス導出口より前記ビットホルダにガスを導き、前記ハウジング内を可動する中空シャフトと、
スライドコアの動きを規制するセットカラーと、
該セットカラーにより動きが規制され、前記ビットガイドを回動可能に支承するとともに、前記ビットガイドの基端部が挿通する挿通孔を備え、スライドさせて前記ビットホルダにホールドされるビットと前記ビットガイドの先端との相対位置の位置決めを行なう位置決め手段を備えた前記スライドコアと、
前記スライドコアの前記挿通孔に連通する欠所に配設され、前記ビットガイドを押し込むことを可能とするとともに、付勢力により前記ビットガイドを原状に押し戻すビットガイド戻し機構と、
前記ハウジングより延出して形成された中空円筒部に挿入され前記スライドコアのスライドを案内するスライドガイドと、
該スライドガイドに巻装され、前記ハウジングの中空円筒部の端壁と前記スライドコアの頂面間に位置し前記スライドコアを付勢するコイルスプリングと、
前記ビットホルダにホールドされるビットにスタッド溶接機より供給される溶着電流の開閉操作を行なうトリガースイッチと、
該トリガースイッチの操作により前記ビットホルダにホールドされるビットに溶着電流が供給される際に作動し前記ビットホルダを引き込み方向に移動させる転換子と、
前記ビットホルダを昇降させ前記ビットホルダにホールドされるビットの引き上げ間隔を調整するビット引き上げ間隔調整ノブと、
前記転換子による引込みが解除されると前記転換子を押圧し前記ビットホルダの位置を前記転換子による引込み前の位置に押し戻すスプリングと、
前記ビット引き上げ間隔調整ノブと螺合し、螺合の深浅により前記スプリングのスプリング圧を調整するスプリング圧調整ノブを備えるようにしてもよい
(1)溶着ガンを支えるビットガイドを2本一対のビットガイドにより構成しているため 、作業に不慣れな人でも安定した操作が得られビットの溶着作業を容易に行なうこと ができるとともに、板金を必要とする板金修正部にビットを並列溶着する場合にもビ ットガイドが溶着作業の邪魔にならず円滑なビットの溶着作業が保障される。
(2)スライドコアは回動するため、スライドコアを回動させることによりビットガイド の位置を自由に選択できる自由度がある。
(3)板金修正部が深くなっている場合でもスライドコアをスライドガイドに沿ってスラ イドスプリングに抗しながら移動させ位置決め手段によりスライドコアの位置決めを してビットガイドにホールドされるビット先端の高さ位置の調整が可能となるため板 金修正部の深浅に応じてビット先端を適切な位置に導くことができる。
(4)短くなったビットを再度利用する場合でも、スライドコアをスライドさせてビット ガイドを適切な位置に導くことにより短くなったビットを再利用できる。
(5)スライドコアの左右両側部にビットガイド戻し機構がセットされているため、ビッ ト溶着前にビット先端を板金面に当接した状態でさらにビットガイド戻し機構を構成 する戻りスプリングに抗しながらビット先端を板金面側に押し込んでおくことにより ビットが放電時に融け短くなっても短くなる分だけ板金面側にビットが押し込まれる ため、ビットと板金面の溶着位置が変わらずビットの溶着を確実に行なえる。
(6)噴射ガスをビット側面の両面に均等に供給できるため、ビット先端が溶融すること により形成される肉溜りがビット側面に略均等に表れ偏らないためビットが板金面に しっかり固定される(溶着される)。
(7)ビットガイドの先端にゴム受けを備えている作業中ビットガイドがずれにくくビッ トの溶着を安定して行なうことができる。
ビット溶着用ガンは、ビットの溶着工程でビットを引き上げ放電させビット先端と板金面を融かし、ビットを板金面に戻して溶着させる。ビットガイド戻り機構によりビットの上下をビットガイドで支えてビットと板金面の溶着位置が変わらないようしてビットの溶着を確実にしかも安定して行なう。
ここで、アルミビット溶着用ガン1を用いてビット5を自動車車体のアルミ外板405に溶着する操作手順を、図2、図6、図7、図8、図11および図12を用いて説明する。
(1)アルミビット溶着用ガン1を溶接機200に接続し溶着可能な状態にセットする。
(2)ビットホルダ20のビット挿入口26よりビット5を挿入しセットする[図12( a)]。
(3)このセット状態から一旦スライドコア60の留めねじ68を緩め、スライドコア6 0をガイドスプリング90に抗しながら上方に移動させてビット先端がアルミ外板4 05に当接する状態を導く。その状態でスライド留めねじ68を締める[図11(a )]
(4)グリップ13,14を一方の手に把持し、スプリング調整ノブ190を他方の手で 上から押圧し、ビット先端がアルミ外板に強く接触するようにアルミビット溶着用ガ ンの本体を押し込む[図11(b)]。この状態では、ビットガイド戻し機構70を 構成する戻しスプリング73,74は圧縮された状態に置かれる。
(5)ビット先端がアルミ外板に接触すると不活性ガス(ここではアルゴンガス)がビッ ドホルダ20に形成された2つのガス供出路27,28を通りビット両側面に均等に 噴射される。
(6)その後、トリガースイッチ100を押圧操作すると、転換子120を構成するソレ ノイドコイル部121は励磁し、それと同時にビット5に溶接電流が流れる。
(7)ソレノイドコイル部121が励磁するとソレノイドコイル部121は引込部(電磁 バルブ)151を引き込む。すると、引込部151にフランジ部47Aが当接してい る中空シャフト接続用ねじ47も引込部151とともに移動し(引き上げられ)、中 空シャフト接続用ねじ47のねじ部は中空シャフト40の短径部41に螺合している ため中空シャフト40も引き上げられる。ホルダシャフト22は中空シャフト40の 大径部42に止めねじ45により固定されているので、ビットホルダ20にセットさ れたビット5はビットホルダ20とともに上方に引き込まれ(1mm程度持ち上げら れ)[図11(c)]、その時ビット先端とアルミ外板405との間にアークが発生 し[図12(b)]、アルミ外板405の酸化膜は除去される。
(8)その後、溶接機200のコンデンサ容量がなくなると、ソレノイドコイル部121 による引込部151の引込みが解除され、戻しスプリング180のばねの力でアルミ 外板405方向にビットホルダ20は押し戻されアルミビット5が溶けた状態でアル ミ外板405に溶着する[図11(d),図12(c)]。スライドコアの左右両側 部にビットガイド戻し機構70がセットされているため、ビット溶着前にビット先端 を板金面に当接した状態でさらにビットガイド戻し機構70を構成する戻りスプリン グ73,74に抗しながらビット先端を板金面側に押し込んでおくことによりビット が放電時に融け短くなっても短くなる分だけ板金面側にビットが押し込まれるため、 ビットと板金面の溶着位置が変わらずビットの溶着を確実に行なえる。
5 ビット
10 ハウジング
11 ハイジング本体
12 ハウジング本体
13 グリップ
14 グリップ
15 中空円筒部
16 中空円筒部
17 スイッチ収容用凹所
18 本体セットスクリュウ
19 本体セットナット
20 ビットホルダ
21 ホルダ本体
22 ホルダシャフト
23 ホルダカバー
24A ビット押え用ばね片
24B ビット押え用ばね片
25A カバー止めねじ
25B カバー止めねじ
26 ビット挿入口
27 第1のガス供出路
28 第1のガス供出路
30 ビットガイド
31 ガイド片
32 ガイド片
33 ゴム受け
34 ゴム受け
40 中空シャフト
41 小径部
42 大径部
43 ガス供給路
44 ねじ孔
45 止めねじ
46A ガス導入口
46B ガス導出口
47 中空シャフト接続用ねじ
48 ガスホース
49 ガスホース用ニップル
50 セットカラー
51 カラー本体
52 貫通部
53 セットカラー固定用ねじ
60 スライドコア
61 コア本体
62 貫通孔
63 挿通孔
64 挿通孔
65 欠所
66 欠所
67 ねじ孔
68 位置決め手段
69 スライド止め板
70 ビットガイド戻し機構
71 Eリング
72 Eリング
73 戻しスプリング
74 戻しスプリング
80 スライドガイド
90 スライドガイド用スプリング
100 トリガースイッチ
105 スイッチコード
110 電源出力端子
115 出力コード
120 転換子
121 ソレノイドコイル部
122 突片
123 突片
124 貫通部
125 ソレノイドコード
131 ソレノイド固定部
132 挿通孔
133 挿通孔
134 貫通部
141 ソレノイド固定用ナット
142 ソレノイド固定用ナット
151 ソレノイド引込み部
152 突出片
153 突出片
161 ソレノイド接続用ねじ
162 ソレノイド接続用ねじ
170 ビット引き上げ間隔調整用ノブ
180 ソレノイド戻りスプリング
190 スプリング圧調整ノブ
230 電源コード
250 アース
300 不活性ガス収容ボンベ
301 ガス圧力調整器
Claims (11)
- ハウジング10と、
ビットをホールドし、供出される不活性ガスをビットの両側面よりビット先端に向って供給する第1のガス供給路27と第2のガス供給路28を備えたビットホルダ20と、
該ビットホルダ20の両側に配設した一対のビットガイド片31,32を備えたビットガイド30と、
前記ビットホルダ20に連結し、ガス供給路43とガス導入口46Aとガス導出口46Bを備え、該ガス導出口より前記ビットホルダにガスを導き、前記ハウジング10内を可動する中空シャフト40と、
前記ビットガイド30の基端部が挿通する挿通孔63,64を備え、スライドさせて前記ビットホルダ20にホールドされるビットと前記ビットガイドの先端との相対位置の位置決めを行う位置決め手段68を備えたスライドコア60と、
前記スライドコア60に配設され、前記ビットガイド30を押し込むことを可能とするとともに、付勢力により前記ビットガイドを原状に押し戻すビットガイド戻し機構70と、
前記スライドコア60のスライドを案内するスライドガイド80と、
該スライドガイド80に巻装され、前記ハウジング10の端壁と前記スライドコア60の頂面間に位置し前記スライドコアを付勢するコイルスプリング90と、
前記ビットホルダ20にホールドされるビットにスタッド溶接機より供給される溶着電流の開閉操作を行うトリガースイッチ100と、
該トリガースイッチ100の操作により前記ビットホルダ20にホールドされるビットに溶着電流が供給される際に作動し前記ビットホルダを引き込み方向に移動させる転換子120を備えたことを特徴とするビット溶着用ガン。 - さらに、前記スライドコア60の動きを規制するセットカラー50を備えてなる請求項1 に記載のビット溶着用ガン。
- さらに、前記ビットホルダ20を昇降させ前記ビットホルダ20にホールドされるビットの引き上げ間隔を調整するビット引き上げ間隔調整ノブ170と、
前記転換子120による引込みが解除されると前記転換子を押圧し前記ビットホルダ20の位置を前記転換子による引込み前の位置に押し戻すスプリング180と、
前記ビット引き上げ間隔調整ノブ170と螺合し、螺合の深浅により前記該スプリング180のスプリング圧を調整するスプリング圧調整ノブ190を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のビット溶着用ガン。 - ハウジング10と、
ビットをホールドし、供出される不活性ガスをビットの両側面よりビット先端に向って供給する第1のガス供給路27と第2のガス供給路28を備えたビットホルダ20と、
該ビットホルダ20の両側に配設した一対のビットガイド片31,32を備えたビットガイド30と、
前記ビットホルダ20に連結し、ガス供給路43とガス導入口46Aとガス導出口46Bを備え、該ガス導出口より前記ビットホルダにガスを導き、前記ハウジング10内を可動する中空シャフト40と、
スライドコア60の動きを規制するセットカラー50と、
該セットカラー50により動きが規制され、前記ビットガイド30を回動可能に支承するとともに、前記ビットガイド30の基端部が挿通する挿通孔63,64を備え、スライドさせて前記ビットホルダ20にホールドされるビットと前記ビットガイドの先端との相対位置の位置決めを行う位置決め手段68を備えた前記スライドコア60と、
前記スライドコア60の前記挿通孔63,64に連通する欠所65,66に配設され、前記ビットガイド30を押し込むことを可能とするとともに、付勢力により前記ビットガイドを原状に押し戻すビットガイド戻し機構70と、
前記ハウジング10より延出して形成された中空円筒部15,16に挿入され前記スライドコア60のスライドを案内するスライドガイド80と、
該スライドガイド80に巻装され、前記ハウジング10の中空円筒部15,16の端壁と前記スライドコア60の頂面間に位置し前記スライドコアを付勢するコイルスプリング90と、
前記ビットホルダ20にホールドされるビットにスタッド溶接機より供給される溶着電流の開閉操作を行うトリガースイッチ100と、
該トリガースイッチ100の操作により前記ビットホルダ20にホールドされるビットに溶着電流が供給される際に作動し前記ビットホルダを引き込み方向に移動させる転換子120と、
前記ビットホルダ20を昇降させ前記ビットホルダにホールドされるビットの引き上げ間隔を調整するビット引き上げ間隔調整ノブ170と、
前記転換子120による引込みが解除されると前記転換子を押圧し前記ビットホルダ20の位置を前記転換子による引込み前の位置に押し戻すスプリング180と、
前記ビット引き上げ間隔調整ノブ170と螺合し、螺合の深浅により前記スプリング180のスプリング圧を調整するスプリング圧調整ノブ190を備えたことを特徴とするビット溶着用ガン。 - 前記ビットガイド戻し機構70は、前記スライドコア60の前記挿通孔63,64に連通する欠所65,66に配設されていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一項に記載のビット溶着用ガン。
- 前記ビットガイド戻し機構70は、前記ガイド片31,32の基端部側に形成された係止溝に係止されたEリング71,72と、該Eリングと前記挿通孔63,64の内壁頂面に形成された下向き段部との間に介在させた戻しスプリング73,74とにより構成され、該戻しスプリングを前記ガイド片の基端部に巻装し前記ガイド片を付勢していることを特徴とする請求項4または5に記載のビット溶着用ガン。
- 前記スライドガイド80は、前記ハウジング10より延出して形成された中空円筒部15,16に挿入されていることを特徴とする請求項1、2、3、5、6いずれか一項に記載のビット溶着用ガン。
- 前記中空シャフト40の基端部側は前記ハウジング10に収容され、前記中空シャフトの基端部側に前記ガス導入口46Aが形成されるとともに前記中空シャフトの先端部側に前記ガス導出口46Bが形成され、前記中空シャフトの先端部側に前記ビットホルダ20が臨み、前記ガス供給路43,27,28が前記中空シャフトと前記ビットホルダに連通して形成されていることを特徴とする請求項4または7に記載のビット溶着用ガン。
- 前記第1のガス供給路27と第2の供給路28から噴射される噴射ガスがビットに均等に噴射することを特徴とする請求項1ないし8いずれか一項に記載のビット溶着用ガン。
- 前記ビットガイド30は、前記ビットガイド片31,32の先端に設けたゴム受け33,34を備えていることを特徴とする請求項1ないし9いずれか一項に記載のビット溶着用ガン。
- 前記スライドコア60は、前記ビットガイド30を回動可能に支承していることを特徴とする請求項1、2、3、5ないし10いずれか一項に記載のビット溶着用ガン。
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